JP2000336323A - 金属板用表面保護フィルム - Google Patents

金属板用表面保護フィルム

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JP2000336323A
JP2000336323A JP14678499A JP14678499A JP2000336323A JP 2000336323 A JP2000336323 A JP 2000336323A JP 14678499 A JP14678499 A JP 14678499A JP 14678499 A JP14678499 A JP 14678499A JP 2000336323 A JP2000336323 A JP 2000336323A
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styrene
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weight
resin
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Masahiko Goto
昌彦 五藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適正なタックや粘着力を有すると共に、再剥
離性に優れ、再剥離した後の金属板表面に曇りや糊残り
が生じず、且つ、使用後は焼却処理が可能な金属板用表
面保護フィルムを提供することを課題とする。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂基材の片面に粘着
剤層が形成されてなる金属板用表面保護フィルムであっ
て、上記粘着剤が、スチレン系化合物重合ブロックとス
チレン−共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエ
ラストマーの水素添加樹脂100重量部に対し、α−メ
チルスチレン系樹脂5〜20重量部が添加されているこ
とを特徴とする金属板用表面保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてステンレ
ス板、特にBA板、#400研磨板や#800研磨板等
の金属鏡面の保護用として好適な金属板用表面保護フィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばステンレス板のような金属
の表面を金属板用表面保護フィルムで保護することが広
く行われている。
【0003】このような金属板用表面保護フィルムとし
て、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂に白色顔料を含有さ
せてなる基材の片面にアクリル系もしくはゴム系溶剤型
粘着剤を塗工した金属板用表面保護フィルムが市販され
ている。
【0004】しかし、上記金属板用表面保護フィルム
は、ポリ塩化ビニル系樹脂基材を用いているので、環境
保護の観点から、使用後の焼却処理が出来ないという問
題点がある。又、アクリル系もしくはゴム系粘着剤を用
いているので、粘着剤層の感温性が高く、例えば夏季の
ような温度の高い時には、金属板表面からの再剥離性が
悪くなったり、再剥離した後の金属板表面に粘着剤が残
存する現象(糊残り現象)が起こり易い等の問題点があ
る。
【0005】上記問題点に対応するため、例えば、特開
昭61−103975号公報では、「A−B−A(但
し、Aはスチレン重合体ブロックを、Bはエチレンとブ
チレンとの共重合体ブロックを示す)100重量部と粘
着付与性樹脂0〜80重量部を含有する組成物よりなる
接着剤層を、ポリオレフィン樹脂フィルム上に形成させ
てなる表面保護用接着フィルム」が開示されている。
【0006】上記開示にある表面保護用接着フィルム
は、ポリオレフィン樹脂基材を用いているので、使用後
の焼却処理が可能であり、又、SEBSを主成分とする
粘着剤を用いているので、粘着剤層の感温性が低くなっ
ており、再剥離性が良好で糊残りも起こり難いものとさ
れている。
【0007】しかし、上記表面保護用接着フィルムの場
合、SEBSと粘着付与性樹脂とからなる粘着剤を用い
ているので、再剥離した後の金属板表面に粘着付与性樹
脂に起因する曇りが発生し、金属板の商品価値を低下さ
せるという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するため、適正なタックや粘着力を有すると共
に、再剥離性に優れ、再剥離した後の金属板表面に曇り
や糊残りが生じず、且つ、使用後は焼却処理が可能な金
属板用表面保護フィルムを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による金属板用表
面保護フィルムは、ポリオレフィン系樹脂基材の片面に
粘着剤層が形成されてなる金属板用表面保護フィルムで
あって、上記粘着剤が、スチレン系化合物重合ブロック
とスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロックからな
るエラストマーの水素添加樹脂100重量部に対し、α
−メチルスチレン系樹脂5〜20重量部が添加されてい
ることを特徴とする。
【0010】本発明による金属板用表面保護フィルムの
基材を構成するポリオレフィン系樹脂としては、特に限
定されるものではないが、例えば、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン−α
