JP2001076772A - 酸化物半導体電極及びそれを用いた色素増感型太陽電池 - Google Patents

酸化物半導体電極及びそれを用いた色素増感型太陽電池

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換に関わる可視から近赤外の光が十分
に吸収されず透過しやすい粒径の酸化物半導体粒子を用
いた場合であっても、色素及び電荷輸送相を十分且つ容
易に拡散及び吸着させることが可能な酸化物半導体電極
を提供すること。更に係る酸化物半導体電極を用いた、
入射光が酸化物半導体層内で散乱・吸収される量が多く
入射光の利用効率の高い色素増感型太陽電池を提供する
こと。 【解決手段】 導電性基板と、前記導電性基板上に形成
され、金属酸化物からなる中空状粒子を含む多孔質酸化
物半導体層と、を有することを特徴とする酸化物半導体
電極。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属酸化物からな
る中空状粒子を含む酸化物半導体電極及びそれを用いた
色素増感型太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は、環境に対する影響が少ない
発電手段であるため、近年その用途が拡大している。代
表的な太陽電池としては、シリコンのpn接合による固
体デバイスが挙げられ、現在では光エネルギー変換効率
が20%を超すようなものも開発されている。しかしな
がら、この種の太陽電池はその製造過程、特に原料のシ
リコンを精製する過程に大きな電気エネルギーが必要で
あるため低価格化が難しく、発電コストが高くなるとい
う問題がある。
【0003】これに対して、グレッツェルらにより提案
された色素増感型太陽電池(湿式太陽電池とも呼ばれ
る。特許2664194号公報、J. Am. Chem. Soc., 1
15, 6382-6390 (1993)及び Nature, 353, 737 (1991)等
に開示されている。)は、使用する材料が安価なことと
製造に大がかりな設備を使用しないことから低発電コス
トの太陽電池として期待されている。
【0004】図11にグレッツェルらにより提案された
色素増感型太陽電池の一例の断面図を示す。同図に示す
色素増感型太陽電池は、酸化物半導体電極102と対極
104の間にヨウ化物を電解質とする電解液106が充
填された構造を有している。酸化物半導体電極102
は、ガラス基板108と、ガラス基板108上に形成さ
れた透明導電膜110と、透明導電膜110上に形成さ
れた酸化物半導体層112から構成されている。一方、
対極104は、ガラス基板114と、ガラス基板114
上に形成された透明導電膜116から構成されている。
【0005】図12は、図11に示す色素増感型太陽電
池のBで表した部分を拡大した模式断面図である。同図
に示す酸化物半導体電極102は、ガラス基板108上
に形成された透明導電膜110の上に、多数の非中空状
の酸化物半導体粒子、すなわち酸化物半導体中実粒子1
18が連結した構造を有する酸化物半導体層112を備
えている。また、酸化物半導体中実粒子118の表面に
は色素120が化学吸着している。このような構成のた
め、酸化物半導体中実粒子118の間には空隙が生じ、
酸化物半導体層112は大きな表面荒さ係数を有するよ
うになる。
【0006】図11に示す色素増感型太陽電池のガラス
基板108を通して光が入射すると、色素120が励起
され、色素120から酸化物半導体層112へ電子が注
入される。この電子は電位勾配により透明導電膜110
へ到達し、更に対極104に達すると電解液106のヨ
ウ化物イオンを還元する。還元されたヨウ化物イオンは
色素120上で酸化される。以上が繰り返されることに
よって電流が生じる。
【0007】なお、酸化物半導体層112は次に述べる
方法により作製される。すなわち、透明導電膜110が
形成されたガラス基板108の当該透明導電膜110の
上に、直径が10〜30nm程度の酸化物半導体中実粒
子のスラリーを塗布した後に乾燥し更に熱処理するか、
若しくは、透明導電膜110の上に、金属アルコキシド
を加水分解したゾルを塗布し、それを乾燥し更に熱処理
することにより作製される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の色素増感型太陽電池には次のような問題点がある。
【0009】1)色素吸着量を大きくするために粒径の
極めて小さい酸化物半導体中実粒子を用いて酸化物半導
体層を形成するため、光電変換に関わる可視から近赤外
の光は酸化物半導体電極内で十分に吸収されることなく
透過してしまう。 2)酸化物半導体層内部の空隙が小さいため、色素の吸
着に時間を要し、また、酸化物半導体層の奥まで色素が
拡散吸着できない。 3)酸化物半導体層内部の空隙が小さいため、電解液等
