JP2001071569A

JP2001071569A - サーマルプリンタ

Info

Publication number: JP2001071569A
Application number: JP24832999A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Mori; 雅彦森
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1999-09-02
Filing date: 1999-09-02
Publication date: 2001-03-21

Abstract

(57)【要約】【課題】記録用紙に両面印刷、または片面印刷を行っ
ても、印刷時に発生した記録用紙のカールを適正に矯正
することができる両面印刷可能なサーマルプリンタを提
供することを目的とする【解決手段】印刷条件である記録用紙２に印刷すると
きの第１、第２サーマルヘッド１４、１９の第１、第２
プラテン８、１９に対する圧接圧を、第１印刷手段７に
おける圧接圧よりも、第２印刷手段１７における圧接圧
を小さくして印刷することにより、印刷時に記録用紙２
に発生するカールを適正に取って矯正することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はサーマルプリンタに
係わり、特に記録用紙の表面、裏面の両面に高品質に印
刷可能なサーマルプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の両面印刷可能なサーマルプリンタ
は、図３に示すように、給紙トレー４０内に複数枚の記
録用紙２が収納されている。この記録用紙２は、給紙ト
レー４０底部から上方の給紙ローラ４２に弾性付勢さ
れ、最上部の記録用紙２が給紙ローラ４２に圧接した状
態になっている。そして、給紙ローラ４２を矢印方向で
ある時計回り方向に回転させることで、給紙トレー４１
内の記録用紙２を、用紙搬送方向である矢印Ａ方向に搬
送可能になっている。また、用紙搬送方向の給紙ローラ
の下流側には、例えば記録用紙２の表面に印刷可能な第
１印刷手段４３と、記録用紙２の裏面に印刷可能な第２
印刷手段４６とが配置されている。

【０００３】前記第１印刷手段４３は、給紙ローラ４２
により送られてくる記録用紙２の裏面側である図示下方
に平板状のプラテン４４が配設され、このプラテン４４
と対向する図示上方で、記録用紙２の表面側には、圧接
バネ（図示せず）でプラテン４４側に弾性付勢されたサ
ーマルヘッド４５が配設されている。このサーマルヘッ
ド４５は、矢印Ｂ方向に移動可能で、プラテン４４に対
して接離可能となっている。また、第１印刷手段４３の
用紙搬送方向の下流側には、回転自在な第１紙送りロー
ラ４９と第１圧接ローラ５０とが圧接状態で配設されて
いる。

【０００４】また、矢印Ａの用紙搬送方向の第１紙送り
ローラ４９の下流側には第２印刷手段４６が配設され、
この第２印刷手段４６は、第１紙送りローラ４９により
送られてくる記録用紙２の表面側である図示上方にプラ
テン４７が配設され、このプラテン４７と対向する図示
下方で、記録用紙２の裏面側には、圧接バネ（図示せ
ず）でプラテン４７側に弾性付勢されたサーマルヘッド
４８が配設されている。このサーマルヘッド４８は、第
１印刷手段４３のサーマルヘッド４５と同様に矢印Ｂ方
向に移動可能で、プラテン４７に対して接離可能になっ
ている。また、第２印刷手段４６の用紙搬送方向の下流
側には、回転自在の第２紙送りローラ５１と第２圧接ロ
ーラ５２とが圧接状態で配設されている。

【０００５】このような従来のサーマルプリンタによる
用紙４１への両面印刷動作を説明すると、まず、給紙ト
レー４０内の記録用紙２を下方から上方に弾性付勢して
給紙ローラ４２に圧接する。この状態から、給紙ローラ
４２を矢印方向の時計回り方向に回転させて、記録用紙
２を矢印Ａの用紙搬送方向に搬送する。そして、記録用
紙２を離間状態にある第１印刷手段４３のプラテン４４
とサーマルヘッド４５の間を通過させて、記録用紙２の
先端部を第１紙送りローラ４９と第１圧接ローラ５０と
で圧接して保持する。前記記録用紙２が普通紙の場合だ
と、第１と第２印刷手段４３、４６のサーマルヘッド４
５、４８と記録用紙２との間には、それぞれインクリボ
ン（図示せず）が配設されるようになっている。そし
て、第１印刷手段４３において、圧接バネ（図示せず）
に弾性付勢されたサーマルヘッド４５をプラテン４４側
に移動させてプラテン４４に圧接し、記録用紙２の表面
にインクリボン（図示せず）のインクを熱転写して印刷
する。

【０００６】この第１印刷手段４３による記録用紙２の
表面への印刷動作と同時に、紙送りローラ４９を時計回
り方向へ回転させて、表面に印刷された記録用紙２を用
紙搬送方向の下流側の第２印刷手段４６に搬送する。そ
して、表面に画像印刷された記録用紙２の先端部が紙送
りローラ５１と圧接ローラ５２とに圧接狭持される。こ
の状態で第２印刷手段４６において、圧接バネ（図示せ
ず）に弾性付勢されたサーマルヘッド４８をプラテン４
７側に移動させてプラテン４７に圧接し、記録用紙２の
裏面にインクリボン（図示せず）のインクを熱転写して
印刷する。

