JP2000340098A - 電界放出型冷陰極とその製造方法および平面ディスプレイの製造方法 - Google Patents

電界放出型冷陰極とその製造方法および平面ディスプレイの製造方法

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JP2000340098A JP14590099A JP14590099A JP2000340098A JP 2000340098 A JP2000340098 A JP 2000340098A JP 14590099 A JP14590099 A JP 14590099A JP 14590099 A JP14590099 A JP 14590099A JP 2000340098 A JP2000340098 A JP 2000340098A
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    • H01J2201/30469Carbon nanotubes (CNTs)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エミッタ形成の制御性を向上させるととも
に、均一で安定な高放出電流を発生可能な電界放出型冷
陰極と平面ディスプレイおよびそれらの製造方法を提供
する。 【解決手段】 導電層2が形成されたガラス基板1上に
少なくとも絶縁層4の膜厚より短いナノチューブからな
るエミッタ3を形成し、その上層に絶縁層4およびゲー
ト電極5を積層し、ゲート電極5と絶縁層4の一部をエ
ッチングしてゲート開口部を形成する。具体的には、絶
縁層4が、絶縁耐圧Eb,膜厚dとし、印加電圧をVg
とするとき、カーボンナノチューブの長さは、d−Vg
/Ebより短く制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、平面ディスプレ
イ,CRT,電子顕微鏡,電子ビーム露光装置,および
各種電子ビーム装置の電子ビーム源として利用すること
が可能な電界放出型冷陰極に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カーボンナノチューブは、電界放
出型冷陰極のエミッタ材料としてその応用が期待されて
いる。カーボンナノチューブは、炭素原子が規則的に配
列したグラフェンシートを丸めた中空の円筒であり、そ
の外径はnmオーダーで、長さは0.5μm〜数10μ
mの極めてアスペクト比の高い微小な物質である。その
ため、先端部分には電界が集中しやすく高い放出電流密
度が期待される。また、カーボンナノチューブは、化学
的,物理的安定性が高いという特徴を有するため、動作
真空中の残留ガスの吸着やイオン衝撃等に対して影響を
受けづらいことが予想される。
【0003】カーボンナノチューブを電界放出型冷陰極
として用いた従来例として、特開平9−221309号
公報には、図21に示すような電界放出型冷陰極が開示
されている。カーボンナノチューブ8は、炭素質基板7
上にイオンを照射することによって形成され、カーボン
ナノチューブ形成領域を取り囲むように電極9,絶縁層
10および電子線引き出し用のグリッド11が配置され
る。カーボンナノチューブ8の外径は2〜50nmで、
その長さは0.01μm〜5μmであることが記載され
ている。絶縁層膜厚やエミッタ径に関する記述はない
が、500Vで10mAのエミッション電流が発生する
と記載されている。
【0004】図22,23は、特開平10−19939
8号公報に開示された平面ディスプレイの構造図であ
る。ガラス基板1上にグラファイトからなるカソード材
16が1μm設けられ、その上にアーク放電法やレーザ
ーアブレーション法等により、カーボンナノチューブ8
をカソード材16上に数μm堆積させる。このナノチュ
ーブは、直径10nm〜40nm、長さは0.5μm〜
数μmである。これらは、図23に示す断面図に対して
垂直方向にライン状に形成されている。ライン状電子放
出層8の両側には、厚さ7μmで幅20μmのシリコン
酸化膜からなる絶縁層10がライン状に設けられてい
る。その上層には電子を引き出すためのグリッド電極7
が配置されている。グリッド電極7に正の電圧、カソー
