JP2001059090A - 芳香族炭化水素の転化方法 - Google Patents
芳香族炭化水素の転化方法Info
- Publication number
- JP2001059090A JP2001059090A JP2000179704A JP2000179704A JP2001059090A JP 2001059090 A JP2001059090 A JP 2001059090A JP 2000179704 A JP2000179704 A JP 2000179704A JP 2000179704 A JP2000179704 A JP 2000179704A JP 2001059090 A JP2001059090 A JP 2001059090A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aromatic
- aromatic hydrocarbon
- benzene
- catalyst
- carbon atoms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/10—Process efficiency
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
ンを含有する芳香族炭化水素原料の転化方法を提供す
る。 【解決手段】触媒と接触させる前に、ベンゼンを含む芳
香族炭化水素中の非芳香族化合物を1wt%以下にす
る。
Description
転化方法に関するものであり、さらに詳しくはベンゼン
を含み、かつ非芳香族化合物が1wt%以下である芳香
族炭化水素原料を用いた芳香族化合物の転化方法に関す
るものである。
しいものとなってきている。なかでも、よりクリーンな
燃料の需要はますます大きくなってきている。特に、ガ
ソリンに関しては、ガソリン中のベンゼンが人の健康に
与える影響が大きな問題となりつつあり、アメリカでは
すでにガソリン中のベンゼン濃度が規制されている。日
本、ヨーロッパなどでも規制の動きがあり、ガソリン中
のベンゼン削減に、石油会社は対応している。
高オクタン価である、ベンゼンをはじめとする、トルエ
ン、キシレンなどのアルキル芳香族炭化水素は、従来よ
り重要なガソリン基材として、ガソリン中に高濃度に含
有されていた。ガソリンは、通常、接触改質、クラッキ
ングなどの精油工程で製造されており、各工程の留出物
にはベンゼンが含まれているが、上記環境対策によりガ
ソリン中のベンゼンを抜き出すとすると、日本で生産さ
れる改質ガソリン中のベンゼンだけでも約70万トンと
なるため、ベンゼンの有効利用は緊急の課題となってい
る。ベンゼンの利用法としては、炭素数9以上の芳香族
炭化水素とのトランスアルキル化反応により、トルエ
ン、キシレンを製造する技術が知られている。トルエ
ン、キシレンはベンゼンのように人の健康に対する影響
は現在のところ問題ないとされており、また、ベンゼン
より高オクタン価であるため、ガソリンのオクタン価を
上げる点からも好ましい反応である。
は、蒸留工程によって分離される。このベンゼン留分に
は、ベンゼン沸点範囲に近い非芳香族化合物、なかでも
パラフィン、オレフィン、ナフテンなどの非芳香族炭化
水素が多量に含まれる。これらのノンアロマを多量に含
んだベンゼン留分を、炭素数9以上の芳香族炭化水素と
水素存在下でトランスアルキル化反応すると、芳香族の
トランスアルキル化とともにパラフィンなどの分解反応
が起こる。副反応である分解反応が起こると、水素消費
量が増大し、分解熱による発熱が大きくなるのが問題で
ある。
ソリン留分中のベンゼンと炭素数9以上の炭化水素を炭
素数7および8のアルキル芳香族化合物に転化する方法
が開示されている。これは、酸性メタロシリケート触媒
の存在下で、改質ガソリンを蒸留して得られるベンゼン
に富む炭素数6の炭化水素ストリームと、炭素数9以上
の炭化水素ストリームを、分解反応、トランスアルキル
化反応、アルキル化反応により、炭素数7および8の芳
香族炭化水素を製造するプロセスに関するものである。
しかしながら、米国特許第5,347,061号では、
ベンゼンのアルキル化を行うため、炭素数9以上の炭化
水素を積極的に接触分解し、アルキル化剤として用いる
ため、非芳香族炭化水素の存在が必須である。
期律表第VIII族金属成分を担持させた結晶性アルミ
ノ珪酸塩触媒の存存下、ナフサ接触改質生成物から分留
されたベンゼン含有留分と接触分解生成物から分留され
たトリアルキルベンゼン含有留分とを原料とするトラン
スアルキル化反応により、モノアルキルベンゼン及びジ
アルキルベンゼンを主成分とする反応生成物を生成させ
る芳香族炭化水素変換方法に関して開示されている。結
晶性アルミノ珪酸塩としては、形状選択性指数の低いモ
ルデナイトはコーキングによる劣化が大きく実用的価値
に乏しく、全吸着容量および形状選択性指数からTSZ
が好ましいとされている。
ロ細孔の最大細孔径が0.6〜1.0nm、SiO2/
Al2O3比が50以上のゼオライトを含有する担体に、