【０００７】このようにして、第１、第２印刷手段４
３、４６で、記録用紙２の表面と裏面の両面に、それぞ
れ所望の画像を印刷することができる。そして、表面と
裏面とにそれぞれ所望の画像が印刷された記録用紙２は
矢印Ｃ方向に搬送されて、サーマルプリンタの外部に排
出される。このような両面印刷可能なサーマルプリンタ
は、記録用紙２の両面に画像を同時に印刷することがで
きるので、両面印刷効率を向上させることができた。こ
のような従来の両面印刷可能なサーマルプリンタは、両
面印刷時に第１、第２印刷手段４３、４６の、それぞれ
のサーマルヘッド４５、４８を、インクリボンと記録用
紙２とを介して第１と第２のプラテン４４、４７に、同
じ圧接圧で圧接して印刷するようにしていた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来のサーマルプリンタで、記録用紙２の表面と裏面
の両面に印刷すると、図４に示すように、印差後の記録
用紙２の４隅に矢印方向へのカール（反り）が発生して
いた。このカールの量Ｈ（４隅の平均値）は、記録用紙
２がＡ４サイズの大きさで普通紙の場合に、例えばサー
マルヘッド４５、４８に弾性付勢する、それぞれの圧接
バネ（図示せず）のバネ圧が０．８ｋｇｆだと、カール
量Ｈが９ｍｍと大きなカールが発生していた。また、前
記バネ圧を０．７ｋｇｆに小さくしてもカール量Ｈは８
ｍｍと、まだ大きなカールが発生していた。このような
印刷後の記録用紙２に発生するカール量Ｈを小さくする
ために、前記バネ圧を０．７ｋｇｆ以下にすることも考
えられるが、バネ圧を所定値よりも小さくすると、印刷
後の画像がカスレたりして、印刷品質が低下する問題が
あり、バネ圧を所定値よりも小さくすることはできなか
った。前述のように印刷後の記録用紙２にカールが発生
すると、サーマルプリンタ外部に排出される記録用紙２
が整列されないで不揃いになり、複数枚の記録用紙２
を、まとめて綴じるとき等に時間が掛かると共に、印刷
後の複数枚の記録用紙２をきれいに綴じにくくなる問題
があった。本発明は、前述したような問題点に鑑みてな
されたもので、記録用紙に両面印刷、または片面印刷を
行っても、印刷時に発生した記録用紙のカールを適正に
矯正することができる両面印刷可能なサーマルプリンタ
を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第１の解決手段として本発明のサーマルプリンタは、
複数枚の記録用紙を収納可能な給紙部と、この給紙部か
ら搬送されてくる前記記録用紙の一方の面に印刷可能な
第１印刷手段と、前記記録用紙の他方の面に印刷可能な
第２印刷手段と、前記第１、第２印刷手段にそれぞれ配
設されたサーマルヘッドとこのそれぞれのサーマルヘッ
ドが圧接可能なプラテンとを備え、前記第１印刷手段
は、前記記録用紙の搬送方向に対して、前記第２印刷手
段よりも、上流側に配置され、前記第１と第２の印刷手
段における印刷条件を異ならしめた構成とした。

【００１０】また、前記課題を解決するための第２の解
決手段として、前記印刷条件である前記記録用紙に印刷
するときの前記サーマルヘッドの前記プラテンに対する
圧接圧を、前記第１印刷手段における前記圧接圧より
も、前記第２印刷手段における前記圧接圧を弱くして印
刷するような構成とした。

【００１１】また、前記課題を解決するための第３の解
決手段として、前記第１、第２印刷手段は、それぞれ前
記圧接圧が少なくとも強弱２段階に可変可能に構成され
ている。

【００１２】また、前記課題を解決するための第４の解
決手段として、前記記録用紙の前記両面に印刷するとき
は、前記第１印刷手段における前記圧接圧が前記２段階
の内の大きい圧接圧で印刷し、前記第２印刷手段におけ
る前記圧接圧が前記２段階の内の小さな圧接圧で印刷す
るような構成とした。

【００１３】また、前記課題を解決するための第５の解
決手段として、前記記録用紙の一方の面にのみ印刷を行
う場合は、前記第１、または第２印刷手段のいずれか一
方を用いると共に、前記２段階の内の小さい圧接圧で前
記プラテンに圧接して印刷するような構成とした。

【００１４】また、前記課題を解決するための第６解決
手段として、前記記録用の一方の面にのみ印刷を行う場
合は、印刷を行わない他方の面を前記第１、または第２
印刷手段の前記サーマルヘッドで前記記録用紙を前記プ
ラテンに圧接狭持するような構成とした。

