JPH1155949A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH1155949A
JPH1155949A JP10148395A JP14839598A JPH1155949A JP H1155949 A JPH1155949 A JP H1155949A JP 10148395 A JP10148395 A JP 10148395A JP 14839598 A JP14839598 A JP 14839598A JP H1155949 A JPH1155949 A JP H1155949A
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JP
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voltage
power supply
switching
switching means
winding
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JP10148395A
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English (en)
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Joji Nagahira
譲二 永平
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to DE69809128T priority patent/DE69809128T2/de
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
    • H02M3/24Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
    • H02M3/325Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/335Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/338Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only in a self-oscillating arrangement
    • H02M3/3385Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only in a self-oscillating arrangement with automatic control of output voltage or current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】スイッチング手段の電圧検出回路を必要とせ
ず、ゲート方向電流開閉回路も必要としない電圧共振型
電源装置を提供する。 【解決手段】スイッチング手段Q1のスイッチング動作
に応じてトランスT1の出力巻線に接続された出力コン
デンサに所定の直流電圧が得られるようにした電源装置
の構成として、トランスとしてリーケージトランスを備
えるとともに、スイッチング手段のスイッチング動作を
制御する制御手段を備え、制御手段はトランスに設けら
れた第2の出力巻線の出力電圧V3により制御され、ス
イッチング手段のスイッチング動作により、共振用コン
デンサとリーケージトランスの入力巻線と第1の出力巻
線との間のリーケージインダクタンスとの間で共振状態
を発生させる手段を備える。この手段によりスイッチン
グ手段の端子電圧の立ち上がり特性を遅らせ、スイッチ
ング手段のスイッチング動作時の損失を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、LBP、BJ
プリンタ、FAXの電源装置に関し、特に、電圧共振型
電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧共振型電源として、特開平5
−130776号に記載のものが提案されている。その
回路構成を図14に示し、図15は図14のトランジス
タの動作波形と二次側のダイオードに流れる電流波形を
示す。
【0003】図14において、1は入力電源であり、2
は共振用コンデンサであり、3はトランジスタであり、
4はトランスであり、5はトランス4の一次巻線であ
り、6は二次巻線であり、7はトランジスタ3のゲート
駆動巻線であり、8はダイオードであり、9はトランス
4の出力コンデンサであり、10は起動抵抗であり、1
1はON幅決定回路であり、12はフィードバック回路
であり、13はゲート方向電流開閉回路であり、17は
コンデンサである。
【0004】図15において、(a)はトランジスタ3
のドレイン電圧Vdsの波形であり、(b)はトランジ
スタ3のドレイン電流Idの波形であり、(c)は二次
側整流ダイオードに流れる電流12の波形であり、
(d)はトランジスタ3がONからOFFに切り替わる
ときの時間軸を拡大して、トランジスタ3のドレイン電
圧Vdsとドレイン電流Idの波形を示したものであ
る。
【0005】図14に示す回路は、自励スイッチング方
式のフライバックコンバータであり、いわゆるRCCの
動作と基本的に同一である。即ち、起動抵抗10によっ
てトランジスタ3を一旦ターンオンし、起動をかける。
トランジスタをON状態にすると、トランス4の一次巻
線5に入力電圧が印加され、駆動巻線7に比例電圧が誘
起される。その電圧がゲート方向電流開閉回路13に入
力され、ゲート方向電流開閉回路13のF端子でトラン
ジスタ3のドレイン電位が0であることを検出し、H端
子からG端子へONし、コンデンサ17を介してトラン
ジスタ3をON状態に維持する。この時、ドレイン電流
Idは図15(b)に示すように直線的に増加してい
く。
【0006】次に、フィードバック回路12により、出
力電圧に応じてON幅決定回路11に信号を送り、ON
幅が決定され、トランジスタ3をOFFにする。トラン
ジスタ3がOFFになると、共振用コンデンサ2と一次
巻線5との電圧共振作用により、コンデンサに蓄積され
ているエネルギーと一次巻線で供給された磁気エネルギ
ーで、トランジスタ3のドレイン電圧が急激に上昇し、
いずれ、二次側ダイオード8が導通し、ドレイン電圧が
一定値に抑えられる。
【0007】また、二次側の電流は図15(c)に示す
ような三角波の電流が流れ、二次側に励磁エネルギーが
放出され、放出後、ドレイン電圧がコンデンサに蓄積さ
れているエネルギーで、共振減衰振動を開始し、比較的
になだらかに下降し、いずれ、ドレイン電圧が0にな
る。ドレイン電圧が0になると、ゲート方向電流開閉回
路13が動作し、前記動作を繰り返す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、前記トランジスタ3のドレイン電圧が共振減
衰振動により、ドレイン電圧が0になる時に、トランジ
スタ3をONし、零電圧スイッチングを可能にし、スイ
ッチング損失を低減しているものであるが、図15
(d)に示すように、トランジスタ3がOFFになる
と、ドレイン電圧が急激に変化し、ドレイン電圧とドレ
イン電流との重なりによるスイッチング損失が増加する
と共に、ノイズも増加することになる。また、15
(c)に示すように二次側の整流ダイオードに流れる電
流は三角波となり、電流の急激な変化により、整流ダイ
オードにおけるスイッチング損失、およびノイズが生じ
ることになる。
【0009】本発明の目的は、上記欠点を解決しようと
するもので、スイッチング動作時のトランジスタ及び二
次側整流ダイオードの損失を低減した電源装置を提供し
ようとするものである。本発明の他の目的は、スイッチ
ング手段の電圧検出回路を必要とせず、ゲート方向電流
開閉回路も必要としない電圧共振型電源装置を提供しよ
うとするものである。
【0010】本発明のさらに他の目的は、自励発振回路
の一部を構成するトランジスタとコンデンサを必要とせ
ず、出力電圧を所定の電圧に制御するものである。ま
た、過電流保護動作も同時にできるものである。本発明
のさらに他の目的は、コンデンサと抵抗から構成される
位相遅延手段を必要とせず、より安定にゲートを駆動制
御でき、電圧0でスイッチする(非共振状態でスイッチ
ング手段をOFFからONにスイッチする)電圧共振型
電源を構成するものである。本発明のさらに他の目的
は、自励発振回路の一部を構成するトランジスタとコン
デンサを必要とせず、出力電圧を所定の電圧に制御する
ものである。また、過電流保護動作も同時にできるもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、商用電源を整流し平滑してDC電源を得
るDC電源手段と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有
するトランスと、前記DC電源手段から前記入力巻線へ
の電力の供給を制御するスイッチング手段と、前記スイ
ッチング手段を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接
続された共振用コンデンサと、前記トランスの第1出力
巻線の出力電圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段
と、前記第1出力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に
応じた信号を発生する電圧検出手段と、前記電圧検出手
段で発生された信号で前記駆動手段を介して前記スイッ
チング手段を制御するスイッチング手段制御手段とを有
する電源装置において、前記入力巻線と前記第1出力巻
線との間のリーケージインダクタと前記共振用コンデン
サとの間で共振状態にさせる手段と、前記第2出力巻線
の電圧をCR充放電回路を介して第1トランジスタをO
N駆動することにより前記スイッチング手段をOFFす
るスイッチング手段OFF手段と、前記駆動手段として
前記第2出力巻線からCR充放電回路を介して前記スイ
ッチング手段を駆動すると共に位相を遅延する位相遅延
手段とを有し、前記出力電圧を制御することを特徴とす
る。
【0012】上記構成において、前記スイッチング手段
OFF手段により、OFFタイミングをとり、前記位相
遅延手段により、ONタイミングをとり、電圧が0Vの
ときにスイッチングする電圧共振型電源として、前記出
力電圧を制御することができる。
【0013】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記制御手段として、前記スイッ
チング手段の電流を検出し所定の電流値に達したとき前
記スイッチング手段をOFFにするスイッチング手段O
FF手段と、前記スイッチング手段OFF手段と前記電
圧を制御することを併用して制御する手段と、前記駆動
手段として前記第2出力からCR充放電回路を介して前
記スイッチング手段を駆動すると共に位相を遅延する位
相遅延手段とを有し、前記出力電圧を制御することを特
徴とする。
【0014】上記構成において、前記スイッチングをO
FFする手段によりOFFタイミングをとり、前記位相
遅延手段により、ONタイミングをとり、電圧が0Vの
ときにスイッチングする電圧共振型電源として前記出力
電圧を制御することができる。
【0015】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記第2出力巻線の電圧をCR充
放電回路を介して第1トランジスタをON駆動すること
により前記スイッチング手段をOFFするスイッチング
手段OFF手段と、前記駆動手段として前記第2出力巻
線からCR充放電回路を介して前記スイッチング手段を
駆動すると共に,前記第2出力巻線を前記入力巻線と前
記第1出力巻線との間で結合させる手段とを有し、前記
出力電圧を制御することを特徴とする。
【0016】前記構成において、前記スイッチング手段
OFF手段により、OFFタイミングをとり、前記第2
出力巻線の出力により、ONタイミングをとり、電圧が
0Vのときにスイッチングする電圧共振型電源として、
前記出力電圧を制御することができる。
【0017】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記制御手段として前記スイッチ
