JP2000329170A - ブレーキシューのアンカー装置 - Google Patents

ブレーキシューのアンカー装置

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JP2000329170A
JP2000329170A JP11137383A JP13738399A JP2000329170A JP 2000329170 A JP2000329170 A JP 2000329170A JP 11137383 A JP11137383 A JP 11137383A JP 13738399 A JP13738399 A JP 13738399A JP 2000329170 A JP2000329170 A JP 2000329170A
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brake shoe
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Yoichi Fujiwara
洋一 藤原
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Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキの効き遅れや効き過ぎを解消するこ
と。 【解決手段】 ブレーキシュー20,30の一端を支承
するアンカーとして、非固定アンカー64,64と固定
アンカー61b,61bを並設し、制動力が所定値に達
するまではブレーキシュー20,30を非固定アンカー
64,64で支承し、制動力が所定値に達した以降はブ
レーキシュー20,30を固定アンカー61b,61b
で支承するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリーディング・トレ
ーリング形(LT形)、ツー・リーディング形(2L
形)、またはシングルシュー形のドラムブレーキ装置に
適用できる、ブレーキシューのアンカー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8,9を基に汎用されている従来のL
T形ドラムブレーキ装置について説明すると、バックプ
レート10上に一対のブレーキシュー20,30が配置
され、シューホールド機構11,11により弾性的に保
持されている。
【0003】図8において、ブレーキシュー20,30
の各上方隣接端及び下方隣接端が夫々流体シリンダ40
とアンカー装置13に当接していると共に、ブレーキシ
ュー20,30の上部間及び下部間にシューリターンス
プリング12a,12bが張設されている。
【0004】流体シリンダ40を加圧して一対のブレー
キシュー20,30の上方隣接端を押圧すると、一対の
ブレーキシュー20,30はアンカー装置13との当接
点P,Pを支点として拡開し、図示しないブレーキドラ
ムの内周面に摺接して制動力を生起する。
【0005】従来のLT形ドラムブレーキ装置の制動力
は、ドラム半径と流体シリンダ40の押圧力とブレーキ
ファクタに応じて決定される。尚、ブレーキファクタは
ブレーキ中心Oを通る水平線からブレーキシュー20,
30を支承するアンカー装置13の支承点までの距離H
1により可変することが知られている。(トヨタ技術第
14巻第3号第23頁〜32頁)
【0006】また流体シリンダ40に近接して、ブレー
キシュー20,30間にシュー間隙自動調整機能を有す
るストラット50が横架されている。ストラット50の
左部は左方のブレーキシュー20のシューウェブ21と
係合し、ストラット50の右部は右方のブレーキシュー
30のシューウェブ31と係合している。
【0007】図9を基にストラット50の構造について
簡単に説明すると、ストラット50はアジャストプレー
ト51、ベルクランクレバー52及び二つのスプリング
53,54等から成るワンショット形のシュー間隙自動
調整装置で、アジャストプレート51の図面左方の切欠
溝51aには、左方のシューウェブ21の内縁が切欠溝
51aの溝底に当接している。
【0008】アジャストプレート51の中間部には小刻
みな歯51bが刻設されている。ベルクランクレバー5
2の中間部は前記プレート51に相対回転可能に、かつ
プレート51の長手方向の板面に沿って移動可動にピン
55で以て軸支されており、その一方の扇形をした腕5
2aの外縁に刻設された小刻みな歯52bが前記プレー
ト51の小刻みな歯51bと噛み合っている。
【0009】又、カム面を有する他方の腕52cは、右
