JP2001030965A - 車両用スペアタイヤカバー - Google Patents

車両用スペアタイヤカバー

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JP2001030965A
JP2001030965A JP11208366A JP20836699A JP2001030965A JP 2001030965 A JP2001030965 A JP 2001030965A JP 11208366 A JP11208366 A JP 11208366A JP 20836699 A JP20836699 A JP 20836699A JP 2001030965 A JP2001030965 A JP 2001030965A
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cover
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンパの上方にスペアタイヤを取り付けた車
両において、該スペアタイヤより流れ落ちる雨水等の汚
水からバンパを保護する車両用スペアタイヤカバーを提
供する。 【解決手段】 車両の後方にスペアタイヤを設けた車両
において、スペアタイヤ4の下部を覆った状態でスペア
タイヤ4とキャリア22との間に配設した、平面視を略
扇形に形成した車両用スペアタイヤカバーであって、ス
ペアタイヤ4のホイール13のホイール穴15に係合す
る取付ボス12と、断面略U字状に形成された底部33
と、底部33のうち最下部で、且つ、車体下部に配設さ
れたバンパ54の後端よりも後方に穿設した排水穴41
とを備え、取付ボス12をホイール穴15に係合してス
ペアタイヤカバー1をスペアタイヤ4に取り付けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンパの上方にス
ペアタイヤを取り付けた車両において、該スペアタイヤ
より流れ落ちる雨水等の汚水からバンパを保護する車両
用スペアタイヤカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般の自動車の中には、図13に示すよ
うに、スペアタイヤ101を車両後端のバックドア10
2に取り付け、該スペアタイヤ101の下方にバンパ1
03を配設したものがある。該スペアタイヤ101の成
分中には、例えばN−フェニル−N’−(1.3ジメチ
ルブチル)−P−フェニレンジアミン等の各種の添加剤
が耐久性を向上させるために添加されている。このた
め、図14に示すように、上記スペアタイヤ101に雨
水等が降りかかると、該スペアタイヤ101から添加剤
の溶け込んだ雨垂れ104が流れ出してバンパ103の
上面103aに滴下し、図13に示すようなバンパ10
3の上面103aと縦壁面103bを濃黄色に汚してし
まうという問題がある。この対策として、以下のような
方法がなされている。
【0003】1)図15に示すように、バンパ103の
表面の中央部110又は全面111に亘って、例えばフ
ッ素塗装などの耐汚染性塗装を施す。即ち、スペアタイ
ヤ101から流れ出す雨垂れ104の大部分はバンパ1
03の中央部110に降りかかるため、図15に示した
中央部110に耐汚染性塗装を施したり、また、雨水が
風によって吹きかける場合には、バンパ103の中央部
110のみでなく全面111に耐汚染性塗装を施すこと
が好ましい。しかし、この方法は、コストが高いわりに
耐汚染性の機能が持続する時間が短く、対策効果が小さ
い。
【0004】2)図15に示すバンパ103の中央部1
10や全面111に保護フィルムを貼着する方法もある
が、コストが高く、バンパ103の形状が曲面や角ばっ
た部位に保護フィルムを貼着するのは作業上困難であ
る。また、上記の部位110,111のみ塗装を施さず
濃黄色が目立たない色を着色するか黒色の塗装を施す方
法は、塗装を塗り分けるのにマスキング作業が必要とな
り、作業性が悪くコストも高くなる。 3)雨垂れからの汚染防止と合わせて、外観の見栄えを
向上させる目的も兼ねてスペアタイヤカバーやタイヤケ
ースを用いてスペアタイヤ自体を覆ってしまうという方
法もあるが、コストが高い。
【0005】4)図16に示すように、バンパの上面に
別体のプロテクター120を装着する方法では、図17
に示すように、バンパ103の上面103aは汚染を防
止できるが、縦壁面103bは汚れてしまうという欠点
がある。 5)また、アウタパネルに取りつけられ、スペアタイヤ
の少なくとも下半分及びトレッド面の中央近傍まで覆う
ように形成されたトレイが特開平10−100946号
公報と特開平10−244974号公報に開示されてい
る。しかし、上記トレイはアウタパネルに装着する構造
