JP2000311600A - 電子源、画像形成装置並びに配線基板の製造方法および該製造方法を用いた電子源、画像形成装置並びに配線基板 - Google Patents

電子源、画像形成装置並びに配線基板の製造方法および該製造方法を用いた電子源、画像形成装置並びに配線基板

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JP2000311600A
JP2000311600A JP33121499A JP33121499A JP2000311600A JP 2000311600 A JP2000311600 A JP 2000311600A JP 33121499 A JP33121499 A JP 33121499A JP 33121499 A JP33121499 A JP 33121499A JP 2000311600 A JP2000311600 A JP 2000311600A
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forming
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁層を多層化する際にピンホールの連続的
な成長を防止でき、上下の配線層間のショート欠陥の防
止を図れ、焼成に際して層パターンのダレなど損傷を防
止でき、配線接続を不良化しない絶縁層の製造方法を提
供する。 【解決手段】 基板上に、第一の配線を形成するステッ
プと、前記第一の配線上に、絶縁性材料を配置し、焼成
する工程をM(M≧3を満たす整数)回繰り返すこと
で、絶縁層をM層積層して形成する工程と、前記絶縁層
上に、第二の配線を形成する工程とを有し、第N(2≦
N≦M−1を満たす整数)層目の絶縁層を形成する際に
用いる第Nの絶縁性材料の軟化点よりも低い温度で、前
記第Nの絶縁材料を焼成する、そして、第N+1層目か
ら第M層目の各絶縁層を形成する際の焼成温度が、前記
第N層目の絶縁層を形成する際の焼成温度以下であるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子源、画像形成
装置並びに配線基板の製造方法および該製造方法を用い
た電子源、画像形成装置並びに配線基板に関する。さら
には、配線間を絶縁するための絶縁層の形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、表示デバイスとして、薄い平面型
の画像形成装置は設置スペースの利用性に優れているこ
とから開発が盛んであり、例えば液晶表示装置は携帯用
パーソナルコンピュータの表示部等に利用されていて既
によく知られている。
【0003】しかし、液晶表示装置は画像が暗くて視野
角が狭いという課題があり、このため自発光型のディス
プレイが注目されている。即ち、プラズマディスプレ
イ,蛍光表示管,表面伝導型電子放出素子などの電子放
出素子を用いたディスプレイなどの自発光型のディスプ
レイは、液晶表示装置に比べて明るい画像が得られると
共に視野角も広い。
【0004】そして、自発光型の平面型画像形成装置の
中でも、電子放出素子を用いた画像形成装置、特に簡単
な構造で電子の放出が得られる表面伝導型電子放出素子
を用いた画像形成装置が注目を集めている。
【0005】表面伝導型電子放出素子は、M.I.El
insonらによって[Radio.Eng.Elec
tron.Phys.,10,1290,(196
5)]に発表されており、基板上に形成された小面積の
薄膜面に平行に電流を流すことにより電子放出が起こる
ものである。この表面伝導型電子放出素子としては、上
記したエリンソンらによるSnO2の薄膜を用いたも
の、Au薄膜によるもの[G.Dittmer:Thi
n Solid Films,9,317(197
2)]、In23/SnO2薄膜によるもの[M.Ha
rtwell and C.G.Fonstad:IE
EE Trans.ED Conf.,519(197
5)]、カーボン薄膜によるもの[荒木 久 他:真
空,第26巻,第1号,22頁(1983)]等が報告
されている。
【0006】図4は、表面伝導型電子放出素子の一例を
示し、図4(a)は素子構成の平面図、図4(b)はそ
の断面図である。同図において、201は絶縁性基板、
202,203は電気的接続を得るための素子電極、2
04は導電性膜、205は電子放出部である。
【0007】図6は、上記表面伝導型電子放出素子をマ
トリクス状に配列形成した電子源を用いた画像形成装置
の一例の模式図である。
【0008】図4に示した素子構成は単位素子の構成で
あり、図6に示した画像形成装置では、この単位素子6
2を画素に対応させて基板(リアプレート)61上に多
数配列して電子源として備えている。そして、基板61
上には、各素子を任意に選択するためX方向配線63と
Y方向配線64とを不図示の絶縁層を挟んで設け、所謂
マトリクス配線としている。なお、基板61にはガラス
板を用いることが多い。
【0009】また、さらには、図6の画像形成装置にお
いて、66は外枠、67はフェースプレートである。外
枠66、リアプレート61、フェースプレート67の各
接続部を不図示の低融点ガラスフリット等の接合材によ
り接合(封着)し、画像表示装置内部を真空に維持する
ための気密容器60を構成している。
【0010】フェースプレート67の下面には、蛍光体
からなる蛍光膜68が形成されている。そして、蛍光膜
68のリアプレート側の面にはAl等からなるメタルバ
ック69が形成されている。
【0011】カラー表示の場合には、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3原色の蛍光体(不図示)が塗り分
けられている。また、蛍光膜68をなす上記各色蛍光体
の間には黒色体(不図示)が配される。
【0012】上記気密容器の内部は10- 4Paよりも低
い圧力の真空に維持されている。このようにして、電子
放出素子が形成されたリアプレート61と蛍光膜が形成
されたフェースプレート67間は一般に数百μm〜数m
mに保たれている。
【0013】以上説明した画像形成装置の駆動方法は、
容器外端子Dx1〜Dxm、Dy1〜Dyn、および配
線63、64を通じて各電子放出素子62に電圧を印加
することで、各素子62から電子を放出する。それと同
時に、メタルバック69に容器外端子Hvを通じて数百
V〜数kVの高電圧を印加する。このようにすること
で、各素子62から放出された電子を加速し、対応する
各色蛍光体に衝突させる。これにより、蛍光体が励起さ
れ発光し、画像が表示される。
【0014】上記したマトリクス配線を設けた電子源基
板(リアプレート)は様々な製造方法により製作できる
が、一つには素子電極、配線等を全てフォトリソグラフ
ィー法により製作する方法を採ることができる。
【0015】また、スクリーン印刷法,オフセット印刷
法などの印刷技術を転用して、電子源基板を製造する方
法を採ることもできる。印刷法は大面積のパターンを形
成するのに適しており、これによれば基板上に多数の電
子放出素子を配列形成することを容易に行えるので非常
に好ましい。
【0016】例えば特開平8−185818号公報、特
開平8−34110号公報、特開平8−236017号
公報、特開平9−283061号公報などには、電子源
基板(リアプレート)を印刷法により製作するようにし
た技術や、X方向配線,層間絶縁層,Y方向配線をスク
リーン印刷法により形成するようにした技術などが開示
されている。
【0017】上記公報に記載されている電子源基板の作
成方法の一例を図7を用いて説明する。
【0018】まず、基板(リアプレート)61上に、一
対の素子電極(202、203)をマトリクス状に形成
する(図7(a))。そして、電極202を共通に接続
するように、m本のX方向配線63を導電性材料の粒子
を含むペーストを印刷し、焼成することで形成する(図
7(b))。次に、櫛歯状の絶縁層65を、絶縁性の粒
