JP3932723B2 - 車両用スペアタイヤカバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バンパの上方にスペアタイヤを取り付けた車両において、該スペアタイヤより流れ落ちる雨水等の汚水からバンパを保護する車両用スペアタイヤカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の自動車の中には、図13に示すように、スペアタイヤ101を車両後端のバックドア102に取り付け、該スペアタイヤ101の下方にバンパ103を配設したものがある。該スペアタイヤ101の成分中には、例えばN−フェニル−N’−(1.3ジメチルブチル)−P−フェニレンジアミン等の各種の添加剤が耐久性を向上させるために添加されている。このため、図14に示すように、上記スペアタイヤ101に雨水等が降りかかると、該スペアタイヤ101から添加剤の溶け込んだ雨垂れ104が流れ出してバンパ103の上面103aに滴下し、図13に示すようなバンパ103の上面103aと縦壁面103bを濃黄色に汚してしまうという問題がある。この対策として、以下のような方法がなされている。
【0003】
1)図15に示すように、バンパ103の表面の中央部110又は全面111に亘って、例えばフッ素塗装などの耐汚染性塗装を施す。即ち、スペアタイヤ101から流れ出す雨垂れ104の大部分はバンパ103の中央部110に降りかかるため、図15に示した中央部110に耐汚染性塗装を施したり、また、雨水が風によって吹きかける場合には、バンパ103の中央部110のみでなく全面111に耐汚染性塗装を施すことが好ましい。
しかし、この方法は、コストが高いわりに耐汚染性の機能が持続する時間が短く、対策効果が小さい。
【0004】
2)図15に示すバンパ103の中央部110や全面111に保護フィルムを貼着する方法もあるが、コストが高く、バンパ103の形状が曲面や角ばった部位に保護フィルムを貼着するのは作業上困難である。また、上記の部位110,111のみ塗装を施さず濃黄色が目立たない色を着色するか黒色の塗装を施す方法は、塗装を塗り分けるのにマスキング作業が必要となり、作業性が悪くコストも高くなる。
3)雨垂れからの汚染防止と合わせて、外観の見栄えを向上させる目的も兼ねてスペアタイヤカバーやタイヤケースを用いてスペアタイヤ自体を覆ってしまうという方法もあるが、コストが高い。
【0005】
4)図16に示すように、バンパの上面に別体のプロテクター120を装着する方法では、図17に示すように、バンパ103の上面103aは汚染を防止できるが、縦壁面103bは汚れてしまうという欠点がある。
5)また、アウタパネルに取りつけられ、スペアタイヤの少なくとも下半分及びトレッド面の中央近傍まで覆うように形成されたトレイが特開平10−100946号公報と特開平10−244974号公報に開示されている。しかし、上記トレイはアウタパネルに装着する構造となっているため、組付作業に手間がかかり、更に該トレイを支持するための部品が必要となるため、部品数が増え、部品組付け工程を要するので、管理面やコスト面でのデメリットがある。また、雨水等がアウタパネルにはかからないが、バンパにかかって該バンパを汚してしまうという欠点がある。なお、特に、特開平10−244974号公報に開示されたトレイには、カバー部材のばたつきを防止するために弾性部材を設けているが、この弾性部材もトレイと別部品であるため、部品組付工数が増えるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を解決し、少ない部品点数且つ安価なコストで、バンパの汚染を効果的に防止することができる車両用スペアタイヤカバーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、車両の後方のキャリアにスペアタイヤを装着した車両において、該スペアタイヤの下部を覆った状態で、スペアタイヤと車体との間に配設した、平面視略扇形に形成した車両用スペアタイヤカバーであって、該スペアタイヤカバーは、その上部に上記車両の後方に向けて突設形成されて上記スペアタイヤのホイールのホイール穴に係合する取付ボスと、底部の後端部から上方に向けて立設されたフランジによって断面略U字状に形成された部と、上記底部のうち最下部で、且つ、車体下部に配設されたバンパの後端よりも後方に穿設した排水穴とを備え、上記下部に上記スペアタイヤの下部を挿入し、上記取付ボスをホイール穴に係合することで上記スペアタイヤカバーを上記スペアタイヤに取り付けてなり、上記スペアタイヤを上記キャリアに装着することで、上記スペアタイヤの上部が上記キャリアと上記スペアタイヤのホイールとの間に配置されて上記車両に取付けられ、該スペアタイヤより滴下する水滴を上記底部に集め、該底部の上記排水穴から下方に排出することによって、上記バンパにかからないように水滴を上記車両の外部に排出するようにした車両用スペアタイヤカバーである。
