JP2000305060A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JP2000305060A
JP2000305060A JP11558799A JP11558799A JP2000305060A JP 2000305060 A JP2000305060 A JP 2000305060A JP 11558799 A JP11558799 A JP 11558799A JP 11558799 A JP11558799 A JP 11558799A JP 2000305060 A JP2000305060 A JP 2000305060A
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crystal display
polishing
cell
sealing material
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Hideki Matsukawa
秀樹 松川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の製造設備を改造することなく使用して
も、薄型で軽量な液晶表示装置が得られる液晶表示装置
の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 液晶を充填した液晶表示パネル1aの外
表面を研磨して、研磨前の液晶表示パネルよりも研磨後
の液晶表示パネルの基板4a,4bの厚みを薄くする。
または、真空工法にて液晶を注入した液晶表示装置を製
造するに際し、一対の基板をシール材にて貼り合わせて
セルを形成し、前記シール材を硬化した後でかつセルに
液晶を注入する前に前記セルの外表面を研磨して、研磨
前のセルよりも研磨後のセルの基板の厚みを薄くする。
または、滴下工法にて液晶を注入した液晶表示装置を製
造するに際し、少なくとも一方の基板の外周部にシール
材を塗布し、前記シール材の内側に液晶を滴下して、他
方の基板と貼り合わせて液晶セルを形成し、前記シール
材を硬化した後に、前記液晶セルの外表面を研磨して、
研磨前の液晶セルよりも研磨後の液晶セルの基板の厚み
を薄くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、液晶表示装置の構成を示す。液
晶表示パネル1は、第1のガラス基板4aと第2のガラ
ス基板4bとをシール材3にて貼り合わせたセルに、液
晶2を充填することにより形成される。第1,第2のガ
ラス基板4a,4bとしては、通常は、板厚が1.1m
mまたは0.7mmのものが使用されており、この第
1,第2のガラス基板4a,4bの内側に、カラーフィ
ルタやトランジスタアレイや透明電極などを設けること
により、パッシブモード、TNモードTFT、IPSモ
ードなどのデバイスを作り上げることができる。
【0003】セルへの液晶の充填方法としては、真空注
入法、滴下工法などが知られている。図8は、真空注入
法による液晶表示装置の製造工程を示す。ステップS1
では、第1,第2のガラス基板4a,4bを洗浄し、ス
テップS2では、この洗浄した第1,第2のガラス基板
4a,4bに液状の配向材をオフセット印刷などで塗布
した後、仮焼成、本焼成を経て配向膜を形成する。
【0004】ステップS3では、配向膜にラビングなど
による配向処理を行い、ステップS4で、ラビングの後
の基板表面の異物や汚れを落とすために水洗浄を実施す
る。ステップS5aでは、どちらか一方のガラス基板、
例えば第1のガラス基板4aに液晶2を封止するための
シール材3を描画装置やスクリーン印刷等により塗布し
てシールパターンを形成する。また液晶表示パネル1の
表示領域外には、仮止め用のUV樹脂をディスペンサな
どでスポット塗布する。
【0005】これと並行してステップS5bでは、もう
一方の第2のガラス基板4bにギャップを形成するため
に所定の大きさのスペーサを散布する。ステップS6で
は、シール印刷された第1のガラス基板4aとスペーサ
散布された第2のガラス基板4bとを大気中で貼り合わ
せ、両基板を加圧して基板間のギャップを一定にし、ス
テップS7でシール材3を紫外線や熱により硬化する。