となっているため、組付作業に手間がかかり、更に該ト
レイを支持するための部品が必要となるため、部品数が
増え、部品組付け工程を要するので、管理面やコスト面
でのデメリットがある。また、雨水等がアウタパネルに
はかからないが、バンパにかかって該バンパを汚してし
まうという欠点がある。なお、特に、特開平10−24
4974号公報に開示されたトレイには、カバー部材の
ばたつきを防止するために弾性部材を設けているが、こ
の弾性部材もトレイと別部品であるため、部品組付工数
が増えるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し、少ない部品点数且つ安価なコストで、バンパの
汚染を効果的に防止することができる車両用スペアタイ
ヤカバーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、車両の後方にスペアタイヤを設けた車両に
おいて、該スペアタイヤの下部を覆った状態で、スペア
タイヤと車体との間に配設した、平面視略扇形に形成し
た車両用スペアタイヤカバーであって、スペアタイヤの
ホイールのホイール穴に係合する取付ボスと、断面略U
字状に形成された底部と、該底部のうち最下部で、且
つ、車体下部に配設されたバンパの後端よりも後方に穿
設した排水穴とを備え、上記取付ボスをホイール穴に係
合してスペアタイヤカバーをスペアタイヤに取り付けて
いる。上記スペアタイヤカバーによれば、スペアタイヤ
より滴下する水滴を底部に集め、該底部の排水穴から下
方に排出することによって、上記バンパにかからないよ
うに水滴を車両の外部に排出することができる。また、
既存のホイール穴を用いるため、スペアタイヤカバーを
取りつける際にブラケット、ボルト及び取付工具等が不
要である。スペアタイヤは弾性部材であるため、該スペ
アタイヤと接触する面積を増やすことによりスペアタイ
ヤカバーの下部の振動を防止することができる。更に、
スペアタイヤカバー下部は断面略U字状に形成されてい
るため、スペアタイヤからの汚水を効果的にスペアタイ
ヤカバー内に導くことができる。
【0008】また、本発明の一形態では、上記スペアタ
イヤカバー上部のスペアタイヤ側に第1のリブを設ける
と共に、車体側に第2のリブを設けることによって、該
スペアタイヤカバーをスペアタイヤに取りつけた際に、
上記第1のリブがスペアタイヤに当接し、第2のリブが
車体に当接するように構成している。上記スペアタイヤ
カバーによれば、スペアタイヤカバーの上部を確実に固
定し、ガタ防止を図ることができる。本発明の別の形態
では、上記スペアタイヤカバーのうち、スペアタイヤの
ホイール穴に対向する位置にボルト穴を穿設し、これら
のホイール穴とボルト穴に取付具を挿通し、該取付具を
車体に固定することによって、スペアタイヤカバーをス
ペアタイヤと共に車体にも取りつけるように構成してい
る。上記スペアタイヤカバーによれば、スペアタイヤカ
バーをスペアタイヤのみならず、車体側にも取りつける
ことができるので、更に確実にスペアタイヤカバーを装
着でき、落下防止を図ることができる。
【0009】本発明の更に別の形態では、上記底部の車
両前後方向の略中央部に、車幅方向に沿って下方に凹ま
せた第1の溝部を形成し、該第1の溝部内に上記排水穴
を穿設している。上記スペアタイヤカバーによれば、上
記第1の溝部を形成したため、スペアタイヤカバーの剛
性を向上させることができ、汚水をこの溝部を介して確
実に、且つ効果的に排水穴に導くことができる。本発明
の更に別の形態では、上記第1の溝部の最下部に、該第
1の溝部よりも一段凹んだ第2の溝部を形成し、該第2
の溝部内に上記排水穴を穿設している。本発明の更に別
の形態では、上記第2の溝部の底面を後方に向かうにつ
れて下がるように傾斜させ、該底面の後部に上記排水穴
を穿設している。上記スペアタイヤカバーによれば、汚
水を第1の溝部に集めたのち、第2の溝部に導き、傾斜
した底面を通って排水穴から効果的に車両外部のバンパ
にかからない位置に排出することができる。
【0010】本発明の更に別の形態では、上記スペアタ
イヤカバー底部の後端部にフランジを設け、該フランジ
の上端縁をスペアタイヤに当接するように屈曲させてい
る。上記スペアタイヤカバーによれば、フランジの上端
縁とスペアタイヤとが当接しているため、スペアタイヤ
カバーの内部にゴミ等が侵入することがなく、また、ス
ペアタイヤとスペアタイヤカバー上端縁との間に隙間が
生じないため、外観も向上する。本発明の更に別の形態
では、上記フランジの一部を切欠いている。このスペア
タイヤカバーによれば、スペアタイヤカバーの軽量化を
図ることができ、スペアタイヤへの装着性が容易にな
る。本発明の更に別の形態では、上記スペアタイヤカバ
