JP2002121503A - 床材固定用両面粘着テープ - Google Patents

床材固定用両面粘着テープ

Info

Publication number
JP2002121503A
JP2002121503A JP2000301284A JP2000301284A JP2002121503A JP 2002121503 A JP2002121503 A JP 2002121503A JP 2000301284 A JP2000301284 A JP 2000301284A JP 2000301284 A JP2000301284 A JP 2000301284A JP 2002121503 A JP2002121503 A JP 2002121503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
adhesive layer
double
sided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000301284A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuko Kawamoto
郁子 河本
Masafumi Sonoda
雅史 園田
Tatsuya Masuda
辰也 舛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Priority to JP2000301284A priority Critical patent/JP2002121503A/ja
Publication of JP2002121503A publication Critical patent/JP2002121503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床材を正確に位置決めしながら貼着する作業
を容易に、確実に実施し得る床材固定用両面粘着テープ
を提供し、これによって、床材敷設施工において、作業
時間の短縮や作業負荷の軽減が図られていながら、熟練
者でなくとも、例えば、実矧ぎが確実に行われ木目の絵
柄が精度よく合う等、細部に渡り仕上がりのよい床材敷
設施工作業をより実現し易くすること。 【解決手段】 少なくとも下地面と接する面は全域にわ
たって凹凸が形成された粘着剤層からなり、粘着剤層凹
部36も粘着剤層凸部35も接着剤からなっていて、床
材の位置調整時には粘着剤層凸部35のみが下地面と接
しているために接着面積が小さく容易に移動が可能であ
り、又、位置が決まった後に床材を下地面に押しつける
ことによって粘着剤層凹部36も粘着剤層凸部35も、
即ち、粘着剤層全面が接着効力を発揮し、ズレることな
く強固に床材と下地面とが接着され、更には、粘着剤層
の凹凸を潰さず保持する粘着剤層とは逆の凹凸が形成さ
れた凹凸状剥離ライナー34を有した床材固定用両面粘
着テープ41の提供による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、床材等を貼着す
るのに用いられる両面粘着テープに係り、更に詳しく
は、床下地面と接する側の粘着剤層が凹凸状を成し、使
用前にはその凹凸を保護する剥離ライナーを備えてなる
両面粘着テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 粘着テープとは、不織布、紙、プラス
チックフィルム、発泡体等を基材として、その片面ある
いは両面に、アクリル系、ゴム系等の接着剤を含浸させ
つつ塗布して得られるもので、一般に、巻重体若しくは
シート状を成している。用途は広く、包装用、事務用、
医療用、建材用、あるいは半導体製造用等、あらゆる分
野で使用されている。粘着テープとしては、片面に接着
能力を持たせた片面粘着テープが主に用いられるが、被
粘着物と被粘着物とを接着するために両面に接着能力を
持たせた両面粘着テープも多く用いられ、殊に建築用途
においては建材どうしを貼着するために重用されてい
る。
【0003】 従来、建材の接着作業において、例え
ば、フローリング板等の床材を、建築物の床の下地面に
接着する手段としては、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン
接着剤やエポキシ系接着剤を用いる方法が採用されてい
た。
【0004】 しかしながら、酢酸ビニル樹脂系エマル
ジョン接着剤は0℃以下で凍結するという問題があり、
エポキシ系接着剤は有機溶剤を含有するため、使用に当
たっては充分な換気を要するという煩雑な作業が強いら
れた。又、これらの接着剤を用いて床材を接着すると、
接着層厚さを均一にすることが困難であるため、厚さに
ムラができ、床材がきしむという問題の他、これらの接
着剤は硬化に時間がかかるという問題もあった。
【0005】 そこで、両面テープを用いて床材を接着
する方法が用いられるようになってきた。これは、床の
下地面に固定した両面テープの粘着剤層上面にある剥離
紙を剥離した後、床材を下地面に圧着する方法である。
【0006】 しかし、圧着後に位置ずれが生じた場合
には、一旦圧着した床材は容易に剥がすことができず、
又、剥がしたとしても両面テープが破断して再度使用す
ることができないという問題があった。このように、両
面粘着テープに求められる能力として、その強固な粘着
力とともに、両面テープを被粘着物に接触させると直ぐ
に被粘着物へしっかりと接着されるといった一般に求め
られる能力以外に、両面テープと被粘着物とを接触させ
ながら両面テープと被粘着物の何れかを移動して接着す
べき位置決めを行った後に、最終的な強固な粘着力が発
揮されることが求められる状況が多々ある。
【0007】 こういった事情に応じて、従来より種々
の提案が成されてきている。特開平7−122329号
公報によれば、床板の施工方法が提案されている。この
方法は、図8に示すように、粘着剤層2の表面上に剥離
紙Aを有する帯状両面接着テープ1を用いるもので、こ
の帯状両面接着テープ1の先端から、施工すべき床材の
幅以上までの長さに相当する粘着剤層2が剥離紙Aから
除去され、この粘着剤層2が除去された剥離紙Aの部分
Arは、残った粘着剤層2の端部3において長手方向に
折り返す処理がなされている。このような前処理がなさ
れた帯状両面接着テープ1を下地面に粘着し、前記の折
り返された剥離紙Ar上に、施工すべき床材を載置して
位置決めを行い、次いで床材の下にある折り返された剥
離紙Arを前記帯状両面接着テープ1の長手方向に前記
床材の幅だけ引き出して圧着する。
【0008】 しかしながら、この方法は、はじめに粘
着剤層を剥離紙から除去する作業を必要とし、その作業
が煩雑で経済性に欠けるという問題がある。
【0009】 特開平6−23484号公報によれば、
両面テープの粘着剤層の粘着力を、水等を用いて一時的
