JP2000306607A - 非水電解質電池 - Google Patents

非水電解質電池

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JP2000306607A
JP2000306607A JP11111021A JP11102199A JP2000306607A JP 2000306607 A JP2000306607 A JP 2000306607A JP 11111021 A JP11111021 A JP 11111021A JP 11102199 A JP11102199 A JP 11102199A JP 2000306607 A JP2000306607 A JP 2000306607A
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Japan
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battery
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thickness
separator
positive electrode
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Mikio Iwata
幹夫 岩田
Takefumi Inoue
剛文 井上
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Japan Storage Battery Co Ltd
Original Assignee
Japan Storage Battery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 100Ah以上の電池容量を有する非水電解
質電池の製造に際する不良品の発生を低減する。 【解決手段】 ポリエチレン製微多孔膜とポリプロピレ
ン製不織布とからなる厚さが50μm以上のセパレータ
を用いる。正極活物質としては、コバルト酸リチウム
を、負極活物質としては黒鉛系炭素材料を用い、正極活
物質合剤の塗布重量を4g/100cm2 とする。そし
て、正極板と負極板とをセパレータを介して積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型の非水電解質
電池の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池に代表される非水電解
質電池では、電解質の抵抗が大きいため水系電解液を用
いた電池に比べ大電流を取り出すことが難しい。このた
め、極板面積をできるだけ大きくするとともに極板の活
物質層の厚さをできるだけ薄くし、これらをセパレータ
を介して巻き取ることによって内部抵抗が小さく、大電
流の取り出しが可能な電池を実現している。このため、
極板としては活物質層の厚さが片側100μm未満のも
のが用いられ、セパレータとしては厚さが40μm以下
のものが用いられるのが通常である。特にセパレータに
ついては、電解質イオン透過性が良く電気抵抗が低いこ
と、高容量化のために電池容器に高密度に充填できるこ
と、といった性能が要求されることから、その薄さが重
要となっている。そして、このようにして作製される巻
回式のリチウム二次電池は、例えばノート型パソコンや
携帯電話等の電源として用いられており、大きいもので
電池本体外容積が35cc程度で3Ah程度の容量を有
しており、また、内部抵抗を小さくすることで2C程度
の電流取り出しが可能とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでリチウム二次
電池については、小型のものが実用化されているが、電
気自動車や夜間電力を貯えてロードレベリングに用いら
れるような大型のものについては未だ本格的な実用化に
至っておらず、現在、精力的な開発が進められている。
【0004】電池を大型化するためには、電池容器を大
きくしその中に充填される正極活物質、負極活物質の量
を多くし、できるだけエネルギー密度を高めるために、
集電体やセパレータといった電気化学的エネルギーの蓄
積に直接関与しない活物質以外の電池要素部材はできる
だけ薄くするのが良い。一方、電池を大型化することに
よって、電極単位面積当りの電流密度をそれほど大きく
せずとも電池全体としては大きな電流を取り出すことが
可能となるため、電池の用途によっては、従来の小型の
電池とは異なり、活物質層の厚さはできるだけ厚くする
のが良い場合もある。
【0005】そして、本発明者は100Ah以上の電池
容量を有する非水電解質電池を実用化するために種々の