の電荷輸送相の拡散が遅い。
【0010】本発明は、このような技術的課題に鑑みて
なされたものであり、光電変換に関わる可視から近赤外
の光が十分に吸収されず透過しやすい粒径の酸化物半導
体粒子を用いた場合であっても、色素及び電荷輸送相を
十分且つ容易に拡散及び吸着させることが可能な酸化物
半導体電極を提供することを目的とする。更に、本発明
は、その酸化物半導体電極を用いることにより、入射光
が酸化物半導体層内で散乱・吸収される量が多く入射光
の利用効率の高い色素増感型太陽電池を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、金属酸化物から
なる中空状粒子を含む多孔質酸化物半導体層を有した電
極を用いることによって、十分な光吸収と、色素及び電
荷輸送相の十分な拡散・吸着との両立が可能となり、ひ
いては、その電極を用いることによって、入射光の利用
効率の高い色素増感型太陽電池が得られることを見出
し、本発明を完成させた。
【0012】すなわち、本発明の酸化物半導体電極は、
導電性基板と、前記導電性基板上に形成され金属酸化物
からなる中空状粒子を含む多孔質酸化物半導体層とを有
することを特徴とする。
【0013】また、本発明の色素増感型太陽電池は、第
一の導電性基板と、前記第一の導電性基板上に形成され
金属酸化物からなる中空状粒子を含む多孔質酸化物半導
体層とを有し、該多孔質酸化物半導体層の表面及び/又
は内部に色素が担持された第一の電極と、第二の導電性
基板からなる第二の電極と、前記第一の電極と前記第二
の電極の間に充填された電荷輸送相とを備えていること
を特徴とする。
【0014】上記のように、金属酸化物からなる中空状
粒子を含む多孔質酸化物半導体層を導電性基板上に形成
することにより、中実粒子(非中空状粒子)のみを用い
る従来の方法(例えば、上記のグレッツェルらにより開
示された方法)に比較して、酸化物半導体電極に色素及
び電荷輸送相を十分且つ容易に拡散及び吸着させること
が可能になる。このために、その酸化物半導体電極を用
いた色素増感型太陽電池においては、酸化物半導体層に
おいて入射光が効率よく吸収され、従って入射光の利用
効率が上昇する。
【0015】本発明の酸化物半導体電極及び色素増感型
太陽電池においては、金属酸化物からなる中空状粒子の
平均粒径が200nm〜10μmであり、且つ該中空状
粒子が2μm以下の平均粒径の金属酸化物微粒子からな
る皮殻を有することが好ましい。
【0016】光電変換に寄与する光の波長は200nm
〜10μmであり、この波長と同程度の平均粒径を有し
た中空状粒子を多孔質酸化物半導体層に含むことによ
り、多孔質酸化物半導体層内での光の散乱及び閉じ込め
効果が高まり、この結果、酸化物半導体電極への入射光
の利用効率が高まって、色素増感型太陽電池の性能が向
上する傾向にある。
【0017】また、金属酸化物からなる中空状粒子の皮
殻を構成する金属酸化物微粒子の平均粒径を2μm以下
とすることにより中空状粒子の総表面積が大きくなり、
担持される色素の量が増加するため、光電変換の効率が
高くなる傾向にある。
【0018】更に、本発明の酸化物半導体電極及び色素
増感型太陽電池においては、金属酸化物が、TiO2
SnO2、ZnO、ZrO2、Nb25、CeO2、W
3、SiO2及びAl23からなる群より選ばれる少な
くとも一つの酸化物若しくはこれらの酸化物を含有する
複合酸化物であることが好ましい。上記の酸化物及び複
合酸化物は、担持された色素による光増感作用及び/又
は光触媒作用を有し、光の散乱に有効であるため、これ
を用いることによって入射光の利用効率が高くなる傾向
にある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の好適な
実施形態についてさらに詳細に説明する。先ず、本発明
に係る酸化物半導体電極について説明する。
【0020】図1は、本発明の酸化物半導体電極の第一
実施形態を示す断面図である。同図に示す酸化物半導体
電極1は導電性基板10とその上に形成された多孔質酸
化物半導体層12から成り、導電性基板10は基板14
と基板14上に形成された導電膜16から成る。
【0021】導電性基板10を構成する基板14に用い
られる材料は特に制限されず、各種透明材料又は不透明
材料が使用可能であるが、ガラスを用いることが好まし
い。また、導電膜16に用いられる材料に関しても特に
制限はないが、アンチモンドープ酸化スズ(SnO2
Sb)、フッ素ドープ酸化スズ(SnO2−F)、スズ
ドープ酸化インジウム(In2O03−Sn)等に代表さ
れる、酸化スズや酸化インジウムに原子価の異なる陽イ
オン若しくは陰イオンをドープした透明電極を用いるこ
とが好ましい。
【0022】基板14上に導電膜16を形成する方法と
しては、導電膜16を形成する成分の真空蒸着、スパッ
タリング、CVD及びゾルゲル法によるコーティング等
