JP2000336261A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JP2000336261A
JP2000336261A JP2000080813A JP2000080813A JP2000336261A JP 2000336261 A JP2000336261 A JP 2000336261A JP 2000080813 A JP2000080813 A JP 2000080813A JP 2000080813 A JP2000080813 A JP 2000080813A JP 2000336261 A JP2000336261 A JP 2000336261A
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JP2000080813A
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Tomohiro Yorisue
友裕 頼末
Teruo Katayose
照雄 片寄
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組成物中にハロゲンを含まない、すなわち、
ハロゲンフリーで十分な難燃性が付与された硬化性樹脂
組成物(フィルム)、それと基材からなる硬化性複合材
料、その硬化体、その硬化体と金属箔からなる積層体及
び樹脂付き金属箔を提供する。 【解決手段】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、
(B)架橋剤、及び(C)10%質量減少温度が300
℃以上500℃以下であるリン化合物を[(A)+
(B)]100重量部に対し、(A)10〜98重量
部、(B)90〜2重量部、(C)10〜80重量部の
割合で必須成分として含む硬化性樹脂組成物(フィル
ム)を製造し、それを用いて、硬化性複合材料、その硬
化体、その硬化体と金属箔からなる積層体及び樹脂付き
金属箔を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲンフリーの難
燃性を有する硬化性樹脂組成物、そのフィルムおよびこ
れを硬化して得られる硬化体に関する。更に本発明は、
該硬化性樹脂組成物と基材からなる硬化性複合材料、そ
の硬化体、その硬化体と金属箔からなる積層体及び樹脂
付き金属箔に関する。本発明の硬化性樹脂組成物は、硬
化後において優れた耐薬品性、誘電特性、耐熱性、難燃
性を示し、電気産業、宇宙・航空機産業等の分野におい
て誘電材料、絶縁材料、耐熱材料、構造材料等に用いる
ことができる。特に片面、両面、多層プリント基板、フ
レキシブルプリント基板、ビルドアップ基板等として用
いることができる。
【0002】
【従来の技術】近年、通信用、民生用、産業用等の電子
機器の分野における実装方法の小型化、高密度化への指
向は著しいものがあり、それに伴って材料の面でもより
優れた耐熱性、寸法安定性、電気特性が要求されつつあ
る。例えば、プリント配線基板としては、従来、フェノ
ール樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を材料とす
る銅張り積層板が用いられてきた。これらは各種の性能
をバランスよく有するものの、電気特性、特に高周波領
域での誘電特性が悪いという欠点を持っている。この問
題を解決する新しい材料としてポリフェニレンエーテル
が最近注目を浴び、銅張り積層板への応用が試みられて
いる。
【0003】例えば、特開昭61−287739号公報
には、ポリフェニレンエーテルとトリアリルイソシアヌ
レートおよび/またはトリアリルシアヌレートを含む樹
脂組成物を硬化させて得られる積層板が、特公平7−3
7567号公報には不飽和カルボン酸または酸無水物と
の反応により変性されたポリフェニレンエーテルとトリ
アリルイソシアヌレートおよび/またはトリアリルシア
ヌレートを含む硬化性樹脂組成物およびそれを用いて得
られる積層板が、特開昭64−69628号、同64−
69629号、特開平1−113425号、同1−11
3426号公報には三重結合あるいは二重結合を含むポ
リフェニレンエーテルとトリアリルイソシアヌレートお
よび/またはトリアリルシアヌレートを含む硬化性樹脂
組成物が開示されている。
【0004】また、ポリフェニレンエーテルとエポキシ
を組み合わせた材料として、例えば特公昭64−322
3号公報にはポリフェニレンエーテルとビスフェノール
A型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂等の各種
エポキシ樹脂およびフェノール類やアミン類等の各種硬
化剤を含む硬化性樹脂組成物が、特開平2−13521
6号公報には不飽和カルボン酸または酸無水物との反応
により変性されたポリフェニレンエーテルとポリエポキ
シ化合物、エポキシ用硬化触媒からなる硬化性樹脂組成
物が、特開平2−166115号公報には溶融加工され
たポリフェニレンエーテルとポリエポキシ化合物、エポ
キシ用硬化触媒からなる硬化性樹脂組成物が開示されて
いる。
【0005】以上の組成物は銅張り積層板を始めとして
各種電子材料に用いられるが、その際樹脂の難燃性は製
品安全面から欠くことのできない特性である。そしてこ
れまで樹脂の難燃化の方法として、芳香族臭素化物や臭
素化エポキシ等の有機ハロゲン化合物が用いられてき
た。しかしながら有機ハロゲン化合物は燃焼時に毒性の
強いダイオキシンを発生する可能性があり、昨今その使
用が制限されて来ている。そこでそのような状況に対応
すべく、ハロゲンフリーで樹脂に難燃性を付与しようと
する試みがなされて来ているが、これまではハロゲンフ
リーで樹脂に十分な難燃性を付与するのは困難であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決すべくなされたものであり、組成物中にハロゲンを
含まない、すなわち、ハロゲンフリーで十分な難燃性が
付与された硬化性樹脂組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に(A)
ポリフェニレンエーテル系樹脂、(B)架橋剤、(C)
10%質量減少温度が300℃以上500℃以下である
リン化合物を、[(A)+(B)]100重量部に対し
(A)が10〜98重量部、(B)架橋剤が90〜2重
量部、(C)リン化合物が10〜80重量部の割合で含
む硬化性樹脂組成物およびそのフィルムを提供する。こ
こで、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂が、i)不
飽和基を含むポリフェニレンエーテル樹脂、及び/また
はii)ポリフェニレンエーテル樹脂と不飽和カルボン
酸及び/または酸無水物との反応生成物、から選ばれる
1種以上であることは本発明の硬化性樹脂組成物の好ま
しい態様である。(B)架橋剤が多官能性不飽和結合含
有化合物であることは、本発明の硬化性樹脂組成物の好
ましい態様である。
【0008】また、(C)リン化合物がリン酸メラミ
ン、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリ
ン酸メラム、ポリリン酸アンモニウム、赤リン、芳香族
系二量体型リン酸エステル、ホスファゼン、ホスホン酸
エステル、下記式(1)で示される9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−
オキシド誘導体からなる群から選ばれる1種以上のリン
化合物であることが、本発明の好ましい態様である。
【0009】
【化2】
【0010】第2に、第1の硬化性樹脂組成物(含むそ
のフィルム)を硬化して得られた硬化物を提供する。第
3に、第1の硬化性樹脂組成物(含むそのフィルム)と
基材からなる硬化性複合材料であって、基材を5〜90
重量%の割合で含有することを特徴とする硬化性複合材
料を提供する。第4に、第3の硬化性複合材料を硬化し
て得られた硬化複合材料を提供する。第5に、第4の硬
化複合材料と金属箔からなる積層体を提供する。第6
に、第1の硬化性樹脂組成物の膜が金属箔の片面に形成
されたことを特徴とする樹脂付き金属箔を提供する。
【0011】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明で用いられる(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂と
しては、例えば2,6−ジメチルフェノールの単独重合
で得られるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ンエーテル)、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレンエーテル)のスチレングラフト共重合体、2,6
−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノ
ールの共重合体、2,6−ジメチルフェノールと2−メ
チル−6−フェニルフェノールの共重合体、2,6−ジ
メチルフェノールと多官能フェノール化合物の存在下で
重合して得られた多官能ポリフェニレンエーテル樹脂、
例えば、特開昭63−301222号公報や特開平1−
297428号公報に開示されているような、2,6−
ジメチルフェノールを置換アニリンや脂肪族第2アミン
の存在下で重合して得られる含窒素ポリフェニレンエー
テル樹脂等が挙げられる。
【0012】以上述べたポリフェニレンエーテル系樹脂
の分子量については、30℃、0.5g/dlのクロロ
ホルム溶液で測定した粘度数ηsp/Cが0.1〜1.