【0006】ステップS8では、必要な端子部分を残し
て基板の表示領域外のガラス部分を切断してセルを作成
し、ステップS9では、このセルを真空槽内に入れて槽
内を0.1〜0.7Torr程度まで減圧した後、空セ
ルの注入口部を液晶2に浸漬する。次いで、真空槽内を
大気に開放し、差圧と毛細管現象により空セル内に液晶
2を充填する。
【0007】ステップS10では、必要量だけ液晶3が
充填されると注入口を樹脂にて封口し、余分に付着した
液晶3を洗浄する。ステップS11では、得られた液晶
表示パネル1をアニール処理して、液晶3に再配向処理
を施す。一方、真空注入法による液晶表示パネルの製造
工程は、図9に示す手順にて行われる。
【0008】ステップS1〜S4までの工程は、上記真
空注入法を示す図8と同様である。ステップS5aで
は、第1のガラス基板4aの外周部にシール材3を描画
や印刷で塗布し、ステップS6aにてこのシール材3の
内側に必要量の液晶を滴下する。滴下する液晶2の量は
液晶表示パネル1の表示エリア面積とギャップ厚から予
め計算でき、均一に液晶2が広がるようにパターンを用
意して脱泡済みの液晶2を滴下する。
【0009】なお、シール材3にはラジカルやカチオン
型のUV樹脂を用いる。また、導電性樹脂をスポット的
にディスペンサで塗布する。上記ステップS5a,S6
aと並行して、ステップS5bでは、第2のガラス基板
4bにスペーサを散布し、ステップS6bではこのスペ
ーサを固着したり、突起などを予め形成する。
【0010】ステップS7では、液晶2を滴下した第1
のガラス基板4aと第2のガラス基板4bとをスペーサ
を介して真空槽内で貼り合わせ、ステップS8では、液
晶2の紫外線劣化を防止するために表示部をマスクで隠
してシール材3のみに紫外線照射を行い、シール材3を
硬化させる。ステップS9では、アニール工程により液
晶2の再配向処理を行い、ステップS10にて、必要な
端子部分を残して第1,第2のガラス基板4a、4bの
表示領域外を切断することにより液晶表示パネル1が得
られる。
【0011】上述のように、真空注入法や滴下工法によ
り製造される液晶表示装置は、パーソナルコンピュータ
やワードプロセッサ、モニターなどのOA機器や携帯型
の情報通信機器などに用いられている。このような液晶
表示装置に使用されるガラス基板の板厚としては、上述
のように通常の量産レベルでは1.1mmまたは0.7
mmが主流であり、その板厚に応じたパネル製造の量産
工法も確立されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年で
は、液晶表示装置の軽量化、薄型化が求められているた
め、上記のガラス基板よりも板厚の薄いガラス基板を使
用して液晶表示装置が製造されている。ガラス基板の板
厚は、0.7mmよりも薄く、好ましくは0.5mm以
下の板厚のものが要求されているが、このような板厚の
ガラス基板を使用して液晶表示装置を製造しようとする
と、ステップS4の洗浄工程においてガラス基板が浮い
て割れてしまったり、また、ガラス基板の基板サイズを
550×650mmと大きなサイズとした場合には、コ
ロ搬送や基板の方向変換などが困難となって基板の割れ
が発生しやすくなるため、設備面の大幅な改造が必要と
なる。このように従来よりも薄い板厚のガラス基板を使
用すると、従来より使用されている製造装置では基板割
れが多発し、製造安定性が得られないという問題があ
る。
【0013】特に、インラインの状態でガラスが割れる
ようなトラブルが発生すると、パネル製造における歩留
や作業性の悪化からコスト面での影響が大きくなるた
め、ガラス基板の板厚を0.7mmよりも薄くすること
が困難となっている。また、上記のように板厚の薄いガ
ラス基板では、配向膜を印刷する際に膜厚のバラツキが
発生し、ギャップの均一性が得られず、性能面への影響
が免れないものとなる。
【0014】本発明は、前記問題点を解決し、従来の製
造設備を改造することなく使用しても、薄型で軽量な液
晶表示装置が得られる液晶表示装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置の
製造方法は、液晶表示パネルの形成後、あるいは液晶表
