JP2001035679A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2001035679A
JP2001035679A JP20647199A JP20647199A JP2001035679A JP 2001035679 A JP2001035679 A JP 2001035679A JP 20647199 A JP20647199 A JP 20647199A JP 20647199 A JP20647199 A JP 20647199A JP 2001035679 A JP2001035679 A JP 2001035679A
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discharge lamp
power supply
circuit
peak
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JP20647199A
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Masashi Nishikubo
将士 西窪
Toshihiro Niihama
敏洋 新浜
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Panasonic Life Solutions Ikeda Electric Co Ltd
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Ikeda Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるワット数の放電灯が使用される場合で
も、その放電灯の寿命末期状態を確実に検出できるよう
にする。 【解決手段】 放電灯Laの両端電圧を検出する両端電
圧検出回路7と、放電灯Laの正電圧を検出する正電圧
検出回路8と、放電灯Laの負電圧を検出する負電圧検
出回路9とが設けられ、正電圧検出回路8により検出し
た放電灯Laの正電圧と負電圧検出回路9により検出し
た放電灯Laの負電圧とを比較し、両者間に所定値以上
の差があるときに片側エミレスと判別し、両端電圧検出
回路7により検出した両端電圧値が所定値以上のとき両
側エミレスと判別する判別手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ回路の
出力で放電灯を高周波点灯させるようにした放電灯点灯
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放電灯を点灯させるための放電灯点灯装
置としては、従来より、直流電源の電源電圧を所定の直
流電圧に変換するチョッパ回路と、一対のスイッチ素子
を交互にオンオフさせてチョッパ回路の出力を高周波に
変換するインバータ回路とを備え、インバータ回路の出
力で放電灯を高周波点灯させるようにしたものがある。
この種の放電灯点灯装置では、用途に応じていろいろな
ワット数の放電灯が使用され、ワット数によって放電灯
電圧,光出力等の特性が異なる。
【0003】ところで、放電灯は寿命末期時には、エミ
レスと呼ばれる現象が発生する。エミレスとは、フィラ
メントに塗ってある電子放射物質の喪失を意味し、一方
のフィラメントのみがエミレスとなる片側エミレスと両
方のフィラメントがエミレスとなる両側エミレスとがあ
り、一般に放電灯の管電圧が高くなる傾向がある。この
ため、従来の放電灯点灯装置では、放電灯の両端電圧を
検出する電圧検出回路を設け、放電灯の両端電圧が基準
電圧まで上昇したとき、放電灯が寿命末期であると判別
して、インバータ回路の出力を低減し、又はインバータ
回路の発振を停止し、これにより、放電灯のエミレス時
に、放電灯点灯装置の部品ストレスの増大や発熱を防止
するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、放電灯が寿命
末期で両側エミレスになると、放電灯の両端電圧が正常
点灯時に比べて相当高くなるため、放電灯の両端電圧を
検出することにより、放電灯が寿命末期であることを判
別することができるが、放電灯の片側エミレス時におい
ては、放電灯が半波放電等を起こして、放電灯の電圧が
片側のみ高くなって、放電灯の両端電圧は正常点灯時に
比べてそれほど高くならない。従って、用途に応じてい
ろいろなワット数の放電灯が使用される場合には、ワッ
ト数によって放電灯電圧,光出力等の特性が異なるた
め、放電灯の片側エミレス時に確実にエミレス検出を行
うことができなくなるという問題があった。
【0005】また、従来の放電点灯装置では、チョッパ
回路に使用されるアクティブフィルター用のチョーク
は、想定される負荷のあらゆるモードでも飽和しない様
な性能が必要とされ、アクティブフィルターの負荷が最
大となるのは、放電灯の寿命末期あるいは放電灯の始動
時(放電灯の発振電圧発生時)であり、正常ランプ点灯
時はこれらよりも負荷が軽いのが一般的である。従っ
て、放電灯の寿命末期、或いは放電灯の始動時(放電灯
の発振電圧発生時)でも飽和しない様な性能のアクティ
ブフィルター用のチョークが必要であり、このため放電
灯の正常点灯時には過剰性能となっており、アクティブ
フィルター用のチョークの形状が大きくなり、コスト
増、スペース増を招いていた。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、異なるワット
数の放電灯が使用される場合でも、その放電灯の寿命末
期状態を確実に検出できるようにしたものである。ま
た、アクティブフィルタのチョークの最大負荷を放電灯
の正常点灯時とすることができて、アクティブフィルタ
