JP2001078390A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2001078390A
JP2001078390A JP24866599A JP24866599A JP2001078390A JP 2001078390 A JP2001078390 A JP 2001078390A JP 24866599 A JP24866599 A JP 24866599A JP 24866599 A JP24866599 A JP 24866599A JP 2001078390 A JP2001078390 A JP 2001078390A
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JP
Japan
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stator
cooling fan
refrigerant
shroud
rotor
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Yoshifumi Nakahama
敬文 中濱
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒の排気側領域に位置する固定子巻線の冷
却性能の向上を図り、熱損失を軽減する。 【解決手段】 筒状の固定子枠22とその両端部に配設
され軸受25,26を有する軸受ブラケット23,24
とから構成される外殻21に、内蔵する冷却ファン44
の回転に伴う冷媒取入れ用の流入口34及び排出用の流
出口35を備え、前記冷却ファン44はハブ45とシュ
ラウド47を有し、このシュラウド47を排気側領域に
位置する固定子巻線29の外方端部の近傍にあって、該
巻線29の内径側周側面に沿う形態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蔵の冷却ファン
により固定子及び回転子を冷却するようにした回転電機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転電機として例えば防
滴形電動機の構成は、図7に示す上半部の縦断面図、及
び図8の要部の拡大断面図を参照して説明すると、電動
機の外殻1は、円筒状の固定子枠2と、その図示する左
右の両端面部に取付固定された軸受ブラケット3,4と
から構成されており、この軸受ブラケット3,4の中心
部には、夫々軸受5,6を備えている。そして、前記固
定子枠2の内周面には、固定子7が取付固定されてい
る。即ち、前記固定子枠2の内周面には、軸方向(図示
する左右方向)に延びる通風路Aを形成するために、複
数本のリブ8が内方に向けて突設され、これらリブ8の
内方端部に、固定子7を構成する固定子巻線9を納めた
固定子鉄心10が嵌合され取付固定されている。
【0003】また、固定子鉄心10は複数の鉄心ブロッ
ク10aから構成され、各鉄心ブロック10a間にラジ
アル方向の第1の通風ダクト10bが形成されている。
そして、前記外殻1の固定子枠2の上面部には、各軸受
ブラケット3,4寄り(図示する左右両端部)に位置し
て、冷媒取入れ用の流入口2a及び排出用の流出口2b
が夫々形成されている。
【0004】一方、前記軸受ブラケット3,4の軸受
5,6には、回転軸11が支承された回転子12が設け
られており、この回転子12は、前記固定子鉄心10と
対応した複数の鉄心ブロック13aからなる固定子鉄心
13と、回転子導体14とから構成されると共に、各鉄
心ブロック13a間にはラジアル方向の第2の通風ダク
ト13bが形成されていて、前記第1の通風ダクト10
bと対応する配置構成にある。加えて、斯かる各鉄心ブ
ロック13aには、中心部に近い回転軸11の周囲近傍
に軸方向に貫通してなる通風孔13cを形成していて、
上記第2の通風ダクト13bと連通した構成にあると共
に、図示左方端部の鉄心ブロック13aの外端面には、
前記通風孔13cを閉鎖すべく環状の閉鎖板20を被着
している。
【0005】そして、前記回転軸11には、前記回転子
鉄心13と一方の軸受ブラケット3との間に位置して、