方のシューウェブ31に形成された矩形穴32の左方側
に隙間を存して遊嵌されている。
【0010】第1スプリング53は左方のシューウェブ
21とアジャストプレート51との間に張設され、第2
スプリング54はアジャストプレート51とピン55と
の間に張設されている。これらのスプリング53,54
の取付荷重は第1スプリング53の方が大きく設定され
ている。
【0011】そして、ブレーキ作動時には、アジャスト
プレート51およびベルクランクレバー52はスプリン
グ53と54の付勢力によりブレーキシュー20と共に
左動する。このとき、ライニング23,33の摩耗量が
他方の腕52cと矩形穴32との隙間及び小刻みな歯5
1b,52bの噛合高さを足した分を超えると、ベルク
ランクレバー52を図9の反時計方向に1ピッチ分回転
せしめて、ブレーキドラムとライニング23,33との
隙間を自動的に調整して常に一定に保つことも周知であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記したドラムブレー
キにはつぎのような問題点がある。 <イ> ブレーキ作動時、制動力を生じるのは一対のブ
レーキシュー20,30のライニング23,33がブレ
ーキドラムの内周面に接触した時点からであり、拡開を
開始してから接触するまでの時間はロスタイムとなる。
更に、制動力は流体シリンダ40の押圧力に比例して上
昇するため、その勾配が緩い時は、ロスタイムと相俟っ
てブレーキの効き遅れ感(所謂スポンジブレーキ)の要
因となり、ドライバーに不安感を与える。 <ロ> 又、ライニング23,33の材質によっては、
その摩擦面とブレーキドラムの摺動面が湿っていると、
通常状態と比べて効き過ぎ現象を起こす。この現象は業
界でカックンブレーキと呼ばれ、乗員が前のめりとなっ
たり、積荷が移動したりして大変危険である。
【0013】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、ブレーキの効
き遅れや効き過ぎを解消してドライバーに安心感を与え
られる、ブレーキシューのアンカー装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ブレーキドラムの内周面と摩擦係合するブレーキシュー
の一端をアンカーで支承するブレーキシューのアンカー
装置において、前記アンカーを略ブレーキ半径方向に並
設し、何れか一方のアンカーを非固定アンカーとして形
成すると共に、何れか他方を固定アンカーとして形成
し、制動力が所定値に達するまでは前記ブレーキシュー
を非固定アンカーで支承し、制動力が所定値に達した以
降は前記ブレーキシューを固定アンカーで支承するよう
に構成したことを特徴とする、ブレーキシューのアンカ
ー装置である。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、非固定アンカーを固定アンカーに対してブレーキ半
径方向の外方側に配置せしめたことを特徴とする、ブレ
ーキシューのアンカー装置である。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項1におい
て、固定アンカーを非固定アンカーに対してブレーキ半
径方向の外方側に配置せしめたことを特徴とする、ブレ
ーキシューのアンカー装置である。
【0017】請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求
項3の何れかにおいて、非固定アンカーを弾性部材で構
成したことを特徴とする、ブレーキシューのアンカー装
置である。
【0018】
【発明の実施の形態1】以下、図1〜図5に基づいて本
発明の一実施の形態について説明する。尚、本実施の形
態はブレーキシューのアンカー装置60を除き、前述し
たLT形のドラムブレーキ装置の基本構成と同一である
から、同一の部位は同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0019】<イ>アンカー装置 従来のアンカー装置は各シューウェブ21,31の下方
(他方)隣接端との当接点が一箇所である。これに対
し、本発明では二種類のアンカーを略ブレーキ半径方向
に並設し、各シューウェブ21,31の下方(他方)隣
接端21a,31aの支承位置を変え得るように構成し
た。本例ではブレーキ中心側に非固定アンカーを配置
し、その外方に固定アンカーを配置した場合について説
明する。以下、具体的にその構造について説明する。
【0020】バックプレート10の***部10a上に
は、矩形の受板61と案内板62とが積層して配置され