ーを全体で一体に形成しているため、スペアタイヤカバ
ー自体の製造やスペアタイヤへの組み付けが非常に容易
である。
【0011】本発明の更に別の形態では、上記スペアタ
イヤカバーを複数に分割すると共に、これらの分割した
スペアタイヤカバー同士を互いに結合可能に構成してい
る。上記スペアタイヤカバーによれば、ホイール形状、
タイヤ幅、タイヤサイズに適した組合せが可能である。
本発明の更に別の形態では、上記分割したスペアタイヤ
カバーの各々の外周を外方に延設して周縁部を形成する
ことによって、スペアタイヤカバー同士を結合した際に
上記周縁部が互いに重なり合うように構成している。上
記スペアタイヤカバーによれば、一方のスペアタイヤカ
バーの周縁部にリベットを設ける一方、他方のスペアタ
イヤカバーの周縁部に該リベットが係合する長穴形状の
リベット穴を穿設することによって、これらのリベット
穴とリベットとの位置関係を調整することによって、複
数のタイヤサイズに適用することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る車両用スペ
アタイヤカバーの実施の形態について、図面を用いて詳
細に説明する。本発明は、スペアタイヤに、その下部を
扇状に覆うスペアタイヤカバーを装着することによっ
て、雨垂れ等によるバンパの濃黄色汚染を防止するもの
である。
【0013】[第1の実施の形態]図1は、本発明に係
るスペアタイヤカバー1を取り付けた車両2を斜め後方
から見た斜視図である。該車両2の後端部にはバックド
ア3が配設されており、該バックドア3は、側端に配設
されたヒンジ等(図示せず)を軸として開閉可能に支持
されている。このバックドア3の車幅方向中央部には、
スペアタイヤ4が取り付けられており、該スペアタイヤ
4の下部には、スペアタイヤカバー1が配設されてい
る。このスペアタイヤカバー1は、図2と図3に示すよ
うに、平面視が略扇状に形成されており、上端部10は
略平面状に形成され、その中央部には略矩形状の切欠き
部11が設けられている。この切欠き部11の両側方に
は、車両後方に向けて取付ボス12が2本突設してい
る。この取付ボス12は、車幅方向の両外側が湾曲した
半円状であり、図4に示すように、ホイール13のディ
スク13bに穿設されたホイール穴15に係合するよう
に形成されている。該取付ボス12の車幅方向内側に
は、第1の取付リブ20が上下に沿って車両後方に突設
され、該第1の取付リブ20の車幅方向内側には、車両
前方に向けて突出した第2の取付リブ21が上記切欠き
部11の下部に形成されている。また、上記第1の取付
リブ20の高さは、図3に示すように、スペアタイヤカ
バー1をスペアタイヤ4に装着した状態でホイール13
のディスク13bに確実に当接する寸法となっている。
また、上記第2の取付リブ21の高さは、スペアタイヤ
4をキャリア22に取りつけた状態で該キャリア22に
確実に当接する寸法となっている。
【0014】そして、取付ボス12の下部にボルト穴2
3が2つ穿設されており、該ボルト穴23に対向するキ
ャリア22及びホイール13には、それぞれ挿通穴30
とホイール穴15が穿設されている。この状態で、キャ
リア22の挿通穴30に固定されたボルト32をこれら
のディスク13bのホイール穴15、スペアタイヤカバ
ー1のボルト穴23に挿通させ、ナット34で締め付け
ることによって、スペアタイヤカバー1の落下防止を図
ることができる。スペアタイヤカバー1の底部33に
は、図2に示すように、下方に凹んだ第1の溝部40が
形成されている。また、底部33の最下部には、図3に
示すように、第1の溝部40よりも更に一段下方に凹
み、排水穴41が穿設された第2の溝部42が形成され
ている。この第2の溝部42の底面43は、水平面44
を基準にして、車両後方に向かうにつれて徐々に下方に
傾斜している。さらに、スペアタイヤカバー1の端部に
は、図2、図3に示すように、底部33から上方に向け
て一定の高さを有するフランジ50が立設しており、該
フランジ50によって、スペアタイヤカバー1の下部は
断面略U字状に形成されている。また、上記フランジ5
0は、その上端縁51がスペアタイヤ4の一部に当接す
るように形成されている。
【0015】上記構成を有する第1の実施形態に係るス
ペアタイヤカバー1を取りつける手順について説明す
る。まず、スペアタイヤ4の下部をスペアタイヤカバー
1の底部33に挿入し、図3に示すように、スペアタイ
ヤ4をフランジ50の上端縁51に当接させる。上述し
たように、スペアタイヤカバー1の下部は断面略U字状
に形成されており、スペアタイヤ4とフランジ50の上
端縁51とを接触させることによってスペアタイヤカバ
ー1の下部を固定することができる。次いで、図4に示