また、既存のホイール穴を用いるため、スペアタイヤカバーを取りつける際にブラケット、ボルト及び取付工具等が不要である。スペアタイヤは弾性部材であるため、該スペアタイヤと接触する面積を増やすことによりスペアタイヤカバーの下部の振動を防止することができる。更に、スペアタイヤカバー下部は断面略U字状に形成されているため、スペアタイヤからの汚水を効果的にスペアタイヤカバー内に導くことができる。
【0008】
また、本発明の一形態では、上記スペアタイヤカバー上部のスペアタイヤ側に第1のリブを設けると共に、車体側に第2のリブを設けることによって、該スペアタイヤカバーをスペアタイヤに取りつけた際に、上記第1のリブがスペアタイヤに当接し、第2のリブが車体に当接するように構成している。
上記スペアタイヤカバーによれば、スペアタイヤカバーの上部を確実に固定し、ガタ防止を図ることができる。
本発明の別の形態では、上記スペアタイヤカバーのうち、スペアタイヤのホイール穴に対向する位置にボルト穴を穿設し、これらのホイール穴とボルト穴に取付具を挿通し、該取付具を車体に固定することによって、スペアタイヤカバーをスペアタイヤと共に車体にも取りつけるように構成している。
上記スペアタイヤカバーによれば、スペアタイヤカバーをスペアタイヤのみならず、車体側にも取りつけることができるので、更に確実にスペアタイヤカバーを装着でき、落下防止を図ることができる。
【0009】
本発明の更に別の形態では、上記底部の車両前後方向の略中央部に、車幅方向に沿って下方に凹ませた第1の溝部を形成し、該第1の溝部内に上記排水穴を穿設している。
上記スペアタイヤカバーによれば、上記第1の溝部を形成したため、スペアタイヤカバーの剛性を向上させることができ、汚水をこの溝部を介して確実に、且つ効果的に排水穴に導くことができる。
本発明の更に別の形態では、上記第1の溝部の最下部に、該第1の溝部よりも一段凹んだ第2の溝部を形成し、該第2の溝部内に上記排水穴を穿設している。
本発明の更に別の形態では、上記第2の溝部の底面を後方に向かうにつれて下がるように傾斜させ、該底面の後部に上記排水穴を穿設している。
上記スペアタイヤカバーによれば、汚水を第1の溝部に集めたのち、第2の溝部に導き、傾斜した底面を通って排水穴から効果的に車両外部のバンパにかからない位置に排出することができる。
【0010】
本発明の更に別の形態では、上記フランジの上端縁を上記スペアタイヤに当接するように屈曲させている。
上記スペアタイヤカバーによれば、フランジの上端縁とスペアタイヤとが当接しているため、スペアタイヤカバーの内部にゴミ等が侵入することがなく、また、スペアタイヤとスペアタイヤカバー上端縁との間に隙間が生じないため、外観も向上する。
本発明の更に別の形態では、上記フランジの一部を切欠いている。このスペアタイヤカバーによれば、スペアタイヤカバーの軽量化を図ることができ、スペアタイヤへの装着性が容易になる。
本発明の更に別の形態では、上記スペアタイヤカバーを全体で一体に形成しているため、スペアタイヤカバー自体の製造やスペアタイヤへの組み付けが非常に容易である。
【0011】
本発明の更に別の形態では、上記スペアタイヤカバーを複数に分割すると共に、これらの分割したスペアタイヤカバー同士を互いに結合可能に構成している。上記スペアタイヤカバーによれば、ホイール形状、タイヤ幅、タイヤサイズに適した組合せが可能である。
本発明の更に別の形態では、上記分割したスペアタイヤカバーの各々の外周を外方に延設して周縁部を形成することによって、スペアタイヤカバー同士を結合した際に上記周縁部が互いに重なり合うように構成している。
