JP2001015272A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2001015272A
JP2001015272A JP18693999A JP18693999A JP2001015272A JP 2001015272 A JP2001015272 A JP 2001015272A JP 18693999 A JP18693999 A JP 18693999A JP 18693999 A JP18693999 A JP 18693999A JP 2001015272 A JP2001015272 A JP 2001015272A
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Hideki Hashimoto
英樹 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号の衝突を回避して情報の損失を防止す
る。 【解決手段】 例えば2つの照明器具10を信号線Nで
接続して照明装置を構成し、送受信用の通信部11、照
明負荷12、検出エリア内における人の存否検出用の人
感センサ14、および制御部16などにより照明器具1
0を構成する。そして、制御部16に対して、同一信号
線Nで互いに接続された2つの照明器具10のうち、各
電源投入後、人の存在の検出結果を最初に送信した照明
器具10の通信部11に対して、信号衝突時の信号再送
用として高い優先権を付与するように優先権の有る設定
を行うとともに、人の存在の検出結果を最初に送信しな
かった照明器具10の通信部11に対して、低い優先権
を付与するように優先権の無い設定を行う処理機能を具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信部、照明負荷
およびこの照明負荷制御用の制御部などにより成る照明
器具を複数有し、各通信部に信号線が相互通信可能に接
続されて構成される照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、通信部、照明負荷およびこの照明
負荷制御用の制御部などにより成る照明器具を複数有
し、各通信部に信号線が相互通信可能に接続されて構成
される照明装置が種々提案されている。
【0003】図16は親機をさらに備える従来の照明装
置を示す図で、この照明装置は、いわゆる集中監視型の
システムで、その集中監視の制御を行う集中監視装置
(以下単に親機という)1と、この親機1とバス配線接
続される複数の照明器具10aとにより構成されてい
る。この照明装置には、親機1からの命令に従って各照
明器具10aの点灯状態を変化させる機能や各照明器具
10aに対してその状態を親機1に通知させる機能など
が搭載される。したがって、命令(情報)の流れは親機
1から各照明器具10aへの一方向になり、子機となる
各照明器具10aからの送信は親機1のポーリングによ
る特定のタイミングで行われる。つまり、各照明器具1
0aからの送信は、親機1からの情報要求命令に対して
返信を行う場合にのみ発生し、任意のタイミングで各照
明器具10aが送信を開始するような状態は発生しなか
った。換言すると、親機1は、各照明器具10aの送信
タイミングを管理して、複数の照明器具10aによる同
時送信の発生を防止していたのである。これにより、同
時送信による信号の衝突が回避され、好適な通信状態が
確保されるのである。
【0004】ところで、近年、制御装置の小型化や機能
分散化が進んでおり、集中監視装置を排除して子機であ
った端末に全ての機能を内包させるいわゆる分散処理型
のシステムが主流となっている。
【0005】図17はこのような分散処理型となる従来
の照明装置を示す図で、この照明装置は、複数の照明器
具10bをバス配線接続して成り、各照明器具10b
は、独自の情報あるいは他の照明器具10bからの情報
により、自己の図示しない照明負荷を制御する。この照
明装置では、親機が無いのでその設置場所が不要で配線
施工が容易になるなどのメリットが多い。
【0006】なお、特開平9−35876号公報には、
照明制御系が複数系統接続される入出力部と、各照明制
御系において照明負荷の制御に用いる照明制御信号の特
定情報と他の照明制御系において照明負荷の制御に用い
る照明制御信号の特定情報とをあらかじめ対応付けた分
配情報テーブルと、いずれかの照明制御系の照明制御信
号を受け取ると分配情報テーブルを参照することにより
上記特定情報を他の照明制御系の照明制御信号に用いる
ように変換して上記他の照明制御系に取り出せる中継処
理部とを備え、各照明制御系の仕様にほとんど変更を加
えることなく見掛け上で信号線を延長することができる
ようにする照明用中継器などが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
に示す従来の照明装置では、親機により各照明器具の送
信タイミングの管理が行われないので、各照明器具が任
意のタイミングで信号を送信すると、照明器具間で信号
の衝突が発生して情報が消失してしまう問題がある。
【0008】この問題を解決するために、例えば、各照
明器具が信号の衝突を監視して衝突を検出すると同一の
信号を再度送信する構成が採られる。このような構成で
は、再送のタイミングにはランダム値が利用されるが、
完全なランダム値を発生させるのは技術的に困難である
ことおよびそのようなランダム値生成手段を具備すると
価格上昇を招くことなどから、擬似的に生成したランダ
ム値が利用される場合が多い。このような場合、疑似ラ
ンダム値は同条件では同一の値を発生する特性があるの
で、各照明器具間に発生し得る信号の衝突を好適に防止
することができなくなる恐れがある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、信号の衝突を回避して情報の損失を防止し得る
照明装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、複数の照明器具を信号線で接
続して構成される照明装置であって、前記照明器具は、
前記信号線に接続される送受信用の通信部と、照明負荷
と、前記通信部を介した他の照明器具との相互の情報交
換により前記照明負荷の制御処理を行う制御部とを備
え、所定のトリガの投入後、前記制御部は、所定の信号
を最初に送信した照明器具に対して信号送信用の高い優
先権を付与するように処理を行うのである。
【0011】この構成では、所定の信号を最初に送信し
た照明器具に対して信号送信用の高い優先権を付与する
ように処理が行われるので、高い優先権を付与するよう
に処理が行われた照明器具と高い優先権を付与するよう
に処理が行われなかった照明器具との間で、優先権の付
与状態に従って送受信が行われる構成にすれば、信号の
衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止す
ることが可能になる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の照
明装置において、前記照明器具は、前記他の照明器具と
個別に接続される前記信号線に接続される前記通信部を
1つまたは2つ有し、前記制御部は、前記所定のトリガ
の投入後、前記所定の信号を前記通信部を介して受信し
た場合には、その通信部を介して前記所定の信号に対す
る返信信号を返信する処理を行う一方、前記所定のトリ
ガの投入後、前記所定の信号を最初に前記通信部を介し
て送信した結果、その通信部を介して前記所定の信号に
対する返信信号を受信した場合には、その通信部に対し
て高い優先権を付与するように処理を行うものである。
この構成では、所定の信号を最初に通信部を介して送信
した結果、その通信部を介して所定の信号に対する返信
信号を受信した制御部が、当該制御部が属する照明器具
のその通信部に対して高い優先権を付与するように処理
が行われたことを認識することができる一方、その返信
信号を送信した制御部がその返信先の優先権の付与状態
を認識することができるので、優先権の競合状態を防止
することができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の照
明装置において、前記制御部は、前記所定のトリガの投
入後、前記所定の信号を最初に前記通信部を介して受信
した場合には、その通信部に対して低い優先権を付与す
るように処理を行うものである。この構成では、所定の
信号を最初に通信部を介して送信した結果、その通信部
を介して所定の信号に対する返信信号を受信した制御部
が、当該制御部が属する照明器具のその通信部に対して
高い優先権を付与するように処理が行われたことを認識
することができる一方、その返信信号を送信した制御部
が当該制御部が属する照明器具のその通信部に対して低
い優先権を付与するように処理を行ったので、優先権の
競合状態を防止することができる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の照明装置において、前記優先権には複数
の優先順位があって、前記制御部は、前記優先権を付与
するように処理を行った後、前記所定の信号に対する返
信信号を、自己側の優先権の付与状態を示す情報ととも
に返信する処理を行う一方、前記通信部を介して受信し
た他の照明器具側の優先権の付与状態と自己側の優先権
の付与状態との間に不整合が生じていると、前記他の照
