JP2001079180A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2001079180A
JP2001079180A JP26044799A JP26044799A JP2001079180A JP 2001079180 A JP2001079180 A JP 2001079180A JP 26044799 A JP26044799 A JP 26044799A JP 26044799 A JP26044799 A JP 26044799A JP 2001079180 A JP2001079180 A JP 2001079180A
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winning
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pachinko machine
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JP26044799A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nagata
敏 永田
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Okumura Yu Ki Co Ltd
Original Assignee
Okumura Yu Ki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技を長時間続けても遊技者の興味をパチン
コゲームに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせることが
可能なパチンコ機を提供する。 【解決手段】 遊技領域11のほぼ中央位置に特別図柄
表示装置15が設けられ、この特別図柄表示装置15の
左右には各振り分け装置18、19が設けられている。
そして、「通常モード」の遊技状態の場合には、振り分
け装置18の回転部材36は時計方向に回転し、振り分
け装置19の回転部材36は反時計方向に回転する。ま
た、「時短・確変モード」の遊技状態の場合には、振り
分け装置18の回転部材36は反時計方向に回転し、振
り分け装置19の回転部材36は時計方向に回転する。
そして、振り分け装置18の左下側方向には、第1ゲー
ト20が設けられている。また、振り分け装置19の右
下側方向には、第2ゲート21が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技領域に独立し
て設けられて1箇所に入ったパチンコ球を2以上の方向
に案内変化させる振り分け部材を有する振り分け装置を
備えたパチンコ機に関し、特に、時短・確変モード等の
所定の遊技状態の場合には、入ったパチンコ球を一の方
向に案内し、所定の遊技状態以外の場合には、該パチン
コ球を他の方向に案内するように振り分け装置を駆動制
御することによって、各遊技状態においてパチンコ球の
異なる転動落下経路を形成することができるため、遊技
内容が多様化し、遊技を長時間続けても遊技者の興味を
パチンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせる
ことが可能なパチンコ機に関するものである。また、前
記一の方向に始動用入賞口への入賞率を高める入賞補助
手段の作動用補助入賞口を設けることにより、所定の遊
技状態における始動用入賞口への入賞が多くなるため、
遊技者の「大当たり」発生に対する期待感が更に高ま
り、遊技者の興味をパチンコゲームに更に強く引きつ
け、且つ興趣を起こさせることが可能なパチンコ機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ球が始動入賞口に入
賞すると、遊技領域のほぼ中央に設けられたCRT(Ca
thode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)
等を用いた種々の図柄表示装置に表示されている変動図
柄が変動を開始し、一定時間経過した後に表示された図
柄が一定確率で揃うと、大当たりとして大入賞口が所定
回数続けて開くとともに図柄表示装置に大当たり映像が
表示されるパチンコ機(第一種パチンコ機)が種々知ら
れている。
【0003】例えば、特開平8−229223号公報に
記載の弾球遊技機においては、情報を可変表示する可変
表示装置と、該可変表示装置の表示結果が予め定めた特
定表示結果となると遊技者にとって不利な第二の状態か
ら有利な第一の状態に変化し得る可変入賞装置と、を備
えた弾球遊技機において、前記可変表示装置の表示結果
が特定表示結果として導出される確率を通常確率と高確
率との間で変動する確率変動制御手段と、少なくとも前
記可変表示装置の表示結果が特定表示結果となると前記
確率変動制御手段による確率変動を行うか否かを表示態
様にて決定する確率表示決定手段と、を備えた構成とな
っている。
【0004】これにより、可変表示装置の表示結果が特
定表示結果として導出される確率を通常確率と高確率と
の間で変動する確率変動制御手段と、少なくとも可変表
示装置の表示結果が特定表示結果となると確率変動制御
手段による確率変動を行うか否かを表示態様にて決定す
る確率表示決定手段と、を備えたので、可変表示装置の
特定表示結果(当たり図柄)の種類に関わらず可変表示
装置での確率変動を決定することができるため、当たり
図柄に対する期待感が均等にでき、ひいては当たり発生
の満足感を半減させることがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平8−229223号公報に記載された弾球遊技機で
は、確率変動の発生した後も、パチンコ球の転動落下経
路は変化しないため、遊技内容が画一的になり、長時間
遊技を続けた場合には、確率変動の獲得や該確率変動獲
得の表示画像に対する興味が薄れ、遊技者の興味を惹き
つけることが難しいという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、時短・確変モード等の
所定の遊技状態の場合には、入ったパチンコ球を一の方
向に案内し、所定の遊技状態以外の場合には、該パチン
コ球を他の方向に案内するように振り分け装置を駆動制
御することによって、各遊技状態においてパチンコ球の
異なる転動落下経路を形成することができるため、遊技
内容が多様化し、遊技を長時間続けても遊技者の興味を
パチンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせる
ことが可能なパチンコ機を提供することを目的とする。
また、入賞補助手段を前記始動入賞口への入賞率を高め
るように作動させる補助入賞口が、前記一の方向に設け
られるため、所定の遊技状態における始動用入賞口への
入賞が多くなると共に、遊技者の「大当たり」発生に対
する期待感が更に高まり、遊技者の興味をパチンコゲー
ムに更に強く引きつけ、且つ興趣を起こさせることが可
能なパチンコ機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係るパチンコ機は、遊技領域に独立して
設けられて1箇所に入ったパチンコ球を2以上の方向に
案内変化させる振り分け部材と、前記振り分け部材を駆
動する駆動手段とを有する振り分け装置と、所定の遊技
状態の場合には、前記パチンコ球を所定方向に案内変化
させるように前記駆動手段を駆動制御し、前記所定の遊
技状態以外の場合には、該パチンコ球を前記所定方向と
異なる他の方向に案内変化させるように前記駆動手段を
駆動制御する案内制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】このような特徴を有する請求項1に係るパ
チンコ機においては、所定の遊技状態の場合には、振り
分け装置に入ったパチンコ球は、案内制御手段によって
所定方向に案内変化させられて転動落下し、前記所定の
遊技状態以外の場合には、該パチンコ球は、案内制御手
段によって前記所定方向と異なる他の方向に案内変化さ
せられて転動落下する。これにより、所定の遊技状態と
この所定の遊技状態以外の遊技状態とでは、パチンコ球
の転動落下する経路が異なるため、各遊技内容が多様化
し、遊技を長時間続けても遊技者の興味をパチンコゲー
ムに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせることが可能と
なる。
【0009】また、請求項2に係るパチンコ機は、請求
