JP3812226B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信部、照明負荷およびこの照明負荷制御用の制御部などにより成る照明器具を複数有し、各通信部に信号線が相互通信可能に接続されて構成される照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信部、照明負荷およびこの照明負荷制御用の制御部などにより成る照明器具を複数有し、各通信部に信号線が相互通信可能に接続されて構成される照明装置が種々提案されている。
【0003】
図16は親機をさらに備える従来の照明装置を示す図で、この照明装置は、いわゆる集中監視型のシステムで、その集中監視の制御を行う集中監視装置(以下単に親機という)1と、この親機1とバス配線接続される複数の照明器具10aとにより構成されている。この照明装置には、親機1からの命令に従って各照明器具10aの点灯状態を変化させる機能や各照明器具10aに対してその状態を親機1に通知させる機能などが搭載される。したがって、命令(情報)の流れは親機1から各照明器具10aへの一方向になり、子機となる各照明器具10aからの送信は親機1のポーリングによる特定のタイミングで行われる。つまり、各照明器具10aからの送信は、親機1からの情報要求命令に対して返信を行う場合にのみ発生し、任意のタイミングで各照明器具10aが送信を開始するような状態は発生しなかった。換言すると、親機1は、各照明器具10aの送信タイミングを管理して、複数の照明器具10aによる同時送信の発生を防止していたのである。これにより、同時送信による信号の衝突が回避され、好適な通信状態が確保されるのである。
【0004】
ところで、近年、制御装置の小型化や機能分散化が進んでおり、集中監視装置を排除して子機であった端末に全ての機能を内包させるいわゆる分散処理型のシステムが主流となっている。
【0005】
図17はこのような分散処理型となる従来の照明装置を示す図で、この照明装置は、複数の照明器具10bをバス配線接続して成り、各照明器具10bは、独自の情報あるいは他の照明器具10bからの情報により、自己の図示しない照明負荷を制御する。この照明装置では、親機が無いのでその設置場所が不要で配線施工が容易になるなどのメリットが多い。
【0006】
なお、特開平9−35876号公報には、照明制御系が複数系統接続される入出力部と、各照明制御系において照明負荷の制御に用いる照明制御信号の特定情報と他の照明制御系において照明負荷の制御に用いる照明制御信号の特定情報とをあらかじめ対応付けた分配情報テーブルと、いずれかの照明制御系の照明制御信号を受け取ると分配情報テーブルを参照することにより上記特定情報を他の照明制御系の照明制御信号に用いるように変換して上記他の照明制御系に取り出せる中継処理部とを備え、各照明制御系の仕様にほとんど変更を加えることなく見掛け上で信号線を延長することができるようにする照明用中継器などが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図17に示す従来の照明装置では、親機により各照明器具の送信タイミングの管理が行われないので、各照明器具が任意のタイミングで信号を送信すると、照明器具間で信号の衝突が発生して情報が消失してしまう問題がある。
【0008】
この問題を解決するために、例えば、各照明器具が信号の衝突を監視して衝突を検出すると同一の信号を再度送信する構成が採られる。このような構成では、再送のタイミングにはランダム値が利用されるが、完全なランダム値を発生させるのは技術的に困難であることおよびそのようなランダム値生成手段を具備すると価格上昇を招くことなどから、擬似的に生成したランダム値が利用される場合が多い。このような場合、疑似ランダム値は同条件では同一の値を発生する特性があるので、各照明器具間に発生し得る信号の衝突を好適に防止することができなくなる恐れがある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、信号の衝突を回避して情報の損失を防止し得る照明装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、複数の照明器具を信号線で接続して構成される照明装置であって、前記照明器具は、他の照明器具と個別に接続される前記信号線に接続される1つまたは2つの送受信用の通信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、所定のトリガの投入後、所定の信号を最初に前記通信部を介して受信した場合には、その通信部を介して前記所定の信号に対する返信信号を返信するとともにその通信部に対して低い優先権を付与するように処理を行う一方、前記所定のトリガの投入後、前記所定の信号を最初に前記通信部を介して送信した結果、その通信部を介して前記所定の信号に対する返信信号を受信した場合には、その通信部に対して信号送信用の高い優先権を付与するように処理を行うことで前記所定の信号を最初に送信した照明器具に対して高い優先権を付与するのである。
【0011】
この構成では、所定の信号を最初に送信した照明器具に対して信号送信用の高い優先権
を付与するように処理が行われるので、高い優先権を付与するように処理が行われた照明器具と高い優先権を付与するように処理が行われなかった照明器具との間で、優先権の付与状態に従って送受信が行われる構成にすれば、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。また、所定の信号を最初に通信部を介して送信した結果、その通信部を介して所定の信号に対する返信信号を受信した制御部が、当該制御部が属する照明器具のその通信部に対して高い優先権を付与するように処理が行われたことを認識することができる一方、その返信信号を送信した制御部がその返信先の優先権の付与状態を認識することができるとともに当該制御部が属する照明器具のその通信部 に対して低い優先権を付与するように処理を行ったので、優先権の競合状態を防止することができる。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項記載の照明装置において、前記優先権には複数の優先順位があって、前記制御部は、前記優先権を付与するように処理を行った後、前記所定の信号に対する返信信号を、自己側の優先権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を行う一方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側の優先権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不整合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権の付与状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正する処理を行うものである。この構成によれば、優先権の付与状態に不整合が生じると、その不整合が自動修正されるようになる。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の照明装置において、前記制御部は、前記優先権を付与するように処理が行われる前はランダムな値を利用したタイミングで信号の送信処理を行うものである。この構成によれば、優先権を付与するように処理が行われる前、信号が衝突する確率が減少するようになる。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置において、前記所定のトリガの投入とは電源投入または外部送信機からの信号入力である。電源投入である場合には、電源投入に応じて自動的に優先権を付与するように処理が行われるので、優先権の付与のための手間が不要となる。また、外部送信機からの信号入力である場合には、意識的に信号入力を行うことで、例えば、優先権の付与状態の不整合を補正することができる。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置において、前記優先権を付与するとは優先権を設定することであり、前記所定のトリガが投入されると、前記優先権の設定が初期化され、前記制御部は新たな優先権を設定する処理を行うものである。この構成でも、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0016】
