JP2001027037A - 床施工方法及び両面粘着テープ - Google Patents

床施工方法及び両面粘着テープ

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JP2001027037A
JP2001027037A JP11296978A JP29697899A JP2001027037A JP 2001027037 A JP2001027037 A JP 2001027037A JP 11296978 A JP11296978 A JP 11296978A JP 29697899 A JP29697899 A JP 29697899A JP 2001027037 A JP2001027037 A JP 2001027037A
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double
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floor finishing
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Yoshiyuki Takebe
義之 竹部
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床下地に両面粘着テープを用いて床仕上
材を施工するに際し、床仕上材の端部同士が隣り合う部
分において床仕上材を床下地に対して強固に固定でき、
隣り合う床仕上材の端部間の目隙きが生じ難い床施工方
法。 【解決手段】 床下地1上に床仕上材5〜8の長手方向
に沿うように所定ピッチで両面粘着テープ2〜4を貼付
し、かつ床仕上材8の長手方向端部8aと次に施工され
る床仕上材の長手方向端部とが隣り合う位置に両面粘着
テープ9を貼付し、床仕上材の端部と、隣り合う床仕上
材の端部とが隣り合う全ての位置において、端部同士を
跨ぐように、かつ端部同士が隣り合う領域のほぼ全長に
渡り両面粘着テープ2〜4,9を介して床下地1に対し
て強固に接着・固定する、床施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等において床
を施工する方法及び該施工方法に用いられる両面粘着テ
ープに関し、より詳細には、床下地に対して床仕上材の
位置調整を行いつつ施工し得る床施工方法及び該施工方
法に用いられる両面粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等において床を施工するに際
しては、床下地に対して床仕上材を敷設する。床仕上材
としては、合板あるいは部分的に緩衝材層が積層されて
いる板材が用いられる。床仕上材は、対向し合う一方の
側面に凸部が、他方の側面に凹部が形成された構造を有
する。即ち、隣り合う床仕上材の側面の凸部と凹部とを
嵌合することにより、隣り合う床仕上材同士が連結され
るように構成されている。
【0003】他方、床仕上材が敷設される床下地は、通
常、捨張合板、制振材、モルタルあるいはコンクリート
などの表面を有する。上記床仕上材を床下地に敷設し固
定するに際しては、従来接着剤が用いられていた。即
ち、接着剤を床下地表面又は床仕上材下面に塗布し、床
仕上材を床下地表面に接着固定していた。また、上記凹
部と凸部との嵌合部分、即ちサネ部分には、フロアーネ
イルを打ち込み、それによって床仕上材同士を固定して
いた。
【0004】しかしながら、接着剤を用いる場合、有機
溶剤を含有するので作業環境が悪化したり、火災を引き
起こす恐れがあった。更に、塗布ムラにより、接着力が
不足しがちであった。そのため、床仕上材が剥がれた
り、部分的な床材浮きや床鳴りが生じることがあった。
【0005】加えて、接着剤塗布から貼り合わせ開始ま
での時間、即ちオープンタイムが必要であり、作業効率
が低下するという問題もあった。更に、完全に硬化する
までの養生時間が必須であり、仮押さえのためのおもり
や釘打ちが必要であった。また釘打ちするために床材表
面を傷つけたり、嵌合サネ部分を破損したりするトラブ
ルも生じていた。
【0006】そこで、近年、接着剤に代えて、両面粘着
テープによる床施工方法が種々提案されている(例え
ば、特公平6−57999号公報、特公平7−1223
29号公報、特開平10−36779号公報、特開平1
1−2018号公報など)。
【0007】しかしながら、両面粘着テープを用いた場
合、既に固定された床仕上材に新たな床仕上材を嵌合さ
せる際に、両面粘着テープの粘着剤層が新たな床仕上材
と接触するので、床仕上材を面方向にずらすことが非常
に困難となる。従って、床仕上材同士の間に隙間が発生
するという問題があった。
【0008】また、両面粘着テープの粘着剤層表面に離
型紙を残しておけば、床仕上材が離型紙に接触するだけ
であるため、床仕上材の位置調整を行うことができる。
しかしながら、床仕上材を敷設した後、床仕上材と両面
粘着テープとの間に挟まれている離型紙を剥離し、引き
抜くことが困難となり、無理に離型紙を引っ張ると、床
仕上材が動いたり、離型紙が裂けたりする。従って、作
業性が十分でなく、かつ床仕上材を位置調整された状態
のまま正確に敷設することができない。
【0009】そこで、特開平10−17831号公報に
は、床材の裏面に両面粘着テープが積層されており、該
両面粘着テープの露出されている粘着剤層表面にクロス
状マスキング材を積層することにより位置調整を可能と
する施工方法が開示されている。しかしながら、特開平
10−17831号公報に記載のように床仕上材の裏面
に予め位置調整機能を有する両面粘着テープを積層し、
床下地に敷設する方法では、床仕上材の伸縮や反り等に
