JP2000320631A - 摩擦ローラ式変速機 - Google Patents

摩擦ローラ式変速機

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JP2000320631A
JP2000320631A JP11128058A JP12805899A JP2000320631A JP 2000320631 A JP2000320631 A JP 2000320631A JP 11128058 A JP11128058 A JP 11128058A JP 12805899 A JP12805899 A JP 12805899A JP 2000320631 A JP2000320631 A JP 2000320631A
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roller
center
outer ring
cylindrical surface
peripheral surface
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JP11128058A
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Koichi Sakai
幸一 坂井
Ryoichi Otaki
大滝  亮一
Atsushi Ozawa
敦 尾澤
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間ローラ12a、12bを2個使用する構
造で、大きなトルクの伝達を可能にする。 【解決手段】 中心ローラ7と外輪9とは、互いに偏心
している為、環状空間10の幅は、円周方向に亙って不
同である。上記中心ローラ7と外輪9との間に設けた1
対の中間ローラ12a、12bのうち、一方の中間ロー
ラ12aは、上記環状空間10の円周方向に亙り変位自
在である。これに対して、他方の中間ローラ12bの位
置は固定である。上記中心ローラ7と外輪9との間での
動力の伝達時、上記中心ローラ7の中心軸O7 と上記各
中間ローラ12a、12bの中心軸O12b 、O12b
は、ほぼ同一直線上に存在する。これら各中間ローラ1
2a、12bから上記中心ローラ7に、押し出し方向の
力が作用せず、上記課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種機械装置に
組み込んで、電動モータ等の駆動部の回転駆動力を減速
或は増速しつつ被駆動部に伝達する摩擦ローラ式変速機
の改良に関し、簡単で安価に製作できる構造で、大きな
トルクの伝達を可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】摩擦ローラ式変速機は、遊星歯車式等の
歯車式変速機に比べて、高速で運転した場合にも発生す
る騒音が小さい。この様な摩擦ローラ式変速機を利用
し、電動モータの駆動力を補助動力として、自転車のペ
ダルを踏むのに要する踏力の軽減を図る電動補助自転車
が、例えば特開平7−95744号公報に記載されてい
る様に、従来から知られている。図4は、電動補助自転
車等の補助動力付駆動装置のブロック図である。自転車
のギヤ等の負荷1を駆動する為、ペダル等、人力による
第一の入力部2と、電動モータである第二の入力部3と
を互いに並列に設けている。第一の入力部2に比べて高
速であるが低トルクである上記第二の入力部3の後段部
には、減速機4を設けて、この第二の入力部3から入力
した動力の低速化とトルク増大とを図っている。上記第
二の入力部3は、図示しないセンサにより、上記第一の
入力部2から加えられる駆動力を検知し、この駆動力に
応じた駆動力を発生させて、上記第一の入力部2に加え
る力が小さくても、上記負荷1を駆動自在とする。即
ち、補助動力を利用する場合には、図4(A)に示す様
に、上記第一の入力部2で発生する駆動トルクT1 に応
じた駆動トルクT2 を、上記第二の入力部3及び減速機
4により発生させる。そして、これら両駆動トルクT
1 、T2 を、合流部5で合流させ、これら両駆動トルク
1 、T2 を合計した駆動トルクT3 (摩擦等による損