請求項記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置において、前記所定の信号は、前記照明器具で使用される任意の信号または前記優先権付与用の特定の信号である。この構成でも、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の照明器具において、前記制御部は、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われなかった場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間より長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行うものである。この構成では、照明器具は、当該照明器具に対して、高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、高い優先権を付与するように処理が行われなかった場合よりも、例えば信号の衝突発生時、優先的に(先に)同一の信号を再度送信することができるようになる。この結果、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0018】
請求項記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の照明器具において、前記制御部は、当該制御部が属する照明器具に対して、高い優先権を付与するように処理が行われ
た場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、高い優先権を付与するように処理が行われなかった照明器具に対して信号の送信を許容する処理を行うものである。この構成では、照明器具は、当該照明器具に対して、高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、高い優先権を付与するように処理が行われなかった場合よりも、優先的に(先に)信号を送信することができるようになる。この結果、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。また、通信路の独占防止が可能になる。
【0019】
請求項記載の発明は、複数の照明器具を信号線で接続して構成される照明装置であって、前記照明器具は、前記信号線に接続される送受信用の通信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、電源投入後、前記照明器具で使用される信号のうち、任意の信号を最初に前記通信部を介して受信した場合には、その通信部を介して前記任意の信号に対する返信信号を返信するとともにその通信部に対して低い優先権を付与するように処理を行う一方、電源投入後、前記任意の信号を最初に前記通信部を介して送信した結果、その通信部を介して前記任意の信号に対する返信信号を受信した場合には、その通信部に対して高い優先権を付与するように処理を行い、また、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具に対して低い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間より長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行い、また、前記優先権を付与するように処理を行った後、前記任意の信号に対する返信信号を、自己側の優先権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を行う一方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側の優先権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不整合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権の付与状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正する処理を行い、電源が投入されると、前記優先権の付与状態が初期化され、前記制御部は新たな優先権を設定する処理を行うものである。
【0020】
この構成によれば、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。また、優先権の競合状態を防止することができる。優先権の付与状態の不整合を自動修正することができる。さらに、通信路の独占防止が可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施形態に係る照明装置における各照明器具の構成図、図2は第1実施形態に係る照明装置を示す図で、これらの図を用いて以下に第1実施形態の説明を行う。ただし、下記説明において、識別の便宜上、図2に示す括弧内の符号10A,10Bを適宜使用する。
【0022】
本照明装置は、図2に示すように、複数の照明器具10を信号線Nで接続して成り、各照明器具10は、図1および図2に示すように、他の1つの照明器具10と個別に接続される信号線Nに接続される送受信用の通信部11と、蛍光灯などの照明負荷12と、各種情報を記憶する記憶部13と、検出エリア内における人の存否検出用の人感センサ14と、例えばマイコン(マイクロコンピュータ)により成り当該照明器具10全般の制御などの処理を行う制御部16と、これら各部に電力を供給する電源部17とにより構成されている。
【0023】
ここで、各照明器具10の制御部16が有する種々の処理機能を説明する。例えば、人感センサ14の出力を監視して人感センサ14が検出エリア内に人の存在を検出すると、人の存在の検出結果を通信部11を介して他の照明器具10に送信する処理が行われる。また、通信部11を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を通信部11を介してその検出結果の送信元に返信する処理が行われる。さらに、従来と同様に、通信部11を介した他の照明器具10との相互の情報交換により照明負荷12を制
御する処理が行われる。
【0024】
そして、第1実施形態の特徴として、所定のトリガの投入としての各電源投入後、各制御部16は、所定の信号を最初に送信した照明器具10に対して、信号送信用の高い優先権を付与するように処理を行う。さらに詳述すると、各電源投入後、図2に示す同一の信号線Nで互いに接続された2つの照明器具10A,10Bのうち、所定の信号として例えば人の存在の検出結果を最初に送信した照明器具10におけるその同一の信号線Nに接続された通信部11に対して、信号送信用の高い優先権を付与するように優先権の有る設定を行うとともに、人の存在の検出結果を最初に送信しなかった照明器具10における上記同一の信号線Nに接続された通信部11に対して、信号送信用の低い優先権を付与するように優先権の無い設定を行う処理が照明器具10A,10Bの各制御部16により実行される。このため、各制御部16は、通信部11を介して人の存在の検出結果を電源投入後最初に受信した場合、その通信部11に対して優先権の無い設定を行う処理機能と、電源投入後最初に人の存在の検出結果を送信した結果、通信部11を介して正確に受信できた旨の返信信号を受信した場合、その通信部11に対して優先権の有る設定を行う処理機能とを有するのである。なお、同一の信号線Nで互いに接続される両通信部11のうち、一方の通信部11に対して優先権の有る設定を行うということは、他方の通信部11に対して優先権の無い設定を行うことであり、このことは、その一方の通信部11に対して高い優先権を設定するとともに他方の通信部11に対して低い優先権を設定することと実質同一であるのは言うまでもない。