示パネルの製造工程の途中でガラス基板の板厚を薄くす
ることを特徴とする。この本発明によると、従来の製造
設備を改造することなく、軽量で薄型の液晶表示装置を
製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1記載の液晶表示装置の製
造方法は、液晶を充填した液晶表示パネルの外表面を研
磨して、研磨前の液晶表示パネルよりも研磨後の液晶表
示パネルの基板の厚みを薄くすることを特徴とする。請
求項2記載の液晶表示装置の製造方法は、真空工法にて
液晶を注入した液晶表示パネルを製造するに際し、一対
の基板をシール材にて貼り合わせてセルを形成し、前記
シール材を硬化した後でかつセルに液晶を注入する前に
前記セルの外表面を研磨して、研磨前のセルよりも研磨
後のセルの基板の厚みを薄くすることを特徴とする。
【0017】請求項3記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項2において、基板を貼り合わせる第1のシー
ル材のさらに外周部を第2のシール材で囲んでから研磨
を実施して研磨工程における防塵を行い、その後に各辺
に沿った第1のシール材と第2のシール材との間で基板
を切断除去して液晶の吸い込み口を開放して液晶をセル
の内部に注入することを特徴とする。
【0018】請求項4記載の液晶表示装置の製造方法
は、滴下工法にて液晶を注入した液晶表示パネルを製造
するに際し、少なくとも一方の基板の外周部にシール材
を塗布し、前記シール材の内側に液晶を滴下して、他方
の基板と貼り合わせて液晶セルを形成し、前記シール材
を硬化した後に、前記液晶セルの外表面を研磨して、研
磨前の液晶セルよりも研磨後の液晶セルの基板の厚みを
薄くすることを特徴とする。
【0019】請求項5記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項4において、基板を貼り合わせる第1のシー
ル材のさらに外周部を第2のシール材で囲んでから研磨
を実施して研磨工程における防塵を行い、その後に各辺
に沿った第1のシール材と第2のシール材との間で基板
を切断除去することを特徴とする。以下、本発明の各実
施の形態を図1〜図6を用いて説明する。
【0020】なお、上記従来例を示す図7〜図9と同様
をなすものについては、同一の符号を付けて説明する。 (実施の形態1)この(実施の形態1)では、上記従来
例と同様に真空注入法や滴下工法により製造された液晶
表示パネルの軽量化・薄型化を図るために、仕上がった
液晶表示パネルに研磨を施して基板の板厚を薄くする。
【0021】図1は、ガラス基板の研磨装置を示す。研
磨装置は、中心部に回転軸9aの配置された第1の定盤
5の研磨面と、中心部に回転軸9bの配置された第2の
定盤6の研磨面とが、研磨する液晶表示パネル1aを固
定するためのキャリア7を介して向かい合うよう配置さ
れている。この研磨装置による液晶表示パネルの外表面
の研磨は、以下の手順にて行われる。
【0022】まず、液晶表示パネル1aを構成する第1
のガラス基板4aの外表面が第1の定盤5と接触し、第
2のガラス基板4bの外表面が第2の定盤6と接触する
ように液晶表示パネル1aを研磨装置に挟み込み、キャ
リア7にて液晶表示パネル1aが動かないように固定す
る。そして所定の粒度の研磨剤が含まれた研磨液を研磨
装置に流し込み、キャリア7の上下2層に分流した研磨
液を、第1のガラス基板4aと上定盤5との接触面、第
2のガラス基板4bと下定盤6との接触面にそれぞれ流
し込む。
【0023】この状態で第1の定盤5と第2の定盤6と
を互いに逆方向に回転させて、その遠心力で液晶表示パ
ネル1aの両外表面を同時に研磨加工する。液晶表示パ
ネル1aの研磨度合いは、研磨剤の粒度の選択により適
宜調整することができる。研磨工程でのプロセス条件に
は、一般的にガラスの厚みを0.2mm以上削り落とす
方法として、第1段階で粗研磨、第2段階に本研磨で終
わるもの、あるいは本研磨を2回以上の工程に分けて行
う場合などがある。このような研磨では、最後の仕上げ
の研磨において、十分な表面性を得るようにする必要が
ある。
【0024】研磨する量は特に限定されるものではない
が、コストから考えて研磨後の液晶表示パネル1aの厚
