JP2003224570A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2003224570A
JP2003224570A JP2002019257A JP2002019257A JP2003224570A JP 2003224570 A JP2003224570 A JP 2003224570A JP 2002019257 A JP2002019257 A JP 2002019257A JP 2002019257 A JP2002019257 A JP 2002019257A JP 2003224570 A JP2003224570 A JP 2003224570A
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JP2002019257A
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Juichi Kawashima
寿一 川島
Shigeo Goshima
成夫 五島
Yoshinobu Murakami
善宣 村上
Nariyuki Yamauchi
得志 山内
Hiroo Kawaminami
博生 川南
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の通信装置との互換性を保ちながら新たな
機能を容易に追加できる通信装置を提供する。 【解決手段】送信元の通信機器A1は休止期間TAの経
過を待って相手先の通信機器A2に通信信号Vsを送信
し、通信信号Vsの送信処理完了から待ち時間WAが経
過したら特別符号SDを信号線1に送信する。受信側の
通信機器A2は、通信信号Vsの受信完了時点から待ち
時間WAのカウントダウンを開始し、待ち時間WAのカ
ウントダウンが終了するまでの間に特別符号SDを受信
する。よって、既存の通信装置Bnとの互換性を保ちな
がら、特別符号SDを利用して新たな機能を容易に追加
することができ、しかも、新たな機能の追加に伴って余
分なリソースを消費することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の通信機器間
あるいは複数の親機と子機の間で同一の信号線を介して
データ通信を行う通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の通信機器が同一の信号線上
にバス接続されてなる通信装置では、信号線を流れる通
信信号を確実に区別するために信号線をアイドル状態
(何れの通信機器もバスにアクセスしていない状態)と
する期間(休止期間)が必要となる。例えば、シリアル
通信の規格であるIEEE1394では上述のようなア
イドル状態の期間をギャップ期間と呼んでいる。そし
て、多対多のデータ通信を行う分散型の通信装置におい
ては、信号線の未使用時間が休止期間を超えれば他の通
信機器によって信号線が使用されていないと判断してい
る。また、親機と子機の間で1対多(あるいは1対1)
のデータ通信を行う通信装置においては、親機からの問
い合わせに対する子機の返信を受信するために上記休止
期間が利用される。さらに、通信機器として内部処理の
処理時間が遅いものと早いものとが混在する場合、処理
時間の遅い通信機器にて通信信号に基づく内部処理が完
了するまでの時間を確保するために休止期間を設ける必
要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記分散型
の通信装置において、既存の通信装置に新たな機能を追
加しようとする場合、データ(例えばコマンドデータ)
の割り当てに使用するリソースに余裕がなければデータ
の情報量(通信信号のデータ長)を増やす必要がある。
しかしながら、データの情報量を増やすために数ビット
あるいは数バイトを追加すると、通信信号が長くなって
既存の通信装置との互換性が失われてしまう虞がある。
また、分散型の通信装置(通信システム)として、米国
エシェロン社が開発したLonWorks(登録商標)によるLO
N(Local Operating Network)(登録商標)が普及しつ
つあるが、このシステムでは全ての通信機器に衝突検知
処理を含む複雑なプロトコルスタックを実装すると同時
にそれぞれ固有のアドレスが割り当てられており、新た
な機能の追加が容易ではあるものの、処理能力の高いC
PUや大容量の記憶装置等が必要となってコストが高く
ついてしまう。なお、開始符号と停止符号の間にデータ
が位置する信号フォーマットの通信信号を送受信し、通
信信号の中に信号線をアイドル状態とする休止期間を設
け、その休止期間の直前直後のデータを特殊なデータと
して取り扱うようにしたものが提案されている(特開2
000−196630号公報参照)が、新たな機能を追
加しようとしても追加される機能を盛り込んだプロトコ
ルを設定する必要があるから機能の追加には不向きであ
る。
【0004】一方、親機と子機からなる通信装置の従来
例として、例えば、親機と固有のアドレスが割り当てら
れた複数の子機からなり、親機からは各子機に対するア
ドレス信号及び制御信号を所定の休止期間を介して順次
送出するとともに、各子機からは上記休止期間に親機に
対して監視信号を送信するもの(特開平11−1352
69号公報参照)や、親機により複数の子機をポーリン
グし、子機から親機へのデータ送信を、親機から子機へ
の伝送信号に設けた信号返送期間に行うようにしたもの
(特開平5−22777号公報参照)がある。しかしな
がら、前者のものでは、子機から親機へデータを送信す
る際に必ず親機からの制御信号の送信が必要となる。同
様に、後者のもののようなポーリング/セレクティング
方式では、親機が各子機を常時ポーリングしてデータ送
信の有無を確認する必要があるから、送信待ちのデータ
を持たない子機に対してもポーリングが行われることで
通信処理の負担が大きくなって親機や子機に高い処理能
力が要求される。特に後者の公報に記載されているよう
に遠隔から負荷の動作を制御するものにあっては、煩雑
にデータ通信が行われないにもかかわらず常時ポーリン
グを行うために高い処理能力が必要となってコストがか
かるという問題がある。なお、データ通信が煩雑に行わ
れない状況においては、送信データがある場合にのみ親
機から子機へデータを送信し、親機からの問い合わせが
あった場合にのみ子機から親機へデータを送信するとい
う方式のものを用いれば、子機に高い処理能力が要求さ