明器具側の優先権の付与状態を利用して自己側の優先権
の付与状態を修正する処理を行うものである。この構成
によれば、優先権の付与状態に不整合が生じると、その
不整合が自動修正されるようになる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の照明装置において、前記制御部は、前記
優先権を付与するように処理が行われる前はランダムな
値を利用したタイミングで信号の送信処理を行うもので
ある。この構成によれば、優先権を付与するように処理
が行われる前、信号が衝突する確率が減少するようにな
る。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の照明装置において、前記所定のトリガの
投入とは電源投入または外部送信機からの信号入力であ
る。電源投入である場合には、電源投入に応じて自動的
に優先権を付与するように処理が行われるので、優先権
の付与のための手間が不要となる。また、外部送信機か
らの信号入力である場合には、意識的に信号入力を行う
ことで、例えば、優先権の付与状態の不整合を補正する
ことができる。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の照明装置において、前記優先権を付与す
るとは優先権を設定することであり、前記所定のトリガ
が投入されると、前記優先権の設定が初期化され、前記
制御部は新たな優先権を設定する処理を行うものであ
る。この構成でも、信号の衝突を回避することが可能と
なり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれかに記載の照明装置において、前記所定の信号は、
前記照明器具で使用される任意の信号または前記優先権
付与用の特定の信号である。この構成でも、信号の衝突
を回避することが可能となり、情報の損失を防止するこ
とが可能になる。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれかに記載の照明器具において、前記制御部は、当該
制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与する
ように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信
号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しな
いまま所定時間が経過すると同一の信号を再度送信する
処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具に対して
高い優先権を付与するように処理が行われなかった場合
には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号
に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間より長
い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行
うものである。この構成では、照明器具は、当該照明器
具に対して、高い優先権を付与するように処理が行われ
た場合には、高い優先権を付与するように処理が行われ
なかった場合よりも、例えば信号の衝突発生時、優先的
に(先に)同一の信号を再度送信することができるよう
になる。この結果、信号の衝突を回避することが可能と
なり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項1〜9の
いずれかに記載の照明器具において、前記制御部は、当
該制御部が属する照明器具に対して、高い優先権を付与
するように処理が行われた場合には、前記通信部を介し
て信号を送信した後、高い優先権を付与するように処理
が行われなかった照明器具に対して信号の送信を許容す
る処理を行うものである。この構成では、照明器具は、
当該照明器具に対して、高い優先権を付与するように処
理が行われた場合には、高い優先権を付与するように処
理が行われなかった場合よりも、優先的に(先に)信号
を送信することができるようになる。この結果、信号の
衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止す
ることが可能になる。また、通信路の独占防止が可能に
なる。
【0021】請求項11記載の発明は、複数の照明器具
を信号線で接続して構成される照明装置であって、前記
照明器具は、前記信号線に接続される送受信用の通信部
と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具との
相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行う制
御部とを備え、前記制御部は、電源投入後、前記照明器
具で使用される信号のうち、任意の信号を最初に前記通
信部を介して受信した場合には、その通信部を介して前
記任意の信号に対する返信信号を返信するとともにその
通信部に対して低い優先権を付与するように処理を行う
一方、電源投入後、前記任意の信号を最初に前記通信部
を介して送信した結果、その通信部を介して前記任意の
信号に対する返信信号を受信した場合には、その通信部
に対して高い優先権を付与するように処理を行い、ま
た、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を
付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を
介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を
受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再度
送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具
に対して低い優先権を付与するように処理が行われた場
合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信
号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間より
長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を
行い、また、前記優先権を付与するように処理を行った
後、前記任意の信号に対する返信信号を、自己側の優先
権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を行う一
方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側の優先
権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不整
合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権の付与
状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正する処
理を行い、電源が投入されると、前記優先権の付与状態
が初期化され、前記制御部は新たな優先権を設定する処
理を行うものである。
【0022】この構成によれば、信号の衝突を回避する
ことが可能となり、情報の損失を防止することが可能に
なる。また、優先権の競合状態を防止することができ
る。優先権の付与状態の不整合を自動修正することがで
きる。さらに、通信路の独占防止が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
る照明装置における各照明器具の構成図、図2は第1実
施形態に係る照明装置を示す図で、これらの図を用いて
以下に第1実施形態の説明を行う。ただし、下記説明に
おいて、識別の便宜上、図2に示す括弧内の符号10
A,10Bを適宜使用する。
【0024】本照明装置は、図2に示すように、複数の
照明器具10を信号線Nで接続して成り、各照明器具1
0は、図1および図2に示すように、他の1つの照明器
具10と個別に接続される信号線Nに接続される送受信
用の通信部11と、蛍光灯などの照明負荷12と、各種
情報を記憶する記憶部13と、検出エリア内における人
の存否検出用の人感センサ14と、例えばマイコン(マ
イクロコンピュータ)により成り当該照明器具10全般
の制御などの処理を行う制御部16と、これら各部に電
力を供給する電源部17とにより構成されている。
【0025】ここで、各照明器具10の制御部16が有
する種々の処理機能を説明する。例えば、人感センサ1
4の出力を監視して人感センサ14が検出エリア内に人
の存在を検出すると、人の存在の検出結果を通信部11
を介して他の照明器具10に送信する処理が行われる。
また、通信部11を介して人の存在の検出結果を受信す
ると、その検出結果のデータに誤りがないかのパリティ
チェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の
返信信号を通信部11を介してその検出結果の送信元に
返信する処理が行われる。さらに、従来と同様に、通信
部11を介した他の照明器具10との相互の情報交換に
より照明負荷12を制御する処理が行われる。