に停止させ、位置決め等を行ってから、水が蒸発するこ
とにより粘着力を発現させる施工方法が提案されてい
る。
【0010】 しかし、水を用いた場合には、作業がよ
り煩雑となり、又、床材に用いている木材が施工後反っ
てしまうという問題がある。
【0011】 特開平7−310057号公報によれ
ば、図4に示すように、粘着シート5の片面に非粘着物
質6の凸部を形成させ、位置決め後、圧接力によってそ
の非粘着物質6を粘着シート5の表面以下に移動させ、
接着を行えるようにした施工方法が提案されている。
又、特開平10−36779号公報によれば、図7に示
すように、粘着面12・13を越える形で非粘着物質た
る棒部材14が多数配置された粘着テープ10が提案さ
れ、貼付作業時に粘着物である床材の裏面に棒部材14
を配置した面が下面になるように粘着テープ10を予め
貼り付けておき、それを被粘着物である床下地面に置け
ば粘着面12が接触しないので位置調節出来るものとし
た施工方法が提案されている。
【0012】 しかしながら、これらの施工方法におい
ては、粘着シートが所定以上の厚みを必要とし、且つ、
圧接によって粘着力が発現することから、接着面に非粘
着物質が残り粘着力低下が起きる等、粘着力のコントロ
ールが困難であるという問題があった。又、基材が非粘
着物質を押し込みやすい材質である必要がある等の材料
が限定されたり、巻重体の形では圧力によって非粘着物
質が使用前に粘着剤層に埋まってしまい位置調整が困難
になるといった問題も生じた。
【0013】 特開平11−21520号公報によれ
ば、図5に示すような、片面が剥離性を有するシート体
に多数の開口部54が打ち抜き加工にて形成されてなる
被覆材51の接着性面55が両面粘着テープの一方の粘
着面52に積層された加圧接着型両面粘着テープ53が
開示されている。又、特開平11−29750号公報に
よれば、図6に示すような、片面が剥離性を有し多数の
貫通口が形成された被覆材61が、両面に粘着剤層62
が積層された二種類の発泡シートからなる発泡シート積
層体64の片方の粘着剤層62に積層された加圧接着型
両面粘着テープ63が提案されている。
【0014】 しかし、これらはともに、粘着性を有し
ない被覆材層が被粘着物に接しているため、接着面積の
有効利用が出来ておらず、非粘着性の被覆材が残ると粘
着力が低下し、剥離に至るおそれがあった。又、圧接に
よって被覆材を粘着剤層や基材に押し込めることが必要
であるため、使用基材が発泡体等の押し込まれやすい材
料に限定されるという解決すべき課題を抱えていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】 従って、床材敷設施
工に使用される粘着テープとしては、床材の配置位置調
整中は位置の微調整が容易であり、配置位置決定後はズ
レることなく充分な恒久的粘着力で頑強に固着可能とい
った基本的能力に優れていて、且つ、現場において作業
効率が高く余分な廃棄物が発生せず、更には、施工後に
粘着力が低下し被粘着物の剥離を生じることがなく、
又、基材層等に使用材料の制限が無くコスト低減が試み
易く、シートでも巻重体の形でも使用時に性能の変化又
は低下が生じ難い両面粘着テープが求められていた。
【0016】 本発明は、上記した従来の問題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、床材の
敷設施工作業のように、正確な位置決めが求められる貼
着作業を容易に、確実に実施し得る床材固定用両面粘着
テープを提供し、これによって、床材敷設施工におい
て、作業時間の短縮や作業負荷の軽減が図られていなが
ら、熟練者でなくとも、例えば、実矧ぎが確実に行われ
木目の絵柄が精度よく合う等、細部に渡り仕上がりのよ
い床材敷設施工作業を実現し易くすることにある。
【0017】 本発明者らは、粘着テープの構造や、初
期に低い粘着力でありながら恒常的には充分な粘着力を
発揮させる仕組みについて種々検討した結果、通常は床
材の裏面に貼着して使用され、少なくとも下地面と接す
る面は全域にわたって凹凸が形成された粘着剤層からな
り、凹部も凸部も接着剤からなっていて、床材の位置調
整時には凸部のみが下地面と接しているために接着面積
が小さく容易に移動が可能であり、又、位置が決まった
後に床材を下地面に押しつけることによって凹部も凸部
も、即ち、粘着剤層全面が接着効力を発揮し、ズレるこ
となく強固に床材と下地面とが接着され、更には、粘着
剤層の凹凸を潰さず保持する粘着剤層とは逆の凹凸が形
成された剥離ライナーを有した床材固定用両面粘着テー
プによって上記の目的を達成出来ることを見出した。
【0018】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、建築物の床の下地面に床材を貼着するための両面粘
着テープであって、基材層と基材層の両面に設けられた
粘着剤層とからなり、粘着剤層の基材層とは反対側の少
なくとも一方の面は、概ね均一に独立した凸部が多数形
成された凹凸状である両面テープと、両面テープの粘着
剤層の凹凸状面の側には、凹凸状の剥離ライナーを備
え、その凹凸状の剥離ライナーの粘着剤層と対向する面
は、粘着剤層の凹凸形状とは凸部と凹部とが逆に形成さ
れていて、例えば、粘着剤層の凸部と凹部とは型と成形
体の関係を成すような凹部と凸部とを有し、剥離ライナ
ーの凹部が粘着剤層の凸部を保護し得ることを特徴とす
る床材固定用両面粘着テープが提供される。
【0019】 本発明においては、粘着剤層の凸部の少
なくとも先端には複数の粒子が含有されることが好まし
い。又、その粘着剤層の凸部の少なくとも先端に、複数
の粒子を含有したときと含有しないときとの粘着力比
は、概ね70:100以上とすることが好ましい。
【0020】 本発明では、粘着剤層の凹凸状の面にお
いて、静摩擦力が概ね30N以下であり、粘着力が概ね
6.0N/25mm以上であることが好ましい。又、本
発明の床材固定用両面粘着テープは、粘着剤層の凹凸状
の面において、凸部の直径が概ね10〜500μmであ
り、隣接する凸部の間隔が概ね100〜1000μmで
あることも好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の床材固定用両
面粘着テープについて、実施の形態を具体的に説明する
が、本発明は、これらに限定されて解釈されるものでは
なく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者
の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得る
ものである。本発明は、建築物の床の下地面に床材を貼
着するために用いられる従来より改善された両面粘着テ
ープである。シート状であっても巻重体であってもよ
く、その形態は問わない。本発明の床材固定用両面粘着
