JP2000179634A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JP2000179634A
JP2000179634A JP10359256A JP35925698A JP2000179634A JP 2000179634 A JP2000179634 A JP 2000179634A JP 10359256 A JP10359256 A JP 10359256A JP 35925698 A JP35925698 A JP 35925698A JP 2000179634 A JP2000179634 A JP 2000179634A
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Japan
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auto
washer
plate
tensioner
resin
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JP10359256A
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Hideki Matsumoto
英樹 松本
Takeshi Saito
猛 斉藤
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定部材1の軸部1a上に外嵌合された回動
部材2のボス部2aがフロントプレート13によりスラ
ストワッシャ14を介して抜止めされていて、捩りコイ
ルばね4の捩りトルクの固定側タング4aを支点とする
反力によりスプリングサポート3の周方向の一部をボス
部2aに押し付けて回動部材2の回動をダンピングする
ようにしたオートテンショナに対し、上記捩りトルクの
回動側タング4bを支点とする反力により軸部1aに押
し付けられて新たなダンピング力を発生するブロック部
21をスラストワッシャ14に一体形成する際に、ブロ
ック部21によるダンピング力を損なうことなく、ワッ
シャ部のフロントプレート13との間の摺動摩擦による
摩耗を抑えることができるようにする。 【解決手段】 フロントプレート13を、PTFEを含
有する樹脂皮膜13aにより表面処理されてなるものと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車エン
ジンにおける補機駆動ベルトの張力を一定に維持すると
ともにその張力維持動作に対するダンピング機能を有す
るオートテンショナに関し、特にダンピング力を高める
対策に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオートテンショナは、例えば特
公昭62−2182号公報に記載されているように、自
動車エンジンのサーペンタインレイアウトの補機駆動装
置において、駆動プーリと複数の従動プーリとの間に巻
き掛けられた1本のベルトの張力を一定に維持するとと
もに、ベルトの振動(ばたつき)を抑えて駆動プーリの
回転力を全ての従動プーリに安定して伝達させるために
用いられる。
【0003】具体的に説明すると、上記オートテンショ
ナは、図12及び図13に示すように、自動車エンジン
等の固定体に固定される固定部材Aと、この固定部材A
の軸部a上にその先端側(図13の上端側)から外嵌合
されたボス部bにおいて回動軸心P回りに回動可能に支
持されているとともに、アーム部cの先端に回動軸心P
と平行な軸心Qの回りに回転可能なベルト押圧用のプー
リdを有する回動部材Bと、この回動部材Bのボス部b
上に該ボス部bに対し摺動可能に外嵌合されかつ固定部
材Aに回動不能に固定されたダンピング部材Cと、この
ダンピング部材C上に外嵌合された状態で固定部材A及
び回動部材B間に介装されていて、回動軸心P回りの捩
りトルクにより回動部材Bをベルト押圧方向(図12の
時計回り方向)に回動付勢する一方、固定部材A側のタ
ングe(以下、固定側タングeという)を支点とする上
記捩りトルクの反力によりダンピング部材Cの周方向の
一部をボス部bに押し付ける捩りコイルばねDとを備え
ている。また、固定部材Aの軸部a先端には抜止プレー
トgが取り付けられており、この抜止プレートgにより
樹脂ワッシャhを介して回動部材Bのボス部bの抜止め
がなされている。
【0004】そして、上記回動部材Bの回動に伴ってダ
ンピング部材Cの内周面とボス部bの外周面との間に摺
動抵抗が発生する際に、その摺動抵抗の大きさが、回動
部材Bの回動位置により変化する捩りコイルばねDの捩
りトルクの反力に応じて増減することを利用し、この摺
動抵抗により回動部材Bの回動をダンピングしてベルト
振動を効率よく抑えるようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
オートテンショナにおいてダンピング力を高めるには、
ダンピング部材Cに対する捩りコイルばねDの押圧力を
大きくするか、軸径を大きくするしかなく、何れの場合
でもオートテンショナ自体が大きくならざるを得ないと
いう問題がある。
【0006】そこで、本出願人は、先の出願(特願平9
−164355号)において、捩りコイルばねDと固定
部材Aの軸部aとの間に、回動部材Bと一体となって回