みが1.0mmより更に薄くなるように研磨することが
望ましい。このように液晶を充填した液晶表示パネルの
外表面を研磨して、研磨前の液晶表示パネルよりも研磨
後の液晶表示パネルの基板の厚みを薄くすることで、従
来の液晶表示装置の製造装置を改造することなく使用し
ても、ガラス基板の割れがなく、安定性良く液晶表示装
置を製造することができる。その結果、軽量で薄型の液
晶表示装置、具体的には、ガラス基板の板厚が0.7m
mよりも薄い0.6mm以下、さらに好適には0.5m
m以下の板厚の液晶表示装置が得られる。
【0025】なお、上記(実施の形態1)の説明では、
液晶表示パネル1aの両外表面の研磨を同時に行った
が、本発明はこれに限定されるものではなく、液晶表示
パネル1aの外表面を片面ずつ研磨してもよい。液晶表
示パネル1aの外表面を片面ずつ研磨する場合には、片
側の定盤の回転を止めて、研磨する側の液晶表示パネル
1aの外表面と接触する側の定盤のみを回転することで
実現できる。
【0026】また、研磨する液晶表示パネル1aは、真
空注入法、滴下工法のいずれの製造方法にて製造された
ものでもよく、すでにある特定量の液晶が充填された液
晶表示パネルであれば特に限定されるものではない。 (実施の形態2)上記(実施の形態1)では、液晶を充
填した液晶表示パネル1aの外表面に研磨処理を施した
が、この(実施の形態2)では、真空注入法による液晶
表示パネルの製造工程の途中でガラス基板に研磨処理を
施す点で上記(実施の形態1)と異なる。
【0027】図2は、(実施の形態2)における真空注
入法による液晶表示パネルの製造工程を示すフローチャ
ート図である。ステップS1〜ステップS7までは、上
記従来例を示す図8と同様であるが、ステップS7のシ
ール硬化の後でステップS8の液晶表示パネルの切断工
程の前に、このフローチャートに特徴のステップS7a
のセルの研磨工程が挿入されている点で異なる。
【0028】このステップS7aでは、まず、上記(実
施の形態1)で使用した研磨装置に、液晶表示パネル1
aの代りに液晶を充填する前の空セルをセットする。そ
して、上記(実施の形態1)と同様の研磨のプロセス条
件にてセルの外表面を研磨する。上記の研磨工程を行っ
た後に行うステップS8〜ステップS11の工程は、上
記従来例を示す図8と同様である。
【0029】このような液晶表示装置の製造方法による
と、第1のガラス基板4aと第2のガラス基板4bとを
シール材3にて貼り合わせてこのシール材3を硬化した
後の空セルの外表面に研磨処理を施して、研磨前のセル
よりも研磨後のセルの基板の厚みを薄くしているため、
配向膜を印刷する際には板厚の厚い基板が使用でき、膜
厚のバラツキをなくし、ギャップ均一性の良いものが得
られる。
【0030】また、空セルを形成するまでは、従来と同
様の板厚を有するガラス基板を使用しているため、ステ
ップS4のラビング後の洗浄工程などのインライン状態
でもガラス基板の破損が無く、歩留まりが良く、作業性
の良い液晶表示装置が得られる。さらに、従来の真空工
法による液晶表示装置の製造装置を改造することなく使
用することができ、空セルを形成する第1,第2の基板
4a,4bとして、550×650mmの大きなサイズ
の基板を使用しても、ガラス基板の割れや欠けを発生さ
せることなく、コロ搬送や基板の方向変換などを容易に
行うことができる。
【0031】その結果、軽量で薄型の液晶表示装置を製
造安定性良く製造することができる。なお、上記(実施
の形態2)では、空セルの両方の外表面に同時に研磨処
理を施したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、片方ずつの面に研磨処理を施してもよい。また、空
セルの両方の面でなく、片側の面のみに研磨処理を施し
てもよい。
【0032】(実施の形態3)この(実施の形態3)
は、液晶表示装置の液晶と端子部を保護する目的で、空
セルを製造する際に、基板を貼り合わせる第1のシール
材に加えて第2のシール材を設けた点で異なるが、それ
以外の基本的な構成は上記(実施の形態2)とほぼ同様
である。
【0033】図3は、(実施の形態3)におけるステッ
プS6の貼り合わせ前の第1の基板4aの平面図を示
す。ステップS5aのシール材の印刷工程において、第
