JP2000332586A - パワーオンリセット回路 - Google Patents

パワーオンリセット回路

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JP2000332586A
JP2000332586A JP11139949A JP13994999A JP2000332586A JP 2000332586 A JP2000332586 A JP 2000332586A JP 11139949 A JP11139949 A JP 11139949A JP 13994999 A JP13994999 A JP 13994999A JP 2000332586 A JP2000332586 A JP 2000332586A
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Sukeyuki Miyazaki
祐行 宮▲崎▼
Hiroyuki Mizuno
弘之 水野
Masaru Tachibana
大 橘
Takekazu Ono
豪一 小野
Masaru Kokubo
優 小久保
Takashi Akazawa
隆 赤沢
Takaaki Noda
孝明 野田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源電圧が瞬間的に遮断され即時に回復するよ
うな瞬断時にも、正確にリセット信号を発生できるパワ
ーオンリセット回路を提供する。 【解決手段】パワーオンリセット回路を、電源電圧の上
昇に対して遅延を持って電荷を充電するスイッチ回路1
0及び充電回路11と、電源電圧が低下した時に回路内
部に充電されている電荷を放電する第1の放電回路12
と、充電回路の電圧がある一定のレベル以上にあること
を検出しリセット信号或いはリセット解除信号を発生す
る波形整形回路13と、波形整形回路の接地レベルをM
OSトランジスタのしきい値電圧ぶん上昇させる第2の
放電回路14から構成する。 【効果】電源電圧が低下或いは遮断する場合には、電圧
の減少に伴って出力信号レベルも遷移するので、瞬間的
な電源電圧の変化にも対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路のパ
ワーオンリセット回路に係り、詳しくは電源を投入した
際あるいは電源電圧が低下した際に集積回路を初期化す
るためのリセット信号を発生するパワーオンリセット回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路では、電源が投入された
際に、あるいは電源電圧が低下または遮断された際に、
電源電圧値を検出して回路を初期化するためのリセット
信号を発生するパワーオンリセット回路が、半導体集積
回路の誤動作を防止するために必要である。
【0003】従来、この種のパワーオンリセット回路
は、電源が投入されて、ある電圧レベルに達するとリセ
ット信号を発生する。これらパワーオンリセット回路
は、集積回路が動作中に電源電圧が低下あるいは遮断さ
れた場合でも、電源電圧の電圧値に応じて信号を発生さ
せることができる。
【0004】このようなパワーオンリセット回路として
は、例えば、特開平10−38982号公報に述べられ
ている回路がある。この回路に代表されるように、従来
のパワーオンリセット回路は、電源電圧が遮断された際
に、それまで回路内にたまっていた電源電圧による電荷
を、MOSトランジスタ等を通して電源側に放電してい
る。この放電にかかる時間は、充電にかかる時間と同程
度になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
例のパワーオンリセット回路の構成では、電源電圧の遮
断が瞬間的に起こり、次の瞬間には電圧が回復するよう
な瞬断時においても、これを検出してリセット信号を生
成するようには考慮されていなかった。
【0006】また、MOSトランジスタは放電すべき電
圧のレベルがトランジスタのしきい値まで下がると電流
の伝達経路を閉じてしまうため、放電時には回路内にし
きい値レベルの電荷が残る。この電荷は電源電圧が遮断
された状態を続ければ自然に放電されるが、放電にかか
る時間はさらに長くなる。従って、瞬断のようにすぐに
電源電圧が回復する際には放電が間に合わず、パワーオ
