JP2000310182A - アキシャルピストンポンプ又はモータとその駆動回路 - Google Patents

アキシャルピストンポンプ又はモータとその駆動回路

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JP2000310182A
JP2000310182A JP11120123A JP12012399A JP2000310182A JP 2000310182 A JP2000310182 A JP 2000310182A JP 11120123 A JP11120123 A JP 11120123A JP 12012399 A JP12012399 A JP 12012399A JP 2000310182 A JP2000310182 A JP 2000310182A
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pump
axial piston
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Naoki Ishizaki
直樹 石崎
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Komatsu Ltd
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    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03CPOSITIVE-DISPLACEMENT ENGINES DRIVEN BY LIQUIDS
    • F03C1/00Reciprocating-piston liquid engines
    • F03C1/02Reciprocating-piston liquid engines with multiple-cylinders, characterised by the number or arrangement of cylinders
    • F03C1/06Reciprocating-piston liquid engines with multiple-cylinders, characterised by the number or arrangement of cylinders with cylinder axes generally coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F03C1/0678Control
    • F03C1/0681Control using a valve in a system with several motor chambers, wherein the flow path through the chambers can be changed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B1/00Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B1/12Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B1/26Control
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    • F04B1/303Control of machines or pumps with rotary cylinder blocks by turning the valve plate

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Abstract

(57)【要約】 【課題】両方向供給排出のための複数対の独立した供給
排出経路を任意に選択的に使用することを可能としたア
キシャルピストンポンプ又はモータと、その駆動回路を
提供する。 【解決手段】アキシャルピストンポンプ(20)又はモータ
(21)は、単一のシリンダブロック(2) 内に両方向供給排
出のための複数対の独立した供給排出経路を有してい