テープは、両面テープと剥離ライナーを備えている。両
面テープは、基材層と粘着剤層とからなり、粘着剤層の
少なくとも一方の面は、概ね均一に凹凸が形成されてい
る。両面テープの粘着剤層の凹凸状面側には、やはり、
凹凸状の面を形成した剥離ライナーが備えられる。剥離
ライナーの凹凸状の面は、両面テープの粘着剤層の凹凸
形状とは凸部と凹部とが逆に形成されていて、粘着剤層
の凸部を包み込むように保護し得る。
【0022】 本発明においては、床材の敷設施工作業
時に行う床材の位置決めを調整し易くするための手段と
して、被粘着物と接する面に、従来の技術で採用されて
いた粘着剤層とは独立した非粘着性材料を使用しておら
ず、即ち、被粘着物と接する面の全面が粘着剤層であ
り、当然ながら、粘着剤層とは独立した非粘着性材料を
加圧により粘着剤層中に埋め込んで強固な粘着力を発現
するといった仕組みも取っていないところに大きな特徴
がある。これによって、非粘着性材料が被粘着物と接す
る面に残ることによる粘着力の低下が起き難く、又、非
粘着性材料が被粘着物と接する面に残り難くするため
に、基材材質や、粘着剤層の厚みを確保するための接着
剤使用量等の条件が限定され難く、コスト削減を図り易
い。
【0023】 又、上記した粘着剤層の凸部を包み込む
ように保護し得る剥離ライナーを備えるための手段とし
て、凹凸のある剥離ライナー上に接着剤を塗布すること
で粘着剤層の凹凸を形成することにも特徴がある。こう
すれば、剥離ライナー上に形成された凹凸と粘着剤層の
凹凸とは逆に形成され、この場合には型と成形体との関
係となり、使用前には一体化しておけば、その形態から
粘着剤層に圧力のかかり易い巻重体や、そうではないシ
ートであっても運搬時に積層したり作業中に誤って圧力
をかけてしまった場合に、粘着剤層の凹凸は潰れない。
【0024】 従って、本発明の床材固定用両面粘着テ
ープは、位置決め及び位置の微調整が容易で、しかも、
位置決めした後は粘着剤層の有する充分な粘着力を発現
して剥離することなく貼付物を貼着出来るといった基本
的に要求される能力を安定して発揮し得る。そのため、
本発明の床材固定用両面粘着テープは、建築物の床の下
地面にフローリング板等の床材を貼着・施工する際に、
特に有利に使用することが出来る。
【0025】 上記した本発明における床材固定用両面
粘着テープにおいては、粘着剤層の凸部には複数の粒子
が含有されることが好ましい。個々の凸部について、粒
子を含有しない凸部に比べて粒子を含有させると粘着力
は弱められる。従って、粘着剤層全体について、凸部の
数が同数の場合には、換言すれば、位置調整時に粘着剤
層が被粘着物と接する面積が同じ場合には、粘着剤層の
凸部に複数の粒子を含有させると被粘着物たる床材に対
する粘着剤層の粘着力を弱めることが出来る。又、粒子
を含有させる場合にも粒子を含有させない場合と同じ粘
着力を発揮させるとした際には、被粘着物たる床材と接
する粘着剤層の凸部の数を増やすことが出来る。何れの
場合も位置決め時の作業がより容易となる。複数の粒子
は粘着剤層の凸部の全体にあっても構わないが少なくと
も先端にあることが好ましく、先端だけに含有されてい
ることがより好ましい。
【0026】 尚、本発明における床材固定用両面粘着
テープの粘着剤層の凸部の少なくとも先端に複数の粒子
を含有させる場合においても、粒子は粘着剤層の中に含
有されていて、その表面の一部が粘着剤層の凸部の面に
露出しているのであって、粒子は粘着剤層とは独立した
非粘着性材料ではないため加圧により凸部を潰す際に粘
着剤層表面に残って粘着力を低下させることがない。
【0027】 粘着剤層の凸部の少なくとも先端に複数
の粒子を含有する場合においては、位置決め時のより弱
い接着力と固着時の強い接着力を両立させるために、含
有しないときとの粘着力の比が概ね70:100以上で
あることが好ましく、より好ましくは75:100〜9
0:100である。
【0028】 又、粘着剤層の凹凸状の面において、位
置決め時の作業性が向上するために静摩擦力は概ね30
N以下が好ましく、より好ましくは15N以下である。
固着時に再び剥がれないようにするために粘着力は概ね
6.0N/25mm以上であることが好ましく、より好
ましくは8.0N/25mm以上である。
【0029】 更には、本発明の床材固定用両面粘着テ
ープにおいては、上記と同様に位置決め時の作業性を良
好とし固着時には強固な接着性を実現するために、粘着
剤層の凹凸状の面において、凸部の形状は半球状、円錐
形、切頭円錐形等であってよく、その形状は問わない
が、切頭円錐形であることがより好ましい。凸部の直径
はその最大部において概ね10〜500μmであること
が好ましく、凸部が切頭円錐形の場合には下部の直径が
50〜500μm、上部の直径が30〜450μmであ
ることが好ましい。凸部の高さは概ね10〜500μm
であることが好ましく、100〜400μmであること
がより好ましい。隣接する凸部の間隔は概ね100〜1
000μmであることが好ましく、より好ましくは、2
00〜800μmである。
【0030】 本発明においては、凹凸状剥離ライナー
の粘着剤層側の表面が、シリコーン系剥離剤、長鎖アル
キル系剥離剤、フッ素系剥離剤等の剥離剤処理されてい
ると、粘着剤層と剥離ライナーとの剥離性が向上するた
め好ましい。
【0031】 尚、本発明の床材固定用両面粘着テープ
においては、基材層の両面に設けられた粘着剤層のう
ち、凹凸状の面を有する粘着剤層は少なくとも一方の面
であればよく、通常は、粘着剤層のうち凹凸状でない平
面を床材に貼付し、凹凸状の面を床下地面に当てて位置
調整しながら貼着する。
【0032】 凹凸状の面を有する粘着剤層は基材層の
両面にあってもよく、この場合、床材固定用両面粘着テ
ープが貼り付く床材裏面と床下地面の両方が位置調整可
能となり、例えば、床材の裏面全面に両面粘着テープを
貼り付けない作業において、両面粘着テープをより作業
がし易い床材の裏面の位置に貼り直すことが容易とな
り、より広い作業範囲に置いて作業性が向上する。
【0033】 本発明においては、凹凸剥離ライナーが
設けられていない粘着剤層の基材層側とは反対側面に
は、平面剥離ライナーを設けてもよい。この場合には、
保管や運搬、作業時において粘着剤層を保護する。
【0034】 以下、本発明の床材固定用両面粘着テー
プに関し、図面に基づいて、更に詳細に説明する。図1
は、本発明の床材固定用両面粘着テープの一実施例を示
す断面図であり、基材層の両面に設けられた粘着剤層の
うち、一方の面が凹凸状の面を有する粘着剤層となって
いる。図1に示すように、床材固定用両面粘着テープ4
1は、基材層32と、基材層32の一方の面に設けられ
た凹凸状粘着剤層31、及び、他方の面に設けられた平
面状粘着剤層37とから構成されており、この床材固定
用両面粘着テープ41の、凹凸状粘着剤層31の基材層
32側とは反対側の面(以下、凹凸状面ともいう)には