周期律表第VIII族金属および第VIA族金属から選
ばれる金属またはその化合物を担持させた触媒を用い、
特定の沸点範囲を有し、かつベンゼンを含有しない原料
油中に含まれる炭素数9以上の芳香旗炭化水素化合物を
水素の存在下でトルエンと炭素数8の芳香族炭化水素化
合物に転化する方法が開示されている。ゼオライトとし
てはモルデナイトが好ましく、金属としてはニッケル、
パラジウム、モリブデンが好ましいとされている。
細孔の最大細孔径が0.6〜1.0nm、SiO2/A
l2O3比が50以上のゼオライトを含有する担体に、周
期律表第VIII族金属および第VIA族金属から選ば
れる金属またはその化合物を担持させた触媒を用い、特
定の沸点範囲の原料油中のベンゼンおよび炭素数9以上
の芳香族炭化水素化合物を水素の存在下でトルエンと炭
素数8の芳香族炭化水素化合物に転化する方法が開示さ
れている。
ロ細孔の最大細孔径が0.6〜1.0nm、SiO2/
Al2O3比が50未満のゼオライトを含有する担体に、
周期律表第VIII族金属および第VIA族金属から選
ばれる金属またはその化合物を担持させた触媒を用い、
特定の沸点範囲の原料油中のベンゼンおよび炭素数9以
上の芳香族炭化水素化合物を水素の存在下でトルエンと
炭素数8の芳香族炭化水素化合物に転化する方法が開示
されている。
チル基又はプロピル基がついた炭素数9の芳香族化合物
を少なくとも20%以上含む芳香族原料を用いて、パラ
ジウム担持の脱アルミしたシリカ/アルミナ比12〜3
0のモルデナイトを含む触媒に水素存在下で接触させ
て、トルエン、キシレンリッチの生成物を得る芳香族原
料を転化するプロセスが開示されている。
御指数0.5〜3のゼオライトを含み、水素化部位を持
ち、核水添能力を抑える処理をした触媒と、炭素数9以
上の芳香族炭化水素と、ベンゼン、及び/又はトルエン
を含む原料を接触させて、炭素数9より小さい芳香族に
転化するプロセスが開示されている。
応条件下で、12員環ゼオライトにより、ベンゼンとア
ルキル基が2個以上ついた炭素数10以上のアルキル芳
香族をメチルベンゼン類に転化するプロセスが開示され
ている。
化をする際に効率の点が十分でなく、非芳香族化合物の
処置法について何の記載もない。
ゼンを含有する芳香族炭化水素原料を転化する際に、水
素消費量を抑え、触媒劣化が小さい、ベンゼンをより有
効的に利用できるベンゼンを含有する芳香族炭化水素原
料の転化方法を提供することにある。
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、芳香族炭化水素
原料中の非芳香族化合物、なかでもパラフィン、オレフ
ィン、ナフテンなどの非芳香族炭化水素含有量を減少さ
せることにより、芳香族炭化水素を転化する際に、水素
消費量を抑え、触媒劣化が小さいことを見出した。これ
により、反応での非芳香族化合物の分解熱の発生も抑え
られる。
るベンゼン含有芳香族炭化水素原料を用いた芳香族炭化
水素の転化方法を提供する。
芳香族化合物が1wt%以下である芳香族炭化水素と触
媒を接触させることを特徴とする芳香族炭化水素の転化
方法である。
る。
下のベンゼン含有芳香族炭化水素原料を用いて、芳香族
炭化水素を転化する。原料は、ベンゼンおよび非芳香族
化合物を含む芳香族炭化水素粗原料から、非芳香族化合
物を1wt%以下に除去して用いるのが好ましい。転化
して得られた芳香族炭化水素は通常の化学原料として用
いてもよいし、ベンゼンを抜き出した分不足するガソリ
ン基材として用いてもよく、ガソリンから抜き出したベ
ンゼンを有効利用できる。
香族炭化水素以外の化合物であり、具体的には、パラフ
ィン、オレフィン、ナフテンなどの非芳香族炭化水素で
ある。本発明では、これらの非芳香族化合物が、原料で
あるベンゼンを含む芳香族炭化水素の1wt%以下であ
ることが特徴である。
は、具体的には、トランスアルキル化、脱アルキル化、
不均化の各反応のうち少なくとも1つをいう。反応は、
トランスアルキル化、脱アルキル化、不均化の各反応の
うち少なくとも1つが起こる条件で行い、通常水素存在
下で行う。反応圧力としては、0.1〜100MPa、
好ましくは、0.5〜60MPa、更に好ましくは、1
〜50MPaである。圧力が低すぎると触媒の劣化が速
く、反応速度も遅くなり、圧力が高すぎると、装置面で
不経済である。反応温度は200〜650℃、好ましく
は250℃〜500℃である。反応温度が低いと反応速
度が遅くなり、高すぎると分解が激しくなり、触媒劣化
が速くなる。水素流量は、水素/原料(mol/mo
l)で、0.1以上20以下、好ましくは0.5以上1
0以下である。流量が少なすぎると触媒劣化が速くな
り、流量が多いと不経済である。
んでいる芳香旗炭化水素である。芳香族炭化水素として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
トリメチルベンゼン、エチルトルエン、プロピルベンゼ
ン、テトラメチルベンゼン、エチルキシレン、ジエチル
キシレン、プロピルトルエン、あるいはその他の芳香族
炭化水素のいずれを含有していてもよい。トルエン及び