項1に記載のパチンコ機において、前記振り分け部材
は、少なくとも1個の凹部が外周部に形成された回転部
材と、前記回転部材が双方向に回転可能に内側に取り付
けられると共に、前記凹部にパチンコ球を案内する少な
くとも1個の入口部と、該回転部材が一の方向に回転し
た場合には、該凹部に入ったパチンコ球を前記所定方向
に案内し、該回転部材が前記一の方向の反対方向に回転
した場合には、該凹部に入ったパチンコ球を前記他の方
向に案内する案内部とが形成された案内部材とを有し、
前記駆動手段は、前記回転部材を双方向に回転させる回
転手段を有し、前記案内制御手段は、前記所定の遊技状
態の場合には、前記回転部材を前記一の方向に回転させ
て、該所定の遊技状態以外の場合には、該回転部材を前
記反対方向に回転させるように前記回転手段を駆動制御
することを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項2に係るパ
チンコ機では、請求項1に記載のパチンコ機において、
前記振り分け部材は、外周部に凹部が形成された回転部
材と該回転部材が双方向に回転可能に内側に取り付けら
れると共に、前記凹部にパチンコ球を案内する少なくと
も1個の入口部と、該回転部材が一の方向に回転した場
合には、該凹部に入ったパチンコ球を前記所定方向に案
内し、該回転部材が前記一の方向の反対方向に回転した
場合には、該凹部に入ったパチンコ球を前記他の方向に
案内する案内部とが形成された案内部材とから構成され
ている。そして、この回転部材は回転手段を介して、所
定の遊技状態の場合には、一の方向に回転させられ、所
定の遊技状態以外の場合には、前記反対方向に回転させ
られる。これにより、所定遊技状態の場合には、前記回
転部材の凹部に入ったパチンコ球は、所定方向に案内変
化させられて転動落下し、前記所定の遊技状態以外の場
合には、該パチンコ球は、前記所定方向と異なる他の方
向に案内変化させられて転動落下するため、所定の遊技
状態とこの所定の遊技状態以外の遊技状態とでは、パチ
ンコ球の転動落下する経路が異なると共に、各遊技内容
が多様化し、遊技を長時間続けても遊技者の興味をパチ
ンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせること
が可能となる。
【0011】また、請求項3に係るパチンコ機は、請求
項1又は請求項2に記載のパチンコ機において、始動入
賞口と、遊技領域に設けられて変動図柄を表示する特別
図柄表示装置を備え、前記始動入賞口への入賞に基づい
て前記変動図柄が変動後所定の態様で停止すると遊技者
に有利な特別遊技状態が発生するパチンコ機において、
補助入賞口と、前記補助入賞口への入賞に基づいて前記
始動入賞口への入賞率を高めるように作動する入賞補助
手段と、遊技者に前記特別遊技状態とは異なる有利な特
典遊技状態を所定発生確率で発生させるように制御する
特典発生制御手段とを備え、前記所定の遊技状態は、前
記特典遊技状態を含み、前記補助入賞口は、前記振り分
け装置の前記所定方向側の下方に配設されることを特徴
とする。
【0012】このような特徴を有する請求項3に係るパ
チンコ機では、請求項1又は請求項2に記載のパチンコ
機において、遊技領域に設けられる特別図柄表示装置の
変動図柄が始動入賞口への入賞に基づいて、変動後所定
の態様で停止すると、遊技者に有利な特別遊技状態が発
生する。また、特典発生制御手段により前記特別遊技状
態とは異なる有利な特典遊技状態が所定発生確率で発生
すると共に、この特典遊技状態が発生した場合には、前
記振り分け装置に入ったパチンコ球は、所定方向に案内
変化させられて転動落下し、特典遊技状態以外の場合に
は、該パチンコ球は、前記所定方向と異なる他の方向に
案内変化させられて転動落下する。また、前記振り分け
装置の前記所定方向側の下方には、入賞補助手段を前記
始動入賞口への入賞率を高めるように作動させる補助入
賞口が設けられている。これにより、特典遊技状態の場
合には、前記振り分け装置に入ったパチンコ球は、所定
方向に案内変化させられて転動落下し、前記特典遊技状
態以外の場合には、該パチンコ球は、前記所定方向と異
なる他の方向に案内変化させられて転動落下して、特典
遊技状態とこの特典遊技状態以外の遊技状態とでは、パ
チンコ球の転動落下する経路が異なるため、各遊技状態
によって遊技内容が多様化し、遊技を長時間続けても遊
技者の興味をパチンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣
を起こさせることが可能となる。また、特典遊技状態の
場合には、補助入賞口に入賞する確率が高くなる、即
ち、入賞補助手段が作動する確率が高くなるため、始動
用入賞口への入賞が多くなると共に、遊技者の「大当た
り」発生に対する期待感が更に高まり、遊技者の興味を
パチンコゲームに更に強く引きつけ、且つ興趣を起こさ
せることが可能となる。
【0013】また、請求項4に係るパチンコ機は、請求
項3に記載のパチンコ機において、前記振り分け装置
は、前記特別図柄表示装置の左右横側の少なくとも一側
に設けられることを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する請求項4に係るパ
チンコ機では、請求項3に記載のパチンコ機において、
前記振り分け装置は、前記特別図柄表示装置の横側の少
なくとも一側に設けられるため、遊技領域の比較的上方
に配置されるため、該振り分け装置により変化させられ
る転動落下経路に更に種々の多様性を持たせることがで
き、遊技内容が更に多様化し、遊技を長時間続けても遊
技者の興味をパチンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣
を起こさせることが可能となる。
【0015】また、請求項5に係るパチンコ機は、請求
項3又は請求項4に記載のパチンコ機において、前記特
典遊技状態は、前記特別遊技状態の発生する確率が通常
確率よりも高い高確率で発生する遊技状態を含むことを
特徴とする。
【0016】このような特徴を有する請求項5に係るパ
チンコ機では、請求項3又は請求項4に記載のパチンコ
機において、前記特典遊技状態には、前記特別遊技状態
の発生する確率が通常確率よりも高い高確率で発生する
ため(以下、「確率変動」という。)、該確率変動の場
合には、特別遊技状態の発生する確率が高くなると共
に、入賞補助手段の作動する確率が高くなって始動用入
賞口への入賞が多くなり、遊技者の「大当たり」発生に
対する期待感が更に高まり、遊技者の興味をパチンコゲ
ームに更に強く引きつけ、且つ興趣を起こさせることが
可能となる。
【0017】更に、請求項6に係るパチンコ機は、請求
項3乃至請求項5のいずれかに記載のパチンコ機におい
て、前記特典遊技状態の場合には、前記変動図柄が通常
の場合よりも短時間で停止することを特徴とする。
【0018】このような特徴を有する請求項6に係るパ
チンコ機では、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載
のパチンコ機において、前記特典遊技状態の場合には、
前記変動図柄が通常の場合よりも短時間で停止するた
め、特別遊技状態の発生の有無を短時間で知ることがで
き、遊技者の確率変動等の特典遊技状態の獲得に対する
期待感を更に高い状態で維持することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ機に
ついて、具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細
に説明する。先ず、本実施形態に係るパチンコ機の全体
構成について図1及び図2に基づき説明する。図1は本
実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。
図2は本実施形態に係るパチンコ機の遊技領域を示した
正面図である。
【0020】図1に示すように、パチンコ機1は、後述
する第1始動口、特別図柄表示装置、振り分け装置、第
1ゲート、第2ゲート及び特別電動役物等の各種構造物
が遊技盤2上に配設されている。その遊技盤2の下に
は、不図示の樋を介して排出される賞球を受ける上部受
け皿3がスピーカ3aを内蔵してプレート4に配設され
ている。そして、その上部受け皿3の下には、下部受け
皿5が配設される。また、上部受け皿3に連通する不図
示の球送り機構を介して上部受け皿3のパチンコ球が操
作ハンドル6に連結された不図示の発射装置へ送られる
よう構成されている。また、遊技盤2の裏面には特別図
柄表示装置や特別変動入賞装置等を制御する制御回路部
50(図4参照)が設けられている。また、遊技盤2の