【0026】そして、第1実施形態の特徴として、所定
のトリガの投入としての各電源投入後、各制御部16
は、所定の信号を最初に送信した照明器具10に対し
て、信号送信用の高い優先権を付与するように処理を行
う。さらに詳述すると、各電源投入後、図2に示す同一
の信号線Nで互いに接続された2つの照明器具10A,
10Bのうち、所定の信号として例えば人の存在の検出
結果を最初に送信した照明器具10におけるその同一の
信号線Nに接続された通信部11に対して、信号送信用
の高い優先権を付与するように優先権の有る設定を行う
とともに、人の存在の検出結果を最初に送信しなかった
照明器具10における上記同一の信号線Nに接続された
通信部11に対して、信号送信用の低い優先権を付与す
るように優先権の無い設定を行う処理が照明器具10
A,10Bの各制御部16により実行される。このた
め、各制御部16は、通信部11を介して人の存在の検
出結果を電源投入後最初に受信した場合、その通信部1
1に対して優先権の無い設定を行う処理機能と、電源投
入後最初に人の存在の検出結果を送信した結果、通信部
11を介して正確に受信できた旨の返信信号を受信した
場合、その通信部11に対して優先権の有る設定を行う
処理機能とを有するのである。なお、同一の信号線Nで
互いに接続される両通信部11のうち、一方の通信部1
1に対して優先権の有る設定を行うということは、他方
の通信部11に対して優先権の無い設定を行うことであ
り、このことは、その一方の通信部11に対して高い優
先権を設定するとともに他方の通信部11に対して低い
優先権を設定することと実質同一であるのは言うまでも
ない。
【0027】さらに、各制御部16は、優先権の設定処
理が終了すると、これ以降、優先権の有無に従って種々
のデータを送信する処理を行う。例えば、優先権の有る
設定の照明器具10の制御部16は、優先権の無い設定
の照明器具10に対して、ある信号の送信を行った後、
その送信に対する返信信号を受信しないまま、その送信
時点から所定の返信信号待ち時間が経過すると、同じ信
号を再度送信する処理を行う。これに対して、優先権の
無い設定の照明器具10の制御部16は、優先権の有る
設定の照明器具10に対して、あるデータの送信を行っ
た後、その送信に対する返信信号を受信しないまま、そ
の送信時点から上記返信信号待ち時間が経過すると、優
先権の有る設定の照明器具10用の再送待ち時間がさら
に経過するのを待つ処理を行う。
【0028】次に、第1実施形態の特徴となる動作を説
明する。まず、優先権の設定動作を説明する。ただし、
電源投入前の照明器具10A,10Bは、優先権の有無
が設定されていないあるいは優先権の無い設定になって
いるものとする。
【0029】各電源投入後、照明器具10A,10Bの
うち、人が最初に、例えば照明器具10Aの人感センサ
14の検出エリア内に存在するようになると、人の存在
の検出結果が照明器具10Aから照明器具10Bに送信
される。
【0030】この後、照明器具10Bにおいて、通信部
11を介して人の存在の検出結果を電源投入後最初に受
信すると、検出結果のデータに誤りがないかのチェック
を行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信信
号を通信部11を介して照明器具10Aに返信するとと
もにその通信部11に対して優先権の無い設定を行う処
理が実行される。なお、誤りがあればその旨の通知を行
うようにして再送を促す構成にしてもよいのは言うまで
もない。
【0031】この後、照明器具10Aにおいて、電源投
入後最初に人の存在の検出結果を送信した結果、照明器
具10Bから通信部11を介して正確に受信できた旨の
返信信号を受信すると、その通信部11に対して優先権
の有る設定を行う処理が実行される。
【0032】以上により、優先権の有る設定が照明器具
10A(における通信部11)に対して行われるととも
に、優先権の無い設定が照明器具10B(における通信
部11)に対して行われることとなり、照明器具10A
と照明器具10Bとの間で、設定された優先権の有無に
従って送受信が行われる構成にすれば、信号衝突を回避
することが可能となり、情報の損失を確実に防止するこ
とが可能になる。
【0033】次に、この情報の損失を防止し得る動作例
について説明する。上記動作で優先権の有無が設定され
た後、照明器具10Aおよび照明器具10Bの双方がた
またまほぼ同時に送信を行ったとすると、信号の衝突に
より双方の送信データが壊れることになる。この場合、
照明器具10Aおよび照明器具10Bの双方とも返信信
号を送信先から受信することができない。
【0034】この後、照明器具10Aでは、上記送信時
点から返信信号待ち時間が経過すると、同じ信号を再度
送信する処理が行われる。これに対して、照明器具10
Bでは、上記送信時点から返信信号待ち時間が経過する
と、さらに再送待ち時間が経過するのを待つ処理が行わ
れる。
【0035】これにより、再送待ち時間中に、信号の衝
突が発生しない状態で照明器具10Aの再送が行われる
ことになる。また、再送待ち時間中に照明器具10Aに
より再送が行われた後、信号の衝突が発生しない状態
で、照明器具10Bによる再送も可能になる。この結
果、衝突が発生しても、最初の再送時に信号を確実に送
信することが可能になるのである。
【0036】なお、第1実施形態では、所定の信号の例
として、人の存在の検出結果の送信信号が採用される構
成になっているが、これに限らず、上記のように通常の
動作時に送信する信号、例えば、調光データの信号また
は図示しないスイッチのオン操作信号などの任意の信号
が採用される構成でもよい。また、上記所定の信号とし
て人の存在の検出結果を利用しない場合には、照明器具
10に人感センサ14を必ずしも搭載する必要はないの
は言うまでもない。
【0037】また、各制御部は、優先権の有無を設定す
るまでは、擬似的なランダム時間を返信信号待ち時間に
使用する構成でもよい。これにより、優先権の有無設定
前における信号衝突の発生率を低減することができ、信
号の損失を最小限にくい止めることができる。
【0038】さらに、第1実施形態では、所定の信号を
最初に送信した照明器具(における通信部)に対して、
高い優先権を付与するように優先権の有る設定を行うと
ともに、所定の信号を最初に送信しなかった照明器具
(における通信部)に対して、低い優先権を付与するよ
うに優先権の無い設定を行う処理が各制御部により実行
される構成になっているが、これに限らず、所定の信号
を最初に送信した照明器具(における通信部)に対し
て、高い優先権を付与するように優先順位第1位または
単に高い優先権の設定を行うとともに、人の存在の検出
結果を最初に送信しなかった照明器具(における通信
部)に対して、低い優先権を付与するように例えば優先
順位第2位または単に低い優先権の設定を行う処理が各
制御部により実行される構成でもよい。なお、図2の例
では、上記括弧内の記載は省略可能である。
【0039】図3は本発明の第2実施形態に係る照明装
置を示す図、図4は図3に示す照明装置における各照明
器具の構成図で、これらの図を用いて以下に第2実施形
態の説明を行う。ただし、下記説明において、識別の便
宜上、図3に示す括弧内の符号20A,20Bを適宜使
用する。
【0040】本照明装置は、図3に示すように、複数の
照明器具20を信号線Nで接続して成り、各照明器具2
0は、図4に示すように、通信部11、照明負荷12、
記憶部13、人感センサ14および電源部17を第1実
施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違
点として制御部26を備えている。
【0041】この制御部26は、優先権の無い設定の照
明器具20に対してデータ通信効率を向上させるための
処理機能をさらに有している以外は、第1実施形態の制
御部16と同様に構成される。すなわち、制御部26
は、優先権の有無設定が終了した後、ある信号を通信部
11を介して他の照明器具20に送信し、これに対する
返信信号を正常に受信すれば、所定の待機時間だけ送信
を停止する処理機能を有しているのである。
【0042】次に、第2実施形態の特徴となる動作を説
明する。ただし、照明器具20A,20Bは、それぞれ
通信部11に対して優先権の有る設定および無い設定に
なっているものとする。
【0043】照明器具20A,20Bのうち、例えば照
明器具20Aが照明器具20Bに向けて、ある信号を送
信したとすると、照明器具20Bは、照明器具20Aか
らの信号のデータに誤りがないかのチェックを行い、誤
りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を照明器具
20Aに返信する。
【0044】この後、照明器具20Aにおいて、通信部
11を介して正確に受信できた旨の返信信号が受信され
ると、待機時間だけ送信を停止する処理が実行される。
【0045】これにより、照明器具20Bは、上記返信
信号の送信時点から上記待機時間の間、所望の信号を照
明器具20Aに送信することが可能になる。この結果、
通信量の多い通信路などで、優先権の有る設定の照明器
具による通信路の占有状態を防止することが可能にな
り、優先権の無い設定の照明器具も確実に所望の信号を
送信することが可能になる。
【0046】図5は本発明の第3実施形態に係る照明装
置を示す図、図6は図5に示す照明装置における各照明
器具の構成図、図7は図6に示す各通信部の構成図で、
