JPH08131755A - 調湿材とこれを利用した壁紙 - Google Patents

調湿材とこれを利用した壁紙

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JPH08131755A
JPH08131755A JP6271483A JP27148394A JPH08131755A JP H08131755 A JPH08131755 A JP H08131755A JP 6271483 A JP6271483 A JP 6271483A JP 27148394 A JP27148394 A JP 27148394A JP H08131755 A JPH08131755 A JP H08131755A
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JP
Japan
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humidity control
fiber
fiber sheet
mixed fiber
deodorant
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JP6271483A
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Motoyasu Nakanishi
幹育 中西
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Suzuki Sogyo Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Sogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内の水分の吸湿・保水作用と脱臭・抗菌、
防カビ作用に優れた調湿材と、これを利用した室内の広
い表面積で対応できる壁紙を提供する。 【構成】 ポリアクリル酸ナトリウム等繊維化した超高
吸水繊維1と脱臭剤を担持した脱臭繊維2との混繊シー
ト3を芯層となし、通気性の良い表皮材4,5によって
被覆する等、少なくとも一面を化粧面とした調湿材10
及びこれを利用した壁紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分の調湿作用と悪臭
の脱臭・抗菌作用,防カビ作用を持った調湿材に関し、
特に家屋の壁紙等として最適な調湿材としたものに係
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の壁紙の素材は、塩化ビニ
ルシートを素材とし、この表面に凹凸面やプリント柄を
施し、裏面に接着剤を付着したものである。又、高級感
を出したいときは、厚手の繊維シートで壁紙を織り、壁
面に接着剤で貼り付けている。他方、日本家屋の土壁や
障子は、それ自体に吸湿,保水性があり、室内の調湿,
防カビ作用を行う素材として古くから使用されている。
更に、エアコンには、空気中のゴミや悪臭を除去する空
気フィルタが使用されているし、衣服は、人体の保温,
調湿作用をするものとして無くてはならないものであ
る。
【0003】又、特開平6ー47277号公報では、酢
酸ビニル50〜99.8モル%、不飽和カルボン酸50
〜0.2モル%よりなる共重合体の酢酸ビニル成分の7
0モル%以上がケン化されてなる共重合体ケン化物と、
潮解性物質と、チタン,アルミニウム,マグネシウム,
カルシウム,珪素から選ばれる一種類以上の元素と、亜
鉛とを主成分とする酸化物凝集体粒子(TZ,SZ脱臭
剤)とを有する脱臭調湿材を提供している。この脱臭調
湿材は、環境中の湿気を吸収する乾燥剤的機能に、又、
適正な湿度に維持するための調湿材的機能に、脱臭機能
及び抗菌作用,防カビ作用を付与した性質を持ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、脱臭調湿材を例えば壁紙として利用すると、微粉末
脱臭剤等を練り込んでシート状としたので、重量が重く
なったり、脱臭剤が脱落しやすかったりして、長期間安
定した使用が困難である。又、通気性にも乏しいから、
水分の吸湿・保水作用と脱臭・抗菌作用,防カビ作用が
充分発揮できない問題がある。
【0005】本発明は、上記従来技術の調湿材や壁紙等
に見られる問題点に鑑みて開発されたもので、水分の吸
湿・保水作用と脱臭・抗菌作用,防カビ作用に優れ、且
つ、軽量で通気性に優れた調湿材と、軽量で通気性に優
れ室内の広い表面積で使用ができる壁紙等を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1の調湿材は、ポリアクリル酸ナト
リウムを繊維化した超高吸水繊維と、チタン,アルミニ
ウム,マグネシウム,カルシウム,珪素から選ばれる一
種類以上の元素と亜鉛とを主成分とする酸化物凝集体粒
子を混ぜた脱臭繊維との混繊シートを芯層となし、少な
くともその一面を化粧面としたことを特徴とするもので
ある。又、請求項2記載の調湿材は、請求項1記載の調
湿材において、化粧面は通気性の良い表皮材によって被
覆して形成することを特徴とするものである。又、請求
項3記載の調湿材は、請求項1記載の調湿材において、
芯層となる混繊シートの表面側を通気性の良い紙,布,
不織布等の表皮材で被覆させ、上記表皮材と混繊シート
とを部分的に接合してなることを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の請求項1によると、超高吸水繊維と脱
臭剤を担持した脱臭繊維との混繊シートを芯層としてい
るから、先ず、超高吸水繊維により、生理食塩水(0.
