JP2008260401A - デフレクターの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟質弾性体のデフレクター4を、締結部品等を用いることなく、サイドステップモール2に容易に取り付けることができるデフレクターの取付構造を提供する。
【解決手段】サイドステップモール2の底板2aに取り付けられるデフレクター4の取付構造である。底板2aには、切欠き部7と開口孔8がそれぞれ少なくとも1つ形成されている。デフレクター4は、軟質弾性体であり、底板2aと接触する接触板5と、整流板6と、接触板5に設けられた第1及び第2取付部材9,10とを備えている。第1取付部材9は、第1突起部12と、接触板5と平行な平行部11とを備え、第1突起部12は、平行部11が底板2a上面に乗った状態で切欠き部7に係合されている。第2取付部材10は、厚肉部13bが形成された第2突起部13を備え、第2突起部13は、厚肉部13bが底板2a上面側で開口孔8の周縁部に引っ掛かった状態で開口孔8に係合されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、デフレクターの取付構造に関するものである。
従来から、自動車等の車両には、車両走行に伴って作用する空気の流れを整流する目的で、デフレクター(エアスポイラ)が設けられている。
特許文献1には、樹脂又はプラスチック等で形成されているとともに、左右の前輪の前方でそれぞれ下方に突出するエアスポイラが一体に設けられた車両のフロントバンパが開示されている。このフロントバンパでは、エアスポイラを設けることにより、高速走行時にフロントバンパの下側に潜り込んだ空気が前輪に直接当たることを抑制できる。このため、前輪付近の空気の整流作用を高め、空気抵抗を減少させることができる。
また、特許文献2には、エアダム部の車幅方向外方端部が車体後方に延びているとともに、エアダム部がデフレクター部の車幅方向外方端部と略連続するように配置された車両の前部整流構造が開示されている。この車両の前部整流構造によれば、車体前端部分からホイールハウスにわたる領域において、前輪後部の車体側面に生ずる低圧領域よりも更に低い低圧領域を形成することができる。これにより、車体下面に沿って車幅方向内方部を車体後方に流れる空気流が車幅方向外方へ吹き出されることを抑制できる。
特開2001−233149号公報 特開2006−219019号公報
デフレクターやエアスポイラ(以下、デフレクターと総称する)は、車両の前輪付近に限らず、後輪のタイヤハウスに空気が巻き込まれるのを抑制するために、後輪付近にも設けられることがある。
また、デフレクターをバンパ等と一体に設ける場合、デフレクターの材料はバンパ等と同じ材料、例えば、硬質の樹脂や塩化ビニル等の硬質材料となる。このため、デフレクターが障害物と接触すると、デフレクターが破損したり、変形したりする。このようなデフレクターの破損及び変形を防ぐために、デフレクターをバンパ等と別体にし、これを軟質材料で形成することが考えられる。
このような軟質材料からなるデフレクターを後輪付近に設ける場合、これをサイドステップモールの下面に複数の締結クリップ又はリベット等を用いて取り付けることが考えられる。しかし、軟質材を締結クリップ又はリベット等で固定すると、その締結が確実に行われないおそれがある。そこで、デフレクターとサイドステップモールとの間に硬質のインサート部材を介在させ、このインサート部材とともに、デフレクターを締結クリップ又はリベット等でサイドステップモールに留めることが考えられる。
上記の通り、軟質材料のデフレクターをサイドステップモールに取り付ける場合、インサート部材を介在させるとともに、複数の締結クリップ又はリベット等でサイドステップモールに固定することを採用することができる。しかし、このような取付構造では、インサート部材や締結クリップ等、デフレクターの取り付けに要する部品の点数が多いことから、材料コストが上昇するという問題がある。さらに、部品点数が多くなることに伴い、デフレクターの取付作業における作業工数が増大するため、取付作業における作業効率の低下を招くという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軟質材料で形成されたデフレクターを、インサート部材や締結部品等を用いることなく、サイドステップモールに容易に取り付けることができるデフレクターの取付構造を提供することにある。