0の範囲にあるものが好ましく使用できる。また、本発
明でいうポリフェニレンエーテル系樹脂には変性物も含
まれ、このような変性物としては、i)不飽和基を含む
ポリフェニレンエーテル樹脂(特開昭64−69628
号、特開平1−113425号、特開平1−11342
6号公報参照)、ii)ポリフェニレンエーテル樹脂と
不飽和カルボン酸及び/または酸無水物との反応生成
物、が挙げられる。
【0013】本発明においては、(B)成分との相溶性
を向上させるために、(A)ポリフェニレンエーテル系
樹脂として、上記i)及び/またはii)の変性物を使
用することが特に好ましい。本発明において、(A)ポ
リフェニレンエーテル系樹脂は、(A)成分と(B)成
分の合計量、[(A)+(B)]100重量部に対し、
10〜98重量部、好ましくは10〜70重量部、より
好ましくは30〜70重量部の範囲で加えるのが望まし
い。(A)成分が10重量部未満の場合は、硬化体の耐
衝撃性が低下するという問題を生じ、98重量部を超え
た場合は硬化体の耐薬品性が低下するという問題を生じ
る。
【0014】本発明に用いられる(B)架橋剤の例とし
ては、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、多官能
性アクリロイル化合物、多官能性メタクリロイル化合
物、多官能性イソシアネート、多官能性マレイミド、不
飽和ポリエステル、トリアリルイソシアヌレート、トリ
アリルシアヌレート、ポリブタジエン、スチレン−ブタ
ジエン、スチレン−ブタジエン−スチレン等の多官能性
不飽和結合含有化合物を挙げることができ、これらは単
独でまたは2種以上混合して用いられる。
【0015】また、(B)架橋剤としてはエポキシ樹脂
を用いることもでき、エポキシ樹脂としては、一分子中
に2個以上のエポキシ基を含有するものであればよく、
公知のものが一種のみもしくは二種以上組み合わせて用
いられる。またエポキシ樹脂と先に述べた多官能性不飽
和結合含有化合物を併せて用いることもできる。このよ
うなエポキシ樹脂の代表的な例としては、フェノール類
またはアルコール類とエピクロロヒドリンとの反応によ
って得られるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、アミ
ン類またはシアヌル酸とエピクロロヒドリンとの反応に
よって得られるグリシジル型エポキシ樹脂、二重結合の
酸化によって得られる内部エポキシ樹脂等が挙げられる
[これらの詳細については、例えば新保正樹編、「エポ
キシ樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社、1987)
を参照のこと)]。これらエポキシ樹脂は硬化剤ととも
に用いることができ、硬化剤としては通常エポキシ樹脂
の硬化に使用されている化合物として、例えば、アミン
系としてジシアンジアミド、芳香族アミン等が、フェノ
ール硬化系としてフェノールノボラック樹脂、クレゾー
ルノボラック樹脂、ビスフェノールA、アニリン変性・
メラミン変性・グアニジン変性・ポリアミド変性等の窒
素変性フェノール樹脂等が挙げられ、これらは単独でま
たは2種以上混合して用いられる。
【0016】(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、
(B)架橋剤に対して硬化剤とともに硬化促進剤を使用
することもでき、硬化促進剤としては、通常エポキシ樹
脂に使用される硬化促進剤やラジカル開始剤が挙げら
れ、前者として、例えばイミダゾール化合物が、後者と
して、例えば、パーヘキシン25Bのような通常の過酸
化物が挙げられる。本発明において、(B)架橋剤とし
て好ましく用いられるのは多官能性不飽和結合含有化合
物であり、より好ましく用いられるのはトリアリルイソ
シアヌレート及び/またはトリアリルシアヌレートであ
る。このような多官能性不飽和結合含有化合物を用いる
ことにより、誘電特性の優れた硬化体を得ることができ
る。また、トリアリルイソシアヌレート及び/またはト
リアリルシアヌレートを用いることにより誘電特性並び
に耐熱性に優れた硬化体を得ることができる。
【0017】本発明に用いられる(C)成分のリン化合
物は、10%質量減少温度が300℃以上500℃以下
であるリン原子を含む化合物である。10%質量減少温
度は、JIS規格K7120番記載の方法に基づき、リ
ン化合物を窒素気流下で昇温して行ったとき、熱分解も
しくは蒸発が起こって質量が初期値より10%減少する
温度である。JIS規格K7120番は本来プラスチッ
クに関する規格であるが、リン化合物についても同様に
適用することができる。
【0018】本発明において、リン化合物の10%質量
減少温度が300℃未満であるとその熱分解温度もしく
は蒸発温度が低すぎ、リン化合物の10%質量減少温度
が500℃を超えるとその熱分解温度もしくは蒸発温度
が高すぎて、それぞれ難燃作用が十分発現しない。この
ような10%質量減少温度が300℃以上500℃以下
であるリン原子を含む化合物のうちで、好ましく用いら
れるものはリン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポリ
リン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン酸アンモ
ニウム、赤リン、芳香族系二量体型リン酸エステル、ホ
スファゼン、ホスホン酸エステル、下記式(1)で示さ
れる9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファ
フェナントレン−10−オキシド誘導体からなる群から
選ばれる1種以上のリン化合物である。
【0019】
【化3】
【0020】(C)成分のうちリン酸メラミンとは、リ
ン酸とメラミンが様々な比で結合した化合物一般を指
す。またリン酸が100%メラミンと結合せず、アンモ
ニア、アミド、エチレンジアミン等の他の含窒素化合物
もしくはアルミニウム、マグネシウム、カルシウム等の
金属と結合している場合も、メラミンと結合している部
分が過半数を占める場合はリン酸メラミンと称する。リ
ン酸メラミンとして本発明で用いることができるものと
しては、例えば商品名としてP−7202(三和ケミカ
ル社製)、FyrolMP(登録商標、アクゾノーベル
社製)、AntiblazeNH(登録商標、オルブラ
イトアンドウィルソン社製)、melapurMP(登
録商標、DSM社製)等を挙げることができ、これらは
単独もしくは2種以上混合して用いられる。
【0021】ピロリン酸メラミンは、ピロリン酸(リン
酸の脱水縮合2量体)とメラミンが様々な比で結合した