る。前記油圧回路はアキシャルピストンポンプ(20)の吐
出ポート(20a)(20b)と供給排出経路とを接続する接続経
路(22)(23)と、一方の前記接続経路を遮断する遮断手段
(26)とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明はアキシャルピストンポン
プ又はモータとその駆動回路に係わる。特に、両方向給
排油のための複数対の独立した給排油経路を任意に選択
的に使用することを可能としたアキシャルピストンポン
プ又はモータとその駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械や作業機を備えた車輛等には、
駆動源に連結した油圧ポンプ及び負荷に結合した油圧モ
ータを組み合わせた各種油圧回路が使用されている。こ
れら油圧回路に使用される油圧ポンプが、例えば特開平
6−307330号公報に開示されている。同公報に開
示された斜板式可変ピストンポンプは、2フローウェイ
型、複吐出流型、多連型等と呼ばれるものである。この
斜板式可変ピストンポンプの本体内にシリンダブロック
がベアリングを介して回転自在に支持されている。同シ
リンダブロック内にはシャフトと共に回転可能で軸方向
に往復動自在の10個のピストンが配されている。前記
本体内には吐出容量を変化させる斜板が傾転角を制御す
るコントロールピストンを介して傾動自在に連結されて
いる。
【0003】前記シリンダブロック内に配されたピスト
ンが往復動するシリンダ室には、2列の異なる同心円上
に交互に配された10個の楕円状の供給排出ポートが設
けられている。前記シリンダブロックの前端面に摺接す
る弁板には、前記2列の供給排出ポートが同時に連通す
る幅広の圧油吸入用の円弧状ポートが1個設けられてお
り、前記2列の供給排出ポートのそれぞれと1列ごとに
独立して連通する内外側の圧油吐出用の円弧状ポートが
同心円上に2個設けられている。
【0004】供給される圧油は幅広の前記圧油吸入用円
弧状ポートから各供給排出ポートを経て各シリンダ室に
それぞれ供給される。排出される圧油は各供給排出ポー
トから内外側の前記圧油吐出用円弧状ポートに別個に排
出される。このような構成によれば、単一の油圧ポンプ
から2個の独立した吐出容量を得ることができる利点を
有している。
【0005】一方、従来の油圧回路として、例えば特表
平4−501992号公報に開示されているものがあ
る。同公報に開示された油圧駆動機構、例えば同公報の
図2に示された4軸車輛の油圧駆動機構は、駆動源に連
結した2つの流れ方向をもつ第1及び第2油圧ポンプが
設けられている。前記第1及び第2油圧ポンプの2つの
吐出管路には切換弁を介して上部旋回体の回転駆動装置
等に接続されていると共に、各4個の油圧モータがそれ
ぞれ接続されている。各油圧モータは増速比の異なる伝
動装置を有する4つの車軸を介して左右一対の車輪にそ
れぞれ連結されている。最小の増速比をもつ伝動装置を
有する車軸を介して左右一対の車輪に接続された油圧モ
ータ以外の各油圧モータは、遮断弁により2つの前記吐
出管路と分離可能とされていると共に、クラッチにより
各車輪と分離可能にされている。前記第2油圧ポンプは
前記第1油圧ポンプ及び2つの前記吐出管路から切り離
し可能に接続されている。各車輪には回転センサが設け
られている。
【0006】この従来の油圧駆動機構によれば、急峻な
勾配を登る際には車輛の始動や走行では全ての前記油圧
モータを駆動させている。勾配の降りる際には前記クラ
ッチにより各車輪と所定の左右一対の油圧モータとの接
続を順次切り離すことにより前記車輛の速度を上昇させ
ている。これにより、高い登坂能力及び高速走行が効率
的に得られるという利点等を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−307
330号公報に開示された斜板式可変ピストンポンプ
は、2個の独立した内外側の前記圧油吐出用円弧状ポー
トと1個の幅広の圧油吸入用円弧状ポートとを有する構
成になっているため、2個の独立した吐出容量を得るこ
とができる。
【0008】しかしながら、この従来の斜板式可変ピス
トンポンプの構造では、圧油吐出用円弧状ポート及び圧
