JPS60222579A - ベ−ン型可変容量ポンプ - Google Patents

ベ−ン型可変容量ポンプ

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JPS60222579A
JPS60222579A JP7804284A JP7804284A JPS60222579A JP S60222579 A JPS60222579 A JP S60222579A JP 7804284 A JP7804284 A JP 7804284A JP 7804284 A JP7804284 A JP 7804284A JP S60222579 A JPS60222579 A JP S60222579A
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JP
Japan
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pump
discharge
spool
pressure
suction
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Yodo Nakano
中野 容道
Hideaki Sasaya
笹谷 英顕
Mitsuo Inagaki
光夫 稲垣
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可変容量ポンプに関するもので、例えば自動重
要の操舵力補助用油圧ポンプとして用いて有効である。
〔従来技術〕
従来この種のポンプの流量制御に関しては、一度吐出し
た油をポンプの吸入側へ流量調整弁を介して戻す方式−
が、自動車用として採用されている。
ところが、この方式のポンプはポンプの動力を無駄に消
費することになるため、ボンフ′自体の容量を制御して
、ポンプの回転に消費する動力を低減しようとする研究
が各種行われている。上記の容量制御の例としては、特
開昭58−47192号公報に示されるような型式の、
いわゆる可変容量型ベーンポンプに関するものが多い。
これは、−個の作動室を有するベーンポンプの外側カム
−リングをずらすことにより、ベーンポンプのカムとロ
ータの偏心量を連続的に変化させて容量制御を行わんと
するものである。しかしなから本型式のポンプを自動車
用に通用しようとすると、ポンプが大きく、かつ構造が
複雑となる欠点と、カムを移動させるための応答性が悪
いという欠点があり、いまだ実用化されていない。
これに対し本発明は、複数個の作動室を有するベーンポ
ンプにおいて、ポンプとして作動する作動室の数を制御
することにより、ポンプの容量を変化させようとするも
のである。この種の考えに類するものとしては、自動車
技術会講演論文集831B19に示されている如き、複
数のカム・ロータを有し、必要に応じポンプとしての作
動を減少せしめんとするものが提案されている。しかし
ながら、容易に理解される如く、このポンプは従来使用
されている油圧ポンプと比較し、構造上複雑となる欠点
がある。
〔発明の目的〕
本発明は上記の点に鑑みてなされるものであって、その
目的は複数のポンプ作動室が形成されるベーン型圧縮機
において、そのポンプ作動室のうち作動するポンプ作動
室の内作動するポンプ作動室の数を必要に応じて制御し
てポンプからの吐出量を変化させることにより、ポンプ
の消費動力を低減させるところにある。
〔実施例〕
本発明における第1実施例について、第1図及び第2図
を用いてその構成を述べる。第1図は本実施例の縦断面
図、第2図は第1図のト]断面図である。
3は、エンジン(図示せず)の駆動力を受けて回転する
ロータであり、このロータ3は円筒状のロータ本体3a
とロータ本体3aの両端面に設けられたフロントシャフ
ト部3bとりャシャフト部3Cとからなる。ロータ本体
3aの外周には、略三角形状の内周面2gを持つシリン
ダ2が嵌入され、このロータ本体3a及びシリンダ2の
フロント側端面にはフロントプレート19が、リヤ側端
面にはりャプレート20が、各々ロータ本体3aとシリ
ンダ2を挟むようにして配設される。フロントプレート
19、シリンダ2、リヤプレート20は、ピン21によ
って固定されている。シリンダ2の内周面2gは略三角