第1の発明は、車両のサイドステップモールの底板に取り付けられるデフレクターの取付構造であって、上記底板には、車幅方向内側端部に切欠き部が少なくとも1つ形成されているとともに、車幅方向外側端部に板厚方向に貫通する開口孔が少なくとも1つ形成されており、上記デフレクターは、軟質弾性体であって、上面が上記底板の下面と接触する接触板と、該接触板の下面から下方に延びる、車両走行時に空気を整流するための整流板と、上記接触板の上面にそれぞれ設けられた、上記デフレクターを上記底板に取り付けるための第1及び第2取付部材とを備え、上記第1取付部材は、上記接触板の上面における上記切欠き部に対応する部分から上方に突起する、上記切欠き部と同数の第1突起部と、該第1突起部上端面に車両前後方向に延びるように設けられた、下面が上記接触板と平行な平行部とを有していて、該平行部が上記底板の上面に乗った状態で上記第1突起部が上記切欠き部に嵌入係合されており、上記第2取付部材は、上記接触板の上面における上記開口孔に対応する部分から上方に突起し、厚肉部が形成された、上記開口孔と同数の第2突起部を有していて、該第2突起部が、上記厚肉部が上記底板の上面側で上記開口孔の周縁部に引っ掛かった状態で上記開口孔に挿入係合されていることを特徴とするものである。
このように、第1の発明では、デフレクターの接触板の上面にそれぞれ設けられた第1及び第2取付部材を、サイドステップモールに形成されている切欠き部と開口孔にそれぞれ係合させることにより、デフレクターをサイドステップモールに取り付けることができる。したがって、デフレクターを取り付ける際に、インサート部材や締結部品を用いる必要がないことから、材料コストを低下させることができる。さらに、部品点数の増加に伴う作業工数の増加を抑制できるので、取付作業における作業効率の低下を抑制できる。
また、軟質弾性体の有するバネ特性を利用することにより、切欠き部に第1取付部材を係合させたまま、開口孔に第2取付部材を容易に係合させることができる。具体的には、平行部を底板の上面に乗せた状態で第1突起部を切欠き部に嵌入係合させたまま、厚肉部を有する第2突起部を開口孔に底板の下面側から挿入し、厚肉部を開口孔から底板の上面側に引き抜くことにより、デフレクターをサイドステップモールに取り付けることができる。このように、デフレクターを容易に取り付けることができるので、デフレクターの取付作業における作業効率を大幅に向上させることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記第1突起部と上記第2突起部との間隔が、上記デフレクターを上記サイドステップモールに取り付ける前の状態において、上記切欠き部と上記開口孔との間隔よりも小さく設定されていることを特徴とするものである。
このように、第2の発明では、第1突起部と第2突起部との間隔が、デフレクターをサイドステップモールに取り付ける前の取付前状態では、切欠き部と開口孔との間隔よりも小さく設定されている。このため、デフレクターをサイドステップモールに取り付ける際には、第1突起部と第2突起部との間隔が広がるように、第2突起部を外側に引っ張りながらデフレクターを取り付ける。よって、取付状態では、軟質弾性体の有するバネ特性により、デフレクターが取付前の状態に戻ろうとする。これにより、第1突起部を有する第1取付部材と切欠き部を強く係合させることができる。したがって、第2の発明では、第1突起部と第2突起部との間隔が、取付前状態において、切欠き部と開口孔との間隔と等しい場合に比べて、デフレクターの安定した取付状態を維持することができる。
第3の発明は、上記第1又は2の発明において、上記接触板の上面と上記平行部の下面との間隔、及び上記接触板の上面と上記厚肉部の下端との間隔の少なくとも一方が、上記デフレクターを上記サイドステップモールに取り付ける前の状態において、上記底板の厚みよりも小さく設定されていることを特徴とするものである。
このように、取付前状態において、平行部の下面と接触板の上面との間隔を、底板の厚みよりも小さく設定すれば、取付状態では、第1突起部が上下方向に伸びる。このため、第1突起部は、軟質弾性体の有するバネ特性により、取付前の状態に戻ろうとする。これにより、平行部が下方に引っ張られるとともに、接触板が上方に引っ張られる。したがって、第1突起部を有する第1取付部材と切欠き部を強く係合させることができる。