ンリセット回路が正常に動作しないことがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、電源電圧が瞬間
的に遮断し即座に回復する瞬断時においても正確にリセ
ット信号を生成することができるパワーオンリセット回
路を提供することにある。すなわち、電源電圧が上昇す
る際には、電圧値が充分上昇してからリセット解除信号
を生成し、電源電圧が下降する際には電圧の遷移に従っ
て出力信号を遷移させるパワーオンリセット回路を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るパワーオンリセット回路は、電源電圧
端子と第1のノードとの間に接続されたスイッチ回路
と、第1のノードと接地端子との間に接続され上記スイ
ッチ回路を介して電源からの電荷を充電する充電回路
と、上記電源電圧端子と上記第1のノードとの間に上記
スイッチ回路と並列に接続され電源が低下あるいは遮断
された際に上記充電回路に充電された電荷を放電する第
1の放電回路と、上記第1のノードに伝えられた信号を
整形して出力する波形整形回路と、該波形成形回路の接
地レベルを上昇させる第2の放電回路とを備えたことを
特徴とするものである。
【0009】上記パワーオンリセット回路において、ス
イッチ回路はソース・ドレイン経路の抵抗がゲートに印
加する電圧により制御されるMOSトランジスタにより
構成し、充電回路はMOSトランジスタのゲート酸化膜
を利用した容量により構成し、第1の放電回路はダイオ
ード接続したMOSトランジスタにより構成し、波形整
形回路は2段のCMOSインバータ回路により構成し、
第2の放電回路はダイオード接続したMOSトランジス
タを用いて上記波形整形回路の接地レベルをMOSトラ
ンジスタのしきい値電圧のぶん上昇させる構成とすれば
好適である。
【0010】また、上記波形整形回路の出力信号の電圧
レベルを変換するレベル変換回路を更に設けることがで
きる。
【0011】この場合、上記レベル変換回路をCMOS
回路により構成すれば好適である。
【0012】また、上記いずれかのパワーオンリセット
回路を複数個直列接続した構成を有するパワーオンリセ
ット回路としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパワーオンリ
セット回路の実施の形態について説明する。図1のブロ
ック図に示すように、本発明に係るパワーオンリセット
回路の好適な実施の形態は、電源電圧VDDの上昇に対
して遅延を持って電荷を充電するためのスイッチ回路1
0および充電回路11と、電源電圧VDDが低下した時
に回路内部に充電されている電荷を放電するための第1
の放電回路12と、充電回路11の電圧レベルに応じて
リセット信号の信号波形に変換するための波形整形回路
13と、波形整形回路13の接地レベルをMOSトラン
ジスタのしきい値電圧ぶん上昇させるための第2の放電
回路14とから構成したパワーオンリセット回路であ
る。
【0014】このように構成したパワーオンリセット回
路は、充電回路11の電圧がある一定のレベル以上にな
った場合にリセット信号あるいはリセット解除信号を発
生する。電源電圧VDDが低下あるいは遮断する場合、
第1の放電回路12により充電回路11に貯えられた電
荷が放電されることにより、電源電圧VDDの減少に伴
って出力信号レベルも遷移するので、瞬間的な電源電圧
の変化にも対応が可能となる。
【0015】また、上記構成のパワーオンリセット回路
では、波形整形回路13からのリセット信号出力は、第
2の放電回路14により電圧レベルが変化している可能
性がある。この場合、不完全なリセット信号を受けた半
導体集積回路は、貫通電流を生じて電力消費を増加させ
てしまう可能性がある。そこで、図3のブロック図に示
すように、このパワーオンリセット回路の出力部分に、
さらにレベル変換回路15を接続した構成とし、この出
力をリセット信号として用いれば、上記貫通電流が生じ
る危険を防止することができる。
【0016】また更に、このレベル変換回路の出力に反
転出力端子を更に設けることにより上記パワーオンリセ
ット回路を、容易に多段に接続することが可能となり、
パワーオンリセット回路の電源電圧の立上がりに対する
パワーオンリセットの反応時間を制御することができ
る。
【0017】
【実施例】次に、本発明に係るパワーオンリセット回路
