JP2000329041A - エンジン始動制御装置 - Google Patents

エンジン始動制御装置

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JP2000329041A
JP2000329041A JP14069699A JP14069699A JP2000329041A JP 2000329041 A JP2000329041 A JP 2000329041A JP 14069699 A JP14069699 A JP 14069699A JP 14069699 A JP14069699 A JP 14069699A JP 2000329041 A JP2000329041 A JP 2000329041A
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control device
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JP14069699A
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Toshiyuki Usui
俊之 臼井
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Alpha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリー電圧が低下して各部への電力供給
が行われない場合でも、防盗性を維持しつつ使い勝手を
向上させること。 【解決手段】 バッテリ電圧が低下している場合は、メ
インスイッチをオンにしても各部へ電力が供給されな
い。このため、ユーザーは、キックペダルを踏んでエン
ジンを始動させる。キッキングによってエンジンが始動
し、発電機が発電を開始すると、イモビC/Uは送信機に
誘導電磁波を送信し、これにより識別コードの照合を行
う。エンジンを制御するECUは、所定時間Δt内にイモ
ビC/Uから始動許可信号を受信しない場合に、エンジン
を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動二輪
車等のエンジンの始動を制御するエンジン始動制御装置
に関し、特に外部からのエネルギ信号を利用して識別コ
ードを送信させる送信機を備えたエンジン始動制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】送信機に予め登録された識別コードを、
車体側に取り付けられた制御装置に向けて送信し、送信
機側の識別コードと制御装置に予め登録された識別コー
ドとを照合することにより、エンジン始動の許可・不許
可を制御するエンジン始動制御装置は、例えば盗難防止
装置等として従来より知られている。ここで、制御装置
は、車体に搭載された車載電源から給電されることによ
り駆動する。従って、バッテリ電圧の低下等によって制
御装置に十分な電力が供給されない場合には、識別コー
ドの照合を行うことができない。特に、自動二輪車の場
合は、比較的小容量のバッテリを搭載することが多いた
め、バッテリ電圧の低下を考慮する必要がある。防盗性
の観点からは、バッテリ電圧低下時に、エンジン始動制
御を不能としても何ら不具合はないが、使い勝手が大幅
に低下する。
【0003】そこで、例えば、メインバッテリに加えて
サブバッテリを設け、メインバッテリの電圧が低下した
時には、サブバッテリから制御装置に電力を供給するこ
とにより識別コードの照合を行うことが考えられる。ま
た、例えば、特開平10−54331号公報等に記載の
ように、キッキングによる発電を利用して識別コードの
照合を行うことも提案されている。ここで、前記公報記
載の従来技術は、エンジンキーに設けた送信スイッチを
操作することにより識別コードを能動的に送信させるも
のであり、識別コードの照合を完了してからエンジン点
火制御を可能としている技術である点に留意しなければ
ならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サブバッテ
リを搭載する従来技術では、サブバッテリの分だけ装置
が大型化し、メインバッテリとサブバッテリとの切換回
路等を必要とし、製造コストも増大する。
【0005】また、キッキング時の発電を利用して識別
コードの照合を行う従来技術では、制御装置の消費電力
によっても相違するが、比較的大型の発電機を搭載しな
ければならず、装置が大型化し、製造コストが増大す