動する摺動部を設け、この摺動部を、上述の固定側タン
グeを支点とする捩りトルクの反力ではなく、回動部材
B側のタングf(以下、回動側タングfという)を支点
とする捩りトルクの反力により軸部aに摺動可能に押し
付けるようにすることを提案している。
【0007】この提案例によれば、固定側タングeを支
点とする捩りトルクの反力に加え、回動側タングfを支
点とする反力を活用することができるので、オートテン
ショナ自体を大きくしなくても、高ダンピング化を図る
ことができるようになる。さらに、上記摺動部を樹脂ワ
ッシャhに一体形成するようにし、このことで、摺動部
を新たな部材として設けるようにする場合の組付作業の
煩雑化を回避できるようにしている。
【0008】しかしながら、上記の提案例に、改良の余
地が全くないという訳ではない。すなわち、提案例にお
いて、摺動部が樹脂ワッシャhに一体形成される場合に
は、摺動部が固定部材Aの軸部aに対して摺動する際
に、樹脂ワッシャhの本体部分であるワッシャ部は抜止
プレートgに対して摺動することになり、その摺動摩擦
によりワッシャ部の摩耗が速く進行して摩耗寿命が短く
なるという難点がある。特に、摺動部による新たなダン
ピング力を高めるべく、高摩擦特性を有する樹脂材料が
使用されるようになると、ワッシャ部の摩耗寿命はさら
に短くなる。これに対し、摩耗寿命の短くなる分だけワ
ッシャ部の厚さ寸法を大きくするようにしてもよいが、
ワッシャ部を厚くすると、その分だけ回動部材Bが軸方
向に変位することになってベルトTに対するプーリdの
位置がずれるという新たな問題を招くことになる。
【0009】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、固定部材の軸部上に外嵌合さ
れた回動部材のボス部が抜止プレートにより樹脂ワッシ
ャを介して抜止めされていて、捩りコイルばねの捩りト
ルクの固定側タングを支点とする反力によりダンピング
部材の周方向の一部をボス部に押し付けて回動部材の回
動をダンピングするようにしたオートテンショナに対
し、捩りトルクの回動側タングを支点とする反力により
軸部に押し付けられて新たなダンピング力を発生する摺
動部を樹脂ワッシャに一体形成する際に、上記摺動部に
よるダンピング力を損なうことなく、ワッシャ部の抜止
プレートとの間の摩擦による摩耗を抑えられるようにす
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、抜止プレートと樹脂ワッシャとの間
の摩擦係数を、摺動部と固定部材の軸部との間の摩擦係
数よりも低く設定することとし、これにより、摺動部に
よる新たなダンピング力を確保しつつ、樹脂ワッシャの
ワッシャ部の摩耗を抑えるようにした。
【0011】具体的には、請求項1の発明では、軸部を
有していて、固定体に固定される固定部材と、この固定
部材の軸部上にその先端側から回動可能に外嵌合される
ボス部を有するとともに、ベルトが走行可能に掛け渡さ
れるベルト押圧部を有していて、上記ボス部において固
定部材に回動可能に支持された回動部材と、上記固定部
材の軸部先端に取り付けられていて、該軸部からの回動
部材のボス部の抜止めを行う抜止プレートと、この抜止
プレートと回動部材のボス部との間に介装された樹脂ワ
ッシャと、上記回動部材のボス部上に該ボス部に対し摺
動可能に外嵌合されかつ固定部材に回動不能に固定され
たダンピング部材と、このダンピング部材上に外嵌合さ
れた状態で固定部材及び回動部材間に介装されていて、
回動軸心回りの捩りトルクにより回動部材をベルト押圧
方向に回動付勢する一方、固定側タングを支点とする上
記捩りトルクの反力によりダンピング部材の周方向の一
部をボス部に押し付ける捩りコイルばねと、この捩りコ
イルばねと固定部材の軸部との間に回動部材と一体回動
するように設けられているとともに上記樹脂ワッシャに
一体形成されていて、回動側タングを支点とする上記捩
りトルクの反力により上記軸部に摺動可能に押し付けら
れる摺動部とを備えたオートテンショナが前提である。
【0012】そして、上記抜止プレートと樹脂ワッシャ
の少なくとも一部との間の摩擦係数が、上記摺動部と固
定部材の軸部との間の摩擦係数よりも低く設定されてい
るものとする。
【0013】上記の構成において、オートテンショナの
ベルト押圧部に当接するベルトには、捩りコイルばねの
捩りトルクによる張力が付与される。そして、オートテ
ンショナの回動部材は、上記ベルトの張力が一定に維持
されるように回動しようとする。その際に、上記回動部
材の回動には、ダンピング部材によるダンピング力が作
用する。つまり、上記捩りトルクの固定側タングを支点
とする反力により、上記ダンピング部材の周方向の一部
が回動部材のボス部に押し付けられて両者間に摺動抵抗
が発生し、この摺動抵抗が回動部材の回動をダンピング
する。さらに、上記捩りトルクの回動側タングを支点と
する反力により、摺動部が固定部材の軸部に押し付けら
れて両者間にも摺動抵抗が発生し、この摺動抵抗によっ
ても回動部材の回動はダンピングされる。
【0014】一方、上記回動部材の回動に伴い、固定側
である抜止プレートと、回動側である樹脂ワッシャの本
体部分であるワッシャ部との間にも摺動抵抗が生じ、こ
のことで、樹脂ワッシャのワッシャ部の摩耗は、摺動部
が樹脂ワッシャと別体である場合よりも速く進行しよう