すように、スペアタイヤカバー1の上部に配設された取
付ボス12をホイール穴15に嵌め込んで、スペアタイ
ヤカバー1とスペアタイヤ4とを一体にする。そして、
図3に示すように、別のホイール穴15をキャリア22
の取付ボルト52に挿通し、ナット55で締め付けるこ
とによって、スペアタイヤ4をキャリア22に装着す
る。スペアタイヤ4をキャリア22に固定すると、スペ
アタイヤカバー1に設けた第1の取付リブ20と第2の
取付リブ21とが各々キャリア22とホイール13に当
接し、スペアタイヤカバー1は完全に固定される。さら
に、図4に示すように、ホイール13のホイール穴15
と、スペアタイヤカバー1に設けたボルト穴23と、キ
ャリア22に穿設した挿通穴30とにボルト32を通す
ことによって、スペアタイヤカバー1が車両から落下す
ることを防止できる。
【0016】上記構成を有するスペアタイヤカバー1に
よって、スペアタイヤ4に降りかかった雨水等の汚水が
排出される状態を説明する。スペアタイヤ4に降りかか
った雨水等の汚水53は、図5に示すように、該スペア
タイヤカバー1の内面を流れ落ちて、第1の溝部40に
滴下する。この汚水53はスペアタイヤカバー1の最下
部へと導かれ、図3に示すように、第2の溝部42を介
して排水穴41から下方に流れ落ちる。この排水穴41
は、バンパ54の後端縁54aよりも車両後方側に位置
すると共に、排水穴41の底面43が斜め下方に傾斜し
ているため、バンパ54に付着することなく汚水53が
より効果的に車両後方に滴下し、スペアタイヤカバー1
の最下部で溜まる汚水53の量を減少させることができ
る。上記第1の実施形態に係るスペアタイヤカバー1
は、コストメリットがあり、組付性が容易という機能を
併せ持った上でバンパー汚染防止が可能となる。また、
スペアタイヤ4の裏面とスペアタイヤカバー1のフラン
ジ上端縁51が当接しているので、それらの間からゴミ
等が侵入することがなく、また、スペアタイヤ4とスペ
アタイヤカバー1の上端縁51との間の隙間を生じさせ
ないため、外観を損なうことがない。さらに、スペアタ
イヤカバー1の装着には工具を必要としないため、時と
場所を選ばずに手軽にスペアタイヤ4への装着ができ
る。また、スペアタイヤカバー1は構成部品がないた
め、製造工程において部品管理が容易である。なお、ス
ペアタイヤ自体が弾性部材であるので、スペアタイヤカ
バー1の振動を抑制し、スペアタイヤカバー1の破損を
防止することができる。また、スペアタイヤカバー1に
設けた溝部40,42は、スペアタイヤカバー1の剛性
を向上させるビードの役目も果たすとともに、汚水53
をより効果的に排水穴41へと導く構造となっている。
【0017】[第2の実施の形態]以下に、第2の実施
形態に係るスペアタイヤカバー60について説明する
が、第1の実施形態と同様の内容については、その説明
を省略する。第2の実施形態に係るスペアタイヤカバー
60は、図6と図7に示すように、第1の実施形態に係
るスペアタイヤカバー1のフランジ50に切欠き61を
形成したものである。この切欠き61の長さは、第1の
実施形態に係わるスペアタイヤカバー1のフランジ50
の全長Lを約5等分したうち、平面視で両端と下端にフ
ランジ62を残し、それらのフランジ62の間に切欠き
61を2つ形成したものである。フランジ62及び切欠
き61の数は、スペアタイヤカバー60の寸法等に合わ
せて変更可能である。この切欠き61によってスペアタ
イヤカバー60の重量軽減を図ることができる。
【0018】[第3の実施の形態]第3の実施形態に係
るスペアタイヤカバー70には、図8に示すように、そ
のフランジ71の車両後方面にメーカー名や車名等の文
字や模様等であるロゴタイプ72が記載されている。こ
れによって、スペアタイヤカバー70にデザイン上の意
匠を付与し、見栄えの向上を図っている。 [第4の実施の形態]第4の実施形態に係るスペアタイ
ヤカバー75は、車両後方側に突出する複数の取付ボス
を設けている。スチール製のホイール13には、図3に
示すようにリム13aとディスク13bとを溶接等によ
って組み合わせたツーピースホイールと呼ばれるものが
あり、上記リム13aは略筒状に形成されてスペアタイ
ヤ4が嵌合するように構成されている。このようなホイ
ール13のディスク13bには、図9に示すように、中
央部のハブ穴77、ホイール13を車両に取りつけるた
めに上記ハブ穴77の外周側に穿設された複数のホイー
ル穴15、及び車両走行中に風を取り入れてブレーキ部
を冷却するために穿設された略三角形の風穴78など、
多数の穴が穿設されている。これら複数の穴を適宜選択
し、スペアタイヤカバー75を装着するのに適した位置
に取付ボスを設けることによって、スペアタイヤカバー
75を確実に装着することができる。