ド16に負の電圧を印加することによって図中に示す矢
印17の方向に電子が放出される。
【0005】特開平10−12124号公報には、図2
4に示すように、カーボンナノチューブ8をアルミニウ
ム12の陽極酸化膜の細孔中に成長させた電界放出型冷
陰極が開示されている。ここで示される電界放出型冷陰
極は、まず、ガラス基板上にアルミニウム膜12を堆積
し、陽極酸化処理を行うことにより微細孔を形成する。
その後、微細孔内にカーボンナノチューブの成長核とな
るニッケル13を埋め込み、メタンガスと水素ガス中で
ナノチューブ8を成長させる。反応温度は1000度〜
1200度である。このような手法を用いることによ
り、基板に垂直方向に配高性を持たせたナノチューブ8
を成長することが可能である。最終的にグリッド電極1
1を取り付けることにより、電界放出型冷陰極を形成す
ることができる。また、素子分離領域14を隔てた複数
のエミッタと、それらと対向する位置に蛍光体15を配
置することにより、平面ディスプレイを形成することが
可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例におい
て、エミッタを取り囲むように絶縁層およびゲート電極
(グリッド電極)が形成された電界放出型冷陰極は、エ
ミッタからの放出電子量をゲートとエミッタ間の電界に
よって制御することが可能である。ゲートとエミッタと
の間の電界は、ゲートに加える電圧を絶縁層の膜厚で割
ったものにほぼ等しい。すなわち、絶縁層が厚い場合は
大きなゲート電圧を印加する必要があるが、絶縁層が薄
い場合は小さなゲート電圧で同一のエミッション電流を
得ることができる。また、エミッタから放出した電子
は、ゲート電位によって放出方向に対して垂直方向の運
動エネルギーを持つため、放出電子の軌道は広がること
になる。ゲート電圧が低い場合には比較的収束性のよい
電子ビームを得ることが可能であるが、ゲート電圧が大
きくなると電子の広がりが増大する。複数の画素を独立
に制御する平面ディスプレイでは、放出電子の広がりは
隣接する画素に電子が射突することを意味し、画像がぼ
けたり、コントラストが低下することになる。したがっ
て、絶縁層の薄膜化は低電圧駆動化、ドライブ回路の小
型化および低コスト化,ビーム広がりの抑制等を実現す
るために必須である。
【0007】しかしながら、カーボンナノチューブをエ
ミッタに用いた電界放出型冷陰極では絶縁層を薄膜化
し、良好な電子放出特性を実現する際に、以下に述べる
問題点があった。
【0008】まず、エミッタ表面の平坦化が困難である
ということである。一般的なカーボンナノチューブの生
成方法であるアーク放電法やレーザーアブレーション法
によって得られるカーボンナノチューブは、外径はほぼ
一定でnmオーダーであるが、その長さは0.5μmか
ら100μmの様々な長さを有する。また、カーボンナ
ノチューブは柔軟性に富んでいるため互いに絡みやすい
という特徴をもつ。そのため、長さの大きなナノチュー
ブが互いに絡み合うと、大きな糸屑のような形状にな
り、エミッタの平坦性を低下させる要因になる。また、
生成後の粗カーボンナノチューブにはグラファイトやア
モルファスカーボンが含まれ、それに加えて単層ナノチ
ューブの場合には触媒金属が含有される。カーボンナノ
チューブは、このような不純物にも絡みやすく、大きな
塊を形成する。これらの局所的な突起は、図25に示す
ように、その上部に形成された絶縁層4およびゲート電
極5を湾曲させ、電位分布を不均一にさせる。また、局
所的な突起がゲート開口部に生じると、その部分に電界
が集中しやすくなり電子放出特性の均一性を劣化させ
る。さらに、複数のエミッタを二次元的に配列した平面
ディスプレイにおいては、このような局所的な突起部が
各エミッタ(画素)間の特性を不均一にさせ、画像のム
ラの要因となる。
【0009】次に、第2の問題点は、ゲート電極および
エミッタがカーボンナノチューブを介して導通するとい
う問題がある。絶縁層の膜厚よりも大きな長さを持つカ
ーボンナノチューブがエミッタ表面にある場合には、そ
れがゲート電極5に接触し、ゲート電極層5とエミッタ
3とが導通する場合がある。このようなエミッタとゲー