ング手段の電流を検出し、所定の電流に達したとき、前
記スイッチング手段をOFFにするスイッチング手段O
FF手段と、前記スイッチング手段OFF手段と前記電
圧を検出して制御することを併用する制御する手段と、
前記駆動手段として前記第2出力巻線を前記入力巻線と
前記第1出力巻線との間で結合させる手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0018】上記構成において、前記スイッチング手段
OFF手段により、OFFタイミングをとり、前記第2
出力巻線の出力によりONタイミングをとり、電圧が0
Vのときにスイッチングする電圧共振型電源として前記
出力電圧を制御することができる。
【0019】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記第2出力巻線の電圧をCR充
放電回路を介して第1トランジスタをON駆動すること
により前記スイッチング手段をOFFするスイッチング
手段OFF手段と、前記駆動手段として前記第2出力巻
線からCR充放電回路を介して前記スイッチング手段を
駆動すると共に位相を遅延する位相遅延手段とを有し、
前記出力電圧を制御することを特徴とする。
【0020】上記構成において、前記スイッチング手段
OFF手段により、OFFタイミングをとり、前記位相
遅延手段により、ONタイミングをとり、電圧が0Vの
ときにスイッチングする(非共振状態でスイッチング手
段をOFFからONにスイッチする電圧共振型電源とし
て、前記出力電圧を制御することができる。
【0021】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記制御手段として、前記スイッ
チング手段の電流を検出し所定の電流値に達したとき前
記スイッチング手段をOFFにするスイッチング手段O
FF手段と、前記スイッチング手段OFF手段と前記電
圧を制御することを併用して制御する手段と、前記駆動
手段として前記第2出力からCR充放電回路を介して前
記スイッチング手段を駆動すると共に位相を遅延する位
相遅延手段とを有し、前記出力電圧を制御することを特
徴とする。
【0022】上記構成において、前記スイッチングをO
FFする手段によりOFFタイミングをとり、前記位相
遅延手段により、ONタイミングをとり、電圧が0Vの
ときにスイッチングする(非共振状態でスイッチング手
段をOFFからONにスイッチする)電圧共振型電源と
して前記出力電圧を制御することができる。
【0023】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記第2出力巻線の電圧をCR充
放電回路を介して第1トランジスタをON駆動すること
により前記スイッチング手段をOFFするスイッチング
手段OFF手段と、前記駆動手段として前記第2出力巻
線からCR充放電回路を介して前記スイッチング手段を
駆動すると共に位相を遅延する位相遅延手段とを有し、
前記出力電圧を制御することを特徴とする。
【0024】上記構成において、前記スイッチング手段
OFF手段により、OFFタイミングをとり、前記位相
遅延手段により、ONタイミングをとり、電圧が0Vの
ときにスイッチングする(非共振状態でスイッチング手
段をOFFからONにスイッチする)電圧共振型電源と
して、前記出力電圧を制御することができる。
【0025】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記制御手段として、前記スイッ
チング手段の電流を検出し所定の電流値に達したとき前
記スイッチング手段をOFFにするスイッチング手段O
FF手段と、前記スイッチング手段OFF手段と前記電
圧を制御することを併用して制御する手段と、前記駆動
手段として前記第2出力からCR充放電回路を介して前
記スイッチング手段を駆動すると共に位相を遅延する位
相遅延手段とを有し、前記出力電圧を制御することを特
徴とする。
【0026】上記構成において、前記スイッチングをO
FFする手段によりOFFタイミングをとり、前記位相
遅延手段により、ONタイミングをとり、電圧が0Vの
ときにスイッチングする(非共振状態でスイッチング手
段をOFFからONにスイッチする)電圧共振型電源と
して前記出力電圧を制御することができる。
【0027】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記第2出力巻線の電圧をCR充
放電回路を介して第1トランジスタをON駆動すること
により前記スイッチング手段をOFFするスイッチング
手段OFF手段と、前記駆動手段として前記第2出力巻
線からCR充放電回路を介して前記スイッチング手段を
駆動すると共に,前記第2出力巻線を前記入力巻線と前
記第1出力巻線との間で結合させる手段とを有し、前記
出力電圧を制御することを特徴とする。
【0028】前記構成において、前記スイッチング手段
OFF手段により、OFFタイミングをとり、前記第2
出力巻線の出力により、ONタイミングをとり、電圧が
0Vのときにスイッチングする(非共振状態でスイッチ
ング手段をOFFからONにスイッチする)電圧共振型
電源として、前記出力電圧を制御することができる。
【0029】上記目的を達成するために、本発明は、商
用電源を整流し平滑してDC電源を得るDC電源手段
と、入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランス
と、前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給
を制御するスイッチング手段と、前記スイッチング手段
を駆動する駆動手段と、前記入力巻線に接続された共振
用コンデンサと、前記トランスの第1出力巻線の出力電
圧で所定の電圧を発生する電圧発生手段と、前記第1出
力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
生する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で発生された
信号で前記駆動手段を介して前記スイッチング手段を制
御するスイッチング手段制御手段とを有する電源装置に
おいて、前記入力巻線と前記第1出力巻線との間のリー
ケージインダクタと前記共振用コンデンサとの間で共振
状態にさせる手段と、前記制御手段として前記スイッチ
ング手段の電流を検出し、所定の電流に達したとき、前
記スイッチング手段をOFFにするスイッチング手段O
FF手段と、前記スイッチング手段OFF手段と前記電
圧を検出して制御することを併用する制御する手段と、
前記駆動手段として前記第2出力巻線を前記入力巻線と
前記第1出力巻線との間で結合させる手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0030】上記構成において、前記スイッチング手段
OFF手段により、OFFタイミングをとり、前記第2
出力巻線の出力によりONタイミングをとり、電圧が0
Vのときにスイッチングする(非共振状態でスイッチン
グ手段をOFFからONにスイッチする)電圧共振型電
源として前記出力電圧を制御することができる。
【0031】
【実施例】
(実施例1)図1に本発明の実施例1の電源装置の回路
図を示し、図2に各部の波形を示す。図1において、1
は商用電源であり、T1はトランスであり、Q1は例え
ばFETから成るスイッチング素子であり、Q2、Q3
はトランジスタであり、D1、D2、D3、D4、D
5、D6、D7はダイオードであり、IC1はシャント
レギュレータであり、PC1はフォトカプラであり、C
1、C2は電解コンデンサ、C3、C6、C7、C8は
コンデンサであり、R1、R2、R3、R4、R9、R
10、R11、R12は抵抗である。
【0032】トランスT1の電圧V1、V2に対応する
巻線に流れる電流をI1、I2、それぞれの巻線の自己
インダクタンスをL1、L2とし、2つの巻線の相互イ
ンダクタンスをMとし、巻線比をNとする。また、結合
係数をK=M/√(L1・L2)とする。
【0033】次に、前述の電源回路の動作を説明する。
電源回路は自励発振回路として構成されており、一連の
状態を繰り返すので、起動を発生させる図2に示す状態
aから始めて、状態a〜eに沿って説明する。商用電源
1の交流電圧はダイオードD1、D2、D3、D4によ
って整流され、電解コンデンサC1で平滑にされ、その
両端にDC電圧が得られる。電解コンデンサC1の両端
にDC電圧が発生すると、抵抗R3に電流が流れ、その
結果、スイッチング素子Q1はONになり、トランスT
1の1次側が駆動され、トランスT1の2つの巻線に出
力が発生し、スイッチング動作の最初の起動が生じる。
【0034】スイッチング素子Q1がONであり、ダイ
オードD5がOFFのとき、電解コンデンサC1の両端
の電圧をVin(正)とすると、電圧V1は約ーVin
となり、出力電圧V2は約ーK/N・Vinとなり、電
流I1は単位時間あたり約Vin/L1の上昇率で増加
する。電流I2は0である。
【0035】電圧V3は正で、コンデンサC3、抵抗R
2を介して、スイッチング素子Q1をON状態にする。
しかし、電圧V3(正)は抵抗R9を介して、コンデン
サC8を充電し、電圧V4がトランジスタQ3のVbe
(ベース電位)に達した時、トランジスタQ3はONに
なり、スイッチング素子Q1はOFFになる。前述まで
の状態は図2の状態aである。
【0036】次に、スイッチング素子Q1がOFFのと
き、電圧V1はコンデンサC6の容量とインダクタンス
L1で共振し、上昇する。電圧V2も電圧V1と同じ共
振状態で上昇し、いずれ、ダイオードD5がONにな
る。電流I1は共振電流が流れ、電流I2は0のままで
ある。前述までの状態は図2の状態bである。
【0037】次に、ダイオードD5がONの状態で、電
圧V2はコンデンサC2の両端の電圧Voとほぼ同じ電
圧になり、電圧V1はコンデンサC6の容量とリーケー
ジインダクタンス成分L1・(1−K2 )とで共振し、
上昇し、いずれ下降し、−Vinの電圧になり、ダイオ
ードD7が導通する。電流I1、電流I2は共に共振電
流が流れる。前述までの状態は図2の状態cである。二
次側の整流ダイオードがオフのとき、一次側から見える
インダクタンスは自己インダクタンスL1で、二次側の
整流ダイオードがオフ状態のとき、一次側から見えるイ
ンダクタンスはリーケージインダクタンス成分L1(1
−K2 )となる。例として、結合係数K=0.84の粗
結合のトランスを用いると、リーケージインダクタンス
成分が約0.3L1と比較的大きいトランスを用いるこ
とになり、図2の電圧V1はなだらかに上昇し、下降す
る電圧波形となる。
【0038】ダイオードD7が導通し、電圧V1が−V
inの電圧になった時、電圧V2は電圧Voとほぼ同じ
電圧になり、電流I1は単位時間あたり約(Vin+K
・N・Vo)/(L1・(1−K2 ))の上昇率で増加
し、いずれ、電流値が正となり、ダイオードD7がOF
Fとなる。電流I2は単位時間あたり約N・(K・Vi
n+N・Vo)/(L1・(1−K2 ))の下降率で減
少する。前述までの状態は図2の状態dである。
【0039】ダイオードD7がOFFで、スイッチング
素子Q1がONの時、電圧V1が−Vinで、電圧V2
は電圧Voとほぼ同じ電圧になり、電流I1は単位時間
あたり、約(Vin+K・N・Vo)/(L1・(1−
2 ))の上昇率で増加する。電流I2は単位時間あた
り約(K・Vin+N・Vo)/(L1・(1−
2))の下降率で減少する。いずれ、電流値が0とな
り、ダイオードD5がOFFとなる。前述までの状態は
図2の状態eである。
【0040】次に、状態aから状態eまでの間でのスイ
ッチング素子Q1の状態について記述する。状態aで
は、前記したようにスイッチング素子Q1はON状態に
あり、トランジスタQ3をONし、スイッチング素子Q
1をOFFし、状態bに移る。
【0041】状態b、状態cでは、電圧V3が下がり、
スイッチング素子Q1をOFFの状態に維持する電圧ま
で下がる。その後、トランジスタQ3のVbe以下の電
圧以下まで下がり、抵抗R9を介して、コンデンサC8
を放電し、トランジスタQ3をOFFの状態にし、スイ
ッチング素子Q1をOFF状態に維持する。
【0042】次に、共振により、電圧V3が上昇し、コ
ンデンサC3、抵抗R2を介して、コンデンサC7を充
電していく。しかし、コンデンサC7を適切な値を選定
することにより、スイッチング素子Q1をOFF状態に
維持する。