【0019】[第5の実施の形態]図10,図11に示
すように、スペアタイヤカバーを複数に分割することに
よって、ホイール形状、タイヤ幅、タイヤサイズに適し
たスペアタイヤカバーの組合せができる。これらの分割
されたスペアタイヤカバー同士を結合する手段は、例え
ば、リベット等を用いることができる。図10は、スペ
アタイヤカバー80を2分割しており、略円弧状の分割
線81によって、図の上部と下部とに分割されている。
図11に示すスペアタイヤカバー85は、図10の分割
線81に加えて、上下方向の2本の分割線86,86が
更に形成されており、これらの分割線81,86によっ
て、スペアタイヤカバー85が4つに分かれている。分
割の数はスペアタイヤカバー85の寸法等に合わせて変
更可能である。
【0020】[第6の実施の形態]スペアタイヤカバー
90を分割した場合に、この分割部分同士を互いに結合
させるための一形態を図12に示す。分割状態は、図1
1と同様に4分割した場合であり、これらの分割部分9
1,92,93,94の周縁部91a,92a,93
a,94aが互いに重なり合うように大きめに形成され
ている。これらの周縁部91a,92a,93a,94
aの一方にリベット用長穴95を複数形成すると共に、
他方の周縁部でこのリベット用長穴95に対向する部位
にリベット96を打つ。このリベット96を打つ位置に
よって、スペアタイヤカバー90の大きさを変更するこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るスペアタイヤカバーによれ
ば、スペアタイヤより滴下する水滴を底部に集め、該底
部の排水穴から下方に排出することによって、上記バン
パにかからないように水滴を車両の外部に排出すること
ができる。また、上記スペアタイヤカバーには第1の溝
部を形成したため、スペアタイヤカバーの剛性を向上さ
せることができ、汚水をこの溝部を介して確実に、且つ
効果的に排水穴に導くことができる。さらに、上記スペ
アタイヤカバーには、フランジの上端縁とスペアタイヤ
とが当接しているため、スペアタイヤカバーの内部にゴ
ミ等が侵入することがなく、外観も向上する。なお、ホ
イール形状、タイヤ幅、タイヤサイズに適した組合せが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスペアタイヤカバーを備えた車両
を後方から見た斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係るスペアタイヤカバーの斜
視図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】第1の実施形態に係るスペアタイヤカバーから
水滴が排出される状態を示す斜視図である。
【図6】第2の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示
す斜視図である。
【図7】図6におけるC−C線断面図である。
【図8】第3の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示
す斜視図である。
【図9】第4の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示
す概略図である。
【図10】第5の実施形態に係るスペアタイヤカバーを
示す正面図である。
【図11】第5の実施形態に係るスペアタイヤカバーを
示す正面図である
【図12】第6の実施形態に係るスペアタイヤカバーを
示す正面図である。
【図13】従来の車両後端部を示す斜視図である。
【図14】図13におけるD−D線断面図である。
【図15】従来のバンパを示す斜視図である。
【図16】従来のバンパを示す斜視図である。
【図17】図16におけるE−E線断面図である。
【符号の説明】
1,60,70,75,80,85,90 スペアタイ
ヤカバー 2 車両 3 バックドア 4 スペアタイヤ 10 上端部 11 切欠き部 12 取付ボス 13 ホイール 13a リム 13b ディスク 15 ホイール穴 20 第1の取付リブ 21 第2の取付リブ 22 キャリア 23 ボルト穴 30 挿通穴 32 ボルト 33 底部 40 第1の溝部 41 排水穴 42 第2の溝部 43 底面 44 水平面 50,62,71 フランジ 51 上端縁 52 取付ボルト 53 汚水 54 バンパ 61 切欠き 72 ロゴタイプ 77 ハブ穴 78 風穴 81,86 分割線 91,92,93,94 分割部分 91a,92a,93a,94a 周縁部 95 リベット用長穴 96 リベット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後方にスペアタイヤを設けた車両
