JP2000343802A - 記録方法および記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の全面にフルカラー画像を形成する
際に、画像品質の劣化を低減することのできる記録方法
および記録装置を提供すること。 【解決手段】 画像形成領域ＰＰＺＭに記録媒体Ｐを支
持可能な搬送用ベースＭＢと、記録ヘッドＨと、搬送用
ベースＭＢを記録媒体Ｐとともに搬送可能な搬送ローラ
３と、制御手段３５とを有し、制御手段３５は、記録媒
体Ｐの全面にフルカラー画像の記録を実行する際に、フ
ルカラー画像を形成するインクの色毎の記録データＹ
Ｄ，ＭＤ，ＣＤのそれぞれに理論ページ長ＬＤＹ，ＬＤ
Ｍ，ＬＤＣを設定し、インクの色毎の最終行の記録を、
この最終行の記録媒体搬送方向の末尾側に位置する部位
を記録ヘッドＨの記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置
する部位と対向させることにより実行するように搬送ロ
ーラ３を制御するように構成されていることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録方法および記
録装置に係り、特に、記録媒体の全面にフルカラー画像
を形成するのに好適な記録方法および記録装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、普通紙、ＯＨＰ用紙などの多種
多様の記録媒体にフルカラーの文字や図形などの画像を
記録することのできる各種の記録装置、例えば熱転写プ
リンタ、インクジェットプリンタなどが、ワードプロセ
ッサあるいはコンピュータの外部記録装置として多用さ
れている。

【０００３】このようなフルカラー画像を形成すること
のできる一般的な記録装置についてシリアル式の熱転写
プリンタを例示して説明する。

【０００４】図９は、従来の記録方法を適用する従来の
記録装置としての熱転写プリンタの要部を示すものであ
り、この熱転写プリンタ１においては、ほぼ平板状のプ
ラテン２がその記録面２ａがほぼ垂直をなすようにして
配設されており、このプラテン２の前方には、プラテン
２に対向し、図示しないヘッド接離機構によりプラテン
２に対して接離自在とされた記録ヘッドとしてのサーマ
ルヘッドＨが配設されている。そして、サーマルヘッド
Ｈがプラテン２に対して当接しているヘッドダウン状態
におけるサーマルヘッドＨとプラテン２との当接位置が
記録位置ＰＰとされている。また、プラテン２とサーマ
ルヘッドＨとの間には、プラテン２側から順に普通紙な
どの記録媒体ＰとインクリボンＲが供給されるようにな
っている。

【０００５】前記印字位置ＰＰより図９において矢印Ａ
にて示す記録媒体搬送方向の上流側たる末尾側（図９下
方）には、記録媒体Ｐを所定の搬送速度をもって記録位
置ＰＰへ搬送する搬送ローラ３が配設されている。この
搬送ローラ３は、図示しないステッピングモータなどか
らなる搬送モータにより回転駆動可能とされている。そ
して、搬送ローラ３の前方には、搬送ローラ３に当接さ
れる圧接ローラ４が回転自在に配設されており、この圧
接ローラ４は、搬送ローラ３に従動回転するようにされ
ている。つまり、記録媒体Ｐは、搬送ローラ３と圧接ロ
ーラ４との間に挟持されるようにして走行可能にされて
いる。

【０００６】前記インクリボンＲとしては、Ｙ（イエロ
ー：黄）、Ｍ（マゼンタ：赤紫）、Ｃ（シアン：青緑）
の３原色からなる３色のインク、あるいは、Ｙ、Ｍ、Ｃ
の３色にＢ（ブラック：黒）を加えた４色のインクを長
手方向に繰返し配置させたマルチカラーインクリボンと
称されるインクリボンＲが用いられる。

【０００７】このように構成された従来の熱転写プリン
タ１においては、プラテン２の前方に記録媒体Ｐと、イ
ンクリボンＲとをこの順に支持しておき、複数の発熱素
子を配列させたサーマルヘッドＨをヘッドダウン状態で
図示しないキャリッジとともにプラテン２に沿って往復
動させながら、インクリボンＲを繰り出すとともに、前
記サーマルヘッドＨに記録媒体搬送方向に沿って整列配
置されている複数の発熱素子を記録情報（記録データ）
に基づいて選択的に発熱させることによる行方向への記
録動作を、インクの色の数に応じた回数だけ繰り返すこ
とで、１行毎に少なくともＹ、Ｍ、Ｃの３色のインクを
重ねてフルカラー画像を形成する記録動作と、１行の記
録動作を終了した後につぎの行の記録動作を実行するた
め、搬送ローラ３の回転による記録媒体Ｐを記録媒体搬
送方向へ１行分搬送する改行動作とを繰り返して１頁分
のフルカラー画像の形成している。