例えば遠心ファンからなる冷却ファン15が取付固定さ
れて、その遠心方向に前記流出口2bが対向している。
斯かる冷却ファン15は、特に図8に拡大して示すよう
に円盤状のハブ15aと、翼片15bを挟んで対向して
設けられたリング状のシュラウド15cと、このシュラ
ウド15cの外側面から軸方向に突設された環状のリブ
15dとから構成され、該リブ15dは前記固定子枠2
の内周面に取付固定された仕切り部材16の内方端部と
僅かの隙間S0を介して対峙する構成としている。ま
た、仕切り部材16と前記固定子巻線9の外方端部にお
ける外周面との間は、前記通風路Aを経た冷媒が流れる
通路を形成している。
【0006】そして、図7において電動機の外殻1の上
面部には、冷媒の流入口2a及び流出口2bを包含して
風胴17が設けられている。この風胴17は、図示右端
面に流入口2aと連通する吸気口18が形成されている
と共に、略中央に位置して前記吸気口18とは仕切壁1
7aにより隔離された排気口19が形成されていて、こ
の排気口19は、前記流出口2bと連通した構成として
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
電動機においては、回転軸11の回転に伴って冷却ファ
ン15が回転されると、図中に矢印で示すように、吸気
口18から冷媒が吸入され、流入口2aから電動機の外
殻1内に流入する。そして、その冷媒は、電動機の固定
子7及び回転子12などの発熱部材に接触して冷媒中に
放熱させ、しかる後、冷媒は流出口2bを経て風洞17
の排気口19から外部に排出される。従って、この種電
動機が有する、固定子鉄心10及び回転子鉄心13にお
ける鉄損、固定子巻線9及び回転子導体14における銅
損、そして軸受5,6における軸受摩擦損などの熱的損
失に対して、これら発熱部材との冷媒の接触をより多く
してその冷却効果を高め損失を軽減するようにしてい
る。
【0008】しかるに、上述のような冷却構造において
は、流入口2aから取入れられた冷媒は、外殻1の内部
において固定子巻線9及び固定子鉄心10、また回転子
鉄心13及び回転子導体14などの外表面との接触はも
とより、回転子12では通風孔13c及び第2の通風ダ
クト13bを流れ、更に固定子7では第1の通風ダクト
10bを流れて外殻1の内周面に形成された通風路Aを
経るなどして流出口2bに至る。従って、冷媒は発熱部
材とより多く接触可能となるが、反面そのために排気側
に近くなるほど冷媒温度は徐々に上昇し、冷却ファン1
5近傍に至ってはかなり高温状態となる。このことか
ら、固定子7及び回転子12の軸方向両端部における所
謂吸気側と排気側との間における温度勾配は大きく、特
に軸方向に延びた固定子巻線9の両外方端部における温
度勾配は最も大きくなり、従って、この種電動機のサイ
ズは、上記固定子巻線9の最大の温度上昇部における熱
損失を考慮して決定されるため、例えば冷却ファン15
を大形化するなど電動機のサイズが大きくなるという問
題を有していた。その他、排気側における冷却ファン1
5のハブ15aと軸受ブラケット3との間にも昇温化さ
れた冷媒が回り込むため、軸受4の温度上昇を招き一層
熱的損失を大きくしたり、延いては冷媒の通風損失を招
き全体の通風量が減少するなどの憂いも有していた。
【0009】従って、本発明の目的は、排気側領域に位
置する固定子巻線の冷却性能を向上して温度上昇を小さ
く抑え、熱損失の軽減化を図り得る回転電機を提供する
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の回転電機は、筒状の固定子枠とその両端部
に配設され軸受を有する軸受ブラケットとから構成され
る外殻と、前記固定子枠の内周面に取付固定された固定
子と、前記軸受に支持された回転軸を有し前記固定子に
対応して配設された回転子と、前記外殻に形成された冷
媒取入れ用の流入口及び排出用の流出口と、この流出口
側に位置して前記回転軸に取付固定され、前記流入口か
ら冷媒を取入れて前記固定子及び回転子部分を通して前
記流出口から排出する冷却ファンとを備えたものにおい
て、前記冷却ファンはハブとシュラウドを有し、このシ
