JP2000304764A - 半導体力学量センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサ及びその製造方法

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JP2000304764A
JP2000304764A JP11112288A JP11228899A JP2000304764A JP 2000304764 A JP2000304764 A JP 2000304764A JP 11112288 A JP11112288 A JP 11112288A JP 11228899 A JP11228899 A JP 11228899A JP 2000304764 A JP2000304764 A JP 2000304764A
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carrier tape
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Tameji Ota
為治 太田
Yasuki Shimoyama
泰樹 下山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、センサチップの力学量検出部
に対するダストの侵入を効果的に防止する。 【解決手段】 微細構造の加速度検出部8を有するセン
サチップ2を、信号処理回路を有する信号処理チップ3
のマウント領域に搭載し、接着シート16により接着す
る。センサチップ2の電極パッド9,10と、信号処理
チップ3の電極パッド14,15との電気的接続を、フ
ィルムキャリアテープ4のテープリード17,18によ
り行なう。このとき、フィルムキャリアテープ4に、加
速度検出部8の上面部を覆うカバー部4bを設ける。加
速度検出部8を窪んだ形態に設け、フィルムキャリアテ
ープ4との間に所要量のクリアランスを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば加速度セン
サやレートセンサ等の、微細構造の力学量検出部を有す
るセンサチップとそのセンサチップからの信号を処理す
る信号処理チップとを備えた半導体力学量センサ及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の半導体力学量
センサ例えば容量式の加速度センサにおいては、加速度
検出部を有するセンサチップを、信号処理回路を有する
信号処理チップ上に搭載し、それらをワイヤボンディン
グにより接続した上で、セラミックパッケージに実装,
封止して構成されるものがある。また、前記加速度検出
部は、加速度の作用に応じて変位する可動電極と、この
可動電極に微細な隙間を挟んで対向配置される一対の固
定電極とを備える微細構造を備えている。
【0003】ところで、上記加速度センサにおいては、
加速度検出部の可動電極と固定電極との間の微細な隙間
に、ダストが入ることは、可動電極の変位を阻害して動
作不良や特性不良を引起こす虞がある。このため、従来
では、センサウエハの製造からセラミックパッケージに
実装,封止するまでの組付工程全体を、クリーンルーム
等の空気が清浄化されたクリーンな環境で行なうように
していた。ところが、このように組付工程全体をクリー
ンな環境に保ためには、かなり大掛かりな設備が必要と
なり、また運転経費も増大する等の不具合がある。
【0004】そこで、近年では、センサチップのウエハ
のレベルにおいて、ガラスあるいはシリコン製のキャッ
プを、センサウエハに対して接合することにより、その
後の加速度検出部へのダストの侵入を防止することが考
えられている。しかしながら、このようにキャップを接
合するものでは、キャップを設けるための材料や工程が
必要となり、コストがかかると共に、接合時にセンサチ
ップに応力が加えられて特性の変動を招いてしまう虞も
ある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、簡単な構成で、センサチップの力学量
検出部に対するダストの侵入を効果的に防止することが
できる半導体力学量センサ及びその製造方法を提供する
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の半導
体力学量センサは、センサチップと信号処理チップとの
電気的接続を、両端部がセンサチップの電極部と信号処
理チップの電極パッドとに夫々接続されるテープリード
を有するフィルムキャリアテープにより行なう構成とす
ると共に、このフィルムキャリアテープによりセンサチ
ップの力学量検出部の上面部を覆うようにしたところに
特徴を有する。