失を考慮しない場合には、T3 =T1 +T2 )で、上記
負荷1を駆動する。
【0003】ところで、例えば補助動力付自転車を考え
た場合、緩い下り坂、或は強い追い風にも拘らずペダル
を勢い良く踏む場合等に、負荷1を駆動する為に要する
トルクT3 よりも第一の入力部2に加えられる駆動トル
クT1 が大きくなる(T1 >T3 )場合がある。この様
な場合には、上記第一の入力部2に加えられる駆動トル
クT1 のうち、負荷1の駆動に必要とするトルクT3
越えた余分なトルク(T1 −T3 )が、図4(B)に矢
印で示す様に、合流部5から減速機4を通じて第二の入
力部3にまで逆流する。そして、この第二の入力部3を
構成する電動モータのロータを回転駆動する。この結
果、上記第一の入力部2に加えられる駆動トルクT1
負荷1の駆動に有効に使用されず、上記第一の入力部2
で駆動トルクT1 を発生させる為に要する力(例えばペ
ダルを踏む為に要する踏力)が徒に大きくなる。
【0004】この様な不都合を解消する為に従来は、上
記減速機4と合流部5との間に一方向クラッチを設け、
減速機4から合流部5に向けてのみ、動力の伝達を自在
としていた。これに対して、上記減速機4を、一般的な
摩擦ローラ式のものから、例えば米国特許第47095
89号明細書に記載されている様な、ウェッジローラ式
のものに変える事により、上記一方向クラッチを省略す
る事が、例えば特開平10−316081号公報に記載
されている様に、従来から考えられている。図5は、こ
の様な場合に使用するウェッジローラ型の摩擦ローラ式
変速機の構造を略示している。
【0005】このウェッジローラ型の摩擦ローラ式変速
機は、外周面を第一の円筒面6とした中心ローラ7と、
内周面を第二の円筒面8として上記中心ローラ7の周囲
に、この中心ローラ7に対する相対回転を自在に設けた
外輪9とを備える。上記中心ローラ7は、第一の回転軸
の端部にこの第一の回転軸と同心に固定し、上記外輪9
には第二の回転軸の端部を、この外輪9と同心に結合固
定する。上記第一の円筒面6と上記第二の円筒面8との
間の環状空間10内には3本の枢軸11a、11bを、
上記中心ローラ7及び外輪9と平行に配置し、これら各
枢軸11a、11bにより中間ローラ12a、12b、
12cを、回転自在に支持している。これら各中間ロー
ラ12a、12b、12cの外周面は、それぞれ第三の
円筒面13、13とし、これら各第三の円筒面13、1
3を、上記第一、第二の円筒面6、8に当接させてい
る。又、上記中心ローラ7の中心と上記外輪9の中心と
を偏心させる事により、上記環状空間10の幅寸法を円
周方向に亙って不同にしている。そして、上記3個の中
間ローラ12a、12b、12cのうちの1個の中間ロ
ーラ12aを、上記環状空間10の円周方向に亙る若干
の変位自在に支持してウェッジローラとすると共に、押
圧手段であるばね14により、上記ウェッジローラとな
る中間ローラ12aを上記環状空間10の幅の狭い部分
に向け、弾性的に押圧している。
【0006】上述の様に構成する摩擦ローラ式変速機に
よる回転力の伝達時(ON時)に、例えば、上記中心ロ
ーラ7が図5に矢印イで示す様に、同図の時計方向に回
転すると、上記ウェッジローラとなる中間ローラ12a
が、同図に矢印ロで示す様に、上記枢軸11aを中心に
反時計方向に回転し、上記外輪9が同じく矢印ハで示す
様に反時計方向に回転する。この様に、上記中間ローラ
12aが矢印ロで示す様に回転し、この中間ローラ12
aを挟持した中心ローラ7及び外輪9がそれぞれ矢印
イ、ハに示す様に回転する結果、上記中間ローラ12a
全体が、図5に矢印ニで示す様に、図5の時計方向に変
位する傾向となる。即ち、上記中間ローラ12aは、矢
印イ方向に回転する上記中心ローラ7から、上記矢印ニ
方向の力を受け、中間ローラ12a自身が矢印ロ方向に
回転する事で外輪9の内周面に設けた第二の円筒面8と
の当接部から受ける反作用により、やはり上記矢印ニ方
向の力を受ける。この結果、上記中心ローラ7の回転時
に上記中間ローラ12aが、上記環状空間10の幅の狭
い部分に向けて移動する傾向になる。そして、この中間
ローラ12aの外周面に設けた第三の円筒面13が、上
記中心ローラ7の外周面に設けた第一の円筒面6と外輪