化合物一般を指す。またリン酸の単位構造100%がメ
ラミンと結合せず、アンモニア、アミド、エチレンジア
ミン等の他の含窒素化合物もしくはアルミニウム、マグ
ネシウム、カルシウム等の金属と結合している場合も、
メラミンと結合している部分が過半数を占める場合はピ
ロリン酸メラミンと称する。ピロリン酸メラミンとして
本発明で用いることができるものとしては、例えば、商
品名としてプラネロンNP(登録商標、三井化学社製)
等を挙げることができる。
【0022】ポリリン酸メラミンは、ポリリン酸(リン
酸の3量体以上の脱水縮合体)とメラミンが様々な比で
結合した化合物一般を指す。ポリリン酸の縮合度や、鎖
状や環状といった分子の1次構造については特に限定せ
ず用いることができる。またリン酸の単位構造100%
がメラミンと結合せず、一部がアンモニア、アミド、エ
チレンジアミン等の他の含窒素化合物もしくはアルミニ
ウム、マグネシウム、カルシウム等の金属で置換されて
いても、メラミンと結合している部分が過半数を占める
場合はポリリン酸メラミンと称する。ポリリン酸メラミ
ンとして本発明で用いることができるものとしては、例
えば商品名としてMPP−A(三和ケミカル社製)、P
MP−100(日産化学社製)、melapur200
(登録商標、DSM社製)等を挙げることができ、これ
らは単独もしくは2種以上混合して用いられる。
【0023】ポリリン酸メラムは、ポリリン酸とメラム
が様々な比で結合した化合物一般を指す。ここでもポリ
リン酸の縮合度や、鎖状や環状といった分子の1次構造
については特に限定せず用いることができる。またリン
酸の単位構造100%がメラムと結合せず、一部が例え
ばメラミン、アミド、アンモニア、エチレンジアミン等
の他の含窒素化合物もしくはアルミニウム、マグネシウ
ム、カルシウム等の金属で置換されていても、メラムと
結合している部分が過半数を占める場合はポリリン酸メ
ラムと称する。ポリリン酸メラムとして本発明で用いる
ことができるものとしては、例えば商品名としてPMP
−200(日産化学社製)等を挙げることができる。
【0024】ポリリン酸アンモニウムは、ポリリン酸と
アンモニアが様々な比で結合した化合物一般を指す。ポ
リリン酸アンモニウムについてもポリリン酸の縮合度
や、鎖状や環状といった分子の1次構造については特に
限定せず用いることができる。またリン酸の単位構造1
00%がアンモニアと結合せず、一部が例えばメラミ
ン、アミド、エチレンジアミン等の他の含窒素化合物も
しくはアルミニウム、マグネシウム、カルシウム等の金
属で置換されていても、アンモニアと結合している部分
が過半数を占める場合はポリリン酸アンモニウムと称す
る。ポリリン酸アンモニウムとして本発明で用いること
ができるものとしては、例えば商品名でスミセーフP
(登録商標、住友化学社製)、スミセーフPM(登録商
標、住友化学社製)、テラージュC60(登録商標、チ
ッソ社製)、FCP−700(鈴裕化学社製)、タイエ
ンS(太平化学産業社製)、ノンネンPR−62(丸菱
油化工業社製)、ExolitAP422(登録商標、
クラリアント社製)、ExolitAP462(登録商
標、クラリアント社製)、Phos−ChekP30
(登録商標、ソルーシア社製)等を挙げることができ、
これらは単独もしくは2種以上混合して用いられる。
【0025】赤リンは、リン原子が多数重合したもので
あり、その重合度や、鎖状や環状といった分子の1次構
造については特に限定なく用いることができる。赤リン
として本発明で用いることができるものとしては、例え
ば商品名でノーバレッド120(登録商標、燐化学工業
社製)、ノーバエクセル140(登録商標、燐化学工業
社製)、ヒシガードCP−A15(登録商標、日本化学
工業社製)、ヒシガードTP−10(登録商標、日本化
学工業社製)、ヒシガードホワイトCP(登録商標、日
本化学工業社製)、ExolitRP602(登録商
標、クラリアント社製)等を挙げることができ、これら
は単独もしくは2種以上混合して用いられる。
【0026】芳香族系二量体型リン酸エステルはビニル
基、アリル基、メタリル基、1−ブテニル基から選ばれ
る1種以上の置換基、好ましくはアリル基という反応型
置換基を有するものと、それら反応型置換基を有しない
ものに分けることができる。反応型置換基を有するもの
について具体的に示すと、例えばレゾルシノールビス
(ジ−2−アリルフェニルホスフェート)、レゾルシノ
ール(ジ−2−メチル−4−アリルフェニルホスフェー
ト)、ヒドロキノンビス(ジ−2−アリルフェニルホス
フェート)、2,2′−ジアリルビスフェノールAビス
(ジフェニルホスフェート)等を挙げることができ、こ
れらは単独で、もしくは2種以上混合して用いられる。
【0027】反応型置換基を有しないものとしては、例
えば化学名としてレゾルシノールビス(ジフェニルホス
フェート)、レゾルシノールビス(ジクレジルホスフェ
ート)、レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェー
ト)、レゾルシノールビス(ジ−2,6−キシレニルホ
スフェート)、ヒドロキノンビス(ジフェニルホスフェ
ート)、ヒドロキノンビス(ジクレジルホスフェー
ト)、 ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェー
ト)、ビスフェノールAビス(ジクレジルホスフェー
ト)、ビスフェノールAビス(ジキシレニルホスフェー
ト)、4,4′−ビフェニルビス(ジフェニルホスフェ
ート)、2,6−ナフタレンジオールビス(ジフェニル
ホスフェート)等、商品名としてCR−733S(大八
化学社製)、CR−741(大八化学社製)、CR−7
47(大八化学社製)、PX−200(大八化学社
製)、PX−201(大八化学社製)、PX−202
(大八化学社製)、ファイロールフレックスRDP(登
録商標、アクゾノーベル社製)、ファイロールフレック
スBDP(登録商標、アクゾノーベル社製)、レオフォ
スRDP(登録商標、FMC社製)、BPA−DP(登
録商標、FMC社製)等を挙げることができ、これらは
単独もしくは2種以上混合して用いられる。
【0028】ホスファゼンは下記化4で示される化合物
である。
【0029】
【化4】
【0030】R1、R2は特に限定されないが、少なくと
も1つはアリール基であることが望ましい。またホスフ
ァゼンの重合度nについては任意のものを用いることが
でき、異なるホスファゼンの共重合体を用いることもで
きる。本発明において(C)成分として用いられるホス
ファゼンについてもビニル基、アリル基、メタリル基、
1−ブテニル基から選ばれる1種以上の置換基、好まし
くはアリル基という反応型置換基を有するものと、それ