9%)の吸収特性として自重の37倍の吸水作用をな
し、純水では自重の70倍の吸水作用をなして優れた吸
水性を発揮する。又、吸水速度も約15秒間で平衡吸水
量の90%に到達する。それに、吸湿特性として、相対
湿度30℃/80%にて、68%の吸湿率を発揮するほ
か、乾燥後容易に元に戻り、初期の吸湿特性を示すた
め、繰返使用を可能にする。
【0008】更に、脱臭剤を担持した脱臭繊維により、
吸水に伴い発生する悪臭気も脱臭作用と抗菌作用及び防
カビ作用とにより完全に脱臭・殺菌する。そして、混繊
シートの少なくとも一面を化粧面とすることで超高吸水
繊維等の混繊シートが安全に保持されて形崩れしない調
湿材とする。又、請求項2記載の調湿材は、請求項1記
載の調湿材において、化粧面として通気性に優れた不織
布等の表皮材により混繊シートの芯層を被覆すること
で、超高吸水繊維等の混繊シートが安全に保持されて形
崩れしない。
【0009】本発明の請求項3によると、上記調湿材を
利用した壁紙の超高吸水繊維が室内の水分の吸湿・保水
作用をする。このため、一旦吸水した水分は放水しにく
くし、乾燥時に徐々に放水され、室内の湿度管理がなさ
れる。また、脱臭剤を担持した脱臭繊維が室内での喫煙
等による空気の汚れに対して脱臭・抗菌作用を行う。更
に、表皮材と混繊シートとを部分的に接合したから、混
繊シートは外力によるズレ,ヨジレに対する耐摩耗性が
発揮され、壁紙に要求される全ての作用を発揮する。
【0010】
【実施例】本発明に係る調湿材とこれを利用した壁紙等
の実施例につき、図面により具体的に説明する。図1は
本発明に係る調湿材10の断面図であり、図2は調湿材
10の上下表皮材を溶着した断面図である。また、図3
は表皮材の表面を示す拡大図である。
【0011】本発明に係る調湿材10の積層構造は、図
1のようになっている。ポリアクリル酸ナトリウムを繊
維化した超高吸水繊維1(ポリエステルをベースとし、
これにポリアクリル酸ナトリウムを繊維化したものを散
在的に係合担持させたもの)と、SZ脱臭剤を担持した
SZ繊維2とを不織布化した混繊維(混繊シート)3を
芯層となしている。上記混繊シート3は、吸水時に、膨
潤,繊維離脱,脆い,滑る等の特性を示すから、通気性
に優れた紙,布,不織布等の表皮材4,5によってサン
ドイッチ状に被覆され、これにより、三層構造に成形さ
れた調湿材10を組成する。
【0012】上記調湿材10は、外力や自重等で変形す
る場合は、図2,3に示すように、芯層となる混繊シー
ト3を被覆する上下層の紙,布,不織布等の表皮材4,
5を格子状(網目状等でもよい)に接合部(a)にて熱
溶着して接合される。尚、部分的に接合する方法として
は、上記のように格子状や網目状に線接合するほか、点
在的に点接合することもできるし、熱溶着に代えて縫合
等の手段を使用しても良い。又、図4に示すように、上
記三層構造に代えて、混繊シート3を不織布等によって
表皮のみで被覆し、二層構造に成形された調湿材10と
することもできる。この場合、例えば、混繊シート3自
体が熱可塑性であるため熱溶着が可能であり、押し型6
を使用して表皮材4と芯層3との間で熱溶着を行ない格
子状や網目状にエンボスを付けることが考えられる。
又、図5に示すように、混繊シート3の単層構造とし、
表面を化粧面とすることもできる。この場合、例えば、
混繊シート3自体が熱可塑性であるため押し型6で格子
状や網目状にエンボスを付けるとともに、混繊シート3
の表面はアイロン7で加熱・押圧し、けば立ち8を押さ
えて滑らかな表面とし、内部は通気性を保持した状態と
することが考えられる。
【0013】以下、上記調湿材10を組成する各要素の
詳細説明をする。ポリアクリル酸ナトリウムを繊維化し
た超高吸水繊維1は、一例として鐘紡の商品名「ベルオ
アシス」として市販されているものである。この超高吸
水繊維1は、数々の優れた機能を発揮する特性を持って
いる。先ず、優れた吸水性を持ち、生理食塩水(0.9
%)の吸収特性として自重の37倍の吸水作用をなし、