上記スペアタイヤカバーによれば、一方のスペアタイヤカバーの周縁部にリベットを設ける一方、他方のスペアタイヤカバーの周縁部に該リベットが係合する長穴形状のリベット穴を穿設することによって、これらのリベット穴とリベットとの位置関係を調整することによって、複数のタイヤサイズに適用することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る車両用スペアタイヤカバーの実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本発明は、スペアタイヤに、その下部を扇状に覆うスペアタイヤカバーを装着することによって、雨垂れ等によるバンパの濃黄色汚染を防止するものである。
【0013】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係るスペアタイヤカバー1を取り付けた車両2を斜め後方から見た斜視図である。該車両2の後端部にはバックドア3が配設されており、該バックドア3は、側端に配設されたヒンジ等(図示せず)を軸として開閉可能に支持されている。
このバックドア3の車幅方向中央部には、スペアタイヤ4が取り付けられており、該スペアタイヤ4の下部には、スペアタイヤカバー1が配設されている。
このスペアタイヤカバー1は、図2と図3に示すように、平面視が略扇状に形成されており、上端部10は略平面状に形成され、その中央部には略矩形状の切欠き部11が設けられている。この切欠き部11の両側方には、車両後方に向けて取付ボス12が2本突設している。この取付ボス12は、車幅方向の両外側が湾曲した半円状であり、図4に示すように、ホイール13のディスク13bに穿設されたホイール穴15に係合するように形成されている。該取付ボス12の車幅方向内側には、第1の取付リブ20が上下に沿って車両後方に突設され、該第1の取付リブ20の車幅方向内側には、車両前方に向けて突出した第2の取付リブ21が上記切欠き部11の下部に形成されている。また、上記第1の取付リブ20の高さは、図3に示すように、スペアタイヤカバー1をスペアタイヤ4に装着した状態でホイール13のディスク13bに確実に当接する寸法となっている。また、上記第2の取付リブ21の高さは、スペアタイヤ4をキャリア22に取りつけた状態で該キャリア22に確実に当接する寸法となっている。
【0014】
そして、取付ボス12の下部にボルト穴23が2つ穿設されており、該ボルト穴23に対向するキャリア22及びホイール13には、それぞれ挿通穴30とホイール穴15が穿設されている。この状態で、キャリア22の挿通穴30に固定されたボルト32をこれらのディスク13bのホイール穴15、スペアタイヤカバー1のボルト穴23に挿通させ、ナット34で締め付けることによって、スペアタイヤカバー1の落下防止を図ることができる。
スペアタイヤカバー1の底部33には、図2に示すように、下方に凹んだ第1の溝部40が形成されている。また、底部33の最下部には、図3に示すように、第1の溝部40よりも更に一段下方に凹み、排水穴41が穿設された第2の溝部42が形成されている。この第2の溝部42の底面43は、水平面44を基準にして、車両後方に向かうにつれて徐々に下方に傾斜している。
さらに、スペアタイヤカバー1の端部には、図2、図3に示すように、底部33から上方に向けて一定の高さを有するフランジ50が立設しており、該フランジ50によって、スペアタイヤカバー1の下部は断面略U字状に形成されている。また、上記フランジ50は、その上端縁51がスペアタイヤ4の一部に当接するように形成されている。
【0015】
上記構成を有する第1の実施形態に係るスペアタイヤカバー1を取りつける手順について説明する。
まず、スペアタイヤ4の下部をスペアタイヤカバー1の底部33に挿入し、図3に示すように、スペアタイヤ4をフランジ50の上端縁51に当接させる。上述したように、スペアタイヤカバー1の下部は断面略U字状に形成されており、スペアタイヤ4とフランジ50の上端縁51とを接触させることによってスペアタイヤカバー1の下部を固定することができる。
次いで、図4に示すように、スペアタイヤカバー1の上部に配設された取付ボス12をホイール穴15に嵌め込んで、スペアタイヤカバー1とスペアタイヤ4とを一体にする。