の具体的な実施例につき、添付図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
【0018】<実施例1>図2は本発明に係るパワーオ
ンリセット回路の第1の実施例を示す回路図であり、図
1に示した実施の形態をより具体的に示した回路構成図
である。図2において参照符号MP1は、ゲートが接地
電圧VSSに接続され、ドレイン・ソース経路が電源電
圧VDDとノードN1間に接続されたp型MOSトラン
ジスタを示し、図1のスイッチ回路10を構成してい
る。なお、スイッチ回路10の抵抗はp型MOSトラン
ジスタMP1の、ゲートの電圧による調節、またはトラ
ンジスタ寸法による調節で変化させることができる。
【0019】半導体集積回路の電源端子(不図示)に投
入される電源電圧VDDは、p型MOSトランジスタM
P1で構成したスイッチ回路を介し、ノードN1と接地
電圧VSS間に接続された容量C1からなる充電回路1
1に印加されることにより、電荷を容量C1に充電す
る。ここで容量C1は、n型MOSトランジスタのソー
スとドレインを接地端子VSSに接続し、ゲートをノー
ドN1に接続したゲート容量を用いることができる。
【0020】また、ドレインを電源電圧VDDに接続
し、ゲートとソースを短絡してノードN1に接続したダ
イオード接続のn型MOSトランジスタMN1により図
1に示した第1の放電回路12を構成し、電源電圧VD
DとノードN2間にCMOSからなる2段のインバータ
IV1とIV2により波形整形回路13を構成する。
【0021】このように構成した本実施例のパワーオン
リセット回路は、ノードN1の電圧が一定値を超える
と、波形整形回路13がリセット解除信号を生成し、出
力端子OUTから信号を出力する。すなわち、電源投入
時に電源電圧VDDが一定値になったことを検出し、リ
セット解除信号を生成するパワーオンリセットの役目を
果たすことができる。
【0022】このパワーオンリセット回路がリセット解
除信号を出力し電源電圧が一度安定した後、電源電圧V
DDが低下あるいは遮断されると、容量C1(充電回
路)に蓄積されている電荷はノードN1からp型MOS
トランジスタMP1(スイッチ回路)およびn型MOS
トランジスタMN1(第1の放電回路)を経て電源端子
へ放電される。p型MOSトランジスタMP1で構成し
たスイッチ回路10だけでは充分に放電されるまでに時
間がかかるが、スイッチ回路と並列に設けたダイオード
接続のn型MOSトランジスタMN1からなる第1の放
電回路12により電源電圧VDDの低下と同時に放電を
行う事ができる。
【0023】しかし、第1の放電回路12がMOSトラ
ンジスタで構成されているので、MOSトランジスタの
しきい値電圧以下まで放電を行う事ができない。そこ
で、波形整形回路13と接地端子VSSの間に、ダイオ
ード接続のn型MOSトランジスタMN2で構成した図
1に示した第2の放電回路14を接続する事により、波
形整形回路13における接地レベルをMOSトランジス
タのしきい値電圧ぶん上昇させることができる。これに
より、第1の放電回路12が放電できずに充電回路11
に残存してしまう電荷による電圧レベルを相殺すること
ができる。
【0024】従って、電源電圧VDDが低下または遮断
される際に、本実施例のパワーオンリセット回路の出力
端子OUTの電圧は電源電圧VDDと共に信号レベルを
下げていくことができ、電源が即時に回復する瞬断の際
にも、再びリセットおよびリセット解除信号を発生する
事ができる。
【0025】すなわち、図2のように構成することによ
り、図1に示した実施の形態で説明した動作を行うパワ
ーオンリセット回路を実現することができる。
【0026】ここで、図7、図8、図9〜図11を用い
て、本実施例の回路と従来のパワーオンリセット回路の
動作を比較して説明する。
【0027】図7は、従来のパワーオンリセット回路の
最も単純な構成図である。電源電圧VDDを、抵抗Rと
容量Cを用いてノードN1に充電する。ノードN1の電
圧が所定の値(すなわちインバータINV1のn型MO
Sトランジスタのしきい値)を超えると、波形整形回路
13を構成するインバータ回路INV1,INV2が反
転し、出力端子OUTに出力信号が発生する。この動作
をシミュレーションして横軸に時間、縦軸に電圧をとっ
て示した動作波形の一例が、図9である。
