JPH1161129A - 土壌改良剤 - Google Patents

土壌改良剤

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JPH1161129A
JPH1161129A JP9222821A JP22282197A JPH1161129A JP H1161129 A JPH1161129 A JP H1161129A JP 9222821 A JP9222821 A JP 9222821A JP 22282197 A JP22282197 A JP 22282197A JP H1161129 A JPH1161129 A JP H1161129A
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soil
water
polyamino acid
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JP9222821A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Irisato
義広 入里
Hiroaki Tamaya
玉谷  弘明
Chiaki Morooka
千秋 諸岡
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時には、保水性に優れ、かつ、使用後に
は、土壌への蓄積性がない土壌改良剤を提供すること。 【解決手段】 架橋ポリアミノ酸系樹脂からなる土壌改
良剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性を有する
土壌改良剤、土壌組成物及び土壌改良方法に関する。詳
しくは、使用中は保水性に優れ、植物の根、葉等の成長
を促進し、使用後は分解し、土壌への蓄積性がない、土
壌改良剤に関するものである。さらに詳しくは、制限さ
れた潅水下においても著しい保水効果を発揮する、生分
解性の土壌改良剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
[乾燥地の緑化]近年、世界的な人口増加に伴う食料不
足が重大な社会問題として取り上げられている。この食
糧不足の解決策の一つとして、砂漠や砂丘等の乾燥地を
農地化する方法が考えられている。そのためには、でき
るだけ簡単な作業にて、できるだけ節水した条件にて、
土壌中の水分を一定に保持することが最重要課題であ
り、数多くの方法が提案されている。例えば、土中に不
透水層を設けて、雨水の貯水を容易にする方法がある。
このような不透水層を設ける方法としては、所要の区域
全体に、所定の深さまで掘り起こした後、プラスチック
フィルムを敷き詰めたり、アスファルトを流展したのち
埋め戻す方法、セメント、水ガラス、各種高分子形成剤
のような固化性物質をノズルを介して地中に注入する方
法などが報告されている。[「アグロノミ・ジャーナル
(Agronomy Journal)」第65巻,第
2号,第191〜194頁(1973年)、「タバコ・
インターナショナル(TobacoInternati
onal)第175巻,第13号,第67〜74頁(1
973年)、特開平3−66819号公報など。]しか
しながら、プラスチックフィルムを敷き詰めたり、アス
ファルトを流展する方法は、掘り起こしや埋め戻しに、
多大な労力と時間を要する。また、土中に埋没した止水
層の上下の水の移動が遮断されるために、土層の排水不
良を引き起こし、植物の根腐れが発生しやすい。また別
の方法として、礫や砂利などを層状に土中に埋没する方
法がある。しかしながら、この方法は多量の礫や砂利を
必要とし、かつ礫や砂利を層状に埋設する作業に多大な
労力を必要とした。これらの改良方法として、土壌中の
イオンにより錯体化し、不溶化する水溶性ポリマーの水
溶液を所定地域内に施し、自然浸透させて、地中に難透
水層を形成させる方法が提案されている。(特開昭59
−202287号公報、特開昭61−250085号、
特公平2−26662号公報、特公平5−27676号
公報、特開平4−220448号公報) しかしながら、この方法では層形成深さが深くなると同
じポリマー水溶液を用いても試験の度に、層形成深さが
大きく変わるため、所要の深さに層を形成させることが
非常に困難である。このように、簡単な方法で乾燥地の
緑化ができる方法が望まれていた。
【0003】[人工地盤の緑化]一方、人類にとって快
適な生活環境を発現するために、人工空間に緑を取り入
れることが行われている。例えば、屋内の観葉植物、道
路、中央分離帯側帯の緑化、街路樹の植え付け、海岸砂
防林等の人工地盤土壌への移植が実施されている。しか
し、これらの人工的に作り出された環境は、大部分が植
物の生育にとって不適当な環境であり、根が十分に発育
しなかったり、根の活着が不十分なために、うまく生育
せず、枯死したりする場合が多い。それを防ぐために
は、多大な労力を要し、しかも必ずしもうまく行かない
場合が多い。その原因は、特に水の管理が不十分なこと
に多く、このような環境では、潅水が不足しやすいの
で、適切な保水材が要望されていた。さらには、これら
の枯死等を防ぐためには根の成長を活性化することが必
要であり、根を活性化し、かつ、保水性のある資材が望
まれていた。
【0004】[農作物の育成]さらに、農園芸用の植物
生育は育苗も含めて、その生育管理が難しく、多くの方
法が行われているが、総括的な管理を行うのに、多大な
労力と費用を要していた。ここでも、管理において重要
な因子となるのが、潅水管理である。すなわち、有用植
物の良好な生育を図るためには、生育期間中、土中の固
相、液相、気相の三相のバランスを保ち、たえず土壌に
適度な水分を保持させ、水分を植物に補給し続けること
が不可欠な条件である。そのために土壌に保水性を付与
する方法が多く行われている。例えば、保水性のある土
壌改良剤(以下、保水材という。)を土壌に混合するこ
とが広く実施されている。保水材には、保水効果と共
に、根の呼吸の維持と、根腐れを抑制するために、空気
の流通を維持する通気効果も要求される。保水材の具体
例としては、例えば、腐葉土、鹿沼土、ピートモス、パ
ーライト、バーミキュライト、発泡ウレタン等が挙げら
れるが、これらは、保水効果及び通気効果の両者を、必
ずしも同時に満足するものではない。
【0005】[吸水性樹脂を用いた保水材]一方、自重
の数百倍もの水を吸水する高吸水性樹脂を土壌に混合し
て、土壌の保水性を向上させることはよく知られてお
り、特に砂漠緑化や砂漠化防止といった環境保全におい
て重要な役割を果たすことが期待されている。
【0006】これら高吸水性樹脂の具体例としては、例
えば、架橋ポリアクリル酸部分中和物(特開昭55−8
4304号、米国特許4625001号)、澱粉−アク
リロニトリル共重合体の部分加水分解物(特開昭46−
43995号)、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体
(特開昭51−125468号)、酢酸ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合体の加水分解物(特開昭52−14
689号)、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸とアクリル酸の共重合架橋物(欧州特許00
68189号)、カチオン性モノマーの架橋体(米国特
許4906717号)、架橋イソブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体(米国特許4389513号)、ポリエチ
レンオキシド架橋体(特開平6−157795号等)な
どが知られている。それを使用した具体例としては、例
えば、酸度矯正資材、吸水性高分子化合物及び必要によ
りバインダーを含有し、粒状に成形した土壌改良剤(特
開平2−77487号)、ポリスチレン発泡粒子、高吸
水性樹脂微粉末及び砕石粉又は砂を水エマルジョン系の
接着剤又は粘結剤と混練して粒塊状とした後、乾燥した
土壌改良剤(特開平6−88074号)が開示されてい
る。しかしながら、これらの高吸水性樹脂はいずれも生
分解性を有していないために、長期にわたり土壌中に残
留するという問題がある。例えば、農・園芸用保水材と
して架橋ポリアクリル酸樹脂を使用した場合、土壌中で
Ca2+等の多価イオンとコンプレックスを形成し、不溶
性の層を形成すると報告されている(松本ら、高分子、
42巻、8月号、1993年)。このような層は塩濃度
の高い乾燥地にては塩害を防ぐ可能性があるとされてい
る。しかしながら、このような層は自然界には全くない
ものであり、長期にわたる使用では地中に蓄積されるこ
とになる。そのもの自身は無害であるとはわれてはいる
が、長期に亘る蓄積による生態系へ与える影響、ひいて
は、地球環境へ与える影響についての検討は、今後の課
題である。非イオン性の吸水性樹脂の場合、コンプレッ