また、取付前状態において、厚肉部の下端と接触板の上面との間隔を、底板の厚みよりも小さく設定すれば、取付状態では、第2突起部が上下方向に伸びる。このため、第2突起部は、軟質弾性体の有するバネ特性により、取付前の状態に戻ろうとする。これにより、厚肉部が下方に引っ張られるとともに、接触板が上方に引っ張られる。したがって、第2突起部を有する第2取付部材と開口孔を強く係合させることができる。
以上により、第3の発明では、接触板の上面と平行部の下面との間隔、及び接触板の上面と厚肉部の下端との間隔が、取付前状態において、サイドステップモールの底板の厚みと等しい場合に比べて、デフレクターの安定した取付状態を確実に維持することができる。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、上記厚肉部には、中心部に上記接触板と平行な方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とするものである。
このように第2突起部の厚肉部には、中心部に貫通孔が形成されているので、厚肉部を開口孔から底板の上面側に引き抜く際に、厚肉部を確実に縮ませることができる。したがって、厚肉部に貫通孔を設けていない場合と比較して、デフレクターの取付作業をより一層円滑に行うことができる。
本発明によれば、車両走行中の安定性を高めるために、サイドステップモールの底板にデフレクターを取り付ける場合にも、軟質弾性体のデフレクターに2種類の取付部材を設けることにより、インサート部材や締結部品等を用いることなくデフレクターの取り付けを行うことができる。したがって、デフレクターを取り付ける際に、インサート部材や締結部品を用いる必要がないことから、材料コストを低下させることができる。さらに、部品点数の増加に伴う作業工数の増加を抑制できるので、取付作業における作業効率の低下を抑制できる。
また、本発明によれば、軟質弾性体の有するバネ特性を利用することにより、サイドステップモールの底板の切欠き部に第1取付部材を係合させたまま、厚肉部を有する第2突起部を開口孔に底板の下面側から挿入し、厚肉部を開口孔から底板の上面側に引き抜くことにより、デフレクターを取り付けることができる。このように、デフレクターの取り付けを容易に行うことができるので、デフレクターの取付作業における作業効率を大幅に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はサイドステップモール2が装着された車両1の側面図である。サイドステップモール2は、乗員の車内への乗降を容易にするとともに、車体を保護するために、車両1の左右両側のドア開口の下縁に沿って車両前後方向に延びるように組み付けられる外装部材である。サイドステップモール2は、図2に示すように、底板2aと側壁2cとからなる略L字型の断面を有しており、通常、ブラケット2dを介して、ボルト等の締結具により車体に固定される。以下、左右両側のサイドステップモール2のうち右側のサイドステップモール2について説明する。なお、左側のサイドステップモール2の構成も以下に示す右側のサイドステップモール2とほぼ同様である。
サイドステップモール2の底板2aの車両前後方向後端近傍、すなわち、後輪3の前方には、図3に示すように、車幅方向内側端部に矩形の切欠き部7が2つ形成されている。これら2つの切欠き部7,7の間に位置する底板2aの端部(以下、「突状端部」という)2bは、デフレクター4がサイドステップモール2に取り付けられている取付状態では、後述する矩形の空間16に嵌入されている(図6及び図7参照)。このため、突状端部2bを空間16に円滑に嵌入できるように、突状端部2bの先端部(車幅方向内側端部)には面取りが施されている。また、底板2aの車両前後方向後端近傍で、かつ車幅方向外側端部には、板厚方向に貫通する矩形の開口孔8が2つ形成されている。
サイドステップモール2の底板2aの下面には、車両前後方向後端近傍(後輪3の前方)にデフレクター4が取り付けられている。デフレクター4は、エチレンプロピレンゴム(以下、EPDM)で形成された軟質弾性体であって、図1及び図2に示すように、上面がサイドステップモール2の底板2aの下面と接触するように取り付けられている接触板5と、接触板5の下面から下方に延びる整流板6とを備えている。整流板6は、車幅方向に延びており、車幅方向長さが接触板5と略同じであって、車両走行中に後輪3のタイヤハウス23に空気が巻き込まれないように、後輪3付近の空気の流れを整流する役割を果たしている。また、接触板5の上面には、デフレクター4を底板2aに取り付けるために、後述する2種類の取付部材9,10が設けられている。