【0028】図9に示すように、図7の構成のパワーオ
ンリセット回路では、電源が投入され電源電圧VDDの
電位が例えば1.8V/10μsの遷移時間で上昇する
と、ノードN1の電位は容量Cと抵抗Rによる時定数に
従って容量Cへの充電と共に徐々に上昇する。ノードN
1の電位が、インバータINV1のnチャネルMOSト
ランジスタをオンにするハイ(H)電位に達した時点で
インバータINV1がロー(L)電位になり、インバー
タINV2の出力がローからハイに反転する結果、出力
端子OUTよりリセット解除信号ハイが出力される。こ
の場合、電源電圧VDDが一定となってから出力端子O
UTから信号が立ち上がる迄に遅延が見られる。
【0029】20μsの時点で電源が遮断し、電源電圧
VDDの電圧が低下し始めた場合、出力端子OUTの電
位も電源電圧の低下と共に低下し、ノードN1の電位は
容量Cに充電されていた電荷が抵抗Rと容量Cによる時
定数に従って放電するに従い徐々に低下している。
【0030】40μsの時点で、電源が回復し電源電圧
VDDの電位が上昇し始めた場合、すなわち電源が遮断
し即座に回復した瞬断時の場合、容量Cは未だ充分に放
電しきっていないためノードN1に電位が残り、この電
位により電源電圧VDDが低い間はインバータINV1
はノードN1の入力電位をハイ状態であると誤って判断
し、このため電源電圧VDDが所定の電圧に達していな
くても出力端子OUTがハイを出力するために、出力端
子OUTの電位が電源電圧VDDとともに上昇し始める
誤動作が生じる。
【0031】電源電圧VDDがさらに上昇した50μs
付近の時点では、電源電圧VDD及びノードN1の電位
が、まだ所定の電位まで達していない状態、すなわちノ
ードN1の電位はインバータINV1の入力電位として
はロー状態であると正常に検知され、出力端子OUTか
らはロー電位が出力されている。
【0032】さらに時間が経過し電源電圧VDDが所定
の電圧に達した55μs付近の時点では、ノードN1の
電位が上昇して所定の電位を超え、インバータINV1
が反転し、出力端子OUTからリセット解除信号のハイ
電位が出力される。
【0033】すなわち、図7に示したパワーオンリセッ
ト回路では、図9に示した動作波形図の40μs〜50
μsの間に、誤動作による電圧出力が出力端子OUTに
現れている。これは、電源電圧VDDの遷移に追随して
容量Cの電荷を充放電しきれないために起こる誤動作で
ある。また、図示はしていないが、電源電圧VDDの遷
移時間が1.8V/100μsと長い場合には、電源電
圧VDDの立ち上がり時にも、出力端子OUTの電位が
同様に遷移してしまいパワーオンリセット機能を果たさ
なかった。従って、抵抗Rと容量Cを用いたパワーオン
リセット回路では、対応できる電源電圧の遷移時間が限
定されてしまう。なお、この時間の値は一例であり、容
量C及び抵抗Rの値により変化する。
【0034】図8に示した従来のパワーオンリセット回
路では、図7の回路における抵抗Rの代わりにゲート接
地のp型MOSトランジスタMP1を用い、容量Cの代
わりにソースとドレインを接地端子VSSに接続し、ゲ
ートをノードN1に接続したn型MOSトランジスタか
らなるゲート容量C1を用いている。
【0035】このように構成したパワーオンリセット回
路の動作をシミュレーションした動作波形の一例が、図
10である。動作は基本的には、図7と同様であるが、
図7に比べてノードN1の変化が早いのは、設定したp
型MOSトランジスタMP1とゲート容量C1による時
定数が小さいためである。電源電圧VDD遮断後のノー
ドN1の電位の低下がほぼ一定値で止まっているのは、
p型MOSトランジスタMP1のしきい値Vthで容量
C1の放電が制限されるためである。この残り電圧の為
に、図7と同様に、電源電圧VDDが瞬断から回復した
40μs付近の時点の動作に誤動作が生じている。
【0036】すなわち、図8の構成の場合は、ノードN
1に蓄えられている電荷は電源電圧VDDが低下する際
に、p型MOSトランジスタMP1を介して放電される
が、放電に長時間かかることと、上記したようにトラン
ジスタのしきい値ぶんの電荷が残ってしまうことから、
再び電源電圧VDDが回復した時には、パワーオンリセ
ット機能を果たせなくなっている。
【0037】これに対して、図11に示した本実施例の
パワーオンリセット回路の動作波形図では、ノードN1