1のガラス基板4aの外周部に基板を貼り合わせるため
の第1のシール材3aを液晶を注入するための開口部8
a,8bが形成されるように塗布する。そして、この第
1のシール材3aのさらに外周部を囲むように第2のシ
ール材3bを塗布する。
【0034】この第1のシール材3aと第2のシール材
3bとの間には、表示領域の内部から引き出された端子
電極9が設けられている。この第1,第2のシール材3
a,3bの設けられた第1のガラス基板4aを用いて空
セルを形成し、前記第1,第2のシール材3a,3bを
硬化してステップS7aの研磨工程を行う。
【0035】空セルには上述のように端子電極9の外側
に第2のシール材3bが塗布され、セルの外周部が密閉
されているため、研磨工程の際の研磨液や塗粒が開口部
8a,8bよりセルの内部に入り込むのを防ぐことがで
きる。また、この第2のシール材3bは、第1,第2の
ガラス基板4a,4bの間に研磨液や塗粒が入りこんで
液晶表示パネル1aの端部に配置された端子電極9に触
れるのを防ぐため、端子電極9の汚染や腐食を防止する
ことができる。
【0036】ステップS8の切断工程では、貼り合わせ
たセルの切断ラインa−bに沿って基板を切断し第2の
シール材3bが塗布された部分を除去して開口部8a,
8bを大気に開放する。また、同様に各辺の切断ライン
c−d,e−f,g−hに沿って基板を切断し、第2の
シール材3bが塗布された部分を切断除去する。そし
て、ステップS9にて開口部8a,8bより液晶3の注
入を行う。
【0037】以降の工程は上記(実施の形態2)と同様
である。上述のように、第1,第2の基板4a,4bを
貼り合わせるための第1のシール材3aに加えて、空セ
ルの外周部を密閉して研磨工程における研磨液や塗粉の
侵入を防ぐ第2のシール材3bを設けることで、液晶2
の汚染がなく、しかも端子電極9の汚染や腐食のない液
晶表示装置を得ることができる。
【0038】なお、ステップS8の切断工程において端
子電極9が切断されることもあるが、この端子電極9は
必ず第2のシール材の内側に配置されるものである。 (実施の形態4)上記(実施の形態2),(実施の形態
3)では、真空注入法での液晶表示装置の製造方法につ
いて述べたが、この(実施の形態4)および後述の(実
施の形態5)では、滴下工法での液晶表示装置の製造方
法について述べる。
【0039】図4と図5は、本発明の(実施の形態4)
を示す。図4は、(実施の形態4)における滴下工法に
よる液晶表示パネルの製造工程を示すフローチャート図
である。ステップS1〜ステップS8までは、上記従来
例を示す図9と同様であるが、ステップS8でシール材
を硬化した後に、このフローチャートに特徴のステップ
S8aの液晶表示パネルの研磨工程が挿入されている点
で異なる。
【0040】このステップS8aでは、まず、上記(実
施の形態1)で使用した研磨装置に、液晶表示パネル1
aの代りに上記従来例に示す滴下工法にて形成された液
晶を充填したセルをセットする。そして、上記(実施の
形態1)と同様の研磨のプロセス条件にてセルの外表面
を研磨する。上記の研磨工程を行った後に行うステップ
S9,ステップS10の工程は、上記従来例を示す図9
と同様である。
【0041】このような液晶表示装置の製造方法による
と、滴下工法にて形成した液晶セルの外表面を研磨し
て、研磨前の液晶セルよりも研磨後の液晶セルの基板の
厚みを薄くしているため、配向膜を印刷する際には板厚
の厚い基板が使用でき、膜厚のバラツキをなくし、ギャ
ップ均一性の良いものが得られる。また、液晶セルは、
従来と同様の板厚を有するガラス基板が使用できるた
め、ステップS4のラビング後の洗浄工程などのインラ
イン状態でのガラス基板の破損をなくし、歩留まりが良
く、作業性の良い液晶表示パネルが得られる。
【0042】さらに、従来の滴下工法による液晶表示パ
ネルの製造装置を改造することなく使用でき、液晶セル
を形成する第1,第2の基板4a,4bとして、550
×650mmの大きなサイズの基板を使用しても、コロ
搬送や基板の方向変換などを容易に行うことができる。
その結果、上記(実施の形態1)〜(実施の形態3)と
同様に、軽量で薄型の液晶表示パネルを安定性良く製造
することができる。
