JP2001001857A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2001001857A
JP2001001857A JP11173787A JP17378799A JP2001001857A JP 2001001857 A JP2001001857 A JP 2001001857A JP 11173787 A JP11173787 A JP 11173787A JP 17378799 A JP17378799 A JP 17378799A JP 2001001857 A JP2001001857 A JP 2001001857A
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vehicle
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airbag bag
seat
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JP11173787A
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Shuichi Ishimoto
修一 石本
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員が車両内側部に寄り掛かった姿勢の場合
においてもエアバッグ袋体の展開性能を確保する。 【解決手段】エアバッグ袋体16は、シート17に着座
した乗員24の頭部24Bの車両外側に位置するシート
ベルト22のショルダベルト部26に沿って膨張展開
し、乗員24の頭部24Bを保護するようになってい
る。また、エアバッグ袋体16は上部が下部の内部に折
り込まれ上下方向に二つ折りされた後、先端部が車両外
側となるように蛇腹状に折り畳まれており、膨張展開初
期に車両前方斜め外側へ向かって展開するようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インフレータから
ガスを噴出させ、このガスによって頭部保護エアバッグ
袋体をシートベルトのショルダベルト部に沿って膨張展
開させる頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の側突とロールオーバーにおけるシ
ートに着座した乗員の頭部保護性能を向上させるべく、
シートベルトのショルダベルト部に沿ってエアバッグ袋
体を膨張させる頭部保護エアバッグ装置の一例が特開平
6−64493号公報に示されている。
【0003】図17に示される如く、この頭部保護エア
バッグ装置におけるシートベルト200は、乗員202
の車両外側となる肩部202Aから他方側の下方へ向か
って斜めに延設されるショルダベルト部204と、乗員
202の腰部202Bの左右一方の片側から他側へ延設
されるラップベルト部206とを有している。また、シ
ョルダベルト部204は、それぞれ中間ガイドである第
1アンカー208と第2アンカー210とによってガイ
ドされ、ショルダベルト部204が乗員202に良好に
フィットするようになっている。また、側突時等には、
インフレータから噴出したガスによって、図17に二点
鎖線で示される如く、ショルダベルト部204が膨張す
る。この際、ショルダベルト部204の第1アンカー2
08と第2アンカー210との間の部位204Aが大き
く膨張するので、乗員202の頭部202C及び顔が、
横方向の加速度により、膨張したショルダベルト部20
4の部位204Aに当接するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような頭部保護エアバッグ装置においては、図18に
示される如く、ショルダベルト部204が、チューブ2
12、ウエビング214、カバー216の三層構造とな
っており、インフレータからのガスが図17に示すバッ
クル装置218及びタングプレート220に形成された
ガス流路を通ってショルダベルト部204のチューブ2
12内に瞬時に充填される構成となっている。即ち、シ
ョルダベルト部204自体にエアバッグ袋体の機能を持
たせた構成となっている。このため、ショルダベルト部
204自体が厚くなり、しなやかさが損なわれるので、
ショルダベルト部204の使用性及び装着感が悪化す
る。
【0005】これを改善すべく、本出願人は特願平10
−317822において、着座乗員の頭部車両外側に位
置するショルダベルト部に、ショルダベルトと別体のエ
アバッグ袋体を相対的に摺動可能に配設し、側突時又は
ロールオーバ時にエアバッグ袋体をショルダベルトに沿
って膨張展開する装置を提案したが、この頭部保護エア
バッグ装置においては、シートベルトの使用性及び装着
感は向上できるものの、乗員がサイドドアガラス等の車
室内側部に寄り掛かった姿勢の場合におけるエアバッグ
袋体展開性の点で改善の余地があった。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、乗員が車室内
側部に寄り掛かった姿勢の場合においてもエアバッグ袋
体の展開性能を確保するこできる頭部保護エアバッグ装
置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、シートに内蔵されたインフレータと、シートバック
のサイドドア側上部から繰り出されるシートベルトのシ