【0007】これによれば、センサチップの力学量検出
部の上面部が、フィルムキャリアテープにより覆われる
ようになるので、このフィルムキャリアテープがいわば
カバーとなって力学量検出部に対するダストの侵入を抑
制することができる。これにて、センサチップに対する
フィルムキャリアテープの接続の工程後の工程を、空気
の清浄化の度合の低い環境で行なうことが可能となり、
その分製造コストの低減を図ることができる。また、こ
の場合、センサチップと信号処理チップとを電気的に接
続するためのフィルムキャリアテープを、そのままカバ
ーとして利用できるので、例えばガラス製のキャップを
設ける場合と比べて、工程や材料費等を増大させること
なく、簡単な構成で済ませることができる。
【0008】ところで、この構成において、力学量検出
部の上面にフィルムキャリアテープが接触するようなこ
とがあると、力学量検出部の変位を阻害したり、静電気
による悪影響を与えたりする等の虞がある。そこで、前
記力学量検出部を、その上面がセンサチップの上面部よ
りも窪んだ形態となるように設けたり(請求項2の発
明)、あるいは、テープリードを、センサチップの電極
部に対し、所定高さのバンプを介して接続する構成とす
ることもできる(請求項3の発明)。これらによれば、
力学量検出部とフィルムキャリアテープとの間に、所要
量のクリアランスを確保することができ、上記不具合を
未然に防止することができる。
【0009】そして、本発明の請求項4の半導体力学量
センサの製造方法は、フィルムキャリアテープがセンサ
チップの力学量検出部を覆う形態でテープリードの一端
側を電極部に接続する工程と、センサチップを信号処理
チップのマウント領域に搭載する工程と、フィルムキャ
リアテープのテープリードの他端側を信号処理チップの
電極パッドに接続する工程とを順に実行するところに特
徴を有する。
【0010】これによれば、まず、フィルムキャリアテ
ープにセンサチップを接続する工程が行なわれるので、
センサチップをフィルムキャリアテープ単位で取扱いな
がら次の工程に進むことができるようになり、ハンドリ
ング等の取扱いの面で有利となる。そして、この段階
で、既にセンサチップの力学量検出部に対するダストの
侵入防止を図ることができるので、センサチップを信号
処理チップに搭載する工程以降の工程を空気の清浄化の
度合の低い環境で行なうことが可能となり、その分製造
コストの低減を図ることができる。
【0011】また、この場合、センサチップを、その裏
面側に配置された接着シートを介して信号処理チップに
搭載する構成とすると共に、その接着シートを、センサ
ウエハの段階でその裏面側に貼着するようにすることが
できる(請求項5の発明)。これによれば、センサウエ
ハの段階で、センサチップの裏面側が接着シートにより
覆われるので、その後の力学量検出部に対する裏面側か
らのダストの侵入を防止することができ、より効果的と
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を容量式の加速度セ
ンサに適用した一実施例について、図面を参照しながら
説明する。図1は、本実施例に係る半導体力学量センサ
たる加速度センサ1の構成(パッケージに実装される前
の状態)を示している。この加速度センサ1は、センサ
チップ2、信号処理チップ3、フィルムキャリアテープ
4を備えて構成される。
【0013】このうち、前記センサチップ2は、例えば
単結晶シリコンから矩形状に構成され中心部に矩形開口
部5aを有した支持基板5上に、絶縁膜6を介して矩形
状の単結晶シリコン層7を有して構成されている。そし
て、図2にも示すように、前記単結晶シリコン層7は、
ほぼ矩形枠状に構成された枠部7aと、その枠部7aの
内側の微細構造の力学量検出部たる加速度検出部8とを
有して構成されている。この加速度検出部8は、前記開
口部5aに対応した矩形領域に設けられている。また、
前記枠部7aのうち左辺部には、前後に並んで3個の接
続用の電極部たる電極パッド9が設けられ、また右辺部
にもそれと対称的に位置して3個の電極部たる電極パッ
ド10が設けられている。
【0014】前記加速度検出部8は、図2に示すよう
に、加速度の作用に応じて変位する可動電極部11と、
一対の固定電極部12,13とを有して構成される。こ
のうち可動電極部11は、左右両端が前記枠部7aに支
持され、加速度検出部8の中心部を左右方向に延びるマ
ス部11aの左右両端部に前後方向に細長い矩形枠状を
なす梁部11bを有すると共に、そのマス部11aから
前方及び後方に夫々いわば櫛歯状に延びる多数本の細幅
状の可動電極11cを有して構成されている。また、こ
の可動電極部11(マス部11aの左端側)は、前記枠
部7aの左辺部の中央に位置する電極パッド9に電気的
に接続されている。