油吸込用円弧状ポートの位置は予め決められているた
め、両方向に圧油を吐出することはできない。従って、
各ポートから回転方向を選択的に駆動できないため、モ
ータとしての機能を与えることは到底できない。つま
り、この斜板式可変ピストンポンプの構造は圧油を一方
向に流す2フローウェイ型であるため、モータとして利
用することができない。
【0009】また、上記特表平4−501992号公報
に開示された油圧駆動機構は高い駆動トルクを必要とす
る場合には8個のモータを使用し、経済的な走行速度を
必要とする場合には2個のモータを使用している。この
ため、各モータ及び各油圧ポンプの吐出管路を分離する
遮断弁と、各モータ及び各車輪を分離するクラッチ等と
が必要であり、部品点数が多くなり、油圧回路が複雑
化、大型化するという問題点があった。
【0010】本発明の目的は、両方向供給排出のための
複数対の独立した供給排出経路を任意に選択的に使用す
ることを可能としたアキシャルピストンポンプ又はモー
タとを提供することにある。また、本発明のアキシャル
ピストンポンプ又はモータを用いて、部品点数の少な
い、小型で簡略な同ポンプ又はモータの駆動回路を提供
する。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用効果】請求項1に
係る第1の発明は、単一のシリンダブロック内に両方向
供給排出のための独立した供給排出経路を複数対有して
なることを特徴とするアキシャルピストンポンプ又はモ
ータである。第1の発明によれば、1つのポンプ又はモ
ータは単一のシリンダブロック内に複数対の独立した供
給排出経路を有している。供給排出経路は両方向に給排
油する。従って、1つのポンプ又はモータを用いて少な
くとも2つの独立した油圧回路を構成することが可能で
ある。複数対の供給排出経路を同時に又は単独に使用す
ることが可能となる。
【0012】請求項2に係る第2の発明は、シャフトと
共に回転可能に連結された単一のシリンダブロックと、
前記シリンダブロック内に設けられた複数のシリンダ室
と、前記各シリンダ室内を摺動自在に往復動するピスト
ンと、前記各シリンダ室の供給排出ポートは前記シリン
ダブロックの弁板側端面に設けた直径の異なる同心円上
に各々配されてなり、直径がほぼ同一の同心円上に供給
ポートと排出ポートをそれぞれ一つずつ備えて対としか
つ当該対を複数備えた弁板とを有してなり、ハウジング
に、前記複数の供給ポートと複数の排出ポート各々に連
通するポートを備えて両方向へ供給排出可能な独立した
供給排出経路を複数対備えることとしたアキシャルピス
トンポンプ又はモータである。
【0013】第2の発明によれば、複数の供給ポートヘ
供給される圧油は、各々弁板に設けた複数の円弧状供給
ポートヘ導入される。複数の円弧状のポートは各々、複
数のシリンダ室へ連通し、かつ1つのシリンダ室が複数
の供給ポートヘ連通することはない。
【0014】各シリンダ室は、シリンダブロックの回転
に伴って弁板に設けた複数の円弧状排出ポートのうち一
つへ連通する。各々のシリンダ室が複数の排出ポートヘ
連通することはない。シリンダ室が排出ポートヘ連通す
ることで圧油を排出する。
【0015】すなわち、ある特定の供給ポートヘ供給さ
れた圧油は、他の供給ポートヘ供給された圧油と合流す
ることなく、ある特定の排出ポートヘ排出される。この
構造により、複数対の圧油供給排出経路を形成すること
ができる。
【0016】なお、本発明ではピストンの数を10本或
いは9本とすることが可能である。ピストンの数が10
本である場合、5本と5本の組み合わせとして2対の圧
油供給排出経路を形成する。ピストンの数が9本の場
合、例えば6本と3本の組み合わせとして2対の圧油供
給排出経路を形成する。また、ピストンの数が9本の場
合、3本を1つの経路として3対の圧油供給排出経路を
形成することも可能である。
【0017】このような構成を採用することにより、構
造の簡略化や小型化を達成することが可能となる。ピス
トンの総本数を所定数に分割することにより2以上の圧
油供給排出経路を1つのポンプモータで自由に設定する
ことが可能となる。
【0018】請求項3に係る第3の発明は、第2の発明
におけるピストンのストロークを可変とした可変容量型