れない。しかしながら、子機から親機にデータを送信す
る場合、親機から子機に定期的に問い合わせを行う必要
が生じるから、結局のところ上記ポーリング/セレクテ
ィング方式と同様に子機が常時通信処理を行わなければ
ならず、余分な処理能力が必要となってコストが高くつ
くことになる。
【0005】請求項1の発明は上記前者の問題に鑑みて
為されたものであり、その目的は、既存の通信装置との
互換性を保ちながら新たな機能を容易に追加することが
できる通信装置を提供することにある。
【0006】また、請求項2の発明は上記後者の問題に
鑑みて為されたものであり、その目的は、親機による常
時ポーリングを行わずに子機から親機へ自発的にデータ
送信が行える通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、同一の信号線上に接続され、開
始符号と停止符号の間にデータが位置する信号フォーマ
ットを持った通信信号を互いに信号線を介して送受信す
る複数の通信機器からなり、通信機器から通信信号を送
信する場合に先の通信信号の停止符号と後の通信信号の
開始符号との間に信号線に信号を送出しない休止期間を
設けてなる通信装置において、各通信機器は、通信信号
に含めることのできない特別符号を通信信号送信後の所
定期間内に送受信するとともに当該特別符号の送信後に
休止期間を開始することを特徴とし、既存の通信装置と
の間で通信信号を送受信することが可能であり、既存の
通信装置との互換性を保ちながら特別符号を利用して新
たな機能を容易に追加することができる。
【0008】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、1乃至複数の親機と、同一の信号線で各親機と接
続されるとともに固有のアドレスが割り当てられた1乃
至複数の子機とを備え、開始符号と停止符号の間に宛先
アドレスを含むデータが位置する信号フォーマットを持
った通信信号を親機から送信するとともに通信信号を送
信する場合に先の通信信号の停止符号と後の通信信号の
開始符号との間に信号線に信号を送出しない休止期間を
設け、各子機は、受信した通信信号の宛先アドレスが自
己のアドレスと一致した場合に当該通信信号を取得し、
且つ取得した通信信号のデータに応じた処理を行い、当
該データが親機からの問い合わせに関するデータであれ
ば当該問い合わせに対する返信データを休止期間内に設
けた返信待ち時間内に親機に送信し、親機に対して自発
的に通知する必要のあるデータが有る場合に当該情報を
データとして含む通信信号を休止期間の開始から所定期
間が経過した後に送信することを特徴とし、通信装置の
トラフィックが少ない場合に子機から自発的にデータを
送信することができるため、親機による常時ポーリング
を行わずに子機から親機へ自発的にデータ送信が行え
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、子機は、何れかの親機から通信信号が送信され且つ
その通信信号が宛先の子機に対して返信を要求する問い
合わせコマンドを含まない場合に当該通信信号送信後の
一定期間であって休止期間よりも長くない期間内に自発
的に通信信号を送信することを特徴とし、親機に対する
返信信号と衝突する虞が無く、複数の子機から自発的に
通信信号が送信された場合にしか衝突が発生しないか
ら、信号線上で衝突が生じる確率を低減することができ
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、子機は、信号線上に通信信号がなくなった時点から
休止期間以上の所定時間が経過した後に自発的に通信信
号を送信することを特徴とし、子機の自発的な通信信号
の送受信に対して親機の通信信号の送受信を優先させる
ことができる。
【0011】請求項5の発明は、請求項2又は3又は4
の発明において、子機は、信号線上に信号が流れていな
いことを確認した場合に自発的に通信信号を送信するこ
とを特徴とし、信号線上で信号が衝突する確率を低減さ
せることができる。
【0012】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、親機又は子機の少なくとも何れか一方は、自らが送
信した通信信号を受信し当該受信信号に含まれるデータ
と送信したデータを比較し、両データが一致しない場合
に同一のデータを再送信することを特徴とし、通信信号
が送信されなくなる不動作の確率を低減することができ
る。
【0013】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、親機又は子機の少なくとも何れか一方は、通信信号
を再送信する場合に先の通信信号の送信終了時点から休
止期間よりも長くない時間であって各親機並びに子機毎
に任意に設定される遅延時間が経過した後に通信信号を
再送信することを特徴とし、再送信における衝突の発生
を防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の通信
装置は、図1に示すように既存の通信機器Bj(j=
1,2,…,n)とともに2線式の信号線1に接続され
た通信機器Ai(i=1,2)で構成される。これら2
種類の通信機器Ai,Bjは、少なくとも信号線1を介
して互いにデータ伝送を行う通信制御部を備えるととも
にそれぞれに固有のアドレスが割り当てられ、図2に示
すように開始符号STと停止符号EDの間に宛先アドレ
ス、送信元アドレス並びにコマンドなどのデータDAが
位置する信号フォーマットを持った通信信号Vsを互い
に信号線1を介して送受信する。また、信号線1上にお
ける通信信号Vsの衝突を回避するために先の通信信号
Vsの停止符号EDと後の通信信号Vsの開始符号ST
との間に信号線1に信号を送出しない休止期間TAを設
けている。
【0015】ここで、既存の通信機器Bjにおける通信
信号Vsの受信処理について図3のフローチャート並び
に図4のタイミングチャートを参照して説明する。例え
ば、信号線1上に通信信号Vsが存在しない状況におい
て、通信機器B1からB2にデータを送信する場合を考
える。まず、送信元の通信機器B1では、信号線1上に
通信信号Vsが存在するか否かを判断し(ステップS
1)、通信信号Vsが存在しなければ(信号線1がアイ
ドル状態であれば)、タイマ時間をカウントアップし
(ステップS2)、さらにタイマ時間が所定の休止期間
TAを経過したか否かを判断し(ステップS3)、タイ
マ時間が休止期間TAを経過するまでの間、上記ステッ