形状であるから、ロータ本体3aとシリンダ2とによっ
て三ケ月形状の空間lea、18b、18cが形成され
る。
さらにこのロータ本体3a、シリンダ2、フロントプレ
ート19を包むようにしてハウジング1が配設される。
ハウジング1は、前記リヤプレート20にボルト22に
よって相互に固定されている。前記フロントシャフト部
3bは前記フロントプレート19を貫通し、ハウジング
1のボス部laに軸封装置23を介して回転自在に軸支
されている。一方、リヤシャフト部3Cはリヤプレート
20の凹部20aに嵌挿され、回転自在に軸支されてい
る。
前記ロータ本体3aの外周には半径方向に開口する複数
のベーン溝3dが設けられ、各々のベーン溝3dにはベ
ーン溝4が摺動自在に挿入されている。このベーン4と
ロータ本体3aの外周とシリンダ2の内周面2gとによ
り前記三ケ月状の空間18a、18b、18Cすなわち
ポンプ作動室Pが区画形成される。前記カムリング2に
は前記三ケ月状の空間teaに作動油を吸入するための
吸入ボート2a及びこの空間teaから作動油を吐出す
るための吐出ポー)2bが形成される。また同様に前記
三ケ月状の空間18bに作動油を吸入するための吸入ポ
ート2C及びこの区間18bから作動油を吐出するため
の吐出ボー)2dがカムリング2に形成される。そして
前記三ケ月状の空間18eに作動油を吸入するための吸
入ポート2e及びこの空間18cから作動油を吐出する
ための吐出ボート2fがカムリング2に形成されている
ハウジング1には、前記吸入ボート2aと連通ずる吸入
通路5、前記吐出ボー1−2bと連通ずる吐出通路6が
各々設けられている。またこのハウジング1には2ケ所
のスプール穴12及び13が配設されている。このスプ
ール穴12と前記吸入ボート2Cを連通ずるための連通
穴7、このスプール穴12と前記吐出ポー)2dを連通
ずるための連通穴8、またこのスプール穴12とハウジ
ング外部を連通ずるための3ケ所の連通穴24.25及
び26が各々ハウジングlに設けられている。
そして他方のハウジング1、すなわちスプール穴13が
形成される側のハウジング1には、前記吸入ボー)2e
と連通ずるための連通穴9、前記吐出ボート2fと連通
ずるための連通品10、及びハウジング外部との3ケ所
の連通穴27.28及び29が設けられている。前記ス
プール穴12にはスプール30及びこのスプール30を
付勢するスプリング31が挿入されており、スプール穴
13にはスプール32及びこのスプール32を付勢する
スプリング33が挿入されている。ここで、スプリング
33の設定荷重は前記スプリング31より高いものであ
る。
スプール30の中央には、連通穴30aが設けられてい
る。またスプール30の2ケ所の円周上には溝30b、
30Cが形成されている。前記連通穴30aは、スプー
ル30の一端に形成された圧力室17と溝30bとを連
通する。同様にスプール32にも連通穴32a1溝32
b、32cが形成されている。
前記ハウジングlの吸入通路5にば吸入配管34が接続
されており、この吸入配管34と前記連通穴24及び2
6がそれぞれ配管36及び39で接続されている。また
前記吐出通路6には途中に絞り15の配設された吐出配
管35が接続されている。この吐出配管35の絞り15
の上流側すなわちポンプ寄り側には、前記連通穴26及
び29とを結ぶ配管38及び41が接続されている。ま
たこの吐出配管35の絞り15の下流側すなわち絞り1
5に対してポンプと反対側には、前記連通穴25及び2
8とこの吐出配管35とを結ぶ配管37及び40が接続
されている。
まず、オイルポンプ一般の作動について説明する。
ロータ3のフロントシャフト部3bがエンジン(図示せ
ず)からの駆動力を受けると、その駆動力によりロータ
本体3aがシリンダ2内を第1図時計方向(矢印方向)
に回転する。するとロータ本体3aのベーンi3dに挿
入されていたベーン4が遠心力により遠心方向に突出し
てくる。今、一つのベーン4aとそのすぐ後方に位置す
るベーン4bに注目してみる。前のベーン4aが前記三
り月状の空間18に突出し、その後ロータ3の回転に伴
いベーン4aがシリンダ2の内周面2aを摺動する。す
ると、ベーン4aと次のベーン4bとによって形成され
るポンプ作動室Pは徐々に容積が増大し、前記カムリン
