JP2017144040A - 遊技機用化粧板 - Google Patents

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友貴信 遠藤
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【課題】絵柄層等の各種の層を使用した遊技機の演出効果をさらにより向上させることができる遊技機用化粧板を提供する。【解決手段】樹脂製基板2の表面又は裏面の少なくともいずれか一方に、絵柄層、金属薄膜層又はホログラム層の少なくともいずれかを有する絵柄形成層3を直接積層した。また、絵柄形成層は、複数の層4,5を積層させて構成されており、複数の層は、絵柄層、金属薄膜層又はホログラム層の少なくともいずれかを順次積層させた。【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機に用いられる遊技機用化粧板に関する。
従来から、パチンコ機やスロットマシンと言った各種の遊技機が知られている。これら各種の遊技機は、遊技店に設置されて遊技に供されるのが一般的である。また、パチンコ機では、遊技盤と呼ばれる部材が取付固定されている。この遊技盤は、板状に形成された遊技機用化粧板にセンター役物や各種の入賞装置等が取付固定されている。また、この遊技盤の盤面には、多数の遊技釘が打ちつけられている。さらには、この遊技盤には、遊技機のコンセプトに対応した各種の絵柄が描かれていることが多い。遊技者は、この遊技盤の盤面上を流下する遊技球の流れを見ながら、入賞装置に遊技球が入賞したり、この入賞に伴って行われるセンター役物の動作などを見て遊技を行う。
遊技機用化粧板は、台紙の上に絵柄層等のような各種の層を積層させた化粧シートをベニヤ板等で形成された基材に接着剤等で貼り付けて形成するのが一般的であった(例えば、特許文献1)。しかしながら、このように、ベニヤ板等を基材に用いた遊技盤の場合には、ある特定の機種に対して使用することができるに留まり、例えばある機種に使用した後に他の機種に再利用することができず、廃棄するしかないという問題があった。そのため、遊技盤の製造コストが高くなりがちであり、近年の環境問題における資源の有効活用を行うことは難しかった。そのため、近年は、樹脂成型板を基材に用いた遊技機用化粧板を使用するケースが増えている(例えば、特許文献2)。
実用新案登録第3009525号公報 特開2014−121538号公報
特許文献2に記載されている遊技機用化粧板は、基材が透明樹脂材料で形成されているため、製造時のコストを低減することができたり、遊技機用化粧板に形成される開口の大きさや位置などの精度を向上させることもできる。しかしながら、従来から用いられている遊技機用化粧板においては、基材が透明樹脂材料で形成されている場合であっても、基材の上に台紙を貼りつけて、その上に絵柄層などをはじめとする各種の層を積層させていた。そのため、従来の遊技機用化粧板では、各種の層を使用して遊技者に視認させる演出を行う場合の演出効果をより向上させることが難しいという問題があった。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、絵柄層等の各種の層を使用した遊技機の演出効果をさらにより向上させることができる遊技機用化粧板を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)樹脂製基板の表面又は裏面の少なくともいずれか一方に、絵柄層、金属薄膜層又はホログラム層の少なくともいずれかを有する絵柄形成層を直接積層したことを特徴とする遊技機用化粧板、
(2)絵柄形成層は、複数の層を積層させて構成されており、前記複数の層は、絵柄層、金属薄膜層又はホログラム層の少なくともいずれかを順次積層させてなる上記(1)記載の遊技機用化粧板、
(3)絵柄形成層は、少なくとも金属薄膜層及びホログラム層が積層されており、前記金属薄膜層は、樹脂製基板に対して前記ホログラム層よりも離れた位置に積層されている上記(1)又は(2)記載の遊技機用化粧板、
(4)絵柄形成層は、樹脂製基板から最も離れた位置に、透明フィルムが積層されている上記(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機用化粧板、
(5)絵柄形成層は、樹脂製基板の表面に積層されており、前記樹脂製基板から最も離れた位置に光拡散フィルムが積層されている上記(1)〜(4)のいずれかに記載の遊技機用化粧板を要旨とする。
本発明によれば、樹脂製基板の表面又は裏面の少なくともいずれか一方に、絵柄層、金属薄膜層又はホログラム層の少なくともいずれかを有する絵柄形成層を直接積層するので、遊技機用化粧板の裏面側から表面側に向けて透光性を有するように形成することができる。したがって、光を用いた演出効果を飛躍的に向上させることができ、遊技者に対して遊技の興趣を大幅に向上させるような演出を行うことができる。
本発明に係る遊技機用化粧板の構成を表した断面図である。 遊技機用化粧板を構成する第1絵柄形成層の構成を表した断面図である。 第1絵柄形成層の構成を表した断面図である。 第1絵柄形成層の構成を表した断面図である。 第1絵柄形成層の構成を表した断面図である。 第1絵柄形成層の構成を表した断面図である。 第2絵柄形成層の構成を表した断面図である。
本発明に係る遊技機用化粧板について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、遊技機用化粧板の例としてパチンコ遊技機に使用する遊技機用化粧板に本発明を適用した例を用いて説明するが、パチンコ遊技機に使用する遊技機用化粧板に限定されるものではない。例えば、スロットマシン等のようなパチンコ遊技機以外の遊技機にも任意に選択して本発明を適用することができる。
本発明に係る遊技機用化粧板1について詳細に説明する。本発明に係る遊技機用化粧板1は、樹脂製基板2の表面又は裏面の少なくともいずれか一方に、絵柄層6、金属薄膜層7又はホログラム層8の少なくともいずれかを有する絵柄形成層3を直接積層したことを特徴とするものである。ここで、「直接」とは、樹脂製基板2と絵柄形成層3との間に何らかの部材又は層が存在せず、樹脂製基板2と絵柄形成層3が糊や接着剤等を用いて貼り合わされ、該樹脂製基板2と絵柄形成層3とが密着した状態で積層されていること、又は樹脂製基板2の面に対して糊や接着剤等を介さずに直接絵柄形成層3が形成されている状態のことを意味する。
まず、本発明に係る遊技機用化粧板1の実施の形態について説明する。図1(a)に示すように、この遊技機用化粧板1は、樹脂製基板2の表面に絵柄形成層3としての第1絵柄形成層4を直接積層した態様である。樹脂製基板2は、例えば透光性を有する材料で形成することが好ましく、透光性を有する樹脂材料で形成されることがより好ましい。また、樹脂製基板2は、厚さが10〜20mmのものが好ましい。樹脂製基板2としては、合成樹脂材料又はガラス材料を用いることができる。合成樹脂材料としては、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂等が例示される。合成樹脂材料として透光性が求められる場合には、例えばポリカーボネート系樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸メチル・スチレン共重合体、メタアクリル酸メチル・スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられる。また、軽量化を求める場合には、合成樹脂発泡体を使用することも可能である。この場合には、機械的強度等の観点から、低発泡倍率のものを使用することが好ましい。なお、樹脂製基板2を形成する材料は、上記したものに限定されず、これら以外のものを任意に選択して適宜用いてよい。