ュラウドを前記固定子の固定子巻線の外方端部の近傍に
あって、該巻線の内径側周側面に沿う形状としたことを
特徴とする(請求項1の発明)。
【0011】斯かる構成によれば、シュラウドと固定子
巻線との間に形成される通風路を流れる冷媒は円滑に流
れ、且つ斯かる固定子巻線の周側面付近で滞留すること
なく、該冷媒との接触が迅速にして効率良く行われ、冷
媒の排気側に位置する固定子巻線に対する冷却効果を高
め、以って吸気側と排気側とにおける冷媒の温度勾配も
小さくできて冷却効率の良い回転電機を提供できる。
【0012】そして、請求項1記載のものにおいて、冷
却ファンのシュラウドは、その先端部が径方向に延出さ
れて外殻の内周面と僅かな隙間を介して対峙する構成と
したことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0013】斯かる構成によれば、冷却に供された冷媒
が排気流として、その内の一部が流出口に至る直前に固
定子巻線側に漏れて戻入することによるショートサーキ
ットを防止でき、従って昇温化された冷媒たる排気流が
固定子巻線に接触する不具合を解消して、且つ確実に排
気されることから通風量を減じることなく所期の冷却風
量を確保でき、それだけ効率良く冷却できるものであ
る。
【0014】また、請求項1記載のものにおいて、冷却
ファンのハブは、その先端部が径方向に延出されて外殻
の内周面と僅かな隙間を介して対峙する構成としたこと
を特徴とする(請求項3の発明)。
【0015】斯かる構成によれば、冷却ファンによる排
気流(冷媒)の一部がハブの背面側に位置する軸受ブラ
ケットの軸受側に回り込むのを阻止できることから、斯
かる軸受の潤滑性を早期に劣化させたりする熱的影響を
抑えて長寿命とすることができるなど、簡単な構成にて
特に軸受摩擦損失の軽減に有効である。
【0016】また、請求項1記載のものにおいて、冷却
ファンのシュラウドと固定子巻線の外方端部の周側面と
の間に形成される隙間は、該シュラウドの後端に行くに
伴い狭隘となるように形成したことを特徴とする(請求
項4の発明)。
【0017】斯かる構成によれば、隙間を流れる冷媒の
流路抵抗は少なく円滑に流れ込み、そしてその流速が早
められることによって、斯かる領域における冷媒温度が
比較的高温化されていても滞留することなく、送られて
きた冷媒が速やかに入れ替わり固定子巻線と接触して放
熱作用を促し、しかも、冷媒の流速が早くて指向性が強
まることから、シュラウドを経た冷媒は固定子巻線の内
径側周側面に沿って流れ、該巻線の固定鉄心側の基部ま
で有効に冷却することができる。
【0018】また、請求項1記載のものにおいて、冷却
ファンのシュラウドは、その後端部が回転子端面の近傍
まで延出された構成であることを特徴とする(請求項5
の発明)。
【0019】斯かる構成によれば、排気側たる左端側領
域に位置する固定子巻線と共に、特には同排気側に位置
する回転子鉄心及び回転子導体の端面に指向して冷媒を
案内でき、斯かる領域に冷媒を滞留することなく円滑に
送り込むことができて冷却効果を向上できる。以って、
冷媒の吸気側から排気側に至る冷却すべき発熱部材の全
てに行き渡る冷媒の通風路が確保されて、冷却効果を高
め得、鉄損及び銅損などによる熱的損失を小さく抑える
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の回転電機につき防滴形電動機に適用した第1実施例
について、図1及び図2に基づき説明する。まず、図2
は電動機の下半部を省略して上半部の構成を示した縦断
面図で、図示するように、この種防滴形電動機の外殻2
1は、円筒状の固定子枠22と、その図示する左右の両
端面部に取付固定された軸受ブラケット23,24とか
ら構成されており、この軸受ブラケット23,24の中
心部には、夫々軸受25,26を備えている。そして、
前記固定子枠22の内周面には、一方の軸受ブラケット
24側にやや偏倚した位置に固定子27が取付固定され
ている。
【0021】即ち、前記固定子枠22の内周面には、軸
方向(図示する左右方向)に延びる複数本のリブ28が
内方に向けて突設され、これらリブ28の内方端部が形