両肩部には、賞球及び球切れ表示ランプ10、10が設
けられている。
【0021】一方、遊技盤2の前側は、鋼板やステンレ
ス等の金属製のガラス扉9により被覆されており、該ガ
ラス扉9は、枠体の前側にヒンジ部材等を介して開閉自
在に取り付けられている前面枠に開閉自在に取り付けら
れている。また、ガラス扉9には開口部を有する鋼板や
ステンレス等の金属製のガラス保持枠がスポット溶接等
により固着されており、該ガラス保持枠に装着された2
枚のガラスを通して遊技領域を見ることができる。ま
た、ガラス扉9の上部には、遊技中のエラーを表示する
エラー表示ランプ7やガラス扉9の上部及び右側には、
「当たり」を表示する当たり表示ランプ8、8が取り付
けられている。
【0022】次に、パチンコ機1における遊技盤2上の
遊技領域の構成について図2に基づいて説明する。図2
に示すように、この遊技領域11は、所定厚さの板材を
なした遊技盤2上に入賞口などの各構造物が配設され、
それを囲むように環状のレール12が立設されて構成さ
れている。このレール12は、発射されたパチンコ球を
遊技領域11内に案内する重複して形成した案内路13
を構成し、右肩部にはレール12に沿って打ち込まれる
パチンコ球の進行を制限するための段差部14を有す
る。そして、その段差部14には軸支された返しゴムが
配設されている。
【0023】また、遊技領域11のほぼ中央には、開口
部が開設され、この開口部の前面側に特別図柄表示装置
15が配設されている。特別図柄表示装置15は、左、
中、右に3分割された特定図柄を表示するCRTやLC
D等から構成された映像表示装置16が遊技盤2の裏面
側から取り付けられている。また、特別図柄表示装置1
5の下端部には、左右方向に後述の保留カウンタ52D
(図4参照)に記憶されているカウント値が表示される
4個の保留LED17が設けられている。
【0024】一方、特別図柄表示装置15の左右には後
述の各振り分け装置18、19(図3参照)が設けられ
ている。そして、特別図柄表示装置15の左側に配設さ
れる振り分け装置18の左下側方向には、第1ゲート2
0が設けられている。また、特別図柄表示装置15の右
側に配設される振り分け装置19の右下側方向には、第
2ゲート21が設けられている。また、各第1ゲート2
0、第2ゲート21には、パチンコ球の通過を検出する
第1ゲートスイッチ20A、第2ゲートスイッチ21A
が設けられている。また、特別図柄表示装置15の両肩
側には電飾ランプ付きの風車22、23が、また各振り
分け装置18、19と特別図柄表示装置15との間には
通常の風車24、25が設けられている。
【0025】また、特別図柄表示装置15の直下には第
1始動口26が設けられている。この第1始動口26に
は、パチンコ球の入賞を検出する第1始動口スイッチ2
6A(図4参照)が設けられ、この第1始動口スイッチ
26Aによりパチンコ球の入賞を検出することで後述の
ように映像表示装置16に表示される変動図柄が変動す
る。
【0026】また、第1始動口26の下方には、大入賞
口27が左右水平方向のほぼ中央位置に形成されると共
に、この大入賞口27の下側の左右中央位置に第2始動
口28が形成された特別電動役物29が配設されてい
る。また、この大入賞口27は、横幅を持った上方に開
口する開閉扉30により覆われており、第1始動口26
又は第2始動口28にパチンコ球が入賞し、特別図柄表
示装置15の変動図柄が変動した後に、所定状態を達成
した場合(例えば、「7、7、7」のように揃った場合
等)に該開閉扉30が開かれ、特別遊技状態である「大
当たり」状態が後述するように発生する(図8参照)。
また、この開閉扉30は、第1ソレノイド30A(図4
参照)によって開閉するように構成されている。また、
大入賞口27内の中央部にはいわゆるVゾーンが仕切形
成されており、該Vゾーンへの入賞検出用のVスイッチ
27A(図4参照)が設けられている。また、大入賞口
27内には、開閉扉30が開かれたときに入賞したパチ
ンコ球の個数をカウントするためのカウントスイッチ2
7B(図4参照)が設けられている。また、第2始動口
28は、上方に開口する入賞補助扉31により覆われて
いる。この入賞補助扉31は、第1ゲート20又は第2
ゲート21をパチンコ球が通過した場合に、後述のよう
に一定条件下(図6のS9又はS11参照)で第2ソレ
ノイド31A(図4参照)によって開閉するように構成
されている。また、第2始動口28には、パチンコ球の
入賞を検出する第2始動口スイッチ28A(図4参照)
が設けられ、この第2始動口スイッチ28Aによりパチ
ンコ球の入賞を検出することで後述のように映像表示装
置16に表示される変動図柄が変動する。
【0027】そして、このような特別電動役物29の左
右両側上方には電飾ランプが施された入賞口32、33
が配設されて遊技盤2裏面の不図示の賞球樋に連通さ
れ、この各入賞口32、33への入賞を検出する各入賞
口スイッチ32A、33A(図4参照)が設けられてい
る。また、特別電動役物29の直下にはレール12に沿
ってアウト口34が開設されている。更に、レール12
に囲まれたこのような遊技領域11には、前記各構成物
とともに複数の釘が打設されてパチンコ球の複雑な流路
を構成している。
【0028】次に、各振り分け装置18、19の構成は
同じであるため、この振り分け装置18の概略構成につ
いて図3に基づいて説明する。図3は本実施形態に係る
パチンコ機1の振り分け装置18の概略構成を示す図
で、(a)は正面図、(b)は側面図である。図3
(a)に示すように、振り分け装置18は、略円板状の
基板部35の前面側のほぼ中心位置に、回転部材36が
設けられている。この回転部材36は、パチンコ球の直
径寸法より少し大きい高さ寸法を有する円柱形状で、そ
の外周部には略等間隔で、パチンコ球がほぼ1個入る凹
部36A、36B、36Cが形成されている。また、回
転部材36の下側の左右水平方向には、球受け部37が
基板部35の下端縁部の前面側に、該回転部材36の高
さ寸法にほぼ等しい高さ寸法で立設されている。この球
受け部37の上端面のほぼ中央部は、回転部材36と同
心円弧状の凹部37Aが形成され、回転部材36の外側
とわずかな隙間を形成してている。また、該球受け部3
7の上端面の左右両側には、前記凹部37Aの左右両端
縁部から外側下方向に傾斜する各斜面部37B、37C
が形成されている。。また、この回転部材36の左右上
側には、該回転部材36と同心円弧状のリブ38、39
が、該回転部材36の真上にパチンコ球の直径寸法より
やや大きい幅寸法の隙間40を形成すると共に、球受け
部37の各斜面部37B、37Cとパチンコ球の直径寸
法よりやや大きい幅寸法の各隙間41、42を形成する
ように基板部35の前面部から該回転部材36の高さ寸
法にほぼ等しい高さ寸法で前側に立設されている。
【0029】また、図3(b)に示すように、基板部3
5の裏面部の3箇所には、モータ取り付け用のボス4
3、43、43が裏側に立設されている。そして、この
モータ取り付け用の各ボス43、43、43には、ステ
ッピングモータやDCサーボモータ等により構成されて
双方向に回転可能な第1モータ44が裏側からビス止め
されている。また、この第1モータ44のモータ軸45
は、基板部のほぼ中心位置に形成される貫通孔(不図
示)に挿通され、回転部材36の裏面のほぼ中心位置に
挿着されている。 これにより、第1モータ44のモー
タ軸45の双方向の回転に伴って、回転部材36が双方
向に回転する。また、該回転部材36が反時計方向に回
転している場合には、振り分け装置18の上側の隙間4
0から、回転部材36の各凹部36A、36B、36C
のいずれかに入ったパチンコ球は、隙間41から斜面部
37Bに沿って左下方向に転動落下する。また、回転部
材36が時計方向に回転している場合には、振り分け装
置18の上側の隙間40から、回転部材36の各凹部3
6A、36B、36Cのいずれかに入ったパチンコ球
は、隙間42から斜面部37Cに沿って右下方向に転動
落下する。従って、振り分け装置18の回転部材36
が、時計方向に回転している場合には、該振り分け装置
18に入ったパチンコ球は、第1始動口26に入賞する
可能性は高くなり、第1ゲート20に入賞する可能性
は、低くなる。また、振り分け装置18の回転部材36
が、反時計方向に回転している場合には、該振り分け装
置18に入ったパチンコ球は、第1ゲート20に入賞す
る可能性は高くなり、第1始動口26に入賞する可能性
は低くなる。
【0030】また、同様に、振り分け装置19の場合に
は、この振り分け装置19の回転部材36の裏面のほぼ
中心位置には、基板部35の裏側から第2モータ46