ていて、これらの両板61,62がリベット63,63
や溶接等でバックプレート10に固定されている。シュ
ーウェブ21,31上に張り出た案内板62の両端部
は、シューウェブ21,31の下方(他方)隣接端21
a,31aがバックプレート10から浮き上がるのを制
限している。
【0021】<ロ>非固定アンカー 受板61の両支承面61b,61bのブレーキ中心側
(ブレーキ半径方向の内方側)には、両シューウェブ2
1,31方向に向けて突起61a,61aが突設してあ
る。この突起61a,61aに対応する各シューウェブ
21,31の下方(他方)隣接端21a,31aには、
溝21b,31bが形成されている。
【0022】これらの各溝21b,31b底と受板61
の側面(本例では支承面61b,61bと面一)間に
は、一方側を突起61a,61aに外装して位置決めし
たコイルばね製の弾性部材64,64が縮設されてい
て、非固定アンカーを形成している。各弾性部材64,
64の付勢力は、少なくともロワーシューリターンスプ
リング12bの付勢力に打ち勝ち、シューウェブ21,
31の下方(他方)隣接端21a,31aと受板61の
支承面61b,61bとの間に僅かに隙間δ1,δ1を形
成するよう大きく設定されている。従って、各弾性部材
64,64は、制動力が所定値に達するまでは各ブレー
キシュー20,30の下方(他方)隣接端21a,31
aを非固定アンカーとして支承するために機能し、制動
力が所定値に達した時点で非固定アンカーから固定アン
カーに切り替えるためにも機能する。
【0023】<ハ>固定アンカー 前述した通り、制動力が所定値に達するまでは弾性部材
64,64の付勢力により、各シューウェブ21,31
の下方(他方)隣接端21a,31aは、バックプレー
ト10に固定された受板61のブレーキ中心から遠い側
(ブレーキ半径方向の外方側)の両支承面61b,61
bから離隔していて、その間に隙間δ1,δ1を形成して
いる。そして、制動力が所定値に達した以降は弾性部材
64,64の収縮を伴いながら、各シューウェブ21,
31の下方(他方)隣接端21a,31aが受板61の
支承面61b,61bに当接して支承され、固定アンカ
ーとして機能する。
【0024】
【作用】つぎにブレーキシューのアンカー装置の働きに
ついて説明する。
【0025】<イ>ブレーキ非作動時 前述したようにアンカー装置60は左右対称であるか
ら、左半の働きについて説明し、右半のブレーキシュー
30を支承するアンカー装置の働きについては説明を省
略する。
【0026】図4は制動力が所定値に達する前における
アンカー装置60を示すもので、ブレーキシュー20の
下方(他方)隣接端21aは、弾性部材64から成る非
固定アンカーで支承され、下方(他方)隣接端21aと
受板61の支承面61bとの対向面間に隙間δ1を形成
している。
【0027】<ロ>ブレーキ作動時 流体シリンダ40を加圧して一対のブレーキシュー2
0,30の上方(一方)隣接端を押圧すると、一対のブ
レーキシュー20,30は以下に説明する如くアンカー
装置60の支点位置を変えながら拡開する。この場合の
両ブレーキシュー20,30の挙動もほぼ同じであるか
ら、左半のブレーキシュー20のみについて説明する。
【0028】すなわち、図1において矢印A方向に回転
する図示しないブレーキドラムに、左方のブレーキシュ
ー20のライニング23が摩擦係合すると、弾性部材6
4に圧縮力が作用する。弾性部材64は、図4に見るよ
うにシューウェブ21の下方(他方)隣接端21aを非
固定アンカーとして支承する一方、ブレーキシュー20
は弾性部材64との当接点を支点に拡開し、ライニング
23を図示しないブレーキドラムの内周面と摩擦係合さ
せて制動する。
【0029】制動力が所定値を超え、弾性部材64の圧
縮変形によって隙間δ1がなくなると、図5に示すよう
にシューウェブ21の下方(他方)隣接端21aの略ブ
レーキ半径方向の外方側が受板61の支承面61bに当
接して、非固定アンカー位置より外方の固定アンカーに
よって支承される。そのため、ブレーキシュー20はそ
のシューウェブ21の下方(他方)隣接端21aが当接
する受板61の支承面61bとの当接点を支点として拡
開し、ブレーキドラムを制動する。
【0030】尚、1回の制動中に、既述したブレーキシ
ュー20の下方(他方)隣接端21aを非固定アンカー
で支承した後に固定アンカーで支承する作用は、公知の
パーキングブレーキ機構を内蔵したパーキングブレーキ
作動の場合も同様である。
【0031】<ハ>制動力の比較 以上の如く本発明はブレーキ作動の制動初期の段階で
