JP2002349049A - 床材及び床構造 - Google Patents

床材及び床構造

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JP2002349049A
JP2002349049A JP2001156484A JP2001156484A JP2002349049A JP 2002349049 A JP2002349049 A JP 2002349049A JP 2001156484 A JP2001156484 A JP 2001156484A JP 2001156484 A JP2001156484 A JP 2001156484A JP 2002349049 A JP2002349049 A JP 2002349049A
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Daisuke Yodono
大介 淀野
Shoichi Urabe
彰一 占部
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Asahi Woodtec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面接着テープを用いて施工した際における
床鳴り音の発生を防止できる緩衝シート付きの床材を提
供する。 【解決手段】 本発明の床材10は、板状の床材本体2
0と、床材本体20の下面に貼着された緩衝シート50
とを有する。床材本体20の外周縁部下端に面取り部2
5が形成されるとともに、緩衝シート50の外周端縁5
0aが、面取り部25の外周端縁25aと内周端縁25
bとの間に配置される。複数の床材10が、隣り合う床
材10間において対応する外周端面同士を接合するとと
もに、その接合部周辺を両面接着テープ60を介して床
下地4に接着することにより、床下地4に敷設施工され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば一般住宅
等における屋内の床仕上げ用として好適に用いられる木
質製等の床材、及びその床材によって施工される床構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅における床仕上げ用の床材とし
て、床下地への馴染み性を向上させるためや、良好な歩
行感や防音性を得るために、床材裏面側に緩衝シートが
設けられるものが周知である。
【0003】このような床材を施工する場合、床材を、
接着剤を介して床下地上に接着し、必要に応じて釘を床
材周縁部に打ち込んで床下地に固定するものである。
【0004】しかしながら、この床材施工方法において
は、余剰の接着剤が床面や作業者の衣服に付着して、周
辺を汚染させてしまうので、余剰接着剤の拭き取り作業
等が必要となり、施工作業が面倒になってしまう。
【0005】更に、塗布した接着剤が硬化するまでの
間、床上での作業が不可能であるため、床材敷設後の作
業に悪影響を来たすとともに、施工期間の長期化を来す
恐れもある。
【0006】そこで近年になって、上記のような床材
を、接着剤を用いずに、両面接着テープを用いて施工す
る方法が、好んで用いられる傾向にある。
【0007】例えば図6に示すように、この構造に用い
られる床材(1)は、板状の床材本体(2)の裏面側に
弾性材料からなる緩衝シート(3)が接着され、かつ、
周囲四辺のうち隣り合う二辺に凸状の雄実部(1a)が
形成されるとともに、残り二辺に凹状の雌実部(1b)
が形成されている。そして隣り合う床材(1)間におい
て対応し合う外周端面同士が接合されるように、雄実部
(1a)及び雌実部(1b)を嵌合させながら、床材接
合部を両面接着テープ(5)により床下地(4)に接着
固定することにより、床材(1)を床下地(4)上に複
数並べて敷設施工するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図6に
示す床材(1)において、床材本体(2)の裏面に接着
される緩衝シート(3)は、床面方向のサイズが床材本
体(2)によりも小さく設定されている。つまり、緩衝
シート(3)の外周端縁が、床材本体(2)の外周端面