【0043】状態dにおいて、コンデンサC3の電圧が
さらに上昇し、スイッチング素子Q1をONに切り替わ
るように、コンデンサC7を適切な値を選定しておく
(なお、コンデンサC7の容量は前述のように、状態
b、状態cでは、スイッチング素子Q1をOFFに維持
するような値にも選定される)。
【0044】なお、このことを別な観点、即ち、コンデ
ンサC7の機能を電圧V3と電圧V5(例えば、図示の
実施例のようにスイッチング素子Q1がFETである場
合、ゲート−ソース間の電圧)との関係で見ると、コン
デンサC7は抵抗R2と共に位相遅延回路を構成してい
る。したがって、電圧V5(波形は図示せず)は電圧V
3に対して位相が遅らされる。その結果、電圧V3が状
態c(共振状態)のとき0になるのに対して、電圧V5
は状態d(非共振状態)のとき0になる(もちろん、前
述のように、コンデンサC7の値は非共振状態で電圧V
5が0になるように予め選定されている)。即ち、FE
Tであるスイッチング素子Q1のゲート−ソース間にか
かっていた逆バイアスがなくなり、FETのON条件で
ある電圧V5が0になった時点で、スイッチング素子Q
1はONになる。状態eではスイッチング素子Q1をO
N状態に維持する。
【0045】以上のように状態aから状態eまでを繰り
返すことにより、スイッチング素子Q1をON時に、ト
ランスT1にエネルギーを貯え、スイッチング素子Q1
をOFF時に、トランスT1からエネルギーを放出し、
二次側に出力を得ることができる。状態dでスイッチン
グ素子Q1をONにし、状態aから状態bの切り替わり
で、スイッチング素子Q1をOFFにし、即ち、スイッ
チング素子Q1は電圧0Vの時にスイッチしており(非
共振状態のとき、OFFからONに切り替わってお
り)、スイッチングロスがない電圧共振電源になってい
る。状態bでは粗結合のトランスを用い、コンデンサC
6の容量とリーケージインダクタンス成分L1・(1−
2 )とで適切な共振状態をつくることができ、状態c
では粗結合のトランスを用いて、コンデンサC6の容量
とリーケージインダクタンス成分L1・(1−K2 )と
で、適切な共振状態をつくることができる。
【0046】次に、負荷R1の両端の出力電圧Voを一
定に制御する方法について述べる。。電圧制御のための
構成として、出力電圧を分圧するための抵抗R10、抵
抗11から成る分圧器と、分圧器による分圧を検出し、
それに応じた電圧を発生させるためのシャントレギュレ
ータIC1と、シャントレギュレータ1C1によって発
生される電圧によって発光素子の発光量を変化させ、そ
れによって受光素子の受光量を変化させるフォトカプラ
ーPC1と、フォトカプラーPCIによって流れる電流
の値が変化され、それによって、スイッチング素子Q1
のONからOFFへのタイミングを制御する手段(トラ
ンジスタQ3、コンデンサC8等)が設けられている。
【0047】DC出力電圧Voを抵抗R10,11で分
圧し、シャントレギュレータIC1で検出し、出力電圧
Voが高い時はフォトカプラーPC1の発光素子は光を
多く発生し、フォトカプラーPC1の受光素子は多くの
光を受光するので、それに流れる電流は多くなる。この
結果、コンデンサC8の充電を早くし、スイッチング素
子Q1を早くOFFし、トランスT1に貯えるエネルギ
ーを少なくし、出力電圧Voを低くする。
【0048】出力電圧Voが低い時は、フォトカプラー
PC1の発光素子は少ない光を発光し、フォトカプラー
PC1の受光素子は少ない光を受光するので、それに流
れる電流は少なくなり、この結果コンデンサC8の充電
を遅くし、スイッチング素子Q1を遅くOFFし、トラ
ンスT1に貯えるエネルギーを多くし、出力電圧Voは
高くなる。従って、シャントレギュレータIC1の検出
電圧が一定、即ち、出力電圧Voが一定になる。
【0049】次に、過電流保護について述べる。過電流
保護の構成として、トランジスタQ2とこのトランジス
タQ2のベース−エミッタ間に接続された抵抗R4が設
けられている。
【0050】負荷R1を小さくしていくと、トランスT
1の1次側の電流が増え、即ち、抵抗R4に流れる電流
が増え、抵抗R4の両端に発生する電圧がトランジスタ
Q2のVbeを越えると、トランジスタQ2をONし、
スイッチング素子Q1をOFFする。即ち、トランスT
1の1次側のピーク電流を、一定に抑える。
【0051】実施例1では、ドレイン電圧が0であるこ
との検出回路を必要とせず、ゲートを制御するゲート方
向電流開閉回路も必要としない、電圧0でスイッチする
(非共振状態でOFFからONにスイッチする)電圧共
振型電源を構成できる。また、余分なインダクタを用い
ず、トランスは粗結合の構造で良く、構造の簡単な低価
格の分割巻のトランスを使用できる。
【0052】(実施例2)図3に本発明の実施例2の電
源装置を示す。1は商用電源、T1はトランス、Q1は
例えばFETから成るスイッチング素子、Q2はトラン
ジスタ、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、
D8はダイオード、I1Cはシャントレギュレータ、P
C1はフォトカプラー、C1、C2、C9は電解コンデ
ンサ、C3、C6、C7はコンデンサ、R1、R2、R
3、R4、R10、R11、R12は抵抗である。
【0053】実施例1との違いは出力電圧を制御する構
成と、過電流保護の構成であるのでので(即ち、実施例
1におけるスイッチング手段のON−OFFを制御する
ためのトランジスタQ3を用いる構成と過電流保護のた
めのトランジスタQ2を用いる構成に代えて、実施例2
では、1つの共通のトランジスタQ2を用いる構成にし
たものである)、これらの構成に基づく動作だけを説明
する。
【0054】負荷R1の両端の出力電圧Voを一定に制
御する方法について記述する。DC出力電圧Voを抵抗
R10、R11で分圧し、シャントレギュレータIC1
で検出し、出力電圧Voが高い時は、フォトカプラーP
C1の発光素子は光を多く発生し、フォトカプラーPC
1の受光素子は多くの光を受光するので、それに流れる
電流は多くなる。この結果、抵抗R5に多めに電流を流
し、抵抗R5の両端の電位差を高くし、抵抗R4と抵抗
R5の両端に発生する電圧がトランジスタQ2のVbe
を早く越えて、早めにトランジスタQ2をONし、スイ
ッチング素子Q1を早くOFFし、トランスT1に貯え
るエネルギーを少なくし、出力電圧Voを低くする。
【0055】出力電圧Voが低い時は、フォトカプラー
PC1の発光素子は少ない光を発光し、フォトカプラー
PC1の受光素子は少ない光を受光するので、それに流
れる電流は少なくなり、この結果、抵抗R5に少なめに
電流を流し、抵抗R5の両端の電位差を低くし、抵抗R
4と抵抗R5の両端に発生する電圧がトランジスタQ2
のVbeを遅く越えて、遅めにトランジスタQ2をON
し、スイッチング素子Q1を遅くOFFし、トランスT
1に貯えるエネルギーを多くし、出力電圧Voを高くす
る。従ってシャントレギュレータIC1の検出電圧が一
定、即ち、出力電圧Voが一定になる。
【0056】次に、過電流保護について記述する。負荷
R1を小さくしていくと、トランスT1の1次側の電流
が増え、出力電圧Voが低くなろうとし、フォトカプラ
PC1の発光素子は発光しなくなり、フォトカプラPC
1の受光素子は受光しなくなり、電流が流れなくなる。
この結果、抵抗R5に電流が流れず、抵抗R5の両端の
電位差がなくなり、抵抗R4の両端に発生する電圧がト
ランジスタQ2のVbeを越えて、トランジスタQ2を
ONし、スイッチング素子Q1をOFFし、このとき、
トランスT1に貯えるエネルギーを最大にし、過電流保
護がかかった状態になり、抵抗R1を低くしていくにつ
れて、出力電圧Voは低くなっていく。即ち、実施例1
の自励発振回路の一部を構成するトランジスタQ3とコ
ンデンサC8を必要とせず、出力電圧を所定の電圧に制
御することができる。また、過電流保護動作も同時にで
きる。
【0057】(実施例3)図4に本発明の実施例の電源
装置を示す。1は商用電源、T1はトランス、Q1は例
えばFETから成るスイッチング素子、Q2、Q3はト
ランジスタ、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D
7はダイオード、IC1はシャントレギュレータ、PC
1はフォトカプラ、C1、C2は電解コンデンサ、C
3、C6、C8はコンデンサ、R1、R2、R3、R
4、R9、R10、R11、R12は抵抗である。
【0058】実施例1との違いは、スイッチング素子を
駆動する回路構成であるので(実施例1における抵抗R
2とコンデンサC7で構成した位相遅延手段に代えて、
実施例3では、電圧V3を発生させる制御巻線(第2出
力巻線)を入力巻線と出力巻線の両方に対して適切に結
合して電圧V3の波形をこれらのほぼ合成波形となるよ
うに配置している)、違いのある回路構成に基づく動作
だけを説明する。
【0059】即ち、状態a〜eのスイッチング素子の状
態について記述する。状態aでは、前記したようにスイ
ッチング素子Q1はON状態にあり、トランジスタQ3
をONし、スイッチング素子Q1、をOFFし、状態b
に移る。状態b、状態cでは、電圧V3が下がり、スイ
ッチング素子Q1をOFF状態を維持する電圧まで下が
り、後に、トランジスタQ3のVbe以下の電圧以下ま
で下がり、抵抗R9を介して、コンデンサC8を放電
し、トランジスタQ3をOFF状態にし、スイッチング
素子Q1をOFF状態に維持する。次に、共振により、
電圧V3が上昇し、コンデンサC3、抵抗R2を介し
て、スイッチング素子Q1をOFF状態に維持する。
【0060】状態dにおいて、コンデンサC3の電圧が
さらに上昇し、スイッチング素子Q1をONに切り替わ
るように、電圧波形V1とV2の間のタイミングでON
になるように、V3の巻線をV1の巻線とV2の巻線と
の間に適切な結合状態になるように配置する。
【0061】状態eではスイッチング素子Q1をON状
態に維持する。
【0062】以上のように状態aから状態eまで繰り返
すことにより、スイッチング素子Q1をON時に、トラ
ンスT1にエネルギーを貯え、スイッチング素子Q1を
OFF時に、トランスT1からエネルギーを放出し、二
次側に出力を得ることができる。即ち、コンデンサを必
要とせず、より安定にゲートを駆動制御でき、電圧0で
スイッチする(非共振状態でスイッチング手段をOFF
からONにスイッチする)電圧共振型電源を構成でき
る。
【0063】(実施例4)図5に本発明の実施例4の電
源装置を示す。1は商用電源、T1はトランス、Q1は
例えばFETから成るスイッチング素子、Q2はトラン
ジスタ、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、
D8はダイオード、IC1はシャントレギュレータ、P
C1はフォトカプラ、フォトカプラ、C1、C2は電解
コンデンサ、C3、C6はコンデンサ、R1、R2、R
3、R4、R10、R12は抵抗である。
【0064】実施例3との違いは、出力電圧を制御する
構成と、過電流保護の構成であるので(即ち、実施例3
におけるスイッチング手段のON−OFFを制御するた
めのトランジスタQ3を用いる構成と過電流保護のため
のトランジスタQ2を用いる構成に代えて、実施例4で
は、1つの共通のトランジスタQ2を用いる構成にした
ものである)、これらの構成に基づく動作だけを説明す
る。
【0065】負荷R1の両端の出力電圧Voを一定に制
御する方法について記述する。DC出力電圧Voを抵抗
R10、R11で分圧し、シャントレギュレータIC1
で検出し、出力電圧Voが高い時は、フォトカプラーP
C1の発光素子は光を多く発生し、フォトカプラーPC
1の受光素子は多くの光を受光するので、それに流れる
電流は多くなる。この結果、抵抗R5に多めに電流を流
し、抵抗R5の両端の電位差を高くし、抵抗R4と抵抗
R5の両端に発生する電圧がトランジスタQ2のVbe
を早く越えて、早めにトランジスタQ2をONし、スイ
ッチング素子Q1を早くOFFし、トランスT1に貯え
るエネルギーを少なくし、出力電圧Voを低くする。
【0066】出力電圧Voが低い時は、フォトカプラー
PC1の発光素子は少ない光を発光し、フォトカプラー
PC1の受光素子は少ない光を受光するので、それに流
れる電流は少なくなり、この結果、抵抗R5に少なめに
電流を流し、抵抗R5の両端の電位差を低くし、抵抗R
4と抵抗R5の両端に発生する電圧がトランジスタQ2
のVbeを遅く越えて、遅めにトランジスタQ2をON