の電位は瞬断時の電源電圧VDDとほぼ同じに推移し、
図8と比較してわかるように30μs〜40μsの電源
電圧VDDが0Vの期間において、p型MOSトランジ
スタMP1のしきい値以下まで充分低下し、瞬断時にお
ける電源電圧回復後の動作に誤動作は見られない。電源
電圧VDDが所定電圧に達しない間は出力端子OUTか
らはロー電位が正常に出力され、所定電圧に達した時点
ではハイ電位のリセット解除信号が出力されている。
【0038】すなわち、電源電圧が低下または遮断され
る際に、本実施例のパワーオンリセット回路の出力端子
OUTの電圧は、電源電圧VDDと共に信号レベルを下
げていくことができ、電源が即時に回復する瞬断の際に
も、再びリセットおよびリセット解除信号を発生できて
いることがわかる。
【0039】<実施例2>図4は、本発明に係るパワー
オンリセット回路の第2の実施例を示す回路図であり、
図3に示した実施の形態をより具体的に示した回路構成
図である。なお、第1の実施例で示した図2と同一の構
成部分には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明
は省略する。すなわち、レベル変換回路15を波形整形
回路13と出力端子OUT間に設けている点が実施例1
と相異する。このレベル変換回路15は、次のように構
成している。
【0040】電源電圧VDDとノードN3間にソース・
ドレイン経路が接続され波形整形回路13の出力信号を
入力とするインバータINV3と、電源電圧VDDとノ
ードN4間にソース・ドレイン経路が接続され波形整形
回路13内のインバータINV1の出力信号を入力とす
るインバータINV4と、ドレインがノードN3に接続
されゲートにインバータINV4の出力が接続されたソ
ース接地のn型MOSトランジスタMN3と、ドレイン
がノードN4に接続されゲートにインバータINV3の
出力が接続されたソース接地のn型MOSトランジスタ
MN4と、電源電圧VDDと接地電圧VSS間にソース
・ドレイン経路が接続されインバータINV3の出力信
号を入力とし出力が出力端子OUTに接続されたインバ
ータINV5と、電源電圧VDDと接地電圧VSS間に
ソース・ドレイン経路が接続されインバータINV4の
出力信号を入力とし出力が出力端子OUTBに接続され
たインバータINV6とから構成される。
【0041】なお、出力OUTBは出力OUTの反転信
号であり、後述するような多段接続をしない場合には、
出力端子として取り出す必要は無い。
【0042】このように波形整形回路13の後段に、C
MOSからなるインバータINV3〜INV6とn型M
OSトランジスタMN3,MN4とから構成されたレベ
ル変換回路15を設けたことにより、本実施例のパワー
オンリセット回路は、出力端子OUT,OUTBの電圧
レベルを補償できるので、次のような利点がある。以
下、この点について簡単に述べる。
【0043】図1および図2に示したパワーオンリセッ
ト回路では、波形整形回路13の接地レベルが第2の放
電電回路14によってMOSトランジスタのしきい値電
圧だけ上げられている。この出力信号を受け取った半導
体集積回路では、信号レベルが異なるために貫通電流を
発生し、消費電力を増加させてしまう可能性がある。こ
れに対して本実施例のパワーオンリセット回路は、出力
端子OUT,OUTBの電圧レベルの相異を補償できる
ので、信号レベルの相異により生じ得る上記のような可
能性を防ぐことができる。
【0044】図12は、本実施例のパワーオンリセット
回路の出力端子OUTの動作波形である。実施例1の動
作波形の図11と同様に、瞬断時においても誤動作する
ことなくリセットおよびリセット解除信号を出力できて
いることがわかる。
【0045】また、図11では出力端子OUTの電圧の
立ち上がり時にダイオードMN2の影響による波形のく
びれが見られたが、本実施例の動作波形では見られな
い。これは、レベルシフト回路15により、出力回路の
インバータINV5,INV6の低電圧側がダイオード
を介さずに接地電位VSSに固定されたからである。
【0046】なお、図12において、ノードN1の電位
の変化は、実施例1の図11に示したノードN1の波形
と同じであるので、図示を省略してある。
【0047】図5は、本実施例のパワーオンリセット回
路をブロック図化して示したものである。スイッチ回路