【0025】
さらに、各制御部16は、優先権の設定処理が終了すると、これ以降、優先権の有無に従って種々のデータを送信する処理を行う。例えば、優先権の有る設定の照明器具10の制御部16は、優先権の無い設定の照明器具10に対して、ある信号の送信を行った後、その送信に対する返信信号を受信しないまま、その送信時点から所定の返信信号待ち時間が経過すると、同じ信号を再度送信する処理を行う。これに対して、優先権の無い設定の照明器具10の制御部16は、優先権の有る設定の照明器具10に対して、あるデータの送信を行った後、その送信に対する返信信号を受信しないまま、その送信時点から上記返信信号待ち時間が経過すると、優先権の有る設定の照明器具10用の再送待ち時間がさらに経過するのを待つ処理を行う。
【0026】
次に、第1実施形態の特徴となる動作を説明する。まず、優先権の設定動作を説明する。ただし、電源投入前の照明器具10A,10Bは、優先権の有無が設定されていないあるいは優先権の無い設定になっているものとする。
【0027】
各電源投入後、照明器具10A,10Bのうち、人が最初に、例えば照明器具10Aの人感センサ14の検出エリア内に存在するようになると、人の存在の検出結果が照明器具10Aから照明器具10Bに送信される。
【0028】
この後、照明器具10Bにおいて、通信部11を介して人の存在の検出結果を電源投入後最初に受信すると、検出結果のデータに誤りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信信号を通信部11を介して照明器具10Aに返信するとともにその通信部11に対して優先権の無い設定を行う処理が実行される。なお、誤りがあればその旨の通知を行うようにして再送を促す構成にしてもよいのは言うまでもない。
【0029】
この後、照明器具10Aにおいて、電源投入後最初に人の存在の検出結果を送信した結果、照明器具10Bから通信部11を介して正確に受信できた旨の返信信号を受信すると、その通信部11に対して優先権の有る設定を行う処理が実行される。
【0030】
以上により、優先権の有る設定が照明器具10A(における通信部11)に対して行われるとともに、優先権の無い設定が照明器具10B(における通信部11)に対して行われることとなり、照明器具10Aと照明器具10Bとの間で、設定された優先権の有無に従って送受信が行われる構成にすれば、信号衝突を回避することが可能となり、情報の損失を確実に防止することが可能になる。
【0031】
次に、この情報の損失を防止し得る動作例について説明する。上記動作で優先権の有無が設定された後、照明器具10Aおよび照明器具10Bの双方がたまたまほぼ同時に送信を行ったとすると、信号の衝突により双方の送信データが壊れることになる。この場合、
照明器具10Aおよび照明器具10Bの双方とも返信信号を送信先から受信することができない。
【0032】
この後、照明器具10Aでは、上記送信時点から返信信号待ち時間が経過すると、同じ信号を再度送信する処理が行われる。これに対して、照明器具10Bでは、上記送信時点から返信信号待ち時間が経過すると、さらに再送待ち時間が経過するのを待つ処理が行われる。
【0033】
これにより、再送待ち時間中に、信号の衝突が発生しない状態で照明器具10Aの再送が行われることになる。また、再送待ち時間中に照明器具10Aにより再送が行われた後、信号の衝突が発生しない状態で、照明器具10Bによる再送も可能になる。この結果、衝突が発生しても、最初の再送時に信号を確実に送信することが可能になるのである。
【0034】
なお、第1実施形態では、所定の信号の例として、人の存在の検出結果の送信信号が採用される構成になっているが、これに限らず、上記のように通常の動作時に送信する信号、例えば、調光データの信号または図示しないスイッチのオン操作信号などの任意の信号が採用される構成でもよい。また、上記所定の信号として人の存在の検出結果を利用しない場合には、照明器具10に人感センサ14を必ずしも搭載する必要はないのは言うまでもない。
【0035】
また、各制御部は、優先権の有無を設定するまでは、擬似的なランダム時間を返信信号待ち時間に使用する構成でもよい。これにより、優先権の有無設定前における信号衝突の発生率を低減することができ、信号の損失を最小限にくい止めることができる。
【0036】
さらに、第1実施形態では、所定の信号を最初に送信した照明器具(における通信部)に対して、高い優先権を付与するように優先権の有る設定を行うとともに、所定の信号を最初に送信しなかった照明器具(における通信部)に対して、低い優先権を付与するように優先権の無い設定を行う処理が各制御部により実行される構成になっているが、これに限らず、所定の信号を最初に送信した照明器具(における通信部)に対して、高い優先権を付与するように優先順位第1位または単に高い優先権の設定を行うとともに、人の存在の検出結果を最初に送信しなかった照明器具(における通信部)に対して、低い優先権を付与するように例えば優先順位第2位または単に低い優先権の設定を行う処理が各制御部により実行される構成でもよい。なお、図2の例では、上記括弧内の記載は省略可能である。
【0037】
図3は本発明の第2実施形態に係る照明装置を示す図、図4は図3に示す照明装置における各照明器具の構成図で、これらの図を用いて以下に第2実施形態の説明を行う。ただし、下記説明において、識別の便宜上、図3に示す括弧内の符号20A,20Bを適宜使用する。
【0038】
本照明装置は、図3に示すように、複数の照明器具20を信号線Nで接続して成り、各照明器具20は、図4に示すように、通信部11、照明負荷12、記憶部13、人感センサ14および電源部17を第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として制御部26を備えている。
【0039】
この制御部26は、優先権の無い設定の照明器具20に対してデータ通信効率を向上させるための処理機能をさらに有している以外は、第1実施形態の制御部16と同様に構成される。すなわち、制御部26は、優先権の有無設定が終了した後、ある信号を通信部11を介して他の照明器具20に送信し、これに対する返信信号を正常に受信すれば、所定の待機時間だけ送信を停止する処理機能を有しているのである。
【0040】
次に、第2実施形態の特徴となる動作を説明する。ただし、照明器具20A,20Bは、それぞれ通信部11に対して優先権の有る設定および無い設定になっているものとする。
【0041】
照明器具20A,20Bのうち、例えば照明器具20Aが照明器具20Bに向けて、ある信号を送信したとすると、照明器具20Bは、照明器具20Aからの信号のデータに誤りがないかのチェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を照明器具20Aに返信する。
【0042】
この後、照明器具20Aにおいて、通信部11を介して正確に受信できた旨の返信信号
が受信されると、待機時間だけ送信を停止する処理が実行される。
【0043】
これにより、照明器具20Bは、上記返信信号の送信時点から上記待機時間の間、所望の信号を照明器具20Aに送信することが可能になる。この結果、通信量の多い通信路などで、優先権の有る設定の照明器具による通信路の占有状態を防止することが可能になり、優先権の無い設定の照明器具も確実に所望の信号を送信することが可能になる。
【0044】