ト電極のショートは、電子放出量の低下や素子破壊の要
因になる。上述した第1の問題点と同様に、ゲート電極
とエミッタとの電気的な短絡は電子放出特性の不均一性
の要因になり、特に平面ディスプレイでは不安定なムラ
の多い画像になる。
【0010】先に示した特開平9−221309号公報
記載の電界放出型冷陰極では、形成されたカーボンナノ
チューブの長さが0.01μm〜5μmと記載されてい
るが、仮に絶縁層膜厚が5μm以下の場合では、上述し
たように、ゲート電極とエミッタとがナノチューブによ
って短絡したり、ゲート開口内部で大きなナノチューブ
の塊が局所的に発生する可能性がある。また、特開平1
0−199398号公報に開示される電界放出型冷陰極
においても絶縁層膜厚(7μm)よりも長いカーボンナ
ノチューブが多数含まれる場合には同様な問題点が生じ
ることになる。さらに、これらの2つ従来例では基板上
に直接ナノチューブを成長させるため、ナノチューブの
長さを制御することは困難である。したがって、従来の
方法では均一な電子放出特性を実現することは困難であ
り、絶縁層の薄膜化には限界がある。一方、特開平10
−12124号公報に開示される方法は、ナノチューブ
を制御性良く基板垂直方向に成長させることが可能であ
るが、ナノチューブの成長温度がおよそ1000度であ
り、工程が複雑なため、ガラス基板上に複数のエミッタ
を形成する平面ディスプレイ等の製造には不向きであ
る。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記問題を解決
すべく、ゲート電極とエミッタ間の絶縁性を保持し、エ
ミッタ表面の平坦性を向上させ、均一で安定な高放出電
流を発生可能な電界放出型冷陰極を提供することにあ
る。
【0012】また、本発明の他の目的は、上記電界放出
型冷陰極の製造方法を提供することにある。
【0013】さらに、本発明のまた他の目的は、上記電
界放出型冷陰極の製造方法を含む平面ディスプレイの製
造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電界放出型冷陰極は、カーボンナノチュー
ブからなるエミッタと、エミッタを取り囲むように配置
された絶縁層と、ゲート電極とを備え、エミッタに対し
て電圧を印加して電子を放出させる電界放出型冷陰極に
おいて、カーボンナノチューブの長さが少なくとも絶縁
層の膜厚よりも短いことを特徴とする。
【0015】また、絶縁層が、絶縁耐圧Eb,膜厚dと
し、電圧をVgとするとき、カーボンナノチューブの長
さは、d−Vg/Ebより短いのが好ましい。
【0016】また、本発明の電界放出型冷陰極の一形態
は、絶縁層の膜厚よりも短い長さに制御したカーボンナ
ノチューブからなるエミッタ材を導電性基板もしくはガ
ラス基板上に形成された導電層上に固着する工程と、そ
の上層に絶縁層およびゲート電極層を順次形成する工程
と、絶縁層およびゲート電極層をエッチングし、開口部
を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0017】さらに、本発明の電界放出型冷陰極の他の
形態は、導電性基板もしくはガラス基板上に形成された
導電層上に、絶縁層およびゲート電極層を順次形成する
工程と、絶縁層およびゲート電極層をエッチングし、開
口部を形成する工程と、開口部およびゲート電極層上
に、少なくとも絶縁層の膜厚よりも短い長さに制御した
カーボンナノチューブからなるエミッタ材を固着する工
程と、エミッタ材をエッチングし、ゲート開口部内のみ
にエミッタ材を残す工程とを含むことを特徴とする。
【0018】また、カーボンナノチューブの長さ制御
は、カーボンナノチューブをろ過によって特定の長さの
カーボンナノチューブを分離し抽出することによって行
うのが好ましい。
【0019】さらに、カーボンナノチューブの長さ制御
は、カーボンナノチューブを粉砕し、ろ過によって特定
の長さのカーボンナノチューブを分離し抽出することに
よって行うのが好ましい。
【0020】また、カーボンナノチューブの長さ制御
は、カーボンナノチューブを酸素等の酸化剤を含むガス
中で加熱し、ろ過によって特定の長さのカーボンナノチ
ューブを分離し抽出することによって行うのが好まし
い。