【０００８】なお、熱転写プリンタ１としては、少なく
ともＹ、Ｍ、Ｃの３原色からなる３色のインクを塗工し
た３色のインクリボンＲを個別に収納した３つのリボン
カセットを配設し、３つのリボンカセットの中から最初
の記録に必要な色、例えばＹ色のインクリボンＲが収納
されたリボンカセットを選択してキャリッジに搭載し、
最初のＹ色のインクを塗工したインクリボンＲを用いて
１行毎の記録動作を繰り返して１頁分の記録を実行した
後、記録に供したリボンカセットＲをつぎの記録に用い
る色、例えばＭ色のインクを塗工したインクリボンＲが
収納されたリボンカセットと交換するとともに、搬送ロ
ーラ３により記録媒体Ｐを頭出し位置までバックフィー
ドと称される逆搬送をして、Ｍ色のインクを塗工したイ
ンクリボンＲを用いて１頁分の記録を実行した後、記録
に供したリボンカセットをつぎの記録に用いる色、例え
ばＣ色のインクを塗工したインクリボンＲが収納された
リボンカセットと交換するとともに、再び記録媒体Ｐを
頭出し位置まで逆搬送して、Ｃ色のインクを塗工したイ
ンクリボンＲを用いて１頁分の記録を実行することで、
Ｙ、Ｍ、Ｃの３色のインクを重ねてフルカラー画像を記
録媒体Ｐ上に形成するカセットチェンジャータイプのシ
リアル式熱転写プリンタも提案されている。

【０００９】ところで、従来の熱転写プリンタ１におい
ては、記録媒体Ｐの後端、すなわち、記録媒体Ｐの記録
媒体搬送方向の末尾側に位置する後端縁が搬送ローラ３
から外れると、記録媒体Ｐの正確な改行精度が得られな
くなるため、記録媒体Ｐの図１０下方に示す記録媒体搬
送方向の末尾側に位置する部分は、記録に供することの
できないボトムマージン領域ＢＭＺ（図１０下方）とな
る。よって、ボトムマージン領域ＢＭＺの図１０上方に
位置する記録媒体Ｐの記録媒体搬送方向の先頭側に位置
する部位が画像を形成できる画像形成領域ＰＰＺとな
る。また、ボトムマージン領域ＢＭＺの記録媒体搬送方
向に沿った長さＬは、搬送ローラ３からサーマルヘッド
Ｈまでの距離と等しいので、同じ熱転写プリンタ１にお
いては、葉書、Ａ４、Ｂ４などの記録媒体Ｐのサイズに
は関係なく、一定となるのが一般的である。

【００１０】したがって、記録媒体Ｐの全面にフルカラ
ー画像の記録を実行する場合には、記録媒体Ｐのボトム
マージン領域ＢＭＺに画像を形成する記録動作を施すこ
とが必要となり、そのため、例えば、Ｂ４サイズの記録
媒体Ｐまで記録可能な熱転写プリンタ１を用いて葉書か
らなる記録媒体Ｐの全面にフルカラー画像を形成する場
合、記録媒体Ｐを、葉書のサイズより大きいＡ４サイズ
の台紙などと称される紙あるいは樹脂などにより形成さ
れた搬送用ベースＭＢの画像形成領域ＰＰＺＭに貼り付
けるなどして支持した状態で記録動作を実行すること
で、葉書からなる記録媒体Ｐへの全面記録を可能にして
いる。つまり、図１１に示すように、記録媒体Ｐをこの
記録媒体Ｐのサイズより大きい搬送用ベースＭＢの画像
形成領域ＰＰＺＭに支持することで、記録媒体Ｐの画像
形成領域ＰＰＺおよびボトムマージン領域ＢＭＺの両
者、すなわち、記録媒体Ｐの全面にフルカラー画像の形
成を実行している。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の熱転写プリンタ１においては、搬送用ベースＭ
Ｂに支持した記録媒体Ｐの全面に印刷を行う場合、記録
媒体Ｐの全面にフルカラー画像を形成することはできる
ものの、記録媒体Ｐの後端部が搬送ローラ３から外れる
時には、通常よりも多めに搬送されて改行量が多くなっ
てしまい、改行精度が悪くなり、行間、すなわち、記録
媒体Ｐの画像形成領域ＰＰＺとボトムマージン領域ＢＭ
Ｚとの境界部分に隙間が生じるなどの画像品質の劣化を
招くという問題点があった。さらに、記録媒体Ｐの最終
行を記録する場合、記録媒体Ｐの画像形成領域ＰＰＺの
位置に関心が払われていないため、最終行を記録する際
に、最終行の下端部が図１１に破線にて示すようにサー
マルヘッドＨの記録媒体搬送方向の末尾側に位置する部
位と重ならず、サーマルヘッドＨの末尾側に位置する部
位は、最終行の記録動作に使用されないため、インクリ
ボンＲの走行が安定せずに画像品質の劣化を招くという
問題点があった。特に、最終行が記録媒体Ｐの記録媒体
搬送方向の末尾に位置する記録媒体Ｐの下端部になった
場合、図１１に実線にて示すように、サーマルヘッドＨ
の記録媒体搬送方向の末尾側に位置する部位が記録媒体
Ｐを乗り越えてしまい、サーマルヘッドＨによる記録媒
体搬送方向の圧接力が一定とならず、画像品質の劣化を
招くという問題点があった。

【００１２】また、従来の熱転写プリンタ１において
は、Ｙ、Ｍ、Ｃの３色の色のうちのどれか一色でも記録
媒体Ｐのボトムマージン領域ＢＭＺに記録データがある
と、ボトムマージン領域ＢＭＺの直前に最終行が位置す
るボトムマージン領域ＢＭＺに記録データのない色のイ
ンクリボンＲを用いての記録であっても、サーマルヘッ
ドＨの先端部の発熱素子を用いて最終行の記録を行わざ
るを得ず、その結果、画像品質の劣化を招く一因となっ
ている。

【００１３】そこで、記録媒体の全面にフルカラー画像
を形成する際に、画像品質の劣化を低減することのでき
る記録方法およびこの記録方法を容易に実現することの
できる記録装置が望まれている。