図4に示すように、接触板5は略矩形状であり、車幅方向に関しては底板2aの車幅方向内側端部から開口孔8の車幅方向外側まで延びている。また、接触板5は、車両前後方向に関しては車両前側の切欠き部7及び開口孔8よりも車両前側に延びているとともに、車両後側の切欠き部7及び開口孔8よりも車両後側に延びている(図7及び図8参照)。接触板5の上面には、車幅方向内側端部に切欠き部7に取り付けられる第1取付部材9が一体に形成されているとともに、車幅方向外側端部に開口孔8に取り付けられる第2取付部材10が一体に形成されている。
第1取付部材9は、第1係合片部(第1突起部)12と平行部11とからなっている。第1係合片部12は、接触板5の上面、具体的には、取付状態において切欠き部7に対応する部分から上方に突起している。また、第1係合片部12は、2つの切欠き部7,7と同数、すなわち2つ設けられており、それぞれ切欠き部7の内寸(切欠き深さ及び切欠き長さ)と同寸法の断面を有する角形棒状の部材である。
また、平行部11は、第1係合片部12の上端面に車両前後方向に延びるように設けられている板状の部材であり、その下面が接触板5と平行となるように形成されている。平行部11は、車幅方向に関しては第1係合片部12と等しい長さを有し、車両前後方向に関しては車両前側の第1係合片部12よりも車両前側に延びているとともに、車両後側の第1係合片部12よりも車両後側に延びている。
そして、取付状態では、図6及び図7に示すように、平行部11が底板2aの上面に乗った状態で第1係合片部12が切欠き部7に嵌入係合されている。言い換えると、取付状態では、サイドステップモール2の底板2aの突状端部2bが、平行部11、接触板5及び2つの第1係合片部12,12で囲まれた矩形の空間16に嵌入係合されている。
このように、平行部11と接触板5との間に底板2aが挟まれた状態で、第1係合片部12,12が切欠き部7,7に嵌入されることにより、第1取付部材9は切欠き部7に係合している。
なお、第1取付部材9と切欠き部7を強く係合させるために、平行部11の下面と接触板5の上面との間隔、すなわち、第1係合片部12の高さは、デフレクター4をサイドステップモール2に取り付ける前の取付前状態では、底板2aの厚み(図3中のt)よりもわずかに小さく設定されている。
一方、第2取付部材10は、接触板5の上面、具体的には、取付状態において開口孔8に対応する部分から上方に突起している第2係合片部(第2突起部)13を有している。第2係合片部13は、図4に示すように、2つの開口孔8,8と同数、すなわち2つ設けられており、それぞれ厚肉部13bが形成されている。
第2係合片部13は板状の部材であり、その両面が車両前側及び後側に向いている。第2係合片部13の、厚肉部13bよりも下側の基端部13aは、開口孔8の内寸と同寸法の矩形断面に形成されている。また、第2係合片部13の、厚肉部13bよりも上側の先端部13cは、第2係合片部13を開口孔8に円滑に挿入できるように、板厚が上方に行くに従って小さくなっている。
厚肉部13bは、車両前側及び後側の面に厚肉を施すことにより形成されている。さらに、厚肉部13bには、中心部に車幅方向に貫通する貫通孔14が形成されている。すなわち、厚肉部13bは、車幅方向に延びる略筒状に形成されている。
そして、2つの第2係合片部13,13は、取付状態では、2つの開口孔8,8にそれぞれ挿入されている。具体的には、図6及び図8に示すように、基端部13aは、開口孔8に嵌っており、厚肉部13bは、底板2aの上面側で開口孔8の周縁部に引っ掛かった状態で係止している。このように、厚肉部13bが底板2aの上面側で開口孔8の周縁部に引っ掛かった状態で、第2係合片部13が開口孔8に挿入係合されることにより、2つの第2係合片部13,13を有する第2取付部材10は開口孔8に係合している。
なお、第2取付部材10と開口孔8を強く係合させるために、厚肉部13bの下端と接触板5の上面との間隔は、取付前状態では、底板2aの厚みよりもわずかに小さく設定されている。
また、第1取付部材9と切欠き部7を強く係合させるために、第1係合片部12と第2係合片部13との間隔は、取付前状態において、切欠き部7と開口孔8との間隔よりもわずかに小さく設定されている。ここで、第1係合片部12と第2係合片部13との間隔とは、図5に示すように、第1係合片部12の車幅方向外側の側面と、第2係合片部13の車幅方向内側の側面との間隔(図5中のA)を指す。また、切欠き部7と開口孔8との間隔とは、切欠き部7の内周面のうち車幅方向外側の面と、開口孔8の内周面のうち車幅方向内側の面との間隔(図3中のa)のことである。