クスは形成しないが、非分解性のため土壌中へ蓄積す
る。
【0007】さらに、これらの重合系の樹脂は、植物等
に対して毒性の強いアクリル酸等のモノマーを原料とし
て使用しており、重合後の製品からこれを除去するため
に多くの検討がなされているが、完全に除くことは困難
であり、植物の葉部分の木化とか、生育阻害等を引き起
こす。
【0008】ところで、ポリアミノ酸はその化学構造
上、安全性、生分解性といった特徴を有するポリマーと
して知られており、古くより生体高分子モデルとして研
究されてきた他に、人工皮革、薬剤の担体、化粧品等へ
の用途研究も行われている。欧州特許第94/0962
8号には、ポリアスパラギン酸及びそのコポリマー等の
ポリアミノ酸が、植物による肥料吸収を促進し、植物成
長を助長することが開示されている。しかし、ポリアミ
ノ酸自体は水溶性であるため、土壌中で潅水等により、
流出し、効果を持続させるのは難しかった。そこで、本
発明者らは、育苗用ポットに使用される育苗用土壌組成
物を開発した(特開平8−337775号)。この組成
物は、植物の根の活着を促進するので、有用である。し
かし、育苗用ポットのみならず、乾燥地、田畑、育苗苗
床等の土中の保水材として、保水性が高く、かつ分解後
の残存性がないものはなく、強く望まれていた。また、
ここで用いた樹脂は保水能が十分でなく、潅水状態が不
良、もしくは潅水量が制限された環境においてもに保水
材としての効果が高く、土中で長期間の効果を発揮する
保水材が強く望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記のような問題を解決した土壌改良剤、
土壌組成物及び土壌改良方法を提供することにある。さ
らに詳しくは、使用後に分解し、土壌への蓄積性がな
く、植物の根、葉等の成長を促進する、保水性に著しく
優れた土壌改良剤に関するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、架橋ポリアミノ酸系樹
脂、特に特定の架橋ポリアミノ酸系樹脂を植物用の保水
材として使用すると、上記目的を達成できることを見い
だし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、架橋ポリアミノ酸系樹脂、特に特定の架橋ポリアミ
ノ酸系樹脂からなる土壌改良剤及びそれを含む組成物及
びそれを土壌に施用することを特徴とする土壌改良方法
である。本出願に係る発明は、以下の[1]〜[8]に
記載した事項により特定される。
【0011】[1] 架橋ポリアミノ酸系樹脂からなる
土壌改良剤。
【0012】[2] 架橋ポリアミノ酸系樹脂が、架橋
酸性ポリアミノ酸系樹脂であることを特徴とする、
[1]に記載した土壌改良剤。 [3] 架橋酸性ポリアミノ酸系樹脂が、架橋ポリアス
パラギン酸系樹脂であることを特徴とする、[2]に記
載した土壌改良剤。 [4] 架橋ポリアミノ酸系樹脂が、乾燥重量の50倍
以上の重量の水道水を吸水する機能を有するものであ
る、[1]乃至[3]の何れかに記載した土壌改良剤。 [5] [1]乃至[4]の何れかに記載した土壌改良
剤を含有する土壌組成物。
【0013】[6] [1]乃至[4]の何れかに記載
した土壌改良剤を、乾燥状態において、0.01〜90
重量%含有する土壌組成物。 [7] [1]乃至[4]の何れかに記載した土壌改良
剤を、土壌に対して施用することを特徴とする土壌改良
方法。 [8] [5]又は[6]に記載した土壌組成物を、土
壌に対して施用することを特徴とする土壌改良方法。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、詳
細に説明する。 (1) 架橋ポリアミノ酸系樹脂の構造 本発明に使用される架橋ポリアミノ酸系樹脂の構造につ
いては特に限定されないが、大きく分けると架橋ポリア
ミノ酸系樹脂のポリマー基本骨格、側鎖部分、架橋部分
からなる。以下、これらを3つに分けて説明する。
【0015】(2) 架橋ポリアミノ酸系樹脂の基本骨
格構造 本発明に使用される架橋ポリアミノ酸系樹脂の基本骨格
については、使用するアミノ酸は特に限定されないが、
グルタミン酸もしくはアスパラギン酸からなる酸性ポリ
アミノ酸が好ましい。酸性ポリアミノ酸は、ポリグルタ
ミン酸もしくはポリアスパラギン酸単独でも、これらの
コポリマーでも、また他のアミノ酸とのコポリマーであ
っても構わない。コポリマーとしてのアミノ酸成分の具
体例としては、例えば、20種類の必須アミノ酸、L−
オルニチン、一連のα−アミノ酸、β−アラニン、γ−
アミノ酪酸、中性アミノ酸、酸性アミノ酸、酸性アミノ
酸のω−エステル、塩基性アミノ酸、塩基性アミノ酸の
N置換体、アスパラギン酸−L−フェニルアラニン2量
体(アスパルテーム)等のアミノ酸及びアミノ酸誘導
体、L−システイン酸等のアミノスルホン酸等を挙げる
ことができる。α−アミノ酸は、光学活性体(L体、D
体)であっても、ラセミ体であってもよい。この中で高
い保水性を有するポリアスパラギン酸、ポリグルタミン
酸を基本骨格とした方が好ましく、さらに工業的生産に
適したポリアスパラギン酸骨格が特に好ましい。
【0016】(3) 架橋ポリアミノ酸系樹脂のポリマ
ー側鎖構造 架橋ポリアミノ酸中の側鎖構造は、特に限定されない。
架酸性ポリアミノ酸の場合、単純にカルボキシル基を持
つ酸性アミノ酸が残基として存在する。カルボキシル基
の形態は特に限定されない。フリーの酸でも、塩となっ
ていても構わない。カルボン酸の塩の対イオンとして
は、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属
塩、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニ
ウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラブチルアン
モニウム、テトラペンチルアンモニウム、テトラヘキシ
ルアンモニウム、エチルトリメチルアンモニウム、トリ
メチルプロピルアンモニウム、ブチルトリメチルアンモ
ニウム、ペンチルトリメチルアンモニウム、ヘキシルト
リメチルアンモニウム、シクロヘキシルトリメチルアン
モニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、トリエチ
ルプロピルアンモニウム、トリエチルブチルアンモニウ
ム、トリエチルペンチルアンモニウム、トリエチルヘキ
シルアンモニウム、シクロヘキシルトリエチルアンモニ
ウム、ベンジルトリエチルアンモニウム等のアンモニウ
ム塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、
トリヘキシルアミン、トリエタノールアミン、トリプロ
パノールアミン、トリブタノールアミン、トリペンタノ
ールアミン、トリヘキサノールアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミ
ン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロヘ
キシルアミン、ジベンジルアミン、エチルメチルアミ
ン、メチルプロピルアミン、ブチルメチルアミン、メチ
ルペンチルアミン、メチルヘキシルアミン、メチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペ
ンチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシ
ルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン等のア
ミン塩等がある。この中で対イオンの分子量が大きくな
ると相対的に単量体単位あたりの分子量が大きくなり、
単位重量当たりの吸水量が小さくなるので、対イオンの
分子量は小さい方がいい。また、人の肌等に触れる可能
性がある場合は毒性が低い方がよく、無機の塩もしくは
アンモニウム塩が好ましい。その中でもナトリウム、カ
リウム、リチウム、アンモニウム、トリエタノールアミ
ンのアミン塩が好ましく、さらにナトリウム、カリウム
がコストの面で特に好ましい。また、酸性ポリアミノ酸
残基からさらにエステル、アミド等にて誘導された部分
(本出願明細書においては、便宜上、「ペンダント基」
と略称することがある。)を含んでも効果的である。例
えば、特願平9−16991号に記載のリジン等のアミ
ノ酸残基、特願平9−107773号に記載の少なくと
も1個以上のカルボキシル基を有する有機残基、特願平
9−107772号に記載の少なくとも1個以上のスル
ホニル基を有する有機残基等である。他の置換基は特に
限定されない。ペンダント基とポリマー主鎖とを結合す
る部分はアミド結合、エステル結合、チオエステル結合
のいずれかである。これらは単独でも、複数の混合であ
っても構わない。
【0017】ペンダント基の量は特に限定されないが、
重合体全体に対する単量体単位として、1〜99.8モ