【００１４】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、記録媒体の全面にフルカラー画像を形成する際
に、画像品質の劣化を低減することのできる記録方法お
よび記録装置を提供することを目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項１に記載の本発明の記録方
法の特徴は、記録媒体の全面にフルカラー画像の記録を
実行する際に、記録媒体をこの記録媒体のサイズより大
きい搬送用ベースの画像形成領域に支持して搬送すると
ともに、フルカラー画像を形成するインクの色毎の記録
データのそれぞれに理論ページ長を設定し、インクの色
毎の最終行の記録を、この最終行の記録媒体搬送方向の
最も末尾側に位置する部位を記録ヘッドの記録媒体搬送
方向の最も末尾側に位置する部位と対向させることによ
り実行する点にある。

【００１６】そして、このような構成を採用したことに
より、搬送用ベースは、記録媒体の画像形成領域および
ボトムマージン領域の両者、すなわち、記録媒体の全面
にフルカラー画像を容易に形成できる。さらに、フルカ
ラー画像を形成するインクの色毎の記録データのそれぞ
れに理論ページ長を設定することで、インクの色毎に最
終行の位置が異なる場合においても、色毎の最終行の記
録を実行する際に、色毎の最終行の記録媒体搬送方向の
最も末尾側に位置する部位が、記録ヘッドの記録媒体搬
送方向の最も末尾側に位置する部位と対向するので、イ
ンクリボンの走行が安定するとともに、記録媒体搬送方
向の圧接力が一定となるので、画像品質の劣化を容易か
つ確実に低減することができる。さらに、インクの色毎
の記録データのそれぞれに理論ページ長を設定すること
で、ボトムマージン領域の直前に最終行が位置するボト
ムマージン領域に記録データのない色のインクリボンを
用いての記録時には、最終行の記録媒体搬送方向の最も
末尾側に位置する部位が、記録ヘッドの記録媒体搬送方
向の最も末尾側に位置する部位と対向するので、最終行
の記録を記録媒体の後端部が搬送ローラを外れない状態
で行うことができ、その結果、記録媒体のボトムマージ
ン領域に記録データのないインクの色の記録データの記
録については適正かつ良好な記録を行うことができるの
で、全体として記録画質の劣化を低減することができ
る。

【００１７】また、特許請求の範囲の請求項２に記載の
本発明の記録装置の特徴は、画像形成領域に記録媒体を
支持可能な搬送用ベースと、記録ヘッドと、搬送用ベー
スを記録媒体とともに搬送可能な搬送ローラと、制御手
段とを有し、制御手段は、記録媒体の全面にフルカラー
画像の記録を実行する際に、フルカラー画像を形成する
インクの色毎の記録データのそれぞれに理論ページ長を
設定し、インクの色毎の最終行の記録を、この最終行の
記録媒体搬送方向の末尾側に位置する部位を前記記録ヘ
ッドの記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位と
対向させることにより実行するように搬送ローラを制御
するように構成されている点にある。

【００１８】そして、このような構成を採用したことに
より、請求項１に記載の本発明の記録方法を容易に実行
することができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。なお、前述した従来のものと同一な
いし相当する構成については図面中に同一の符号を付し
その説明は省略する。

【００２０】図１から図５は本発明に係る記録方法を適
用する本発明に係る記録装置の実施形態を示すものであ
り、図１は全体構成の要部の斜視図、図２はキャリッジ
近傍の拡大斜視図、図３はキャリッジ近傍の要部の概略
側面図、図４は搬送手段の要部の拡大斜視図、図５は制
御手段の概略を示すブロック図である。

【００２１】本実施形態の記録装置は、フルカラー画像
の記録に用いるＹ（イエロー：黄）のインクを塗工した
インクリボン、Ｍ（マゼンタ：赤紫）のインクを塗工し
たインクリボン、Ｃ（シアン：青緑）のインクを塗工し
たインクリボンを収納した総計３つのリボンカセットを
用いて従来と同様の搬送用ベースに支持した記録媒体の
全面にフルカラー画像を形成して記録するカセットチェ
ンジャータイプのものである。

【００２２】図１に示すように、本実施形態の記録装置
としての熱転写プリンタ１１のプリンタフレーム１２の
ほぼ中央部には、平板状のプラテン２がその記録面２ａ
がほぼ垂直となるように配設されており、プラテン２の
前方下方には、ガイドシャフト１３がプラテン２と平行
に配設されている。また、プリンタフレーム１２の前端
縁には、フランジ状のガイド部１４が形成されており、
ガイドシャフト１３およびガイド部１４には、キャリッ
ジ１５がガイドシャフト１３およびガイド部１４に沿っ
て往復動自在に取着されている。

【００２３】図２に示すように、本実施形態のキャリッ
ジ１５は、上下に分割されており、このキャリッジ１５
の下側は、前記ガイドシャフト１３に取り付けられる下
キャリッジ１５ａとされるとともに、キャリッジ１５の
上側は、リボンカセット１６が装着され前記下キャリッ
ジ１５ａに対して上下方向に接離可能とされた上キャリ
ッジ１５ｂとされている。このキャリッジ１５は、一対
のプーリ（図示せず）に巻回された駆動ベルト１７の一
部に固着されており、この駆動ベルト１７をステッピン
グモータなどの駆動手段（図示せず）を用いて駆動する
ことにより、前記キャリッジ１５を前記ガイドシャフト
１３に沿って往復移動させるようになっている。

