JP2000325565A - 遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷方法、遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルム - Google Patents

遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷方法、遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルム

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JP2000325565A
JP2000325565A JP11144804A JP14480499A JP2000325565A JP 2000325565 A JP2000325565 A JP 2000325565A JP 11144804 A JP11144804 A JP 11144804A JP 14480499 A JP14480499 A JP 14480499A JP 2000325565 A JP2000325565 A JP 2000325565A
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Koji Fujisawa
孝治 藤澤
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Seven Corp Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の化粧板用の合成樹脂フィルムに紫外
線印刷した際の印刷層の接着強度を向上させること。 【解決手段】 PETGフィルムの片面に紫外線硬化性
インクのアンカー層10を塗着し、直後に紫外線を約1
秒間照射し、これを約3時間養生した後に、アンカー層
10上に紫外線硬化性の黒インク12を印刷して約1秒
間紫外線を照射し、続けて紫外線硬化性の藍インク1
4、紅インク16及び黄インク18を順に印刷し、黄イ
ンク18の印刷後に約1秒間紫外線を照射する。さら
に、白色のカバー層20を印刷して化粧材用合成樹脂フ
ィルムを完成させる。アンカー層10を養生するので、
印刷層2aとPETGフィルムとの接着強度はきわめて
大きくなり、この印刷層2a側に台紙を接着して化粧材
にした際に、印刷層2aとPETGフィルムとの境界で
剥がれることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に代表
される弾球遊技機の技術分野に属し、詳しくは弾球遊技
機の遊技盤に貼着される化粧材の構成要素とされる透光
性の合成樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表される弾球遊技機で
は、入賞装置、障害釘、風車等が遊技盤に設置されてお
り、遊技球がそれら入賞装置等と接触し進路を変更され
て入賞するかしないか、あるいはどの入賞装置に入賞す
るかによりゲームが行われる。
【0003】普通、遊技盤は合板製で、その表面にはさ
まざまな図案等が描かれた化粧材が貼着されていた。図
案等を化粧材の表面に印刷すると遊技球との接触によっ
て磨耗するので、図案等をほぼ透明なフィルムの背面側
に印刷し、このフィルムに紙を積層して化粧材としてい
た。また、化粧材の表層とされるフィルムは、遊技球と
接触しても傷がつきにくい、障害釘の打付けや入賞口に
対応させての切抜き等の加工に当たって破損しにくいと
いった強度面での性質と図案等の印刷をしやすいという
印刷適性とが要求されるため、セルロイドが用いられて
きた。なお、メラミン樹脂を紙に含浸させたシートを化
粧材としセルロイドを使用しないものもあるが、美観で
はややセルロイドに劣る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セルロ
イド(硝酸セルロース)は燃えやすいことから保管が大
変である。また現在では遊技盤の化粧材以外にこれとい
った用途もないことから生産量も少なく、今後の安定供
給が保証されているわけではない。
【0005】こうした背景からセルロイドに代わる素材
が求められており、その一つとして共重合ポリエステル
樹脂の無延伸フィルムがある。このフィルムは、無延伸
であるために配向性がなく、例えば障害釘の打ち込みや
入賞装置等を取付けるための切り抜きを行っても裂け目
等が生じることはないから、化粧材を遊技盤に貼着して
から釘打ちや穴開けを行うことができる。しかも遊技球
との衝突や摩擦に十分に耐えうる強度も備えている。そ
して、遊技盤の化粧材以外の多種多様な用途に利用でき
るので安定供給という面でも問題はない。よって、セル
ロイドに代わりうる素材である。