ー用のチョークの小型化が可能となるようにしたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るための本発明の技術手段は、直流電源の電源電圧を高
周波電圧に変換するインバータ回路5を備え、インバー
タ回路5の出力で放電灯Laを高周波点灯させるように
した放電灯点灯装置において、放電灯Laの両端電圧を
検出する両端電圧検出回路7と、放電灯Laの正電圧を
検出する正電圧検出回路8と、放電灯Laの負電圧を検
出する負電圧検出回路9とが設けられ、正電圧検出回路
8により検出した放電灯Laの正電圧と負電圧検出回路
9により検出した放電灯Laの負電圧とを比較し、両者
間に所定値以上の差があるときに片側エミレスと判別
し、両端電圧検出回路7により検出した両端電圧値が所
定値以上のとき両側エミレスと判別する判別手段が設け
られている点にある。
【0008】また、本発明の他の技術的手段は、直流電
源の電源電圧を所定の直流電圧に変換するチョッパ回路
3と、一対のスイッチ素子Q2,Q3を交互にオンオフ
させてチョッパ回路3の出力を高周波に変換するインバ
ータ回路5とを備え、インバータ回路5の出力で放電灯
Laを高周波点灯させるようにした放電灯点灯装置にお
いて、チョッパ回路3の出力であるチョッパ電圧を検出
するチョッパ電圧検出回路13が設けられ、チョッパ電
圧検出回路13により検出したチョッパ電圧が所定値以
下になったとき、インバータ回路5から放電灯Laへの
出力を抑制するように、インバータ回路5のスイッチ素
子Q2,Q3を制御する制御手段が設けられている点に
ある。
【0009】また、本発明の他の技術的手段は、交流電
源1を整流平滑した直流電源の電源電圧を所定の直流電
圧に変換するチョッパ回路3と、一対のスイッチ素子Q
2,Q3を交互にオンオフさせてチョッパ回路3の出力
を高周波に変換するインバータ回路5とを備え、インバ
ータ回路5の出力で放電灯Laを高周波点灯させるよう
にした放電灯点灯装置において、放電灯Laの始動時に
おいて、前記交流電源1の電源電圧の谷部のみに放電灯
Laに対して発振電圧を発生させて電源電圧の山部では
放電灯Laへの印加電圧が予熱電圧レベルになるよう
に、前記インバータ回路5の一対のスイッチ素子Q2,
Q3を制御する制御手段が設けられている点にある。
【0010】また、本発明の他の技術的手段は、交流電
源1を整流平滑した直流電源の電源電圧を所定の直流電
圧に変換するチョッパ回路3と、一対のスイッチ素子Q
2,Q3を交互にオンオフさせてチョッパ回路3の出力
を高周波に変換するインバータ回路5とを備え、インバ
ータ回路5の出力で放電灯Laを高周波点灯させるよう
にした放電灯点灯装置において、チョッパ回路3の出力
であるチョッパ電圧を検出するチョッパ電圧検出回路1
3が設けられ、チョッパ電圧検出回路13により検出し
たチョッパ電圧が所定値以下になったとき、インバータ
回路5から放電灯Laへの出力を抑制するように、イン
バータ回路5のスイッチ素子Q2,Q3を制御する制御
手段が設けられ、放電灯Laの始動時において、前記交
流電源1の電源電圧の谷部のみに放電灯Laに対して発
振電圧を発生させて電源電圧の山部では放電灯Laへの
印加電圧が予熱電圧レベルになるように、前記インバー
タ回路5の一対のスイッチ素子Q2,Q3を制御する制
御手段が設けられている点にある。
【0011】また、本発明の他の技術的手段は、直流電
源の電源電圧を高周波電圧に変換するインバータ回路5
を備え、インバータ回路5の出力で放電灯Laを高周波
点灯させるようにした放電灯点灯装置において、放電灯
Laのピーク・ピーク電圧を検出するピーク・ピーク検
出回路21と放電灯Laの正電圧を検出する正電圧検出
回路22とが設けられ、ピーク・ピーク検出回路21に
より検出したピーク・ピーク電圧が所定値以上のとき両
側エミレスと判別すると共に、ピーク・ピーク検出回路
21により検出したピーク・ピーク電圧の半分の電圧値
と正電圧検出回路22により検出した正電圧との差が所
定値以上のときに片側エミレスと判別する判別手段が設
けられている点にある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態を示
し、図において、1は商用交流電源、2は整流平滑回
路、3は昇圧チョッパー回路であり、交流電源1と整流
平滑回路2により直流電源が構成され、交流電源1と整
流平滑回路2と昇圧チョッパ回路3によりアクティブフ
ィルタが構成されている。整流平滑回路2は、ダイオー
ドブリッジにより構成した全波整流回路DBと平滑コン
デンサCとを有する。昇圧チョッパー回路3は、整流平
滑回路2の整流出力を昇圧して所定の直流電圧を得るも
ので、絶縁ゲート形の電界効果トランジスタ(MOSF
ET)により構成した高周波スイッチQ1とアクティブ
フィルタ用のチョークL1とダイオードD1と電解コン
デンサC1とを備え、後述する制御IC16によって高
周波スイッチQ1を高周波でオンオフすることにより、
整流平滑回路2の整流出力をチョッピングし、高周波ス
イッチQ1がオンの時にチョークL1にエネルギーを蓄
積し、高周波スイッチQ1がオフの時に、チョークL1
に蓄積されたエネルギーをダイオードD1を介して放出
すると共に、ダイオードD1を介して出力されるチョッ
ピング電圧を電解コンデンサC1で平滑するようになっ
ている。
【0013】5は自動他励式のインバータ回路で、絶縁
ゲート形の電界効果トランジスタ(MOSFET)によ
り構成した一対のスイッチ素子Q2,Q3と、直流カッ
ト用コンデンサC2と、インダクタンスL2とを備え、
一対のスイッチ素子Q2,Q3は互いに直列に接続され
て、チョッパー回路3の出力端子間に接続され、ハーフ
ブリッジ回路を構成するようにスイッチ素子Q2,Q3