ら反応型置換基を有しないものとに分けることができ
る。
【0031】反応型置換基を有するものについて具体的
に示すと、例えばビス(2−アリルフェノキシ)ホスフ
ァゼン、ビス(2−メトキシ−4−アリルフェノキシ)
ホスファゼン、フェノキシアリルホスファゼン等を挙げ
ることができ、これらは単独で、もしくは2種以上混合
して用いられる。反応型置換基を有しないものとして
は、例えばジフェノキシホスファゼン、フェノキシイソ
プロポキシホスファゼン等を挙げることができ、これら
は単独もしくは2種以上混合して用いられる。
【0032】ホスホン酸エステルもビニル基、アリル
基、メタリル基、1−ブテニル基から選ばれる1種以上
の置換基、好ましくはアリル基という反応型置換基を有
するものと、それら反応型置換基を有しないものとに分
けることができる。反応型置換基を有するものについて
具体的に示すと、例えばフェニルホスホン酸ジビニル、
フェニルホスホン酸ジアリル、フェニルホスホン酸ジメ
タリル、フェニルホスホン酸ビス(1−ブテニル)、フ
ェニルホスホン酸ビス(2−アリルフェニル)、フェニ
ルホスホン酸ビス(2−メトキシ−4−アリルフェニ
ル)、メチルホスホン酸ビス(2−アリルフェニル)、
アリルホスホン酸ジフェニル、アリルホスホン酸ジクレ
ジル等を挙げることができ、これらは単独で、もしくは
2種以上混合して用いられる。
【0033】反応型置換基を有しないものとしては、例
えばフェニルホスホン酸ジフェニル、フェニルホスホン
酸ジクレジル、フェニルホスホン酸ジメチル、メチルホ
スホン酸ジフェニル、メチルホスホン酸ジクレジル等を
挙げることができ、これらは単独もしくは2種以上混合
して用いられる。9、10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−ホスファフェナントレン−10−オキシド誘導体は
下記式(1)で表される化合物であり、(C)成分とし
て用いられるのは、リン原子に結合している置換基R1
が水素原子、ヒドロキノニル基、ビニル基、アリル基、
メタリル基、ブテニル等であり、また芳香環に結合して
いる置換基R2、R3が水素原子もしくはメチル基、エチ
ル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、シクロヘ
キシル基等のC1〜C6の炭化水素基のものである。
【0034】
【化5】
【0035】このような9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド誘
導体についても、ビニル基、アリル基、メタリル基、1
−ブテニル基から選ばれる1種以上の置換基、好ましく
はアリル基という反応型置換基を有するものと、それら
反応型置換基を有しないものとに分けることができる。
反応型置換基を有するものについて具体名を示すと、例
えば9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−(アリル
ホスファ)フェナントレン−10−オキシド、9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−(メタリルホスファ)
フェナントレン−10−オキシド、9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−(1−ブテニルホスファ)フェナ
ントレン−10−オキシド、9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−(アリルホスファ)(2,7−ジメチル
フェナントレン)−10−オキシド、9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−(アリルホスファ)(1,3,
6,8−テトラメチルフェナントレン)−10−オキシ
ド、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−(アリル
ホスファ)(6,8−ジ−tert−ブチルフェナント
レン)−10−オキシド等を挙げることができ、これら
は単独で、もしくは2種以上混合して用いられる。
【0036】反応型置換基を有しないものとしては、例
えば化学名としては9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−ホスファフェナントレン−10−オキシド、9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−(ヒドロキノニル
ホスファ)フェナントレン−10−オキシド等を、商品
名としては例えばHCA(三光社製)、HCA−HQ
(三光社製)等を挙げることができ、これらは単独もし
くは2種以上混合して用いられる。
【0037】以上の(C)成分のうち粉体として用いら
れるものについては、粉体表面は例えばメラミン樹脂、
エポキシ樹脂等でコーティングされていてもよく、また
粉体に不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等のキャ
リアーを加えペースト状にして用いてもよい。更にこれ
らの粉体に予め難燃助剤、発泡剤、色調調整剤等として
例えばメラミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミ
ン、エチレンジアミン、メラミンシアヌレート、メラ
ム、メレム、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トール、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、低融点
ガラス等が添加され、複合粒子になっていてもよい。
【0038】本発明において(C)成分としてより好ま
しく用いられるのは、リン酸メラミン、ピロリン酸メラ
ミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリ
ン酸アンモニウム、赤リン、反応型置換基を有する芳香
族系二量体型リン酸エステル、反応型置換基を有するホ
スファゼン、反応型置換基を有するホスホン酸エステ
ル、反応型置換基を有する9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド
誘導体である。
【0039】リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポ
リリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン酸アン
モニウム、赤リンはいずれも(A)成分並びに(B)成