より、床仕上材同士の隙間が大きくなったり、耐久性が
十分でないという問題があった。
【0010】即ち、両面粘着テープを用いた床仕上材の
施工方法としては、床仕上材の下面に両面粘着テープ
を貼付し、床下地上に敷設する方法(以下、床仕上材先
貼り工法と称する)と、床下地表面に両面粘着テープ
を貼付し、床仕上材を敷設する方法(以下、床下地先貼
り工法と称する)が存在する。
【0011】床仕上材先貼り工法では、個々の床仕上
材の下面に独立に両面粘着テープが貼付される。従っ
て、両面粘着テープが貼付された各床仕上材を能率良く
敷設することができる。しかしながら、乾燥や湿潤等に
より床仕上材が伸縮しようとすると、この種の用途では
両面粘着テープの支持基材として発泡シートが用いられ
ているので、両面粘着テープの支持基材がそれに追随し
て変形する。これを、図10(a)を参照して説明す
る。床下地51の上面に、床仕上材52,53が両面粘
着テープ54,55を介して貼付・固定されている。こ
こでは、予め床仕上材52,53の下面に両面粘着テー
プ54,55がそれぞれ貼付された後、床仕上材52,
53が床下地51に接着・固定されている。この場合、
乾燥や湿潤等により床仕上材52,53が収縮し、図示
の矢印方向に力が加わると、両面粘着テープ54,55
がこの収縮力に追随して変形し、図10(a)に示すよ
うに、床仕上材52,53間の隙間Aが大きくなる。
【0012】従って、伸縮が生じ易い床仕上材を用いた
場合、床仕上材同士の嵌合部や冬場のような乾燥期に、
著しい目隙きが生じ、床の外観が大きく損なわれる。こ
れに対して、床下地先貼り工法では、隣り合う床仕上
材間の嵌合部が、1つの両面粘着テープにより床下地に
接着・固定される。即ち、図10(b)に示すように、
床仕上材52,53の嵌合部が、床下地51の表面に予
め固定された1つの両面粘着テープ56を介して接着・
固定されている。従って、両面粘着テープの基材として
発泡シートを用いた場合であっても、該発泡シートのよ
じれが生じ難く、両面粘着テープの粘着剤層の弾力によ
り発泡シートの変形を抑制することができる。しかしな
がら、図10(b)に示されているような場合でも、隣
り合う床仕上材52,53の嵌合部の一部のみを両面粘
着テープ56で床下地51の表面に固定した場合には、
接着強度が十分でない。従って、床仕上材52,53が
収縮した場合など、その収縮力を拘束するのに十分な接
着強度を得ることができず、床仕上材の端部同士の嵌合
部では、やはり目隙きが生じ易くなる。
【0013】上記床下地先貼り工法については、前述し
た先行技術のうち、特公平6−57999号公報、特公
平7−122329号公報及び特開平11−2018号
公報などに開示されている。
【0014】即ち、特公平6−57999号公報では、
床仕上材の長手方向に沿うように、複数の長尺状の両面
粘着テープが床下地上に所定のピッチで貼付される。し
かしながら、この先行技術では、両面粘着テープは、床
仕上材同士の短手方向端部同士の嵌合部の側方において
貼付されている。従って、短手方向端部同士の嵌合部が
床下地に接着・固定されていないので、床仕上材が短手
方向に伸縮した場合、目隙きが発生し易かった。
【0015】また、特公平7−122329号公報に記
載の先行技術では、特公平6−57999号公報に記載
の先行技術の場合とは逆に、床仕上材の長手方向端部同
士の嵌合部、即ち短手方向に沿って延びる嵌合部が両面
粘着テープにより床下地表面に接着・固定される。従っ
て、床仕上材の長手方向に沿って延びる嵌合部について
は、各床仕上材の長手方向両端部分においてのみ上記両
面粘着テープにより床下地に固定されるものの、その間
の嵌合部分については接着・固定されない。従って、床
仕上材が伸縮した場合、床仕上材の長手方向に沿う嵌合
部において目隙きが生じ易い。加えて、床仕上材の短手
方向に沿ってストライプ状に両面粘着テープを床下地に
貼付するに際しては、両面粘着テープの貼付ピッチと、
床仕上材の長手方向端部同士の嵌合部間のピッチを一致
させるのが煩雑であり、作業性が損なわれるという問題
もあった。
【0016】また、長手方向に沿って延びる嵌合部は部
分的に拘束されているだけであるため、長手方向に沿っ
て延びる嵌合部の接着・固定されていない部分の拘束性
が不足するだけでなく、嵌合部の凹部と凸部とのサネ擦
れによる床鳴りが生じるという問題もあった。
【0017】また、特開平11−2018号公報には、
上記床仕上材先貼り工法及び床下地先貼り工法のいずれ
もが記載されているが、上記特公平6−57999号公
報あるいは特公平7−122329号公報に記載の先行
技術の場合と同様の問題が生じる。
【0018】また、上述した特公平6−57999号公
報や特公平7−122329号公報、特開平11−20
18号公報では、前述したように、両面粘着テープが位
置調整機能を有しないので、施工に際し両面粘着テープ
の露出している粘着剤層が、次に施工される床仕上材に
接触すると、もはや床仕上材の位置を調整することがで
きない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の欠点を解消し、床下地に床仕上材を敷設
するに際し、床仕上材の位置調整を行って正確に床仕上
材を敷設することができ、かつ床仕上材同士の嵌合部を
床下地に対して強固に接着でき、かつ嵌合部における目
隙きが生じ難く、容易に施工することができる床施工方
法及び該施工方法に用いられる両面粘着テープを提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、発
泡シートからなる支持体の両面に粘着剤層が形成されて
いる両面粘着テープを用いた床仕上材を床下地上に固定
