JP2001050056A - テンショナー - Google Patents

テンショナー

Info

Publication number
JP2001050056A
JP2001050056A JP11224690A JP22469099A JP2001050056A JP 2001050056 A JP2001050056 A JP 2001050056A JP 11224690 A JP11224690 A JP 11224690A JP 22469099 A JP22469099 A JP 22469099A JP 2001050056 A JP2001050056 A JP 2001050056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft member
tensioner
rear end
shaft
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11224690A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kobayashi
林 貴 雄 小
Tanehei Amano
野 種 平 天
Shuji Niwa
羽 秀 志 丹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP11224690A priority Critical patent/JP2001050056A/ja
Publication of JP2001050056A publication Critical patent/JP2001050056A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器使用の初期より耐久終了までの間に作動
特性の変動が少ないテンショナーを提供する。 【解決手段】 ねじ部によって螺合した第1のシャフト
部材及び第2のシャフト部材と、前記第1のシャフト部
材を一方向に回転付勢するばねと、前記第1のシャフト
部材の後端部に直接または間接的に接触して摺動する受
け部を有して当該第1のシャフト部材及び第2のシャフ
ト部材を収容するケースとを備え、前記第2のシャフト
部材の回転を拘束して前記ばねの回転付勢力を第2のシ
ャフト部材の一方向の推進力に変換するテンショナーに
おいて、前記第1のシャフト部材の後端部と前記受け部
とが、それぞれ連続した線又は面で接触して摺動する形
状に形成される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端ベルトまたは
チェーン等の張力を一定に保つためのテンショナーに関
する。
【0002】
【従来の技術】テンショナーは、例えば自動車やバイク
等に使用される無端状のベルトやチェーン等に伸びや緩
みが生じた場合に、当該ベルトやチェーン等の張力を一
定に保つ装置である。以下、自動車やバイクのエンジン
部分に使用される代表的なテンショナーの構造について
説明する。
【0003】図7はエンジン本体に取付けられるテンシ
ョナーの実装レイアウトの一例を示すためにその一部を
切り欠いて示した図である。すなわち、このエンジン5
0には、一対のカムスプロケット51とクランクスプロ
ケット52間に、無端のタイミングチェーン53が掛回
されている。テンショナー1は、タイミングチェーン5
3に当接してこれを案内する湾曲形状をなすチェーンガ
イド10を有し、このチェーンガイド10は、基部11
を支点として揺動自在となっている。そして、テンショ
ナー1の伸縮する第2のシャフト部材4が、チェーンガ
イド10を押したり引いたりして揺動させることによ
り、タイミングチェーン53の張力を調節するようにな
っている。
【0004】図8は、前記図7に示す一例としてのテン
ショナー1の詳細を示す縦断面図である。図において、
ケース2の内部には、第1及び第2のシャフト部材3,
4が組み付けられて挿入されている。ケース2は、図7
に示すようにエンジン本体に取付けられるものであり、
このための取付孔5が形成されたフランジ6が外方に延
出して形成されている。
【0005】第1及び第2のシャフト部材3,4の組み
付けは、第1のシャフト部材3の外周面に雄ねじ部3a
を形成する一方、第2のシャフト部材4の内周面に雌ね
じ部4aを形成し、これらの各ねじ部3a,4aを螺合
させることにより行われる。組み付けられた第1及び第
2のシャフト部材3,4は、第1のシャフト部材3の後
端部3cを、前記受け部としてのシャフト受け部材7に
嵌合させることによりケース2内に支持される。
【0006】前記捩じりばね8は、その一端8aが第1
のシャフト部材3に形成された摺割り部(スリット)3
dに係止され、また、他端8bがケース2の所定位置に
係止されている。このような構成により、組み付けに際
し、前記摺割り部3dにドライバー様の器具を差し込ん
で回転させると、捩じりばね8に初期トルクが付与さ
れ、この付与された初期トルクの付勢力により第1のシ
ャフト部材3が回転するようになる。
【0007】第2のシャフト部材4は筒状となってお