子(ガラス粒子)を含むペーストを印刷し、焼成するこ
とで形成する(図7(c))。さらに、各絶縁層65上
に、Y方向配線64を電極203を共通に接続するよう
に導電性材料の粒子を含むペーストを印刷し、焼成する
ことで形成する(図8(d))。そして、素子電極20
2と203とをつなぐ様に、導電性膜204を形成する
(図8(e))。最後に導電性膜204に電流を流すこ
とで、導電性膜の一部に間隙を形成して電子放出部20
5を形成する(図8(f))。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示されたようなマトリクス配線など、配線間(交差
部)に絶縁層を設ける構成では、その絶縁層は、当然な
がら上下配線間の絶縁抵抗を数MΩ以上に確保する必要
がある。そのため、絶縁層にピンホールが形成されるこ
とによる、上下配線間のショートがあってはならない。
しかしながら、特に、印刷法を用いて、絶縁層を形成す
る場合には、ピンホールの発生を防げないことが多い。
尚、本発明でいう、「印刷法による絶縁層の形成」と
は、ガラス粒子などの絶縁性材料を塗布し、焼成するこ
とで、粒子同士を結合させ、絶縁性の膜として形成する
一連のプロセスを指す。
【0020】また、特に、上述した画像形成装置に用い
る、マトリクス配線した電子源基板では、電子放出素子
を画素数と同数形成する必要がある。そのため、画素数
に対応する、上下配線間の交差部は、数十万〜数百万ヶ
所となる。そこで、それら配線交差部における絶縁層の
ピンホールの発生を無くすために、印刷法により絶縁層
を何層も形成することが考えられる。
【0021】印刷法を用いて絶縁層を多層に形成する場
合、下層側から順次、絶縁性粒子(ガラス粒子)を含む
ペーストを塗布、焼成する工程を繰り返して多層に積み
重ねることとなる。そのため、直下の絶縁層に封じられ
た気泡が、その上層の絶縁層を形成するための焼成段階
で、上層の絶縁層に入り込む場合があった。あるいは、
逆に、上層の絶縁層の焼成中に生じた気泡が下層の絶縁
層の気泡とつながってしまう場合もあった。その結果、
図5に示すように、多層に形成した絶縁層5の全てに渡
って連続したピンホールができてしまう場合があった。
従って、単に、印刷法を用いて、絶縁層を積層形成する
だけでは交差部における上下配線間のショートの発生を
抑制するのに十分ではない場合があった。
【0022】なお、図5はマトリクス配線の交差部にお
ける断面模式図であり、基板9の上に、下側配線4、三
層構成の絶縁層5、上側配線6を順に形成したものであ
る。
【0023】そこで、上記ピンホール発生を防ぐため
に、各絶縁層を形成する際の各焼成工程を、絶縁層とな
す絶縁材料(絶縁性粒子(ガラス粒子))の軟化点より
も十分に高温で行うことが考えられる。この方法によれ
ば、上記絶縁材料(上記絶縁性粒子(ガラス粒子))を
十分に溶融して流動させ、塗布時あるいは焼成時に発生
するピンホールをうまく埋め込んで塞ぐことが期待でき
る。
【0024】しかし、高温で焼成すると、基板に用いた
ガラスの歪み点を越えてしまい、そのガラス基板が不可
逆な変形を起こすことがある。このため、絶縁層上に配
置する上側配線の形成が不可能になったり、ガラス基板
の歪み変形が大きすぎて基板自体が全く使いものになら
なくなる場合があった。また、高温で焼成すると、絶縁
材料(上記絶縁性粒子(ガラス粒子))が溶融して流動
するため、せっかく高精度にパターニングした絶縁層の
形状が崩れてしまい、予定した精度が出なくなる場合が
あった。さらには、高温の焼成に耐えられる、歪み点の
高い特殊ガラスを基板に用いることにしてもよいが、特
殊ガラスの使用はコストを上昇させ、製品の競争力を失
ってしまう。
【0025】逆に、コストの高いガラスを使用しなくて
も済むように、絶縁層とするための絶縁材料(絶縁性粒
子(ガラス粒子))として軟化点の極低いものを用い、
その軟化点よりも高いが比較的に低温で焼成を行う方法
を採ることも考えられる。しかしながら、軟化点の極低
い絶縁材料(絶縁性粒子(ガラス粒子))は一般にPb
OやZnOの含有率が高い。そのため上下の配線間の絶
縁抵抗を所定に確保できなくなり、絶縁層には適用でき
ないことが多い。
【0026】そこで、本発明はかかる課題に鑑みてなさ
れたものであって、絶縁性粒子(ガラス粒子)を塗布
(付与)、焼成する工程を繰り返すことによって、絶縁
層を多層に形成する際に、高歪み点ガラス等の特殊部材
による基板を使用せずにピンホールの連続的な成長を抑
制し、上下の配線間のショート欠陥の防止を図る電子源
基板および配線基板の製造方法を提供することを目的と
する。さらには、複数回の焼成に際して絶縁層のパター
ンのダレなどの形状変化を抑制する電子源基板および配
線基板の製造方法を提供することを目的とする。また、
上記製造方法を用いた配線、電子源及び画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
成された本発明の構成は、以下の通りである。
【0028】即ち、本発明の電子源基板の製造方法は、
基板上に、複数の第一の配線と、前記第一の配線と絶縁
層を介して絶縁された複数の第二の配線と、前記第一の
配線と第二の配線に接続した電子放出素子を複数有する
電子源基板の製造方法であって、第一の配線を形成する
工程、前記第一の配線上に、絶縁性材料を配置し、焼成
する工程をM(M≧3を満たす整数)回繰り返すこと
で、絶縁層をM層積層して形成する工程、前記絶縁層上
に、第二の配線を形成する工程、を有し、前記絶縁層を
形成する工程において、第N(2≦N≦M−1を満たす
整数)層目の絶縁層を形成する際に用いる第Nの絶縁性
材料の軟化点よりも低い温度で、前記第Nの絶縁材料を
焼成し、そして、第N+1層目から第M層目の各絶縁層
を形成する際の焼成温度が、前記第N層目の絶縁層を形
成する際の焼成温度以下である、ことを特徴とするもの
である。
【0029】また、本発明の配線基板の製造方法は、基
板上に、第一の配線と第二の配線とを絶縁層を介して配
置した配線基板の製造方法であって、第一の配線を形成
する工程、前記第一の配線上に、絶縁性材料を配置し、
焼成する工程をM(M≧3を満たす整数)回繰り返すこ
とで、絶縁層をM層積層して形成する工程、前記絶縁層
上に、第二の配線を形成する工程、を有し、前記絶縁層
を形成する工程において、第N(2≦N≦M−1を満た
す整数)層目の絶縁層を形成する際に用いる第Nの絶縁
性材料の軟化点よりも低い温度で、前記第Nの絶縁材料
を焼成し、そして、第N+1層目から第M層目の各絶縁
層を形成する際の焼成温度が、前記第N層目の絶縁層を
形成する際の焼成温度以下である、ことを特徴とするも
のである。
【0030】上記本発明の製造方法は、さらなる特徴と
して、「前記第M層の絶縁層を形成する際の焼成温度
が、前記第Mの絶縁性材料の軟化点以上である」こと、
「前記第Nの絶縁性材料の軟化点が、第N+1から第M
の各絶縁層を形成するために用いられる絶縁性材料の軟
化点よりも高く、かつ、第N+1から第M層目の各絶縁
層を形成する際の各焼成温度は、対応する各絶縁層を形
成するために用いられる絶縁性材料の軟化点以上の温度
である」こと、「前記第Nから第M層目の各絶縁層を形
成するために用いられる絶縁性材料の軟化点が、第Nか
ら第Mに向かうにしたがって、順に低くし、かつ、各層
の前記焼成温度を常に、下層の絶縁層の軟化点よりも低
くする」こと、「第1層目の絶縁層を形成する際の焼成
温度を、第1の絶縁性材料の軟化点以上とする」こと、
「第1から第N−1層目のいずれの絶縁層の軟化点、あ
るいは、第1から第N−1層目の各絶縁層を形成するた
めに用いられるいずれの絶縁性材料の軟化点も、第N層
目の絶縁層を形成する際の焼成温度以上である」こと、
「第1から第N−1層目のいずれの絶縁層の軟化点、あ
るいは、第1から第N−1層目の各絶縁層を形成するた
めに用いられるいずれの絶縁性材料の軟化点も、第N層
目の絶縁層を形成する際の焼成温度以下である」こと、
「第1から第N−1層目のいずれの絶縁層の軟化点、あ