グ2に設けられた各吸入ポー)2a、2C12eより作
動油を吸入する。
その後ロータ3が回転し、前記ポンプ作動室Pの容積が
徐々に減少するのに伴い、カムリング2に設けられた各
吐出ボート2b、2d、2fより作動油を吐出する。そ
してこのような吸入・吐出行程が各ベーンにつき順次繰
り返され、ポンプ全体としてのポンプ仕事が行われるわ
けである。
次に本実施例の作動について説明する。
ロータ3の回転に伴い、前述のポンプ仕事が行われると
、吐出配管35にはポンプ作動室Pより吐出された作動
油が流れる。この流れによって、前記吐出配管35に設
けられた絞り15の両端すなわち上流側と下流側には差
圧が生じる。この差圧は、配管37.38及びスプール
30に設けられた連通穴30aによって、スプール穴1
2内のスプール30の両端にある圧力室16及び17に
伝達される。また同様に、この差圧は配管40.41及
びスプール32に設けられた連通穴32aによって、ス
プール穴13内のスプール32の両端にある圧力室42
及び43にも伝達される。
ここで、まず第3図においてポンプ回転数がA未満の時
について説明する。
ポンプ回転数がA未満の時は、圧力室1(5に伝達され
た圧力によってスプール30に作用する第1図中上方の
力は、圧力室17に伝達された圧力によってスプール3
0に作用する第1図中下方の力及びスプリング31の設
定荷重とを加えた合力よりも小さい。そして圧力室42
に伝達された圧力によってスプール32に第1図中下方
に作用する力が、圧力室43に伝達された圧力によって
スプール32に第1図中上方に作用する力にスプリング
33の設定荷重を加えた力よりも小さい時である。この
時には、スプール穴12内のスプール30の位置とスプ
ール穴13内のスプール32の位置は、第1図に示され
たごとき位置となる。この時連通穴7と24、連通穴8
と25及び、連通穴9と27、連通穴10と28が、各
々連通した状態となる。
前述のようなスプール位置の状態でこのポンプを運転し
た時の作動について説明する。ポンプ作動室18aには
、吸入配管34より吸入通路5を経て吸入ボー)2aよ
り作動油が供給される。そして、吐出ボート2bより吐
出通路6を経て、吐出配管35へ吐出される。次にポン
プ作動室18bには、吸入配管34よりこの吸入配管3
4に接続されている配管36を経て、連通穴24、連通
穴7、吸入ボー)2Cより作動油が供給される。
そして吐出ボー1−2dより連通穴8、連通穴25を経
て配管37、吐出配管35へと作動油が吐出される。ま
た、ポンプ作動室18Cには、吸入配管34よりこの吸
入配管34に接続されている配管39を経て、連通穴2
7、連通穴9、吸入ポート2eより作動油が供給される
。そして吐出ボート1より連通穴10、連通穴28を経
て配管40、吐出配管35へと作動油が吐出されるわけ
である。
つまり、ポンプ全体としてのポンプ仕事は、ポンプ作動
室18 a、 18 b、 l 8 cという3つの部
屋で行われるわけであり、ポンプ吐出流量は第3図にお
いてαで表される直線の実線部分となるのである。
次に第3図においてポンプ回転数がA以上B未満の時を
考えてみる。
この時は、圧力室16に伝達された圧力によってスプー
ル30に第1図上方に作用する力が、圧力室17に伝達
された圧力とスプリング31の設定荷重によってスプー
ル30に対して第1図中下方に作用する力よりも大きく
なる。そして、圧力室42に伝達された圧力によってス
プール32に第1図中下方に作用する力が、圧力室43
に伝達された圧力とスプリング33の設定荷重によって
スプール32に対して第1図中上方に作用する力よりも
小さい時である。この時には、スプール穴12内のスプ
ール30の位置とスプール穴13内のスプール32の位
置は、第4図に示されたごとき位置となる。つまり、連
通穴25.7.8が連通した状態となり、連通穴24は
他の如何なる連通穴とも連通しない状態となる。また連
通穴9と27、連通穴10と28が連通した状態となる
前述のようなスプール位置の状態でこのポンプを運転し
た時の作動について説明する。ポンプ作動室18aには
、吸入配管34より吸入通路5を経て吸入ボー)2aよ
り作動油が供給される。そして吐出ボート2bより吐出
通路6を経て、吐出配管35へ作動油が吐出される。次
にポンプ作動室18bについて見てみると、前述したよ