図5は本発明の第3実施形態に係る照明装置を示す図、図6は図5に示す照明装置における各照明器具の構成図、図7は図6に示す各通信部の構成図で、これらの図を用いて以下に第3実施形態の説明を行う。ただし、下記説明において、識別の便宜上、図5に示す括弧内の符号30A〜30Dを適宜使用する。
【0045】
本照明装置は、図5に示すように、複数の照明器具30を信号線Nでいわゆる渡り接続して成り、各照明器具30は、図6に示すように、照明負荷12、記憶部13、人感センサ14および電源部17を第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として通信部31および制御部36を備えている。
【0046】
通信部31は、他の1つの照明器具30と個別に接続される信号線Nにそれぞれが接続される通信部311,312を有して成り、これら通信部311,312の各々は、低価格で高信頼性の双方向通信が可能で、一般的なマイコンに内蔵されているUART方式に従って構成される。
【0047】
すなわち、各通信部は、図7に示すように、マイコンにより成る制御部36のUART信号出力端子に接続される入力端子31aと、発振器31bと、入力端子31aおよび発振器31bの出力端子に2入力端子が接続されるNOR回路31cと、発振器31bの出力端子に入力端子が接続されるNOT回路31dと、入力端子31aおよびNOT回路31dの出力端子に2入力端子が接続されるNOR回路31eと、NOR回路31c,31eの出力端子にそれぞれベースが接続されるエミッタ接地のトランジスタQ311,Q312と、これらのコレクタにそれぞれ一端が接続される抵抗R311,312と、これらの他端にそれぞれ両端が接続されるタップ付きの巻線n31を有するとともに他の照明器具30側への信号線Nに接続される巻線n32を有するパルストランスT31と、抵抗R312の他端とグランドとの間に直列接続される抵抗R313,R314と、所定の電源ラインとグランドとの間に直列接続される抵抗R315,R316と、抵抗R313,R314の接続点および抵抗R315,R316の接続点にそれぞれ反転入力端子および非反転入力端子が接続されるコンパレータ31fと、この非反転入力端子および出力端子間に接続される抵抗R317と、コンパレータ31fの出力端子に接続されるモノマルチバイブレータ(例えば、一般的なロジックIC74HC123)31gと、この出力端子に接続されるとともに制御部36のUART信号入力端子に接続される出力端子31hとにより構成されている。
【0048】
ここで、上記構成の通信部の概略動作を説明する。入力端子31aにUART信号が入力されると、このUART信号は、この信号速度よりも早い周波数の信号で変調されて、互いに逆相となる変調UART信号としてトランジスタQ311,Q312から出力してパルストランスT31を駆動する。これにより、変調UART信号のデータが信号線Nを介して他の照明器具30に差動の電気信号で伝達される。一方、他の照明器具30から信号線NおよびパルストランスT31を介して変調UART信号が受信されると、受信された変調UART信号は、簡単なピークホールド回路を構成するモノマルチバイブレータ31gによりUART信号に復調されて制御部36のUART信号入力端子に入力する。
【0049】
図6に戻って、制御部36は、通信部31を介して他の照明器具30との通信処理を行う以外は、第1実施形態の制御部16と同様に構成される。例えば、各電源投入後、図5に示す同一の信号線Nで互いに接続された2つの照明器具30のうち、人の存在の検出結果を最初に送信した照明器具30におけるその同一の信号線Nに接続された通信部に対して、信号送信用の高い優先権を付与するように優先権の有る設定を行うとともに、人の存在の検出結果を最初に送信しなかった照明器具30における上記同一の信号線Nに接続された通信部に対して、信号送信用の低い優先権を付与するように優先権の無い設定を行う処理が各制御部36により実行される。
【0050】
次に、第3施形態の優先権の設定動作を説明する。ただし、電源投入前の各照明器具30は、優先権の有無が設定されていないあるいは優先権の無い設定になっているものとする。
【0051】
各電源投入後、例えば、図5に示す照明器具30A,30B,30Cのうち、人が最初に照明器具30Bの人感センサ14の検出エリア内に存在するようになると、人の存在の検出結果が照明器具30Bの通信部311,312からそれぞれ照明器具30Aの通信部312および照明器具30Cの通信部311に向けて送信される。
【0052】
この後、照明器具30Aにおいて、通信部312を介して人の存在の検出結果を電源投入後最初に受信すると、検出結果のデータに誤りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信信号を通信部312を介して照明器具30Bに返信するとともにその通信部312に対して優先権の無い設定を行う処理が実行される。これと平行して、照明器具30Cにおいて、通信部311を介して人の存在の検出結果を電源投入後最初に受信すると、検出結果のデータに誤りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信信号を通信部311を介して照明器具30Bに返信するとともにその通信部311に対して優先権の無い設定を行う処理が実行される。
【0053】
この後、照明器具30Bにおいて、電源投入後最初に人の存在の検出結果を送信した結果、照明器具30A,30Cからそれぞれ通信部311,312を介して正確に受信できた旨の返信信号を受信すると、それら通信部311,312に対して優先権の有る設定を行う処理が実行される。
【0054】
このようにして、同一の信号線Nで互いに接続された照明器具間毎に優先権の有無が設定されるので、設定された優先権の有無に従って送受信が行われる構成にすれば、信号衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0055】
図8は本発明の第4実施形態に係る照明装置における各照明器具の構成図、図9は図8に示すリレーの接点の動作説明図で、これらの図を用いて以下に第4実施形態の説明を行う。
【0056】
本照明装置は、複数の照明器具40を信号線Nで渡り接続して成り、各照明器具40は、図8に示すように、照明負荷12、記憶部13、人感センサ14、電源部17および制御部36を第3実施形態と同様に備えているほか、第3実施形態との相違点として通信部41を備えている。
【0057】
この通信部41は、通信部311,312に加えて、いわゆる2C接点のリレーRL41をさらに備えている。このリレーRL41は、図9に示すように、一対の信号線Nの一方(図では上方)に介設されるとともにその一方と通信部311におけるパルストランスT31の巻線n32の一端との間にも介設されるシーソータイプの接点S411と、一対の信号線Nの他方に介設されるとともにその他方と通信部312におけるパルストランスT31の巻線n32の一端との間にも介設されるシーソータイプの接点S412とを備え、当該照明器具40における電源部17がオフになると、図9(a)に示すように接点S411,S412を切り替えて、通信部311,312を信号線Nから切り離すとともに一対の信号線Nの各々を直結する一方、電源部17がオンになると、図9(b)に示すように接点S411,S412を切り替えて、一対の信号線Nの各々を遮断するとともに、遮断状態の信号線の一方の終端側に通信部311を接続して他方の終端側に通信部312を接続するものである。
【0058】
このようにリレーRL41をさらに設けると、通信部311,312の一方で受信した信号を他方から送信するバケツリレーのような通信方式に好適に対応可能となる。例えば、リレーRL41を具備しない場合、電源部17がオフであると、通信部311,312の一方で受信した信号が他方に送信されなくなって、信号の伝達が途中でストップすることになるが、リレーRL41を設けることにより、電源部17がオフになっても、一対の信号線Nの各々が直結状態となるので、信号がそのまま通過して信号の伝達が途中でストップする不具合が防止されるのである。