し、スイッチング素子Q1を遅くOFFし、トランスT
1に貯えるエネルギーを多くし、出力電圧Voを高くす
る。従ってシャントレギュレータIC1の検出電圧が一
定、即ち、出力電圧Voが一定になる。
【0067】次に、過電流保護について述べる。負荷R
1を小さくしていくと、トランジスタT1の1次側の電
流が増え、出力電圧Voが低くなろうとして、フォトカ
プラーPC1の発光素子が発光しなくなり、フォトカプ
ラーPC1の受光素子は受光しないので、電流が流れな
くなり、この結果、抵抗R5に電流が流れず、抵抗R5
の両端の電位差がなくなり、抵抗R4の両端に発生する
電圧がトランジスタQ2のVbeを越えて、トランジス
タQ2をONし、スイッチング素子Q1をOFFし、こ
のとき、トランスT1に貯えるエネルギーを最大にし、
過電流保護がかかった状態になり、抵抗R1を低くして
いくにつれて、出力電圧Voは低くなっていく。即ち、
実施例3の自励発振回路の一部を構成するトランジスタ
とコンデンサを必要とせず、出力電圧を所定の電圧に制
御することができる。また、過電流保護動作も同時にで
きる。
【0068】(実施例5)図6に本発明の実施例1の電
源装置を示し、図7に各部の波形を示す。図6におい
て、1は商用電源であり、T1はトランスであり、Q1
は例えばFETから成るスイッチング素子であり、Q
2、Q3はトランジスタであり、D1、D2、D3、D
4、D5、D6、D7はダイオードであり、IC1はシ
ャントレギュレータであり、PC1はフォトカプラーで
あり、C1、C2、C9は電解コンデンサ、C3、C
6、C7、C8はコンデンサであり、R1、R2、R
3、R4、R9、R10、R11、R12は抵抗であ
る。
【0069】トランス1の電圧V1、V2に対応する巻
線に流れる電流をI1、I2、それぞれの巻線の自己イ
ンダクタンスをL1、L2とし、2つの巻線の相互イン
ダクタンスをMとし、巻数比をNとする。また、結合係
数をK=M/√(L1・L2)とする。
【0070】次に、前述の電源回路の動作を説明する。
電源回路は自励発振回路として構成されており、一連の
状態を繰り返すので、起動を発生させる図7に示す状態
aから始めて、状態a〜eに沿って説明する。商用電源
1をD1、D2、D3、D4で整流し、電解コンデンサ
C1で平滑し、C1の両端にDC電圧を得る。
【0071】C1の両端にDC電圧を得ると、抵抗R3
に電流が流れ、スイッチング素子Q1をON状態にし、
トランスT1の1次側を駆動し、トランスT1の2つの
巻線に出力を得て、スイッチング動作の最初の起動をか
ける。
【0072】スイッチング素子Q1がON、ダイオード
D5がONのとき、電解コンデンサC1の両端の電圧を
Vin(正)とすると、電圧V1は約−Vinとなり、
出力電圧V2は約コンデンサC2の両端の電圧Voとな
り、電流I1は単位時間あたり約(Vin−K・N・V
o)/(L1・(1−K2 ))の上昇率で増加する。電
流I2は単位時間あたり約(K・Vin−N・Vo)/
(L1・(1−K2 ))の上昇率で増加する。
【0073】電圧V3は正で、コンデンサC3、抵抗R
2を介して、スイッチング素子Q1をON状態にする。
しかし、電圧V3(正)は抵抗R9を介して、コンデン
サC8を充電し、電圧V4がトランジスタQ3のVbe
(ベース電位)に達した時、トランジスタQ3をON
し、スイッチング素子Q1をOFFする。前述までの状
態は図7の状態aである。
【0074】次に、スイッチング素子Q1がOFFの
時、電圧V1はコンデンサC6とリーケージインダクタ
ンス成分L1・(1−K2 )とで共振し、上昇する。電
圧V2はVoである。電流I1は共振電流が流れ、電流
I2も共振電流が流れ、電流I2はいずれ0になり、ダ
イオードD5がOFFになる。前述までの状態は図7の
状態bである。
【0075】次に、ダイオードD5がOFF状態で、電
圧V2はコンデンサC6とインダクタンスL1で共振
し、いずれ上昇し、Voの電圧になり、ダイオードD5
が導通する。電圧V1はV2と同じ共振状態になる。電
流I1は共振電流が流れ、電流I2は0である。前述ま
での状態は図7の状態cである。
【0076】ダイオードD5が導通し、電圧V2は電圧
Voとほぼ同じ電圧になり、電圧V1がコンデンサC6
の容量とリーケージインダクタンス成分L1・(1−K
2 )との共振状態で、いずれ−Vinの電圧になる。電
流I1と電流I2は共に共振状態にある。前述までの状
態は図7の状態dである。二次側の整流ダイオードがオ
フのとき、一次側から見えるインダクタンスは自己イン
ダクタンスL1で、二次側の整流ダイオードがオフ状態
のとき、一次側から見えるインダクタンスはリーケージ
インダクタンス成分L1(1−K2 )となる。例とし
て、結合係数K=0.84の粗結合のトランスを用いる
と、リーケージインダクタンス成分が約0.3L1と比
較的大きいトランスを用いることになり、図7の電圧V
1はなだらかに上昇し、下降する電圧波形となる。
【0077】ダイオードD7がONで、ダイオードD5
がONの時、電圧V1が−Vinで、電圧V2は電圧V
oとほぼ同じ電圧で、電流I1は単位時間あたり約(V
in−k・N・Vo)/(L1・(1−K2 ))の上昇
率で増加する。いずれ、電流値が正となり、ダイオード
D7がOFFとなる。電流I2は単位時間あたり約(K
・Vin−N・Vo)/(L1・(1−K2 ))の上昇
率で増加する。前述までの状態は図7の状態eである。
【0078】次に、状態aから状態eまでの間でのスイ
ッチング素子Q1の状態について記述する。状態aで
は、前記したようにスイッチング素子Q1はON状態に
あり、トランジスタQ3をONし、スイッチング素子Q
1をOFFし、状態bに移る。
【0079】状態b、状態c、状態dでは、電圧V3が
下がり、スイッチング素子Q1をOFF状態を維持する
電圧まで下がり、後に、トランジスタQ3のVbe以下
の電圧以下まで下がり、抵抗R9を介して、コンデンサ
C8を放電し、トランジスタQ3をOFF状態にし、ス
イッチング素子Q1をOFF状態に維持する。
【0080】次に、共振により、電圧V3が上昇し、コ
ンデンサC3、抵抗R2を介して、コンデンサC7を充
電していく。しかし、コンデンサC7を適切な値を選定
することにより、スイッチング素子Q1をOFF状態に
維持する。
【0081】状態e(非共振状態)において、コンデン
サC7の電圧がさらに上昇し、スイッチング素子Q1を
ONに切り替わるように、コンデンサC7を適切な値を
選定しておく(なお、コンデンサC7の容量は前述のよ
うに、状態b、状態c、状態dでは、スイッチング素子
Q1をOFFに維持するような値にも選定される)。
【0082】なお、このことを別な観点、即ち、コンデ
ンサC7の機能を電圧V3と電圧V5(例えば、図示の
実施例のようにスイッチング素子Q1がFETである場
合、ゲート−ソース間の電圧)との関係で見ると、コン
デンサC7は抵抗R2と共に位相遅延回路を構成してい
る。したがって、電圧V5(波形は図示せず)は電圧V
3に対して位相が遅らされる。その結果、電圧V3が状
態b、c、d(共振状態)のとき0になるのに対して、
電圧V5は状態e(非共振状態)のとき0になる(もち
ろん、前述のように、コンデンサC7の値は非共振状態
で電圧V5が0になるように予め選定されている)。即
ち、FETであるスイッチング素子Q1のゲート−ソー
ス間にかかっていた逆バイアスがなくなり、FETのO
N条件である電圧V5が0になった時点で、スイッチン
グ素子Q1はONになる。状態eではスイッチング素子
Q1をON状態に維持する。
【0083】以上のように状態aから状態eまでを繰り
返すことにより、スイッチング素子Q1をON時に、ト
ランスT1にエネルギーを貯えると共に、トランスT1
から2次側にエネルギーを供給し、スイッチング素子Q
1をOFF時に、共振状態にすることができる。
【0084】状態eでのスイッチング素子Q1をON、
状態aから状態bの切り替わりで、スイッチング素子Q
1をOFFにしている。即ち、スイッチング素子Q1は
電圧0Vの時にスイッチしており(非共振状態のときO
FFからONに切り替わっており)、スイッチングロス
がない電圧共振電源になっている。
【0085】状態b、状態dでは粗結合のトランスを用
いて、コンデンサC6の容量とリーケージインダクタン
ス成分L1・(1−K2 )とで、適切な共振状態をつく
ることができ、状態cでは粗結合のトランスを用いて、
コンデンサC6の容量とインダクタンスL1で、適切な
共振状態をつくることができる。
【0086】次に、負荷R1の両端の出力電圧Voを一
定に制御する方法について記述する。電圧制御のための
構成として、出力電圧を分圧するための抵抗R10、抵
抗11から成る分圧器と、分圧器による分圧を検出し、
それに応じた電圧を発生させるためのシャントレギュレ
ータIC1と、シャントレギュレータ1C1によって発
生される電圧によって発光素子の発光量を変化させ、そ
れによって受光素子の受光量を変化させるフォトカプラ
ーPC1と、フォトカプラーPCIによって流れる電流
の値が変化され、それによって、スイッチング素子Q1
のONからOFFへのタイミングを制御する手段(トラ
ンジスタQ3、コンデンサC8等)が設けられている。
【0087】DC出力電圧Voを抵抗R10、R11で
分圧し、シャントレギュレータIC1で検出し、出力電
圧Voが高い時はフォトカプラーPC1の発光素子は多
くの光を発生し、フォトカプラーPC1の受光素子は多
くの光を受光する。この結果、それに電流を多く流し、
コンデンサC8の充電を早くし、スイッチング素子Q1
を早くOFFし、トランスT1に貯えるエネルギーを少
なくし、出力電圧Voを低くする。出力電圧Voが低い
時は、フォトカプラーPC1の発光素子は少ない光を発
光し、フォトカプラーPC1の受光素子は少ない光を受
光する。この結果、それに電流を少なく流し、コンデン
サC8の充電を遅くし、スイッチング素子Q1を遅くO
FFし、トランスT1に貯えるエネルギーを多くし、出
力電圧Voを高くする。従って、シャントシギュレータ
IC1の検出電圧が一定、即ち、出力電圧Voが一定に
なる。
【0088】次に、過電流保護について述べる。過電流
保護の構成として、トランジスタQ2とこのトランジス
タQ2のベース−エミッタ間に接続された抵抗R4が設
けられている。
【0089】負荷R1を小さくしていくと、トランスT
1の1次側の電流が増え、即ち、抵抗R4に流れる電流
が増え、抵抗R4の両端に発生する電圧がトランジスタ
Q2のVbeをこえるとトランジスタQ2をONし、ス
イッチング素子Q1をOFFする。即ち、トランスT1
の1次側のピーク電流を、一定に抑える。
【0090】即ち、ドレイン電圧が0であることの検出
回路を必要とせず、ゲートを制御するゲート方向電流開
閉回路も必要としない、電圧0でスイッチする(非共振
状態でスイッチング手段をOFFからONにスイッチす
る)電圧共振型電源を構成できる。また、余分なインダ
クタンスを用いず、トランスは粗結合の構造で良く、構
造の簡単な低価格の分割巻のトランスを使用できる。
【0091】(実施例6)図8に本発明の実施例6の電
源装置を示す。図8において、1は商用電源であり、T
1はトランスであり、Q1は例えばFETから成るスイ
ッチング素子であり、Q2はトランジスタであり、D
1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8はダイ
オードであり、IC1はシャントレギュレータであり、
PC1はフォトカプラーであり、C1、C2、C9は電
解コンデンサ、C3、C6、C7はコンデンサであり、
R1、R2、R3、R4、R10、R11、R12は抵
抗である。
【0092】実施例5との違いは出力電圧を制御する構
成と、過電流保護の構成であるのでので(即ち、実施例
1におけるスイッチング手段のON−OFFを制御する
ためのトランジスタQ3を用いる構成と過電流保護のた
めのトランジスタQ2を用いる構成に代えて、実施例6
では、1つの共通のトランジスタQ2を用いる構成にし
たものである)、これらの構成に基づく動作だけを説明
する。
【0093】負荷R1の両端の出力電圧Voを一定に制
御する方法について記述する。DC出力電圧Voを抵抗
R10、R11で分圧し、シャントレギュレータIC1
で検出し、出力電圧Voが高い時はフォトカプラーPC
1の発光素子は多くの光を発生し、フォトカプラーPC
1の受光素子は多くの光を受光する。この結果、それに
電流を多く流し、抵抗R5の両端の電位差を高くし、抵
抗R4と抵抗R5の両端に発生する電圧がトランジスタ