これらの図を用いて以下に第3実施形態の説明を行う。
ただし、下記説明において、識別の便宜上、図5に示す
括弧内の符号30A〜30Dを適宜使用する。
【0047】本照明装置は、図5に示すように、複数の
照明器具30を信号線Nでいわゆる渡り接続して成り、
各照明器具30は、図6に示すように、照明負荷12、
記憶部13、人感センサ14および電源部17を第1実
施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違
点として通信部31および制御部36を備えている。
【0048】通信部31は、他の1つの照明器具30と
個別に接続される信号線Nにそれぞれが接続される通信
部311,312を有して成り、これら通信部311,
312の各々は、低価格で高信頼性の双方向通信が可能
で、一般的なマイコンに内蔵されているUART方式に
従って構成される。
【0049】すなわち、各通信部は、図7に示すよう
に、マイコンにより成る制御部36のUART信号出力
端子に接続される入力端子31aと、発振器31bと、
入力端子31aおよび発振器31bの出力端子に2入力
端子が接続されるNOR回路31cと、発振器31bの
出力端子に入力端子が接続されるNOT回路31dと、
入力端子31aおよびNOT回路31dの出力端子に2
入力端子が接続されるNOR回路31eと、NOR回路
31c,31eの出力端子にそれぞれベースが接続され
るエミッタ接地のトランジスタQ311,Q312と、
これらのコレクタにそれぞれ一端が接続される抵抗R3
11,312と、これらの他端にそれぞれ両端が接続さ
れるタップ付きの巻線n31を有するとともに他の照明
器具30側への信号線Nに接続される巻線n32を有す
るパルストランスT31と、抵抗R312の他端とグラ
ンドとの間に直列接続される抵抗R313,R314
と、所定の電源ラインとグランドとの間に直列接続され
る抵抗R315,R316と、抵抗R313,R314
の接続点および抵抗R315,R316の接続点にそれ
ぞれ反転入力端子および非反転入力端子が接続されるコ
ンパレータ31fと、この非反転入力端子および出力端
子間に接続される抵抗R317と、コンパレータ31f
の出力端子に接続されるモノマルチバイブレータ(例え
ば、一般的なロジックIC74HC123)31gと、
この出力端子に接続されるとともに制御部36のUAR
T信号入力端子に接続される出力端子31hとにより構
成されている。
【0050】ここで、上記構成の通信部の概略動作を説
明する。入力端子31aにUART信号が入力される
と、このUART信号は、この信号速度よりも早い周波
数の信号で変調されて、互いに逆相となる変調UART
信号としてトランジスタQ311,Q312から出力し
てパルストランスT31を駆動する。これにより、変調
UART信号のデータが信号線Nを介して他の照明器具
30に差動の電気信号で伝達される。一方、他の照明器
具30から信号線NおよびパルストランスT31を介し
て変調UART信号が受信されると、受信された変調U
ART信号は、簡単なピークホールド回路を構成するモ
ノマルチバイブレータ31gによりUART信号に復調
されて制御部36のUART信号入力端子に入力する。
【0051】図6に戻って、制御部36は、通信部31
を介して他の照明器具30との通信処理を行う以外は、
第1実施形態の制御部16と同様に構成される。例え
ば、各電源投入後、図5に示す同一の信号線Nで互いに
接続された2つの照明器具30のうち、人の存在の検出
結果を最初に送信した照明器具30におけるその同一の
信号線Nに接続された通信部に対して、信号送信用の高
い優先権を付与するように優先権の有る設定を行うとと
もに、人の存在の検出結果を最初に送信しなかった照明
器具30における上記同一の信号線Nに接続された通信
部に対して、信号送信用の低い優先権を付与するように
優先権の無い設定を行う処理が各制御部36により実行
される。
【0052】次に、第3施形態の優先権の設定動作を説
明する。ただし、電源投入前の各照明器具30は、優先
権の有無が設定されていないあるいは優先権の無い設定
になっているものとする。
【0053】各電源投入後、例えば、図5に示す照明器
具30A,30B,30Cのうち、人が最初に照明器具
30Bの人感センサ14の検出エリア内に存在するよう
になると、人の存在の検出結果が照明器具30Bの通信
部311,312からそれぞれ照明器具30Aの通信部
312および照明器具30Cの通信部311に向けて送
信される。
【0054】この後、照明器具30Aにおいて、通信部
312を介して人の存在の検出結果を電源投入後最初に
受信すると、検出結果のデータに誤りがないかのチェッ
クを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信
信号を通信部312を介して照明器具30Bに返信する
とともにその通信部312に対して優先権の無い設定を
行う処理が実行される。これと平行して、照明器具30
Cにおいて、通信部311を介して人の存在の検出結果
を電源投入後最初に受信すると、検出結果のデータに誤
りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に
受信できた旨の返信信号を通信部311を介して照明器
具30Bに返信するとともにその通信部311に対して
優先権の無い設定を行う処理が実行される。
【0055】この後、照明器具30Bにおいて、電源投
入後最初に人の存在の検出結果を送信した結果、照明器
具30A,30Cからそれぞれ通信部311,312を
介して正確に受信できた旨の返信信号を受信すると、そ
れら通信部311,312に対して優先権の有る設定を
行う処理が実行される。
【0056】このようにして、同一の信号線Nで互いに
接続された照明器具間毎に優先権の有無が設定されるの
で、設定された優先権の有無に従って送受信が行われる
構成にすれば、信号衝突を回避することが可能となり、
情報の損失を防止することが可能になる。
【0057】図8は本発明の第4実施形態に係る照明装
置における各照明器具の構成図、図9は図8に示すリレ
ーの接点の動作説明図で、これらの図を用いて以下に第
4実施形態の説明を行う。
【0058】本照明装置は、複数の照明器具40を信号
線Nで渡り接続して成り、各照明器具40は、図8に示
すように、照明負荷12、記憶部13、人感センサ1
4、電源部17および制御部36を第3実施形態と同様
に備えているほか、第3実施形態との相違点として通信
部41を備えている。
【0059】この通信部41は、通信部311,312
に加えて、いわゆる2C接点のリレーRL41をさらに
備えている。このリレーRL41は、図9に示すよう
に、一対の信号線Nの一方(図では上方)に介設される
とともにその一方と通信部311におけるパルストラン
スT31の巻線n32の一端との間にも介設されるシー
ソータイプの接点S411と、一対の信号線Nの他方に
介設されるとともにその他方と通信部312におけるパ
ルストランスT31の巻線n32の一端との間にも介設
されるシーソータイプの接点S412とを備え、当該照
明器具40における電源部17がオフになると、図9
(a)に示すように接点S411,S412を切り替え
て、通信部311,312を信号線Nから切り離すとと
もに一対の信号線Nの各々を直結する一方、電源部17
がオンになると、図9(b)に示すように接点S41
1,S412を切り替えて、一対の信号線Nの各々を遮
断するとともに、遮断状態の信号線の一方の終端側に通
信部311を接続して他方の終端側に通信部312を接
続するものである。
【0060】このようにリレーRL41をさらに設ける
と、通信部311,312の一方で受信した信号を他方
から送信するバケツリレーのような通信方式に好適に対
応可能となる。例えば、リレーRL41を具備しない場
合、電源部17がオフであると、通信部311,312
の一方で受信した信号が他方に送信されなくなって、信
号の伝達が途中でストップすることになるが、リレーR
L41を設けることにより、電源部17がオフになって
も、一対の信号線Nの各々が直結状態となるので、信号
がそのまま通過して信号の伝達が途中でストップする不
具合が防止されるのである。
【0061】図10は本発明の第5実施形態に係る照明
装置を示す図、図11は図10に示す照明装置における
各照明器具の構成図で、これらの図を用いて以下に第5
実施形態の説明を行う。ただし、下記説明において、識
別の便宜上、図10に示す括弧内の符号50A〜50D
を適宜使用する。
【0062】本照明装置は、図10に示すように、複数
の照明器具50を信号線Nで渡り接続して成り、各照明
器具50は、図11に示すように、通信部31、照明負
荷12、記憶部13および電源部17を第3実施形態と
同様に備えているほか、第3実施形態との相違点とし
て、リモコンRCからの信号受信用のリモコン受信部5
5、およびマイコンにより成り当該照明器具50全般の
制御などの処理を行う制御部56を備えている。
【0063】ここで、この制御部56が有する各種処理
機能を説明する。例えば、リモコン受信部55の受信状
態を監視して、リモコンRCからリモコン受信部55を
介して信号を受信すると、その信号のデータを通信部3
1を介して他の照明器具50に送信するなどの処理が実
行される。また、通信部31を介して信号を受信する
と、その信号のデータに誤りがないかのパリティチェッ