の中点から直流カット用コンデンサC2を介してインダ
クタンスL2と放電灯Laとが接続され、このインダク
タンスL2と放電灯Laに並列接続したコンデンサC3
とで直列共振回路を構成している。
【0014】7は放電灯Laの両端電圧を検出する両端
電圧検出回路で、抵抗R1,R2とダイオードD2とコ
ンデンサC4とを備え、点Cに放電灯Laの両端電圧を
図9に示す如く検出する。8は放電灯Laの正電圧を検
出する正電圧検出回路で、抵抗R3,R4とダイオード
D3とコンデンサC5とを備え、点Bに放電灯Laの正
電圧を図8に示す如く検出する(点Bの電位は放電灯L
aの正電圧を検出した電位である)。9は放電灯Laの
負電圧を検出する負電圧検出回路で、抵抗R3,R4と
ダイオードD4とコンデンサC6とを備え、点Aに放電
灯Laの負電圧を図8に示す如く検出する(点Aの電位
は放電灯Laの負電圧を検出した電位である)。
【0015】10は比較回路で、正電圧検出回路8によ
り検出した放電灯Laの正電圧(点Bの電位の絶対値)
と負電圧検出回路9により検出した放電灯Laの負電圧
(点Aの電位の絶対値)とを比較し、両者間に所定値以
上の差があるときに片側エミレスと判別し、片側エミレ
ス判別信号S1を出力するように構成されている。13
はチョッパ電圧を検出するチョッパ電圧検出回路で、抵
抗R5,R6を備え、チョッパ回路3の出力であるチョ
ッパ電圧(アクティブフィルタの出力電圧)VDCを検
出する。14は基準電圧Vrefを出力する基準電圧発
生回路で、コンパレータCPとツェナーダイオードZD
とトランジスタ等により構成したスイッチQ4と抵抗R
11,R12,R13,R14,R15とを備える。こ
の基準電圧発生回路14は、放電灯Laが正常点灯して
いるとき、高い電圧の基準電圧Vrefを発生し、放電
灯Laが寿命末期に近づくと、低い電圧の基準電圧Vr
efを発生するように構成されている。即ち、放電灯L
aが正常点灯する場合、アクティブフィルタの出力電圧
VDCが所定の電圧以上となるため、ツェナーダイオー
ドZD及びスイッチQ4がオフ状態になり、基準電圧V
refが、図2(イ)の左半部に示すように抵抗R13
と抵抗R14とで分圧した高い電圧のものになっている
が、放電灯Laが寿命末期に近づいて、アクティブフィ
ルタの出力電圧VDCが所定の電圧まで下降したとき、
放電灯Laが寿命末期に近づいていると判別して、ツェ
ナーダイオードZDがオンしてスイッチQ4がオンする
ことにより、基準電圧Vrefが、図2(イ)の右半部
に示すように、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15の
分圧となる低い電圧に下がるようになっている。
【0016】15は電源電圧検出回路で、抵抗R7,R
8を備え、図5(イ)に示す如く整流平滑回路2の出力
である直流電源の電源電圧を検出する。16は制御IC
で、両端電圧検出回路7、比較回路10、基準電圧発生
回路14及び電源電圧検出回路15から検出両端電圧
(C点の電圧)、片側エミレス判別信号S1、基準電圧
Vref、検出電源電圧を入力して、出力端子A,B,
Cから、チョッパー回路3の高周波スイッチQ1及びイ
ンバータ回路10のスイッチ素子Q2,Q3を駆動する
駆動信号a,b,cを出力するようになっている。
【0017】即ち、放電灯Laの正常点灯時には、制御
IC16は、図2(イ)(ロ)の左半部に示すように、
基準電圧発生回路14から入力した高い電圧の基準電圧
Vrefと大きな三角波とを比較することにより、図2
(ロ)に示す如く一対のスイッチ素子Q2,Q3の駆動
信号b,cを得て、この駆動信号b,cを一対のスイッ
チ素子Q2,Q3に出力すると共に、駆動信号aを高周
波スイッチQ1に出力する。また、放電灯Laの始動時
においては、制御IC16は、図5(イ)に示すような
電源電圧検出回路15の検出電源電圧から、電源電圧の
山部、谷部を検出し、一対のスイッチ素子Q2,Q3の
駆動信号b,cを、図6に示すように、電源電圧の山部
に対応する期間には、オンオフ期間を短くすると共に、
電源電圧の谷部に対応する期間には、オンオフ期間を通
常通りの長さに戻して、スイッチ素子Q2,Q3に、電
源電圧の山部でオンオフ期間が短くなりかつ電源電圧の
谷部でオンオフ期間が長くなることを繰り返させる。こ
れにより、電源電圧の谷部のみ放電灯Laに対して発振
電圧を発生させ、電源電圧の山部では放電灯Laへの印
加電圧を予熱電圧レベルに設定するようになっている。
【0018】なお、図5において、tは発振電圧を発生
させる時間幅で、この時間tは、入力電流が放電灯La
の正常点灯時よりも多くならない範囲で任意に設定する
ことができる。また、放電灯Laの点灯時において、制
御IC16は、電源電圧検出回路12から高い基準電圧
Vrefを入力するときは、図2の左半部に示すよう
に、大きな三角波と基準電圧Vrefとを比較して、出
力端子B,Cから一対のスイッチ素子Q2,Q3の駆動
信号b,cとして、オンオフ期間の比較的長いパルス信
号を出力するが、電源電圧検出回路12から低くなった
基準電圧Vrefを入力すると、図2の右半部に示すよ
うに小さな三角波と低い基準電圧Vrefとを比較し
て、出力端子B,Cから一対のスイッチ素子Q2,Q3
の駆動信号b,cとして、オン期間の短いパルス信号を
出力するようになって、スイッチ素子Q2,Q3のオン
期間特にスイッチ素子Q3のオン期間を短くするように
制御する。
【0019】また、放電灯Laの点灯時において、制御
IC16は、比較回路10から片側エミレス判別信号S
1を入力すると、図3の左半部に示すように比較的オン
オフ期間の長いパルス信号であったスイッチ素子Q2,
Q3の駆動信号b,cを、図3の右半部に示すようにオ