樹脂製基板2は、表面が平滑面となるように形成してもよいし、予め開口部等を開口成形してもよい。また、表面等に段差を設けるように形成してもよい。樹脂製基板2は、射出成形又は押出成形により成形されるのが好ましい。射出成形は、樹脂製基板2を製造する時に同時に開口や凹凸を設けることができるので、該樹脂製基板2に開口や凹凸を容易に設けることができ、樹脂製基板2の形状の自由度を大幅に向上させることができる。また、押出成形は、平板状の樹脂製基板2を製造し、その後にこの樹脂製基板2に開口や凹凸を設けることができるので、平板を製造した後の加工によって開口や凹凸を自由に形成することができるので、これによっても樹脂製基板2の形状の自由度を大幅に向上させることができる。
第1絵柄形成層4は、少なくとも絵柄層6、金属薄膜層7又はホログラム層8の少なくともいずれかを有し、樹脂製基板2の表面に積層されている。なお、この第1絵柄形成層4の構成については後述する。
樹脂製基板2と第1絵柄形成層4は接着固定されている。これら樹脂製基板2と第1絵柄形成層4とを接着固定する態様としては、接着剤や粘着剤、ホットメルト又は紫外線硬化型接着剤等、各種の接着剤等を樹脂製基板2に塗布し、その上に第1絵柄形成層4を貼り合わせる態様、第1絵柄形成層4に予め接着剤等を有する接着面が形成されており、その接着面を樹脂製基板2に向けて積層させて、第1絵柄形成層4を樹脂製基板2に貼り合わせる態様とがある。このように、樹脂製基板2と第1絵柄形成層4とを貼り合わせる態様は、樹脂製基板2に第1絵柄形成層4を貼り付けた後に該第1絵柄形成層4を樹脂製基板2から剥がすこともできる。そのため、樹脂製基板2を再利用することができ、リサイクル性に優れているという点でこのような構成を有することが好ましい。
樹脂製基板2に接着剤等を塗布して、その上に第1絵柄形成層4を貼り合わせる態様の場合、接着剤等は、樹脂製基板2の表面にシルク印刷、オフセット印刷又はロールコータにより塗布され、その上に第1絵柄形成層4が積層される。接着剤等は、厚みが10〜200μmであることが好ましく、15〜30μmであることがより好ましい。このような厚さで接着剤等を樹脂製基板2に対して塗布することで、樹脂製基板2と第1絵柄形成層4とがより近接した状態で貼り合わせられて積層されるので、後述する視覚的な効果をより得やすくなる。
この接着剤等は、透明性及び耐久性に優れているものが用いられ、例えば加熱した場合に黄変等の変色をしたり、遊技板が置かれている場所の湿度が高い場合に反りを発生させたりすることがないものが用いられる。また、この接着剤等としては、ポリベンズイミダゾール系、ポリアミドイミド系、ポリイミド系、アクリル系、エポキシ系、シリコン系接着剤が挙げられる。また、この接着剤等としては、加熱することにより接着するもの、加圧することにより接着するもの、加熱及び加圧することにより接着するものであることが好ましい。
このように、図1(a)に示す態様の遊技機用化粧板1によれば、樹脂製基板2の表面に第1絵柄形成層4を直接積層するので、遊技機用化粧板1を遊技機に取付固定して使用する際に、該遊技機用化粧板1の前方に配置されている各種の照明等のような光源からの光を遊技機用化粧板1の前側に当てることで得られる視覚的な効果(この視覚的な効果を「第1の視覚的効果」と言う。)に加えて、遊技機用化粧板1の後方に配置されている各種の照明等のような光源からの光を遊技機用化粧板1の後側に当てることで、該遊技機用化粧板1を透過する透過光によって得られる視覚的な効果(この視覚的な効果を「第2の視覚的効果」と言う。)を得ることができる。本発明に係る遊技機用化粧板1は、これら第1の視覚的効果と第2の視覚的効果とを組み合わせることによって、さらにより多彩な演出を行うことができ、遊技者の興趣をさらにより長時間に亘って向上させることができる演出を行うことができる。
遊技機用化粧板1は、別の態様として、図1(b)に示すように、樹脂製基板2の裏面に絵柄形成層3としての第2絵柄形成層5を直接積層することもできる。なお、樹脂製基板2の構成、並びに樹脂製基板2及び第2絵柄形成層5を貼り合わせる接着剤等の構成は第1の実施の形態において説明したのと同様であるから、ここでの説明は省略する。また、第2絵柄形成層5の構成については後述する。
このように、図1(b)に示す態様の遊技機用化粧板1によれば、樹脂製基板2の裏面に第2絵柄形成層5を直接積層するので、遊技機用化粧板1を遊技機に取付固定して使用する際に、上記した第1の視覚的効果に加えて、遊技機用化粧板1の後方に配置されている各種の照明等のような光源からの光を遊技機用化粧板1の後側から当てることで、該遊技機用化粧板1を透過する透過光によって得られる視覚的な効果(この視覚的な効果を「第3の視覚的効果」と言う。)を得ることができる。特に本実施の形態に係る遊技機用化粧板1における第3の視覚的効果は、遊技機用化粧板1の後側から入射する光は、まず第2絵柄形成層5を透過した後に樹脂製基板2を透過して遊技者に視認されるので、第2絵柄形成層5の各種絵柄等をより奥行き感を持たせた形で視認できたり、またより立体的に絵柄等を視認することができ、上記した第2の視覚的効果とは異なる視覚的効果をもたらす。したがって、本実施の形態に係る遊技機用化粧板1によれば、第1の視覚的効果と第3の視覚的効果とを組み合わせることで、より立体感のある演出を行うことができ、遊技者の興趣を長時間に亘って向上させることができる演出を行うことができる。
遊技機用化粧板1は、さらに別の態様として、図1(c)に示すように、樹脂製基板2の表面に第1絵柄形成層4を直接積層し、樹脂製基板2の裏面に第2絵柄形成層5を直接積層することもできる。なお、樹脂製基板2の構成、並びに樹脂製基板2及び第1絵柄形成層4を貼り合わせる接着剤等と樹脂製基板2及び第2絵柄形成層5を貼り合わせる接着剤等の構成は上記したのと同様であるから、ここでの説明は省略する。
このように、図1(c)に示す態様では、樹脂製基板2の表面に第1絵柄形成層4を直接積層し、樹脂製基板2の裏面に第2絵柄形成層5を直接積層しているので、上記した第1の視覚的効果及び第2の視覚的効果に加えて第3の視覚的効果をも相乗的に組み合わせて、光を用いた多様な演出を行い、遊技者の興趣を長時間に亘って大きく向上させることができる。なお、この場合においては、樹脂製基板2の表面に積層された第1絵柄形成層4と、樹脂製基板2の裏面に積層された第2絵柄形成層5は、いずれも樹脂製基板2に対して全面的に積層してもよいし、該樹脂製基板2に対して部分的に積層してもよい。また、樹脂製基板2に対して部分的に第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5を積層する場合には、樹脂製基板2の表面に第1絵柄形成層4が積層されている箇所と、樹脂製基板2の裏面に第2絵柄形成層5が積層されている箇所とが互いに重なり合うように配置してもよいし、重ならないように配置してもよい。なお、上記した遊技機用化粧板1における絵柄形成層3の具体的な構成に関しては、後述する。
