JP2000324823A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2000324823A
JP2000324823A JP11131393A JP13139399A JP2000324823A JP 2000324823 A JP2000324823 A JP 2000324823A JP 11131393 A JP11131393 A JP 11131393A JP 13139399 A JP13139399 A JP 13139399A JP 2000324823 A JP2000324823 A JP 2000324823A
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capacitor
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Masato Sasaki
正人 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RCC方式のスイッチング電源装置51にお
いて、電力変換効率の向上のために、軽負荷時における
スイッチング周波数を低下するにあたって、主スイッチ
ング素子Qをoff駆動する制御トランジスタTR12
を、充電電圧が所定電圧となることによって起動させる
コンデンサC14に対して、主スイッチング素子Qのo
ff時に流入した逆極性の充電電荷が動作休止期間に放
電する放電分を補償し、過電流制限値を重負荷時とほぼ
等しくする。 【解決手段】 過電流保護用の抵抗を分割抵抗R51,
R52で構成し、その接続点P51をZD1からTR5
1を介してバイパスする。これによって、軽負荷時に
は、on時の制御巻線N12からの正極性の充電電流が
減少して前記所定電圧への充電時間が長くなり、主スイ
ッチング素子Qの過電流制限値を重負荷時とほぼ等しく
し、制御回路59は充分にスイッチング周波数を低下さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるAC−D
Cコンバータや、DC−DCコンバータなどとして好適
に実施されるスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型小型電子機器などに用いられ、商
用交流を整流・平滑化して得られた直流電流またはバッ
テリーからの直流電流を、たとえば数百kHz程度の高
周波でスイッチングし、小型の変圧器で所望とする電圧
に高効率に変換するようにしたスイッチング電源装置が
広く用いられている。
【0003】このようなスイッチング電源装置の代表的
な構成として、2次側出力電圧を電圧検出回路で検出
し、その検出結果に対応して制御回路が主スイッチング
素子のスイッチングパルス幅を制御し、所望とする2次
側出力電圧を得るようにしたパルス幅変調(PWM)方
式のスイッチング電源装置が広く用いられている。
【0004】また、スイッチング電源装置の他の代表的
な構成として、主スイッチング素子のon期間中に変圧
器内に蓄積された励磁エネルギを、off期間に2次側
回路へ出力し、その出力終了後に変圧器の制御巻線に発
生するリンギングパルスを直流カットコンデンサを介し
て前記主スイッチング素子の制御端子に帰還することに
よって、再び該主スイッチング素子をon起動するよう
にしたリンギングチョークコンバータ(RCC)方式の
スイッチング電源装置も広く用いられている。
【0005】前記RCC方式のスイッチング電源装置
は、負荷が重くなる程、自動的に前記off期間および
on期間が長く、すなわちスイッチング周波数が低下し
て、2次側出力電圧を所定の定電圧に維持するので、P
WM方式のスイッチング電源装置のような複雑な制御回
路が不要であり、かつ該制御回路を動作させるととも
に、パルス幅の基準となる電圧を発生するための電源回
路も不要であり、低コストな電源装置に好適である。
【0006】一方、スイッチング電源装置において、損
失の大部分は、主スイッチング素子のドレイン−ソース
間の寄生容量に蓄積された電荷の引抜きに要する消費電
力や変圧器の鉄損などであり、これらは一般に、スイッ
チング周波数が高くなる程、大きくなる。したがって、
上述のRCC方式のスイッチング電源装置では、軽負荷
となる程、スイッチング周波数が高くなるので、変換し
た電力に対する損失の占める割合が増大し、電力変換効
率が低下するという問題がある。
【0007】そこで、そのような不具合を解決するため
の他の従来技術として、たとえば特開平9−47023
号公報および実用新案登録第3039391号公報が挙
げられる。前記実用新案登録第3039391号公報で
示す従来技術では、軽負荷時には、制御トランジスタと
並列に、リンギングパルスを鈍らせるための遅延用コン
デンサを介在するように構成している。
【0008】したがって、当該公報の第0025段落の
第7行目〜第8行目に記載されているとおり、リンギン
グが発生している期間だけしかスイッチング周期を延ば
すことができず、軽負荷時のスイッチング周波数を重負
荷時のスイッチング周波数に比べて、大幅に低下させる
ことができないという問題がある。
【0009】図6は、軽負荷時のスイッチング周波数を
重負荷時のスイッチング周波数に比べて、大幅に低下さ
せることができる前記特開平9−47023号公報で示
す従来技術のスイッチング電源装置1を簡略化して示す
ブロック図である。図示しない主電源回路によって商用
交流を整流して得られた直流電流が、入力端子p1,p
2間に入力される。この直流電流は、平滑コンデンサc
11によって平滑化され、この平滑コンデンサc11か
らは、ハイレベル側の主電源ライン2とローレベル側の
主電源ライン3との間に、主電源電圧が出力される。
【0010】前記主電源ライン2,3間には、変圧器n
の1次主巻線n11と、主スイッチング素子qとの直列
回路が接続されている。前記主スイッチング素子qは、
たとえばバイポーラトランジスタや電界効果型トランジ
スタなどで実現され、この図6の例では、電界効果型ト
ランジスタで示している。前記主電源ライン2,3間に
はまた、起動抵抗r3を介して制御回路9が接続されて
いる。
【0011】電源投入、すなわち入力端子p1,p2間
に電源電圧が印加されると、平滑コンデンサc11の出
力電圧、すなわち主電源電圧が上昇してゆき、前記起動
抵抗r3から制御回路9内での分圧値が、主スイッチン
グ素子qの閾値電圧、たとえば3V以上となると、該主
スイッチング素子qがonし、1次主巻線n11に、図
6において上向き方向の電圧が印加されて、励磁エネル
ギが蓄積される。後述するようにして、該主スイッチン
グ素子qがoffすると、蓄積されていた励磁エネルギ
によって1次主巻線n11に下向き方向の逆起電力が発
生し、これによって2次主巻線n21に上向き方向の電
圧が誘起される。
【0012】前記2次主巻線n21に誘起された直流電
流は、ダイオードd12を介して平滑コンデンサc13
に与えられ、該平滑コンデンサc13で平滑化された
後、出力電源ライン6,7を介して出力端子p3,p4
から、図示しない負荷回路へ出力される。前記出力電源
ライン6,7間には、電圧検出回路8が介在されてい
る。この電圧検出回路8は、分圧抵抗やフォトカプラp
c1などを備えて構成されており、前記フォトカプラp
c1の発光ダイオードd13が前記出力電圧に対応した
輝度で点灯駆動され、前記出力電圧の値が1次側へフィ
ードバックされる。
【0013】制御巻線n12には、主スイッチング素子
qのon時に、1次主巻線n11と同一の上向き方向に
電圧が誘起され、その誘起電流は直流カット用のコンデ
ンサc1、バイアス抵抗r2および制御回路9を介して
該主スイッチング素子qのゲートに与えられ、これによ
って該主スイッチング素子qのゲート電位は更に引上げ
られ、該主スイッチング素子qはon状態に維持され
る。
【0014】また、前記主スイッチング素子qのon時
に制御巻線n12に誘起された電流は、前記制御回路9
の前記フォトカプラpc1のフォトトランジスタtr1
1を介して、コンデンサc14の一方の端子に与えら
れ、このコンデンサc14の他方の端子は前記ローレベ
ルの主電源ライン3に接続されている。したがって、該
コンデンサc14は、図6図示の正極性で充電され、2
次側出力電圧が高くなる程、充電電流が大きくなり、該
コンデンサc14の端子間電圧は、速く上昇する。前記
コンデンサc14の充電電圧は、前記制御回路9を介し
て、主スイッチング素子qのゲート−ソース間に介在さ
れる制御トランジスタtr12のベースに与えられてお
り、該充電電圧が制御トランジスタtr12の閾値電
圧、たとえば0.6V以上となると、該制御トランジス
タtr12が導通し、これによって主スイッチング素子
qのゲート電位が急速に低下し、該主スイッチング素子
qはoff駆動される。
【0015】したがって、2次側出力電圧が高くなる
程、すなわち軽負荷である程、コンデンサc14の出力
電圧が速く上昇し、主スイッチング素子qが速くoff
駆動される。前記コンデンサc14にはまた、制御巻線
n12で誘起された電流が抵抗r12を介して与えられ
