JP2000319606A - マスキングテープ - Google Patents
マスキングテープInfo
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Abstract
層中にメッキ液が浸透し難く、従ってメッキラインの鮮
明性に優れると共に、使用後の再剥離が容易で貼付面に
糊残りを生じず、従って洗浄が不要なメッキ用のマスキ
ングテープを提供することを課題とする。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂基材の片面に粘着
剤層が形成されてなるマスキングテープであって、上記
粘着剤が、スチレン系化合物重合ブロックとスチレン−
共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエラストマ
ーの水素添加樹脂及び/又はスチレン−共役ジエン−ス
チレンブロック共重合体の水素添加樹脂100重量部に
対し、α−メチルスチレン系樹脂0〜40重量部、粘着
性付与樹脂0〜40重量部及びベンゾトリアゾール系化
合物0.1〜2重量部が添加されていることを特徴とす
るマスキングテープ。
Description
に同種もしくは異種の金属をメッキする際のマスキング
(表面保護)用として好適なマスキングテープに関す
る。
でメッキ(被覆)することにより、元の金属材に新たな
性能を付与したり、酸化あるいは擦過から金属材表面を
保護する方法が、従来より広く行われている。このよう
な方法のひとつとして、電解メッキ法が存在する。電解
メッキ法では、酸性もしくはアルカリ性の金属電解質水
溶液がメッキ液として用いられ、被メッキ部に電荷を加
えることにより、金属表面にメッキ液中の金属が析出さ
れて、メッキ膜が形成される。
キ部にメッキが施されないように、非メッキ部を保護し
たり、あるいはメッキ部の形状を所望の形状とするため
に、非メッキ部にマスキングテープを貼付することがあ
る。
ッキライン(メッキ部の輪郭、即ち、メッキ部と非メッ
キ部との境界線)の鮮明性が優れていること、使用後に
貼付面に糊残りを生じることがなく、容易に再剥離し得
ること、粘着剤がメッキ液を汚染しないこと等が要求さ
れる。
として、例えば、特開昭61−103975号公報で
は、「A−B−A(但し、Aはスチレン重合体ブロック
を、Bはエチレンとブチレンとの共重合体ブロックを示
す)100重量部と粘着付与性樹脂0〜80重量部を含
有する組成物よりなる接着剤層を、ポリオレフィン樹脂
フィルム(基材)上に形成させてなる表面保護用接着フ
ィルム」が開示されている。
をマスキングテープとして使用すると、接着剤層中にメ
ッキ液が吸収され易いため、マスキングテープで保護さ
れている非メッキ部までもがメッキされがちであり、そ
の結果、前記メッキラインの鮮明性が乏しくなるという
問題点がある。
て、特許第2806728号公報では、「金属をメッキ
するに際しメッキを施さない部分をメッキ液から保護す
るために用いられるマスキングテープであって、基材と
基材の一面に形成された粘着剤層とを有し、該粘着剤層
を構成している粘着剤が、水溶性または水分散性であ
り、かつベンゾトリアゾール系化合物を含有するもので
ある、マスキングテープ」が開示されている。
の場合、メッキラインの鮮明性は良好であるものの、水
溶性または水分散性の粘着剤を用いているため、剥離後
の貼付面に糊残りを起こしがちであり、その結果、粘着
剤残渣を水で洗浄する必要が生じるという問題点があ
る。
問題点を解決するため、良好なタックや粘着力を有し、
且つ、粘着剤層中にメッキ液が浸透し難く、従ってメッ
キラインの鮮明性に優れると共に、使用後の再剥離が容
易で貼付面に糊残りを生じず、従って洗浄が不要なメッ
キ用のマスキングテープを提供することを課題とする。
テープは、ポリオレフィン系樹脂基材の片面に粘着剤層
が形成されてなるマスキングテープであって、上記粘着
剤が、スチレン系化合物重合ブロックとスチレン−共役
ジエンランダム共重合ブロックからなるエラストマーの
水素添加樹脂及び/又はスチレン−共役ジエン−スチレ
ンブロック共重合体の水素添加樹脂100重量部に対
し、α−メチルスチレン系樹脂0〜40重量部、粘着性
付与樹脂0〜40重量部及びベンゾトリアゾール系化合
物0.1〜2重量部が添加されていることを特徴とす
る。
成するポリオレフィン系樹脂としては、特に限定される
ものではないが、例えば、低密度ポエエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−メチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体、エチレン−n−ブチルアク