の方法が使用可能である。
【0023】多孔質酸化物半導体層12の構造は、図1
の酸化物半導体電極1のAで表した部分を拡大した図2
に模式的に示されている。多孔質酸化物半導体層12
は、導電膜16が形成された基板14の当該導電膜16
の上に形成されるが、この多孔質酸化物半導体層12
は、酸化物半導体微粒子18からなる皮殻を有する中空
状粒子20が複数連結した構造を有している。酸化物半
導体電極1を色素増感型太陽電池に用いる場合は、多孔
質酸化物半導体層12には色素が担持され、この色素と
電荷輸送相とが接するため、電荷輸送相中の電荷輸送が
容易となり色素増感型太陽電池の特性が向上する。
【0024】図3は、図2に示される複数の中空状粒子
20の1つを取り出しその模式断面図を示したものであ
る。中空状粒子20の皮殻は、酸化物半導体微粒子18
が隙間なく連結したものであってもよいが、酸化物半導
体微粒子18が一部間隙を有して連結したものであって
もよい。
【0025】本発明においては、中空状粒子20の平均
粒径は200nm〜10μmであることが好ましく、よ
り好ましくは、平均粒径は300nm〜2μmである。
中空状粒子20の平均粒径が200nm未満である場合
は、多孔質酸化膜半導体層12における太陽光の散乱及
び閉じ込め効果が短波長成分に限られる傾向にあり、中
空状粒子20の平均粒径が10μmを超える場合は、中
空状粒子20を含む多孔質酸化物半導体層12の厚さが
不必要に大きくなる傾向にある。
【0026】また、本発明においては、中空状粒子20
の50重量%以上が200nm〜10μmの粒径を有す
ることがより好ましく、中空粒子20の比表面積は5〜
200m2/gであることが好ましい。
【0027】更に、本発明においては、酸化物半導体微
粒子18の平均粒径は2μm以下であることが好まし
く、5nm〜2μmであることがより好ましい。酸化物
半導体微粒子18の平均粒径が2μmを超す場合は、中
空状粒子20の総表面積が小さくなる傾向にあり、その
ために担持される色素の量が不十分になる恐れがある。
【0028】また、中空状粒子20に用いられる材料は
酸化物半導体であれば特に制限されないが、TiO2
SnO2、ZnO、ZrO2、Nb25、CeO2、W
3、SiO2及びAl23からなる群より選ばれる少な
くとも一つの酸化物若しくはこれらの酸化物を含有する
複合酸化物であることが好ましい。上記の酸化物及び複
合酸化物は、担持された色素による光増感作用及び/又
は光触媒作用を有しているため、これを用いることによ
って入射光の利用効率が高くなる傾向にある。
【0029】基板14上に形成された導電膜16表面
に、上記の中空状粒子20を形成する方法としては、例
えば、酸化物半導体からなる中空状粒子20を別途作製
し、これを導電膜16上に塗布した後に、熱処理を施す
方法を採用することができる。
【0030】金属酸化物からなる中空状粒子を作製する
方法としては、特開平11−116211号公報に開示
された方法が好適に用いられる。すなわち、金属硝酸塩
等の金属塩を溶解及び/又は懸濁させた水溶液に有機溶
剤を添加してW/O型エマルジョンを形成し、該W/O
型エマルジョンを噴霧・燃焼させて金属酸化物の中空状
粒子を得る方法である。
【0031】中空状粒子を作製する際に使用する有機溶
剤としては、ヘキサン、オクタン、ケロシン、ガソリン
等の炭化水素系の有機溶剤を用いることが好ましい。ま
た、W/O型エマルジョンを噴霧・燃焼させる手段とし
ては、特開平7−81905号公報に開示されたエマル
ジョン燃焼反応装置を用いることができ、例えば火炎温
度700〜1000℃にてW/O型エマルジョンから金
属酸化物の中空状粒子を得ることができる。
【0032】このようにして得られた金属酸化物の中空
状粒子に有機溶剤、水、界面活性剤等を加えスラリーと
し、基板10上に形成された導電膜16表面にこのスラ
リーを塗布した後、乾燥し、好ましくは300℃以上
(例えば450℃程度)で加熱することにより、図2に
示した構造の酸化物半導体電極を得ることができる。
【0033】本発明における酸化物半導体電極は前述し
た第一実施形態に限定されるものではない。本発明の酸
化物半導体電極の第二実施形態の模式断面図を図4に示
す。同図に示す酸化物半導体電極は、基板14と導電膜
16からなる導電性基板10上に、金属酸化物微粒子1
9からなる皮殻を有する中空状粒子21と酸化物半導体
中実粒子22とが混在して連結した多孔質酸化物半導体
層12を備えている。図4に示す酸化物半導体電極を色
素増感型太陽電池に用いる場合は、多孔質酸化物半導体
層12には色素が担持される。
【0034】ここで、中空状粒子21及び酸化物半導体
中実粒子22を構成する材料は特に制限されないが、T
iO2、SnO2、ZnO、ZrO2、Nb25、Ce
2、WO3、SiO2及びAl23からなる群より選ば