る。識別コードの送信方法や情報量、制御装置の情報処
理能力等によっても相違するが、キッキングによる短時
間の発電期間中に制御装置を安定に作動させるのは比較
的難しい。
【0006】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、制御装置に十分な電
力が供給されない場合であっても使用可能なエンジン始
動制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明に係るエンジン始動制御装置では、識別
コードの照合前にエンジンを始動可能とし、エンジン始
動後に識別コードの照合を行うようにしている。
【0008】即ち、本発明は、外部からのエネルギ信号
を利用して識別コードを送信する送信機と、車体側に設
けられ、前記エネルギ信号を前記送信機に送信し、該送
信機から受信した前記識別コードと予め登録された識別
コードとを照合し、前記各識別コードの照合結果に応じ
て前記車体のエンジン始動を制御する制御装置とを備え
たエンジン始動制御装置において、前記制御装置は、前
記エンジンの始動後に前記各識別コードの照合を行うこ
とを特徴としている。
【0009】ここで、「外部からのエネルギ信号」とし
ては、例えば、誘導電磁波を挙げることができる。いわ
ゆるRF−IDシステムにより、送信機は、制御装置か
らの誘導電磁波を受信して起電力を発生させ、この起電
力を利用して識別コードを送信する。但し、これに限ら
ず、例えば、制御装置側から光を照射し、送信機に設け
た光電変換素子によって電気エネルギに変換してもよ
い。「識別コード」とは自他を区別するための固有の情
報である。但し、厳密な意味で固有である必要はない。
【0010】制御装置がエネルギ信号を送信すると、送
信機は、このエネルギ信号を利用して識別コードを送信
する。制御装置は、送信機から受信した識別コードと予
め登録された識別コードとを照合する。制御装置は、各
識別コードの照合結果に応じてエンジン始動を制御す
る。典型的な例としては、各識別コードが一致する場合
はエンジン始動を許可し、各識別コードが一致しない場
合はエンジン始動を禁止することができる。ここで、注
意すべきは、エンジン始動後に各識別コードの照合を行
う点である。防盗性の観点からは、識別コードの照合を
待ってエンジンを始動させるのが最も好ましいと言えよ
う。しかし、エンジン始動後に識別コードの照合を行っ
ても、始動後短時間でエンジンを停止させるなら、実質
的に防盗性は低下しない。
【0011】また、前記エンジンの始動前に前記制御装
置が作動可能な場合は、前記エンジンを始動する前に前
記各識別コードの照合を行い、前記エンジンの始動前に
前記制御装置が作動不能な場合は、前記エンジンの始動
後に前記各識別コードの照合を行うこともできる。
【0012】例えば、車載バッテリの電圧が低下してい
る場合には、必要な電力を制御装置に与えることができ
ないため、制御装置は作動することができず、識別コー
ドの照合等を行うことができない。そこで、エンジン始
動前に制御装置が作動可能な通常の場合は、エンジンを
始動させる前に識別コードの照合を行って防盗性を優先
させる。これに対し、バッテリ電圧の低下等によりエン
ジン始動前に制御装置が作動不能な非常の場合は、エン
ジンの始動後に識別コードの照合を行う。
【0013】また、前記制御装置は、エンジン始動後の
所定時間内に前記各識別コードが一致しない場合には、
前記エンジンを停止させてもよい。
【0014】本発明では、エンジン始動後に識別コード
の照合を行う場合があるが、その場合に、エンジン始動
後の所定時間内に識別コードが一致しないときは、エン
ジンを停止させる。この所定時間は、防盗性の観点から
可及的に短い方が好ましい。
【0015】前記制御装置は、前記送信機に前記エネル
ギ信号を送信し、前記各識別コードの照合を行って照合
結果を出力する第1の制御装置と、該第1の制御装置か
らの照合結果に基づいて前記エンジンの始動を制御する
第2の制御装置とから構成してもよい。
【0016】一方、本発明は、補助始動手段を備えた自
動二輪車のエンジン始動制御装置において、外部からの
エネルギ信号を利用して識別コードを送信する送信機
と、車体側に設けられ、前記エネルギ信号を前記送信機
に送信し、該送信機から受信した前記識別コードと予め
登録された識別コードとを照合し、前記各識別コードの
照合結果に応じて前記車体のエンジン始動を制御する制
御装置と、前記制御手段に電力を供給する電源手段とを
備え、前記電源手段が必要な電力を供給している場合に
は、エンジン始動前に、前記各識別コードの照合を行っ