【0021】さらに、カーボンナノチューブの長さ制御
は、カーボンナノチューブにイオンビームを照射し、ろ
過によって特定の長さのカーボンナノチューブを分離し
抽出することによって行うのが好ましい。
【0022】また、本発明の平面ディスプレイの製造方
法は、上記電界放出型冷陰極の製造方法のいずれかを含
むことを特徴とする。
【0023】以上説明したように、本発明によれば、特
に、エミッタに少なくとも絶縁層の膜厚より短いカーボ
ンナノチューブを用いることにより、ゲート電極とエミ
ッタ間の絶縁性を保持し、エミッタ表面の平坦性を向上
させ、均一で安定な高放出電流を発生可能な電界放出型
冷陰極および平面ディスプレイを製造することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0025】図1〜図5は、本発明の電界放出型冷陰極
の第1の実施例の製造工程を示す断面図である。エミッ
タを形成する基板は、導電性基板、もしくは図1に示す
ように導電層2が形成されたガラス基板1を用いる。エ
ミッタを構成するカーボンナノチューブは、アーク放電
法やレーザーアブレーション法等で作製可能であるが、
ここではアーク放電を用いて作製した。この方法は、反
応容器内を500TorrのHeガスで満たし、触媒金
属が含有した2本の炭素棒を対向させ、両者の間でアー
ク放電を起こすと、陰極炭素棒表面および反応容器内壁
にカーボンナノチューブを含んだ固体が堆積する。放電
は、18Vの電圧を2つの炭素棒の間に印加し、100
Aの電流を流す。生成した固体中にはカーボンナノチュ
ーブの他に直径10nmから100nm程度の粒径のグ
ラファイトやアモルファスカーボン,触媒金属等が含ま
れる。得られたカーボンナノチューブは、単層ナノチュ
ーブであり、その直径は、およそ1nm〜5nmであ
る。長さは0.5μm〜100μmで、その平均長さは
約2μmである。なお、アーク放電以外にレーザアブレ
ーション法によって作製したナノチューブも、基本的に
同等のサイズのナノチューブが形成される。上記の粗生
成物をエタノール中に懸濁させ、超音波粉砕する。次
に、ポアサイズが0.22μmのメンブランフィルター
を用いて懸濁液をろ過する。カーボンナノチューブ以外
の不純物微粒子は、フィルターのポアサイズよりも小さ
いためにフィルターを通り抜けるが、0.5μm以上の
長さを持つカーボンナノチューブは、フィルター上に残
存する。フィルター上に残ったナノチューブを抽出する
ことにより、ナノチューブのみを回収することができ
る。なお、ナノチューブの精製は、特開平8−2312
10号公報に開示される方法等を用いると、より純度の
高いナノチューブを得られるため、これらの方法を適用
することも可能である。次に、後述するように絶縁層の
膜厚である1mmよりも短い長さのナノチューブを抽出
するために、0.8μmのポアサイズを持つメンブラン
フィルターを用いて、精製したナノチューブを再びろ過
する。フィルター上には約0.8μm以上の長さをもつ
ナノチューブは残存するが、0.8μm以下の長さをも
つナノチューブはフィルターを通り抜けることができ
る。フィルターを通り抜けたナノチューブを回収するこ
とにより、0.8μm以下すなわち絶縁層膜厚以下の長
さに制御したナノチューブを得ることができる。なお、
この工程は、遠心分離等の方法を用いてもよい。
【0026】このようにして得られたカーボンナノチュ
ーブは、再度、エタノール中に分散させ、これを導電層
2上に塗布し、真空中もしくは不活性ガス中で300
度,10分以上の加熱を行い、エタノールを蒸発させ
る。上記熱処理はエタノールが完全にカーボンナノチュ
ーブから脱離する条件であることをガス分析により確認
している。また、エタノールの熱脱離は、カーボンナノ
チューブ表面の仕事関数を低下させるため、放出電子量
を増加させる。しかし、エタノールを用いたナノチュー
ブの導電層2上への固着は、付着力が弱いため、付着力
を強めるにはバインダー等を用いる必要がある。バイン
ダーとしては、レジストや水ガラス等が使用できる。重
量比としては、例えば、バインダー:カーボンナノチュ
ーブ=20:1になるように混合し、超音波にて充分に
攪拌する。その後、ナノチューブが含有したバインダー