れる少なくとも一つの酸化物若しくはこれらの酸化物を
含有する複合酸化物であることが好ましい。なお、中空
状粒子21と酸化物半導体中実粒子22を構成する酸化
物の種類は同一であっても異なっていてもよい。
【0035】酸化物半導体中実粒子22の粒径は3nm
〜1μmであることが好ましい。酸化物半導体中実粒子
22の粒径が3nm未満である場合は、光の散乱及び閉
じ込め効果が十分でなくなる傾向にあり、1μmを超す
場合は、多孔質酸化物半導体層12の表面積が著しく小
さくなるため、色素吸着量が低下し本実施形態の酸化物
半導体電極を用いた色素増感型太陽電池の特性が低下し
たり、本実施形態の酸化物半導体電極の光触媒作用が低
下したりする恐れがある。
【0036】上記の多孔質酸化物半導体層12を形成す
るためには、例えば、中空状粒子21を含むスラリーに
酸化物半導体中実粒子22を添加・混合し、それを導電
膜16表面上に塗布した後、乾燥し、更に前記第一実施
形態と同様に加熱すればよい。
【0037】また、本発明の酸化物半導体電極は上記第
一及び第二実施形態に限定されず、種々の変形が可能で
ある。例えば、第一実施形態の変形態様として、複数の
多孔質酸化物半導体層を有する酸化物半導体電極が挙げ
られる。すなわち、例えば、導電膜16に接するように
形成された酸化物半導体中実粒子のみからなる酸化物半
導体層と、その上に形成された中空状粒子20が複数連
結した中空状粒子層とを備える酸化物半導体電極として
もよい。
【0038】また、第二実施形態の変形態様として、同
様に、複数の多孔質酸化物半導体層を有する酸化物半導
体電極が挙げられる。すなわち、例えば、導電膜16に
接するように形成された酸化物半導体中実粒子のみから
なる酸化物半導体層と、その上に形成された中空状粒子
21及び酸化物半導体中実粒子が混在した粒子層を備え
る酸化物半導体電極としてもよい。
【0039】このような複数の多孔質酸化物半導体層を
有する酸化物半導体電極を作製するためには、例えば、
基板と導電膜からなる導電性基板上に、酸化物半導体中
実粒子のスラリーを塗布した後に乾燥し更に熱処理する
ことにより酸化物半導体中実粒子のみからなる酸化物半
導体層を形成し、次いで、この層の上に、前記第一及び
第二実施形態と同様にして中空状粒子層を形成すればよ
い。
【0040】上記本発明の酸化物半導体電極を使用すれ
ば、後述するように入射光が酸化物半導体層内で散乱・
吸収される量が多く入射光の利用効率の高い色素増感型
太陽電池を作製することが可能である。また、上記の酸
化物半導体電極のうち光触媒作用のある酸化物半導体か
らなる多孔質酸化物半導体層を備えるものは、色素増感
型太陽電池の電極として使用できる他、例えば光触媒と
しても使用することができる。
【0041】次に、本発明に係る色素増感型太陽電池に
ついて説明する。図5は、本発明の色素増感型太陽電池
の第一実施形態を示す断面図である。同図に示す色素増
感型太陽電池50は、第一の電極24と第二の電極26
との間に電荷輸送相28が充填され側面を封止材30で
封止した構成を有しており、第一の電極24が前述の本
発明の酸化物半導体電極に相当する。
【0042】すなわち、第一の電極24は、第一の基板
32と、第一の基板32上に形成された第一の導電膜3
4と、第一の導電膜34上に形成された多孔質酸化物半
導体層36とを備えている。そして、多孔質酸化物半導
体層36は金属酸化物からなる中空状粒子を含んでお
り、多孔質酸化物半導体層36の表面及び/又は内部に
は色素が担持されている。一方、第二の電極26は、第
二の基板38と、第二の基板38上に形成された第二の
導電膜40を備えている。なお、第一の電極24及び第
二の電極26のうちの少なくとも一方は透明な電極であ
る。
【0043】金属酸化物からなる中空状粒子は、金属酸
化物微粒子が隙間なく連結した皮殻及び/又は金属酸化
物微粒子が一部間隙を有して連結した皮殻を有してい
る。金属酸化物微粒子が一部間隙を有して連結した場
合、皮殻は孔を有することとなり、このために、色素及
び電荷輸送相の拡散・吸着が更に容易となる。また、中
空状粒子の内部への色素及び電荷輸送相の拡散・吸着も
可能となるため、多孔質酸化物半導体層における色素濃
度が上昇し、色素増感型太陽電池の性能が向上する。
【0044】第一の電極24における第一の基板32、
第一の導電膜34及び多孔質酸化物半導体層36は、前
述の本発明の酸化物半導体電極の基板14、導電膜16
及び多孔質酸化物半導体層12と同じである。
【0045】また、上記の多孔質酸化物半導体層36の
表面及び/又は内部に担持される色素は、少なくとも2
00nm〜10μmの波長の光により励起され電子を放
出するものであればよく、特に制限されない。このよう
な色素としては、ジ(チオシアネート)−N,N’−ビ
ス(2,2’−ビピリジル−4,4’−ジカルボン酸)
−ルテニウム(II)等のルテニウム系金属錯体、オス
