JP2001072683A - 4−シアノクマリン誘導体 - Google Patents

4−シアノクマリン誘導体

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俊樹 小山
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千波矢 安達
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友康 斉藤
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真 皐月
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昭 神宝
Sadaji Suga
貞治 菅
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    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/12Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D491/16Peri-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/22Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains four or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/06Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing organic luminescent materials

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視光に対する顕著な感受性や顕著な発光
能を有し、光化学的重合、色素レーザー、有機電界発光
において有用な新規有機化合物を提供する。 【解決手段】特定の構造及び光特性を有する4−シアノ
クマリン誘導体、その4−シアノクマリン誘導体を含ん
でなる光増感剤、光重合性組成物、レーザー作用物質並
びに有機電界発光素子用発光剤、さらには、特定の構造
のクマリン化合物をシアノ化する工程を経由する4−シ
アノクマリン誘導体の製造方法をそれぞれ提供すること
によって上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は機能性有機化合物
に関するものであり、とりわけ、光化学的重合、色素レ
ーザー及び電界発光において有用な新規4−シアノクマ
リン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報化時代に入って、光化学的重合が多
種多用の分野で頻用されるようになり、今では、その用
途は、合成樹脂の分野を越えて、塗料、印刷用刷版、印
刷回路、集積回路などの情報記録や電子機器の分野にま
でおよぶようになった。光化学的重合は、重合性化合物
を光照射によって重合させる技術であって、大別する
と、重合性化合物に直接光照射し、活性化させることに
よって重合を開始する光重合と、重合性化合物に光増感
剤を共存せしめた状態で光照射し、光増感剤の成長活性
種を生成させることによって重合性化合物を重合させる
光増感重合とがある。いずれの光化学的重合も、重合の
開始及び停止が励起光の点滅によって制御可能であり、
また、励起光の強度や波長を選択することによって重合
速度や重合度を容易に制御できる特徴がある。しかも、
光化学的重合は、一般に、重合開始のエネルギーが低い
ために、低温でも重合が可能である。
【0003】印刷用刷版やホログラフィーなどの情報記
録の新展開に伴い、現在では、光化学的重合のこのよう
な利点が買われて、アルゴンイオンレーザー、ヘリウム
・ネオンレーザー、YAGレーザーの第二高調波などの
可視光を照射することによって重合させることのできる
光重合性組成物の需要が急速に高まりつつある。しかし
ながら、光重合性組成物に配合される通常の重合性化合
物や重合開始剤は紫外線だけを吸収するので、斯かる組
成物を可視光で重合させようとすると、光増感剤が不可
欠の技術要素となる。したがって、情報記録や電子機器
に用いられる光重合性組成物においては、重合性化合物
とともに、光増感剤、重合開始剤、バインダー樹脂など
が組合せて配合され、用途に応じて、これらを多種多様
の材料のなかから選択することとなる。一般的には、先
ず、光増感剤以外の材料を選択し、次いで、その選択さ
れた重合性化合物及び/又は重合開始剤を増感し得る光
増感剤を試行錯誤的に選択する方法が採用される。
【0004】光増感剤に望まれる特性としては、可視領
域における分子吸光係数が大きいこと、諸種の重合性化
合物や重合開始剤を増感し得ること、増感効率が高いこ
と、溶剤に対する溶解性と他の配合剤との相溶性に優れ
ていること、そして、安定であることが挙げられる。代
表的な光増感剤としては、例えば、特開昭54−151
024号公報に開示されたメロシアニン色素、特開昭5
8−29803号公報に開示されたシアニン色素、特開
昭59−56403号公報に開示されたスチルベン誘導
体、特開昭63−23901号公報に開示されたクマリ
ン誘導体、特開平6−329654号公報に開示された
ピラン誘導体及び特開昭64−33104号公報に開示
されたメチレンブルー誘導体などが挙げられるが、これ
らはいずれも一長一短があり、多種多様の材料からなる
光重合性組成物にあって、前述のような諸特性を常に発
揮し得るようなものは未だ見出されていない。
【0005】光に対する感受性を有する有機化合物、と
りわけ、発光能を有する有機化合物は、色素レーザーや
電界発光の分野においても有用である。
【0006】色素レーザーの分野においては、例えば、
五十嵐香、『色材協会誌』、第70巻、第2号、102
乃至111頁(1997年)に述べられているように、
1960年代に色素レーザーの発振が報告されて以来、
可視領域に発光能を有する化合物が精力的に探索されて
きた。情報記録技術の発展に伴い、長波長域の光、とり
わけ、可視領域に発光能を有する化合物の需要はますま
す高まりつつある。
【0007】 一方、情報表示の分野においては、電界
発光素子(以下、「EL素子」と言う。)が次世代の表
示素子として脚光を浴びている。現在、コンピューター
端末機やテレビジョン受像機などの比較的大型の情報表
示機器においては、主として、ブラウン管が用いられて
いる。しかしながら、ブラウン管は体積、重量ともに大
きく、動作電圧も高いので、民生用機器や携帯性を重視
する小形の機器には適さない。小形機器には、もっと薄
く、軽量の平板状であって、動作電圧が低く、消費電力