10にあたるp型MOSトランジスタMP1のゲート部
分を入力端子INとし、レベル変換回路15の出力部分
をOUT、その否定(反転)出力をOUTBとして示し
てある。
【0048】<実施例3>図6は、本発明に係るパワー
オンリセット回路の第3の実施例を示す回路ブロック図
である。すなわち、本実施例は電源電圧VDDの立ち上
がりに対するパワーオンリセットの反応時間を制御する
ために、第2の実施例のパワーオンリセット回路を多段
に接続したものである。図6では、一例として4段接続
した場合を示してある。ただし、第2の実施例で示した
回路は、ブロック図化した図5を用いて表わしている。
【0049】ここで、図13に本実施例の動作波形を示
す。本実施例の多段接続したパワーオンリセット回路の
場合も、第1及び第2の実施例と同様に、電源電圧VD
Dが低下する際には電圧変化に即して出力電圧OUTが
遷移し、瞬断に正常に対応できている。さらに、図13
の動作波形図では、出力端子OUTの電圧の立ち上がり
開始時刻が、1段の場合の動作波形図に相当する図12
と比べて遅くなっていることがわかる。
【0050】このようにパワーオンリセット回路を多段
に接続した構成とし、回路の接続段数を変える事によっ
て、電源電圧VDDの立ち上がり時にリセット解除信号
が発生するタイミングを任意に遅らせる事ができる。ま
た、電源電圧VDDの遷移時間が1.8V/50μsや
1.8V/100μsというように遅くなる場合、回路
の接続段数を増やすことによって、正確なパワーオンリ
セット回路の機能を果たすことができる。
【0051】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明
の精神を逸脱しない範囲内において種種の設計変更をな
し得ることは勿論である。例えば、図1及び図2で示し
たパワーオンリセット回路を図6のように多段接続する
ために、それぞれ図14及び図15に示したように波形
整形回路13に反転出力を取り出す出力端子OUTBを
設けた構成にしても良いことは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】前述した実施例の説明から明らかなよう
に、本発明に係るパワーオンリセット回路は、起動時等
に電源電圧が上昇する際には電圧が一定値以上に上昇す
るとリセット解除信号を発生し、電源電圧が下降する際
には電圧の下降速度にあわせて出力信号を遷移させるこ
とができる。従って、半導体集積回路が起動を始める際
には電源電圧が安定してからリセット解除信号を発生
し、集積回路の動作中に電源電圧が低下あるいは遮断さ
れる際には電圧低下に応じて信号を遷移させ、瞬間的な
電源電圧の遮断と回復が行われる瞬断の際にも正確にリ
セット信号あるいはリセット解除信号を生成し、半導体
集積回路の誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーオンリセット回路の一実施
の形態例を示すブロック回路図である。
【図2】図1に示したパワーオンリセット回路の具体的
な実施例を示す回路図である。
【図3】本発明に係るパワーオンリセット回路の別の実
施の形態例を示すブロック回路図である。
【図4】図3に示したパワーオンリセット回路の具体的
な実施例を示す回路図である。
【図5】図4に示したパワーオンリセット回路をブロッ
ク図化した図である。
【図6】本発明に係るパワーオンリセット回路のまた別
の実施例を示すブロック回路図である。
【図7】パワーオンリセット回路の従来例を示す回路図
である。
【図8】パワーオンリセット回路の別の従来例を示す回
路図である。
【図9】図7に示したパワーオンリセット回路の動作波
形図である。
【図10】図8に示したパワーオンリセット回路の動作
波形図である。
【図11】図2に示したパワーオンリセット回路の動作
波形図である。
【図12】図4に示したパワーオンリセット回路の動作
波形図である。
【図13】図6に示したパワーオンリセット回路の動作
波形図である。
【図14】図1のパワーオンリセット回路の変形例を示
すブロック回路図である。
【図15】図2のパワーオンリセット回路の変形例を示
す回路図である。
【符号の説明】
10…スイッチ回路、11…充電回路、12…第1の放
電回路、13…波形整形回路、14…第2の放電回路、