【0006】ところが、この共重合ポリエステル樹脂の
無延伸フィルムを化粧材に使用するために紫外線硬化性
インクによる印刷(紫外線印刷)を行うと、印刷層とフ
ィルムとの接着強度がやや不足し、この印刷層側に台紙
を接着して化粧材にした際に、印刷層とフィルムとの境
界でフィルム側と台紙側とに剥がれる(印刷層はフィル
ムから離脱して台紙に付着してしまう)おそれがあっ
た。この問題は共重合ポリエステル樹脂の無延伸フィル
ムに顕著であるが、他の合成樹脂フィルムでも少なから
ず存在する。
【0007】本発明は、合成樹脂フィルムに紫外線印刷
した際の印刷層の接着強度を向上させることを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムの
印刷方法は、弾球遊技機の遊技盤に貼着される化粧材の
構成要素とされる透光性の合成樹脂フィルムに印刷する
に当たって、前記合成樹脂フィルムの片面に紫外線硬化
性のアンカー層を塗着しこれに紫外線を照射し、該アン
カー層を養生するための養生期間を経過した後に該アン
カー層上に紫外線硬化性のインクを印刷することを特徴
とする。
【0009】請求項2記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂
フィルムの印刷方法は、請求項1記載の遊技盤の化粧材
用合成樹脂フィルムの印刷方法において、前記養生期間
の最低は1時間30分であることを特徴とする。請求項
3記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷方法
は、請求項1記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルム
の印刷方法において、前記紫外線硬化性のインクとして
紫外線硬化性の黒インクを使用する際には、該黒インク
の印刷直後に紫外線を照射することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂
フィルムは、請求項1ないし3のいずれか記載の遊技盤
の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷方法で印刷されたこ
とを特徴とする。請求項5記載の遊技盤の化粧材用合成
樹脂フィルムは、請求項4記載の遊技盤の化粧材用合成
樹脂フィルムおいて、前記紫外線硬化性のインクの印刷
層の背面側に白または淡色のカバー層が印刷されている
ことを特徴とする。
【0011】請求項6記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂
フィルムは、請求項4または5記載の遊技盤の化粧材用
合成樹脂フィルムおいて、前記合成樹脂フィルムは共重
合ポリエステル樹脂の無延伸フィルムであることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の遊技盤の化粧材用
合成樹脂フィルムの印刷方法は、合成樹脂フィルムの片
面に紫外線硬化性のアンカー層を塗着しこれに紫外線を
照射してから、アンカー層上に紫外線硬化性のインクを
印刷する点では従来公知の紫外線印刷と変わるところは
ない。
【0013】しかし、アンカー層を養生するための養生
期間を設ける点で従来の紫外線印刷方法とは大幅に異な
り、この点にもっとも特徴がある。従来の方法ではアン
カー層を塗着しこれに紫外線を照射した直後、例えば数
秒後には紫外線硬化性のインクの1色目を印刷してい
た。遊技盤の化粧材では、合成樹脂フィルムの印刷され
ていない面が表側(遊技者側)とされるので、1色目の
印刷は普通黒(ブラック)になる。そして、黒の印刷後
にも紫外線を照射し、続いて藍(シアン)、紅(マゼン
タ)、黄(イエロー)を重ね刷りしてから再度紫外線を
照射していた。
【0014】紫外線硬化性のインク(アンカー層も一種
のインクといえる)の硬化に必要な時間はインクメーカ
ーの仕様書等では1〜数秒とされているので、上記のと
おりの工程で問題ないはずである。しかし、上述したと
おり合成樹脂フィルムと印刷層との接着強度に問題が生
じていた。
【0015】ところが、請求項1に記載のとおり、アン
カー層を養生するための養生期間を経過した後にアンカ
ー層上に紫外線硬化性のインクを印刷すると、印刷層と
合成樹脂フィルムとの接着強度はきわめて大きくなり、
この印刷層側に台紙を接着して化粧材にした際に、印刷
層と合成樹脂フィルムとの境界でフィルム側と台紙側と
に剥がれることはない。
【0016】この養生期間を設けることによって印刷層
の接着強度が飛躍的に向上する理由は未解明である。な
お、発明者は、紫外線硬化性インクが紫外線の数秒程度
の照射で硬化するといっても、硬化反応は数秒で完了し
ているのではなくて、その後長時間にわたって継続して
おり、養生期間を設けることによって硬化反応が十分に