成する内径部分に、固定子27を構成する固定子巻線2
9を納めた固定子鉄心30が嵌合により取付固定されて
いる。この場合、各リブ28間に形成された凹溝により
内面側が開放した軸方向に長い通風路Aが形成される。
【0022】また、上記固定子鉄心30は軸方向に複数
に分割された鉄心ブロック30aを有してなり、そし
て、これら鉄心ブロック30a間に放射方向に延び周方
向に間欠的に配置された板状の第1のスペーサ31を軸
方向に交互に介在して、これらをクランプ32により押
えることによって一体化しており、また、これによって
鉄心ブロック30aの内径側から外径側に抜けて前記通
風路Aに通ずる所謂ラジアル方向の第1の通風ダクト3
3が形成される。そしてまた、前記外殻21の上面部で
ある固定子枠22の両端部において、軸受ブラケット2
4寄りに位置して冷媒取入れ用の流入口34が形成さ
れ、他方の軸受ブラケット23寄りには排出用の流出口
35が夫々形成されている。
【0023】一方、前記軸受ブラケット23,24の軸
受25,26には、回転軸36が支承された回転子37
が前記固定子27と対応する位置関係に設けられてい
る。この回転子37は、回転子鉄心38と回転子導体3
9とを具備してなり、その回転子鉄心38は軸方向に複
数に分割された鉄心ブロック38aから構成され、これ
ら鉄心ブロック38a間には、図示しないスロット数に
対応して回転子導体39と一体に形成され、周方向に間
欠的に配置された筒状の第2のスペーサ40を軸方向に
交互に設けている。
【0024】従って、これら鉄心ブロック38a間には
ラジアル方向の第2の通風ダクト41が形成され、その
外周側はエアギャップGを経て前記第1の通風ダクト3
3と対向し、また、中心側の回転軸36の周囲近傍に位
置して、各鉄心ブロック38aを軸方向に貫通してなる
複数個の通風孔42(1個のみ図示)を形成していて、
これに上記第2の通風ダクト41の内方端が連通した構
成にある。尚、通風孔42の一端たる図示左端側の鉄心
ブロック38aの端面には、例えば金属製の環状の閉鎖
板43が適宜の嵌合手段により被着され、該通風孔42
の左端面のみ閉鎖した構成としている。
【0025】そして、前記回転軸36には、前記回転子
鉄心38と一方の軸受ブラケット23の軸受25との間
に位置して、例えば遠心ファンからなる冷却ファン44
が取付固定されて、その遠心方向の上方に前記した流出
口35が対向する。斯かる冷却ファン44は、図1の拡
大図も参照して説明すると、主体部である円盤状のハブ
45と、該ハブ45と翼片46を挟んで対向位置に設け
られたリング状のシュラウド47とから構成されてお
り、特に本構成では、シュラウド47は前記固定子巻線
29の外方端部の近傍に配置され、該巻線29の円弧状
をなす内径側の周側面に沿って略等間隔に形成された円
弧形状をなしている。
【0026】また、このシュラウド47の外径端部であ
る先端部は、固定子枠22の内周面側から内方に突設さ
れた仕切り部材48の先端部とが連続するように、僅か
の隙間S1 を介して対峙せられ、冷却ファン44の遠心
方向に前記流出口35が対応する配置構成としている。
以って、上記した固定子巻線29の外周側面と、これに
沿う形状としたシュラウド47の外側面との間には冷媒
を円滑に通す通風路Bが形成され、この通風路Bは前記
した通風路Aに連続する如き配置構成となしている。
【0027】更には、冷却ファン44のハブ45の背面
には、軸受ブラケット23側に指向する複数本の環状リ
ブ49が形成され、これと対向する位置の軸受ブラケッ
ト23内面にも同形状の環状リブ50が形成されて、こ
れらによって形成される凹溝に各環状リブ49,50が
互いに嵌合し合い、所謂僅少の隙間を介して遊嵌してな
るラビリンスシール構造を構成している。
【0028】そして、図2において電動機の外殻21を
構成する固定子枠22の上面部には、冷媒の流入口34
及び流出口35を包含して被着された風胴51が設けら
れている。この風胴51は、その図示右端面に流入口3
4と連通する吸気口52が形成されていると共に、略中
央の側面に位置して前記吸気口52とは仕切壁51aに
より隔離された排気口53が形成されており、この排気