クを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信
号を通信部31を介してその信号の送信元に返信する処
理が行われる。さらに、通信部31を介した他の照明器
具50との相互の情報交換により照明負荷12を制御す
る処理が行われる。
【0064】そして、第5実施形態の特徴として、所定
のトリガの投入としてのリモコンRCからの「優先権確
定」という特定の信号の入力後、各制御部56は、その
特定の信号を最初に送信した照明器具50に対して、信
号送信用の高い優先権を付与するように処理を行う。さ
らに詳述すると、図10に示す同一の信号線Nで互いに
接続された2つの照明器具50のうち、特定の信号の入
力後にその特定の信号を最初に送信した照明器具50に
おける通信部に対して、信号送信用の高い優先権を付与
するように優先権の有る設定を行うとともに、特定の信
号の入力後にその特定の信号を最初に受信した他の照明
器具50における通信部に対して、信号送信用の低い優
先権を付与するように優先権の無い設定を行う処理が各
制御部56により行われる。このため、各制御部56
は、通信部311または通信部312を介して「優先権
確定」という特定の信号を受信すると、この特定の信号
を受信した通信部に対して優先権の無い設定を行う処理
機能と、特定の信号の入力後最初にその特定の信号を送
信した結果、通信部311,312を介して正確に受信
できた旨の返信信号を受信すると、それら通信部31
1,312に対して優先権の有る設定を行う処理機能と
を有するのである。なお、優先権の設定は、前に設定し
た優先権の設定を破棄するように、すなわち新しい設定
で上書きするように行われる。
【0065】さらに、各制御部56は、優先権の有無の
設定が終了すると、これ以降、優先権の有無に従って種
々のデータを送信する処理を行う。例えば、第1実施形
態と同様の処理が行われる。
【0066】次に、第5施形態の特徴となる動作を説明
する。ただし、これから説明する各照明器具50は、優
先権の有無が設定されていないあるいは優先権の無い設
定になっているものとする。
【0067】例えば、図10に示す照明器具50A,5
0B,50Cのうち、照明器具50Bに向けてリモコン
RCから「優先権確定」という特定の信号が送信された
とすると、照明器具50Bにおいて、リモコン受信部5
5を介して特定の信号が受信され、この後、搬送信号を
変えて、「優先権確定」という特定の信号が通信部31
1,312からそれぞれ照明器具50Aの通信部312
および照明器具50Cの通信部312に向けて送信され
る。
【0068】この後、照明器具50Aにおいて、通信部
312を介して特定の信号を受信すると、この特定の信
号のデータに誤りがないかのチェックを行って誤りがな
ければ、正確に受信できた旨の返信信号を通信部312
を介して照明器具50Bに返信するとともにその特定の
信号を受信した通信部312に対して優先権の無い設定
を行う処理が実行される。これと平行して、照明器具5
0Cにおいて、通信部311を介して特定の信号を受信
すると、この特定の信号のデータに誤りがないかのチェ
ックを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返
信信号を通信部311を介して照明器具50Bに返信す
るとともにその特定の信号を受信した通信部311に対
して優先権の無い設定を行う処理が実行される。
【0069】この後、照明器具50Bにおいて、特定の
信号の入力後最初にその特定の信号を送信した結果、通
信部311,312を介して正確に受信できた旨の返信
信号を受信すると、それら通信部311,312に対し
て優先権の有る設定を行う処理が実行される。
【0070】以上により、優先権の有る設定が照明器具
50Bにおける通信部311,312に対して行われる
とともに、優先権の無い設定が照明器具50Aにおける
通信部312および照明器具50Cにおける通信部31
1に対して行われる。このようにして、各通信部に優先
権の有無が設定されると、第1実施形態と同様に、各照
明器具間で、設定された優先権の有無に従って送受信が
行われるので、信号衝突を回避することが可能となり、
情報の損失を防止することが可能になる。
【0071】また、優先権に不整合が生じる場合に対応
可能となる。第1実施形態では、例えば、優先権の有る
設定の照明器具(10Aとする)における電源が個別に
切られて再度投入されると、照明器具10Aは優先権の
無い設定に戻ってしまう。これは各種設定データが通常
RAMなどの揮発性メモリに記憶されるからである。こ
の後、照明器具10Bが人の存在の検出結果を照明器具
10Aに送信したとすると、照明器具10Aにとって
は、電源投入後、最初に人の存在の検出結果を受信した
ことになるので、受信した検出結果に誤りがなければ返
信信号を照明器具10Bに返信するとともに自己の通信
部11に対して優先権の無い設定を行う処理が実行され
ることになる。この結果、照明器具10A,10Bとも
に優先権の無い設定となり、優先権に不整合が生じる。
この問題は、優先権の設定状態を不揮発性メモリに記憶
させれば解決可能である。しかしながら、第3実施形態
のように電源オフ時に信号がスルーで通過するような構
成の場合や、信号線の配線経路が工事などで変更された
場合には、不揮発性メモリを使用したとしても優先権不
整合の問題が発生し得る。このような場合でも、第5実
施形態のように、特定の信号で優先権を意識的に設定す
るようにすれば、優先権不整合の問題が解消されること
になり、この結果、信号の損失(消失)を防止すること
が可能になる。
【0072】図12は本発明の第6実施形態に係る照明
装置を示す図、図13は図12に示す照明装置における
各照明器具の構成図で、これらの図を用いて以下に第6
実施形態の説明を行う。ただし、下記説明において、識
別の便宜上、図12に示す括弧内の符号60A〜60D
を適宜使用する。
【0073】本照明装置は、図12に示すように、複数
の照明器具60を信号線Nで渡り接続して成り、各照明
器具60は、図13に示すように、通信部31、照明負
荷12、記憶部13、人感センサ14および電源部17
を第3実施形態と同様に備えているほか、第3実施形態
との相違点として制御部66を備えている。
【0074】この制御部66は、他の照明器具60に返
信信号を返信する場合、自己の優先権の有無を示す返信
信号を返信する処理を行う以外は、第3実施形態の制御
部36と同様に構成される。例えば、優先権の有無をそ
れぞれ1および0で示すフラグを付加するなどにより、
返信信号に種類が設けられる。第6実施形態では、各照
明器具60は、優先権の有る設定の通信部を介して返信
を行う場合には、優先権の有る設定になっていることを
示す特別な返信信号F1を使用し、優先権の無い設定の
通信部を介して返信を行う場合には、返信信号F1でな
い返信信号F0を使用する構成になっている。
【0075】次に、第6実施形態の特徴となる動作を説
明する。ただし、照明器具60Aの通信部312に対し
ては優先権の有る設定、照明器具60Bの通信部311
に対しては優先権の無い設定、照明器具60Bの通信部
312に対しては優先権の有る設定、そして照明器具6
0Cの通信部311に対しては優先権の無い設定になっ
ているものとする。
【0076】照明器具60Aの電源部17が個別に切ら
れて再度投入された後、照明器具60Bの人感センサ1
4が照明器具60Aの人感センサ14より先に人の存在
を検出したとすると、人の存在の検出結果が照明器具6
0Bの通信部311,312からそれぞれ照明器具60
Aの通信部312および照明器具60Cの通信部311
に送信される。
【0077】この後、照明器具60Aにおいて、通信部
312を介して人の存在の検出結果を受信すると、通信
部312を介して人の存在の検出結果を電源投入後最初
に受信したことになるので、検出結果のデータに誤りが
ないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に受信
できた旨の返信信号F0を通信部312を介して照明器
具60Bに返信するとともにその通信部312に対して
優先権の無い設定を行う処理が実行される。これと平行
して、照明器具60Cにおいて、通信部311を介して
人の存在の検出結果を受信すると、検出結果のデータに
誤りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確
に受信できた旨の返信信号F0を通信部311を介して
照明器具60Bに返信する処理が実行される。
【0078】この後、照明器具60Bは、照明器具60
A,60Cからそれぞれ通信部311,312を介して
正確に受信できた旨の返信信号F0を受信することにな
る。この場合、照明器具60Aの通信部311,312
には、それぞれ優先権の無い設定および優先権の有る設
定になっているので、照明器具60A,60Bからそれ
ぞれ返信信号F1および返信信号F0を受信すべきとこ
ろ、双方から返信信号F0を受信したことにより、照明
器具60Bは、照明器具60Aとの間で優先権の不整合
が発生していることを認識することができる。
【0079】これにより、優先権の不整合の自動修正が
可能になる。例えば、照明器具60Bが自己の通信部3
11に対して優先権の有る設定に修正変更すれば、照明
器具60Aと整合化のための再通信を行うことなく、最
短時間で優先権の不整合を修正することが可能となる。