ンオフ期間の短いパルス信号に変えて、スイッチ素子Q
2,Q3のオンオフ期間が短くなるように制御する。又
は、制御IC16は、図4の左半部に示すように比較的
オンオフ期間の長いパルス信号であったスイッチ素子Q
2,Q3の駆動信号b,cを、図4の右半部に示すよう
に停止して、スイッチ素子Q2,Q3をオフ状態に保つ
ように制御する。
【0020】また、放電灯Laの点灯時において、制御
IC16は、両端電圧検出回路7から入力する検出両端
電圧(C点の電圧)が所定値以上になると、放電灯La
が両側エミレスであると判別して、図3の左半部に示す
ように比較的オンオフ期間の長いパルス信号であったス
イッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cを、図3の右半
部に示すようにオンオフ期間の短いパルス信号に変え
て、スイッチ素子Q2,Q3のオンオフ期間が短くなる
ように制御する。又は、制御IC16は、図4の左半部
に示すように比較的オンオフ期間の長いパルス信号であ
ったスイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cを、図4
の右半部に示すように停止して、スイッチ素子Q2,Q
3をオフ状態に保つように制御する。
【0021】次に、動作を説明する。交流電源1を整流
平滑回路2で整流平滑し、制御IC16によって高周波
スイッチQ1をオンオフさせることにより、チョッパ回
路3により整流平滑回路2の直流出力を昇圧し所定の直
流電圧を得る。このチョッパ回路3の出力に直列に接続
された一対のスイッチ素子Q2,Q3を制御IC16の
制御で交互にオンオフさせることにより、インバータ回
路5でチョッパ回路3の出力を高周波に変換し、インダ
クタンスL2、平滑コンデンサC2及び放電灯Laから
成るLC共振回路をインバータ回路5で励振して放電灯
Laを高周波点灯させる。さらに詳しくは、スイッチ素
子Q2のオン時に、スイッチ素子Q2、コンデンサC
2、インダクタンスL2、放電灯Laの経路で放電灯L
aに電流を流し、スイッチ素子Q3のオン時に、コンデ
ンサC2に蓄積された電荷を電源として、コンデンサC
2、スイッチ素子Q3、放電灯La、インダクタンスL
2の経路で、放電灯Laにそれまでと逆方向の電流を流
す。
【0022】そして、放電灯Laの始動時においては、
制御IC16の制御によって、図6に示すように、電源
電圧の山部に対応する期間には、スイッチ素子Q2,Q
3のオンオフ期間が短くなると共に、電源電圧の谷部に
対応する期間には、スイッチ素子Q2,Q3のオンオフ
期間が通常通りの長さに戻り、スイッチ素子Q2,Q3
は、このオンオフ動作を繰り返すため、放電灯Laの両
端電圧は、図5(ロ)に示すようになり、電源電圧の谷
部ので発振電圧を発生させ、電源電圧の山部で放電灯L
aへの印加電圧が予熱電圧レベルとなる。
【0023】従って、アクティブフィルタの負荷が重く
なるモードの一つとして放電灯Laへの発振電圧発生時
があるが、電源電圧の谷部のみ振動電圧を発生させるこ
とにより、放電灯Laの入力電力を正常点灯時よりも抑
えて、発振電圧発生時のアクティブフィルタの負荷を放
電灯Laの正常点灯時よりも軽くすることができる。放
電灯Laの正常点灯時には、制御IC16は駆動信号a
を高周波スイッチQ1に出力すると共に、制御IC16
は、図2(イ)の左半部に示すように、基準電圧発生回
路14から入力した高い電圧の基準電圧Vrefと大き
な三角波とを比較することにより、図2(ロ)(ハ)に
示す如く一対のスイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,
cを得て、この駆動信号b,cを一対のスイッチ素子Q
2,Q3に出力し、放電灯Laが高周波点灯する。
【0024】いま、放電灯Laが寿命末期に近づいたと
想定すると、アクティブフィルタの出力電圧VDCは、
その負荷の重さに伴い、徐々に下降する。そして、出力
電圧VDCが所定の電圧まで下降したとき、放電灯La
が寿命末期に近づいていると判断し、基準電圧発生回路
14のツェナーダイオードZDがオンし、スイッチQ4
がオンする。これにより基準電圧発生回路14の基準電
圧Vrefは、抵抗R13と抵抗R14の分圧であった
ものが、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15の分圧と
なり、図2(イ)の右半部に示すように基準電圧Vre
fが下がり、図2(ロ)(ハ)の右半部に示すように、
スイッチ素子Q2,Q3駆動信号b,cのオン期間、特
にスイッチ素子Q3の駆動信号cのオン期間が短くな
る。スイッチ素子Q3の駆動信号cのオン期間が短くな
ると、放電灯Laへの供給電力が少なくなり、アクティ
ブフィルタの負荷が軽くなる。従って、抵抗R15の値
を一定以下にすることで、放電灯Laが寿命末期に近づ
くと、スイッチQ4がオンすることによって、放電灯L
aが寿命末期に近づいていること確実に判別し、アクテ
ィブフィルタの負荷を放電灯Laの正常点灯時よりも軽
くすることができる。
【0025】そして、上記放電灯Laが始動時において
アクティブフィルタの負荷を放電灯Laの正常点灯時よ
りも軽くすることができることと、放電灯Laが寿命末
期に近づいていること確実に判別してアクティブフィル
タの負荷を放電灯Laの正常点灯時よりも軽くすること
ができることによって、アクティブフィルタの最大負荷
が放電灯Laの正常点灯時となるため、アクティブフィ
ルタ用のチョークL1の形状を小型化することが可能と
なり、しかも、アクティブフィルタ用のチョークL1の
飽和を防いで、過電流による放電灯点灯装置の構成部品
の破損を未然に防止することができる。
【0026】また、放電灯Laの点灯時において、放電