るいは、第1から第N−1層目の各絶縁層を形成するた
めに用いられるいずれの絶縁性材料の軟化点も、第N層
目の絶縁層を形成する際の焼成温度と実質的に同一であ
る」こと、を含むものである。
【0031】また、本発明の画像形成装置の製造方法
は、基板上に、複数の第一の配線と、前記第一の配線と
絶縁層を介して絶縁された複数の第二の配線と、前記第
一の配線と第二の配線に接続した電子放出素子を複数有
する電子源基板と、画像形成部材が配置された基板とを
対向させた画像形成装置の製造方法であって、該電子源
基板を上記本発明の電子源基板の製造方法により製造す
ることを特徴とするものである。
【0032】また、本発明のマトリクス配線基板の製造
方法は、基板上に、第一の配線と、第二の配線とが、実
質的に直交して配置され、上記第一および第二の配線間
の交差部に絶縁層を配置してなるマトリクス配線基板の
製造方法において、前記第一の配線、第二の配線および
絶縁層を上記本発明の配線基板の製造方法により製造す
ることを特徴とする。
【0033】また、本発明の電子源基板は、上記本発明
の電子源基板の製造方法により製造されたことを特徴と
する。
【0034】また、本発明の画像形成装置は、上記本発
明の画像形成装置の製造方法により製造されたことを特
徴とする。
【0035】また、本発明の配線基板は、上記本発明の
配線基板の製造方法により製造されたことを特徴とす
る。
【0036】さらに、本発明のマトリクス配線基板は、
上記本発明のマトリクス配線基板の製造方法により製造
されたことを特徴とする。
【0037】本発明の製造方法によれば、配線間の絶縁
性を信頼性高く、また絶縁層のパターン変形を起こさず
に、低コストに作成できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の製造方法の一例を
添付図面に基づいて説明する。
【0039】図1は、本発明の製造方法が好ましく適用
される電子源基板の製造工程の一例を順に説明する平面
図である。尚、図1では、煩雑さを避けるため電子源基
板の一部分のみを図示している。
【0040】尚、ここでは、電子放出素子として、表面
伝導型の電子放出素子を用いた例を示す。しかしなが
ら、電子放出素子としては、マトリクス駆動が可能な、
2端子型の冷陰極が好ましく適用可能であり、例えば、
横形の電界放出型電子放出素子(FE)も好ましく用い
ることができる。
【0041】また、ここでは、絶縁層を3層積層するこ
とにより形成した例を示すが、本発明の製造方法は、3
層以上であれば、何層に渡って絶縁層を積層しても構わ
ない。
【0042】(工程1)まず、よく洗浄した基板9上
に、フォトリソグラフィー法などによって、素子電極
1,2を、多数配列形成する[図1(a)]。
【0043】基板9としては、Na等の不純物の含有量
を減少したガラス,青板ガラス,青板ガラスにSiO2
をスパッタ法やCVD法等により積層したガラス基板な
どのガラス材料によるものが挙げられ、またアルミナ等
のセラミック材料によるものとしてもよい。さらには、
本発明は、低コストな基板に好ましく用いられる製造方
法ではあるが、勿論前述した高歪み点ガラスなどにも適
用可能である。
【0044】素子電極1,2の形成には、真空蒸着法,
スパッタリング法,プラズマCVD法等の真空系の成膜
方法を用いて金属薄膜を成膜させた後に、フォトリソグ
ラフィー法等によりパターニングしてエッチングする方
法や、オフセット印刷法を用いて、有機金属を含有させ
たMOペーストを塗布し焼成する方法等を選択すること
ができる。
【0045】素子電極1,2は、例えば電極間隔を数μ
m〜数百μmとし、膜厚は数百〜数千Åとする。そし
て、その材料としては導電性を有する材料であればよ
く、例えば、Ni,Cr,Au,Mo,W,Pt,T
i,Al,Cu,Pd等の金属やそれらの合金、及びP
d,Ag,Au,RuO2,Pd−Ag等の金属やそれ
らの金属酸化物とガラス等から構成される印刷導体、及
びポリシリコン等の半導体材料、及びIn23−SnO
2等の透明導電体などが挙げられる。
【0046】(工程2)次に、マトリクス配線をなすX
方向配線(下側配線)4を形成する。例えば、導電性ペ
ーストをスクリーン印刷法によりX方向に塗布し、直接
にパターンを形成して焼成を行う。このとき、X方向配
線4は、素子電極2と接続するように形成する[図1
(b)]。
【0047】このX方向配線4は電気抵抗を低減するた
めに膜厚を厚く形成されることが好ましい。導電性ペー
ストとしては、例えば銀,金,銅,ニッケル等の粒子を
用い、上述したスクリーン印刷法などの厚膜印刷法によ
り形成することが好ましい。
【0048】(工程3)そして、第一の絶縁性材料をX
方向配線4と交差する方向(Y方向)に、塗布し、焼成
することで第一層目の絶縁層51を形成する[図1
(c)]。また、第一の絶縁層51は印刷法、さらには
厚膜印刷法が好ましく、特にはスクリーン印刷法を用い
て形成することが最も好ましい。
【0049】絶縁層の最下層となる第一の絶縁層51の
形成は、まず、酸化鉛を主成分とする第一の絶縁性材料
(第一の絶縁性粒子(ガラス粒子))を、必要に応じ
て、セルロースなどの適当なポリマーや有機溶剤やビヒ
クルなどと混合してペースト状にして、スクリーン印刷
法等により所定位置に塗布する。
【0050】そして、上記第一の絶縁性粒子(ガラス粒
子)同士を結合させるに十分な温度以上で行う。さらに
は、第一の絶縁層と基板および配線との密着性を高いも
のとするために、好ましくは第一の絶縁性粒子の軟化点
以上の温度(第一の焼成温度)で焼成することで第一の
絶縁層51の形成を行う。
【0051】尚、上記ペーストを用いて、第一の絶縁層
を形成する場合には、上記第一の焼成温度は、上記ペー
スト中に含まれるポリマーや有機溶剤など上記第一の絶
縁性粒子以外の材料の熱分解温度あるいは昇華温度以上
である。
【0052】また、第一の絶縁性粒子としては、酸化鉛
を主成分とするガラス物質にB23,ZnO,Al
23,SiO2等から適宜に選択した成分を添加したガ
ラス材料が挙げられる。
【0053】なお、ここでは、第一の絶縁性粒子とし
て、1種類の材料からなるものを用いたが、第一の絶縁
性粒子を、複数の軟化点の異なる粒子から構成しても良
い。その場合には、上記第一の絶縁性粒子の軟化点と
は、混合された絶縁性粒子同士が十分に結合する温度で
あり、好ましくは混合した絶縁性粒子の軟化点の中で、
最も高い軟化点を指す。
【0054】(工程4)次に、上記第一の絶縁層51の
上に、第二の絶縁性材料を塗布し、焼成することで、中
間層となる第二の絶縁層52を形成する[図1
(c)]。
【0055】また、第二の絶縁層は、第一の絶縁層の形
成に用いた方法と同じ方法で、第二の絶縁性材料(絶縁
性粒子(ガラス粒子))を塗布し、焼成することで形成
することが好ましい。
【0056】この第二の絶縁層52の材料(第二の絶縁
性粒子(ガラス粒子))には、第一の絶縁層51の形成
に用いた材料(第一の絶縁性粒子(ガラス粒子))ある
いは第一の絶縁層51よりも軟化点の高いものを用いる
ことが好ましい。
【0057】また、第二の絶縁性粒子の主成分は、第一
の絶縁性粒子の主成分と同一とすることで、第一の絶縁
層51と第二の絶縁層52との密着性がよく形成できる
ので好ましい。
【0058】また、第二の絶縁性粒子(ガラス粒子)の
軟化点は、第一の絶縁性粒子(ガラス粒子)あるいは第
一の絶縁層51の軟化点よりも3〜40℃程度高く設定
されることが好ましい。より好ましくは8〜20℃程度
高くなるように調合したものを用いる。この軟化点の調
整は、例えば、前述した添加成分の添加比率や、異なる
軟化点の材料の混合比率等を適宜に変更することで調整
できる。
【0059】また、第二の絶縁性粒子としては、第一の
絶縁性粒子と同様に、酸化鉛を主成分とするガラス物質
にB23,ZnO,Al23,SiO2等から適宜に選
択した成分を添加したガラス材料が挙げられる。
【0060】第二の絶縁層52の形成は、第一の絶縁層