口53は、前記流出口35と連通した構成にある。
【0029】次に、上記構成の作用について述べる。電
動機の駆動に伴い回転軸36が回転すると、遠心式の冷
却ファン44が回転して送風作用を呈する。これによ
り、図2中に矢印で示すように、外気たる冷媒が風胴5
1の吸気口52から吸込まれ、固定子枠22の流入口3
4から外殻21内に取入れられる。そして、この冷媒
は、固定子27の固定子巻線29と固定子鉄心30、及
び回転子37の回転子鉄心38と回転子導体39などの
発熱部材に接触して熱を冷媒中に放熱させ冷却する。し
かる後、冷却に供された冷媒は流出口35を経て風胴5
1の排気口53から外部に排出される。
【0030】この冷媒の流れは、外殻21に取入れられ
た後、まず固定子27及び回転子37の図示右端部側の
所謂吸気側領域における部材の外表面と接触し、これを
冷却する。しかる後、冷媒の一部は固定子枠22の内周
面の通風路Aに流れ、また一部は回転子鉄心38の通風
孔42に流入し第2の通風ダクト41を経て、その外周
側の固定子27側の第1の通風ダクト33を通って通風
路Aに至り、その間、各鉄心ブロック38a及び30a
を内方側から冷却する。この場合、回転子37側におけ
る通風孔42及び第2の通風ダクト41への冷媒の流入
は、該回転子37の回転に伴う遠心ポンプ機能(ファン
作用)に基づき取込まれ、且つ、通風孔42の左端面は
閉鎖板43にて閉鎖されているので、冷却ファン44側
に直接流通することはない。
【0031】そして、通風路Aに流入した冷媒は、固定
子鉄心30の外径部分を冷却しつつ図示左端側の所謂排
気側領域に流れ、この領域に位置する固定子巻線29
や、固定子鉄心30及び回転子鉄心38などの外端面を
中心に冷却する。この場合、特に本構成では、固定子巻
線29の外方端部と対向する冷却ファン44のシュラウ
ド47を、該巻線29の内径側周側面に沿った円弧形状
としているので、その間に形成された通風路Bを流れる
冷媒は円滑に流れ、且つ斯かる固定子巻線29の周側面
付近で滞留することなく、該冷媒との接触が迅速にして
頻度多く行われ有効な冷却効果を発揮する。
【0032】しかも、シュラウド47の先端部と固定子
枠22から突設された仕切り部材48が僅かの隙間S1
を存して対峙する構成としているので、冷却ファン44
の下流側における冷媒(排気流)が固定子巻線29側に
漏れる、所謂ショートサーキットを防止できる。従っ
て、熱伝達を受けて高温化され排出すべき冷媒(排気
流)が、再び通風路B側に流入する不具合を解消できる
ばかりか、確実に排気されることから通風量を減じるこ
となく所期の冷却風量を確保でき、それだけ効率良く冷
却できるものである。尚、斯かる仕切り部材48は、別
部材として固定子枠22の内周面に嵌合或いはネジ止め
等の手段により取付固定してもよい。
【0033】このような冷媒の流通により、電動機の駆
動に伴う銅損や鉄損等によって発熱する固定子鉄心30
や固定子巻線29、及び回転子鉄心38や回転子導体3
9に対する冷却が図られ、そして、この冷却に供されて
温度上昇した冷媒は、排気流として冷却ファン44によ
り外方たる遠心方向に放出され、流出口35及び風胴5
1の排気口53から速やかに排出される。
【0034】また、特に本実施例では、冷却ファン44
の背面側において、ハブ45の背面とこれと対向する軸
受ブラケット23の内面との間において、互いに嵌合し
合う環状リブ49,50によるラビリンスシール構造を
採用しているので、該冷却ファン44の回転を妨げるこ
となく昇温化された排気流が、この背面領域に回り込む
のを阻止して、軸受25部分に侵入することを効果的に
防止でき、従って、斯かる軸受25の潤滑性を早期に劣
化させたりすることがないなど、軸受摩擦損失を軽減す
るのに有効である。
【0035】上記の構成に対し、図3ないし図6は本発
明の第2ないし第5実施例を示し、特には冷却ファン4
4の構成が異なるもので、夫々第1実施例と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について
以下に述べる。
【0036】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2実施例を示す図1相当図で、上記第1実施例に対し冷