する床施工方法において、前記床下地上における床仕上
材の短手方向端部同士が隣り合う位置に、予め端部同士
を跨ぐようにかつ端部同士が隣り合う領域において上記
長手方向に沿って両面粘着テープを貼付することを特徴
とする。
【0021】第1の発明においては、好ましくは、前記
床下地上における床仕上材の長手方向端部同士が隣り合
う位置においても、予め端部同士を跨ぐようにかつ上記
短手方向に沿って両面粘着テープを貼付し、もしくは接
着剤を塗布する。通常の場合、両面粘着テープで十分な
拘束力が得られるが、寸法変化の生じやすい材料を使用
する場合には、特に目隙きの目立ちやすい長手方向端部
の固定に接着剤を使用することが好ましい。また接着剤
が硬化するまでの仮押さえについては、短手方向端部の
両面粘着テープにより床仕上材を固定するため不要であ
る。
【0022】第1の発明に係る床施工方法では、より好
ましくは、前記両面粘着テープとして、位置調整機能を
果たすために、床仕上材に接着する粘着剤層表面に部分
的に非粘着性もしくは微粘着性凸部が設けられているも
のが用いられる。
【0023】また、好ましくは、前記両面粘着テープの
床仕上材に接着される粘着剤層表面に、両面粘着テープ
の長手方向に沿って背割りされた離型紙が積層される。
本願の第2の発明は、第1の発明に係る床施工方法に好
適に用いられる両面粘着テープであって、発泡シートか
らなる支持体の両面に粘着剤層が形成されており、位置
調整機能を果たすために少なくとも一方の粘着剤層表面
に部分的に非粘着性もしくは微粘着性凸部が形成されて
おり、かつ該位置調整機能を果たす粘着剤層表面に、テ
ープの長手方向に沿って背割りされた離型紙が積層され
ていることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係る床施工方法及び両面粘着テープの詳細を具体的に
説明する。
【0025】前述したように、両面粘着テープを用いた
床施工方法において、両面粘着テープによる床仕上材の
拘束性については従来十分な検討がなされていなかっ
た。本願発明者らは、施工性と上記両面粘着テープによ
る床仕上材の拘束性を両立するために種々検討した結
果、床仕上材の少なくとも長辺方向において、より好ま
しくは全ての辺において、隣り合う床仕上材の端部との
間、即ち端部同士を跨ぐようにかつ端部同士が隣り合う
領域のほぼ全長に渡り両面粘着テープを貼付すればよい
ことを見出し、本発明をなすに至った。
【0026】即ち、図1に示すように本発明では、予め
床下地1上に、長尺状両面粘着テープ2〜4が、その長
手方向が床仕上材5〜8の長手方向と一致するように所
定間隔を隔て、しかも床仕上材5〜8の長辺、即ち短手
方向端部同士が隣り合う部分において、短手方向端部同
士を跨ぐように貼付される。
【0027】通常、床仕上材の幅寸法は303mmに規
格化されているから、貼付の位置決めはこれを考慮すれ
ばよい。また、好ましくは床仕上材5〜8の短手方向に
延びるように、床仕上材5〜8の長手方向端部同士の隣
り合う位置には、該端部同士を跨ぐように、かつ長手方
向端部同士の嵌合部のほぼ全長に渡り両面粘着テープも
しくは接着剤9が貼付もしくは塗布される。即ち、床仕
上材8の一方の長手方向端部8aが位置する部分に図示
されているように、短手方向に延びる両面粘着テープも
しくは接着剤9が、両面粘着テープ3,4間において床
下地1上に貼付もしくは塗布されている。この両面粘着
テープもしくは接着剤9は、床仕上材8の長手方向端部
8aと、次に敷設される床仕上材(図示されず)の長手
方向端部とが隣り合う位置において端部同士を跨ぐよう
に、かつ隣り合う領域のほぼ全長(即ち、両面粘着テー
プ3,4間において床仕上材8の短手方向に沿って、端
部同士の隣り合う領域のほぼ全長)に渡り貼付もしくは
塗布される。
【0028】従って、図1に示す状態から、次に新たな
床仕上材を床仕上材5,6及び8に隣接して敷設する際
には、該新たな床仕上材の長手方向端部が、床仕上材8
の長手方向端部8aと隣り合わされ、かつ両面粘着テー
プもしくは接着剤9により、両者の嵌合部が床下地1に
強固に接着されると共に、新たな床仕上材の短手方向端
部が、床仕上材5及び6の短手方向端部5a及び6aと
隣り合わされ、かつ両面粘着テープ3により、両者の嵌
合部が床下地1に強固に接着される。
【0029】即ち、両面粘着テープ2〜4及び両面粘着
テープもしくは接着剤9を用いるので、床仕上材5〜8
は、隣り合う床仕上材との全ての嵌合部分において、床
下地1に強固に接着される。
【0030】なお、図1では省略してあるが、隣り合う
床仕上材の長手方向端部及び短手方向端部は、従来より
サネと称されている嵌合構造により嵌合される。これ
を、長手方向端部同士の嵌合を例にとり、図2を参照し
て説明する。
【0031】図2は、床仕上材8と新たな床仕上材10
とが各長手方向端部同士において嵌合され、床下地1に
接着固定される工程を説明するための断面図である。床
下地1上に、前述した両面粘着テープ9が貼付されてお
り、該両面粘着テープ9に、床仕上材8の長手方向端部
8a近傍が貼付される。この床仕上材8の長手方向端部
8aには雄サネとしての突出部8bが形成されており、
次に貼付される床仕上材10の長手方向端部10aに
は、雌サネとしての凹部10bが形成されている。凹部
10bは、突出部8bに嵌まり合うように構成されてい
る。
【0032】床仕上材10を固定するに際しては、図2
に示すように、床仕上材10を配置し、図示の矢印方向
に移動し、凹部10bを突出部8bに嵌入させる。その
結果、床仕上材8と床仕上材10とが、長手方向端部8
a,10aで嵌合される。また、この嵌合部では、隣り
合う床仕上材8,10の端部8a,10a同士を跨ぐよ