51の形成と同じように、スクリーン印刷法等によっ
て、第二の絶縁性粒子(ガラス粒子)を所定位置に塗布
した後、第二の絶縁粒子(ガラス粒子)の軟化点よりも
低い温度(第二の焼成温度)で焼成して行われる。上記
第二の焼成温度は、第二の絶縁性粒子同士が結合する程
度の温度以上である。
【0061】尚、第二の絶縁層をスクリーン印刷法など
の印刷法で形成する場合には、上記第二の絶縁性粒子
と、前記した有機溶剤やポリマーなどとを混合し、ペー
スト状にして塗布する。このため、上記第二の焼成温度
は、少なくとも、上記有機溶剤やポリマーなどが熱分解
する温度や昇華する温度以上である。
【0062】この第二の絶縁層52の焼成では、第二の
絶縁性粒子(ガラス粒子)同士はある程度は融合するも
のの、完全に溶融したり、流動することはない。換言す
ると、絶縁性粒子同士が一部で結合した、比較的ポーラ
スな状態で固化する。このため、第一の絶縁層51にピ
ンホールが形成されたとしても、現在焼成中の第二の絶
縁層52にまで広がることはない。その結果、複数層に
跨がってピンホールが成長することを防げる。そして、
第二の焼成温度は、第二の絶縁性粒子(ガラス粒子)の
軟化点よりも低温となっているため、第二の絶縁層のパ
ターンのダレは起こさない。一方、この第二の焼成温度
は、第一の絶縁層51を構成する絶縁性材料の軟化点よ
りも高温となる場合もあるが、第一の絶縁層51は焼成
済みで硬化しており、上を覆っている焼成中の第二の絶
縁層が熱を吸収することもあって、再び軟化してダレて
しまうことを抑制できる。
【0063】なお、ここでは、第二の絶縁性粒子とし
て、1種類の材料からなるものを用いたが、第二の絶縁
性粒子を、複数の軟化点の異なる粒子から構成しても良
い。その場合には、上記第二の絶縁性粒子の軟化点と
は、混合された絶縁性粒子同士が十分に結合する温度で
あり、好ましくは混合した絶縁性粒子の軟化点の中で、
最も高い軟化点を指す。
【0064】(工程5)さらに、第二の絶縁層52の上
に第三の絶縁性材料を塗布し、焼成することで、最上層
となる第三の絶縁層53を形成する[図1(c)]。
【0065】また、第三の絶縁層は、第一および第二の
絶縁層の形成に用いた方法と同じ方法で、第三の絶縁性
材料(第三の絶縁性粒子(ガラス粒子))を塗布し、焼
成することで形成することが好ましい。
【0066】そして、上記第三の絶縁性粒子(ガラス粒
子)同士を結合させるに十分な温度(第三の焼成温度)
で焼成する。
【0067】特に、電子源基板などの高い真空雰囲気中
で用いる配線の場合には、ガスを吸着しにくい様に、最
上層の絶縁層は緻密な膜であることが望まれる。このた
め、第三の焼成温度は、好ましくは第三の絶縁性材料の
軟化点以上であり、前記第二の絶縁性粒子(ガラス粒
子)あるいは第二の絶縁層52の軟化点より低い温度で
ある。
【0068】さらには、絶縁層の形状の保持の観点から
は、上記第三の焼成温度は、前記第一の絶縁層51の軟
化点以下であることが好ましい。
【0069】尚、第三の絶縁層をスクリーン印刷法など
の印刷法で形成する場合には、上記第三の絶縁性粒子
と、前記した有機溶剤やポリマーなどとを混合し、ペー
スト状にして塗布する。このため、上記ペーストを用い
て第三の絶縁層を形成する場合には、上記第三の焼成温
度は、少なくとも上記有機溶剤やポリマーなどが熱分解
する温度や昇華する温度以上である。
【0070】また、第三の絶縁絶縁性粒子の主成分は、
第二の絶縁性粒子の主成分と同一とすることで、第三の
絶縁層53と第二の絶縁層52との密着性がよく形成で
きるので好ましい。第三の絶縁性粒子としては、第一お
よび第二の絶縁性粒子と同様に、酸化鉛を主成分とする
ガラス物質にB23,ZnO,Al23,SiO2等か
ら適宜に選択した成分を添加したガラス材料が挙げられ
る。
【0071】なお、ここでは、第三の絶縁性粒子とし
て、1種類の材料からなるものを用いたが、第三の絶縁
性粒子を、複数の軟化点の異なる粒子から構成しても良
い。その場合には、上記第三の絶縁性粒子の軟化点と
は、混合された絶縁性粒子同士が十分に結合する温度で
あり、好ましくは混合した絶縁性粒子の軟化点の中で、
最も高い軟化点を指す。
【0072】また、第三の絶縁層53の焼成時には、第
三の絶縁性粒子は軟化するものの、第二の絶縁層52は
基本的に軟化しない。そして、焼成温度は当該最上層5
3に適した温度とされるので、絶縁層パターンのダレは
抑制される。
【0073】尚、絶縁層(51,52,53)は、少な
くともY方向配線4とX方向配線6の交差部を絶縁でき
ればよいので、図1に示した帯状に限られるものではな
く、例えば、図10に示した様に交差部のみに点在させ
る形態や、図7(C)に示した櫛歯状の形態などとする
こともできる。また、図1では、より分かり易くするた
めに、各絶縁層(51,52,53)をずらして示した
が、本発明においてはずらして絶縁層(51,52,5
3)を形成することに限定されない。実際には、好まし
くは、下層の絶縁層の上に、上層の絶縁層がずれない
(はみ出さない)様に配置することが精細度の観点から
好ましい。
【0074】また、積層して形成した絶縁層(51,5
2,53)のトータルの厚みは、例えば10〜100μ
mとされるが、20〜50μmが好ましい。
【0075】さらに、本発明は、上記第三の絶縁層53
を最上層にする構成に限るものではなく、より多層に積
み重ねてもよい。
【0076】例えばM(3以上の整数)層積層する場合
は、最下層である第1の絶縁層と最上層である第Mの絶
縁層との間に位置する、第N(2以上M−1以下の整
数)の絶縁層を形成するための焼成温度を、第Nの絶縁
性粒子の軟化点よりも低い温度に設定し、かつ、第N+
1から第Mの各絶縁層を形成するための焼成温度を上記
第Nの絶縁層を形成するための焼成温度以下に設定す
る。但し、各層の焼成温度は、各層の絶縁性粒子(ガラ
ス粒子)同士を結合させるに十分な温度に設定される。
さらに、電子源基板などの高い真空雰囲気中で用いる配
線の場合には、ガスを吸着しにくい様に、最上層である
第Mの絶縁層は緻密な膜であることが望まれる。このた
め、第Mの焼成温度は、少なくとも、第Mの絶縁層を形
成するための第Mの絶縁性粒子(ガラス粒子)の軟化点
以上とすることが好ましい。
【0077】さらには、第Nの絶縁性粒子の軟化点が、
第N+1から第Mの絶縁性粒子の軟化点よりも高く、か
つ、第N+1から第Mの各焼成温度は、対応する各層の
軟化点以上の温度であることが緻密な絶縁層を形成する
上で好ましい。
【0078】また、絶縁層の形状変化を抑制する上で
は、上記に加えて、第Nから第Mの絶縁性粒子の軟化点
が、第Nから第Mに向かうにしたがって、順に低くなる
ように選択され、かつ、焼成温度を常に、下層の絶縁層
の軟化点よりも低く設定することが、好ましい。
【0079】さらには、基板あるいは下側の配線との密
着性の観点からは、第1層の焼成温度を、第1の絶縁性
粒子の軟化点よりも高いものとすることが好ましい。
【0080】また、絶縁層の形状変化を抑制する上で、
第1から第N−1のいずれの絶縁層あるいは絶縁性粒子
の軟化点も、第Nの焼成温度以上であることが好まし
い。
【0081】その反面、低コストで作成する観点から
は、第1から第N−1のいずれの絶縁層あるいは絶縁性
粒子の軟化点も、第Nの焼成温度以下であり、各層の焼
成温度が第Nの焼成温度以下であることが好ましい。
【0082】このため、第1から第N−1のいずれの絶
縁層あるいは絶縁性粒子の軟化点も、第Nの焼成温度と
実質的に同一に設定し、第1から第Nのいずれの層の焼
成温度も実質的に同一にすることが好ましい。
【0083】尚、第1から第Mの絶縁層をスクリーン印
刷法などの印刷法で形成する場合には、上記第1から第
Mの絶縁性粒子と、前記した有機溶剤やポリマーなどと
を混合し、ペースト状にして塗布する。このため、上記
第1から第Mの層の焼成温度は、少なくとも上記有機溶
剤やポリマーなどが熱分解する温度や昇華する温度以上
に設定される。
【0084】(工程6)この後、マトリクス配線をなす