うに連通穴7と8及び25が連通した状態である。その
ため連通穴7より吸入ボー)2Cを経て供給される作動
油の流量は、吐出ボー)2dより連通穴8を経て吐出さ
れる作動油の流量と等しい。つまり、連通穴8より吐出
された作動油は、連通穴7より吸入ポート2Cを経て再
びポンプ作動室111bに供給されるのである。即ち、
連通穴25を流れる作動油の流量はゼロであり、また連
通穴2・1は閉塞された状態であるから、配管36及び
37を流れる作動油の流量はゼロとなる。したがってポ
ンプ作動室18bは、吸入圧力と吐出圧力に全く差圧の
ない運転状態となり、ポンプとしての仕事すなわち作動
を行わないのである。
またポンプ作動室18cには、吸入配管34よりこの吸
入配管34に接続されている配管39を経て、連通穴2
7、連通穴9、吸入ポート2eより作動油が供給される
。そして吐出ボート2fより連通穴10、連通穴28を
経て配管40、吐出配管35へと作動油が吐出されるわ
けである。
つまり、ポンプ全体としてのポンプ仕事は、ポンプ作動
室18a、18Cという2つの部屋で行われ、ポンプ作
動室IJ3bはポンプとしての仕事は行わないのである
。したがってポンプ吐出流量は第3図においてβで表さ
れる直線の実線部分となるのである。
ここで、ポンプ作動室18bがポンプとして作動を行わ
ない場合、作動室18b内の圧力が高圧吐出側の圧力に
なっていることが重要である。
スプール30が第4図の位置にある時に作動室18bの
吐出ポート2dと吸入ポート2Cとは、連通穴7.8を
介して通じている。この時、作動室18bの圧力を吸入
圧にすることも可能であるが、本発明者達の研究によれ
ば、吸入圧に通じせしめると、吸入ポー)2C付近で、
キャビテーションが発生するという問題があった。一般
に油をポンプが吸入する時吸入圧力が大気圧以下になり
がちであり、そうなると油中の空気が膨張して泡を生じ
せしめる。これがキャビテーションであって、このキャ
ビテーションを生じると、ポンプの騒音が大きくなると
ともに、ベーンやカムに損傷をきたすことになる。特に
本発明の如き、作動室の吸入ポートと吐出ポートを連通
せしめる場合には大きな問題を生じた。これを考慮して
、本願発明者は鋭意検討し、本発明に示す如く高圧吐出
側の圧力を作動室内に導入することにした。一般にある
圧力をかけた油を吸入するとキャビテーションは起きに
くい。第4図の如く吸入ポートと吐出ポートを連通させ
る場合、吸入された油がそのまま吐出ボートから連通穴
7.8を介し再び吸入されるので、その間の流動中に負
圧になる場所をなくせばキャビテーションは起こらない
。しかしポンプの構成上、特に吸入ポート7付近におい
て、エツジがあったり、急激な曲がりがあったりするこ
とは避けられず、キャビテーションを形状のみで無くす
ることは不可能であった。従って、本発明に示すごとく
、高圧吐出側の圧力を配管37を通して導くことにより
、作動室内の油中の空気泡をつぶし、キャビテーション
の防止をすることが極めて有効であることが解った。
次に第3図においてポンプ回転数が8以上の時について
説明する。
ポンプ回転数が8以上の時は、絞り15の前後に生じる
差圧は前述したようにポンプ回転数がA以上B未満の時
よりもさらに大きくなるため、スプール穴12内のスプ
ール30は前述(第4図)の場合と同様の位置にある。
また、圧力室42に伝達された圧力によってスプール3
2に第1図中下方に作用する力が、圧力室43に伝達さ
れた圧力とスプリング33の設定荷重によってスプール
32に対して第1図中上方に作用する力よりも大きくな
る。この時にはスプール穴12内のスプ−ル30の位置
とスプール穴13内のスプール32の位置は第5図に示
されたごとき位置となり、連通穴25.7.8が連通し
た状態となり、連通穴24は他の如何なる連通穴とも連
通しない状態となる。また連通穴9.10.40が連通
した状態となり連通穴27は他の如何なる連通穴とも連
通しない状態となる。
前述のようなスプール位置の状態でこのポンプを運転し
た時の作動について説明する。ポンプ作動室18aには
、吸入配管34より吸入通路5を経て吸入ポー)2aよ
り作動油が供給される。そして吐出ポート2bより吐出
通路6を経て、吐出配管35へ作動油が吐出される。次