【0059】
図10は本発明の第5実施形態に係る照明装置を示す図、図11は図10に示す照明装置における各照明器具の構成図で、これらの図を用いて以下に第5実施形態の説明を行う
。ただし、下記説明において、識別の便宜上、図10に示す括弧内の符号50A〜50Dを適宜使用する。
【0060】
本照明装置は、図10に示すように、複数の照明器具50を信号線Nで渡り接続して成り、各照明器具50は、図11に示すように、通信部31、照明負荷12、記憶部13および電源部17を第3実施形態と同様に備えているほか、第3実施形態との相違点として、リモコンRCからの信号受信用のリモコン受信部55、およびマイコンにより成り当該照明器具50全般の制御などの処理を行う制御部56を備えている。
【0061】
ここで、この制御部56が有する各種処理機能を説明する。例えば、リモコン受信部55の受信状態を監視して、リモコンRCからリモコン受信部55を介して信号を受信すると、その信号のデータを通信部31を介して他の照明器具50に送信するなどの処理が実行される。また、通信部31を介して信号を受信すると、その信号のデータに誤りがないかのパリティチェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を通信部31を介してその信号の送信元に返信する処理が行われる。さらに、通信部31を介した他の照明器具50との相互の情報交換により照明負荷12を制御する処理が行われる。
【0062】
そして、第5実施形態の特徴として、所定のトリガの投入としてのリモコンRCからの「優先権確定」という特定の信号の入力後、各制御部56は、その特定の信号を最初に送信した照明器具50に対して、信号送信用の高い優先権を付与するように処理を行う。さらに詳述すると、図10に示す同一の信号線Nで互いに接続された2つの照明器具50のうち、特定の信号の入力後にその特定の信号を最初に送信した照明器具50における通信部に対して、信号送信用の高い優先権を付与するように優先権の有る設定を行うとともに、特定の信号の入力後にその特定の信号を最初に受信した他の照明器具50における通信部に対して、信号送信用の低い優先権を付与するように優先権の無い設定を行う処理が各制御部56により行われる。このため、各制御部56は、通信部311または通信部312を介して「優先権確定」という特定の信号を受信すると、この特定の信号を受信した通信部に対して優先権の無い設定を行う処理機能と、特定の信号の入力後最初にその特定の信号を送信した結果、通信部311,312を介して正確に受信できた旨の返信信号を受信すると、それら通信部311,312に対して優先権の有る設定を行う処理機能とを有するのである。なお、優先権の設定は、前に設定した優先権の設定を破棄するように、すなわち新しい設定で上書きするように行われる。
【0063】
さらに、各制御部56は、優先権の有無の設定が終了すると、これ以降、優先権の有無に従って種々のデータを送信する処理を行う。例えば、第1実施形態と同様の処理が行われる。
【0064】
次に、第5施形態の特徴となる動作を説明する。ただし、これから説明する各照明器具50は、優先権の有無が設定されていないあるいは優先権の無い設定になっているものとする。
【0065】
例えば、図10に示す照明器具50A,50B,50Cのうち、照明器具50Bに向けてリモコンRCから「優先権確定」という特定の信号が送信されたとすると、照明器具50Bにおいて、リモコン受信部55を介して特定の信号が受信され、この後、搬送信号を変えて、「優先権確定」という特定の信号が通信部311,312からそれぞれ照明器具50Aの通信部312および照明器具50Cの通信部312に向けて送信される。
【0066】
この後、照明器具50Aにおいて、通信部312を介して特定の信号を受信すると、この特定の信号のデータに誤りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信信号を通信部312を介して照明器具50Bに返信するとともにその特定の信号を受信した通信部312に対して優先権の無い設定を行う処理が実行される。これと平行して、照明器具50Cにおいて、通信部311を介して特定の信号を受信すると、この特定の信号のデータに誤りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信信号を通信部311を介して照明器具50Bに返信するとともにその特定の信号を受信した通信部311に対して優先権の無い設定を行う処理が実行される。
【0067】
この後、照明器具50Bにおいて、特定の信号の入力後最初にその特定の信号を送信した結果、通信部311,312を介して正確に受信できた旨の返信信号を受信すると、それら通信部311,312に対して優先権の有る設定を行う処理が実行される。
【0068】
以上により、優先権の有る設定が照明器具50Bにおける通信部311,312に対して行われるとともに、優先権の無い設定が照明器具50Aにおける通信部312および照明器具50Cにおける通信部311に対して行われる。このようにして、各通信部に優先権の有無が設定されると、第1実施形態と同様に、各照明器具間で、設定された優先権の有無に従って送受信が行われるので、信号衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0069】
また、優先権に不整合が生じる場合に対応可能となる。第1実施形態では、例えば、優先権の有る設定の照明器具(10Aとする)における電源が個別に切られて再度投入されると、照明器具10Aは優先権の無い設定に戻ってしまう。これは各種設定データが通常RAMなどの揮発性メモリに記憶されるからである。この後、照明器具10Bが人の存在の検出結果を照明器具10Aに送信したとすると、照明器具10Aにとっては、電源投入後、最初に人の存在の検出結果を受信したことになるので、受信した検出結果に誤りがなければ返信信号を照明器具10Bに返信するとともに自己の通信部11に対して優先権の無い設定を行う処理が実行されることになる。この結果、照明器具10A,10Bともに優先権の無い設定となり、優先権に不整合が生じる。この問題は、優先権の設定状態を不揮発性メモリに記憶させれば解決可能である。しかしながら、第3実施形態のように電源オフ時に信号がスルーで通過するような構成の場合や、信号線の配線経路が工事などで変更された場合には、不揮発性メモリを使用したとしても優先権不整合の問題が発生し得る。このような場合でも、第5実施形態のように、特定の信号で優先権を意識的に設定するようにすれば、優先権不整合の問題が解消されることになり、この結果、信号の損失(消失)を防止することが可能になる。
【0070】
図12は本発明の第6実施形態に係る照明装置を示す図、図13は図12に示す照明装置における各照明器具の構成図で、これらの図を用いて以下に第6実施形態の説明を行う。ただし、下記説明において、識別の便宜上、図12に示す括弧内の符号60A〜60Dを適宜使用する。
【0071】
本照明装置は、図12に示すように、複数の照明器具60を信号線Nで渡り接続して成り、各照明器具60は、図13に示すように、通信部31、照明負荷12、記憶部13、人感センサ14および電源部17を第3実施形態と同様に備えているほか、第3実施形態との相違点として制御部66を備えている。
【0072】
この制御部66は、他の照明器具60に返信信号を返信する場合、自己の優先権の有無を示す返信信号を返信する処理を行う以外は、第3実施形態の制御部36と同様に構成される。例えば、優先権の有無をそれぞれ1および0で示すフラグを付加するなどにより、返信信号に種類が設けられる。第6実施形態では、各照明器具60は、優先権の有る設定の通信部を介して返信を行う場合には、優先権の有る設定になっていることを示す特別な返信信号F1を使用し、優先権の無い設定の通信部を介して返信を行う場合には、返信信号F1でない返信信号F0を使用する構成になっている。