り、第1のシャフト部材3の前側の略半分部分が螺合状
態で挿入される。この第2のシャフト部材4は、軸受9
に挿通させることにより支持されており、軸受9はケー
ス2の先端部分に固定されるとともに、略小判形状の摺
動孔9aが形成されている。そして、第2のシャフト部
材4の外周は摺動孔9aと同形状に形成されている。し
たがって、第2のシャフト部材4を軸受9の摺動孔9a
に挿入することにより、第2のシャフト部材4の回転が
拘束されるようになっている。
【0008】このような構造では、前記捩じりばね8の
回転付勢力により第1のシャフト部材3が回転しても、
この第1のシャフト部材3に螺合する第2のシャフト部
材4は回転しない。このため、捩じりばね8の回転付勢
力が第1のシャフト部材3の回転を介して第2のシャフ
ト部材の推進力に変換され、第2のシャフト部材4が進
出する。これにより、第2のシャフト部材4は、チェー
ンガイド10を介して前記タイミングチェーンを押しつ
けてこれに一定の張力を付与する。すなわち、第2のシ
ャフト部材が、タイミングチェーンやベルト等から入力
される外部入力荷重に押されて後退しようとする力と、
これを押し戻そうとするテンショナーの均衡作用とによ
りテンション作動が行われる。
【0009】なお、前記図7及び図8等に示すテンショ
ナー1は、いずれもタイミングチェーン等を押す方向に
作動する押し作動タイプであるが、タイミングチェーン
等を引く方向に作動する引っ張り作動タイプのテンショ
ナーもある。
【0010】このようなねじ式テンショナーの作動特性
は次の〜のファクターにより決定される。 ねじリード角 シャフト端面の接触状況 摺動面の摩擦係数 ばね力 ここで、作動特性(動き易さ)を示す指標としての“戻
りトルク値(=T)”について説明する。戻りトルク値
とは、図6(a)に示すように、テンショナー1に所定
重量の重り(W)を載せ、第1のシャフト部材3に形成
された摺割り部3dにトルク測定具を挿入して、一定回
転数で回転させた際の抵抗トルク値を“戻りトルク値
(=T)”と称している。
【0011】ここで前記のファクターを一定とし
た場合には次の関係がなりたつ。 シャフト端面の接触抵抗 高い ← → 低い 戻りトルク値 大きい ← → 小さい また、戻りトルク値と作動円滑性の間には次の関係があ
る。 作動特性 動きにくい ← → 動きやすい 戻りトルク値 大きい ← → 小さい つまり、 作動特性のよいもの = 戻りトルクは小さい 作動円滑性の重いもの = 戻りトルクは大きい 以後、作動円滑性のよし・重しを戻りトルク値(=T)
で表す。
【0012】図6(b)は、ねじ式テンショナーの使用
初期から製品寿命である耐久終了までの戻りトルク値の
推移を概念的に示すグラフであり、二点鎖線にて示すグ
ラフが従来仕様のテンショナーである。この図からわか
るように、一般的に、従来におけるテンショナーは、使
用初期に戻りトルク値が最大であり、その後低下する特
徴を有する。
【0013】ところで、図9(a)は、前記第1のシャ
フト部材3の後端部3cを裏返して示した部分斜視図、
図9(b)は、当該後端部3cを嵌合して受けるシャフ
ト受け部材7の一部を切り欠いて示した斜視図、図9
(c)は、第1のシャフト部材3の後端部をシャフト受
け部材7に嵌合させた状態の詳細な部分断面図である
が、図示のように、第1のシャフト部材3の後端部3c
には、軸心を通る径の両端にかけ、また、軸方向所定の
長さにわたって切り欠いた摺割り部3dが形成されてい
る。また、シャフト受け部材7には、その中心部位に孔
7aが形成されている。したがってシャフト受け部材7
に第1のシャフト部材3の後端部3cを嵌合させると、
第1のシャフト部材3の底面3eとシャフト受け部材7
の上面7bは、接触外径φDから接触内径φdの幅で接
触し、回転摺動することになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この場合、第1のシャ
フト部材3に形成された摺割り部3d部分もシャフト受
け部材7の上面7bに接触,回転することになるが、こ
の摺割り部3dの存在がテンショナーの作動特性に影響
を与えること、すなわち、この摺割り部3dの形成状態
により、各テンショナーの作動特性が異なってくること
が実験等によって確認されている。従来のテンショナー
においては、仕様設定において、この特性変化を考慮す
る必要があった。そこで、本発明においては、第1のシ
ャフト部材3に形成された摺割り部3dとシャフト受け
部材7とが直接に接触、摺動しない構成とすることによ
り、機器仕様の初期より耐久終了までの間に作動特性の
変動が少ないテンショナーを実現することをその目的と
している。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題を解決
するために、請求項1記載の発明においては、ねじ部に
よって螺合した第1のシャフト部材及び第2のシャフト
部材と、前記第1のシャフト部材を一方向に回転付勢す
るばねと、前記第1のシャフト部材の後端部に直接また
は間接的に接触して摺動する受け部を有して当該第1の
シャフト部材及び第2のシャフト部材を収容するケース