−取付方法−
図9を参照しながら、本実施形態の取付構造を有するデフレクター4の取付方法について説明する。デフレクター4をサイドステップモール2に取り付ける際には、先ず第1取付部材9を、サイドステップモール2の底板2aに形成された切欠き部7に係合させる。具体的には、車幅方向内側から2つの第1係合片部12,12を2箇所の切欠き部7,7に嵌入しながら、平行部11を底板2aの上面に乗せる。
次に、第1取付部材9を切欠き部7に係合させたまま、第2取付部材10をサイドステップモール2の底板2aの開口孔8に係合させる。具体的には、平行部11を底板2aの上面に乗せた状態で第1係合片部12を切欠き部7に係合させたまま、2つの第2係合片部13,13を底板2aの下面側から2箇所の開口孔8,8に挿入する。第2係合片部13の先端部13cが開口孔8から底板2aの上面側に突出すると、先端部13cを上方(サイドステップモール2の内側)に引き上げる。このように先端部13cを引き上げると、軟質弾性体の有するバネ特性により、第2係合片部13の厚肉部13bが弾性変形し、開口孔8の内寸と略同寸法に縮む。これにより、厚肉部13bが底板2aの下面側から開口孔8を貫通する。開口孔8を貫通した厚肉部13bは、弾性的に元の形状(略筒状)に復元し、底板2aの上面側で開口孔8の周縁部に引っ掛かった状態になる。
以上により、デフレクター4の取付作業が完了する。
−効果−
本実施形態では、デフレクター4の接触板5の上面にそれぞれ設けられた第1及び第2取付部材9,10を、サイドステップモール2に形成されている切欠き部7と開口孔8にそれぞれ係合させることにより、デフレクター4をサイドステップモール2に取り付けることができる。したがって、デフレクター4を取り付ける際に、インサート部材や締結部品を用いる必要がないことから、材料コストを低下させることができる。さらに、部品点数の増加に伴う作業工数の増加を抑制できるので、取付作業における作業効率の低下を抑制できる。
また、軟質弾性体の有するバネ特性を利用することにより、切欠き部7に第1取付部材9を係合させたまま、開口孔8に第2取付部材10を容易に係合させることができる。具体的には、平行部11を底板2aの上面に乗せた状態で第1係合片部12を切欠き部7に嵌入係合させたまま、厚肉部13bを有する第2係合片部13を開口孔8に底板2aの下面側から挿入し、厚肉部13bを開口孔8から底板2aの上面側に引き抜くことにより、デフレクター4をサイドステップモール2に取り付けることができる。このように、デフレクター4をサイドステップモール2に容易に取り付けることができるので、デフレクター4の取付作業における作業効率を大幅に向上させることができる。
さらに、本実施形態では、第1係合片部12と第2係合片部13との間隔が、取付前状態において、切欠き部7と開口孔8との間隔よりもわずかに小さく設定されている。このため、デフレクター4をサイドステップモール2に取り付ける際には、第1係合片部12と第2係合片部13との間隔が広がるように、第2係合片部13を外側に引っ張りながらデフレクター4を取り付ける。よって、取付状態では、軟質弾性体の有するバネ特性により、デフレクター4が取付前の状態に戻ろうとする。これにより、第1係合片部12を有する第1取付部材9と切欠き部7を強く係合させることができる。したがって、第1係合片部12と第2係合片部13との間隔が、取付前状態において、切欠き部7と開口孔8との間隔と等しい場合に比べて、デフレクター4の安定した取付状態を維持することができる。
また、本実施形態では、平行部11の下面と接触板5の上面との間隔が、取付前状態において、底板2aの厚みよりもわずかに小さく設定されている。このため、取付状態では、第1係合片部12が上下方向に伸びている。よって、第1係合片部12は、軟質弾性体の有するバネ特性により、取付前の状態に戻ろうとする。これにより、平行部11が下方に引っ張られるとともに、接触板5が上方に引っ張られる。したがって、第1係合片部12を有する第1取付部材9と切欠き部7を強く係合させることができる。