のアキシャルピストンポンプ又はモータである。
【0019】第3の発明によれば、第2の発明に加え
て、可変式を採用している。このことにより、押し退け
容積を変化させることができる。従って、複数対の圧油
供給排出経路の流量を同時に変化させることができる。
【0020】請求項4に係る第4の発明は、単一のポン
プと、複数対の独立した供給排出経路を両方向に供給排
出可能に備えたアキシャルピストンモータと、前記ポン
プの吐出圧油はモータの複数の供給ポートヘ供給し、前
記複数対の独立した供給排出経路のうちいずれかへの圧
油供給を遮断する遮断手段を設けたことを特徴とするア
キシャルピストンモータの駆動回路である。
【0021】本発明のアキシャルピストンモータの駆動
回路は、上述したアキシャルピストンモータを使ってな
される。
【0022】第4の発明によれば、アキシャルピストン
モータの複数の独立した供給排出経路のいずれかを遮断
することができる。ポンプは単一であるので、遮断手段
が接続状態では複数の供給排出経路へ圧油を供給する。
ここで遮断手段を遮断位置とすると、ポンプは同じ流量
を残りの供給排出経路にのみ供給することとなる。
【0023】シリンダブロックは共通である。従って、
モータ1回転あたりに必要な流量は圧油が通過可能な状
態にある供給排出経路として駆動する各ピストンの容量
の総和となる。
【0024】単一のポンプから同一の流量を吐出する場
合を述べる。遮断手段が接続状態ではモータ1回転あた
りに必要な流量が多く、回転数は低くなるが高トルクの
状態となる。また遮断手段が遮断状態ではモータ1回転
あたりに必要な流量は小さくなり、回転数は高くなるが
低トルクの状態となる。
【0025】例えば、供給排出経路は2つであり、各経
路ごとのピストン容量の和は同一であるとする。このと
き遮断手段を遮断状態として一方の経路を遮断すると、
他方の経路にのみ接続状態の2倍の流量が流れる。これ
は回転数が2倍になることを意味する。
【0026】従って、1つのアキシャルピストンモータ
の回転速度を少なくとも2段階に切換えることができ
る。供給排出経路と遮断手段の数により何段階にも切換
えることは可能である。このことによりモータ台数を減
らすことが可能となる。
【0027】請求項5に係る第5の発明は、第4の発明
において、遮断手段がいずれか一方の供給ポートと当該
供給ポートと対になる排出ポートとを短絡するものであ
る。
【0028】第5の発明によれば、遮断された側の供給
排出経路はポンプと切り離されて閉じることになる。こ
の状態でモータが回転しても閉じた回路の中で圧油が循
環するのみとなり何ら差支えない。
【0029】短絡せずに遮断する場合には、新たに圧油
の吸込・排出用の管路等を設置する必要が生じる。した
がって、本構成が最も簡単な回路構成となる。また第4
の発明と同様に回転速度を少なくとも2段階に切換える
ことができる。
【0030】請求項6に係る第6の発明は、第4又は第
5の発明において、アキシャルピストンモータを可変容
量型としたものである。
【0031】第6の発明によれば、アキシャルピストン
モータが可変容量型であるため連続的に回転速度を変化
させることができる。遮断手段が接続状態であっても遮
断状態であっても同様である。従って、1つのモータで
低速高トルクの領域から高速低トルクの領域まで全ての
速度範囲で任意に運転することができる。
【0032】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施の形態に
ついて、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本
実施の形態では斜板式可変容量型アキシャルピストンモ
ータを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定され
るものではなく、ポンプであってもよい。また、固定容
量型でも可変容量型でもよい。更には可変とする型式は
斜板式でも斜軸式でもよい。
【0033】図1は本発明の代表的な実施の形態である
斜板式アキシャルピストンモータの要部を示す部分断面
図である。図2は図1のA−A線の矢視側面図である。
符号1はハウジングである。同ハウジング1の内部には
単一のシリンダブロック2が軸受け3を介して支持され