を導電層2上にスピンコーターを用いて塗布し、真空中
もしくは窒素等の不活性ガス中で400度程度の加熱を
行なう。これにより、カーボンナノチューブ3は導電層
2上に強く固着することができる(図2)。なお、ここ
ではナノチューブ層の形成にスピンコートを行ったが、
それ以外にスクリーン印刷や噴霧等の手法を用いること
も可能である。
【0027】次に、図3に示すように、カーボンナノチ
ューブからなるエミッタ層3を形成した後、シリコン酸
化膜もしくはポリイミド膜等の絶縁層4を1μm堆積
し、図4に示すように、その上層にゲート電極5として
アルミニウムを0.5μm形成する。次に、図5に示す
ように、ゲート電極層5および絶縁層4の一部をエッチ
ングし、ゲート開口部6を形成する。
【0028】このようにして得られた電界放出型冷陰極
は、エミッタ中に絶縁層の膜厚より長いナノチューブが
含有されないため、図25に示した従来技術と比較して
エミッタ3とゲート電極層5とがナノチューブを介して
接触しているような箇所は見られない。また、ナノチュ
ーブが互いに絡み合ったとしてもその径は非常に小さ
く、従来例よりも平坦性の高いエミッタが得られる。な
お、ここでは単層ナノチューブを用いたが、多層ナノチ
ューブを用いても同様な効果を実現することができる。
ただし、多層ナノチューブは、単層ナノチューブに比べ
て、柔軟性が低いため、互いに絡みにくい傾向があり、
単層ナノチューブの場合よりも平坦性の高いエミッタが
得られる。
【0029】図6〜図11は、本発明の電界放出型冷陰
極の第2の実施例の製造工程を示す断面図である。上述
した第1の実施例との大きな相違点は、エミッタの形成
を絶縁層およびゲート電極層の形成前に行なうか、形成
後に行なうかである。図6に示すような、ガラス基板1
上に導電層2が形成された基板上に、図7に示すよう
に、シリコン酸化膜もしくはポリイミド膜等の絶縁層4
を3μm堆積し、その上層に、図8に示すように、ゲー
ト電極5としてアルミニウムを0.5μm形成する。次
に、図9に示すように、ゲート電極層5および絶縁層4
の一部をエッチングし、ゲート開口部6を形成する。そ
の後、図10に示すように、第1の実施例で示した0.
8μm以下のカーボンナノチューブを含むバインダーを
その上層に塗布し、真空中もしくは窒素等の不活性ガス
中で400度程度の加熱を行なう。なお、エミッタの形
成法は、塗布以外にスクリーン印刷や噴霧等の手法を用
いることも可能である。ゲート電極5上およびゲート開
口部6内に付着したナノチューブは、酸素プラズマ照射
によってエッチングし、図11に示すように、2μmの
厚みをもつエミッタ層3をゲート開口底部に残す。これ
により、第1の実施例と同様に、エミッタ表面から1μ
mの絶縁層を隔ててゲート電極を配置することができ
る。ナノチューブの長さは、第1の実施例で述べたよう
に絶縁層膜厚よりも短い。ここで仮に、図10の工程を
1μm以上の長さのナノチューブを含むバインダーにて
行った場合には、ゲート電極層5上もしくはゲート開口
部6内に大きなナノチューブの塊が生じ、ゲート開口内
のエミッタ層3の膜厚制御が困難になる。また、ゲート
電極層5上にはプラズマ照射後にもナノチューブの塊が
残ることが多く、それらがゲート開口部に付着した場合
にはエミッタ3とゲート電極5の短絡の原因になる。し
かしながら、本実施例によって形成される電界放出型冷
陰極は、エミッタ中に絶縁層の膜厚より短いナノチュー
ブのみによって構成されるため、ナノチューブが互いに
絡み合ったとしてもその径は比較的小さく、上述した問
題はほとんど生じない。なお、本実施例は第1の実施例
と比較してエミッタの形成を絶縁層4とゲート電極層5
の形成後に行なうため、図10に示すような絶縁層およ
びゲート電極層の湾曲は生じないが、ナノチューブを酸
素プラズマでエッチングする工程が増えるという特徴を
もつ。
【0030】以上説明した第1の実施例および第2の実
施例に従って作製された電界放出型冷陰極の電子放出特
性を図12に示す。図12は、エミッタに対してゲート
電極に印加した電圧(ゲート電圧)と放出電流量の関係
である。なお、放出電流量は素子から1cm離れたとこ
ろにアノード電極を配置し、エミッタに対して500V
