JPH05227833A - 農園芸用培養土 - Google Patents

農園芸用培養土

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JPH05227833A
JPH05227833A JP4072290A JP7229092A JPH05227833A JP H05227833 A JPH05227833 A JP H05227833A JP 4072290 A JP4072290 A JP 4072290A JP 7229092 A JP7229092 A JP 7229092A JP H05227833 A JPH05227833 A JP H05227833A
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JP
Japan
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culture soil
peat moss
rock
rock powder
soil
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Application number
JP4072290A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yatagai
敦 谷田貝
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 岩石粉末をピートモスを主体とする人工培養
土に適宣割合で配合することにより、透水性,保水性,
及び保肥力に優れた人工培養土を得ること。 【構成】 本発明の培養土の組成及び配合割合は ピートモス 21〜40wt% 35〜60vol
% 粒状ロックウール 23〜40 25〜35 〃 パーライト 10〜20 20〜30 〃 岩石粉末 14〜30 2〜10 〃 となっている。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、砕石場などから排出
される岩石微粉末を有効利用した農園芸用培養土に関す
る。
【0001】
【従来の技術】天然の土壌を用いないいわゆる人工培養
土に要求されている条件は、次の通りである。 (a)大量生産,安定供給が可能なこと。 (b)病原菌,害虫,雑草の種子などの存在,混入がな
いこと。 (c)軽量であること。 (d)通気性,保水性,保肥力などに優れること。 (e)均質で容易に変質しないこと。
【0002】これらの条件を満たす人工培養土としてピ
ートモスを主体として各種の有機,無機素材を配合した
ものがある。この人工培養土は、均質で軽量であり、原
料の安定供給が可能など、前記条件を満たしている。こ
のピートモスを主体とする人工培養土は、一般にピート
モスを30〜80%とし、他の有機質素材と合わせて6
0〜80%を有機質、残り20〜40%を無機質素材と
する配合が多く、その用途は野菜用、花卉用を始め多岐
に亘っている。
【0003】ピートモスに加えられる無機質素材として
は、パーライト,バーミキュライト,ゼオライト,製鉄
スラグ,発泡煉石,軽量骨材,軽量気泡コンクリート
片,ベントナイト粘土,酸性白土,珪藻土,シラス,粒
状ロックウール等が知られている。特にピートモス+パ
ーライト,バーミキュライト、ピートモス+粒状ロック
ウールの配合は欧米で従来から行われており、日本でも
特公昭49−46736号公報に示すように実用に供さ
れている例が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の配合の人工培養土にあっては、透水性,保水性及び保
肥力の点において多くの問題を残している。透水性と保
水性は相反する条件であり、透水性が十分に過ぎると、
潅水の手間が掛かり、潅水頻度が多くなるため肥料分が
流亡し、例えば茎径が細くなる等植物の生育が不十分と
なる。逆に保水性が良すぎると、過湿による弊害が生
じ、例えば根腐れなどの問題を生ずる。また、ピートモ
スに配合される材料によっては基材間の馴染み性がな
く、基材分離を生ずる欠点もあった。
【0005】ところで、砕石場から生ずる岩石破砕粉末
は、一般には使用用途もないため、従来は産業廃棄物と
して砕石場に野積状態に放置されていた。
【0006】本発明者らは、この岩石粉末を培養土とし
て有効利用することを鋭意研究してきたが、均質な粉末
が安定して排出されること、単体では培地としての使用
に耐えないが、粒状ロックウール等との混合によれば微
粉による目詰りも抑制されることに着目し、これの最適
粒度範囲のものを、ピートモスを主体とする人工培養土
に適宣割合で配合することにより、透水性,保水性,及
び保肥力に優れた人工培養土を得られることを見出だ
し、本発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、ピー
トモスと、粒状ロックウールと、パーライトに粒径0.
6mm以下の範囲の少なくとも粘土,シルトを含む岩石粉
末を配合した農園芸用培養土を用いることにより栽培植
物の発芽率や生育を増進し、健苗を得るのに有効である
ことが確認されている。
【0008】また、好ましい配合比は、 ピートモス 21〜40wt% 35〜60vol % 粒状ロックウール 23〜40〃 25〜35〃 パーライト 10〜20wt% 20〜30〃vol % 岩石粉末 14〜30〃 2〜10〃 の範囲が有効である。
【0009】この組成物を構成する物質の粒度,性状は
以下の表1の通りである。(例)
【0010】
【表1】 なお、岩石粉末の性状は産地である砕石場によって種々
相違があるが、一例として含沸石(ゼオライト)の火成
岩の混合物の場合は、その粒径と組成は以下の表2の通
りである。
【0011】
【表2】 以上のように使用される岩石粉末は粘土,シルト,細砂
のみからなり、少なくとも粘土分を5〜30%含んでい
ることが望ましい。また使用される岩石粉末の種類は凝
灰岩,火成岩類が最も望ましく、その他の岩石でも前記
組成範囲を満たしているのなら使用可能である。
【0012】また、当然のことながら重金属などの有害
物質を基準値以上含まぬことも重要な条件である。
【0013】なお、前記組成の培養土中の岩石粉末の配
合比が体積比で2vol %を下回った場合には好適な水分