プS1〜ステップS3の処理を繰り返す。
【0016】タイマ時間が休止期間TAを経過すれば送
信データの有無を判断し(ステップS4)、送信データ
があれば上記信号フォーマットに則って通信信号Vs1
により相手先の通信機器B2にデータを送信する処理を
行う(ステップS5)。そして、送信処理が完了するま
での間、ステップS1〜ステップS6の処理を繰り返
し、通信号Vs1の送信処理が完了したらタイマ時間を
クリア(ステップS7)した後、信号線1上の信号を監
視する状態に戻る(ステップS1)。ここで、他にも送
信データが有る場合、通信機器B1ではステップS1〜
ステップS3の処理を繰り返してタイマ時間が休止期間
TAを経過するまで待ち、タイマ時間が休止期間TAを
経過すれば、次の送信データを送る通信信号Vs2の送
信が完了するまでステップS1〜ステップS6の処理を
繰り返す。
【0017】一方、受信する側の通信機器B2でも同じ
処理を行っており、信号線1上に通信信号Vsが存在す
るか否かを判断する(ステップS1)。いま、信号線1
上に通信機器B1から送信された通信信号Vs1が存在
するので、信号線1より受信した通信信号Vs1をバッ
ファに取り込みつつ停止符号EDの受信を待ち(ステッ
プS8)、ステップS1,S2,S8,S3の処理を繰
り返す。そして、停止符号EDを受信して通信信号Vs
1の受信を完了したら、通信信号Vs1を作業メモリに
格納し、データDAに含まれる宛先アドレスが自己のア
ドレスに一致するか否かを判断し、一致すればデータD
Aに含まれるコマンドに基づく処理等を実行し、一致し
なければ作業メモリに格納した通信信号Vs1を破棄す
る。
【0018】また、通信機器B2では通信信号Vs1の
受信が完了したらタイマ時間をクリアし(ステップS1
0)、上記ステップS1〜ステップS3の処理を繰り返
してタイマ時間のカウントを行う。そして、通信機器B
1から送信された次の通信信号Vs2を受信すると(ス
テップS1)、通信機器B2では信号線1より受信した
通信信号Vs2をバッファに取り込みつつ停止符号ED
の受信を待ち(ステップS8)、停止符号EDを受信し
て通信信号Vs2の受信を完了するまでステップS1,
S2,S8,S3の処理を繰り返す。ここで、通信信号
Vs2で送信されてきたデータが応答を要求するコマン
ド等であった場合、通信機器B2ではタイマ時間が休止
期間TAを経過した後にステップS4〜ステップS7の
処理を行って応答用のデータを通信機器B1に返信す
る。
【0019】次に本発明に係る通信機器A1,A2の送
受信処理を図5及び図6のフローチャート並びに図7の
タイムチャートを参照して説明する。例えば、信号線1
上に通信信号Vsが存在しない状況において、通信機器
A1からA2にデータを送信する場合を考える。
【0020】まず、送信元の通信機器A1では図3にお
けるステップS1〜ステップS3の処理を繰り返してタ
イマ時間が休止期間TAを経過するまで待ち、タイマ時
間が休止期間TAを経過すれば、通信信号Vs1により
相手先の通信機器A2にデータを送信する処理を行う
(図3のステップS5)。そして、データの送信処理が
完了するまで待ち(図5のステップS5,S6)、通信
信号Vs1の送信処理が完了したら、特別符号SDを送
信するまでの待ち時間WAのカウントダウンを行い(図
5のステップS11)、図7に示すように待ち時間WA
のカウントダウンが終了したら特別符号SDを信号線1
に送信(図5のステップS12)し、送信処理を終了し
て図3のステップS1に戻る。
【0021】一方、受信する側の通信機器A2では、信
号線1上に通信信号Vsが存在するか否かを判断し(図
3、図5のステップS1)、信号線1より受信した通信
信号Vs1をバッファに取り込みつつ停止符号EDの受
信完了を待ち(図6のステップS8)、図3のステップ
S1,S2,S8,S3の処理を繰り返す。そして、停
止符号EDの受信を完了した時点で待ち時間WAのカウ
ントダウンを開始し(図6のステップS13)、待ち時
間WAのカウントダウンが終了するまでの間は特別符号
SDの受信の有無を監視する(図6のステップS13〜
S15)。待ち時間WAのカウントダウンが終了する前
に特別符号SDを受信すれば、通信信号Vs1並びに特
別符号SDを作業メモリに格納し(図6のステップS1
6)、データDAに含まれる宛先アドレスが自己のアド
レスに一致するか否かを判断し、一致すればデータDA
に含まれるコマンドに基づく処理等を実行するとともに
特別符号SDに基づく処理を実行し、一致しなければ作
業メモリに格納した通信信号Vs1並びに特別符号SD
を破棄する。なお、特別符号SDを受信することなく待
ち時間WAのカウントダウンが終了した場合、通信信号
Vs1を作業メモリに格納し(図6のステップS1
7)、宛先アドレスの確認結果に応じて上記の処理を実
行する。
【0022】上述のような手順により通信機器A1,A
2の間で通信信号Vs及び特別符号SDの伝送が行われ
る。なお、通信機器Aiにおける通信信号Vsの伝送手
順は既存の通信機器Bjと共通であるから、2種類の通
信機器Ai,Bjの間で通信信号Vsの伝送が可能であ
ることはいうまでもない。
【0023】ここで、特別符号SDとしては通信信号V
sのデータDAに含まれるコマンドの拡張ビットや受信
完了通知(ACK)の返信要求ビット等の種々のものが
利用可能であり、要するに通信機器Aiで予め整合され
た内容のものであればよい。例えば、既存の通信装置で
は通信信号Vsの受信確認ができない場合でも、特別符
号SDを上記受信完了通知(ACK)の返信要求と定義
すれば、通信機器A1から特別符号SDが付加された通
信信号Vsを送信し、通信信号Vs並びに特別符号SD
を受信した通信機器A2から受信完了通知(ACK)を
送信元の通信機器A1に返信するから、受信完了通知が
返信されなければ、送信元の通信機器A1において通信
信号Vsの再送信等の適切な処置を行うことができ、通
信装置が不動作となる確率を低減することが可能とな
る。あるいは、既存の通信装置に伝送エラーのチェック
機能がない場合であっても、特別符号SDをパリティコ
ードに利用すれば、受信側の通信機器Aiで特別符号S
Dに基づいて通信信号Vsの伝送誤りをチェックするこ
とができるから、誤動作の確率を低減することが可能と
なる。
【0024】上述のように本実施形態の通信装置では、
既存の通信装置との互換性を保ちながら、特別符号SD
を利用して新たな機能を容易に追加することができ、し
かも、新たな機能の追加に伴って余分なリソースを消費