とする。このとき、上記抜止プレートと樹脂ワッシャの
少なくとも一部との間の摩擦係数が、摺動部と固定部材
の軸部との間の摩擦係数よりも低いので、ワッシャ部の
抜止プレートとの間の摩擦による摩耗の進行は全体とし
て抑えられるようになり、一方、上記摺動部により発生
するダンピング力は損なわれない。
【0015】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、抜止プレートの少なくとも樹脂ワッシャとの
摺接面が、潤滑材を含有する樹脂皮膜により形成されて
いるものとする。
【0016】上記の構成において、抜止プレートの少な
くとも樹脂ワッシャとの摺接面は、潤滑材を含有する樹
脂皮膜により形成されており、このことで、抜止プレー
トと樹脂ワッシャとの間の摩擦係数が摺動部及び軸部間
の摩擦係数よりも低く設定されている。よって、上記請
求項1の発明による作用は具体的にかつ適正に営まれる
ようになる。
【0017】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
において、抜止プレートの少なくとも樹脂ワッシャとの
摺接面が、潤滑材を含有する鍍金により形成されている
ものとする。
【0018】上記の構成において、抜止プレートの少な
くとも樹脂ワッシャとの摺接面は、潤滑材を含有する鍍
金により形成されており、このことで、抜止プレートと
樹脂ワッシャとの間の摩擦係数が摺動部及び軸部間の摩
擦係数よりも低く設定されている。よって、請求項2の
発明の場合と同様に、上記請求項1の発明による作用は
具体的にかつ適正に営まれる。
【0019】請求項4の発明では、上記請求項1の発明
において、樹脂ワッシャは、軸方向における抜止プレー
トとは反対の側に配置されていて摺動部が一体形成され
た反プレート側部材と、この反プレート側部材の上記抜
止プレートの側に相対回動不能に設けられていて、該反
プレート側部材よりも低い摩擦特性を有するプレート側
部材とからなるものとする。
【0020】上記の構成において、樹脂ワッシャは、軸
方向の抜止プレートとは反対の側に配置されていて摺動
部が一体形成された反プレート側部材と、この反プレー
ト側部材の上記抜止プレートの側に相対回動不能に設け
られるプレート側部材とからなっていて、プレート側部
材が反プレート側部材よりも低い摩擦特性を有してお
り、このことで、樹脂ワッシャと抜止プレートとの間の
摩擦係数が摺動部及び軸部間の摩擦係数よりも低く設定
されている。よって、この発明においても、上記請求項
1の発明による作用は具体的にかつ適正に営まれる。
【0021】請求項5の発明では、上記請求項1の発明
において、樹脂ワッシャは、半径方向内方に配置されて
いて摺動部が一体形成された内周部材と、この内周部材
の半径方向外方に配置されていて、該内周部材よりも低
い摩擦特性を有する外周部材とからなるものとする。
【0022】上記の構成において、樹脂ワッシャは、摺
動部が一体形成された内周部材と、外周部材とからなっ
ている。そして、外周部材が内周部材よりも低い摩擦特
性を有しており、このことで、樹脂ワッシャの外周側部
分と抜止プレートとの間の摩擦係数が摺動部及び軸部間
の摩擦係数よりも低く設定されている。よって、請求項
4の発明の場合と同様に、上記請求項1の発明での作用
は具体的にかつ適正に営まれる。
【0023】請求項6の発明では、上記請求項1の発明
において、樹脂ワッシャは、半径方向外方に配置されて
いて摺動部が一体形成された外周部材と、この外周部材
の半径方向内方に配置されていて、該外周部材よりも低
い摩擦特性を有する内周部材とからなっているものとす
る。
【0024】上記の構成において、樹脂ワッシャは、請
求項5の発明の場合とは逆に、摺動部が一体形成された
外周部材と、内周部材とを有する。そして、内周部材が
外周部材よりも低い摩擦特性を有しており、このこと
で、樹脂ワッシャの内周側部分と抜止プレートとの間の
摩擦係数が摺動部及び軸部間の摩擦係数よりも低く設定
されている。よって、請求項4及び5の発明の場合と同
様に、上記請求項1の発明での作用は具体的にかつ適正
に営まれる。
【0025】請求項7の発明では、上記請求項4〜6の
発明において、低摩擦特性を有する材料は、潤滑材を含
有する樹脂からなるものとする。
【0026】上記の構成において、低摩擦特性を有する
部材(請求項4の発明の場合のプレート側部材,請求項
5の発明の場合の外周部材,及び請求項6の発明の場合
の内周部材)は、潤滑材を含有する樹脂からなってお
り、このことで低摩擦特性が付与されている。よって、
上記請求項4〜6の発明での作用は具体的に営まれる。
【0027】請求項8の発明では、上記請求項2,3及
び7の発明において、潤滑材は、PTFE(ポリテトラ
フルオロエチレン)とされているものとする。
【0028】上記の構成において、プレート側部材,外
周部材及び内周部材は、潤滑材としてのPTFEを含有
する樹脂からなっており、このことで低摩擦特性が付与
されている。よって、上記請求項2,3及び7の発明で
の作用は適正に営まれる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (実施形態1)図3〜図5は、本発明の実施形態1に係
るオートテンショナの全体構成を示しており、このオー
トテンショナは、自動車エンジンに取り付けられて、例