(図4参照)のモータ軸が挿着されている。そして、振
り分け装置19の回転部材36が、第2モータ46によ
って時計方向に回転している場合には、該振り分け装置
19に入ったパチンコ球は、第2ゲート21に入賞する
可能性は高くなり、第1始動口26に入賞する可能性は
低くなる。また、振り分け装置19の回転部材36が、
第2モータ46によって反時計方向に回転している場合
には、該振り分け装置19に入ったパチンコ球は、第1
始動口26に入賞する可能性は高くなり、第2ゲート2
1に入賞する可能性は低くなる。尚、各第1モータ44
と第2モータ46とは、同一構造のモータである。
【0031】次に、上記のように構成されたパチンコ機
1の特別図柄表示装置15等を駆動制御する制御回路部
50のシステム構成について図4に基づいて説明する。
図4は本実施形態に係るパチンコ機1の制御回路部50
のシステム構成を示すブロック図である。図4に示すよ
うに、制御回路部50には、制御回路部50の全体を制
御するCPU51と、後述する制御プログラムや制御処
理に必要なデータ及び後述の各種制御処理データ等を格
納しておくメモリ52と、入力ポート53及び出力ポー
ト54が設けられ、このCPU51、メモリ52、入力
ポート53及び出力ポート54はバス線55で相互に接
続されている。また、CPU51には、所定のクロック
信号を出力するクロック回路56が接続されている。
【0032】また、入力ポート53には、第1始動口2
6に設けられて入賞球を検出する第1始動口スイッチ2
6A、第2始動口28に設けられて入賞球を検出する第
2始動口スイッチ28A、第1ゲート20に設けられて
入賞球の通過を検出する第1ゲートスイッチ20A、及
び第2ゲート21に設けられて入賞球の通過を検出する
第2ゲートスイッチ21Aが接続されている。また、大
入賞口27の内部に設けられて大入賞口27への入賞球
のカウントを行うカウントスイッチ27B、及び、大入
賞口27の内部に設けられて大入賞口27の開放を継続
するためのVゾーンへの入賞球の検出を行うVスイッチ
27Aが接続されている。また、各入賞口32、33に
設けられて入賞球を検出する各入賞口スイッチ32A、
33Aが接続されている。更に、パチンコ機1の裏側に
設けられ変動図柄の大当たり発生確率を切換スイッチ等
で設定変更する確率設定装置57等が接続されている。
【0033】また、出力ポート54には、スピーカ3a
を介してゲーム音楽等を再生するアンプ60が接続され
ている。また、特別図柄表示装置15の映像表示装置1
6への図柄表示を行う表示制御回路61が接続されてい
る。また、大入賞口27の開閉扉30の開閉用第1ソレ
ノイド30A及び第2始動口28の入賞補助扉31の開
閉用第2ソレノイド31Aを駆動するソレノイド駆動回
路62が接続されている。また、各振り分け装置18、
19の回転部材36、36を双方向に回転させる第1モ
ータ44及び第2モータ46を駆動するモータ駆動回路
65が接続されている。また、保留LED17等を駆動
するLED駆動回路63が接続されている。更に、各電
飾ランプ付風車22、23の電飾ランプを構成する風車
ランプ66、及び、各入賞口32、33の電飾ランプを
構成する入賞口ランプ68等を点灯駆動する装飾ランプ
駆動回路64が接続されている。
【0034】また、メモリ52には、クロック回路56
から入力されるクロック信号に基づいて「0」から「1
98」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値「19
8」の次には最小値「0」に戻る)が格納される大当た
りカウンタ52Aが設けられている。また、クロック回
路56から入力されるクロック信号に基づいて「0」か
ら「15」まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値
「15」の次には最小値「0」に戻る)が格納されるゲ
ートカウンタ52Bが設けられている。また、メモリ5
2には、クロック回路56から出力されるクロック信号
に基づいて「0」から「59」まで繰り返し1ずつ加算
した数値(最大値「59」の次には最小値「0」に戻
る)が格納される確変抽選カウンタ52Cが設けられて
いる。また、特別図柄表示装置15の変動図柄が変動中
に第1始動口26に入賞した入賞個数が最大4個までカ
ウントされる保留カウンタ52Dが設けられている。ま
た、第1始動口26に入賞した時の大当たりカウンタ5
2A及び確変抽選カウンタ52C等のカウント値や、第
1ゲート20又は第2ゲート21をパチンコ球が通過し
た時のゲートカウンタ52Bのカウント値等が記憶され
るパラメータ記憶エリア52Eが設けられている。更
に、後述の各遊技状態に対応する第1モータ44及び第
2モータ46の回転パターンが記憶される回転パターン
データテーブル71(図5参照)を格納する回転パター
ン記憶エリア52Fが設けられている。
【0035】尚、各カウンタ52A、52B、52C、
52Dのカウント値は、起動時に「0」にセットされ
る。また、保留カウンタ52Dは、特別図柄表示装置1
5の変動図柄が停止する毎に1減算される。また、保留
カウンタ52Dに記憶されている入賞個数が「1個」の
場合には、LED駆動回路63を介して上記保留LED
17の左端に配置される保留LED17(図2参照)が
点灯される。また、保留カウンタ52Dに記憶されてい
る入賞個数が「2個」の場合には、LED駆動回路63
を介して上記保留LED17の左側2個の保留LED1
7(図2参照)が点灯される。また、保留カウンタ52
Dに記憶されている入賞個数が「3個」の場合には、L
ED駆動回路63を介して上記保留LED17の左側3
個の保留LED17(図2参照)が点灯される。更に、
保留カウンタ52Dに記憶されている入賞個数が「4
個」の場合には、LED駆動回路63を介して上記保留
LED17の4個全部(図2参照)が点灯される。
【0036】次に、メモリ52の回転パターン記憶エリ
ア52Fに記憶される回転パターンデータテーブル71
について図5に基づいて説明する。図5は本実施形態に
係るパチンコ機1の回転パターン記憶エリア52Fに記
憶される回転パターンデータテーブル71の一例を示す
図である。図5に示すように、各遊技状態に対応する第
1モータ44及び第2モータ46の回転パターンの設定
に関して選択される回転パターンデータテーブル71
は、パチンコゲームの遊技状態を表す「遊技状態」と、
この「遊技状態」に対応する「第1モータの回転パター
ン」と「第2モータの回転パターン」とから構成されて
いる。この「第1モータの回転パターン」と「第2モー
タの回転パターン」は、各「遊技状態」に対応してモー
タ駆動回路65を介して駆動される第1モータ44及び
第2モータ46の駆動データを表している。また、回転
パターンデータテーブル71の「遊技状態」には、確率
変動を獲得していない遊技状態を表す「通常モード」
と、確率変動を獲得している遊技状態を表している「時
短・確変モード」が予め登録されている。各「遊技状
態」に対する「第1モータの回転パターン」には、「通
常モード」に対して「時計回転」、及び「時短・確変モ
ード」に対して「反時計回転」が予め登録されている。
また、各「遊技状態」に対する「第2モータの回転パタ
ーン」には、「通常モード」に対して「反時計回転」、
及び「時短・確変モード」に対して「時計回転」が予め
登録されている。尚、この「時計回転」のデータは、各
振り分け装置18、19の回転部材36、36を前側か
ら見た場合に、該回転部材36、36を時計方向に回転
させるための各第1モータ44及び第2モータ46の駆
動データである。また、この「反時計回転」のデータ
は、各振り分け装置18、19の回転部材36、36を
前側から見た場合に、該回転部材36、36を反時計方
向に回転させるための各第1モータ44及び第2モータ
46の駆動データである。
【0037】ここで、各振り分け装置18、19の隙間
40が入口部として機能する。また、各振り分け装置1
8、19のリブ38と斜面部37B、及び、リブ39と
斜面部37Cが案内部を構成する。また、基板部35が
案内部材を構成する。また、回転部材36と基板部35
が振り分け部材を構成する。また、第1モータ44及び
第2モータ46が回転手段及び駆動手段として機能す
る。また、CPU51及びメモリ52が案内制御手段と
して機能する。また、第1始動口26及び第2始動口2
8が始動入賞口を構成する。また、第1ゲート20及び
第2ゲート21が補助入賞口を形成する。また、入賞補
助扉31が、入賞補助手段として機能する。また、CP
U51、メモリ52及び確変抽選カウンタ52Cが特典
発生制御手段を構成する。
【0038】次に、このように構成された制御回路部5