【0073】
次に、第6実施形態の特徴となる動作を説明する。ただし、照明器具60Aの通信部312に対しては優先権の有る設定、照明器具60Bの通信部311に対しては優先権の無い設定、照明器具60Bの通信部312に対しては優先権の有る設定、そして照明器具60Cの通信部311に対しては優先権の無い設定になっているものとする。
【0074】
照明器具60Aの電源部17が個別に切られて再度投入された後、照明器具60Bの人感センサ14が照明器具60Aの人感センサ14より先に人の存在を検出したとすると、人の存在の検出結果が照明器具60Bの通信部311,312からそれぞれ照明器具60Aの通信部312および照明器具60Cの通信部311に送信される。
【0075】
この後、照明器具60Aにおいて、通信部312を介して人の存在の検出結果を受信すると、通信部312を介して人の存在の検出結果を電源投入後最初に受信したことになるので、検出結果のデータに誤りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信信号F0を通信部312を介して照明器具60Bに返信するとともにその通信部312に対して優先権の無い設定を行う処理が実行される。これと平行して、照明器具60Cにおいて、通信部311を介して人の存在の検出結果を受信すると、検出結果のデータに誤りがないかのチェックを行って誤りがなければ、正確に受信できた旨の返信信号F0を通信部311を介して照明器具60Bに返信する処理が実行される。
【0076】
この後、照明器具60Bは、照明器具60A,60Cからそれぞれ通信部311,312を介して正確に受信できた旨の返信信号F0を受信することになる。この場合、照明器具60Aの通信部311,312には、それぞれ優先権の無い設定および優先権の有る設定になっているので、照明器具60A,60Bからそれぞれ返信信号F1および返信信号F0を受信すべきところ、双方から返信信号F0を受信したことにより、照明器具60Bは、照明器具60Aとの間で優先権の不整合が発生していることを認識することができる。
【0077】
これにより、優先権の不整合の自動修正が可能になる。例えば、照明器具60Bが自己の通信部311に対して優先権の有る設定に修正変更すれば、照明器具60Aと整合化のための再通信を行うことなく、最短時間で優先権の不整合を修正することが可能となる。
【0078】
図14は本発明の第7実施形態に係る照明装置を示す図、図15は図14に示す照明装置における各照明器具の構成図で、これらの図を用いて以下に第7実施形態の説明を行う。ただし、下記説明において、識別の便宜上、図14に示す括弧内の符号70A〜70Cを適宜使用する。
【0079】
本照明装置は、図14に示すように、複数の照明器具70を信号線Nで接続して成り、各照明器具70は、図15に示すように、照明負荷12、記憶部13、人感センサ14および電源部17を第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として他の複数の照明器具70と接続が可能な通信部71、および例えばマイコンにより成り当該照明器具70全般の制御などの処理を行う制御部76を備えている。
【0080】
ここで、この制御部76が有する種々の処理機能を説明する。例えば、人感センサ14の出力を監視して人感センサ14が検出エリア内に人の存在を検出すると、人の存在の検出結果を通信部71を介して他の照明器具70に送信する処理が行われる。また、通信部71を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を通信部71を介してその検出結果の送信元に返信する処理が行われる。さらに、通信部71を介した他の照明器具70との相互の情報交換により照明負荷12を制御する処理が行われる。
【0081】
そして、第7実施形態の特徴として、各電源投入後、各制御部76は、所定の信号を最初に送信した照明器具70に対して信号送信用の高い優先権を付与するように処理を少なくとも行う。さらに詳述すると、各電源投入後、各制御部76は、所定の信号として例えば人の存在の検出結果をより先に送信した照明器具70に対して、信号送信用の高い順位の優先権を設定する処理を行う。このため、各制御部76は、電源投入後、通信部71を介して人の存在の検出結果を受信すると、上記返信信号を、自己の優先権の順位を示すデータとともに通信部71を介してその検出結果の送信元に返信する処理機能を有する。すなわち、複数種類の返信信号が設けられるのである。また、各制御部76は、通信部71を介して正確に受信できた旨の返信信号を他の照明器具70の優先権の順位を示すデータとともに受信すると、受信した全ての順位を除く順位のうちでより高い順位の優先権を自己の通信部71に対して設定する処理機能を有する。
【0082】
ただし、優先権の順位を設定するまでは、各制御部76は、信号を受信した後に返信信号を返信する際、受信時点から擬似的なランダム時間が経過した後にその返信信号を返信する処理を行う。これにより、優先権の順位設定前における信号衝突の発生率を低減することができ、信号の損失を最小限にくい止めることができる。なお、これに限らず、本照明装置の照明器具70の台数を各照明器具70に予め記憶し、その台数と受信した返信信号の数とを比較することによって信号の衝突を検出し、これにより衝突を検出した場合には同一の信号を再送する構成でもよい。
【0083】
次に、第7実施形態の特徴となる優先権の設定動作を説明する。ただし、電源投入前の各照明器具70には、最も低い例えば順位3の優先権が設定されているものとする。
【0084】
各電源投入後、照明器具70A〜70Cのうち、人が最初に、例えば照明器具70Aの
人感センサ14の検出エリア内に存在するようになると、人の存在の検出結果が照明器具70Aから照明器具70B,70Cに送信される。
【0085】
この後、照明器具70Bにおいて、通信部71を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を、自己の優先権の順位3を示すデータとともに返信信号S3として、通信部71を介してその検出結果の送信元に返信する処理が行われる。また、これと前後して、照明器具70Cにおいて、通信部71を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を、自己の優先権の順位3を示すデータとともに返信信号S3として、通信部71を介してその検出結果の送信元に返信する処理が行われる。
【0086】
この後、照明器具70Aにおいて、通信部71を介して人の存在の検出結果を送信した結果、通信部71を介して、返信信号S3を、他の照明器具70B,70Cの優先権の順位3を示すデータとともに順次受信すると、受信した全ての順位3を除く順位のうちでより高い順位1の優先権を自己の通信部71に対して設定する処理が行われる。なお、このとき、信号の衝突により返信信号を受信しない場合には、再度同一の信号が送信される。
【0087】
この後、照明器具70A〜70Cのうち、例えば照明器具70Bの人感センサ14の検出エリア内に人が存在するようになると、人の存在の検出結果が照明器具70Bから照明器具70A,70Cに送信される。
【0088】
この後、照明器具70Aにおいて、通信部71を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を、自己の優先権の順位1を示すデータとともに返信信号S1として、通信部71を介してその検出結果の送信元に返信する処理が行われる。これと前後して、照明器具70Cにおいて、通信部71を介して人の存在の検出結果を受信すると、その検出結果のデータに誤りがないかのパリティチェックを行い、誤りがなければ正確に受信できた旨の返信信号を、自己の優先権の順位3を示すデータとともに返信信号S3として、通信部71を介してその検出結果の送信元に返信する処理が行われる。
【0089】