Y方向配線6(実質的に、X方向配線4と直交する。)
を、第三の絶縁層53の上に形成する[図1(d)]。
例えば、前記したX方向配線4と同様に、導電性ペース
トをスクリーン印刷法により第三の絶縁層53上に塗布
し、直接にパターンを形成して焼成を行う。そして、こ
のとき、Y方向配線6には、素子電極2と接続する接続
配線7を付設させて形成する[図1(e)]。
【0085】このY方向配線6は電気抵抗を低減するた
めに膜厚を厚く形成されることが好ましい。導電性ペー
ストとしては、例えば銀,金,銅,ニッケル等の粒子を
用い、上述したスクリーン印刷法などの厚膜印刷法によ
り形成することが好ましい。
【0086】また、ここでは、Y方向配線6と接続配線
7を用いる例を説明した。しかし、絶縁層(51,5
2,53)の形状を、図7(c)に示した櫛歯状にした
場合には、図8(d)に示した様にY方向配線6をライ
ン状に形成するだけで、電極2とY方向配線との接続が
できるので、接続配線7を省略でき、好ましい。
【0087】(工程7)次に、導電性膜3を、素子電極
1と素子電極2の間をつなぐように形成する[図1
(e)]。これにはフォトリソグラフィー法やインクジ
ェット法等によって形成を行う。
【0088】導電性膜3の材料としては、Pt,Ru,
Ag,Au,Ti,In,Cu,Cr,Fe,Zn,S
n,Ta,W,Pb等の金属、PdO,SnO2,In2
3,PbO,Sb23等の酸化物、HfB2,Zr
2,LaB6,CeB6,YB4,GdB4等のホウ化
物、TiC,ZrC,HfC,TaC,SiC,WC等
の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の窒化物、Si,
Ge等の半導体、カーボン、AgMg,NiCu,Pb
Snなどが挙げられる。
【0089】インクジェット方式としては、ノズル内に
発熱抵抗素子を埋め込み、その発熱により液体を沸騰さ
せその泡の圧力により液滴を吐出させる方式(バブルジ
ェット(BJ)方式)、または、ピエゾ素子に電気信号
を加えて変形させ、液室の体積変化を励起して液滴を飛
ばす方式(ピエゾジェット(PJ)方式)などを用いる
ことができる。
【0090】インクジェット法によれば、上記導電性膜
を構成する材料を含有する液体を吐出し、導電性膜を形
成しようとする所望の位置に所望の大きさで付与するこ
とができる。。
【0091】インクジェット法で使用されるインクジェ
ットのヘッド(吐出装置)の模式図を図9に示す。図9
(a)は吐出口(ノズル)24が単一である、シングル
ノズルのヘッド21である。図9(b)は複数の液滴吐
出口(ノズル)24をもつマルチノズルのヘッド21で
ある。特に、マルチノズルヘッドは、基板上に複数の素
子を形成する必要のあるディスプレイを作成する際に、
上記液体の付与に要する時間を短くすることができるの
で有効である。尚、図9中、22はヒーターまたはピエ
ゾ素子、23はインク(上記液体)流路、25はインク
(上記液体)供給部、26はインク(上記液体)溜めで
ある。ヘッド21と離れてインク(上記液体)のタンク
があり、上記タンクとヘッド21とは、チューブを介し
てインク供給部25で接続される。
【0092】インクジェット方式に用いることのできる
液体としては、例えば前述した材料の粒子を分散した液
体や、前述した材料の錯体などの化合物を含む溶液など
が挙げられるが、これらに限るものではない。
【0093】(工程8)そして、上記工程7まで終えた
基板9を雰囲気を制御したチャンバー中に配置し、各X
方向配線およびY方向配線を通じて、各導電性膜3に電
流を流して、各導電性膜3に電子放出部を形成する。
【0094】以上の工程により、電子源基板が完成す
る。
【0095】以上説明した、本発明の製造方法の一形態
によれば、絶縁性粒子(ガラス粒子)の塗布、焼成を繰
り返すことにより、少なくとも3層構成の絶縁層とす
る。そして、最下層(第一の絶縁層51)及び最上層
(第三の絶縁層53)を形成するために用いた、第一お
よび第三の絶縁性粒子(ガラス粒子)の軟化点よりも、
中間層(第二の絶縁層52)を形成するために用いた第
二の絶縁性粒子(ガラス粒子)の軟化点を高いものとす
る。さらには、第二の絶縁層を形成するための焼成温度
(第二の焼成温度)を、第二の絶縁性粒子の軟化点より
も低い温度で行う。
【0096】そのため、第二の焼成時では、第二の絶縁
性粒子がある程度は融合するものの、流動はしない。こ
のため、第一の絶縁層51にピンホールが形成されてい
たとしても、現在焼成中の第二の絶縁層52と連係する
ことはない。従って、複数の絶縁層に跨がってピンホー
ルが連通して成長することを防げる。
【0097】また、本発明によれば、絶縁層を多層化す
る際に、高歪み点ガラス等の特殊部材による基板を使用
せずにピンホールの連続的な成長を防止することができ
る。その結果、上下の配線層間のショート欠陥の発生の
防止を図れる。
【0098】さらには、第二の焼成温度は第二の絶縁層
52(第二の絶縁性粒子)にとっては低温となってい
て、絶縁層パターンのダレは起こさない。第二の焼成温
度は第一の絶縁層51にとっては高温となる場合がある
が、第一の絶縁層51は焼成済みで硬化しており、上を
覆っている焼成中の第二の絶縁層が熱を吸収することも
あって、再び軟化してダレてしまうことを抑制できる。
即ち、焼成に際して絶縁層パターンのダレなどの損傷を
抑制することができる。その結果、配線接続を不良化し
なく、製造時の歩留まりを向上できる。
【0099】
【実施例】以下、本発明の絶縁層の製造方法及びそれを
用いた電子源ならびに画像形成装置をさらに詳細に説明
する。
【0100】(実施例1〜5及び比較例1)本実施例お
よび比較例においては、図1を用いて説明したプロセス
により、表面伝導型電子放出素子を用いた電子源基板を
作成した。
【0101】絶縁層の成膜には、下記表1に示すように
A〜Eまでの5種類を使い分けた。A〜Eの各絶縁性ペ
ーストに含まれる絶縁性粒子(ガラス粒子)は、下記表
1に示すように、その軟化点を550〜480℃に調整
したものを用いた。
【0102】
【表1】
【0103】実施例1〜5及び比較例1には、上記表1
に示した絶縁性ペーストA〜Eから選択したペーストを
用いて絶縁層を多層に印刷形成したものである。それぞ
れの実施例において、各層に用いられた絶縁性ペース
ト、各層の焼成温度、及び後述する上下のショート数
を、下記表2に示す。
【0104】
【表2】
【0105】図1を用いて前述した実施形態の工程によ
り、素子電極をフォトリソグラフィー法を用いて形成
し、Y方向配線、第一,第二,第三の絶縁層(実施例5
は第四の絶縁層まで)、X方向配線を、それぞれ順次ス
クリーン印刷法によって形成し、焼成した。各絶縁層の
焼成温度は、表2に示した温度をピークとし、これを約
10分間保持した後に徐々に冷却した。
【0106】尚、素子電極1,2は、よく洗浄したソー
ダライムガラス基板9にスパッタリング法によって金属
薄膜を形成し、その後にフォトリソグラフィー法によっ
てパターニングして形成した。素子電極の材質は、Ti
を下引きした厚さ60nmのPt薄膜とし、素子電極間
のギャップは10μmとした。
【0107】また、導電性膜3の形成は、図9(b)に
示したバブルジェット方式のインクジェット装置を用い
て、有機パラジウム錯体を上記電極間を接続するように
付与し、焼成することで形成した。
【0108】また、マトリクス配線をなすY方向配線6
とX方向配線4は、共にAgの微粉末を65wt%、低
温フリットガラス(軟化点温度約340℃)を約3wt
%添加して、セルロース樹脂をα‐ターピネオールに5
wt%添加したビヒクルを約30wt%ローラーミルで
混合撹拌した導電ペーストとし、これをスクリーン印刷
法により塗布し、約400℃で焼成することで形成し
た。尚、各実施例および比較例においては、Y方向配線
6は300本、X方向配線4は500本それぞれ形成し
た。
【0109】以上のようにして形成した各実施例および