に対し少しでも外方に突出していると、その突出部が隣
り合う床材(1)の緩衝シート(3)における外周端縁
に干渉することにより、隣り合う床材同士を隙間なく接
合することが困難になり、良好な仕上がり具合を得るこ
とができなくなってしまうからである。
【0009】なお、緩衝シート(3)の外周端縁が、床
材本体(2)の外周端面に正確に一致していれば、隣り
合う床材同士を隙間なく接合することは可能であるが、
一般には、製品誤差や組付誤差を考慮して、緩衝シート
(3)として、床材本体(2)よりも小さいものが用い
られ、緩衝シート(3)の外周端縁を床材本体(2)の
外周端面よりも内側に配置されるよう構成している。
【0010】従って、床材(1)を施工した際には、各
床材(1)における床材本体(2)の外周縁部が、両面
接着テープ(5)から間隔をおいて配置されている。こ
のため、この状態において、図7に示すように、歩行等
により、隣り合う床材間周辺に荷重(L)が加わると、
床材間周辺の緩衝シート(3)が圧縮変形して、床材本
体(2)の外周縁部下端(2a)が、両面接着テープ
(5)に付着する。更に上記の荷重(L)が解除される
と、図6に示すように、緩衝シート(3)が弾性復元に
より膨張して、床材本体(2)の外周縁部下端(2a)
が、両面接着テープ(5)から離脱する。このように床
材本体(2)の外周縁部下端(2a)が両面接着テープ
(5)に対し接離すると、その接離による不快音、いわ
ゆる床鳴り音が発生するという問題があった。
【0011】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、両面接着テープを用いて、緩衝シートが装備された
床構造を形成できるとともに、床鳴り音の発生を防止す
ることができる床材、及びその床材を用いた床構造を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明は、板状の床材本体と、その床材本体の
下面に設けられた緩衝シートとを有し、隣り合う床材間
において対応する外周端面を接合させた状態で床下地上
に複数並べて敷設するようにした床材であって、前記床
材本体の外周端面と下面との間に、その間の角部を切除
する態様に面取り部が形成されるとともに、前記緩衝シ
ートの外周端縁が、前記面取り部の外周端縁と内周端縁
との間に配置されてなるものを要旨としている。
【0013】本第1発明の床材においては、隣り合う床
材間の接合部周辺を両面接着テープを介して床下地に接
着することにより、緩衝シートが装備された床構造を形
成することができる。
【0014】更にその床構造において、床上歩行等によ
り、隣り合う床材間の接合部に荷重が加わって、緩衝シ
ートが圧縮変形したとしても、床材本体の外周縁部下端
には面取り部が形成されているため、床材本体の外周縁
部下端が両面接着テープに付着することはなく、床材本
体の外周縁部下端が両面接着テープに対し接離すること
はない。
【0015】本第1発明においては、床材本体における
面取り部を、特有の構成とすることにより、床鳴り音の
発生を、より確実に防止することができる。
【0016】すなわち本第1発明においては、前記面取
り部の外周端縁の高さが、前記床材本体の下面に対し
0.5〜2.5mmに設定されてなる構成、又は前記面
取り部の幅が、3.0〜15.0mmに設定されてなる
構成を採用するのが好ましい。
【0017】本第2発明は、上記第1発明の床材を、両
面接着テープを用いて施工した際の構成を特定するもの
である。
【0018】すなわち、本第2発明は、請求項1ないし
3のいずれかに記載の床材を用いた床構造であって、隣
り合う床材間の接合部周辺が両面接着テープを介して床
下地に接着されて、前記複数の床材が前記床下地に固定
されてなるものを要旨としている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1及び図2はこの発明の実施形
態である床構造の床材接合部周辺を示す断面図、図3及
び図4はその構造に適用された床材(10)を示す断面
図である。
【0020】これらの図に示すように、本実施形態の床
材(10)は、板状の床材本体(20)と、床材本体
(20)の裏面(下面)に設けられた緩衝シート(5