リレート共重合体等が挙げられ、好適に用いられる。こ
れらのポリオレフィン系樹脂は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
はないが、一般的には上記ポリオレフィン系樹脂を溶融
押出法によりフィルム化し、基材とすることが好まし
い。
を構成する粘着剤は、スチレン系化合物重合ブロックと
スチレン−共役ジエンランダム共重合ブロックからなる
エラストマーの水素添加樹脂及び/又はスチレン−共役
ジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加樹脂10
0重量部に対し、α−メチルスチレン系樹脂0〜40重
量部、粘着性付与樹脂0〜40重量部及びベンゾトリア
ゾール系化合物0.1〜2重量部が添加されている。
ン系化合物重合ブロックとスチレン−共役ジエンランダ
ム共重合ブロックからなるエラストマーの水素添加樹脂
とは、一般式X−Y−Zで表されるスチレン系化合物重
合ブロックとスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロ
ックからなるエラストマー中の共役ジエン部分の二重結
合が水素添加された樹脂である。
ックを示し、Yはスチレン−共役ジエンランダム共重合
ブロックを示し、Zはスチレン−共役ジエンランダム共
重合ブロックであって、スチレンの共重合比がYよりも
大きいテーパーブロックを示す。
るものではないが、例えば、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、1,1−ジフェニルエチレン等
が挙げられ、好適に用いられるが、なかでもスチレンや
α−メチルスチレンがより好適に用いられる。これらの
スチレン系化合物は、単独で用いられても良いし、2種
類以上が併用されても良い。
直接単結合で結合している構造(C=C−C=C)を有
する炭化水素であり、特に限定されるものではないが、
例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げら
れ、好適に用いられるが、なかでもブタジエンやイソプ
レンがより好適に用いられる。これらの共役ジエンは、
単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても
良い。
レン−共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエラ
ストマーを構成する全モノマー中、スチレン系化合物と
共役ジエンとの割合は、特に限定されるものではない
が、重量比で、スチレン系化合物/共役ジエンが5/9
5〜60/40であることが好ましく、より好ましくは
7/93〜40/60である。
(重量比)未満であると、得られる粘着剤の凝集力が低
下するため、マスキングテープを再剥離する時に貼付面
に糊残りが生じることがあり、逆にスチレン系化合物/
共役ジエンが60/40(重量比)を超えると、得られ
る粘着剤のタックや粘着力が低下するため、被着体に対
するマスキングテープの貼付けが困難となることがあ
る。
−共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエラスト
マー中におけるスチレン系化合物重合ブロックの結合含
量は、3重量%以上であることが好ましく、より好まし
くは3〜20重量%であり、且つ、スチレン系化合物重
合ブロックとスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロ
ックからなるエラストマー中におけるスチレン系化合物
の結合含量は、全モノマーの3〜50重量%であること
が好ましく、より好ましくは5〜40重量%であり、特
に好ましくは5〜25重量%である。
マーの3重量%未満であると、得られる粘着剤の凝集力
が低下するため、マスキングテープを再剥離する時に貼
付面に糊残りが生じることがあり、逆にスチレン系化合
物の結合含量が全モノマーの50重量%を超えると、得
られる粘着剤のタックや粘着力が低下するため、被着体
に対するマスキングテープの貼付けが困難となることが
ある。
ック中における共役ジエン部分のビニル結合量は、60
重量%を超える量であることが好ましく、より好ましく
は70重量%以上であり、特に好ましくは80重量%以
上である。尚、ここで言うビニル結合とは、共役ジエン
化合物が1,2−又は3,4−結合位の二重結合で重合
したモノマーユニットを意味する。
重量%以下であると、得られる粘着剤のタックや粘着力
が不十分となることがある。
ック中における共役ジエン部分の二重結合の水素添加率
は、80モル%以上であることが好ましく、より好まし