の電圧を印加する際に検出される電流値である。絶縁層
の膜厚は1μmでゲート開口は5μmm角である。ゲー
トに流れる電流はnA以下であり、絶縁リークおよび電
子の広がりが小さい良好な素子特性が得られた。放出電
流量はゲート電圧が約35Vの時には10μAにも達す
る。また、このような電子放出特性は再現性よく得られ
ることを確認している。さらに、本発明に従って形成さ
れるエミッタは、短い長さのナノチューブで構成される
ため、電界が集中しやすいナノチューブ先端部が実質的
に多くなり、放出電子量を増加させる。参考として、ナ
ノチューブの長さを制御せずに形成した電界放出型冷陰
極の特性は素子間のばらつきが大きく、ゲート電圧35
Vでの放出電流量は、最大でも0.1μAである。ま
た、このような電子放出領域の増加は、各電子放出点か
らの電流変動を平均化させる効果があるため、電流安定
性も向上させることができる。
【0031】図13〜図16は、第1の実施例を基に作
製される平面ディスプレイの製造方法を示した断面構造
図であり、図17の線A−Aの断面を示すものである。
まず、図13に示すように、ガラス基板1上に導電層2
を紙面に対して垂直方向に膜厚が0.5μmになるよう
にストライプ状に形成し、その上層に0.8μm以下の
カーボンナノチューブを含むバインダーを塗布し、第1
の実施例記載の方法により導電層2に固着させ、エミッ
タ3を形成する。なお、このストライプ状の電導層2と
エミッタ3とは、図17の点線部に相当する。図13の
構造を形成した後、基板全面を覆うように酸化膜もしく
はポリイミド膜からなる絶縁層4を1μm成膜する(図
14)。その後、図15に示すように、紙面と平行方向
にストライプ状のゲート電極5を0.5μm形成する。
形成されたゲート電極5と絶縁層4はRGBの各画素を
形成するために、およそ100μm角の4角形にエッチ
ングし、ゲート開口部6が形成される(図16)。これ
により、RGBの各画素に対応する電子放出部が形成さ
れる。なお、ここでは第1の実施例に従う方法にてエミ
ッタ形成を行ったが、第2の実施例に記載する方法を用
いてもよい。
【0032】上記平面ディスプレイの各画素(エミッ
タ)は、100μm角の領域によって形成される例を示
したが、エミッタの面積が大きくなると、開口部内周辺
と中心部の電界強度が不均一になる。これは、ゲート電
圧がゲート電極に近いエミッタ表面ほど大きくなるため
である。従って、1つの画素が大きな平面ディスプレイ
やエミッタエリアが比較的大きな電子放出デバイスにお
いては、エミッタ表面の電界分布の均一性を向上させる
必要がある。図18は、ゲート電極層5中に1つのゲー
ト開口部をもつエミッタ3を示すもので、先に示した構
造と同一であるが、図19は、一つのエミッタを複数の
長方形または正方形に分割した場合の構造図である。こ
れにより、分割されたゲート開口部周辺とゲート開口部
の中心との距離が小さくなり、開口部内のエミッタ表面
に均一な電界を印加することが可能である。また、ゲー
ト開口部の分割は6角形等の多角形でもよく、例えば、
図20に示すように、円形であってもよい。以上のよう
に、ゲート開口部の分割はエミッタ領域内の電界分布を
均一化させ、均一な高放出電流を実現することができ
る。ただし、あらかじめ決められた一定エミッタエリア
内でゲート開口部を分割すると、そのなかに占めるゲー
ト電極の面積が大きくなるため、実質的なエミッタエリ
アは減少する。したがって、素子を設計する際にはエミ
ッタエリア内のゲート電極の幅を小さくし、有効なエミ
ッタエリアをできるだけ大きくする必要がある。
【0033】以上述べたように、少なくとも絶縁層膜厚
以下のカーボンナノチューブを抽出して、それをエミッ
タに用いることにより、安定で均一性の高い電界放出型
冷陰極および平面ディスプレイを製造することが可能で
ある。しかしながら、第1の実施例から第3の実施例で
用いたカーボンナノチューブの長さの制御は粗生成物中
に絶縁層膜厚(ここでは1mm)より短い長さのナノチ
ューブがあらかじめ含まれているために、それらをろ過
のみによって分離,抽出することができる。しかし、そ
の収率はごくわずかであり、生成したナノチューブの大
部分を使用しないことになる。また、絶縁層膜厚が0.