0)とを基本的な構成として備えている。
【0021】更に床材本体(20)は、基板(30)
と、その基板(30)の表面(上面)に設けられた化粧
層(40)とを有している。
【0022】一方、基板(30)としては、合板、中質
繊維板(MDF)等の木質材、高比重繊維板(HB、H
DF)等の木質繊維板、集成材、パーティクルボード、
オリエンテッドストランドボード、無垢材等の木質系板
材の他に、木粉と合成樹脂とを混合して熱成形した合成
板材を、単独で又は複合して用いたものや、これらの板
材に緩衝材や高比重シートを組み合わせた複合板材等を
好適に用いることができる。
【0023】化粧層(40)としては、木質単板、化粧
樹脂シート、化粧印刷紙を貼着したものの他に、塗装に
よるものや、化粧柄をダイレクト印刷したもの等を、単
独で又は組み合わせて形成したものを好適に用いること
ができる。
【0024】床材本体(20)は、その厚さが特に限定
されるものではないが、3〜15mm、好ましくは下限
値が5mm以上、上限値が10mm以下のものを用いる
のが良い。
【0025】なお、本発明において、床材本体(20)
としては、上記以外の構成のもの、例えば石材製、硬質
プラスチック製、タイル等の陶器製のもの等も使用する
ことができる。
【0026】また本発明においては、床材本体(20)
の裏面に、長さ方向、幅方向又は格子状に複数の溝を形
成して、床材自体に柔軟性を付与し、床下地への馴染み
性(床下地の不陸への追従性)を向上させるようにして
も良い。
【0027】本実施形態において、床材本体(20)の
外周端面には接合用加工が施されて、周囲四辺のうち隣
り合う二辺には、凸状の雄実部(21)が形成されると
ともに、残り二辺には、上記雄実部(21)に嵌合可能
な凹状の雌実部(22)が形成されている。
【0028】更に床材本体(20)の外周端面と下面と
の間には、その間の角部を切除するようにしてテーパ状
の面取り部(25)が形成されている。
【0029】一方、床材本体(20)の下面に設けられ
る緩衝シート(50)としては、合成樹脂、合成ゴム、
天然ゴム等の軟質発泡体からなるもの、不織布からなる
もの等の柔軟性及び弾性を有するものを、単独で又は組
み合わせて形成したものを好適に用いることができる。
更に軟質合成樹脂に無機質粉末や金属粉末等の高比重物
質を混練して成形した高比重シートや防湿シートからな
るものも用いることができる。また上記の緩衝シート用
材料にフィルム等を組み合わせたものも用いることがで
きる。
【0030】本実施形態においては、上記の緩衝シート
用材料等を床材本体(20)の下面に接着することによ
り、緩衝シート(50)が形成されるものである。
【0031】この緩衝シート(50)は、その外周端縁
(50a)を、上記面取り部(25)の外周端縁(25
a)と内周端縁(25b)との間に配置する必要があ
る。すなわち、緩衝シート(50)の外周端縁(50
a)が、面取り部(25)の外周端縁(25a)、つま
り床材本体(20)の外周端面よりも外側に突出される
場合には、その突出部が、隣り合う床材(10)の緩衝
シート(50)の外周端縁(50a)に干渉して、隣り
合う床材間に隙間が形成されて、良好な仕上がり具合を
得ることができなくなってしまう。また緩衝シート(5
0)の外周端縁(50a)が、面取り部(25)の内周
端縁(25b)よりも内側に配置される場合には、床材
施工状態において、歩行等による荷重が加わった際に、
面取り部(25)の内周端縁(25b)が両面接着テー
プ(60)に接離して、床鳴り音が発生する恐れがあ
る。
【0032】なお、本発明においては、緩衝シート(5
0)における外周端縁(50a)の位置を、面取り部
(25)における外周端縁(25a)の位置に対し一致
させても良く、緩衝シート(50)における外周端縁
(50a)の位置を、面取り部(25)における内周端
縁(25b)の位置に対し一致させても良い。もっと
も、組付誤差やばらつき等を考慮すると、これらを正確
に一致させることは非常に困難であるため、ある程度の
遊びを設けておくのが良い。
【0033】ここで図4に示すように、本実施形態にお
いて、面取り部(25)は、外周端縁(25a)の高さ
(H)を、床材本体(20)の下面に対し0.5〜2.
