JP2000503961A - 搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 空間的に案内された搬送装置によって端部で放出される印刷製品が選択的に異なる目的箇所に対応して配置されるようにしたい。このことは本発明に基づき、搬送装置の転向装置が運動可能に配置されていることによって行われる。

Description

【発明の詳細な説明】 搬送装置 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の空間的に案内可能な搬送装置に 関する。 スイス国特許出願公開第６８０９２１Ａ５号公報により、新聞印刷物若しくは 図書及び定期刊行印刷物の搬送のための空間的に案内可能な搬送装置が公知であ る。 前記搬送装置における欠点として、搬送品が１つの目的箇所(Zielort)にしか 送り出されない。 本発明の課題は、印刷製品の締め付け装置の備えられた無端の搬送チェーンを 有する搬送装置を提供して、該搬送装置によって案内された印刷製品を選択的に 異なる目的箇所に送り出すことができるようにすることである。 前記課題が本発明に基づき請求項１に記載の構成によって解決される。 本発明によって得られる利点として、空間的に案内された搬送装置によって送 られる印刷製品が、折り装置に遠い側の転向装置で若しくは、印刷製品の搬送方 向で該転向装置の前側で、若しくは近くで選択的に異なる目的箇所に送り出され る。目的箇所は例えば、１つの平面内で互いに平行に延びる複数の搬送ベルトで あってよい。特に有利には、印刷製品の送り出しがそれぞれ搬送ベルトの搬送方 向で行われる。 別の実施態様で有利には、印刷製品の送り出しのための目的箇所が異なる平面 内に設けられている。このために、搬送装置の頭部(Kopf)が空間的に運動可能な 支持アームにヒンジ的(gelenkig)に結合されている。印刷製品の目的箇所を交換 する場合に、搬送チェーンの走行速度が減少されてはならない。 発明の実施例を図面に示して、次に詳細に説明する。 図面： 図１は搬送装置の概略的な側面図、 図２は図１の搬送装置の平面図、 図３は案内エレメント内に案内された搬送チェーンの図１のＡ方向で見た拡大図 である。 印刷製品(Druckprodukt)１の搬送のための空間的に案内(raeumlich fuehren) された搬送装置５は、例えば無端の搬送チェーン２及び、搬送方向及び逆方向に 延びる剛性の、例えばロッド状の案内エレメント(stabfoermiges Fuehrungselem ent)１６，１７，１８，１９から成っている。案内エレメント１６乃至１９は、 横断面で見て、正方形の角隅点(Punkt eines Quadrates)にある。４つの案内エ レメント１６乃至１９は、１つのチェーンリンク７のほぼ１．５倍の長さの距離 を置いて例えばリング状のクランプ(ringfoermige Kl ammer)２１を用いて互いに所定の間隔に保たれている。 搬送チェーン２は、ヒンジ(Gelenk)３によって結合された多数のチェーンリン ク６，７，８を有している。各チェーンリンク６，７，８は２つの軸９，１１を 有している（図３）。各軸９，１１に対を成してローラ１２，１３；１４，１５ が配置されている。各チェーンリンク６乃至８の両方の軸９，１１は十文字に、 即ち互いに９０°の角度でずらして配置されており、その結果、一方では軸９の ローラ１２，１３が案内エレメント１６，１８若しくは１７，１９間に支持され ており、他方で軸１１のローラ１４，１５が案内エレメント１６，１７若しくは １８，１９間に支持されている。 チェーンリンク６乃至８に取り付けられた図示してない締め付け装置(Klemmvo rrichtung)がそれぞれ印刷製品を受容する。 