えばエンジンの出力軸により1本のベルトTを介して複
数のエンジン補機を駆動するサーペンタイン駆動装置に
用いられる。
【0030】上記オートテンショナは、図1に詳しく示
すように、基本構成として、軸部1aを有していて自動
車エンジンに固定される固定部材1と、この固定部材1
の軸部1a上にその先端側(同図の上端側)から回動可
能に外嵌合されるボス部2aを有するとともに、ベルト
T(図3参照)が走行可能に掛け渡されるベルト押圧部
としてのプーリ2bを有していて、ボス部2aにおいて
固定部材1に回動軸心P回りに回動可能に支持されてい
る回動部材2と、この回動部材2のボス部2a上に該ボ
ス部2aに対し摺動可能に外嵌合されかつ固定部材1に
回動不能に固定されたダンピング部材としてのスプリン
グサポート3と、このスプリングサポート3上に外嵌合
された状態で固定部材1及び回動部材2間に介装されて
いて、回動軸心P回りの捩りトルクにより該回動部材2
をベルト押圧方向(図3の時計回り方向)に回動付勢す
る一方、固定側タング4aを支点とする上記捩りトルク
の反力によりスプリングサポート3の周方向の一部をボ
ス部2aに押し付ける捩りコイルばね4とを備えてい
る。
【0031】具体的には、上記固定部材1は、アルミ合
金等の金属からなっていて、軸部1aの他に、図1の上
側(以下、単に上側という)が開口された有底円筒状の
カップ部5を有しており、軸部1aは、このカップ部5
の底壁中央から回動軸心Pに沿って上方に向かって延び
るように設けられている。また、カップ部5の外周に
は、各々、ボルト孔を有する取付片6,6が半径方向外
方に突出するように設けられている。さらに、カップ部
5の内面には、捩りコイルばね4の固定側タング4aを
周方向において係止する図外の係止部が設けられてい
る。一方、軸部1aの先端には、円板状をなす金属製の
抜止プレートとしてのフロントプレート13がかしめ等
により取り付けられている。また、軸部1aにはボルト
孔7が軸部1aを軸方向に貫通するように設けられてお
り、この軸部1aと取付片6,6とにおいて固定部材1
がエンジンにボルト止めされるようになっている。さら
に、軸部1aの外周面は、該軸部1aの先端に向かって
漸次小径となる断面テーパ状に形成されており、この外
周面には、軸方向に延びるキー溝8が設けられている。
【0032】上記固定部材1の軸部1aには、スプリン
グサポート3とは別のダンピング部材である合成樹脂製
のインサートベアリング9が外嵌合されている。このイ
ンサートベアリング9は、上下両端が開口された略円筒
状をなしており、その内外周面は、共に上端側が僅かな
がら小径となる断面テーパ状に形成されている。インサ
ートベアリング9の内周における周方向の一部には、軸
部1aのキー溝8に係入して該インサートベアリング9
を回動不能に固定するキー部10が回動軸心Pに沿って
延びるように設けられている。一方、インサートベアリ
ング9の周方向における上記キー部10とは反対側の部
分は、外周部分が周方向に略180°に亘って削り取ら
れた状態の薄肉部とされており、この薄肉部の上端側部
分は該薄肉部の周方向の全体に亘って切り欠かれた状態
の切欠部9aとされている。
【0033】上記回動部材2は、固定部材1の場合と同
様にアルミ合金等の金属からなっていて、ボス部2aの
他に、図1の下側(以下、単に下側という)が開口され
かつその開口部が固定部材1のカップ部5の開口部と軸
方向に対向するように配置されたカップ部11を有して
おり、ボス部2aは、このカップ部11の底壁中央から
回動軸心Pに沿って図1の下側に延びるように設けられ
ていて、インサートベアリング9を介して固定部材1の
軸部1a上に回動可能に外嵌合されている。このボス部
2aは、上記フロントプレート13により樹脂ワッシャ
としての樹脂製のスラストワッシャ14を介して抜止め
されている。一方、カップ部11の内面には、捩りコイ
ルばね4の回動側タング4bを周方向において係止する
図外の係止部が設けられている。これらボス部2a及び
カップ部11の周方向の一部には、ボス部2aを半径方
向に貫通するとともにカップ部11の底壁を軸方向に貫
通する切除部20が設けられている。具体的には、この
切除部20は、捩りコイルばね4の回動側タング4bか
ら該捩りコイルばね4の巻方向(図3の時計回り方向)
に略90°だけ離れた位置に配置されている。
【0034】さらに、上記回動部材2は、カップ部11
の外周に半径方向外方に向かって突出するように設けら
れたアーム部12を有しており、上記プーリ2bは、こ
のアーム部12の先端下側に該回動部材2と一体となっ
て回動するように設けられている。つまり、アーム部1
2の先端には軸部16が下方に向かって突出するように
設けられており、この軸部16においてプーリ2bはボ
ールベアリング17を介し回動部材2の回動軸心Pと平
行な軸心Qの回りに回転可能に支持されている。尚、ボ
ールベアリング17の内輪は、ボルト18により円板状
のダストシールド19を介して軸部16に取り付けられ
ている。
【0035】上記スプリングサポート3の本体は、上下
両端が開口された円筒状をなしていて、回動部材2のボ
ス部2aとの間に所定のクリアランスをおいて配置され
ている。また、このスプリングサポート3は、本体下側
の開口縁に外向きフランジ状の鍔部3aを有しており、