進行し、それによってアンカー層と合成樹脂フィルムと
の接着強度が向上したか、あるいはアンカー層の表面状
態が良好となってアンカー層と印刷層との接着強度が向
上したものと推察している。
【0017】ただし、従来方法で印刷したものを例えば
養生期間と同程度の時間報知しても印刷層の接着強度が
大きくならないところから見て、アンカー層上に印刷す
る前に養生期間を設ける点が肝要であることは確かであ
る。養生期間は、アンカー層の組成等によって異なる
が、請求項2記載のように通常は1時間30分以上を要
する。好ましくは2時間以上、もっとも好ましくは3時
間以上である。なお、これよりも長時間とする分には問
題はないが、あまり長時間にすると保管場所や管理上の
問題も発生するので、せいぜい1日程度、例えば今日ア
ンカー層を塗着し次工程の印刷は翌日にするといった工
程が好ましいといえる。
【0018】アンカー層上への印刷は、黒(ブラッ
ク)、藍(シアン)、紅(マゼンタ)、黄(イエロー)
の重ね刷りとされるのが普通である。ただし、合成樹脂
フィルムが透光性(例えばほぼ透明)であるので、これ
らに加えて白または淡色のカバー層を(背景色として)
印刷するとよい。
【0019】紫外線硬化性インクを印刷した後に紫外線
を照射してインクを硬化させる必要があるが、各色の印
刷毎に照射する必要はなく、例えば複数色を印刷後にま
とめて紫外線を照射してもよい。ただし、黒インクは紫
外線を透過(インク層の内部へ進入)させにくいので、
請求項3記載のように黒インクの印刷直後には紫外線を
照射するのが好ましい。
【0020】上述した請求項1ないし3のいずれか記載
の遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷方法によ
り、請求項4記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルム
を製造できる。この際に、請求項5記載のように紫外線
硬化性のインクの印刷層の背面側に白または淡色のカバ
ー層が印刷されていると、これが背景色となって図案等
を明瞭にできる。なお、台紙として白紙あるいは淡色紙
を用いればカバー層はなくてもよいが、カバー層が有っ
た方が美観が優れている。
【0021】そして、請求項6記載のように合成樹脂フ
ィルムとして共重合ポリエステル樹脂の無延伸フィルム
を採用すれば、「発明が解決しようとする課題」中にお
いて共重合ポリエステル樹脂の無延伸フィルムについて
記載したとおりのメリットがある。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施の形態の一具体例を実施
例として説明する。 [合成樹脂フィルム]この例では合成樹脂フィルムとし
て共重合ポリエステル樹脂の無延伸フィルムであるイー
ストマンケミカル社のSpectar(商品名)コポリ
エステルシート14471(以下、PETGという。)
を使用した。なおPETGの物性は下記の表1に示すと
おりである。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示すところからも明らかなように、
このPETGは機械的強度に優れており、また弾性及び
柔軟性にも優れている。また、無延伸シートであるため
に延伸による配向や応力の残留はなく、入賞装置等の穴
を開けたり障害釘を打ち込んだ際に、それら機械的な傷
口から破断したり、あるいは傷が成長することはない。
しかも、十分に柔軟で、合板製の遊技盤とのなじみも良
好であり、遊技球の跳ね返りが強くなりすぎるおそれも
ない。 [印刷工程]このPETGフィルムを弾球遊技機の遊技
盤の外形寸法を上回る矩形(ほぼ正方形)にカットした
ものの片面(背面)の全域に紫外線硬化性インク(株式
会社TOKA、UV VNL アンカー)のアンカー層
10を印刷により塗着し、直後に紫外線を約1秒間照射
し、これを約3時間(養生期間)室内に放置した。
【0025】次に、このPETGフィルムのアンカー層
10上に紫外線硬化性の黒インク(株式会社TOKA、
UV VNL 黒)をオフセット印刷して約1秒間紫外
線を照射し、続けて紫外線硬化性の藍インク(株式会社
TOKA、UV VNL 藍)、紫外線硬化性の紅イン
ク(株式会社TOKA、UV VNL 紅)及び紫外線
硬化性の黄インク(株式会社TOKA、UV VNL
黄)を順にオフセット印刷し、黄インクの印刷後に約1
秒間紫外線を照射した。つまり、黒、藍、紅、黄をオフ
セットにて重ね印刷する工程中で、黒インクの印刷後と
残りの3色の印刷後(正確には黄の印刷後)に紫外線を
照射した。
【0026】そして、最後にシルク印刷により白色のカ
バー層20を印刷して、遊技盤の化粧材用合成樹脂フィ
ルムを完成させた。この遊技盤の化粧材用合成樹脂フィ
ルムの層構造を模式的に示すと図1のとおりである。藍