9の内周面に設けた第二の円筒面8とを強く押圧する。
この結果、上記第三の円筒面13と上記第一の円筒面6
との当接部である内径側当接部15、及び、上記第三の
円筒面13と上記第二の円筒面8との当接部である外径
側当接部16の当接圧が高くなる。
【0007】上記ウェッジローラとなる中間ローラ12
aに関する内径側、外径側両当接部15、16の当接圧
が高くなると、それぞれがこの中間ローラ12aの外周
面に設けた第三の円筒面13により押圧される部材であ
る、上記中心ローラ7と外輪9とのうちの少なくとも一
方の部材が、組み付け隙間、或は弾性変形等に基づき、
それぞれの直径方向に亙り僅かに変位する。この結果、
残り2個の中間ローラ12b、12cの外周面に設けた
第三の円筒面13、13と上記第一の円筒面6との当接
部である2個所の内径側当接部15、15、及びこれら
各第三の円筒面13、13と上記第二の円筒面8との当
接部である2個所の外径側当接部16、16の当接圧が
高くなる。上記ウェッジローラとして機能する中間ロー
ラ12aを、上記環状空間10内でこの環状空間10の
幅の狭い部分に向け移動させようとする力は、上記中心
ローラ7から上記外輪9に伝達するトルクの大きさに応
じて変化する。そして、この力が大きくなる程、上記各
内径側、外径側両当接部15、16の当接圧が大きくな
る。この為、上記伝達するトルクに応じた当接圧を自動
的に選定して、摩擦ローラ式変速機の伝達効率を確保す
る。
【0008】これに対して、出力側の部材が、入力側の
部材に応じた速度よりも高速で回転する場合には、上記
ウェッジローラとして機能する中間ローラ12aが、上
記環状空間10の幅の広い部分に移動する傾向となり、
上記各内径側当接部15、15及び外径側当接部16、
16の当接圧が喪失し、上記中心ローラ7と外輪9との
間での動力伝達が断たれる(OFF状態となる)。即
ち、上記摩擦ローラ式変速機を減速機として使用する場
合、上記中心ローラ7が停止した状態のまま上記外輪9
が図5の矢印ハ方向に回転すると、上記中間ローラ12
aが、前記ばね14の弾力に抗して上記環状空間10の
幅の広い部分に移動する傾向となる。この様に、ウェッ
ジローラ型の摩擦ローラ式変速機の場合には、出力側の
部材が入力側の部材に応じた速度よりも高速で回転する
際に、上記中心ローラ7と外輪9との間での動力伝達を
断つ。この為、前述の図4に示した駆動系で、減速機4
と合流部5との間の一方向クラッチを省略しても、電動
モータである第二の入力部3の存在に基づき、第一の入
力部2に加えるべき駆動力が徒に大きくなる事を防止で
きる。
【0009】上述した従来構造の第1例は、3個の中間
ローラ12a、12b、12cを設け、このうちの1個
の中間ローラ12aをウェッジローラとして機能させる
ものであるが、構造を簡略化して製造コストの低減を図
る為、2個の中間ローラにより構成する摩擦ローラ式変
速機(以下、「2ローラ式摩擦変速機」とする。)も、
特開昭57−171156号公報等に記載されている様
に、従来から知られている。図6は、この様に2ローラ
式摩擦変速機の基本構造を示している。
【0010】この図6に示した従来構造の第2例の場
合、2個の中間ローラ12a、12bのうちの一方の中
間ローラ12aを、環状空間10の円周方向に亙る若干
の変位自在な枢軸11aの周囲に回転自在に支持してい
る。そして、上記1個の中間ローラ12aをウェッジロ
ーラとすると共に、押圧手段であるばね14により、こ
の中間ローラ12aを支持した上記枢軸11aを、上記
環状空間10の幅の狭い部分に向け、弾性的に押圧して
いる。そして、残り1個の中間ローラ12bを、位置固
定の枢軸11bの周囲に、回転のみ自在に支持してい
る。
【0011】この様な、2ローラ式摩擦ローラ式変速機
の場合も、前述の図5に示した、3個の中間ローラ12
a、12b、12cを使用する摩擦ローラ式変速機と同
様に、伝達するトルクに応じた当接圧を自動的に選定し
て、摩擦ローラ式変速機の伝達効率を確保すると共に、
一方向クラッチを省略した動力伝達装置を構成できる。
特に、中間ローラの数を減らした分、部品代の低廉化と
組立作業の簡略化とによりコストを低減し、合わせて軽