ル%が好ましく、10〜99.8モル%がより好まし
い。またペンダント基は、ポリマー主鎖のアミド結合に
対して、α位に置換されていても、β位に置換されてい
ても構わない。
【0018】(4) 架橋ポリアミノ酸系樹脂の架橋部
分 少なくとも1個以上のカルボキシル基を持つ架橋ポリア
スパラギン酸中の架橋部分は、その構造として特に限定
されないが、結合部分と連結する部分に分かれる。結合
部分は、アミド結合、エステル結合、チオエステル結合
である。これらは一種類の結合の単独でも、複数の結合
の混合であっても構わない。連結部分は特に限定されな
いが、以下に具体例を挙げる。
【0019】例えば、−CH2−、−CH2CH2−、−
CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−
(CH25−、−(CH26−、−(CH27−、−
(CH28−、−(CH29−、−(CH210−、−
(CH211−、−(CH212−、−(CH213−、
−(CH214−、−(CH215−、−(CH2
16−、−(CH217−、−(CH218−、−CH2
2O−、−(CH2CH2O)2−、−(CH2CH2O)
3−、−(CH2CH2O)4−、−(CH2CH2O)
5−、−(CH2CH2O)6−、−CH2CH2CH2
−、−(CH2CH2CH2O)2−、−(CH2CH2CH
2O)3−、−(CH2CH2CH2O)4−、−(CH2
2CH2O)5−、−(CH2CH2CH2O)6−、これ
らの連結部分は、無置換でも、置換していてもよい。置
換基としては、炭素原子数1から18の分岐していても
よいアルキル基、炭素原子数3から8のシクロアルキル
基、アラルキル基、置換していてもよいフェニル基、置
換していてもよいナフチル基、炭素原子数1から18の
分岐していてもよいアルコキシ基、アラルキルオキシ
基、フェニルチオ基、炭素原子数1から18の分岐して
いてもよいアルキルチオ基、炭素原子数1から18の分
岐していてもよいアルキルアミノ基、炭素原子数1から
18の分岐していてもよいジアルキルアミノ基、炭素原
子数1から18の分岐していてもよいトリアルキルアン
モニウム基、水酸基、アミノ基、メルカプト基、スルホ
ニル基、スルホン基、ホスホン基及びこれらの塩、アル
コキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基等が
挙げられる。
【0020】具体的な例としては、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オク
チル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデ
シル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘ
プチルデシル、オクチルデシル等のアルキル基、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチル、シクロオクチル等のシクロアル
キル基、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピ
ル、フェニルブチル等のアラルキル基、フェニル、トリ
ル、キシリル、クロロフェニル、ビフェニル等のフェニ
ル基、ナフチル、メチルナフチル等のナフチル基、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキ
シ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキ
シ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデ
シルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプチルデシルオキ
シ、オクチルデシルオキシ等のアルコキシ基、フェノキ
シ基、ベンジルオキシ、トリルオキシ等のアラルキルオ
キシ基、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチ
ルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、
オクチルチオ、ノニルチオ、デシルチオ、ウンデシルチ
オ、ドデシルチオ、トリデシルチオ、テトラデシルチ
オ、ペンタデシルチオ、ヘキサデシルチオ、ヘプチルデ
シルチオ、オクチルデシルチオ等のアルキルチオ基、フ
ェニルチオ、トリルチオ等のアリールチオ基、ベンジル
チオ等のアラルキルチオ基、メチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ペンチルアミノ、
ヘキシルアミノ、ヘプチルアミノ、オクチルアミノ、ノ
ニルアミノ、デシルアミノ、ウンデシルアミノ、ドデシ
ルアミノ、トリデシルアミノ、テトラデシルアミノ、ペ
ンタデシルアミノ、ヘキサデシルアミノ、ヘプチルデシ
ルアミノ、オクチルデシルアミノ等のアルキルアミノ
基、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミ
ノ、ジブチルアミノ、ジペンチルアミノ、ジヘキシルア
ミノ、ジヘプチルアミノ、ジオクチルアミノ、ジノニル
アミノ、ジデシルアミノ、ジウンデシルアミノ、ジドデ
シルアミノ、ジトリデシルアミノ、ジテトラデシルアミ
ノ、ジペンタデシルアミノ、ジヘキサデシルアミノ、ジ
ヘプチルデシルアミノ、ジオクチルデシルアミノ、エチ
ルメチルアミノ、メチルプロピルアミノ等のジアルキル
アミノ基、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモ
ニウム、トリプロピルアンモニウム、トリブチルアンモ
ニウム、トリペンチルアンモニウム、トリヘキシルアン
モニウム、トリヘプチルアンモニウム、トリオクチルア
ンモニウム、トリノニルアンモニウム、トリデシルアン
モニウム、トリウンデシルアンモニウム、トリドデシル
アンモニウム、トリデシルアンモニウム、トリテトラデ
シルアンモニウム、トリペンタデシルアンモニウム、ト
リヘキサデシルアンモニウム、トリヘプチルデシルアン
モニウム、トリオクチルデシルアンモニウム、ジメチル
エチルアンモニウム、ジメチルベンジルアンモニウム、
メチルジベンジルアンモニウム等のトリアルキルアンモ
ニウム基、水酸基、アミノ基、メルカプト基、カルボキ
シル基、スルホン酸基、ホスホン酸基及びこれらの塩、
メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、プ
ロピルオキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル、ペ
ンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、
ヘプチルオキシカルボニル、オクチルオキシカルボニ
ル、ノニルオキシカルボニル、デシルオキシカルボニ
ル、ウンデシルオキシカルボニル、ドデシルオキシカル
ボニル、トリデシルオキシカルボニル、テトラデシルオ
キシカルボニル、ペンタデシルオキシカルボニル、ヘキ
サデシルオキシカルボニル、ヘプチルデシルオキシカル
ボニル、オクチルデシルオキシカルボニル等のアルキル
オキシカルボニル基、メチルカルボニルオキシ、エチル
カルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、ブチル
カルボニルオキシ、ペンチルカルボニルオキシ、ヘキシ
ルカルボニルオキシ、ヘプチルカルボニルオキシ、オク
チルカルボニルオキシ、ノニルカルボニルオキシ、デシ
ルカルボニルオキシ、ウンデシルカルボニルオキシ、ド
デシルカルボニルオキシ、トリデシルカルボニルオキ
シ、テトラデシルカルボニルオキシ、ペンタデシルカル
ボニルオキシ、ヘキサデシルカルボニルオキシ、ヘプチ
ルデシルカルボニルオキシ、オクチルデシルカルボニル
オキシ等のアルキルカルボニルオキシ基等が挙げられ
る。
【0021】一般的には、この中で、無置換、メチル、
エチル、メトキシ、メチルオキシカルボニル、メチルカ
ルボニルオキシ、水酸基、アミノ基、メルカプト基、カ
ルボキシル基、スルホン基、ホスホン基及びこれらの塩
が好ましい。さらに保水材としては、極性基の方が好ま
しいので、無置換、水酸基、アミノ基、メルカプト基、
カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸基及びこれ
らの塩が特に好ましい。
【0022】ここで架橋部分の量は特に限定されない
が、重合体全体に対する単量体単位として、0.1〜2
0モル%が好ましく、0.5〜10モル%がより好まし
い。
【0023】(5) 架橋ポリアミノ酸樹脂の製造方法 ここで、使用される架橋ポリアミノ酸は特開平7−22
4163号、高分子論文集、50巻10号、755頁
(1993年)、米国特許第3948863号;特公昭
52−41309号、特開平5−279416号、特表