    において、該スペアタイヤの下部を覆った状態で、スペ
    アタイヤと車体との間に配設した、平面視略扇形に形成
    した車両用スペアタイヤカバーであって、スペアタイヤ
    のホイールのホイール穴に係合する取付ボスと、断面略
    U字状に形成された底部と、該底部のうち最下部で、且
    つ、車体下部に配設されたバンパの後端よりも後方に穿
    設した排水穴とを備え、上記取付ボスをホイール穴に係
    合してスペアタイヤカバーをスペアタイヤに取り付けて
    なり、該スペアタイヤより滴下する水滴を底部に集め、
    該底部の排水穴から下方に排出することによって、上記
    バンパにかからないように水滴を車両の外部に排出する
    ようにしたことを特徴とする車両用スペアタイヤカバ
    ー。
  2. 【請求項2】 上記スペアタイヤカバー上部のスペアタ
    イヤ側に第1のリブを設けると共に、車体側に第2のリ
    ブを設けることによって、該スペアタイヤカバーをスペ
    アタイヤに取りつけた際に、上記第1のリブがスペアタ
    イヤに当接し、第2のリブが車体に当接するように構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の車両用スペアタ
    イヤカバー。
  3. 【請求項3】 上記スペアタイヤカバーのうち、スペア
    タイヤのホイール穴に対向する位置にボルト穴を穿設
    し、これらのホイール穴とボルト穴に取付具を挿通し、
    該取付具を車体に固定することによって、スペアタイヤ
    カバーをスペアタイヤと共に車体にも取りつけるように
    構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両
    用スペアタイヤカバー。
  4. 【請求項4】 上記底部の車両前後方向の略中央部に、
    車幅方向に沿って下方に凹ませた第1の溝部を形成し、
    該第1の溝部内に上記排水穴を穿設したことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の車両用スペアタイヤ
    カバー。
  5. 【請求項5】 上記第1の溝部の最下部に、該第1の溝
    部よりも一段凹んだ第2の溝部を形成し、該第2の溝部
    内に上記排水穴を穿設したことを特徴とする請求項4に
    記載の車両用スペアタイヤカバー。
  6. 【請求項6】 上記第2の溝部の底面を後方に向かうに
    つれて下がるように傾斜させ、該底面の後部に上記排水
    穴を穿設したことを特徴とする請求項5に記載の車両用
    スペアタイヤカバー。
  7. 【請求項7】 上記スペアタイヤカバー底部の後端部に
    フランジを設け、該フランジの上端縁をスペアタイヤに
    当接するように屈曲させたことを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の車両用スペアタイヤカバー。
  8. 【請求項8】 上記フランジの一部を切欠いたことを特
    徴とする請求項7に記載の車両用スペアタイヤカバー。
  9. 【請求項9】 上記スペアタイヤカバーを全体で一体に
    形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
    載の車両用スペアタイヤカバー。
  10. 【請求項10】 上記スペアタイヤカバーを複数に分割
    すると共に、これらの分割したスペアタイヤカバー同士
    を互いに結合可能に構成したことを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載の車両用スペアタイヤカバー。
  11. 【請求項11】 上記分割したスペアタイヤカバーの各
    々の外周を外方に延設して周縁部を形成することによっ
    て、スペアタイヤカバー同士を結合した際に上記周縁部
    が互いに重なり合うように構成したことを特徴とする請
    求項10に記載の車両用スペアタイヤカバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007253641A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Daihatsu Motor Co Ltd 車両におけるスペアタイヤ装置
CN108116518A (zh) * 2017-12-26 2018-06-05 北京汽车研究总院有限公司 一种备胎安装组件及车辆

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