却ファン44のシュラウド54を異なる構成としたもの
で、即ち、このシュラウド54は、その外径端部である
先端部を更に径方向に延出して固定子枠22の流出口3
5近傍の内周面と僅かの隙間S1 を介して対峙した構成
としたもので、従って、第1実施例における固定子枠2
2から突設した仕切り部材48の機能を兼ねた構成にあ
って、これを不要とする構成にある。
【0037】斯かる構成のシュラウド54を有する冷却
ファン44によれば、機能的には第1実施例と同様に該
冷却ファン44による排気流が固定子巻線29側に漏れ
ることによるショートサーキットを防止でき、従って昇
温化された冷媒たる排気流が固定子巻線29側に再流入
する不具合を解消して、且つ確実に排気されることから
通風量を減じることなく所期の冷却風量を確保でき、そ
れだけ効率良く冷却できるものである。尚、上記したよ
うに仕切り部材48を削減可能であることから、冷却フ
ァン44を組み込むだけの組立手順でショートサーキッ
ト防止に対処でき、上記第1実施例に比して構造及び組
立作業を簡素化できる利点を有する。
【0038】(第3の実施の形態)図4は、本発明の第
3実施例を示す図1相当図で、上記第1実施例に対し冷
却ファン44のハブ55を異なる構成としたもので、即
ち、このハブ55は、その外径端部である先端部を更に
径方向に延出して固定子枠22の流出口35近傍の内周
面と僅かの隙間S2 を介して対峙した構成としたもので
ある。
【0039】斯かる構成によれば、冷却ファン44によ
り遠心方向に吐出された排気流の一部がハブ55の背面
側である軸受ブラケット23の軸受25側に回り込むの
を阻止できることから、斯かる軸受25の潤滑性を早期
に劣化させたりする熱的影響を受けることがなく長寿命
とすることができるなど、軸受摩擦損失を軽減するのに
有効である。また、ハブ55の背面側に排気流が回り込
むことなく、且つ冷却ファン44による排気流を流出口
35に向けて案内できるから、通風損失の減少を図り
得、それだけ多くの冷媒の流通量を確保できる。しか
も、上記第1実施例では、本実施例と同機能を奏するべ
く互いに嵌合し合う環状リブ49,50によるラビリン
スシール構造を採用しているが、これに比して実質的に
冷却ファン44のみの構成にて対応でき、組立作業も簡
単に行えるなどの利点を有する。
【0040】(第4の実施の形態)図5は、本発明の第
4実施例を示す図1相当図で、上記第1実施例に対し冷
却ファン44のシュラウド56を異なる構成としたもの
で、即ち、このシュラウド56は、固定子巻線29の外
方端部における周側面との間に形成される通風路Bが該
シュラウド56の後端に行くに伴い徐々に狭隘となるよ
うに、斯かる後端部を固定子巻線29に徐々に近づく配
置構成としたもので、或いは該シュラウド56の後端部
の曲率を変化させて略同様の構成としても良い。
【0041】斯かる構成によれば、通風路Bを流れる冷
媒の流路抵抗は少なく円滑に流れ込み、そしてその流速
が早められることによって、斯かる領域における冷媒温
度が比較的高温化されていても滞留することなく、送ら
れてきた冷媒が速やかに入れ替わり固定子巻線29と接
触して放熱作用を促し、しかも、冷媒の流速が早くて指
向性が強まることから、シュラウド56を経た冷媒は固
定子巻線29の内径側周側面に沿って流れ、該巻線29
の固定鉄心30側の基部まで有効に冷却することができ
る。
【0042】(第5の実施の形態)図6は、本発明の第
5実施例を示す図1相当図で、上記第1実施例に対し冷
却ファン44のシュラウド57を異なる構成としたもの
で、即ち、このシュラウド57は、その後端部が回転子
37の図示左端面の近傍まで延出した構成で、具体的に
は回転子鉄心38及び回転子導体39の近傍まで延び、
そして内方たる軸心側に曲成した構成としたものであ
る。
【0043】斯かる構成によれば、排気側たる左端側領
域に位置する固定子巻線29と共に、特には同排気側に
位置する回転子鉄心38及び回転子導体39の外端面に
指向して冷媒を案内でき、斯かる領域に冷媒を滞留する
ことなく円滑に送り込むことができて冷却効果を向上で
きる。以って、冷媒の吸気側から排気側に至る冷却すべ