純水では自重の70倍の吸水作用をなす。又、優れた保
水性を持ち、生理食塩水(0.9%)の保水特性とし
て、0.3PSIの加圧下でも自重の28倍の保水性を
示す。更に、優れた吸水速度を持ち、繊維径は25ミク
ロンと小さく、又、繊維表面に無数の針状の皺を有する
ため、比表面積が大きく、僅か15秒間で平衡吸水量の
90%に到達する。(しかし、繊維間の凝集等の発生は
なく、均一な吸水性を示す。)
【0014】そして、優れた吸湿,放湿特性を持ち、吸
湿特性として、相対湿度30℃/80%にて、68%の
吸湿率を発揮するほか、乾燥後容易に元に戻り、初期の
吸湿特性を示すため繰返し使用できる。また、繊維形状
を有しているために優れた加工特性を持ち、他の繊維と
容易に混繊できる。この結果、個々の繊維特性を生かし
た様々な厚さ,形状の不織布,織物等に加工できる。更
に、優れた光,熱安定性を持ち、光に照射しても、、熱
に対しても吸水に変化は見られない。
【0015】上記超高吸水繊維1に混繊する酸化物凝集
体粒子を担持した脱臭繊維は、脱臭・抗菌作用を持ち、
例えば、帝人の商品名「リベルテII」として市販されて
いるものである。これは中心の芯繊維をポリエステルと
し、周囲の鞘繊維をポリエチレンとし、その鞘繊維中
に、珪素と亜鉛を主成分とする酸化物凝集体粒子(SZ
脱臭剤)を分散,担持させて成る芯鞘繊維である。上記
SZ脱臭剤は、酸化亜鉛と酸化珪素との緊密結合体粒子
からなる白色微粉末であり、硫化水素,アンモニア等の
悪臭ガスに対し良好な脱臭性能を有し、安全性が高く,
加工が容易である等の特徴を有するものであり、その詳
細は特開昭63−246167号公報に開示されている
ものである。尚、上記SZ脱臭剤のほか、チタンと亜鉛
を主成分とする酸化物凝集体粒子(TZ脱臭剤)等を使
用してもよく、その詳細は特開昭63−54935号公
報に開示されているものである。上記SZ繊維と超高吸
水繊維1とで混繊維(混繊シート)3を組成する。しか
して、上記混繊維(混繊シート)3は、高吸水性,高吸
水速度,保水性,吸放湿特性等々と脱臭・抗菌作用等の
複合特性を持った吸水・脱臭・抗菌繊維となっている。
【0016】上記混繊シート3を芯層となし、これを通
気性に優れ熱溶着も可能な不織布,紙,布,繊維等の表
皮材4,5によって被覆して調湿材10を成形する。上
記混繊シート3は、その吸水時に膨潤して繊維離脱を起
こし、又、脆い,滑る等の状態を呈するから、少なくと
も通気性と耐摩耗性に優れた表被材4,5で被覆するこ
とが望ましい。上記不織布としては、一例として帝人の
商品名「ELK・エルク」として市販されているものが
ある。その特性は、ポリエステル短繊維11の交錯点
(溶解接点)をアメーバ状の立体構造としてエラステッ
ク・ポリマーで固着することで、立体構造体のフォルム
を安定化したタングル・スプリング構造を呈している。
しかして、立体的にしっかり、しなやかに絡み合い、弾
力性や耐摩耗性、通気性の優れたものとなっている。
【0017】以上のように、上記調湿材10によると、
超高吸水繊維1と脱臭剤を担持したSZ繊維2との混繊
シート3を芯層としているから、超高吸水繊維1によ
り、生理食塩水(0.9%)の吸収特性として自重の3
7倍の吸水作用をなし、純水では自重の70倍の吸水作
用をなして優れた吸水性を発揮する。又、吸水速度も約
15秒間で平衡吸水量の90%に到達する。それに、吸
湿特性として、相対湿度30℃/80%にて、68%の
吸湿率を発揮するほか、乾燥後容易に元に戻り、初期の
吸湿特性を示すため、特性を劣化させることなく繰返し
使用できる。そして、脱臭剤を混ぜたSZ繊維2によ
り、吸水に伴い発生する悪臭気も脱臭作用と抗菌作用と
により完全に脱臭・殺菌する。
【0018】また、通気性に優れた不織布,紙,布,繊
維等の表皮材4,5により混繊シート3の芯層を被覆す
る等の手段により芯層の表面を化粧面としているから、
中身の混繊シート3を保護する一方で、その複合的な作
用効果を安定して発揮させられる。また、調湿材10
は、超高吸水繊維1と脱臭剤を担持したSZ繊維、また