この鍔部3aは、固定部材1のカップ部5の底壁と捩り
コイルばね4のコイル部の固定部材1側の端部との間に
配置されている。
【0036】上記捩りコイルばね4は、コイルが右巻き
とされていて、軸方向に圧縮された状態で固定部材1及
び回動部材2間に介装されている。このとき、コイル部
の固定部材1側の端部と該固定部材1のカップ部5底壁
との間にスプリングサポート3の鍔部3aが挟圧される
ようになされており、このことで、スプリングサポート
3が固定部材1に回動不能に固定されるようになってい
る。また、上記圧縮力により、スラストワッシャ14が
フロントプレート13に押し付けられるようになってい
る。
【0037】さらに、上記捩りコイルばね4は、コイル
径が小さくされた状態で固定部材1及び回動部材2間に
介装されていて、コイル径が大きくなる方向の捩りトル
クにより回動部材2をベルト押圧方向に回動付勢するよ
うになされている。つまり、捩りコイルばね4は固定側
タング4aを支点とし、回動側タング4bにおいて回動
部材2に上記付勢方向の捩りトルクを加えている。そし
て、上記捩りトルクの固定側タング4aを支点とする反
力により、スプリングサポート3の周方向の一部が半径
方向内方に押圧されて回動部材2のボス部2aに押し付
けられており、このことでボス部2aも半径方向内方に
押圧されてインサートベアリング9に押し付けられてい
る。
【0038】上記捩りコイルばね4と軸部1aとの間に
は、スラストワッシャ14に一体形成された摺動部とし
てのブロック部21が配置されている。このブロック部
21は、捩りコイルばね4の捩りトルクの回動側タング
4bを支点とする反力により軸部1aに摺動可能に押し
付けられるようになっている。具体的には、ブロック部
21は、回動部材2の切除部20に配置されていて、こ
のことで回動部材2と一体となって回動するようになっ
ている。また、ブロック部21は、図3に示すように、
内外周面がそれぞれ断面円弧状に形成されており、内周
面の円弧曲率半径はボス部2aの外周面の場合と略同じ
に、また外周面の円弧曲率半径は捩りコイルばね4のコ
イル部の内周面の場合と略同じにそれぞれ設定されてい
て、インサートベアリング9の切欠部9aを半径方向に
貫通して軸部1aに押し付けられるようになっている。
【0039】そして、本実施形態では、上記フロントプ
レート13の全表面は、図2にも示すように、潤滑材と
してのPTFEを含有する樹脂皮膜13aにより形成さ
れており、このことで、フロントプレート13とスラス
トワッシャ14との間の摩擦係数がブロック部21と軸
部1aとの間の摩擦係数よりも低く設定されている。
【0040】次に、上記のように構成されたオートテン
ショナの作動について説明する。上記のオートテンショ
ナにおいて、プーリ2bに当接するベルトTには、捩り
コイルばね4の捩りトルクによる張力が付与される。そ
して、回動部材2は、ベルトTの張力が一定に維持され
るように回動しようとする。その際に、回動部材2の回
動には、スプリングサポート3及びインサートベアリン
グ9によるダンピング力が作用する。つまり、上記捩り
トルクの固定側タング4aを支点とする反力により、ス
プリングサポート3の周方向の一部が回動部材2のボス
部2aに、また該ボス部2aがインサートベアリング9
にそれぞれ押し付けられてスプリングサポート3の内周
面とボス部2aの外周面との間、及び該ボス部2aの内
周面とインサートベアリング9の外周面との間にそれぞ
れ摺動抵抗が発生し、この摺動抵抗により回動部材2の
回動はダンピングされる。さらに、上記捩りトルクの回
動側タング4bを支点とする反力により、ブロック部2
1が固定部材1の軸部1aに押し付けられて両者間にも
摺動抵抗が発生し、この摺動抵抗によっても回動部材2
の回動はダンピングされる。
【0041】一方、上記回動部材2の回動に伴い、固定
側であるフロントプレート13と回動側であるスラスト
ワッシャ14との間にも摺動摩擦が生じ、このことで、
スラストワッシャ14の本体部分であるワッシャ部の摩
耗は、発明が解決しようとする課題の項で説明した提案
例においてブロック部がスラストワッシャと別体である
場合よりも速く進行しようとする。このとき、フロント
プレート13が、FTPEを含有する樹脂皮膜13aに
より表面処理されていて、スラストワッシャ13のワッ
シャ部との間の摩擦係数がブロック部21と固定部材1
の軸部1aとの間の摩擦係数よりも低いので、ワッシャ
部のフロントプレート13との摺動摩擦による摩耗の進
行は全体として抑えられるようになり、一方、上記ブロ
ック部21により発生するダンピング力は損なわれな
い。具体的に調べたところ、フロントプレートに樹脂被
膜が無い場合にワッシャ部の摩耗量が0.5mmに達す
るのと同じ使用時間が経過した時点でのスラストワッシ
ャ14のワッシャ部の摩耗量は、その5分の1の0.1
mmであった。また、オートテンショナ全体としての初
期ダンピング値は上記の場合と略同じであった。
【0042】したがって、本実施形態によれば、固定部
材1に対し回動部材2を捩りコイルばね4の捩りトルク
によりベルト押圧方向に回動付勢する一方、その捩りト
ルクの固定側タング4aを支点とする反力によりスプリ
ングサポート3を回動部材2のボス部2aに、またボス
部2aをインサートベリング9にそれぞれ押し付けて摺
動抵抗を発生させ、これら摺動抵抗により回動部材2の