とを備え、前記第2のシャフト部材の回転を拘束して前
記ばねの回転付勢力を第2のシャフト部材の一方向の推
進力に変換するテンショナーにおいて、前記第1のシャ
フト部材の後端部と前記受け部とが、それぞれ連続した
線又は面で接触して摺動する形状に形成される構成とす
るものである。
【0016】このように、第1のシャフト部材とシャフ
ト受け部とが連続した線または面で接触することから、
前記摺割り部が受け部に接触しないこととなって、テン
ショナーの特性変動が少なくなる。
【0017】また、請求項2記載の発明においては、ね
じ部によって螺合した第1のシャフト部材及び第2のシ
ャフト部材と、前記第1のシャフト部材を一方向に回転
付勢するばねと、前記第1のシャフト部材の後端部に直
接または間接的に接触して摺動する受け部を有して当該
第1のシャフト部材及び第2のシャフト部材を収容する
ケースとを備え、前記第2のシャフト部材の回転を拘束
して前記ばねの回転付勢力を第2のシャフト部材の一方
向の推進力に変換するテンショナーにおいて、前記ばね
の一端が前記第1のシャフト部材に係止されるとともに
当該ばねを巻締めるための巻締め用手段が第1のシャフ
ト部材の端面に設けられ、当該巻締め用手段が前記ケー
スに設けられた受け部と接触しない状態で、第1のシャ
フト部材の後端部とケースの受け部とが直接または間接
的に接触する構成とするものである。
【0018】請求項2記載の発明は請求項1記載の発明
をより具体的に記述したものであるが、請求項1と同様
に、ばねの巻締め用手段としての前記摺割り部が受け部
に接触しないこととなって、テンショナーの特性変動が
少なくなる。
【0019】請求項3記載の発明においては、前記巻締
め用手段は前記第1のシャフト部材の後端面に形成され
たスリット(摺割り部)又は凹部であることを特徴とす
る。この巻締め用手段は、ばねに初期トルクを付与する
ために第1のシャフト部材を回転させる際に係止される
部分であり、当該スリット又は凹部にドライバー様の器
具を差し込んで回転させる。
【0020】請求項4記載の発明においては、前記接
触,摺動する第1のシャフト部材の後端部とケースの受
け部との間にシャフト受け部材が介装されていることを
特徴とし、また、請求項5記載の発明は前記第1のシャ
フト部材の後端部にボス部が軸方向に突設されて、この
ボス部に前記巻き締め用手段が形成されていることを特
徴ととする。さらに請求項6記載の発明は、第1のシャ
フト部材の後端部側面に前記ばねの一端を係止するため
の係止部が形成されていることを特徴とする。当該ばね
の一端は、従来においては、第1のシャフト部材の後端
部に形成された巻締め用のスリットに係止されていたも
のであるが、本発明にともなって新たに係止部を設けた
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は第1の実施の形態を示す図であ
り、図1(a)は第1の実施の形態に係るテンショナー
1の縦断面図、図1(b)は、第1のシャフト部材3の
後端部3c部分を裏返して示した部分斜視図、図1
(c)はシャフト受け部材7の一部を切り欠いて示した
斜視図である。なお、この図1(a)記載のテンショナ
ーは、前記従来技術を示す図8等に記載のテンショナー
と基本的部分において共通であり、同一名称部分には同
一の符号を付している。
【0022】図1において、この第1の実施の形態に示
すテンショナー1は、図1(b)に明らかなように、第
1のシャフト部材3の後端部3c部分に、軸心から同心
円状の円柱形状にて外方に突出するボス部3fが形成さ
れる。そして、このボス部3fに、前記巻締め用手段と
しての摺割り部(スリット)3dが形成される。ボス部
3fが前記受け部としてのシャフト受け部材7に嵌合さ
れると、図1(a)の断面図に明らかなように、当該ボ
ス部3fはシャフト受け部材7に形成された孔7aから
外方に突出する。これにより、第1のシャフト部材3と
シャフト受け部材7の接触は、第1のシャフト部材3の
ボス部3f周囲の底面3e部分と、シャフト受け部材7
の上面7b部分となる。すなわち、相互に連続する線あ
るいは面による接触となる。
【0023】このようにボス部3fを突出して設け、こ
のボス部3fに摺割り部3dを形成したことにより、従
来、この摺割り部3dに巻き付けて係止していた捩じり
ばね8の一端8a(図8参照)は、ばねの一端を係止す
るための前記係止部として第1のシャフト部材3の後端
部3c側面に、軸心方向に向かう係止孔3gを形成し、
この係止孔3gに捩じりばね8の一端8aを差し込んで
係止している(図3参照)。
【0024】以上のように、この実施の形態において
は、従来におけるテンショナーのように摺割り部3d部
分がシャフト受け部材7に接触しない構成であることか
ら、前記説明のように、戻りトルク値の変動量が小さく
なる。図6(b)に示す実線のグラフは、この第1の実
施の形態のテンショナーの特性変化を概念的に示したも
のであるが、破線にて示す従来のテンショナーに比較す
ると、機器使用の初期から耐久終了までにおける特性変
動が少ないことを確認できる。
【0025】図2は、第2の実施の形態を示す部分縦断