0による「時短・確変モード」等の遊技処理について図
6乃至図8に基づいて説明する。先ず、第1実施形態に
係るパチンコ機1の制御回路部50による「時短・確変
モード」等の遊技処理を図6に基づいて説明する。図6
は本実施形態に係るパチンコ機1の制御回路部50によ
る「時短・確変モード」の遊技処理等の制御処理を示す
メインフローチャートである。
【0039】図6に示すように、先ず、ステップ(以
下、Sという)1において、CPU51は、「時短・確
変モード」の遊技状態か否か判定する処理を実行する。
この「時短・確変モード」の遊技状態か否か判定する処
理は、先ず、CPU51は、メモリ52に記憶されてい
る時短・確変代数L(電源投入時に、時短・確変代数L
には「0」が代入されている)を読み出す。そして、こ
の時短・確変代数Lが「0」の場合には、「時短・確変
モード」でないと判定する。また、メモリ52から読み
出した時短・確変代数Lが「1」の場合には、「時短・
確変モード」であると判定する。
【0040】そして、メモリ52から読み出した時短・
確変代数Lが「0」の場合、即ち、「時短・確変モー
ド」でないと判定した場合には(S1:NO)、S2に
おいて、CPU51は、メモリ52の回転パターン記憶
エリア52Fに記憶される回転パターンデータテーブル
71から、「遊技状態」が「通常モード」の場合に対応
する「第1モータの回転パターン」及び「第2モータの
回転パターン」の駆動データを読み込み、各々の駆動デ
ータに基づいて第1振り分け装置18の第1モータ44
と第2振り分け装置19の第2モータ46の回転駆動を
開始する。従って、「第1モータの回転パターン」に対
応する「時計回転」の駆動データに基づいて、第1モー
タ44がモータ駆動回路65を介して回転駆動され、特
別図柄表示装置15の左側に配置される振り分け装置1
8の回転部材36は、前側から見て時計方向に回転す
る。また、「第2モータの回転パターン」に対応する
「反時計回転」の駆動データに基づいて、第2モータ4
6がモータ駆動回路65を介して回転駆動され、特別図
柄表示装置15の右側に配置される振り分け装置19の
回転部材36は、前側から見て反時計方向に回転する。
これにより、遊技領域11の上側から落下して、各振り
分け装置18、19に入ったパチンコ球は、遊技領域1
1の中央部の方向へ転動落下する。即ち、第1始動口2
6及び特別電動役物29の方向へ転動落下する。
【0041】一方、メモリ52から読み出した時短・確
変代数Lが「1」の場合、即ち、「時短・確変モード」
であると判定した場合には(S1:YES)、S3にお
いて、CPU51は、メモリ52の回転パターン記憶エ
リア52Fに記憶される回転パターンデータテーブル7
1から、「遊技状態」が「時短・確変モード」の場合に
対応する「第1モータの回転パターン」及び「第2モー
タの回転パターン」の駆動データを読み込み、各々の駆
動データに基づいて第1振り分け装置18の第1モータ
44と第2振り分け装置19の第2モータ46の回転駆
動を開始する。従って、「第1モータの回転パターン」
に対応する「反時計回転」の駆動データに基づいて、第
1モータ44がモータ駆動回路65を介して回転駆動さ
れ、特別図柄表示装置15の左側に配置される振り分け
装置18の回転部材36は、前側から見て反時計方向に
回転する。また、「第2モータの回転パターン」に対応
する「時計回転」の駆動データに基づいて、第2モータ
46がモータ駆動回路65を介して回転駆動され、特別
図柄表示装置15の右側に配置される振り分け装置19
の回転部材36は、前側から見て時計方向に回転する。
これにより、遊技領域11の上側から落下して、各振り
分け装置18、19に入ったパチンコ球は、遊技領域1
1の外側方向へ転動落下する。即ち、各第1ゲート2
0、第2ゲート21の方向へ転動落下する。
【0042】次に、S4において、第1始動口26への
入賞、即ち第1始動口スイッチ26Aからの検出信号
が、入力ポート53を介して入力されたか否か判定する
判定処理を実行する。そして、第1始動口スイッチ26
Aからの検出信号が入力ポート53を介して入力された
場合には(S4:YES)、S5において、後述の「始
動口入賞処理」のサブ処理を実行する(図7参照)。
【0043】一方、第1始動口スイッチ26Aからの検
出信号が、入力ポート53を介して入力されていない場
合(S4:NO)、又は「始動口入賞処理」のサブ処理
(S5)が終了した場合には、S6において、CPU5
1は、第2始動口28への入賞、即ち第2始動口スイッ
チ28Aからの検出信号が、入力ポート53を介して入
力されたか否か判定する判定処理を実行する。そして、
第2始動口スイッチ28Aからの検出信号が、入力ポー
ト53を介して入力された場合には(S6:YES)、
S7において、上記S5で実行される「始動口入賞処
理」のサブ処理を実行する。
【0044】また、第2始動口スイッチ28Aからの検
出信号が、入力ポート53を介して入力されていない場
合(S6:NO)、若しくは「始動口入賞処理」のサブ
処理(S7)が終了した場合には、S8において、CP
U51は、第1ゲート20への入賞、即ち第1ゲートス
イッチ20Aからの検出信号が、入力ポート53を介し
て入力されたか否か判定する判定処理を実行する。そし
て、第1ゲートスイッチ20Aからの検出信号が、入力
ポート53を介して入力された場合には(S8:YE
S)、S9において、「ゲート入賞処理」を実行する。
【0045】この「ゲート入賞処理」は、先ず、CPU
51は、第1ゲートスイッチ20Aからの検出信号が、
入力ポート53を介して入力された時のゲートカウンタ
52Bのカウント値を読み込み、「ゲートカウント値」
として代数Cに代入してパラメータ記憶エリア52Eに
記憶する。従って、この代数Cには、「0」から「1
5」までのいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶
エリア52Eに記憶される。そして、CPU51は、再
度、パラメータ記憶エリア52Eからこの代数Cを読み
出し、メモリ52から「ゲート当たり数値」としての
「1、3、5、7、9、11、13、15」を読み出
し、この代数Cが「ゲート当たり数値」のいずれかと一
致するか否か、即ち、第2始動口28を覆う入賞補助扉
31を開放するか否か判定する。したがって、本実施形
態の場合は、第1ゲート20に入賞した場合に、第2始
動口28を覆う入賞補助扉31が開放される確率は、8
/16である。そして、この代数Cと「ゲート当たり数
値」のいずれかとが一致した場合には、CPU51は、
入賞補助扉31を第2ソレノイド31Aを介して、2秒
間開放する。一方、この代数Cが「ゲート当たり数値」
のいずれとも一致しない場合には、CPU51は、入賞
補助扉31を開放しない。
【0046】続いて、第1ゲートスイッチ20Aからの
検出信号が、入力ポート53を介して入力されていない
場合(S8:NO)、若しくは「ゲート入賞処理」(S
9)が終了した場合には、S10において、CPU51
は、第2ゲート21への入賞、即ち第2ゲートスイッチ
21Aからの検出信号が、入力ポート53を介して入力
されたか否か判定する判定処理を実行する。そして、第
2ゲートスイッチ21Aからの検出信号が、入力ポート
53を介して入力された場合には(S10:YES)、
S11において、上記S9で実行される「ゲート入賞処
理」を実行する。したがって、本実施形態の場合は、第
2ゲート21に入賞した場合にも、第2始動口28を覆
う入賞補助扉31が開放される確率は、8/16であ
る。そして、第2ゲート21に入賞した時に取得された
代数Cと「ゲート当たり数値」のいずれかとが一致した
場合には、CPU51は、入賞補助扉31を第2ソレノ
イド31Aを介して、2秒間開放する。一方、この代数
Cが「ゲート当たり数値」のいずれとも一致しない場合
には、CPU51は、入賞補助扉31を開放しない。
【0047】また、第2ゲートスイッチ21Aからの検
出信号が、入力ポート53を介して入力されていない場
合(S10:NO)、若しくは「ゲート入賞処理」(S
11)が終了した場合には、S12において、CPU5
1は、「通常の遊技処理」を実行後、再度S1以降の処
理を実行する。この「通常の遊技処理」は、先ず、CP
U51は、各入賞口32、33への入賞、即ち各入賞口
スイッチ32A、33Aからの検出信号が、入力ポート
53を介して入力されたか否か判定する判定処理を実行
する。そして、各入賞口スイッチ32A、33Aのいず
れかの検出信号が、入力ポート53を介して入力されて
いる場合には、所定個数(本実施形態の場合には、「5
個」である。)の賞球を上部受け皿3に払い出すように