【００２４】図１および図２に示すように、キャリッジ
１５の先端部には、プラテン３に対向し、従来公知のヘ
ッド接離機構（図示せず）によりプラテン３に対して接
離動作自在とされた記録ヘッドとしてのサーマルヘッド
Ｈが配設されている。このサーマルヘッドＨには、ホス
トコンピュータ、イメージリーダなど、あるいはキーボ
ードなどの適宜な入力装置（図示せず）により入力され
た所望の記録情報に基づいて選択的に発熱される複数の
発熱素子（図示せず）が記録方向や走査方向などと称さ
れるキャリッジ１５の移動方向に沿う記録方向に対して
直交する方向に沿って整列配置されている。すなわち、
各発熱素子は、副走査方向などと称される記録媒体搬送
方向（図４矢印Ａ）に沿って整列配置されている。

【００２５】前記キャリッジ１５の左右両側部には、例
えば従来公知の一対の平行クランク機構（図示せず）が
配設されており、この平行クランク機構により、ガイド
シャフト１３に取着される下キャリッジ１５ａに対し
て、上キャリッジ１５ｂが接離するように平行に移動自
在に構成されている。また、下キャリッジ１５ａには、
例えば従来公知の回転クランク機構（図示せず）が配設
されており、この回転クランク機構によって、上キャリ
ッジ１５ｂを下キャリッジ１５ａに対して平行に移動さ
せるようになっている。

【００２６】図２に示すように、前記上キャリッジ１５
ｂの左右両側部上面には、相互に内側に緩やかに湾曲し
てなる板状の一対のアーム１８がほぼリボンカセット１
６の幅と等しい間隔を隔てて立設されており、この各ア
ーム１８の先端部には、リボンカセット１６を保持する
ための突起からなる係合部１８ａが相互に対向するよう
にして形成されている。また、前記上キャリッジ１５ｂ
の中央部には、一対のボビン１９が互いに所定間隔を隔
てて回転自在に配設されており、図２左方に示す一方
は、リボンカセット１６に収納されたインクリボンＲを
巻取る巻取りボビン１９ａとされ、図２右方に示す他方
は、インクリボンＲを送出する送出ボビン１９ｂとされ
ている。そして、記録時に、巻取りボビン１９ａを回転
駆動することにより、インクリボンＲを所定の方向に走
行させるようになされている。

【００２７】前記キャリッジ１５のプラテン３に対して
遠方側の端縁上面には、リボンカセット１６に収納され
たインクリボンＲの種類を検出する光センサ２０が配設
されており、この光センサ２０は、熱転写プリンタ１１
の所望の位置に配設されこの熱転写プリンタ１１の記録
動作などの制御を行なう後述する制御手段３５に電気的
に接続されている。

【００２８】図２および図３に示すように、キャリッジ
１５の上方には、前記プリンタフレーム１２に図３にお
いて両矢印Ｂにて示すように開閉自在に支持されたほぼ
板状のキャノピ２１が前記キャリッジ１５に対して所定
間隔をおいて配設されている。このキャノピ２１は、閉
状態において、後述する搬送手段３４の出口側の押えガ
イドとして機能するものであり、キャリッジ１５と対向
するようにして、キャリッジ１５の移動領域とほぼ同一
の長さとされている。

【００２９】前記キャノピ２１のキャリッジ１５と対向
する下面の所定位置には、リボンカセット１６を保持す
る複数のカセットホルダ（図示せず）が設けられてお
り、各カセットホルダにより、フルカラー画像の記録を
行なうための少なくともＹ（イエロー）のインクを塗工
したインクリボンＲＹが収納されたリボンカセット１６
Ｙと、Ｍ（マゼンタ）のインクを塗工したインクリボン
ＲＭが収納されたリボンカセット１６Ｍと、Ｃ（シア
ン）のインクを塗工したインクリボンＲＣが収納された
リボンカセット１６Ｃとが、キャリッジ１５の移動方向
に沿って１列に配列されるようになっている。

【００３０】そして、各リボンカセット１６Ｙ，１６
Ｍ，１６Ｃは、図３に両矢印Ｃにて示すようにキャノピ
２１と上キャリッジ１５ｂとの間で選択的に受け渡しが
行なわれるようになっている。

【００３１】なお、フルカラー画像を形成するために
は、前記Ｙ、ＭおよびＣの３色のインクリボンＲＹ，Ｒ
Ｍ，ＲＣの他に、Ｂ（ブラック）の色のインクを塗工し
たインクリボンを収納したリボンカセット（図示せず）
などを必要に応じて組み合わせて用いてもよい。

【００３２】図２に示すように、前記各リボンカセット
１６のケース本体２２は、内部に収納されるインクリボ
ンＲの種類（色）にかかわらず、すべてが同一形状、同
一寸法に形成されており、このケース本体２２の内部に
は、インクリボンＲが巻回され記録に供した部分のイン
クリボンＲを巻取る巻取りリール２２ａ、および、イン
クリボンＲを送り出す送出リール２２ｂが回転自在に収
容されている。また、前記リボンカセット１６のキャリ
ッジ１５に搭載された状態でプラテン３と対向する面に
は、サーマルヘッドＨが臨む凹部２３が形成されてお
り、この凹部２３の内側においてインクリボンＲの中間
部が外部に導出されるようになっている。さらに、前記
ケース本体２２の内部であって前記インクリボンＲの走
行経路の途中には、回転自在に支持された一対のリボン
送りローラ（図示せず）および複数のガイドローラ（図
示せず）などが配設されている。