ている。シリンダブロック2は出力軸であるシャフト4
とスプライン結合されている。シャフト4の先端はシリ
ンダブロック2内に一対のベアリング5,5を介して支
持されている。シリンダブロック2の内部には10個の
シリンダ室6、6、…がシャフト4の中心軸に平行にそ
れぞれ配されている。シリンダ室6にはピストン7が軸
方向に摺動自在にそれぞれ挿入されている。シリンダブ
ロック2の内部には斜板9が固定されている。
【0034】シャフト4の後端に設けられた連接部4a
及びピストン7の頭部には、シュー10を押え付ける押
え板8が連結されている。押え板8はシャフト4の連接
部4aを付勢するバネ12のバネ力により斜板9にシュ
ー10を介して押し付けられている。これにより、押え
板8及びシュー10は前記シャフト4の回転と共に回転
する。シュー10は回転により斜板9上を摺動する。シ
ュー10の中央部に形成された小孔10a及びピストン
7の頭部の中央部に形成された連通孔7aを通して、シ
リンダ室6内の一部の圧油が前記斜板9及びシュー10
の間の摺動面に潤滑されるようになっている。以上の各
構成部分は従来から公知のものである。
【0035】本発明にあっては、シリンダ室6は供給ポ
ート6a及び排出ポート6bを有している。 図2に示す
ように、供給及び排出ポート6a、6bは直径の異なる
同心円上に交互に配されている。各ポート6a、6bは
独立してシリンダ室6内に連通開口している。モータは
シリンダブロック2の供給及び排出ポート6a、6b側
に弁板11を備えている。弁板11は直径の異なる同心
円上に内側の一対の円弧状のポート11a、11bと外
側の一対の円弧状のポート11c、11dとを有してい
る。内外各一対の前記円弧状のポート11a、11b、
11c、11dはシリンダ室6の供給及び排出ポート6
a,6bに独立して連通開口する。ピストン7は弁板1
1を介してハウジング7の外部からシリンダ室6内に供
給排出される圧油によりシリンダ室6内を往復動する。
弁板11の各ポート11a、11b、11c、11dと
ハウジング1の外部とを接続する管路、並びにシリンダ
室6によって供給排出経路をなす。上記実施の形態で
は、独立した2つの経路を備える。
【0036】独立した経路とは、ポンプモータ内で圧油
が合流しないことを指す。すなわち、ハウジング1に備
えた第1の供給排出ポートは弁板11に備えたポート1
1aにのみ連通する。ポート11aはある特定のシリン
ダ室6に連通する。この特定のシリンダ室6はポート1
1aに連通し、シリンダブロック2の回転によりポート
11bにのみ連通する。シリンダブロック2の回転によ
ってポート11cやポート11dには連通することがな
い。ポート11bはハウジング1に備えた第2の供給排
出ポートにのみ連通する。同様に、別のシリンダ室6は
ポート11cと11dにのみ連通する。このようにして
独立した経路をなす。
【0037】図1及び図2ではシリンダ室6を10本備
えたシリンダブロック2を用いている。この10本のシ
リンダ室6を5本ずつ、内側と外側とに交互に配置する
ことで2つの独立した供給排出経路を形成している。
【0038】特に図示しないが、例えば次の様な構成と
することができる。すなわち、シリンダ室を9本備えた
シリンダブロックとし、シリンダ室を3本ずつとした3
つの独立した供給排出経路を形成することができる。こ
のとき弁板は直径の異なる3つの同心円上に供給ポート
と排出ポートを各々備えるようにする。
【0039】またシリンダ室を9本備えたシリンダブロ
ックで、シリンダ室を6本と3本とした2つの独立した
供給排出経路を形成することもできる。これら本数の組
み合わせは用途に応じて適宜様々に設定することができ
る。
【0040】次に、本発明のアキシャルピストンモータ
/ポンプの適用例を示す。図3は可変容量形ポンプと本
発明のアキシャルピストンモータとを組み合わせた駆動
回路の第1の実施の形態を示す閉鎖回路図である。
【0041】符号20は可変容量形のポンプであり、符
号21は本発明のアキシャルピストンモータである。油
圧ポンプ20の容量可変部材20eには切換弁36が連
結されている。切換弁36は容量可変部材20eを反対
方向にすることによりポンプ20の吐出方向を変化させ