灯Laの正常点灯時には図7(イ)に示すように放電灯
Laの正電圧と負電圧とが互いに等しくなり、放電灯L
aの両側エミレス時には、図7(ロ)に示すように、放
電灯Laの正電圧と負電圧とが互いに等しいが、正常点
灯時よりも放電灯Laの両端電圧が高くなる。また、放
電灯Laの正電圧側のみがエミレス状態(正電圧側の片
側エミレス)になると、図7(ハ)に示すように放電灯
Laの正電圧が負電圧よりも大きくなり、放電灯Laの
負電圧側のみがエミレス状態(負電圧側の片側エミレ
ス)になると、図7(ニ)に示すように負電圧が正電圧
よりも大きくなる。
【0027】従って、図1における点Aの電圧及び点B
の電圧は、放電灯Laの正常点灯時には、図8(イ)に
示すように点Aの電圧及び点Bの電圧は互いに等しくな
り、放電灯Laの両側エミレス時には、図8(ロ)に示
すように、点Aの電圧及び点Bの電圧は互いに等しい
が、正常点灯時よりも点Aの電圧及び点Bの電圧が両方
とも高くなる。また、放電灯Laの正電圧側のみがエミ
レス状態(正電圧側の片側エミレス)になると、図8
(ハ)に示すように点Bの電圧が点Aの電圧よりも大き
くなり、放電灯Laの負電圧側のみがエミレス状態(負
電圧側の片側エミレス)になると、図8(ニ)に示すよ
うに点Aの電圧が点Bの電圧よりも大きくなる。
【0028】従って、放電灯Laの片側エミレス時に
は、点Aの電圧の絶対値と点Bの電圧の絶対値の差が所
定値以上になるため、比較回路10が両者を比較するこ
とにより片側エミレスであることを確実に判別して、片
側エミレス判別信号S1を出力する。その結果、放電灯
Laの点灯時に放電灯Laが片側エミレスになると、制
御IC16が比較回路10から片側エミレス判別信号S
1を入力して、スイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,
cを、図3の右半部に示すようにオンオフ期間の短いパ
ルス信号に変えて、スイッチ素子Q2,Q3のオンオフ
期間を短くする。又は、制御IC16は、スイッチ素子
Q2,Q3の駆動信号b,cを、図4の右半部に示すよ
うに停止して、インバータ回路5の発振動作を停止さ
せ、放電灯Laの点灯を停止させる。これにより、放電
灯Laの片側エミレスを確実に検出して、放電灯Laの
片側エミレスによってスイッチ素子Q2,Q3の電流が
大きくなるのを未然に防いで、スイッチ素子Q2,Q3
等が破壊されるのを確実に防止する。
【0029】しかも、この場合、放電灯点灯装置に取り
付けられる放電灯Laはワット数の異なるものであって
も、片側エミレスになると、放電灯Laの正電圧と負電
圧がアンバランスになるという作用は同じであるため、
異なるワット数の放電灯Laであっても、片側エミレス
を確実に検出することができる。他方、放電灯Laの正
常点灯時には、点Cの電圧は図9(イ)に示すように低
いが、放電灯Laの両側エミレス時には、点Cの電圧が
図9(ロ)に示すように正常点灯時に比べて相当高くな
る。また、放電灯Laの正電圧側のみがエミレス状態
(正電圧側の片側エミレス)になると、点Cの電圧が図
9(ハ)に示すように正常点灯時に比べてやや高くな
り、放電灯Laの負電圧側のみがエミレス状態(負電圧
側の片側エミレス)になると、点Cの電圧が図9(ニ)
に示すように低い状態を維持する。
【0030】従って、放電灯Laの両側エミレス時に
は、放電灯Laの正電圧と負電圧が同じであるため、点
Aの正電圧の絶対値と点Bの負電圧の絶対値とを比較す
ることによる両側エミレスの検出は困難であるが、基準
電圧値を図9に点線で示す如く設定しておくことによ
り、放電灯Laの両側エミレス時には、点Cの電圧が点
線の基準電圧値以上になるため、制御IC16は、入力
した両端電圧検出回路7からの検出両端電圧によって、
両側エミレスを確実に判別して、スイッチ素子Q2,Q
3の駆動信号b,cを、図3の右半部に示すようにオン
オフ期間の短いパルス信号に変えて、スイッチ素子Q
2,Q3のオンオフ期間を短くする。又は、制御IC1
6は、スイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cを、図
4の右半部に示すように停止して、インバータ回路5の
発振動作を停止させ、放電灯Laの点灯を停止させる。
これにより、放電灯Laの両側エミレスによってスイッ
チ素子Q2,Q3の電流が大きくなるのを未然に防い
で、スイッチ素子Q2,Q3等が破壊されるのを確実に
防止する。
【0031】しかも、両側エミレスの放電灯Laの電圧
は正常点灯時の放電灯Laの電圧との差が十分大きい
為、異なるワットの放電灯Laであっても放電灯Laの
両側エミレスを検出することが可能となる。以上のよう
に、放電灯Laの正電圧を検出する正電圧検出回路8及
び放電灯Laの負電圧を検出する負電圧検出回路9と、
放電灯Laの両端電圧を検出する両端電圧検出回路7と
を兼ね備えることで、異なるワット数の放電灯Laの片
側エミレスと両側エミレスという寿命末期を確実に検出
することができる。
【0032】なお、前記実施の形態では、正電圧検出回
路8により検出した放電灯Laの正電圧と負電圧検出回
路9により検出した放電灯Laの負電圧とを比較し、両
者間に所定値以上の差があるときに片側エミレスと判別
し、両端電圧検出回路7により検出した両端電圧値が所
定値以上のとき両側エミレスと判別する判別手段が、比
較回路10及び制御IC16により構成されている。ま
た、チョッパ電圧検出回路13により検出したチョッパ
電圧が所定値以下になったとき、インバータ回路5から
放電灯Laへの出力を抑制するように、インバータ回路
5のスイッチ素子Q2,Q3を制御する制御手段が、基
準電圧発生回路14及び制御IC16により構成されて
いる。また、放電灯Laの始動時において、交流電源1