凹凸状剥離ライナー34が、又、平面状粘着剤層37の
基材層32側とは反対側の面には平面剥離ライナー33
が、それぞれ備えられている。
【0035】 図1に示すように、この床材固定用両面
粘着テープ41においては、凹凸状粘着剤層31の凹凸
状面にはその全面に概ね均一に形成された独立した粘着
剤層凸部35を有し、その先端には粒子38を含んでい
る。粒子38は飛び出た粘着剤層(即ち粘着剤層凸部3
5)の中にあって、その表面の一部が凹凸状剥離ライナ
ー34側に露出している。又、凹凸状粘着剤層31の粘
着剤層凸部35は凹凸状剥離ライナー34の剥離ライナ
ー凹部45と、凹凸状粘着剤層31の粘着剤層凹部36
は、凹凸状剥離ライナー34の剥離ライナー凸部46
と、それぞれ逆に、例えば、型と成形体の関係を成すよ
うに形成されている。
【0036】 このような凹凸状剥離ライナー34の凹
凸状面は、床材固定用両面粘着テープ41を使用する前
に、粘着剤層凸部35が潰れて、意に反し初期から強固
な粘着力を発揮しないように、粘着剤層凸部35を保護
することを目的として形成されるものであるから、完全
な型と成形体の関係でなくてもよく、凹凸状粘着剤層3
1の粘着剤層凸部35と、凹凸状剥離ライナー34の剥
離ライナー凹部45の間には空隙が形成されていても構
わない。
【0037】 又、凹凸状剥離ライナー34及び平面剥
離ライナー33において、それぞれの粘着剤層側の表面
はシリコーン系剥離剤による処理等の剥離剤処理が施さ
れており、粘着剤層と剥離ライナーとの剥離性を良好に
している。尚、凹凸状粘着剤層31を凹凸状剥離ライナ
ー34に対して、又、平面状粘着剤層37を平面剥離ラ
イナー33に対して、それぞれ剥離性のよい材質で構成
した場合には、上記のような剥離剤処理は施さなくても
よい。
【0038】 図2は、本発明の床材固定用両面粘着テ
ープの他の一実施例を示す断面図であり、基材層の両面
に設けられた粘着剤層が、ともに凹凸状の面を有する粘
着剤層となっている。図2に示すように、床材固定用両
面粘着テープ42は、基材層32と、基材層32の両面
に設けられた凹凸状粘着剤層31とから構成されてお
り、凹凸状粘着剤層31の凹凸状面には凹凸状剥離ライ
ナー34が備えられている。床材固定用両面粘着テープ
42は、先に図1を用いて説明した床材固定用両面粘着
テープ41の片面に備えられた凹凸状粘着剤層31及び
凹凸状剥離ライナー34とを両面に備えたものである。
【0039】 さて、図1に示す床材固定用両面粘着テ
ープ41の製造方法の一例を以下に示す。先ず、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等のオレフィン樹脂を、例えば
極薄いクラフト紙の両面に被覆し、次いで、グラビアコ
ーター等によりその片面にシリコーン処理を施して剥離
ライナーを得る。尚、上記のように、オレフィン樹脂に
対して剥離性のよい粘着剤層を床材固定用両面粘着テー
プ41に使用する場合には、シリコーン処理は施さなく
てもよい。得られた剥離ライナーのオレフィン樹脂層を
エンボスして、概ねその表面に均一に剥離ライナー凹部
45を作成し、凹凸状剥離ライナー34を得る。
【0040】 次に、その凹凸状剥離ライナー34の剥
離ライナー凹部45に過剰とならないように、ガラスビ
ーズ、ポリプロピレンビーズ等の粒子を流し入れた後
に、粒子を入れた凹部を含む凹凸状剥離ライナー34全
面に粘着剤を塗布して凹凸状粘着剤層31を形成する。
その後、この凹凸状粘着剤層31に、基材層32として
ポリエステル、ポリプロピレン等の薄いフィルムを貼り
合わせ片面粘着加工シートを得る。更に、別に用意した
平面剥離ライナー33に粘着剤を塗布して、上記の片面
粘着加工シートに貼り合わせることにより本発明の床材
固定用両面粘着テープ41が得られる。
【0041】 次に、図1に示す本発明の床材固定用両
面粘着テープ41を用いた場合の床材の敷設施工方法に
ついて説明する。先ず、床材固定用両面粘着テープ41
の平面剥離ライナー33を剥がし、凹凸状剥離ライナー
34を付けたまま、本発明の床材固定用両面粘着テープ
41を、床材、例えばフローリング板に貼着する。次い
で、凹凸状剥離ライナー34を付けたまま、フローリン
グ板を建築物の床の下地面の上に置き、概略の位置決め
を行う。その後、凹凸状剥離ライナー34を外して、再
度、フローリング板を建築物の床の下地面の上に置き、
位置決めの微調整を行う。
【0042】 位置決めが終わったら、最後に、上方か
らフローリング板を床の下地面方向に加圧し密着させる
ことにより、フローリング板を下地面に接着する。上記
したような作業を繰り返し行うことにより、床の下地面
の上にフローリング板を順次接着、施工することが出来
る。尚、概略の位置決めは省略しても構わない。
【0043】 以下、本発明に係る床材固定用両面粘着
テープの構成材料について説明する。上記のように、床
材固定用両面粘着テープは、基材層と、基材層の両面に
設けられた粘着剤層とから構成されている。粘着剤層
は、床材と基材層、下地面と基材層とを接着させるもの
であり、基材層、床材、及び下地面に接着性の良好なも
のであれば、その種類は特に限定されるものではない。
通常、溶剤型アクリル系粘着剤、溶剤型天然ゴム系粘着
剤、溶剤型ブロックコポリマー系粘着剤、エマルジョン
型アクリル系粘着剤、ホットメルト型アクリル系粘着剤
等を用いることが出来る。耐久性の面からアクリル系粘
着剤を使用することが好ましい。粘着剤層の厚さも限定
されないが、一般的には25〜125μm程度である。
【0044】 凹凸状粘着剤層の凸部に粒子を入れる場
合に、その粒子は粘着力を有さないものであれば、その
材質は問わないが、通常、ガラスビーズ、ポリプロピレ
ンビーズ、アルミナ粒子、アクリルビーズ等が採用され
る。粒子の直径は概ね5〜100μmであることが好ま
しく、10〜80μmであればより好ましい。
【0045】 基材層は、粘着剤層を保持するために用
いられ、従って、粘着剤層を保持することが可能であれ
ば、その種類は特に限定されない。通常、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等オレフィン樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリビニルクロライド等のプラスチックフ
ィルム、半ざらクラフト紙、上質紙、クレコート紙、和
紙等の紙、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、アクリ
ル等の繊維よりなる織布、アルミニウム、銅、ステンレ
ス等の金属箔等を用いることが出来る。尚、一般的に
は、床材と両面粘着テープの間にフォーム材等を足音等
の消音効果を高めるために用いるが、この基材層とし
て、ポリエチレン、ウレタン、アクリル、ポリブタジエ
ン等のフォーム基材、シリコーンゴム、ブチルゴム等の