/又はキシレンを生成物として取り出す場合は、原料中
のトルエン及び/又はキシレン含有量は、平衡組成以下
であることが必要である。
程から得られるガソリン沸点範囲のものを原料として使
用できる。また、各精油工程から得られた原料油を組み
合わせて原料としてもよい。原料油は、特に改質反応器
出の原料油などは、通常蒸留によりC5−留分、C6留
分、C7留分、C8留分、C9+留分などの適当な沸点
範囲の留分に分離される。本反応では、分離した留分を
組み合わせて用いてもよいし、分離しないでそのまま用
いてもよい。いずれの場合も、原料にはベンゼンを含ん
でいることが必須である。
分ほど非芳香族化合物含有率が高く、C6留分では非芳
香族化合物含有率が50%を越えることもある。これら
の非芳香族化合物は、蒸留、抽出により芳香族化合物と
分離することが好ましい。原料は、このように非芳香族
化合物を除去した後、触媒と接触させて転化する。
原料は、非芳香族化合物含有量が1%以下であることが
特徴である。非芳香族化合物の含有率が1wt%を超え
る場合には、分解による水素消費が激しく、分解熱の発
生も大きくなり、分解生成物による触媒の劣化も大き
い。非芳香族化合物含有量は、好ましくは0.5wt%
以下、さらに好ましくは0.1wt%以下である。
り、原料中から除去するのが好ましい。非芳香族化合物
の除去は転化反応前であれば、蒸留によって原料油を各
留分に分離した後に行っても、蒸留前に行ってもかまわ
ない。除去した非芳香族化合物は、直接、あるいは異性
化工程によりオクタン価を高めてガソリン基材として使
用できる。
ないが、ベンゼンを効率的に他の芳香族炭化水素に変換
するには5wt%以上80wt%以下、好ましくは10
wt%以上70wt%以下、更に好ましくは15wt%
以上60wt%以下である。
上のアルキル芳香族炭化水素を含むことが好ましい。な
かでも炭素数9および10のアルキル芳香族炭化水素を
含むことが好ましい。炭素数9のアルキル芳香族炭化水
素とは、トリメチルベンゼン、エチルトルエン、プロピ
ルベンゼンであり、炭素数10のアルキル芳香族炭化水
素とは、テトラメチルベンゼン、エチルキシレン、ジエ
チルキシレン、プロピルトルエン、ブチルベンゼンであ
る。なかでもトリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼ
ンが好ましい。原料油中の炭素数9以上のアルキル芳香
族炭化水素含有量に特に制限はないが、ベンゼンとのト
ランスアルキル化を効率よく進行させるために5wt%
以上90wt%以下であるのがよい。より好ましくは7
wt%以上85wt%以下である。更に好ましくは10
wt%以上80wt%以下である。
炭素数9以上の芳香族炭化水素を含む非芳香族化合物が
1%以下である芳香族炭化水素原料を用いて、トランス
アルキル化反応により生成物を得ることを特徴とする。
生成物とのトランスアルキル化反応が起きてもよい。ト
ランスアルキル化反応として、具体的には、ベンゼンと
トリメチルベンゼンからトルエンおよびキシレンの生
成、ベンゼンとテトラメチルベンゼンからトルエン、キ
シレンおよびトリメチルベンゼンの生成、ベンゼンとキ
シレンからトルエンの生成、トルエンとトリメチルベン
ゼンからキシレンの生成、トルエンとテトラメチルベン
ゼンからキシレンおよびトリメチルベンゼンの生成、ベ
ンゼンとジエチルベンゼンからエチルベンゼンの生成な
どがあげられるが、他のいずれのトランスアルキル化反
応が起きてもよい。これらの反応により、原料油中のベ
ンゼンおよび炭素数9以上の芳香族炭化水素はともに減
少し、生成物中の炭素数7および8の芳香族炭化水素が
増加する。生成物からは、炭素数7及び/又は炭素数8
の芳香族炭化水素を蒸留などにより抜き出すのが好まし
い。残りの生成物はリサイクルして用いてもよい。
も、不均化反応、脱アルキル化またはアルキル化反応が
起きてもよい。
して得られるベンゼン留出分と炭素数9以上の芳香族炭
化水素を含む芳香族炭化水素原料油とを混合し、その混
合物中の非芳香族化合物含有量を1wt%以下に減少さ
せた後、触媒と接触させることにより芳香族炭化水素を
転化し、生成する炭素数7および8の芳香族炭化水素を
取り出して、炭素数7および8の芳香族炭化水素を製造
する方法、あるいは、ガソリンを分留して得られるベン
ゼン留出分および/または炭素数9以上の芳香族炭化水
素を含む芳香族炭化水素原料油中の非芳香族化合物を減
少させた後、混合し、その混合物中の非芳香族化合物含
量が1wt%以下である混合物を触媒と接触させること
により芳香族炭化水素を転化し、生成する炭素数7およ
び8の芳香族炭化水素を取り出して、炭素数7および8
の芳香族炭化水素を製造する方法である。
媒であり、具体的には、トランスアルキル化が起こるも
のならばどのようなものでもよい。また、不均化、脱ア
ルキル化又はアルキル化が起きてもよい。好ましくは、
メチル基は保持したまま、エチル基、プロピル基を選択
的に脱アルキル化し、同時にトランスアルキル化能を持
つものである。具体的には、形状選択性メタロシリケー
ト触媒が好ましく、なかでも、結晶性アルミノシリケー