は、通常の固定アンカーの支承位置よりブレーキ中心に
近い側の非固定アンカーで支承し、制動力が所定値を超
えた以降は非固定アンカー位置より外方の固定アンカー
で支承するようにした。
【0032】すなわち、ブレーキ中心Oを横切る水平線
から、非固定アンカーである弾性部材64によってブレ
ーキシュー20,30の下方(他方)隣接端21a,3
1aを支承する位置までの距離H2は、ブレーキ中心O
を横切る水平線からブレーキシュー20,30の下方
(他方)隣接端21a,31aを固定アンカーで支承す
る受板61の支承点までの距離H3よりも小さく設定し
てある。周知の通り、ブレーキ中心Oを横切る水平線か
らブレーキシュー20,30を支承するアンカー位置ま
での距離が短くなるほど制動力が増すことから、制動初
期の段階でブレーキシュー20,30の下方(他方)隣
接端21a,31aを非固定アンカーである弾性部材6
4で支承することで短時間で大きな制動力を得ることが
できる。このことは制動初期にブレーキの効き遅れ感を
解消することができる。またブレーキシュー20,30
の下方隣接端21a,31aの拡開の支点が非固定アン
カーから固定アンカーに代わると、本来の制動性能に戻
る。尚、ブレーキ中心Oを横切る水平線から弾性部材6
4の取付位置までの距離H 2を適宣選択することで、ブ
レーキシュー20,30がブレーキドラムに貼り付く現
象、所謂セルフロック現象を惹起するようにすれば更に
短時間(瞬時)で大きな制動力を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態2】以降に他の実施の形態について
説明するが、その説明に際し、前記した実施の形態1と
同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略
する。
【0034】図6は弾性部材164として板ばねを用い
た他の形態を示し、アンカー装置60は前述した実施の
形態1に示す平行アンカーに代えてアンカー角付の例を
示す。図面ではアンカー装置60の右半について省略し
ているが、右方のブレーキシュー30を支承する構造は
アンカー装置60の左半と同様の構造である。
【0035】弾性部材164はシューウェブ21の下方
隣接端21aに抱持可能なように板ばねをC字形又はコ
字形に折曲して形成されている。弾性部材164に形成
した上下一対の掛止部164a,164aが、シューウ
ェブ21の周端面に形成した凹部21c,21cに嵌合
して弾着されていて、掛止部164a,164a間に外
方に膨出させて形成したばね部164bの頂部が受板6
1の支承面61bと当接している。
【0036】シューウェブ21の下方(他方)隣接端2
1aのブレーキ半径方向の内方側は、弾性部材164の
ばね部164bの頂部回りが弾性変形可能なように窪ん
で形成されていて、受板61との間で、制動力が所定値
に達するまではばね部164bが受板61に当接して支
承される非固定アンカーを形成している。
【0037】シューウェブ21の下方(他方)隣接端2
1aのブレーキ半径方向の外方側は弾性部材164のば
ね部164bと当接していると共に、ばね部164bと
受板61の支承面61bとの間に所定の隙間δ2を形成
していて、弾性部材164のばね部164bの弾性変形
を許容しながら、制動力が所定値に達した以降に固定ア
ンカーとして支承するようになっている。
【0038】本実施の形態にあっては、制動初期におい
て弾性部材164のばね部164bによる非固定アンカ
ーを支点とし、その後は固定アンカーを支点にしてブレ
ーキシュー20を拡開させることは前述した通りであ
る。
【0039】
【発明の実施の形態3】図7は既述した実施の形態1,
2に対して非固定アンカーと固定アンカーの位置を反対
に組み合わせた他の実施の形態を示す。
【0040】図示したアンカー装置60は、ブレーキ中
心から遠い側(ブレーキ半径方向の外方側)のシューウ
ェブ21の下方(他方)隣接端21aと受板61の支承
面61bの間に弾性部材264を配置して非固定アンカ
ーを形成すると共に、ブレーキ中心に近い側(ブレーキ
半径方向の内方側)のシューウェブ21の下方(他方)
隣接端21aと受板61の支承面61bの間に隙間δ3
を設けて固定アンカーとして形成した構造である。
【0041】本例にあっては、図示しないブレーキ中心
Oを横切る水平線から固定アンカーとなる支承点までの
距離H3に対し、非固定アンカーである弾性部材264
までの距離H2が長いため、その分、制動初期における
制動力が低下することが既述した実施の形態と異なる。