うにかつ嵌合部のほぼ全長に渡り、両面粘着テープ9が
床下地1上に貼付されていたので、該嵌合部は、床下地
1に対して強固に接着・固定される。
【0033】従って、周囲温度や湿度の変化等により、
床仕上材8,10が長手方向に収縮しようとしても、該
収縮による外力が両面粘着テープ3,4により抑制さ
れ、更に、両面粘着テープ9が貼付されている場合は床
仕上材8,10の変形がより確実に、また接着剤9が塗
布される場合には更に堅固に拘束されるので、床仕上材
8,10の端部8a,10a間において目隙きが生じ難
い。
【0034】また、隣り合う床仕上材の短手方向端部同
士の嵌合部、即ち床仕上材の長辺同士の嵌合部について
も、同様のサネ構造により嵌合される。また、この嵌合
部についても、前述した長尺状両面粘着テープ2〜4に
より床仕上材に固定されるので、床仕上材の短手方向端
部同士の嵌合部についても、嵌合部の全長に渡り、床下
地に対して両面粘着テープ2〜4により強固に接着・固
定される。
【0035】従って、両面粘着テープ2〜4により、床
仕上材の短手方向の変形が確実に拘束されるので、やは
り、床仕上材の短手方向端部同士の嵌合部において目隙
きが生じ難い。
【0036】床仕上材を床下地に施工するに際しては、
通常、長手方向に一列に床仕上材を施工した後に次の列
の床仕上材を順次施工していく。この場合、壁際の施工
時を除いては、床仕上材の幅寸法を縮めるように切断す
ることはほとんどないが、長手方向については、現場の
状況に応じて適当な大きさとなるように切断されて施工
されることがある。
【0037】従って、床仕上材の長手方向寸法を現場に
応じて切断する必要がある場合でも、長手方向に沿って
順次床仕上材を敷設していくので、敷設される床仕上材
の長手方向寸法に応じて、その都度短手方向に延びる両
面粘着テープもしくは接着剤9を貼付もしくは塗布すれ
ばよい。
【0038】もっとも、床仕上材5〜9の長手方向寸法
を変更しない場合には、予め両面粘着テープもしくは接
着剤9を床仕上材5〜8の長手方向寸法に沿ったピッチ
で床下地上に貼付もしくは塗布しておくと、効率よく施
工できる。
【0039】上記のようにして、床仕上材5〜8は、そ
の4辺のいずれの位置においても隣り合う床仕上材と隣
り合う位置を跨ぐように両面粘着テープ2〜4又は両面
粘着テープもしくは接着剤9により床下地1に強固に接
着固定される。
【0040】本発明においては、上記両面粘着テープ2
〜4及び両面粘着テープ9としては、好ましくは、位置
調整機能を有する両面粘着テープが用いられる。位置調
整機能を有する両面粘着テープとは、床仕上材に接着す
る粘着剤層表面に部分的に非粘着性もしくは微粘着性凸
部が設けられているものである。このような位置調整機
能を有する両面粘着テープを用いて床仕上材を床下地に
対して位置調整を行いつつ貼付する工程を図3を参照し
て説明する。
【0041】図3(a)では、床下地1の上面に両面粘
着テープ11が貼付されている。両面粘着テープ11で
は、発泡シートからなる支持体11aの両面に粘着剤層
11b,11cが形成されている。一方の粘着剤層11
cの露出している表面には、非粘着性もしくは微粘着性
凸部11dが部分的に形成されている。
【0042】従って、両面粘着テープ11を、粘着剤層
11a側から床下地1に貼付した後、床仕上材12を両
面粘着テープ11の上面に配置する。この場合、床仕上
材12の下面は、両面粘着テープ11の表面に部分的に
形成されている凸部11dに接触し、粘着剤層11cに
は直接接触しない。従って、図3(a)に示す状態にお
いて、床仕上材12をその面方向に移動させることがで
きる。従って、床仕上材12を面方向に移動して位置を
調整した後、床仕上材12を上方から加圧することによ
り、図3(b)に示すように、床仕上材12を粘着剤層
11cに圧接し、床仕上材12を床下地1に対して接着
・固定することができる。
【0043】なお、図3(a)及び(b)では、床仕上
材12が床下地1に両面粘着テープ11を介して固定さ
れている部分が図示されているが、この固定部分は、図
2に示した床仕上材5〜8における長手方向端部又は短
手方向端部に相当する。即ち、図3(a)及び(b)で
は、床仕上材12の端部近傍のみが図示されている。
【0044】また、好ましくは、上記両面粘着テープ2
〜4,9,11としては、床下地に接着されている側と
は反対側の粘着剤層が予めテープ長手方向に沿って背割
り加工された離型紙により被覆されていてもよい。この
ような両面粘着テープを図4に斜視図で示す。両面粘着
テープ13では、床下地に接着される側とは反対側の粘
着剤層表面13a上に、離型紙14が被覆されている。
離型紙14は、図示のように長手方向に沿う切断線14
aに沿って背割り加工されている。従って、離型紙14
では、切断線14aの一方側の離型紙部分14bを、他
方側の離型紙部分14cとは独立に剥離することができ
る。
【0045】両面粘着テープ13を用いた場合の施工方
法を図5を参照して説明する。図5に示すように、床下
地1上に、両面粘着テープ13A,13Bが貼付されて
いる。両面粘着テープ13A,13Bは床仕上材15の
長手方向に延びるように貼付されている。そして、両面
粘着テープ13A上において、床仕上材15,16(床
仕上材16については一部のみが示されている)の短手
方向端部が床下地1に対して接着固定されている。床仕
上材15の床仕上材16が敷設されている側とは反対側
には、別の床仕上材が敷設される。
【0046】この場合、両面粘着テープ13Bにおいて
は、上述した背割り加工された離型紙の離型紙部分14
b(図4)を剥離して床仕上材15が貼付されている。
従って、離型紙部分14cは残存されている。よって、