不図示の賞球払出システムを駆動制御する処理である。
【0048】次に、「始動口入賞処理」(S5又はS
7)のサブ処理について図7に基づいて説明する。図7
は本実施形態に係るパチンコ機1の「始動口入賞処理」
のサブ処理を示すサブフローチャートである。図7に示
すように、先ず、CPU51は、S15において、「カ
ウント値取得処理」を実行する。この「カウント値取得
処理」は、CPU51は、第1始動口スイッチ26A又
は第2始動口スイッチ28Aから検出信号が入力された
時の大当たりカウンタ52Aに記憶されている数値をそ
の時の「大当たりカウント値」として代数Vに代入して
パラメータ記憶エリア52Eに記憶する。従って、この
代数Vには「0」〜「198」のいずれかの数値が代入
されてパラメータ記憶エリア52Eに記憶される。ま
た、同時に、CPU21は、第1始動口スイッチ26A
又は第2始動口スイッチ28Aから入賞の信号が入力さ
れたときの確変抽選カウンタ52Cに記憶されている数
値をその時の「確変抽選カウント値」として代数Xに代
入してパラメータ記憶エリア52Eに記憶する。従っ
て、この代数Xには「0」〜「59」のいずれかの数値
が代入されてパラメータ記憶エリア52Eに記憶され
る。
【0049】続いて、S16において、CPU51は
「時短・確変モード」か否かを判定する判定処理を実行
する。この「時短・確変モード」か否かの判定処理は、
先ず、CPU51は、メモリ52に記憶されている時短
・確変代数L(電源投入時に、時短・確変代数Lには
「0」が代入されている)を読み出す。そして、この時
短・確変代数Lが「0」の場合には、「時短・確変モー
ド」でないと判定して、予めメモリ52に記憶されてい
る「通常大当たり数値」(本実施形態の場合は、「7」
である。)を読み出し、この「通常大当たり数値」を
「大当たり数値」としてメモリ52に記憶する。また、
メモリ52から読み出した時短・確変代数Lが「1」の
場合には、「時短・確変モード」であると判定して、予
めメモリ52に記憶されている「確変大当たり数値」
(本実施形態の場合は、「0〜9」である。)を読み出
し、この「確変大当たり数値」を「大当たり数値」とし
てメモリ52に記憶する。
【0050】次に、S17において、CPU51は「大
当たり」か否かを判定する判定処理を実行する。この大
当たりか否かの判定処理は、先ず、パラメータ記憶エリ
ア52Eから「大当たりカウント値」としての代数Vを
読み出す。そして、この代数Vが、メモリ52に記憶さ
れている「大当たり数値」と一致するかどうか判定す
る。そして、一致すれば、大当たり代数R(電源投入時
に、大当たり代数Rには「0」が代入されている。)に
「1」を代入してメモリ52に記憶し、一致しない場合
には、大当たり代数Rに「0」を代入してメモリ52に
記憶する。従って、「時短・確変モード」でない通常の
遊技状態の場合には、「大当たり」の発生確率は、1/
199である。また、「時短・確変モード」の遊技状態
の場合には、「大当たり」の発生確率は、10/199
である。これにより、「時短・確変モード」の場合に
は、「大当たり」の発生する確率が、通常の遊技状態の
場合の約10倍になる。
【0051】そして、再度、メモリ52から大当たり代
数Rが読み出され、この大当たり代数Rが「0」か
「1」か判定される。即ち、「大当たり」か否か判定さ
れる。そして、大当たり代数Rが「0」の場合には、ハ
ズレとして判定されて(S17:NO)、S18におい
て、CPU51は、「ハズレ図柄表示」の処理を実行
後、メインフローチャートに戻る。この「ハズレ図柄表
示」の処理は、先ず、CPU51は、「ハズレ図柄」の
データ(例えば、「123」等である。)をメモリ52
から選択する。続いて、メモリ52から時短・確変代数
Lを読み出し、この時短・確変代数Lが「0」の場合に
は、「時短・確変モード」でないと判定して、表示制御
回路61を介して映像表示装置16に該ハズレ図柄を通
常の変動時間(本実施形態の場合には、6〜8秒であ
る。)変動させた後、停止させて表示する。また、メモ
リ52から時短・確変代数Lを読み出し、この時短・確
変代数Lが「1」の場合には、「時短・確変モード」で
あると判定して、表示制御回路61を介して映像表示装
置16に該ハズレ図柄を通常の変動時間よりも短い時間
(本実施形態の場合には、2〜3秒である。)変動させ
た後、停止させて表示する。従って、「時短・確変モー
ド」を獲得している場合には、「大当たり」になるまで
の待ち時間が短縮される(本実施形態の場合には、約1
/3になる。)。
【0052】また、S17で、メモリ52から大当たり
代数Rが読み出され、この大当たり代数Rが「1」の場
合には、「大当たり」が発生したと判定されて(S1
7:YES)、S19において、CPU51は、「大当
たり図柄表示」の処理を実行する。この「大当たり図柄
表示」の処理は、先ず、CPU51は、「大当たり図
柄」のデータ(例えば、「777」等である。)をメモ
リ52から選択する。そして、この選択された「大当た
り図柄」のデータに対応する変動図柄の大当たりパター
ンをメモリ52から選択して、この大当たりパターンの
変動図柄を表示制御回路61及び映像表示装置16を介
して変動させた後、停止させて表示する。
【0053】次に、S20において、CPU51は、後
述の「大当たり遊技処理」のサブ処理を実行する(図8
参照)。
【0054】続いて、S21において、CPU51は、
「時短・確変モード」を獲得したか否か判定する処理を
実行する。この「時短・確変モード」を獲得したか否か
判定する処理は、先ず、CPU51は、パラメータ記憶
エリア52Eから「確変抽選カウント値」としての代数
Xを読み出し、この代数Xが、予めメモリ52に記憶さ
れる時短・確変数値(本実施形態の場合は、「1、3、
5、7、9、11、13、15、17、19、21、2
3、25、27、29、31、33、35、37、3
9、41、43、45、47、49、51、53、5
5、57、59」である。)のいずれかと一致するか否
か判定する。(従って、本実施形態の場合は、時短・確
変モード獲得の発生確率は30/60=1/2であ
る。)
【0055】そして、S21でパラメータ記憶エリア5
2Eから読み出された「確変抽選カウント値」としての
代数Xが、メモリ52から読み出した時短・確変数値の
いずれとも一致しない場合には(S21:NO)、S2
2において、CPU51は、「通常モードの設定」を行
った後、メインフローチャートに戻る。即ち、メモリ5
2から時短・確変代数Lを読み出し、この時短・確変代
数Lに「0」を代入して、再度、メモリ52に記憶後、
メインフローチャートに戻る。
【0056】一方、S21でパラメータ記憶エリア52
Eから読み出された「確変抽選カウント値」としての代
数Xが、メモリ52から読み出した時短・確変数値のい
ずれかと一致した場合には(S21:YES)、S23
において、CPU51は、現在の遊技状態が「通常モー
ド」の遊技状態か否か判定する処理を実行する。即ち、
メモリ52から時短・確変代数Lを読み出し、この時短
・確変代数Lが「0」か「1」のいずれであるか判定す
る処理を実行する。
【0057】そして、CPU51は、S23でメモリ5
2から読み出した時短・確変代数Lが「1」の場合に
は、現在の遊技状態が「時短・確変モード」の遊技状態
であると判定し(S23:NO)、S22以降の処理を
実行する。即ち、「時短・確変モード」の遊技状態を終
了して、メインフローチャートに戻る。
【0058】他方、CPU51は、S23でメモリ52
から読み出した時短・確変代数Lが「0」の場合には、
現在の遊技状態が「通常モード」の遊技状態であると判
定し(S23:YES)、S24において、「時短・確
変モードの設定」を行った後、メインフローチャートに
戻る。即ち、メモリ27から時短・確変代数Lを読み出
し、この時短・確変代数Lに「1」を代入して、再度、
メモリ52に記憶後、メインフローチャートに戻る。
【0059】次に、「大当たり遊技処理」(S20)の
サブ処理について図8に基づいて説明する。図8は本実
施形態に係るパチンコ機1の「大当たり遊技処理」のサ
ブ処理を示すサブフローチャートである。図8に示すよ
うに、先ず、S25において、CPU51は、ソレノイ
ド駆動回路62及び第1ソレノイド30Aを介して、大
入賞口27を閉塞する開閉扉30を開放する。
【0060】続いて、S26において、大入賞口27に
入賞した入賞球が10個に達したか否か、即ち、カウン
トスイッチ27Bにより検出された入賞個数が10個に
達したか否か判定する。そして、大入賞口27に入賞し
た入賞球が10個に達していない場合には(S26:N