にポンプ作動室18bについて見てみると、スプール1
2内のスプール30の位置がポンプ回転数A以上B未満
の場合と同じであり、作動油の流路も同じとなる。
だから、配管36及び37を流れる作動油の流量はゼロ
であり、ポンプ作動室18bば吸入圧力と吐出圧力に全
く差圧のない運転状態となり、ポンプ作動室18bはポ
ンプとしての仕事を行なわないのである。
また、ポンプ作動室18cについて説明する。
前述したように、連通穴9.19.40が連通した状態
となっており、連通穴9より吸入ポート2eを経て供給
される作動油の流量は、吐出ボート2fより連通穴lO
を経て吐出される作動油の流量と等しいので、連通穴1
0より吐出された作動油は連通穴9より吸入ポート2e
を経て再びポンプ作動室18Cに供給されるのである。
即ち、連通穴25を流れる作動油の流量はゼロであり、
また連通穴24は閉塞された状態であるから、配管39
及び40を流れる作動油の流量はゼロとなる。
だからポンプ作動室18cは吸入圧力と吐出圧力に全く
差圧のない運転状態−となり、ポンプ作動室18cはポ
ンプとしての仕事を行わないのである。
つまり、ポンプ全体としてのポンプ仕事は、ポンプ作動
室18aのみで行われ、ポンプ作動室18b、18cは
ポンプとして仕事は行わないのである。ゆえにポンプ吐
出流量は第3図においてTで表される直線の実線部分と
なるのである。尚、この場合ポンプ作動室18b、18
c内には前述と同様に高圧吐出側の作動油が導かれてい
る。
以上のような作動を行うことによって、本実施例のポン
プは回転数の上昇に伴い、ポンプ作動室の数を3→2→
1と順次変化させることができ、ポンプとしての必要流
量を確保しつつ、その駆動エネルギーを低減することが
できるという技術的効果を有するものである。
尚、ポンプ作動室を3から2へ、又2から1へ変化させ
る点、即ち第3図におけるA点及びB点はポンプとして
必要な流量を確保するために、絞り15の形状やスプリ
ング31及び33の設定荷重を変えることによってその
最適値を変化させることが可能であることはいうまでも
ない。
又、本実施例では作動すなわち仕事をしていないポンプ
作動室へ高圧吐出側の作動油を導く構成としたが、これ
は前述の如く高速運転時に発生するキャビテーションを
防止するためのものであり、第6図にその効果を示す。
第6図においてσは本実施例の構成であり、εは作動し
ていないポンプ作動室内へ、高速吐出側の作動油を導か
ずに吸入側の作動油を導く構成としたものである。そし
て、第6図は前記2つの構成におけるポンプについて、
回転数と騒音レベルの関係を示したものである。
第6図は吐出圧力50kg/c4、油温80℃の試験条
件においてポンプ後方25cmの位置で測定したもので
ある。同図からもわかる通り、本実施例によるポンプ(
σ)は、作動していないポンプ作動室内へ高圧吐出側の
作動油を導く構成としないポンプ(ε)と比較して、特
に高速運転時に騒音レベルが低く、多大な効果を示して
いることがわかる。
次に第2の実施例について説明する。
前記第1の実施例では、ポンプの回転数の上昇に伴い、
ポンプ作動室の数を3−2−1と変化させる構造とした
が、ポンプ作動室数が2となる状態を必要としない場合
には、ポンプ作動室数が3−1と変化するような構造と
することにより、部品点数をより少なくでき小型・軽量
化を計ることができる。
ここで本実施例の構成について説明する。第7図におい
てハウジング100には1ケ所のスプール穴12が配設
されており、スプール穴12には吸入ポート2Cと連通
する連通穴102、吐出ボー)2dと連通する連通穴1
04、ハウジング100の外部と連通ずる連通穴24及
び25が設けられている。また、前記連通穴102には
、ハウジング100外部と連通する連通穴103が配設
されており、連通穴104にもハウジング100外部と
連通する連通穴105が配設されている。
更にハウジング100には、吸入ポート2eとハウジン
グ100外部とを連通する連通穴106が設けられ、吐
出ポート2fとこのハウジング100外部とを連通する
連通穴107が設けられている。ここで、前記連通穴1
03と106は配管108で接続されており、連通穴1
05と107は配管109で接続されている。
以上の構成による第2実施例の作動について説明する。