ている。これらの抵抗r12およびコンデンサc14の
直列回路は、制御巻線n12と並列に接続され、過電流
保護回路を構成している。この過電流保護回路によっ
て、出力端子p3,p4間の短絡などで2次側の平滑コ
ンデンサc13の出力電圧が低くても、主スイッチング
素子qのon期間が所定期間に制限され、該主スイッチ
ング素子qの保護が図られている。
【0016】また、前記制御巻線n12には、該制御巻
線n12および前記2次主巻線n21の巻数を参照符と
同一で示し、2次側出力電圧をvoとすると、主スイッ
チング素子qがoffすると、図6の下向き方向に、
(n12/n21)voの電圧が誘起され、その誘起さ
れた電流が抵抗r12を介して流れることによって、コ
ンデンサc14の電荷は引抜かれて、該コンデンサc1
4は図6図示とは逆極性に充電され、主スイッチング素
子qの次のon動作のためのリセット動作が行われる。
【0017】この主スイッチング素子qのoff後、1
次主巻線n11に蓄積されていた励磁エネルギの2次側
への出力が終了すると、主に制御巻線n12が有する寄
生容量c15と該制御巻線n12との間でリンギングが
発生し、前記寄生容量c15に電圧(n12/n21)
voで蓄積されていた静電エネルギが放出され、振動の
1/4周期後には制御巻線n12の励磁エネルギに変換
され、その後、再び寄生容量c15を充電するために、
該制御巻線n12に電圧(n12/n21)voの上向
きの起電圧が発生する。リンギングパルスである該起電
圧は、前記主スイッチング素子qの閾値電圧以上となる
ように設定されており、該起電圧によって主スイッチン
グ素子qが再びonされる。こうして、自動的に、負荷
に対応したスイッチング周波数で、継続して主スイッチ
ング素子qがon/off駆動され、所望とする2次側
出力電圧を出力するように構成されている。
【0018】以上のような通常のRCC方式のスイッチ
ング電源装置の構成に、このスイッチング電源装置1に
は、該スイッチング電源装置1が搭載される機器が待機
状態となった軽負荷時において、スイッチング周波数を
低下するために、以下のような構成が設けられている。
前記機器側からは、制御端子p5に制御信号が与えられ
る。前記制御端子p5と前記ローレベル側の出力電源ラ
イン7との間には、フォトカプラpc2の発光ダイオー
ドd14と抵抗r13との直列回路が接続されている。
したがって、非待機状態である重負荷時に前記制御信号
がハイレベルとなると、発光ダイオードd14が点灯
し、重負荷状態であることが1次側へ出力される。
【0019】一方、1次側では、前記制御回路9に前記
フォトカプラpc2のフォトトランジスタtr13が設
けられており、前記重負荷時には、フォトトランジスタ
tr13がonし、該制御回路9の発振周波数抑制動作
が休止して、前記リンギングパルスが主スイッチング素
子qに与えられて、前述のような通常のRCC動作が行
われる。これに対して、前記軽負荷時には、制御端子P
5への制御信号がローレベルとなって、発光ダイオード
d14が消灯し、フォトトランジスタtr13がoff
して、発振周波数抑制動作が行われ、制御トランジスタ
tr12がonしたままとなってリンギングパルスがバ
イパスされ、所定時間後に制御トランジスタtr12が
offして、前記起動抵抗r3から制御回路9内での分
圧値によって主スイッチング素子qがonする。
【0020】このようにして、軽負荷時の発振周波数が
低下され、前記主スイッチング素子qのドレイン−ソー
ス間の寄生容量に蓄積された電荷の引抜きに要する消費
電力や変圧器nの鉄損などを削減し、電力変換効率の改
善が図られている。
【0021】なお、前記特開平9−47023号公報の
構成では、前記抵抗r12部分は、抵抗とツェナダイオ
ードとの直列回路と、その直列回路に並列に設けられる
抵抗とによって構成されており、主電源電圧、すなわち
平滑コンデンサc11の出力電圧が高くなる程、ツェナ
ダイオードを流れる電流が増加し、該出力電圧の変化を
補償している。したがって、本件明細書では、説明の簡
略化のために、主電源電圧を一定とし、このような構成
を抵抗r12で置換えている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
るスイッチング電源装置1において、主スイッチング素
子qのon期間は、コンデンサc14の図6図示とは逆
極性の充電電荷を放電させ、再び図6図示の極性で前記
0.6Vまで充電される時間によって決定される。
【0023】ところが、前記充電時間は、重負荷時に
は、主スイッチング素子qがonしてから、前記逆極性
の充電電荷を引抜き、正極性に充電するまでの比較的長
い時間である。
【0024】これに対して、軽負荷時には、リンギング
パルスをバイパスしている制御トランジスタtr12が
offした後、起動抵抗r3から制御回路9内での分圧
値が上昇し、主スイッチング素子qが再びon駆動され
るまでの時間が長く、すなわち発振周波数を低下させる
ために動作休止期間を設けており、その動作休止期間に
前記コンデンサc14内の逆極性の充電電荷が、抵抗r
12および制御巻線n12によって消費されてしまって
おり、前記充電時間は重負荷時に比べて短くなってしま
う。
【0025】したがって、軽負荷時には、重負荷時に比
べて、過電流保護回路の電流制限値が小さくなってしま
い、変圧器n内に蓄積されるエネルギが少なくなり、2
次側に必要な電力量を供給するために、スイッチング周
波数を充分に引下げることができないという問題があ
る。
【0026】この点、各構成部品に電流定格の高いもの
を使用し、軽負荷および重負荷の2つの動作モードでの
電流制限値を全体的に引上げることによって、初期の目
的通りにスイッチング周波数を低下させることは可能で
あるけれども、コスト面で望ましくはない。
【0027】本発明の目的は、各構成部品にむやみに高
い定格を使用することのない経済的な構成で、軽負荷時
にスイッチング周波数を充分に低下させることができる
スイッチング電源装置を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るスイッ
チング電源装置は、主スイッチング素子のon期間中に
変圧器内に励磁エネルギを蓄積するとともに、変圧器の
制御巻線に誘起される電圧から定抵抗で得た電流および
2次側からのフィードバック電流によって第1のコンデ
ンサを充電し、その充電電圧が所定電圧となると第1の
制御スイッチング素子が前記主スイッチング素子の制御
端子をoff駆動し、そのoff期間に、前記変圧器内
に蓄積されていた励磁エネルギを2次側の出力回路に出
力し、出力終了後に変圧器の制御巻線に発生するリンギ
ングパルスを直流カット用の第2のコンデンサを介して
前記主スイッチング素子の制御端子に帰還し、該主スイ
ッチング素子を再びon駆動するようにしたリンギング
チョークコンバータ方式のスイッチング電源装置におい
て、前記定抵抗を2つの分割抵抗で形成し、軽負荷時に
重負荷時よりも前記主スイッチング素子のスイッチング
周波数を低下させるスイッチング周波数切換え手段と、
前記分割抵抗および第1のコンデンサの直列回路から成
り、前記制御巻線に並列に接続されて構成される過電流
保護回路に対して、前記軽負荷時のスイッチング周波数
の低下に起因した前記第1のコンデンサの充電電荷の減
少分を、前記分割抵抗間の接続点をツェナ電圧まで低下
させて、第1のコンデンサへの充電電流を減少させるこ
とで補償する電荷補償手段とを含むことを特徴とする。
【0029】上記の構成によれば、重負荷の通常のRC
C動作時には、主スイッチング素子のoff時に制御巻
線に発生した逆起電力によって、第1のコンデンサが逆
極性に充電されるのに対して、軽負荷時には、スイッチ
ング周波数切換え手段によるスイッチング周波数の低下
によって、主スイッチング素子が一旦on/offされ
てから再びonされるまでの動作休止期間に、前記第1
のコンデンサの逆極性の充電電荷が減少してしまうの
で、その減少分の電荷を電荷補償手段によって補償す
る。
【0030】その補償の手法は、前記定抵抗を2つの分
割抵抗で構成して、ツェナダイオードと、たとえばトラ
ンジスタとなどで構成される電荷補償手段が、分割抵抗
間の接続点をツェナ電圧まで低下させ、制御巻線から第
1のコンデンサに供給される正方向の充電電流を小さく
することによって行う。
【0031】したがって、主スイッチング素子のonに
よって制御巻線に誘起される正極性の電圧で前記第1の
コンデンサが充電され、第1の制御スイッチング素子を
on駆動することができる正極性の前記所定電圧となる
までの時間は、軽負荷時においても重負荷時とほぼ等し
くなる。前記時間は、主スイッチング素子のon時間と
なり、三角波状などの該主スイッチング素子のon時間
の増加に伴って増加する該主スイッチング素子を流れる
電流に対応している。したがって、主スイッチング素子
の過電流制限値を軽負荷時と重負荷時とでほぼ等しくす
ることができ、各構成部品の能力を軽負荷時においても
定格値付近まで発揮させることができる。これによっ
て、各構成部品の定格値をむやみに大きくすることな
く、軽負荷時のスイッチング周波数を充分に低くするこ
とができる。
【0032】また、電源投入時、電源遮断時および入力