【００３３】また、リボンカセット１６の凹部２３が形
成された面と平行に延在する後面には、各リボンカセッ
ト１６内に収納されているインクリボンＲの種類（イン
クの色）を判別するための識別マーク２４が形成されて
おり、この識別マーク２４は、内部に収納されているイ
ンクリボンＲの種類によって異なる数の縞状の非反射部
２５を有する反射シール２６により形成されている。そ
して、本実施の形態においては、図１において左端に示
すリボンカセット１６Ｙには、３本の非反射部２５を有
する反射シール２６Ｙが識別マーク２４として貼着され
ており、以下順に、リボンカセット１６Ｍには、４本の
非反射部２５を有する反射シール２６Ｍが識別マーク２
４として貼着されており、リボンカセット１６Ｃには、
２本の非反射部２５を有する反射シール２６Ｃが識別マ
ーク２４として貼着されている。さらに、リボンカセッ
ト１６の後面の左端部が識別マーク２４の検出のための
基準位置ＢＰとされ、識別マーク２４の図２において右
端に位置する非反射部２５の右端位置までの距離ＬＡ
を、すべての識別マーク２３において同一とするととも
に、この距離ＬＡ内にインクリボンＲの種類を識別する
ための所望の非反射部２５を形成するようになされてい
る。

【００３４】そして、この識別マーク２４をキャリッジ
１５に設けた光センサ２０によって検出し、この検出信
号を後述する制御手段３５に出力し、この制御手段３５
内において各リボンカセット１６における識別マーク２
４の非反射部２５の数を計数することによりリボンカセ
ット１６内に収納されているインクリボンＲの種類（イ
ンクの色）を判別するようになっている。さらに、記録
に供するインクリボンＲのインクの色に対応する識別マ
ーク２４を光センサ２０が検出した状態でキャリッジ１
５が停止可能とされており、キャリッジ１５が停止した
状態で、キャノピ２１のカセットホルダに配設されてい
るリボンカセット１６が上キャリッジ１５ｂに自動的に
受け渡されるようになっている。

【００３５】図１に示すように、前記プラテン３の後方
には、記録媒体Ｐ（図４）をプラテン３の前方に送る媒
体挿入口２７が形成されており、この媒体挿入口２７の
部分には、所定速度で記録媒体Ｐを搬送する搬送ローラ
３が配設されている。

【００３６】図４に示すように、搬送ローラ３には、記
録の際に搬送ローラ３の基準位置を検出するための基準
位置を示す基準位置マーカ２８が搬送ローラ３と一体回
転可能に設けられている。この基準位置マーカ２８は、
反射シール、反射板などにより形成されており、搬送用
ベースＭＢの走行経路と干渉しない位置に設けられてい
る。そして、基準位置マーカ２８は、前記搬送ローラ３
の近傍の搬送用ベース記録媒体Ｐの走行経路と干渉しな
い位置に設けられた光センサなどの検出手段２９によ
り、前記搬送ローラ３が１回転する毎に検出されるよう
になっている。また、検出手段２９は、熱転写プリンタ
１１の各部の動作を制御する後述する制御手段３５に電
気的に接続されており、基準位置マーカ２８からの検出
信号を制御手段３５に送出するようになっている。な
お、検出手段２９としては、接触式のものであってもよ
い。

【００３７】図１に戻って、前記搬送ローラ３の下方に
は、この搬送ローラ３に圧接される圧接ローラ４が回転
自在に配設されており、プリンタフレーム１２の図１左
方に示す一側面には、搬送ローラ３と同軸状に取着され
たローラ駆動ギア３０が突出して配置されている。この
ローラ駆動ギア３０には、複数の伝達ギア３１，３１を
介してステップモータからなる搬送モータ３２の出力軸
３２ａ（図４）に取着されたモータギア３３が接続され
ており、搬送モータ３２を駆動してモータギア３３、各
伝達ギア３１およびローラ駆動ギア３０をそれぞれこの
順に介して搬送ローラ３を回転駆動させることにより、
媒体挿入口２７から搬送ローラ３と圧接ローラ４との間
に挿入される記録媒体Ｐを挟持して搬送するようになさ
れている。また、搬送モータ３２は、図５に示すよう
に、制御手段３５に電気的に接続されており、制御手段
３５から送出される制御指令に基づいて回転駆動され
る。

【００３８】前記搬送ローラ３、圧接ローラ４、ローラ
駆動ギア３０、伝達ギア３１およびモータギア３３によ
り本実施形態の記録媒体Ｐを搬送する搬送手段３４が構
成されている。

【００３９】なお、プリンタフレーム１２には、搬送用
ベースＭＢの搬送位置および姿勢を規制する図示しない
搬送ガイドが搬送用ベースＭＢの搬送経路に臨むように
して配設されている。

【００４０】図５に示すように、前記制御手段３５は、
少なくとも熱転写プリンタ１１の各部との電気的な接続
に用いるＩ／Ｏインターフェース３６と、ＣＰＵ３７
と、適宜な容量のＲＯＭ、ＲＡＭなどにより形成された
メモリ３８とを有している。

【００４１】前記Ｉ／Ｏインターフェース３６には、少
なくともサーマルヘッドＨ、光センサ２０、検出手段２
３、搬送モータ３２および図示しない電源スイッチや操
作パネルに配設された各種の操作スイッチや表示手段な
どが電気的に接続されている。