比較例の電子源基板について、各配線の交差部分のショ
ート数をカウントした。
【0110】表2に示すように、比較例1の電子源基板
では、3層の絶縁層を全て同一材料を用いて同一温度で
焼成したものであり、この場合にはピンホールによるシ
ョート数の発生が多い。
【0111】実施例1〜5のように、中間絶縁層(第二
層)に軟化点の高い絶縁ペーストを用いたものでは、ピ
ンホールによるショートがなくなっており、あるいは明
らかに減っていた。
【0112】(実施例6)実施例6は、実施例2で作成
した電子源基板を用いて図2に示した画像形成装置を製
作したものである。尚、図2はその画像形成装置を一部
を切り欠いて示した斜視図である。
【0113】本実施例の画像形成装置は、まず実施例2
で作成した電子源基板171を、リアプレート181の
上にフリットガラスにより固定した。尚、この段階で固
定した電子源基板は図1の(e)の段階のものであり、
各導電性膜3には電子放出部は形成されていない。
【0114】この後、リアプレート181上に、支持枠
182とフェースプレート186をセットするが、それ
らの接合部にはフリットガラスを塗布し、大気中で40
0℃で10分以上加熱して封着した。なお、この封着に
際して、カラーの場合は、各色蛍光体と電子放出素子と
を正しく対応させる必要があるので、十分な位置合わせ
を行った。
【0115】フェースプレート186は、ガラス基板1
83の内面に、蛍光膜184とメタルバック185を設
けたもので、予め他の工程により製作した。
【0116】リアプレート181とフェースプレート1
86とが所定に離間して対向するが、ここでは電子源基
板171の5mm上方にフェースプレート186が位置
する設定とした。
【0117】蛍光膜184は、モノクロームの場合は蛍
光体のみからなるが、本実施例では蛍光体はストライプ
形状を採用したもので、まずブラックストライプを形成
し、その隙間部に各色蛍光体を塗布することにより形成
した。ブラックストライプの材料としては、黒鉛を主成
分とする材料を用いた。ガラス基板183に蛍光体を塗
布する方法にはスラリー法を用いた。蛍光膜184の表
面には、フィルミングと呼ばれる平滑化処理を行った。
そして、蛍光膜184の表面に、Alを真空蒸着させて
メタルバック185を形成した。
【0118】フェースプレート186には、蛍光膜18
4の導伝性を高めるため、蛍光膜184の外面側に透明
電極(不図示)を設けた。
【0119】次に、封着したガラス容器つまり外囲器1
88に、不図示の排気管を介し、内部の雰囲気を真空ポ
ンプにより排気して所定の真空度とした。そして、その
状態において、容器外の駆動端子Dx1〜Dxm,Dy
1〜Dynに不図示の制御装置を接続して、電子放出素
子174の素子電極1,2間に電圧を印加し、各導電性
膜3に電流を流し電子放出部を形成した(フォーミング
処理、活性化処理を行った)。
【0120】この後、1.3×10-5Pa程度の真空度
まで排気して、不図示の排気管をガスバーナーで加熱
し、これにより排気管を封じきり、外囲器188の封止
を行った。そして最後に、封止後の真空度を維持するた
め、高周波加熱法によりゲッター処理を行った。
【0121】以上の工程により完成した画像表示装置に
は、容器外の駆動端子Dx1〜Dxm,Dy1〜Dyn
に信号発生手段を接続して、各電子放出素子174に対
して走査信号及び変調信号を適宜に印加することにより
電子放出を起こさせ、高圧端子Hvを通じてメタルバッ
ク184、あるいは透明電極(不図示)に5kV以上の
高圧を印加し、これにより電子ビームを加速して蛍光膜
184に衝突させ、励起,発光させて画像を表示した。
その結果、輝度ムラが少なく高品位な表示が得られた。
また、画像表示時の無効電流も非常に少なく、駆動電力
を抑えられることを確認した。
【0122】(実施例7)本実施例においては、実施例
6と同様に図2に示した画像形成装置を作成した。但
し、本実施例においては、電子放出素子として、図11
に示した横形の電界放出形電子放出素子を用いた。図1
1(a)は平面模式図であり、図11(b)は図11
(a)のA−B断面模式図である。
【0123】以下に本実施例の電子源基板の製造方法を
図12を用いて説明する。
【0124】(工程1)まず、よく洗浄した青板ガラス
よりなる基板171に、ゲート電極103とエミッタ電
極102を、Y方向に1000組、X方向に700組、
フォトリソグラフィー法を用いて形成した(図12
(a))。
【0125】(工程2)X方向配線104を各ゲート電
極を共通接続するように、1000本形成した(図12
(b))。このX方向配線104は、銀ペーストを用い
てスクリーン印刷法により塗布し、乾燥させた後に温度
480℃,ピーク保持時間5分の条件で焼成して形成し
たもので、幅100μmで厚さ10μmである。
【0126】(工程3)次に、前述した絶縁性ペースト
Eを、前記X方向配線に直交するように、塗布し、温度
480℃,ピーク保持時間10分の条件で焼成すること
で、700本の櫛歯状の第一の絶縁層を形成した。
【0127】そして、全ての第一の絶縁層上に同じパタ
ーンで第二の絶縁層を形成した。第二の絶縁層は、前述
した絶縁性ペーストAを、前記第一の絶縁層を形成する
のに用いたスクリーン版を用いて、塗布し、温度520
℃,ピーク保持時間10分の条件で焼成することで形成
した。
【0128】さらに、全ての第二の絶縁層上に同じパタ
ーンで第三の絶縁層を形成した。第三の絶縁層は、前述
した絶縁ペーストEを使用し、前記第一の絶縁層を形成
するのに用いたスクリーン版を用いて、塗布し、温度4
80℃,ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
【0129】以上の工程により、3層からなり、ゲート
電極に対応する開口部をもつ、絶縁層105を形成した
(図12(c))。
【0130】(工程4)Y方向配線106を、各絶縁層
105の上に700本形成し、複数のゲート電極103
を共通接続した(図12(d))。このY方向配線10
6の形成は、X方向配線104と同様であり、前述した
銀ペーストを用いてスクリーン印刷法により塗布し、乾
燥させた後に温度430℃,ピーク保持時間10分の条
件で焼成して形成したもので、幅300μmで厚さ20
μmの印刷配線である。
【0131】以上の工程により完成した電子源基板を検
査した。その結果、Y方向配線106とX方向配線10
4との間でショートがないことを確認した。また、電子
放出素子としての特性もチェックして異常がないことを
確かめた。
【0132】この後、リアプレート181上に、上記電
子源基板171と、支持枠182とフェースプレート1
86をセットするが、それらの接合部にはフリットガラ
スを塗布し、真空中で400℃で10分以上加熱して内
部が高真空に維持された外囲器188を形成した(図
2)。なお、この封着に際して、カラーの場合は、各色
蛍光体と電子放出素子とを正しく対応させる必要がある
ので、十分な位置合わせを行った。
【0133】フェースプレート186は、ガラス基板1
83の内面に、蛍光膜184とメタルバック185を設
けたもので、予め他の工程により製作した。
【0134】リアプレート181とフェースプレート1
86とが所定に離間して対向するが、ここでは電子源基
板171の5mm上方にフェースプレート186が位置
する設定とした。
【0135】蛍光膜184は、モノクロームの場合は蛍
光体のみからなるが、本実施例では蛍光体はストライプ
形状を採用したもので、まずブラックストライプを形成
し、その隙間部に各色蛍光体を塗布することにより形成
した。ブラックストライプの材料としては、黒鉛を主成
分とする材料を用いた。ガラス基板183に蛍光体を塗
布する方法にはスラリー法を用いた。蛍光膜184の表
面には、フィルミングと呼ばれる平滑化処理を行った。
そして、蛍光膜184の表面に、Alを真空蒸着させて
メタルバック185を形成した。
【0136】フェースプレート186には、蛍光膜18
4の導伝性を高めるため、蛍光膜184の外面側に透明