することがない。なお、図8に示すように電源供給装置
2を信号線1に接続し、信号線1を介して通信機器A
i,Bjに電源を供給するようにしても構わない。
【0025】ところで、通信機器Aiに比較して既存の
通信機器Bjの動作速度が遅い場合に、通信機器Bjに
おいて受信した通信信号Vsに対する返信処理が確実に
行われるようにするために、通信機器Bjの内部処理を
待つ待機期間と通信機器Bjから通信信号Vsを返信す
る返信期間とを休止期間TA内に設けるようにしてもよ
い。このような待機期間及び返信期間を設けた場合にお
ける通信信号Vsの送受信処理について図9のフローチ
ャートを参照して説明する。但し、基本的な処理は図3
のフローチャートと共通であるから、共通する処理につ
いては詳しい説明を省略する。
【0026】例えば、通信機器A1から送信された通信
信号Vsに対して通信機器B1より通信信号Vsを返信
する場合を考える。なお、通信機器A1から通信信号V
sを送信する手順については説明を省略する。受信側の
通信機器B1では、通信機器A1から送信された通信信
号Vsを受信(ステップS1〜S10)した後、通信機
器A1に対する返信データがなければ(ステップS1
8)、タイマ時間が休止期間TAを経過するまでの間、
ステップS1〜ステップS3の処理を繰り返す。この場
合、通信機器B1では休止期間TAの間に必要な処理を
行うことができる。
【0027】一方、通信信号Vsに含まれるデータDA
が応答を要求するものであって通信機器A1に対する返
信データが有れば(ステップS18)、待機時間のカウ
ントダウンを開始(ステップS19)し、待機時間のカ
ウントダウンが終了するまでの間に必要な処理を実行す
る(ステップS19,S20)。そして、待機時間のカ
ウントダウンが終了したら送信処理を実行して通信機器
A1に返信用の通信信号Vsを送信する(ステップS
5)。
【0028】而して、待機時間を設けたことで動作速度
の遅い通信機器Bjが混在する場合でも通信機器Bjの
返信処理を確実に実行することができる。
【0029】(実施形態2)本実施形態の通信装置は、
図10に示すように複数の親機MAi(i=1,2)
と、複数の子機SLj(j=1,2,…,n)とが2線
式の信号線1により接続されて構成されている。親機M
Ai並びに子機SLjは、実施形態1と同様に少なくと
も信号線1を介して互いにデータ伝送を行う通信制御部
を備えるとともにそれぞれに固有のアドレスが割り当て
られる。親機MAiは、図11(a)に示すように開始
符号ST、宛先の子機アドレスADs、送信データDA
及び停止符号EDからなる信号フォーマットを持った通
信信号Vxを子機SLjへ送信する。ここで、信号線1
上における通信信号Vxの衝突を回避するために先の通
信信号Vxの停止符号EDと後の通信信号Vxの開始符
号STとの間に信号線1に信号を送出しない休止期間T
Bを設けている。なお、この休止期間TBは通信信号V
xを受信した子機SLjにおける処理を待つための待機
時間TRと、親機MAiからの問い合わせに対して子機
SLjから返信信号を送信するための返信待ち時間TW
とからなる。
【0030】次に、親機MAiから子機SLjへ通信信
号Vsを送信する手順を図12のフローチャート及び図
14を参照して説明する。
【0031】親機MAiは、子機SLjから自発的に送
信される通信信号Vkの受信の有無を監視しているが
(ステップS100)、これについては後述する。そし
て、通信信号Vkを受信しない状況において、親機MA
iは送信データがあれば(ステップS102)、信号線
1上に通信信号Vx,Vkが存在するか否かを判断し、
通信信号Vx,Vkが存在しなければ最後の通信信号V
x,Vkの送信完了から所定の休止期間TBを経過する
まで待って通信信号Vxの送信処理を行い(ステップS
103)、送信データがなければ子機SLjからの通信
信号Vkの受信待ち状態に戻る(ステップS100)。
親機MAiでは、送信データが子機SLjの制御に関わ
る制御コマンドではなく子機SLjに対する問い合わせ
のコマンドデータであるか否かを判別し(ステップS1
04)、制御コマンドであれば子機SLjからの通信信
号Vkの受信待ち状態に戻り(ステップS100)、問
い合わせのコマンドデータであれば通信信号Vxの送信
完了時点(停止符号EDの送信完了時点)から待機時間
TRが経過するまで待ち(ステップS105)、待機時
間TRが経過した時点で返信待ち時間TWのカウントダ
ウンを開始するとともに子機SLjからの返信信号の有
無を判断する(ステップP106)。そして、返信待ち
時間TW内に子機SLjからの返信信号を受信すれば返
信信号の受信処理を行い(ステップS107)、受信処
理完了後に子機SLjからの通信信号Vkの受信待ち状
態に戻る(ステップS100)。また、子機SLjから
の返信信号を受信することなく返信待ち時間TWが経過
した場合にも子機SLjからの通信信号Vkの受信待ち
状態に戻る(ステップS100)。
【0032】次に、子機SLjにおける通信信号Vxの
受信手順並びに通信信号Vkの送信手順を図13のフロ
ーチャート及び図14を参照して説明する。
【0033】子機SLjは信号線1上の通信信号Vxを
監視しており(ステップS200)、親機MAiから送
信された通信信号Vxを受信し、受信した通信信号Vx
の宛先(子機)アドレスADsが自己のアドレスに一致
するか否かを判断し(ステップS201)、一致すれば
データDAに含まれるコマンドを解析して当該コマンド
に基づく処理等を実行する(ステップS202)。な
お、宛先アドレスADsが自己のアドレスに一致しなけ
れば当該通信信号Vxを破棄する。さらに子機SLjで
は、コマンドが問い合わせコマンドである場合に返信が
必要か否かを判断し(ステップS203)、返信が必要
であれば通信信号Vxの受信完了時点(停止符号EDの
受信完了時点)から待機時間TRが経過するまで待ち
(ステップS204)、待機時間TRが経過した後に返
信信号の送信処理を行い(ステップP205)、送信処
理完了後に親機MAiからの通信信号Vxの受信待ち状
態に戻る(ステップS200)。ここで、例えば親機M
A1が問い合わせコマンドを含む通信信号Vxを子機S
L1に送信した場合、他の親機MA2では通信信号Vx
を受信してそのコマンドデータを解析することにより自
分以外の親機MA1が子機SL1に対して問い合わせコ
マンドを送った通信信号Vxであることが判断できる。
このため、子機SL1からの返信信号に宛先の親機MA