【００１５】また、前記課題を解決するための第７解決
手段として、前記第１、または第２印刷手段で前記記録
用紙の一方の面にのみ印刷を行う場合は、前記第１、ま
たは第２印刷手段の前記２段階の内の強い圧接圧で印刷
を行い、前記印刷を行わない前記第１、または第２印刷
手段の前記２段階の内の弱い圧接圧で、前記記録用紙を
圧接狭持するような構成とした。

【００１６】また、前記課題を解決するための第８の解
決手段として、前記記録用紙の一方の面にのみ印刷を行
う場合は、前記一方の面の印刷領域の反対側の他方の面
を前記圧接狭持する前記サーマルヘッドの圧接位置を、
前記一方の面の印刷領域の上下端部寄りの位置を圧接狭
持するような構成とした。

【００１７】また、前記課題を解決するための第９解決
手段として、前記印刷条件である前記プラテンの硬度
を、前記第１印刷手段における前記プラテンの前記硬度
よりも、前記第２印刷手段における前記プラテンの前記
硬度を硬くした構成とした。

【００１８】また、前記課題を解決するための第１０解
決手段として、前記サーマルヘッドは、複数の発熱素子
を有し、前記印刷条件である前記発熱素子に印加する発
熱エネルギーを、前記記録用紙に印刷するときの前記第
１印刷手段の前記サーマルヘッドよりも、前記第２印刷
手段の前記サーマルヘッドの方を小さくした構成とし
た。

【００１９】また、前記課題を解決するための第１１解
決手段として、前記印刷条件である前記記録用紙に印刷
する時の前記第１、第２印刷手段の前記サーマルヘッド
の走行速度を、前記第１印刷手段の前記サーマルヘッド
よりも、前記第２印刷手段の前記サーマルヘッドの方を
速くした構成とした。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明のサーマルプリンタ
を、図１に基づいて説明すると、まず、図示下方側に給
紙部１が配設され、この給紙部１には、例えばＡ４サイ
ズ等の大サイズの記録用紙２を複数枚収納可能な箱状の
給紙トレー３を有し、この給紙トレー３の図示右側底部
には、支持部４ａを支点として図示右側の前方側が上下
に回動可能な可動板４が配設されている。そして、可動
板４上には、記録用紙２の一部の前方端部寄りが載置さ
れるようになっている。また、可動板４の図示右側であ
る前方寄りには、図示しない弾性部材が配設され、この
弾性部材の作用で、可動板４には矢印Ｄの上方に押し上
げようとする付勢力が加えられている。また、可動板４
の前方端部寄りの上方には、反時計回り方向の矢印Ｆ方
向に回転可能な給紙ローラ５が配設されている。そし
て、給紙ローラ５には、支持部４ａを支点とする可動板
４の上方への回動で、可動板４上の記録用紙２の前方端
部寄りが弾接するようになっている。

【００２１】このような給紙部１に収納されている記録
用紙２を、搬送方向Ｅに搬送するには、給紙ローラ５を
矢印Ｆ方向に回転させると、最上部の記録用紙２が下部
の記録用紙２から分離されて、給紙トレー３から排出さ
れて搬送方向Ｅに搬送される。前記給紙部１から搬送さ
れる記録用紙２の搬送方向Ｅの下流側には、送られてく
る記録用紙２を、後述する第１、第２印刷手段７、１７
に案内するための板状のガイド板６が配設されている。
このガイド板６は湾曲形成されて、給紙部１から送られ
てくる記録用紙２を略直角方向の図示上方に方向転換さ
せて、ガイド板６の下流側に配設された第１印刷手段７
に案内するようになっている。前記第１印刷手段７は、
記録用紙２の一方の面である、例えば表面側に所望の画
像を印刷可能になっている。

【００２２】前記第１印刷手段７は、図１に示すよう
に、給紙部１から送られてくる記録用紙２の図示右側
に、ゴム等からなる平板状の第１プラテン８が配設され
ている。この第１プラテン８は、図２に示すように、印
字面８ａが略垂直になるように配設されている。前記第
１印刷手段７は、図２に示すように、第１プラテン８の
下方に回転可能な回転軸９ａに取り付けられた複数のゴ
ム等からなる第１紙送りローラ９が配設され、この複数
の第１紙送りローラ９に、それぞれ所定の圧力で圧接す
ると共に、第１紙送りローラ９の回転に追従して回転可
能な複数の第１圧接ローラ１０が配設されている。この
第１圧接ローラ１０は、それぞれ図示を省略したローラ
保持部材に回転自在に保持され、それぞれ独立して第１
紙送りローラ９に圧接するようになっている。そして、
第１紙送りローラ９と第１圧接ローラ１０とにより、給
紙部１から搬送されてくる記録用紙２を、矢印Ｅの用紙
搬送方向で第１紙送りローラ９の下流側の第１プラテン
８に搬送可能になっている。