【0080】図14は本発明の第7実施形態に係る照明
装置を示す図、図15は図14に示す照明装置における
各照明器具の構成図で、これらの図を用いて以下に第7
実施形態の説明を行う。ただし、下記説明において、識
別の便宜上、図14に示す括弧内の符号70A〜70C
を適宜使用する。
【0081】本照明装置は、図14に示すように、複数
の照明器具70を信号線Nで接続して成り、各照明器具
70は、図15に示すように、照明負荷12、記憶部1
3、人感センサ14および電源部17を第1実施形態と
同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として
他の複数の照明器具70と接続が可能な通信部71、お
よび例えばマイコンにより成り当該照明器具70全般の
制御などの処理を行う制御部76を備えている。
【0082】ここで、この制御部76が有する種々の処
理機能を説明する。例えば、人感センサ14の出力を監
視して人感センサ14が検出エリア内に人の存在を検出
すると、人の存在の検出結果を通信部71を介して他の
照明器具70に送信する処理が行われる。また、通信部
71を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検
出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行
い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を通
信部71を介してその検出結果の送信元に返信する処理
が行われる。さらに、通信部71を介した他の照明器具
70との相互の情報交換により照明負荷12を制御する
処理が行われる。
【0083】そして、第7実施形態の特徴として、各電
源投入後、各制御部76は、所定の信号を最初に送信し
た照明器具70に対して信号送信用の高い優先権を付与
するように処理を少なくとも行う。さらに詳述すると、
各電源投入後、各制御部76は、所定の信号として例え
ば人の存在の検出結果をより先に送信した照明器具70
に対して、信号送信用の高い順位の優先権を設定する処
理を行う。このため、各制御部76は、電源投入後、通
信部71を介して人の存在の検出結果を受信すると、上
記返信信号を、自己の優先権の順位を示すデータととも
に通信部71を介してその検出結果の送信元に返信する
処理機能を有する。すなわち、複数種類の返信信号が設
けられるのである。また、各制御部76は、通信部71
を介して正確に受信できた旨の返信信号を他の照明器具
70の優先権の順位を示すデータとともに受信すると、
受信した全ての順位を除く順位のうちでより高い順位の
優先権を自己の通信部71に対して設定する処理機能を
有する。
【0084】ただし、優先権の順位を設定するまでは、
各制御部76は、信号を受信した後に返信信号を返信す
る際、受信時点から擬似的なランダム時間が経過した後
にその返信信号を返信する処理を行う。これにより、優
先権の順位設定前における信号衝突の発生率を低減する
ことができ、信号の損失を最小限にくい止めることがで
きる。なお、これに限らず、本照明装置の照明器具70
の台数を各照明器具70に予め記憶し、その台数と受信
した返信信号の数とを比較することによって信号の衝突
を検出し、これにより衝突を検出した場合には同一の信
号を再送する構成でもよい。
【0085】次に、第7実施形態の特徴となる優先権の
設定動作を説明する。ただし、電源投入前の各照明器具
70には、最も低い例えば順位3の優先権が設定されて
いるものとする。
【0086】各電源投入後、照明器具70A〜70Cの
うち、人が最初に、例えば照明器具70Aの人感センサ
14の検出エリア内に存在するようになると、人の存在
の検出結果が照明器具70Aから照明器具70B,70
Cに送信される。
【0087】この後、照明器具70Bにおいて、通信部
71を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検
出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行
い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を、
自己の優先権の順位3を示すデータとともに返信信号S
3として、通信部71を介してその検出結果の送信元に
返信する処理が行われる。また、これと前後して、照明
器具70Cにおいて、通信部71を介して人の存在の検
出結果を受信すると、その検出結果のデータに誤りがな
いかのパリティチェックを行い、誤りがなければ正確に
受信できた旨の返信信号を、自己の優先権の順位3を示
すデータとともに返信信号S3として、通信部71を介
してその検出結果の送信元に返信する処理が行われる。
【0088】この後、照明器具70Aにおいて、通信部
71を介して人の存在の検出結果を送信した結果、通信
部71を介して、返信信号S3を、他の照明器具70
B,70Cの優先権の順位3を示すデータとともに順次
受信すると、受信した全ての順位3を除く順位のうちで
より高い順位1の優先権を自己の通信部71に対して設
定する処理が行われる。なお、このとき、信号の衝突に
より返信信号を受信しない場合には、再度同一の信号が
送信される。
【0089】この後、照明器具70A〜70Cのうち、
例えば照明器具70Bの人感センサ14の検出エリア内
に人が存在するようになると、人の存在の検出結果が照
明器具70Bから照明器具70A,70Cに送信され
る。
【0090】この後、照明器具70Aにおいて、通信部
71を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検
出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行
い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を、
自己の優先権の順位1を示すデータとともに返信信号S
1として、通信部71を介してその検出結果の送信元に
返信する処理が行われる。これと前後して、照明器具7
0Cにおいて、通信部71を介して人の存在の検出結果
を受信すると、その検出結果のデータに誤りがないかの
パリティチェックを行い、誤りがなければ正確に受信で
きた旨の返信信号を、自己の優先権の順位3を示すデー
タとともに返信信号S3として、通信部71を介してそ
の検出結果の送信元に返信する処理が行われる。
【0091】この後、照明器具70Bにおいて、通信部
71を介して人の存在の検出結果を送信した結果、通信
部71を介して、返信信号S1,S3を、それぞれ他の
照明器具70A,70Cの優先権の順位1,3を示すデ
ータとともに受信すると、受信した全ての順位1,3を
除く順位のうちでより高い順位2の優先権を自己の通信
部71に対して設定する処理が行われる。
【0092】以上により、照明器具70A〜70Cに対
してそれぞれ1〜3位の優先権が設定されることとな
り、第1実施形態と同様に、照明器具70A〜照明器具
70Cの各間で、設定された優先権の順位に従って送受
信が行われる構成にすれば、信号衝突を回避することが
可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0093】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、複数の照明器具を信号線で接続
して構成される照明装置であって、前記照明器具は、前
記信号線に接続される送受信用の通信部と、照明負荷
と、前記通信部を介した他の照明器具との相互の情報交
換により前記照明負荷の制御処理を行う制御部とを備
え、所定のトリガの投入後、前記制御部は、所定の信号
を最初に送信した照明器具に対して信号送信用の高い優
先権を付与するように処理を行うので、高い優先権を付
与するように処理が行われた照明器具と高い優先権を付
与するように処理が行われなかった照明器具との間で、
優先権の付与状態に従って送受信が行われる構成にすれ
ば、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損
失を防止することが可能になる。
【0094】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の照明装置において、前記照明器具は、前記他の照明
器具と個別に接続される前記信号線に接続される前記通
信部を1つまたは2つ有し、前記制御部は、前記所定の
トリガの投入後、前記所定の信号を前記通信部を介して
受信した場合には、その通信部を介して前記所定の信号
に対する返信信号を返信する処理を行う一方、前記所定
のトリガの投入後、前記所定の信号を最初に前記通信部
を介して送信した結果、その通信部を介して前記所定の
信号に対する返信信号を受信した場合には、その通信部
に対して高い優先権を付与するように処理を行うので、
優先権の競合状態を防止することができる。
【0095】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の照明装置において、前記制御部は、前記所定のトリ
ガの投入後、前記所定の信号を最初に前記通信部を介し
て受信した場合には、その通信部に対して低い優先権を
付与するように処理を行うので、優先権の競合状態を防
止することができる。