厚手基材を用いることにより、足音等の消音効果を基材
層に持たせることも可能である。基材層の厚さも限定さ
れないが、一般的には、消音効果を基材層に持たせる場
合を除き、12μm〜100μm程度であり、強度が得
られる上にコストがかからないので25μm〜75μm
程度がより好ましい。
【0046】 床材固定用両面粘着テープの粘着剤層に
設けられる平面剥離ライナーは、その材質については、
一般的に両面テープに用いられている剥離ライナー、剥
離紙であればよい。平面剥離ライナーは、粘着剤の粘着
特性を低下させずに、容易にロール状に製造出来ること
が必要であり、粘着剤に対して剥がれやすい基材から構
成される。基材の種類としては、粘着剤の粘着特性を低
下させずに、容易にロール状に製造可能であれば、種類
は特に限定されないが、通常、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、塩化ビニール等のプラスチックフィルム、半ざらク
ラフト紙、上質紙、クレコート紙、和紙等の紙、レーヨ
ン、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の繊維よりな
る織布が用いられる。
【0047】 床材固定用両面粘着テープの粘着剤層に
設けられる凹凸状剥離ライナーについては、エンボス加
工を施すため、加工可能な材質として上記の内のプラス
チックフィルム、あるいはこれらプラスチックフィルム
を表面被覆したクラフト紙を用いることが好ましい。
【0048】 尚、粘着剤の種類により、基材に剥離剤
を積層する剥離剤処理を施さなくても、凹凸状剥離ライ
ナー及び平面剥離ライナーと粘着剤との剥離効果を有す
る場合(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等オレ
フィン樹脂)には、剥離剤は必要ないが、それ以外の場
合には粘着剤層と接する面に剥離剤処理を施すことが必
要である。剥離剤の種類としては、粘着剤に対して剥が
れやすく、基材に対して接着可能であればその種類は問
わないが、通常、シリコーン系剥離剤、長鎖アルキル系
剥離剤、フッ素系剥離剤等を用いることが出来る。又、
剥離剤の厚さも限定されないが、通常1〜150μmで
ある。
【0049】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。 (実施例1)厚さ0.155mmのクラフト紙の両面に
0.025mmのポリエチレンを被覆し、且つ、完全被
覆を得るのに十分なシリコーン剥離物質を両面に塗布す
ることによって剥離紙を得た。そして、この剥離紙の片
面のポリエチレン層をエンボスして縦及び横列に互いに
等間隔で1平方センチメートル当たり約1000個の窪
みを付与して、凹凸状剥離ライナーを作製した。凹凸状
剥離ライナーの窪み、即ち凹部は、約0.025mmの
深さを有する倒立切頭円錐形であって、凹部の底の直径
は約0.05mm、凹部の上部の直径は約0.07mm
とした。この凹凸状剥離ライナーを用いて、そのエンボ
ス面の凹部にに直径5〜20μm範囲のガラスビーズを
流し込み被覆し、過剰のガラスビーズを紙タオルで拭き
取り、次いで、ペイントブラシで落として、粒子入り凹
凸状剥離ライナーCを得た。そして、粒子入り凹凸状剥
離ライナーCのエンボス面に粘着剤D(綜研化学株式会
社製SKダイン1310に、日本ポリウレタン株式会社
製架橋剤コロネートLを2.5%添加したもの)を乾燥
後の塗布量が50g/sqm(平方メートル当たり)と
なるように塗布した。この粘着剤層に基材として厚さ2
5μmのポリエステルフィルムを貼付し、凹凸状面を有
する片面粘着加工シートを得た。
【0050】 次いで、別の平面剥離ライナー(カイト
化学株式会社製SLB50WD#1300)に同じ粘着
剤Dを、乾燥後の塗布量が50g/sqmとなるように
塗布し、この粘着剤Dを塗布した平面剥離ライナーを、
先に得た片面粘着加工シートの非粘着面に貼付し、粘着
剤層の片面が凹凸状である両面粘着加工シートを得た。
この両面粘着加工シートの凹凸面に対して、静摩擦力測
定試験、90度引きはがし法粘着力測定試験、ずらし性
能評価、固着性能評価を行った。その結果を表1に示
す。尚、それぞれの試験方法、評価方法については後述
する。
【0051】(実施例2)基材として坪量14g/sq
mのレーヨン不織布を用いた以外は、実施例1と同様に
して両面粘着加工シートを得て、同様の試験、評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0052】(実施例3)実施例1に示す粒子入り凹凸
状剥離ライナーCを二枚用意し、それぞれのエンボス面
に粘着剤Dを乾燥後の塗布量が50g/sqmとなるよ
うに塗布した。この二枚の粘着剤層を、基材として用い
る厚さ25μmのポリエステルフィルムの両面に貼付
し、粘着剤層の両面が凹凸状である両面粘着加工シート
を得た。そして、実施例1と同様の試験、評価を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0053】(比較例1)図3に示されるような、基材
層32とその両面に設けられた平面で凹凸のない平面状
粘着剤層37と、平面剥離ライナー33から構成される
両面粘着テープ43を作製し、試験、評価した。平面剥
離ライナー(カイト化学株式会社製SLB50WD#1
300)を二枚用意し、それぞれに粘着剤Dを乾燥後の
塗布量が50g/sqmとなるように塗布した。この粘
着剤Dを塗布した二枚の平面剥離ライナーを、基材とし
て用いる厚さ25μmのポリエステルフィルムの両面に
貼付し、粘着剤層に凹凸のない両面粘着加工シートを得
て、実施例1と同様の試験、評価を行った。その結果を
表1に示す。
【0054】(比較例2)粘着剤として、粘着剤B(綜
研化学株式会社製SKダイン1451に、日本ポリウレ
タン株式会社製架橋剤コロネートLを1.0%添加した
もの)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘
着剤層の片面に凹凸状を有する両面粘着加工シートを得
て、同様の試験、評価を行った。その結果を表1に示
す。
【0055】(比較例3)粘着剤として、比較例2と同
じ粘着剤Bを用いたこと以外は、比較例1と同様にし
て、粘着剤層の片面に凹凸状を有する両面粘着加工シー
トを得て、同様の試験、評価を行った。その結果を表1
に示す。
【0056】
【表1】
【0057】(静摩擦力測定試験)静摩擦力測定試験
は、日本工業規格K7125で規定された摩擦係数試験
方法に準拠して行った。図9及び図10を参照して静摩
擦力測定試験方法を説明する。粘着加工シート92を6
0mm×50mmの方形に切り取り、0.5mm×30
mm×50mmのステンレス板91に、貼付代Wが10
mm(幅50mm方向)となるように貼り付けた。次い