O)、S27において、大入賞口27を開放してから所
定時間(本実施形態の場合は、25秒である。)経過し
たか否か判定する。そして、大入賞口27を開放してか
ら所定時間経過していない場合には(S27:NO)、
再度、S25以降の処理を実行する。
【0061】一方、大入賞口27に入賞した入賞球が1
0個に達した場合(S26:YES)、若しくは大入賞
口27を開放してから所定時間経過した場合には(S2
7:YES)、S28において、CPU51は、ソレノ
イド駆動回路62及び第1ソレノイド30Aを介して、
開閉扉30を閉じて大入賞口27を閉塞する。
【0062】続いて、S29において、CPU51は、
大入賞口27の開放中に該大入賞口27内に設けられる
Vゾーンに入賞したか否か、即ち大入賞口27の開放中
にVスイッチ27Aから入賞球の検出信号が入力されて
いるか否か判定する判定処理を実行する。そして、大入
賞口27の開放中に該Vスイッチ30Aから入賞検出信
号が入力されている場合には(S29:YES)、S3
0において、大入賞口27を継続して開放した回数が所
定の最高継続回数(本実施形態の場合には、「16回」
である。)に達したか否か判定する判定処理を実行す
る。この大入賞口27を開放した回数が、所定の最高継
続回数に達していない場合には(S30:NO)、大入
賞口27を閉塞してから所定時間(本実施形態では、約
2秒である。)経過後、再度、S25以降の処理を実行
する。
【0063】また、大入賞口27の開放中にVスイッチ
30Aから入賞検出信号が入力されていない場合(S2
9:NO)、若しくは、この大入賞口27を開放した回
数が、所定の最高継続回数に達した場合には(S30:
YES)、当該サブ処理を終了して「始動口入賞処理」
のサブ処理に戻る。
【0064】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
パチンコ機1では、遊技領域11のほぼ中央位置に特別
図柄表示装置15が設けられ、映像表示装置16を介し
て変動図柄が表示される。また、この特別図柄表示装置
15の左右には各振り分け装置18、19が設けられて
おり、「通常モード」の遊技状態の場合には、振り分け
装置18の回転部材36は時計方向に回転し、振り分け
装置19の回転部材36は反時計方向に回転する。ま
た、「時短・確変モード」の遊技状態の場合には、振り
分け装置18の回転部材36は反時計方向に回転し、振
り分け装置19の回転部材36は時計方向に回転する。
そして、特別図柄表示装置15の左側に配設される振り
分け装置18の左下側方向には、第1ゲート20が設け
られている。また、特別図柄表示装置15の右側に配設
される振り分け装置19の右下側方向には、第2ゲート
21が設けられている。また、各第1ゲート20、第2
ゲート21には、パチンコ球の通過を検出する第1ゲー
トスイッチ20A、第2ゲートスイッチ21Aが設けら
れている。
【0065】また、特別図柄表示装置15の直下には第
1始動口26が設けられている。この第1始動口26に
は、パチンコ球の入賞を検出する第1始動口スイッチ2
6Aが設けられ、この第1始動口スイッチ26Aにより
パチンコ球の入賞を検出することで変動図柄が変動す
る。また、第1始動口26の下方には、大入賞口27が
左右水平方向のほぼ中央位置に形成されると共に、この
大入賞口27の下側の左右中央位置に第2始動口28が
形成された特別電動役物29が配設されている。また、
この大入賞口27は、横幅を持った上方に開口する開閉
扉30により覆われており、第1始動口26又は第2始
動口28にパチンコ球が入賞し、特別図柄表示装置15
の変動図柄が変動した後に、所定状態を達成した場合に
該開閉扉30が開かれ、特別遊技状態である「大当た
り」状態が発生する。
【0066】更に、第2始動口28は、上方に開口する
入賞補助扉31により覆われている。この入賞補助扉3
1は、第1ゲート20又は第2ゲート21をパチンコ球
が通過した場合に、一定条件下で第2ソレノイド31A
によって開閉するように構成されている。また、第2始
動口28には、パチンコ球の入賞を検出する第2始動口
スイッチ28Aが設けられ、この第2始動口スイッチ2
8Aによりパチンコ球の入賞を検出することで変動図柄
が変動する。
【0067】従って、「時短・確変モード」の遊技状態
の場合には、各振り分け装置18、19に入ったパチン
コ球は、各々外側方向に案内変化させられて転動落下
し、各振り分け装置18、19の下方に配置される各第
1ゲート20、第2ゲート21に入賞する確率が高くな
り、また、「通常モード」の遊技状態の場合には、各振
り分け装置18、19に入ったパチンコ球は、各々内側
方向に案内変化させられて転動落下し、第1始動口26
に入賞する確率が高くなるため、各遊技状態によって遊
技内容が多様化し、遊技を長時間続けても遊技者の興味
をパチンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせ
ることが可能となる。また、「時短・確変モード」の遊
技状態の場合には、各第1ゲート20、第2ゲート21
に入賞する確率が高くなる、即ち、入賞補助扉31が作
動する確率が高くなるため、第2始動口28への入賞が
多くなると共に、「時短・確変モード」の遊技状態にお
ける遊技者の「大当たり」発生に対する期待感が更に高
まり、遊技者の興味をパチンコゲームに更に強く引きつ
け、且つ興趣を起こさせることが可能となる。また、各
振り分け装置18、19は、特別図柄表示装置15の左
右両側に設けられて、遊技領域11の比較的上方に配置
されるため、各振り分け装置18、19により変化させ
られるパチンコ球の転動落下経路に更に種々の多様性を
持たせることができ、遊技内容が更に多様化し、遊技を
長時間続けても遊技者の興味をパチンコゲームに強く引
きつけ、且つ興趣を起こさせることが可能となる。更
に、「時短・確変モード」の遊技状態の場合には、変動
図柄が通常の場合よりも短時間で停止するため、「大当
たり」の発生の有無を短時間で知ることができ、遊技者
の「時短・確変モード」の獲得に対する期待感を更に高
い状態で維持することが可能となる。
【0068】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り請求項1に係る
パチンコ機では、所定の遊技状態の場合には、振り分け
装置に入ったパチンコ球は、案内制御手段によって所定
方向に案内変化させられて転動落下し、前記所定の遊技
状態以外の場合には、該パチンコ球は、案内制御手段に
よって前記所定方向と異なる他の方向に案内変化させら
れて転動落下する。これにより、所定の遊技状態とこの
所定の遊技状態以外の遊技状態とでは、パチンコ球の転
動落下する経路が異なるため、各遊技内容が多様化し、
遊技を長時間続けても遊技者の興味をパチンコゲームに
強く引きつけ、且つ興趣を起こさせることが可能なパチ
ンコ機を提供することができる。
【0070】また、請求項2に係るパチンコ機では、請
求項1に記載のパチンコ機において、前記振り分け部材
は、外周部に凹部が形成された回転部材と該回転部材が
双方向に回転可能に内側に取り付けられると共に、前記
凹部にパチンコ球を案内する少なくとも1個の入口部
と、該回転部材が一の方向に回転した場合には、該凹部
に入ったパチンコ球を前記所定方向に案内し、該回転部
材が前記一の方向の反対方向に回転した場合には、該凹
部に入ったパチンコ球を前記他の方向に案内する案内部
とが形成された案内部材とから構成されている。そし
て、この回転部材は回転手段を介して、所定の遊技状態
の場合には、一の方向に回転させられ、所定の遊技状態
以外の場合には、前記反対方向に回転させられる。これ
により、所定遊技状態の場合には、前記回転部材の凹部
に入ったパチンコ球は、所定方向に案内変化させられて
転動落下し、前記所定の遊技状態以外の場合には、該パ
チンコ球は、前記所定方向と異なる他の方向に案内変化
させられて転動落下するため、所定の遊技状態とこの所
定の遊技状態以外の遊技状態とでは、パチンコ球の転動
落下する経路が異なると共に、各遊技内容が多様化し、
遊技を長時間続けても遊技者の興味をパチンコゲームに
強く引きつけ、且つ興趣を起こさせることが可能なパチ
ンコ機を提供することができる。
【0071】また、請求項3に係るパチンコ機では、請
求項1又は請求項2に記載のパチンコ機において、遊技
領域に設けられる特別図柄表示装置の変動図柄が始動入
賞口への入賞に基づいて、変動後所定の態様で停止する
と、遊技者に有利な特別遊技状態が発生する。また、特
典発生制御手段により前記特別遊技状態とは異なる有利
な特典遊技状態が所定発生確率で発生すると共に、この