て該各識別コードが一致するときにエンジン始動を許可
し、前記電源手段が必要な電力を供給していない場合に
は、前記補助始動手段によってエンジンが始動された後
に、前記各識別コードの照合を行って該各識別コードが
一致しないときにエンジンを停止させることを特徴とす
る。
【0017】これにより、電源手段が必要な電力を供給
している通常時には、エンジン始動前に識別コードの照
合を行うことができ、防盗性を高めることができる。一
方、電源手段が必要な電力を供給できない非常時には、
補助始動手段によるエンジン始動を許可し、エンジンが
始動して必要な電力が供給された後に、識別コードの照
合を行うことができる。従って、防盗性を維持しつつ使
い勝手を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6に基づき本発明
の実施の形態について詳述する。
【0019】まず、図1は、エンジン始動制御装置を自
動二輪車に適用した場合の機能構成を示すブロック図で
ある。
【0020】送信機1は、ユーザーによって携行される
トランスポンダとして構成されており、ID記憶部2
と、制御部3と、送信部4とを備えている。送信部4の
アンテナ4Aが誘導電磁波を受信すると、これにより誘
導起電力が発生し、制御部3が作動する。制御部3は、
ID記憶部2に予め記憶された識別コード(図中では
「ID」と略記)を読み出し、送信部4を介して送信さ
せる。送信機1は、例えば、エンジンキーのグリップ部
等に設けることができる。
【0021】「第1の制御装置」としてのイモビライザ
コントロールユニット(以下イモビC/U)11は、送受
信部12と、制御部13と、ID記憶部14と、入出力
部15とを備えている。送受信部12は、アンテナ12
Aから誘導電磁波を送信すると共に、送信機1から送信
された識別コードを受信するものである。制御部13
は、送信機1の識別コードが受信されると、ID記憶部
14に予め登録された識別コードを読み出して、各識別
コードが一致するか否かを判定する。この識別コードの
照合結果は、入出力部15を介して出力される。
【0022】「第2の制御装置」としてのエンジンコン
トロールユニット(以下ECU)21は、マイクロコンピ
ュータシステムとして構成されており、エンジンキーの
挿入・回転を検出するキースイッチ22と、セルモータ
を始動させるためのセルスイッチ23等が接続されてい
る。ECU21は、エンジン31の点火制御機構32等を
制御する。エンジン31には、クランク軸の回転によっ
て発電を行う発電機33が設けられている。発電機33
は、ペダル34によるキッキングによっても回転し発電
を行う。なお、説明の便宜上、キースイッチ22及びセ
ルスイッチ23は、電気的な構造上の点で正確に図示し
ていないが、その接続位置等の電気的構成は従来のもの
と何ら相違しない。
【0023】発電機33と共に「電源手段」を構成する
バッテリ41は、イモビC/U11及びECU21に必要な電
力を供給するものである。発電機33が発電を行う前
は、バッテリ41から給電が行われる。エンジン始動後
は、発電機33が発電を開始し、発電機33で発生した
電力がイモビC/U11,ECU21に供給されると共に、バ
ッテリ41が充電される。
【0024】次に、図2〜図6を参照して本発明の作用
を説明する。なお、図中では、ステップを「S」と略記
する。
【0025】まず、図2は、エンジン始動までの全体の
流れを示す説明図である。自動二輪車のエンジンを始動
させるべく、ユーザーが送信機1と一体化したエンジン
キーを挿入すると(S1)、キースイッチ22がオン状
態となる(S2)。バッテリ41の電圧が低下していな
い通常の場合は(S3:YES)、キースイッチ22がオン状
態となることにより、電源ラインに電流が流れ、イモビ
C/U11及びECU21にそれぞれ電力が供給される(S
7,S9)。一方、バッテリ41の電圧が低下している
場合には(S3:NO)、キースイッチ22がオン状態とな
ってもイモビC/U11及びECU21に電力は供給されな
い。そこで、ユーザーは、キックペダル34を踏み込ん
でキッキングによるエンジン始動を行う(S4)。
【0026】エンジンが始動すると(S5)、エンジン
回転力によって発電機33が発電を開始する(S6)。
発電機33が発生させた電力は、イモビC/U11及びECU
21にそれぞれ供給される(S7,S9)。これによ
り、イモビC/U11は後述のイモビ処理を行い(S
8)、ECU21はエンジン始動処理を行う(S10)。