回動をダンピングするようにしたオートテンショナにお
いて、回動側タング4bを支点とする捩りトルクの反力
により固定部材1の軸部1aに押し付けられて該軸部1
aとの間に摺動抵抗を発生させるブロック部21をスラ
ストワッシャ14に一体形成する際に、該スラストワッ
シャ14がフロントプレート13を、潤滑材を含有する
樹脂皮膜13aにより表面処理するようにしたので、ブ
ロック部21により新たに発生するダンピング力を損な
うことなく、スラストワッシャ14のワッシャ部の摩耗
を抑えることができる。
【0043】尚、上記実施形態では、フロントプレート
13の表面を、PTFEを含有する樹脂皮膜13aによ
り形成するようにしているが、PTFE以外の潤滑材を
含有する樹脂皮膜で形成してもよい。また、そのような
樹脂皮膜に代えて、PTFE等の潤滑材を含有する鍍金
により形成するようにしてもよく、これによってもワッ
シャ部の摩耗は2/3程度まで抑えられる。
【0044】また、上記実施形態では、フロントプレー
ト13の全表面を上記樹脂皮膜13aにより形成するよ
うにしているが、樹脂皮膜13aは、少なくともスラス
トワッシャ14との摺接面に形成されていればよい。
【0045】(実施形態2)図6は、本発明の実施形態
2に係るオートテンショナの要部を示している。尚、以
下の説明では上記実施形態1の場合と同じ部分には同じ
符号を付して示している。
【0046】本実施形態では、スラストワッシャ14
は、図7及び図8にも示すように、軸方向においてフロ
ントプレート13とは反対の側(図6の下側)に配置さ
れていてブロック部21が一体に形成された反プレート
側部材14aと、この反プレート側部材14aのフロン
トプレート13側(図6の上側)に配置されていて、該
反プレート側部材14aよりも低い摩擦特性を有するプ
レート側部材14bとが相対回動不能に係合されてなっ
ており、このことで、フロントプレート13及びスラス
トワッシャ14間の摩擦係数がブロック部21及び軸部
1a間の摩擦係数よりも低くなされている。
【0047】具体的には、上記プレート側部材14b
は、例えばPTFEを含有するナイロン4−6からなっ
ており、一方、反プレート側部材14aは、ナイロン6
−6からなっている。これらプレート側部材14bの厚
さ及び反プレート側部材14aのワッシャ部分の厚さ
は、共に従来のスラストワッシャの厚さの1/2とされ
ている。また、プレート側部材14bには、周方向の複
数箇所(図示する例では3箇所)に軸方向に貫通する係
止孔22,22,…が設けられている一方、反プレート
側部材14aのフロントプレート13側の面(図の上側
の面)には、対応する係止孔22に係入して該反プレー
ト側部材14aを相対回動不能に結合させるための突部
23,23,…が設けられている。尚、フロントプレー
ト13は、実施形態1の場合とは異なり、潤滑材を含有
しない通常の鍍金により表面処理されている。その他の
構成は実施形態1の場合と同じであるので説明は省略す
る。
【0048】上記のように構成されたオートテンショナ
においては、スラストワッシャ14は、フロントプレー
ト13側に配置されるプレート側部材14bと、このプ
レート側部材14bのフロントプレート13側とは反対
の側に配置される反プレート側部材14aとからなって
おり、これらプレート側部材14bと反プレート側部材
14aとは相対回動不能に係合している。そして、ブロ
ック部21が反プレート側部材14aに一体形成されて
いるとともに、プレート側部材14bが反プレート側部
材14aよりも低い摩擦特性を有しており、このこと
で、フロントプレート13とスラストワッシャ14との
間の摩擦係数がブロック部21及び軸部1a間の摩擦係
数よりも低く設定されている。
【0049】したがって、本実施形態によっても、上記
実施形態1の場合と同じ効果を奏することができる。
【0050】(実施形態3)図9は、本発明の実施形態
3に係るオートテンショナの要部を示している。尚、本
実施形態においても上記実施形態1の場合と同じ部分に
は同じ符号を付して示している。
【0051】本実施形態では、スラストワッシャ14
は、図10及び図11にも示すように、半径方向内方に
配置されていてブロック部21が一体に形成された内周
部材14cと、この内周部材14cの半径方向外方に配
置されかつ該内周部材14cよりも低い摩擦特性を有す
る外周部材14dとが組み合わされてなっている。
【0052】具体的には、上記内周部材14cは例えば
ナイロン6−6からなっており、一方、外周部材14d
は、例えば潤滑材であるPTFEを含有するナイロン4
−6からなっている。これら内周部材14cのワッシャ
部分の厚さ及び外周部材14dの厚さは、共に従来のス
ラストワッシャの厚さと同じにされている。尚、フロン
トプレート13は、実施形態2の場合と同様に通常の鍍
金により表面処理されている。その他の構成は実施形態
1の場合と同じであるので説明は省略する。
【0053】上記のように構成されたオートテンショナ
においては、スラストワッシャ14は、半径方向外方に
配置される外周部材14dと、この外周部材14dの半
径方向内方に配置される内周部材14cとが組み合わさ
れてなっている。そして、ブロック部21が内周部材1
4cに一体形成されているとともに、外周部材14dが
内周部材14cよりも低い摩擦特性を有しており、この