トが好ましい。特にゼオライトが好ましく、モルデナイ
ト、Y、X、ベータ、ZSM−5などいずれのゼオライ
トも使用可能であるが、より好ましくはモルデナイトで
ある。
水素イオンにイオン交換してもよい。好ましくは水素型
である。
もよい。バインダーには特に制限はなく、アルミナ、シ
リカアルミナ、チタニア、マグネシアなどの無機酸化
物、モンモリロナイト、カオリン、セピオライト、酸性
白土などの粘土類など任意のものをそのまま、あるいは
組み合わせて用いることができるが、好ましくはアルミ
ナである。バインダーの量についても特に制限はない
が、好ましくは触媒重量に対して20wt%以上60w
t%以下である。
を延長させる目的で、水添活性を持つ部位を含むものが
好ましい。水添活性を持つものであれば任意のものを用
いることができる。触媒のゼオライト自身が水添活性を
もつ場合もあるが、好ましくは、周期律表の第VIB族、
第VIIB族、第VIII族金属のうち少なくとも1種を含む
ものである。第VIB族とは、具体的にはクロム、モリブ
デン、タングステン、好ましくはモリブデンである。第
VIIB族とは、具体的にはマンガン、テクネチウム、レ
ニウムであり、好ましくはレニウムである。第VIII族と
は鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、
イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金であり、好ま
しくはニッケル、パラジウム、白金である。もっとも好
ましいのはレニウムである。これらの金属は、単体、及
び/又は化合物として担持させたものが好ましい。金属
の担持法については特に制限はなく、含浸法、CVD法
など通常用いられるものが使用できる。金属の担持量に
ついても特に制限はなく、反応条件などにより、適宜選
択すればよいが、好ましくは触媒に対して0.001w
t%から10wt%、より好ましくは0.01wt%か
ら5wt%、更に好ましくは0.02wt%から2wt
%である。
に説明する。
ルミナ45g、アルミナゾル(アルミナとして10重量
%含有)12g、アルミナゲル(アルミナとして70重
量%含有)10.5g及び適当量のイオン交換水を混合
を約2時間混練し、外径1.2mmφ×長さ1.0mm
のヌードル状に成形した後120℃で16時間乾燥す
る。この成形体50g(520℃乾燥状態)を空気雰囲
気下で400℃、5時間焼成し冷却する。これを10重
量%塩化アンモニア水溶液100gを用いて80〜85
℃で1時間処理し、液を濾別後水洗する。さらに、5重
量%酒石酸水溶液100gを用いて80〜85℃で3時
間処理し、液を濾別後水洗する。5重量%酸化レニウム
(VII)水溶液6.5gに室温で浸漬する。これを1
20℃で16時間乾燥後、540℃で8時間、空気雰囲
気下で焼成しH型合成モルデナイト触媒を得る。この触
媒を用いて、固定床流通反応器で、原料としてガソリン
を分留して得られるベンゼン留出分と炭素数9以上の芳
香族炭化水素を含む、表1に示す組成の原料を蒸留して
非芳香族化合物を除去したものを接触させた結果、表1
に示す組成の生成物を得、炭素数7および炭素数8の芳
香族炭化水素を蒸留により取り出した。反応条件は以下
のとおりである。
媒劣化速度は生成物中のキシレン濃度で判定し、−0.
04wt%/100時間であった。
表2に示す。反応での水素消費量は原料に対して1.1
4wt%、触媒劣化速度は−0.08wt%/100時
間であった。
1wt%以下である、ベンゼンを含む芳香族炭化水素原
料を用いた芳香族化合物を触媒と接触させることによ
り、水素消費量、および触媒活性の低下を抑え、トルエ
ン、キシレンなどの有用な芳香族炭化水素へ転化するこ
とができる。
Claims (9)
- 【請求項1】ベンゼンを含み、かつ非芳香族化合物が1
wt%以下である芳香族炭化水素と触媒を接触させるこ
とを特徴とする芳香族炭化水素の転化方法。 - 【請求項2】ベンゼンおよび非芳香族化合物を含む芳香
族炭化水素粗原料から、非芳香族化合物を1wt%以下
に除去した後、転化を行うことを特徴とする請求項1記
載の芳香族炭化水素の転化方法。 - 【請求項3】芳香族炭化水素の転化がトランスアルキル
化反応であることを特徴とする請求項1、2のいずれか
1項記載の芳香族炭化水素の転化方法。 - 【請求項4】反応系に水素を存在させることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか1項に記載の芳香族炭化水素
の転化方法。 - 【請求項5】原料が炭素数9以上のアルキル芳香族炭化
水素を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
項記載の芳香族炭化水素の転化方法。 - 【請求項6】原料中のベンゼンおよび炭素数9以上の芳
香族炭化水素を減少させ、生成物中の炭素数7,8の芳
香族炭化水素を増加させることを特徴とする請求項5記
載の芳香族炭化水素の転化方法。 - 【請求項7】触媒がゼオライトを含むことを特徴とする