本実施の形態は、制動面が湿っている場合の効き過ぎを
回避してカックンブレーキを解消できる利点がある。
【0042】
【発明の実施の形態4】本発明はLT形のドラムブレー
キ装置に限定されるものではなく、2L形や、シングル
ピストンを内蔵した流体シリンダとシングルブレーキシ
ューを装備するシングルブレーキシュー形に適用するこ
とが可能である。
【0043】また、アンカー装置の支承面は前述した平
行或いは角度付のスライドアンカー形の他に、ピボット
アンカー形にも適用でき、その適用範囲が広範である。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述した構成から明らかな如
く、次のような効果を得ることができる。 <イ> 車種によって異なるライニングの特性や設計寸
法を勘案して、並設する非固定アンカーと固定アンカー
の位置関係を選択するだけで制動初期の制動力を変え得
るから、ブレーキシステムとしての設計がきわめて容易
となる <ロ> 固定アンカーを非固定アンカーに対してブレー
キ半径方向の外方側に並設すると、制動初期の制動力の
増強が図れて、ブレーキの効き遅れ感を解消することが
できる。 <ハ> 非固定アンカーを固定アンカーに対してブレー
キ半径方向の外方側に並設すると、制動面の湿りによる
効き過ぎを解消してカックンブレーキをなくすことがで
きる。 <ニ> 各種の形式のドラムブレーキ装置に適用でき、
汎用性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1に係るブレーキシューの
アンカー装置を具備したLT形ドラムブレーキの正面図
【図2】 図1のII−II断面図
【図3】 図1のIII−III断面図
【図4】 制動力が所定値に達する前における一部を省
略したブレーキシューのアンカー装置の正面図
【図5】 制動力が所定値に達した以降における一部を
省略したブレーキシューのアンカー装置の正面図
【図6】 弾性部材を板ばねで構成する他の実施の形態
に係る一部を省略したブレーキシューのアンカー装置の
正面図
【図7】 非固定アンカーと固定アンカーの配設位置を
入れ替えた他の実施の形態に係る一部を省略したブレー
キシューのアンカー装置の正面図
【図8】 従来のLT形ドラムブレーキ装置の正面図
【図9】 図8のIX−IX断面図
【符号の説明】
10 バックプレート 11 シューホールド機構 12a アッパーシューリターンスプリング 12b ロワーシューリターンスプリング 13 従来のアンカー装置 20,30 ブレーキシュー 21,31 シューウェブ 21a,31a 下方(他方)隣接端 21b,31b 溝 23,33 ライニング 32 矩形穴 40 流体シリンダ 50 ストラット 51 アジャストプレート 52 ベルクランクレバー 53 第1スプリング 54 第2スプリング 55 ピン 60 アンカー装置 61 受板 61a 突起 62 案内板 63 リベット 64,164,264 弾性部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキドラムの内周面と摩擦係合する
    ブレーキシューの一端をアンカーで支承するブレーキシ
    ューのアンカー装置において、 前記アンカーを略ブレーキ半径方向に並設し、 何れか一方のアンカーを非固定アンカーとして形成する
    と共に、 何れか他方を固定アンカーとして形成し、 制動力が所定値に達するまでは前記ブレーキシューを非
    固定アンカーで支承し、制動力が所定値に達した以降は
    前記ブレーキシューを固定アンカーで支承するように構
    成したことを特徴とする、 ブレーキシューのアンカー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、非固定アンカーを固
    定アンカーに対してブレーキ半径方向の外方側に配置せ
    しめたことを特徴とする、ブレーキシューのアンカー装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、固定アンカーを非固
    定アンカーに対してブレーキ半径方向の外方側に配置せ
    しめたことを特徴とする、ブレーキシューのアンカー装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかにおい
    て、非固定アンカーを弾性部材で構成したことを特徴と
    する、ブレーキシューのアンカー装置。
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