【0043】なお、上記(実施の形態4)では、液晶セ
ルの両方の外表面に同時に研磨処理を施したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、片方づつの面に研磨
処理を施してもよい。また、液晶セルの両方の面だけで
なく、片側の面のみに研磨処理を施して基板の板厚を薄
くしてもよい。 (実施の形態5)図5と図6は、本発明の(実施の形態
5)を示す。
【0044】この(実施の形態5)は、液晶表示パネル
の端子電極9を保護する目的で、液晶セルを製造する際
に、基板を貼り合わせる第1のシール材3aのさらに外
周部を第2のシール材3bで囲んだ点で異なるが、それ
以外の基本的な構成は上記(実施の形態4)とほぼ同様
である。図5は、(実施の形態5)における貼り合わせ
前の第1の基板4aの平面図を示す。
【0045】ステップS5aのシール材の印刷工程にお
いて、第1のガラス基板4aの外周部に第1のシール材
3aを塗布する。次いで、前記第1のシール材3aの外
側を覆うように第1のガラス基板4aの外周部に第2の
シール材3bを塗布する。この第1,第2のシール材3
c,3dが塗布された第1のガラス基板4aを用いて液
晶セルを形成し、この液晶セルの第1,第2のシール材
3c,3dを硬化してステップS8aの研磨工程にて第
1,第2の基板4a,4bの外表面の研磨を行う。
【0046】このような第2のシール材3dを設けて液
晶セルを密閉することで、上記(実施の形態3)と同様
に、研磨工程における研磨液や塗粒の液晶セルへの侵入
を防ぎ、端子電極9の汚染や腐食を防止することができ
る。そして、上記(実施の形態4)と同様にステップS
9にてアニール処理を行い、ステップS10の切断工程
にて、切断ラインa−b,c−d,e−f,g−hに沿
って必要とする端子部分9を残して、第2のシール材3
bが塗布された基板を切断除去することで、液晶表示パ
ネル1aが得られる。
【0047】図6は、ステップS10の切断工程の詳細
を示す。図6(a)に示すように、第1のシール材3a
と第2のシール材3bとで貼り合わせられた第1のガラ
ス基板4aと第2のガラス基板4bを切断して、上記っ
図7に示す形状の液晶表示パネル1aを形成するために
は、まず、図6(b)に示すように、第1のガラス基板
4bの所定位置に、ダイヤモンド(円形)のカッターな
どでガラスに傷(マイクロクラック)10aを入れる。
この傷10aの線上を硬質ゴムで叩くと完全に第1のガ
ラス基板4aが破断する。
【0048】このとき第2のシール材3bには、破断し
た第2のガラス基板4bの残りの部分の飛び散りを防ぐ
効果もある。次いで、図6(c)に示すように、第1の
ガラス基板4aにも同様に傷10bを付けて力を加える
ことにより第1のガラス基板4aを破断する。択られた
液晶表示パネルは、図6(d)に示すように、図7と同
様の形状のものが得られる。
【0049】この(実施の形態5)によっても、上記
(実施の形態3)とほぼ同様の効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の液晶表示装置の製
造方法によると、液晶を充填した液晶表示パネルの外表
面を研磨して、研磨前の液晶表示パネルよりも研磨後の
液晶表示パネルの基板の厚みを薄くすることで、液晶表
示パネルが得られるまでは従来と同様の板厚を有する基
板を用いるため現状の生産設備で対応でき、基板割れが
なく、破損した破片による異物不良のない液晶表示装置
が得られる。また、仕上がった液晶表示パネルをの外表
面を研磨することで板厚を薄くすることができ、液晶表
示パネルの軽量化、薄型化を図ることができ、携帯端末
としてふさわしいものが得られる。また、歩留まりが良
く、安定した液晶表示パネルの量産が実現できる。
【0051】また、真空工法にて液晶を注入した液晶表
示パネルを製造するに際し、一対の基板をシール材にて
貼り合わせてセルを形成し、前記シール材を硬化した後
でかつセルに液晶を注入する前に前記セルの外表面を研
磨して、研磨前のセルよりも研磨後のセルの基板の厚み
を薄くすることによっても、上記と同様の効果が得られ
る。
【0052】また、基板を貼り合わせる第1のシール材
のさらに外周部を第2のシール材で囲んでから研磨を実