そして、図3に示すように、別のホイール穴15をキャリア22の取付ボルト52に挿通し、ナット55で締め付けることによって、スペアタイヤ4をキャリア22に装着する。スペアタイヤ4をキャリア22に固定すると、スペアタイヤカバー1に設けた第1の取付リブ20と第2の取付リブ21とが各々キャリア22とホイール13に当接し、スペアタイヤカバー1は完全に固定される。
さらに、図4に示すように、ホイール13のホイール穴15と、スペアタイヤカバー1に設けたボルト穴23と、キャリア22に穿設した挿通穴30とにボルト32を通すことによって、スペアタイヤカバー1が車両から落下することを防止できる。
【0016】
上記構成を有するスペアタイヤカバー1によって、スペアタイヤ4に降りかかった雨水等の汚水が排出される状態を説明する。
スペアタイヤ4に降りかかった雨水等の汚水53は、図5に示すように、該スペアタイヤカバー1の内面を流れ落ちて、第1の溝部40に滴下する。この汚水53はスペアタイヤカバー1の最下部へと導かれ、図3に示すように、第2の溝部42を介して排水穴41から下方に流れ落ちる。この排水穴41は、バンパ54の後端縁54aよりも車両後方側に位置すると共に、排水穴41の底面43が斜め下方に傾斜しているため、バンパ54に付着することなく汚水53がより効果的に車両後方に滴下し、スペアタイヤカバー1の最下部で溜まる汚水53の量を減少させることができる。
上記第1の実施形態に係るスペアタイヤカバー1は、コストメリットがあり、組付性が容易という機能を併せ持った上でバンパー汚染防止が可能となる。また、スペアタイヤ4の裏面とスペアタイヤカバー1のフランジ上端縁51が当接しているので、それらの間からゴミ等が侵入することがなく、また、スペアタイヤ4とスペアタイヤカバー1の上端縁51との間の隙間を生じさせないため、外観を損なうことがない。さらに、スペアタイヤカバー1の装着には工具を必要としないため、時と場所を選ばずに手軽にスペアタイヤ4への装着ができる。また、スペアタイヤカバー1は構成部品がないため、製造工程において部品管理が容易である。なお、スペアタイヤ自体が弾性部材であるので、スペアタイヤカバー1の振動を抑制し、スペアタイヤカバー1の破損を防止することができる。また、スペアタイヤカバー1に設けた溝部40,42は、スペアタイヤカバー1の剛性を向上させるビードの役目も果たすとともに、汚水53をより効果的に排水穴41へと導く構造となっている。
【0017】
[第2の実施の形態]
以下に、第2の実施形態に係るスペアタイヤカバー60について説明するが、第1の実施形態と同様の内容については、その説明を省略する。
第2の実施形態に係るスペアタイヤカバー60は、図6と図7に示すように、第1の実施形態に係るスペアタイヤカバー1のフランジ50に切欠き61を形成したものである。この切欠き61の長さは、第1の実施形態に係わるスペアタイヤカバー1のフランジ50の全長Lを約5等分したうち、平面視で両端と下端にフランジ62を残し、それらのフランジ62の間に切欠き61を2つ形成したものである。フランジ62及び切欠き61の数は、スペアタイヤカバー60の寸法等に合わせて変更可能である。この切欠き61によってスペアタイヤカバー60の重量軽減を図ることができる。
【0018】
[第3の実施の形態]
第3の実施形態に係るスペアタイヤカバー70には、図8に示すように、そのフランジ71の車両後方面にメーカー名や車名等の文字や模様等であるロゴタイプ72が記載されている。これによって、スペアタイヤカバー70にデザイン上の意匠を付与し、見栄えの向上を図っている。
[第4の実施の形態]
第4の実施形態に係るスペアタイヤカバー75は、車両後方側に突出する複数の取付ボスを設けている。
スチール製のホイール13には、図3に示すようにリム13aとディスク13bとを溶接等によって組み合わせたツーピースホイールと呼ばれるものがあり、上記リム13aは略筒状に形成されてスペアタイヤ4が嵌合するように構成されている。このようなホイール13のディスク13bには、図9に示すように、中央部のハブ穴77、ホイール13を車両に取りつけるために上記ハブ穴77の外周側に穿設された複数のホイール穴15、及び車両走行中に風を取り入れてブレーキ部を冷却するために穿設された略三角形の風穴78など、多数の穴が穿設されている。これら複数の穴を適宜選択し、スペアタイヤカバー75を装着するのに適した位置に取付ボスを設けることによって、スペアタイヤカバー75を確実に装着することができる。
【0019】
[第5の実施の形態]