電圧低下時などでは、前記制御巻線に誘起される正極性
の電圧が低いので、前記ツェナダイオードはonせず、
上記のような第1のコンデンサへの充電電流のバイパス
は生じない。これによって、前記電源投入や入力電圧低
下から第1の制御スイッチング素子をon駆動すること
ができるようになるまでの時間が不所望に長くなってし
まうことはなく、大電流が1次主巻線を流れることによ
る変圧器の飽和や雑音の発生を防止することができる。
【0033】また、第2の発明に係るスイッチング電源
装置では、前記電荷補償手段は、ツェナダイオードと直
列に、さらに第3のコンデンサを備えることを特徴とす
る。
【0034】上記の構成によれば、前記電源投入時や入
力電圧低下時にも第3のコンデンサによって前記ツェナ
ダイオードをonさせることができ、前記変圧器の飽和
を防止しつつ、第1のコンデンサの充電電流を減少させ
ることができる。
【0035】さらにまた、第3の発明に係るスイッチン
グ電源装置は、主スイッチング素子のon期間中に変圧
器内に励磁エネルギを蓄積するとともに、変圧器の制御
巻線に誘起される電圧から定抵抗で得た電流および2次
側からのフィードバック電流によって第1のコンデンサ
を充電し、その充電電圧が所定電圧となると第1の制御
スイッチング素子が前記主スイッチング素子の制御端子
をoff駆動し、そのoff期間に、前記変圧器内に蓄
積されていた励磁エネルギを2次側の出力回路に出力
し、出力終了後に変圧器の制御巻線に発生するリンギン
グパルスを直流カット用の第2のコンデンサを介して前
記主スイッチング素子の制御端子に帰還し、該主スイッ
チング素子を再びon駆動するようにしたリンギングチ
ョークコンバータ方式のスイッチング電源装置におい
て、軽負荷時に重負荷時よりも前記主スイッチング素子
のスイッチング周波数を低下させるスイッチング周波数
切換え手段と、前記定抵抗および第1のコンデンサの直
列回路から成り、前記制御巻線に並列に接続されて構成
される過電流保護回路に対して、前記軽負荷時のスイッ
チング周波数の低下に起因した前記第1のコンデンサの
充電電荷の減少分を補償する電荷補償手段であって、前
記定抵抗と第1のコンデンサとの間に介在されるツェナ
ダイオードと、前記ツェナダイオードの端子間を短絡/
開放することができる動作切換え手段とを備え、前記制
御巻線の誘起電圧を前記ツェナダイオードのツェナ電圧
分だけ低下させて充電電流を減少させることで前記充電
電荷の減少分を補償する電荷補償手段とを含むことを特
徴とする。
【0036】上記の構成によれば、第1の発明と同様
に、軽負荷時における前記第1のコンデンサの逆極性の
充電電荷の減少分を補償するにあたって、過電流保護回
路を構成する定抵抗と第1のコンデンサとの間にツェナ
ダイオードを介在し、動作切換え手段は、重負荷時には
このツェナダイオードの端子間を短絡して正極性の誘起
電圧をそのまま供給し、軽負荷時にはツェナダイオード
の端子間を開放して前記正極性の誘起電圧を該ツェナダ
イオードのツェナ電圧分だけ低下させて供給する。
【0037】したがって、前記第1の発明と同様に、主
スイッチング素子のonによって制御巻線に誘起される
正極性の電圧で前記第1のコンデンサが所定電圧に充電
されるまでの時間を、軽負荷時においても重負荷時とほ
ぼ等しくすることができ、主スイッチング素子の過電流
制限値をほぼ等しくすることができる。
【0038】また、第4の発明に係るスイッチング電源
装置は、主スイッチング素子のon期間中に変圧器内に
励磁エネルギを蓄積するとともに、変圧器の制御巻線に
誘起される電圧から定抵抗で得た電流および2次側から
のフィードバック電流によって第1のコンデンサを充電
し、その充電電圧が所定電圧となると第1の制御スイッ
チング素子が前記主スイッチング素子の制御端子をof
f駆動し、そのoff期間に、前記変圧器内に蓄積され
ていた励磁エネルギを2次側の出力回路に出力し、出力
終了後に変圧器の制御巻線に発生するリンギングパルス
を直流カット用の第2のコンデンサを介して前記主スイ
ッチング素子の制御端子に帰還し、該主スイッチング素
子を再びon駆動するようにしたリンギングチョークコ
ンバータ方式のスイッチング電源装置において、軽負荷
時に重負荷時よりも前記主スイッチング素子のスイッチ
ング周波数を低下させるスイッチング周波数切換え手段
と、前記定抵抗および第1のコンデンサの直列回路から
成り、前記制御巻線に並列に接続されて構成される過電
流保護回路に対して、前記軽負荷時のスイッチング周波
数の低下に起因した前記第1のコンデンサの充電電荷の
減少分を補償する電荷補償手段であって、前記定抵抗と
直列に介在され、前記主スイッチング素子のon期間中
に前記制御巻線から流入する電流に対して順方向となる
第1のダイオードと、前記定抵抗と第1のダイオードと
から成る第1の直列回路と並列に介在され、前記第1の
ダイオードとは逆極性の第2のダイオードと第1の抵抗
とツェナダイオードとから成る第2の直列回路と、前記
ツェナダイオードと並列に介在され、前記軽負荷時と重
負荷時とで該ツェナダイオードの端子間をそれぞれ短絡
または開放することができる動作切換え手段とを備え、
前記第2の直列回路を介して前記第1のコンデンサに流
れる主スイッチング素子のoff時における逆極性の誘
起電流を、軽負荷時には重負荷時に比べて多くなるよう
に前記動作切換え手段を切換えることで、前記充電電荷
の減少分を補償する電荷補償手段とを含むことを特徴と
する。
【0039】上記の構成によれば、第1のコンデンサに
対して、主スイッチング素子のon期間中に流入する電
流、すなわち該第1のコンデンサを正極性で充電する電
流に対して順方向となるように第1のダイオードが介在
されており、したがって主スイッチング素子のoff時
に発生する逆極性の電流に関しては、この第1のダイオ
ードは遮断動作を行う。このため、該第1のダイオード
と前記定抵抗とから成る第1の直列回路と並列に、前記
第1のダイオードとは逆極性の第2のダイオードと第1
の抵抗とツェナダイオードとから成る第2の直列回路が
設けられ、かつツェナダイオードと並列に動作切換え手
段が介在されている。前記動作切換え手段は、重負荷時
には遮断されて、前記第1のコンデンサへの逆極性の充
電電流の流入が抑制され、軽負荷時には導通されて、前
記逆極性の充電電流が多く供給される。
【0040】したがって、軽負荷時には逆極性の充電電
荷が多く蓄積されることになり、前記動作休止期間のた
めに該逆極性の充電電荷が多く放電されるようになって
も、その放電分は予め補償されており、主スイッチング
素子の過電流制限値を重負荷時とほぼ等しくすることが
できる。
【0041】さらにまた、第5の発明に係るスイッチン
グ電源装置では、前記スイッチング周波数切換え手段
は、前記第1の制御スイッチング素子と第2のコンデン
サとの間に直列に介在される第2の抵抗と、前記第2の
抵抗と第2のコンデンサとの接続点と、制御巻線との間
に介在され、第3の抵抗および第2の制御スイッチング
素子から成る直列回路とを備え、前記第2の制御スイッ
チング素子は軽負荷時にon駆動され、該軽負荷時にお
ける主スイッチング素子のon期間に、前記制御巻線に
誘起される電圧によって前記第2のコンデンサに電荷を
蓄積しておき、前記リンギングパルス発生時に該第2の
コンデンサの充電電荷によって逆バイアスを発生し、前
記主スイッチング素子のon駆動を阻止することを特徴
とする。
【0042】上記の構成によれば、重負荷時には第2の
制御スイッチング素子はoffしており、直列回路の影
響が生じることなく、リンギングパルスが第2のコンデ
ンサおよび第2の抵抗を介して主スイッチング素子の制
御端子に与えられ、該主スイッチング素子がon駆動さ
れて、継続してスイッチング動作が行われる。
【0043】これに対して軽負荷時には、前記直列回路
の第2の制御スイッチング素子がon駆動されており、
第2のコンデンサには、制御巻線に誘起される電流がよ
り多く流れることになり、電荷が蓄積されてゆく。この
とき、制御巻線から第2の抵抗を介して流れる電流によ
って、主スイッチング素子の制御端子の電位は維持する
ことができる。主スイッチング素子がoffして励磁エ
ネルギの放出が終了し、リンギングパルスが発生する
と、そのリンギングパルスは第2のコンデンサの充電電
圧だけ逆バイアスされて、第2の抵抗を介して主スイッ
チング素子の制御端子に与えられることになり、該リン
ギングパルスによる主スイッチング素子のon駆動が阻
止される。
【0044】したがって、軽負荷時に主スイッチング素
子が一旦スイッチング動作を行うと、次のスイッチング
動作は電源投入時と同様に行われることになる。すなわ
ち、主電源電圧の抵抗分割などによって得られる起動電
圧によって、該主スイッチング素子の制御端子の電位が
緩やかに上昇してゆき、該主スイッチング素子がonす
る閾値電圧となると、該主スイッチング素子がonす
る。
【0045】このようにして、軽負荷時には、重負荷時
のようなリンギングパルスによる主スイッチング素子の
再起動を停止し、電源投入時と同様にして緩やかに再起
動を行うようにし、軽負荷時におけるスイッチング周波
数を低下することができる。これによって、主スイッチ