施して研磨工程における防塵を行い、その後に各辺に沿
った第1のシール材と第2のシール材との間で基板を切
断除去して液晶の吸い込み口を開放して液晶をセルの内
部に注入することで、セル内部の汚染を防ぎ、液晶表示
パネルの端子電極の破損や汚染による腐食を防止するこ
とができる。
【0053】また、滴下工法にて液晶を注入した液晶表
示パネルを製造するに際し、少なくとも一方の基板の外
周部にシール材を塗布し、前記シール材の内側に液晶を
滴下して、他方の基板と貼り合わせて液晶セルを形成
し、前記シール材を硬化した後に、前記液晶セルの外表
面を研磨して、研磨前の液晶セルよりも研磨後の液晶セ
ルの基板の厚みを薄くすることによっても、上記と同様
の効果が得られる。
【0054】また、基板を貼り合わせる第1のシール材
のさらに外周部を第2のシール材で囲んでから研磨を実
施して研磨工程における防塵を行い、その後に各辺に沿
った第1のシール材と第2のシール材との間で基板を切
断除去することで、液晶表示パネルの外周部の端子電極
の破損や腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(実施の形態1)における液晶表示パネルの研
磨装置
【図2】(実施の形態2)における液晶表示装置の製造
工程を示すフローチャート図
【図3】(実施の形態3)における第1のガラス基板の
平面図
【図4】(実施の形態4)における液晶表示装置の製造
工程を示すフローチャート図
【図5】(実施の形態5)における第1のガラス基板の
平面図
【図6】(実施の形態5)における基板の切断工程を示
す図
【図7】従来の液晶表示装置の断面図
【図8】従来の真空工法における液晶表示装置の製造工
程を示すフローチャート図
【図9】従来の滴下工法における液晶表示装置の製造工
程を示すフローチャート図
【符号の説明】
1 液晶表示パネル 3a,3b 第1,第2のシール材 4a,4b 第1,第2のガラス基板 5 上定盤 6 下定盤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶を充填した液晶表示パネルの外表面を
    研磨して、研磨前の液晶表示パネルよりも研磨後の液晶
    表示パネルの基板の厚みを薄くする液晶表示装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】真空工法にて液晶を注入した液晶表示装置
    を製造するに際し、一対の基板をシール材にて貼り合わ
    せてセルを形成し、前記シール材を硬化した後でかつセ
    ルに液晶を注入する前に前記セルの外表面を研磨して、
    研磨前のセルよりも研磨後のセルの基板の厚みを薄くす
    る液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】基板を貼り合わせる第1のシール材のさら
    に外周部を第2のシール材で囲んでから研磨を実施して
    研磨工程における防塵を行い、その後に各辺に沿った第
    1のシール材と第2のシール材との間で基板を切断除去
    して液晶の吸い込み口を開放して液晶をセルの内部に注
    入する請求項2記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】滴下工法にて液晶を注入した液晶表示装置
    を製造するに際し、少なくとも一方の基板の外周部にシ
    ール材を塗布し、前記シール材の内側に液晶を滴下し
    て、他方の基板と貼り合わせて液晶セルを形成し、前記
    シール材を硬化した後に、前記液晶セルの外表面を研磨
    して、研磨前の液晶セルよりも研磨後の液晶セルの基板
    の厚みを薄くする液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】基板を貼り合わせる第1のシール材のさら
    に外周部を第2のシール材で囲んでから研磨を実施して
    研磨工程における防塵を行い、その後に各辺に沿った第
    1のシール材と第2のシール材との間で基板を切断除去
    する請求項4記載の液晶表示装置の製造方法。
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