Q2のVbeを早く越えて、早めにトランジスタQ2を
ONし、スイッチング素子Q1を早くOFFし、トラン
スT1に貯えるエネルギーを少なくし、出力電圧Voを
低くする。
【0094】出力電圧Voが低い時は、フォトカプラー
PC1の発光素子は少ない光を発光し、フォトカプラー
PC1の受光素子は少ない光を受光する。この結果、そ
れに電流を少なく流し、抵抗R5に少なめに電流を流
し、抵抗R5の両端の電位差を低くし、抵抗R4と抵抗
R5の両端に発生する電圧がトランジスタQ2のVbe
を遅く越えて、遅めにトランジスタQ2をONし、スイ
ッチング素子Q1を遅くOFFし、トランスT1に貯え
るエネルギーを多くし、出力電圧Voを高くする。従っ
て、シャントレギュレータIC1の検出電圧が一定、即
ち、出力電圧Voが一定になる。
【0095】次に、過電流保護について述べる。負荷R
1を小さくしていくと、トランスT1の1次側の電流が
増え、出力電圧Voが低くなろうとし、フォトカプラー
PC1の発光素子は発光しなくなり、フォトカプラーP
C1の受光素子は受光しなくなり、電流が流れなくな
る、その結果、抵抗R5に電流が流れず、抵抗R5の両
端の電位差がなくなり、抵抗R4の両端に発生する電圧
がトランジスタQ2のVbeを越えて、トランジスタQ
2をONし、スイッチング素子Q1をOFFし、このと
き、トランスT1に貯えるエネルギーを最大にし、過電
流保護がかかった状態になり、抵抗R1を低くしていく
につれて、出力電圧Voは低くなっていく。即ち、実施
例5の自励発振回路の一部を構成するトランジスタとコ
ンデンサを必要とせず、出力電圧を所定の電圧に制御す
ることができる。また、過電流保護動作も同時にでき
る。
【0096】(実施例7)図9に本発明の実施例7の電
源装置の回路図を示し、図10に各部の波形を示す。図
9において、1は商用電源であり、T1はトランスであ
り、Q1は例えばFETから成るスイッチング素子であ
り、Q2、Q3はトランジスタであり、D1、D2、D
3、D4、D5、D6、D7、D9はダイオードであ
り、IC1はシャントレギュレータであり、PC1はフ
ォトカプラであり、C1、C2は電解コンデンサ、C
3、C6、C7、C8はコンデンサであり、R1、R
2、R3、R4、R9、R10、R11、R12は抵抗
である。
【0097】また、トランスT1の電圧V1、V2に対
応する巻線に流れる電流をI1、I2とし、それぞれの
巻線の自己インダクタンスをL1、L2とし、2つの巻
線の相互インダクタンスをMとし、巻数比をNとする。
また、結合係数をK=M/√(L1・L2)とする。
【0098】次に、前述の電源回路の動作を説明する。
電源回路は自励発振回路として構成されており、一連の
状態を繰り返すので、起動を発生させる図10に示す状
態aから始めて、状態a〜eに沿って説明する。商用電
源1の交流電圧はダイオードD1、D2、D3、D4に
よって整流され、電解コンデンサC1で平滑にされ、そ
の両端にDC電圧が得られる。電解コンデンサC1の両
端にDC電圧が発生すると、抵抗R3に電流が流れ、そ
の結果、スイッチング素子Q1はONになり、トランス
T1の一次側が駆動され、トランスT1の2つの巻線に
出力が発生し、スイッチング動作の最初の起動が生じ
る。
【0099】スイッチング素子Q1がON、ダイオード
D5がONのとき、電解コンデンサC1の両端の電圧を
Vin(正)とすると、電圧V1は約−Vinとなり、
出力電圧V2は約コンデンサC2の両端の電圧Voとな
り、電流I1は単位時間あたり約(Vin−K・N・V
o)/(L1・(1−K2 ))の上昇率で増加する。ま
た、電流I2は約(K・Vin−N・Vo)(L1・
(1−K2 ))の上昇率で増加する。電圧V3は正で、
コンデンサC3、抵抗R2を介してスイッチング素子Q
1をON状態にする。
【0100】しかし、電圧V3が抵抗R9を介してコン
デンサC8を充電し、電圧V4がトランジスタQ3のV
be(ベース電位)に達したとき、トランジスタQ3は
ONになり、スイッチング素子Q1はOFFになる。前
述までの状態は、図10の状態aである。
【0101】次に、スイッチング素子Q1がOFFのと
き、電圧V1はコンデンサC6の容量とリーケージイン
ダクタンス成分L1・(1−K2 )とで共振し、上昇す
る。電流I2として、共振電流が流れ、いずれ0にな
る。
【0102】このとき、ダイオードD5がONからOF
Fになり、ダイオードD9がOFFからONになり、電
圧V2はVoから−Voに変わる。また電流I1とし
て、共振電流が流れる。前述までの状態は、図10の状
態bである。
【0103】次に、ダイオードD9がON状態で、電圧
V2はコンデンサC2の両端の電圧Voとほぼ同じ電圧
になり、電圧V1はコンデンサC6の容量とリーケージ
インダクタンス成分L1・(1−K2 )とで共振し、上
昇しその後下降し、−Vinの電圧になり、ダイオード
D7が導通する。電流I1、電流I2としては、共に、
共振電流が流れる。前述までの状態は、図10の状態c
である。二次側の整流ダイオードがオフのとき、一次側
から見えるインダクタンスは自己インダクタンスL1
で、二次側の整流ダイオードがオフ状態のとき、一次側
から見えるインダクタンスはリーケージインダクタンス
成分L1(1−K2 )となる。例として、結合係数K=
0.84の粗結合のトランスを用いると、リーケージイ
ンダクタンス成分が約0.3L1と比較的大きいトラン
スを用いることになり、図10の電圧V1はなだらかに
上昇し、下降する電圧波形となる。
【0104】ダイオードD7が導通し、電圧V1が−V
inの電圧になったとき、電圧V2は電圧Voとほぼ同
じ電圧になり、電流I1は単位時間あたり、約(Vin
+K・N・Vo)/(L1・(1−K2 ))の上昇率で
増加し、その後電流値が正となり、ダイオードD7がO
FFとなる。電流I2は単位時間あたり約(K・Vin
+N・Vo)/(L1・(1−K2 ))の上昇率で増加
する。前述までの状態は、図10の状態dである。
【0105】ダイオードD7がOFFで、スイッチング
素子Q1がONのとき、電圧V1が−Vinで、電圧V
2は電圧Voとほぼ同じ電圧になり、電流I1は単位時
間あたり(Vin+K・N・Vo)/(L1・(1−K
2 ))の上昇率で増加する。電流I2は単位時間あたり
約(K・Vin+N・Vo)/(L1・(1−K2 ))
の上昇率で増加する。その後電流値は0となり、ダイオ
ードD9がONからOFFとなり、ダイオードD5がO
FFからONとなる。前述までの状態は、図10の状態
eである。
【0106】次に、状態aから状態eまでの間のスイッ
チング素子Q1の状態について説明する。状態aでは、
前記したようにスイッチング素子Q1はON状態にあ
り、トランジスタQ3をONし、このとき、スイッチン
グ素子Q1はOFFになり、状態bに移る。
【0107】状態b、状態cでは、電圧V3が下がり始
め、スイッチング素子Q1をOFF状態に維持する電圧
にまで下がる。その後、トランジスタQ3のVbe以下
の電圧まで下がり、抵抗R9を介して、コンデンサC8
を放電し、トランジスタQ3をOFF状態にし、スイッ
チング素子Q1をOFF状態に維持する。次に、共振に
より、電圧V3が上昇し、コンデンサC3、抵抗R2を
介してコンデンサC7を充電していく。しかし、コンデ
ンサC7を適切な値に選定することにより、スイッチン
グ素子Q1をOFF状態に維持する。
【0108】状態d(非共振状態)では、コンデンサC
7の電圧がさらに上昇し、スイッチング素子Q1をON
に切り替える。なお、スイッチング素子Q1をONに切
り替わるようにコンデンサC7の容量を適切な値に選定
しておく(なお、コンデンサC7の容量は前述のよう
に、状態b、状態cでは、スイッチング素子Q1をOF
Fに維持するような値にも選定される)。
【0109】なお、このことを別な観点、即ち、コンデ
ンサC7の機能を電圧V3と電圧V5(例えば、図示の
実施例のようにスイッチング素子Q1がFETである場
合、ゲート−ソース間の電圧)との関係で見ると、コン
デンサC7は抵抗R2と共に位相遅延回路を構成してい
る。したがって、電圧V5(波形は図示せず)は電圧V
3に対して位相が遅らされる。その結果、電圧V3が状
態c(共振状態)のとき0になるのに対して、電圧V5
は状態d(非共振状態)のとき0になる(もちろん、前
述のように、コンデンサC7の値は非共振状態で電圧V
5が0になるように予め選定されている)。即ち、FE
Tであるスイッチング素子Q1のゲート−ソース間にか
かっていた逆バイアスがなくなり、FETのON条件で
ある電圧V5が0になった時点で、スイッチング素子Q
1はONになる。状態eでは、スイッチング素子Q1を
ON状態に維持する。
【0110】以上のように、状態aから状態eまでを繰
り返すことにより、スイッチング素子Q1のON時に、
トランスT1にエネルギーを蓄えると共にトランスT1
からエネルギーを二次側に供給し、スイッチング素子Q
1のOFF時に、トランスT1からエネルギーを放出
し、二次側に出力を得ることができる。
【0111】状態dでスイッチング素子Q1をONに
し、状態aから状態bの切り替わりで、スイッチング素
子Q1をOFFにしている。即ち、スイッチング素子Q
1は電圧0Vの時に切り替わっており(非共振状態のと
き、OFFからONに切り替わっており)、スイッチン
グロスがない電圧共振電源になっている。
【0112】状態b、状態cでは粗結合のトランスを用
いて、コンデンサC6の容量とリーケージインダクタン
ス成分L1・(1−K2 )とで、適切な共振状態を作る
ことができる。
【0113】次に、負荷R1の両端の出力電圧Voを一
定に制御する方法について述べる。電圧制御のための構
成として、出力電圧を分圧するための抵抗R10、抵抗
11から成る分圧器と、分圧器による分圧を検出し、そ
れに応じた電圧を発生させるためのシャントレギュレー
タIC1と、シャントレギュレータ1C1によって発生
される電圧によって発光素子の発光量を変化させ、それ
によって受光素子の受光量を変化させるフォトカプラー
PC1と、フォトカプラーPCIによって流れる電流の
値が変化され、それによって、スイッチング素子Q1の
ONからOFFへのタイミングを制御する手段(トラン
ジスタQ3、コンデンサC8等)が設けられている。
【0114】DC出力電圧Voは抵抗R10、R11で
分圧されており、シャントレギュレータIC1で検出さ
れている。出力電圧Voが高いときは、フォトカプラー
PC1の発光素子は光を多く発生し、フォトカプラーP
C1の受光素子は多くの光を受光するので、それに流れ
る電流は多くなる。この結果、コンデンサC8の充電は
早くなり、スイッチング素子Q1は早くOFFし、トラ
ンスT1に貯えるエネルギーが少なくなり、出力電圧V
oは低くなる。
【0115】出力電圧Voが低いときは、フォトカプラ
ーPC1の発光素子は少ない光を発生し、フォトカプラ
ーPC1の受光素子は少ない光を受光するので、それに
流れる電流は少なくなる。この結果、コンデンサC8の
充電は遅くなり、スイッチング素子Q1は遅くOFF
し、トランスT1に貯えるエネルギーが多くなり、出力
電圧Voは高くなる。従って、シャントレギューレータ
IC1の検出電圧が一定になり、即ち、出力電圧Voが
一定になる。
【0116】次に、負荷に過電流が流れるのを阻止する
ための過電流保護について述べる。過電流保護の構成と
して、トランジスタQ2とこのトランジスタQ2のベー
ス−エミッタ間に接続された抵抗R4が設けられてい
る。
【0117】負荷R1を小さくしていくと、トランスT
1の一次側の電流が増え、即ち、抵抗R4に流れる電流
が増え、抵抗R4の両端に発生する電圧がトランジスタ
Q2のVbeを越えると、トランジスタQ2はONにな
り、スイッチング素子Q1はOFFする。即ち、トラン
スT1の一次側のピーク電流を一定に抑える。
【0118】実施例7では、前述したように、ドレイン
電圧が0であることを検出する回路を必要とせず、ゲー
トを制御するゲート方向電流開閉回路も必要としない電
圧0で切り替わる(非共振状態でスイッチング手段をO
FFからONにスイッチする)電圧共振型電源を構成す
る。また、余分なインダクタを用いず、トランスは粗結
合の構造でよく、構造の簡単な低価格の分割巻きのトラ
ンスを使用できる。
【0119】(実施例8)図11に本発明の実施例8の
電源装置の回路図を示す。1は商用電源であり、T1は
トランスであり、Q1は例えばFETから成るスイッチ
ング素子であり、Q2はトランジスタであり、D1、D