の小さいものが必要とされている。現在では、液晶素子
が動作電圧が低く、消費電力の比較的小さい点が買われ
て、多方面で頻用されている。しかしながら、液晶素子
を用いる情報表示機器は、見る角度によってコントラス
トが変わるので、ある角度の範囲で読み取らないと明瞭
な表示が得られないうえに、通常、バックライトを必要
とするので、消費電力がそれほど小さくならないという
問題がある。これらの問題を解決する表示素子として登
場したのが有機電界発光素子、すなわち、有機EL素子
である。
【0008】有機EL素子は、通常、陽極と陰極との間
に発光剤を含有する薄膜を介挿してなり、その陽極と陰
極との間に直流電圧を印加して薄膜に正孔及び電子をそ
れぞれ注入し、それらを互いに再結合させることによっ
て発光剤の励起状態を作出し、その励起状態が基底状態
に戻るときに放出される蛍光や燐光などの発光を利用す
る発光素子である。有機EL素子は、適切なホスト発光
剤を選択するとともに、そのホスト発光剤に組合せるゲ
スト発光剤を変更することにより、発光の色調を適宜に
変えることができる特徴がある。また、ホスト発光剤と
ゲスト発光剤の組合せによっては、発光の輝度と寿命を
大幅に向上できる可能性がある。そもそも、有機EL素
子は自ら発光する素子なので、これを用いる情報表示機
器は視野角依存性がないうえに、バックライトが不要な
ので、消費電力を小さくできる利点があり、原理的に優
れた発光素子であると言われている。
【0009】これまで、緑色域で発光する有機EL素子
においては、ゲスト発光剤の配合による発光効率の改善
が報告されているけれども、赤色域の発光においては、
未だ効果的なゲスト発光剤が見出されておらず、依然と
して、完全な赤色発光とは程遠く、発光寿命が短かく、
耐久性においても信頼性においても不充分な状況にあ
る。例えば、特開平10−6042号公報及び米国特許
第4769292号明細書に開示された有機EL素子
は、輝度が充分でないうえに、発光が完全な赤色ではな
く、したがって、フルカラーを実現するうえでなお問題
があると言わざるを得ない。
【0010】さらに、有機EL素子を廉価に供給するに
は、単に、素子全体の構造を簡素化したり、製造の際の
蒸着操作を容易ならしめるというだけではなく、ゲスト
発光剤によるドーピングを本質的に必要としない発光剤
を見出すことが肝要である。有機EL素子に用いる発光
剤については、従来より諸種の提案がなされているけれ
ども、上述のごとき諸要件を充足する化合物は未だ見出
されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】斯かる状況に鑑み、こ
の発明の課題は、可視光への顕著な感受性や顕著な発光
能を有する新規有機化合物と、その有機化合物の光化学
的重合、有機EL素子及び色素レーザーにおける諸用途
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決すべ
く、本発明者が鋭意研究し、検索した結果、分子内にユ
ロリジン構造を有するクマリン化合物をシアノ化して得
ることのできる一連の4−シアノクマリン誘導体は、可
視光に対して顕著な感受性を発揮し、光化学的重合にお
いて極めて有用であることを見出した。さらに、斯かる
4−シアノクマリン誘導体は、可視領域において顕著な
発光能を発揮し、色素レーザーや有機EL素子において
極めて有用であることを見出した。この発明は新規な4
−シアノクマリン誘導体の創製と、その産業上有用な諸
特性の発見に基づくものである。
【0013】すなわち、この発明は、前記の課題を新規
な4−シアノクマリン誘導体を提供することによって解
決するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明は、化1で表される4−
シアノクマリン誘導体に関するものである。
【0015】
【化1】
【0016】化1において、R1乃至R4は、それぞれ独
立に、水素原子、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素
基を表し、それらの炭化水素基は置換基を有していても
よい。用途によるけれども、R1乃至R4が脂肪族炭化水
素基である場合の鎖長としては、通常、炭素数5まで、
望ましくは、炭素数1乃至4の範囲から選ばれる。脂肪
族炭化水素基は直鎖状であっても分岐を有していてもよ
く、個々の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル
基、エチル基、ビニル基、プロピル基、イソプロピル
基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、イソプロペ
ニル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジ
エニル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基及び2−ペンテニル基などが挙げられる。また、芳香
族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、トリル
基、キシリル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アント
リル基、フェナントリル基などが挙げられ、これらの炭
化水素基は置換基を1又は複数有していてもよい。個々
の置換基としては、例えば、カルボキシル基、アルキル
カルボニルオキシ基、アルコキシ基、アルコキシカルボ
ニル基、スルホニル基、アルキルスルホニル基、アミノ
スルホニル基、ヒドロキシル基、芳香族炭化水素基、脂
環式炭化水素基、シアノ基、2−ブトキシエチル基、2
−(2−エトキシ)エトキシエチル基、2−シアノエチ
ル基、6−ブロモヘキシル基、2−カルボキシエチル
基、3−スルホキシプロピル基、4−スルホキシブチル
基、2−ヒドロキシエチル基、フェニルメチル基、4−
ブトキシフェニルメチル基及び4−ブチルフェニルメチ
ル基などが挙げられる。
【0017】さらに、化1において、Xは複素環基を表
し、その複素環基は、環内に窒素原子、酸素原子、硫黄
原子及び/又はセレン原子を1又は複数含んでなる、例
えば、複素五員環などの単環式の複素環基であっても、
斯かる複素環に、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、
アントラセン環、フェナントレン環、ピレン環などの芳
香族炭化水素が縮合してなる多環式の複素環基であって
もよい。個々の複素環としては、例えば、チアゾリル
基、オキサゾリル基、イミダゾリル基及びトリアゾリル
基などの単環式複素環基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾ
セレナゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイミダ
ゾリル基、ナフトチアゾリル基、ナフトセレナゾリル
基、ナフトオキサゾリル基、ナフトイミダゾリル基、フ
ェナントロチアゾリル基、ピレノチアゾリル基などの多
環式複素環基が挙げられる。これらの複素環基は、例え
ば、シアノ基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨー
ド基などのハロゲン基、メトキシ基、エトキシ基などの
アルコキシ基、フェニル基、ブロモフェニル基、トリル
基、キシリル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アント
リル基、フェナントリル基などの芳香族炭化水素基、若
しくはハロゲン置換芳香族炭化水素基あるいは、メチル
基、トリフルオロメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基などの炭素数4までの脂肪族炭
化水素基若しくはハロゲン置換脂肪族炭化水素基などの
置換基を1又は複数有していてもよい。
【0018】ところで、この発明の4−シアノクマリン
誘導体は、化1で表される4−シアノクマリン構造をた
だ1個有するものに限定されてはならず、この発明の目
的から逸脱しない範囲で、斯かる構造を1分子内に複数
有するものであってもよい。この場合、その複数の4−
シアノクマリン構造は互いに同じものであっても異なる
ものであってもよく、また、分子全体としては、対称で
あっても非対称であってもよい。同一分子内における複
数の4−シアノクマリン構造は、例えば、オキシ基、チ
オ基、イミノ基、アゾ基などの酸素原子、硫黄原子、窒
素原子などのヘテロ原子を含む特性基か、斯かる特性基
を鎖中に含むことある適宜鎖長の脂肪族炭化水素基によ
って連結するか、あるいは、化1における複素環基の縮
合を利用して連結する。斯かる4−シアノクマリン誘導
体は、化1で表される4−シアノクマリン構造を分子内
にただ1個有するものと比較して、1分子当りの発光能
や可視光に対する感受性が有意に大きい特徴がある。
【0019】この発明による4−シアノクマリン誘導体
の具体例としては、例えば、化3乃至化33で表される
化合物が挙げられる。光重合性組成物、色素レーザー又
は有機EL素子に用いる4−シアノクマリン誘導体とし
ては、化1におけるR1乃至R4が互いに同じか異なる炭
素数1乃至4の脂肪族炭化水素基であって、かつ、Xが
環内に複素五員環構造を有する多環式複素環基であるも
のが望ましく、斯かる構造を有し、可視光への顕著な感
受性と可視領域における顕著な発光能を兼備する、例え
ば、化3、化9、化10、化11、化12及び化28で
表される4−シアノクマリン誘導体は、重合性化合物を
光化学的重合させるための光増感剤や色素レーザーにお
けるレーザー作用物質としてのみならず、有機EL素子
におけるホスト発光剤や他のホスト発光剤にドーピング
するためのゲスト発光剤として極めて有用である。
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】
【化15】
【0033】
【化16】
【0034】
【化17】
【0035】
【化18】
【0036】
【化19】
【0037】
【化20】
【0038】
【化21】
【0039】
【化22】
【0040】
【化23】
【0041】
【化24】
【0042】
【化25】
【0043】
【化26】
【0044】
【化27】
【0045】
【化28】
【0046】
【化29】
【0047】
【化30】
【0048】
【化31】
【0049】
【化32】
【0050】
【化33】
【0051】この発明の4−シアノクマリン誘導体は種
々の方法で調製することができる。経済性を重視するの
であれば、化1に対応するR1乃至R4及びXを有する化
2で表される化合物に、例えば、クロロホルム、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、アセトン、エチルメ
チルケトン、アセトニトリル、プロピオニトリル、テト
ラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、トリエチルアミ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ピリジン、N−メチルピロリドン、ヘキ
サメチル燐酸トリアミド、スルホラン、ジメチルスルホ
キシドなどの親水性溶剤か、あるいは、斯かる親水性溶
剤と水との混液中、シアン化ナトリウム、シアン化カリ
ウム、シアノヒドリンなどのシアン化剤を作用させて4
−シアノ化する工程を経由する方法が好適である。化3
乃至化33で表される4−シアノクマリン誘導体は、い
ずれも、この方法により所望量を調製することができ
る。ちなみに、化2で表される化合物は、例えば、同じ
特許出願人による特開平6−9892号公報に記載され
た方法により容易に調製することができる。
【0052】
【化2】
【0053】斯くして得られる4−シアノクマリン誘導
体は、用途によっては反応混合物のまま用いられること
もあるが、通常、使用に先立って、例えば、分液、傾
斜、濾過、抽出、濃縮、薄層クロマトグラフィー、カラ
ムクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高速
液体クロマトグラフィー、蒸留、昇華、結晶化などの類
縁化合物の精製に用いられる通常一般の方法により精製
され、必要に応じて、これらの方法は組合せて適用され
る。光増感剤として用いる場合には、少なくとも、蒸留
及び/又は結晶化させておくのがよく、また、レーザー
発振装置におけるレーザー作用物質や有機EL素子にお
ける発光剤として用いる場合には、事前に、例えば、昇
華などによってさらに精製しておくのが望ましい。
【0054】前述のとおり、この発明の4−シアノクマ
リン誘導体は、長波長域の光、とりわけ、可視光に対す
る顕著な感受性を有し、諸種の重合性化合物や重合開始
剤を効率的に増感する性質があるので、可視光を用いて
重合性化合物を重合させる際の光増感剤として極めて有
用である。4−シアノクマリン誘導体を含んでなるこの
発明の光増感剤は、通常、使用に際して、重合性化合
物、重合開始剤、バインダー樹脂などの光重合性組成物
に汎用される材料との組成物に調製される。ただし、4
−シアノクマリン誘導体の種類や光重合性組成物の最終
用途によっては、重合開始剤及び/又はバインダー樹脂
は省略されることがある。
【0055】この発明による光増感剤を適用し得る重合
性化合物としては、例えば、エチレン性二重結合などの
重合可能な多重結合を分子内に少なくとも1個有するモ
ノマー、オリゴマー、プレポリマー及びそれらの混合物
が挙げられる。斯かる重合性化合物としては、例えば、
エチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメ
タクリレート、ポリエステルメタクリレート、ポリウレ
タンメタクリレート、エポキシメタクリレートなどが挙
げられる。ただし、この発明による光重合性組成物に配
合する重合性化合物は、決してこれらに限定されてはな
らず、この発明による光増感剤を用いて光化学的重合さ
せ得るすべての重合性化合物が適用対象となる。
【0056】重合開始剤としては、例えば、ジ−t−ブ
チルジパーオキシイソフタレート、3,3´,4,4´
−テトラキス(t−ブチルジオキシカルボニル)ベンゾ
フェノン、エチルメチルケトン、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(t−ブチルジオキシ)−3−ヘキサン、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ビス(ヒドロ
パーオキシ)−2,5−ジメチルヘキサン、t−ブチル
ヒドロパーオキサイド、ブチル−4,4−ビス(t−ブ
チルジオキシ)バリレート、1,1−ビス(t−ブチル
ジオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンな
どの有機過酸化物、2,4,6−トリクロロメチル−s
−トリアジンなどのハロゲン化炭化水素、さらには、ビ
スイミダゾール、ベンゾイルアルキルエーテル、鉄−ア
レン錯体、チタノセン化合物、N−フェニルグリシン、
ジフェニルヨードニウム塩などの光化学的重合に汎用さ
れるものでよく、必要に応じて、これらは組合せて用い
られる。
【0057】用途にもよるが、バインダー樹脂も光重合
性組成物に汎用されるものでよく、個々のバインダー樹
脂としては、例えば、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポ
リビニルアセテート、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルカルバゾール、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリエチレンオキシド、ポリブチルメタクリレー
ト、スチレン−マレイン酸エステル、ポリメチルメタク
リレート−メタクリル酸、ポリ−N−ビニルピロリドン
−グリシジルメタクリレートなどが挙げられる。
【0058】この発明による光増感剤は、特定の4−シ
アノクマリン誘導体を1又は複数含んでなるものであっ
て、斯かる光増感剤を用いて光重合性組成物を調製する
には、通常、この発明による光増感剤1重量部に対し
て、上記のごとき重合性化合物を1乃至1,000重量
部、望ましくは、10乃至500重量部含有せしめ、さ
らに、必要に応じて、バインダー樹脂を1,000重量
部まで、望ましくは、500重量部まで、さらには、重
合開始剤を0.1乃至10重量部、望ましくは、0.5
乃至5重量部含有せしめて光重合性組成物とする。ま
た、それ以外に、必要に応じて、例えば、ヒドロキノ
ン、ピロガロール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレ
ゾールなどのキノン系又はフェノール系の熱重合禁止
剤、フタル酸エステルやアジピン酸エステルを含む飽和
又は不飽和カルボン酸エステルなどの可塑剤、着色剤、
保存剤、安定剤、表面保護剤、平滑剤、塗布助剤などを
適宜配合してもよい。
【0059】この発明による光重合性組成物は、通常、
適宜溶剤に溶解して溶液となし、これを適宜支持体上に
塗布し、乾燥して用いられる。溶剤としては、例えば、
ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、
石油ベンジン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの炭化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、ト
リクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベン
ゼン、α−ジクロロベンゼンなどのハロゲン化合物、メ
タノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパ
ノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、1−ブ
タノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、イ
ソペンチルアルコール、シクロヘキサノール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、2−メトキシエタ
ノール、2−エトキシエタノール、フェノール、ベンジ
ルアルコール、クレゾール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、グリセリンなどのアルコール類
及びフェノール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、
1,4−ジオキサン、アニソール、1,2−ジメトキシ
エタン、ジエチレングリコールジメチルエテール、ジシ
クロヘキシル−18−クラウン−6、メチルカルビトー
ル、エチルカルビトール、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテートなどのエーテル類、アセトン、エチルメチ
ルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸アミル、プロピオン酸エチル、炭
酸エチレン、炭酸プロピレン、燐酸トリエチルなどのエ
ステル類、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル燐酸
トリアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオ
ニトリル、スクシノニトリル、ベンゾニトリルなどのニ
トリル類、ニトロメタン、ニトロベンゼンなどのニトロ
化合物、エチレンジアミン、ピリジン、ピペリジン、モ
ルホリンなどのアミン類、ジメチルスルホキシド、スル
ホランなどの硫黄化合物などが挙げられ、必要に応じ
て、これらは適宜混合して用いられる。
【0060】支持体も汎用のものでよく、用途に応じ
て、例えば、アルミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛、
クロム、ニッケル、鉄などの金属又は合金シート、上質
紙、アート紙、剥離紙などの紙、ガラス、セラミックな
どの無機物シート、ポリエチレンフタレート、ポリエチ
レン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、ナ
イロン、セルロースアセテート、セルロースアセテート