平6−506244号;米国特許第5247068及び
同第5284936号、特開平7−309943号にて
記載の方法にて容易に製造できるが、このままでは保水
能、ゲル強度等が十分でなく、これらの性能を高める方
法が必要である。例えば、特願平9−68186号に記
載のように吸水性ポリマーを精製する方法、特願平9−
102083号及び特願平9−102084号に記載の
ように製造工程における架橋反応を制御することにより
吸水能を高める方法、特願平9−68185号に記載の
ように製造工程における加水分解反応を効率化すること
により吸水能を高める方法がある。また、有効なペンダ
ント基を導入する方法として、特願平9−16991号
に記載のグリシノ基を導入して吸水能を高める方法、特
願平9−107773号に記載のカルボキシル基を導入
して吸水能を高める方法、特願平9−107772号に
記載のスルホニル基を導入して吸水能を高める方法等が
ある。架橋ポリミノ酸樹脂の製造方法は特に限定されな
いが、以下に製造例として、工業的に適した架橋ポリア
スパラギン酸誘導体の製造方法について挙げる。一般的
には、(5−1) ポリコハク酸イミドもしくはそのコ
ポリマーの溶液に、ポリアミン等の架橋剤を反応させ一
部開環架橋後、もしくは同時に残りのイミド環を加水分
解またはペンダント基を導入する方法、(5−2) ポ
リコハク酸イミドもしくはそのコポリマーの溶液に、ペ
ンダント基を導入した後、架橋剤と反応する方法、(5
−3) ポリアミノ酸と架橋剤を反応した後、もしくは
同時にペンダント基を導入する方法、(5−4) ポリ
アミノ酸にペンダント基を導入した後、架橋する方法、
(5−5) ペンダント基で置換した酸性アミノ酸、無
置換酸性アミノ酸及び/もしくは酸性アミノ酸オリゴマ
ーと架橋剤の存在下に重合する方法がある。この中で、
(5−5)の方法は、通常、得られる樹脂は分子量があ
まり高くならないので、吸水量、ゲル強度が高くなら
ず、しかも、工程が複雑になるために好ましくない。ま
た(5−3)、(5−4)の方法は、ペンダント基を導
入する場合、反応試剤に含まれるカルボキシル基、スル
ホン酸基等の保護及び保護基の除去等が必要になり、そ
のため工程が複雑になり、好ましくない。一方、(5−
1)、(5−2)の方法は、工程も簡単であり、穏和な
条件の下で反応が行われるので、より好ましい。すなわ
ち、ポリコハク酸イミドをポリアミン等で一部開環架橋
後、カルボキシル基を含み、イミド環と反応できる反応
試剤にて開環反応する方法が、特に好ましい。これらの
樹脂は、特願平7−243245号、特願平8−251
675号、特願平9−68185号、特願平9−102
083号、特願平9−102084号等に記載の方法に
て容易に製造できる。
【0024】(6) 架橋ポリアミノ酸系樹脂を含む土
壌改良剤もしくは組成物の組成 このようにして得られる架橋ポリアミノ酸系樹脂は、土
壌改良剤もしくは土壌に混合して土壌組成物として使用
する。以下、土壌改良剤、土壌組成物とに分けて説明す
る。
【0025】(6−1) 架橋ポリアミノ酸系樹脂を含
む土壌改良剤の組成 本発明の架橋ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌改良剤は、
一般的には、土壌に混ぜて使用するが、実質的に架橋ポ
リアミノ酸系樹脂の作用効果を抑制しない範囲で必要に
より、各種の有用成分を含有してもよい。例えば、水
分、肥料(堆肥、鶏糞等)、有機質素材、pH調整剤、
腐食物質、堆肥、保水性保肥性改良鉱物質粉末材(ベン
トナイト、ゼオライト粉末等)、農薬(殺虫剤、殺菌
剤、除草剤等)、植物活力剤、植物延命剤、害虫及び動
物の忌避剤、珪藻土、粘土、石灰、植物ホルモン、ミネ
ラル、コーラルサンド、活性炭、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、カオリン、クレー、アルミナ、シリカ、
酸化チタン、タルク、ケイソウ土、マイカ、シラスバル
ーン、ガラスビーズ等の無機質粒子、合成樹脂製のペレ
ット、ビーズ、粗粒、木の小片、おがくず、穀物粉、植
物の殻や茎の粉砕物等が挙げらる。また、フェルグソン
等の微放射性鉱物、遠赤外線放射性セラミックス、大谷
石、ゼオライト等のエチレンガス吸収性鉱物等を添加し
ても構わない。さらに、パーライト、パミス、バーミキ
ュライト等の無機系保水材を添加しても構わない。本発
明に使用される土壌改良剤は、必要により、架橋ポリア
ミノ酸系樹脂以外の吸水性樹脂を混合して用いてもよ
い。植物ホルモンの例としては、発根とカルス化を促進
する2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、ナフタレン酢
酸、インドール酢酸等のオーキシン、芽の分化を促進す
るカイネチン、ゼアチン、インペンテニルアデニン、ベ
ンジルアデニン等のサイトカイニンが挙げられる。その
他、茎や葉梢の成長を促進するジベレリン、成長バラン
スの調節作用を有するアブシジン酸、開花や果実の成熟
を促進するエチレン等が挙げられる。ミネラルの例とし
ては、カルシウム、マグネシウム、リチウム、ストロン
チウム、バリウム、アルミニウム等があり、特に限定さ
れないが、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、硝酸塩、シュウ酸
塩、リン酸塩、水酸化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物等
の形で用いられる。必要となるホルモンは、植物の種類
によっても異なる。これらは単独でも、2種以上を混合
して用いてもよい。これらの添加剤は、環境保全の意味
から、生分解性を有するものが好ましい。また、本発明
の土壌改良剤はバインダーによって固形物としても構わ
ない。バインダーの例としては、十分に発酵させた油カ
ス、粘土、アクリル酸エステル系ラテックス、スチレン
ブタジエン系ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、ア
クリル酸−アクリルアミドプロパンスルホンアミド−コ
ポリマー、ポリビニルアルコール部分鹸化物等が挙げら
れる。これらのバインダーは、環境保全の意味から、生
分解性を有するものが好ましい。架橋ポリアミノ酸系樹
脂を含む土壌改良剤中の架橋ポリアミノ酸系樹脂の量
は、実質的に充分な保水効果と通気効果を同時に発揮で
きるのであれば特に限定されないが、一般的には、土壌
改良剤に対して5〜100重量%が好ましく、10〜1
00重量%がより好ましい。
【0026】(6−2) 架橋ポリアミノ酸系樹脂を含
む土壌組成物の組成 本発明の土壌組成物は、実質的に、架橋ポリアミノ酸系
樹脂の作用効果を抑制しない範囲で必要により、(6−
1)で挙げた各種の有用成分を含有してもよい。例え
ば、水分、肥料(堆肥、鶏糞等)、有機質素材、pH調
整剤、腐食物質、堆肥、保水性保肥性改良鉱物質粉末材
(ベントナイト、ゼオライト粉末等)、農薬(殺虫剤、
殺菌剤、除草剤等)、植物活力剤、植物延命剤、害虫及
び動物の忌避剤、珪藻土、粘土、石灰、植物ホルモン、
ミネラル、コーラルサンド、活性炭、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、アルミナ、シリ
カ、酸化チタン、タルク、ケイソウ土、マイカ、シラス
バルーン、ガラスビーズ等の無機質粒子、合成樹脂製の
ペレット、ビーズ、粗粒、木の小片、おがくず、穀物
粉、植物の殻や茎の粉砕物等、フェルグソン等の微放射
性鉱物、遠赤外線放射性セラミックス、大谷石、ゼオラ
イト等のエチレンガス吸収性鉱物等、パーライト、パミ
ス、バーミキュライト等の無機系保水材、架橋ポリアミ
ノ酸系樹脂以外の吸水性樹脂等を添加しても構わない。
これらの添加剤は、環境保全の意味から、生分解性を有
するものが好ましい。また、本発明の土壌組成物はバイ
ンダーによって固形物としても構わない。バインダーの
例としては、十分に発酵させた油カス、粘土、アクリル
酸エステル系ラテックス、スチレンブタジエン系ラテッ
クス、酢酸ビニル系ラテックス、アクリル酸−アクリル
アミドプロパンスルホンアミド−コポリマー、ポリビニ
ルアルコール部分鹸化物等が挙げられる。これらのバイ
ンダーは、環境保全の意味から、生分解性を有するもの
が好ましい。架橋ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌組成物
中の架橋ポリアミノ酸系樹脂の量は、実質的に、充分な
保水効果と通気効果を同時に発揮できるのであれば、特
に限定されないが、一般的には、土壌に対して0.01
〜20重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ま
しい。所望により、ピートモスを土壌組成物に対して、
5〜15重量%添加してもよい。また、例えば、特開昭
57−147583号に開示されているような土壌酸度
低下調整用組成物を添加してもよい。土壌組成物を調製