ここで、特に注意すべきは、バッテリ41の電圧が低下
している場合に(S3:NO)、「補助始動手段」としての
キッキングによるエンジン始動を許可している点、及
び、エンジン始動によって発電機33が発電を開始した
後にイモビ処理及びエンジン始動処理を行う点である。
【0027】次に、図3は、図2中にS8で示されたイ
モビ処理の一例を示すフローチャートである。イモビC/
U11は、バッテリ41又は発電機33から電力を供給
されると作動し、アンテナ12Aを介して誘導電磁波を
送信する(S21)。そして、誘導電磁波を送信した後
は、送信機1からの識別コードを受信したか否かを監視
する(S22)。送信機1からの識別コードを受信した
場合には(S22:YES)、受信した識別コードとID記憶
部14に記憶された識別コードとを照合し(S23)、
両者が一致するか否かを判定する(S24)。両方の識
別コードが一致するときは(S24)、正規の送信機1
を有するユーザーが乗車した場合であるとみなせるた
め、ECU21に向けて始動許可信号を出力する(S2
5)。なお、処理上の要部だけを説明したが、例えば、
S22では、誘導電磁波を送信してから所定時間内に識
別コードを受信したか否かを監視することができる。
【0028】次に、図4は、図2中にS10として示さ
れたエンジン始動処理の一例を示す説明図である。ECU
21は、バッテリ41又は発電機33から電力を供給さ
れると作動し、まず最初に、エンジン停止タイマをスタ
ートさせる(S31)。このエンジン停止タイマは、イ
モビC/U11からの始動許可信号を受信するまでの猶予
期間を定めるものであり、例えば、数百ミリ秒〜数秒程
度の短時間に設定することができる。
【0029】エンジン停止タイマをスタートさせた後、
イモビC/U11から始動許可信号を受信したか否かを判
定する(S32)。始動許可信号を受信した場合は(S3
2:YES)、エンジンが始動中であるか否かを判定する
(S33)。バッテリ41の端子電圧が低下していない
通常時には、まだエンジンは始動していないため、S3
3では「NO」と判定される。そして、セルスイッチ2
3がオン状態となるまで待機し(S34)、セルスイッ
チ23がオン状態になった場合は、点火制御機構32を
作動させてエンジンを始動させる(S35)。一方、キ
ッキングによってエンジンを始動させた場合は、既にエ
ンジンが始動しているため、S33では「YES」と判
定される。
【0030】ECU21は、エンジン停止タイマをスター
トさせてから所定時間が経過する前にイモビC/U11か
らの始動許可信号を受信したか否かを監視する(S3
6)。所定時間が経過しても始動許可信号を受信しない
場合は(S36:YES)、エンジンを停止させる(S3
7)。従って、図3,図4と共に説明したように、バッ
テリ41が電力を供給可能な通常の場合は、識別コード
の照合を行ってからエンジンの始動を許可する。一方、
バッテリ41の電圧が低下している場合は、エンジン始
動後に識別コードの照合を行い、所定時間内に始動許可
信号を得られない場合に、エンジンを停止させる。
【0031】図5,図6のタイムチャートに基づいて、
処理の流れを更に説明する。まず、図5は、バッテリ4
1が電力を供給可能な通常時のタイムチャートを示す。
また、図中の左側は、識別コードが一致する正常時の場
合、図中の右側は識別コードが一致しない異常時の場合
をそれぞれ示す。先に正常時の場合を説明する。
【0032】図5中の上部に示す如く、エンジンキーが
挿入回動されてメインスイッチがオン状態になると、メ
インの電源ラインもオン状態となり、各部に例えば12
V程度の電圧が印加される。これにより、イモビC/U1
1が作動し、誘導電磁波の送信を開始する。誘導電磁波
に応答して送信機1からの識別コードを受信すると、イ
モビC/U11は、識別コードの照合を行い、始動許可信
号を出力する。図中、始動許可信号が複数回出力されて
いるのは、所定時間毎に識別コードの照合を行うためで
ある。一方、電源ラインを介して電力が供給されると、
ECU21も作動を開始する。ECU21は、イモビC/U11
からの始動許可信号を受信すると、セルスイッチ23が
オン状態となるまで待機する。セルスイッチ23がオン
状態となるとスタータモータが回転し、エンジンが始動
する。
【0033】これに対し、バッテリ電圧が正常でも識別
コードが一致しない場合は、以下の動作となる。即ち、
図5中の右側に示すように、イモビC/U11が作動して
も、始動許可信号は出力されない。ECU21は、作動開
始後の所定時間Δtが経過するまで始動許可信号の受信