て前後進を決める。また、容量可変部材20eによって
容量を変化させることにより流量を制御している。ポン
プ20は吸入及び吐出ポート20a、20bを有してい
る。アキシャルピストンモータ21は両方向供給排出可
能な2対の独立した供給排出経路を有している。ポンプ
20の吸入及び吐出ポート20a、20bとアキシャル
ピストンモータ21の第1及び第2ポート21a、21
b間の第1の供給排出経路とが接続経路22、23を介
してそれぞれ接続されている。
【0042】更に、ポンプ20の吸込及び吐出ポート2
0a、20bとモータ21の第3および第4ポート21
c、21dによって形成される第2の供給排出経路は接
続管路22、23、24、25を介して接続されてい
る。接続管路24、25には遮断手段である切換弁26
を備えている。
【0043】切換弁26が図3に示す状態では、第1、
第2の供給排出経路はともにポンプ20の吐出圧油が導
入される。切換弁26が遮断位置に切換えられると、ポ
ンプ20の吐出圧油は第2の供給排出経路への供給を遮
断される。このとき第1の供給排出経路へは供給され続
ける。第2の供給排出経路は供給排出ポート21c、2
1dが短絡される。
【0044】なお切換弁26は、手動で切換えてもよ
く、図示しないコントローラから信号を出力してもよ
い。またはモータの負荷を検知する回路等を設けて自動
で切換えるようにしてもよい。
【0045】次に作動を説明する。FR切換弁36をF
側へ切換えた場合を想定する。ポンプ20は吐出ポート
20aから圧油を吐出する。切換弁26は図3に示す接
続状態であるとする。ポンプ20から吐出された圧油は
接続経路22を介してアキシャルピストンモータ21の
供給ポート21a、21cへ供給される。圧油が供給さ
れることでアキシャルピストンモータ21は回転する。
供給ポート21aへ供給された圧油は排出ポート21b
から排出される。同様に供給ポート21cへ供給された
圧油は排出ポート21dから排出される。2つの排出ポ
ート21b、21dから排出された圧油は接続経路23
にて合流しポンプ20の吸込ポート20bへ導入され
る。
【0046】ポンプ20およびアキシャルピストンモー
タ21の容量は可変であるが、初めに、ある容量で一定
としている場合について述べる。
【0047】切換弁26を遮断位置へ切換える。このと
き接続経路24、25とアキシャルピストンモータ21
は遮断される。アキシャルピストンモータ21の供給排
出ポート21c、21dは短絡される。
【0048】ポンプ20の吐出流量は、切換弁26が接
続状態ではアキシャルピストンモータ21の全てのシリ
ンダ室6へ導入される。すなわちポンプ20の全吐出流
量にてアキシャルピストンモータ21は回転する。ここ
で切換弁26を遮断状態とすると、第2の供給排出経路
が遮断され、第1の供給排出経路にのみポンプ20の吐
出流量が供給される。
【0049】アキシャルピストンモータ21が、例えば
10本のシリンダ室を備えるシリンダブロックを備え、
第1、第2の供給排出経路が5本ずつのシリンダ室にて
構成される場合は次の様になる。
【0050】切換弁26が接続状態の場合は、10本の
シリンダ室全てに圧油を供給することでアキシャルピス
トンモータ21は回転する。切換弁26が遮断状態に切
換えられると、5本のシリンダ室のみにてアキシャルピ
ストンモータ21は回転する。このとき、アキシャルピ
ストンモータ21へ供給される流量は同一である。した
がってアキシャルピストンモータ21は2倍の速度で回
転する。
【0051】切換弁26の作動によるモータ容量と回転
数の関係を図4に示す。10本のピストンとは、切換弁
26が接続状態の場合である。アキシャルピストンモー
タ21の容量変化に応じて回転数が変化する。例えば、
容量が1/2のとき回転数はAである。容量を1/2と
したまま切換弁26を遮断状態とすると、回転数は2倍
になり、2Aとなる。同様に容量1/3の場合、接続状
態で回転数はBであるが、遮断状態では同様に2Bとな
る。
【0052】図3に示す回路にはリリーフ弁30が、低
圧選択弁29を介して接続されている。リリーフ弁30
は、ポンプ20の吸込側及びモータ21の吸込側の背圧
を設定するためのものである。このリリーフ弁30は、