する際に使用する土は、土壌組成物を調製した際に、実
質的に充分な保水効果と通気効果を同時に発揮できるの
であれば特に限定されず、その形態は粉末でも粒状でも
構わない。一般的には、優れた通気性及び透水性に優れ
た粗孔隙を発現し得る、粒度5〜50メッシュ程度(乾
燥状態)、又は、粒径0.5〜5.0mm程度(乾燥状
態)に造粒したものが好ましい。例えば、硬質赤玉土、
焼赤玉土、硬質鹿沼土、腐葉土、黒土、桐生砂、軽石
砂、富士砂、矢作砂、荒木田砂、川砂、朝明砂、けと
土、バーミキュライト、燻炭、ひゅうが土、クレイ等が
挙げられる。または、土壌組成物を施す田畑、砂地等の
土壌もしくは他の土壌も使用できる。これらは、単独で
も混合して培養土として用いてもよい。このとき、植物
の種類もしくは使用する形態に応じた配合が可能であ
る。
【0027】(7) 架橋ポリアミノ酸系樹脂を含む組
成物の調製方法 架橋ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌改良剤、土壌組成物
の2つの調製方法について、分けて説明する。
【0028】(7−1) 架橋ポリアミノ酸系樹脂を含
む土壌改良剤の調製方法 本発明に係る土壌改良剤の調整方法は、特に限定されな
いが、一般に、固体状の架橋ポリアミノ酸系樹脂に各種
添加剤を混合する方法もしくは水等によって膨潤した架
橋ポリアミノ酸系樹脂のゲルに各種添加剤を混合し、乾
燥する方法が挙げられる。固体状の架橋ポリアミノ酸系
樹脂を用いる場合は、添加物を均一に分散する必要があ
り、架橋ポリアミノ酸系樹脂大きさは粒度5〜50メッ
シュ程度、又は、粒径0.5〜5.0mm程度が好まし
い。また分散性を考慮すると、大きさは粒径0.5〜
3.0mm程度が好ましい。
【0029】(7−2)架橋ポリアミノ酸系樹脂を含む
土壌組成物の調製方法 本発明に係る土壌組成物の調整方法は、特に限定されな
いが、一般に、(7−1)で製造した土壌改良剤を土壌
に添加する方法もしくは架橋ポリアミノ酸系樹脂を土壌
に他の添加剤とともに添加する方法にて得られる。架橋
ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌組成物を調製する好まし
い態様としては、まず、架橋ポリアミノ酸系樹脂と前記
のごとき他の添加物質及び土を混合し、次いで、その混
合物を土壌に所定量配合する方法、(7−1)で製造し
た土壌改良剤を土壌に添加して混合する方法が挙げら
れ、この方法を採用することにより均一な混合を実現す
ることができる。他の好ましい態様としては、まず、前
記架橋ポリアミノ酸系樹脂に水又は他の添加物質水溶液
(肥料水溶液等)を吸収させ、次いで、これを土壌に所
定量配合する方法が挙げられ、この方法を採用すること
により均一な混合を実現することができる。
【0030】本発明に係る土壌組成物を調製する方法
は、特に限定されない。その具体例としては、架橋ポリ
アミノ酸系樹脂と添加物及び土壌を一括混合する方法が
挙げられる。他の具体例としては、予め、高濃度の共重
合体を含むマスターバッチ土壌組成物を調製し、次い
で、これに土壌を追加混合して所定架橋ポリアミノ酸系
樹脂濃度とする方法が挙げられる。このときの架橋ポリ
アミノ酸系樹脂の形状・形態は、土壌組成物を調製した
際に、実質的に充分な保水効果と通気効果を同時に発揮
できるのであれば特に限定されない。架橋ポリアミノ酸
系樹脂は乾燥した状態で用いてもよいし、予め水で膨潤
させたり、水に分散させたりしてもよい。従って、粉
状、粉粒状、粒状、顆粒状、リオフィライズ状、ペレッ
ト状、スラリー状、ヘドロ状、ペースト状、ゲル状、フ
レーク状、棒状、円柱状、板状、ブロック状、球状等、
任意の形状・形態でも構わない。架橋ポリアミノ酸系樹
脂の乾燥状態における形状及び大きさは、土壌組成物を
調製した際に、実質的に充分な保水効果と通気効果を同
時に発揮でき、土壌への分散性を損なわない範囲であれ
ば特に限定されない。一般的には、優れた通気性及び透
水性に優れた粗孔隙を発現し得るためには、形状として
は多孔質の、粉末や粒状のものが好ましく、大きさは粒
度5〜50メッシュ程度、又は、粒径0.5〜5.0m
m程度が好ましい。また分散性を考慮すると、大きさは
粒径0.5〜3.0mm程度が好ましい。
【0031】(8) ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌改
良剤、土壌組成物の使用方法 ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌改良剤、土壌組成物の使
用方法は、特に限定されないが、土壌改良剤、土壌組成
物を田畑に表土として散布する方法、培養土として苗床
等に使用する方法が一般的だが、架橋ポリアミノ酸系樹
脂を、粒子のまま、もしくは水、液肥等で膨潤したゲル
として、所定量を土中に埋めていく方法、バインダーで
固形化したものを田畑に散布、もしくは埋めていく方法
でも構わない。また、成形苗等に含ませて植物と一緒に
移植しても構わない。また、土壌を耕しながら、混合し
ていく方法でも構わない。また、使用する植物の形態は
広い範囲で使用でき、植物の育成を行う範囲で特に限定
されないが、例えば、種子の発芽、育苗、葉菜、果菜、
根菜、花等の生育、成木の植え替え等に使用できる。
【0032】(9) ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌改
良剤、土壌組成物の使用場所 本発明の土壌改良材の使用場所は、特に限定されない。
一般的には、水田、畑などの農地、砂漠、砂丘等の乾燥
地、育苗等に使用されるセル、ポット及び容器、道路の
中央分離帯、側帯、街路樹用、屋内観賞用等の人工地盤
土壌等が挙げられる。
【0033】(10) ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌
改良剤、土壌組成物に有用な植物 本発明において、有用植物は特に限定されない。例え
ば、以下の「(I)農作物」及び 「(II)林業樹木」に包含
されるものが挙げられ、好ましくは「(I)農作物」、よ
り好ましくは「(2) 園芸作物」、さらに好ましくは「i
i) 野菜」及び「iii) 花類」が挙げられる。 (I) 農作物の具体例 (1) 食用作物;イネ(水稲、陸稲)、コムギ、トウモロ
コシ、ダイズ、サツマイモ、バレイショ、サトイモ、ヤ
ツガシラ、 (2) 園芸作物 i) 果樹;リンゴ、ナシ、カキ、モモ、ウメ、ブドウ、
ビワ、温州ミカン、オレンジ、レモン、グレープフルー
ツ、 ii) 野菜;キュウリ、カボチャ、イチゴ、キャベツ、
レタス、白菜、小松菜、サラダ菜、ホウレンソウ、カ
ブ、ナス、トマト、ミニトマト、ダイコン、カイワレダ
イコン、ニンジン、ゴボウ、ピーマン、シシトウ、トウ
ガラシ、ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、ショウガ、
シソ、スイカ、メロン、ウリ、ブロッコリー、カリフラ
ワー、 iii) 花類;イ ) 一・二年草;アサガオ、コスモス、アイスランドポ
ピーアスター、イエローサルタン、キンギョソウ、キン
センカ、ストック、パンジー、ヒマワリ、ベニジュウ
ム、ディモルフォセカ、ベニバナ、ホワイトレースフラ
ワー、ヤグルマソウ、トルコギキョウ、ローダンセ、サ
フィニア、マリーゴルード、ペチニア、インパチェン
ス、アジサイ、ゼラニューム、ロ ) 宿根草; a) シバ類;東洋ラン、カスミソウ、カーネーション、
ガーベラ、キキョウ、キク、カキツバタ、スターチス、
シャクヤク、マーガレット、 b) 球根草;ユリ類、グラジオラス、アイリス、アネモ
ネ、カラー、スイセン、フリージア、ラナンキュラス、
ヒオウギ、 c) 花木類;アカシア、ツツジ、バラ、ニューサイラ
ン、サツキ、サルスベリ、ジンチョウゲ、センリョウ、
ソテツ、ツバキ、サザンカ、ユーカリ、サクラ、アジサ
イ、ハナミズキ、クチナシ、ボタン、 d) 温室植物;洋ラン、シクラメン、ハ ) 工芸作物; a) 油料作物;ナタネ、ゴマ、 b) 糖料作物;サトウキビ、テンサイ、 c) 繊維作物;ワタ、アサ、 d) デンプン作物;コンニャク、 e) 薬料作物;ハッカ、ケシ、チョウセンニンジン、ト
リカブト、 f) 嗜好作物;チャ、タバコ、ホップ、コーヒー、 g) 紙原料作物;コウゾ、ミツマタ、 h) 染料作物;アイ、アカネ、 i) 香料作物;ゼラニウム、 j) 樹液作物;ウルシ、ゴム、チクル、ニ ) 飼料作物; a) 飼料作物;オーチャードグラス、アカクローバー、
シロクローバー、 b) 飼肥料木;パンノキ、ネムノキ、 c) 緑肥作物;レンゲ、ウマゴヤシ、 (II) 林業樹木の具体例 (1) 針葉樹;スギ、ヒノキ、マツ、 (2) 常緑広葉樹;アオキ、ヤツデ、サツキ、ツツジ、ユ
ーカリ、 (3) 落葉広葉樹;ケヤキ、カエデ、ナラ、ブナ、プラタ
ナス、 (11) ポリアミノ酸系樹脂を含む土壌組成物の有効
性 本発明の土壌組成物は、少なくとも、次の i)〜viii)
の9つの有利な特性を有する。