ング素子のドレイン−ソース間の浮遊容量に蓄積された
電荷の引抜きに要する電力などのスイッチング周波数に
比例して増加する損失を抑制し、軽負荷時においても高
い電力変換効率を得ることができる。
【0046】また、このような軽負荷時のスイッチング
周波数の低下を、第3の抵抗および第2の制御スイッチ
ング素子から成る直列回路と、第2の抵抗との簡易な構
成で実現することができ、低コストな構成で実現するこ
とができる。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態につい
て、図1に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0048】図1は、本発明の実施の第1の形態のRC
C方式のスイッチング電源装置51のブロック図であ
る。このスイッチング電源装置51の基本構成は、前記
図6で示す特開平9−47023号公報のスイッチング
電源装置を用いている。
【0049】図示しない主電源回路によって商用交流を
整流して得られた直流電流が、入力端子P1,P2間に
入力される。この直流電流は、平滑コンデンサC11に
よって平滑化され、この平滑コンデンサC11からは、
ハイレベル側の主電源ライン12とローレベル側の主電
源ライン13との間に、主電源電圧が出力される。
【0050】前記主電源ライン12,13間には、変圧
器Nの1次主巻線N11と、主スイッチング素子Qとの
直列回路が接続されている。前記主スイッチング素子Q
は、たとえばバイポーラトランジスタや電界効果型トラ
ンジスタなどで実現され、この図1の例では、電界効果
型トランジスタで示している。前記主電源ライン12,
13間にはまた、起動抵抗R3を介して制御回路59が
接続されている。
【0051】電源投入、すなわち入力端子P1,P2間
に電源電圧が印加されると、平滑コンデンサC11の出
力電圧、すなわち主電源電圧が上昇してゆき、前記起動
抵抗R3から制御回路59内での分圧値が、主スイッチ
ング素子Qの閾値電圧Vth、たとえば3V以上となる
と、該主スイッチング素子Qがonし、1次主巻線N1
1に、図1において上向き方向の電圧が印加されて、励
磁エネルギが蓄積される。後述するようにして、該主ス
イッチング素子Qがoffすると、蓄積されていた励磁
エネルギによって1次主巻線N11に下向き方向の逆起
電力が発生し、これによって2次主巻線N21に上向き
方向の電圧が誘起される。
【0052】前記2次主巻線N21に誘起された直流電
流は、ダイオードD12を介して平滑コンデンサC13
に与えられ、該平滑コンデンサC13で平滑化された
後、出力電源ライン16,17を介して出力端子P3,
P4から、図示しない負荷回路へ出力される。前記出力
電源ライン16,17間には、電圧検出回路18が介在
されている。この電圧検出回路18は、分圧抵抗やフォ
トカプラPC1などを備えて構成されており、前記フォ
トカプラPC1の発光ダイオードD13が前記出力電圧
に対応した輝度で点灯駆動され、前記出力電圧の値が1
次側へフィードバックされる。
【0053】制御巻線N12には、主スイッチング素子
Qのon時に、1次主巻線N11と同一の上向き方向に
電圧が誘起され、その誘起電圧は直流カット用のコンデ
ンサC1、バイアス抵抗R2および制御回路59を介し
て該主スイッチング素子Qのゲートに与えられ、これに
よって該主スイッチング素子Qのゲート電位は更に引上
げられ、該主スイッチング素子Qはon状態に維持され
る。
【0054】また、前記主スイッチング素子Qのon時
に制御巻線N12に誘起された電圧は、前記制御回路5
9の前記フォトカプラPC1のフォトトランジスタTR
11を介して、コンデンサC14の一方の端子に与えら
れ、このコンデンサC14の他方の端子は前記ローレベ
ルの主電源ライン13に接続されている。したがって、
該コンデンサC14は、図1図示の正極性で充電され、
2次側出力電圧が高くなる程、充電電流が大きくなり、
該コンデンサC14の端子間電圧は、速く上昇する。前
記コンデンサC14の充電電圧は、前記制御回路59を
介して、主スイッチング素子Qのゲート−ソース間に介
在される制御トランジスタTR12のベースに与えられ
ており、該充電電圧が制御トランジスタTR12の閾値
電圧、たとえば0.6V以上となると、該制御トランジ
スタTR12がonし、これによって主スイッチング素
子Qのゲート電位が急速に低下し、該主スイッチング素
子Qはoff駆動される。
【0055】したがって、2次側出力電圧が高くなる
程、すなわち軽負荷である程、コンデンサC14の充電
電圧が速く上昇し、主スイッチング素子Qが速くoff
駆動される。前記コンデンサC14にはまた、制御巻線
N12で誘起された電圧が、2つの分割抵抗R51,R
52を介して与えられている。これらの分割抵抗R5
1,R52およびコンデンサC14の直列回路は、制御
巻線N12と並列に接続され、過電流保護回路を構成し
ている。この過電流保護回路によって、出力端子P3,
P4間の短絡などで2次側の平滑コンデンサC13の出
力電圧が低くても、主スイッチング素子Qのon期間が
所定期間に制限され、該主スイッチング素子Qの保護が
図られている。
【0056】また、前記制御巻線N12には、該制御巻
線N12および前記2次主巻線N21の巻数を参照符と
同一で示し、2次側出力電圧をVoとすると、主スイッ
チング素子Qがoffすると、図1の下向き方向に、
(N12/N21)Voの電圧が誘起され、その誘起さ
れた電流が分割抵抗R51,R52を介して流れること
によって、コンデンサC14の電荷は引抜かれて、該コ
ンデンサC14は図1図示とは逆極性に充電され、主ス
イッチング素子Qの次のon動作のためのリセット動作
が行われる。
【0057】この主スイッチング素子Qのoff後、1
次主巻線N11に蓄積されていた励磁エネルギの2次側
への出力が終了すると、主に制御巻線N12が有する寄
生容量C15と該制御巻線N12との間でリンギングが
発生し、前記寄生容量C15に電圧(N12/N21)
Voで蓄積されていた静電エネルギが放出され、振動の
1/4周期後には制御巻線N12の励磁エネルギに変換
され、その後、再び寄生容量C15を充電するために、
該制御巻線N12に電圧(N12/N21)Voの上向
きの起電圧が発生する。リンギングパルスである該起電
圧は、主スイッチング素子Qの前記閾値電圧Vth以上
となるように設定されており、該起電圧によって主スイ
ッチング素子Qが再びonされる。こうして、自動的
に、負荷に対応したスイッチング周波数で、継続して主
スイッチング素子Qがon/off駆動され、所望とす
る2次側出力電圧を出力するように構成されている。
【0058】以上のような通常のRCC方式のスイッチ
ング電源装置の構成に、このスイッチング電源装置51
には、該スイッチング電源装置51が搭載される機器が
待機状態となった軽負荷時において、スイッチング周波
数を低下するために、以下のような構成が設けられてい
る。前記機器側からは、制御端子P5に制御信号が与え
られる。前記制御端子P5と前記ローレベル側の出力電
源ライン17との間には、フォトカプラPC2の発光ダ
イオードD14と抵抗R13との直列回路が接続されて
いる。したがって、重負荷で前記制御信号がハイレベル
となると、発光ダイオードD14が点灯し、重負荷状態
であることが1次側へ出力される。
【0059】一方、1次側では、前記制御回路59に前
記フォトカプラPC2のフォトトランジスタTR13が
設けられるとともに、前記分割抵抗R51,R52の接
続点P51をローレベル側の主電源ライン13にバイパ
スするツェナダイオードZD1および制御トランジスタ
TR51が設けられている。前記重負荷時には、フォト
トランジスタTR13がonし、該制御回路59の発振
周波数抑制動作が休止して、前記リンギングパルスが主
スイッチング素子Qに与えられて、前述のような通常の
RCC動作が行われるとともに、制御トランジスタTR
51がoffして、コンデンサC14は、比較的大きな
充電電流で図1図示の正極性に充電される。
【0060】これに対して、前記軽負荷時には、制御端
子P5への制御信号がローレベルとなって、発光ダイオ
ードD14が消灯し、フォトトランジスタTR13がo
ffして、発振周波数抑制動作が行われ、制御トランジ
スタTR12がonしたままとなってリンギングパルス
がバイパスされ、所定時間後に制御トランジスタTR1
2がoffして、前記起動抵抗R3から制御回路59内
での分圧値によって主スイッチング素子Qがonする。
【0061】また、この軽負荷時には、制御トランジス
タTR51もonして、前記分割抵抗R51,R52の
接続点P51の電位を、ツェナダイオードZD1のツェ
ナ電圧Vzd1に制限するので、コンデンサC14への
充電電流の一部が分流され、該コンデンサC14は、比
較的小さな充電電流で図1図示の正極性に充電される。
【0062】したがって、上記のようにリンギングパル
スのバイパスによって主スイッチング素子Qに動作休止
期間が発生し、コンデンサC14の充電電荷の放電が進
行して、offタイミングで、コンデンサC14に残存
しているべき図1図示とは逆極性の電荷が減少していて