くは90モル%以上であり、特に好ましくは95〜10
0モル%の飽和された状態である。
率が80モル%未満であると、得られる粘着剤の熱安定
性や耐候性が乏しくなることがある。
−共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエラスト
マーの水素添加樹脂は、ポリスチレン換算の重量平均分
子量が5万〜40万であることが好ましく、より好まし
くは8万〜20万である。
−共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエラスト
マーの水素添加樹脂の上記重量平均分子量が5万未満で
あると、得られる粘着剤の凝集力が低下するため、マス
キングテープを再剥離する時に貼付面に糊残りが生じる
ことがあり、逆に上記重量平均分子量が40万を超える
と、得られる粘着剤のタックや粘着力が低下するため、
被着体に対するマスキングテープの貼付けが困難となる
ことがある。
スチレン−共役ジエンランダム共重合ブロックからなる
エラストマーの水素添加樹脂は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
スチレン−共役ジエン−スチレンブロック共重合体の水
素添加樹脂としては、特に限定されるものではないが、
例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体中のブタジエン部分の二重結合が水素添加されて得
られるスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロッ
ク共重合体(SEBS)やスチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体中のイソプレン部分の二重結合が
水素添加されて得られるスチレン−エチレン−プロピレ
ン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げら
れ、好適に用いられる。
ック共重合体の結合形態は、ジブロック型、トリブロッ
ク型、テーパーブロック型、直鎖状マルチブロック型等
のいずれの形態であっても良いし、これらが混在した形
態であっても良い。
ック共重合体中における共役ジエン部分の二重結合の水
素添加率は、前記スチレン系化合物重合ブロックとスチ
レン−共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエラ
ストマーの水素添加樹脂の場合と同様の理由により、8
0モル%以上であることが好ましく、より好ましくは9
0モル%以上であり、特に好ましくは95〜100モル
%の飽和された状態である。
ック共重合体の水素添加樹脂は、前記スチレン系化合物
重合ブロックとスチレン−共役ジエンランダム共重合ブ
ロックからなるエラストマーの水素添加樹脂の場合と同
様の理由により、ポリスチレン換算の重量平均分子量が
5万〜40万であることが好ましく、より好ましくは8
万〜20万である。
ブロック共重合体の水素添加樹脂は、単独で用いられて
も良いし、2種類以上が併用されても良い。
スチレン−共役ジエンランダム共重合ブロックからなる
エラストマーの水素添加樹脂及び上記スチレン−共役ジ
エン−スチレンブロック共重合体の水素添加樹脂は、そ
れぞれ単独で用いられても良いし、両者が併用されても
良い。
を構成する粘着剤においては、主成分である上述のスチ
レン系化合物重合ブロックとスチレン−共役ジエンラン
ダム共重合ブロックからなるエラストマーの水素添加樹
脂及び/又はスチレン−共役ジエン−スチレンブロック
共重合体の水素添加樹脂(以下、「水添スチレン系エラ
ストマー」と記す)100重量部に対し、α−メチルス
チレン系樹脂0〜40重量部が添加される。
特に限定されるものではないが、例えば、α−メチルス
チレンの単独重合体やα−メチルスチレンと例えばテル
ペン類等との共重合体等が挙げられ、好適に用いられ
る。
用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
チレン系エラストマー中のスチレン部分を補強する機能
を発揮するので、得られる粘着剤の弾性率がさらに向上
する。その結果、マスキングテープの再剥離性、特に高
速で剥離する時の再剥離性がより優れたものとなるの
で、貼付面への糊残りをより効果的に防止することが可
能となる。
記α−メチルスチレン系樹脂は必ずしも添加されなくて
も良いが、前記水添スチレン系エラストマー100重量
部に対し40重量部以下、好ましくは1〜40重量部の
α−メチルスチレン系樹脂を添加することにより、タッ
クや粘着力を損ねることなく、上記糊残り防止効果を得
ることが出来る。