ブチレートなどのプラスチックシートを適宜選択して用
いる。
【0061】重合方法についても特に制限はなく、例え
ば、ラジカル重合、イオン重合、開環重合などの開始過
程のみに光が関与する光開始重合であっても、成長過程
に光が関与する光重付加重合であってもよい。その際の
露出光源も、例えば、太陽光、カーボンアーク、高圧水
銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ラ
ンプ、タングステンランプ、アルゴンイオンレーザー、
クリプトンイオンレーザー、ヘリウム・カドミウムレー
ザー、ヘリウム・ネオンレーザー、半導体レーザー、さ
らには、YAGレーザーの第二高調波などの波長400
nm以上の可視光を含む汎用の光源を用いることができ
る。
【0062】さて、この発明は、有機EL素子における
当該4−シアノクマリン誘導体の発光剤としての用途を
も提供するものである。この発明による4−シアノクマ
リン誘導体は可視領域に発光能を有し、その多くは波長
600乃至650nm、とりわけ、波長610乃至63
0nmに蛍光極大を有するので、赤色域の可視光を発光
するための有機EL素子用発光剤として極めて有用であ
る。この発明の4−シアノクマリン誘導体を有利に適用
し得る有機EL素子は、本質的に、発光能を有する有機
化合物を含んでなるEL素子であって、通常、正電圧を
印加する陽極と、負電圧を印加する陰極と、陽極から正
孔を注入して輸送する正孔注入/輸送層と、陰極から電
子を注入して輸送する電子注入/輸送層と、正孔と電子
を再結合させ発光を取り出す発光層とを含んでなる積層
型有機EL素子が重要な適用対象となる。この発明の4
−シアノクマリン誘導体は、顕著な発光能を有するうえ
に、ガラス状態で安定な薄膜を形成するので、有機EL
素子におけるホスト発光剤として極めて有用である。さ
らに、この発明の4−シアノクマリン誘導体の多くは、
正孔注入/輸送層用材、電子注入/輸送層用材、さらに
は、トリス(8−キノリノラート)アルミニウムなど
の、8−キノリノール類を配位子とする金属錯体をはじ
めとする他のホスト発光剤に微量ドープしてその発光効
率や発光スペクトルを改善するためのゲスト発光剤とし
ても機能することから、斯かる材料の1又は複数が不可
欠の要素となる有機EL素子において、単独又は、例え
ば、ジシアノメチレン(DCM)類、クマリン類、ペリ
レン類、ルブレン類などの他の発光剤や正孔注入/輸送
層用材及び/又は電子注入/輸送層用材と組合せて極め
て有利に用いることができる。なお、積層型有機EL素
子において、発光剤が正孔注入/輸送能又は電子注入/
輸送能を兼備する場合には、それぞれ、正孔注入/輸送
層又は電子注入/輸送層を省略することがあり、また、
正孔注入/輸送層用材及び電子注入/輸送層用材の一方
が他方の機能を兼備する場合には、それぞれ、電子注入
/輸送層又は正孔注入/輸送層を省略することがある。
【0063】この発明による有機EL素子用発光剤は、
単層型及び積層型有機EL素子のいずれにも適用可能で
ある。有機EL素子の動作は、本質的に、電子及び正孔
を電極から注入する過程、電子及び正孔が固体中を移動
する過程、電子及び正孔が再結合し、一重項又は三重項
励起子を生成する過程、そして、その励起子が発光する
過程からなり、これらの過程は単層型及び積層型有機E
L素子のいずれにおいても本質的に異なるところがな
い。しかしながら、単層型有機EL素子においては、発
光剤の分子構造を変えることによってのみ上記4過程の
特性を改良し得るのに対して、積層型有機EL素子にお
いては、各過程において要求される機能を複数の材料に
分担させるとともに、それぞれの材料を独立して最適化
することができることから、一般的には、単層型に構成
するより積層型に構成する方が所期の性能を達成し易
い。
【0064】この発明の4−シアノクマリン誘導体を色
素レーザーに用いるには、公知の色素系レーザー作用物
質の場合と同様にして精製し、適宜溶剤に溶解し、必要
に応じて、溶液のpHを適宜レベルに調整した後、レー
ザー発振装置における色素セル内に封入する。この発明
の4−シアノクマリン誘導体は、公知のクマリン化合物
と比較して、可視領域において極めて広い波長域で増幅
利得が得られるばかりか、耐光性が大きく、長期間用い
ても劣化し難い特徴がある。
【0065】以下、この発明の実施の形態につき、実施
例に基づき説明する。
【0066】
【実施例1】〈4−シアノクマリン誘導体〉化34で表
されるホルミル化合物(9−ホルミル−8−ヒドロキシ
−1,1,7,7−テトラメチルユロリジン)5g及び
シアノアセトアミド1.7gをメタノール中に加熱溶解
し、ピペリジンを0.38ml加え、加熱還流下で3時
間反応させた後、室温まで冷却した。析出した化35で
表されるアミド化物の結晶4.1gを濾取し、o−アミ
ノチオフェノール2.9g及びN,N−ジメチルホルム
アミド10mlをそれぞれ加え、110℃で6時間反応
させ、反応物を室温まで冷却した後、イソプロピルエー
テルを30ml加えた。析出した結晶4.1gを濾取
し、アセトン300mlに加熱溶解し、濾過し、アセト
ンの半量を留去した。濃縮した溶液を冷却し、新たに析
出した結晶を濾取し、イソプロピルエーテルで洗浄し、
乾燥したところ、3位にベンゾチアゾリル基が結合した
化36で表される化合物の結晶が3.5g得られた。
【0067】
【化34】
【0068】
【化35】
【0069】
【化36】
【0070】化36で表される化合物を2.3gとり、
N,N−ジメチルホルムアミド33mlに分散させ、室
温下にて30%(w/w)シアン化ナトリウム水溶液
2.53mlを滴々加え、1時間反応させた後、0乃至
10℃に冷却しながら、臭素を0.44ml滴々加え、
2時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、水洗し、乾燥
させた後、展開剤としてクロロホルムを用いるシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製したところ、化
3で表される4−シアノクマリン誘導体の輝緑色結晶が
2.1g得られた。
【0071】常法にしたがって測定したところ、本例の
4−シアノクマリン誘導体の融点は266乃至269℃
であり、塩化メチレン中で測定すると、波長564nm
及び614nmにそれぞれ吸収極大及び蛍光極大を示し
た。また、重クロロホルム中で1H−核磁気共鳴スペク
トル(以下、「1H−NMR」と略記する。)を測定し
たところ、化学シフトδ(ppm、TMS)が1.37
(6H、s)、1.59(6H、s)、1.80(2
H、t)、1.85(2H、t)、3.36(2H、
t)、3.45(2H、t)、7.39乃至7.44
(1H、m)、7.52乃至7.61(1H、m)、
7.72(1H、s)、7.96(1H、d)及び8.