搬送装置５は、 １）ほぼ、無端の搬送チェーン２の案内及び方向転換のための、折り装置に近い 側の、例えば折り装置の出口内に組み込まれた図示してない転向装置(Umlenk-Vo rrichtung)から成っている。折り装置に遠い側の転向装置２４が、フレームに固 定の転向車(Umlenkrad)５１、並びに搬送チェーン２の締め付け装置の開閉のた めの装置から成っている。搬送チェーン２の締め付け 装置は印刷製品１を折り装置から受け取って、該印刷製品を長くても折り装置か ら離れた側の転向装置２４までしか搬送しない； ２）搬送チェーン２のための、折り装置に近い側及び折り装置に遠い側の互いに 隔てられた両方の転向装置間２２に印刷製品１の引き渡しのために水平及び／又 は垂直に運動可能である。さらに、搬送チェーン２の締め付け装置の開閉のため の装置が、印刷製品１を複数の搬送ベルト４４，４６，４７のうちの選択的に１ つに引き渡すために設けられている。 運動可能な第１の部分案内区分２３は、搬送装置５の第２の部分案内区分３５の 剛性の部分の剛性の端部１０から出発している； ３）前記搬送チェーン２から成っている。該搬送チェーンは有利にはあらゆる方 向（前方、後方、左側、右側）に運動可能である。このことは運動可能な中間案 内区分２２，２６にも当てはまる。 旋回、運動可能な部分案内区分２３、並びに運動可能な転向装置２４は、少な くとも搬送装置５の下側の区分２５並びに下側の区分３０の高さにロッド状の案 内エレメント１６乃至１９を有している。 図２に示してあるように、第１の部分案内区分２３は凹面状に湾曲された運動 可能な第１の中間案内区分２２、及び凸面状に湾曲された運動可能な第２の中間 案内区分２６から成っている。第１の部分案内区分２ ３及び中間案内区分２６に剛性の第１の案内区分が接続されている。第２の中間 案内区分２６に剛性の案内区分を接続してあり、該案内区分は同じく直接に転向 車５１まで延びていて、転向装置２４に取り付けられている。部分案内区分２３ のための案内の前述の実施例は、締め付けられた印刷製品１を有する下方の搬送 側２５並びに搬送チェーン２の上方の引っ張り側３０にも当てはまる。第１の排 出ベルト(Auslageband)４７から最後の排出ベルト４４（図２、参照）への転向 装置２４の運動に際して、第１の中間案内区分２２の凹面状の湾曲から凸面状の 湾曲が生じる。第２の中間案内区分２６において、凹面状の湾曲から凸面状の湾 曲が生じる。 運動可能な中間案内区分２２；２６は同じくクランプ２１を用いて所定の間隔 に保持される。 湾曲領域(Kurvenbereich)２７内に配置された運動可能な中間案内区分２６の 代わりに、排出ベルト４７，４４の上側に定置(stationaer)の案内（図示せず） を配置することも可能である。該案内はそれぞれプレート状(plattenfoermig)に 形成されていて、転向装置２４の旋回の前に垂直方向に降下させられるようにな っていてよい。第１の中間案内区分２２は例えばクランク状の軸(kurbelfoermig e Welle)２９を有していてよく、該軸の第１の端部３１がサイドフレームに固定 されたブリッジ３２，３３内に回転可能に支承されて いて、かつ歯付きベルト車３４を備えている。クランク状の軸２９の第２の端部 ３６が、フォーク状に形成されていて、搬送装置５の上方の搬送側２５及び下方 の引っ張り側３０の直線的な領域でロッド状若しくは剛性の案内エレメント１６ 乃至１９を保持している。部分案内区分２３の湾曲の領域２８内にフレキシブル な中間案内区分２６が用いられている。中間案内区分２６は、既に述べたように 、ロッド状の各案内エレメント１６乃至１９の直線部分に結合されている。 