を待ち、所定時間Δtが経過しても始動許可信号を受信
しない場合は作動を停止する。従って、正当な送信機1
を所持しないユーザーがセルスイッチ23をオン操作し
ても、エンジンは始動しない。
【0034】図6は、バッテリ41の電圧が低下してい
る非常時の場合の流れを示すタイムチャートである。ま
ず最初に、正当な送信機1を所持するユーザーが乗車す
る場合を説明する。
【0035】ユーザーがエンジンキーを挿入回動してメ
インスイッチをオン状態にしても、バッテリ41があが
っており、各部への電力供給が行われない。従って、こ
の場合、ユーザーがセルスイッチ23をオン操作しても
エンジンを始動させることはできない。そこで、ユーザ
ーがキックペダル34を踏み込んでキッキングによる始
動を行うと、このキッキングによる回転力によって発電
機33が発電を開始し、電源ラインを介して電力が供給
される。これにより、ECU21が作動を開始し、始動許
可信号の受信を待たずにエンジンがスタートする。エン
ジン始動によって発電機33から十分な電力が安定して
供給されるようになると、イモビC/U11は作動を開始
し、識別コードの照合を行って始動許可信号を出力す
る。
【0036】一方、バッテリ電圧低下時において、識別
コードが一致しない場合は、図6中の右側に示すよう
に、イモビC/U11が作動しても識別コードが一致しな
いため、始動許可信号が出力されない。従って、ECU2
1は、作動を開始してから所定時間Δtが経過した後に
作動を停止し、これにより、エンジンも停止する。
【0037】このように構成される本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0038】第1に、エンジン始動後に識別コードの照
合を行うため、例えば、バッテリ電圧が低下している場
合でも、エンジン始動によりイモビC/U11やECU21に
電力が供給された後でユーザー認証を行うことができ
る。従って、バッテリ低下時においても防盗性を確保し
つつ使い勝手を向上させることができる。即ち、従来の
ものでは、識別コードの照合結果が肯定的である場合に
のみエンジン始動を許可するため、バッテリ電圧が低下
した場合には、キッキングによるエンジン始動を行うこ
とができず、使い勝手が大幅に低下する。これに対し、
本発明では、エンジン始動後に識別コードの照合を行
い、その結果が否定的な場合に、エンジンを停止させる
ため、防盗性を維持しつつ使い勝手を高めることができ
る。
【0039】ここで、特に、イモビC/U11からの誘導
電磁波をエネルギ源として送信機1から識別コードを送
信させるRF−IDシステムを採用するため、エンジン
始動後のユーザー認証を容易に行うことができる。即
ち、前記公報に記載の従来技術のように、ユーザーが送
信スイッチを押すことにより識別コードを送信させるも
のでは、エンジン始動後に識別コードの照合を行うのは
難しい。ユーザーが送信スイッチを操作しない限り、識
別コードは送信されないためである。これに対し、RF
−IDシステムを採用する本発明では、エンジン始動に
よってイモビC/U11に電力が供給され次第、識別コー
ドの照合が行われるため、ユーザーは何ら特別な操作を
行う必要がない。
【0040】第2に、エンジン始動前にイモビC/U11
及びECU21が作動可能な場合は、エンジン始動前に識
別コードの照合を行い、エンジン始動前にイモビC/U1
1及びECU21が作動不能な場合は、エンジン始動後に
識別コードの照合を行うため、バッテリ電圧が正常な通
常時には防盗性を高めることができ、バッテリ電圧が低
下している非常時には防盗性を維持しつつ使い勝手を向
上させることができる。
【0041】第3に、ECU21が作動を開始してから所
定時間Δt内にイモビC/U11からの始動許可信号を受
信しない場合は、エンジンを停止させるため、イモビC/
U11とECU21との信号ラインが切断されたときには、
速やかにエンジンを停止させることができる。
【0042】なお、当業者であれば、前記実施の形態に
限らず、本発明から逸脱しない範囲で種々の追加や変更
等を行うことが可能である。例えば、補助始動手段とし
てはキッキングに限定されない。いわゆる押しがけによ
る始動であってもよい。
【0043】また、キッキングによるエンジン始動後に
識別コードが一致しない場合は、エンジンを停止させて
いるが、これに加えて、例えば、ブザー等を鳴動させる
こともできる。
【0044】さらに、点火制御を停止させることにより
エンジンを停止させているが、電子式燃料噴射装置等を
搭載しているエンジンの場合は、燃料噴射を停止させる