【0015】これに対し、前記固定電極部12は、前記
枠部7aの前辺部を左右方向に延びる固定電極配線部1
2aから後方にいわば櫛歯状に延びる多数本の細幅状の
第1の固定電極12bを有して構成されている。この固
定電極12bは、前記可動電極11cのすぐ左側に微小
な隙間を介して平行に隣合うように設けられている。こ
の固定電極部12(固定電極配線部12aの左端部)
は、前記枠部7aの左辺部の前側の電極パッド9に電気
的に接続されている。
【0016】また、前記固定電極部13は、前記枠部7
aの後辺部を左右方向に延びる固定電極配線部13aか
ら前方にいわば櫛歯状に延びる多数本の細幅状の第2の
固定電極13bを有して構成されている。この固定電極
13bは、前記可動電極11cのすぐ右側に微小な隙間
を介して平行に隣合うように設けられている。この固定
電極部13(固定電極配線部13aの左端部)は、前記
枠部7aの左辺部の後側の電極パッド9に電気的に接続
されている。
【0017】これにて、前記可動電極部11(可動電極
11c)と固定電極部12(第1の固定電極12b)と
の間、及び、可動電極部11(可動電極11c)と固定
電極部13(第2の固定電極13b)との間に夫々コン
デンサが形成され、これらコンデンサの静電容量は、加
速度の作用に伴う可動電極部11の変位に応じて差動的
に変化することになり、もって、加速度を容量値の変化
として取出すことができるようになっているのである。
尚、本実施例では、図1に示すように、加速度検出部8
は、例えば上面全体がエッチングされることにより、セ
ンサチップ2の上面(単結晶シリコン層7の枠部7aの
上面)よりも若干量だけ窪んだ形態に設けられている。
【0018】一方、前記信号処理チップ3は、前記セン
サチップ2よりも若干大きな矩形板状をなし、図示はし
ないが、前記センサチップ2の加速度検出部8からの信
号を処理する信号処理回路、具体的には、容量変化を電
圧変化に変換して所定の出力に増幅するための、容量−
電圧変換部、フィルタ、信号増幅部等を備えて構成され
ている。そして、図1に示すように、この信号処理チッ
プ3の上面の中央部が前記センサチップ2が搭載される
マウント領域とされ、この信号処理チップ3の上面の左
辺部及び右辺部には、前記センサチップ2の電極パッド
9及び10に対応してそれらと夫々電気的な接続が行な
われる電極パッド14及び15(各1個のみ図示)が設
けられている。
【0019】後の製造方法の説明でも述べるように、前
記センサチップ2は、前記信号処理チップ3の上面のマ
ウント領域に搭載され、その裏面側に設けられた接着シ
ート16によって信号処理チップ3に接着されるように
なっている。そして、センサチップ2の各電極パッド9
と信号処理チップ3の各電極パッド14との電気的接
続、及び、センサチップ2の各電極パッド10と信号処
理チップ3の各電極パッド15との電気的接続が、前記
フィルムキャリアテープ4により行なわれるようになっ
ている。
【0020】さて、前記フィルムキャリアテープ4は、
図3に示すように、横長な矩形状をなす枠状部4aと、
その内側に設けられ前記センサチップ2よりも若干量だ
け小さい大きさの矩形状のカバー部4bとを一体に有し
て構成されている。そして、その下面部には、前記各電
極パッド9と各電極パッド14とを接続するための3本
のテープリード17が、それらの位置に対応して、前記
カバー部4bの左辺部と前記枠状部4aの左辺部との間
に掛け渡されるように延びて設けられ、また、前記各電
極パッド10と各電極パッド15とを接続するための3
本のテープリード18が、それらの位置に対応して、前
記カバー部4bの右辺部と前記枠状部4aの右辺部との
間に掛け渡されるように延びて設けられている。
【0021】図1に示すように、前記テープリード17
の一端側(右端側)が電極パッド9にバンプ19を介し
て接続されると共に、他端側(左端側)が電極パッド1
4に接続され、また、前記テープリード18の一端側
(左端側)が電極パッド10にバンプ19を介して接続
されると共に、他端側(右端側)が電極パッド15に接
続され、もって、センサチップ2と信号処理チップ3と
の電気的接続がなされるようになっている。
【0022】このとき、フィルムキャリアテープ4のカ
バー部4bが、前記センサチップ2の加速度検出部8の
上面部を覆うようになっている。また、前記加速度検出
部8が窪んだ形態に設けられていると共に、フィルムキ
ャリアテープ4がセンサチップ2の上面から前記バンプ
19の高さ分だけ浮上がった状態に配置されることによ
り、加速度検出部8の上面とフィルムキャリアテープ4
のカバー部4bとの間には、所要量のクリアランスが確
保されるようになっている。
【0023】尚、前記フィルムキャリアテープ4は、図