図10,図11に示すように、スペアタイヤカバーを複数に分割することによって、ホイール形状、タイヤ幅、タイヤサイズに適したスペアタイヤカバーの組合せができる。これらの分割されたスペアタイヤカバー同士を結合する手段は、例えば、リベット等を用いることができる。
図10は、スペアタイヤカバー80を2分割しており、略円弧状の分割線81によって、図の上部と下部とに分割されている。図11に示すスペアタイヤカバー85は、図10の分割線81に加えて、上下方向の2本の分割線86,86が更に形成されており、これらの分割線81,86によって、スペアタイヤカバー85が4つに分かれている。分割の数はスペアタイヤカバー85の寸法等に合わせて変更可能である。
【0020】
[第6の実施の形態]
スペアタイヤカバー90を分割した場合に、この分割部分同士を互いに結合させるための一形態を図12に示す。分割状態は、図11と同様に4分割した場合であり、これらの分割部分91,92,93,94の周縁部91a,92a,93a,94aが互いに重なり合うように大きめに形成されている。これらの周縁部91a,92a,93a,94aの一方にリベット用長穴95を複数形成すると共に、他方の周縁部でこのリベット用長穴95に対向する部位にリベット96を打つ。このリベット96を打つ位置によって、スペアタイヤカバー90の大きさを変更することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係るスペアタイヤカバーによれば、スペアタイヤより滴下する水滴を底部に集め、該底部の排水穴から下方に排出することによって、上記バンパにかからないように水滴を車両の外部に排出することができる。また、上記スペアタイヤカバーには第1の溝部を形成したため、スペアタイヤカバーの剛性を向上させることができ、汚水をこの溝部を介して確実に、且つ効果的に排水穴に導くことができる。さらに、上記スペアタイヤカバーには、フランジの上端縁とスペアタイヤとが当接しているため、スペアタイヤカバーの内部にゴミ等が侵入することがなく、外観も向上する。なお、ホイール形状、タイヤ幅、タイヤサイズに適した組合せが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスペアタイヤカバーを備えた車両を後方から見た斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係るスペアタイヤカバーの斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】第1の実施形態に係るスペアタイヤカバーから水滴が排出される状態を示す斜視図である。
【図6】第2の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示す斜視図である。
【図7】図6におけるC−C線断面図である。
【図8】第3の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示す斜視図である。
【図9】第4の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示す概略図である。
【図10】第5の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示す正面図である。
【図11】第5の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示す正面図である
【図12】第6の実施形態に係るスペアタイヤカバーを示す正面図である。
【図13】従来の車両後端部を示す斜視図である。
【図14】図13におけるD−D線断面図である。
【図15】従来のバンパを示す斜視図である。
【図16】従来のバンパを示す斜視図である。
【図17】図16におけるE−E線断面図である。
【符号の説明】
1,60,70,75,80,85,90 スペアタイヤカバー
2 車両
3 バックドア
4 スペアタイヤ
10 上端部
11 切欠き部
12 取付ボス
13 ホイール
13a リム
13b ディスク
15 ホイール穴
20 第1の取付リブ
21 第2の取付リブ
22 キャリア
23 ボルト穴
30 挿通穴
32 ボルト
33 底部
40 第1の溝部
41 排水穴
42 第2の溝部
43 底面
44 水平面