18(1H、d)の位置にそれぞれピークが観察され
た。
【0072】
【実施例2】〈4−シアノクマリン誘導体〉実施例1の
方法により得た化35で表されるアミド化物19gに1
−アミノ−2−チオナフトール9.2g及びN,N−ジ
メチルホルムアミド50mlをそれぞれ加え、110℃
で4時間反応させた後、室温まで冷却し、析出した結晶
を濾取した。この結晶をクロロホルム60mlに溶解
し、濾過し、メタノール140mlを用いて結晶化させ
た後、新たに析出した結晶を濾取し、乾燥したところ、
化37で表される化合物の結晶が18.2g得られた。
【0073】
【化37】
【0074】化37で表される化合物を5gとり、N,
N−ジメチルホルムアミド50mlに分散させ、室温下
にて30%(w/w)シアン化ナトリウム水溶液3.4
mlを滴々加え、1時間反応させた後、反応物を0乃至
10℃に冷却しながら、臭素0.59mlを滴々加え、
2時間攪拌した。析出した結晶4.9gを濾取し、水洗
し、乾燥させた後、N,N−ジメチルホルムアミドを用
いて再結晶したところ、化10で表される4−シアノク
マリン誘導体の輝緑色結晶が2.6g得られた。
【0075】常法にしたがって測定したところ、本例の
4−シアノクマリン誘導体の融点は322乃至326℃
であり、塩化メチレン中で測定すると、波長580nm
及び627nmにそれぞれ吸収極大及び蛍光極大を示し
た。また、重クロロホルム中で1H−NMR測定したと
ころ、化学シフトδ(ppm、TMS)が1.40(6
H、s)、1.60(6H、s)、1.81(2H、
t)、1.87(2H、t)、3.36(2H、t)、
3.45(2H、t)、7.58乃至7.63(1H、
m)、7.71乃至7.76(1H、m)、7.79
(1H、s)、7.81乃至7.84(1H、m)、
7.94乃至7.99(2H、m)及び9.01(1
H、d)の位置にそれぞれピークが観察された。
【0076】
【実施例3】〈4−シアノクマリン誘導体〉実施例1の
方法により得た化35で表されるアミド化物3.4gに
2−アミノ−4−フェニルチオフェノール3.0g及び
N,N−ジメチルホルムアミド30mlをそれぞれ加
え、140℃で4時間反応させた後、室温まで冷却し、
析出した結晶を濾取した。この結晶をクロロホルム30
mlに溶解し、濾過し、メタノール70mlを加え、新
たに析出した結晶を濾取し、乾燥したところ、化38で
表される化合物の結晶が2.5g得られた。
【0077】
【化38】
【0078】化38で表される化合物を2.5gとり、
N,N−ジメチルホルムアミド25mlに分散させ、室
温下にて30%(w/w)シアン化ナトリウム水溶液
1.6mlを滴々加え、1時間反応させた後、反応物を
0乃至10℃に冷却しながら、臭素0.31mlを滴々
加え、2時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、水洗
し、乾燥させた後、展開剤としてクロロホルムを用いる
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製したと
ころ、化12で表される4−シアノクマリン誘導体の輝
緑色結晶が1.9g得られた。
【0079】常法にしたがって測定したところ、本例の
4−シアノクマリン誘導体の融点は261乃至263℃
であり、塩化メチレン中で測定すると、波長569nm
及び617nmにそれぞれ吸収極大及び蛍光極大を示し
た。また、重クロロホルム中で1H−NMR測定したと
ころ、化学シフトδ(ppm、TMS)が1.38(6
H、s)、1.58(6H、s)、1.81(2H、
t)、1.85(2H、t)、3.36(2H、t)、
3.45(2H、t)、7.26乃至7.41(1H、
m)、7.46乃至7.51(2H、m)、7.66乃
至7.69(1H、dd)、7.71乃至7.75(3
H、m)、8.01(1H、d)及び8.39(1H、
d)の位置にそれぞれピークが観察された。
【0080】
【実施例4】〈4−シアノクマリン誘導体〉実施例1の
方法により得た化35で表されるアミド化物を3.0g
とり、2−アミノ−4,5−ジメトキシチオフェノール
3.0g及びN,N−ジメチルホルムアミド15mlを
それぞれ加え、140℃で4時間反応させた後、室温ま
で冷却し、析出した結晶を濾取した。この結晶をクロロ
ホルムに溶解し、展開剤としてクロロホルム/酢酸エチ
ル混液を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製したところ、化39で表される化合物が2.5
g得られた。
【0081】
【化39】
【0082】化39で表される化合物を2.5gとり、
N,N−ジメチルホルムアミド50mlに分散させ、室
温下にて30%(w/w)シアン化ナトリウム水溶液
2.0mlを滴々加え、1時間反応させた後、反応物を
0乃至10℃に冷却しながら、臭素0.25mlを滴々
加え、2時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、水洗
し、乾燥させた後、クロロホルムに溶解し、展開剤とし
てクロロホルム/酢酸エチル混液を用いるシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製したところ、化9で
表される4−シアノクマリン誘導体の輝緑色結晶が1.