第8図においてポンプ回転数がC未満の時を考えてみる
と、絞り15の前後に生じた差圧によって圧力室16及
び17にはある圧力が伝達される。ここで圧力室16に
伝達された圧力によってスプール30に第7図中上方に
作用する力は、圧力室17に伝達された圧力とスプリン
グ110の設定荷重によってスプール30に第7図中下
方に作用する力よりも小さい。つまりスプール穴12内
のスプール30は第7図に示されたごとき位置にある。
前記のR態でこのポンプを運転した場合には、本発明の
第1の実施例において説明したポンプ回転数がA未満の
場合と同様に、ポンプ作動室18a、18b、18cの
3つの部屋でポンプ仕事が行われるわけである。このと
きポンプの吐出流量は、第8図においてα′で表される
直線の実線部分となるのである。
次に第8図において、ポンプ回転数がC以上の時を考え
てみる。圧力室16に伝達された圧力によって、スプー
ル30に第7図上方に作用する力は、圧力室17に伝達
された圧力とスプリング110の設定荷重によってスプ
ール30に第7図中下方に作用する力よりも小さくなり
、スプール穴12内のスプール30は第9図に示された
ごとき位置へ移動する。
前記の状態でこのポンプを運転した場合には、本発明の
第1の実施例において、ポンプ回転数が8以上の場合と
同様に、ポンプ作動室18aのみでポンプ仕事が行われ
、ポンプ作動室18b及びtSCは吸入圧力と吐出圧力
に差圧のない運転状態となる。そしてポンプの吐出流量
は、第8図においてβ′で表される直線の実線部分とな
るのである。
以上のような作動を行うことによって、本実施例のポン
プは回転数の上昇に伴い、ポンプの作動室数を3−1へ
と変化させることができ、高回転時の駆動馬力を低減で
きるという技術的効果を有するものである。この場合、
本実施例ではポンプ作動室18b及び18cには高圧吐
出側の作動油が導入されるものである。
また、ポンプ作動室数が1ケ所となる場合を必要としな
い時には、前記第2の実施例の構成を変えることにより
、ポンプ回転数の上昇に伴いポンプ作動室数が3−2と
変化するような作動も可能であることは容易に推測でき
る。
さらに第10図において、第3の実施例について説明す
る。本実施例は周上に2つのポンプ室を形成する内周面
200aを持ったシリンダ200をハウジング201に
嵌入し、このシリンダ200、前記ロータ3及びベーン
4で2ケ所のポンプ作動室202a及び202bを区画
形成するものである。この2ケ所のポンプ作動室202
a及び202bのうち202aのポンプ作動室は常時ポ
ンプ作用を行い、ポンプ作動室202bに導入される作
動油の油路をスプール203によって切替えることによ
り、ポンプ作用を行う作動室を2−1と変化させる構成
となっている。ここでスプール203の一端に形成され
た圧力室204には、前記ポンプ作動室202bより吐
出された作動油の圧力が導かれるように連通穴205が
配設されており、他端の圧力室207には吐出配管20
8に設けられた絞り206を通過した後の作動油の圧力
が連通穴203aを経て導入される構成となっている。
以上の構成により本実施例のポンプを運転した場合の作
動について説明する。スプール203の両端に形成され
た圧力室204及び207には各々、吐出配管208に
設けられた絞り206前後の圧力が導入される。そして
ポンプ回転数の上昇に伴い、この絞り206前後に生じ
た差圧によってスプール203には第10図中右方向の
荷重が生じる。この荷重とスプリング209の設定荷重
とのつりあい関係によって、スプール203が移動し、
ポンプ作動室202bには高圧吐出側の作動油が導入さ
れる。このとき、本発明第1の実施例と同様の作動を行
い、本発明の第1の実施例と同等の技術的効果を有する
ものである。
更に第4の実施例について述べる。前述した本発明第1
、第2及び第3の実施例では各ポンプ作動室は同一の容
積であったが、ポンプ作用を行うポンプ作動室の数が、
最少の場合に必要とする吐出流量がより少ない場合には
、第11図に示した如く、常時ポンプ作用を行うポンプ
作動室300aの容積を他のポンプ作動室300b及び
300Cよりも少ないものとする。このことにより、ポ
ンプ作用を行うポンプ作動室数を最少とした場合の駆動
力をより低減できるという9)J果がある。本実施例に