【0096】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれかに記載の照明装置において、前記優先権に
は複数の優先順位があって、前記制御部は、前記優先権
を付与するように処理を行った後、前記所定の信号に対
する返信信号を、自己側の優先権の付与状態を示す情報
とともに返信する処理を行う一方、前記通信部を介して
受信した他の照明器具側の優先権の付与状態と自己側の
優先権の付与状態との間に不整合が生じていると、前記
他の照明器具側の優先権の付与状態を利用して自己側の
優先権の付与状態を修正する処理を行うので、優先権の
付与状態の不整合を自動修正することができる。
【0097】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかに記載の照明装置において、前記制御部
は、前記優先権を付与するように処理が行われる前はラ
ンダムな値を利用したタイミングで信号の送信処理を行
うので、優先権を付与するように処理が行われる前、信
号が衝突する確率を減少させることができる。
【0098】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
5のいずれかに記載の照明装置において、前記所定のト
リガの投入とは電源投入または外部送信機からの信号入
力であるので、電源投入である場合には、優先権の付与
のための手間が不要となる一方、外部送信機からの信号
入力である場合には、例えば、優先権の付与状態の不整
合を補正することが可能になる。
【0099】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6のいずれかに記載の照明装置において、前記優先権を
付与するとは優先権を設定することであり、前記所定の
トリガが投入されると、前記優先権の設定が初期化さ
れ、前記制御部は新たな優先権を設定する処理を行う構
成であるが、この構成でも、信号の衝突を回避すること
が可能となり、情報の損失を防止することが可能にな
る。
【0100】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7のいずれかに記載の照明装置において、前記所定の信
号は、前記照明器具で使用される任意の信号または前記
優先権付与用の特定の信号である構成であるが、この構
成でも、信号の衝突を回避することが可能となり、情報
の損失を防止することが可能になる。
【0101】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
8のいずれかに記載の照明器具において、前記制御部
は、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を
付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を
介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を
受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再度
送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具
に対して高い優先権を付与するように処理が行われなか
った場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、
その信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時
間より長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する
処理を行うので、信号の衝突を回避することが可能とな
り、情報の損失を防止することが可能になる。
【0102】請求項10記載の発明によれば、請求項1
〜9のいずれかに記載の照明器具において、前記制御部
は、当該制御部が属する照明器具に対して、高い優先権
を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部
を介して信号を送信した後、高い優先権を付与するよう
に処理が行われなかった照明器具に対して信号の送信を
許容する処理を行うので、信号の衝突を回避することが
可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
また、通信路の独占防止が可能になる。
【0103】請求項11記載の発明によれば、複数の照
明器具を信号線で接続して構成される照明装置であっ
て、前記照明器具は、前記信号線に接続される送受信用
の通信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明
器具との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理
を行う制御部とを備え、前記制御部は、電源投入後、前
記照明器具で使用される信号のうち、任意の信号を最初
に前記通信部を介して受信した場合には、その通信部を
介して前記任意の信号に対する返信信号を返信するとと
もにその通信部に対して低い優先権を付与するように処
理を行う一方、電源投入後、前記任意の信号を最初に前
記通信部を介して送信した結果、その通信部を介して前
記任意の信号に対する返信信号を受信した場合には、そ
の通信部に対して高い優先権を付与するように処理を行
い、また、当該制御部が属する照明器具に対して高い優
先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通
信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信
信号を受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号
を再度送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照
明器具に対して低い優先権を付与するように処理が行わ
れた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、
その信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時
間より長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する
処理を行い、また、前記優先権を付与するように処理を
行った後、前記任意の信号に対する返信信号を、自己側
の優先権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を
行う一方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側
の優先権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間
に不整合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権
の付与状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正
する処理を行い、電源が投入されると、前記優先権の付
与状態が初期化され、前記制御部は新たな優先権を設定
する処理を行うので、信号の衝突を回避することが可能
となり、情報の損失を防止することが可能になる。ま
た、優先権の競合状態を防止することができ、優先権の
付与状態の不整合を自動修正することができる。さら
に、通信路の独占防止が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る照明装置における
各照明器具の構成図である。
【図2】第1実施形態に係る照明装置を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る照明装置を示す図
である。
【図4】図3に示す照明装置における各照明器具の構成
図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る照明装置を示す図
である。
【図6】図5に示す照明装置における各照明器具の構成
図である。
【図7】図6に示す各通信部の構成図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る照明装置における
各照明器具の構成図である。
【図9】図8に示すリレーの接点の動作説明図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る照明装置を示す
図である。
【図11】図10に示す照明装置における各照明器具の
構成図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係る照明装置を示す
図である。
【図13】図12に示す照明装置における各照明器具の
構成図である。
【図14】本発明の第7実施形態に係る照明装置を示す
図である。
【図15】図14に示す照明装置における各照明器具の
構成図である。
【図16】親機を備える従来の照明装置を示す図であ
る。