5μm以下になると粗生成物中にその長さ以下のナノチ
ューブが存在しないため、上記の方法では本発明の意図
する効果を得ることができない。生成したカーボンナノ
チューブを充分に活用し、しかも短い長さのナノチュー
ブを得るには以下に示す方法を用いることができる。
【0034】第1は、ナノチューブを粉砕し、長いナノ
チューブを分断する方法である。精製後のカーボンナノ
チューブを乳鉢もしくはボールミル等の粉砕器を用いて
機械的に分断することにより、比較的短いナノチューブ
を多数得ることが可能である。粉砕時にはアルミナやジ
ルコニア等の硬度の高い微小球を含有させることによ
り、粉砕効率を高めることができる。粉砕後は先述した
方法と同様にフィルターを用いて特定の長さ以下のナノ
チューブのみを分離し、抽出する。これにより、収率が
向上し、しかも0.5μm以下のナノチューブも得るこ
とができる。
【0035】第2は、ナノチューブを酸化剤(大気,酸
素,水,二酸化炭素等)を含むガス中で加熱することに
よってその長さを短くする方法である。この方法はナノ
チューブの精製方法として特開平7−48110号公報
に記載されている。本手法はナノチューブの先端(両
端)部分が酸素と反応して消失しやすいという特徴を利
用したものである。大気中で加熱した場合、多層ナノチ
ューブは700度から1000度の温度が適している。
また、単層ナノチューブの場合は多層ナノチューブに比
べて消失しやすいため、450度から600度の温度が
適している。加熱時間は目的の長さ以下のナノチューブ
の収率が最も高くなるような時間を消失速度から逆算す
ることで設定する。加熱後のナノチューブはアルコール
中に懸濁させた後、フィルターによって所望の長さ以下
のナノチューブを分離,抽出する。この方法はナノチュ
ーブ自身を消失させるため全体としての収率は低下する
が、短い長さのナノチューブを容易に得ることができ
る。また、粗生成物中に含まれるようなグラファイトや
アモルファスカーボン等の不純物の燃焼速度がナノチュ
ーブよりも速いという性質を利用すると、あらかじめ粗
生成物からナノチューブを精製することなしに、この手
法のみを用いて、ナノチューブの長さ制御と精製を同時
に行なうことも可能である。
【0036】第3は、高エネルギーの収束イオンビーム
を照射することによってナノチューブを分断する方法で
ある。精製後のカーボンナノチューブ懸濁液を加熱し、
エタノールを蒸発させる。その後、収束イオンビーム発
生装置内に入れ、所望の長さ以下になるようにGaやA
u等のイオンビームを走査し、ナノチューブを分断す
る。
【0037】上記の3つの方法による長さ制御を経たナ
ノチューブを含む電界放出型冷陰極は、第1の実施例〜
第3の実施例で示した冷陰極と比較して、より大きな電
流量を示す。これは、ナノチューブが分断もしくは燃焼
することによって、その先端部分または側面に欠陥が発
生しそれらの箇所に電界が集中しやすくなったためと考
えられる。従って、先に示した3つの長さ制御法を用い
ることによって、さらに高い放出電流を得ることが可能
である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、エミッタに少なくとも
絶縁層の膜厚より短いカーボンナノチューブを用いるこ
とにより、ゲート電極とエミッタ間の絶縁性を保持し、
エミッタ表面の平坦性を向上させ、均一で安定な高放出
電流を発生可能な電界放出型冷陰極および平面ディスプ
レイを製造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界放出型冷陰極の第1の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図2】本発明の電界放出型冷陰極の第1の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図3】本発明の電界放出型冷陰極の第1の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図4】本発明の電界放出型冷陰極の第1の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図5】本発明の電界放出型冷陰極の第1の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図6】本発明の電界放出型冷陰極の第2の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図7】本発明の電界放出型冷陰極の第2の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図8】本発明の電界放出型冷陰極の第2の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図9】本発明の電界放出型冷陰極の第2の実施例の製
造工程を示す断面構造図である。
【図10】本発明の電界放出型冷陰極の第2の実施例の
製造工程を示す断面構造図である。
【図11】本発明の電界放出型冷陰極の第2の実施例の
製造工程を示す断面構造図である。
【図12】本発明にしたがって形成した電界放出型冷陰