で、ステンレス板91とロードセル82とを一本のひも
で結び、日本工業規格R6253で規定された280番
の研磨紙で研磨され、日本工業規格G4305で規定さ
れたステンレス板81の上に、粘着加工シート92とス
テンレス板91とを載せ、更に粘着加工シート92の上
に重り(50mm×50mmのアルミニウム板にフェル
ト貼付したものであり重量は10g)を静かに載せ、1
分後にロードセル82を100mm/minの速度で引
っ張り、ステンレス板91が滑り始めた時のピーク値を
読みとった。
【0058】(90度引きはがし法粘着力測定試験)9
0度引きはがし法粘着力測定試験は、日本工業規格Z0
237で規定された粘着テープ・粘着シート試験方法に
準拠して行った。試験片は、粘着加工シートを測定した
い粘着面とは逆の面に、厚さ25μmのポリエチレンテ
フタレートフィルムを貼付し、これを25mm×250
mmに切り取ったものとした。
【0059】(ずらし性能評価試験)床材としてフロー
リング板を用意し、これに粘着加工シートの測定したい
粘着面とは逆の面を貼り付け、コンクリートからなる床
の下地面に置いた後に、水平方向にずらせることが可能
か否かを評価した。容易にずらせた場合を○、ずらせな
かった場合を×とした。
【0060】(固着性能評価試験)床材としてフローリ
ング板を用意し、これに粘着加工シートの測定したい粘
着面とは逆の面を貼り付け、コンクリートからなる床の
下地面に置いた後に圧力を加えて密着させ、気温23
℃、湿度60%の条件下で1日放置し乾燥させた。この
後、フローリング板と床の下地面との固着状態を観察
し、フローリング板を人力で引きはがそうと試みて評価
した。強固に接着されている場合を○、フローリング板
と床の下地面との間に隙間があったり、容易に引きはが
せたりした場合を×とした。
【0061】(考察)表1からわかるように、本発明の
床材固定用両面粘着テープを用いた実施例1〜3におい
ては、ずらし性能、即ち、位置決めの容易さ、及び、固
着性能とも良好であったが、比較例1〜3の両面粘着テ
ープでは、フローリング板の位置調節が出来難く、又、
フローリング板と下地面との接着が良好ではなかった。
【0062】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の床材固
定用両面粘着テープによれば、建築物の床の下地面にフ
ローリング板等の床材を貼着・施工する際に、位置決め
及び位置の微調整が容易となり、且つ、粘着剤層の有す
る充分な粘着力を発現して床材を貼着することが出来る
ので、細部に渡り仕上がりのよい床材敷設施工を効率よ
く実施可能となるといった優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の床材固定用両面粘着テープの一実施
例を示す断面図である。
【図2】 本発明の床材固定用両面粘着テープの他の一
実施例を示す断面図である。
【図3】 従来の両面粘着テープの一例を示す断面図で
ある。
【図4】 従来における床板の施工方法を示す説明図で
ある。
【図5】 従来の両面粘着テープの他の一例を示す断面
図である。
【図6】 従来の両面粘着テープの更に他の一例を示す
断面図である。
【図7】 従来の両面粘着テープの更に又他の一例を示
す斜視図である。
【図8】 従来における別の床板の施工方法に用いる帯
状両面接着テープを示す斜視図である。
【図9】 静摩擦力を測定する方法を示す説明図であ
る。
【図10】 静摩擦力を測定する方法を示す別の説明図
である。
【符号の説明】
1…帯状両面接着テープ、2…粘着剤層、3…端部、5
…粘着シート、6…非粘着物質、10…粘着テープ、1
1…基材、12,13…粘着面、14…棒部材、31…
凹凸状粘着剤層、32…基材層、33…平面剥離ライナ
ー、34…凹凸状剥離ライナー、35…粘着剤層凸部、
36…粘着剤層凹部、37…平面状粘着剤層、38…粒
子、41…床材固定用両面粘着テープ、42…床材固定
用両面粘着テープ、43…両面粘着テープ、45…剥離
ライナー凹部、46…剥離ライナー凸部、51…被覆
材、52…粘着面、53…加圧接着型両面粘着テープ、
54…開口部、55…接着性面、61…被覆材、62…
粘着剤層、63…加圧接着型両面粘着テープ、64…発
泡シート積層体、55…接着性面、81…ステンレス
板、82…ロードセル、84…重り、91…ステンレス
板、92…粘着加工シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舛田 辰也 神奈川県相模原市南橋本3−8−8 住友 スリーエム株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA09 AA13 AB01 CA02 CA04 CA05 CA06 CA08 CB01 CB02 CB04 CC02 CC05 CE02 DA02 DA04 DA05 DB02 EA01 EA05 FA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の床の下地面に床材を貼着するた
    めの両面粘着テープであって、 基材層と前記基材層の両面に設けられた粘着剤層とから
    なり、 前記粘着剤層の前記基材層とは反対側の少なくとも一方
    の面は独立した凸部が略均一に多数形成された凹凸状で
    ある両面テープと、 前記両面テープの粘着剤層の凹凸状面の側には、前記粘
    着剤層と対向する面が前記粘着剤層の凹凸形状とは凸部
    と凹部とが逆に形成された凹凸状である剥離ライナーと
    を備えることを特徴とする床材固定用両面粘着テープ。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層の凸部の少なくとも先端に
    は複数の粒子が含有される請求項1に記載の床材固定用
    両面粘着テープ。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層の凸部の少なくとも先端
    に、 複数の粒子を含有したときと含有しないときとの粘着力
    の比が、略70:100以上である請求項2に記載の床
    材固定用両面粘着テープ。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤層の凹凸状の面において、 静摩擦力が略30N以下であり、粘着力が略6.0N/
    25mm以上である請求項1〜3の何れか一項に記載の
    床材固定用両面粘着テープ。
  5. 【請求項5】 前記粘着剤層の凹凸状の面において、 凸部の直径が略10〜500μmであり、隣接する凸部
    の間隔が略100〜1000μmである請求項1〜4の
    何れか一項に記載の床材固定用両面粘着テープ。