1のアドレスが含まれていなくても送信元の親機MA1
のみがその返信信号を受信処理することができ、他の親
機MA2ではその返信信号を無視する。なお、返信が必
要でなく且つ自発的に送信すべき送信データもない場合
も親機MAiからの通信信号Vxの受信待ち状態に戻る
(ステップS206)。
【0034】続いて、本実施形態の特徴である子機SL
jから親機MAiへの自発的な通信信号Vkの送受信手
順について説明する。この通信信号Vkの信号フォーマ
ットは、図11(b)に示すようなものであって親機M
Aiから子機SLjへの通信信号Vxの信号フォーマッ
トとほぼ共通であるが、通信信号Vxの信号長mよりも
短い信号長n(<m)を有する点が異なる。
【0035】而して、親機MAiからの問い合わせとは
無関係に自発的に親機MAiに送信しなければならない
送信データが有る場合、その子機SLjは信号線1上に
信号がなくなった時点から所定時間(少なくとも休止期
間TBよりも短くない時間)が経過するまで待ち(ステ
ップS207)、上記所定時間が経過した後に通信信号
Vkの送信処理を行い(ステップS205)、送信処理
完了後に親機MAiからの通信信号Vxの受信待ち状態
に戻る(ステップS200)。
【0036】一方、親機MAiは子機SLjから自発的
に送信される通信信号Vkの受信の有無を監視しており
(ステップS200)、受信した信号の信号長m,nに
基づいて受信信号が他の親機MAiが送信した通信信号
Vxであるか、子機SLjが自発的に送信した通信信号
Vkであるかを判断するとともに、通信信号Vkの宛先
アドレスADmが自己のアドレスに一致するか否かで何
れの親機MAiに対して送信された通信信号Vkである
かを判別する(ステップS201)。このような手順で
子機SLjと親機MAiとの間で子機SLjから自発的
に送信される通信信号Vkの送受信が可能となる。
【0037】而して従来例においては、子機から親機へ
のデータ伝送は親機からの問い合わせに対する返信のみ
しか行えなかったが、通信装置のトラフィックが少ない
場合に子機SLjから自発的にデータを送信することが
できるため、親機MAiが各子機SLjを常時ポーリン
グする必要がなく、親機MAiの負担が減るとともに高
機能のリソースが不要となり、コスト上昇を抑えつつ子
機SLjから親機MAiへ自発的にデータを送信するこ
とができるようになる。なお、本実施形態では親機MA
iから子機SLjへの通信信号Vxの信号長mと、子機
SLjから自発的に送信される通信信号Vkの信号長n
とを異ならせることで両者を判別しているが、図15に
示すように開始符号STの次に2種類の通信信号Vx,
Vkを区別するためのフラッグFLを挿入し、通信信号
Vx,Vkの信号フォーマットを同一のものとしてもよ
い。また、図16に示すように電源供給装置2を信号線
1に接続し、信号線1を介して親機MAi並びに子機S
Ljに電源を供給するようにしても構わない。
【0038】(実施形態3)本実施形態の通信装置は、
図17に示すように実施形態2における子機SL1〜S
L3を通信制御部を有する照明器具、親機MA1を照明
器具SL1〜SL3の状態を監視する監視装置、親機M
A2を照明器具SL1〜SL3を点滅制御する制御装置
としたものである。制御装置MA2は、例えば壁スイッ
チ等の操作スイッチの操作に応じて対応する照明器具S
L1〜SL3の点灯又は消灯のための制御コマンドを含
む通信信号Vxを送信するものである。照明器具SL1
〜SL3は、白熱灯や蛍光灯のような光源、点灯回路
部、光源の寿命末期等の異常を検出する異常検出部、並
びに通信制御部等を具備し、通信信号Vxを受信し制御
コマンドに応じて点灯回路部を制御することにより光源
の点滅を行う。監視装置MA1は、問い合わせコマンド
を含む通信信号Vxを照明器具SL1〜SL3に送信し
照明器具SL1〜SL3からの返信信号によって各照明
器具SL1〜SL3の状態を監視するものである。
【0039】ここで、本実施形態における照明器具SL
1〜SL3は、例えば寿命により光源が点灯しなくなっ
たことを異常検出部で検出した場合、その異常を自発的
に監視装置MA1に知らせるために通信信号Vkを送信
する。すなわち、図18に示すように異常検出部で異常
が検出された照明器具SL1はトラフィックの少ないと
きに通信信号Vkにより自己のアドレスを監視装置MA
1に送信する。この通信信号Vkを受信した監視装置M
A1は、送信元の照明器具SL1に対して問い合わせコ
マンドを含む通信信号Vxを送信する。照明器具SL1
では通信信号Vxを受信すると検出した異常内容(ラン
プ切れ)を知らせるデータを含んだ返信信号を監視装置
MA1に返信する。返信信号を受信した監視装置MA1
において照明器具SL1の光源が寿命で点灯しなくなっ
たことを知ることができる。但し、通信信号Vkに異常
内容を知らせるデータを含めて送信すれば、監視装置M
A1からの問い合わせの手順を省くことができる。
【0040】このように本実施形態では、監視装置MA
1が各照明器具SL1〜SL3を常時ポーリングしなく
ても状態の監視が行えるものである。
【0041】(実施形態4)本実施形態の通信装置を構
成する子機SLjのブロック図を図19に示す。但し、
本実施形態の通信装置は実施形態2とほぼ共通の構成及
び動作を有するため、共通の構成要素には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0042】子機SLjは、RS485用のトランシー
バICやパルストランス等からなり信号線1に信号を送
信したり信号線1から信号を取り込む送受信変換手段1
0と、シフトレジスタ等を具備し送受信変換手段10に
て取り込んだ受信信号のアドレスADやデータDAを一
時的に保存する受信手段11と、バイナリカウンタやク
ロック素子等で構成されたタイマ処理手段12と、マイ
クロコンピュータからなる制御手段13と、シフトレジ
スタ等を具備して制御手段13から出力された送信デー
タを一時的に保存し送受信変換手段10に出力する送信
手段14とを備えている。但し、受信手段11、タイマ
処理手段12並びに送信手段14をハードウェアで構成
する代わりに制御手段13のマイコンに実装されるソフ
トウェア(プログラム)で同じ機能を持たせることも可
能である。
【0043】次に、子機SLjにおける送受信処理につ
いて図20のフローチャートを参照して説明する。
【0044】親機MAiからの通信信号Vxを受信する
と受信手段11のシフトレジスタに順次格納されて受信