量化も図れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な、2ロー
ラ式摩擦変速機の場合、コスト低減と軽量化とを図れる
反面、大きなトルクを伝達する事が難しかった。この理
由に就いて、図6に図7を加えて説明する。前述の特開
昭57−171156号公報に記載されているものを含
め、従来の2ローラ式摩擦変速機の場合には、各中間ロ
ーラ12a、12bの外周面である第三の円筒面13、
13を、それぞれ中心ローラ7の外周面である第一の円
筒面6及び外輪9の内周面である第二の円筒面8に当接
させ、上記中心ローラ7とこの外輪9との間で動力を伝
達する状態で、上記各中間ローラ12a、12bの中心
軸と上記中心ローラ7の中心軸とが非直線上に存在す
る。言い換えれば、上記各中間ローラ12a、12bの
中心軸O12a 、O12b と上記中心ローラ7の中心軸O7
とを結ぶ1対の線分A、B同士がこの中心軸O7 部分で
なす角度θが、180度よりも大幅に小さい(θ≪
π)。この為、上記中心ローラ7と上記外輪9との間の
トルク伝達時に、この中心ローラ7が上記各中間ローラ
12a、12b同士の間から退避する傾向が強くなる。
【0013】即ち、上記2ローラ式摩擦変速機による動
力伝達時、上記中心ローラ7が図6の矢印イ方向に回転
すると、上記各中間ローラ12a、12bが同図の矢印
ロ、ロ方向に回転し、上記外輪9が同図の矢印ハ方向に
回転する。そして、前述の図5に示した、3個の中間ロ
ーラ12a、12b、12cを設けた摩擦ローラ式変速
機の場合と同様に、上記各中間ローラ12a、12bの
外周面と上記中心ローラ7の外周面との当接部である内
径側当接部15、15での面圧、上記各中間ローラ12
a、12bの外周面と上記外輪9の内周面との当接部で
ある外径側当接部16、16での面圧が高くなる。この
状態で上記中心ローラ7には、図7に示す様に、上記各
中間ローラ12a、12bの外周面である第三の円筒面
13、13から、円周方向に亙るトラクション力F、F
と、直径方向内方に向いた押圧力N、Nとが、それぞれ
同図の矢印方向に加わる。そして、これら各方向の力の
合力として、上記中心ローラ7には、同図の矢印αで示
す様な力が加わる。
【0014】この様な矢印αで示した力は、この中心ロ
ーラ7を上記1対の中間ローラ12a、12bから押し
出す方向に加わり、しかもこの力の大きさは、上記中心
ローラ7と上記外輪9との間で伝達すべきトルクが大き
くなる程大きくなる。この結果、これら中心ローラ7と
上記外輪9との間で大きなトルクを伝達しようとする
と、この中心ローラ7が上記1対の中間ローラ12a、
12bから退避する傾向が強くなる。そして、上記内径
側当接部15、15及び外径側当接部16、16の面圧
が低下し、これら各当接部15、16で滑りが発生する
様になって、上記トルクを伝達できなくなる。本発明の
摩擦ローラ式変速機は、この様な不都合を解消すべく発
明したものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の摩擦ローラ式変
速機は、前述した特開昭57−171156号公報等に
記載されて従来から知られている摩擦ローラ式変速機と
同様に、外周面を第一の円筒面とした中心ローラと、内
周面を第二の円筒面としてこの中心ローラの周囲に、こ
の中心ローラに対する相対回転を自在に設けた外輪と、
上記第一の円筒面と上記第二の円筒面との間の環状空間
内に、上記中心ローラと平行に配置された2本の枢軸
と、これら各枢軸により回転自在に支持され、それぞれ
の外周面を第三の円筒面とした2個の中間ローラとを備
える。そして、上記中心ローラの中心と上記外輪の中心
とを偏心させる事により、上記環状空間の幅寸法を円周
方向に亙って不同にしている。又、上記2個の中間ロー
ラのうちの一方の中間ローラを上記環状空間の円周方向
に亙る若干の変位自在に支持してウェッジローラとする
と共に他方の中間ローラを固定の軸の周囲に回転自在に
支持している。又、このうちのウェッジローラとなる中
間ローラを上記環状空間の幅の狭い部分に向け弾性的に
押圧する押圧手段を設けている。
【0016】特に、本発明の摩擦ローラ式変速機に於い
ては、上記各中間ローラの外周面である第三の円筒面
を、それぞれ上記第一、第二の円筒面に当接させ、上記