50,62,71 フランジ
51 上端縁
52 取付ボルト
53 汚水
54 バンパ
61 切欠き
72 ロゴタイプ
77 ハブ穴
78 風穴
81,86 分割線
91,92,93,94 分割部分
91a,92a,93a,94a 周縁部
95 リベット用長穴
96 リベット

Claims (11)

  1. 車両の後方のキャリアにスペアタイヤを装着した車両において、
    該スペアタイヤの下部を覆った状態で、スペアタイヤと車体との間に配設した、平面視略扇形に形成した車両用スペアタイヤカバーであって、
    該スペアタイヤカバーは、その上部に上記車両の後方に向けて突設形成されて上記スペアタイヤのホイールのホイール穴に係合する取付ボスと、底部の後端部から上方に向けて立設されたフランジによって断面略U字状に形成された部と、上記底部のうち最下部で、且つ、車体下部に配設されたバンパの後端よりも後方に穿設した排水穴とを備え、上記下部に上記スペアタイヤの下部を挿入し、上記取付ボスをホイール穴に係合することで上記スペアタイヤカバーを上記スペアタイヤに取り付けてなり、
    上記スペアタイヤを上記キャリアに装着することで、上記スペアタイヤの上部が上記キャリアと上記スペアタイヤのホイールとの間に配置されて上記車両に取付けられ、
    該スペアタイヤより滴下する水滴を上記底部に集め、該底部の上記排水穴から下方に排出することによって、上記バンパにかからないように水滴を上記車両の外部に排出するようにしたことを特徴とする車両用スペアタイヤカバー。
  2. 上記スペアタイヤカバー上部のスペアタイヤ側に第1のリブを設けると共に、車体側に第2のリブを設けることによって、該スペアタイヤカバーを上記スペアタイヤに取りつけた際に、上記第1のリブがスペアタイヤに当接し、上記第2のリブが上記車体に当接するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用スペアタイヤカバー。
  3. 上記スペアタイヤカバーのうち、上記スペアタイヤのホイール穴に対向する位置にボルト穴を穿設し、これらのホイール穴と上記ボルト穴に取付具を挿通し、該取付具を上記車体に固定することによって、上記スペアタイヤカバーを上記スペアタイヤと共に上記車体にも取りつけるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用スペアタイヤカバー。
  4. 上記底部の車両前後方向の略中央部に、車幅方向に沿って下方に凹ませた第1の溝部を形成し、該第1の溝部内に上記排水穴を穿設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用スペアタイヤカバー。
  5. 上記第1の溝部の最下部に、該第1の溝部よりも一段凹んだ第2の溝部を形成し、該第2の溝部内に上記排水穴を穿設したことを特徴とする請求項4に記載の車両用スペアタイヤカバー。
  6. 上記第2の溝部の底面を後方に向かうにつれて下がるように傾斜させ、該底面の後部に上記排水穴を穿設したことを特徴とする請求項5に記載の車両用スペアタイヤカバー。
  7. 上記フランジの上端縁を上記スペアタイヤに当接するように屈曲させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用スペアタイヤカバー。
  8. 上記フランジの一部を切欠いたことを特徴とする請求項7に記載の車両用スペアタイヤカバー。
  9. 上記スペアタイヤカバーを全体で一体に形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車両用スペアタイヤカバー。
  10. 上記スペアタイヤカバーを複数に分割すると共に、これらの分割したスペアタイヤカバー同士を互いに結合可能に構成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車両用スペアタイヤカバー。
  11. 上記分割したスペアタイヤカバーの各々の外周を外方に延設して周縁部を形成することによって、スペアタイヤカバー同士を結合した際に上記周縁部が互いに重なり合うように構成したことを特徴とする請求項10に記載の車両用スペアタイヤカバー。
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