5mmに設定するのが良く、好ましくはその高さ(H)
の下限値を0.7mm以上、上限値を2.0mm以下に
設定するのが良い。すなわちこの高さ(H)が低過ぎる
場合には、床材施工状態において、歩行等による荷重が
加わった際に、面取り部(25)の外周端縁(25a)
が両面接着テープ(60)に接離して、床鳴り音が発生
する恐れがある。逆に高さ(H)が高過ぎる場合には、
過度に高くすることによる効果が認められず無意味であ
るばかりか、雌実部(22)の下あご部の厚みが薄くな
り強度が低下して、割れや欠け等を引き起こす恐れがあ
るので、好ましくない。
【0034】更に面取り部(25)の水平方向の幅
(W)は、3.0〜15.0mmに設定するのが良く、
好ましくは下限値を4.0mm以上、上限値を10.0
mm以下に設定するのが良い。すなわち、この幅(W)
が小さ過ぎる場合には、面取り部(25)の範囲内に、
緩衝シート(50)の外周端縁(50a)を配置するの
が困難になる恐れがある。逆に面取り幅(W)が大き過
ぎる場合には、床材本体(20)の下面、つまり床材本
体(20)の設置面が過度に小さくなり、安定状態に床
下地(4)に設置するのが困難になる恐れがあり、好ま
しくない。
【0035】なお、面取り幅(W)の好適範囲は、緩衝
シート(50)の製品誤差及び組付誤差を考慮すると、
3.0〜15.0mm、好ましくは下限値を4.0mm
以上、上限値を10.0mm、より好ましくは6.0m
m程度に設定するのが良い。
【0036】また本発明に面取り部(25)の形状は、
特に限定されるものではなく、上記実施形態のようなテ
ーパ形状以外のものとしては、外側に膨らんだ湾曲(断
面円弧)形状のもの、内側に凹んだ湾曲(断面円弧)形
状のもの、段状のもの等を採用することができる。もっ
とも、加工性の観点から、上記実施形態のようにテーパ
形状に形成するのが好ましい。
【0037】本実施形態においては、上記構成の床材
(10)を、床下地(4)に両面接着テープ(60)を
用いて施工するものであるが、両面接着テープ(60)
としては、テープ基材の両面に接着剤層が設けられたも
のを好適に用いることができる。
【0038】ここで、上記のテープ基材としては、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂
フィルムないしはシートの他に、ポリオレフィン系、ゴ
ム系、ウレタン系、アクリル系、変性シリコン系等の高
分子発泡体のフィルムないしはシート、更には不織布等
からなるものを用いることができる。更にテープ基材の
厚みは特に限定されるものではなく、床下地面の不陸の
状態等に応じて、適当な厚みのものを用いれば良く、具
体的には、10μm〜5.0mm程度のものを好適に用
いることができる。
【0039】両面接着テープ(60)の接着剤層として
は、アクリル系、ゴム系、ウレタン系、ポリエーテル系
のものを好適に用いることができ、厚みが50〜100
μmのものが適当である。
【0040】この両面接着テープ(60)の貼付パター
ンは、特に限定されるものではないが、図5(a)
(b)に示すものが例示される。詳述すると、図5
(a)の貼付パターンは、両面接着テープ(60)を、
施工する床材(10)の長さ方向に沿って連続させ、か
つ幅方向に所定のピッチで並列に貼り付けるものであ
る。このとき、両面接着テープ(60)は隣り合う床材
(10)の対応し合う長辺部間に沿って両床材(10)
の接合部をまたがる形態に配置するものである。なお、
図5(a)においては、発明の理解を容易にするため、
両面接着テープ(60)の貼付位置に斜線を施している
(以下の図5(b)においても同じ)。
【0041】また、図5(b)の貼付パターンは、両面
接着テープ(60)を、施工する床材(10)の幅方向
に沿って連続させ、かつ長さ方向に所定のピッチで並列
に貼り付けるものである。このとき、両面接着テープ
(60)のいずれかは、隣り合う床材(10)の対応し