次に、絵柄形成層3の構成について説明する。絵柄形成層3は、樹脂製基板2の表面又は裏面の少なくとも一方に積層されている。ここでは、樹脂製基板2の表面に積層される絵柄形成層3を第1絵柄形成層4とし、樹脂製基板2の裏面に積層される絵柄形成層3を第2絵柄形成層5として説明する。これら第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5は、一つの層から構成してもよいし、複数の層を積層させて構成されていてもよい。また、第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5を複数の層から構成する場合には、後述する絵柄層6、金属薄膜層7又はホログラム層8の少なくともいずれかを順次積層させてなることが好ましい。また、第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5の態様としては、少なくとも金属薄膜層7及びホログラム層8が積層されており、金属薄膜層7は、樹脂製基板2に対してホログラム層8よりも離れた位置に積層されていてもよい。また、第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5は、樹脂製基板2から最も離れた位置に、透明フィルムが積層されていてもよいし、又は樹脂製基板2から最も離れた位置に光拡散フィルムが積層されていてもよい。
なお、これら第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5は、樹脂製基板2の面、即ち第1絵柄形成層4は樹脂製基板2の表面に、第2絵柄形成層5は樹脂製基板2の裏面に対して絵柄層6等を直接積層させていって形成してもよいし、図示しない透明フィルムの上に絵柄層6等を順次積層して第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5を形成し、この第1絵柄形成層4を構成する透明フィルムの裏面を樹脂製基板2の表面に貼り合わせ、第2絵柄形成層5を構成する透明フィルムの表面を樹脂製基板2の裏面に貼り合わせることで、樹脂製基板2に対して第1絵柄形成層4及び/又は第2絵柄形成層5を直接積層させてもよい。以下においては、図示しない透明フィルムの上に絵柄層6等を順次積層することで形成される第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5の例を用いて説明する。
この場合、図示しない透明フィルムは、裏面が接着面となるように形成されている。この接着面は、樹脂製基板2の表面と対峙する面である。この接着面には、接着剤等が塗布等のような任意の方法により塗られていてもよいし、これら接着剤等が塗られていなくてもよい。接着剤等が塗られていない場合には、樹脂製基板2の表面に対して上記したような接着剤等を塗布しておき、その上に図示しない透明フィルムを貼り合わせればよい。
まず、第1絵柄形成層4の態様について説明する。図2〜図5に示すように、第1絵柄形成層4は、絵柄層6、金属薄膜層7、ホログラム層8、白色層9を図示しない透明フィルムの表面に対して任意に積層させて構成されている。図2(a)に示すのは、絵柄層6と透明フィルム10とを図示しない透明フィルムの表面に対して積層させた態様である。絵柄層6は、遊技機用化粧板1において、該遊技機用化粧板1を用いる遊技機のコンセプトに沿った各種絵柄を形成する層である。この絵柄層6は、インクを用いて透明フィルム10にオフセット印刷で印刷することにより形成される。絵柄層6に形成される絵柄には、絵柄の他に図柄、画像、模様文字等が含まれる。また、絵柄層6は、透明フィルム10の全面にべた状に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。また、絵柄層6を印刷する場合、多色刷りを行うときは、必要な色のインクを重ね刷りすることで設けることができる。絵柄層6に用いるインクとしては、ベヒクルに染料、顔料等の着色剤を加え、必要に応じて安定剤、硬化剤等を適宜混合して得られるインクを用いることができる。なお、本実施の形態では、絵柄層6を形成するにあたって透明フィルム10の裏面に対してオフセット印刷によりインクを印刷することで形成する例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、絵柄層6を形成するにあたって、その時にのみ使用する台紙を用いてその台紙の上に絵柄を形成し、絵柄形成層3を形成して樹脂製基板2の表面に積層させる時に台紙を取り除くように構成してもよいし、別の方法で形成してもよい。また、本実施の形態では、オフセット印刷で絵柄を印刷する例を用いて説明したが、印刷の方法も、例えばシルク印刷やスクリーン印刷、グラビア印刷、転写印刷それら以外の他の印刷で行ってもよい。
印刷層をオフセット印刷で形成する場合において、オフセット印刷に用いるインクとしては、ベヒクルに顔料、染料等の着色剤、つや消し剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を必要に応じて添加して用いることができる。ベヒクルとしては、ロジン、セルロース誘導体、塩化ゴム、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド樹脂、乾性油又は半乾性油等の植物油脂、溶剤等が挙げられ、これに着色剤、添加剤等を加えてオフセット印刷に用いるインクが得られる。
オフセット印刷でのインクに用いる着色剤である顔料又は染料としては、有機顔料とカーボンブラックが主に用いられ、無機顔料としては、白色顔料としてチタンホワイト、亜鉛華、三酸化アンチモン等が挙げられる。また、体質顔料として用いられる炭酸カルシウム、カオリン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム等も用いることができる。また、つや消し剤としては、つや消し塗料として用いられる炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、珪酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、1パルミチン酸アルミニウム等が挙げられる。
また、紫外線の照射により硬化する樹脂に各種顔料を加えたUVインクをオフセットインクに用いてもよい。UVインクとして用いることができる樹脂材料としては、重合性不飽和結合やエポキシ基を有する樹脂等が用いられ、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタンアクリレート樹脂及びこれらの樹脂のオリゴマー、プレポリマー又はこれらにモノマーを加えたもの等が挙げられる。樹脂としては、上記オリゴマー、プレポリマーにモノマーを加えたものであってもよい。これらの樹脂には硬化促進する目的で重合開始剤を添加するのが好ましい。該重合開始剤としては、アセチルフェノン類等が挙げられる。また、顔料としては、有機顔料、カーボンブラック、無機顔料(チタンホワイト等)、体質顔料(つや消し顔料、炭酸カルシウム等)等から求める色相に応じて選択し、組み合わせて用いることができる。
なお、UVインクとしては種々の態様のものを任意に選択して用いてもよいが、その中でも特定の波長の光に反応するインク、例えば通常は絵柄等が視認できないがブラックライトを照射する時だけ絵柄を視認することができるようなインクを用いてもよい。このようなブラックライトを照射する時だけ絵柄を視認することができるインクを用いると、遊技者の興趣をさらに向上させる演出を行うことができる。
この場合、紫外線照射には、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が用いられ、紫外線を0.5〜5秒程度照射して塗工膜を硬化させる。塗工から硬化までの工程は、連続して行われるのが好ましい。