床仕上材15の側方において、新たな床仕上材を敷設す
るまで、両面粘着テープ13Bの露出している粘着剤層
面が離型紙部分14cで被覆されているので、当て木に
よる擦れや埃等の付着による粘着力の低下を抑制するこ
とができる。
【0047】なお、図4に示した両面粘着テープ13に
おける切断線14aの幅方向位置については、両面粘着
テープ13の幅方向中心であってもよいが、むしろ、離
型紙部分14bと離型紙部分14cの幅を51:49〜
80:20のように非対称とすることが望ましい。これ
は、次の列の床仕上材を施工する際に、次の列の床仕上
材の長辺の下面と両面粘着テープ13との間に離型紙部
分14cが挟まれることを防止し、次の列の床仕上材を
貼付した後に離型紙部分14cの剥離を容易とすること
ができるからである。
【0048】次に、本発明に係る両面粘着テープについ
てより具体的に説明する。本発明で用いられる両面粘着
テープは、支持体としての発泡シートを有する。この発
泡シートの材料については、特に限定されず、ポリオレ
フィン系もしくはポリウレタン系発泡体を用いることが
でき、該発泡体は独立発泡体、半独立発泡体あるいは連
続気泡発泡体のいずれであってもよい。もっとも、床仕
上材を接着固定するものであるため、一般に軟質又は半
硬質系と称されている発泡体を用いることが好ましい。
【0049】上記発泡体の発泡倍率については、床材と
して求められる圧縮強度を満足し得る限り特に限定され
ず、発泡シートの厚みについても、特に限定されない
が、0.3〜1.0mm程度とすることが望ましい。発
泡シートの厚みが薄すぎると、下地の不陸に対応するこ
とができないことがあり、厚すぎると床が高くなったり
する。また、本発明に係る両面粘着テープを用いて床仕
上材を床下地に接着固定した場合、床下に発泡体層を形
成されることになるため、床下遮音性能の向上を期待す
ることができる。
【0050】本発明に係る両面粘着テープでは、上記発
泡シートからなる支持体の両面に粘着剤層が形成されて
いる。粘着剤層を構成する粘着剤としては、特に限定さ
れず、アクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系、シリコー
ン系などの各種粘着剤を用いることができる。もっと
も、耐久性に優れ、取扱いに際しての汚れが生じ難いア
クリル系粘着剤が好適に用いられる。また、木材粗面に
対する接着性、寒冷期における施工性を考慮すると、粘
着剤のガラス転移点Tgが0℃以下であること、並びに
粘着剤層の厚みが50〜100μm程度とすることが好
ましい。
【0051】粘着剤層を被覆する離型紙については、ク
ラフト紙、半晒紙、上質紙、グラシン紙などを基材と
し、その表面に目止め材などを積層した後、シリコーン
系離型剤で表面処理されたものを用いることができる。
離型紙の坪量については、引き裂けを防止するには、5
0〜150g/m2 程度が好適である。また、離型紙の
厚みについては、指先や爪でピックアップして容易に剥
離するには、70〜150μm程度が好ましい。
【0052】また、前述した位置調整機能を有する両面
粘着テープでは、少なくとも片面の粘着剤層表面に非粘
着性もしくは微粘着性凸部が形成されている。この非粘
着性もしくは微粘着性凸部については、非粘着性もしく
は微粘着性マスキング部材を粘着剤層表面に積層するこ
とにより構成し得る。
【0053】非粘着性もしくは微粘着性マスキング部材
は、粘着剤層表面よりも突出するようにかつ粘着剤層表
面を部分的に、好ましくは表面の13〜50%を被覆す
るように積層される。マスキング部材の外表面が、粘着
剤層表面よりも突出されていないと、位置調整機能を果
たすことができない。また、粘着剤層表面を被覆してい
る割合、即ち、被覆率が小さいと、十分な位置調整機能
を果たすことができず、小さな圧力で粘着剤層表面が被
着体に接触してしまうことがある。逆に、被覆率が大き
すぎると、足踏み等により床仕上材を床下地に対して加
圧したとしても、十分に床仕上材を床下地に接着固定す
ることが困難となることがある。
【0054】更に、上記非粘着性もしくは微粘着性マス
キング部材の最大厚みは、好ましくは、30〜500μ
mとされている。この最大厚みが30μm未満の場合に
は、マスキング部材が小さな圧力で粘着剤層中に埋没
し、十分な位置調整機能を果たし得なくなり、500μ
mを超えると、足踏み等により床仕上材を床下地に対し
て加圧したとしても、マスキング部材が粘着剤層中に確
実に埋没し難くなり、床仕上材を床下地に強固に接着す
ることができなくなる。
【0055】上記非粘着性もしくは微粘着性マスキング
部材を構成する材料については、非粘着性もしくは微粘
着性である限り、特に限定されるものではない。この非
粘着性もしくは微粘着性マスキング部材の平面形状は、
粘着剤層の表面より突出されており、粘着剤層の粘着力
を発揮させない限り、適宜の形状とされる。即ち、格子
状であってもよく、円形やその他の形状の開口が分散形
成されたネットや多孔性シートにより構成されていても
よい。
【0056】上記非粘着性マスキング部材を構成する材
料については、例えば、天然もしくは合成繊維、合成樹
脂、金属などの任意の材料を用いることができ、より具
体的には、上述した綿糸や合成樹脂繊維を編み込んだも
の、ポリエチレン、ポリプロピレンもしくはポリエチレ
ンテレフタレートなどからなるメッシュやネット、ポリ
エステル繊維を用いて構成された不織布、真鍮やステン
レスなどの金属からなる金属メッシュなどの任意の材料
からなるものを用いることができる。
【0057】また、微粘着性マスキング部材としては、
例えば、上記非粘着性マスキング部材の表面に微粘着性
の粘着剤を付与したものが挙げられる。この微粘着性粘