請求項1〜6のいずれか1項記載の芳香族炭化水素の転
化方法。 - 【請求項8】触媒に周期律表の第VIB族、第VIIB族、
第VIII族金属のうち、少なくとも1種を含むことを特徴
とする請求項1〜7のいずれか1項記載の芳香族炭化水
素の転化方法。 - 【請求項9】触媒がモルデナイトおよびレニウムを含む
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の芳
香族炭化水素の転化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000179704A JP3617416B2 (ja) | 1999-06-16 | 2000-06-15 | 芳香族炭化水素の転化方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16910099 | 1999-06-16 | ||
JP11-169100 | 1999-06-16 | ||
JP2000179704A JP3617416B2 (ja) | 1999-06-16 | 2000-06-15 | 芳香族炭化水素の転化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001059090A true JP2001059090A (ja) | 2001-03-06 |
JP3617416B2 JP3617416B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=26492558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000179704A Expired - Lifetime JP3617416B2 (ja) | 1999-06-16 | 2000-06-15 | 芳香族炭化水素の転化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3617416B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007526301A (ja) * | 2004-03-04 | 2007-09-13 | ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド | C9芳香族含有混合物をキシレン異性体類に転化する方法 |
WO2009025993A2 (en) * | 2007-08-17 | 2009-02-26 | Uop Llc | Method and apparatus for altering a feed to a reaction zone |
US7727490B2 (en) | 2007-08-17 | 2010-06-01 | Uop Llc | Aromatic production apparatus |
CN115427539A (zh) * | 2020-04-06 | 2022-12-02 | 托普索公司 | 轻质合成汽油的选择性生产 |
-
2000
- 2000-06-15 JP JP2000179704A patent/JP3617416B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007526301A (ja) * | 2004-03-04 | 2007-09-13 | ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド | C9芳香族含有混合物をキシレン異性体類に転化する方法 |
JP4832422B2 (ja) * | 2004-03-04 | 2011-12-07 | ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド | C9芳香族含有混合物をキシレン異性体類に転化する方法 |
WO2009025993A2 (en) * | 2007-08-17 | 2009-02-26 | Uop Llc | Method and apparatus for altering a feed to a reaction zone |
WO2009025993A3 (en) * | 2007-08-17 | 2009-04-30 | Uop Llc | Method and apparatus for altering a feed to a reaction zone |
US7727490B2 (en) | 2007-08-17 | 2010-06-01 | Uop Llc | Aromatic production apparatus |
CN115427539A (zh) * | 2020-04-06 | 2022-12-02 | 托普索公司 | 轻质合成汽油的选择性生产 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3617416B2 (ja) | 2005-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4351393B2 (ja) | 芳香族炭化水素の不均化/トランスアルキル化のための触媒及びその製造方法 | |