【００２３】また、プラテン８と対向する側には第１キ
ャリッジ１１が配設され、この第１キャリッジ１１は、
棒状のガイドシャフト１２に軸支されている。前記第１
キャリッジ１１は、一対のプーリ（図示せず）に巻回さ
れた適宜な駆動ベルト１３を、ステッピングモータ等の
駆動手段（図示せず）により駆動させて、ガイドシャフ
ト１２に沿って往復動自在に駆動されるようになってい
る。また、第１キャリッジ１１には、第１プラテン８に
対して接離可能な第１サーマルヘッド１４が、第１プラ
テン８と対向する位置に取り付けられている。前記第１
サーマルヘッド１４は、図示しない印刷制御部に入力さ
れている印刷情報に基づいて、選択的に発熱される複数
のドット状の発熱素子（図示せず）を有し、前記制御部
によって発熱素子に加える発熱エネルギーの大小を選択
可能になっている。

【００２４】前記発熱エネルギーの大小は、例えば発熱
素子に対する通電時間の長さで調整することができ、通
電時間が長時間だと発熱エネルギーが大となり、通電時
間が短時間だと発熱エネルギーが小となるようになって
いる。また、第１サーマルヘッド１４は、図示しない圧
接バネによって第１プラテン８側に弾性付勢されてお
り、印刷時の第１プラテン８に対する第１サーマルヘッ
ド１４の圧接圧が、少なくとも強弱２段階に可変可能に
なっている。この圧接圧は、図示しない圧接バネの撓み
量を変えることによって、印刷時に第１サーマルヘッド
１４を第２プラテン８に圧接したときの圧接バネのバネ
圧が、例えば強い方が０．９Ｋｇｆ、弱い方が０．７Ｋ
ｇｆと、少なくとも２段階に可変可能になっている。

【００２５】また、第１キャリッジ１１の上面でカセッ
ト装着面１１ａの中央部付近には、相互に所定間隔を隔
てて一対の回転可能なボビン１１ｂ、１１ｂが上方に突
出形成されている。そして、第１キャリッジ１１のカセ
ット装着面１１ａには、リボンカセット１５が装着され
て着脱可能になっている。このリボンカセット１５は、
一対のボビン１１ｂ、１１ｂが係合可能な一対の孔状の
リール１５ａ、１５ａを有し、この一対のリール１５
ａ、１５ａには所定の色の熱溶融性のインクが塗布され
たインクリボン１６が巻回されている。このような第１
印刷手段７は、第１プラテン８、第１紙送りローラ９、
第１圧接ローラ１０、ガイドシャフト１２等がそれぞ
れ、図示しないフレームに取り付けられて一体化されて
いる。

【００２６】また、図１に示す搬送方向Ｅの第１印刷手
段７の下流側には、記録用紙２の他方の面である、例え
ば裏面側に所望の画像を印刷可能な第２印刷手段１７が
配設されている。この第２印刷手段１７は、図２に示す
第１印刷手段７とそれぞれの部品の配設位置が異なるの
みで、構成は同じなので詳細な説明は省略する。前記第
２印刷手段１７は、図１に示すように、第１印刷手段７
から送られてくる記録用紙２の図示左側に第２プラテン
１８が配設され、この第２プラテン１８と対向する側
に、第２プラテン１８に対して接離可能な第２サーマル
ヘッド１９が、第２プラテン１８に沿って往復移動可能
な図示しない第２キャリッジに取り付けられている。

【００２７】また、第２プラテン１８の図示下方には回
転可能な第２紙送りローラ２０が配設され、この第２紙
送りローラ２０に圧接すると共に、第２紙送りローラ２
０の回転に追従して回転可能な第２圧接ローラ２１が配
設されている。そして、第２紙送りローラ２０と第２圧
接ローラ２１とにより、第１印刷手段７から送られてく
る記録用紙２を、第２プラテン１８と第２サーマルヘッ
ド１９の間に搬送するようになっている。また、第２印
刷手段１７にも、図示しない第２キャリッジに第１印刷
手段７で説明したリボンカセット１５が着脱可能になっ
ている。また、第２サーマルヘッド１９は、第１サーマ
ルヘッド１４と同様に、発熱素子に加える発熱エネルギ
ーの大小を選択することができるようになっている。ま
た、第２サーマルヘッド１９は、図示しない圧接バネに
よって第２プラテン１８側に弾性付勢されており、印刷
時の第２プラテン１８に対する第２サーマルヘッド１９
の圧接圧が、少なくとも強弱２段階に可変可能になって
いる。この圧接圧は、図示しない圧接バネの撓み量を変
えることによって、印刷時に第２サーマルヘッド１９を
第２プラテン１８に圧接したときの圧接バネのバネ圧
が、例えば強い方が０．９Ｋｇｆ、弱い方が０．７Ｋｇ
ｆと、少なくとも２段階に可変可能になっている。