はこれに加えて、不織布,紙,布,繊維等の表皮材で形
成しているから、軽量であり、壁紙等の広い表面積を必
要とする場合に有利であり、また、通気性も良いので空
気等との接触面積を大きく確保して効率の良い調湿,脱
臭作用を期待できる。
【0019】続いて、図6を参照して上記調湿材10を
利用した壁紙11の実施例を説明する。壁紙11は、芯
層となる混繊シート3の表面側を通気性の良い紙,布,
繊維等の表皮材13で被覆させ、この混繊シート3の裏
面側は塩化ビニルシート15で被覆するとともに、上記
表裏両面を網目状又は格子状に溶着して部分的に接合し
た構造とする。紙,布,繊維等の表皮材13は、接着層
(ホットメルトフィルム等)をラミネートしてあり、加
熱押圧により塩化ビニルシート15と溶着する。更に、
上記塩化ビニルシート15の裏面には、必要に応じて壁
面19と接着する接着層17をラミネートしている。
尚、壁紙11としては、塩化ビニルシート15なしに、
直接芯層3に糊剤、粘着剤を塗布形成してもよく、この
場合には、二層構造で、溶着は表皮材13と芯層3との
間で行うことになる。又、上記塩化ビニルシート15は
通気性であることが望ましい。
【0020】しかして、上記調湿材10を利用した壁紙
11によると、超高吸水繊維1は、室内の水分の吸湿・
保水作用をなし適宜湿度になるように作用する。また、
脱臭剤を担持したSZ繊維が室内の空気の汚れに伴う脱
臭・抗菌作用を行う。更に、芯層となる混繊シート3の
表面側を表皮材13で被覆し、且つ表皮材と混繊シート
3とを部分的に溶着して接合しているから、強い外力に
よるズレ,ヨジレに対しても変形せず、弾力性や耐摩耗
性が発揮され、壁紙11に要求される全ての作用効果を
発揮する。また、上記調湿材10を利用した壁紙11
は、軽量であり、広い表面積を必要とする場合に有利で
あり、通気性もよいので空気等との接触面積を大きく確
保して効率の良い調湿,脱臭作用を期待できる。
【0021】尚、上記調湿材10を使用した用途は他に
も多数存在する。その使用例を紹介する。先ず、図7に
示すように、空気中のゴミや悪臭を除去するパッケージ
・エアコンとか空気清浄機用のエアフィルタとして使用
される。図7に示すエアコン30において、エアフィル
タEFは、超高吸水繊維1と脱臭剤を担持したSZ繊維
2との混繊シート3を芯層となし、図2のように、通気
性の表皮材4,5等によって被覆し、上下層で格子状ま
たは網目状等の形状に溶着して接合している。よって、
エアフィルタに調湿材10が持つ調湿,吸水作用と、脱
臭,抗菌,防カビ作用の機能が付加され、また、溶着筋
は形状保持の補強の作用を発揮するものである。
【0022】又、人体の保温,調湿作用をする衣服にも
使用される。図8に示すように、衣服40の表地41と
裏地43との間の肩パット45内に本発明の調湿材10
を内蔵させることで、その調湿材10が持つ調湿,吸水
作用と、脱臭,抗菌,防カビ作用が発揮される。勿論、
衣服の裏打材やブラジャーパットとして使用するときも
同様の作用効果を発揮する。
【0023】又、窓枠等の結露受け材としても使用され
る。上記調湿材10をテープ状等の形状に成形し、これ
を窓枠やレール部分等に貼着するものである。この場合
も、結露による水滴や湿気に対する調湿,吸水作用と、
脱臭,抗菌,防カビ作用を発揮することができるもので
ある。又、街路灯等のランプ類についても使用される。
すなわち、上記調湿材10をテープ状等の形状に成形
し、これをランプ内に配置する。この場合も、結露によ
る水滴や湿気に対する調湿,吸水作用と、脱臭,抗菌,
防カビ作用を発揮することができる。
【0024】上記各実施例は、本発明の限られた実施例
を説明したものであり、発明の要旨内での形状変更や材
料変更を行えること勿論である。例えば、壁紙以外の用
途として使用する時は、調湿材10の両面に凸面bを設
けても良い。
【0025】
【効果】以上詳述したように、本発明の請求項1の調湿
材によると、超高吸水繊維と脱臭剤を担持した脱臭繊維
との混繊シートを芯層としているから、高吸水性,高吸