中心ローラと上記外輪との間で動力を伝達する状態で、
上記各中間ローラの中心軸とこの中心ローラの中心軸と
がほぼ同一直線上に存在する。尚、上記ウェッジローラ
となる中間ローラの位置は、上記中心ローラと外輪との
間で伝達するトルクの大きさに応じて若干変動するの
で、動力の伝達状態で、常に上記各中間ローラの中心軸
と上記中心ローラの中心軸とを完全に同一直線上に位置
させる事は不可能である。本発明の場合には、上記トル
クの変動に拘らず、上記各中間ローラの中心軸と上記中
心ローラの中心軸とを結ぶ直線同士の交差角度が180
±10度、好ましくは180±5度の範囲に納まる様に
する。従って、本明細書で言う、上記各中心軸がほぼ同
一直線上に存在するとは、これら各中心軸同士を結ぶ線
の交差角度が180±10度、好ましくは180±5度
である事を言う。
【0017】
【作用】上述の様に構成する本発明の摩擦ローラ式変速
機が、中心ローラと外輪との間で回転力の伝達を行なう
際の作用、並びに伝達すべきトルクに応じて第一〜第三
の円筒面同士の当接部の当接圧を自動的に調整する際の
作用は、前述した従来から知られている2ローラ式摩擦
変速機の場合と同様である。特に、本発明の摩擦変速機
の場合には、ウェッジローラとなる中間ローラを含む1
対の中間ローラは、中心ローラを、直径方向に関してほ
ぼ反対側から挟持する。この為、これら1対の中間ロー
ラが中心ローラを強く押圧しても、この中心ローラがこ
れら両中間ローラ同士の間から退避しようとする力が生
じないか、仮に生じても極く小さい。従って、上記各当
接部の当接圧を十分に高くして、大きなトルクの伝達も
可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の1例を示している。本発明の対象となる摩擦ローラ式
変速機17は、ハウジング18を備える。このハウジン
グ18は、有底円筒状の本体19と、この本体19の基
端開口部を塞ぐ蓋体20とから成る。第一の回転軸であ
る入力軸32と一体に設けた中心ローラ7は、この蓋体
20の中心から少しだけ外れた位置に設けた通孔21を
通じて、上記ハウジング18内に挿入している。又、こ
の通孔21の内周面と上記中心ローラ7の基端部外周面
との間には、深溝型の玉軸受等の転がり軸受22を設け
ている。尚、中心ローラ7の偏心方向は、図2と前述の
図6とで、上下逆である。
【0019】又、上記ハウジング18の内側で上記中心
ローラ7の周囲部分には、2本の枢軸11a、11b
を、それぞれこの中心ローラ7と平行に配置している。
即ち、これら各枢軸11a、11bの一端部(図1の右
端部)を上記蓋体20に支持すると共に、他端部(図1
の左端部)を連結板23に支持している。尚、これら2
本の枢軸11a、11bのうち、一方の枢軸11aは、
両端部を上記蓋体20及び連結板23に対し、上記ハウ
ジング18の円周方向及び直径方向に亙る若干の変位自
在に支持している。この為に、上記蓋体20及び連結板
23の一部で上記枢軸11aの両端部に整合する部分に
は、この枢軸11aの両端部の外径よりも大きな内径を
有する支持孔(図示省略)を形成し、これら両支持孔
に、上記枢軸11aの両端部を緩く係合させている。
【0020】これに対して、他方の枢軸11bは、その
両端部を上記蓋体20及び連結板23に設けた嵌合孔2
4、24に圧入若しくはがたつきなく挿入する事によ
り、固定している。従って、この他方の枢軸11bが、
上記ハウジング18内で円周方向或は直径方向に変位す
る事はない。そして、これら各枢軸11a、11bの中
間部周囲に、それぞれ中間ローラ12a、12bを、そ
れぞれラジアルニードル軸受25、25により、回転自
在に支持している。尚、上記連結板23の一部は、上記
蓋体20の内面(上記各中間ローラ12a、12bを設
置した空間側の面で、図1の左側面)の一部でこれら各
中間ローラ12a、12bから外れた位置に突設した、
突部26a、26bの先端部に、ねじ33、33により
結合固定している。
【0021】又、上記ハウジング18の内側で上記各中
間ローラ12a、12bを囲む部分には、有底円筒状の
外輪9を、回転自在に設けている。この外輪9は、円筒
部27と、この円筒部27の一端(図1の左端)開口を