検討を行った結果、電池の安全性、エネルギー密度の観
点から、正極活物質層の厚さは従来のものよりある程度
厚くするのが好ましいことがわかり、これに伴い負極活
物質層の厚さも正極活物質の量に合わせて厚くする必要
があるため、両極とも活物質の厚さをある程度厚くする
必要があることを見出した。しかしながら、活物質層を
厚くした場合、電極面積が小さい場合には特に問題には
ならなかった新しい問題が生じることが分かった。すな
わち、電池容量が100Ah以上と大きな電池になった
場合、塗布厚には上限があるため極板全体の面積も従来
より大きくする必要が生じるのであるが、電極面積が大
きくなることによって電池の不良品発生率が大きくなる
という問題が生じるのである。
【0006】本発明は、100Ah以上の電池容量を有
する非水電解質電池の製造に際する上記不良品の発生を
低減することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の非水電解質電池
は、100Ah以上の電池容量を有し、厚さが50μm
以上のセパレータを備えていることを特徴とする。
【0008】100Ah以上の電池容量を有する非水電
解質電池の構造には種々のものがあるが、充・放電電流
の総量が多くなるという共通の特徴を有するこのような
電池では、セパレータの厚さを50μm以上とすること
によって、製造時のみならず使用中の不良品の発生も大
幅に低減できるようになる。
【0009】上記セパレータとしては、より好ましく
は、90μm以上の厚さを有するものを用いるのが好ま
しい。また、その材質、構造としては、種々のものを使
用することが出来るが、少なくとも微多孔膜を含む2種
以上のセパレータが重ねられてなり、前記微多孔膜の厚
さが40μm以上であるようなセパレータを用いるのが
好ましい。
【0010】また、上記本発明の非水電解質電池は、種
々の構造の非水電解質電池に適用されるものであるが、
リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する炭素材料を活
物質とする負極と、リチウム含有金属酸化物を活物質と
する正極と、非水電解液とを備えてなる非水電解質電池
に好適に適用することができ、この場合、正極の活物質
層の面積当たりの塗布量は3g/100cm2 以上とす
るのが好ましい。また、金属箔集電体に正極活物質層を
形成する場合には、片面の活物質層の厚さを100μm
以上、好ましくは150μm以上とするのが良く、さら
に、面積当たりの塗布量を3g/100cm2 以上とす
るのが良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明しながら、本発明について詳しく説明する。本発明
の非水電解質電池は、100Ah以上の容量を有する電
池であるが、このように大きな容量を有する電池の場
合、活物質層を厚くしたとしてもその塗布厚には限界が
あるため極板の面積が従来のものと比べてかなり大きく
なる。これは内部抵抗が一層低下するということであ
り、より大きな密度の電流を流すことができるようにな
るということであって、非常に好都合な事である。
【0012】しかしながら一方において、電池の容量を
大きくするために電池の体積を大きくしていくにつれ
て、電池内部で発生する熱の放散が悪くなり、特に、電
池が外部短絡した場合には、電池内部において過大な電
流が流れて電池外表面からは放熱しきれない熱が発生
し、電池が異常な発熱を引き起こすという問題があるこ
とが分かった。これは、電池が大きくなるに従って体積
当りの表面積が小さくなり、放熱効率が低下する一方
で、電池の内部抵抗は小さくなって発熱量が急激に増加
するためである。
【0013】このような問題を検討する中で、本発明者
は、電池の容量を大きくする場合には電池の内部抵抗が
低下するのをある程度抑制する必要があることを見出し
た。そこで、このような観点から電池構造について検討
した結果、電池の内部抵抗に影響を及ぼしやすい正極活
物質層の抵抗値をある程度大きくするのが良いことがわ
かり、その層厚を従来よりも厚くするのが良いという結
論に達した。また、電池のエネルギー密度を大きくする
という観点からも、活物質層を厚くすることは好まし
い。
【0014】しかしながら、活物質層を厚くすると、電
極面内において場所による厚さの違いも大きくなり、従
来用いられていたセパレータでは製造時に局所的な短絡
が生じる確立が高くなるという問題が有り、また、電池
の容量が大きくなると、多くの電流が流れるせいか電極
反応の不均一性がより顕著に現れるようになり、従来の
セパレータでは、繰り返し使用時に局所的な短絡が生じ
る確立が高くなってしまうという問題があることがわか
った。
【0015】このような問題は100Ah以上の大容量