【００２８】このような本発明のサーマルプリンタによ
り、記録用紙２の一方の面と他方の面の両面に所望の画
像を印刷する動作を図１に基づいて説明する。まず、給
紙ローラ５を矢印Ｆ方向に回転させて、給紙部１に収納
されている最上部の記録用紙２を、搬送方向Ｅの下流側
のガイド板６を経由して、第１印刷手段７に搬送され
る。すると、記録用紙２の先端部が、回転中の第１紙送
りローラ９と圧接ローラ１０とに圧接狭持されて、下流
側の第１プラテン８とヘッドアップ状態の第１サーマル
ヘッド１４の間に搬送される。

【００２９】次に、第１サーマルヘッド１４をヘッドダ
ウンさせて、図示しない圧接バネの強い方の０．９Ｋｇ
ｆのバネ圧で第１サーマルヘッド１４を第１プラテン８
に圧接し、印刷情報に基づいて第１サーマルヘッド１４
の発熱素子を選択的に発熱させる。そして、第１キャリ
ッジ１１を第１プラテン８に沿って移動させながら、記
録用紙２の一方の面に、１行、または複数行同時にイン
クリボン１６のインクを熱転写する動作と、第１サーマ
ルヘッド１４をヘッドアップさせて第１紙送りローラ９
を回転させて行う改行動作とを繰り返して、記録用紙２
の一方の面に所望の画像を印刷することができる。

【００３０】また、第１印刷手段７による印刷中の記録
用紙２は、第１紙送りローラ９の改行動作で、第１印刷
手段７の搬送方向Ｅの下流側の第２印刷手段１７に搬送
される。そして、第１印刷手段７で一方の面に印刷中の
記録用紙２の先端部が、第２紙送りローラ２０と第２圧
接ローラ２１とに圧接狭持され、第２紙送りローラ２０
回転で、記録用紙２が下流側の第２プラテン１８とヘッ
ドアップ状態の第２サーマルヘッド１９との間に搬送さ
れる。

【００３１】次に、第２サーマルヘッド１９をヘッドダ
ウンさせて、図示しない圧接バネの弱い方の０．７Ｋｇ
ｆのバネ圧で、第２サーマルヘッド１９を第２プラテン
１８に圧接し、印刷情報に基づいて第１サーマルヘッド
１９の発熱素子を選択的に発熱させる。そして、第２キ
ャリッジ（図示せず）を第２プラテン１８に沿って移動
させながら、記録用紙２の他方の面に、１行、または複
数行同時にインクリボン１６のインクを熱転写する動作
と、第２サーマルヘッド１９をヘッドアップさせて第２
紙送りローラ２０を回転させて行う改行動作とで、記録
用紙２の他方の面に所望の画像を印刷することにより、
記録用紙２の一方と他方の両面に画像印刷することがで
きる。

【００３２】このような記録用紙２に両面印刷可能な本
発明のサーマルプリンタは、記録用紙２の両面に印刷す
るときの印刷条件である、第１、第２サーマルヘッド１
４、１９の第１、第２プラテン８、１８に対する圧接圧
を、圧接バネ（図示せず）の撓み量を制御することによ
り、第１サーマルヘッド１４に弾性付勢する圧接バネ
（図示せず）のバネ圧を、強い方の０．９Ｋｇｆとし、
第２サーマルヘッド１９に弾性付勢する圧接バネ（図示
せず）のバネ圧を、弱い方の０．７Ｋｇｆとしている。
このように、第１印刷手段７における圧接圧よりも、第
２印刷手段１７における圧接圧を弱くして印刷すること
により、従来例で説明した印刷後の記録用紙２に発生す
るカールを矯正できることが実験結果から判明した。

【００３３】この実験結果では、前述の実施の形態で説
明したように、第１サーマルヘッド１４は、圧接バネ
（図示せず）のバネ圧を０．９Ｋｇｆとして第１プラテ
ン８側に弾性付勢し、第２サーマルヘッド１９は、圧接
バネ（図示せず）のバネ圧を０．７Ｋｇｆとして第２プ
ラテン１８側に弾性付勢して、記録用紙２の両面に印刷
することにより、図４に示す記録用紙２の４隅の平均の
カール量Ｈを、略１ｍｍ以下とすることができ、従来の
ような、記録用紙２の両面に同じ圧接圧で印刷した時よ
り、カール量Ｈを小さくすることができる。即ち、第
１、第２印刷手段７、１７の印刷条件である第１、第２
サーマルヘッド１４、１９の圧接圧を異ならしめること
により、両面印刷時に発生するカールを矯正することが
でき、印刷後の記録用紙２を綴じるときの作業性をよく
することができる。

【００３４】また、例えば第１サーマルヘッド１４に弾
性付勢する圧接バネのバネ圧を０．９Ｋｇｆに、第２サ
ーマルヘッド１９に弾性付勢する圧接バネのバネ圧を
０．８Ｋｇｆにして両面印刷すると、印刷後の記録用紙
２のカール量Ｈを略５ｍｍとすることができる。また、
例えば第１サーマルヘッド１４に弾性付勢する圧接バネ
のバネ圧を０．８Ｋｇｆに、第２サーマルヘッド１９に
弾性付勢するバネのバネ圧を０．７Ｋｇｆにして両面印
刷すると、印刷後の記録用紙２のカール量Ｈを略６ｍｍ
とすることができる。