塞ぐ円板部28とから成る。このうちの円筒部27の内
周面は平滑な円筒面として、やはり平滑に形成した、上
記各中間ローラ12a、12bの外周面と当接自在とし
ている。又、上記円板部28の外側面(上記各中間ロー
ラ12a、12bを設置した空間と反対側面で、図1の
左面)には、第二の回転軸である出力軸29の基端部
(図1の右端部)を結合固定している。そしてこの出力
軸29を、上記ハウジング18を構成する本体19の中
央部に設けた第二の通孔30を通じて、上記ハウジング
18外に突出させている。尚、上記出力軸29の基端寄
り部分の外周面と上記第二の通孔30の内周面との間に
は、深溝型の玉軸受等の転がり軸受31を設けて、上記
外輪9及び出力軸29を、上記ハウジング18に対し回
転自在に支持している。
【0022】上記各中間ローラ12a、12bの外周面
は、前記中心ローラ7の外周面と上記外輪9の内周面と
に当接させている。本発明の摩擦ローラ式変速機の場合
には、前述の図5〜6に示した、従来の摩擦ローラ式変
速機の場合と同様に、上記中心ローラ7の中心と、上記
出力軸29及び外輪9の中心とを偏心させている。即
ち、前述の様に、上記中心ローラ7を挿通する通孔21
は、上記ハウジング18の中心から少しだけ外れた位置
に設けているのに対して、上記出力軸29を挿通する第
二の通孔30は、上記ハウジング18の中心に設けてい
る。又、この第二の通孔30の内側に支持された出力軸
29と外輪9とは互いに同心である。従って、上記中心
ローラ7と上記外輪9及び出力軸29とは、上記通孔2
1のハウジング18の中心からのずれ量δ分だけ、互い
に偏心している。そして、上記中心ローラ7の外周面と
上記外輪9の内周面との間に存在して上記各中間ローラ
12a、12bが設けられた環状空間10の幅寸法が、
上記δなる偏心量に見合う分だけ、円周方向に亙り不同
になっている。
【0023】そして、上記各中間ローラ12a、12b
の外周面に設けた第三の円筒面13、13を、上記中心
ローラ7の外周面に設けた第一の円筒面6と上記外輪9
の内周面に設けた第二の円筒面8とに当接させている。
尚、摩擦ローラ式減速機17の減速比は、上記第一の円
筒面6の直径と第二の円筒面8の直径との比により定ま
る。従って、必要な減速比を得る為に、上記中心ローラ
7の先端部にスリーブを外嵌固定し、このスリーブの外
周面と上記各中間ローラ12a、12bの外周面とを当
接させる事もできる。この場合、第一の円筒面は、上記
スリーブの外周面となる。
【0024】尚、中間ローラ12b、12cを支持した
枢軸11bは、前述の様に、上記ハウジング18内に固
定している。これに対して、ウェッジローラとなる中間
ローラ12aを支持した枢軸11aは、やはり前述した
様に上記ハウジング18内に、円周方向及び直径方向に
亙る若干の変位を自在に支持している。従って、上記ウ
ェッジローラとなる中間ローラ12aも、上記ハウジン
グ18内で、円周方向及び直径方向に亙る変位自在であ
る。そして、前記蓋体20のシリンダ孔(図示省略)内
に装着した、押圧手段であるばね(図示省略)により上
記枢軸11aを、この枢軸11aに回転自在に支持した
中間ローラ12aを上記環状空間10の幅の狭い部分に
向け移動させるべく、図2で反時計方向に弾性的に軽く
押圧している。
【0025】特に、本発明の摩擦ローラ式変速機17に
於いては、図2に示す様に、上記各中間ローラ12a、
12bの外周面である第三の円筒面13、13を、それ
ぞれ前記第一、第二の円筒面6、8に当接させ、前記入
力軸32と前記出力軸29との間で動力を伝達する状態
で、上記各中間ローラ12a、12bの中心軸O12a
12b と上記中心ローラ7の中心軸O7 (入力軸32の
中心軸と一致)とがほぼ同一直線上に存在する。言い換
えれば、上記各中間ローラ12a、12bの中心軸O
12a 、O12b と上記中心ローラ7の中心軸O7 とを結ぶ
1対の線分A、B同士がこの中心軸O7 でなす角度θ
が、ほぼ180度(θ≒π)となる様に、各部の寸法を
規制している。
【0026】尚、上記ウェッジローラとなる中間ローラ
12aの位置は、上記入力軸32と上記出力軸29との
間で伝達するトルクの大きさに応じて若干変動するの
で、動力の伝達状態で、常に上記各中間ローラ12a、