分に対し非相溶となるため、硬化後のガラス転移温度を
低下させることなく難燃性を発現させることができる。
反応型置換基を有する芳香族系二量体型リン酸エステ
ル、反応型置換基を有するホスファゼン、反応型置換基
を有するホスホン酸エステル、反応型置換基を有する
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェ
ナントレン−10−オキシド誘導体は、(B)成分とし
て多官能性不飽和結合含有化合物を用いた場合、(B)
成分と共重合するため、やはり硬化後のガラス転移温度
を低下させることなく難燃性を発現させることができ
る。
【0040】本発明において、(C)成分は[(A)+
(B)]100重量部に対し、10〜80重量部、好ま
しくは15〜60重量部、より好ましくは20〜50重
量部の割合で添加する。(C)成分の添加量が[(A)
+(B)]100重量部に対し10重量部未満の場合は
十分な難燃性が発現せず、80重量部を超えた場合はワ
ニスの粘度が上がりすぎてワニスへ基材を含浸できなく
なる等の理由で、複合材料の製造が困難になる。また
(C)成分の2種以上を組み合わせる場合は特に限定は
なく、どのような組み合わせで用いることもできる。
【0041】また本発明の硬化性樹脂組成物には、上記
(A)〜(C)に加え、その用途に応じて所望の性能を
付与する目的で、本来の性質を損なわない範囲の量の充
填剤や添加剤を配合して用いることができる。このよう
な充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、酸化チ
タン、チタン酸バリウム、ガラスビーズ、ガラス中空球
等を挙げることができる。また、添加剤としては、酸化
防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、可塑剤、顔料、染料、
着色剤等を挙げることができる。さらに、(A)成分及
び(B)成分以外の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を1種
あるいは2種以上配合することも可能である。
【0042】上記の(A)〜(C)成分を混合する方法
としては、3成分を溶媒中に均一に溶解または分散させ
る溶液混合法、あるいは押し出し機等により加熱して行
う溶融ブレンド法等が利用できる。溶液混合に用いられ
る溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族系溶媒、テトラヒドロフランが単独であるいは2
種以上を組み合わせて用いられる。本発明の硬化性樹脂
組成物は、あらかじめその用途に応じて所望の形に成形
してもよい。成形方法は特に限定されない。通常は、樹
脂組成物を上述した溶媒に溶解させ好みの形に成形する
キャスト法、または樹脂組成物を加熱溶融し好みの形に
成形する加熱溶融法が用いられる。
【0043】本発明の硬化樹脂組成物は、以上に述べた
硬化性樹脂組成物を硬化することにより得られるもので
ある。硬化の方法は任意であり、熱、光、電子線等によ
る方法を採用することができる。加熱により硬化を行う
場合その温度は、ラジカル開始剤の種類によっても異な
るが、80〜300℃、より好ましくは120〜250
℃の範囲で選ばれる。また時間は、1分〜10時間程
度、より好ましくは1分〜5時間である。
【0044】本発明の硬化性樹脂組成物は、フィルム状
として良好に使用することができる。このようなフィル
ムを製造する方法としては特に限定されることはない
が、例えば(A)〜(C)成分と必要に応じて他の成分
を溶融もしくは溶媒中に均一に溶解または分散させ、P
ETフィルム等に塗布した後乾燥する方法が挙げられ
る。また、この硬化性樹脂組成物は、後述する硬化複合
材料と同様、金属箔及び/または金属板と張り合わせて
用いることができる。
【0045】次に本発明の硬化性複合材料とその硬化体
について説明する。本発明の硬化性複合材料は、本発明
の硬化性樹脂組成物と基材からなることを特徴とする。
ここで用いられる基材としては、ロービングクロス、ク
ロス、チョップドマット、サーフェシングマットなどの
各種ガラス布、アスベスト布、金属繊維布およびその他
合成もしくは天然の無機繊維布、全芳香族ポリアミド繊
維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリベンゾオキサゾー
ル繊維等の液晶繊維から得られる織布または不織布、ポ
リビニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル
繊維などの合成繊維から得られる織布または不織布、綿
布、麻布、フェルトなどの天然繊維布、カーボン繊維
布、クラフト紙、コットン紙、紙ーガラス混繊紙などの
天然セルロース系布、ポリテトラフルオロエチレン多孔
質フィルムなどがそれぞれ単独で、あるいは2種以上併
せて用いられる。
【0046】このような基材の占める割合は、硬化性複
合材料100重量部を基準として5〜90重量部、より
好ましくは10〜80重量部、さらに好ましくは20〜
70重量部である。基材の割合が5重量部より少なくな
ると複合材料の硬化後の寸法安定性や強度が不十分であ
り、また、基材の割合が90重量部より多くなると複合
材料の誘電特性が劣り好ましくない。本発明の硬化性複
合材料には、必要に応じて樹脂と基材の界面における接
着性を改善する目的でカップリング剤を用いることがで
きる。このようなカップリング剤としては、シランカッ
プリング剤、チタネートカップリング剤、アルミニウム
系カップリング剤、ジルコアルミネートカップリング剤
等一般のものが使用できる。
【0047】本発明の複合材料を製造する方法として
は、例えば、本発明の(A)〜(C)成分と必要に応じ
て他の成分を前述の芳香族系、ケトン系等の溶媒もしく
はその混合溶媒中に均一に溶解または分散させ、基材に
含浸させた後乾燥する方法が挙げられる。また(A)〜
(C)成分を溶融して基材中に含浸してもよい。含浸は
浸漬(ディッピング)、塗布等によって行われる。含浸
は必要に応じて複数回繰り返すことも可能であり、また
この際組成や濃度の異なる複数の溶液を用いて含浸を繰
り返し、最終的に希望とする樹脂組成および樹脂量に調
整することも可能である。
【0048】本発明の硬化複合材料は、このようにして
得た硬化性複合材料を加熱等の方法により硬化すること
によって得られるものである。その製造方法は特に限定
されるものではなく、例えば、該硬化性複合材料を複数
枚重ね合わせ、加熱加圧下に各層間を接着せしめると同
時に熱硬化を行い、所望の厚みの硬化複合材料を得るこ
とができる。また、一度接着硬化させた硬化複合材料と
硬化性複合材料を組み合わせて新たな層構成の硬化複合