ことによりエンジンを停止させてもよい。また、エンジ
ン始動制御装置をいわゆる後付け可能とするために、単
にメイン電源ラインをカットすることでエンジンを停止
させてもよい。
【0045】また、自動二輪車を例に挙げて説明した
が、自動車にも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るエンジ
ン始動制御装置によれば、エンジンの始動後に識別コー
ドの照合を行うことができるため、防盗性を維持しつつ
使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエンジン始動制御装
置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】エンジン始動時の全体の流れを示す説明図であ
る。
【図3】識別コードを照合するための処理を示すフロー
チャートである。
【図4】エンジン始動処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】バッテリ電圧が正常な通常時におけるタイムチ
ャートである。
【図6】バッテリ電圧が低下している非常時におけるタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1 送信機 2 ID記憶部 3 制御部 4 送信部 11 イモビC/U 12 送受信部 13 制御部 14 ID記憶部 15 入出力部 21 ECU 31 エンジン 33 発電機 34 キックペダル 41 バッテリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からのエネルギ信号を利用して識別
    コードを送信する送信機と、車体側に設けられ、前記エ
    ネルギ信号を前記送信機に送信し、該送信機から受信し
    た前記識別コードと予め登録された識別コードとを照合
    し、前記各識別コードの照合結果に応じて前記車体のエ
    ンジン始動を制御する制御装置とを備えたエンジン始動
    制御装置において、 前記制御装置は、前記エンジンの始動後に前記各識別コ
    ードの照合を行うことを特徴とするエンジン始動制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記エンジンの始動前に前記制御装置が
    作動可能な場合は、前記エンジンを始動する前に前記各
    識別コードの照合を行い、前記エンジンの始動前に前記
    制御装置が作動不能な場合は、前記エンジンの始動後に
    前記各識別コードの照合を行う請求項1に記載のエンジ
    ン始動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、エンジン始動後の所定
    時間内に前記各識別コードが一致しない場合には、前記
    エンジンを停止させる請求項2に記載のエンジン始動制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記送信機に前記エネ
    ルギ信号を送信し、前記各識別コードの照合を行って照
    合結果を出力する第1の制御装置と、該第1の制御装置
    からの照合結果に基づいて前記エンジンの始動を制御す
    る第2の制御装置とから構成されている請求項3に記載
    のエンジン始動制御装置。
  5. 【請求項5】 補助始動手段を備えた自動二輪車のエン
    ジン始動制御装置において、 外部からのエネルギ信号を利用して識別コードを送信す
    る送信機と、 車体側に設けられ、前記エネルギ信号を前記送信機に送
    信し、該送信機から受信した前記識別コードと予め登録
    された識別コードとを照合し、前記各識別コードの照合
    結果に応じて前記車体のエンジン始動を制御する制御装
    置と、 前記制御手段に電力を供給する電源手段とを備え、 前記電源手段が必要な電力を供給している場合には、エ
    ンジン始動前に、前記各識別コードの照合を行って該各
    識別コードが一致するときにエンジン始動を許可し、 前記電源手段が必要な電力を供給していない場合には、
    前記補助始動手段によってエンジンが始動された後に、
    前記各識別コードの照合を行って該各識別コードが一致
    しないときにエンジンを停止させることを特徴とする自
    動二輪車のエンジン始動制御装置。
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