インク14の印刷部分、紅インク16による印刷部分、
黄インク18による印刷部分は、発現させる色彩に応じ
て重なったり重ならなかったりするが、この実施例で
は、黒インク12による印刷部分には、すべて藍インク
14、紅インク16、黄インク18が重ねられている。
このようにすると、3原色(藍、紅、黄)の重なり合い
によって合成された黒と黒インク12による黒とが重な
るので、黒インク12の印刷厚みを薄くできる。したが
って、黒インクの印刷後における紫外線照射が短時間で
あっても十分に黒インク12の内部まで紫外線を進入さ
せてこれを十分に硬化させることができる。つまり、紫
外線が通りにくい黒インク12を確実に硬化させること
ができる。 [遊技盤の化粧材]上記の化粧材用合成樹脂フィルムを
使用して製造した遊技盤の化粧材1は、図2に示すとお
りの層構造であり、上側(使用状態で遊技者に対面する
側)から順に化粧材用合成樹脂フィルムである表層フィ
ルム2、ポリエステル樹脂フィルムの反射フィルム2
2、反射フィルム22の裏面に設けられている反射パタ
ーン22a、反射パターン22a上に金属(本例ではア
ルミニウム)を蒸着した反射層22b及び台紙24から
なり、表層フィルム2の裏面には上述の印刷層2aが設
けられている。そして、台紙24の裏面側にて合板製の
遊技盤26の表面に貼着される。
【0027】なお、化粧材1は、ロール状の台紙24と
同じくロール状で既に反射層22bが蒸着されている反
射フィルム22とを変成ポリエステル系接着剤で接着し
て積層材となし、その積層材に枚様の表層フィルム2を
アクリル系エマルジョン接着剤で接着した後遊技盤26
の外形寸法に対応する矩形に切断して製造されている。
【0028】この例では、変成ポリエステル系接着剤と
して大日本インキ化学株式会社のLX−75A[エラス
トマー(商品名EPS75A)と硬化剤(商品名KW4
0)とをほぼ5:1の割合で混合した2成分系接着剤]
を用いた。アクリル系エマルジョン接着剤は、商品名S
A−T630W(東京インキ株式会社)を用いた。な
お、アクリル系エマルジョン接着剤は、商品名SA−T
610W(東京インキ株式会社)を用いることもでき
る。
【0029】本例の反射フィルム22に設けられている
反射パターン22aは、図3に示すように、円形(直径
は約1mm)の小区画30aとランダムな多角形(三角
形〜六角形)の小区画30bとの組み合わせである。図
4に示すように、各小区画30a、30bには回折格子
が設けられており、その回折線31の方向は不揃いであ
る。
【0030】このため、遊技者がどの方向から見るかに
よって、どの小区画30a、30bが明るく反射してい
て、どの小区画30a、30bが暗いかが異なる。そし
て、視点が変化すれば小区画30a、30bの明暗パタ
ーンが変化する。しかも、この反射方向の変化は、点的
には起こらず(無光沢面のような乱反射にはならず)、
小区画30a、30bを単位としている。つまり、小区
画30a、30bによる反射は、魚の鱗やさざ波のある
水面にて太陽光が反射されるときのように、きらきら光
る反射となり、見る方向に応じて反射のパターンが変化
する。
【0031】さらに、回折格子による反射であるので、
遊技店内の照明などの光(白色光とみなせる)が分光さ
れる(虹状の色変化が生じる)から、見る角度や位置に
よりさまざまな色合いとなり、これによっても装飾効果
を高めることができる。小区画30a、30bで反射さ
れた光の反射率は十分に高いから、印刷層2aとの十分
なコントラストが確保され、しかも装飾性も向上され
る。
【0032】反射パターン22aは、例えばスタンプに
よって簡単に形成できるし、反射層22bを形成するた
めの金属の蒸着も簡単である。よって、製造工程の単純
化とコストの低減が可能になる。しかも、反射層となる
金属箔等を接着する必要はないから、金属箔等を接着す
る構成に存する問題点は発生しない。
【0033】なお、図3は反射パターンを正確に示して
いるわけではなく、説明の便宜上単純化している。ま
た、図4は回折線31の方向のみを示しており、実際の
回折線31の密度は1mm当たり約600〜1200本
とされている。また、反射フィルム22に代えて、図5
に模式的な構造を示す反射紙42を使用してもよい。こ
の反射紙42の表面(表層フィルム2側)には金属ラッ
カーによる樹脂層42aが形成され、その表面に上述と
同様の反射パターン面(多数の小区画の格子線の方向を
不揃いにした反射パターン)が設けられ、その反射パー
ターン面上にアルミニウムを蒸着して反射層42bが形
成されている。このように構成しても、上記例と同様の
効果を得ることができる。
【0034】以上、本発明の実施の形態の一具体例を実
施例として説明したが、本発明はこのような実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の遊技盤の化粧材用合成樹