【００３５】また、本発明のサーマルプリンタにおい
て、例えば第１印刷手段７を用いて記録用紙２の一方の
面にのみ印刷を行う場合の、第１サーマルヘッド１４の
圧接圧は、前記２段階の内の弱い圧接圧（圧接バネのバ
ネ圧が０．７Ｋｇｆ）で第１プラテンに圧接して印刷す
ることで、一方の面のみに印刷するときの記録用紙２に
発生するカール量を小さくすることができる。

【００３６】また、記録用紙２の一方の面にのみ印刷を
行う場合、第１印刷手段７でなく第２印刷手段１７を用
い、第２サーマルヘッド１９の圧接圧を前記２段階の内
の弱い圧接圧で第１プラテンに圧接して印刷しても良
い。即ち、記録用紙２の一方の面にのみ印刷を行う場合
は、第１、または第２印刷手段７、１７のいずれか一方
を用いると共に、前記少なくとも２段階の内の弱い圧接
圧で第１、または第２プラテン８、１８に圧接して印刷
するようにしても良い。

【００３７】また、記録用紙２の一方の面にのみ印刷を
行う場合は、印刷を行わない他方の面を第１、または第
２印刷手段７、１７の第１、または第２サーマルヘッド
１４、１９で記録用紙２を第１、または第２プラテン
８、１８に圧接狭持した状態で第１、または第２サーマ
ルヘッド１４、１９の発熱紙には通電しない状態で摺動
させることで、一方の面のみに印刷するときの記録用紙
２に発生するカールを矯正することができる。このと
き、印刷を行わない記録用紙２の他方の面に、第１、ま
たは第２サーマルヘッド１４、１９を圧接するときに、
同時にインクリボン１６も圧接狭持されるのでインクリ
ボン１６が浪費される。この対策として、記録用紙２の
一方の面に印刷した印刷領域の反対側の他方の面を圧接
狭持する第１、または第２サーマルヘッド１４、１９の
の圧接位置を、前記一方の面の印刷領域の上下端部寄り
の２、３行分に対応する位置だけを圧接することで、一
方の面のみに印刷するときに発生するカールを矯正する
ことができる。

【００３８】前記第１、または第２印刷手段７、１７で
記録用紙２の一方の面にのみ印刷を行う場合は、第１、
または第２印刷手段７、１７の前記２段階の内の強い圧
接圧で印刷を行い、印刷を行わない第１、または第２印
刷手段７、１７の前記２段階の内の弱い圧接圧で、記録
用紙２を圧接狭持することで、一方の面のみに印刷する
ときの記録用紙２に発生するカールを更に確実に矯正す
ることができる。

【００３９】前記第１、第２プラテン８、１８は平板状
のゴムで形成され、前記印刷条件が第１、第２プラテン
８、１８の硬度である場合、第１プレテン８よりも、第
２プラテン１８の硬度を硬くして、第１、第２印刷手段
７、１７の圧接圧を同じにしても、記録用紙２に発生す
るカールを矯正することができる。即ち、前記印刷条件
である第１、第２プラテン８、１８の硬度を、第１印刷
手段７における第１プラテン８の硬度よりも、第２印刷
手段１７における第２プラテン１８の硬度を硬くするこ
とにより、第１印刷手段７で印刷するときに発生した一
方方向へのカールを、第２印刷手段１７で適正に矯正す
ることができる。

【００４０】また、第１、第２サーマルヘッド１４、１
９は、複数の発熱素子（図示せず）を有し、前記印刷条
件である前記発熱素子に印加する発熱エネルギーを、記
録用紙２に印刷するときの第１印刷手段７の第１サーマ
ルヘッド１４よりも、第２印刷手段１７の第２サーマル
ヘッド１９の方を小さくすることにより、印刷時に記録
用紙２に発生するカールを適正に矯正することができ
る。また、この発熱素子に加える発熱エネルギーを変え
ることと、前述した第１、第２プラテン８、１８の硬度
を変えることを組み合わせても良い。

【００４１】また、前記印刷条件である記録用紙２に印
刷する時の第１、第２印刷手段７、１７の第１、第２サ
ーマルヘッド１４、１９の走行速度を、第１印刷手段７
の第１サーマルヘッド１４よりも、第２印刷手段１７の
第２サーマルヘッド１９の方を速くすることにより、印
刷時に記録用紙２に発生するカールを適正に矯正するこ
とができる。また、この第１、第２サーマルヘッド１
４、１９の走行速度を変えることと、前述した発熱素子
に加える発熱エネルギーを変えることと、第１、第２プ
ラテン８、１８の硬度を変えることを組み合わせても良
い