材料を得ることも可能である。
【0049】積層成形と硬化は、通常熱プレス等を用い
同時に行われるが、両者をそれぞれ単独で行ってもよ
い。すなわち、あらかじめ積層成形して得た未硬化ある
いは半硬化の複合材料を、熱処理または別の方法で処理
することによって硬化させることができる。成形および
硬化は、温度80〜300℃、圧力0.1〜1000k
g/cm2、時間1分〜10時間の範囲、より好ましく
は、温度150〜250℃、圧力1〜500kg/cm
2 、時間1分〜5時間の範囲で行うことができる。
【0050】本発明の積層体とは、本発明の硬化複合材
料と金属箔より構成されるものである。ここで用いられ
る金属箔としては、例えば、銅箔、アルミニウム箔等が
挙げられる。その厚みは特に限定されないが、3〜20
0μm、より好ましくは3〜105μmの範囲である。
本発明の積層体を製造する方法としては、例えば、上で
説明した硬化性複合材料と、金属箔および/または金属
板を目的に応じた層構成で積層し、加熱加圧下に各層間
を接着せしめると同時に熱硬化させる方法を挙げること
ができる。本発明の積層体においては、硬化性複合材料
と金属箔が任意の層構成で積層される。金属箔は表層と
しても中間層としても用いることができる。上記の他、
積層と硬化を複数回繰り返して多層化することも可能で
ある。
【0051】金属箔の接着には接着剤を用いることもで
きる。このような接着剤としては、エポキシ系、アクリ
ル系、フェノール系、シアノアクリレート系等が挙げら
れるが、特にこれらに限定されない。上記の積層成形と
硬化は、本発明の硬化性複合材料の場合と同様の条件で
行うことができる。また、本発明の硬化性樹脂組成物
は、樹脂付き金属箔として使用することもできる。
【0052】本発明の樹脂付き金属箔とは本発明の硬化
性樹脂組成物と金属箔より構成されるものである。ここ
で用いられる金属箔としては、例えば銅箔、アルミニウ
ム箔等が挙げられる。その厚みは特に限定されないが、
3〜200μm、より好ましくは3〜105μmの範囲
である。本発明の樹脂付き銅箔を製造する方法としては
特に限定されることはなく、例えば(A)〜(C)成分
と必要に応じて他の成分を芳香族系、ケトン系等の溶媒
もしくはその混合溶媒中に均一に溶解または分散させ、
金属箔に塗布した後乾燥する方法が挙げられる。
【0053】塗布は必要に応じて複数回繰り返すことも
可能であり、またこの際組成や濃度の異なる複数の溶液
を用いて塗布を繰り返し、最終的に希望とする樹脂組成
および樹脂量に調整することも可能である。
【0054】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態の例を実施
例に基づき説明する。以下の実施例および比較例におい
て「部」とは「重量部」を意味する。
【0055】
【実施例1】30℃、0.5g/dlのクロロホルム溶
液で測定した粘度数ηsp/Cが0.54のポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)50部、
トリアリルイソシアヌレート(日本化成社製)46部、
GPPS(重量平均分子量27万)4部、PX−200
(大八化学社製)30部、パーヘキシン25B(日本油
脂社製)6部をトルエンに溶解もしくは分散させてワニ
スを作製し、これに目付107g/m2のガラスクロス
を浸漬して含浸を行い、エアーオーブン中で乾燥させ硬
化性複合材料を得た。
【0056】次に硬化後の厚さが約0.8mmとなるよ
うに上記硬化性複合材料を6枚重ね合わせ、その両面に
厚さ35μmの銅箔をおいて180℃、40kg/cm
2で90分間プレス成形機を用いて成形・硬化させた。
ここで得られた積層体について、UL94規格に基づい
て燃焼性試験を行った所、V−0となった。なおリン化
合物として用いたPX−200についてTGA(島津製
作所製TGA−50型)を用いて窒素気流下、10℃/
分の昇温速度で測定した10%質量減少温度は370℃
であった。
【0057】
【実施例2】<無水マレイン酸変性ポリフェニレンエー
テルの合成>特公平7−37567号の参考例3に記載
の方法により無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテ
ルの合成を行った。すなわちドラムブレンダーを用い、
実施例1のポリフェニレンエーテル100重量部と無水
マレイン酸2重量部、パーヘキサ25B(日本油脂社
製)1重量部を室温でドライブレンドした後、シリンダ
ー温度300℃、スクリュー回転数230rpmの条件
で二軸押し出し機により押し出して無水マレイン酸変性
ポリフェニレンエーテルを得た。
【0058】<積層体の製造・評価>ポリフェニレンエ
ーテルとして、上記無水マレイン酸変性ポリフェニレン
エーテルを用いた他は実施例1と同様に積層体を作製、
燃焼性の測定を行い、V−0となった。
【0059】
【実施例3】<アリル化ポリフェニレンエーテルの合成
>特公平5−8931号の実施例5に記載の方法により
アリル化ポリフェニレンエーテルの合成を行った。すな
わち3lの三つ口フラスコ中で、実施例1で用いたポリ
フェニレンエーテル20gを脱水蒸留したTHF100
0mlに溶解させ、窒素気流下でn−ブチルリチウム
(1.55モル/l、ヘキサン溶液)108mlを加
え、室温で1時間撹拌した。更に臭化アリル20gを加
え30分撹拌した後、フラスコの内容物を多量のメタノ
ール中に注いでポリマーを析出させた。単離後1HNM
Rによりアリル基の置換率を求めたところ、24%であ
った。
【0060】<積層体の製造・評価>上記アリル化ポリ
フェニレンエーテル60部、トリアリルイソシアヌレー
ト40部、GPPS(重量平均分子量27万)4部、P
X−200(大八化学社製)30部、パーヘキシン25
B(日本油脂社製)6部をトルエンに溶解もしくは分散
させてワニスを作製し、実施例1と同様に積層体を作
製、燃焼性試験を行いV−0の結果を得た。
【0061】
【実施例4〜17】硬化性樹脂組成物の組成部数を表1
〜4の通りに変えた以外は実施例1と同様に積層体を作
製、燃焼性の測定を行い、表1〜4に示す結果を得た。
すなわち(C)成分として、10%質量減少温度が30
0℃以上500℃以下のリン化合物を用いることによ
り、どのような組成においても燃焼性試験結果はV−0
となった。
【0062】
【実施例18】実施例1と同様にワニスを作製し、これ
を60℃で3時間乾燥させることにより、トルエンを乾
燥して硬化性組成物を得た。この硬化性組成物を窒素気
流下、エアーオーブン中で180℃、90分間加熱して
硬化体を得た。この硬化体の燃焼性試験結果はV−0で
あった。
【0063】