透明フィルム10は、絵柄層6の表面側に積層される部材である。この透明フィルム10は、樹脂製基板2と略同一の大きさに形成されている。この透明フィルム10を形成する材料としては、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸メチル・スチレン共重合体、メタアクリル酸メチル・スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、等が例示され、これらの中でもポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、セルロース・アセテート・ブチレート(CAB)、セルロイド、セルロース系樹脂を用いることが好ましい。なお、透明フィルム10を形成する材料は、上記したものには限定されず、これら以外のものを任意に選択して適宜用いてよい。なお、この透明フィルム10と絵柄層6とは、例えば接着剤で貼りつけることによって積層させるようにしてもよいし、また、これ以外の方法で積層させてもよい。
このように、図2(a)に示す態様の第1絵柄形成層4によれば、絵柄層6を積層しているので、該絵柄層6の絵柄による演出と、絵柄形成層3を透過する光による演出を組み合わせて行うことができ、演出の態様にバリエーションを持たせることができる。また、このようにバリエーションを持たせることによって、遊技者の興趣を向上させるような多彩な演出を行うことができる。また、図2(a)に示す態様の第1絵柄形成層4によれば、透明フィルム10を絵柄層6の上に積層させているので、絵柄層6を保護することもできる。遊技機用化粧板1の表面は、遊技機に取付固定されて遊技に供されると、多数の遊技球が流下する。そのため、遊技機用化粧板1の表面には多くの遊技球が衝突したりして、傷つきやすい。そのため、透明フィルム10が最表面に積層されていると、遊技球が衝突したことによる絵柄層6の剥げや傷つきなどを確実に防止することもできる。したがって、図2(a)に示す遊技機用化粧板1によれば、絵柄層6の絵柄を確実に保護しつつ、絵柄層6における絵柄を用いた演出や光を用いた演出を組み合わせて、より遊技者の興趣を向上させるような演出効果を得ることができる。
なお、図2(a)に示す形態では、透明フィルムを最上層に積層する態様について説明したが、透明フィルムに代えてハードコート層を積層させてもよい。ハードコート層は、絵柄層6を保護するためのもので、該絵柄層6の上に、少なくとも絵柄層6の全面を覆うように積層されている。すなわち、ハードコート層は、絵柄層6が設けられている部分及び設けられていない部分の区別なく積層されている。このハードコート層は、該ハードコート層として使用することができる保護フィルムを積層することによって形成される。ハードコート層は、絵柄層6を外部から加わる衝撃等から保護することができる硬度を有することが好ましい。具体的には、ハードコート層は、HB〜3Hの範囲内の鉛筆硬度であることが好ましく、H〜2Hの範囲内の鉛筆硬度であることがより好ましい。ハードコート層の硬度を上記した範囲内とすることにより、絵柄層6を外部から加わる衝撃等から確実に保護することができ、かつ、遊技釘が打刻された場合等に、傷や割れの発生を防止することができる。また、ハードコート層は、厚さが30μm〜200μmとなるように形成することが好ましく、20μm〜100μmとなるように形成することがより好ましい。ハードコート層を上記した範囲内の厚さにすることで、上記した範囲内の鉛筆硬度を有するハードコート層を安価に形成しやすくすることができる。
なお、以下で説明する第1絵柄形成層4の構成における透明フィルム10は、いずれも透明フィルム10に代えてハードコード層にしてもよい。
また、本実施の形態では、下層から順に絵柄層6及び透明フィルム10を積層させているが、逆に積層させてもよく、下層から順に透明フィルム及び絵柄層6というように積層させてもよい。この場合には、絵柄層6の上にハードコート層又は透明フィルムを積層させることが好ましい。また、以下で説明する第1絵柄形成層4の構成においても、透明フィルムを最も下層に配置し、その上に順次絵柄層6等を積層させ、さらにその上にハードコート層又は透明フィルムを積層させてもよい。この場合、最も下層に図示しない透明フィルムが積層され、さらに最表面にも透明フィルムが積層されることになるが、これら透明フィルムの材質や大きさ、厚さ等は、同じであってもよいし異なっていてもよい。
図2(b)に示すのは、金属薄膜層7と透明フィルム10とを積層させた態様である。金属薄膜層7は、粘着性を有する金属薄膜転写用紫外線硬化型接着剤(接着糊)をオフセット印刷した後、金属薄膜を加圧等により該紫外線硬化型接着剤(接着糊)の存在する部分のみ転写し、その後紫外線照射手段により該紫外線硬化型接着剤(接着糊)が硬化して形成される、紫外線硬化型樹脂と金属薄膜とからなる層である。
金属薄膜は、金属箔等で形成されている。金属箔としては、アルミニウム、金、銀等の箔が挙げられる。これらの金属箔にウレタン樹脂を含む樹脂層をコーティングして金属薄膜層7として用いることもでき、また更に金属箔を紙材やプラスチックフィルムに添付して用いてもよい。金属箔を添付するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等が挙げられる。
金属薄膜としては、該金属薄膜の表面にその光沢や光の反射を阻害しない程度に塗料等を塗布して着色したもの、又は表面にメッキを施して着色したもの等を用いることもできる。着色する色としては、金色及びその他の薄い色を用いることができ、例えば水色、クリーム色、薄紫色、桃色等を用いることができる。金属箔等の表面に塗料を塗布したり、メッキを施したものの更に上にウレタン樹脂を含む樹脂層を設けてもよい。
金属薄膜層7の厚みは0.02μm〜20μm程度のもの、好ましくは0.02μm〜2μm程度のものが用いられている。この金属薄膜は、紙材やプラスチックフィルム等に貼付されており、例えば0.15mm程度の厚みの紫外線硬化型接着剤(接着糊)上に、紙材等に添付して用いられる。
紫外線硬化型接着剤(接着糊)用の紫外線硬化型樹脂としては、特に制限はなく、ウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリオール系の(メタ)アクリル酸変性された樹脂の各種オリゴマー、モノマー等に光開始剤が添加されたものを用いることができる。これらの中でもウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンメタクリレート、ポリエステルメタクリレート、エポキシメタクリレート等の分子末端にアクリル基又はメタクリル基を有しているものが好適に使用できる。
オリゴマーとしては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ビニルアクリレートなどが例示でき、モノマーとして、ジシクロペンテニルエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、フェノールエチレンオキサイド変性アクリレート等の単官能アクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能アクリレートが挙げられる。
光開始剤としては、ラジカル、カチオン、アニオン生成の量子効率が高いベンゾイン誘導体等の一般に市販されているものが使用でき、熱的安定性が高く暗所で安定で、モノマーやオリゴマーへの溶解性が高いものを適宜選択して使用できる。さらに増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル等の脂肪族アミン、芳香族アミンを併用しても良い。光開始剤は一般に紫外線硬化型インク全量に対して1〜20質量%添加される。紫外線硬化の場合の照射量は400〜600mJ/cm程度が良い。通常この処理は50〜150m/minのライン速度で可能であるから極めて生産効率が高い。