さらに、厚肉部13bの下端と接触板5の上面との間隔も、取付前状態において、底板2aの厚みよりもわずかに小さく設定されている。このため、取付状態では、第2係合片部13が上下方向に伸びている。よって、第2係合片部13は、軟質弾性体の有するバネ特性により、取付前の状態に戻ろうとする。これにより、厚肉部13bが下方に引っ張られるとともに、接触板5が上方に引っ張られる。したがって、第2係合片部13を有する第2取付部材10と開口孔8を強く係合させることができる。
以上により、本実施形態では、接触板5の上面と平行部11の下面との間隔、及び接触板5の上面と厚肉部13bの下端との間隔が、取付前状態において、サイドステップモール2の底板2aの厚みと等しい場合に比べて、デフレクター4の安定した取付状態をより確実に維持することができる。
さらに、本実施形態では、第2係合片部13の厚肉部13bには、中心部に貫通孔14が形成されているので、厚肉部13bを開口孔8から底板2aの上面側に引き抜く際に、厚肉部13bを確実に縮ませることができる。したがって、厚肉部13bに貫通孔14を設けていない場合と比較して、デフレクター4の取付作業をより一層円滑に行うことができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、軟質弾性材料としてEPDMを用いたが、デフレクター4の材質はこれに限定されるものではない。路上の障害物等と接触した場合にも、デフレクター4が破損及び変形しない程度の柔軟性を有し、デフレクター4の自重や車両走行中の空気抵抗によりデフレクター4が変形しない程度の剛性を有し、かつ、デフレクター4を取り付ける際に、バネ特性を発揮できる程度の弾性を有する材料であればいい。このような材料として、例えば、軟質の塩化ビニル等を用いることができる。
また、上記実施形態では、サイドステップモール2の底板2aに、切欠き部7及び開口孔8を、それぞれ2箇所ずつ形成したが、切欠き部7と開口孔8は、それぞれ少なくとも1つ形成されていればいい。例えば、サイドステップモール2の底板2aに設ける切欠き部7及び開口孔8の箇所数を1箇所ずつとすれば、デフレクター4の取り付けが更に容易となる。これとは逆に、例えば、切欠き部7及び開口孔8の箇所数をそれぞれ3箇所以上形成すれば、切欠き部7及び開口孔8をそれぞれ2箇所ずつ形成する場合と比較して、第1及び第2取付部材9,10をそれぞれ切欠き部7及び開口孔8により強く係合させることができる。
加えて、上記実施形態では、第1取付部材9に備えられる平行部11として板状の部材を用いたが、その形状はこれに限定されない。平行部11が底板2aの上面に乗った状態で第1係合片部12が切欠き部7に嵌入係合されるのであれば、どのような形状でもいい。さらに、上記実施形態では、平行部11は、車両前後方向に2つの第1係合片部12,12よりもさらに前後に延びているが、2つの第1係合片部12,12よりも車両前後方向に突出させなくてもいい。但し、取付状態において、平行部11が底板2aの上面に乗った状態を確保するために、切欠き部7が1箇所の場合には、平行部11を第1係合片部12よりも車両前後方向に延ばす必要がある。
さらに、上記実施形態では、切欠き部7を矩形に形成したが、切欠き部7の形状はこれに限定されるものではなく、三角形状等も適用できる。但し、車両前後方向における第1係合片部12との係り合いを強くするためには、半円形等の滑らかな形状よりも、角部を有する形状の方が望ましい。なお、第1係合片部12の断面形状は、限定されるものではなく、切欠き部7の形状に合わせて、デフレクター4の安定した取付状態を維持できる断面形状を適宜選択することができる。
また、上記実施形態では、開口孔8の形状を矩形としたが、開口孔8の形状はこれに限定されず、円形等も適用できる。また、第2係合片部13の厚肉部13bには、貫通孔14を必ずしも形成する必要はない。すなわち、厚肉部13bが底板2aの下面側から開口孔8を円滑に貫通し、底板2aの上面側で開口孔8の周縁部に確実に引っ掛かるような、開口孔8と厚肉部13bの組み合わせであればいい。なお、第2係合片部13の断面形状は、限定されるものではなく、開口孔8の形状に合わせて、デフレクター4の安定した取付状態を維持できる断面形状を適宜選択することが可能である。