面図であり、第1のシャフト部材3の後端部のボス部3
fには摺割り部3dが形成されるとともに、当該ボス部
3fから順次上方に拡径する傾斜形状の底面3eを有
し、シャフト受け部材7は、当該傾斜形状の底面3eと
接触嵌合するような下方に順次縮径する傾斜形状の上面
7bを有し、それぞれの底面3eと上面7bが相互に連
続した線または面にて接触,摺動をしている。シャフト
受け部材7の下方は開口しており、シャフト受け部材3
のボス部3fが下方に突出する構成である。
【0026】また、この実施の形態においては、第1の
シャフト部材3の後端部3cの側面部分にピン14を差
し込み、一部を側面より突出させて前記係止部とし、こ
のピン14の突出部に捩じりばね8の一端8aを巻き付
けている。このように、捩じりばね8の一端8aを係止
する係止部としては、この実施の形態以外にも、例え
ば、何らかの突起を設ける等、捩じりばね8の一端8a
を係止可能なものであればよい。
【0027】図3は第3の実施の形態を示す部分縦断面
図であり、シャフト受け部材7は、下方の小径部から上
方の大径部に接続する階段状の段差を有し、第1のシャ
フト部材3の後端部3cは当該段差を有するシャフト受
け部材7に嵌合する形状にて下方のボス部3fを小径部
とする段差を有している。そして、シャフト受け部材7
の上面7bと第1のシャフト部材3の底面3e部分にお
いて、相互に連続した接触,摺動をしている。シャフト
受け部材7の下方の小径部は深い円筒状となって開口し
ており、第1のシャフト部材3に形成されるボス部3f
は、前記実施の形態と同様に摺割り部3dが形成される
とともに、シャフト受け部材7の小径部から外方には突
出しない構成である。
【0028】図4は別な実施の形態を示し、この実施の
形態のテンショナーは、第1のシャフト部材3と、この
第1のシャフト部材3に螺合する第2のシャフト部材4
の外周部分に、抜け止め用筒状体12を装着し、この抜
け止め用筒状体12のさらに外周部分に捩じりばね8を
外装したものである。捩じりばね8は、ケース2内部の
軸方向略全長にわたり装着され、その一端8aは第1の
シャフト部材3の後端部3c側面より軸心方向に向けて
形成された前記係止部としての係止孔3gに差し込んで
係止されている。また、第1のシャフト部材3の後端面
に形成される前記巻締め用手段として、この実施の形態
では、多角形形状の内周面を有する凹部3hが形成され
ている。この凹部3hに、ドライバー様の回転器具を差
し込み、第1のシャフト部材3を回転させて捩じりばね
8に初期トルクを付与する。この凹部3hはシャフト受
け部材7の孔7aより小径に形成されていることから、
シャフト受け部材7と接触,摺動せず、したがって、テ
ンショナーの回転特性に影響を及ぼさない。
【0029】図5はさらに別な実施の形態を示す図であ
り、螺合して組み付けられた第1のシャフト部材3と第
2のシャフト部材4の外周部分に抜け止め用筒状体12
を外装する点は前記図4に示す実施の形態と同様である
が、第1のシャフト部材3を回転付勢する弾性部材とし
てこの実施の形態においては板ばね13を使用する。す
なわち、第1のシャフト部材3の基端部分に板ばね13
を巻回するとともに、その一端13aを第1のシャフト
部材3に形成された前記係止部としての係止孔3gに係
止し、他端13bをケース2の所定位置に係止する。こ
の板ばね13の作用は前記捩じりばね8と同様である。
また、第1のシャフト部材3の後端部3cとシャフト受
け部材7との嵌合部分は、前記第1の実施の形態と同様
であり、前記巻締め用手段としての摺割り部3dが形成
されたボス部3fがシャフト受け部材7の孔7aから突
出している。
【0030】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
ず、特許請求の範囲に記載された技術思想に基づき、当
業者において様々な態様をとりうることは当然であり、
例えば、ケース2の部材を適切に選択することにより、
前記シャフト受け部材7を使用せずに、ケース2が、直
接に第1のシャフト部材3を受けてこれと接触,摺動す
るようにしてもよく、また、ばねの一端を係止する係止
部は、第1のシャフト部材の側面以外の回転に支障のな
い別な位置に係止するようにしてもよく、このような構
成も本発明の権利範囲に含まれる。
【0031】
【発明の効果】以上説明のように本発明においては、第
1のシャフト部材3に形成されたスリットや凹部等のば
ねの巻締め手段とシャフト受け部材7とが直接に接触、
摺動しないことから、機器仕様の初期より耐久終了まで
の間に作動特性の変動が少なく長期にわたって安定した
特性を発揮し、したがって、設計上において仕様設定の
自由度が高いねじ式テンショナーとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す図であり、(a)は第
1の実施の形態に係るテンショナー1の縦断面図、
(b)は、第1のシャフト部材3の後端部3c部分を裏
返して示した部分斜視図、(c)はシャフト受け部材7
の一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図2】第2の実施の形態を示す部分縦断面図である。