ョルダベルト部に沿って折り畳まれた状態で配設された
エアバッグ袋体と、を備え、前記エアバッグ袋体が展開
初期に前記ショルダベルト部に沿って、車両前方斜め外
側へ向かって展開することを特徴とする。
【0008】従って、センサが車両の側突またはロール
オーバーを検出すると、インフレータがガスを噴出す
る。このガスにより、エアバッグ袋体は、シートに着座
した乗員頭部の車両外側に位置するシートベルトのショ
ルダベルト部に沿って膨張展開して、乗員頭部を保護す
る。この際、エアバッグ袋体は展開初期に車両前方斜め
外側へ向かって展開する。この結果、乗員が車室内側部
に寄り掛かった姿勢の場合においても、エアバッグ袋体
が展開初期に乗員と車室内側部との間に向かって膨張展
開する。このため、乗員が車室内側部に寄り掛かった姿
勢の場合においても、乗員の頭部と車室内側部との間に
エアバッグ袋体を確実に膨張展開させることができ、エ
アバッグ袋体によって乗員の頭部を確実に保護すること
ができる。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグ袋体
は、上下方向に折り畳まれると共に先端部が車両外側と
なるように蛇腹折りされていることを特徴とする。
【0010】従って、請求項1記載の内容に加えて、エ
アバッグ袋体は展開初期に上下に折り畳まれた状態で車
両前方且つ斜め外側へ向かって膨張展開する。次いで、
上方に、向かって展開してエアバッグ袋体が最終展開形
状となる。従って、乗員が車室内側部に寄り掛かった姿
勢においても、よりスムーズにエアバッグ袋体を展開さ
せることができる。
【0011】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグ袋体
は、前記エアバッグ袋体の後端部に形成されインフレー
タと接続されたガス流入部と、乗員の側頭部をカバーす
る膨張室と、前記エアバッグ袋体内に形成され、前記ガ
ス流入部から略直線状に前方へ向かって延び、その前端
部において前記膨張室と連通して膨張用ガスを前記膨張
室内に供給可能な小断面の連通部と、を有することを特
徴とする。
【0012】従って、請求項2記載の内容に加えて、イ
ンフレータから噴出した膨張用ガスは、真先にガス流入
部から略直線状に延びる小断面の連通部に供給される。
この結果、膨張室が上下方向に折り畳まれた状態のま
ま、連通部が車両前方且つ外側に向かって膨張展開す
る。次いで、膨張用ガスが連通部の前端部から膨張室内
へと供給されて、エアバッグ袋体が上方へ向かって膨張
展開し最終形状となる。このため、展開初期にエアバッ
グ袋体を乗員の側頭部と対向する位置へ素早く展開させ
ることが可能となり、更にエアバッグ袋体展開性能の向
上を図ることができる。
【0013】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記小断面の連通部
が、縫製、インナチューブ、仕切り布の何れかで形成さ
れていることを特徴とする。
【0014】従って、簡単な構成によって請求項3記載
の効果を達成できる。また、縫製の範囲や縫製糸の強
度、インナチューブの径や長さ、仕切り布の幅寸法や長
さ等によりエアバッグ袋体展開性能を調整できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の頭部保護エアバッグ装置
の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0016】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車両(車幅)内側
方向を示す。
【0017】図1に示される如く、本実施形態の頭部保
護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセ
ンサ12と、作動することによりガスを噴出するインフ
レータ14と、頭部保護エアバッグ袋体16と、を主要
構成要素として構成されている。センサ12は、図示を
省略したBピラー(センタピラー)の下端部付近等に配
設されている。また、インフレータ14はフロントシー
ト17のシートバック18のシートバックフレーム(図
示省略)に固定されており、前述したセンサ12と接続
されている。従って、センサ12が側突状態を検出する
と、インフレータ14が作動するようになっている。
【0018】シート17には、3点式シートベルト22
が配設されている。シートベルト22は、乗員24のサ
イドドア側(車両外側)の肩部24Aの上方に延設され
たシートバック18のサイドドア側上部18Aから、シ
ートバック18の他方のサイド下部18Bへ向けて斜め
に延設されるショルダベルト部26と、前記サイドドア
側上部18Aの下方となるシートクッションフレーム3
0のサイド後部30Aから前記サイド下部18Bへ向け
て延設されるラップベルト部28とを有している。ま
た、ショルダベルト部26とラップベルト部28との境
にはタングプレート32が摺動可能に取付けられてお
り、このタングプレート32は、バックル装置34に着
脱可能に連結されている。なお、バックル装置34はシ
ートクッションフレーム30のサイド後部30Bに取付
けられており、ラップベルト部28の端部28Aは、ベ
ルトアンカー36を介してシートクッションフレーム3
0のサイド後部30Aに取付けられている。
【0019】図2に示される如く、シートベルト22の