処理が行われ(ステップS300、S302)、停止符
号EDが格納されて通信信号Vxの受信が完了すれば
(ステップS303)、タイマ処理手段12のバイナリ
カウンタがリセットされて時間カウントがクリアされる
(ステップS304)。制御手段13は受信手段11の
シフトレジスタから通信信号Vxを順次読み出して送信
データに含まれるコマンドを解析し(ステップS30
5)、さらにステップS300,S301,S306の
処理が繰り返されてタイマ処理手段12のバイナリカウ
ンタのカウント値が待機時間TRに相当する値に達する
のを待つ。ここで、親機MAiから送信されたコマンド
が問い合わせコマンドであれば、その問い合わせに対す
る返信データを準備して送信手段14のシフトレジスタ
に格納する。そして、タイマ処理手段12のバイナリカ
ウンタのカウント値が待機時間TRに相当する値に達す
る、すなわち通信信号Vxの受信完了時点から待機時間
TRが経過したら、制御手段13は親機MAiに対する
返信データの有無を判断し(ステップS307)、返信
データがあれば送信手段14に準備した返信データを送
受信変換手段10を通じて信号線1上に送出する送信処
理を行い(ステップS308)、送信処理が正常に終了
すればタイマ処理手段12の時間カウントをクリア(ス
テップS309,S310)して通信信号Vxの受信待
ち状態に戻る(ステップS300)。なお、何らかのト
ラブルで返信データの送信処理が正常に終了しなければ
時間カウントをクリアせずに通信信号Vxの受信待ち状
態に戻る(ステップS309,S300)。
【0045】一方、返信データが無い場合、制御手段1
3は親機MAiに対して自発的に送信すべきデータ(自
発送信データ)の有無を判断し(ステップS311)、
自発送信データがあれば送信手段14から送受信変換手
段10を通じて自発送信データを含む通信信号Vkを信
号線1上に送出する送信処理を行い(ステップS31
2)、送信処理が正常に終了すればタイマ処理手段12
の時間カウントをクリア(ステップS309,S31
0)して通信信号Vxの受信待ち状態に戻る(ステップ
S300)。なお、何らかのトラブルで通信信号Vkの
送信処理が正常に終了しなければ時間カウントをクリア
せずに通信信号Vxの受信待ち状態に戻る(ステップS
309,S300)。また、自発送信データが無い場合
も時間カウントをクリアせずに通信信号Vxの受信待ち
状態に戻る(ステップS311,S300)。
【0046】而して本実施形態では、何れかの親機MA
iから通信信号Vxが送信され且つその通信信号Vxが
問い合わせコマンドを含まない、すなわち宛先の子機S
Ljから返信データが送信されない場合に、待機時間T
Rの経過後の返信待ち時間TW内に子機SLjから通信
信号Vkを送信するから、親機MAiに対する返信信号
と衝突する虞が無く、複数の子機SLjから自発送信デ
ータを含む通信信号Vkが送信された場合にしか衝突が
発生しない。このため、実施形態2に比較して信号線1
上で衝突が生じる確率を低減することができる。
【0047】(実施形態5)本実施形態の構成は実施形
態4と同一であるから図示並びに説明を省略し、本実施
形態の特徴である子機SLjにおける送受信処理につい
てのみ説明する。
【0048】本実施形態における送受信処理が実施形態
4と異なる点は、図21のフローチャートに示すよう
に、子機SLjが自発送信データを有する場合に、タイ
マ処理手段12による時間カウントが休止期間TBより
も長い時間に設定された閾値Thを超えるまで待ってか
ら自発送信データ含む通信信号Vkの送信処理を行う点
にある(ステップS313参照)。
【0049】而して、信号線1上のトラフィックが多い
場合に子機SLjの自発送信データの送受信が行われる
と親機MAiの通信信号Vxの送受信が遅延してしまう
が、本実施形態によれば子機SLjの自発送信データの
送受信に対して親機MAiの通信信号Vxの送受信を優
先させることができる。
【0050】(実施形態6)本実施形態の構成は実施形
態4と同一であるから図示並びに説明を省略し、本実施
形態の特徴である子機SLjにおける送受信処理につい
てのみ説明する。
【0051】本実施形態における送受信処理が実施形態
4又は5と異なる点は、自発送信データを送信する際に
信号線1上の信号の有無を確認し、信号のない状態が所
定時間以上継続したときにのみ通信信号Vkの送信処理
を行う点にある。
【0052】すなわち、本実施形態においては、図20
又は図21のフローチャートにおける自発送信データの
送信処理(ステップS312)の前に図22のフローチ
ャートに示すような処理を行っている。子機SLjの制
御手段13は、受信手段11への信号の格納状況に基づ
いて信号線1上の信号の有無を定期的に監視し(ステッ
プS314)、信号が有れば通信信号Vkの送信を禁止
し(ステップS315)、タイマ処理手段12における
時間カウントをクリアする(ステップS316)。一
方、信号が無ければ、タイマ処理手段12による時間カ
ウントが行われ(ステップS317)、カウント値が休
止期間TBを超えたか否かを判断し(ステップS31
8)、カウント値が休止期間TBを超えた時点で通信信
号Vkの送信を許可する(ステップS319)。
【0053】このように本実施形態では、自発送信デー
タを送信する際に信号線1上の信号の有無を確認し、信
号のない状態が所定時間以上継続したときにのみ通信信
号Vkの送信処理を行うため、信号線1上で信号が衝突
する確率を低減させることができる。
【0054】(実施形態7)本実施形態の構成は実施形
態4と同一であるから図示並びに説明を省略し、本実施
形態の特徴である子機SLjにおける送受信処理につい
てのみ説明する。
【0055】図19に示した子機SLjの構成では、受
信手段11と送信手段14が送受信変換手段10並びに
信号線1を介して物理的に接続されているため、送信手
段14より送受信変換手段10を通じて信号線1に送出
した信号を受信手段11にて受信することが可能であ
る。そこで、本実施形態においては、送信手段14より
送受信変換手段10を通じて信号線1に送出した通信信
号Vkと、このとき受信手段11にて同時に受信した信
号Vk’とを制御手段13により比較し、両信号Vk,
Vk’が一致しない場合に通信信号Vkを再送信する点
に特徴がある。
【0056】以下、図23のフローチャートを参照して
本実施形態の特徴である再送信処理について説明する。
【0057】制御手段13は、図20又は図21のフロ
ーチャートにおける自発送信データの送信処理(ステッ