紫外線硬化型接着剤(接着糊)には、粘着性付与剤としてアクリル系モノマー・オリゴマー、特殊アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、キシレン樹脂等を添加することができ、また、必要に応じて、公知の顔料分散剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、シリコーンオイル、界面活性剤、表面潤滑剤、消泡剤、光安定剤等の各種添加剤を添加してもよく、さらに、貯蔵時のゲル化防止の目的でハイドロキノン、ニトロソ化合物等の重合禁止剤を添加してもよい。また、粘度調整剤として、有機ベントナイト、各種ワックス、スターチ類、金属石けん等の粉体、市販のゲル化剤等を添加することができる。
金属薄膜層7は、該金属薄膜を転写するための接着糊を透明フィルム10上にオフセット印刷した後、該接着糊上に金属薄膜を転写し、紫外線照射手段により、接着糊を硬化して形成される層であれば、オフセット印刷機の型式、金属薄膜の転写方法及び紫外線照射手段は特に限定されるものではない。しかし、複数のUVオフセット印刷ユニット及びコールドフォイル加工をインラインで処理可能な1台のオフセット印刷機を用いて、透明フィルム10の上に金属薄膜層7を積層することにより、印刷速度及び転写速度を大幅に向上することができる。
ここで、「コールドフォイルシステム」とは、フォイル転写の段階で高温処理を必要とせず、専用の粘着性を有する接着糊(本発明においては、紫外線硬化型接着剤(接着糊))を塗布面の全面又は一部に塗布して該接着糊上にフォイルを転写する方式を意味するものである。
このように、コールドフォイルシステムを採用することにより、金属薄膜を紫外線硬化型接着剤上に転写する際、該紫外線硬化型接着剤上への金属薄膜の転写が一度に限定されないので、デザイン上必要な場合には、ワンパスで2〜5種類の金属薄膜を連続して転写することが可能になり、デザインの幅をより多様化することができる。また、本実施の形態に係る遊技機用化粧板1によれば、コールドフォイルシステムを採用することで、接着糊を利用して、金属薄膜に多少の凹凸があっても、該金属薄膜を斑なく固着させることができる。これにより、絵柄のデザイン幅を多様化することもできる。
また、図2(b)に示す態様の遊技機用化粧板1は、金属薄膜層7を設けることにより、透過する光を反射させてキラキラ輝かせることができ、絵柄の周囲等をきらびやかに見せることができる。したがって、さらにより絵柄層6に形成された絵柄をきらびやかに見せ、遊技者の興趣を向上させることができる演出を行うことができる。したがって、本態様の第1絵柄形成層4によれば、光の照射に伴って、よりキラキラしたきらびやかな演出を遊技者に視認させることができ、遊技者の興趣をより向上させることができる。また、この第1絵柄形成層4を有する遊技機用化粧板1によれば、金属薄膜層7を有することで第1の視覚的効果をよりきらびやかなものにすることができ、遊技者の興趣を長時間に亘って向上させることもできる。
図2(c)に示すのは、ホログラム層8と透明フィルム10とを積層させた態様である。ホログラム層8は、ホログラムホイル(ホログラム箔)、ホログラムフィルム、ホログラムシール等のように、金属薄膜の表面に光学的エッチング、腐食又は蒸着等の手段によって、模様や画像を立体的に設けたもの、又は平面的に形成されているもの、若しくは表面が光沢を有する無地状に仕上げたもの等が挙げられる。また、金属薄膜の表面を保護するためのポリエチレン、ポリプロピレン等をコーティングしたものを用いることもできる。
ホログラム層8に用いる金属箔としては、アルミニウム、金、銀等の金属箔が挙げられる。これらの金属箔にウレタン樹脂を含む樹脂層をコーティングしてホログラム層8として用いることもでき、またさらに金属箔を紙材やプラスチックフィルムに添付して用いてもよい。金属箔を貼付するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等が挙げられる。
ホログラム層8に用いる金属箔としては、この金属箔の表面にその光沢や光の反射を阻害しない程度に塗料等を塗布して着色したもの、又は表面にメッキを施して着色したもの等を用いることもできる。着色する色としては、金色及びその他の薄い色を用いることができ、例えば水色、クリーム色、薄紫色、桃色等を用いることができる。また、金属箔等の表面に塗料を塗布したり、メッキを施したものの更に上にウレタン樹脂を含む樹脂層を設けてもよい。
ホログラム層8に用いる金属箔の厚みは、0.02μm〜20μm程度のもの、好ましくは0.02μm〜2μm程度のものが用いられている。この金属箔は、紙材やプラスチックフィルム等に貼付されており、例えば0.15mm程度の厚みの紫外線硬化型接着剤(接着糊)上に、紙材等に添付して用いられる。
このように、図2(c)に示す態様の遊技機用化粧板1は、ホログラム層8を積層するので、立体感のあるきらびやかな反射光を遊技者に視認させることができ、より遊技機用化粧板1における演出の態様を異なったものとすることができる。また、ホログラム層8は、反射光が優しくきらめき、さらに全体に反射光を弱めることもできるので、遊技者が遊技を行うにあたり、眼精疲労を起こすこともなく、落ち着いて遊技を行うことができる遊技機用化粧板1を提供することもできる。
図3(a)に示すのは、絵柄層6、金属薄膜層7及び透明フィルム10を積層させた態様である。このように3つの各層を積層させると、絵柄層6における効果、金属薄膜層7における効果及び透明フィルム10における効果が相乗的に奏される。即ち、絵柄層6においては、絵柄を用いた演出を光を用いた演出とを組み合わせて、より遊技者の興趣を向上させるような演出効果を得ることができ、また金属薄膜層7においては、透過する光を反射させてキラキラ輝かせることができ、絵柄の周囲等をきらびやかに見せて、遊技者の興趣を向上させることが可能になり、さらに透明フィルム10では、遊技機用化粧板1の表面を保護することができる。
これら絵柄層6及び金属薄膜層7が積層されている箇所においては、絵柄による演出、光を用いた演出及び透過する光を反射させてキラキラ輝かせるような演出を組み合わせて行うことができる。そのため、これら絵柄層6及び金属薄膜層7を積層させることによって、異なる態様の演出を行うこともできる。したがって、この態様の遊技機用化粧板1では、より多様な演出を遊技者に対して行うことができ、遊技者の興趣を大幅に向上させることのできる遊技機用化粧板1を提供することができる。
図3(b)に示すのは、絵柄層6、ホログラム層8及び透明フィルム10を積層させた態様である。このように、絵柄層6、ホログラム層8及び透明フィルム10を積層させると、絵柄層6による効果、ホログラム層8による効果及び透明フィルム10による効果が相乗的に奏される。即ち、絵柄層6においては、絵柄を用いた演出と光を用いた演出を組み合わせてより遊技者の興趣を向上させるような演出効果を得ることができ、ホログラム層8においては、立体感のあるきらびやかな反射光を遊技者に視認させることができ、より異なった演出を行うことができ、また透明フィルム10では、遊技機用化粧板1の表面を保護することができる。
これら絵柄層6及びホログラム層8が積層されている箇所においては、絵柄による演出、光を用いた演出及びホログラムを用いた演出を組み合わせて行うことができる。そのため、これら絵柄層6及びホログラム層8を組み合わせることによって、さらに異なる態様の演出を行うこともできる。したがって、この態様の遊技機用化粧板1によっても、より多様な演出を遊技者に対して行うことができ、遊技者の興趣を大幅に向上させることのできる遊技機用化粧板1を提供することができる。