12bの中心軸O12a 、O12bと上記中心ローラ7の中
心軸O7 とを完全に同一直線上に位置させる事は不可能
である。本発明の場合には、上記トルクの変動に拘ら
ず、上記各中間ローラ12a、12bの中心軸O12a
12b と上記中心ローラ7の中心軸O7 とを結ぶ1対の
線分A、B同士がこの中心軸O7 でなす角度θが180
±10度、好ましくは180±5度の範囲に納まる様に
する。
【0027】上述の様な摩擦ローラ式変速機17は、上
記中心ローラ7から外輪9への回転力の伝達時に、この
中心ローラ7が図2に矢印イで示す様に、同図の反時計
方向に回転する様に、構成各部の組み付け方向を規制し
ている。即ち、上記入力軸29から上記出力軸32への
回転伝達時には、上記各中間ローラ12a、12bが、
図2に矢印ロ、ロで示す様に、上記各枢軸11a、11
bを中心に時計方向に回転し、上記外輪9が同じく矢印
ハで示す様に時計方向に回転する。この様に、前記ウェ
ッジローラとなる中間ローラ12aが矢印ロで示す様に
回転し、この中間ローラ12aを前記ハウジング18の
直径方向の内外両側から挟持した中心ローラ7及び外輪
9がそれぞれ矢印イ、ハに示す様に回転する結果、上記
中間ローラ12a全体が、図2に矢印ニで示す様に、図
2の反時計方向に変位する傾向となる。
【0028】即ち、上記中間ローラ12aは、矢印イ方
向に回転する上記中心ローラ7から、上記矢印ニ方向の
力を受け、中間ローラ12a自身が矢印ロ方向に回転す
る事で外輪9の内周面との当接部から受ける反作用によ
り、やはり上記矢印ニ方向の力を受ける。この結果、上
記中心ローラ7の回転時に上記中間ローラ12aが、上
記環状空間10の幅の狭い部分に向けて、上記中心ロー
ラ7の周囲で図2の反時計方向に移動する傾向になる。
そして、この中間ローラ12aの外周面が、上記中心ロ
ーラ7の外周面と外輪9の内周面とを強く押圧する。こ
の結果、当該中間ローラ12aの外周面と上記中心ロー
ラ7の外周面との当接部である内径側当接部15、及
び、当該中間ローラ12aの外周面と外輪9の内周面と
の当接部である外径側当接部16の当接圧が高くなる。
【0029】上記中間ローラ12aに関する内径側、外
径側両当接部15、16の当接圧が高くなると、それぞ
れがこの中間ローラ12aの外周面により押圧される部
材である、上記中心ローラ7と外輪9とのうちの少なく
とも一方の部材が、組み付け隙間、或は弾性変形等に基
づき、それぞれの直径方向に亙り僅かに変位する。この
結果、他方の中間ローラ12bの外周面と上記中心ロー
ラ7の外周面との当接部である内径側当接部15、及び
この中間ローラ12bの外周面と外輪9の内周面との当
接部である外径側当接部16の当接圧が高くなる。
【0030】上記1本の枢軸11aに回転自在に支持し
た中間ローラ12aを、上記環状空間10内でこの環状
空間10の幅の狭い部分に向け移動させようとする力
は、上記中心ローラ7から上記外輪9に伝達するトルク
の大きさに応じて変化する。そして、この力が大きくな
る程、上記各内径側、外径側両当接部15、16の当接
圧が大きくなる。逆に言えば、上記トルクが小さい場合
には、これら各内径側、外径側両当接部15、16の当
接圧が小さい。従って、前記摩擦ローラ式変速機17を
通じて伝達するトルクが大きい場合には上記当接圧を大
きくして、当接部で滑りが生じる事を防止し、上記摩擦
ローラ式変速機17の伝達効率低下を防止する。これに
対して摩擦ローラ式変速機17を通じて伝達するトルク
が小さい場合には上記当接圧を小さくして、過大な当接
圧により上記摩擦ローラ式変速機17の伝達効率が低下
する事を防止する。
【0031】又、上記中心ローラ7が停止した状態のま
ま、上記外輪9が図2の時計方向に回転すると、上記ウ
ェッジローラとなる中間ローラ12aは、上記外径側当
接部16部分に働く摩擦力により、上記環状空間10の
幅の広い部分に向け、上記中心ローラ7の周囲で図2の
時計方向に移動する傾向になる。この結果、上記外径側
当接部16部分の摩擦力が低下若しくは喪失し、上記外
輪9と上記中間ローラ12aとの間の回転力伝達が断た
れる。この状態ではこの外輪9の内周面である前記第二
の円筒面8と、上記中間ローラ12aの外周面である前