合う短辺部に沿って両床材(10)の接合部をまたがる
形態に配置するものである。
【0042】なお、両面接着テープ(60)を、上記図
5(a)(b)のように床材長さ方向又は幅方向に沿っ
て貼り付ける場合、両面接着テープ(60)を、隣り合
う床材(10)の接合部間をまたがらせずに、一方の床
材(10)の端縁部に沿って配置するようにしても良
い。
【0043】更に両面接着テープ(60)は、上記図5
(a)(b)に示すように部分的に貼り付けても良い
が、床下地全面に貼り付けるようにしても良い。
【0044】また、両面接着テープ(60)を床下地
(4)に部分的に貼り付ける場合には、床材(10)の
接着性を十分に確保するために、床材(10)の設置面
における両面接着テープ(60)による接着面積を25
%以上に設定するのが良い。
【0045】一方、本実施形態において、上記床材(1
0)が施工される床下地(4)としては、コンクリート
スラブ、パーティクルボード、合板等からなる平坦状の
ものが好適に採用されるが、もとより床下地(4)の構
成は限定されることはない。
【0046】本実施形態において、上記床材(10)を
用いて床仕上げを行う場合、床下地(4)上に、上記の
ように両面接着テープ(60)を貼り付ける。このとき
言うまでもなく、両面接着テープ(60)における下面
側の剥離紙を取り除いておき、テープ(60)を床下地
(4)に接着固定する。なお、上面側の剥離紙は、各床
材(10)を施工するごとに、床材(10)の敷設位置
に対応する部分を順次取り除くようにすれば良い。
【0047】両面接着テープ(60)を貼り付けた後、
1枚目の床材(10)を位置合わせした状態で、両面接
着テープ(60)の上面に貼り付けて、床下地(4)上
に固定する。
【0048】次に2枚目の床材(10)を、その雄実部
(21)を1枚目の床材(10)の雌実部(22)に嵌
め込んで両床材(10)を接合させつつ位置合わせした
後、2枚目の床材(10)を両面接着テープ(60)の
上面に貼り付けて、床下地(4)上に固定する。
【0049】以下同様にして、3枚目以降の床材(1
0)を、既に床下地(4)に固定された既設の床材(1
0)に対し、実部(21)(22)同士を嵌合して位置
合わせした後、両面接着テープ(60)に貼り付けて床
下地(4)に固定する。
【0050】こうして床下地(4)上に全ての床材(1
0)を固定することにより床仕上げが完了し、本実施形
態の床構造が形成される。
【0051】この床構造によれば、各床材(10)にお
ける床材本体(20)の外周縁部下端に面取り部(2
5)を形成しているため、床上歩行等により、隣り合う
床材(10)間の接合部に荷重が加わって、図2に示す
ように、緩衝シート(50)が圧縮変形したとしても、
床材本体(20)の外周縁部下端が両面接着テープ(6
0)に付着することはない。更にこの状態から、荷重が
取り除かれた際には、緩衝シート(50)の復元膨張し
て元の状態に復帰するため、床材本体(20)の外周縁
部下端が両面接着テープ(60)に対し接離することは
なく、その接離による床鳴り音の発生を確実に防止する
ことができる。
【0052】また床材(10)の下面に緩衝シート(5
0)が設けられるため、そのシート(50)の伸縮によ
って、床下地(4)に対し、良好な馴染み性を得ること
ができるとともに、快適な歩行感を得ることができ、更
に緩衝シート(50)によって、遮音性を得ることがで
きる。
【0053】なお、上記実施形態においては、床材本体
(20)の外周端面に設けられる接合部を、本実形状に
形成しているが、本発明において接合部の形状は特に限
定されるものではなく、上記以外には、例えば相じゃく
り実矧ぎ形状、相欠き形状等も採用することができる。
【0054】
【実施例】<実施例>上記実施形態に基づいて、合板に
化粧単板が貼着された厚さ9mmの床材本体の外周端面
に、本実形状を形成するとともに、裏面に、長さ方向及
び幅方向に伸びる幅1.5mm程度、深さ5.5〜6.