水速度,保水性,吸放湿特性と脱臭・抗菌,防カビ作用
等の複合特性を有し、調湿材として優れた機能を発揮で
きる。更に、芯層の少なくとも一面を化粧面としたの
で、中身の混繊シートを保護するほか、その作用を長期
間にわたって発揮できる。
【0026】また、調湿材は、芯層の部分を超高吸水繊
維と脱臭剤を担持した脱臭繊維とし、表皮材を不織布,
紙,布,繊維等で形成しているから、軽量であり、広い
表面積を必要とする場合に有利であり、また、通気性も
よいので空気等との接触面積を大きく確保して効率の良
い調湿,脱臭作用を期待できる。
【0027】本発明の請求項2の壁紙によるときは、上
記超高吸水繊維を含んだ壁紙が室内の過剰な水分の吸湿
・保水作用をするほか、脱臭剤を担持した脱臭繊維が室
内の空気中の脱臭・抗菌作用,防カビ作用を行い、芯層
となる混繊シートを表皮材で被覆し、表皮材と混繊シー
トとを部分的に接合したから、外力によるズレ,ヨジレ
に対する耐摩耗性が発揮され、壁紙に要求される全ての
機能を発揮する。
【0028】また、壁紙は、芯層の部分を超高吸水繊維
と脱臭剤を担持した脱臭繊維とし、表皮材を不織布,
紙,布,繊維等で形成しているから、軽量であり広い表
面積を必要とする場合に有利であり、また、通気性もよ
いので空気等との接触面積を大きく確保して効率の良い
調湿,脱臭作用を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図で、調湿材の断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例を示す図で、調湿材の表皮材を
格子状とした断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す図で、表皮材の拡大斜視
図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す図で、調湿材の断面
図である。
【図5】本発明の実施例を示す図で、調湿材の断面図で
ある。
【図6】本発明の実施例を示す図で、壁紙の断面図であ
る。
【図7】本発明の実施例を示す図で、エアフィルタの断
面図である。
【図8】本発明の実施例を示す図で、衣服の肩パットの
断面図である。
【符号の説明】
1 超高吸水繊維 2 SZ繊維 3 混繊維(混繊シート) 4,5,13 表皮材 10 調湿材 11 壁紙 15 貼付材(塩化ビニルシート) a 接合部 b 凸面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/81 B32B 5/26 9349−4F D21H 27/20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアクリル酸ナトリウムを繊維化した
    超高吸水繊維と、チタン,アルミニウム,マグネシウ
    ム,カルシウム,珪素から選ばれる一種類以上の元素と
    亜鉛とを主成分とする酸化物凝集体粒子を混ぜた脱臭繊
    維との混繊シートを芯層となし、少なくともその一面を
    化粧面としたことを特徴とする調湿材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の調湿材において、化粧面
    は通気性の良い表皮材によって被覆して形成することを
    特徴とする調湿材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の調湿材において、芯層と
    なる混繊シートの表面側を通気性の良い紙,布,不織布
    等の表皮材で被覆させ、上記表皮材と混繊シートとを部
    分的に接合してなることを特徴とする壁紙。
JP6271483A 1994-11-04 1994-11-04 調湿材とこれを利用した壁紙 Pending JPH08131755A (ja)

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