に対するα−メチルスチレン系樹脂の添加量が40重量
部を超えると、得られる粘着剤の弾性率が高くなり過ぎ
て、タックや粘着力が不十分となる。
を構成する粘着剤においては、主成分である水添スチレ
ン系エラストマー100重量部に対し、粘着性付与樹脂
0〜40重量部が添加される。
れるものではないが、例えば、ロジン系樹脂、テルペン
系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、脂肪族系石油樹
脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロンイ
ンデン系樹脂等が挙げられ、好適に用いられる。
も良いし、2種類以上が併用されても良い。
記粘着性付与樹脂は必ずしも添加されなくても良いが、
前記水添スチレン系エラストマー100重量部に対し4
0重量部以下、好ましくは5〜40重量部の粘着性付与
樹脂を添加することにより、再剥離性を損ねることな
く、タックや粘着力を効果的に向上させることが出来
る。
に対する粘着性付与樹脂の添加量が40重量部を超える
と、得られる粘着剤のタックや粘着力が強くなり過ぎ
て、再剥離性が低下し、貼付面に糊残りが発生する。
を構成する粘着剤においては、主成分である水添スチレ
ン系エラストマー100重量部に対し、ベンゾトリアゾ
ール系化合物0.1〜2重量部が添加されていることが
必要である。
は、特に限定されるものではないが、例えば、ベンゾト
リアゾール、メチルベンゾトリアゾール又はこれらのア
ルカリ金属塩や誘導体もしくは混合物等が挙げられ、好
適に用いられる。
で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良
い。
一部もしくは全部が粘着剤層から遊離して、被保護部
(非メッキ部)の金属材上に保護膜を形成する機能を発
揮する。従って、粘着剤中へベンゾトリアゾール系化合
物を添加することにより、粘着剤層中へのメッキ液の浸
透を効果的に防止することが可能となり、より鮮明なメ
ッキラインを得ることが出来る。
に対するベンゾトリアゾール系化合物の添加量が0.1
重量部未満であると、上記メッキラインの鮮明化効果を
十分に得られず、逆にベンゾトリアゾール系化合物の上
記添加量が2重量部を超えると、ベンゾトリアゾール系
化合物そのものが被メッキ部と非メッキ部との境界線か
ら滲出し、メッキラインの鮮明性が却って低下する。
各成分以外に、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必
要に応じて、充填剤、軟化剤、可塑剤、界面活性剤、カ
ップリング剤、酸化防止剤、老化防止剤、安定剤、紫外
線吸収剤、架橋剤、着色剤等の各種添加剤の1種もしく
は2種以上が添加されていても良い。
は、特別なものではなく、例えば、共押出法を採用し
て、基材用の前記ポリオレフィン系樹脂と粘着剤層用の
上記粘着剤とを同時に押出して、一気にマスキングテー
プを製造しても良いし、又、ポリオレフィン系樹脂基材
と、粘着剤を有機溶剤に溶解した溶剤型粘着剤や粘着剤
を水に乳化分散したエマルジョン型粘着剤等を予め準備
しておき、ポリオレフィン系樹脂基材の片面に溶液塗工
法、エマジョン塗工法、ホットメルト塗工法等により粘
着剤を塗工してマスキングテープを製造しても良いが、
生産性に優れる共押出法を採用することが好ましい。
基材の厚みは、特に限定されるものではないが、300
μm以下であることが好ましく、より好ましくは10〜
100μmである。又、粘着剤層の厚みは、特に限定さ
れるものではないが、200μm以下であることが好ま
しく、より好ましくは5〜50μmである。
テープは、メッキ用を主用途とするが、勿論他の用途に
用いられても良い。
構成する粘着剤の主成分として、スチレン系化合物重合
ブロックとスチレン−共役ジエンランダム共重合ブロッ
クからなるエラストマーの水素添加樹脂及び/又はスチ
レン−共役ジエン−スチレンブロック共重合体の水素添
加樹脂(以下、水添スチレン系エラストマー)を用いる
ので、タックや粘着力と凝集力や弾性率とのバランスに
優れる。従って、被着体への貼付け性が良好であると共
に、使用後の再剥離性に優れ、貼付面に糊残りを生じな
いので、洗浄が不要となる。
定量に対し、特定量以下のα−メチルスチレン系樹脂や
粘着性付与樹脂を添加することにより、上記性能は一段
と向上する。
は、上記水添スチレン系エラストマーの特定量に対し、
特定量のベンゾトリアゾール系化合物が添加されている
粘着剤を粘着剤層としているので、粘着剤層中にメッキ
液が浸透し難く、従ってメッキラインの鮮明性に優れ
る。
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