【００４２】前記メモリ３８には、記録媒体Ｐの全面に
フルカラー画像の記録を実行する際に、フルカラー画像
を形成するインクの色毎の記録データのそれぞれに理論
ページ長を設定し、インクの色毎の最終行の記録を、こ
の最終行の記録媒体搬送方向の末尾側に位置する部位を
サーマルヘッドＨの記録媒体搬送方向の最も末尾側に位
置する部位と対向させることにより実行するように搬送
ローラ３を制御する制御プログラムが記憶された搬送制
御部４０を有している。そして、記録時には、記録に供
されるインクリボンＲのＹ、Ｍ、Ｃの３色に対応する色
毎の記録データをサーマルヘッドＨへ出力する。

【００４３】なお、最終行の記録媒体搬送方向の末尾側
に位置する部位をサーマルヘッドＨの記録媒体搬送方向
の最も末尾側に位置する部位と対向させるように搬送ロ
ーラ３を制御する構成としては、色毎の記録データの理
論ページ長に基づいて、最終行の記録媒体搬送方向の末
尾側に位置する下端部が、サーマルヘッドＨの記録媒体
搬送方向の最も末尾側に位置する下端部の発熱素子と対
向するように、記録媒体を支持した搬送用ベースＭＢの
最初の行の記録を行う際の頭出し位置を制御する構成
や、色毎の記録データの理論ページ長に基づいて、最終
行の記録媒体搬送方向の末尾側に位置する下端部が、サ
ーマルヘッドＨの記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置
する下端部の発熱素子と対向するように、最終行への改
行動作の改行量を制御する構成を例示することができ
る。また、搬送ローラ３を制御するとは、具体的には、
搬送ローラ３を回転駆動する搬送モータ３２の駆動量を
制御することであり、搬送モータ３２をステップモータ
とした場合には、ステップモータのステップ数を制御す
ることにより容易に実行することができる。

【００４４】また、メモリ３８には、電源投入時のイニ
シャライズ動作を実行する制御プログラムや、記録時の
プラテン３に対するサーマルヘッドＨの接離動作を制御
する制御プログラムや、キャリッジ１５の移動に伴う光
センサ２０からの出力信号に基づいてリボンカセット１
６の有無およびリボンカセット１６に収納されたインク
リボンＲの色、ホームポジションに対するキャリッジ１
５の移動距離、キャノピ２１の開閉状態、隣位あるいは
離間した一対のリボンカセット１６間の距離などを判別
または検出するプログラムや、リボンカセット１６を自
動的に交換するプログラムや、記録媒体Ｐの搬送異常を
検出するプログラムなどの各種のプログラム、および、
記録動作に要する各種のデータなどが記憶されている。

【００４５】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。

【００４６】図６は本発明に係る記録方法を適用する本
発明に係る記録装置の実施形態による記録媒体の全面に
フルカラー画像の記録を実行する際の記録媒体をこの記
録媒体のサイズより大きい搬送用ベースの画像形成領域
に支持した状態を示す説明図、図７は本発明に係る記録
方法を適用する本発明に係る記録装置の実施形態による
記録媒体の全面にフルカラー画像の記録を実行する際の
フルカラー画像を形成するインクの色毎の記録データの
それぞれの理論ページ長の設定例を示す説明図、図８は
本発明に係る記録方法を適用する本発明に係る記録装置
の実施形態による記録媒体の全面にフルカラー画像の記
録を実行する際のフルカラー画像を形成するインクの色
毎の最終行と記録ヘッドとの位置関係を示す説明図であ
る。

【００４７】本実施形態の熱転写プリンタ１１による記
録媒体Ｐの全面へのフルカラー画像の記録動作は、制御
手段３５のメモリ３８の搬送制御部４０に記憶された制
御プログラムにより、記録媒体Ｐをこの記録媒体Ｐのサ
イズより大きい搬送用ベースＭＢの画像形成領域ＰＰＺ
Ｍに支持して搬送するとともに、フルカラー画像を形成
するインクの色毎の記録データのそれぞれに理論ページ
長を設定し、インクの色毎の最終行の記録を、この最終
行の記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位を記
録ヘッドとしてのサーマルヘッドＨの記録媒体搬送方向
の最も末尾側に位置する部位と対向させることにより実
行する。

【００４８】さらに詳しく説明すると、図６に示すよう
に、記録媒体Ｐは、記録媒体Ｐのサイズより大きい搬送
用ベースＭＢの画像形成領域ＰＰＺＭの所定の位置に貼
り付けるなどして支持した状態として媒体挿入口２７へ
搬送用ベースＭＢのボトムマージン領域ＢＭＺＭを後ろ
にして挿入する。