着剤としては、一般的なプロテクトテープに用いられる
粘着剤などが全て使用でき、例えば、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)系粘着剤、EVA/SBS(ス
チレン−ブタジエン−スチレン共重合体)系粘着剤、ア
クリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられ、また、そ
の他に特殊な再剥離性粘着剤として、アクリル系微球体
状粘着剤、ポリオキシプロピレン系粘着剤等も挙げられ
る。
【0058】両面粘着テープ9の代わりに使用される接
着剤については、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤
や2液硬化型エポキシ樹脂系接着剤などが挙げられる。
中でも当工法の利点である易施工、無溶剤施工を考慮す
ると1液型ウレタン樹脂系接着剤もしくは1液型変成シ
リコーン接着剤が最も好ましい。接着剤は床下地と床仕
上材間、更に嵌合内部に適量をカートリッジ等により塗
布する。
【0059】(作用)本発明に係る床施工方法では、床
下地に両面粘着テープもしくは一部接着剤を用いて床仕
上材を接着・固定するに際し、床下地における床仕上材
の短手方向端部同士が隣り合う位置において、より好ま
しくは長手方向端部同士が隣り合う位置においても予め
端部同士を跨ぐようにかつ端部同士が隣り合っている領
域のほぼ全長に渡り両面粘着テープを貼付、もしくは接
着剤を塗布しておくので、床仕上材の端部同士の隣り合
う部分が床下地に対して確実に接着・固定される。従っ
て、通常の床仕上材のように端部同士がサネ構造により
嵌合される場合、嵌合部が床下地に対して強固に接着・
固定される。よって、床仕上材に温度変化等により収縮
しようとする力が加わったとしても、嵌合部が両面粘着
テープにより床下地に対して強固に接着・固定され、そ
れによって床仕上材が両面粘着テープにより強く拘束さ
れるので、端部間において目隙きが生じ難い。また接着
剤を使用した場合には更に堅固に拘束し、寸法的に不安
定な床仕上材に対しても適用でき、確実に接着・固定さ
れる。
【0060】また、上記両面粘着テープとして、位置調
整機能を果たすために、床仕上材に接着する粘着剤層表
面に部分的に非粘着性もしくは微粘着性凸部が設けられ
ているものを用いた場合には、床仕上材の施工に際し先
ず非粘着性もしくは微粘着性凸部に床仕上材の下面を接
触させた状態で床仕上材を面方向に移動させることがで
きる。よって、床仕上材の位置を調整した後に、床仕上
材を上方から加圧することにより確実に床仕上材を正し
い位置で床下地に対して接着・固定することができる。
【0061】両面粘着テープの床仕上材に接着される粘
着剤層表面に、長手方向に沿って背割りされた離型紙が
積層されている場合には、背割りされた一方の離型紙部
分を剥離して床仕上材を施工した後、次の列の床仕上材
を施工するまで、次の列の床仕上材が貼付される側の粘
着剤層表面が他方の離型紙部分で被覆されている。従っ
て、粘着剤層表面の当て木による擦れや塵埃等の付着に
よる粘着力低下を抑制することができる。
【0062】本発明に係る両面粘着テープでは、発泡シ
ートからなる支持体の両面に粘着剤層が形成されてお
り、少なくとも一方の粘着剤層表面に部分的に非粘着性
もしくは微粘着性凸部が形成されているので、該非粘着
性もしくは微粘着性凸部が形成されている面を利用し
て、例えば床施工方法に用いた場合床仕上材の位置調整
を行った後に床仕上材を床下地に対して正しい位置で確
実に接着・固定することができる。また、粘着剤層表面
に、長手方向に背割りされた離型紙が積層されているの
で、上述したように、背割りされた一方の離型紙部分を
剥離して床仕上材を施工した後に、次の列の床仕上材を
施工するまで他方の離型紙部分で粘着剤層表面が被覆さ
れている。従って、被覆されている粘着剤層表面に当て
木が接触して擦れたり、あるいは塵埃が付着して粘着力
が低下する現象を抑制することができる。
【0063】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を説明する
ことにより、本発明をより詳細に説明する。
【0064】(使用材料) 床仕上材…大建工業社製、商品名:カラーフロアー ミ
ラージ(12mm厚×303mm幅×1818mm長) 床下地…日本ノボパン社製、パーティクルボード(20
mm厚×910mm×1820mm) 両面粘着テープ…積水化学社製、商品名:ダブルタック
テープ#5162(ポリオレフィン系発泡体よりなる支
持体の両面にアクリル系粘着剤層が形成されており、全
体の厚みが0.9mm)の片側の粘着剤層上に非粘着性
凸部を構成するマスキング部材として積水化工社製、商
品名:ソフNA33(交点厚み60μm、被覆率約33
%)をラミネートした。また、上記マスキング部材をラ
ミネートした後、幅方向に略5:5の割合で背割り加工
した離型紙を被覆した。また、マスキング部材が積層さ
れていない側の粘着剤層には、背割り加工されていない
離型紙を被覆した。両面粘着テープとしては、80mm
幅と40mm幅のものを用意した。 接着剤…積水化学社製、セキスイボンド#65(変成シ
リコーン樹脂系)
【0065】(実施例1)図6に示すように、80mm
幅の上記両面粘着テープ22〜24のマスキング部材が
積層されていない側の離型紙を剥離し、露出された粘着
剤層側から上記床下地21上に、施工される床仕上材X
1 ,X2 ,Y1 ,Y2 (外縁を破線で示す)の長手方向
に延びるように、かつ303mmピッチで複数本平行に
貼付した。しかる後、床仕上材の長手方向端部同士が嵌
合される位置に、床仕上材の短手方向に延びるように2