おいては各ポンプ作動室の容積は300c>300b>
300aとしたが、これは300b>300c>300
a、もしくは300b=300c>300aとしてもよ
いことは明白である。
尚、上述した各実施例は、全てポンプ内部圧力によって
スプールを移動せしめ、ポンプ作動室数の制御を行う方
式であったが、ポンプ外部からの電気信号によって応動
するソレノイド、モータ等のアクチュエータを用いてポ
ンプ作動室数の制御を行うことが可能である−ことは当
然である。
〔発明の効果〕
本発明は、上述のように複数のポンプ作動室の形成され
るベーン型ポンプにおいて、少なくとも1つのポンプ作
動室の吸入通路と吐出流路を連通させる切換え手段を設
け、必要に応じてその切換え手段を制御することによっ
て作動している。すなわちポンプ作動室の数を変化させ
ることによってポンプ全体からの吐出量を変化させるよ
うにしたため、作動しているポンプ作動室の数に応じて
ポンプの消費動力を低減することができるという効果が
ある。さらに本発明においては、切換え手段によって作
動しないように制御されたポンプ作動室には、他の作動
しているポンプ作動室の吐出側圧力の一部が導かれてい
るため、そこで発生ずるキャビチーシランが防止される
という優れた効果もある。これにより、ボンフから発生
する騒音が低減されるとともに、信頼性の高い容量制御
をしつつポンプを円滑に運転することができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第2図は第
1図のn−n線に沿う断面図、第3図は第1実施例の説
明に供する図、第4図、第5図は第1実施例の作動を説
明するに供する断面図、第6図は第1実施例の説明に供
する図、第7図は本発明の第2実施例を示す断面図、第
8図、第9図は第2実施例の説明に供する図、第1O図
は第3実施例を示す断面図、第11図は第4実施例を示
す断面図である。 2・・・シリンダ、3・・・ロータ、4・・・ベーン、
2a。 5・・・吸入流路をなす吸入ポート、吸入通路、2C9
7,24・・・吸入流路をなす吸入ポート、連通穴。 吸入通路、2e+ 9.27・・・吸入流路をなす吸入
ポート、吸入通路、2b、6・・・吐出流路をなす吐出
ポート、吐出通路、2d、8.25・・・吐出流路をな
す吐出ポート、連通穴、吐出通路、2f、10.28・
・・吐出流路をなす吐出ポート、連通穴。 吐出通路、18a、18b、18c・・・複数のポンプ
作動室である空間、30.32・・・切換え手段である
スプール、37.40・・・流路をなす配管。 代理人弁理士 岡 部 隆 第1図 第6図 オ、′ンーym回f−公軟(rl)m)第7図 第8図 へ°ン7・回転数 第9図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)駆動力を受けて回転するロータと、このロータに
    閉口して設けられるベーン溝と、このベーン溝に摺動自
    在に挿入されたベーンと、前記ロータの外周に配設され
    、且つ前記ロータと前記ベーンとによって複数のポンプ
    作動室を形成する非円形の内周面を有するシリンダと、
    前記複数のポンプ作動室内に作動流体を吸入する複数の
    吸入流路と、前記複数ポンプ作動室内から作動流体を吐
    出する複数の吐出流路と、前記吸入流路と吐出流路の少
    なくとも1つずつを連通させる切換手段とを具備したこ
    とを特徴とするベーン型可変容量ポンプ。 12)前記切換手段によって前記吸入流路と吐出流路と
    が連通ずるようになっている前記ポンプ作動室の少なく
    とも1つには、前記吸入通路と吐出通路の連通していな
    い他の前記ポンプ作動室の吐出側圧力の導かれる流路が
    、連通している特許請求の範囲第1項記載のベーン型可
    変容量ポンプ。 (3)前記ポンプ作動室の少なくとも1つは、他の(4
    )前記ポンプ作動室のうち最少の容積のポンプ作動室に
    は、該ポンプ作動室の吸入流路と吐出流路とを連通させ
    る前記切り換え手段が設けられていない特許請求の範囲
    第3項記載のベーン型可変容量ポンプ。
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