−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−メチル(メタ)アクリレート共重合体、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−n
−ブチルアクリレート共重合体等が挙げられ、好適に用
いられる。これらのポリオレフィン系樹脂は、単独で用
いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0011】上記基材を構成するポリオレフィン系樹脂
には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じ
て、白色顔料のような着色剤や安定剤、紫外線吸収剤等
の各種添加剤の1種もしくは2種以上が添加されていて
も良い。
【0012】白色顔料としては、特に限定されるもので
はないが、例えば、ルチル型酸化チタンやアナターゼ型
酸化チタン等が挙げられ、好適に用いられるが、なかで
も耐候性に優れるルチル型酸化チタンがより好適に用い
られる。上記白色顔料は、単独で用いられても良いし、
2種類以上が併用されても良い。
【0013】又、安定剤や紫外線吸収剤としては、特に
限定されるものではないが、例えば、ヒンダードアミン
系安定剤やベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤等が挙げ
られ、好適に用いられる。上記安定剤や紫外線吸収剤
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。
【0014】基材の製造方法は、特に限定されるもので
はないが、一般的には、ポリオレフィン系樹脂、必要に
応じて添加する白色顔料や安定剤、紫外線吸収剤等を混
合してポリオレフィン系樹脂組成物を作製した後、溶融
押出法によりフィルム化し、基材とすることが好まし
い。
【0015】本発明による金属板用表面保護フィルムの
粘着剤層を構成する粘着剤は、スチレン系化合物重合ブ
ロックとスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロック
からなるエラストマーの水素添加樹脂100重量部に対
し、α−メチルスチレン系樹脂5〜20重量部が添加さ
れている。
【0016】粘着剤の主成分として用いられるスチレン
系化合物重合ブロックとスチレン−共役ジエンランダム
共重合ブロックからなるエラストマーの水素添加樹脂と
は、一般式X−Y−Zで表されるスチレン系化合物重合
ブロックとスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロッ
クからなるエラストマー中の共役ジエン部分の二重結合
が水素添加された樹脂である。以下、スチレン系化合物
重合ブロックとスチレン−共役ジエンランダム共重合ブ
ロックからなるエラストマーを単にスチレン系エラスト
マーと略記し、その水素添加樹脂を単に水添スチレン系
エラストマーと略記する。
【0017】上記式中、Xはスチレン系化合物重合ブロ
ックを示し、Yはスチレン−共役ジエンランダム共重合
ブロックを示し、Zはスチレン−共役ジエンランダム共
重合ブロックであって、スチレンの共重合比がYよりも
大きいテーパーブロックを示す。
【0018】スチレン系化合物としては、特に限定され
るものではないが、例えば、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、1,1−ジフェニルエチレン等
が挙げられ、好適に用いられるが、なかでもスチレンや
α−メチルスチレンがより好適に用いられる。これらの
スチレン系化合物は、単独で用いられても良いし、2種
類以上が併用されても良い。
【0019】又、共役ジエンとは、エチレン結合2個が
直接単結合で結合している構造(C=C−C=C)を有
する炭化水素であり、特に限定されるものではないが、
例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げら
れ、好適に用いられるが、なかでもブタジエンやイソプ
レンがより好適に用いられる。これらの共役ジエンは、
単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても
良い。
【0020】上記スチレン系エラストマーを構成する全
モノマー中、スチレン系化合物と共役ジエンとの割合
は、特に限定されるものではないが、重量比で、スチレ
ン系化合物/共役ジエンが5/95〜60/40である
ことが好ましく、より好ましくは7/93〜40/60
である。
【0021】スチレン系化合物/共役ジエンが5/95
(重量比)未満であると、得られる粘着剤の凝集力が低
下するため、金属板用表面保護フィルムを再剥離する時
に金属板表面に曇りや糊残りが生じることがあり、逆に
スチレン系化合物/共役ジエンが60/40(重量比)
を超えると、得られる粘着剤のタックや粘着力が低下す
るため、金属板に対する金属板用表面保護フィルムの貼
り付けが困難となることがある。
【0022】スチレン系エラストマー中におけるスチレ
ン系化合物重合ブロックの結合含量は、3重量%以上で
あることが好ましく、より好ましくは3〜20重量%で
あり、且つ、スチレン系エラストマー中におけるスチレ
ン系化合物の結合含量は、全モノマーの3〜50重量%
であることが好ましく、より好ましくは5〜40重量%
であり、特に好ましくは5〜25重量%である。
【0023】上記スチレン系化合物の結合含量が全モノ