電極(不図示)を設けた。
【0137】そして最後に、封止後の真空度を維持する
ため、高周波加熱法によりゲッター処理を行った。
【0138】以上の工程により完成した画像表示装置に
は、容器外の駆動端子Dx1〜Dxm,Dy1〜Dyn
に信号発生手段を接続して、各電子放出素子174に対
して走査信号及び変調信号を適宜に印加することにより
電子放出を起こさせ、高圧端子Hvを通じてメタルバッ
ク185、あるいは透明電極(不図示)に5kV以上の
高圧を印加し、これにより電子ビームを加速して蛍光膜
184に衝突させ、励起,発光させて画像を表示した。
その結果、輝度ムラが少なく高品位な表示が得られた。
また、画像表示時の無効電流も非常に少なく、駆動電力
を抑えられることを確認した。
【0139】(実施例8)実施例8は、プリント基板や
回路基板などの配線基板となるものであって、図3はそ
の配線基板の製造工程を順に説明する平面図であり、繁
雑さを避けるため配線基板の一部分のみを図示してい
る。
【0140】この配線基板の製造は、まず、よく洗浄し
た青板ガラスよりなる基板9に、X方向配線4を100
本形成した[図3(a)]。このX方向配線4は、銀ペ
ーストを用いてスクリーン印刷法によりパターン化し、
乾燥させた後に温度480℃,ピーク保持時間5分の条
件で焼成して形成したもので、帯幅100μmで厚さ1
0μmの印刷配線である。
【0141】次に、第一の絶縁層51を、ガラスを主成
分とした絶縁ペーストの印刷法により塗布し、焼成して
形成した[図3(b)]。絶縁ペーストには前述した絶
縁性ペーストEを使用し、印刷して乾燥した後に、温度
480℃,ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
【0142】そして、第二の絶縁層52を、第一の絶縁
層51と同様にして印刷法により塗布し、焼成して形成
した[図3(b)]。絶縁ペーストには前述した絶縁ペ
ーストCを使用し、印刷して乾燥した後に、温度520
℃,ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
【0143】さらに、第三の絶縁層53を、第一の間絶
縁層51と同様にして印刷法により塗布し、焼成して形
成した[図3(b)]。絶縁ペーストには前述した絶縁
ペーストEを使用し、印刷して乾燥した後に、温度48
0℃,ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
【0144】この後、Y方向配線6を、第三の絶縁層5
3の上に100本形成した[図3(c)]。このY方向
配線6の形成は、X方向配線4と同様であり、前述した
銀ペーストを用いてスクリーン印刷法によりパターン化
し、乾燥させた後に温度430℃,ピーク保持時間10
分の条件で焼成して形成したもので、帯幅300μmで
厚さ20μmの印刷配線である。
【0145】以上の工程により完成した配線基板を検査
した。その結果、Y方向配線6とX方向配線4との間で
ショートがないことを確認した。
【0146】本実施例においては、互いに実質的に直交
する配線4,6間の絶縁層を形成した場合を示したが、
本発明の製造方法は、このマトリクス状に配列する配線
の形成方法に限るものではない。つまり、例えば、同一
方向に長手方向を持つ上下配線間に絶縁層を挟んだ配線
基板の製造方法にも本発明は好ましく適用可能である。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製造方法に
よれば、 (1)多層に形成した絶縁層を貫通するピンホールの発
生を抑制できる。 (2)パターンの極端な変形をせずに、多層の絶縁層が
形成できる。 (3)低コストな基板を用いることができる。 その結果、配線間を絶縁するための絶縁層を、低コスト
で、信頼性高く、歩留まり高く形成できる。また、同様
に、本発明によれば、低コストで、信頼性が高く、歩留
まりの優れた配線基板、マトリクス配線基板、マトリク
ス配線をした電子源基板、ならびに電子源を用いた画像
形成装置をえることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電子放射源基板の製
造工程を順に説明する平面図である。
【図2】本発明の実施例6を示す画像形成装置を一部分
解した斜視図である。
【図3】本発明の実施例8を示す配線基板の製造工程を
順に説明する平面図である。
【図4】表面伝導型電子放出素子の一例を示す素子構成
の平面図(a)及びその断面図(b)である。
【図5】層間絶縁層のピンホールショートを説明する回
路基板の断面図である。
【図6】本発明が好ましく適用できる画像形成装置を一
部分解した斜視図である。
【図7】表面伝導型電子放出素子を用いた電子源基板の
製造プロセスを示す模式図である。
【図8】表面伝導型電子放出素子を用いた電子源基板の
製造プロセスを示す模式図である。
【図9】本発明に好ましく適用できるインクジェット装
置の模式図である。
【図10】本発明が好ましく適用可能な電子源基板の別
の形態の模式図である。
【図11】本発明が好ましく適用可能な横形の電界放出
型電子放出素子の平面模式図および断面模式図である。
【図12】本発明が好ましく適用可能な横形の電界放出
型電子放出素子を用いた電子源基板の製造プロセスを示
す模式図である。
【符号の説明】
1,2 素子電極 3 導電性膜 4,63,104,172 X方向配線 6,64,106,173 X方向配線 7 接続配線 9 基板 51 第一層間絶縁層 52 第二層間絶縁層 53 第三層間絶縁層 102 エミッタ電極 103 ゲート電極 171 電子放射源基板 174 電子放出素子 181 リアプレート 182 支持枠(枠部材) 183 ガラス基板 184 蛍光膜(画像形成部材) 185 メタルバック 186 フェースプレート 188 外囲器

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、複数の第一の配線と、前記第
    一の配線と絶縁層を介して絶縁された複数の第二の配線
    と、前記第一の配線と第二の配線に接続した電子放出素
    子を複数有する電子源基板の製造方法であって、 第一の配線を形成する工程、 前記第一の配線上に、絶縁性材料を配置し、焼成する工
    程をM(M≧3を満たす整数)回繰り返すことで、絶縁
    層をM層積層して形成する工程、 前記絶縁層上に、第二の配線を形成する工程、を有し、 前記絶縁層を形成する工程において、第N(2≦N≦M
    −1を満たす整数)層目の絶縁層を形成する際に用いる
    第Nの絶縁性材料の軟化点よりも低い温度で、前記第N
    の絶縁材料を焼成し、そして、第N+1層目から第M層
    目の各絶縁層を形成する際の焼成温度が、前記第N層目
    の絶縁層を形成する際の焼成温度以下である、ことを特
    徴とする電子源基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第M層の絶縁層を形成する際の焼成
    温度が、前記第Mの絶縁性材料の軟化点以上である、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子源基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第Nの絶縁性材料の軟化点が、第N
    +1から第Mの各絶縁層を形成するために用いられる絶
    縁性材料の軟化点よりも高く、かつ、第N+1から第M
    層目の各絶縁層を形成する際の各焼成温度は、対応する
    各絶縁層を形成するために用いられる絶縁性材料の軟化
    点以上の温度である、ことを特徴とする請求項2に記載
    の電子源基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第Nから第M層目の各絶縁層を形成
    するために用いられる絶縁性材料の軟化点が、第Nから