15…レベル変換回路、C,C1…容量、INV1〜I
NV6…CMOSインバータ回路、N1〜N6…ノー
ド、MN1,MN2…n型MOSトランジスタ、MP1
…p型MOSトランジスタ、VDD…電源電圧、VSS
…接地電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘 大 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 小野 豪一 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 小久保 優 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 赤沢 隆 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 野田 孝明 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5B054 BB01 BB02 CC05 DD02 DD11 5H410 BB02 CC02 DD02 EA11 EA32 EA33 EB01 FF03 FF22 5J055 AX58 BX41 CX00 DX14 DX22 EX24 EY10 EY12 EY21 EZ00 EZ07 EZ19 EZ20 GX01 GX02 GX04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源電圧端子と第1のノードとの間に接続
    されたスイッチ回路と、 上記第1のノードと接地端子との間に接続され上記スイ
    ッチ回路を介して電源からの電荷を充電する充電回路
    と、 上記電源電圧端子と上記第1のノードとの間に上記スイ
    ッチ回路と並列に接続され電源電圧が低下あるいは遮断
    された際に上記充電回路に充電された電荷を放電する第
    1の放電回路と、 上記第1のノードに伝えられた信号を整形して出力する
    波形整形回路と、 上記波形成形回路の接地レベルを上昇させる第2の放電
    回路とを、備えたことを特徴とするパワーオンリセット
    回路。
  2. 【請求項2】上記スイッチ回路は、ソース・ドレイン経
    路の抵抗がゲートに印加する電圧により制御されるMO
    Sトランジスタにより構成され、 上記充電回路は、MOSトランジスタのゲート酸化膜を
    利用した容量により構成され、 上記第1の放電回路は、ダイオード接続したMOSトラ
    ンジスタにより構成され、 上記波形整形回路は、2段のCMOSインバータ回路に
    より構成され、 上記第2の放電回路は、ダイオード接続したMOSトラ
    ンジスタにより構成され、上記波形整形回路の接地レベ
    ルをMOSトランジスタのしきい値電圧のぶん上昇させ
    る請求項1記載のパワーオンリセット回路。
  3. 【請求項3】上記波形整形回路の出力信号の電圧レベル
    を変換するレベル変換回路を更に設けてなる請求項1又
    は請求項2に記載のパワーオンリセット回路。
  4. 【請求項4】上記レベル変換回路は、CMOS回路によ
    り構成される請求項3記載のパワーオンリセット回路。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパ
    ワーオンリセット回路が複数個直列接続された構成を有
    することを特徴とするパワーオンリセット回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013171507A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Azbil Corp 電源監視回路
JP2021509558A (ja) * 2017-12-28 2021-03-25 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 過渡事象の影響を受けないレベルシフタ
CN113517748A (zh) * 2021-09-10 2021-10-19 深圳市米谷智能有限公司 电源管理***、电源管理芯片和手持式美容仪

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