き発熱部材の全てに行き渡る冷媒の通風路が確保され
て、冷却効果を高め得、鉄損及び銅損などによる熱的損
失を小さく抑えることができる。
【0044】尚、本発明は上記し且つ図面に示した各実
施例に限定されるものではなく、例えば各実施例を任意
に組合わせた構成としても良く、また、防滴形電動機に
限らず各種の回転電機に適用することが可能であるな
ど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る
ものである。
【0045】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の回転電機によれば、冷却ファンのシュラウドを固定子
巻線の外方端部の近傍にあって、該巻線の内径側周側面
に沿う形状としたことにより、冷媒の排気側領域におけ
る通風損失を抑えて冷媒の流れを円滑にして、所期の通
風量を確保すると共に、特には同排気側領域に位置する
固定子巻線に対する冷媒との接触を良好ならしめ、その
冷却性能を向上することができる。従って、冷媒の吸気
側と排気側との温度勾配を小さくできて、冷却ファンや
回転電機自体を大形化することなく効率の良い冷却効果
が得られ、鉄損及び銅損などの熱的損失を小さく抑える
ことができる実用的に優れた回転電機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す防滴形電動機の構成
を示す要部の拡大断面図
【図2】防滴形電動機の上半部の構成を示す縦断面図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図7】従来例を示す図2相当図
【図8】図1相当図
【符号の説明】
図面中、21は外殻、22は固定子枠、23,24は軸
受ブラケット、25,26は軸受、27は固定子、29
は固定子巻線、30は固定子鉄心、34は流入口、35
は流出口、36は回転軸、37は回転子、38は回転子
鉄心、39は回転子導体、44は冷却ファン、45,5
5はハブ、47,54,57はシュラウド、51は風
胴、52は吸気口、及び53は排気口を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の固定子枠とその両端部に配設され
    軸受を有する軸受ブラケットとから構成される外殻と、
    前記固定子枠の内周面に取付固定された固定子と、前記
    軸受に支持された回転軸を有し前記固定子に対応して配
    設された回転子と、前記外殻に形成された冷媒取入れ用
    の流入口及び排出用の流出口と、この流出口側に位置し
    て前記回転軸に取付固定され、前記流入口から冷媒を取
    入れて前記固定子及び回転子部分を通して前記流出口か
    ら排出する冷却ファンとを備えたものにおいて、 前記冷却ファンはハブとシュラウドを有し、このシュラ
    ウドを前記固定子の固定子巻線の外方端部の近傍にあっ
    て、該巻線の内径側周側面に沿う形状としたことを特徴
    とする回転電機。
  2. 【請求項2】 冷却ファンのシュラウドは、その先端部
    が径方向に延出されて外殻の内周面と僅かな隙間を介し
    て対峙する構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    回転電機。
  3. 【請求項3】 冷却ファンのハブは、その先端部が径方
    向に延出されて外殻の内周面と僅かな隙間を介して対峙
    する構成としたことを特徴とする請求項1記載の回転電
    機。
  4. 【請求項4】 冷却ファンのシュラウドと固定子巻線の
    外方端部の周側面との間に形成される隙間は、該シュラ
    ウドの後端に行くに伴い狭隘となるように形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 冷却ファンのシュラウドは、その後端部
    が回転子端面の近傍まで延出された構成であることを特
    徴とする請求項1記載の回転電機。
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