【００４２】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のサーマルプ
リンタは、第１印刷手段を、記録用紙の搬送方向に対し
て、第２印刷手段よりも上流側に配置し、第１、第２印
刷手段における印刷条件を異ならしめて、記録用紙の両
面に印刷可能としたので、記録用紙の両面に印刷すると
きに発生するカールを適正に矯正して、印刷後カールの
ない平坦な記録用紙を得ることができるサーマルプリン
タを提供できる。

【００４３】また、前記印刷条件である記録用紙に印刷
するときのサーマルヘッドのプラテンに対する圧接圧
を、第１印刷手段における圧接圧よりも、第２印刷手段
における圧接圧を小さくして印刷するようにしたので、
第１印刷手段で印刷するときに発生する記録用紙のカー
ルを、第２印刷手段で印刷するときに、適正に矯正する
ことができ、印刷後カールのない記録用紙を得ることが
できる。

【００４４】また、第１、第２印刷手段は、それぞれ少
なくとも圧接圧が強弱２段階に可変可能に構成されてい
るので、第１、第２印刷手段のそれぞれのサーマルヘッ
ドの圧接圧を可変して、印刷後に発生する記録用紙のカ
ールを矯正可能なサーマルプリンタを提供できる。

【００４５】また、記録用紙の両面に印刷するときは、
第１印刷手段における圧接圧が２段階の内の強い圧接圧
で印刷し、第２印刷手段における圧接圧が２段階の内の
弱い圧接圧で印刷するようにしたので、第１印刷手段で
発生したカールを第２印刷手段で確実に矯正することが
できる。

【００４６】また、記録用紙の一方の面にのみ印刷を行
う場合は、第１、または第２印刷手段のいずれか一方を
用いると共に、２段階の内の弱い圧接圧でプラテンに圧
接して印刷するようにしたので、記録用紙の一方の面に
のみ印刷を行う場合でも、カールの発生を小さくでき
る。

【００４７】また、記録用紙の一方の面にのみ印刷を行
う場合は、印刷を行わない他方の面を第１、または第２
印刷手段のサーマルヘッドで記録用紙をプラテンに圧接
狭持した状態で、前記サーマルヘッドを前記プラテンに
沿って移動させるようにしたので、一方の面にのみ印刷
するときに発生したカールを確実に矯正することができ
る。

【００４８】また、第１、または第２印刷手段で前記記
録用紙の一方の面にのみ印刷を行う場合は、前記第１、
または第２印刷手段の前記２段階の内の強い圧接圧で印
刷を行い、前記印刷を行わない前記第１、または第２印
刷手段の前記２段階の内の弱い圧接圧で前記記録用紙を
前記プラテンに圧接狭持した状態で、前記第１、または
第２印刷手段の前記サーマルヘッドを前記プラテンに沿
って移動させるようにしたので、一方の面にのみ印刷す
るときに発生するカールを、更に確実に矯正することが
できる。

【００４９】また、前記記録用紙の一方の面にのみ印刷
を行う場合は、前記一方の面の印刷領域の反対側の他方
の面を前記圧接狭持する前記サーマルヘッドの圧接位置
を、前記一方の面の印刷領域の上下端部寄りの位置を圧
接狭持するようにしたので、カールを矯正すると共に、
インクリボンの浪費を防ぐことができる。

【００５０】また、前記印刷条件である前記プラテンの
硬度を、第１印刷手段におけるプラテンの硬度よりも、
第２印刷手段におけるプラテンの硬度を硬くしたので、
第１、第２印刷手段のそれぞれのサーマルヘッドの圧接
圧が同じであっても、第１印刷手段におけるプラテンへ
のサーマルヘッドの食い込みを大きく、また、第２印刷
手段におけるプラテンへのサーマルヘッドの食い込みを
小さくして、両面印刷時に発生するカールを確実に取る
ことができる。そのために、サーマルヘッドの圧接圧を
２段階に可変することがなく、構造の簡単なサーマルプ
リンタを提供できる。

【００５１】また、サーマルヘッドは、複数の発熱素子
を有し、前記印刷条件である発熱素子に印加する発熱エ
ネルギーを、記録用紙に印刷するときの第１印刷手段の
サーマルヘッドよりも、第２印刷手段のサーマルヘッド
の方を小さくしたので、印刷時の発熱エネルギーを変化
させることで、印刷後記録用紙に発生するカールを確実
に矯正することができる。

【００５２】前記印刷条件できる前記記録用紙に印刷す
る時の前記第１、第２印刷手段の前記サーマルヘッドの
走行速度を、前記第１印刷手段の前記サーマルヘッドよ
りも、前記第２印刷手段の前記サーマルヘッドの方を速
くしたので、印刷時に記録用紙２に発生するカールを適
正に矯正することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のサーマルプリンタの概略構造を説明す
る図である。