記第三の円筒面13とが、極く軽く滑り、上記摩擦ロー
ラ式変速機17がOFF状態となる。
【0032】特に、本発明の摩擦変速機の場合には、上
記ウェッジローラとなる中間ローラ12aを含む1対の
中間ローラ12a、12bは、前記中心ローラ7を、図
3に押圧力Nを表す矢印で示す様に、直径方向に関して
ほぼ反対側から挟持する。この為、これら1対の中間ロ
ーラ12a、12bが中心ローラ7を強く押圧しても、
この中心ローラ7がこれら両中間ローラ12a、12b
同士の間から退避しようとする力が生じないか、仮に生
じても極く小さい。従って、上記各当接部15、16の
当接圧を十分に高くして、大きなトルクの伝達も可能に
なる。
【0033】
【発明の効果】本発明の摩擦ローラ式変速機は、以上に
述べた通り構成され作用するので、コスト低減と軽量化
とを図れる構造で、しかも大きなトルクの伝達が可能に
なって、摩擦ローラ式変速機の用途拡大に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】摩擦ローラ式変速機のみを取り出して示す、図
1のA−A断面図。
【図3】動力の伝達時に中心ローラに加わる力を説明す
る為の部分略図。
【図4】補助動力機構付駆動装置を示すブロック図で、
(A)は通常の作動状態を、(B)は負荷に比べて第一
の入力部の駆動速度が速くなった状態を、それぞれ示し
ている。
【図5】従来の摩擦ローラ式変速機の第1例を示す略断
面図。
【図6】同第2例を示す略断面図。
【図7】従来構造の第2例で、動力伝達時に中心ローラ
に加わる力を説明する為の部分略図。
【符号の説明】 1 負荷 2 第一の入力部 3 第二の入力部 4 減速機 5 合流部 6 第一の円筒面 7 中心ローラ 8 第二の円筒面 9 外輪 10 環状空間 11a、11b 枢軸 12a、12b 中間ローラ 13 第三の円筒面 14 ばね 15 内径側当接部 16 外径側当接部 17 摩擦ローラ式変速機 18 ハウジング 19 本体 20 蓋体 21 通孔 22 転がり軸受 23 連結板 24 嵌合孔 25 ラジアルニードル軸受 26a、26b 突部 27 円筒部 28 円板部 29 出力軸 30 第二の通孔 31 転がり軸受 32 入力軸 33 ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾澤 敦 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J051 AA01 BA03 BB06 BC03 BD01 EA01 EB03 FA08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面を第一の円筒面とした中心ローラ
    と、内周面を第二の円筒面としてこの中心ローラの周囲
    に、この中心ローラに対する相対回転を自在に設けた外
    輪と、上記第一の円筒面と上記第二の円筒面との間の環
    状空間内に、上記中心ローラと平行に配置された2本の
    枢軸と、これら各枢軸により回転自在に支持され、それ
    ぞれの外周面を第三の円筒面とした2個の中間ローラと
    を備え、上記中心ローラの中心と上記外輪の中心とを偏
    心させる事により、上記環状空間の幅寸法を円周方向に
    亙って不同にし、上記2個の中間ローラのうちの一方の
    中間ローラを上記環状空間の円周方向に亙る若干の変位
    自在に支持してウェッジローラとすると共に他方の中間
    ローラを固定の軸の周囲に回転自在に支持し、このうち
    のウェッジローラとなる中間ローラを上記環状空間の幅
    の狭い部分に向け弾性的に押圧する押圧手段を設けた摩
    擦ローラ式変速機に於いて、上記各中間ローラの外周面
    である第三の円筒面を、それぞれ上記第一、第二の円筒
    面に当接させ、上記中心ローラと上記外輪との間で動力
    を伝達する状態で、上記各中間ローラの中心軸とこの中
    心ローラの中心軸とがほぼ同一直線上に存在する事を特
    徴とする摩擦ローラ式変速機。
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