ミニウム系金属錯体等が挙げられる。このような色素の
担持方法としては、例えば、色素を含有する溶液に多孔
質酸化物半導体層36を浸漬する方法が挙げられる。
【0046】第二の基板38に用いられる材料は上記第
一の基板32と同様に特に制限されず、各種透明材料又
は不透明材料が使用可能であり、透明基板としてはガラ
スを使用することが好ましい。また、第一の基板32と
第二の基板38とは同一であっても異なるものであって
もよい。
【0047】また、第二の導電膜40に用いられる材料
は上記第一の導電膜34と同様に各種導電材料が使用可
能であり、両者は同一であっても異なるものであっても
よい。なお、透明基板上に形成される導電膜は透明でな
ければならない。透明な導電膜を形成する材料として
は、白金薄膜;アンチモンドープ酸化スズ(SnO2
Sb)、フッ素ドープ酸化スズ(SnO2−F)、スズ
ドープ酸化インジウム(In23−Sn)等に代表され
る、酸化スズや酸化インジウムに原子価の異なる陽イオ
ン若しくは陰イオンをドープした金属材料が挙げられ
る。
【0048】上記の電荷輸送相28としては、液状、ゲ
ル状若しくは固体状のイオン導電体、ホール輸送体ない
しは電子輸送体を使用することができる。液状のイオン
導電体としては、例えば、ヨウ化テトラプロピルアンモ
ニウム及びヨウ素をアセトニトリル等に溶解したヨウ素
系イオン導電体が挙げられる。
【0049】上記の封止材30としては、電荷輸送相2
8が流出しないように色素増感型太陽電池をシールでき
るものであればよく、特に制限されないが、例えば、エ
ポキシ樹脂、シリコーン樹脂、エチレン/メタクリル酸
共重合体からなる熱可塑性樹脂等を用いることができ
る。
【0050】図5に示す色素増感型太陽電池50の第一
の基板32及び/又は第二の基板38を通して光が入射
すると、多孔質酸化物半導体層36の表面及び/又は内
部に担持された色素が励起され、当該色素から多孔質酸
化物半導体層36へ電子が注入される。この電子は第一
の導電膜34へ到達し、第一の導電膜34及び第二の導
電膜40に接続された外部配線(図示せず)により第二
の導電膜40に達する。この電子は電荷輸送相28中の
電解質を還元し、還元された電解質は色素上で酸化さ
れ、色素に電子が移動する。以上が繰り返されることに
よって電流が生じる。
【0051】本発明における色素増感型太陽電池は前述
した第一実施形態に限定されるものではない。図6に本
発明に係る色素増感型太陽電池の第一実施形態の変形態
様の断面図を示す。図6に示す色素増感型太陽電池は、
図5に示す第一実施形態の第二の電極38の背面(第二
の導電膜40が形成されていない側の面)に透過光反射
層42を備えたものである。透過光反射層42を備える
ことで第一の基板32を通して入射した光の一部が多孔
質酸化物半導体層36を通過した場合でも、この光を再
び多孔質酸化物半導体層36の方向へ反射させることが
でき、このために色素増感型太陽電池の性能が向上す
る。
【0052】本発明の色素増感型太陽電池の第二実施形
態を図7に示す。同図に示す色素増感型太陽電池50
は、第一の電極24と第二の電極26との間に電荷輸送
相28が充填され、側面を封止材30で封止した構成を
有している。
【0053】第一の電極24は、第一の基板32と、第
一の基板32上に形成された第一の導電膜34と、第一
の導電膜34上に形成された多孔質酸化物半導体層36
を備えている。多孔質酸化物半導体層36は、第一の導
電膜16に接するように形成され酸化物半導体中実粒子
のみからなる酸化物半導体層43と、その上に形成され
中空状粒子が複数連結した中空状粒子層44とを備えて
いる。また、多孔質酸化物半導体層36の表面及び/又
は内部には色素が担持されている。一方、第二の電極2
6は、第二の基板38と、第二の基板38上に形成され
た第二の導電膜40を備えている。なお、第一の電極2
4及び/又は第二の電極26は透明な電極である。
【0054】本発明に係る色素増感型太陽電池の第二実
施形態の変形態様の断面図を図8に示す。図8に示す色
素増感型太陽電池は、図7に示す第二実施形態の第二の
電極38の背面(第二の導電膜40が形成されていない
側の面)に透過光反射層42を備えたものである。透過
光反射層42を備えることにより、色素増感型太陽電池
の性能が向上する。
【0055】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0056】(実施例1)チタンイオンを含む硝酸溶液
(チタンイオン濃度:2.0mol/l)315ml
に、185mlのケロシンと少量の分散剤を加え攪拌す
ることでエマルジョンを得た。このエマルジョンをエマ
ルジョン燃焼装置を用いて700℃にて噴霧燃焼させる
ことにより中空状TiO2粒子を得た。この中空状Ti
2粒子を大気中400℃で4時間熱処理し、これを以