プS312)を開始すると、送信手段14から送受信変
換手段10を介して信号線1に通信信号Vkを送信し
(ステップS400)、同時に送受信変換手段10を介
して信号線1上の通信信号Vkを受信して受信手段11
に格納させ(ステップS401)、停止符号EDの送信
及び受信を完了したら(ステップS402)、送信手段
14に格納されている自発送信データ(送信内容)と、
受信手段11に格納されている受信信号Vk’に含まれ
るデータDA(受信内容)とが一致するか否かを判別し
(ステップS403)、両者が一致すれば処理を終了し
て図20又は図21のフローチャートにおけるステップ
S310の処理に戻る。
【0058】一方、自発送信データと受信信号Vk’に
含まれるデータDAが一致しなければ、制御手段13は
タイマ処理手段12による時間カウントをクリアし(ス
テップS404)、タイマ処理手段12による時間カウ
ントが所定の遅延時間を超えるまで待機する(ステップ
S405、S406)。そして、時間カウントが遅延時
間を超えれば、制御手段13はステップS400に戻っ
て通信信号Vkの送信処理を再度実行し、自発送信デー
タと受信信号Vk’に含まれるデータDAが一致するま
で上記処理を繰り返す。
【0059】而して本実施形態によれば、自己の通信信
号Vkを受信して衝突等の不具合が生じずに正常に送信
されたか否かを常時監視し、不具合があった場合に通信
信号Vkを再送信する処理を行うため、通信信号Vkが
送信されなくなる不動作の確率を低減することができ
る。なお、親機MAiにおいても自己の通信信号Vxを
受信して衝突の有無を判断し、衝突があった場合に通信
信号Vxを再送信する処理を行うことが望ましい。
【0060】ところで、信号の衝突が発生した場合に送
信元の複数の子機SLjについて再送信処理の遅延時間
が同一であると、再送信しても再度衝突が生じてしまう
虞がある。このような再衝突を防ぐには、再送信処理を
実行する毎に遅延時間を設定し直すようにすればよい。
例えば、図24のフローチャートに示すように自発送信
データと受信信号Vk’に含まれるデータDAが一致し
ないと判断した場合に、制御手段13にて遅延時間を設
定する(ステップS407)。なお、制御手段13を構
成するマイコンのプログラムカウンタや起動時からのタ
イムカウント値等を用いて発生させたランダムな値を遅
延時間とすればよい。これにより、再送信における衝突
の発生を防ぐことができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明は、同一の信号線上に接
続され、開始符号と停止符号の間にデータが位置する信
号フォーマットを持った通信信号を互いに信号線を介し
て送受信する複数の通信機器からなり、通信機器から通
信信号を送信する場合に先の通信信号の停止符号と後の
通信信号の開始符号との間に信号線に信号を送出しない
休止期間を設けてなる通信装置において、各通信機器
は、通信信号に含めることのできない特別符号を通信信
号送信後の所定期間内に送受信するとともに当該特別符
号の送信後に休止期間を開始するので、既存の通信装置
との間で通信信号を送受信することが可能であり、既存
の通信装置との互換性を保ちながら特別符号を利用して
新たな機能を容易に追加することができるという効果が
ある。
【0062】請求項2の発明は、1乃至複数の親機と、
同一の信号線で各親機と接続されるとともに固有のアド
レスが割り当てられた1乃至複数の子機とを備え、開始
符号と停止符号の間に宛先アドレスを含むデータが位置
する信号フォーマットを持った通信信号を親機から送信
するとともに通信信号を送信する場合に先の通信信号の
停止符号と後の通信信号の開始符号との間に信号線に信
号を送出しない休止期間を設け、各子機は、受信した通
信信号の宛先アドレスが自己のアドレスと一致した場合
に当該通信信号を取得し、且つ取得した通信信号のデー
タに応じた処理を行い、当該データが親機からの問い合
わせに関するデータであれば当該問い合わせに対する返
信データを休止期間内に設けた返信待ち時間内に親機に
送信し、親機に対して自発的に通知する必要のあるデー
タが有る場合に当該情報をデータとして含む通信信号を
休止期間の開始から所定期間が経過した後に送信するの
で、通信装置のトラフィックが少ない場合に子機から自
発的にデータを送信することができるため、親機による
常時ポーリングを行わずに子機から親機へ自発的にデー
タ送信が行えるという効果がある。
【0063】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、子機は、何れかの親機から通信信号が送信され且つ
その通信信号が宛先の子機に対して返信を要求する問い
合わせコマンドを含まない場合に当該通信信号送信後の
一定期間であって休止期間よりも長くない期間内に自発
的に通信信号を送信するので、親機に対する返信信号と
衝突する虞が無く、複数の子機から自発的に通信信号が
送信された場合にしか衝突が発生しないから、信号線上
で衝突が生じる確率を低減することができるという効果
がある。
【0064】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、子機は、信号線上に通信信号がなくなった時点から
休止期間以上の所定時間が経過した後に自発的に通信信
号を送信するので、子機の自発的な通信信号の送受信に
対して親機の通信信号の送受信を優先させることができ
るという効果がある。
【0065】請求項5の発明は、請求項2又は3又は4
の発明において、子機は、信号線上に信号が流れていな
いことを確認した場合に自発的に通信信号を送信するの
で、信号線上で信号が衝突する確率を低減させることが
できるという効果がある。
【0066】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、親機又は子機の少なくとも何れか一方は、自らが送
信した通信信号を受信し当該受信信号に含まれるデータ
と送信したデータを比較し、両データが一致しない場合
に同一のデータを再送信するので、通信信号が送信され
なくなる不動作の確率を低減することができるという効
果がある。
【0067】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、親機又は子機の少なくとも何れか一方は、通信信号
を再送信する場合に先の通信信号の送信終了時点から休
止期間よりも長くない時間であって各親機並びに子機毎