背圧をかけることによってポンプ20及びモータ21の
吸込性能を向上させるために備えてある。背圧をかけて
吸込性能を向上させることは公知技術であり、複数の独
立した供給排出経路を持つポンプモータの回路に必須で
はない。
【0053】また図3に示す回路には、チャージポンプ
27を設けている。チャージポンプ27の吐出圧油は、
チェック弁を介して接続経路22、23へ供給してい
る。また、切換弁26が遮断状態のとき、チャージ回路
28を介して第2の供給排出経路へ圧油を供給してい
る。チャージ回路28は、背圧をかけるリリーフ弁30
から流出した圧油を補給するためのものである。遮断手
段である切換弁26が遮断状態でチャージポンプ27の
圧油がモータ21の第2の供給排出経路へ供給される。
これはモータ21の駆動によって生じる漏れた流量を補
給するためのものであり、完全な閉回路を構成する場合
には複数の独立した供給排出経路をもつポンプモータの
回路に必須ではない。
【0054】図5は、本発明のアキシャルピストンモー
タを適用した駆動回路の第2の実施の形態を示す開放回
路図である。ポンプ40の吐出管路にはアキシャルピス
トンモータ21の回転方向を切換えて正逆転を決める方
向切換弁41が連結されている。図3のFR切換弁36
に相当する方向切換弁41とアキシャルピストンモータ
21とを接続する接続回路42,43が配されている。
【0055】図5に示す回路には排出側の背圧を保持す
るためのカウンタバランス弁48が接続されている。排
出ポンプ40の吐出ポート40aとアキシャルピストン
モータ21の第1及び第2ポート21a、21b間の第
1の供給排出経路とが接続経路42及び43を介してそ
れぞれ接続されている。
【0056】更に、排出ポンプ40の吐出ポート40a
とアキシャルピストンモータ21の第3及び第4ポート
21c、21d間の第2の供給排出経路とが切換弁46
を介して接続されている。
【0057】切換弁46が図5に示す状態では、第1、
第2の供給排出経路はともにポンプ40の吐出圧油が導
入される。切換弁46が遮断位置に切換えられると、ポ
ンプ40の吐出圧油は第2の供給排出経路への供給を遮
断される。このとき、ポンプ40の吐出圧油は第1の供
給排出経路へは供給され続ける。第2の供給排出経路は
第3及び第4ポート21c、21dはポンプ40と遮断
され、切換弁46にて短絡する。
【0058】次に作動を説明する。ポンプ40は吐出ポ
ート40aから圧油を吐出する。切換弁46は図5に示
す接続状態であるとする。ポンプ40から吐出された圧
油は接続経路42を介してモータ21の第1及び第3ポ
ート21a、21cへ供給される。圧油が供給されるこ
とでモータ21は回転する。第1ポート21aへ供給さ
れた圧油は第2ポート21bから排出される。同様に第
3ポート21cへ供給された圧油は第4ポート21dか
ら排出される。第2及び第4ポート21b、21dから
排出された圧油は接続経路43で合流し、カウンタバラ
ンス弁48を介してタンクに戻る。
【0059】ポンプ40及びモータ21の容量は可変で
あるが、初めに、ある決まった容量で一定としている場
合について述べる。
【0060】切換弁46を遮断位置へ切換える。モータ
21の第3及び第4ポート21c、21dはポンプ40
と遮断され、切換弁46内で短絡する。
【0061】ポンプ40の吐出流量は、切換弁46が接
続状態ではアキシャルピストンモータ21の全てのシリ
ンダ室に導入される。すなわち、ポンプ40の全吐出流
量が第1及び第2の供給排出経路を経て、第1及び第3
ポート21a,21cに供給され、モータ21が回転す
る。ここで切換弁46を遮断状態とすると、第2の供給
排出経路が遮断され、第1の供給排出経路のみを経てポ
ンプ40の全吐出流量が第1ポート21aに供給され
る。
【0062】図6は、本発明のアキシャルモータ/ポン
プをポンプとして適用する第3実施の形態を示す駆動回
路図である。ポンプ構造は上記モータと実質的に変更さ
れていない。
【0063】アキシャルピストンポンプ20の第1ポー
ト20aを方向制御弁51を介して作業機側シリンダ5
2に接続している。ポンプ20の第2ポート20b及び
第4ポート20dは冷却用ファン53に接続されてい
る。ポンプ20の第3ポート20cはドレンされてい
る。