電池の実用化を進める上で明らかになってきた問題であ
るが、これらの問題に対し、厚さが50μm以上のセパ
レータを用いることが有効に作用するのである。特に、
この厚さを90μm以上とすれば、なお一層確実に上記
問題を解決できる。
【0016】セパレータの構造としては、単層のもので
も積層のものでも良いが、厚い単層セパレータは製造し
にくいため、積層したものを用いる方が製造が容易であ
る。また、積層する場合には、2種以上のものを用いる
のが好ましく、これにより各層に別々の機能を分担させ
ることが可能となり高性能のセパレータが実現できる。
さらに、微多孔膜を含めて2種以上のセパレータを用
い、これらを重ねることによってセパレータを構成し、
微多孔膜の厚さを40μm以上としたものを用いるのが
好ましい。これは、透気度を微多孔膜で主として制御
し、これを40μm以上とすることによってある程度大
きな抵抗を有するセパレータとすることが出来るからで
ある。なお、抵抗を大きくするのは100Ah以上の容
量を有する電池では、意図的に内部抵抗を大きくする必
要があるからであって、正極活物質層の制御のみでは十
分な抵抗の制御が難しいからである。
【0017】この内部抵抗値に関しては、電池本体外容
積が1000cc以上となるような電池の場合には、そ
の値が0.5mΩ以上となるようにするのが良いのであ
るが、このような小さな値とすることが出来ない場合に
は、抵抗部材を設ける等して電池の抵抗値を0.5mΩ
以上とするのが良い。なお、100Ah以上の電池の場
合、通常は電池本体外容積は1000cc以上となる。
【0018】2種以上のセパレータを重ねてセパレータ
を構成する場合には、例えば、ポリエチレン製膜とポリ
プロピレン製膜とを用いるのが好ましく、この場合、ポ
リエチレン製膜が主として膜抵抗の調整とシャットダウ
ンの機能を果たし、ポリプロピレン製膜は強度とシャッ
トダウン時の形状保持機能を果たす。そしてこの場合、
ポリエチレン膜は40μm以上とするのが良く、特に全
体の厚さが90μm以上の場合には40μm以上とする
のが特に好ましい。これは、主として、抵抗を大きくす
るということと、シャットダウンをうまく機能させると
いう理由からである。
【0019】また、この場合であって、ポリエチレン製
膜とポリプロピレン製膜とを組み合わせる場合には、ポ
リエチレン製微多孔膜の厚さがポリプロピレン製不織布
の厚さより大きくなるようにするのが良い。これは、ポ
リエチレン製微多孔膜により厚さを制御した方が厚さの
バラツキを少なく出来、電池の信頼性が高く、寿命性能
も良くなるからであり、ポリエチレン製微多孔膜を厚く
することで膜抵抗を大きく出来るからである。
【0020】さらに、ポリエチレン製膜とポリプロピレ
ン製膜とを組み合わせる場合には、電池不良品の発生低
減という観点からは、ポリエチレン製微多孔膜とポリプ
ロピレン製微多孔膜とを組み合わせるのが良い。これ
は、ポリプロピレン製微多孔膜の方がポリプロピレン製
不織布よりも膜厚のバラツキが少ないからである。例え
ば、40μm厚のポリエチレン製微多孔膜と50〜80
μm厚のポリプロピレン製不織布との積層膜の場合、膜
厚のバラツキが±20〜30μmあるのに対し、40μ
m厚のポリエチレン製微多孔膜と50μm厚のポリプロ
ピレン製微多孔膜との積層膜の場合、膜厚のバラツキは
±3μmに納まる。
【0021】このように、100Ah以上の容量を有す
る非水電解質電池において、セパレータに50μm以上
の厚さを持たせることによって、局所的な短絡を防止す
ることが出来るのであるが、単にセパレータの厚さのみ
を厚くしたのでは容量密度が低下してしまうので、これ
を防止するため活物質層も適宜厚くしたものを用いるの
が好ましく、このことは容量の大きな電池において活物
質層の厚さを厚くした方が良いとの要請とも合致する。
【0022】また、本発明は、リチウムイオンを可逆的
に吸蔵・放出する炭素材料を活物質とする負極と、リチ
ウム含有金属酸化物を活物質とする正極と、非水電解液
とを備えてなる非水電解質電池に好適に適用することが
できるもので、この場合正極活物質層を厚くするとの要
請から、正極の活物質層の面積当たりの塗布量は3g/
100cm2 以上とするのが好ましく、金属箔集電体に
正極活物質層を形成する場合には、片面の活物質層の厚
さを100μm以上、好ましくは150μm以上とする
のが良く、さらに、面積当たりの塗布量を3g/100
cm2 以上とするのが良い。正極活物質層に対するこの
ような限定は、正極の活物質層が内部抵抗に対して大き
な影響を与え、また、内部での発熱は均一に行われるよ
うにするのが良いことから、内部抵抗を調整する場合に
は、正極の活物質層を調整するのが効果的であるからで
ある。
【0023】そして、正極活物質層をこのようにする場