この後、照明器具70Bにおいて、通信部71を介して人の存在の検出結果を送信した結果、通信部71を介して、返信信号S1,S3を、それぞれ他の照明器具70A,70Cの優先権の順位1,3を示すデータとともに受信すると、受信した全ての順位1,3を除く順位のうちでより高い順位2の優先権を自己の通信部71に対して設定する処理が行われる。
【0090】
以上により、照明器具70A〜70Cに対してそれぞれ1〜3位の優先権が設定されることとなり、第1実施形態と同様に、照明器具70A〜照明器具70Cの各間で、設定された優先権の順位に従って送受信が行われる構成にすれば、信号衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0091】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明によれば、複数の照明器具を信号線で接続して構成される照明装置であって、前記照明器具は、他の照明器具と個別に接続される前記信号線に接続される1つまたは2つの送受信用の通信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、所定のトリガの投入後、所定の信号を最初に前記通信部を介して受信した場合には、その通信部を介して前記所定の信号に対する返信信号を返信するとともにその通信部に対して低い優先権を付与するように処理を行う一方、前記所定のトリガの投入後、前記所定の信号を最初に前記通信部を介して送信した結果、その通信部を介して前記所定の信号に対する返信信号を受信した場合には、その通信部に対して信号送信用の高い優先権を付与するように処理を行うことで前記所定の信号を最初に送信した照明器具に対して高い優先権を付与するので、高い優先権を付与するように処理が行われた照明器具と高い優先権を付与するように処理が行われなかった照明器具との間で、優先権の付与状態に従って送受信が行われる構成にすれば、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。また、優先権の競合状態を防止することもできる。
【0092】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の照明装置において、前記優先権には複数の優先順位があって、前記制御部は、前記優先権を付与するように処理を行った後、前記所定の信号に対する返信信号を、自己側の優先権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を行う一方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側の優先権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不整合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権の付与状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正する処理を行うので、優先権の付与状態の不整合を自動修正することができる。
【0093】
請求項記載の発明によれば、請求項1または2記載の照明装置において、前記制御部は、前記優先権を付与するように処理が行われる前はランダムな値を利用したタイミングで信号の送信処理を行うので、優先権を付与するように処理が行われる前、信号が衝突する確率を減少させることができる。
【0094】
請求項記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置において、前記所定のトリガの投入とは電源投入または外部送信機からの信号入力であるので、電源投入である場合には、優先権の付与のための手間が不要となる一方、外部送信機からの信号入力である場合には、例えば、優先権の付与状態の不整合を補正することが可能になる。
【0095】
請求項記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置において、前記優先権を付与するとは優先権を設定することであり、前記所定のトリガが投入されると、前記優先権の設定が初期化され、前記制御部は新たな優先権を設定する処理を行う構成であるが、この構成でも、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0096】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置において、前記所定の信号は、前記照明器具で使用される任意の信号または前記優先権付与用の特定の信号である構成であるが、この構成でも、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0097】
請求項7記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の照明器具において、前記制御部は、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われなかった場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間より長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行うので、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。
【0098】
請求項記載の発明によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の照明器具において、前記制御部は、当該制御部が属する照明器具に対して、高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、高い優先権を付与するように処理が行われなかった照明器具に対して信号の送信を許容する処理を行うので、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。また、通信路の独占防止が可能になる。
【0099】
請求項記載の発明によれば、複数の照明器具を信号線で接続して構成される照明装置であって、前記照明器具は、前記信号線に接続される送受信用の通信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行う制御部とを備え、前記制御部は、電源投入後、前記照明器具で使用される信号のうち、任意の信号を最初に前記通信部を介して受信した場合には、その通信部を介して前記任意の信号に対する返信信号を返信するとともにその通信部に対して低い優先権を付与するように処理を行う一方、電源投入後、前記任意の信号を最初に前記通信部を介して送信した結果、その通信部を介して前記任意の信号に対する返信信号を受信した場合には、その通信部に対して高い優先権を付与するように処理を行い、また、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具に対して低い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間より長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行い、また、前記優先権を付与するように処理を行った後、前記任意の信号に対する返信信号を、自己側の優先権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を行う一方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側の優先権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不整合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権の付与状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正する処理を行い、電源が投入されると、前記優先権の付与状態が初期化され、前記制御部は新たな優先権を設定する処理を行うので、信号の衝突を回避することが可能となり、情報の損失を防止することが可能になる。また、優先権の競合状態を防止することができ、優先権の付与状態の不整合を自動修正することができる。さらに、通信路の独占防止が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る照明装置における各照明器具の構成図である。