【0034】i) 土壌組成物もしくは植物育成用ゲルの
調製時;本発明に係る土壌改良剤、土壌組成物もしくは
植物育成用ゲルを使用すると、上記の様に簡単に調整で
き、従来、土壌を掘り起こして保水材を地中に埋める等
の手間も不要で、省力化を図ることができる。 ii) 生育期間;発根促進効果、根、葉の育成促進させ
るので、育成期間を短縮できる。また、土壌改良剤が保
水材として働くので、潅水回数を減らせることができ省
力化できる。
【0035】iii) 移植時;土壌改良剤、土壌組成物、
植物育成用ゲルを散布して移植するだけなので、作業の
省力化・効率化を図ることができ、さらに土壌改良剤が
活着性を高めるので、根の活着の確実化を実現する。i
v) 土壌中の水分蒸散防止と三相調整;吸水性樹脂の
ゲルは土壌中の水分を保持でき、蒸散を抑制する効果を
発揮する。また、吸水性樹脂のゲル中に植物の根が進入
することができ、効率的に植物に水を供給できる。さら
に、土壌に必要な液相、気相、固相の分布に関して、水
分の緩衝的な効果を発揮して、三相分布を維持できる。
【0036】v) 肥料、農薬等の薬剤の保持と徐放
性;架橋ポリアミノ酸系樹脂のゲルは、肥料、農薬等の
薬剤を保持する力がありさらにそれらを徐放する力があ
り、効果的に効果を発現できる。 vi) 地温の変動抑制;架橋ポリアミノ酸系樹脂を含む
土壌組成物を含む土壌の地温変動は含まないものより小
さく、地温の変動抑制する効果がある。
【0037】vii) 植物の生育の促進化;架橋ポリア
ミノ酸系樹脂が葉、根の成長促進効果を発揮して、植物
の収穫量を高める。また土壌組成物は使用後、迅速に土
壌中で分解性を発揮してコンポスト化する。また、育苗
容器等に土詰めした際、詰めた土壌組成物の粗孔隙及び
保水性/水はけ性が、実質的に充分な保水効果と通気効
果を同時に発揮するのに適当なものであり、植物の生育
が促進される。
【0038】viii) 植物の芽の発芽促進;植物の種子
を使用した場合、発芽を促進して発芽率の向上と、発芽
時期を早めることができる。 ix) 移植後;土壌組成物の場合、架橋ポリアミノ酸系
樹脂は使用期間中はゲルとして作用するが、使用期間後
は迅速に土壌中で分解性を発揮してコンポスト化し、苗
移植後に高分子のまま長期にわたり土壌中に残留するこ
とがなく、さらには、劣化生成物であるモノマーやオリ
ゴマーは毒性がなく、圃場の土壌や収穫作物を汚染する
ことがない。
【0039】
【実施例】以下実施例によって本発明をより具体的に説
明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではな
い。以下の実施例及び比較例において、「部」とは「重
量部」を意味する。以下の実施例及び比較例において、
「分子量」とは「重量平均分子量」を意味する。実施例
中の土壌改良剤の吸水量、生分解性及び植物生育試験
は、以下の方法にて測定した。
【0040】(1) 吸水量の測定 本発明の土壌改良剤の重要な特性の1つに保水性があ
り、その効果を調べるために吸水量を測定した。吸水量
の測定方法は、まず1部の土壌改良剤を1000部の水
道水(横浜市水道局)に浸し、20時間膨潤させゲルと
し、目の開き200μmのふるいを用いて20時間かけ
て濾過した。その後ゲルの重量を測定し、元の土壌改良
剤の重量に対して、ゲルの重量から元の重量を引いたも
のの比をとり、吸水量とした。
【0041】(2) 生分解性の測定 生分解性は酵素法、コンポスト法、フィールド・テスト
等があるが、分解性を定量的につかむことができるコン
ポスト法にて測定した。コンポスト法は、ASTM D
−5338.92の応用であるISO CD 1485
5に準じて行った。すなわち、まず試験サンプルに含ま
れる炭素量を元素分析にて測定した。次に、15部の試
験サンプルを800部のイノキュラムに加え、58℃に
て40日間行い、生成した二酸化炭素の量を測定して、
試験サンプルに含まれる炭素量を二酸化炭素に換算した
量に対する発生二酸化炭素量を生分解率(%)として表
した。ここで、生分解性しやすいサンプルの中には、イ
ノキュラム中の炭素分までも、分解促進するものもあ
り、この場合、100%を超える値となるものもある。
【0042】(3) 植物生育試験 植物の生育試験は、各植物に応じた試験法を用い、生育
指数と植物の葉色及び葉令等の葉の生育状況を観察して
判定した。葉色測定は、ミノルタ葉緑素計SPAD−5
02を使用した。また葉令は、完全に展開した本葉の数
を数えた。生育指数は、以下の様にして計算した。すな
わち、生育した植物を根ごと取り出し、水洗して泥等を
落とし、余分な水分をペーパータオルで吸い取り、地上
部と地下部、もしくは葉部と根部に分け、一本当たりの
生重(g/本)を測定した。次に、風乾して、1本当た
りの風乾重(g/本)を算出した。得られた生重と風乾
中について、吸水性樹脂を含む以外は同じ生育条件の下
で生育させた標準区の植物の生重と風乾重を100とし
て、それに対する割合(%)で表した。
【0043】[製造例1]リジンメチルエステル・2塩
酸塩7.2部とリジン・1塩酸塩22.6部を蒸留水4
0部に分散し、苛性ソーダ7.8部を少しずつ加えて中
和し、リジン水溶液を調整した。一方、窒素気流下、分
子量9.6万のポリコハク酸イミド100部を400部
のDMFに溶解し、この溶液にリジン水溶液を加え、室
温で30分撹拌後、トルエン400部を装入して分散さ
せ、2時間反応した。反応後、吸引濾過して沈殿物を集
め、トルエンで洗浄後、60℃にて2時間乾燥した。得
られた架橋ポリコハク酸イミドを蒸留水400部とメタ
ノール400部に分散し、さらに27重量%苛性ソーダ
水溶液130部を2時間かけて滴下した。滴下後、さら
に2時間撹拌後、7重量%塩酸水を用いてpH=7にな
るまで中和した。中和後、メタノール300部に排出
し、1時間撹拌した。沈殿物を濾過して集め、60℃で
乾燥し、吸水性ポリマー125部が得られた。この樹脂
の生分解性を調べたところ、生分解率は100%と良好
であり、水道水に対する吸水量は320倍であった。
【0044】[製造例2]リジンメチルエステル・2塩
酸塩7.2部とリジン・1塩酸塩22.6部を蒸留水4
0部に溶解し、苛性ソーダ7.8部を少しずつ加えて中
和し、リジン水溶液を調整した。一方、窒素気流下、分
子量9.6万のポリコハク酸イミド100部を400部
のDMFに溶解し、リジン水溶液を加え、室温で1時間
撹拌後、攪拌を止め、20時間反応した。反応物を刃付
き撹拌翼がついたミキサーに移送し、蒸留水400部と
メタノール400部を加え、8000rpmにて5分間
ゲルを細断し、さらに27重量%苛性ソーダ水溶液12
9.7部を2時間かけて滴下した。滴下後、さらに2時
間撹拌後、7重量%塩酸水を用いてpH=7になるまで
中和した。中和後さらにメタノール300部を加え、沈
殿物を60℃で乾燥し、吸水性ポリマー145部が得ら
れた。この樹脂の生分解性を調べたところ、生分解率は
102%と良好であり、水道水に対する吸水量は290
倍であった。
【0045】[製造例3]窒素気流下、MW=9.6万
のポリコハク酸イミド5部を20部のDMFに溶解し、
リジンメチルエステル・2塩酸塩1.8部とトリエチル
アミン3.1部を挿入し、室温で20時間撹拌した。反
応物にメタノール100部を加え、室温で2時間撹拌
し、ゲルをほぐした。沈殿物を吸引濾過にて集め、メタ
ノール続いて水で洗浄した。得られた沈殿物を蒸留水3
0部とメタノール90部に懸濁し、8wt%の水酸化ナ
トリウム水溶液をpH11〜12の範囲に入るように滴
下し、更に反応溶液のpHが下がらなくなるまでアルカ
リを加え続けた。pHが下がらなくなった後、希塩酸を
加え反応液のpHを7になるまで加えた。得られた沈殿
物に蒸留水50部を加えてゲル化し、目の開き425μ
mのふるいを用いて濾過し、蒸留水にて十分に洗浄し
た。乾燥後、吸水性ポリマー6.9部が得られた。この
樹脂の生分解性を調べたところ、生分解率は105%と
良好であり、水道水に対する吸水量は240倍であっ
た。
【0046】[比較製造例1]窒素気流下、架橋剤リジ
ンメチルエステル・2塩酸塩4部を200部のDMFに
懸濁し、5部のトリエチルアミンで中和した。該溶液に
分子量13万のポリコハク酸イミド50部を250部の
DMFに溶解した溶液を挿入し、1時間室温で攪拌後、
10部のトリエチルアミンを適下し、室温で40時間反
応させた。反応液をエタノールに排出し、乾燥して架橋
ポリマー50部を得た。得られたポリマー26部を50
00部の水に懸濁し、2NのNaOH水溶液を適下し、
pHを9〜11に調整しながら、残りのイミド環の加水
分解を行った。得られた反応懸濁液をエタノールに排出
し、ろ過、乾燥して吸水性樹脂28部を得た。この吸水
性樹脂を用いて実施例1と同様に生分解性試験を行った
ところ、生分解性率は103%であり、良好な生分解性
を示した。しかし、吸水量を測定したところ、吸水量は
水道水で80倍と低かった。
【0047】[比較製造例2]ポリコハク酸イミド1.