00mmの長さに切断された上記80mm幅の両面粘着
テープ25A〜25Fを貼付した。なお、マスキング部
材が積層されている側の粘着剤層が上面となるように各
両面粘着テープ22〜24,25A〜25Fを貼付し
た。
【0066】次に、上記床仕上材として、303×60
0mmの第1の床仕上材X1 ,X2と、303×120
0mmの第2の床仕上材Y1 ,Y2 とを用意した。この
場合、両面粘着テープ22,23の背割り加工された内
側の離型紙部分を剥離し、かつ両面粘着テープ25A,
25Bの離型紙の背割り加工された一方の離型紙部分を
剥離し、先ず第2の床仕上材Y1 を矢印Bで示す位置に
配置し接着・固定した。次に、第2の床仕上材Y1 を固
定した後に、両面粘着テープ25Bの残存している離型
紙部分を剥離し、かつ粘着テープ25Cの上面の背割り
加工された内側の離型紙部分を剥離し、矢印Cで示す位
置に第1の床仕上材X1 を施工した。この場合、第1の
床仕上材X1 は、上記マスキング部材に先ず当接される
ので、その状態で、第1の床仕上材X1 を面方向に移動
させることができるので、第1の床仕上材X1 の雌サネ
を、第2の床仕上材Y1 の長手方向端部に設けられた雄
サネに嵌合し、位置調整後に、第1の床仕上材X1 を上
方から加圧し、接着固定した。
【0067】次いで、次の列の床仕上材を施工するに際
し、先ず両面粘着テープ23の残存している離型紙を剥
離し、かつ両面粘着テープ24の内側の離型紙部分を剥
離し、更に両面粘着テープ25D,25Eの一方の離型
紙部分を剥離し、第1の床仕上材X2 を矢印Dで示す位
置に載置し、接着・固定した。しかる後、両面粘着テー
プ25E,25Fの離型紙を剥離し、第2の床仕上材Y
2 を矢印Eで示す位置に載置し、第2の床仕上材Y2
第1の床仕上材X2 の長手方向端部を嵌合させるよう
に、かつ、第2の床仕上材Y2 の短手方向端部を既に固
定済みの床仕上材X1 ,Y1 の短手方向端部に嵌合させ
るようにして第2の床仕上材Y2 を位置調整し、しかる
後第2の床仕上材Y2 を上方から加圧し、接着固定し
た。
【0068】(実施例2)両面粘着テープ25A〜25
Fの代わりに接着剤を6mm形状で棒状に数本塗布した
場合を実施例2とした。
【0069】(実施例3)両面粘着テープ25A〜25
Fを床下地上に貼付せず、両面粘着テープ22〜24の
みを貼付して施工したことを除いては、実施例1と同様
にして床を施工した。
【0070】(実施例4)背割り加工されていない離型
紙が被覆されている両面粘着テープを用いたことを除い
ては、実施例1と同様にして施工した。
【0071】(比較例1)図7に示すように、床下地2
1の上面に、40mm幅の長尺状両面粘着テープ26〜
29を施工される床仕上材X1 ,X2 ,Y1 ,Y2 の長
手方向に延びるように貼付した。なお、両面粘着テープ
26〜29は、床仕上材の短手方向端部(即ち長手方向
に沿って延びる端部)同士の嵌合部を挟んで両側に位置
するように配置した。また、両面粘着テープ26〜29
は、第1,第2の床仕上材X1 ,X 2 ,Y1 ,Y2 の長
手方向端部(即ち短手方向に沿って延びる端部)の一部
を横切っている。上記のようにして両面粘着テープ26
〜29を用いたことを除いては、実施例1と同様にして
施工した。
【0072】(比較例2)図8に示すように、床下地2
1の上面において、80mm幅の両面粘着テープ30〜
35を施工される床仕上材X1 ,X2 ,Y1 ,Y2 の短
手方向に延びるように303mmピッチで貼付し、しか
る後第1,第2の床仕上材X1 ,X2 ,Y 1 ,Y2 を施
工した。
【0073】(比較例3)削除したい 図9に示すように、80mm幅の上記両面粘着テープ3
6〜42を303mmピッチで施工される床仕上材
1 ,X2 ,Y1 ,Y2 の短手方向に延びるように貼付
し、上記第1,第2の床仕上材を床下地21の上面に接
着・固定した。図9から明らかなように、両面粘着テー
プ38,40は、第1,第2の床仕上材間の長手方向端
部同士の嵌合位置に跨がるように配置されている。
【0074】(評価)上記のようにして施工された各床
仕上材の上面に電気式ホットカーペットを敷き、全面を
40℃の温度とし3日間連続運転し、床仕上材間の目隙
き変化量(mm)を評価した。結果を下記の表1に示
す。
【0075】
【表1】
【0076】
【発明の効果】本発明に係る床施工方法では、床下地上
に両面粘着テープを貼付した後に床仕上材を施工するに
際し、床下地における床仕上材の短手方向端部同士が隣
り合う位置に、予め該端部同士を跨ぐようにかつ端部同
士が隣り合っている領域において長手方向に沿って両面
粘着テープを貼付するため、短手方向端部同士が隣り合
っている部分が両面粘着テープを介して床下地に対して
強固に接着・固定される。従って、床仕上材の短手方向
端部同士が隣り合っている部分、即ち長辺方向におい
て、床仕上材が床下地に強固に固定されるので、周囲温
度の変化等により床仕上材が長手方向に収縮しようとし
たとしても、両面粘着テープにより床仕上材が強固に拘
束される。よって、床仕上材の短手方向端部同士の間に
おける目隙きが生じ難いので、外観に優れた床を確実に
施工することができる。
【0077】また、本発明において、床下地上における
床仕上材の長手方向端部同士が隣り合う位置において
も、予め端部同士を跨ぐようにかつ上記短手方向に沿っ
て両面粘着テープを貼付、もしくは接着剤を塗布した場
合には、床仕上材の端部同士の隣り合っている部分の全
てが両面粘着テープもしくは接着剤を介して床下地に対
して強固に接着・固定される。従って、床仕上材の端部
同士の隣り合っている部分において床仕上材が強固に固
定されるので、周囲温度の変化等により床仕上材が収縮