合、電極が厚くなると巻くのが難しくなるため、電極構
造は巻き式よりも積層式の方が好ましい。この場合、5
0枚以上の正極板と50枚以上の負極板がセパレータを
介して積層された大がかりな構造の電池で本発明はより
効果的であり、例えば、このような積層式の電池は、そ
れほど高い率の放電特性が必要とされない電池、例え
ば、最大でも1Cの放電しか行わないような電池に特に
適したものとなる。そして、このような積層式の電池の
場合、電池外形状は方形であるのが好ましく、このよう
な形状とすることでエネルギー密度をより大きくするこ
とができる。
【0024】また、上記構成の電池の中でも、特に、L
iCoO2 、LiMn2 4 で示されるようなコバルト
酸リチウム、マンガン酸リチウムを正極活物質として用
いる電池や電解液として炭酸エステル系の有機溶媒を用
いたものに本発明を適用するのが効果的である。
【0025】さらに、本発明は、電池本体外容積が10
00cc以上であって、電池の抵抗値が0.5mΩ以上
の電池に適用することによってさらにその真価が発揮さ
れるものであり、特に3V以上の開放端子電圧、より良
くは3.9V以上の開放端子電圧を有する非水電解質電
池に適した構造であって、これらの構造とすることによ
って、製造時の不良品発生が少なく、外部短絡時にも異
常な温度上昇を引き起こすことのない安全性に優れた電
池となる。尚、電池の抵抗とは、電池の正極端子と負極
端子間の抵抗を意味し、1KHZ、25℃でのインピ−
ダンス測定法による抵抗値である。
【0026】リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出する
炭素材料を活物質とする負極と、リチウム含有金属酸化
物を活物質とする正極と、非水電解液とを備えてなる非
水電解質電池を作製する場合には、例えば積層式の場
合、正極板と負極板とをセパレータを介しながらこの順
に必要枚数重ねたものを電池容器に収納し、これに電解
液を注入した後封口することによって行う事が出来る。
そして、各部材は例えば以下のようにして作製すること
が出来る。
【0027】正極板は、LiCoO2 、LiMn2 4
等のリチウム含有金属酸化物粒子を活物質とし、これに
アセチレンブラックやグラファイト等の導電剤とポリフ
ッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等の結着
剤を混合して活物質合剤とし、これをペースト状にして
アルミニウム箔等の電極基体に塗布、乾燥させることに
よって作製できる。
【0028】負極板は、活物質として金属リチウムやリ
チウム合金、リチウムの吸蔵・放出が可能な黒鉛、人造
黒鉛、低結晶性炭素材料、または金属酸化物など種々の
ものを用いることができるが、例えば、黒鉛粉末を上記
正極同様、結着剤を用いて銅箔等の電極基体に塗布、乾
燥させることによって作製できる。
【0029】非水電解質としては、固体状、液体状いず
れのものも用いることができ、ゲル状のものでもよい
が、非水電解液の場合、溶媒としては例えば、プロピレ
ンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラ
クトン、ジメチルスルホキシドなどの高誘電率溶媒にジ
メトキシエタン、ジメチルカーボネート、エチルメチル
カーボネート、ジエチルカーボネートなどの低粘度溶媒
を混合したものを用い、電解質塩として、LiCl
4 、LiBF4 、LiPF6 、LiCF3 SO3 、L
iN(CF3 SO2 2 、LiN(Cn F2n+1SO2
2 (ただし、nは各独立して1、2、3または4)など
のリチウム塩を溶解させることに作製できる。特に、L
iPF6 およびLiN(CF3 SO2 2 は、安全性が
高くかつ溶解させた電解質のイオン導電率が高いという
点で、特に好ましい。
【0030】セパレータについては、上記説明した通り
である。
【0031】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明についてさらに
詳細に説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例であるリチウムイオ
ン二次電池の外観形状を示す斜視図である。本電池は長
方形箱型形状を有しており、ステンレス鋼板製の筒状の
電池本体容器8にステンレス鋼板製の蓋板9が溶接接合
されたものである。そして、相対する面からそれぞれ2
本の正極端子1と負極端子2が引き出された構造をして
いる。なお、電池本体外容積は、約4000ccであ
る。
【0032】図2は、本実施例電池内部の発電要素の積
層構造を示す断面模式図、図3はこの電池の集電構造を
示す断面模式図である。本実施例の電池は、正極板4と
負極板3とがセパレータ5を介して交互に積層されてな