下の試験に用いた。
【0057】なお、熱処理して得られた中空状TiO2
粒子は、約60%がアナターゼ相で残りがルチル相から
なり、この粒子の粒径は200nm〜5μm(平均粒
径:500nm)であり、粒子の皮殻を形成するTiO
2微粒子の粒径は5〜50nm(平均粒径:10nm)
であった。また、この中空状TiO2粒子の比表面積は
67m2/gであった。
【0058】次に、中空状TiO2粒子3.00gに、
アセチルアセトン0.1ml、イオン交換水6.0m
l、界面活性剤(Triton−X)0.05mlを加
えスラリーとした。
【0059】SnO2コートガラス基板(大きさ:15
mm×25mm)上に、粘着テープ(厚さ:80μm)
をマスク兼スペーサーとして貼付し、上記のスラリーを
バーコーターを用いて1cm2の面積に塗布した後、乾
燥し、450℃にて30分の熱処理を行い、SnO2
ートガラス基板上に多孔質のTiO2層(厚さ:10μ
m)を有する電極を作製した。
【0060】この電極を色素(ルテニウム系金属錯体:
ジ(チオシアネート)−N,N’−ビス(2,2’−ビ
ピリジル−4,4’−ジカルボン酸)ルテニウム(I
I))のエタノール溶液(濃度:3.0×10-4mol
/l)に20時間浸漬することにより、TiO2層に色
素を担持させ、開放電圧向上のためにt−ブチルピリジ
ンのアセトニトリル溶液(濃度:5×10-2mol/
l)に15分間浸漬した後、乾燥し、これを色素増感型
太陽電池のカソードとした。
【0061】一方、電子ビーム蒸着法で白金を3nm蒸
着したSnO2コートガラス基板(大きさ:15mm×
25mm)をアノードとし、このアノードと上記カソー
ドを対向させ(間隔:50μm)その間にヨウ素系電解
液(ヨウ化テトラプロピルアンモニウム0.6mol/
lとヨウ素5×102mol/lを含むグルタロニトリ
ル溶液)を満たしかつ周囲を封止することにより、図5
に示すような色素増感型太陽電池を作製した。
【0062】また、電子ビーム蒸着法で白金を3nm蒸
着したSnO2コートガラス基板の白金未蒸着面に透過
光反射用のアルミナ焼結体を形成させたアノードを作製
し、このアノードと上記カソード及びヨウ素電解溶液か
ら、図6に示すような色素増感型太陽電池を作製した。
【0063】(実施例2)スラリーとして、中空状Ti
2粒子1.50g及び中実TiO2粒子(日本エアロジ
ル社製、P25)1.50gに(中空状TiO2粒子/
中実TiO2粒子=50/50)、アセチルアセトン
0.1ml、イオン交換水6.0ml、界面活性剤(T
riton−X)0.05mlを加えたものを使用した
他は、実施例1と同様にして、2種類の色素増感型太陽
電池を作製した。
【0064】(比較例1)スラリーとして、中実TiO
2粒子(日本エアロジル社製、P25)3.00gに、
アセチルアセトン0.1ml、イオン交換水6.0m
l、界面活性剤(Triton−X)0.05mlを加
えたものを使用した他は、実施例1と同様にして、2種
類の色素増感型太陽電池を作製した。
【0065】実施例1、2及び比較例1にて得られた色
素増感型太陽電池に対して、ソーラーシミュレータを用
いて得られたAM−1.5、100mW/cm2の疑似
太陽光を照射し短絡電流を測定した。短絡電流比(アル
ミナ焼結体ありでの短絡電流/アルミナ焼結体なしでの
短絡電流)を測定することにより、透過光反射用のアル
ミナ焼結体の設置の有無により短絡電流がどの程度変化
するかを調べた。この結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】中空状TiO2粒子を含む電極を用いた色
素増感型太陽電池(実施例1及び2)においては、中実
TiO2粒子のみを含む電極を用いた色素増感型太陽電
池(比較例1)に比べて、色素増感型太陽電池を透過す
る光が減少しており、電極中で入射光が有効利用されて
いることがわかった。
【0068】(実施例3)チタンイオン及び等量のアル
ミニウムイオンを含む硝酸溶液(チタンイオン濃度:
2.0mol/l、アルミニウムイオン濃度:2.0m
ol/l)315mlに、185mlのケロシンと少量
の分散剤を加え攪拌することでエマルジョンを得た。こ
のエマルジョンをエマルジョン燃焼装置を用いて750
℃にて噴霧燃焼させることにより中空状粒子を得た。こ
の中空状粒子を大気中400℃で4時間熱処理し、これ
を以下の試験に用いた。
【0069】なお、熱処理して得られた中空状粒子の粒
径は200nm〜5μm(平均粒径:500nm)であ
り、微粒子の粒径は5〜50nm(平均粒径:10n
m)であった。また、中空状粒子は、比表面積が59m
2/gのAl2TiO5とTiO2の混合相からなり、Ti
2はルチル相であった。
【0070】次に、この中空状粒子0.75g及び中実
TiO2粒子(日本エアロジル社製、P25)2.25
gに、アセチルアセトン0.1ml、イオン交換水6.