【0064】また、次のような実施の形態も可能であ
る。
【0065】図示しないエンジンなどの駆動源の回転数
やポンプ20の容量によって、ポンプ20の吐出流量を
決めることができる。また、ロードセンシング機能を付
加してポンプ20の容量を制御することも可能である。
さらには、各アクチュエータに備えた方向制御弁に圧力
補償弁を備えさせて、方向制御弁の開度に応じた分流制
御を行うことももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態である斜板式アキ
シャルピストンモータの要部を示す部分断面図である。
【図2】図1のA−A線の矢視側面図である。
【図3】本発明のアキシャルピストンモータの駆動回路
の第1の実施の形態を示す説明図である。
【図4】切換弁の作動によるモータ容量と回転数の関係
を示すグラフである。
【図5】本発明のアキシャルピストンモータの駆動回路
の第2の実施の形態を示す説明図である。
【図6】本発明のアキシャルポンプ/モータをポンプと
して適用する駆動回路の第3の実施の形態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 シリンダブロック 3 軸受け 4 シャフト 5 ベアリング 6 シリンダ室 6a 供給ポート 6b 排出ポート 7 ピストン 8 押え板 9 斜板 10 シュー 10a 小孔 11 弁板 11a,11b 内側円弧状ポート 11c,11d 外側円弧状ポート 20 アキシャルピストンポンプ 20a 〜20d ポート 20e 容量可変部材 21 アキシャルピストンモータ 21a 〜21d 第1ポート〜第4ポート 26 切換弁 22〜25,42,43 接続経路 27 チャージポンプ 28 チャージ回路 29 シャトル弁 30 リリーフ弁 36 FR切換弁 40 ポンプ 40a ポート 41 方向切換弁 46 切換弁 47 吸引弁 48 カウンタバランス弁 51 方向制御弁 52 作業側シリンダ 53 冷却用ファン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一のシリンダブロック内に両方向供給排
    出のための独立した供給排出経路を複数対有してなるこ
    とを特徴とするアキシャルピストンポンプ又はモータ。
  2. 【請求項2】シャフトと共に回転可能に連結された単一
    のシリンダブロックと、 前記シリンダブロック内に設けられた複数のシリンダ室
    と、 前記各シリンダ室内を摺動自在に往復動するピストン
    と、 前記各シリンダ室の供給排出ポートは前記シリンダブロ
    ックの弁板側端面に設けた直径の異なる同心円上に各々
    配されてなり、 直径がほぼ同一の同心円上に供給ポートと排出ポートを
    それぞれ一つずつ有して対とし且つ当該対を複数有する
    弁板とを備え、 ハウジングに、前記複数の供給ポートと複数の排出ポー
    ト各々に連通するポートを有し両方向へ供給排出可能な
    独立した供給排出経路を複数対有してなる、ことを特徴
    とするアキシャルピストンポンプ又はモータ。
  3. 【請求項3】前記ピストンのストロークを可変とした可
    変容量形である請求項2記載のアキシャルピストンポン
    プ又はモータ。
  4. 【請求項4】単一のポンプと、 複数対の独立した供給排出経路を両方向供給排出可能に
    備えたアキシャルピストンモータと、 前記ポンプの吐出圧油はモータの複数の供給ポートヘ供
    給し、 前記複数対の独立した供給排出経路のうちいずれかへの
    圧油供給を遮断する遮断手段を設けたことを特徴とする
    アキシャルピストンモータの駆動回路。
  5. 【請求項5】前記遮断手段は、いずれか一方の供給ポー
    トと当該供給ポートと対になる排出ポートを短絡するも
    のであることを特徴とする請求項4記載のアキシャルピ
    ストンモータの駆動回路。
  6. 【請求項6】前記モータの給油流量を変化可能とした可
    変容量形である請求項4又は5記載のアキシャルピスト
    ンモータの駆動回路。
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