【実施例19】実施例1と同様にワニスを作製し、これ
をPETフィルム上に塗布し、60℃で3時間乾燥させ
ることにより、トルエンを乾燥して硬化性フィルムを得
た。この硬化性フィルムを窒素気流下、エアーオーブン
中で180℃、90分間加熱して硬化フィルムを得た。
この硬化フィルムの燃焼性試験結果はV−0であった。
【0064】
【実施例20】実施例1と同様にワニスを作製し、これ
を厚さ18μmの銅箔に樹脂層の厚さが50μmとなる
ようにバーコータで塗布し、その後エアーオーブン中で
60℃で3時間乾燥させ樹脂付き銅箔を作製した。次に
この樹脂付き銅箔を2枚重ね合わせ、180℃、40k
g/cm2で90分間プレス成形機を用いて成形・硬化
させた。ここで得られた積層体の燃焼性試験結果はV−
0であった。
【0065】
【実施例21〜35】硬化性樹脂組成物の組成部数を表
5〜7の通りに変えた以外は実施例1と同様に積層体を
作製、TMA(セイコー電子製TMA−10型)による
積層体のガラス転移温度の測定並びに燃焼性試験を行
い、表5〜7に示す結果を得た。
【0066】
【実施例36】<フェニルホスホン酸ビス(2−アリル
フェニル)の合成>500ml三つ口フラスコに脱水ピ
リジン(和光純薬製、特級)21.1g、2−アリルフ
ェノール(和光純薬製、1級)35.8gを加え、氷浴
中窒素気流下で撹拌しながらフェニルホスホン酸ジクロ
リド(和光純薬製、1級)26gを滴下ロートを用い、
2時間かけて滴下した。それから室温で1時間撹拌した
後、水100mlを加えた。これから分液ロートを用い
油層を抜き出し、減圧蒸留(1mmHg、230℃)に
よりフェニルホスホン酸ビス(2−アリルフェニル)約
47gを得た。TGA(島津製作所社製、TGA−50
型)を用い、窒素気流下で測定したこのものの10%質
量減少温度は330℃であった。
【0067】<積層体の製造・評価>30℃、0.5g
/dlのクロロホルム溶液で測定した粘度数ηsp/C
が0.54のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レンエーテル)50部、N,N′−(4,4′−メチレ
ンジフェニレン)ジマレイミド(和光純薬製)30部、
上記フェニルホスホン酸ビス(2−アリルフェニル)4
0部、パーヘキシン25B(日本油脂社製)6部をトル
エンに溶解もしくは分散させてワニスを作製し、実施例
1と同様に積層体を作製、TMA(セイコー電子製TM
A−10型)により測定した積層体のガラス転移温度は
170℃、燃焼性試験結果はV−0であった。
【0068】
【実施例37】<9、10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−(アリルホスファ)フェナントレン−10−オキシ
ド(略称:HCA−アリル)の合成>環流冷却器付きの
500ml三つ口フラスコに9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシ
ド(三光社製、商品名:HCA)54.1g、臭化アリ
ル(和光純薬製、特級)35g、メタノール(和光純薬
製、特級)300g、トリエチルアミン(和光純薬製、
特級)30gを加え、メタノールが穏やかに環流冷却器
内を環流する程度まで加熱し、そのまま8時間反応させ
る。それからフラスコを室温まで冷却し、ロータリーエ
バポレーターを用いてメタノールを減圧留去した後、残
査を減圧蒸留(0.1mmHg、140℃)し9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−(アリルホスファ)フ
ェナントレン−10−オキシド(略称:HCA−アリ
ル)約45gを得た。TGA(島津製作所社製、TGA
−50型)を用い、窒素気流下で測定したこのものの1
0%質量減少温度は350℃であった。
【0069】<積層体の製造・評価>30℃、0.5g
/dlのクロロホルム溶液で測定した粘度数ηsp/C
が0.54のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レンエーテル)50部、トリアリルイソシアヌレート3
0部、上記HCA−アリル40部、パーヘキシン25B
(日本油脂社製)6部をトルエンに溶解もしくは分散さ
せてワニスを作製し、実施例1と同様に積層体を作製、
TMA(セイコー電子製TMA−10型)により測定し
た積層体のガラス転移温度は175℃、燃焼性試験結果
はV−0であった。
【0070】
【実施例38】実施例21と同様にワニスを作製し、こ
れを60℃で3時間乾燥させることにより、トルエンを
乾燥して硬化性組成物を得た。この硬化性組成物を窒素
気流下、エアーオーブン中で180℃、90分間加熱し
て硬化体を得た。この硬化体についてTMA(セイコー
電子製TMA−10型)により測定したガラス転移温度
は178℃、燃焼性試験結果はV−0であった。
【0071】
【実施例39】実施例21と同様にワニスを作製し、こ
れをPETフィルム上に塗布し、60℃で3時間乾燥さ
せることにより、トルエンを乾燥して硬化性フィルムを
得た。この硬化性フィルムを窒素気流下、エアーオーブ
ン中で180℃、90分間加熱して硬化フィルムを得
た。この硬化フィルムについてTMA(セイコー電子製
TMA−10型)により測定したガラス転移温度は18
2℃、燃焼性試験結果はV−0であった。
【0072】
【実施例40】実施例21と同様にワニスを作製し、こ
れを厚さ18μmの銅箔に樹脂層の厚さが50μmとな
るようにバーコータで塗布し、その後エアーオーブン中
で60℃で3時間乾燥させ樹脂付き銅箔を作製した。次
にこの樹脂付き銅箔を2枚重ね合わせ、180℃、40
kg/cm2で90分間プレス成形機を用いて成形・硬
化させた。ここで得られた積層体についてTMA(セイ
コー電子製TMA−10型)により測定したガラス転移
温度は180℃、燃焼性試験結果はV−0であった。
【0073】以上、実施例21〜40においては、
(C)成分としてリン酸メラミン、ピロリン酸メラミ
ン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン
酸アンモニウム、赤リン、反応型置換基(アリル基)を
有するホスホン酸エステル、反応型置換基(アリル基)
を有する9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−(ア
リルホスファ)フェナントレン−10−オキシドからな
る群から選ばれる少なくとも1種を用いることにより、
どのような組成においても積層体のガラス転移温度(T
MA法)を150℃以下に低下させずに、燃焼性試験で
V−0となった。実施例1〜40の結果を表1〜8にま