0mm程度の複数の溝を形成した。なお、この裏溝は、
長さ方向では外周縁部から25mm程度内側に15mm
のピッチ、幅方向では外周縁部から50mm程度内側に
12mm程度のピッチで形成した。
【0055】更に床材本体の外周縁部下端に、幅6m
m、高さ1.1mmのテーパ形状の面取り部を形成し、
更にその床材本体の下面に、厚さ2mmのウレタン発泡
シートからなる緩衝シートを接着して、幅145mm、
長さ909mmの床材を作製した。
【0056】またパーティクルボード製の床下地に、厚
さ0.14mm、幅50mmの両面接着テープを、14
5mmピッチで貼り付け、その両面接着テープを用い
て、複数の床材を、上記図5(a)に示す実施形態と同
様に施工していき、床構造を形成した。
【0057】なお、この施工状態において、床材設置面
に対する両面接着テープによる接着面積(%)は、50
/145=34.5%である。
【0058】<比較例>面取り部を形成せずに、上記実
施例と同様に床材を作製し、同様に施工して床構造を形
成した。
【0059】<評価>上記実施例及び比較例の各床構造
に対し、床材接合部に沿って床上を歩行し、その際に床
鳴り音が発生するか否かについて調査した。
【0060】その結果、実施例の床構造では、床鳴り音
が発生せず、良好な評価が得られた。これに対し、比較
例の床構造では、床鳴り音が発生していた。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本第1発明の床材によれ
ば、床材本体の下面に緩衝シートが設けられるものであ
るため、隣り合う床材の対応し合う外周端面同士を接合
しつつ、その接合部周辺を両面接着テープを介して床下
地に接着することにより、緩衝シートが装備された床構
造を形成することができる。更にその床構造において、
床上歩行等により、隣り合う床材間の接合部に荷重が加
わって、緩衝シートが圧縮変形したとしても、床材本体
の外周縁部下端には面取り部が形成されているため、床
材本体の外周縁部下端が両面接着テープに付着すること
はない。従って、床材本体の外周縁部下端が両面接着テ
ープに対し接離することはなく、その接離によって床鳴
り音が発生するのを確実に防止することができるという
効果がある。
【0062】本発明においては、面取り部のサイズを特
定することにより、床鳴り音の発生を、より確実に防止
することができるという利点がある。
【0063】本第2発明は、上記第1発明の床材を、両
面接着テープを用いて施工した際の構造を特定するもの
であるため、上記と同様に、床鳴り音の発生を防止する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である床構造の床材接合部
周辺を示す拡大断面図である。
【図2】実施形態の床構造の床材接合部周辺を歩行荷重
を加えた状態で示す拡大断面図である。
【図3】実施形態の床構造に適用された床材を示す断面
図である。
【図4】図3の一点鎖線で囲まれる部分を拡大して示す
断面図である。
【図5】実施形態の床構造を示す平面図であって、同図
(a)は両面接着テープの貼付パターンの一例を示す平
面図、同図(b)は両面接着テープの貼付パターンの他
の例を示す平面図である。
【図6】従来の床材により施工された床構造の床材接合
部周辺を示す拡大断面図である。
【図7】従来の床構造の床材接合部周辺を歩行荷重を加
えた状態で示す拡大断面図である。
【符号の説明】
4…床下地 10…床材 20…床材本体 25…面取り部 25a…面取り部外周端縁 25b…面取り部内周端縁 50…緩衝シート 50a…シート外周端縁 60…両面接着テープ H…面取り高さ W…面取り幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 占部 彰一 大阪府泉北郡忠岡町馬瀬1−3−16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の床材本体と、その床材本体の下面
    に設けられた緩衝シートとを有し、隣り合う床材間にお
    いて対応する外周端面を接合させた状態で床下地上に複
    数並べて敷設するようにした床材であって、 前記床材本体の外周端面と下面との間に、その間の角部
    を切除する態様に面取り部が形成されるとともに、 前記緩衝シートの外周端縁が、前記面取り部の外周端縁
    と内周端縁との間に配置されてなることを特徴とする床
    材。
  2. 【請求項2】 前記面取り部の外周端縁の高さが、前記
    床材本体の下面に対し0.5〜2.5mmに設定されて
    なる請求項1記載の床材。
  3. 【請求項3】 前記面取り部の幅が、3.0〜15.0
    mmに設定されてなる請求項1又は2記載の床材。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の床
    材を用いた床構造であって、 隣り合う床材間の接合部周辺が両面接着テープを介して
    床下地に接着されて、前記複数の床材が前記床下地に固
    定されてなることを特徴とする床構造。
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