脂フィルムの印刷方法によれば、合成樹脂フィルムに紫
外線硬化性のインクを印刷した場合に印刷層と合成樹脂
フィルムとの接着強度はきわめて大きくなり、この印刷
層側に台紙を接着して化粧材にした際に、印刷層と合成
樹脂フィルムとの境界でフィルム側と台紙側とに剥がれ
ることはない。
【0036】この請求項1の方法による効果は、養生期
間を最低1時間30分とする請求項2記載の方法によ
り、確実に達成される。また、請求項3記載の方法によ
り、黒インクの印刷直後に紫外線を照射することで、よ
り良好な効果を得られる。
【0037】これら請求項1ないし3のいずれか記載の
遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷方法により製
造される、請求項4記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂フ
ィルムは、請求項1ないし3のいずれかによる効果を実
現している。請求項5記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂
フィルムは、印刷層の背面側に白または淡色のカバー層
が印刷されているので、これが背景色となって図案等を
明瞭にできる。
【0038】請求項6記載の遊技盤の化粧材用合成樹脂
フィルムは、合成樹脂フィルムとして共重合ポリエステ
ル樹脂の無延伸フィルムを採用しているので、十分な強
度があり、例えば障害釘の打ち込みや入賞装置用の穴あ
け等において裂けたりすることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルム
の層構造の模式図である。
【図2】 図1の遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムを
使用した化粧材の層構造の模式図である。
【図3】 図2の化粧材の反射フィルムの反射パターン
の説明図である。
【図4】 図2の化粧材の反射フィルムの小区画に設け
られている回折格子の格子線の方向の説明図である。
【図5】 反射フィルムに代わる反射紙の構造の説明図
である。
【符号の説明】 1…遊技盤の化粧材 2…表層フィルム(遊技盤の化粧材用合成樹脂フィル
ム) 2a…印刷層 10…アンカー層 12…黒インク 14…藍インク 16…紅インク 18…黄インク 22…反射フィルム 24…台紙 26…遊技盤 42…反射紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾球遊技機の遊技盤に貼着される化粧材
    の構成要素とされる透光性の合成樹脂フィルムに印刷す
    るに当たって、 前記合成樹脂フィルムの片面に紫外線硬化性のアンカー
    層を塗着しこれに紫外線を照射し、 該アンカー層を養生するための養生期間を経過した後に
    該アンカー層上に紫外線硬化性のインクを印刷すること
    を特徴とする遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遊技盤の化粧材用合成樹
    脂フィルムの印刷方法において、 前記養生期間の最低は1時間30分であることを特徴と
    する遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の遊技盤の化粧材用合成樹
    脂フィルムの印刷方法において、 前記紫外線硬化性のインクとして紫外線硬化性の黒イン
    クを使用する際には、該黒インクの印刷直後に紫外線を
    照射することを特徴とする遊技盤の化粧材用合成樹脂フ
    ィルムの印刷方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載の遊技
    盤の化粧材用合成樹脂フィルムの印刷方法で印刷された
    ことを特徴とする遊技盤の化粧材用合成樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の遊技盤の化粧材用合成樹
    脂フィルムおいて、 前記紫外線硬化性のインクの印刷層の背面側に白または
    淡色のカバー層が印刷されていることを特徴とする遊技
    盤の化粧材用合成樹脂フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の遊技盤の化粧材
    用合成樹脂フィルムおいて、 前記合成樹脂フィルムは共重合ポリエステル樹脂の無延
    伸フィルムであることを特徴とする遊技盤の化粧材用合
    成樹脂フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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