状態の持続による健苗生育の促進効果がなく、また、1
0vol %を上回った場合には、透水性が不良となるた
め、前記配合比の範囲が望ましい。
【0014】
【作用】以上の組成物の各物質の機能は次の通りであ
る。 ピートモス;保水性,CEC,緩衝能の付与,アルカリ
素材の中和、土壌物理性の改良 粒状ロックウール;保水性、通気性の付与 パーライト;保水性,通気性の付与,保温効果 以上に加えて前記粒径分布を持つ岩石粉末が前記配合比
で適量添加されることにより、 (1)植物にとって好適な水分状態の持続性が向上す
る。 (2)岩石粉末がまぶされることにより、前述のピート
モス,粒状ロックウール,パーライト同士の馴染み性が
良好で、基材の分離が少なくなり、水分分散性も向上す
る。 (3)岩石粉末中に含まれる粘土粒子分がコロイドとな
ることにより、天然土壌に近い反応が行われる。 (4)岩石粉末は前記表2のごとく細砂,シルト,粘土
の混合物であり、粘土またはシルトのみを加える場合に
比べて過湿となる危険性が小さい。
【0015】
【実施例】次に実施例につき説明する。但し本発明は以
下の実施例のみに限定されるもではない。
【0016】実施例1.以下の配合の人工培養土により
キュウリの育成を行い、本発明培養土とピートモス混合
培土及び市販品を用いた場合とでその生育状況を比較し
たところ、以下の表3に示す結果を得た。なお、本発明
の培養土の組成及び配合割合は次の通りである。
【0017】 ピートモス 31.1wt% 43.6vol % 粒状ロックウール 35.1〃 31.7〃 パーライト 13.0〃 22.0〃 岩石粉末 20.8〃 2.7〃 また配合に用いた岩石粉末は表2に示す組成のものであ
る。生育情況の評価は優良なものから順に◎,○,△,
×の順に表示した。
【0018】
【表3】 この表3に示す結果からも明らかなように、本発明の含
岩石粉末の培養土を用いた場合には潅水の手間が省け、
しかも植物生長促進に有効であることが確認された。こ
のことは本発明の培養土が適度な保湿力と保肥力に富ん
でいることを示唆するものである。
【0019】実施例2.次に前記実施例1と同一組成の
人工培養土によりブロッコリーの育成を行い、本発明培
養土とピートモス混合培土及び市販品を用いた場合とで
その初期生育を比較したところ、以下の表4に示す結果
を得た。
【0020】
【表4】 表4に示す結果からも明らかなように、本発明の培養土
を用いた場合には発芽率が高く、劣等苗の生ずる確率も
低い。このことは本発明の培養土が適度な保湿力を有す
るため、育苗に好適な土壌物性を有することを示唆す
る。
【0021】比較例.図1(a),(b)に示すように
実施例1.の配合の人工培養土1と、岩石粉末が10vo
l %を超えた比較例による配合の人工培養土2をそれぞ
れ540mlのポリポット3に充填し、各培養土1,2
の表面近くに種子4を埋設した状態で、過剰の水を潅水
したところ、実施例1の培養土1の場合には、3〜5秒
後に底部から排水を開始し、30秒後には大部分の余剰
水が排水され、表面は図1(c)に示すように元の充填
状態とはあまり変わらず、種子4の位置も変わらなかっ
た。 これに対し、比較例配合では30秒後でも満足に
排水されず、叩くなどの刺激を加えることによって図1
(d)に示すように大きく凹ませた状態で培養土ととも
に流れさり、種子4の位置も大きく変化した。
【0022】このことは、岩石粉末が本発明の範囲を超
えて過剰となった場合には、培養土全体が粘土のような
性質となり、過湿状態となり、しかも外的刺激によりた
だちに基材分離を生ずることを示唆する。したがって、
本発明では岩石粉末の配合量は2〜10vol %(14〜
30wt%)に限定され、さらには実施例配合である2.
7vol %(20.8wt%)が好ましいものとなる。
【0023】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、本発明による農園芸用培養土にあっては、植物にと
って好適な水分状態の持続性が向上し、ピートモス,粒
状ロックウール,パーライト同士の馴染み性が良好とな
り、基材の分離がなくなり、岩石粉末中に含まれる粘土
粒子分がコロイドとなることにより、天然土壌に近い反
応が行われるため、従来のピートモスを主体とする農園
芸用培養土の利点を享有しつつ、欠点であった保水性と
透水性のアンバランスを解消し、保肥力が増し、基材分
離を防止するため、植物の育成に好適である。また、本
発明では従来砕石場などにおいて廃棄物として大量に放
置されたものをそのまま有効利用できるので、原料代な
どの費用も安価にできるなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の培養土の潅水前の断面図であ
る。(b)は本発明の上限を超えた培養土の潅水前の断
面図である。(c)は本発明における潅水後の状態を示
す断面図である。(d)は本発明の上限を超えた培養土
の潅水後の状態を示す断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピートモスと、粒状ロックウールと、パ
    ーライトに、粒径0.6mm以下の範囲で、少なくとも粘
    土,シルトを含有する岩石粉末を配合したことを特徴と
    する農園芸用培養土。
  2. 【請求項2】 ピートモスの配合比が21〜40wt%
    (35〜60vol %)粒状ロックウールの配合比が23
    〜40wt%(25〜35vol %)、パーライトの配合比
    が10〜20wt%(20〜30vol %)及び岩石粉末の
    配合比が14〜30wt%(2〜10vol %)であること
    を特徴とする請求項1記載の農園芸用培養土。
JP4072290A 1992-02-21 1992-02-21 農園芸用培養土 Pending JPH05227833A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6183531B1 (en) * 1995-11-10 2001-02-06 Rockwool/Grodan B.V. Mineral wool plant substrate
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