ショルダベルト部26は、シートバック18のサイドド
ア側上部18A内へ延設されており、延設部26Aはリ
トラクタ38(図1参照)に達している。なお、シート
バックフレーム40内には、筒状のベルトガイド42が
シート幅方向に沿って取付けられている。また、シート
バック18の上サイド部18A内には、エアバッグ袋体
16が、折り畳まれた状態で格納されている。エアバッ
グ袋体16は、シートパッド44に形成された切欠46
内に収納されており、この切欠46を覆うシート表皮4
8の部位48Aには、ショルダベルト部26を挿通する
ための、スリット50がシート幅方向に沿って形成され
ている。
【0020】図1に示される如く、スリット50からは
上方に延びる脆弱部52が形成されており、この脆弱部
52はエアバッグ袋体展開時に、エアバッグ袋体16の
膨張展開圧によって破断し、シート表皮48の部位48
Aが展開するようになっている。また、インフレータ1
4とエアバッグ袋体16のガス流入部16Aとは、ガス
供給用ホース54で連結されており、インフレータ14
から噴出したガスは、ガス供給用ホース54を通ってエ
アバッグ袋体16内に送られるようになっている。
【0021】図2に示される如く、エアバッグ袋体16
は、ショルダベルト部26の上面側のみに配設されてお
り、エアバッグ袋体16には複数本(本実施形態では、
前後方向に所定の間隔を開けて2本)の帯状布等から成
るガイド56が配設されている。
【0022】図5に示される如く、これらのガイド56
はエアバッグ袋体16とでループ状に配設され両端部5
6A、56Bがエアバッグ袋体16に縫製等によって固
定されており、これらのガイド56のループ内にショル
ダベルト部26が挿通されている。
【0023】なお、図3に示される如く、エアバッグ袋
体16の折り畳む前の形状は、前後方向に延びる長尺状
の袋体とされており、後端部16Bの下部からチューブ
状のガス流入部16Aが後方へ向けて突出している。
【0024】また、エアバッグ袋体16を折り畳む際に
は、先ず、図4及び図5に示される如く、エアバッグ袋
体16の上部16Cを下部16Dの内部に折り込む。次
に、図6及び図7に示される如く、エアバッグ袋体16
を上下方向(上部を下部の車幅方向内側となる側)に二
つ折りする。最後に、図8に示される如く、エアバッグ
袋体16の先端部16Eが、シートへの取付状態におい
て車両外方となるように、エアバッグ袋体16を蛇腹状
に折り畳み、接着剤、ラップ等の折り畳み形状保持手段
によって、折り畳み形状に保持する。
【0025】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0026】本実施形態では、センサ12が車両の側突
を検出すると、インフレータ14がガスを噴出する。こ
のガスにより、エアバッグ袋体16は、図1に三点鎖線
で示される如く、シート17に着座した乗員24の頭部
24Bの車両外側に位置するショルダベルト部26の部
位に沿って膨張展開する。この際、スリット50が形成
されたシート表皮48の部位48Aは、エアバッグ袋体
16の膨張圧によって、スリット50から上方に延びる
脆弱部52が破断し展開する。
【0027】また、エアバッグ袋体16が図6及び図7
に示される如く、上下方向に二つ折りされているため、
エアバッグ袋体16はインフレータ14から送られた膨
張用ガスによって、上方でなく前方へ向かって展開す
る。更に、エアバッグ袋体16が図8に示される如く、
先端部16Eがシートへの取付状態において車両外方と
なるように蛇腹状に折り畳まれているため、エアバッグ
袋体16はインフレータ14から送られた膨張用ガスに
よって、車両内方でなく車両外方へ向かって展開する。
この結果、エアバッグ袋体16は、展開初期に車両前方
斜め外側(図1の矢印A方向)へ向かって展開する。
【0028】このため、乗員24がサイドドアガラス等
の車室内側部に寄り掛かった姿勢の場合においても、上
下に折り畳まれたエアバッグ袋体16がショルダベルト
部26の上方となる乗員24の首部の横に存在する空間
に向かって展開し、その後、上方に展開することで、エ
アバッグ袋体16を乗員24の頭部24Bと車室内側部
(例えば、ドアガラス)との間に素早く展開させること
ができ、乗員24の頭部24Bを確実に保護することが
できる。なお、エアバッグ袋体16によって、乗員24
の頭部24Bだけでなく首部も拘束されるため、頭部2
4Bが車両外方へ大きく振られるのを抑制でき、乗員2
4の首部も保護することが可能である。
【0029】しかも、本実施形態では、エアバッグ袋体
16をショルダベルト部26に対して別体で且つ両者が
相対的に摺動可能に配設したため、ショルダベルト部2
6自体を薄軟とすることができ、ショルダベルト部26
の使用性及び装着感も向上できる。
【0030】また、本実施形態では、シート17が3点
式シートベルト22を有し、インフレータ14がシート
バック18に内蔵され、エアバッグ袋体16がシートバ
ック18のサイドドア側上部18Aから繰り出されるシ
ョルダベルト部26に沿って配設されているため、頭部
保護エアバッグ装置10をシート17側だけで構成でき
る。即ち、頭部保護エアバッグ装置10の一部をBピラ
ー等の車体側に配設する必要がない。このため、本実施
形態の頭部保護エアバッグ装置10は、コンバーチブル
車にも適用可能である。また、シート17を交換するこ
とにより、既存の車両にも容易に適用できる。
【0031】なお、本実施形態では、図6及び図7に示