【００４９】一方、ホストコンピュータ、イメージリー
ダなど、あるいはキーボードなどの適宜な入力装置（図
示せず）により入力された記録媒体Ｐの全面にフルカラ
ー画像の記録を行うための記録情報は、フルカラー画像
を形成するインクの色毎の記録データに分解して、各記
録データをメモリ３８の画像メモリ３８ａ（図７）に展
開する。この時、色毎の記録データのそれぞれに理論ペ
ージ長を設定する。これにより、例えば、図７に示すよ
うに、記録媒体Ｐの画像形成領域ＰＰＺと同一サイズの
Ｙ色およびＭ色の記録データＹＤ，ＭＤと、記録媒体Ｐ
の全面と同一サイズのＣ色の記録データＣＤが画像メモ
リ３８ａにそれぞれ展開されるとともに、これらの３つ
の記録データＹＤ，ＭＤ，ＣＤのそれぞれの図７におい
て上下方向に示す理論ページ長（記録媒体搬送方向の長
さ）ＬＤＹ，ＬＤＭ，ＬＤＣに基づいて、最終行の記録
媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位をサーマルヘ
ッドＨの記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位
の発熱素子と対向させるように、搬送用ベースＭＢの搬
送量が演算され、この演算結果に基づいて、搬送ローラ
３を回転駆動する搬送モータ３２の駆動量を制御する。

【００５０】したがって、本実施形態の熱転写プリンタ
１１によれば、搬送用ベースＭＢは、記録媒体Ｐの画像
形成領域ＰＰＺおよびボトムマージン領域ＢＭＺの両
者、すなわち、記録媒体Ｐの全面にフルカラー画像を容
易に形成できる。また、フルカラー画像を形成するイン
クの色毎の記録データＹＤ，ＭＤ，ＣＤのそれぞれに理
論ページ長ＬＤＹ，ＬＤＭ，ＬＤＣを設定するので、イ
ンクの色毎に最終行の位置が異なる場合、例えば、図７
に示す記録媒体Ｐの画像形成領域ＰＰＺのみに記録デー
タＹＤ，ＭＤを有するＹ色およびＭ色のインクによる最
終行の記録時には、記録媒体搬送方向の最も末尾側に位
置する部位が、図８に波線にて示すサーマルヘッドＨの
記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位と対向す
るように搬送用ベースＭＢを搬送し、図７に示す記録媒
体Ｐのボトムマージン領域ＢＭＺの下端部に記録データ
ＣＤを有するＣ色のインクによる最終行の記録時には、
記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位は、図８
に実線にて示すサーマルヘッドＨの記録媒体搬送方向の
最も末尾側に位置する部位と対向するように搬送用ベー
スＭＢを搬送する搬送ローラ３を駆動する搬送モータ３
２の駆動量を制御する。

【００５１】そして、最終行の記録媒体搬送方向の末尾
側に位置する部位をサーマルヘッドＨの記録媒体搬送方
向の最も末尾側に位置する部位と対向させた状態で、各
色のインクによる最終行の記録を実行する。この時、図
７に示す記録媒体Ｐの画像形成領域ＰＰＺのみに記録デ
ータＹＤ，ＭＤを有するＹ色およびＭ色のインクによる
最終行の記録は、記録媒体Ｐの後端部が搬送ローラ３を
外れない状態で行うことができる。

【００５２】このように、本実施形態の熱転写プリンタ
１１によれば、搬送用ベースＭＢは、記録媒体Ｐの画像
形成領域ＰＰＺおよびボトムマージン領域ＢＭＺの両
者、すなわち、記録媒体Ｐの全面にフルカラー画像を容
易に形成できる。さらに、フルカラー画像を形成するイ
ンクの色毎の記録データＹＤ，ＭＤ，ＣＤのそれぞれに
理論ページ長ＬＤＹ，ＬＤＭ，ＬＤＣを設定すること
で、インクの色毎に最終行の位置が異なる場合において
も、色毎の最終行の記録を実行する際に、色毎の最終行
の記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位が、サ
ーマルヘッドＨの記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置
する部位と対向するので、インクリボンＲの走行が安定
するとともに、記録媒体搬送方向の圧接力が一定となる
ので、画像品質の劣化を容易かつ確実に低減することが
できる。さらに、インクの色毎の記録データＹＤ，Ｍ
Ｄ，ＣＤのそれぞれに理論ページ長ＬＤＹ，ＬＤＭ，Ｌ
ＤＣを設定することで、記録媒体Ｐのボトムマージン領
域ＢＭＺの直前に最終行が位置するボトムマージン領域
ＢＭＺに記録データのない色およびのインクリボンＲを
用いての記録時には、最終行の記録媒体搬送方向の最も
末尾側に位置する部位が、サーマルヘッドＨの記録媒体
搬送方向の最も末尾側に位置する部位と対向するので、
最終行の記録を記録媒体Ｐの後端部が搬送ローラ３を外
れない状態で行うことができ、その結果、記録媒体Ｐの
ボトムマージン領域ＢＭＺに記録データのないインクの
色の記録データの記録については適正かつ良好な記録を
行うことができるので、全体として記録画質の劣化を低
減することができる。

【００５３】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように請求項１に記載の本
発明の記録方法によれば、搬送用ベースは、記録媒体の
画像形成領域およびボトムマージン領域の両者、すなわ
ち、記録媒体の全面にフルカラー画像を容易に形成でき
る。さらに、フルカラー画像を形成するインクの色毎の
記録データのそれぞれに理論ページ長を設定すること
で、インクの色毎に最終行の位置が異なる場合において
も、色毎の最終行の記録を実行する際に、色毎の最終行
の記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位が、記
録ヘッドの記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部
位と対向するので、インクリボンの走行が安定するとと
もに、記録媒体搬送方向の圧接力が一定となるので、画
像品質の劣化を容易かつ確実に低減することができる。
さらに、インクの色毎の記録データのそれぞれに理論ペ
ージ長を設定することで、ボトムマージン領域の直前に
最終行が位置するボトムマージン領域に記録データのな
い色のインクリボンを用いての記録時には、最終行の記
録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位が、記録ヘ
ッドの記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位と
対向するので、最終行の記録を記録媒体の後端部が搬送
ローラを外れない状態で行うことができ、その結果、記
録媒体のボトムマージン領域に記録データのないインク
の色の記録データの記録については適正かつ良好な記録
を行うことができるので、全体として記録画質の劣化を
低減することができるなどの極めて優れた効果を奏す
る。