図3(c)に示すのは、ホログラム層8、金属薄膜層7及び透明フィルム10を積層させた態様である。このようにホログラム層8、金属薄膜層7及び透明フィルム10を積層させると、ホログラム層8による効果、金属薄膜層7による効果及び透明フィルム10による効果が相乗的に奏される。即ち、ホログラム層8においては、反射光が優しくきらめき、さらに全体に反射光を弱めることもできるので、遊技者が遊技を行うにあたり、眼精疲労を起こすこともなく、落ち着いて遊技を行うことができ、金属薄膜層7においては、透過する光を反射されてキラキラ輝かせることができ、絵柄の周囲等をきらびやかに見せることができ、遊技者の興趣をさらにより向上させることができる。しかも、この態様では、ホログラム層8と金属薄膜層7とを積層させているので、絵柄形成層3における輝きはより大きくなり、遊技者の興趣をより向上させることもできる。
図3(d)に示すのは、ホログラム層8、絵柄層6及び透明フィルム10を積層させた態様である。このように、ホログラム層8、絵柄層6及び透明フィルム10を積層させると、ホログラム層8による効果、絵柄層6による効果及び透明フィルム10による効果が相乗的に奏される。即ち、ホログラム層8においては、反射光が優しくきらめき、さらに全体に反射光を弱めることもできるので、遊技者が遊技を行うにあたり、眼精疲労を起こすこともなく、落ち着いて遊技を行うことができ、絵柄層6においては、絵柄を用いた演出と光を用いた演出を組み合わせてより遊技者の興趣を向上させるような演出効果を得ることができる。特に、この態様では、ホログラム層8が絵柄層6の下の層として形成されているので、遊技者は、ホログラム層8における反射光は絵柄層6を通して視認する。そのため、この態様では、絵柄層6による演出効果に加えて、ホログラム層8による光を用いた演出を奥行き感を持たせて行うことも可能になり、遊技者の興趣をさらにより向上させるような演出を行うことが可能な遊技機用化粧板1を提供することができる。
図3(e)に示すのは、金属薄膜層7、絵柄層6及び透明フィルム10を積層させた態様である。このように、金属薄膜層7、絵柄層6及び透明フィルム10を積層させると、金属薄膜層7による効果、絵柄層6による効果及び透明フィルム10による効果が相乗的に奏される。即ち、金属薄膜層7においては、透過する光を反射されてキラキラ輝かせることができ、絵柄の周囲等をきらびやかに見せることができ、遊技者の興趣をさらにより向上させることができ、絵柄層6においては、絵柄を用いた演出と光を用いた演出を組み合わせてより遊技者の興趣を向上させるような演出効果を得ることができる。特に、この態様では、金属薄膜層7が絵柄層6の下の層として形成されているので、遊技者は、金属薄膜層7での光の輝きは絵柄層6を通して視認する。そのため、この態様では、絵柄層6による演出効果に加えて、金属薄膜層7による光を用いた演出を、奥行き感を持たせて行うことも可能になり、遊技者の興趣をさらにより向上させるような演出を行うことが可能な遊技機用化粧板1を提供することができる。
図4(a)に示すのは、ホログラム層8、金属薄膜層7、絵柄層6及び透明フィルム10を積層させた態様である。このように、ホログラム層8、金属薄膜層7、絵柄層6及び透明フィルム10を順次積層させると、各層において奏される上記した効果が複合的に作用して、さらに遊技者の興趣を向上させる演出を行うことができる遊技機用化粧板1を提供することができる。特に、この態様では金属薄膜層7及びホログラム層8が直接積層されているので、光を用いた演出効果をより強くすることができ、かつ絵柄層6の下層にこれら金属薄膜層7及びホログラム層8を積層させているので、遊技者に対してより奥行き感のある光の演出を行うことができる。なお、この場合、金属薄膜層7は樹脂製基板2に対してホログラム層8よりも離れた位置に積層されていることが好ましい。
図4(b)に示すのは、ホログラム層8、絵柄層6、金属薄膜層7及び透明フィルム10を積層させた態様である。このように、ホログラム層8、金属薄膜層7、絵柄層6及び透明フィルム10を順次積層させると、各層において奏される上記した効果が複合的に作用して、さらにより遊技者の興趣を向上させる演出を行うことができる遊技機用化粧板1を提供することができる。
次に、図5(a)に示すのは、白色層9、絵柄層6及び透明フィルム10を積層させた態様である。白色層9は、白色色素を含むインクを用いて、シルク印刷、オフセット印刷又はロールコータによる塗布等のような印刷方法によって設けられる。白色層9に用いられるインクとしては、ベヒクルに白色染料又は白色無機顔料、添加剤等を加えたものが挙げられる。なお、白色色素を含むインクには、傾向性を有する染料、顔料が含まれてもよい。ベヒクルとしては、ロジン、セルローズ誘導体、塩化ゴム、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、乾性油又は半乾性油等の植物油脂、溶剤等が挙げられる。また、白色無機顔料としては、チタンホワイト、亜鉛華、三酸化アンチモン等が挙げられる。
このように、白色層9を積層することにより、光の透過を遮る場所を確実に遮光したり、白色層9を透過する光の量を抑えて、該白色層9を透過する光を淡い光にすることができる。したがって、絵柄層6に形成した各種の絵柄において、光を透過することで変色したり、不自然な色合いの絵柄になることを確実に防止することができ、より自然な色合いの絵柄を形成することができる。
図5(a)に示す絵柄形成層3を備えた遊技機用化粧板1は、白色層9、絵柄層6及び透明フィルム10を積層させているので、絵柄層6による上記した演出効果に加えて、光を用いた演出効果、透明フィルム10による上記した効果に加え、白色層9による効果を相乗的に奏することができる遊技機用化粧板1を提供することができる。特に、この態様の遊技機用化粧板1では、白色層9を最下層に設けているので、絵柄層6のうち、光を用いた演出を行わない箇所は、確実に遮光することができる。したがって、この遊技機用化粧板1を用いた場合における光を用いた演出及び絵柄を用いた演出のいずれにおいても、メリハリを持たせた演出効果を奏することができ、さらにより遊技者の興趣を向上させることができる演出を行うこともできる。
図5(b)に示すのは、白色層9、絵柄層6、金属薄膜層7及び透明フィルム10を積層させた態様である。このように、白色層9、絵柄層6、金属薄膜層7及び透明フィルム10を順次積層させると、各層において奏される上記した効果が複合的に作用して、さらに遊技者の興趣を向上させる演出を行うことができる。特に、この態様では、絵柄層6の下層のみならず金属薄膜層7の下層にも白色層9を配置するので、光を用いた演出を行うにあたって、より効果的でメリハリのある演出を行うことのできる遊技機用化粧板1を提供することができる。
図5(c)に示すのは、白色層9、ホログラム層8、絵柄層6、金属薄膜層7及び透明フィルム10を積層させた態様である。このように、白色層9、ホログラム層8、絵柄層6、金属薄膜層7及び透明フィルム10を順次積層させると、各層において奏される上記した効果が複合的に作用して、さらにより遊技者の興趣を向上させる演出を行うこともができる遊技機用化粧板1を提供することができる。特に、この態様では、ホログラム層8、絵柄層6及び金属薄膜層7が順次積層されており、最下層に白色層9を形成しているので、光を用いた演出を行う際に、さらにより効果的でメリハリのある演出を行うことができる。