される如く、エアバッグ袋体16を上下方向(上部を下
部の車幅方向内側となる側)に二つ折りしたが、これに
代えて、エアバッグ袋体16を上部を下部の車幅方向外
側となる側に二つ折りしても良い。また、本実施形態で
は、図8に示される如く、エアバッグ袋体16の先端部
16Eが、シートへの取付状態において車両外側となる
ように、エアバッグ袋体16を蛇腹状に折り畳んだが、
展開時のエアバッグ袋体16が必要以上に車両外側へ展
開する場合には、図9に示される如く、エアバッグ袋体
16の後端部16Bをシートへの取付状態において車両
内側(車幅方向内側)となるように一旦蛇腹状に折り畳
んだ後、更に、先端部16Eが車両外側となるように、
エアバッグ袋体16を蛇腹状に折り畳んだ構成としても
良い。
【0032】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の
第2実施形態を図10及び図11に従って説明する。
【0033】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】図10に示される如く、本実施形態では、
エアバッグ袋体16内にガス流入部16Aから略直線状
に前方へ向かって延びる連通部16Fが形成されてい
る。この連通部16Fは、エアバッグ袋体16の下部を
縫製糸60によって縫製することで形成されており、連
通部16Fは先端部16Gにおいて、乗員の側頭部をカ
バーする膨張室16Hと連通している。また、図11に
示される如く、連通部16Fは、膨張室16Hに比べて
小断面となっている。なお、エアバッグ袋体16の折り
畳み形状は第1実施形態と同一である。
【0035】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0036】本実施形態では、インフレータ14から噴
出した膨張用ガスは、真先にガス流入部16Aから略直
線状に延びる小断面の連通部16Fに供給される。この
結果、膨張室16Hが上下方向に折り畳まれた状態のま
ま、連通部16Fがシート17に着座した乗員24の頭
部24Bの車両外側に位置するショルダベルト部26の
部位に沿って車両前方且つ外側に向かって膨張展開す
る。次いで、膨張用ガスが連通部16Fの前端部16G
から膨張室16H内へと供給されて、エアバッグ袋体1
6が上方へ向かって膨張展開し最終形状となる。このた
め、展開初期にエアバッグ袋体16を乗員24の頭部2
4Bの車両外側(側頭部)と対向する位置へ素早く展開
させることが可能となり、更にエアバッグ袋体展開性能
の向上を図ることができる。
【0037】また、本実施形態では、小断面の連通部1
6Fがエアバッグ袋体16の下部を縫製糸60によって
縫製することで形成されているため構成が簡単であると
共に、縫製範囲や縫製糸60の強度を変えることにより
エアバッグ袋体展開性能を調整できる。
【0038】なお、本実施形態では、図11に示される
如く、エアバッグ袋体16の下部を糸60によって縫製
することで連通部16Fを形成したが、これに代えて、
図12及び図13に示される如く、エアバッグ袋体16
内の下部にインナチューブ62を縫製糸60によって縫
製した構成としても良い。この場合には、インナチュー
ブ62の径Rや長さLを変えることによりエアバッグ袋
体展開性能を調整できる。例えば、図14に示される如
く、縫製糸64またはティアシーム等によってインナチ
ューブ62の径Rを小さくすることもできる。
【0039】また、本実施形態では、図11に示される
如く、エアバッグ袋体16の下部を縫製糸60によって
縫製することで連通部16Fを形成したが、これに代え
て、図15及び図16に示される如く、エアバッグ袋体
16内の下部を仕切り布66で仕切ることで連通部16
Fを形成しても良い。この場合には、仕切り布66の幅
寸法Wや長さLを変えることによりエアバッグ袋体展開
性能を調整できる。
【0040】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、フロア中央部にロールオーバを検出する
センサを追加することで、車両のロールオーバー時にも
頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ袋体を展開させる
ようにするこができる。また、上記各実施形態では、シ
ート17に3点式シートベルト22(リトラクタ38)
を配設した構成について説明したが、本発明の頭部保護
エアバッグ装置は、リトラクタをBピラー(センタピラ
ー)の下部に配設し、Bピラーの上部に配設されたスリ
ップジョイントにて折り返された3点式シートベルト
を、エアバッグ袋体が格納されたシートバック18のサ
イドドア側上部18Aに通し、サイドドア側上部18A
から繰り出す構成としても良い。また、エアバッグ袋体
16の縫製部は、接着等の他の方法によって接合しても
良い。また、本発明は、リヤシート等にも適用可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の頭部保護エアバ
ッグ装置は、乗員が車両内側部に寄り掛かった姿勢の場
合においてもエアバッグ袋体の展開性能を確保するこで
きるという優れた効果を有する。
【0042】請求項2記載の本発明の頭部保護エアバッ
グ装置は、請求項1記載の効果に加えて、よりスムーズ
にエアバッグ袋体を展開させることができるという優れ
た効果を有する。