上側及び下側の中間案内区分２２；２６を少なくとも１つの水平な平面Ｂ内で 、例えば９０゜の角度にわたって旋回可能に形成するために、歯付きベルト車３ ４が、緊締ローラ(Spannrolle)３７，３８を介して案内された歯付きベルト３９ を用いて、モータ４１の軸４０に取り付けられた歯付きベルト車４２に接続され ている。モータ４１のケーシングがスライダ５２に相対回動不能に配置されてお り、スライダが、サイドフレームに固定されたブリッジ３３上に搬送ベルト４４ ，４６，４７の搬送方向並びに逆方向で往復運動可能に配置されている。 逆時計回り方向へのモータ４１の作動によって、部分案内区分２５が右側の位 置（図２）から左側の位置へ旋回させられる（鎖線で図示）。この場合、両方の 位置間に、印刷製品１のための、案内(Fuehrung)２３の旋回軸４３に対して星形 に配置された複数の放出箇 所が得られる（図示せず）。 転向装置２４は２つの保持プレート４８，４９、及び該保持プレート４８，４ ９間で軸５０に回転可能に支承された転向ローラ５１から成っている。転向装置 ２４の運動が、互いに平行に配置された旋回可能な２つの支持アーム５３，５４ を用いて行われる。支持アーム５３，５４は保持プレートに近い側の端部５６， ５７に直線案内(Liniearfuehrung)７７，７８を有している。直線案内７，７８ は、垂直に配置されたスピンドル５８，５９に沿って滑動する。スピンドル５８ ，５９は下側の端部で支持部(Stuetze)７９，８１内に堅く保持されている。支 持部７９，８１は保持プレート４８，４９に取り付けられている。各支持部７９ ，８１に作業シリンダ８３，８４のケーシングを取り付けてあり、作業シリンダ のピストンロッド端部がそれぞれ直線案内７，７８に支承されている。支持アー ム５３，５４の、サイドフレームに近い側の端部６１，６２がそれぞれ、スライ ダ５２内に支承された軸６３，６４の第１の端部に相対回動不能に結合されてい る。各軸６３，６４の第２の端部にそれぞれ歯付きベルト車６６，６７が取り付 けられている。各歯付きベルト車６６，６７は第２の歯付きベルト６８を介して 、同じくモータ４１の軸４０に堅く取り付けられた歯付きベルト車６９によって 駆動される。 スライダ５２は直線案内（図示せず）を用いてブリ ッジ３３上に、力に抗して空気力式に作動可能なピストン・シリンダユニット７ １，７２によって往復運動可能に配置されている。 運動可能な転向ローラ２４を備えた搬送装置の作動形式は次に述べる通りであ る。搬送チェーン２のチェーンリンク６乃至８に保持された印刷製品１は、例え ばチェーンリンク６乃至８の詳細には図示してない公知の開放機構(Oeffnungsme chanismus)７３によって外されて、搬送ベルト(Foerderband)４７上に下ろされ る。印刷製品１を別の、例えば搬送ベルト４４に下ろしたい場合には、印刷製品 １は、切換過程が終了するまで、公知の損紙分岐機構(Makulaturweiche)７４で 抜き取られる。 歯付きベルト伝動装置(Zahnriemengetrieb)７６のモータ４１によって駆動可 能な歯付きベルト車３４，６６，６７が、旋回可能な案内２３のクランク状の軸 ２９、並びに転向装置２４のための両方の支持アーム５３，５４の同期的な旋回 運動を生ぜしめる。この場合、スライダ５２がブリッジ３３上を２つの方向に往 復運動させられる。運転速度で循環する搬送チェーン２は常に緊締(spannen)さ れたままである。 転向装置２４が搬送チェーン２と一緒に搬送ベルト４４上の位置を占めた後に 、損紙分岐機構７４が機能停止され、その結果、印刷製品１がいまや搬送ベルト ４４に下ろされる。転向装置２４は搬送位置に係止可 能である。 第２の実施例では、転向装置２４は垂直な方向Ｄでも運動可能に構成されてい てよい。このことは、転向装置２４が作業シリンダ８３，８４を用いて水平な第 １の平面Ｂから水平な第２の平面Ｃ内へ移動可能である（図１）ことによって行 われる。