【００５５】また、請求項２に記載の本発明の記録装置
によれば、請求項１に記載の本発明の記録方法を容易に
実行することができるなどの極めて優れた効果を奏す
る。

【００５６】したがって、本発明の記録装置を本発明の
記録方法にしたがって動作させることにより、記録媒体
の全面にフルカラー画像を形成する際に、画像品質の劣
化の低減を容易に防止することができるなどの極めて優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る記録方法を適用する本発明に係
る記録装置の実施形態の全体構成の要部の斜視図

【図２】 図１のキャリッジ近傍の拡大斜視図

【図３】 図１のキャリッジ近傍の要部の概略側面図

【図４】 図１の搬送手段の要部の拡大斜視図

【図５】 図１の制御手段の概略を示すブロック図

【図６】 図１の記録装置による記録媒体の全面にフル
カラー画像の記録を実行する際の記録媒体をこの記録媒
体のサイズより大きい搬送用ベースの画像形成領域に支
持した状態を示す説明図

【図７】 図１の記録装置による記録媒体の全面にフル
カラー画像の記録を実行する際のフルカラー画像を形成
するインクの色毎の記録データのそれぞれの理論ページ
長の設定例を示す説明

【図８】 図１の記録装置による記録媒体の全面にフル
カラー画像の記録を実行する際のフルカラー画像を形成
するインクの色毎の最終行と記録ヘッドとの位置関係を
示す説明図

【図９】 従来の記録装置の要部の構成を示す構造図

【図１０】 従来の記録装置による記録媒体の画像形成
領域とボトムマージン領域との関係を示す説明図

【図１１】 従来の記録装置による記録媒体の全面にフ
ルカラー画像の記録を実行する際のフルカラー画像を形
成するインクの色毎の最終行と記録ヘッドとの位置関係
を示す説明図

【符号の説明】

２ プラテン ３ 搬送ローラ １１ （記録装置としての）熱転写プリンタ １６ リボンカセット ３２ 搬送モータ ３４ 搬送御手段 ３５ 制御手段 ３７ ＣＰＵ ３８ メモリ ３８ａ 画像メモリ ４０ 搬送制御部 Ａ 記録媒体搬送方向 Ｈ （記録ヘッドとしての）サーマルヘッド Ｌ （ボトムマージン領域の記録媒体搬送方向に沿っ
た）長さ ＭＢ 搬送用ベース Ｐ 記録媒体 Ｒ インクリボン ＲＹ （Ｙ色の）インクリボン ＲＭ （Ｍ色の）インクリボン ＲＣ （Ｃ色の）インクリボン ＰＰＺ （記録媒体の）画像形成領域 ＰＰＺＭ （搬送用ベースの）画像形成領域 ＹＤ （Ｙ色の）記録データ ＭＤ （Ｍ色の）記録データ ＣＤ （Ｃ色の）記録データ ＬＤＹ （Ｙ色の記録データの）理論ページ長 ＬＤＭ （Ｍ色の記録データの）理論ページ長 ＬＤＣ （Ｃ色の記録データの）理論ページ長

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C058 AC06 AC07 AC15 AE02 AF04 CA03 CA07 CA32 GF05 GF12 GF15 2C065 AA01 AB03 DC10 DC26 2C068 AA01 AA05 AA15 KK24 KK36 2C480 CA35 CA36 CA39 CA40 DA02 DB02 EB05 EC04

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも３原色のインクの色毎の記録
   データに基づいて記録ヘッドを駆動することにより、前
   記記録媒体に少なくとも３原色のインクを重ねてフルカ
   ラー画像を形成する記録方法であって、 前記記録媒体の全面にフルカラー画像の記録を実行する
   際に、前記記録媒体をこの記録媒体のサイズより大きい
   搬送用ベースの画像形成領域に支持して搬送するととも
   に、フルカラー画像を形成するインクの色毎の記録デー
   タのそれぞれに理論ページ長を設定し、インクの色毎の
   最終行の記録を、この最終行の記録媒体搬送方向の最も
   末尾側に位置する部位を前記記録ヘッドの記録媒体搬送
   方向の最も末尾側に位置する部位と対向させることによ
   り実行することを特徴とする記録方法。
2. 【請求項２】 記録媒体に少なくとも３原色のインクを
   重ねてフルカラー画像を形成する記録装置であって、 画像形成領域に前記記録媒体を支持可能な搬送用ベース
   と、記録ヘッドと、前記搬送用ベースを前記記録媒体と
   ともに搬送可能な搬送ローラと、制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記記録媒体の全面にフルカラー画像
   の記録を実行する際に、フルカラー画像を形成するイン
   クの色毎の記録データのそれぞれに理論ページ長を設定
   し、インクの色毎の最終行の記録を、この最終行の記録
   媒体搬送方向の末尾側に位置する部位を前記記録ヘッド
   の記録媒体搬送方向の最も末尾側に位置する部位と対向
   させることにより実行するように前記搬送ローラを制御
   するように構成されていることを特徴とする記録装置。