る積層構造電池であって、電極板は共に長方形板状で、
端部一辺で活物質層が形成されずに集電体金属が露出す
るようにされており、この集電体金属が露出した集電部
で同極性電極板同士重ねられ、両側から固定板6でこの
部分を挟み込んだ後、溶接し、さらにリベット7でかし
めて強固に固定された集電構造を有している。このよう
な構造とすることによって、本電池では、振動・衝撃性
能が向上したものとなっている。なお、正極端子1と負
極端子2は、それぞれ予め蓋板9の開口孔に上端部が挿
入され、封止材を介してナット(図1では省略されてい
る。)でネジ止めされることによって絶縁封止されるよ
うになっている。
【0033】電池内部には、図2に示されるような発電
要素が2個収納されており、一つの発電要素で、正極板
4が60枚、負極板3が61枚積層されており、正極板
と負極板との間にセパレータが介されている。本実施例
の電池は、このようなスタック型の発電要素を方形箱型
の電池容器に収納しているので、隙間を少なくすること
ができ、電池のエネルギー密度を大きくすることができ
るという利点を有するものである。
【0034】次に内部の構造についてさらに説明する。
正極板4は、LiCoO2 粒子94重量部、ケッチェン
ブラック1重量部とポリフッ化ビニリデン(PVdF)
5重量部とを混合し、溶媒としてN−メチル−2−ピロ
リドン(NMP)を添加して活物質合材ペーストとし、
これを厚さ40μmのアルミニウム箔に均一に塗布し、
乾燥させた後にロールプレスすることによって作製され
ており、正極板の活物質層の形成された部分の大きさ
は、117mm×380mmで、活物質層の厚さは35
0μm、活物質合剤の塗布重量は4g/100cm2
ある。
【0035】なお、本実施例のように、コバルト酸リチ
ウムを正極活物質とし、以下に示すような黒鉛系炭素材
料を負極活物質とし、電池の容量が100Ah以上あ
り、通常の使用時の放電レートが1C以下であるような
電池の場合、活物質合剤の塗布重量を3g/100cm
2 〜5g/100cm2 とするのが、エネルギー密度を
大きくする上で好ましく、特に3.5g/100cm2
〜4.5g/100cm 2 、中でも4g/100cm2
とするのが製造時の歩留まりを上げるという観点からも
好ましい。さらに、このような活物質合剤の塗布重量と
する場合には、アルミニウム箔の厚さは35μm以上、
より好ましくは40μm以上とするのが良い。これは、
アルミニウム箔が薄いと電極板が切れてしまうからであ
る。ただ、アルミニウム箔はエネルギー密度を向上させ
るという観点から、上記範囲でできるだけ薄い方が良
い。
【0036】負極板3は、鱗片状人造黒鉛粒子94重量
部とPVdF6重量重量部とを混合し、溶媒としてN−
メチル−2−ピロリドン(NMP)を添加して活物質合
剤ペーストとし、これを厚さ40μmの銅箔に均一に塗
布し、乾燥させた後にロールプレスすることによって作
製されており、負極板の活物質層の形成された部分の大
きさは117mm×380mmで、活物質層の厚さは3
50μm、活物質合材の塗布重量は2g/100cm2
である。
【0037】セパレータ5は、40μm厚のポリエチレ
ン製微多孔膜2枚で15μm厚のポリプロピレン製不織
布を挟み込んでなる積層体からなる。非水電解液は、エ
チレンカーボネートとジエチルカーボネートとの体積比
1:1の混合溶媒に、LiPF6 を1モル/l溶かした
ものである。
【0038】以上のような構造を有する本実施例の電池
の容量は400Ahであり、内部抵抗をインピーダンス
測定法(1kHz、温度25℃)により測定したとこ
ろ、その値は0.8mΩであった。尚、内部抵抗の測定
は2本の正極端子1と2 本の負極端子2をそれぞれ一つ
の端子となるように接続した後、この端子間を測定する
ことにより行った。
【0039】この電池を用いて外部短絡試験を行った。
試験は、25℃の温度条件で、200A定電流/4.1
V定電圧×4hの定電流定電圧充電と200Aでの定電
流放電(3V終止電圧)を繰り返した後、満充電状態に
おいて行った。この結果、電池温度は110℃以下であ
り、安全弁の開放も無かった。また、上記充電と200
Aでの定電流放電とを繰り返したDOD50%でのサイ
クル寿命は、800回以上であった。また、この電池の
製造時の歩留まりは、5分の5であった。
【0040】(実施例2、比較例1、2)セパレータ5
を、50μm厚のポリエチレン製微多孔膜とした以外
は、上記実施例1と同様にして積層構造電池Aを作製し
た。セパレータ5を、25μm厚のポリエチレン製微多
孔膜とした以外は、上記実施例1と同様にして積層構造
電池Bを作製した。セパレータ5を、40μm厚のポリ
エチレン製微多孔膜とした以外は、上記実施例1と同様