従って転向装置２４は、両方の搬送ベルト４４，４７間の中央に配置さ れた破線で示す搬送ベルト４６上に位置する（図２）。 第３の実施例では、湾曲領域２８を水平な方向Ｂでも垂直な方向Ｄでも運動可 能に構成することが可能である。このことは、例えばフレキシブルな案内エレメ ントを配置することによって行われてよい。転向装置２４の端部が例えば手動に よって所望の目的箇所の上に配置され、かつ公知の任意の保持エレメントに取り 付けられてよい。 転向車５１は軸５０を介して駆動部、例えばモータ８２に結合されていてよい 。本発明に基づく装置は折り装置並びに、いわゆるカッター(Cutter)と関連して 、即ち、折り丁若しくは折られない紙片を送り出すすべての装置と関連して使用 される。 符号の説明 １ 印刷製品、 ２ 搬送チェーン、 ５ 搬送装置、 ６，７，８ チェーンリンク、９，１１ 軸、 １２，１３，１４，１５ ローラ、 １ ６，１７，１８，１９ ロッド状の案内エレメント、 ２１ クランプ、 ２２ 中間案内区分、 ２３ 部分案内区分、 ２４ 転向装置、 ２５ 搬送側、 ２６ 中間案内区分、 ２７ 湾曲領域、 ２８ 湾曲の領 域、 ２９ クランク状の軸、 ３０ 引っ張り側、 ３２，３３ ブリ ッジ、 ３５ 部分案内区分、 ３７，３８ 緊締ローラ、 ３９ 歯付 きベルト、 ４０ 軸、 ４１ モータ、 ４１ 歯付きベルト車、 ４３ 旋回軸、 ４７ 排出ベルト、 ４８，４９ 保持プレート、 ５ ０ 軸、 ５１ 転向車、 ５２ スライダ、 ５３，５４ 支持アーム 、 ５６，５７ 端部、 ５８，５９ スピンドル、 ６１，６２ 端部 、 ６３，６４ 軸、 ６６，６７ 歯付きベルト車、 ６８ 歯付きベ ルト、 ６９ 歯付きベルト車、 ７１，７２ ピストン・シリンダユニッ ト、 ７６ 歯付きベルト伝動装置、 ７７，７８ 直線案内、 ７９， ８１ スライダ、 ８３，８４ 作業シリンダ８３，８４

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年１０月１６日（１９９８．１０．１６） 【補正内容】 明細書 搬送装置 本発明は、請求項１及び５の上位概念に記載の形式の空間的に案内可能な搬送 装置に関する。 スイス国特許出願公開第６８０９２１Ａ５号公報により、新聞印刷物若しくは 図書及び定期刊行印刷物の搬送のための空間的に案内可能な搬送装置が公知であ る。 前記搬送装置における欠点として、搬送品が１つの目的箇所(Zielort)にしか 送り出されない。 スイス国特許出願公開第６６７６３６Ａ５号公報には、印刷製品をパイルに移 すための装置が記載してある。この場合、箇所変更可能(ortsveraenderbar)な中 間コンベヤがたわみ可能な案内レールを備えている。 日本国特開昭５６−０８８０１１には、方向変更可能(richtungsveraenderbar )な搬送装置が開示されている。 本発明の課題は、印刷製品の締め付け装置の備えられた無端の搬送チェーンを 有する搬送装置を提供して、該搬送装置によって案内された印刷製品を選択的に 異なる目的箇所に送り出すことができるようにすることである。 前記課題が本発明に基づき請求項１及び５に記載の 構成によって解決される。 請求の範囲 １．搬送装置（５）であって、折り装置若しくはカッターからの印刷製品（１） のための、剛性の部分案内区分（３５）内に案内された無端の搬送チェーン（２ ）並びに、該搬送チェーン（２）の、折り装置若しくはカッターに近い側及び折 り装置若しくはカッターに遠い側の転向装置（２４）を備えており、転向装置（ ２４）が水平に第１の位置から第２の位置へ運動可能である形式のものにおいて 、折り装置若しくはカッターに遠い側の転向装置（２４）の領域の部分案内区分 が、転向装置（２４）の第１及び第２の位置で平行に延びるように配置されてい ることを特徴とする、搬送装置。 ２．折り装置若しくはカッターに遠い側の転向装置（２４）の領域の部分案内区 分が、すべての位置で平行に延びるように配置されている請求項１記載の搬送装 置。 ３．転向装置（２４）の第１及び第２の位置に対応して、平行に延びる搬送ベル ト（４４；４６；４７）が配置されている請求項１記載の搬送装置。 ４．剛性の部分案内区分（３５）と転向装置（２４）との間に、水平に運動可能 な部分案内区分（２３）が設けられている請求項１記載の搬送装置。 ５．搬送装置（５）であって、折り装置若しくはカッ ターからの印刷製品（１）のための、剛性の部分案内区分（３５）内に案内され た無端の搬送チェーン（２）並びに、該搬送チェーン（２）の、折り装置若しく はカッターに近い側及び折り装置若しくはカッターに遠い側の転向装置（２４） を備えており、転向装置（２４）が水平に第１の位置から第２の位置へ運動可能 である形式のものにおいて、転向装置（２４）と定置の部分案内区分（３５）と が、該部分案内区分（３５）に対して水平に運動可能な部分案内区分（２３）を 用いて接続されており、転向装置（２４）が垂直に運動可能であることを特徴と する、搬送装置。 ６．部分案内区分（２３）が少なくとも部分的に、運動可能及び湾曲可能な中間 案内区分（２２；２６）から成っている請求項４又は５記載の搬送装置。 ７．剛性の部分案内区分（３５）と転向装置（２４）との間の運動可能な部分案 内区分（２３）の接続が、分離箇所なしに行われるようになっている請求項４又 は５記載の搬送装置。 ８．剛性の部分案内区分（３５）の、折り装置若しくはカッターに遠い側の剛性 の端部（１０）と転向装置（２４）との間の部分案内区分（２３）の接続部が、 分離箇所を有している請求項４又は５記載の搬送装置。 ９．転向装置（２４）が転向車（５１）を有しており 、該転向装置（２４）が、フレームに配置されて水平及び／又は垂直に運動可能 な支持アーム（５３，５４）に取り付けられている請求項１又は５記載の搬送装 置。 10．転向装置が垂直に運動可能である請求項１記載の搬送装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．搬送装置（５）であって、折り装置若しくはカッターからの折られた若しく は折られていない印刷製品（１）のための、剛性の案内（１６，１７，１８，１ ９）内に案内された無端の搬送チェーン（２）並びに、該搬送チェーン（２）の 、折り装置若しくはカッターに近い側及び折り装置若しくはカッターに遠い側の 転向装置（２４）を備えている形式のものにおいて、折り装置若しくはカッター に遠い側の転向装置（２４）が水平に運動可能であることを特徴とする、搬送装 置。 ２．第２の剛性の案内区分（３５）の、折り装置若しくはカッターに遠い側の端 部（１０）と転向装置（２４）との間に、水平方向運動可能な部分案内区分（２ ３）が設けられている請求項１記載の搬送装置。 ３．部分案内区分（２３）が少なくとも部分的に、運動可能及び湾曲可能な中間 案内区分（２２；２６）から成っている請求項２記載の搬送装置。 ４．第２の案内区分（３５）の、折り装置若しくはカッターに遠い側の剛性の端 部（１０）と転向装置（２４）との間の第１の部分案内区分（２３）の接続が、 分離箇所なしに行われるようになっている請求項３記載の搬送装置。 ５．第２の案内区分（３５）の、折り装置若しくはカッターに遠い側の剛性の端 部（１０）と転向装置（２４）との間の第１の部分案内区分（２３）の接続部が 、分離箇所を有している請求項３記載の搬送装置。 ６．転向装置（２４）が転向車（５１）を有しており、該転向装置（２４）が、 フレームに配置されて水平及び／又は垂直に運動可能な支持アーム（５３，５４ ）に取り付けられている請求項１又は５記載の搬送装置。 ７．転向装置が垂直に運動可能である請求項１記載の搬送装置。