に任意に設定される遅延時間が経過した後に通信信号を
再送信するので、再送信における衝突の発生を防ぐこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の概略構成図である。
【図2】同上における通信信号の信号フォーマットであ
る。
【図3】同上の動作説明用のフローチャートである。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上の動作説明用のフローチャートである。
【図6】同上の動作説明用のフローチャートである。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】同上の他の概略構成図である。
【図9】同上の動作説明用のフローチャートである。
【図10】実施形態2の概略構成図である。
【図11】(a)は同上における通信信号Vxの信号フ
ォーマット、(b)は通信信号Vkの信号フォーマット
である。
【図12】同上の動作説明用のフローチャートである。
【図13】同上の動作説明用のフローチャートである。
【図14】同上の動作説明図である。
【図15】同上における通信信号Vx,Vkの信号フォ
ーマットである。
【図16】同上の他の概略構成図である。
【図17】実施形態3の概略構成図である。
【図18】同上の動作説明図である。
【図19】実施形態4における子機のブロック図であ
る。
【図20】同上の動作説明用のフローチャートである。
【図21】実施形態5の動作説明用のフローチャートで
ある。
【図22】実施形態6の動作説明用のフローチャートで
ある。
【図23】実施形態7の動作説明用のフローチャートで
ある。
【図24】同上の動作説明用のフローチャートである。
【符号の説明】
A1,A2 通信機器 1 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 善宣 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山内 得志 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 川南 博生 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5K032 AA04 CA01 CD01 DA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の信号線上に接続され、開始符号と
    停止符号の間にデータが位置する信号フォーマットを持
    った通信信号を互いに信号線を介して送受信する複数の
    通信機器からなり、通信機器から通信信号を送信する場
    合に先の通信信号の停止符号と後の通信信号の開始符号
    との間に信号線に信号を送出しない休止期間を設けてな
    る通信装置において、各通信機器は、通信信号に含める
    ことのできない特別符号を通信信号送信後の所定期間内
    に送受信するとともに当該特別符号の送信後に休止期間
    を開始することを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 1乃至複数の親機と、同一の信号線で各
    親機と接続されるとともに固有のアドレスが割り当てら
    れた1乃至複数の子機とを備え、開始符号と停止符号の
    間に宛先アドレスを含むデータが位置する信号フォーマ
    ットを持った通信信号を親機から送信するとともに通信
    信号を送信する場合に先の通信信号の停止符号と後の通
    信信号の開始符号との間に信号線に信号を送出しない休
    止期間を設け、各子機は、受信した通信信号の宛先アド
    レスが自己のアドレスと一致した場合に当該通信信号を
    取得し、且つ取得した通信信号のデータに応じた処理を
    行い、当該データが親機からの問い合わせに関するデー
    タであれば当該問い合わせに対する返信データを休止期
    間内に設けた返信待ち時間内に親機に送信し、親機に対
    して自発的に通知する必要のあるデータが有る場合に当
    該情報をデータとして含む通信信号を休止期間の開始か
    ら所定期間が経過した後に送信することを特徴とする通
    信装置。
  3. 【請求項3】 子機は、何れかの親機から通信信号が送
    信され且つその通信信号が宛先の子機に対して返信を要
    求する問い合わせコマンドを含まない場合に当該通信信
    号送信後の一定期間であって休止期間よりも長くない期
    間内に自発的に通信信号を送信することを特徴とする請
    求項2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 子機は、信号線上に通信信号がなくなっ
    た時点から休止期間以上の所定時間が経過した後に自発
    的に通信信号を送信することを特徴とする請求項2記載
    の通信装置。
  5. 【請求項5】 子機は、信号線上に信号が流れていない
    ことを確認した場合に自発的に通信信号を送信すること
    を特徴とする請求項2又は3又は4記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 親機又は子機の少なくとも何れか一方
    は、自らが送信した通信信号を受信し当該受信信号に含
    まれるデータと送信したデータを比較し、両データが一
    致しない場合に同一のデータを再送信することを特徴と
    する請求項5記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 親機又は子機の少なくとも何れか一方
    は、通信信号を再送信する場合に先の通信信号の送信終
    了時点から休止期間よりも長くない時間であって各親機
    並びに子機毎に任意に設定される遅延時間が経過した後
    に通信信号を再送信することを特徴とする請求項6記載
    の通信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012099998A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Kawamura Electric Inc 非同期シリアル通信方法

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