マーの3重量%未満であると、得られる粘着剤の凝集力
が低下するため、金属板用表面保護フィルムを再剥離す
る時に金属板表面に曇りや糊残りが生じることがあり、
逆にスチレン系化合物の結合含量が全モノマーの50重
量%を超えると、得られる粘着剤のタックや粘着力が低
下するため、金属板に対する金属板用表面保護フィルム
の貼り付けが困難となることがある。
【0024】スチレン−共役ジエンランダム共重合ブロ
ック中における共役ジエン部分のビニル結合量は、60
重量%を超える量であることが好ましく、より好ましく
は70重量%以上であり、特に好ましくは80重量%以
上である。尚、ここで言うビニル結合とは、共役ジエン
化合物が1,2−又は3,4−結合位の二重結合で重合
したモノマーユニットを意味する。
【0025】上記共役ジエン部分のビニル結合量が60
重量%以下であると、得られる粘着剤のタックや粘着力
が不十分となることがある。
【0026】スチレン−共役ジエンランダム共重合ブロ
ック中における共役ジエン部分の二重結合の水素添加率
は、80モル%以上であることが好ましく、より好まし
くは90モル%以上であり、特に好ましくは95〜10
0モル%の飽和された状態である。
【0027】上記共役ジエン部分の二重結合の水素添加
率が80モル%未満であると、得られる粘着剤の熱安定
性や耐候性が乏しくなることがある。
【0028】水添スチレン系エラストマーは、ポリスチ
レン換算の重量平均分子量が5万〜40万であることが
好ましく、より好ましくは8万〜20万である。
【0029】水添スチレン系エラストマーの上記重量平
均分子量が5万未満であると、得られる粘着剤の凝集力
が低下するため、金属板用表面保護フィルムを再剥離す
る時に金属板表面に曇りや糊残りが生じることがあり、
逆に上記重量平均分子量が40万を超えると、得られる
粘着剤のタックや粘着力が低下するため、金属板に金属
板用表面保護フィルムの貼り付けが困難となることがあ
る。
【0030】上述した水添スチレン系エラストマーは、
単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても
良い。
【0031】本発明による金属板用表面保護フィルムの
粘着剤層を構成する粘着剤においては、主成分である上
述の水添スチレン系エラストマー100重量部に対し、
α−メチルスチレン系樹脂5〜20重量部が添加され
る。
【0032】上記α−メチルスチレン系樹脂としては、
特に限定されるものではないが、例えば、α−メチルス
チレンの単独重合体やα−メチルスチレンと例えばテル
ペン類等との共重合体等が挙げられ、好適に用いられ
る。
【0033】上記α−メチルスチレン系樹脂は、単独で
用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0034】上記α−メチルスチレン系樹脂は、水添ス
チレン系エラストマー中のスチレン部分を補強する機能
を発揮するので、得られる粘着剤の弾性率がさらに向上
する。その結果、金属板用表面保護フィルムの再剥離性
がより優れたものとなるので、金属板表面の曇りや糊残
りの発生をより効果的に防止することが可能となる。
【0035】水添スチレン系エラストマー100重量部
に対する上記α−メチルスチレン系樹脂の添加量が5重
量部未満であると、優れた再剥離性を得られないことが
あり、逆に20重量部を超えると、得られる粘着剤の弾
性率が高くなり過ぎて、タックや粘着力が不十分となる
ことがある。
【0036】本発明で用いられる粘着剤には、上述した
水添スチレン系エラストマー及びα−メチルスチレン系
樹脂以外に、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要
に応じて、粘着性付与樹脂、充填剤、軟化剤、可塑剤、
界面活性剤、カップリング剤、酸化防止剤、老化防止
剤、安定剤、紫外線吸収剤、架橋剤、着色剤等の各種添
加剤の1種もしくは2種以上が添加されていても良い。
【0037】本発明による金属板用表面保護フィルムの
製造方法は、特別なものではなく、例えば、共押出法を
採用して、基材用の前記ポリオレフィン系樹脂組成物と
粘着剤層用の上記粘着剤とを同時に押出して、一気に金
属板用表面保護フィルムを製造しても良いし、又、ポリ
オレフィン系樹脂組成物からなる基材と、粘着剤を有機
溶剤に溶解した溶剤型粘着剤や粘着剤を水に乳化分散し
たエマルジョン型粘着剤或いは粘着剤そのものを予め準
備しておき、ポリオレフィン系樹脂基材の片面に溶液塗
工法、エマルジョン塗工法、ホットメルト塗工法等によ
り粘着剤を塗工して金属板用表面保護フィルムを製造し
ても良いが、生産性に優れる共押出法を採用することが
好ましい。
【0038】本発明による金属板用表面保護フィルムに
おいて、基材の厚みは、特に限定されるものではない
が、300μm以下であることが好ましく、より好まし
くは30〜150μmである。又、粘着剤層の厚みは、
特に限定されるものではないが、200μm以下である
ことが好ましく、より好ましくは5〜50μmである。
【0039】本発明による金属板用表面保護フィルム
は、粘着剤層を構成する粘着剤の主成分として、前記水
添スチレン系エラストマーを用いるので、タックや粘着
力と凝集力や弾性率とのバランスに優れる。従って、金
属板への貼り付け性が良好であると共に、使用後の再剥
離性に優れ、再剥離した後の金属板表面に曇りや糊残り
を生じない。
【0040】又、上記水添スチレン系エラストマーの特
定量に対し、特定量のα−メチルスチレン系樹脂が添加
されているので、上記性能は一段と向上する。