極の放出電流量とゲート電圧の関係を示す図である。
【図13】本発明の電界放出型冷陰極の第3の実施例
(平面ディスプレイ)の製造工程を示す断面構造図であ
る。
【図14】本発明の電界放出型冷陰極の第3の実施例
(平面ディスプレイ)の製造工程を示す断面構造図であ
る。
【図15】本発明の電界放出型冷陰極の第3の実施例
(平面ディスプレイ)の製造工程を示す断面構造図であ
る。
【図16】本発明の電界放出型冷陰極の第3の実施例
(平面ディスプレイ)の製造工程を示す断面構造図であ
る。
【図17】本発明におけるエミッタ領域を示す平面構造
図である。
【図18】従来例における電界放出型冷陰極を示す平面
構造図である。
【図19】従来例における電界放出型冷陰極を示す平面
構造図である。
【図20】従来例における電界放出型冷陰極を示す平面
構造図である。
【図21】従来例における電界放出型冷陰極を示す断面
構造図である。
【図22】従来例における平面ディスプレイを示す斜視
図である。
【図23】従来例における平面ディスプレイを示す断面
図である。
【図24】従来例における電界放出型冷陰極を示す断面
構成図である。
【図25】従来例における電界放出型冷陰極を示す断面
構成図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 導電層 3 エミッタ(長さ制御したカーボンナノチューブ) 4 絶縁層 5 ゲート電極層 6 ゲート開口部 7 炭素質基板 8 エミッタ(カーボンナノチューブ) 9 電極 10 絶縁層 11 グリッド 12 アルミニウム 13 金属触媒 14 素子分離領域 15 蛍光板 16 カソード材 17 電子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボンナノチューブからなるエミッタ
    と、前記エミッタを取り囲むように配置された絶縁層
    と、ゲート電極とを備え、前記エミッタに対して電圧を
    印加して電子を放出させる電界放出型冷陰極において、 前記カーボンナノチューブの長さが少なくとも前記絶縁
    層の膜厚よりも短いことを特徴とする電界放出型冷陰
    極。
  2. 【請求項2】前記絶縁層が、絶縁耐圧Eb,膜厚dと
    し、前記電圧をVgとするとき、前記カーボンナノチュ
    ーブの長さは、d−Vg/Ebより短いことを特徴とす
    る、請求項1に記載の電界放出型冷陰極。
  3. 【請求項3】絶縁層の膜厚よりも短い長さに制御したカ
    ーボンナノチューブからなるエミッタ材を導電性基板も
    しくはガラス基板上に形成された導電層上に固着する工
    程と、 その上層に絶縁層およびゲート電極層を順次形成する工
    程と、 前記絶縁層およびゲート電極層をエッチングし、開口部
    を形成する工程と、 を含むことを特徴とする電界放出型冷陰極の製造方法。
  4. 【請求項4】導電性基板もしくはガラス基板上に形成さ
    れた導電層上に、絶縁層およびゲート電極層を順次形成
    する工程と、 前記絶縁層およびゲート電極層をエッチングし、開口部
    を形成する工程と、 前記開口部およびゲート電極層上に、少なくとも前記絶
    縁層の膜厚よりも短い長さに制御したカーボンナノチュ
    ーブからなるエミッタ材を固着する工程と、 前記エミッタ材をエッチングし、ゲート開口部内のみに
    エミッタ材を残す工程と、 を含むことを特徴とする電界放出型冷陰極の製造方法。
  5. 【請求項5】前記カーボンナノチューブの長さ制御は、
    前記カーボンナノチューブをろ過によって特定の長さの
    カーボンナノチューブを分離し抽出することによって行
    うことを特徴とする、請求項3または4に記載の電界放
    出型冷陰極の製造方法。
  6. 【請求項6】前記カーボンナノチューブの長さ制御は、
    前記カーボンナノチューブを粉砕し、ろ過によって特定
    の長さのカーボンナノチューブを分離し抽出することに
    よって行うことを特徴とする、請求項3または4に記載
    の電界放出型冷陰極の製造方法。
  7. 【請求項7】前記カーボンナノチューブの長さ制御は、
    前記カーボンナノチューブを酸素等の酸化剤を含むガス
    中で加熱し、ろ過によって特定の長さのカーボンナノチ
    ューブを分離し抽出することによって行うことを特徴と
    する、請求項3または4に記載の電界放出型冷陰極の製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記カーボンナノチューブの長さ制御は、
    前記カーボンナノチューブにイオンビームを照射し、ろ
    過によって特定の長さのカーボンナノチューブを分離し
    抽出することによって行うことを特徴とする、請求項3
    または4に記載の電界放出型冷陰極の製造方法。
  9. 【請求項9】上記請求項3〜8のいずれかに記載の電界
    放出型冷陰極の製造方法を含むことを特徴とする平面デ
    ィスプレイの製造方法。
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