の電源電圧の谷部のみに放電灯Laに対して発振電圧を
発生させて電源電圧の山部では放電灯Laへの印加電圧
が予熱電圧レベルになるように、インバータ回路5の一
対のスイッチ素子Q2,Q3を制御する制御手段が、制
御IC16により構成されている。
【0033】図10は他の実施の形態を示し、同図にお
いて、21は放電灯Laのピーク・ピーク電圧を検出す
るピーク・ピーク検出回路で、抵抗R21,R22とコ
ンデンサC21,C22とダイオードD21,D22と
を備え、点Dに放電灯Laのピーク・ピーク電圧VDを
検出して、制御IC16に入力するように構成されてい
る。22は放電灯Laの正電圧を検出する正電圧検出回
路で、抵抗R23,R24とコンデンサC23とダイオ
ードD23とを備え、点Eに放電灯Laの正電圧VEを
検出して、制御IC16に入力するように構成されてい
る。
【0034】制御IC16は、ピーク・ピーク検出回路
21により検出したピーク・ピーク電圧と正電圧検出回
路22により検出した正電圧VEとを比較する演算手段
を具備し、ピーク・ピーク検出回路21により検出した
ピーク・ピーク電圧VDが所定値以上のとき両側エミレ
スと検出すると共に、ピーク・ピーク検出回路21によ
り検出したピーク・ピーク電圧VDの半分の電圧値と正
電圧検出回路22により検出した正電圧VEとの差が所
定値以上のときに片側エミレスと判別するように構成さ
れている。
【0035】即ち、放電灯Laの点灯時において、ピー
ク・ピーク検出回路21により検出したピーク・ピーク
電圧VDの半分の電圧値と正常圧検出回路22により検
出した正電圧VEとの差が所定値以上になると、制御I
C16は、片側エミレスと判別して、図3の左半部に示
すように比較的オンオフ期間の長いパルス信号であった
スイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cを、図3の右
半部に示すようにオンオフ期間の短いパルス信号に変え
て、スイッチ素子Q2,Q3のオンオフ期間が短くなる
ように制御する。又は、制御IC16は、図4の左半部
に示すように比較的オンオフ期間の長いパルス信号であ
ったスイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cを、図4
の右半部に示すように停止して、スイッチ素子Q2,Q
3をオフ状態に保つように制御する。
【0036】また、放電灯Laの点灯時において、ピー
ク・ピーク検出回路21により検出したピーク・ピーク
電圧VDが所定値以上になると、制御IC16は、放電
灯Laが両側エミレスであると判別して、図3の左半部
に示すように比較的オンオフ期間の長いパルス信号であ
ったスイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cを、図3
の右半部に示すようにオンオフ期間の短いパルス信号に
変えて、スイッチ素子Q2,Q3のオンオフ期間が短く
なるように制御する。又は、制御IC16は、図4の左
半部に示すように比較的オンオフ期間の長いパルス信号
であったスイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cを、
図4の右半部に示すように停止して、スイッチ素子Q
2,Q3をオフ状態に保つように制御する。
【0037】その他の点は前記実施の形態の場合と同様
の構成であり、前記実施の形態の場合と同様の交流電源
1、整流平滑回路2、昇圧チョッパ回路3、インバータ
回路5、チョッパ電圧検出回路13、電源電圧検出回路
15を具備している。また、制御IC16は、前記実施
の形態の場合と同様に、出力端子A,B,Cから、チョ
ッパー回路3の高周波スイッチQ1及びインバータ回路
10のスイッチ素子Q2,Q3を駆動する駆動信号a,
b,cを出力するようになっている。即ち、前記実施の
形態の場合と同様に、放電灯Laの正常点灯時には、制
御IC16は、図2(イ)の左半部に示すように、基準
電圧発生回路14から入力した高い電圧の基準電圧Vr
efと大きな三角波とを比較することにより、図2
(ロ)(ハ)に示す如く一対のスイッチ素子Q2,Q3
の駆動信号b,cを得て、この駆動信号b,cを一対の
スイッチ素子Q2,Q3に出力すると共に、駆動信号a
を高周波スイッチQ1に出力する。
【0038】また、放電灯Laの始動時においては、制
御IC16は、図5(イ)に示すような電源電圧検出回
路15の検出電源電圧から、電源電圧の山部、谷部を検
出し、一対のスイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,c
を、図6に示すように、電源電圧の山部に対応する期間
には、オンオフ期間を短くすると共に、電源電圧の谷部
に対応する期間には、オンオフ期間を通常通りの長さに
戻して、スイッチ素子Q2,Q3に、電源電圧の山部で
オンオフ期間が短くなりかつ電源電圧の谷部でオンオフ
期間が長くなることを繰り返させる。これにより、電源
電圧の谷部のみ放電灯Laに対して発振電圧を発生さ
せ、電源電圧の山部で放電灯Laへの印加電圧を予熱電
圧レベルに設定するようになっている。
【0039】また、前記実施の形態の場合と同様に、放
電灯Laの点灯時において、制御IC16は、電源電圧
検出回路12から高い基準電圧Vrefを入力するとき
は、図2の左半部に示すように、大きな三角波と基準電
圧Vrefとを比較して、出力端子B,Cから一対のス
イッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cとして、オンオ
フ期間の比較的長いパルス信号を出力するが、電源電圧
検出回路12から低くなった基準電圧Vrefを入力す
ると、図2の右半部に示すように小さな三角波と低い基
準電圧Vrefとを比較して、出力端子B,Cから一対
のスイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cとして、オ
ン期間の短いパルス信号を出力するようになって、スイ
ッチ素子Q2,Q3のオン期間特にスイッチ素子Q3の
オン期間を短くするように制御する。
【0040】次に、動作を説明する。放電灯Laの点灯
時において、放電灯Laの正常点灯時には図11(イ)
(ロ)に示すように放電灯Laの電圧は正側と負側で対
称であるため、点Dの電圧VD(放電灯Laのピーク・
ピーク電圧)は点Eの電圧VD(放電灯Laの正電圧)
の略半分になり、点Dの電圧VDは鎖線で示す所定電圧
V0以下になる。放電灯Laの両側エミレス時には、図
11(ハ)(ニ)に示すように、放電灯Laの電圧は正
側と負側とで対称であるため、点Eの電圧VEは点Dの
電圧VDの半分になるが、点Dの電圧VDが所定電圧V
0以上になる。放電灯Laの片側エミレス時には、図1
1(ホ)(ヘ)に示すように、点Dの電圧VDが鎖線で
示す所定電圧V0以下になるが、放電灯Laの電圧は正
側と負側とで非対称であるため、点Eの電圧VEは点D
の電圧VDの半分にはならない。
【0041】従って、放電灯Laの片側エミレス時に
は、制御IC16が、E点の電圧VEとD点の電圧VD
の半分の値とを比較してその差が所定値以上になったこ
とにより、放電灯Laが片側エミレスであることを確実
に判別して、スイッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,c
を、図3の右半部に示すようにオンオフ期間の短いパル
ス信号に変えて、スイッチ素子Q2,Q3のオンオフ期
間を短くする。又は、制御IC16は、スイッチ素子Q
2,Q3の駆動信号b,cを、図4の右半部に示すよう
に停止して、インバータ回路5の発振動作を停止させ、
放電灯Laの点灯を停止させる。これにより、放電灯L
aの片側エミレスを確実に検出して、放電灯Laの片側
エミレスによってスイッチ素子Q2,Q3の電流が大き
くなるのを未然に防いで、スイッチ素子Q2,Q3等が
破壊されるのを確実に防止する。
【0042】しかも、この場合、放電灯点灯装置に取り
付けられる放電灯Laはワット数の異なるものであって
も、片側エミレスになると、E点の電圧VEとD点の電
圧VDの半分の値とがアンバランスになるという作用は
同じであるため、異なるワット数の放電灯Laであって
も、片側エミレスを確実に検出することができる。ま
た、放電灯Laの両側エミレス時には、放電灯Laの電
圧は正側と負側とで対称であるため、E点の電圧VEと
D点の電圧VDの半分の値とを比較することによる両側
エミレスの検出は困難であるが、点Dの電圧VDが所定
電圧V0以上であることにより、放電灯Laの両側エミ
レスを確実に判別して、スイッチ素子Q2,Q3の駆動
信号b,cを、図3の右半部に示すようにオンオフ期間
の短いパルス信号に変えて、スイッチ素子Q2,Q3の
オンオフ期間を短くする。又は、制御IC16は、スイ
ッチ素子Q2,Q3の駆動信号b,cを、図4の右半部
に示すように停止して、インバータ回路5の発振動作を
停止させ、放電灯Laの点灯を停止させる。これによ
り、放電灯Laの両側エミレスによってスイッチ素子Q
2,Q3の電流が大きくなるのを未然に防いで、スイッ
チ素子Q2,Q3等が破壊されるのを確実に防止する。
【0043】しかも、両側エミレスの放電灯Laの電圧
は正常点灯時の放電灯Laの電圧との差が十分大きい
為、異なるワットの放電灯Laであっても放電灯Laの
両側エミレスを確実に検出することが可能となる。以上
のように、放電灯Laのピーク・ピーク電圧を検出する
ピーク・ピーク検出回路21と、放電灯Laの正電圧を
検出する正電圧検出回路22とを備えることで、異なる
ワット数の放電灯Laの片側エミレスと両側エミレスと
いう寿命末期を確実に検出することができる。
【0044】なお、前記実施の形態では、ピーク・ピー
ク検出回路21により検出したピーク・ピーク電圧が所
定値以上のとき両側エミレスと判別すると共に、ピーク
・ピーク検出回路21により検出したピーク・ピーク電
圧の半分の電圧値と正常圧検出回路22により検出した
正電圧との差が所定値以上のときに片側エミレスと判別
する判別手段が、制御IC16により構成されている。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、異なるワット数の放電
灯が使用される場合でも、片側エミレスと両側エミレス
とを含む放電灯Laの寿命末期状態を確実に検出できる
ようになる。また、本発明によれば、負荷が寿命末期を
含む過負荷状態になったことをチョッパ電圧により検出
し、負荷の出力を制御することで放電灯点灯装置の回路
を過負荷から保護することができる。
【0046】また、本発明によれば、放電灯Laの始動
時に、放電灯Laの正常点灯時よりも入力電流を抑える
ことで、放電灯Laの始動時の入力電力を低く抑えるこ
とができる。また、本発明によれば、アクティブフィル
タの最大負荷が放電灯Laの正常点灯時となるため、ア
クティブフィルタ用のチョークL1を小型化することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す回路図である。
【図2】基準電圧、三角波及びスイッチ素子の駆動信号
を示す波形図である。
【図3】スイッチ素子の駆動信号を示す波形図である。
【図4】スイッチ素子の駆動信号を示す波形図である。
【図5】電源電圧及び放電灯電圧を示す波形図である。
【図6】スイッチ素子の駆動信号を示す波形図である。
【図7】放電灯電圧を示す波形図である。
【図8】点A及び点Bの電圧を示す波形図である。
【図9】点Cの電圧を示す波形図である。