【0041】さらに、本発明による金属板用表面保護フ
ィルムは、ポリオレフィン系樹脂を基材とするので、環
境に悪影響を及ぼすことなく、使用後の焼却処理が出来
る。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0043】(実施例)基材用として、低密度ポリエチ
レン(商品名「ミラソン12」、三井化学社製)100
重量部と白色顔料6重量部とを混合してポリオレフィン
系樹脂組成物を準備した。又、粘着剤層用として、スチ
レン系化合物重合ブロックとスチレン−共役ジエンラン
ダム共重合ブロックからなるエラストマーの水素添加樹
脂(商品名「ダイナロン1321P」、ジェイエスアー
ル社製)100重量部とα−メチルスチレン系樹脂(商
品名「エンデックス155」、理化ハーキュレス社製)
10重量部とを混合して粘着剤を準備した。
【0044】次いで、上記で得られた基材用のポリオレ
フィン系樹脂組成物及び粘着剤層用の粘着剤を用いて、
共押出法により、基材の厚みが100μm、粘着剤層の
厚みが20μmの金属板用表面保護フィルムを作製し
た。
【0045】(比較例)粘着剤層用として、スチレン−
エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(商品
名「クレイトンG1657」、シェルジャパン社製)1
00重量部と粘着性付与樹脂(商品名「アルコンP10
0」、荒川化学社製)20重量部とを混合して得た粘着
剤を用いたこと以外は実施例の場合と同様にして、基材
の厚みが100μm、粘着剤層の厚みが20μmの金属
板用表面保護フィルムを作製した。
【0046】上記実施例及び比較例で得られた2種類の
金属板用表面保護フィルムの性能(対ステンレス板粘
着力、曇り発生の有無)を以下の方法で評価した。そ
の結果は表1に示すとおりであった。
【0047】対ステンレス板粘着力:JIS Z−0
237「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準拠し
て、金属板用表面保護フィルムのステンレス板に対する
180度角剥離粘着力(g/25mm)を測定した。
尚、ステンレス板としては、BA板及び#400研磨板
の2種類を用いた。
【0048】曇り発生の有無 ステンレス板(BA板及び#400研磨板)に金属板用
表面保護フィルムを貼り付け、60℃の雰囲気下に1週
間放置した後、取り出して、金属板用表面保護フィルム
を剥離した。次いで、金属板用表面保護フィルムが剥離
された後のステンレス板表面を目視で観察して、曇り発
生の有無を判定した。
【0049】
【表1】
【0050】表1から明らかなように、本発明による実
施例の金属板用表面保護フィルムは、BA板及び#40
0研磨板のいずれに対しても適正な粘着力を示し、再剥
離性に優れていた。又、再剥離された後のBA板表面及
び#400研磨板表面のいずれにも曇りの発生は認めら
れなかった。
【0051】これに対し、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体及び粘着性付与樹脂から
なる粘着剤を用いた比較例の金属板用表面保護フィルム
は、BA板及び#400研磨板のいずれに対しても粘着
力が強すぎ、再剥離性が劣っていた。又、再剥離された
後のBA板表面及び#400研磨板表面のいずれにも曇
りの発生が認められた。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による金属板
用表面保護フィルムは、粘着性付与樹脂を用いずとも適
正なタックや粘着力を有するので、金属板へ容易に貼り
付けることができ、再剥離性にも優れる。しかも、再剥
離された後の金属板表面に曇りや糊残りが生じない。
又、基材としてポリオレフィン系樹脂を用いているの
で、環境に悪影響を及ぼすことなく、使用後は焼却処理
することが出来る。
【0053】本発明による金属板用表面保護フィルム
は、上記利点を兼備するので、特にステンレス板のよう
な金属板の表面保護用として好適に用いられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂基材の片面に粘着
    剤層が形成されてなる金属板用表面保護フィルムであっ
    て、上記粘着剤が、スチレン系化合物重合ブロックとス
    チレン−共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエ
    ラストマーの水素添加樹脂100重量部に対し、α−メ
    チルスチレン系樹脂5〜20重量部が添加されているこ
    とを特徴とする金属板用表面保護フィルム。
JP14678499A 1999-05-26 1999-05-26 金属板用表面保護フィルム Pending JP2000336323A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010029773A1 (ja) * 2008-09-11 2010-03-18 積水化学工業株式会社 表面保護フィルム
JP2011016354A (ja) * 2009-06-12 2011-01-27 Sekisui Chem Co Ltd 表面保護フィルム
JP2011190370A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Sekisui Chem Co Ltd 表面保護フィルム

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