ことで、フロントプレート13とスラストワッシャ14
の外周側部分との間の摩擦係数がブロック部21及び軸
部1a間の摩擦係数よりも低く設定されている。
【0054】したがって、本実施形態によっても、上記
実施形態1の場合と同じ効果を奏することができる。
【0055】尚、上記実施形態では、スラストワッシャ
14を、ブロック部21が一体形成された内周部材14
cと、この内周部材14cよりも低い摩擦特性を有する
外周部材14dとが組み合わされてなるものとするよう
にしているが、これとは逆に、半径方向外方に配置され
ていて摺動部が一体形成された外周部材と、この外周部
材の半径方向内方に配置されていて、該外周部材よりも
低い摩擦特性を有する内周部材とが組み合わされてなる
ものとするようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、固定体に固定される固定部材と、この固定部材
の軸部上に外嵌合されかつ抜止プレートにより樹脂ワッ
シャを介して抜止めされたボス部において回動可能に支
持され、ベルト押圧部によりベルトを押圧する回動部材
と、この回動部材のボス部上に外嵌合されかつ固定部材
に回動不能に固定されたダンピング部材と、このダンピ
ング部材上に外嵌合されて固定部材及び回動部材間に介
装され、捩りトルクにより回動部材をベルト押圧方向に
回動付勢する一方、該捩りトルクの固定側タングを支点
とする反力によりダンピング部材の周方向の一部をボス
部に押し付ける捩りコイルばねと、この捩りコイルばね
と軸部との間に回動部材と一体回動するように設けられ
かつ樹脂ワッシャに一体に形成され、捩りトルクの回動
側タングを支点とする反力により軸部に摺動可能に押し
付けられる摺動部とを備えたオートテンショナに対し、
上記抜止プレートと樹脂ワッシャの少なくとも一部との
間の摩擦係数を、摺動部及び軸部間の摩擦係数よりも低
く設定するようにしたので、上記摺動部により新たに発
生するダンピング力を損なうことなく樹脂ワッシャのワ
ッシャ部の摩耗を抑えることができる。
【0057】請求項2の発明によれば、上記抜止プレー
トの少なくとも樹脂ワッシャとの摺接面を、潤滑材を含
有する樹脂皮膜により形成するようにしたので、上記請
求項1の発明による効果を具体的にかつ適正に得ること
ができる。
【0058】請求項3の発明によれば、上記抜止プレー
トの少なくとも樹脂ワッシャとの摺接面を、潤滑材を含
有する鍍金により形成するようにしたので、請求項2の
発明の場合と同様に上記請求項1の発明による効果を具
体的にかつ適正に得ることができる。
【0059】請求項4の発明によれば、上記樹脂ワッシ
ャを、摺動部が一体に形成された反プレート側部材と、
この反プレート側部材よりも低い摩擦特性を有するプレ
ート側部材とからなるものとするようにしたので、この
発明によっても、上記請求項1の発明による効果を具体
的にかつ適正に得ることができる。
【0060】請求項5の発明によれば、上記樹脂ワッシ
ャを、摺動部が一体形成された内周部材と、この内周部
材よりも低い摩擦特性を有する外周部材とからなるもの
とするようにしたので、請求項4の発明の場合と同様に
上記請求項1の発明による効果を具体的にかつ適正に得
ることができる。
【0061】請求項6の発明によれば、上記樹脂ワッシ
ャを、摺動部が一体形成された外周部材と、この外周部
材よりも低い摩擦特性を有する内周部材とからなるもの
とするようにしたので、請求項4及び5の発明の場合と
同様に上記請求項1の発明による効果を具体的にかつ適
正に得ることができる。
【0062】請求項7の発明によれば、上記低摩擦特性
を有する部材を、潤滑材を含有する樹脂からなるものと
するようにしたので、上記請求項4〜6の発明による効
果を具体的に得ることができる。
【0063】請求項8の発明によれば、上記潤滑材を、
PTFEとするようにしたので、上記請求項2,3及び
7の発明による効果を適正に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5のI−I線拡大断面図である。
【図2】スラストワッシャを示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るオートテンショナを
示す平面図である。
【図4】オートテンショナを示す底面図である。
【図5】オートテンショナを示す側面図である。
【図6】本発明の実施形態2に係るオートテンショナの
要部を示す図1相当図である。
【図7】スラストワッシャを示す分解斜視図である。
【図8】スラストワッシャを示す縦断面図である。
【図9】本発明の実施形態3に係るオートテンショナの
要部を示す図1相当図である。
【図10】スラストワッシャを示す分解斜視図である。
【図11】スラストワッシャを示す縦断面図である。
【図12】従来のオートテンショナを一部を切り欠いて
示す平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【符号の説明】
1 固定部材 1a 軸部 2 回動部材 2a ボス部 2b プーリ(ベルト押圧部) 3 スプリングサポート(ダンピング部材) 4 捩りコイルばね 4a 固定側タング(固定部材側のタング) 4b 回動側タング(回動部材側のタング) 13 フロントプレート(抜止プレート) 13a 樹脂皮膜 14 スラストワッシャ(樹脂ワッシャ) 14a 反プレート側部材 14b プレート側部材 14c 内周部材 14d 外周部材 21 ブロック部(摺動部) P 回動軸心