も、その電荷の減少分は、on時の図1図示の正極性の
充電電流をツェナダイオードZD1および制御トランジ
スタTR51で分流してバイパスし、充電電流を抑制す
ることによって補償される。
【0063】したがって、主スイッチング素子Qのon
によって制御巻線N12に誘起される正極性の電圧でコ
ンデンサC14が充電され、制御トランジスタTR12
をon駆動することができる正極性の前記閾値電圧とな
るまでの時間は、軽負荷時においても重負荷時とほぼ等
しくなる。前記時間は、主スイッチング素子Qのon時
間となり、三角波状などの該主スイッチング素子Qのo
n時間の増加に伴って増加する該主スイッチング素子Q
を流れる電流に対応している。したがって、主スイッチ
ング素子の過電流制限値を軽負荷時と重負荷時とでほぼ
等しくすることができる。
【0064】このようにして、前記主スイッチング素子
Qのドレイン−ソース間の寄生容量に蓄積された電荷の
引抜きに要する消費電力や変圧器Nの鉄損などの削減に
よる電力変換効率の向上を実現するために、軽負荷時に
おける発振周波数を低下するにあたって、各構成部品の
能力を軽負荷時においても定格値付近まで発揮させるこ
とができ、むやみに定格値の大きい部品を使用する必要
はなく、低コストに実現することができる。
【0065】また、電源投入時、電源遮断時および入力
電圧低下時などでは、前記リンギングパルスの電圧が低
いので、ツェナダイオードZD1はonせず、上記のよ
うなコンデンサC14への充電電流のバイパスは生じな
い。これによって、前記電源投入や入力電圧低下から制
御トランジスタTR12をon駆動することができるよ
うになるまでの時間が不所望に長くなってしまうことは
なく、大電流が1次主巻線N11を流れることによる変
圧器Nの飽和や雑音の発生を防止することができる。
【0066】本発明の実施の第2の形態について、図2
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0067】図2は、本発明の実施の第2の形態のスイ
ッチング電源装置52の電気回路図である。このスイッ
チング電源装置52の基本構成は、本件出願人が、先に
特願平10−42654号で提案したものであり、また
軽負荷時におけるコンデンサC14への充電電流の抑制
のための構成は、前述のスイッチング電源装置51と同
様であり、対応する部分には同一の参照符号を付して、
その説明を省略する。
【0068】主電源ライン12,13間には、コンデン
サC2と、分圧抵抗R3〜R5と、ダイオードD4とか
ら成る起動回路14が接続されている。電源投入、すな
わち入力端子P1,P2間に電源電圧が印加されると、
平滑コンデンサC11の出力電圧、すなわち主電源電圧
が上昇してゆき、その起動回路14の分圧抵抗R4,R
5間の分圧値が、前記主スイッチング素子Qの前記閾値
電圧Vth以上となると、該主スイッチング素子Qがo
n駆動される。
【0069】主スイッチング素子Qのドレイン−ソース
間には、抵抗R11とコンデンサC12との直列回路か
ら成るスナバー回路15が並列に設けられている。この
スナバー回路15は、主スイッチング素子Qのoff時
に、1次主巻線N11と、他の巻線N12,N21との
間の漏洩インダクタンスによって発生する振動を、吸収
して除去する。
【0070】主スイッチング素子Qのon時に、制御巻
線N12に誘起された電流は、前記直流カット用のコン
デンサC1およびバイアス抵抗R2を介して、該主スイ
ッチング素子Qのゲートに与えられる。また、前記主ス
イッチング素子Qのon時に制御巻線N12に誘起され
た電流は、前記コンデンサC1およびバイアス抵抗R2
から、前記フォトカプラPC1のフォトトランジスタT
R11を介して、コンデンサC14の一方の端子に与え
られる。このコンデンサC14の充電電圧は、主スイッ
チング素子Qのゲート−ソース間に介在される制御トラ
ンジスタTR12のベースに与えられている。
【0071】前記コンデンサC1とバイアス抵抗R2と
の接続点P6と、ローレベル側の主電源ライン13との
間には、逆流防止用のダイオードD11と、ツェナダイ
オードZD2と、抵抗R1と、制御トランジスタTR1
との直列回路が接続されている。前記制御トランジスタ
TR51の機能を併せ持つ制御トランジスタTR1と抵
抗R1との接続点P52は、前記ツェナダイオードZD
1を介して、前記分割抵抗R51,R52の接続点P5
1に接続されている。
【0072】制御トランジスタTR1のベースには、後
述するように2次側出力電流値に対応した電圧となって
いる副電源回路19からの電源電圧が、抵抗R14を介
して与えられる。この制御トランジスタTR1のベース
とローレベル側の主電源ライン13との間には、トラン
ジスタTR15が介在されており、このトランジスタT
R15のベースには、前記副電源回路19からの電源電
圧が、抵抗R17およびツェナダイオードZD3を介し
て与えられる。
【0073】すなわち、制御トランジスタTR1のベー
スは、前記フォトカプラPC2のフォトトランジスタT
R13に代えて、トランジスタTR15によって駆動さ
れることになり、2次側負荷が重くなって前記副電源回
路19からの電源電圧が高くなり、ツェナダイオードZ
D3のツェナ電圧Vzd3以上となると、トランジスタ
TR15のベースに電流が流れ、該トランジスタTR1
5がonする。これによって、制御トランジスタTR1
のベースはローレベルとなり、該制御トランジスタTR
1はoffとなって、重負荷の動作モードで動作を行
う。
【0074】これに対して、2次側負荷が軽くなって前
記充電電圧がツェナ電圧Vzd2より低くなると、トラ
ンジスタTR15のベース電流が零となって、該トラン
ジスタTR15がoffし、これによって制御トランジ
スタTR1のベースが前記抵抗R14によってバイアス
されて、該制御トランジスタTR1がonし、軽負荷の
動作モードでの動作を行うことができる。
【0075】このようにして、1次側のみで負荷の軽重
を判定し、自動的に制御トランジスタTR1を制御する
ことができるので、前記制御端子P5などの搭載機器の
動作モードを検出するための特別な構成を設ける必要が
なくなり、低コスト化を図ることができる。
【0076】一方、前記副電源回路19は、平滑コンデ
ンサC16と、2つのダイオードD2,D3と、チョー
クコイルLとを備えて構成されている。ダイオードD2
は、主スイッチング素子Qがonしている期間に、制御
巻線N12の一方の端子から誘起電流を取出し、チョー
クコイルLを介して平滑コンデンサC16を充電する。
フライホイールダイオードD3は、チョークコイルLと
ダイオードD2との接続点P10を、前記制御巻線N1
2の他方の端子に接続している。したがって、主スイッ
チング素子Qがoffし、制御巻線N12の誘起電圧の
極性方向が反転すると、ダイオードD2がoffし、チ
ョークコイルL内の励磁電流は、フライホイールダイオ
ードD3を介して平滑コンデンサC16を充電する。チ
ョークコイルLのインダクタンスは、重負荷時における
次回の主スイッチング素子のon時までに、前記励磁電
流が零となるように選ばれている。
【0077】このようにして、平滑コンデンサC16
は、前述のように2次側出力電流値に対応した電圧に充
電され、該平滑コンデンサC16の出力電圧に基づい
て、制御トランジスタTR1のon/off駆動が可能
になる。
【0078】上述のように構成されるスイッチング電源
装置52において、前記重負荷時には、トランジスタT
R15がonし、制御トランジスタTR1がoffし
て、前記逆流防止用のダイオードD11と、ツェナダイ
オードZD2と、抵抗R1と、該制御トランジスタTR
1との直列回路による影響が生じることなく、前述のよ
うな通常のRCC動作が行われる。
【0079】これに対して、前記軽負荷時には、トラン
ジスタTR15がoffして、制御トランジスタTR1
がonし、前記直列回路が前記接続点P6と主電源ライ
ン13との間に接続されることになる。前記バイアス抵
抗R2の抵抗値は、たとえば680Ωに選ばれ、これに
対して抵抗R1の抵抗値は、たとえば150Ωに選ばれ
る。したがって、主スイッチング素子Qのon時に、該
主スイッチング素子Qのon状態を維持したまま、多く
の電流が直列回路を流れ、これによってコンデンサC1
には、制御巻線N12側を+として、電荷が蓄積されて
ゆく。
【0080】したがって、軽負荷時に前記リンギングパ
ルスが発生しても、該リンギングパルスは、コンデンサ
C1の端子間電圧だけ逆バイアスされて主スイッチング
素子Qに与えられることになり、該主スイッチング素子
Qのon起動が阻止される。これによって、前述の従来
技術のスイッチング電源装置1に対して、このスイッチ
ング電源装置52では、後述する理由から必須の構成要
素ではないツェナダイオードZD2および逆流防止用の
ダイオードD11を除き、実質的に、抵抗R1と制御ト
ランジスタTR1との簡単な構成を追加するだけで、重
負荷時には、たとえば80kHz程度のスイッチング周
波数が、軽負荷時には、前記スイッチング電源装置1で
は400〜500kHzにまで上昇していたのに対し
て、数kHz程度まで低下させることができ、軽負荷時