    第Mに向かうにしたがって、順に低くし、かつ、各層の
    前記焼成温度を常に、下層の絶縁層の軟化点よりも低く
    する、ことを特徴とする請求項3に記載の電子源基板の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 第1層目の絶縁層を形成する際の焼成温
    度を、第1の絶縁性材料の軟化点以上とする、ことを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子源
    基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1から第N−1層目のいずれの絶縁層
    の軟化点、あるいは、第1から第N−1層目の各絶縁層
    を形成するために用いられるいずれの絶縁性材料の軟化
    点も、第N層目の絶縁層を形成する際の焼成温度以上で
    ある、ことを特徴とする請求項5に記載の電子源基板の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 第1から第N−1層目のいずれの絶縁層
    の軟化点、あるいは、第1から第N−1層目の各絶縁層
    を形成するために用いられるいずれの絶縁性材料の軟化
    点も、第N層目の絶縁層を形成する際の焼成温度以下で
    ある、ことを特徴とする請求項5に記載の電子源基板の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 第1から第N−1層目のいずれの絶縁層
    の軟化点、あるいは、第1から第N−1層目の各絶縁層
    を形成するために用いられるいずれの絶縁性材料の軟化
    点も、第N層目の絶縁層を形成する際の焼成温度と実質
    的に同一である、ことを特徴とする請求項5に記載の電
    子源基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第一の配線の長手方向と、前記第二
    の配線の長手方向とを実質的に直交する方向に形成する
    ことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記
    載の電子源基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 基板上に、複数の第一の配線と、前記
    第一の配線と絶縁層を介して絶縁された複数の第二の配
    線と、前記第一の配線と第二の配線に接続した電子放出
    素子を複数有する電子源基板と、画像形成部材が配置さ
    れた基板とを対向させた画像形成装置の製造方法であっ
    て、該電子源基板を請求項1乃至9のいずれか一項に記
    載の製造方法により製造することを特徴とする画像形成
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9のいずれか一項に記載
    の製造方法により製造されたことを特徴とする電子源基
    板。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の製造方法により製
    造されたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 基板上に、第一の配線と第二の配線と
    を絶縁層を介して配置した配線基板の製造方法であっ
    て、 第一の配線を形成する工程、 前記第一の配線上に、絶縁性材料を配置し、焼成する工
    程をM(M≧3を満たす整数)回繰り返すことで、絶縁
    層をM層積層して形成する工程、 前記絶縁層上に、第二の配線を形成する工程、を有し、 前記絶縁層を形成する工程において、第N(2≦N≦M
    −1を満たす整数)層目の絶縁層を形成する際に用いる
    第Nの絶縁性材料の軟化点よりも低い温度で、前記第N
    の絶縁材料を焼成し、そして、第N+1層目から第M層
    目の各絶縁層を形成する際の焼成温度が、前記第N層目
    の絶縁層を形成する際の焼成温度以下である、ことを特
    徴とする配線基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第M層の絶縁層を形成する際の焼
    成温度が、前記第Mの絶縁性材料の軟化点以上である、
    ことを特徴とする請求項13に記載の配線基板の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第Nの絶縁性材料の軟化点が、第
    N+1から第Mの各絶縁層を形成するために用いられる
    絶縁性材料の軟化点よりも高く、かつ、第N+1から第
    M層目の各絶縁層を形成する際の各焼成温度は、対応す
    る各絶縁層を形成するために用いられる絶縁性材料の軟
    化点以上の温度である、ことを特徴とする請求項14に
    記載の配線基板の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第Nから第M層目の各絶縁層を形
    成するために用いられる絶縁性材料の軟化点が、第Nか
    ら第Mに向かうにしたがって、順に低くし、かつ、各層
    の前記焼成温度を常に、下層の絶縁層の軟化点よりも低
    くする、ことを特徴とする請求項15に記載の配線基板
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 第1層目の絶縁層を形成する際の焼成
    温度を、第1の絶縁性材料の軟化点以上とする、ことを
    特徴とする請求項13乃至16のいずれか一項に記載の
    配線基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 第1から第N−1層目のいずれの絶縁
    層の軟化点、あるいは、第1から第N−1層目の各絶縁
    層を形成するために用いられるいずれの絶縁性材料の軟
    化点も、第N層目の絶縁層を形成する際の焼成温度以上
    である、ことを特徴とする請求項17に記載の配線基板
    の製造方法。
  19. 【請求項19】 第1から第N−1層目のいずれの絶縁
    層の軟化点、あるいは、第1から第N−1層目の各絶縁
    層を形成するために用いられるいずれの絶縁性材料の軟
    化点も、第N層目の絶縁層を形成する際の焼成温度以下
    である、ことを特徴とする請求項17に記載の配線基板
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 第1から第N−1層目のいずれの絶縁
    層の軟化点、あるいは、第1から第N−1層目の各絶縁
    層を形成するために用いられるいずれの絶縁性材料の軟
    化点も、第N層目の絶縁層を形成する際の焼成温度と実
    質的に同一である、ことを特徴とする請求項17に記載
    の配線基板の製造方法。
  21. 【請求項21】 基板上に、第一の配線と、第二の配線
    とが、実質的に直交して配置され、上記第一および第二
    の配線間の交差部に絶縁層を配置してなるマトリクス配
    線基板の製造方法において、前記第一の配線、第二の配
    線および絶縁層を請求項13乃至20のいずれか一項に
    記載の製造方法により製造することを特徴とするマトリ
    クス配線基板の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項13乃至20のいずれか一項に
    記載の製造方法により製造されたことを特徴とする配線
    基板。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の製造方法により製
    造されたことを特徴とするマトリクス配線基板。
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