【図17】分散処理型となる従来の照明装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70 照明器具 11,31,41,71 通信部 12 照明負荷 13 記憶部 14 人感センサ 55 リモコン受信部 16,26,36,56,66,76 制御部 17 電源部 N 信号線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の照明器具を信号線で接続して構成
    される照明装置であって、 前記照明器具は、前記信号線に接続される送受信用の通
    信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具
    との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行
    う制御部とを備え、 所定のトリガの投入後、前記制御部は、所定の信号を最
    初に送信した照明器具に対して信号送信用の高い優先権
    を付与するように処理を行う照明装置。
  2. 【請求項2】 前記照明器具は、前記他の照明器具と個
    別に接続される前記信号線に接続される前記通信部を1
    つまたは2つ有し、 前記制御部は、前記所定のトリガの投入後、前記所定の
    信号を前記通信部を介して受信した場合には、その通信
    部を介して前記所定の信号に対する返信信号を返信する
    処理を行う一方、前記所定のトリガの投入後、前記所定
    の信号を最初に前記通信部を介して送信した結果、その
    通信部を介して前記所定の信号に対する返信信号を受信
    した場合には、その通信部に対して高い優先権を付与す
    るように処理を行う請求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記所定のトリガの投入
    後、前記所定の信号を最初に前記通信部を介して受信し
    た場合には、その通信部に対して低い優先権を付与する
    ように処理を行う請求項2記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記優先権には複数の優先順位があっ
    て、 前記制御部は、前記優先権を付与するように処理を行っ
    た後、前記所定の信号に対する返信信号を、自己側の優
    先権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を行う
    一方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側の優
    先権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不
    整合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権の付
    与状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正する
    処理を行う請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記優先権を付与するよ
    うに処理が行われる前はランダムな値を利用したタイミ
    ングで信号の送信処理を行う請求項1〜4のいずれかに
    記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 前記所定のトリガの投入とは電源投入ま
    たは外部送信機からの信号入力である請求項1〜5のい
    ずれかに記載の照明装置。
  7. 【請求項7】 前記優先権を付与するとは優先権を設定
    することであり、前記所定のトリガが投入されると、前
    記優先権の設定が初期化され、前記制御部は新たな優先
    権を設定する処理を行う請求項1〜6のいずれかに記載
    の照明装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の信号は、前記照明器具で使用
    される任意の信号または前記優先権付与用の特定の信号
    である請求項1〜7のいずれかに記載の照明装置。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、当該制御部が属する照明
    器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われ
    た場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、そ
    の信号に対する返信信号を受信しないまま所定時間が経
    過すると同一の信号を再度送信する処理を行う一方、当
    該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与す
    るように処理が行われなかった場合には、前記通信部を
    介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を
    受信しないまま前記所定時間より長い時間が経過すると
    同一の信号を再度送信する処理を行う請求項1〜8のい
    ずれかに記載の照明器具。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、当該制御部が属する照
    明器具に対して、高い優先権を付与するように処理が行
    われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した
    後、高い優先権を付与するように処理が行われなかった
    照明器具に対して信号の送信を許容する処理を行う請求
    項1〜9のいずれかに記載の照明器具。
  11. 【請求項11】 複数の照明器具を信号線で接続して構
    成される照明装置であって、 前記照明器具は、前記信号線に接続される送受信用の通
    信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具
    との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行
    う制御部とを備え、 前記制御部は、 電源投入後、前記照明器具で使用される信号のうち、任
    意の信号を最初に前記通信部を介して受信した場合に
    は、その通信部を介して前記任意の信号に対する返信信
    号を返信するとともにその通信部に対して低い優先権を
    付与するように処理を行う一方、電源投入後、前記任意
    の信号を最初に前記通信部を介して送信した結果、その
    通信部を介して前記任意の信号に対する返信信号を受信
    した場合には、その通信部に対して高い優先権を付与す
    るように処理を行い、 また、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権
    を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部
    を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号
    を受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再
    度送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器
    具に対して低い優先権を付与するように処理が行われた
    場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その
    信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間よ
    り長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理
    を行い、 また、前記優先権を付与するように処理を行った後、前
    記任意の信号に対する返信信号を、自己側の優先権の付
    与状態を示す情報とともに返信する処理を行う一方、前
    記通信部を介して受信した他の照明器具側の優先権の付
    与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不整合が生
    じていると、前記他の照明器具側の優先権の付与状態を
    利用して自己側の優先権の付与状態を修正する処理を行
    い、 電源が投入されると、前記優先権の付与状態が初期化さ
    れ、前記制御部は新たな優先権を設定する処理を行う照
    明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011175782A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明器具
JP2014137949A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Iwasaki Electric Co Ltd 照明制御機器及び照明制御システム
WO2014136179A1 (ja) * 2013-03-04 2014-09-12 パイオニア株式会社 アドレス設定システム及びアドレス設定方法

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