【図3】第3の実施の形態を示す部分縦断面図である。
【図4】別な実施の形態を示す縦断面図である。
【図5】さらに別な実施の形態を示す縦断面図である。
【図6】(a)は、従来におけるねじ式テンショナーに
おいて、戻りトルク値の測定を説明するための縦断面図
であり、(b)は、従来におけるねじ式テンショナーと
本発明に係るねじ式テンショナーの、使用初期から製品
寿命である耐久終了までの戻りトルク値の推移を概念的
に比較して示したグラフである。
【図7】エンジン本体に取付けられるテンショナーの実
装レイアウトの一例を示すためにその一部を切り欠いて
示した図である。
【図8】従来におけるねじ式テンショナーの詳細を示す
縦断面図である。
【図9】(a)は、前記第1のシャフト部材3の後端部
3cを裏返して示した部分斜視図、(b)は、当該後端
部3cを嵌合して受けるシャフト受け部材7の一部を切
り欠いて示した斜視図、(c)は、第1のシャフト部材
3の後端部をシャフト受け部材7に嵌合させた状態の詳
細な部分断面図である。
【符号の説明】
1 テンショナー 2 ケース 3 第1のシャフト部材 3a 雄ねじ部 3d 摺割り部 3e 底面 3f ボス部 3g 係止孔 3h 凹部 4 第2のシャフト部材 4a 雌ねじ部 7 シャフト受け部材 7a 孔 7b 上面 8 捩じりばね 9 軸受 12 抜け止め用筒状体 13 板ばね 14 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹 羽 秀 志 長野県上伊那郡宮田村3131番地 日本発条 株式会社内 Fターム(参考) 3J049 AA01 AA08 BB15 BB34 BC03 CA04 CA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ部によって螺合した第1のシャフト
    部材及び第2のシャフト部材と、前記第1のシャフト部
    材を一方向に回転付勢するばねと、前記第1のシャフト
    部材の後端部に直接または間接的に接触して摺動する受
    け部を有して当該第1のシャフト部材及び第2のシャフ
    ト部材を収容するケースとを備え、前記第2のシャフト
    部材の回転を拘束して前記ばねの回転付勢力を第2のシ
    ャフト部材の一方向の推進力に変換するテンショナーに
    おいて、 前記第1のシャフト部材の後端部と前記受け部とが、そ
    れぞれ連続した線又は面で接触して摺動する形状に形成
    されることを特徴とするテンショナー。
  2. 【請求項2】 ねじ部によって螺合した第1のシャフト
    部材及び第2のシャフト部材と、前記第1のシャフト部
    材を一方向に回転付勢するばねと、前記第1のシャフト
    部材の後端部に直接または間接的に接触して摺動する受
    け部を有して当該第1のシャフト部材及び第2のシャフ
    ト部材を収容するケースとを備え、前記第2のシャフト
    部材の回転を拘束して前記ばねの回転付勢力を第2のシ
    ャフト部材の一方向の推進力に変換するテンショナーに
    おいて、 前記ばねの一端が前記第1のシャフト部材に係止される
    とともに前記ばねを巻締めるための巻締め用手段が第1
    のシャフト部材の後端面に設けられ、当該巻締め用手段
    が前記ケースに設けられた受け部と接触しない状態で第
    1のシャフト部材の後端部とケースの受け部とが直接ま
    たは間接的に接触して摺動することを特徴とするテンシ
    ョナー。
  3. 【請求項3】 前記巻締め用手段は、前記第1のシャフ
    ト部材の後端面に形成されたスリット又は凹部であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のテンショナ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記接触,摺動する第1のシャフト部材
    の後端部とケースの受け部との間にシャフト受け部材が
    介装されていることを特徴とする請求項1,請求項2又
    は請求項記載のテンショナー。
  5. 【請求項5】 前記第1のシャフト部材の後端部にボス
    部が軸方向に突設されており、このボス部に前記巻き締
    め用手段が形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載のテンショナー。
  6. 【請求項6】 前記第1のシャフト部材の後端部側面
    に、前記ばねの一端を係止するための係止部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載のテンショナー。