2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9はダイ
オードであり、IC1はシャントレギュレータであり、
PC1はフォトカプラであり、C1、C2、C9は電解
コンデンサ、C3、C6、C7はコンデンサであり、R
1、R2、R3、R4、R10、R11、R12は抵抗
である。
【0120】実施例7との違いは、出力電圧を制御する
構成と、過電流保護の構成であるので(即ち、実施例7
におけるスイッチング手段のON−OFFを制御するた
めのトランジスタQ3を用いる構成と過電流保護のため
のトランジスタQ2を用いる構成に代えて、実施例2で
は、1つの共通のトランジスタQ2を用いる構成にした
ものである)、これらの構成に基づく動作だけを説明す
る。
【0121】負荷R1の両端の出力電圧Voを一定に制
御する方法について述べる。DC出力電圧Voは抵抗R
10、R11で分圧されており、シャントレギュレータ
IC1で検出されている。出力電圧Voが高いときは、
フォトカプラーPC1の発光素子は光を多く発生し、フ
ォトカプラーPC1の受光素子は多くの光を受光するの
で、それに流れる電流は多くなる。この結果、抵抗R5
の両端の電位差が高くなり、抵抗R4と抵抗R5の両端
に発生する電圧がトランジスタQ2のVbeを早く越え
て、早めにトランジスタQ2がONする。この結果、ス
イッチング素子Q1は早くOFFし、トランスT1に貯
えるエネルギーがより少なくなり、出力電圧Voは低く
なる。
【0122】出力電圧Voが低いときは、フォトカプラ
ーPC1の発光素子は少ない光を発生し、フォトカプラ
ーPC1の受光素子は少ない光を受光するので、それに
流れる電流は少なくなる。この結果、抵抗R5の両端に
電位差がより低くなり、抵抗R4と抵抗R5の両端に発
生する電圧がトランジスタQ2を遅く越えて、遅めにス
イッチング素子Q1がOFFし、トランスT1に貯える
エネルギーがより多くなり、出力電圧Voが高くなる。
従って、シャントレギュレータIC1の検出電圧が一定
となり、即ち、出力電圧Voが一定になる。
【0123】次に、過電流保護について述べる。負荷R
1を小さくしていくと、トランスT1の一次側の電流が
増え、出力電圧Voが低くなろうとし、フォトカプラー
PC1の発光素子が発光しなくなり、フォトカプラーP
C1の受光素子は、受光しないので、電流が流れなくな
る。この結果、抵抗R5に電流が流れず、抵抗R5の両
端の電位差がなくなり、抵抗R4の両端に発生する電圧
がトランジスタQ2のVbeを越えて、トランジスタQ
2はONし、スイッチング素子Q1はOFFする。この
とき、トランスT1に貯えるエネルギーは最大になり、
過電流保護がかかった状態になり、抵抗R1を低くして
いくにつれて、出力電圧Voは低くなっていく。即ち、
実施例7の自励発振回路の一部を構成するトランジスタ
Q3とコンデンサC8を必要とせず、出力電圧を所定の
電圧に制御することができ、また、過電流保護動作も同
時にできる。
【0124】(実施例9)図12に本発明の実施例9の
電源装置の回路図を示す。1は商用電源であり、T1は
トランスであり、Q1は例えばFETから成るスイッチ
ング素子であり、Q2、Q3はトランジスタであり、D
1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D9はダイ
オードであり、IC1はシャントレギュレータであり、
PC1はフォトカプラであり、C1、C2は電解コンデ
ンサ、C3、C6、C8はコンデンサであり、R1、R
2、R3、R4、R9、R10、R11、R12は抵抗
である。
【0125】実施例7との違いは、スイッチング素子を
駆動する回路構成であるので(実施例1における抵抗R
2とコンデンサC7で構成した位相遅延手段に代えて、
実施例3では、電圧V3を発生させる制御巻線(第2出
力巻線)を入力巻線と出力巻線の両方に対して適切に結
合して電圧V3の波形をこれらのほぼ合成波形となるよ
うに配置している)、違いのある回路構成に基づく動作
だけを説明する。
【0126】したがって、状態aから状態eまでのスイ
ッチング素子の状態について述べる。状態aでは、前記
したように、スイッチング素子Q1はON状態にあり、
トランジスタQ3はONになり、スイッチング素子Q1
はOFFになり、状態bに移る。
【0127】状態b、状態cでは、電圧V3が下がり、
スイッチング素子Q1をOFF状態に維持する電圧まで
下がり、後に、トランジスタQ3のVbe以下の電圧以
下まで下がり、抵抗R9を介して、コンデンサC8を放
電し、トランジスタQ3をOFF状態にし、スイッチン
グ素子Q1をOFF状態に維持する。次に、共振によ
り、電圧V3が上昇し、コンデンサC3、抵抗R2を介
して、スイッチング素子Q1をOFF状態に維持する。
【0128】状態dにおいて、電圧V3の電圧がさらに
上昇し、スイッチング素子Q1をONに切り替えるよう
に、電圧波形V1とV2の間のタイミングでONになる
ように、前述のように、V3の巻線とV2の巻線との間
に適切な結合状態になるよるにV3の巻線は配置されて
いる。このため、状態d(非共振状態)で、スイッチン
グ素子Q1はOFFからONに切り替わる。
【0129】状態eでは、スイッチング素子Q1はON
状態に維持される。
【0130】以上のように、状態aから状態eまでを繰
り返すことにより、スイッチング素子Q1のON時に、
トランスT1にエネルギーを貯え、スイッチング素子Q
1のOFF時に、トランスT1からエネルギーを放出
し、二次側に出力を得ることができる。即ち、コンデン
サを必要とせず、より安定にスイッチング素子Q1のゲ
ートを駆動制御でき、電圧0で切り替わる(非共振状態
でスイッチング手段をOFFからONにスイッチする)
電圧共振型電源を構成できる。
【0131】(実施例10)図13に本発明の実施例1
0の電源装置の回路図を示す。1は商用電源であり、T
1はトランスであり、Q1は例えばFETから成るスイ
ッチング素子であり、Q2はトランジスタであり、D
1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9
はダイオードであり、IC1はシャントレギュレータで
あり、PC1はフォトカプラであり、C1、C2、C9
は電解コンデンサ、C3、C6はコンデンサであり、R
1、R2、R3、R4、R10、R11、R12は抵抗
である。
【0132】実施例9との違いは、出力電圧を制御する
構成と、過電流保護の構成であるので(即ち、実施例9
におけるスイッチング手段のON−OFFを制御するた
めのトランジスタQ3を用いる構成と過電流保護のため
のトランジスタQ2を用いる構成に代えて、実施例4で
は、1つの共通のトランジスタQ2を用いる構成にした
ものである)、これらの構成に基づく動作だけを説明す
る。
【0133】負荷R1の両端の出力電圧Voを一定に制
御する方法について述べる。DC出力電圧Voは抵抗R
10、R11で分圧されており、シャントレギュレータ
IC1で検出されている。出力電圧Voが高いときは、
フォトカプラーPC1の発光素子は光を多く発生し、フ
ォトカプラーPC1の受光素子は多くの光を受光するの
で、それに流れる電流は多くなる。この結果、抵抗R5
の両端の電位差が高くなり、抵抗R4と抵抗R5の両端
に発生する電圧がトランジスタQ2のVbeを早く越え
て、早めにトランジスタQ2がONする。この結果、ス
イッチング素子Q1は早くOFFし、トランスT1に貯
えるエネルギーがより少なくなり、出力電圧Voは低く
なる。
【0134】出力電圧Voが低いときは、フォトカプラ
ーPC1の発光素子は少ない光を発生し、フォトカプラ
ーPC1の受光素子は少ない光を受光するので、それに
流れる電流は少なくなる。この結果、抵抗R5の両端に
電位差がより低くなり、抵抗R4と抵抗R5の両端に発
生する電圧がトランジスタQ2を遅く越えて、遅めにス
イッチング素子Q1がOFFし、トランスT1に貯える
エネルギーがより多くなり、出力電圧Voが高くなる。
従って、シャントレギュレータIC1の検出電圧が一定
となり、即ち、出力電圧Voが一定になる。
【0135】次に、過電流保護について述べる。負荷R
1を小さくしていくと、トランスT1の一次側の電流が
増え、出力電圧Voが低くなろうとし、フォトカプラー
PC1の発光素子が発光しなくなり、フォトカプラーP
C1の受光素子は、受光しないので、電流が流れなくな
る。この結果、抵抗R5に電流が流れず、抵抗R5の両
端の電位差がなくなり、抵抗R4の両端に発生する電圧
がトランジスタQ2のVbeを越えて、トランジスタQ
2はONし、スイッチング素子Q1はOFFする。この
とき、トランスT1に貯えるエネルギーは最大になり、
過電流保護がかかった状態になり、抵抗R1を低くして
いくにつれて、出力電圧Voは低くなっていく。即ち、
実施例9の自励発振回路の一部を構成するトランジスタ
とコンデンサを必要とせず、出力電圧を所定の電圧に制
御することができる。また、過電流保護動作も同時にで
きる。
【0136】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
トランスの入力巻線に接続された共振用コンデンサに、
前記トランスの入力巻線への電力の供給を制御するスイ
ッチング手段を接続し、該スイッチング手段のスイッチ
ング動作に応じて前記トランスの出力巻線に接続された
出力コンデンサに所定の直流電圧が得られるようにした
電源装置において、前記トランスとしてリーケージトラ
ンスを備えるとともに前記スイッチング手段のスイッチ
ング動作を制御する制御手段を備え、該制御手段は前記
トランスに設けられた第2の出力巻線の出力電圧により
制御され、前記スイッチング手段のスイッチング動作に
より、前記共振用コンデンサと前記リーケージトランス
の入力巻線と第1の出力巻線との間のリーケージインダ
クタンスとの間で共振状態を発生させる手段を備え、該
手段により前記スイッチング手段の端子電圧の立ち上が
り特性を遅らせ、前記スイッチング手段のスイッチング
動作時の損失を低減して、効率を向上させるとともに低
ノイズの電源装置を実現することができるものである。
【0137】また、ドレイン電圧が0であることの検出
回路を必要とせず、ゲートを制御するゲート方向電流開
閉回路も必要としない、電圧0でスイッチする(非共振
状態でスイッチング手段をOFFからONにスイッチす
る)電圧共振型電源を構成できる。また、余分なインダ
クタを用いず、トランスは粗結合の構造で良く、構造の
簡単な低価格の分割巻きのトランスを使用できる。
【0138】さらに、コンデンサを必要とせず、より安
定にゲートを駆動制御でき、自励発振回路の一部を構成
するトランジスタとコンデンサを必要とせず、出力電圧
を所定の電圧に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1の電源装置の回路ブ
ロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1の電源装置の主要部
分の波形図である。
【図3】図3は、本発明の実施例2の電源装置の回路ブ
ロック図である。
【図4】図4は、本発明の実施例3の電源装置の回路ブ
ロック図である。
【図5】図5は、本発明の実施例4の電源装置の回路ブ
ロック図である。
【図6】図6は、本発明の実施例5の電源装置の回路ブ
ロック図である。
【図7】図7は、本発明の実施例5の電源装置の主要部
分の波形図である。
【図8】図8は、本発明の実施例6の電源装置の回路ブ
ロック図である。
【図9】図9は、本発明の実施例7の電源装置の回路ブ
ロック図である。
【図10】図10は、本発明の実施例7の電源装置の主
要部分の波形図である。
【図11】図11は、本発明の実施例8の電源装置の回
路ブロック図である。
【図12】図12は、本発明の実施例9の電源装置の回
路ブロック図である。
【図13】図13は、本発明の実施例10の電源装置の
回路ブロック図である。
【図14】図14は、従来例の電源装置の回路ブロック
図である。
【図15】図15は、従来例の電源装置で用いられてい
るスイッチング手段のドレインの波形図である。
【符号の説明】
1 商用電源 T トランス Q1 スイッチング素子 Q2、Q3 トランジスタ D ダイオード IC1 シャントレギュレータ C コンデンサ R 抵抗 PC1 フォトカプラー

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの入力巻線に接続された共振用
    コンデンサに、前記トランスの入力巻線への電力の供給
    を制御するスイッチング手段を接続し、該スイッチング
    手段のスイッチング動作に応じて前記トランスの出力巻
    線に接続された出力コンデンサに所定の直流電圧が得ら
    れるようにした電源装置において、 前記トランスとしてリーケージトランスを備えるととも
    に前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御する
    制御手段を備え、該制御手段は前記トランスに設けられ
    た第2の出力巻線の出力電圧により制御され、前記スイ
    ッチング手段のスイッチング動作により、前記共振用コ
    ンデンサと前記リーケージトランスの入力巻線と第1の
    出力巻線との間のリーケージインダクタンスとの間で共
    振状態を発生させる手段を備え、該手段により前記スイ
    ッチング手段の端子電圧の立ち上がり特性を遅らせ前記
    スイッチング手段のスイッチング動作時の損失を低減す
    ることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電源装置において、前記
    制御手段はスイッチング手段を駆動する駆動手段を有
    し、前記スイッチング手段は前記駆動手段を介した前記
    トランスの第2の出力巻線の出力電圧により制御される
    ことを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電源装置において、前記
    制御手段は前記トランスの第2の出力巻線のCR充放電
    回路を介してトランジスタを駆動することにより前記ス
    イッチング手段を不作動にし、前記トランスの第2の出
    力巻線から前記駆動手段を介して前記スイッチング手段
    を駆動するとともに前記スイッチング手段のスイッチン
    グ動作の位相を遅延する位相遅延手段を有することを特
    徴とする電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電源装置において、前記
    制御手段は前記トランスの第2の出力巻線の電圧をCR
    充放電回路を介してトランジスタを駆動することにより
    前記スイッチング手段を不作動にし、前記トランスの第
    2の出力巻線から前記駆動手段を介して前記スイッチン
    グ手段を駆動するとともに、前記トランスの第2の出力
    巻線を入力巻線と第1の出力巻線との間に結合させるこ
    とを特徴とする電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の電源装置において、前記
    トランスの第1出力巻線の出力電圧で電圧を発生させる
    電圧発生手段を備えるとともに、前記トランスの第1出
    力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じた信号を発
    生する電圧検出手段を備え、該電圧検出手段は該手段で
    発生された信号で制御手段のスイッチング動作レベルを
    設定することを特徴とする電源装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電源装置において、前記
    制御手段は前記スイッチング手段の電流を検出し所定の
    電流値に達したとき前記スイッチング手段を不作動にす
    る手段を有し、該手段と前記電圧を検出して制御するこ
    とを併用して制御する手段を有し、前記トランスの第2
    の出力巻線から前記駆動手段を介して前記スイッチング
    手段を駆動するとともに前記スイッチング手段のスイッ
    チング動作の位相を遅延する位相遅延手段を有すること
    を特徴とする電源装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の電源装置において、前記
    制御手段は前記スイッチング手段の電流を検出し所定の
    電流値に達したとき前記スイッチング手段を不作動にす
    る手段を有し、該手段と前記電圧を検出して制御するこ
    とを併用して制御する手段を有し、前記トランスの第2
    の出力巻線から前記駆動手段を介して前記スイッチング
    手段を駆動するとともに、前記トランスの第2の出力巻
    線を入力巻線と第1の出力巻線との間に結合させること
    を特徴とする電源装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の電源装置において、前記
    スイッチング手段のスイッチング動作はオン、オフ動作
    であり、前記スイッチング手段がオフ動作状態の時に、
    共振状態を発生させる手段が動作するとともに出力コン
    デンサに所定の電圧が得られることを特徴とする電源装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の電源装置において、前記
    スイッチング手段のスイッチング動作はオン、オフ動作
    であり、前記スイッチング手段がオン動作状態の時に、
    出力コンデンサに所定の電圧が得られることを特徴とす
    る電源装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の電源装置において、前
    記スイッチング手段のスイッチング動作はオン、オフ動
    作であり、前記スイッチング手段がオン、オフ動作状態
    のいずれの時にも、出力コンデンサに所定の電圧が得ら
    れることを特徴とする電源装置。
  11. 【請求項11】入力巻線、第1出力巻線および第2出力
    巻線を持つトランスと、 前記入力巻線に接続されてDC電源を供給するDC電源
    手段と、 前記第1出力巻線に接続された負荷と、 前記DC電源手段に基づいて第1巻線に流れる電流を制
    御するように第1巻線に接続されたスイッチング手段
    と、 前記スイッチング手段に関連して設けられた共振用コン
    デンサと前記トランスの少なくとも第1巻線を含む巻線
    によって得られるインダクタンスとによって共振状態を
    発生する共振回路手段と、 前記第2出力巻線に供給される電力によって前記スイッ
    チング手段のON−OFFを制御するスイッチング手段
    制御手段と、を有する電源装置であって、 電源装置は、前記スイッチング手段制御手段によって前
    記スイッチング手段をON−OFF制御する自励発振回
    路として構成されており、前記スイッチング手段がOF
    F状態にあるとき、OFF状態の一部の間で、前記共振
    回路手段は共振状態を発生し、共振状態後に発生される
    非共振状態のときに前記スイッチング手段はOFFから
    ONにスイッチされ、前記スイッチング手段がOFFの
    とき主に、第1出力巻線に接続された負荷には電力が供
    給されるように構成されていることを特徴とする電源装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段制御手段は、前記第2出力巻線に
    よって発生される電圧を前記スイッチング手段をOFF
    にする電圧に下げ、それによって、前記スイッチング手
    段をOFFにすると共に前記共振回路手段による共振状
    態を発生させ、その後、前記共振回路による共振状態が
    終わった後の非共振状態のときに、前記第2出力巻線に
    よって発生される電圧を前記スイッチング手段をONに
    する電圧にまで上げ、それによって、前記スイッチング
    手段をONにすることを特徴とする電源回路。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段制御手段は、共振状態により最初
    に下降しその後上昇する第2出力巻線の電圧の位相を遅
    延させて、前記共振回路による共振状態が終わった後の
    非共振状態のときに、前記スイッチング手段をONにす
    る電圧を前記スイッチング手段に与える位相遅延手段を
    有することを特徴とする電源装置。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段制御手段は、前記共振回路による
    共振状態が終わった後の非共振状態のときに、前記スイ
    ッチング手段をONにする電圧を前記スイッチング手段
    に与えるような第2出力巻線の電圧が発生されるよう
    に、第2出力巻線が入力巻線と第1出力巻線とに対して
    結合されるように構成されていることを特徴とする電源
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の電源装置において、
    前記第1出力巻線に発生される電圧を一定に制御する電
    圧制御手段をさらに有し、該電圧制御手段は、第1出力
    巻線に発生される電圧に応じた信号を発生させて前記ス
    イッチング手段制御手段に供給し、スイッチング手段制
    御手段によって前記スイッチング手段のON−OFFの
    スイッチングの時間を制御して第1出力巻線に発生され
    る電圧を一定に制御するように構成されていることを特
    徴とする電源装置。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の電源装置において、
    負荷の過電流保護手段をさらに有し、該過電流保護手段
    は、負荷が小さくなり、負荷に電流が多く流れるとき、
    前記スイッチング手段をOFFさせるように構成されて
    いることを特徴とする電源装置。
  17. 【請求項17】商用電源を整流し平滑してDC電源を得
    るDC電源手段と、 入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランスと、 前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給を制
    御するスイッチング手段と、 前記スイッチング手段を駆動する駆動手段と、 前記入力巻線に接続された共振用コンデンサと、 前記トランスの第1出力巻線の出力電圧で所定の電圧を
    発生する電圧発生手段と、 前記第1出力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じ
    た信号を発生する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段で発生された信号で前記駆動手段を介
    して前記スイッチング手段を制御するスイッチング手段
    制御手段とを有する電源装置であって、 電源装置は、前記スイッチング手段制御手段によって前
    記スイッチング手段をON−OFF制御する自励発振回
    路として構成されており、前記スイッチング手段がOF
    F状態にあるとき、OFF状態の一部の間で、前記共振
    用コンデンサと前記入力巻線と前記第1出力巻線との間
    のリーケージインダクタンスとの間で共振状態が発生さ
    れ、共振状態後に発生される非共振状態のときに前記ス
    イッチング手段はOFFからONにスイッチされ、前記
    スイッチング手段がONのときに主に、第1出力巻線に
    接続された負荷に電力が供給されるように構成されてい
    ることを特徴とする電源装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の電源装置において、
    第2出力巻線から前記駆動手段に電力を供給することを
    特徴とする電源装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の電源装置において、
    前記制御手段として前記第2出力巻線の電圧をCR充放
    電回路を介して第1トランジスタをON駆動することに
    より前記スイッチング手段をOFFするスイッチング手
    段OFF手段を有し、前記駆動手段として前記第2出力
    巻線をCR充放電回路を介して前記スイッチング手段を
    駆動すると共に位相を遅延する位相遅延手段を有するこ
    とを特徴とする電源装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の電源装置において、