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部を有し、固定体に固定される固定部
    材と、 上記固定部材の軸部上にその先端側から回動可能に外嵌
    合されるボス部と、ベルトが走行可能に掛け渡されるベ
    ルト押圧部とを有し、上記ボス部において固定部材に回
    動可能に支持された回動部材と、 上記固定部材の軸部先端に取り付けられ、該軸部からの
    上記回動部材のボス部の抜止めを行う抜止プレートと、 上記抜止プレートと上記回動部材のボス部との間に介装
    された樹脂ワッシャと、 上記回動部材のボス部上に該ボス部に対し摺動可能に外
    嵌合されかつ上記固定部材に回動不能に固定されたダン
    ピング部材と、 上記ダンピング部材上に外嵌合された状態で上記固定部
    材及び回動部材間に介装され、回動軸心回りの捩りトル
    クにより回動部材をベルト押圧部がベルトを押圧する方
    向に回動付勢する一方、固定部材側のタングを支点とす
    る上記捩りトルクの反力により上記ダンピング部材の周
    方向の一部を上記ボス部に押し付ける捩りコイルばね
    と、 上記捩りコイルばねと上記固定部材の軸部との間に上記
    回動部材と一体となって回動するように設けられている
    とともに上記樹脂ワッシャに一体形成され、上記捩りコ
    イルばねの捩りトルクにおける回動部材側のタングを支
    点とする反力により上記軸部に摺動可能に押し付けられ
    る摺動部とを備え、 上記抜止プレートと上記樹脂ワッシャの少なくとも一部
    との間の摩擦係数が、上記摺動部と上記固定部材の軸部
    との間の摩擦係数よりも低く設定されていることを特徴
    とするオートテンショナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオートテンショナにおい
    て、 抜止プレートの少なくとも樹脂ワッシャとの摺接面が、
    潤滑材を含有する樹脂皮膜により形成されていることを
    特徴とするオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のオートテンショナにおい
    て、 抜止プレートの少なくとも樹脂ワッシャとの摺接面が、
    潤滑材を含有する鍍金により形成されていることを特徴
    とするオートテンショナ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のオートテンショナにおい
    て、 樹脂ワッシャは、 軸方向における抜止プレートとは反対の側に配置され、
    摺動部が一体形成された反プレート側部材と、 上記反プレート側部材の上記抜止プレートの側に相対回
    動不能に設けられ、該反プレート側部材よりも低い摩擦
    特性を有するプレート側部材とからなることを特徴とす
    るオートテンショナ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のオートテンショナにおい
    て、 樹脂ワッシャは、 半径方向内方に配置され、摺動部が一体形成された内周
    部材と、 上記内周部材の半径方向外方に配置され、該内周部材よ
    りも低い摩擦特性を有する外周部材とからなることを特
    徴とするオートテンショナ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のオートテンショナにおい
    て、 樹脂ワッシャは、 半径方向外方に配置され、摺動部が一体形成された外周
    部材と、 上記外周部材の半径方向内方に配置され、該外周部材よ
    りも低い摩擦特性を有する内周部材とからなることを特
    徴とするオートテンショナ。
  7. 【請求項7】 請求項4,5又は6記載のオートテンシ
    ョナにおいて、 低摩擦特性を有する部材は、潤滑材を含有する樹脂から
    なることを特徴とするオートテンショナ。
  8. 【請求項8】 請求項2,3又は7記載のオートテンシ
    ョナにおいて、 潤滑材は、ポリテトラフルオロエチレンであることを特
    徴とするオートテンショナ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003087625A1 (de) * 2002-04-18 2003-10-23 Ina-Schaeffler Kg Spannvorrichtung
DE102005059580A1 (de) * 2005-12-14 2007-06-21 Schaeffler Kg Spannvorrichtung mit Reibdämpfung

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WO2003087625A1 (de) * 2002-04-18 2003-10-23 Ina-Schaeffler Kg Spannvorrichtung
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