図6(a)に示すのは、絵柄層6及び光拡散フィルム11を積層させた態様である。光拡散フィルム11は、外部から入射した光を拡散するためのものである。この光拡散フィルム11は、遊技機用化粧板1の表面側に位置するように積層されている。光拡散フィルム11は、フィルム状の部材により形成されている。光拡散フィルム11に用いられるフィルム状の部材としては、例えばポリカーボネート樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸メチル・スチレン共重合体、メタアクリル酸メチル・スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)ポリ塩化ビニル(PVC)等が例示される。なお、光拡散フィルム11を形成する材料は、上記したものに限定されず、これら以外のものを任意に選択して適宜用いてよい。なお、この光拡散フィルム11は、透光性を有するもので形成することが好ましい。
光拡散フィルム11は、一方側の面としての下面11aと他方側の面としての上面11bの二つの面を備えている。下面11aは、遊技機用化粧板1に入射した光が該光拡散フィルム11に入射する入射面であり、上面11bは、光拡散フィルム11に入射した光が出射する出射面である。上面11bには、凹部11c及び凸部11dが形成されており、入射光が入射した際に、この凹部11c及び凸部11dによって光が拡散されるようになっている。この凹部11c及び凸部11dは、従来から公知の方法を任意に選択して形成することができるものであるが、例えばエンボス加工により施されることが、凹部11c及び凸部11dを形成する際の形成のしやすさの面から好ましい。なお、この凹部11c及び凸部11dの大きさ、形状、凹部11c及び凸部11dの配置は、任意に選択して用いてよい。下面11aは、光拡散フィルム11の下方に位置する絵柄層6の上に積層される面であり、遊技機用化粧板1に入射した光が入射する入射面でもある。この下面11aは、平滑面となるように形成されている。
この態様によれば、光拡散フィルム11において、該光拡散フィルム11の下面11aから入射した光が上面11bの凹部11c及び凸部11dにおいて所定の角度をもって拡散する。したがって、この態様によれば、光拡散フィルム11を積層することによって、該光拡散フィルム11に入射する光を複数の方向に対して拡散させることができ、光を用いた演出をさらにより向上させることができ、遊技者の興趣を大幅に向上させることができる。
なお、この図6(a)に示す形態では、下層から順に絵柄層6及び光拡散フィルム11を積層させているが、先に説明した透明フィルムを絵柄層6の下に積層してもよい。この場合には、透明フィルムの上に絵柄層6を形成し、さらにその上に光拡散フィルム11を積層させることで構成する。
図6(b)に示すのは、絵柄層6、金属薄膜層7及び光拡散フィルム11を積層させた態様である。このように絵柄層6、金属薄膜層7及び光拡散フィルム11を積層させると、各層において奏される上記した効果が複合的に作用して、さらに遊技者の興趣を向上させる演出を行うことができる。特にこの態様では、絵柄層6の上に金属薄膜層7が積層されているので、絵柄による演出に加えて、金属薄膜層7においてキラキラ光るように光を用いた演出を行うことができ、さらに加えてこの金属薄膜層7における光を光拡散フィルム11で複数の方向に拡散することができる。そのため、この態様では、光を用いた演出をさらにより多様にすることができ、遊技者の興趣を大きく向上させた遊技機用化粧板1を提供することもできる。
図6(c)に示すのは、ホログラム層8、金属薄膜層7、絵柄層6及び光拡散フィルム11を積層させた態様である。このように、ホログラム層8、金属薄膜層7、絵柄層6及び光拡散フィルム11を積層させると、各層において奏される上記した効果が複合的に作用して、さらにより遊技者の興趣を向上させる演出を行うことができる。特に、この態様では、ホログラム層8、金属薄膜層7及び絵柄層6が順次積層されているので、ホログラム層8及び金属薄膜層7における光を用いた演出に加え、この光を光拡散フィルム11で大きく分散させることができる。したがって、この態様によれば、ホログラム層8及び金属薄膜層7における光を用いた演出態様をさらにより大きくすることができ、遊技者の興趣をより大きくすることができる。
図6(d)に示すのは、白色層9、絵柄層6及び光拡散フィルム11を積層させた態様である。このように、白色層9、絵柄層6及び光拡散フィルム11を積層させると、各層において奏される上記した効果が複合的に作用して、より遊技者の興趣を向上させる演出を行うことができる。特に、この態様では、白色層9を積層しているので、光を透過しない遮光部分を形成することができ、それによって絵柄層6や光拡散フィルム11において、光を透過する部分とそうでない部分とを形成し、メリハリのある演出を行うことができる。
このように、本発明に係る遊技機用化粧板1によれば、例えば上記した構成を備えた第1絵柄形成層4を有する。したがって、第1絵柄形成層4を備えた遊技機用化粧板1においては、樹脂製基板2の表面に直接第1絵柄形成層4を積層させることで、遊技機用化粧板1の後方に位置する図示しない発光部材等から照射される光を用いて、種々の態様の演出を行うことができる。また、この光による演出は、遊技機用化粧板1の正面側を向いて遊技を行う遊技者に直接視認させることもできるので、遊技者の興趣をさらに大きく向上させる演出を行うことができる。
なお、上記した各種の態様においては、図2〜図6に示すように、各層が全面的に積層されている例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ある特定の層(例えば、絵柄層6)に対して、他の層(例えば、金属薄膜層7やホログラム層8等)が部分的に積層されていてもよい。また、第1絵柄形成層4における各種層を積層する順番は、上記した例に限定されるものではない。例えば、上記した例では、白色層9は第1絵柄形成層4の最下層に位置する例を用いて説明したが、白色層9は、絵柄層6の下層であれば、例えばホログラム層8や金属薄膜層7よりも表面側に積層されていてもよい。また、これ以外にも、他の態様を含むものである。上記した各種の態様においては、最上面になる透明フィルム10の上面に、ホログラム転写層、金属薄膜層7、ハードコート層、型押し印刷層、LCコート加工、エンボス加工、透明蒸着をした各種ホログラム層8などの層を設けても良い。
次に、第2絵柄形成層5の構成について説明する。なお、第2絵柄形成層5も、絵柄層21、金属薄膜層22、ホログラム層23又は白色層24の少なくとも一つの層を積層して形成されているが、これら各層の詳細な内容は、上記した各層の説明と同様であるから、ここでの説明は省略する。
図7(a)に示すのは、樹脂製基板2に近い側から、透明フィルム25、絵柄層21及び透明フィルム26を積層した態様である。透明フィルム26は、第2絵柄形成層5において樹脂製基板2に直接積層される側とは反対側、即ち樹脂製基板2からは最も離れた位置に積層される。この透明フィルム26は、絵柄層21の裏面側に積層される部材である。この透明フィルム26は、樹脂製基板2と略同一の大きさに形成されている。この透明フィルム26を形成する材料としては、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸メチル・スチレン共重合体、メタアクリル酸メチル・スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)等が例示され、これらの中でもポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)を用いることが好ましい。なお、透明フィルム26を形成する材料は、上記したものには限定されず、これら以外のものを任意に選択して適宜用いてよい。なお、この透明フィルム26と絵柄層21とは、例えば接着剤等で貼りつけることによって積層させるようにしてもよいし、また、これ以外の方法で積層させてもよい。