さらに、上記実施形態では、第1係合片部12と第2係合片部13との間隔を、取付前状態において、切欠き部7と開口孔8との間隔よりもわずかに小さく設定したが、第1係合片部12と第2係合片部13との間隔を、取付前状態において、切欠き部7と開口孔8との間隔と等しくしてもいい。このように、第1係合片部12と第2係合片部13との間隔を設定すれば、デフレクター4の取り付けがより一層容易となる。同様に、上記実施形態とは異なり、接触板5の上面と平行部11の下面との間隔、及び接触板5の上面と厚肉部13bの下端との間隔を、取付前状態において、底板2aの厚みと等しくしてもいい。このように、接触板5の上面と平行部11の下面及び厚肉部13bの下端との間隔を設定すれば、デフレクター4の取り付けがより一層容易となる。
なお、上記実施形態では、整流板6と接触板5の車幅方向長さを略同じとしたが、後輪3の全幅を覆うような車幅方向長さを有する整流板6を備えたデフレクターにも、本発明の取付構造を適用できる。このように、後輪3の全幅を覆うような車幅方向長さを有する整流板6を用いることにより、車両走行中に後輪3のタイヤハウス23に空気が巻き込まれるのを、より有効に防ぐことができる。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、デフレクターの取付構造等について有用である。
サイドステップモールが装着された車両の側面図である。 図1のII−II線の矢視断面図である。 サイドステップモールの一部を内側から見た斜視図である。 デフレクターを斜め上方から見た斜視図である。 図4のV−V線の矢視断面図である。 デフレクターを取り付けたサイドステップモールの一部を内側から見た斜視図である。 サイドステップモールに取り付けられたデフレクターを車幅方向内側から見た正面図である。 図6のVIII−VIII線の矢視断面図である。 サイドステップモールへのデフレクターの取付方法を模式的に説明する図である。
符号の説明
2 サイドステップモール
2a 底板
4 デフレクター
5 接触板
6 整流板
7 切欠き部
8 開口孔
9 第1取付部材
10 第2取付部材
11 平行部
12 第1係合片部(第1突起部)
13 第2係合片部(第2突起部)
13b 厚肉部
14 貫通孔

Claims (4)

  1. 車両のサイドステップモールの底板に取り付けられるデフレクターの取付構造であって、
    上記底板には、車幅方向内側端部に切欠き部が少なくとも1つ形成されているとともに、車幅方向外側端部に板厚方向に貫通する開口孔が少なくとも1つ形成されており、
    上記デフレクターは、軟質弾性体であって、上面が上記底板の下面と接触する接触板と、該接触板の下面から下方に延びる、車両走行時に空気を整流するための整流板と、上記接触板の上面にそれぞれ設けられた、上記デフレクターを上記底板に取り付けるための第1及び第2取付部材とを備え、
    上記第1取付部材は、上記接触板の上面における上記切欠き部に対応する部分から上方に突起する、上記切欠き部と同数の第1突起部と、該第1突起部上端面に車両前後方向に延びるように設けられた、下面が上記接触板と平行な平行部とを有していて、該平行部が上記底板の上面に乗った状態で上記第1突起部が上記切欠き部に嵌入係合されており、
    上記第2取付部材は、上記接触板の上面における上記開口孔に対応する部分から上方に突起し、厚肉部が形成された、上記開口孔と同数の第2突起部を有していて、該第2突起部が、上記厚肉部が上記底板の上面側で上記開口孔の周縁部に引っ掛かった状態で上記開口孔に挿入係合されていることを特徴とするデフレクターの取付構造。
  2. 請求項1に記載のデフレクターの取付構造において、
    上記第1突起部と上記第2突起部との間隔が、上記デフレクターを上記サイドステップモールに取り付ける前の状態において、上記切欠き部と上記開口孔との間隔よりも小さく設定されていることを特徴とするデフレクターの取付構造。
  3. 請求項1又は2に記載のデフレクターの取付構造において、
    上記接触板の上面と上記平行部の下面との間隔、及び上記接触板の上面と上記厚肉部の下端との間隔の少なくとも一方が、上記デフレクターを上記サイドステップモールに取り付ける前の状態において、上記底板の厚みよりも小さく設定されていることを特徴とするデフレクターの取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のデフレクターの取付構造において、
    上記厚肉部には、中心部に上記接触板と平行な方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とするデフレクターの取付構造。
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