【図10】他の実施の形態を示す回路図である。
【図11】点D及び点Eの電圧を示す波形図である。
【符号の説明】
1 交流電源 3 チョッパ回路 5 インバータ回路 7 両端電圧検出回路 8 正電圧検出回路 9 負電圧検出回路 10 比較回路 13 チョッパ電圧検出回路 15 電源電圧検出回路 16 制御IC 21 ピーク・ピーク検出回路 22 正電圧検出回路 Q2 スイッチ素子 Q3 スイッチ素子 La 放電灯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の電源電圧を高周波電圧に変換
    するインバータ回路(5)を備え、インバータ回路
    (5)の出力で放電灯(La)を高周波点灯させるよう
    にした放電灯点灯装置において、 放電灯(La)の両端電圧を検出する両端電圧検出回路
    (7)と、放電灯(La)の正電圧を検出する正電圧検
    出回路(8)と、放電灯(La)の負電圧を検出する負
    電圧検出回路(9)とが設けられ、正電圧検出回路
    (8)により検出した放電灯(La)の正電圧と負電圧
    検出回路(9)により検出した放電灯(La)の負電圧
    とを比較し、両者間に所定値以上の差があるときに片側
    エミレスと判別し、両端電圧検出回路(7)により検出
    した両端電圧値が所定値以上のとき両側エミレスと判別
    する判別手段が設けられていることを特徴とする放電灯
    点灯装置。
  2. 【請求項2】 直流電源の電源電圧を所定の直流電圧に
    変換するチョッパ回路(3)と、一対のスイッチ素子
    (Q2,Q3)を交互にオンオフさせてチョッパ回路
    (3)の出力を高周波に変換するインバータ回路(5)
    とを備え、インバータ回路(5)の出力で放電灯(L
    a)を高周波点灯させるようにした放電灯点灯装置にお
    いて、 チョッパ回路(3)の出力であるチョッパ電圧を検出す
    るチョッパ電圧検出回路(13)が設けられ、チョッパ
    電圧検出回路(13)により検出したチョッパ電圧が所
    定値以下になったとき、インバータ回路(5)から放電
    灯(La)への出力を抑制するように、インバータ回路
    (5)のスイッチ素子(Q2,Q3)を制御する制御手
    段が設けられていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 交流電源(1)を整流平滑した直流電源
    の電源電圧を所定の直流電圧に変換するチョッパ回路
    (3)と、一対のスイッチ素子(Q2,Q3)を交互に
    オンオフさせてチョッパ回路(3)の出力を高周波に変
    換するインバータ回路(5)とを備え、インバータ回路
    (5)の出力で放電灯(La)を高周波点灯させるよう
    にした放電灯点灯装置において、 放電灯(La)の始動時において、前記交流電源(1)
    の電源電圧の谷部のみに放電灯(La)に対して発振電
    圧を発生させて電源電圧の山部では放電灯(La)への
    印加電圧が予熱電圧レベルになるように、前記インバー
    タ回路(5)の一対のスイッチ素子(Q2,Q3)を制
    御する制御手段が設けられていることを特徴とする放電
    灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 交流電源(1)を整流平滑した直流電源
    の電源電圧を所定の直流電圧に変換するチョッパ回路
    (3)と、一対のスイッチ素子(Q2,Q3)を交互に
    オンオフさせてチョッパ回路(3)の出力を高周波に変
    換するインバータ回路(5)とを備え、インバータ回路
    (5)の出力で放電灯(La)を高周波点灯させるよう
    にした放電灯点灯装置において、 チョッパ回路(3)の出力であるチョッパ電圧を検出す
    るチョッパ電圧検出回路(13)が設けられ、チョッパ
    電圧検出回路(13)により検出したチョッパ電圧が所
    定値以下になったとき、インバータ回路(5)から放電
    灯(La)への出力を抑制するように、インバータ回路
    (5)のスイッチ素子(Q2,Q3)を制御する制御手
    段が設けられ、放電灯(La)の始動時において、前記
    交流電源(1)の電源電圧の谷部のみに放電灯(La)
    に対して発振電圧を発生させて電源電圧の山部では放電
    灯(La)への印加電圧が予熱電圧レベルになるよう
    に、前記インバータ回路(5)の一対のスイッチ素子
    (Q2,Q3)を制御する制御手段が設けられているこ
    とを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 直流電源の電源電圧を高周波電圧に変換
    するインバータ回路(5)を備え、インバータ回路
    (5)の出力で放電灯(La)を高周波点灯させるよう
    にした放電灯点灯装置において、 放電灯(La)のピーク・ピーク電圧を検出するピーク
    ・ピーク検出回路(21)と放電灯(La)の正電圧を
    検出する正電圧検出回路(22)とが設けられ、ピーク
    ・ピーク検出回路(21)により検出したピーク・ピー
    ク電圧が所定値以上のとき両側エミレスと判別すると共
    に、ピーク・ピーク検出回路(21)により検出したピ
    ーク・ピーク電圧の半分の電圧値と正電圧検出回路(2
    2)により検出した正電圧との差が所定値以上のときに
    片側エミレスと判別する判別手段が設けられていること
    を特徴とする放電灯点灯装置。
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