1g得られた。
【0083】常法にしたがって測定したところ、本例の
4−シアノクマリン誘導体の融点は308乃至312℃
であり、塩化メチレン中で測定すると、波長576nm
及び629nmにそれぞれ吸収極大及び蛍光極大を示し
た。また、重クロロホルム中で1H−NMR測定したと
ころ、化学シフトδ(ppm、TMS)が1.32(6
H、s)、1.60(6H、s)、1.77(2H、
t)、1.83(2H、t)、3.29(2H、t)、
3.37(2H、t)、3.98(6H、s)、7.3
6(1H、s)、7.49(1H、s)及び7.61
(1H、s)の位置にそれぞれピークが観察された。
【0084】実施例1乃至実施例4の方法によるか、あ
るいは、それらの方法に準じて得た4−シアノクマリン
誘導体につき、表1に諸物性を纏めた。表1において、
吸収極大の波長は、塩化メチレンに溶解して測定したも
のであり、また、蛍光スペクトルは、塩化メチレン中、
濃度10-7Mで測定したものである。なお、対照には、
クマリン骨格を有する化36乃至化39で表される類縁
化合物を用いた。
【0085】
【表1】
【0086】表1の結果に見られるように、この発明の
4−シアノクマリン誘導体においては、対照と比較し
て、吸収極大が明らかに長波長側にシフトしていた。化
3、化9、化10、化11、化12及び化28で表され
る4−シアノクマリン誘導体の吸収極大波長は、いずれ
も、YAGレーザーの第二高調波(532nm)をはじ
めとする汎用光源の波長に近接しており、このことは、
この発明の4−シアノクマリン誘導体が、可視光を用い
て重合性化合物を重合させるための光増感剤として有用
であることを物語っている。また、化3、化9、化1
0、化11、化12及び化28で表される4−シアノク
マリン誘導体は、いずれも可視領域に発光能を有し、そ
の発光極大波長は化36乃至化39で表される類縁化合
物より著しく長波長であった。このことは、この発明の
4−シアノクマリン誘導体が色素レーザーにおけるレー
ザー作用物質や、有機EL素子における発光剤として有
用であることを物語っている。
【0087】なお、この発明の4−シアノクマリン誘導
体は、構造によって原料、反応条件及び収量に若干の違
いはあるものの、化3乃至化33で表されるものを含め
て、実施例1乃至実施例4に記載された方法によるか、
あるいは、それらの方法に準じて所望量を容易に調製す
ることができる。
【0088】
【実施例5】〈光重合性組成物〉常法にしたがって、エ
チルセロソルブ900重量部に光重合性モノマーとして
ペンタエリスリトールアクリレート100重量部、バイ
ンダー樹脂としてアクリル酸−メタクリル酸共重合体1
00重量部、そして、重合開始剤として3,3´,4,
4´−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベン
ゾフェノン8重量部をそれぞれ配合し、さらに、光増感
剤として実施例1及び実施例2の方法により得た4−シ
アノクマリン誘導体のいずれかを6重量部加えて2種類
の光重合性組成物を得た。
【0089】常法にしたがって、これらの組成物を表面
処理した砂目立てアルミ板に均一に塗布して感光層を形
成せしめた後、酸素による重合阻害を防止すべく、感光
層の表面にポリビニルアルコール層を形成した。この感
光層にグレーススケールを密着させて3KW超高圧水銀
灯を設置し、シャープカットオフフィルター(東芝硝子
株式会社製、商品名『Y47』及び『Y52』)、干渉
フィルター(東芝硝子株式会社製、商品名『KL49』
及び『KL54』)及び熱線カットフィルター(ホーヤ
株式会社製、商品名『HA30』)を組合せて得た波長
532nm(YAGレーザーの第二高調波に相当)の光
を照射した。その後、常法にしたがって、アルカリ系現
像液により現像した後、数1に示す数式にステップタブ
レットn段目における透過率Tn、露出時間t及び露出
強度I0をそれぞれ代入し、光硬化したステップの段数
から感度を計算した。併行して、この発明の4−シアノ
クマリン誘導体に代えて、4位のシアノ基が水素原子で
ある点を除いて、化3及び化10で表されるこの発明の
4−シアノクマリン誘導体におけると同様の骨格を有す
る化36及び化37で表される類縁化合物を用いる系を
設け、これらを上記と同様に処置して対照とした。結果
を表2に示す。
【0090】
【数1】
【0091】
【表2】
【0092】表2の結果にみられるように、化3及び化
10で表されるこの発明の4−シアノクマリン誘導体
は、波長532nmで測定すると、ともに、対照を有意
に上回る高感度を発揮した。このことは、この発明の4
−シアノクマリン誘導体が、光化学的重合において、重
合性化合物及び重合開始剤の増感に有用であることを物
語っている。
【0093】
【実施例6】〈高純度4−シアノクマリン誘導体〉実施
例1乃至実施例4の方法により得たこの発明による4−
シアノクマリン誘導体を常法により昇華精製し、化3、
化9、化10及び化12で表されるさらに高純度の4−
シアノクマリン誘導体を4種類得た。
【0094】本例の高純度4−シアノクマリン誘導体
は、色素レーザーにおけるレーザー作用物質や有機EL
素子における発光剤として極めて有用である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は新規な
4−シアノクマリン誘導体の創製と、その産業上有用な
諸特性の発見に基づくものである。この発明の4−シア
ノクマリン誘導体は、可視光に対して顕著な感受性を発
揮することから、光増感剤として極めて有用であり、例
えば、重合開始剤の存在下又は非存在下において、光重
合性化合物に太陽光、カーボンアーク、高圧水銀灯、キ
セノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タ
ングステンランプ、アルゴンイオンレーザー、クリプト