このように、図7(a)に示す態様の第2絵柄形成層5によれば、絵柄層21の絵柄による演出と、絵柄層21を透過する光による演出を組み合わせて行うことができ、演出の態様にバリエーションを持たせることができる。特に、この態様のように、樹脂製基板2の裏面側に第2絵柄形成層5を直接積層するので、遊技者は、第2絵柄形成層5の絵柄層21は、少なくとも樹脂製基板2を介して視認される。そのため、第2絵柄形成層5を構成する各層による演出効果に奥行き感を持たせることができ、より遊技者の興趣を向上させるような演出を行うことができる。
なお、図7(a)の態様では、透明フィルム26を用いて積層した例を透明フィルム26に代えてハードコート層を積層して、絵柄層21の絵柄を保護するように構成してもよい。また、図7(a)の態様において、透明フィルム26に代えて光拡散フィルムを積層してもよい。光拡散フィルムを積層する時は、複数の凹部及び凸部が形成されている面を下面にして、即ち凹部及び凸部が形成されている面が露出している状態となるようにして積層すればよい。このように積層することで、第2絵柄形成層5に光が入射すると、この入射した光が光拡散フィルムによって複数の方向に対して拡散させることができ、光を用いた演出をさらにより向上させることができ、遊技者の興趣を大幅に向上させることができる。
図7(b)に示すのは、透明フィルム25、絵柄層21、金属薄膜層22及び透明フィルム26を積層した態様である。このように、透明フィルム25、絵柄層21、金属薄膜層22及び透明フィルム26を積層することによって、各層を構成する上記した効果を奏するのみならず、特に絵柄層21の裏側に位置する金属薄膜層22におけるキラキラした光を用いた演出と絵柄の組み合わせによって奏する、奥行き感がありバリエーションのある演出を行うことができる。
図7(c)に示すのは、透明フィルム25、絵柄層21、金属薄膜層22、ホログラム層23及び透明フィルム26を積層した態様である。このように、透明フィルム25、絵柄層21、金属薄膜層22、ホログラム層23及び透明フィルム26を順次積層することによって、各層を構成する上記した効果を奏するのみならず、金属薄膜層22及びホログラム層23において異なる態様の光を用いて演出を行うことができるのみならず、奥行き感を持たせてよりバリエーションのある演出を行い、遊技者の興趣を向上させることができる遊技機用化粧板1を提供することができる。
図7(d)に示すのは、透明フィルム25、絵柄層21、白色層24及び透明フィルム26を積層した態様である。このように、透明フィルム25、絵柄層21、白色層24及び透明フィルム26を順次積層することによって、各層における上記した効果を奏するのみならず、白色層24が積層されていることによって絵柄層21において遮光する箇所を確実に遮光することができ、光を用いた演出及び絵柄を用いた演出に対してメリハリのある演出を行うことができる。
図7(e)に示すのは、透明フィルム25、絵柄層21、白色層24、金属薄膜層22、ホログラム層23及び透明フィルム26を積層した態様である。このように、透明フィルム25、絵柄層21、白色層24、金属薄膜層22、ホログラム層23及び透明フィルム26を順次積層することによって、各層における上記した効果を奏するのみならず、これらの各層の効果を複合的に作用した効果を奏する遊技機用化粧板1を提供することができる。特にこの態様では、金属薄膜層22及びホログラム層23によって光が異なる態様でキラキラと光るような演出を行うことができるのみならず、白色層24を積層することで、絵柄層21において、光を透過する部分と確実に遮光する部分とを形成することができ、メリハリを持たせることもできる。したがって、この態様の第2絵柄形成層5によれば、光を用いた演出の態様をより多く持たせることができ、遊技者の興趣をより向上させる演出を行うこともできる。
このように、上記した第2絵柄形成層5によれば、遊技機用化粧板1において、光を用いた多様な演出を行うことができる。なお、図7を用いて説明した態様は、第2絵柄形成層5の積層の態様の例を示したに過ぎず、上記した例に限定されるものではない。また、図7を用いて説明した例においては、透明フィルム26を積層させた例を用いて説明したが、透明フィルム26に代えて光拡散フィルム又はハードコート層を積層させてもよい。この場合には、凹部及び凸部の形成された凹凸面が第2絵柄形成層5の裏面を向くように積層させると、第2絵柄形成層5に入射する光を拡散させることができるので、より好ましい。また、図7を用いて説明した例においては、透明フィルム25を積層させた例を用いて説明したが、透明フィルム25を用いず、直接絵柄層21を接着剤等や印刷などの方法により積層させてもよい。
このように、本発明に係る遊技機用化粧板1は、第1絵柄形成層4及び/又は第2絵柄形成層5を樹脂製基板2に直接積層させることにより、遊技機用化粧板1を遊技機に取付固定した場合に、遊技機用化粧板1よりも裏側に設置されている光源部材から照射される光を用いて、多様な演出を行うことができる。また、このように構成することによって、遊技者に対してより遊技の興趣を向上させることのできる遊技機用化粧板1を提供することができる。
なお、本実施の形態では、図1において遊技機用化粧板1の構成について説明し、その後に第1絵柄形成層4の構成及び第2絵柄形成層5の構成を説明したが、これら第1絵柄形成層4や第2絵柄形成層5は、例えば上記した態様のものを任意に選択して用いてよい。また、図1(c)に示すように、樹脂製基板2に対して第1絵柄形成層4及び第2絵柄形成層5を積層した場合には、これら第1絵柄形成層4と第2絵柄形成層5は、全面的に重なるように積層してもよいし、第1絵柄形成層4と第2絵柄形成層5とが部分的に重なったり、第1絵柄形成層4のみが存在したり、第2絵柄形成層5のみが存在する箇所があるように形成してもよい。また、これ以外の態様に形成してもよい。
1 遊技機用化粧板
2 樹脂製基板
3 絵柄形成層
4 第1絵柄形成層
5 第2絵柄形成層
6,21 絵柄層
7,22 金属薄膜層
8,23 ホログラム層
9,24 白色層
10,25,26 透明フィルム
11 光拡散フィルム

Claims (5)

  1. 樹脂製基板の表面又は裏面の少なくともいずれか一方に、絵柄層、金属薄膜層又はホログラム層の少なくともいずれかを有する絵柄形成層を直接積層したことを特徴とする遊技機用化粧板。
  2. 絵柄形成層は、複数の層を積層させて構成されており、前記複数の層は、絵柄層、金属薄膜層又はホログラム層の少なくともいずれかを順次積層させてなる請求項1記載の遊技機用化粧板。
  3. 絵柄形成層は、少なくとも金属薄膜層及びホログラム層が積層されており、前記金属薄膜層は、樹脂製基板に対して前記ホログラム層よりも離れた位置に積層されている請求項1又は2記載の遊技機用化粧板。
  4. 絵柄形成層は、樹脂製基板から最も離れた位置に、透明フィルムが積層されている請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機用化粧板。
  5. 絵柄形成層は、樹脂製基板の表面に積層されており、前記樹脂製基板から最も離れた位置に光拡散フィルムが積層されている請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機用化粧板。
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