【図２】本発明に係わる第１印刷手段の斜視図である。

【図３】従来のサーマルプリンタの概略構造を説明する
図である。

【図４】従来の課題を説明する図である。

【符号の説明】１給紙部２記録用紙３給紙トレー４可動板４ａ支持部５給紙ローラ６ガイド板７第１印刷手段８第１プラテン８ａ印字面９第１紙送りローラ１０第１圧接ローラ１１愛１キャリッジ１１ａカッセト装着面１１ｂボビン１４第１サーマルヘッド１５リボンカセット１７第２印刷手段１８第２プラテン１９第２サーマルヘッド２０第２紙送りローラ２１第２圧接ローラ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｂ６５Ｈ 29/70 Ｂ４１Ｊ 25/30 Ｕ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数枚の記録用紙を収納可能な給紙部
と、この給紙部から搬送されてくる前記記録用紙の一方
の面に印刷可能な第１印刷手段と、前記記録用紙の他方
の面に印刷可能な第２印刷手段と、前記第１、第２印刷
手段にそれぞれ配設されたサーマルヘッドとこのそれぞ
れのサーマルヘッドが圧接可能なプラテンとを備え、前
記第１印刷手段は、前記記録用紙の搬送方向に対して、
前記第２印刷手段よりも、上流側に配置され、前記第
１、第２の印刷手段における印刷条件を異ならしめたこ
とを特徴とするサーマルプリンタ。
【請求項２】前記印刷条件である前記記録用紙に印刷
するときの前記サーマルヘッドの前記プラテンに対する
圧接圧を、前記第１印刷手段における前記圧接圧より
も、前記第２印刷手段における前記圧接圧を弱くして印
刷するようにしたことを特徴とする請求項１記載のサー
マルプリンタ。
【請求項３】前記第１、第２印刷手段は、それぞれ前
記圧接圧が少なくとも強弱２段階に可変可能に構成され
ていることを特徴とする請求項２記載のサーマルプリン
タ。
【請求項４】前記記録用紙の前記両面に印刷するとき
は、前記第１印刷手段における前記圧接圧が前記２段階
の内の強い圧接圧で印刷し、前記第２印刷手段における
前記圧接圧が前記２段階の内の弱い圧接圧で印刷するよ
うにしたことを特徴とする請求項３記載のサーマルプリ
ンタ。
【請求項５】前記記録用紙の一方の面にのみ印刷を行
う場合は、前記第１、または第２印刷手段のいずれか一
方を用いると共に、前記２段階の内の弱い圧接圧で前記
サーマルヘッドを前記プラテンに圧接して印刷するよう
にしたことを特徴とする請求項３記載のサーマルプリン
タ。
【請求項６】前記記録用紙の一方の面にのみ印刷を行
う場合は、印刷を行わない他方の面を前記第１、または
第２印刷手段の前記サーマルヘッドで前記記録用紙を前
記プラテンに圧接狭持した状態で、前記サーマルヘッド
を前記プラテンに沿って移動させるようにしたことを特
徴とする請求項５記載のサーマルプリンタ。
【請求項７】前記第１、または第２印刷手段で前記記
録用紙の一方の面にのみ印刷を行う場合は、前記第１、
または第２印刷手段の前記２段階の内の強い圧接圧で印
刷を行い、前記印刷を行わない前記第１、または第２印
刷手段の前記２段階の内の弱い圧接圧で前記記録用紙を
前記プラテンに圧接狭持した状態で、前記第１、または
第２印刷手段の前記サーマルヘッドを前記プラテンに沿
って移動させるようにしたことを特徴とする請求項５記
載のサーマルプリンタ。
【請求項８】前記記録用紙の一方の面にのみ印刷を行
う場合は、前記一方の面の印刷領域の反対側の他方の面
を前記圧接狭持する前記サーマルヘッドの圧接位置を、
前記一方の面の印刷領域の上下端部寄りの位置を圧接狭
持するようにしたことを特徴とする請求項７記載のサー
マルプリンタ。
【請求項９】前記印刷条件である前記プラテンの硬度
を、前記第１印刷手段における前記プラテンの前記硬度
よりも、前記第２印刷手段における前記プラテンの前記
硬度を硬くしたことを特徴とする請求項１記載のサーマ
ルプリンタ。
【請求項１０】前記サーマルヘッドは、複数の発熱素
子を有し、前記印刷条件である前記発熱素子に印加する
発熱エネルギーを、前記記録用紙に印刷するときの前記
第１印刷手段の前記サーマルヘッドよりも、前記第２印
刷手段の前記サーマルヘッドの方を小さくしたことを請
求項１、または９記載のサーマルプリンタ。
【請求項１１】前記印刷条件である前記記録用紙に印
刷する時の前記第１、第２印刷手段の前記サーマルヘッ
ドの走行速度を、前記第１印刷手段の前記サーマルヘッ
ドよりも、前記第２印刷手段の前記サーマルヘッドの方
を速くしたことを特徴とする請求項１、９、または１０
記載のサーマルプリンタ。