の電力変換効率を大幅に高めることができる。また、前
述のスイッチング電源装置51では、制御回路59内の
構成が比較的複雑であるのに対して、このスイッチング
電源装置52は、前述のように、実質的に、抵抗R1と
制御トランジスタTR1とが追加されているだけであ
り、しかも制御トランジスタTR1は前記制御トランジ
スタTR51の機能を併せ持っており、極めて簡単な構
成で実現されている。
【0081】前記副電源回路19からの電源電圧はま
た、逆流防止用のダイオードD1を介して、前記起動回
路14の分圧抵抗R3,R4の接続点P7に出力され
る。これに対応して、起動回路14内には、前記コンデ
ンサC2が設けられている。
【0082】したがって、前記コンデンサC2の端子間
電圧がほぼ零である電源投入時には、たとえば数百Vに
及ぶ主電源電圧の分圧抵抗R3〜R5による分圧電圧
が、主スイッチング素子Qのゲートに与えられることに
なる。
【0083】これに対して、電源投入から予め定める時
間だけ経過すると、平滑コンデンサC16は所定の電源
電圧、たとえば十V程度まで充電され、またコンデンサ
C2は前記主電源電圧と副電源回路19の出力電圧との
差にほぼ対応した電圧に充電される。したがって、前述
のように、軽負荷状態となってリンギングパルスによる
主スイッチング素子Qのon起動が行われず、起動回路
14から前記on起動のための電圧を出力するようにな
っても、分圧抵抗R3〜R5への主電源側からの電流の
流入を阻止することができ、主スイッチング素子Qを比
較的低電圧の副電源回路19の出力電圧の分圧電圧で駆
動することができる。これによって、分圧抵抗R3〜R
5による電力消費も削減することができ、一層、高効率
化を図ることができる。
【0084】なお、前記コンデンサC2と、分圧抵抗R
3との接続点P8と、ローレベル側の主電源ライン13
との間には、分圧抵抗R3〜R5と並列に、かつ逆バイ
アス方向となるように、放電用のダイオードD4が設け
られている。したがって、主電源電圧が低下すると、平
滑コンデンサC11−主電源ライン13−分圧抵抗R5
〜R3−コンデンサC2−主電源ライン12−平滑コン
デンサC11の経路とともに、平滑コンデンサC11−
主電源ライン13−ダイオードD4−コンデンサC2−
主電源ライン12−平滑コンデンサC11の経路で、コ
ンデンサC2の放電経路が形成される。これによって、
電源遮断から再投入までの時間が短くても、コンデンサ
C2を確実に放電させ、接続点P8の電位を主電源電圧
にほぼ等しく上昇させることができ、主スイッチング素
子Qを確実に起動させることができる。
【0085】ここで、前記分圧抵抗R3〜R5の抵抗値
は、以下のようにして決定することができる。入力端子
P1,P2への入力電圧をVinとし、平滑コンデンサ
C16、すなわち副電源回路19の出力電圧をVsと
し、分圧抵抗R3〜R5の抵抗値をそれぞれ参照符と同
一で示すとき、 電源投入による動作開始時 Vin×[R5/(R3+R4+R5)]>Vth …(1) 軽負荷状態における定常運転時 Vs×[R5/(R4+R5)]>Vth …(2) また、前記ツェナダイオードZD2は、軽負荷時に制御
トランジスタTR1がonすると、上記式1,式2にお
いて、分圧抵抗R5の抵抗値が、バイアス抵抗R2と抵
抗R1との直列回路と、該分圧抵抗R5との並列回路の
値となってしまい、これらの式1,式2を満足すること
ができなくなってしまうことを防止するために設けられ
る補償用のツェナダイオードである。したがって、ツェ
ナ電圧Vzd2は、前記閾値電圧Vth以上で、主スイ
ッチング素子Qのon時における制御巻線N12の誘起
電圧以下に選ばれる。しかしながら、設計仕様により、
軽負荷時においても上記式1,式2を満足することがで
きる場合には、該ツェナダイオードZD2を削除、すな
わちダイオードD11と抵抗R1との間を短絡するよう
にしてもよい。
【0086】さらにまた、逆流防止用のダイオードD1
1は、軽負荷時における主スイッチング素子Qのoff
期間に、制御トランジスタTR1−抵抗R1−ツェナダ
イオードZD2の経路で接続点P6に電流が流れ、主ス
イッチング素子Qのゲートへの負バイアスが解放される
ことを阻止するために設けられている。
【0087】したがって、たとえば該制御トランジスタ
TR1へのベース電流の供給を主スイッチング素子Qの
on期間以外には停止し、さらに残余のoff期間には
ベース電流を引抜く操作を行う等の工夫をベース電流供
給回路に行うことで、前記off期間に前記経路での電
流が流れることを確実に阻止することができる場合に
は、前記逆流防止用のダイオードD11を省略すること
ができる。
【0088】本発明の実施の第3の形態について、図3
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0089】図3は、本発明の実施の第3の形態のスイ
ッチング電源装置61のブロック図である。このスイッ
チング電源装置61は、前述のスイッチング電源装置5
1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。このスイッチング電源装置6
1では、前記分割抵抗R51,R52に代えて、これら
の分割抵抗R51,R52の合成抵抗値に等しい抵抗R
12が用いられるとともに、該抵抗R12と直列にツェ
ナダイオードZD1が介在されている。前記制御トラン
ジスタTR51は、前記ツェナダイオードZD1と並列
に設けられている。
【0090】したがって、制御回路59によって前記ト
ランジスタTR51は、重負荷時にはonされてツェナ
ダイオードZD1の端子間が短絡され、これによって制
御巻線N12での誘起電流が、比較的小さい抵抗値でコ
ンデンサC14を充電することになり、これに対して軽
負荷時にはoffされてツェナダイオードZD1の端子
間が開放され、コンデンサC14は制御巻線N12での
誘起電圧から前記ツェナ電圧Vzd1を減算した比較的
低い電圧、したがって少ない電流で充電される。
【0091】このようにしてもまた、軽負荷時に、主ス
イッチング素子Qの動作休止期間によるコンデンサC1
4の逆極性の充電電荷の放電分を補償して、主スイッチ
ング素子Qの過電流制限値を軽負荷時と重負荷時とでほ
ぼ等しくすることができる。
【0092】なお、ツェナダイオードZD1および制御
トランジスタTR51と、抵抗R12とは、相互に入換
えられてもよいことは言うまでもない。また、軽負荷の
電源投入時には、制御巻線N12での誘起電圧が小さ
く、ツェナダイオードZD1がonせず、コンデンサC
14はフォトカプラPC1を介する2次側フィードバッ
ク電流のみで充電されるので、コンデンサC14の容量
は、このような状況で変圧器Nが飽和しないように選ば
れる。主スイッチング素子Qが一旦on/offする
と、前記制御巻線N12の誘起電圧が所定値になり、ツ
ェナダイオードZD1はonする。
【0093】本発明の実施の第4の形態について、図4
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0094】図4は、本発明の実施の第4の形態のスイ
ッチング電源装置71のブロック図である。このスイッ
チング電源装置71は、前述のスイッチング電源装置5
1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。このスイッチング電源装置7
1では、前記コンデンサC14と並列に、もう1つのコ
ンデンサC17が設けられ、前記制御トランジスタTR
51とツェナダイオードZD1との間に介在される。
【0095】制御回路59は、重負荷時には制御トラン
ジスタTR51をoffして、コンデンサC14のみの
容量を有効とし、軽負荷時には制御トランジスタTR5
1をonして、前記接続点P51の電位が前記ツェナ電
圧Vzd1に達すると、コンデンサC17が充電され、
コンデンサC14の充電速度を遅くすることができる。
このようにしてもまた、主スイッチング素子Qの過電流
制限値を軽負荷時と重負荷時とでほぼ等しくすることが
できる。
【0096】また、前記スイッチング電源装置51で
は、前述のように、電源投入時や入力電圧低下時にはツ
ェナダイオードZD1がonせず、コンデンサC14へ
の充電電流のバイパスは生じないのに対して、コンデン
サC17を設けておくと、ツェナダイオードZD1をo
nさせることができ、前記変圧器Nの飽和を防止しつ
つ、コンデンサC14の充電電流を減少させることがで
きる。
【0097】本発明の実施の第5の形態について、図5
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0098】図5は、本発明の実施の第5の形態のスイ
ッチング電源装置81のブロック図である。このスイッ
チング電源装置81の基本構成は、前述のスイッチング
電源装置51に類似している。しかしながら、前記スイ
ッチング電源装置51を始め、スイッチング電源装置5
2,61,71のいずれもが、主スイッチング素子Qの
on時における制御巻線N12の誘起電圧のコンデンサ
C14への充電量によって、軽負荷時と重負荷時との主
スイッチング素子Qの過電流制限値の均等化が図られて