JP2000301284A 2000-09-29 2000-09-29 床材固定用両面粘着テープ Pending JP2002121503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000301284A JP2002121503A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 床材固定用両面粘着テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000301284A JP2002121503A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 床材固定用両面粘着テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002121503A true JP2002121503A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18782847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000301284A Pending JP2002121503A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 床材固定用両面粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002121503A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1473345A1 (en) * 2003-04-30 2004-11-03 Nitto Denko Corporation Sheet for transfer of projected spots of fibers onto adhesive sufaces
US20110214798A1 (en) * 2009-03-09 2011-09-08 Custom Building Products, Inc. Mortarless tile installation system and method for installing tiles
JP2012500325A (ja) * 2008-08-19 2012-01-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 剥離物質
US8302366B2 (en) 2009-03-09 2012-11-06 Custom Building Products, Inc. Mortarless tile installation system and method for installing tiles
US8490356B2 (en) 2009-03-09 2013-07-23 Custom Building Products, Inc. Mortarless tile installation system and method for installing tiles
JP2017075307A (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 日東電工株式会社 セパレーター付き粘着テープおよびセパレーター
CN107216824A (zh) * 2017-07-20 2017-09-29 京东方科技集团股份有限公司 一种胶带及其制备方法
WO2018005220A1 (en) * 2016-06-27 2018-01-04 Avery Dennison Corporation Adhesive articles
WO2018043756A1 (ja) * 2016-09-05 2018-03-08 日東電工株式会社 加圧接着型粘着部材
WO2018043757A1 (ja) * 2016-09-05 2018-03-08 日東電工株式会社 加圧接着型粘着部材
WO2018190138A1 (ja) * 2017-04-12 2018-10-18 Dic株式会社 物品の製造方法
WO2019078017A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 Dic株式会社 物品の製造方法
WO2019078347A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 Dic株式会社 物品の製造方法
WO2019239616A1 (ja) * 2018-06-15 2019-12-19 Dic株式会社 粘着シート及びそれを使用した物品の製造方法
JP2021152170A (ja) * 2017-08-25 2021-09-30 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 損傷のない取り外しを可能にする接着性物品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07508303A (ja) * 1992-06-26 1995-09-14 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 位置決め及び位置換え可能な接着物品
JP2000500514A (ja) * 1995-11-15 2000-01-18 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 再位置決め可能な接着剤物品
JP2000063779A (ja) * 1999-06-28 2000-02-29 Takeshi Izumitani 両面粘着テ―プ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07508303A (ja) * 1992-06-26 1995-09-14 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 位置決め及び位置換え可能な接着物品
JP2000500514A (ja) * 1995-11-15 2000-01-18 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 再位置決め可能な接着剤物品
JP2000063779A (ja) * 1999-06-28 2000-02-29 Takeshi Izumitani 両面粘着テ―プ

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1473345A1 (en) * 2003-04-30 2004-11-03 Nitto Denko Corporation Sheet for transfer of projected spots of fibers onto adhesive sufaces