しようとした場合、両面粘着テープもしくは接着剤によ
り床仕上材が強固に拘束される。よって、床仕上材の変
形を抑制することができ、床仕上材の端部同士の間にお
ける目隙きが生じ難く、また接着剤を使用することで寸
法安定性に不安のある床材にも適用でき外観に優れた床
を確実に施工することが可能となる。
【0078】また、両面粘着テープとして、上記非粘着
性もしくは微粘着性凸部が設けられている位置調整機能
を有するものを用いた場合には、新たに施工する床仕上
材を先に施工されている床仕上材に嵌合させるに際し、
新たに施工する床仕上材の位置を容易に調整することが
でき、位置調整後に確実に新たな床仕上材を接着・固定
することができる。従って、目隙きが少なく、外観に優
れた床を効率良く施工することができる。
【0079】両面粘着テープの床仕上材に接着される粘
着剤層表面に、長手方向に背割りされた離型紙が積層さ
れている場合には、離型紙を背割り加工された離型紙部
分毎に剥離することができる。従って、先に施工される
床仕上材が接着される部分の離型紙部分を剥離し、残り
の離型紙部分を次の床仕上材が施工されるまで残存させ
ておくことにより、当て木の擦れや塵埃の付着による粘
着力の低下を抑制することができ、より一層床仕上材を
床下地に対して強固に接着・固定することができる。
【0080】本発明に係る両面粘着テープでは、少なく
とも一方の粘着剤層表面に部分的に非粘着性もしくは微
粘着性凸部が形成されているので、例えば本発明に係る
床施工方法において床仕上材の位置を調整した後に、確
実に床仕上材を床下地に対して接着・固定することがで
きる。また、粘着剤層表面に、長手方向に背割りされた
離型紙が積層されているので、上記のように、背割りさ
れた一方の離型紙部分を剥離して床仕上材を接着・固定
した後に、残りの粘着剤層表面が背割りされた他方の離
型紙部分で被覆されている。従って、他方の離型紙部分
に被覆されている粘着剤層表面に床仕上材を施工する前
に、該粘着剤層表面に当て木が接触したり、塵埃が付着
したりすることによる粘着力の低下を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床施工方法の一例を説明するための斜
視図。
【図2】床仕上材の端部同士をサネ構造により嵌合させ
る方法を説明するための断面図。
【図3】(a)及び(b)は、位置調整機能を有する両
面粘着テープを用いた場合の位置調整方法を説明するた
めの各部分切欠断面図。
【図4】本発明で用いられる長手方向に背割りされた離
型紙を有する両面粘着テープを説明するための斜視図。
【図5】本発明において、長手方向に背割りされた両面
粘着テープを用いた床仕上材を施工する方法を説明する
ための斜視図。
【図6】実施例1における床仕上材施工方法を説明する
ための斜視図。
【図7】比較例1における床施工方法を説明するための
斜視図。
【図8】比較例2における床施工方法を説明するための
斜視図。
【図9】比較例3における床施工方法を説明するための
斜視図。
【図10】(a)及び(b)は、それぞれ、従来の床施
工方法を説明するための各断面図。
【符号の説明】
1…床下地 2〜4…両面粘着テープ 5〜8…床仕上材 9…両面粘着テープもしくは接着剤 10…床仕上材 11…両面粘着テープ 11a…発泡シートからなる支持体 11b,11c…粘着剤層 11d…非粘着性凸部 12…床仕上材 13…両面粘着テープ 14…離型紙 14a…切断線 14b,14c…背割りにより構成された離型紙部分 15,16…床仕上材 21…床下地 22〜24,25A〜25F…両面粘着テープ X,Y…施工された第1,第2の床仕上材の外縁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡シートからなる支持体の両面に粘着
    剤層が形成されている両面粘着テープを用いた床仕上材
    を床下地上に固定する床施工方法において、前記床下地
    上における床仕上材の短手方向端部同士が隣り合う位置
    に、予め端部同士を跨ぐようにかつ端部同士が隣り合う
    領域において上記長手方向に沿って両面粘着テープを貼
    付することを特徴とする床施工方法。
  2. 【請求項2】 前記床下地上における床仕上材の長手方
    向端部同士が隣り合う位置においても、予め端部同士を
    跨ぐようにかつ上記短手方向に沿って両面粘着テープを
    貼付するか、もしくは接着剤を塗布することを特徴とす
    る請求項1に記載の床施工方法。
  3. 【請求項3】 前記両面粘着テープとして、位置調整機
    能を果たすために、床仕上材に接着する粘着剤層表面に
    部分的に非粘着性もしくは微粘着性凸部が設けられてい
    るものを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の床施工方法。
  4. 【請求項4】 前記両面粘着テープの床仕上材に接着さ
    れる側の粘着剤層表面に、両面粘着テープの長手方向に
    沿って背割りされた離型紙が積層されている請求項1〜
    3のいずれかに記載の床施工方法。
  5. 【請求項5】 発泡シートからなる支持体の両面に粘着
    剤層が形成されており、位置調整機能を果たすために少
    なくとも一方の粘着剤層表面に部分的に非粘着性もしく
    は微粘着性凸部が形成されており、かつ該位置調整機能
    を果たす粘着剤層表面に、長手方向に沿って背割りされ
    た離型紙が積層されていることを特徴とする両面粘着テ
    ープ。
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