【図2】 第1実施形態に係る照明装置を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る照明装置を示す図である。
【図4】 図3に示す照明装置における各照明器具の構成図である。
【図5】 本発明の第3実施形態に係る照明装置を示す図である。
【図6】 図5に示す照明装置における各照明器具の構成図である。
【図7】 図6に示す各通信部の構成図である。
【図8】 本発明の第4実施形態に係る照明装置における各照明器具の構成図である。
【図9】 図8に示すリレーの接点の動作説明図である。
【図10】 本発明の第5実施形態に係る照明装置を示す図である。
【図11】 図10に示す照明装置における各照明器具の構成図である。
【図12】 本発明の第6実施形態に係る照明装置を示す図である。
【図13】 図12に示す照明装置における各照明器具の構成図である。
【図14】 本発明の第7実施形態に係る照明装置を示す図である。
【図15】 図14に示す照明装置における各照明器具の構成図である。
【図16】 親機を備える従来の照明装置を示す図である。
【図17】 分散処理型となる従来の照明装置を示す図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70 照明器具
11,31,41,71 通信部
12 照明負荷
13 記憶部
14 人感センサ
55 リモコン受信部
16,26,36,56,66,76 制御部
17 電源部
N 信号線

Claims (9)

  1. 複数の照明器具を信号線で接続して構成される照明装置であって、
    前記照明器具は、他の照明器具と個別に接続される前記信号線に接続される1つまたは2つの送受信用の通信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、所定のトリガの投入後、所定の信号を最初に前記通信部を介して受信した場合には、その通信部を介して前記所定の信号に対する返信信号を返信するとともにその通信部に対して低い優先権を付与するように処理を行う一方、前記所定のトリガの投入後、前記所定の信号を最初に前記通信部を介して送信した結果、その通信部を介して前記所定の信号に対する返信信号を受信した場合には、その通信部に対して信号送信用の高い優先権を付与するように処理を行うことで前記所定の信号を最初に送信した照明器具に対して高い優先権を付与する
    照明装置。
  2. 前記優先権には複数の優先順位があって、
    前記制御部は、前記優先権を付与するように処理を行った後、前記所定の信号に対する返信信号を、自己側の優先権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を行う一方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側の優先権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不整合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権の付与状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正する処理を行う
    請求項1記載の照明装置。
  3. 前記制御部は、前記優先権を付与するように処理が行われる前はランダムな値を利用したタイミングで信号の送信処理を行う請求項1または2記載の照明装置。
  4. 前記所定のトリガの投入とは電源投入または外部送信機からの信号入力である請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記優先権を付与するとは優先権を設定することであり、前記所定のトリガが投入されると、前記優先権の設定が初期化され、前記制御部は新たな優先権を設定する処理を行う請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 前記所定の信号は、前記照明器具で使用される任意の信号または前記
    優先権付与用の特定の信号である請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。
  7. 前記制御部は、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われなかった場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間より長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行う請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置。
  8. 前記制御部は、当該制御部が属する照明器具に対して、高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、高い優先権を付与するように処理が行われなかった照明器具に対して信号の送信を許容する処理を行う請求項1〜7のいずれかに記載の照明装置。
  9. 複数の照明器具を信号線で接続して構成される照明装置であって、
    前記照明器具は、前記信号線に接続される送受信用の通信部と、照明負荷と、前記通信部を介した他の照明器具との相互の情報交換により前記照明負荷の制御処理を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、
    電源投入後、前記照明器具で使用される信号のうち、任意の信号を最初に前記通信部を介して受信した場合には、その通信部を介して前記任意の信号に対する返信信号を返信す るとともにその通信部に対して低い優先権を付与するように処理を行う一方、電源投入後、前記任意の信号を最初に前記通信部を介して送信した結果、その通信部を介して前記任意の信号に対する返信信号を受信した場合には、その通信部に対して高い優先権を付与するように処理を行い、
    また、当該制御部が属する照明器具に対して高い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま所定時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行う一方、当該制御部が属する照明器具に対して低い優先権を付与するように処理が行われた場合には、前記通信部を介して信号を送信した後、その信号に対する返信信号を受信しないまま前記所定時間より長い時間が経過すると同一の信号を再度送信する処理を行い、
    また、前記優先権を付与するように処理を行った後、前記任意の信号に対する返信信号を、自己側の優先権の付与状態を示す情報とともに返信する処理を行う一方、前記通信部を介して受信した他の照明器具側の優先権の付与状態と自己側の優先権の付与状態との間に不整合が生じていると、前記他の照明器具側の優先権の付与状態を利用して自己側の優先権の付与状態を修正する処理を行い、
    電源が投入されると、前記優先権の付与状態が初期化され、前記制御部は新たな優先権を設定する処理を行う
    照明装置。
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