23部をpH10の水に懸濁し、60℃で1時間加熱
し、次いで10NのHClで中和した。得られた溶液に
L−アスパラギン酸0.83部、リジン塩酸塩0.57部
を加え、窒素気流下、220℃で12時間反応した。得
られた反応物を蒸留水中に懸濁し、2NのNaOH水溶
液を適下し、pHを9〜11に調整しながら、残りのイ
ミド環の加水分解を行った。得られた反応懸濁液をエタ
ノールに排出し、ろ過、乾燥して吸水性樹脂2.5部を
得た。この吸水性樹脂を用いて実施例1と同様に生分解
性試験を行ったところ、生分解性率は102%であり、
良好な生分解性を示した。しかし、吸水量を測定したと
ころ、吸水量は水道水で60倍と低かった。
【0048】[実施例1]製造例1で得られた架橋ポリ
アミノ酸系樹脂を使用し、培土としてスーパーソイル2
号(園芸床土)を用いて、0.5重量%の濃度になるよ
うに樹脂を加えてよく混合し、土壌組成物を作成した。
この土壌組成物にこの210部を使用して、容積500
mlのビニールポットに入れ、試験作物としてキュウリ
を用いて、飽和状態になるまで十分な潅水を行い、その
後、潅水を行わずに10日間生育試験を行った。さらに
試験は22日まで行い、葉、根、地上部の乾燥重量を測
定した。なお、キュウリは播種後5〜7日後の子葉(双
葉)展開時にポットに移植した。反復回数は5回であ
り、5回の平均を算出した。なお標準区としては、保水
剤の添加なしで移植後10日までに水80部を4回潅水
し、その後22日まで、毎日十分な標準潅水を行ったも
のを用いた。その結果、22日後は主茎長は13.6c
m、茎乾燥重は0.32部/本で生育指数は139、葉
乾燥重は0.86部/本で生育指数は156、根乾燥重
は0.1486部/本で生育指数は184、茎葉乾燥重
は1.18部/本で生育指数は151と著しい生育促進
がみられた。
【0049】[実施例2]製造例2で得られた架橋ポリ
アミノ酸系樹脂を使用し、実施例1と同様にして処理し
た。その結果、22日後は主茎長は13.8cm、茎乾
燥重は0.33部/本で生育指数は144、葉乾燥重は
0.89部/本で生育指数は162、根乾燥重は0.1
551部/本で生育指数は192、茎葉乾燥重は1.2
1部/本で生育指数は155と著しい生育促進がみられ
た。
【0050】[実施例3]製造例3で得られた架橋ポリ
アミノ酸系樹脂を使用し、実施例1と同様にして処理し
た。その結果、22日後は主茎長は13.0cm、茎乾
燥重は0.29部/本で生育指数は128、葉乾燥重は
0.82部/本で生育指数は148、根乾燥重は0.1
292部/本で生育指数は160、茎葉乾燥重は1.1
3部/本で生育指数は144と著しい生育促進がみられ
た。
【0051】[実施例4]製造例2で得られた架橋ポリ
アミノ酸系樹脂を使用し、培土としてスーパーソイル2
号(園芸床土)を用いて、0.3重量%の濃度になるよ
うに樹脂を加えてよく混合し、土壌組成物を作成した。
この土壌組成物に試験作物としてキュウリを用い、容積
500mlの育苗ビニール・ポット105Pに床土20
0部を入れ、、26.3ml/日の標準潅水量にて25
日間生育させた。なお、キュウリは播種後5〜7日後の
子葉(双葉)展開時にポットに移植した。測定は、葉
色、葉令、地上部生重、地上部風乾重について行った。
反復回数は5回であり、5回の平均を算出した。なお標
準区としては、保水剤を添加しないで標準潅水にて生育
させたものを用いた。その結果、葉色は46.5、葉令
は5.1と問題なく、地上部生重は23.0部/本で生
育指数118、地上部風乾重は3.03部/本で生育指
数は119と生育促進がみられた。
【0052】[実施例5]製造例2で得られた架橋ポリ
アミノ酸系樹脂を使用し、培土としてくみあい合成培土
(水稲床土)を用いて、0.3重量%の濃度になるよう
に樹脂を加えてよく混合し、土壌組成物を作成した。こ
の土壌組成物に試験作物として水稲を用い、280x5
80x30cmの水稲育苗箱に培土2000部、覆土1
000部を入れ、523ml/日の標準潅水量にて25
日間生育させた。なお水稲は、種籾を30℃の水に3〜
4日間浸漬し、籾が芽切った状態になった催芽した水稲
を播種した。測定は、葉色、葉令、草丈、地上部生重、
地上部風乾重、地下部風乾重について行った。反復回数
は5回であり、5回の平均を算出した。なお標準区とし
ては、保水剤を添加しないで標準潅水にて生育させたも
のを用いた。その結果、葉色は26.5、葉令は3.6
と問題なく、草丈15.9cm、地上部生重は13.8
部/本で生育指数は147、地上部風乾重は2.86部
/本で生育指数は102、地下部風乾重は1.14部/
本で生育指数は162と、著しい生育促進がみられた。
【0053】[実施例6]製造例2で得られた吸水性樹
脂を使用して、培土としてスーパーソイル2号(園芸床
土)を用いて、0.1重量%の濃度になるように樹脂を
加えてよく混合し、土壌組成物を作成した。この土壌組
成物に試験作物としてキュウリを用いて、20.9ml
/日の制限潅水量にて行った以外は、実施例6と同じ条
件にて25間日生育させた。測定は、葉色、葉令、地上
部生重、地上部風乾重について行った。反復回数は5回
であり、5回の平均を算出した。なお標準区としては、
保水剤を添加しないで制限潅水にて生育させたものを用
いた。その結果、葉色は46.5、葉令は4.2と問題
なく、地上部生重は17.7部/本で生育指数は11
7、地上部風乾重は2.02部/本で生育指数は116
と生育促進がみられた。
【0054】[実施例7]製造例2で得られた架橋ポリ
アミノ酸系樹脂を使用し、培土としてスーパーソイル2
号(園芸床土)を用いて、0.3重量%の濃度になるよ
うに樹脂を加えてよく混合し、土壌組成物を作成した。
この土壌組成物に試験作物としてキュウリを用い、1
5.9ml/日の制限潅水量にて行った以外は実施例6
と同様の条件にて25日間生育させた。測定は、葉色、
葉令、地上部生重、地上部風乾重について行った。なお
反復回数は5回であり、5回の平均を算出した。なお、
標準区としては、保水剤を添加しないで制限潅水にて生
育させたものを用いた。その結果、葉色は42.9、葉
令は4.1と問題なく、地上部生重は11.9部/本で
生育指数は118、地上部風乾重は1.38部/本で生
育指数は118と生育促進がみられた。
【0055】[実施例8]製造例2で得られた架橋ポリ
アミノ酸系樹脂を使用し、培土としてスーパーソイル2
号(園芸床土)を用いて、0.1重量%の濃度になるよ
うに樹脂を加え、土壌組成物を作成した。この土壌組成
物に試験作物としてキュウリを用いて15.9ml/日
の制限潅水量にて行った以外は、実施例6と同じ条件に
て25日間生育させた。測定は、葉色、葉令、地上部生
重、地上部風乾重について行った。なお反復回数は5回
であり、5回の平均を算出した。なお標準区としては、
保水剤を添加しないで制限潅水にて生育させたものを用
いた。その結果、葉色は45.1、葉令は4.0と問題
なく、地上部生重は11.4部/本で生育指数は11
3、地上部の平均風乾重は1.31部/本で生育指数は
112と生育促進がみられた。
【0056】[実施例9]製造例2で得られた架橋ポリ
アミノ酸系樹脂を使用し、培土としてスーパーソイル2
号(園芸床土)を用いて、0.5重量%の濃度にて吸水
性樹脂を加えてよく混合し、土壌組成物を作成した。畑
に直径50cm、深さ50cmの円柱状の穴を掘り、穴
の中に土壌組成物を30cmの深さまで入れ、3ヶ月成
長させたみかんの苗を置き、隙間に土壌組成物を入れ、
さらに表面に2cm表土を施し、移植した。12ヶ月
間、標準潅水にて生育させた。評価は葉の状態を観察
し、全体の葉に対して枯れた葉の割合を算出して行っ
た。なお反復回数は50回であり、50本の平均を算出
した。結果として、移植した苗は全て生育し、葉の枯れ
が5%未満のものが97%以上と非常に高い生育度合い
であった。
【0057】[実施例10]製造例2で得られた架橋ポ
リアミノ酸系樹脂を使用し、培土としてスーパーソイル
2号(園芸床土)を用いて、0.1重量%の濃度にて吸
水性樹脂を加えてよく混合し、土壌組成物を作成した。
この土壌組成物をプランターに入れ、キュウリの種子1
00粒を播種し、一日に1回の割合にて標準の80%の
潅水量にて生育し、発芽した全ての芽の子葉(双葉)が
展開するまで続けた。なお反復回数は5回であり、5回
の平均を算出した。3日後の発芽率を測定すると98%
と非常に高い値であった。さらに発芽した芽が全て子葉
(双葉)が展開するまでに5日と短い日数にて済んだ。
【0058】[実施例11]製造例2で得られた架橋ポ
リアミノ酸系樹脂を使用し、砂地の砂を用いて、0.2
重量%の濃度にて樹脂を加えてよく混合し、土壌組成物
を作成した。それを用いて、試験作物としてネギを用
い、50日生育試験を行った。評価は収穫したネギの1
株当たりの重量(部/株)で行った。なお反復回数は5
0回であり、50株の平均を算出した。その結果、1株
当たりの重量は8.2部/株で生育指数は147と著し
い生育促進効果がみられた。
【0059】[実施例12]製造例2で得られた架橋ポ
リアミノ酸系樹脂を1坪当たり60部ロータリータイプ
・スプレッダーを使用して地表に散布した。その上に高
麗芝を芝張りし、10日間生育させた。30日後、芝を
はいで観察すると根が非常に伸び、著しい根張りが見ら
れた。
【0060】[実施例13]製造例2で得られた架橋ポ
リアミノ酸系樹脂を使用し、畑の土(黒土)を用いて、
0.1重量%の濃度にて樹脂を加えてよく混合し、土壌
組成物を作成した。それを用いて、畑へ20cmの深さ
に表土し、根の付いたスイセンを用いて根の活着試験を
1ヶ月間行った。なお反復回数は40回であり、40株
のしおれ枯れの様子を観察した。その結果、39本が生
育し、その内しおれは2本にしか観察されなかった。
【0061】[比較例1]実施例1の架橋ポリアミノ酸
系樹脂の代わりに、比較製造例1で得られた架橋ポリア
ミノ酸系樹脂を使用した以外は、実施例1と同様にキュ
ウリの生育試験を行った。その結果、潅水制限中は、ほ
とんどがしおれており、22日後は主茎長は12.6c
m、茎乾燥重は0.18部/本で生育指数は78、葉乾
燥重は0.46部/本で生育指数は83、根乾燥重は
0.072部/本で生育指数は89、茎葉乾燥重は0.