いるのに対して、このスイッチング電源装置81では、
主スイッチング素子Qのoff時のコンデンサC14へ
の逆極性の充電電流を調整することによって、前記過電
流制限値の均等化が図られている。
【0099】このため、前記コンデンサC14には、制
御巻線N12側に、直列、かつ前記主スイッチング素子
Qのon時における正極性の充電電流に対して順方向と
なるように、ダイオードD21が接続される。このダイ
オードD21と抵抗R12との直列回路と並列に、ダイ
オードD22と抵抗R21と前記ツェナダイオードZD
1との直列回路が接続される。ツェナダイオードZD1
には並列に前記制御トランジスタTR51が設けられて
おり、またダイオードD22は、ダイオードD21とは
逆極性であり、主スイッチング素子Qのon時における
逆極性の充電電流に対して順方向となる。
【0100】ただし、制御トランジスタTR51は、エ
ミッタが制御巻線N12側、すなわちダイオードD22
のカソード側に接続され、コレクタがコンデンサC14
側に接続される。なお、抵抗R21と、ツェナダイオー
ドZD1および制御トランジスタTR51とは、相互に
入換えられてもよい。
【0101】したがって、主スイッチング素子Qのon
時には、ダイオードD21を介して、通常通り、制御巻
線N12の誘起電圧がコンデンサC14を正極性に充電
する。これに対して、主スイッチング素子Qのoff時
において、軽負荷時には制御トランジスタTR51がo
nされ、制御巻線N12での逆極性の誘起電圧は、抵抗
R21の比較的小さい抵抗値によって、コンデンサC1
4を逆極性に充電するのに対して、重負荷時には制御ト
ランジスタTR51がoffされ、前記逆極性の誘起電
圧は、ツェナダイオードZD1のツェナ電圧Vzd1だ
け低下されて、コンデンサC14を逆極性に充電する。
【0102】したがって、コンデンサC14には、軽負
荷時の方が重負荷時に比べて逆極性の電荷が多く充電さ
れることになり、前述のような主スイッチング素子Qの
動作休止期間による放電量の増加分を予め補償しておく
ことができる。このようにしてもまた、主スイッチング
素子Qの過電流制限値を軽負荷時と重負荷時とでほぼ等
しくすることができる。
【0103】なお、スイッチング電源装置61,71,
81の構成を、スイッチング電源装置52の構成にも適
用可能であることは、言うまでもない。
【0104】
【発明の効果】第1の発明に係るスイッチング電源装置
は、以上のように、主スイッチング素子のonによって
変圧器の制御巻線に誘起される電圧から定抵抗で得た電
流および2次側からのフィードバック電流によって第1
のコンデンサを充電し、その充電電圧が所定電圧となる
と第1の制御スイッチング素子を介して主スイッチング
素子の制御端子をoff駆動し、それによって発生する
リンギングパルスによって前記主スイッチング素子を再
びon駆動するようにしたリンギングチョークコンバー
タ方式のスイッチング電源装置において、スイッチング
周波数切換え手段によって、軽負荷時に重負荷時よりも
前記主スイッチング素子のスイッチング周波数を低下さ
せるにあたって、定抵抗を構成する2つの分割抵抗およ
び第1のコンデンサの直列回路から成り、前記制御巻線
に並列に接続されて構成される過電流保護回路に対し
て、主スイッチング素子のoff時に制御巻線に発生し
た逆起電力によって第1のコンデンサに充電される逆極
性の充電電荷が、軽負荷時には、動作休止期間に放電し
て減少してしまうのに対して、その減少分を、ツェナダ
イオードと、たとえばトランジスタとなどで構成される
電荷補償手段が、分割抵抗間の接続点をツェナ電圧まで
低下させ、制御巻線から第1のコンデンサに供給される
正方向の充電電流を小さくすることによって補償する。
【0105】それゆえ、主スイッチング素子のonによ
って制御巻線に誘起される正極性の電圧で前記第1のコ
ンデンサが充電されて第1の制御スイッチング素子をo
n駆動することができる正極性の前記所定電圧となるま
での時間は、軽負荷時においても重負荷時とほぼ等しく
することができ、主スイッチング素子の過電流制限値を
前記軽負荷時と重負荷時とでほぼ等しくして、構成部品
の定格値を大きくすることなく、軽負荷時のスイッチン
グ周波数を充分に低くすることができる。
【0106】また、電源投入時、電源遮断時および入力
電圧低下時などでは、前記制御巻線に誘起される正極性
の電圧が低いので、前記ツェナダイオードはonせず、
上記のような第1のコンデンサへの充電電流のバイパス
は生じない。これによって、前記電源投入や入力電圧低
下から第1の制御スイッチング素子をon駆動すること
ができるようになるまでの時間が不所望に長くなってし
まうことはなく、大電流が1次主巻線を流れることによ
る変圧器の飽和や雑音の発生を防止することができる。
【0107】また、第2の発明に係るスイッチング電源
装置は、以上のように、前記電荷補償手段に、前記ツェ
ナダイオードと直列な第3のコンデンサを備える。
【0108】それゆえ、前記電源投入時や入力電圧低下
時にも第3のコンデンサによって前記ツェナダイオード
をonさせることができ、前記変圧器の飽和を防止しつ
つ、第1のコンデンサの充電電流を減少させることがで
きる。
【0109】さらにまた、第3の発明に係るスイッチン
グ電源装置は、以上のように、第1の発明と同様に、軽
負荷時における前記第1のコンデンサの逆極性の充電電
荷の減少分を補償するにあたって、過電流保護回路を構
成する定抵抗と第1のコンデンサとの間にツェナダイオ
ードを介在し、重負荷時にはこのツェナダイオードの端
子間を短絡して正極性の誘起電圧をそのまま供給し、軽
負荷時にはツェナダイオードの端子間を開放して前記正
極性の誘起電圧を該ツェナダイオードのツェナ電圧分だ
け低下させて供給する。
【0110】それゆえ、前記第1の発明と同様に、主ス
イッチング素子のonによって制御巻線に誘起される正
極性の電圧で前記第1のコンデンサが所定電圧に充電さ
れるまでの時間を、軽負荷時においても重負荷時とほぼ
等しくすることができ、主スイッチング素子の過電流制
限値をほぼ等しくすることができる。
【0111】また、第4の発明に係るスイッチング電源
装置は、以上のように、第1の発明と同様に、軽負荷時
における前記第1のコンデンサの逆極性の充電電荷の減
少分を補償するにあたって、第1のコンデンサを正極性
で充電する電流に対して順方向となるように第1のダイ
オードおよび定抵抗から成る第1の直列回路を介在し、
逆極性の電流に関しては、第2のダイオードと第1の抵
抗とツェナダイオードとから成る第2の直列回路を設
け、重負荷時にはツェナダイオードの端子間を遮断して
前記第1のコンデンサへの逆極性の充電電流の流入を抑
制し、軽負荷時には導通して、前記逆極性の充電電流を
多く供給する。
【0112】それゆえ、軽負荷時には逆極性の充電電荷
が多く蓄積されることになり、前記動作休止期間のため
に該逆極性の充電電荷が多く放電されるようになって
も、その放電分は予め補償されており、主スイッチング
素子の過電流制限値を重負荷時とほぼ等しくすることが
できる。
【0113】また、第5の発明に係るスイッチング電源
装置は、以上のように、重負荷時には、リンギングパル
スを第2のコンデンサおよび第2の抵抗を介して主スイ
ッチング素子の制御端子に与えて主スイッチング素子を
on駆動する通常のスイッチング動作を行うようにし、
軽負荷時には、主スイッチング素子のon時に制御巻線
に誘起される電圧によって前記第2のコンデンサに電荷
を蓄積しておき、主スイッチング素子がoffして励磁
エネルギの放出が終了し、リンギングパルスが発生して
も、そのリンギングパルスを前記第2のコンデンサの充
電電圧分だけ逆バイアスして、主スイッチング素子のo
n駆動を阻止する。
【0114】それゆえ、軽負荷時には、重負荷時のよう
なリンギングパルスによる主スイッチング素子の再起動
を停止し、該軽負荷時に主スイッチング素子が一旦スイ
ッチング動作を行うと、次のスイッチング動作は電源投
入時と同様に緩やかに行われるようにし、主スイッチン
グ素子のスイッチング周波数を低下することができる。
これによって、ドレイン−ソース間の浮遊容量に蓄積さ
れた電荷の引抜きに要する電力などのスイッチング周波
数に比例して増加する損失を抑制し、軽負荷時において
も高い電力変換効率を得ることができる。
【0115】また、このような軽負荷時のスイッチング
周波数の低下を、充電のために第2のコンデンサと主ス
イッチング素子との間を高インピーダンスとする第2の
抵抗と、前記第2のコンデンサと第2の抵抗との接続点
を主電源ラインに接続する第3の抵抗および第2の制御
スイッチング素子から成る直列回路との簡易な構成で実
現することができ、低コストな構成で実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態のRCC方式のスイ
ッチング電源装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施の第2の形態のスイッチング電源
装置の電気回路図である。
【図3】本発明の実施の第3の形態のスイッチング電源