JP11224690A 1999-08-06 1999-08-06 テンショナー Pending JP2001050056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224690A JP2001050056A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 テンショナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224690A JP2001050056A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 テンショナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001050056A true JP2001050056A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16817720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11224690A Pending JP2001050056A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 テンショナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001050056A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040166A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Nhk Spring Co., Ltd. テンショナー
WO2016006471A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 日本発條株式会社 テンショナー
JP2019112962A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 本田技研工業株式会社 内燃機関のねじ式テンショナリフター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040166A1 (ja) * 2002-11-01 2004-05-13 Nhk Spring Co., Ltd. テンショナー
WO2016006471A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 日本発條株式会社 テンショナー
CN106536981A (zh) * 2014-07-08 2017-03-22 日本发条株式会社 张紧器
JPWO2016006471A1 (ja) * 2014-07-08 2017-04-27 日本発條株式会社 テンショナー
JP2019112962A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 本田技研工業株式会社 内燃機関のねじ式テンショナリフター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6428435B1 (en) Tensioner lever for chain drive
JP4473301B2 (ja) チェーン伝動用テンショナレバー
US8678965B2 (en) Auto-tensioner
EP1861634B1 (en) Tensioner with reinstallation feature
JP3432197B2 (ja) バックラッシュを有するラチェット式テンショナ
JPH0727082Y2 (ja) 回転式ハンドツールのラチェット機構収納構造
JPH04506556A (ja) ベルト引張器及びその製造方法
EP0493951B1 (en) Pulley encased tensioner and system
US6871383B2 (en) Hinge device
JP5836713B2 (ja) リコイルスタータ
BR112015023511B1 (pt) Tensor
US11434980B2 (en) Tensioner lever
JP2001050056A (ja) テンショナー
JP3962817B2 (ja) テンショナー
JP4607338B2 (ja) 力伝達部材に張力を与えるためのテンショナー
JP4934816B2 (ja) テンショナー
CA2085378A1 (en) Retractor shaft-rotating type seat belt pretensioner
JP4934815B2 (ja) テンショナー
JP4200570B2 (ja) テンショナー
JP3238261B2 (ja) オートテンショナ
JP2001032896A (ja) テンショナー及びテンショナーの作動安定化方法。
JP4461360B2 (ja) テンショナー
JP2001041297A (ja) 調心機構付テンショナー
JPH0248697Y2 (ja)
JP2000179634A (ja) オートテンショナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060206

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091013