0ml、界面活性剤(Triton−X)0.05ml
を加えスラリーとした。
【0071】このスラリーを用いて実施例1と同様にし
て2種類の色素増感型太陽電池を作製した。さらに、こ
れらの色素増感型太陽電池に対して、ソーラーシミュレ
ータを用いて得られたAM−1.5、100mW/cm
2の疑似太陽光を照射し短絡電流を測定した。短絡電流
比(アルミナ焼結体ありでの短絡電流/アルミナ焼結体
なしでの短絡電流)を測定することにより、透過光反射
用のアルミナ焼結体の設置の有無により短絡電流がどの
程度変化するかを調べた。表2にこの結果を比較例1の
結果と共に示す。
【0072】
【表2】
【0073】中空状粒子を含む電極を用いた色素増感型
太陽電池(実施例3)においては、中実TiO2粒子の
みを含む電極を用いた色素増感型太陽電池(比較例1)
に比べて、色素増感型太陽電池を透過する光が減少して
おり、電極中で入射光が有効利用されていることがわか
った。
【0074】(実施例4)中実TiO2粒子(日本エア
ロジル社製、P25)3.0gに、アセチルアセトン
0.1ml、イオン交換水6.0ml、界面活性剤(T
riton−X)0.05mlを加えスラリーとした。
【0075】SnO2コートガラス基板上に上記のスラ
リーを用いて10μmのP25のみからなる層を形成し
た後に、その層の上に実施例1で示した中空状TiO2
と同一の中空状TiO2粒子からなる層を形成した以外
は実施例1と同様にして電極を作製した。そして、この
電極を用いて実施例1と同様にして2種類の色素増感型
太陽電池(図7及び図8に示すような色素増感型太陽電
池)を作製した。
【0076】(実施例5)中空状TiO2粒子を含むス
ラリーとして、中空状TiO2粒子0.75g及び中実
TiO2粒子(日本エアロジル社製、P25)2.25
gに(中空状TiO2粒子/中実TiO2粒子=25/7
5)、アセチルアセトン0.1ml、イオン交換水6.
0ml、界面活性剤(Triton−X)0.05ml
を加えたものを使用した他は、実施例4と同様にして、
2種類の色素増感型太陽電池を作製した。
【0077】(比較例2)中実TiO2粒子(日本エア
ロジル社製、P25)のみからなる層の厚さを20μm
(実施例4及び5における、P25からなる層及び中空
状TiO2粒子の層の合計の厚さと同等)とし、且つ中
空状TiO2粒子からなる層を形成しなかった以外は実
施例4と同様にして、2種類の色素増感型太陽電池を作
製した。
【0078】実施例4、5及び比較例2にて得られた色
素増感型太陽電池に対して、ソーラーシミュレータを用
いて得られたAM−1.5、100mW/cm2の疑似
太陽光を照射し短絡電流を測定した。短絡電流比(アル
ミナ焼結体ありでの短絡電流/アルミナ焼結体なしでの
短絡電流)を測定することにより、透過光反射用のアル
ミナ焼結体の設置の有無により短絡電流がどの程度変化
するかを調べた。この結果を表3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】中空状TiO2粒子を含む電極を用いた色
素増感型太陽電池(実施例4及び5)においては、中実
TiO2粒子のみを含む電極を用いた色素増感型太陽電
池(比較例2)に比べて、色素増感型太陽電池を透過す
る光が減少しており、電極中で入射光が有効利用されて
いることがわかった。
【0081】(実施例6)スラリーとして、実施例1と
同一の中空状TiO2粒子0.3g及び中実TiO2粒子
(日本エアロジル社製、P25)2.7gに(中空状T
iO2粒子/中実TiO2粒子=10/90)、アセチル
アセトン0.1ml、イオン交換水6.0ml、界面活
性剤(Triton−X)0.05mlを加えたものを
使用した他は、実施例1と同様にして、アルミナ焼結体
を有する色素増感型太陽電池を作製した。
【0082】(実施例7)スラリーとして、中空状Ti
2粒子0.75g及び中実TiO2粒子(日本エアロジ
ル社製、P25)2.25gに(中空状TiO2粒子/
中実TiO2粒子=25/75)、アセチルアセトン
0.1ml、イオン交換水6.0ml、界面活性剤(T
riton−X)0.05mlを加えたものを使用した
他は、実施例1と同様にして、アルミナ焼結体を有する
色素増感型太陽電池を作製した。
【0083】実施例1、2、6、7及び比較例1で得ら
れたアルミナ焼結体を有する色素増感型太陽電池に対し
て、ソーラーシミュレータを用いて得られたAM−1.