装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の第4の形態のスイッチング電源
装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の第5の形態のスイッチング電源
装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】RCC方式の典型的な従来技術のスイッチング
電源装置を簡略化して示すブロック図である。
【符号の説明】
51,52;61,71,81 スイッチング電源装
置 12,13 主電源ライン 14 起動回路 15 スナバー回路 16,17 出力電源ライン 18 電圧検出回路 19 副電源回路 59 制御回路(スイッチング周波数切換え
手段) C1 コンデンサ(第2のコンデンサ) C2,C12 コンデンサ C11,C13,C16 平滑コンデンサ C14 コンデンサ(第1のコンデンサ) C15 寄生容量 C17 コンデンサ(第3のコンデンサ) D1,D2,D4,D11,D12,D16 ダイオ
ード D3 フライホイールダイオード D13,D14 発光ダイオード D21 ダイオード(第1のダイオード) D22 ダイオード(第2のダイオード) L チョークコイル N 変圧器 N11 1次主巻線 N12 制御巻線 N21 2次主巻線 PC1,PC2 フォトカプラ Q 主スイッチング素子 R1 抵抗(第3の抵抗) R2 バイアス抵抗(第2の抵抗) R3,R4,R5 分圧抵抗 R11,R13,R14,R17 抵抗 R12 定抵抗 R51,R52 分割抵抗 R21 抵抗(第1の抵抗) TR1 制御トランジスタ(第2の制御スイッ
チング素子) TR11,TR13 フォトトランジスタ TR12 制御トランジスタ(第1の制御スイッ
チング素子) TR15 トランジスタ TR51 制御トランジスタ(電荷補償手段、動
作切換え手段) ZD1 ツェナダイオード(電荷補償手段) ZD2,ZD3 ツェナダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主スイッチング素子のon期間中に変圧器
    内に励磁エネルギを蓄積するとともに、変圧器の制御巻
    線に誘起される電圧から定抵抗で得た電流および2次側
    からのフィードバック電流によって第1のコンデンサを
    充電し、その充電電圧が所定電圧となると第1の制御ス
    イッチング素子が前記主スイッチング素子の制御端子を
    off駆動し、そのoff期間に、前記変圧器内に蓄積
    されていた励磁エネルギを2次側の出力回路に出力し、
    出力終了後に変圧器の制御巻線に発生するリンギングパ
    ルスを直流カット用の第2のコンデンサを介して前記主
    スイッチング素子の制御端子に帰還し、該主スイッチン
    グ素子を再びon駆動するようにしたリンギングチョー
    クコンバータ方式のスイッチング電源装置において、 前記定抵抗を2つの分割抵抗で形成し、 軽負荷時に重負荷時よりも前記主スイッチング素子のス
    イッチング周波数を低下させるスイッチング周波数切換
    え手段と、 前記分割抵抗および第1のコンデンサの直列回路から成
    り、前記制御巻線に並列に接続されて構成される過電流
    保護回路に対して、前記軽負荷時のスイッチング周波数
    の低下に起因した前記第1のコンデンサの充電電荷の減
    少分を、前記分割抵抗間の接続点をツェナ電圧まで低下
    させて、第1のコンデンサへの充電電流を減少させるこ
    とで補償する電荷補償手段とを含むことを特徴とするス
    イッチング電源装置。
  2. 【請求項2】前記電荷補償手段は、ツェナダイオードと
    直列に、さらに第3のコンデンサを備えることを特徴と
    する請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】主スイッチング素子のon期間中に変圧器
    内に励磁エネルギを蓄積するとともに、変圧器の制御巻
    線に誘起される電圧から定抵抗で得た電流および2次側
    からのフィードバック電流によって第1のコンデンサを
    充電し、その充電電圧が所定電圧となると第1の制御ス
    イッチング素子が前記主スイッチング素子の制御端子を
    off駆動し、そのoff期間に、前記変圧器内に蓄積
    されていた励磁エネルギを2次側の出力回路に出力し、
    出力終了後に変圧器の制御巻線に発生するリンギングパ
    ルスを直流カット用の第2のコンデンサを介して前記主
    スイッチング素子の制御端子に帰還し、該主スイッチン
    グ素子を再びon駆動するようにしたリンギングチョー
    クコンバータ方式のスイッチング電源装置において、 軽負荷時に重負荷時よりも前記主スイッチング素子のス
    イッチング周波数を低下させるスイッチング周波数切換
    え手段と、 前記定抵抗および第1のコンデンサの直列回路から成
    り、前記制御巻線に並列に接続されて構成される過電流
    保護回路に対して、前記軽負荷時のスイッチング周波数
    の低下に起因した前記第1のコンデンサの充電電荷の減
    少分を補償する電荷補償手段であって、 前記定抵抗と第1のコンデンサとの間に介在されるツェ
    ナダイオードと、 前記ツェナダイオードの端子間を短絡/開放することが
    できる動作切換え手段とを備え、 前記制御巻線の誘起電圧を前記ツェナダイオードのツェ
    ナ電圧分だけ低下させて充電電流を減少させることで前
    記充電電荷の減少分を補償する電荷補償手段とを含むこ
    とを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】主スイッチング素子のon期間中に変圧器
    内に励磁エネルギを蓄積するとともに、変圧器の制御巻
    線に誘起される電圧から定抵抗で得た電流および2次側
    からのフィードバック電流によって第1のコンデンサを
    充電し、その充電電圧が所定電圧となると第1の制御ス
    イッチング素子が前記主スイッチング素子の制御端子を
    off駆動し、そのoff期間に、前記変圧器内に蓄積
    されていた励磁エネルギを2次側の出力回路に出力し、
    出力終了後に変圧器の制御巻線に発生するリンギングパ
    ルスを直流カット用の第2のコンデンサを介して前記主
    スイッチング素子の制御端子に帰還し、該主スイッチン
    グ素子を再びon駆動するようにしたリンギングチョー
    クコンバータ方式のスイッチング電源装置において、 軽負荷時に重負荷時よりも前記主スイッチング素子のス
    イッチング周波数を低下させるスイッチング周波数切換
    え手段と、 前記定抵抗および第1のコンデンサの直列回路から成
    り、前記制御巻線に並列に接続されて構成される過電流
    保護回路に対して、前記軽負荷時のスイッチング周波数
    の低下に起因した前記第1のコンデンサの充電電荷の減
    少分を補償する電荷補償手段であって、 前記定抵抗と直列に介在され、前記主スイッチング素子
    のon期間中に前記制御巻線から流入する電流に対して
    順方向となる第1のダイオードと、 前記定抵抗と第1のダイオードとから成る第1の直列回
    路と並列に介在され、前記第1のダイオードとは逆極性
    の第2のダイオードと第1の抵抗とツェナダイオードと
    から成る第2の直列回路と、 前記ツェナダイオードと並列に介在され、前記軽負荷時
    と重負荷時とで該ツェナダイオードの端子間をそれぞれ
    短絡または開放することができる動作切換え手段とを備
    え、 前記第2の直列回路を介して前記第1のコンデンサに流
    れる主スイッチング素子のoff時における逆極性の誘
    起電流を、軽負荷時には重負荷時に比べて多くなるよう
    に前記動作切換え手段を切換えることで、前記充電電荷
    の減少分を補償する電荷補償手段とを含むことを特徴と
    するスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】前記スイッチング周波数切換え手段は、 前記第1の制御スイッチング素子と第2のコンデンサと
    の間に直列に介在される第2の抵抗と、 前記第2の抵抗と第2のコンデンサとの接続点と、制御
    巻線との間に介在され、第3の抵抗および第2の制御ス
    イッチング素子から成る直列回路とを備え、 前記第2の制御スイッチング素子は軽負荷時にon駆動
    され、該軽負荷時における主スイッチング素子のon期
    間に、前記制御巻線に誘起される電圧によって前記第2
    のコンデンサに電荷を蓄積しておき、前記リンギングパ
    ルス発生時に該第2のコンデンサの充電電荷によって逆
    バイアスを発生し、前記主スイッチング素子のon駆動
    を阻止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のスイッチング電源装置。
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