69部/本で生育指数は89と生育阻害がみられた。
【0062】[比較例2]実施例1の架橋ポリアミノ酸
系樹脂の代わりに、比較製造例2で得られた架橋ポリア
ミノ酸系樹脂を使用した以外は、実施例1と同様にキュ
ウリの生育試験を行った。その結果、全部のキュウリ
は、枯れてしまった。
【0063】[比較例3]実施例1の架橋ポリアミノ酸
系樹脂の代わりに、架橋ポリアクリル酸系樹脂を使用し
た以外は、実施例1と同様にキュウリの生育試験を行っ
た。その結果、主茎長は13.6cm、茎乾燥重は0.
26部/本で生育指数は113、葉乾燥重は0.65部
/本で生育指数は118、根乾燥重は0.1006部/
本で生育指数は125、茎葉乾燥重は0.91部/本で
生育指数は117と生育促進効果はあったが、樹脂の生
分解率は2.8%であり、ほとんど生分解性を示さなか
った。
【0064】[比較例4]実施例1の架橋ポリアミノ酸
系樹脂の代わりに、ポリマーテックP4(関西化成
(株)社製)を使用した以外は、実施例1と同様にキュ
ウリの生育試験を行った。その結果、主茎長は13.2
cm、茎乾燥重は0.26部/本で生育指数は113、
葉乾燥重は0.65部/本で生育指数は118、根乾燥
重は0.1006部/本で生育指数は125、茎葉乾燥
重は0.91部/本で生育指数は117と生育促進効果
はあったが、小さかった。
【0065】[比較例5]実施例6の架橋ポリアミノ酸
系樹脂の代わりに、架橋ポリアクリル酸系吸水性樹脂を
使用した以外は、実施例6と同様にキュウリの生育試験
を行った。その結果、葉色は42.3、葉令は4.1と
問題なかったが、地上部生重は15.2部で生育指数は
101、地上部風乾重は1.76部/本で生育指数は1
01と生育促進はみられなかった。また、この吸水性樹
脂の生分解性について調べたところ、生分解率は2.8
%であり、ほとんど生分解性を示さなかった。
【0066】[比較例6]実施例6の架橋ポリアミノ酸
系樹脂の代わりに、ポリマーテックP4(関西化成
(株)社製)を使用した以外は、実施例6と同様にキュ
ウリの生育試験を行った。その結果、葉色は45.2、
葉令は4.2と問題なかったが、地上部生重は14.7
部/本で生育指数は97、地上部風乾重は1.75部/
本で生育指数は100と生育促進はみられなかった。
【0067】[比較例7]実施例7の架橋ポリアミノ酸
系樹脂の代わりに、架橋ポリアクリル酸系吸水性樹脂を
使用した以外は、実施例7と同様にキュウリの生育試験
を行った。その結果、葉色は42.2、葉令は3.6と
問題なかったが、地上部生重は9.7部/本で生育指数
は96、地上部風乾重は1.11部/本で生育指数は9
5と生育は阻害された。
【0068】[比較例8]実施例7の架橋ポリアミノ酸
系樹脂の代わりに、グラフト澱粉系吸収性樹脂を使用し
た以外は実施例7と同様にキュウリの生育試験を行っ
た。その結果、葉色は45.1、葉令は4.0と問題な
かったが、地上部生重は9.1部/本、生育指数は9
0、地上部風乾重は1.08部/本、生育指数は92と
生育は阻害された。
【0069】[比較例9]実施例9にて架橋ポリアミノ
酸系樹脂を使用しない以外は、実施例9と同様にみかん
の移植試験を行った。結果として、移植した苗の7%は
途中で枯れた。残りの93%について、葉の枯れを観察
したところ、葉の枯れが5%未満のものが34%、葉の
枯れが10%未満のものが14%、葉の枯れが10%以
上のものが45%と生育度合いであった。
【0070】[比較例10]実施例9の架橋ポリアミノ
酸系樹脂の代わりに、架橋ポリアクリル酸系吸水性樹脂
を使用した以外は、実施例9と同様にみかんの移植試験
を行った。結果として、移植した苗の7%は途中で枯れ
た。残りの93%について、葉の枯れを観察したとこ
ろ、移植した苗は全て生育したが、葉の枯れが5%未満
のものが74%、葉の枯れが10%未満のものが13
%、葉の枯れが10%以上のものが13%と効果はある
ものの、あまり高くはなかった。
【0071】[比較例11]実施例10にて架橋ポリア
ミノ酸系樹脂を使用しない以外は、実施例10と同様に
キュウリの発芽試験を行った。その結果、3日後の発芽
率は75%と低く、さらに発芽した芽が全て子葉(双
葉)が展開するまでに10日もかかった。
【0072】[比較例12]実施例12にて架橋ポリア
ミノ酸系樹脂を使用しない以外は、実施例12と同様に
高麗芝を用いた根張り試験を行った。その結果、10日
後の根はほとんど伸びず、根張りはほとんど見られなか
った。
【0073】[比較例13]実施例13にて架橋ポリア
ミノ酸系樹脂を用いない以外は実施例13と同様にスイ
センを用いた根の活着試験を行った。その結果、1ヶ月
後、32本が生育し、その内しおれは10本も観察され
た。
【0074】
【発明の効果】本発明により、使用時には、保水性に優
れ、かつ、使用後には、土壌への蓄積性がない土壌改良
剤を提供することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋ポリアミノ酸系樹脂からなる土壌改
    良剤。
  2. 【請求項2】 架橋ポリアミノ酸系樹脂が、架橋酸性ポ
    リアミノ酸系樹脂であることを特徴とする、請求項1に
    記載した土壌改良剤。
  3. 【請求項3】 架橋酸性ポリアミノ酸系樹脂が、架橋ポ
    リアスパラギン酸系樹脂であることを特徴とする、請求
    項2に記載した土壌改良剤。
  4. 【請求項4】 架橋ポリアミノ酸系樹脂が、乾燥重量の
    50倍以上の重量の水道水を吸水する機能を有するもの
    である、請求項1乃至3の何れかに記載した土壌改良
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載した土壌
    改良剤を含有する土壌組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の何れかに記載した土壌
    改良剤を、乾燥状態において、0.01〜90重量%含
    有する土壌組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4の何れかに記載した土壌
    改良剤を、土壌に対して施用することを特徴とする土壌
    改良方法。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6に記載した土壌組成物
    を、土壌に対して施用することを特徴とする土壌改良方
    法。
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