    前記制御手段として、前記スイッチング手段の電流を検
    出し所定の電流値に達したとき前記スイッチング手段を
    OFFするスイッチング手段OFF手段を有し、前記ス
    イッチング手段OFF手段と前記電圧を検出して制御す
    ることを併用して制御する手段を有し、前記駆動手段と
    して、前記第2出力巻線からCR充放電回路を介して前
    記スイッチング手段を駆動すると共に位相を遅延する位
    相遅延手段を有することを特徴とする電源装置。
  21. 【請求項21】入力巻線、第1出力巻線および第2出力
    巻線を持つトランスと、 前記入力巻線に接続されてDC電源を供給するDC電源
    手段と、 前記第1出力巻線に接続された負荷と、 前記DC電源手段に基づいて第1巻線に流れる電流を制
    御するように第1巻線に接続されたスイッチング手段
    と、 前記スイッチング手段に関連して設けられた共振用コン
    デンサと前記トランスの少なくとも第1巻線を含む巻線
    によって得られるインダクタンスとによって共振状態を
    発生する共振回路手段と、 前記第2出力巻線に供給される電力によって前記スイッ
    チング手段のON−OFFを制御するスイッチング手段
    制御手段と、を有する電源装置であって、 電源装置は、前記スイッチング手段制御手段によって前
    記スイッチング手段をON−OFF制御する自励発振回
    路として構成されており、前記スイッチング手段がOF
    F状態にあるとき、OFF状態の一部の間で、前記共振
    回路手段は共振状態を発生し、共振状態後に発生される
    非共振状態のときに前記スイッチング手段はOFFから
    ONにスイッチされ、前記スイッチング手段がONのと
    き主に、第1出力巻線に接続された負荷には電力が供給
    されるように構成されていることを特徴とする電源装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段制御手段は、前記第2出力巻線に
    よって発生される電圧を前記スイッチング手段をOFF
    にする電圧に下げ、それによって、前記スイッチング手
    段をOFFにすると共に前記共振回路手段による共振状
    態を発生させ、その後、前記共振回路による共振状態が
    終わった後の非共振状態のときに、前記第2出力巻線に
    よって発生される電圧を前記スイッチング手段をONに
    する電圧にまで上げ、それによって、前記スイッチング
    手段をONにすることを特徴とする電源回路。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段制御手段は、共振状態により最初
    に下降しその後上昇する第2出力巻線の電圧の位相を遅
    延させて、前記共振回路による共振状態が終わった後の
    非共振状態のときに、前記スイッチング手段をONにす
    る電圧を前記スイッチング手段に与える位相遅延手段を
    有することを特徴とする電源装置。
  24. 【請求項24】 請求項21記載の電源装置において、
    前記第1出力巻線に発生される電圧を一定に制御する電
    圧制御手段をさらに有し、該電圧制御手段は、第1出力
    巻線に発生される電圧に応じた信号を発生させて前記ス
    イッチング手段制御手段に供給し、スイッチング手段制
    御手段によって前記スイッチング手段のON−OFFの
    スイッチングの時間を制御して第1出力巻線に発生され
    る電圧を一定に制御するように構成されていることを特
    徴とする電源装置。
  25. 【請求項25】 請求項21記載の電源装置において、
    負荷の過電流保護手段をさらに有し、該過電流保護手段
    は、負荷が小さくなり、負荷に電流が多く流れるとき、
    前記スイッチング手段をOFFさせるように構成されて
    いることを特徴とする電源装置。
  26. 【請求項26】商用電源を整流し平滑してDC電源を得
    るDC電源手段と、 入力巻線と1つ以上の出力巻線を有するトランスと、 前記DC電源手段から前記入力巻線への電力の供給を制
    御するスイッチング手段と、 前記スイッチング手段を駆動する駆動手段と、 前記入力巻線に接続された共振用コンデンサと、 前記トランスの第1出力巻線の出力電圧で所定の電圧を
    発生する電圧発生手段と、 前記第1出力巻線の出力電圧を検出して出力電圧に応じ
    た信号を発生する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段で発生された信号で前記駆動手段を介
    して前記スイッチング手段を制御するスイッチング手段
    制御手段とを有する電源装置において、 電源装置は、前記スイッチング手段制御手段によって前
    記スイッチング手段をON−OFF制御する自励発振回
    路として構成されており、前記スイッチング手段がOF
    F状態にあるとき、OFF状態の一部の間で、前記共振
    用コンデンサと前記入力巻線と前記第1出力巻線との間
    のリーケージインダクタンスとの間で共振状態が発生さ
    れ、共振状態後に発生される非共振状態のときに前記ス
    イッチング手段はOFFからONにスイッチされ、前記
    スイッチング手段のON−OFF制御により、第1出力
    巻線のいずれの方向に電流が流れるときにも第1出力巻
    線に接続された負荷には電力が供給されるように構成さ
    れていることを特徴とする電源装置。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の電源装置において、
    第2出力巻線から前記駆動手段に電力を供給することを
    特徴とする電源装置。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の電源装置において、
    前記制御手段として前記第2出力巻線の電圧をCR充放
    電回路を介して第1トランジスタをON駆動することに
    より前記スイッチング手段をOFFするスイッチング手
    段OFF手段を有し、前記駆動手段として前記第2出力
    巻線をCR充放電回路を介して前記スイッチング手段を
    駆動すると共に位相を遅延する位相遅延手段を有するこ
    とを特徴とする電源装置。
  29. 【請求項29】 請求項27記載の電源装置において、
    前記制御手段として、前記スイッチング手段の電流を検
    出し所定の電流値に達したとき前記スイッチング手段を
    OFFするスイッチング手段OFF手段を有し、前記ス
    イッチング手段OFF手段と前記電圧を検出して制御す
    ることを併用して制御する手段を有し、前記駆動手段と
    して、前記第2出力巻線からCR充放電回路を介して前
    記スイッチング手段を駆動すると共に位相を遅延する位
    相遅延手段を有することを特徴とする電源装置。
  30. 【請求項30】 請求項27記載の電源装置において、
    前記第2出力巻線の電圧をCR充放電回路を介して第1
    トランジスタをON駆動することにより前記スイッチン
    グ手段をOFFするスイッチング手段OFF手段を有
    し、前記駆動手段として前記第2出力巻線からCR充放
    電回路を介して前記スイッチング手段を駆動すると共に
    前記第2出力巻線を前記入力巻線と前記第1出力巻線と
    の間で結合させることを特徴とする電源装置。
  31. 【請求項31】 請求項27記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段の電流を検出し、所定の電流値に
    達したとき前記スイッチング手段をOFFにするスイッ
    チング手段OFF手段を有し、前記スイッチング手段O
    FF手段と前記電圧を検出して制御することを併用して
    制御する手段を有し、前記駆動手段として前記第2出力
    巻線からCR充放電回路を介して前記スイッチング手段
    を駆動すると共に前記第2出力巻線を前記入力巻線と前
    記第1巻線との間で結合させることを特徴とする電源装
    置。
  32. 【請求項32】入力巻線、第1出力巻線および第2出力
    巻線を持つトランスと、 前記入力巻線に接続されてDC電源を供給するDC電源
    手段と、 前記第1出力巻線に接続された負荷と、 前記DC電源手段に基づいて第1巻線に流れる電流を制
    御するように第1巻線に接続されたスイッチング手段
    と、 前記スイッチング手段に関連して設けられた共振用コン
    デンサと前記トランスの少なくとも第1巻線を含む巻線
    によって得られるインダクタンスとによって共振状態を
    発生する共振回路手段と、 前記第2出力巻線に供給される電力によって前記スイッ
    チング手段のON−OFFを制御するスイッチング手段
    制御手段と、を有する電源装置であって、 電源装置は、前記スイッチング手段制御手段によって前
    記スイッチング手段をON−OFF制御する自励発振回
    路として構成されており、前記スイッチング手段がOF
    F状態にあるとき、OFF状態の一部の間で、前記共振
    回路手段は共振状態を発生し、共振状態後に発生される
    非共振状態のときに前記スイッチング手段はOFFから
    ONにスイッチされ、前記スイッチング手段のON−O
    FF制御により、第1出力巻線のいずれの方向に電流が
    流れるときにも第1出力巻線に接続された負荷には電力
    が供給されるように構成されていることを特徴とする電
    源装置。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段制御手段は、前記第2出力巻線に
    よって発生される電圧を前記スイッチング手段をOFF
    にする電圧に下げ、それによって、前記スイッチング手
    段をOFFにすると共に前記共振回路手段による共振状
    態を発生させ、その後、前記共振回路による共振状態が
    終わった後の非共振状態のときに、前記第2出力巻線に
    よって発生される電圧を前記スイッチング手段をONに
    する電圧にまで上げ、それによって、前記スイッチング
    手段をONにすることを特徴とする電源回路。
  34. 【請求項34】 請求項33記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段制御手段は、共振状態により最初
    に下降しその後上昇する第2出力巻線の電圧の位相を遅
    延させて、前記共振回路による共振状態が終わった後の
    非共振状態のときに、前記スイッチング手段をONにす
    る電圧を前記スイッチング手段に与える位相遅延手段を
    有することを特徴とする電源装置。
  35. 【請求項35】 請求項33記載の電源装置において、
    前記スイッチング手段制御手段は、前記共振回路による
    共振状態が終わった後の非共振状態のときに、前記スイ
    ッチング手段をONにする電圧を前記スイッチング手段
    に与えるような第2出力巻線の電圧が発生されるよう
    に、第2出力巻線が入力巻線と第1出力巻線とに対して
    結合されるように構成されていることを特徴とする電源
    装置。
  36. 【請求項36】 請求項32記載の電源装置において、
    前記第1出力巻線に発生される電圧を一定に制御する電
    圧制御手段をさらに有し、該電圧制御手段は、第1出力
    巻線に発生される電圧に応じた信号を発生させて前記ス
    イッチング手段制御手段に供給し、スイッチング手段制
    御手段によって前記スイッチング手段のON−OFFの
    スイッチングの時間を制御して第1出力巻線に発生され
    る電圧を一定に制御するように構成されていることを特
    徴とする電源装置。
  37. 【請求項37】 請求項32記載の電源装置において、
    負荷の過電流保護手段をさらに有し、該過電流保護手段
    は、負荷が小さくなり、負荷に電流が多く流れるとき、
    前記スイッチング手段をOFFさせるように構成されて
    いることを特徴とする電源装置。
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