【0043】請求項3記載の本発明の頭部保護エアバッ
グ装置は、請求項2記載の効果に加えて、エアバッグ袋
体を乗員側頭部まで素早く展開させることができるとい
う優れた効果を有する。
【0044】請求項4記載の本発明の頭部保護エアバッ
グ装置は、請求項3記載の効果に加えて、構成が簡単に
なると共にエアバッグ袋体展開性能を調整できるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置が適用されたシートを示す車両斜め前方外側から
見た斜視図である。
【図2】図1の2−2線に沿った拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置におけるエアバッグ袋体の畳む前の状態を示す側
面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置におけるエアバッグ袋体の畳み方を示す側面図で
ある。
【図5】図4の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置におけるエアバッグ袋体の畳み方を示す側面図で
ある。
【図7】図6の7−7線に沿った拡大断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置におけるエアバッグ袋体の畳んだ状態を示す斜視
図である。
【図9】本発明の第1実施形態の変形例に係る頭部保護
エアバッグ装置におけるエアバッグ袋体の畳んだ状態を
示す平断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置におけるエアバッグ袋体の畳む前の状態を示す
側面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置におけるエアバッグ袋体の展開状態を示す図1
0の11−11線に沿った部位の拡大断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態の変形例に係る頭部保
護エアバッグ装置におけるエアバッグ袋体の畳む前の状
態を示す側面図である。
【図13】本発明の第2実施形態の変形例に係る頭部保
護エアバッグ装置におけるエアバッグ袋体の展開状態を
示す図12の13−13線に沿った部位の拡大断面図で
ある。
【図14】本発明の第2実施形態の他の変形例に係る頭
部保護エアバッグ装置におけるエアバッグ袋体を示す図
13に対応する断面図である。
【図15】本発明の第2実施形態の他の変形例に係る頭
部保護エアバッグ装置におけるエアバッグ袋体の畳む前
の状態を示す側面図である。
【図16】本発明の第2実施形態の他の変形例に係る頭
部保護エアバッグ装置におけるエアバッグ袋体の展開状
態を示す図15の16−16線に沿った部位の拡大断面
図である。
【図17】従来の頭部保護エアバッグ装置を示す概略正
面図である。
【図18】従来の頭部保護エアバッグ装置のショルダベ
ルト部の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 頭部保護エアバッグ装置 12 センサ 14 インフレータ 16 頭部保護エアバッグ袋体 16A エアバッグ袋体のガス流入部 16E エアバッグ袋体の先端部 16F エアバッグ袋体の連通部 16G エアバッグ袋体の連通部の先端部 16H エアバッグ袋体の膨張室 17 フロントシート 18 シートバック 22 シートベルト 26 ショルダベルト部 28 ラップベルト部 54 ガス供給用ホース 60 縫製糸 62 インナチューブ 66 仕切り布

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに内蔵されたインフレータと、シ
    ートバックのサイドドア側上部から繰り出されるシート
    ベルトのショルダベルト部に沿って折り畳まれた状態で
    配設されたエアバッグ袋体と、を備え、 前記エアバッグ袋体が展開初期に前記ショルダベルト部
    に沿って、車両前方斜め外側へ向かって展開することを
    特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグ袋体は、上下方向に折り
    畳まれると共に先端部が車両外側となるように蛇腹折り
    されていることを特徴とする請求項1記載の頭部保護エ
    アバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記エアバッグ袋体は、前記エアバッグ
    袋体の後端部に形成されインフレータと接続されたガス
    流入部と、乗員の側頭部をカバーする膨張室と、前記エ
    アバッグ袋体内に形成され、前記ガス流入部から略直線
    状に前方へ向かって延び、その前端部において前記膨張
    室と連通して膨張用ガスを前記膨張室内に供給可能な小
    断面の連通部と、を有することを特徴とする請求項2記
    載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記小断面の連通部が、縫製、インナチ
    ューブ、仕切り布の何れかで形成されていることを特徴
    とする請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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