5、100mW/cm2の疑似太陽光を照射し、短絡電
流及び変換効率を測定した。その結果をそれぞれ図9、
図10に示す。
【0084】なお、比較例1、実施例6、実施例7、実
施例2及び実施例1のカソードが有する中空状TiO2
粒子と中実TiO2粒子の比(中空状TiO2粒子/中実
TiO2粒子)は、それぞれ、0/100、10/9
0、25/75、50/50及び100/0である。
【0085】図9及び図10より、中空状TiO2粒子
/中実TiO2粒子が、25/75〜50/50にピー
クがあることがわかる。なお、中空状TiO2粒子の直
径がTiO2粒子の直径より大きいため、中空状TiO2
粒子/中実TiO2粒子が0/100から100/0に
近づくにつれ、カソードが有するTiO2の総量は少な
くなっている。このために、中空状TiO2粒子/中実
TiO2粒子が100/0の時の値が、中空状TiO2
子/中実TiO2粒子が0/100の時の値より小さく
なっていると考えられる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光電変換に関わる可視から近赤外の光が十分に吸収され
ず透過しやすい粒径の酸化物半導体粒子を用いた場合で
あっても、色素及び電荷輸送相を十分且つ容易に拡散及
び吸着させることが可能な酸化物半導体電極が得られ
る。更に、係る本発明の酸化物半導体電極を用いること
により、入射光が酸化物半導体層内で散乱・吸収される
量が多く入射光の利用効率の高い色素増感型太陽電池が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る酸化物半導体電極の第一実施形態
の断面図である。
【図2】本発明に係る酸化物半導体電極の第一実施形態
の要部の模式断面図である。
【図3】本発明に係る酸化物半導体電極の第一実施形態
における中空状粒子の模式断面図である。
【図4】本発明に係る酸化物半導体電極の第二実施形態
の要部の模式断面図である。
【図5】本発明に係る色素増感型太陽電池の第一実施形
態の断面図である。
【図6】本発明に係る色素増感型太陽電池の第一実施形
態の変形態様の断面図である。
【図7】本発明に係る色素増感型太陽電池の第二実施形
態の断面図である。
【図8】本発明に係る色素増感型太陽電池の第二実施形
態の変形態様の断面図である。
【図9】色素増感型太陽電池における中空状TiO2
合比と短絡電流との関係を示すグラフである。
【図10】色素増感型太陽電池における中空状TiO2
配合比と変換効率との関係を示すグラフである。
【図11】従来の色素増感型太陽電池の断面図である。
【図12】従来の色素増感型太陽電池の要部の模式断面
図である。
【符号の説明】
1…酸化物半導体電極、10…導電性基板、12…多孔
質酸化物半導体層、14…基板、16…導電膜、18…
酸化物半導体微粒子、19…金属酸化物微粒子、20…
中空状粒子、21…中空状粒子、22…酸化物半導体中
実粒子、24…第一の電極、26…第二の電極、28…
電荷輸送相、30…封止材、32…第一の基板、34…
第一の導電膜、36…多孔質酸化物半導体層、38…第
二の基板、40…第二の導電膜、42…透過光反射層、
43…酸化物半導体層、44…中空状粒子層、50…色
素増感型太陽電池、102…酸化物半導体電極、104
…対極、106…電解液、108…ガラス基板、110
…透明導電膜、112…酸化物半導体層、114…ガラ
ス基板、116…透明導電膜、118…酸化物半導体中
実粒子、120…色素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷹取 一雅 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 谷 孝夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 5F051 AA14 5H032 AA06 AS06 AS16 CC11 EE16 HH01 HH04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基板と、 前記導電性基板上に形成され、金属酸化物からなる中空
    状粒子を含む多孔質酸化物半導体層と、を有することを
    特徴とする酸化物半導体電極。
  2. 【請求項2】 前記多孔質酸化物半導体層における前記
    中空状粒子の平均粒径が200nm〜10μmであり、
    且つ該中空状粒子が2μm以下の平均粒径の金属酸化物
    微粒子からなる皮殻を有することを特徴とする請求項1
    記載の酸化物半導体電極。
  3. 【請求項3】 前記多孔質酸化物半導体層における前記
    金属酸化物が、TiO2、SnO2、ZnO、ZrO2
    Nb25、CeO2、WO3、SiO2及びAl 23から
    なる群より選ばれる少なくとも一つの酸化物若しくはこ
    れらの酸化物を含有する複合酸化物であることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の酸化物半導体電極。
  4. 【請求項4】 第一の導電性基板と、前記第一の導電性
    基板上に形成され、金属酸化物からなる中空状粒子を含
    む多孔質酸化物半導体層とを有し、該多孔質酸化物半導
    体層の表面及び/又は内部に色素が担持された第一の電
    極と、 第二の導電性基板からなる第二の電極と、 前記第一の電極と前記第二の電極の間に充填された電荷
    輸送相と、を備えていることを特徴とする色素増感型太
    陽電池。
  5. 【請求項5】 前記中空状粒子の平均粒径が200nm
    〜10μmであり、且つ該中空状粒子が2μm以下の平
    均粒径の金属酸化物微粒子からなる皮殻を有することを
    特徴とする請求項4記載の色素増感型太陽電池。
  6. 【請求項6】 前記金属酸化物が、TiO2、SnO2
    ZnO、ZrO2、Nb25、CeO2、WO3、SiO2
    及びAl23からなる群より選ばれる少なくとも一つの
    酸化物若しくはこれらの酸化物を含有する複合酸化物で
    あることを特徴とする請求項4または請求項5記載の色
    素増感型太陽電池。
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