KR101162796B1 (ko) | 여러고리 방향족 화합물의 크실렌으로의 촉매 전환 | |
CN1080248C (zh) | 重芳香族化合物的处理 | |
JP5695674B2 (ja) | 重質芳香族炭化水素原料のトランスアルキル化 | |
KR101439574B1 (ko) | 크실렌 화합물의 제조를 위한 다구역 공정 | |
US3945913A (en) | Manufacture of lower aromatic compounds | |
EP0234684A1 (en) | Xylene isomerization process | |
EP0307113B1 (en) | Process for conversion of ethylbenzene in c8 aromatic hydrocarbon mixture | |
JPS59179589A (ja) | 炭化水素転化法 | |
KR100517593B1 (ko) | 방향족 탄화수소의 전환용 촉매 및 방법,및 방향족 탄화수소의 제조에 있어서 그의 용도 | |
JPH10503125A (ja) | p−キシレン選択性改質/芳香族化 | |
EP0988355A1 (en) | Process for the conversion of hydrocarbons to olefins and aromatics | |
EP0841387B1 (en) | Method for inhibiting the rate of coke formation during the zeolite catalyzed aromatization of hydrocarbons | |
TW408033B (en) | A catalyst for the conversion of heavy aromatics to light aromatics and a process for the same conversion | |
JP3617416B2 (ja) | 芳香族炭化水素の転化方法 | |
US6207871B1 (en) | High-purity meta-xylene production process | |
JP3554804B2 (ja) | 芳香族炭化水素化合物の転化用触媒および転化方法 | |
JP2598127B2 (ja) | キシレンの異性化方法 | |
KR100353202B1 (ko) | 방향족 탄화수소의 전화방법 | |
JP4423577B2 (ja) | Euo型構造を有するゼオライトを含有する触媒を使用する8個の炭素原子を含有する芳香族留分の異性化方法 | |
WO2022035982A1 (en) | Catalyst supports and catalyst systems and methods | |
JP3605952B2 (ja) | アルキル芳香族炭化水素のトランスアルキル化方法 | |
JP3472184B2 (ja) | ベンゼンの他の芳香族炭化水素への変換方法 | |
JP3043747B1 (ja) | 軽質リフォ―メ―トの処理方法 | |
JP4245221B2 (ja) | 軽質接触改質油の低ベンゼン高オクタン価ガソリン基材化方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041019 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041101 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3617416 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071119 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091119 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091119 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101119 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101119 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111119 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121119 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121119 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |