JP2000327112A - 自動倉庫設備 - Google Patents

自動倉庫設備

Info

Publication number
JP2000327112A
JP2000327112A JP11140880A JP14088099A JP2000327112A JP 2000327112 A JP2000327112 A JP 2000327112A JP 11140880 A JP11140880 A JP 11140880A JP 14088099 A JP14088099 A JP 14088099A JP 2000327112 A JP2000327112 A JP 2000327112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
loading
storage space
load
compartment storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11140880A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Akamatsu
義則 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP11140880A priority Critical patent/JP2000327112A/ja
Publication of JP2000327112A publication Critical patent/JP2000327112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクルタイムを短縮した自動倉庫設備を提
供する。 【解決手段】 複数の区画収納空間6を有する棚5は、
各区画収納空間6が奥行き方向で複数の荷2a,2bを
収納自在に形成した。棚5の前面に沿った一定経路1上
で走行自在な出し入れ装置10に、区画収納空間6に対
して出退動自在な出し入れ具15A,15Bを複数箇所
に設けた。少なくとも一箇所の出し入れ具15A,15
Bの部分に荷位置決め手段16A,16Bを設けた。或
る目的とする区画収納空間6に収納されている棚後面側
荷2bの出庫を、棚前面側荷2aを別の箇所に一旦移す
ことなく、かつ区画収納空間6の基準中心に対して棚前
面側荷2aの物品中心を乱す(ずらす)ことなく、その
サイクルタイムを短縮して行え、全体の作業効率を向上
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各区画収納空間が
奥行き方向で複数の荷を収納自在とされた棚と、出し入
れ具が複数箇所に設けられた出し入れ装置とからなる自
動倉庫設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の設備としては、たとえば
特開平9−240809号公報に見られる物品保管設備
が提供されている。この従来構成は、物品保管棚が、奥
行き方向に複数の物品を収納する物品収納部を縦横に並
べて構成されている。そして、搬出部や物品収納部に対
して物品を移載する移載装置が、搬送装置に複数個設け
られている。
【0003】この従来構成によると、たとえば、一つの
物品収納部の奥の物品を取り出す際に、まず一方の移載
装置により手前の物品を取り出し、次いで搬送装置の走
行により他方の移載装置を物品収納部に対向させて、こ
の他方の移載装置により奥の物品を取り出している。そ
して一方の移載装置により取り出している手前の物品
を、元の物品収納部や別の物品収納部に収納させてい
る。
【0004】しかし、このような従来構成によると、一
方の移載装置により取り出される手前の物品は、その取
り出し時の振動や、搬送装置の走行停止時の振動や、収
納時の振動などによって、物品保管棚、つまり各物品収
納部の基準中心に対して物品中心が次第に乱れ(次第に
ずれ)ることになる。そして、同じ物品が複数回に出し
入れされたときには、乱れはより大きくなり、以て後作
業に悪影響を及ぼすことになる。
【0005】このような問題点を解決するものとして、
手前の物品を一旦、入替えステーションなどに仮置きす
る形式が提供されている。すなわち、図8に示されるよ
うに、出し入れ装置35が走行自在な一定経路30の両
側に棚32が配設され、これら棚32には、一定経路3
0に沿った方向ならびに上下方向にそれぞれ複数の区画
収納空間33が形成されている。そして各区画収納空間
33は、奥行き方向で2個の荷31a,31bを収納自
在に構成されている。前記出し入れ装置35には、その
昇降自在なキャレッジ36に一台のフォーク体37が設
けられ、このフォーク体37は複数段で出退動自在に構
成されている。前記棚32側には入替えステーション3
8が設けられ、また棚32の端部外方には荷受け台(荷
捌き場)34が設けられている。
【0006】このような従来構成において、或る目的と
する区画収納空間33に収納されている2個の荷31
a,31bのうち、棚後面側荷31bを荷受け台34側
へ出庫させるに、まず、出し入れ装置35の走行動とキ
ャレッジ36の昇降動とによって、図8(a)の実線に
示すように、目的とする区画収納空間33にフォーク体
37を対向させる。次いでフォーク体37の出退動とキ
ャレッジ36の昇降動との組み合せ動作、すなわち取り
出し動によって、図8(a)の仮想線に示すように、目
的とする区画収納空間33の棚前面側荷31aを、フォ
ーク体37を介して出し入れ装置35側に取り出す。
【0007】そして出し入れ装置35を走行して、図8
(b)の実線に示すように、フォーク体37を入替えス
テーション38に対向して停止させたのち、前述とは逆
の戻し動を行うことで、図8(b)の仮想線に示すよう
に、棚前面側の荷31aを入替えステーション38に渡
す(移す)。次いで出し入れ装置35を走行して、図9
(a)の実線に示すようにフォーク体37を目的とする
区画収納空間33に対向させたのち、取り出し動によっ
て、図9(a)の仮想線に示すように、目的とする区画
収納空間33の棚後面側荷31bを、フォーク体37を
介して出し入れ装置35側に取り出す。そして出し入れ
装置35を走行して、図9(b)の実線に示すようにフ
ォーク体37を荷受け台34に対向させたのち、戻し動
と同様の渡し動を行うことによって、図9(b)の仮想
線に示すように棚後面側荷31bを荷受け台34へ出庫
し得る。
【0008】その後に出し入れ装置35は、図10
(a)の実線に示すように入替えステーション38の箇
所に戻り、そして図10(a)の仮想線に示すように、
この入替えステーション38の棚前面側荷31aを受け
取る。そして出し入れ装置35は、図10(b)の実線
に示すように目的とする区画収納空間33に対向して停
止したのち、図10(b)の仮想線に示すように、この
棚前面側荷31aを、目的とする区画収納空間33の元
の場所(前面側)に戻す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の入替え
ステーション38を組み込んだ自動倉庫設備の構成によ
ると、棚前面側荷31aを入替えステーション38に一
旦移し、そして入替えステーション38から目的とする
区画収納空間33に戻す作業を行うことから、サイクル
タイムが長いことになり、全体の作業効率は悪いものに
なる。
【0010】そこで本発明のうち請求項1、請求項7記
載の発明は、サイクルタイムを短縮し得る自動倉庫設備
を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の自動倉庫設備
は、複数の区画収納空間を有する棚は、各区画収納空間
が奥行き方向で複数の荷を収納自在に形成され、この棚
の前面に沿った一定経路上で走行自在な出し入れ装置に
は、前記区画収納空間に対して出退動自在な出し入れ具
が複数箇所に設けられ、これら出し入れ具のうち少なく
とも一箇所の出し入れ具の部分には荷位置決め手段が設
けられていることを特徴としたものである。
【0012】したがって請求項1の発明によると、或る
目的とする区画収納空間に収納されている棚後面側荷の
出庫を、棚前面側荷を別の箇所に一旦移すことなく、か
つ区画収納空間の基準中心に対して棚前面側荷の物品中
心を乱す(ずらす)ことなく、そのサイクルタイムを短
縮して行え得る。また本発明の請求項2記載の自動倉庫
設備は、上記した請求項1記載の構成において、出し入
れ装置には昇降可能なキャレッジが設けられ、このキャ
レッジには、一定経路の方向の複数箇所に出し入れ具が
設けられていることを特徴としたものである。
【0013】したがって請求項2の発明によると、棚前
面側荷を取り出したのち、出し入れ装置を少し走行させ
るだけで、棚後面側荷の出庫を行える。そして本発明の
請求項3記載の自動倉庫設備は、上記した請求項1また
は2記載の構成において、荷位置決め手段は、出し入れ
具と相対的に昇降動して荷の位置決めを行うように構成
されていることを特徴としたものである。
【0014】したがって請求項3の発明によると、昇降
動機構を付加するだけで荷の位置決めを行える。さらに
本発明の請求項4記載の自動倉庫設備は、上記した請求
項1〜3のいずれかに記載の構成において、出し入れ装
置には、一箇所の出し入れ具の部分に荷位置決め手段が
設けられ、棚前面側の荷が、一箇所の出し入れ具により
出されたのち荷位置決め手段により位置決めされること
を特徴としたものである。
【0015】したがって請求項4の発明によると、棚前
面側荷は、常に一箇所の出し入れ具により出されたのち
荷位置決め手段により位置決めされることになる。しか
も本発明の請求項5記載の自動倉庫設備は、上記した請
求項1〜4のいずれかに記載の構成において、区画収納
空間における棚後面側の荷を出庫するに際し、棚前面側
の荷は、出し入れ具により出されて荷位置決め手段によ
り位置決めされたのち、任意の区画収納空間に戻される
ことを特徴としたものである。
【0016】したがって請求項5の発明によると、棚前
面側荷を戻すための出し入れ装置の走行距離を最短とし
得る。また本発明の請求項6記載の自動倉庫設備は、上
記した請求項5記載の構成において、位置決めされた荷
が、任意の区画収納空間の棚後面側に戻されることを特
徴としたものである。
【0017】したがって請求項6の発明によると、棚前
面側荷を戻すための出し入れ装置の走行距離を短くし得
るとともに、この任意の区画収納空間の棚前面側空間部
を空として、次の入庫を行える。そして本発明の請求項
7記載の自動倉庫設備は、複数の区画収納空間を有する
棚は、各区画収納空間が奥行き方向で複数の荷を収納自
在に形成され、この棚の前面に沿った一定経路上で走行
自在な出し入れ装置には、区画収納空間に対して複数段
で出退動自在な出し入れ具が複数箇所に設けられ、目的
とする区画収納空間の奥行き方向における棚前面側の荷
を出すに際し、この目的とする区画収納空間に対して一
定経路の方向や上下方向で隣接した区画収納空間の棚前
面側が空のとき、目的とする区画収納空間から荷を出し
た出し入れ具を隣接した空の区画収納空間に対向させた
ときに、別箇所の出し入れ具が目的とする区画収納空間
に対向するように、出し入れ装置の最初の走行停止位置
が選択されるように構成されていることを特徴としたも
のである。
【0018】したがって請求項7の発明によると、次の
動作である出し入れ装置の走行距離や、キャレッジの昇
降長さをできるだけ短くして、そのサイクルタイムをよ
り短縮し得る。さらに本発明の請求項8記載の自動倉庫
設備は、上記した請求項7記載の構成において、目的と
する区画収納空間に隣接した空の区画収納空間が複数の
とき、棚後面側も空の区画収納空間が優先されることを
特徴としたものである。
【0019】したがって請求項8の発明によると、一旦
取り出した荷を別の箇所に効率よく戻せ(入庫し)得る
ことになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一の実施の形
態を、図1〜図6に基づいて説明する。出し入れ装置1
0が走行自在な一定経路1の両側に棚5が配設されてい
る。これら棚5には、一定経路1に沿った方向ならびに
上下方向にそれぞれ複数の区画収納空間6が形成されて
いる。そして各区画収納空間6は、奥行き方向で2個
(複数個)の荷を収納自在に形成されている。ここで各
区画収納空間6は、棚前面側空間部6aと棚奥側空間部
6bとからなるものとし、そして荷は、棚前面側荷2a
と棚後面側荷2bと称し、これら荷2a,2bはパレッ
ト3を介して取り扱われる。
【0021】なお、奥行き方向で2個の荷2a,2bを
収納自在とされる棚5は、一体物の棚枠体により構成し
得、または1個の荷を収納自在とした棚枠体を2列並べ
て連結することにより構成し得る。前記棚5の端部外方
には荷受け台(荷捌き場)8が設けられている。両棚5
の前面に沿った前記一定経路1上で走行自在な前記出し
入れ装置10は、床側レール25に車輪を介して支持案
内される走行機体11と、この走行機体11から立設さ
れた前後一対のポスト12と、これらポスト12の上端
間に設けられ天井側レール26にローラを介して案内さ
れる上部フレーム13などにより本体が構成されてい
る。
【0022】そして両ポスト12間で昇降案内されるキ
ャレッジ14が設けられ、このキャレッジ14上には、
一定経路1の方向の2箇所(複数箇所)に多段形式のフ
ォーク体(出し入れ具の一例)15A,15Bが設けら
れている。ここでフォーク体15A,15Bは、区画収
納空間6の棚前面側空間部6aと棚奥側空間部6bとに
対応して、2段(複数段)で出退動自在に構成されてい
る。
【0023】なお、区画収納空間6の一定経路1の方向
における隣接ピッチとフォーク体15A,15B間のピ
ッチとは、同等状の設定ピッチPに形成されている。前
記キャレッジ14上で両フォーク体15A,15Bの部
分には、これらフォーク体15A,15Bと相対的に昇
降動して荷2a,2bの位置決めを行う荷位置決め手段
16A,16Bが設けられている。すなわち、荷位置決
め手段16A,16Bは、一定経路1の方向で振り分け
られたそれぞれ一対の昇降部材17A,17Bと、各対
の昇降部材17A,17Bをそれぞれ同期して昇降させ
る昇降動装置18A,18Bなどにより構成されてい
る。
【0024】そして各対の昇降部材17A,17Bは、
フォーク体15A,15Bの出退動方向に沿ったレール
体状であって、その上面により持ち上げ面19A,19
Bが形成されるとともに、この持ち上げ面19A,19
Bに対して上方へ連なる状態の傾斜誘導面20A,20
Bが相対向する状態で形成されている。以上の11〜2
0A,20Bなどにより出し入れ装置10の一例が構成
される。
【0025】以下に、上記した第一の実施の形態におけ
る作用を説明する。或る目的とする区画収納空間6に収
納されている2個の荷2a,2bのうち、棚後面側荷2
bを荷受け台8側へ出庫させるに、まず、出し入れ装置
10の走行動とキャレッジ14の昇降動とによって、図
1(a)の実線に示すように、目的とする区画収納空間
6に一方のフォーク体15Aを対向させる。
【0026】次いで、フォーク体15Aの出退動とキャ
レッジ14の昇降動との組み合せ動作、すなわち取り出
し動によって、図1(a)の仮想線に示すように、目的
とする区画収納空間6の棚前面側荷2aを、フォーク体
15Aを介して出し入れ装置10側に取り出す。その際
にフォーク体15Aは、棚前面側空間部6aのみに作用
するように第一段長さで出退動される。
【0027】そして、出し入れ装置10を設定ピッチP
分だけ走行して、図1(b)の実線に示すように、他方
のフォーク体15Bを目的とする区画収納空間6に対向
させる。次いで前述と同様にしてフォーク体15Bを取
り出し動させ、以て図1(b)の仮想線に示すように、
目的とする区画収納空間6の棚後面側荷2bを、フォー
ク体15Bを介して出し入れ装置10側に取り出す。そ
の際にフォーク体15Bは、棚奥側空間部6bに作用す
るように第二段長さで出退動される。
【0028】このようにして棚後面側荷2bの取り出し
作業を行う前後において、つまりフォーク体15Aが退
避(後退動)した状態で、このフォーク体15Aにより
取り出されている棚前面側荷2aが、荷位置決め手段1
6Aにより位置決めされる。すなわち、たとえば図6の
実線に示されるように、棚前面側荷2aが一定経路1の
方向で少し位置ずれしてフォーク体15Aにより取り出
されている状態において、昇降動装置18Aにより両昇
降部材17Aを同期して上昇させる。すると、ずれた側
の昇降部材17Aにおける傾斜誘導面20Aがパレット
3のコーナ部に当接されて、このパレット3(棚前面側
荷2a)をフォーク体15Aに対してずれ修正側に移動
させる。その後にパレット3は、両持ち上げ面19Aを
介して持ち上げられ、以て図6の仮想線に示されるよう
に位置決めされる。
【0029】前述したように、棚後面側荷2bを他方の
フォーク体15Bを介して出し入れ装置10側に取り出
したのち、出し入れ装置10を前述とは逆方向に設定ピ
ッチP分だけ走行して、図2(a)の実線に示すよう
に、一方のフォーク体15Aを目的とする区画収納空間
6に対向させる。次いで、前述とは逆順序でのフォーク
体15Aの出退動とキャレッジ14の昇降動との組み合
せ動作、すなわち戻し動を行うことによって、図2
(a)の仮想線に示すように、棚前面側荷2aを目的と
する区画収納空間6の棚奥側空間部6bに戻す。このと
き荷位置決め手段16Aは、図6の実線に示すように、
下降動によって位置決めが開放されており、したがって
棚前面側荷2aは、位置修正が行われたのちに、棚後面
側荷として棚奥側空間部6bに戻されることになる。
【0030】その後に出し入れ装置10を走行して、図
2(b)の実線に示すように、他方のフォーク体15B
を荷受け台8に対向させる。次いで前述と同様にしてフ
ォーク体15Bを戻し動させ、以て図2(b)の仮想線
に示すように、棚後面側荷2bを荷受け台8に出庫させ
る。なお上述したような作業において、他方のフォーク
体15Bに対応して設けられている荷位置決め手段16
Bは、通常は荷位置決め動作を行わないが、必要に応じ
て荷位置決め動作を行うようにしてもよい。
【0031】以上により、或る目的とする区画収納空間
6に収納されている棚後面側荷2bの荷受け台8側への
出庫を、棚前面側荷2aを別の箇所に一旦移すことな
く、かつ区画収納空間6の基準中心に対して棚前面側荷
2aの物品中心を乱す(ずらす)ことなく、そのサイク
ルタイムを短縮して行え、以て全体の作業効率を向上し
得る。
【0032】以上の作業とは逆の作業を行うことによ
り、荷受け台8の棚後面側荷2bを、或る目的とする区
画収納空間6の棚奥側空間部6bに入庫し得る。また、
一方のフォーク体15Aで棚後面側荷2bを取り扱い、
他方のフォーク体15Bで棚前面側荷2aを取り扱って
もよく、この場合に、他方のフォーク体15Bに対応し
て設けられている荷位置決め手段16Bが荷位置決め動
作を行う。さらに、フォーク体15A,15Bのいずれ
かを使用して、棚前面側空間部6aと荷受け台8との間
で棚前面側荷2aの入出庫を行える。
【0033】本発明の第一の実施の形態においては、次
のような動作も行われる。すなわち、目的とする区画収
納空間6の奥行き方向における棚前面側荷2aを出すに
際し、目的とする区画収納空間6に対して一定経路1の
方向や上下方向で隣接した区画収納空間6の棚前面側空
間部6aが空のとき、たとえば図3(a)に示すよう
に、目的とする区画収納空間6Xに対して一定経路1の
方向で隣接した区画収納空間6Yの棚前面側空間部6a
が空のとき、まず図3(b)の実線に示すように、出し
入れ装置10の走行動とキャレッジ14の昇降動とによ
って、目的とする区画収納空間6Xに対して他方のフォ
ーク体15Bを対向させる。
【0034】次いで、フォーク体15Bの取り出し動に
よって、図3(b)の仮想線に示すように、目的とする
区画収納空間6Xの棚前面側荷2aを、フォーク体15
Bを介して出し入れ装置10側に取り出す。さらに、フ
ォーク体15Bにより取り出した棚前面側荷2aを、荷
位置決め手段16Bにより位置決めさせる。そして、出
し入れ装置10を設定ピッチP分だけ走行して、図3
(c)の実線に示すように、目的とする区画収納空間6
Xから棚前面側荷2aを取出した他方のフォーク体15
Bを隣接した区画収納空間6Yに対向させる。このと
き、一方のフォーク体15Aが目的とする区画収納空間
6Xに対向するように、出し入れ装置10の最初の走行
停止位置が選択されるように構成されている。
【0035】次いでフォーク体15Aを取り出し動さ
せ、以て図3(c)の仮想線に示すように、目的とする
区画収納空間6Xの棚後面側荷2bを、フォーク体15
Aを介して出し入れ装置10側に取り出す。この前後に
フォーク体15Bの戻し動を行うことによって、図3
(c)の仮想線に示すように、棚前面側荷2aを隣接し
た区画収納空間6Yの棚奥側空間部6bに入庫させる。
【0036】このような入庫を行う際に、隣接した区画
収納空間6Yの棚奥側空間部6bが実で棚前面側空間部
6aのみ空の場合には、この隣接した区画収納空間6Y
の棚前面側空間部6aに対して棚前面側荷2aを入庫さ
せるものである。以上のように、目的とする区画収納空
間6Xから棚前面側荷2aを出したフォーク体15Bを
隣接した空の区画収納空間6Yに対向させたときに、別
箇所のフォーク体15Aが目的とする区画収納空間6X
に対向するように、出し入れ装置10の最初の走行停止
位置を選択するように構成したことによって、次の動作
である出し入れ装置10の走行距離や、キャレッジ14
の昇降長さをできるだけ短くして、そのサイクルタイム
をより短縮し得、以て全体の作業効率を向上し得る。
【0037】なお上述したような作業において、目的と
する区画収納空間6Xに隣接した空の区画収納空間が複
数のとき、棚奥側空間部6bも空の区画収納空間が優先
されるように構成したときには、一旦取り出した棚前面
側荷2aを別の箇所に効率よく戻し(入庫)し得ること
になる。上述したような第一の実施の形態において、た
とえば区画収納空間6における棚後面側荷2bを出庫す
るに際し、棚前面側荷2aが、一方のフォーク体15A
により出されて荷位置決め手段16Aにより位置決めさ
れたのち、図2(b)の実線に示す任意の区画収納空間
6の棚奥側空間部6bや、図3(c)の仮想線に示す空
の区画収納空間6Yの棚奥側空間部6bに戻されるよう
に構成したときには、棚前面側荷2aを戻すための出し
入れ装置10の走行距離を短くし得るとともに、これら
区画収納空間6,6Yの棚前面側空間部6aを空とし
て、次の入庫を容易にかつ迅速に行えることになる。
【0038】さらに、荷位置決め手段16Aにより位置
決めされた棚前面側荷2aが、たとえば図4に示すよう
に、任意の区画収納空間6の棚前面側空間部6aに戻さ
れるように構成したときには、または前のみ空いている
区画収納空間6の棚前面側空間部6aに戻されるように
構成したときには、棚前面側荷2aを戻すための出し入
れ装置10の走行距離を最短とし得、サイクルタイムを
より短縮し得る。
【0039】次に、本発明の第二の実施の形態を、図7
に基づいて説明する。すなわち出し入れ装置10には、
一箇所のフォーク体15Aの部分に荷位置決め手段16
Aが設けられ、他箇所のフォーク体15Bの部分には荷
位置決め手段が設けられない。この第二の実施の形態に
よると、棚前面側荷2aは、常に棚前面側荷専用のフォ
ーク体15Aにより出されたのち荷位置決め手段16A
により位置決めされることになる。そして棚後面側荷専
用のフォーク体15Bの部分に荷位置決め手段が設けら
れないことで、構造ならびに制御の簡素化を図ることが
できる。
【0040】上記した各実施の形態において、棚前面側
荷2aや棚後面側荷2bはダンボール箱、樹脂製のケー
ス体など種々であり、そしてパレット3を使用すること
なく、直接に取り扱ってもよいものである。上記した各
実施の形態において、各区画収納空間6は、棚前面側空
間部6aと棚奥側空間部6bとにより奥行き方向で2個
の荷を収納自在に形成されているが、この区画収納空間
6としては、3個以上の荷を収納自在に形成されたもの
であってもよい。この場合にフォーク体15A,15B
は、3段以上(複数段)で出退動自在に構成されてい
る。
【0041】上記した各実施の形態では、出し入れ具と
してフォーク形式を採用しているが、これは押し引き形
式、フック形式などであってもよい。上記した各実施の
形態では、出し入れ具として、一定経路1の方向の2箇
所(複数箇所)に多段形式のフォーク体15A,15B
が設けられた形式としているが、この出し入れ具として
は、上下一対(複数)に配設した形式や、一定経路1の
方向の2箇所にそれぞれ上下一対に配設した形式であっ
てもよい。
【0042】上記した各実施の形態では、フォーク体1
5A,15Bと相対的に昇降動して荷2a,2bの位置
決めを行う荷位置決め手段16A,16Bが設けられて
いるが、これは荷位置決め手段16A,16Bに対して
フォーク体15A,15Bが相対的に昇降動される形式
であってもよい。上記した請求項7に対応する実施の形
態では、荷位置決め手段16A,16Bを省略した形式
であってもよい。
【0043】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、或
る目的とする区画収納空間に収納されている棚後面側荷
の出庫を、棚前面側荷を別の箇所に一旦移すことなく、
かつ区画収納空間の基準中心に対して棚前面側荷の物品
中心を乱す(ずらす)ことなく、そのサイクルタイムを
短縮して行うことができ、以て全体の作業効率を向上で
きる。
【0044】また上記した本発明の請求項2によると、
棚前面側荷を取り出したのち、出し入れ装置を少し走行
させるだけで、棚後面側荷の出庫を容易に迅速に行うこ
とができる。そして上記した本発明の請求項3による
と、昇降動機構を付加するだけで荷の位置決めを確実に
かつ容易に行うことができる。
【0045】さらに上記した本発明の請求項4による
と、棚前面側荷は、常に一箇所の出し入れ具により出し
たのち荷位置決め手段により位置決めすることができ、
そして他箇所の出し入れ具の部分に荷位置決め手段を設
けないことで、構造の簡素化を図ることができる。しか
も上記した本発明の請求項5によると、棚前面側荷を戻
すための出し入れ装置の走行距離を最短にでき、サイク
ルタイムをより短縮できる。
【0046】また上記した本発明の請求項6によると、
棚前面側荷を戻すための出し入れ装置の走行距離を短く
できるとともに、この任意の区画収納空間の棚前面側空
間部を空として、次の入庫を容易にかつ迅速に行うこと
ができる。そして上記した本発明の請求項7によると、
次の動作である出し入れ装置の走行距離や、キャレッジ
の昇降長さをできるだけ短くして、そのサイクルタイム
をより短縮でき、以て全体の作業効率を向上できる。
【0047】さらに上記した本発明の請求項8による
と、一旦取り出した荷を別の箇所に効率よく戻す(入庫
する)ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、(a)、(b)は
自動倉庫設備の一動作例における前工程時の概略平面図
である。
【図2】同(a)、(b)は自動倉庫設備の一動作例に
おける後工程時の概略平面図である。
【図3】同(a)は自動倉庫設備の別動作例における要
部の概略側面、(b)は自動倉庫設備における前工程時
の概略平面図、(c)は自動倉庫設備における後工程時
の概略平面図である。
【図4】同自動倉庫設備のさらに別の動作例における概
略平面図である。
【図5】同自動倉庫設備の一部切り欠き側面図である。
【図6】同自動倉庫設備における出し入れ装置の要部の
側面図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態を示し、自動倉庫設
備における出し入れ装置の要部の側面図である。
【図8】従来例を示し、(a)、(b)は自動倉庫設備
における前工程時の概略平面図である。
【図9】同(a)、(b)は自動倉庫設備における中工
程時の概略平面図である。
【図10】同(a)、(b)は自動倉庫設備における後
工程時の概略平面図である。
【符号の説明】
1 一定経路 2a 棚前面側荷 2b 棚後面側荷 3 パレット 5 棚 6 区画収納空間 6X 区画収納空間 6Y 区画収納空間 6a 棚前面側空間部 6b 棚奥側空間部 8 荷受け台(荷捌き場) 10 出し入れ装置 14 キャレッジ 15A フォーク体(出し入れ具) 15B フォーク体(出し入れ具) 16A 荷位置決め手段 16B 荷位置決め手段 17A 昇降部材 17B 昇降部材 20A 傾斜誘導面 20B 傾斜誘導面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の区画収納空間を有する棚は、各区
    画収納空間が奥行き方向で複数の荷を収納自在に形成さ
    れ、この棚の前面に沿った一定経路上で走行自在な出し
    入れ装置には、前記区画収納空間に対して出退動自在な
    出し入れ具が複数箇所に設けられ、これら出し入れ具の
    うち少なくとも一箇所の出し入れ具の部分には荷位置決
    め手段が設けられていることを特徴とする自動倉庫設
    備。
  2. 【請求項2】 出し入れ装置には昇降可能なキャレッジ
    が設けられ、このキャレッジには、一定経路の方向の複
    数箇所に出し入れ具が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の自動倉庫設備。
  3. 【請求項3】 荷位置決め手段は、出し入れ具と相対的
    に昇降動して荷の位置決めを行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の自動倉庫設
    備。
  4. 【請求項4】 出し入れ装置には、一箇所の出し入れ具
    の部分に荷位置決め手段が設けられ、棚前面側の荷が、
    一箇所の出し入れ具により出されたのち荷位置決め手段
    により位置決めされることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の自動倉庫設備。
  5. 【請求項5】 区画収納空間における棚後面側の荷を出
    庫するに際し、棚前面側の荷は、出し入れ具により出さ
    れて荷位置決め手段により位置決めされたのち、任意の
    区画収納空間に戻されることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の自動倉庫設備。
  6. 【請求項6】 位置決めされた荷が、任意の区画収納空
    間の棚後面側に戻されることを特徴とする請求項5記載
    の自動倉庫設備。
  7. 【請求項7】 複数の区画収納空間を有する棚は、各区
    画収納空間が奥行き方向で複数の荷を収納自在に形成さ
    れ、この棚の前面に沿った一定経路上で走行自在な出し
    入れ装置には、区画収納空間に対して複数段で出退動自
    在な出し入れ具が複数箇所に設けられ、目的とする区画
    収納空間の奥行き方向における棚前面側の荷を出すに際
    し、この目的とする区画収納空間に対して一定経路の方
    向や上下方向で隣接した区画収納空間の棚前面側が空の
    とき、目的とする区画収納空間から荷を出した出し入れ
    具を隣接した空の区画収納空間に対向させたときに、別
    箇所の出し入れ具が目的とする区画収納空間に対向する
    ように、出し入れ装置の最初の走行停止位置が選択され
    るように構成されていることを特徴とする自動倉庫設
    備。
  8. 【請求項8】 目的とする区画収納空間に隣接した空の
    区画収納空間が複数のとき、棚後面側も空の区画収納空
    間が優先されることを特徴とする請求項7記載の自動倉
    庫設備。
JP11140880A 1999-05-21 1999-05-21 自動倉庫設備 Pending JP2000327112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11140880A JP2000327112A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 自動倉庫設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11140880A JP2000327112A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 自動倉庫設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000327112A true JP2000327112A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15278923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11140880A Pending JP2000327112A (ja) 1999-05-21 1999-05-21 自動倉庫設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000327112A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026305A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 自動倉庫用搬送装置および自動倉庫
JP2007045545A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Okamura Corp 自動倉庫における荷の入出庫装置
JP2012086955A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Daifuku Co Ltd 物品搬送装置
JP2013234057A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Sumitomo Heavy Ind Ltd ピッキングシステム
JP2022153840A (ja) * 2021-03-30 2022-10-13 株式会社ダイフク 自動倉庫システム、自動倉庫システムにおける物品の載置位置の位置ずれ修正方法、及びコンピュータプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026305A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 自動倉庫用搬送装置および自動倉庫
JP2007045545A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Okamura Corp 自動倉庫における荷の入出庫装置
JP2012086955A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Daifuku Co Ltd 物品搬送装置
JP2013234057A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Sumitomo Heavy Ind Ltd ピッキングシステム
JP2022153840A (ja) * 2021-03-30 2022-10-13 株式会社ダイフク 自動倉庫システム、自動倉庫システムにおける物品の載置位置の位置ずれ修正方法、及びコンピュータプログラム
JP7416003B2 (ja) 2021-03-30 2024-01-17 株式会社ダイフク 自動倉庫システム、自動倉庫システムにおける物品の載置位置の位置ずれ修正方法、及びコンピュータプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106783B2 (ja) 棚式倉庫及び荷役方法
WO2010084542A1 (ja) 自動倉庫
CN112693800B (zh) 暂存层板、暂存架、货架和仓储装置
WO2008038393A1 (fr) Entrepôt automatisé
CN214454058U (zh) 一种货架以及自动存取货仓库
CN215324900U (zh) 一种仓储***
JP7425408B2 (ja) 物品収容設備
JP7488029B2 (ja) 自動倉庫システム
JP2897619B2 (ja) 自動倉庫
JP2000327112A (ja) 自動倉庫設備
JP7315338B2 (ja) 自動倉庫システム
JP5402156B2 (ja) 走行車システム
JP4414193B2 (ja) 自動倉庫における入出庫管理方法
JPH06115632A (ja) 自動倉庫システム
JP2003237908A (ja) スタッカークレーン
JP6638253B2 (ja) 自動倉庫
JP2906310B2 (ja) 多段式回転棚用荷の移載機
CN218538012U (zh) 一种拣选***
JPH08231008A (ja) 自動倉庫設備
JP4013590B2 (ja) 格納設備
US20240124231A1 (en) Storage system with a multi-level storage rack and method of operation for providing transport units from a storage facility on at least one removal line
JP2002193409A (ja) 自動倉庫及び入出庫方法
JP2001233404A (ja) 自動倉庫
JPS6251841B2 (ja)
JP2023147457A (ja) 自動倉庫システム