特典遊技状態が発生した場合には、前記振り分け装置に
入ったパチンコ球は、所定方向に案内変化させられて転
動落下し、特典遊技状態以外の場合には、該パチンコ球
は、前記所定方向と異なる他の方向に案内変化させられ
て転動落下する。また、前記振り分け装置の前記所定方
向側の下方には、入賞補助手段を前記始動入賞口への入
賞率を高めるように作動させる補助入賞口が設けられて
いる。これにより、特典遊技状態の場合には、前記振り
分け装置に入ったパチンコ球は、所定方向に案内変化さ
せられて転動落下し、前記特典遊技状態以外の場合に
は、該パチンコ球は、前記所定方向と異なる他の方向に
案内変化させられて転動落下して、特典遊技状態とこの
特典遊技状態以外の遊技状態とでは、パチンコ球の転動
落下する経路が異なるため、各遊技状態によって遊技内
容が多様化し、遊技を長時間続けても遊技者の興味をパ
チンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせるこ
とが可能なパチンコ機を提供することができる。また、
特典遊技状態の場合には、補助入賞口に入賞する確率が
高くなる、即ち、入賞補助手段が作動する確率が高くな
るため、始動用入賞口への入賞が多くなると共に、遊技
者の「大当たり」発生に対する期待感が更に高まり、遊
技者の興味をパチンコゲームに更に強く引きつけ、且つ
興趣を起こさせることが可能なパチンコ機を提供するこ
とができる。
【0072】また、請求項4に係るパチンコ機では、請
求項3に記載のパチンコ機において、前記振り分け装置
は、前記特別図柄表示装置の横側の少なくとも一側に設
けられるため、遊技領域の比較的上方に配置されるた
め、該振り分け装置により変化させられる転動落下経路
に更に種々の多様性を持たせることができ、遊技内容が
更に多様化し、遊技を長時間続けても遊技者の興味をパ
チンコゲームに強く引きつけ、且つ興趣を起こさせるこ
とが可能なパチンコ機を提供することができる。
【0073】また、請求項5に係るパチンコ機では、請
求項3又は請求項4に記載のパチンコ機において、前記
特典遊技状態には、前記特別遊技状態の発生する確率が
通常確率よりも高い高確率で発生するため(以下、「確
率変動」という。)、該確率変動の場合には、特別遊技
状態の発生する確率が高くなると共に、入賞補助手段の
作動する確率が高くなって始動用入賞口への入賞が多く
なり、遊技者の「大当たり」発生に対する期待感が更に
高まり、遊技者の興味をパチンコゲームに更に強く引き
つけ、且つ興趣を起こさせることが可能なパチンコ機を
提供することができる。
【0074】更に、請求項6に係るパチンコ機では、請
求項3乃至請求項5のいずれかに記載のパチンコ機にお
いて、前記特典遊技状態の場合には、前記変動図柄が通
常の場合よりも短時間で停止するため、特別遊技状態の
発生の有無を短時間で知ることができ、遊技者の確率変
動等の特典遊技状態の獲得に対する期待感を更に高い状
態で維持することが可能なパチンコ機を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面
図である。
【図2】本実施形態に係るパチンコ機の遊技領域を示し
た正面図である。
【図3】本実施形態に係るパチンコ機の振り分け装置の
概略構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図
である。
【図4】本実施形態に係るパチンコ機の制御回路部のシ
ステム構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態に係るパチンコ機の回転パターン記
憶エリアに記憶される回転パターンデータテーブルの一
例を示す図である。
【図6】本実施形態に係るパチンコ機の制御回路部によ
る「時短・確変モード」の遊技処理等の制御処理を示す
メインフローチャートである。
【図7】本実施形態に係るパチンコ機の「始動口入賞処
理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図8】本実施形態に係るパチンコ機の「大当たり遊技
処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機 2・・・遊技盤 15・・・特別図柄表示装置 16・・・映像表示装置 18、19・・・振り分け装置 20・・・第1ゲート 21・・・第2ゲート 26・・・第1始動口 27・・・大入賞口 28・・・第2始動口 30・・・開閉扉 31・・・入賞補助扉 50・・・制御回路部 51・・・CPU 52・・・メモリ 52A・・・大当たりカウンタ 52B・・・ゲートカウンタ 52C・・・確変抽選カウンタ 52D・・・保留カウンタ 52E・・・パラメータ記憶エリア 52F・・・回転パターン記憶エリア 61・・・表示制御回路 71・・・回転パターンデータテーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に独立して設けられて1箇所に
    入ったパチンコ球を2以上の方向に案内変化させる振り
    分け部材と、 前記振り分け部材を駆動する駆動手段とを有する振り分
    け装置と、 所定の遊技状態の場合には、前記パチンコ球を所定方向
    に案内変化させるように前記駆動手段を駆動制御し、前
    記所定の遊技状態以外の場合には、該パチンコ球を前記
    所定方向と異なる他の方向に案内変化させるように前記
    駆動手段を駆動制御する案内制御手段とを備えたことを
    特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記振り分け部材は、少なくとも1個の
    凹部が外周部に形成された回転部材と、 前記回転部材が双方向に回転可能に内側に取り付けられ
    ると共に、前記凹部にパチンコ球を案内する少なくとも
    1個の入口部と、該回転部材が一の方向に回転した場合
    には、該凹部に入ったパチンコ球を前記所定方向に案内
    し、該回転部材が前記一の方向の反対方向に回転した場
    合には、該凹部に入ったパチンコ球を前記他の方向に案
    内する案内部とが形成された案内部材とを有し、 前記駆動手段は、前記回転部材を双方向に回転させる回
    転手段を有し、 前記案内制御手段は、前記所定の遊技状態の場合には、
    前記回転部材を前記一の方向に回転させて、該所定の遊
    技状態以外の場合には、該回転部材を前記反対方向に回
    転させるように前記回転手段を駆動制御することを特徴
    とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 始動入賞口と、遊技領域に設けられて変
    動図柄を表示する特別図柄表示装置を備え、前記始動入
    賞口への入賞に基づいて前記変動図柄が変動後所定の態
    様で停止すると遊技者に有利な特別遊技状態が発生する
    パチンコ機において、 補助入賞口と、 前記補助入賞口への入賞に基づいて前記始動入賞口への
    入賞率を高めるように作動する入賞補助手段と、 遊技者に前記特別遊技状態とは異なる有利な特典遊技状
    態を所定発生確率で発生させるように制御する特典発生
    制御手段とを備え、 前記所定の遊技状態は、前記特典遊技状態を含み、 前記補助入賞口は、前記振り分け装置の前記所定方向側
    の下方に配設されることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 前記振り分け装置は、前記特別図柄表示
    装置の左右横側の少なくとも一側に設けられることを特
    徴とする請求項3に記載のパチンコ機。
  5. 【請求項5】 前記特典遊技状態は、前記特別遊技状態
    の発生する確率が通常確率よりも高い高確率で発生する
    遊技状態を含むことを特徴とする請求項3又は請求項4
    に記載のパチンコ機。
  6. 【請求項6】 前記特典遊技状態の場合には、前記変動
    図柄が通常の場合よりも短時間で停止することを特徴と
    する請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のパチンコ
    機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005168526A (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Sun Corp 遊技データ収集装置

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