にして積層構造電池Cを作製した。これらの電池につい
て、実施例1と同じ条件で外部短絡試験と寿命試験を行
った。この結果を、表1に示す。なお、電池温度は短絡
後10分での温度であり、電池内部にサーミスタを挿入す
ることによって測定した。
【0041】
【表1】 また、積層構造電池Cの歩留まりは2分の1、積層構造
電池Aの歩留まりは2分の2であった。
【0042】(実施例3、4、5、比較例3)セパレー
タ5として40μm厚のポリエチレン製微多孔膜と48
μm厚のポリプロピレン製不織布との積層膜を用いた以
外は、上記実施例1と同様にして作製した積層構造電池
をD、セパレータ5として40μm厚のポリエチレン製
微多孔膜と58μm厚のポリプロピレン製不織布との積
層膜を用いた以外は、上記実施例1と同様にして作製し
た積層構造電池をE、セパレータ5として40μm厚の
ポリエチレン製微多孔膜と98μm厚のポリプロピレン
製不織布との積層膜を用いた以外は、上記実施例1と同
様にして作製した積層構造電池をF、セパレータ5とし
て25μm厚のポリエチレン製微多孔膜と13μm厚の
ポリプロピレン製不織布との積層膜を用いた以外は、上
記実施例1と同様にして作製した積層構造電池をGとす
る。これらの電池について、実施例1と同じ条件で外部
短絡試験と寿命試験を行った。この結果を、表2に示
す。なお、電池温度は短絡後10分での温度であり、電池
内部にサーミスタを挿入することによって測定した。
【0043】
【表2】
【0044】なお、以上の実施例からも示されるよう
に、本発明の電池は、電解液として炭酸エステル系の有
機溶媒が用いられ、正極活物質としてコバルト酸リチウ
ムが用いられた方形箱型のリチウムイオン二次電池に特
に適している。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、製造に際する不良品の
発生の少ない100Ah以上の電池が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のリチウムイオン二次電池の
外観形状を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施例の電池内部の発電要素の積層
構造を示す断面模式図である。
【図3】この発明の実施例の電池の集電構造を示す断面
模式図である。
【符号の説明】
1 正極端子 2 負極端子 3 負極板 4 正極板 5 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ14 AK03 AL02 AL06 AL07 AL12 AM00 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ12 CJ22 DJ04 DJ13 EJ12 HJ00 HJ04 HJ07 HJ19 HJ20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100Ah以上の電池容量を有し、厚さ
    が50μm以上のセパレータを備えていることを特徴と
    する非水電解質電池。
  2. 【請求項2】 上記セパレータが、少なくとも微多孔膜
    を含む2種以上のセパレータが重ねられてなるものであ
    って、前記微多孔膜の厚さが40μm以上であることを
    特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
  3. 【請求項3】 上記セパレータがポリエチレン製膜とポ
    リプロピレン製膜との積層膜であることを特徴とする請
    求項2記載の非水電解質電池。
  4. 【請求項4】 リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出す
    る炭素材料を活物質とする負極と、リチウム含有金属酸
    化物を活物質とする正極と、非水電解液とを備えてな
    り、正極の活物質層の面積当たりの塗布量が3g/10
    0cm2 以上であることを特徴とする請求項1または2
    記載の非水電解質電池。
  5. 【請求項5】 50枚以上の正極板と50枚以上の負極
    板がセパレータを介して積層されてなることを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の非水電解質電池。
  6. 【請求項6】 電池本体外容積が1000cc以上であ
    って、電池の抵抗値が0.5mΩ以上であることを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載の非水電解質電
    池。
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