JP2012500325A (ja) * 2008-08-19 2012-01-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 剥離物質
US20110214798A1 (en) * 2009-03-09 2011-09-08 Custom Building Products, Inc. Mortarless tile installation system and method for installing tiles
US8302366B2 (en) 2009-03-09 2012-11-06 Custom Building Products, Inc. Mortarless tile installation system and method for installing tiles
US8490356B2 (en) 2009-03-09 2013-07-23 Custom Building Products, Inc. Mortarless tile installation system and method for installing tiles
US8522509B2 (en) * 2009-03-09 2013-09-03 Custom Building Products, Inc. Mortarless tile installation system and method for installing tiles
JP2017075307A (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 日東電工株式会社 セパレーター付き粘着テープおよびセパレーター
CN108137998A (zh) * 2015-10-14 2018-06-08 日东电工株式会社 带隔膜的粘合带及隔膜
US20200181461A1 (en) * 2016-06-27 2020-06-11 Avery Dennison Corporation Adhesive Articles
WO2018005220A1 (en) * 2016-06-27 2018-01-04 Avery Dennison Corporation Adhesive articles
JP2018039871A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 日東電工株式会社 加圧接着型粘着部材
JP2018039870A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 日東電工株式会社 加圧接着型粘着部材
WO2018043757A1 (ja) * 2016-09-05 2018-03-08 日東電工株式会社 加圧接着型粘着部材
WO2018043756A1 (ja) * 2016-09-05 2018-03-08 日東電工株式会社 加圧接着型粘着部材
JPWO2018190138A1 (ja) * 2017-04-12 2019-11-07 Dic株式会社 物品の製造方法
WO2018190138A1 (ja) * 2017-04-12 2018-10-18 Dic株式会社 物品の製造方法
CN107216824A (zh) * 2017-07-20 2017-09-29 京东方科技集团股份有限公司 一种胶带及其制备方法
JP2021152170A (ja) * 2017-08-25 2021-09-30 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 損傷のない取り外しを可能にする接着性物品
JP7182663B2 (ja) 2017-08-25 2022-12-02 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 損傷のない取り外しを可能にする接着性物品
WO2019078017A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 Dic株式会社 物品の製造方法
WO2019078347A1 (ja) * 2017-10-20 2019-04-25 Dic株式会社 物品の製造方法
JPWO2019078347A1 (ja) * 2017-10-20 2020-05-28 Dic株式会社 物品の製造方法
WO2019239616A1 (ja) * 2018-06-15 2019-12-19 Dic株式会社 粘着シート及びそれを使用した物品の製造方法
JPWO2019239616A1 (ja) * 2018-06-15 2020-12-17 Dic株式会社 粘着シート及びそれを使用した物品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3660740B2 (ja) 加圧接着型両面粘着シート及び粘着剤積層装飾ボード
JP4912635B2 (ja) 貼着部材および光学部品の貼着方法
JP2002121503A (ja) 床材固定用両面粘着テープ
JP2007154144A (ja) 粘着加工シート及び粘着剤付剥離紙
JP3500307B2 (ja) 両面粘着テープ
JPH06212131A (ja) 再剥離の容易な装飾用粘着シート、その製造方法及びその施工方法
JP2000328012A (ja) 両面粘着テープ
JP4285625B2 (ja) コーキング材三面接着防止用粘着テープ及びジョイナー並びにコーキング施工方法
JP2007046028A (ja) 粘着シートと両面テープ及び離型紙
JPH11343726A (ja) 床材固定方法
JP2001294821A (ja) 両面粘着テープ
JP3142132U (ja) 片面粘着テープ巻物製品
JP2007046028A5 (ja)
JP2003147292A (ja) 両面粘着テープ
JP2004232286A (ja) 床材施工用両面粘着テープ、床材および床材施工方法
JPH10219204A (ja) 加圧接着型両面粘着テープ
JP2003041741A (ja) 内装積層体及びその製造方法
JP6567294B2 (ja) 壁紙施工用テープ糊及び該テープ糊用転写工具
JPH1017831A (ja) 加圧接着型粘着剤層付き防音板
JP2001254061A (ja) 粘着シート及びその巻回体
JPH089145Y2 (ja) 両面粘着テープ
JP2000129224A (ja) 装飾用粘着シート
JP2800833B2 (ja) タイル、タイルシートの仮止め用両面粘着テープ
JPH1129749A (ja) 加圧接着型両面粘着テープ
JP2001115114A (ja) 化粧板仮固定用両面粘着テープ及び化粧板の接着方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019