プロピレン(商品名「BC3M」、東燃化学社製)75
重量部及び低密度ポリエチレン(商品名「ミラソン1
2」、三井化学社製)25重量部を混合してポリオレフ
ィン系樹脂組成物を準備した。又、粘着剤層用として、
スチレン系化合物重合ブロックとスチレン−共役ジエン
ランダム共重合ブロックからなるエラストマーの水素添
加樹脂(商品名「ダイナロン1321P」、ジェイエス
アール社製)100重量部、粘着性付与樹脂(商品名
「アルコンP100」、荒川化学社製)20重量部、α
−メチルスチレン系樹脂(商品名「エンデックス15
5」、理化ハーキュレス社製)10重量部及びメチルベ
ンゾトリアゾール0.5重量部を混合して粘着剤を準備
した。
フィン系樹脂組成物及び粘着剤層用の粘着剤を用いて、
共押出法により、基材の厚みが35μm、粘着剤層の厚
みが5μmのマスキングテープを作製した。
ベンゾトリアゾールを含有させなかったこと以外は実施
例1の場合と同様にして、マスキングテープを作製し
た。
マスキングテープの性能(対SUS粘着力、対銅粘
着力、対銀粘着力、メッキラインの鮮明性)を以下
の方法で評価した。その結果は表1に示すとおりであっ
た。
粘着力:JIS Z−0237「粘着テープ・粘着シー
ト試験方法」に準拠して、マスキングテープのSUS
(ステンレススチール)面、銅面、銀面のそれぞれに対
する180度角剥離粘着力(g/25mm)を測定し
た。
グテープを貼り付けて、60℃の硫酸水溶液(0.5
N)に1時間浸漬した後、銀メッキを1分間施した。次
いで、水道水で銀メッキ液を洗浄した後、マスキングテ
ープを再剥離して、メッキラインの鮮明性と変色の有無
を目視で観察した。
施例のマスキングテープは、SUS面、銅面、銀面のい
ずれに対しても良好な粘着力を示し、且つ、メッキライ
ンは変色も無く、鮮明性に優れていた。
(メチルベンゾトリアゾール)を含有させなかった粘着
剤を粘着剤層として用いた比較例のマスキングテープ
は、銅面及び銀面に対する粘着力が劣っており、且つ、
メッキラインに変色が認められ、鮮明性が悪かった。
ングテープは、良好なタックや各種被着体に対する良好
な粘着力を有し、且つ、粘着剤層中にメッキ液が浸透し
難いのでメッキラインの鮮明性に優れ、しかも、再剥離
性に優れ貼付面に糊残りを生じないので洗浄が不要であ
る。従って、特にメッキ用のマスキングテープとして好
適に用いられる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂基材の片面に粘着
剤層が形成されてなるマスキングテープであって、上記
粘着剤が、スチレン系化合物重合ブロックとスチレン−
共役ジエンランダム共重合ブロックからなるエラストマ
ーの水素添加樹脂及び/又はスチレン−共役ジエン−ス
チレンブロック共重合体の水素添加樹脂100重量部に
対し、α−メチルスチレン系樹脂0〜40重量部、粘着
性付与樹脂0〜40重量部及びベンゾトリアゾール系化
合物0.1〜2重量部が添加されていることを特徴とす
るマスキングテープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12907399A JP3742531B2 (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | マスキングテープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12907399A JP3742531B2 (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | マスキングテープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000319606A true JP2000319606A (ja) | 2000-11-21 |
JP3742531B2 JP3742531B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=15000423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12907399A Expired - Lifetime JP3742531B2 (ja) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | マスキングテープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3742531B2 (ja) |
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