とめて示す。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】
【表7】
【0081】
【表8】
【0082】
【比較例1】PX−200(大八化学社製)の代わりに
同部数のTPP(大八化学社製)を用いた以外は実施例
1と同様に積層体を作製し、燃焼性試験を行ったとこ
ろ、V−1となった。
【0083】
【比較例2〜7】硬化性樹脂組成物の組成部数を表9〜
10に示すように変えた以外は実施例1と同様に積層体
を作製、燃焼性試験を行い、表9〜10に示す結果を得
た。すなわちリン化合物でも10%質量減少温度が30
0℃以上500℃以下でない場合、どのような組成でも
V−0にならなかった(比較例2〜5)。また10%質
量減少温度が300℃以上500℃以下であっても、リ
ン化合物でない場合はV−0にならなかった(比較例6
〜7)。
【0084】
【比較例8】PX−200(大八化学社製)の代わりに
同部数のTPP(大八化学社製)を用いた以外は実施例
18と同様に硬化体を作製し、燃焼性試験を行った所、
V−1となった。
【0085】
【比較例9】PX−200(大八化学社製)の代わりに
同部数のTPP(大八化学社製)を用いた以外は実施例
19と同様に硬化フィルムを作製し、燃焼性試験を行っ
たところ、V−1となった。
【0086】
【比較例10】PX−200(大八化学社製)の代わり
に同部数のTPP(大八化学社製)を用いた以外は実施
例20と同様に積層体を作製し、燃焼性試験を行ったと
ころ、V−1となった。
【0087】
【比較例11】PX−200(大八化学社製)の仕込み
部数を5部に変えた以外は実施例1と同様に積層体を作
製し、燃焼性試験を行ったところ、燃焼した。
【0088】
【比較例12〜17】硬化性樹脂組成物の組成部数を表
11〜12に示すように変えた以外は実施例1と同様に
積層体を作製、燃焼性試験を行い、表11〜12に示す
結果を得た。すなわち10%質量減少温度が300℃以
上500℃以下のリン化合物を用いても、添加部数が
[(A)+(B)]100重量部に対し10部未満の場
合、どのような組成でもV−0にならなかった(比較例
12〜15)。
【0089】また同様に80部を超えた場合、ワニス粘
度が高くなりすぎて基材が含浸できなかった(比較例1
6〜17)。
【0090】
【比較例18】PX−200(大八化学社製)の添加部
数を5部に変えた以外は実施例18と同様に硬化体を作
製し、燃焼性試験を行ったところ、燃焼した。
【0091】
【比較例19】PX−200(大八化学社製)の添加部
数を5部に変えた以外は実施例19と同様に硬化フィル
ムを作製し、燃焼性試験を行ったところ、燃焼した。
【0092】
【比較例20】PX−200(大八化学社製)の添加部
数を5部に変えた以外は実施例20と同様に積層体を作
製し、燃焼性試験を行ったところ、燃焼した。以上比較
例1〜20の結果を表9〜12にまとめて示す。
【0093】
【表9】
【0094】
【表10】
【0095】
【表11】
【0096】
【表12】
【0097】
【発明の効果】本発明により、ハロゲンフリーで十分な
難燃性(例えばUL94試験でV−0)が付与された硬
化性樹脂組成物を提供することができる。更に特定の難
燃剤を用いることにより、硬化体のガラス転移温度を低
下させることなく難燃性を付与することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、
    (B)架橋剤、及び(C)10%質量減少温度が300
    ℃以上500℃以下であるリン化合物を含有し、
    [(A)+(B)]100重量部に対し(A)が10〜
    98重量部、(B)架橋剤が90〜2重量部、(C)リ
    ン化合物が10〜80重量部の割合であることを特徴と
    する硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)架橋剤が多官能性不飽和結合含有
    化合物であることを特徴とする請求項1記載の硬化性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 (C)リン化合物がリン酸メラミン、ピ
    ロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メ
    ラム、ポリリン酸アンモニウム、赤リン、芳香族系二量
    体型リン酸エステル、ホスファゼン、ホスホン酸エステ
    ル、下記式(1)で示される9,10−ジヒドロ−9−
    オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシ
    ド誘導体からなる群から選ばれる1種以上のリン化合物
    であることを特徴とする請求項1または2記載の硬化性
    樹脂組成物。 【化1】
  4. 【請求項4】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂
    が、i)不飽和基を含むポリフェニレンエーテル樹脂、
    及び/またはii)ポリフェニレンエーテル樹脂と不飽
    和カルボン酸及び/または酸無水物との反応生成物であ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の硬化性樹
    脂組成物。
  5. 【請求項5】 フィルム形状を有する請求項1乃至4記
    載の硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4記載の硬化性樹
    脂組成物を硬化して得られた硬化物。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3又は4記載の硬化性樹
    脂組成物と基材からなる硬化性複合材料であって、基材
    を5〜90重量%の割合で含有することを特徴とする硬
    化性複合材料。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の硬化性複合材料を硬化し
    て得られた硬化複合材料。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の硬化複合材料と金属箔か
    らなる積層体。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3又は4記載の硬化性
    樹脂組成物の膜が金属箔の片面に形成されたことを特徴
    とする樹脂付き金属箔。
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