ンイオンレーザー、ヘリウム・カドミウムレーザー、ヘ
リウム・ネオンレーザー、半導体レーザー、さらには、
YAGレーザーの第二高調波などの可視光を照射する光
化学的重合をはじめとして多種多様の用途を有するもの
である。したがって、この発明の4−シアノクマリン誘
導体は、可視光に対する光増感が不可欠の技術要素とな
る、例えば、レーザーファクシミリ、レーザープリンタ
ー、カラースキャナー、白黒スキャナー、写真植字、平
板製版、グラビア製版、フレキソ製版、シルクスクリー
ン製版などにおける印刷用刷版、さらには、インキ、塗
料、化学蒸着(CVD)、感光性樹脂、感光性フィル
ム、感光性コーティング剤、光修復接着剤、印刷基板用
レジスト、集積回路用レジスト、デジタルカラープルー
フ、ホログラフィー、光ディスク用基板、歯科治療用充
填剤、金属凸版、金属板掛引き、金型母型、カラーテレ
ビジョン用シャドーマスクなどの印刷、出版、電子、情
報記録、化学、金属、自動車、造船及び医療を含む諸種
の分野において極めて有利に用いることができる。
【0096】さらに、この発明の4−シアノクマリン誘
導体は、可視領域において顕著な発光能を発揮するの
で、有機EL素子における発光剤や、色素レーザーにお
けるレーザー作用物質として極めて有用である。
【0097】斯くも顕著な作用効果を奏するこの発明
は、斯界に貢献すること誠に多大な意義のある発明であ
ると言える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 Z C09K 3/00 C09K 3/00 T 11/06 650 11/06 650 655 655 H05B 33/14 H05B 33/14 B (72)発明者 神宝 昭 岡山県邑久郡牛窓町長浜2473番地の3 (72)発明者 菅 貞治 岡山県玉野市宇野8丁目1番7号 Fターム(参考) 3K007 AB18 CA01 CA02 CA04 CA06 DA00 DB03 EB00 FA01 4C072 MM06 UU05 4J011 QA03 QA13 QA23 QA34 QB14 QB20 QB24 RA03 RA04 RA10 SA21 SA62 SA75 SA76 SA78 SA86 SA87 UA01 UA02 WA02 WA05 WA10 4J038 CC021 CC022 CE071 CE072 CF021 CF022 CG031 CG032 CG141 CG142 CH031 CH032 CH041 CH042 CK031 CK032 FA121 FA122 FA151 FA152 FA251 FA252 FA261 FA262 FA281 FA282 JA67 JB28 JB39 KA03 KA06 PA17 PC02 PC03 PC04 PC08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1で表される4−シアノクマリン誘導
    体。 【化1】 化1において、R1乃至R4は、それぞれ独立に、水素原
    子、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表し、そ
    れらの炭化水素基は置換基を有していてもよい。Xは複
    素環基を表し、その複素環基は置換基を有していてもよ
    い。
  2. 【請求項2】 化1において、R1乃至R4が互いに同じ
    か異なる炭素数1乃至4の脂肪族炭化水素基であって、
    かつ、Xが環内に複素五員環構造を有する多環式複素環
    基である請求項1に記載の4−シアノクマリン誘導体。
  3. 【請求項3】 可視光に感受性を有する4−シアノクマ
    リン誘導体。
  4. 【請求項4】 4−シアノクマリン誘導体が請求項1又
    は2のいずれかに記載の4−シアノクマリン誘導体であ
    る請求項3に記載の可視光に感受性を有する4−シアノ
    クマリン誘導体。
  5. 【請求項5】 可視光を発光する4−シアノクマリン誘
    導体。
  6. 【請求項6】 4−シアノクマリン誘導体が請求項1又
    は2のいずれかに記載の4−シアノクマリン誘導体であ
    る請求項5に記載の可視光を発光する4−シアノクマリ
    ン誘導体。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の4−
    シアノクマリン誘導体を含んでなる光増感剤。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載の4−
    シアノクマリン誘導体を含んでなる光重合性組成物。
  9. 【請求項9】 重合性化合物とともに、必要に応じて、
    重合開始剤及び/又はバインダー樹脂を含んでなる請求
    項8に記載の光重合性組成物。
  10. 【請求項10】 可視光を照射することによって重合さ
    せることのできる請求項8又は9に記載の光重合性組成
    物。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至6のいずれかに記載の4
    −シアノクマリン誘導体を含んでなる有機電界発光素子
    用発光剤。
  12. 【請求項12】波長600乃至650nmに発光極大を
    有する請求項11に記載の有機電界発光素子用発光剤。
  13. 【請求項13】請求項1乃至6のいずれかに記載の4−
    シアノクマリン誘導体を含んでなるレーザー作用物質。
  14. 【請求項14】化1に対応するR1乃至R4及びXを有す
    る化2で表される化合物をシアノ化する工程を経由する
    請求項1乃至6のいずれかに記載の4−シアノクマリン
    誘導体の製造方法。 【化2】
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