3で横方向に多数個がつながった状態の長尺なロール状
のものとして供され(図4(c),(d)参照)、後に
切離されるようになっている。また、図示はしないが、
上記加速度センサ1は、例えばセラミックパッケージ
(あるいは金属パッケージ)内に実装され、気密に封止
された上で製品として供されるようになっている。
【0024】次に、上記した加速度センサ1を製造する
手順について、図4も参照して述べる。図4は、本実施
例に係る加速度センサ1の製造手順を順に示しており、
まず、図4(a)に示すように、例えばSOIウエハに
対するウエハ処理により、多数個のセンサチップ2を有
したセンサウエハ20が製造される。この場合、SOI
ウエハに対してマイクロマシニング技術を用いて加速度
検出部8が形成されると共に、周知のプロセスにより電
極パッド9,10や配線等の回路が形成され、更には電
極パッド9,10上にバンプ19が形成される。また、
上述のように、加速度検出部8は、エッチングにより、
その上面がセンサチップ2の上面よりも若干量だけ窪ん
だ形態に形成される。
【0025】そして、図4(b)に示すように、上記セ
ンサウエハ20の裏面全体に大形の接着シート16を貼
付ける工程が実行される。これにて、各センサチップ2
の裏面側が接着シート16により覆われ、加速度検出部
8に対する裏面側からのダストの侵入が防止されるよう
になる。この後、センサウエハ20を個々のセンサチッ
プ2に切断するダイシングの工程が実行される。この切
断工程では、同時に前記接着シート16も個片に分割さ
れるようになり、図4(c)に示すように、各センサチ
ップ2は、裏面側に接着シート16を有した状態に分割
される。
【0026】次いで、図4(d)に示すように、各セン
サチップ2を、フィルムキャリアテープ4に対し搭載し
接合するボンディングの工程が実行される。この工程で
は、長尺なフィルムキャリアテープ4に対し、周知のT
AB技術を用いて、各センサチップ2の電極パッド9,
10(バンプ19)と、フィルムキャリアテープ4の各
テープリード17,18の一端側とを夫々ボンディング
することにより行なわれる。このとき、フィルムキャリ
アテープ4のカバー部4bが、各センサチップ2の加速
度検出部8の上面部を覆う形態とされる。尚、少なくと
もここまでの工程は、空気の清浄度の高いクリーンルー
ム等で行なわれ、加速度検出部8に対するダストの侵入
が防止されるようになっている。
【0027】この後、図4(e)に示すように、フィル
ムキャリアテープ4が個片に切断(打抜き)され、上面
側にフィルムキャリアテープ4を有するセンサチップ2
が得られる。そして、図4(f)に示すように、このセ
ンサチップ2を、信号処理チップ3のマウント領域に搭
載し、その裏面側の接着シート16により接着する工程
が実行される。引続き、フィルムキャリアテープ4の各
テープリード17,18の他端側を、夫々信号処理チッ
プ3の電極パッド14,15に接続する工程が実行され
る。
【0028】これにて、図1に示すように、センサチッ
プ2と信号処理チップ3との電気的接続がフィルムキャ
リアテープ4のテープリード17,18により行なわ
れ、且つ、そのフィルムキャリアテープ4のカバー部2
bにより加速度検出部8の上面部が覆われた加速度セン
サ1が得られるのである。しかる後、この加速度センサ
1のセラミックパッケージ内への実装,封止の工程が実
行される。
【0029】上記のように構成された加速度センサ1に
おいては、センサチップ2の加速度検出部8の上面部
が、フィルムキャリアテープ4のカバー部4bにより覆
われ、加速度検出部8に対するダストの侵入が阻止され
るようになるので、加速度検出部8の可動電極11cと
固定電極12b,13bとの間の微細な隙間にダストが
挟まって動作不良を引起こすといった不具合を未然に防
止しながらも、センサチップ2に対するフィルムキャリ
アテープ4の接続の工程後の工程を、空気の清浄化の度
合の低い環境で行なうことが可能となる。
【0030】この場合、センサチップ2と信号処理チッ
プ3とを電気的に接続するためのフィルムキャリアテー
プ4を、そのままカバーとして利用できるので、従来の
ような例えばガラス製のキャップを設ける場合と異な
り、特別な工程や材料を必要とすることもなく、安価に
済ませることができる。従って、本実施例によれば、簡
単な構成で、センサチップ2の加速度検出部8に対する
ダストの侵入を効果的に防止することができ、ひいては
製造コストの低減を図ることができるという優れた効果
を得ることができる。
【0031】また、本実施例では、加速度検出部8をセ
ンサチップ2の上面から窪んだ形態に設けると共に、バ
ンプ19によりフィルムキャリアテープ4をセンサチッ
プ2の上面から浮上がるようにし、加速度検出部8とフ
ィルムキャリアテープ4のカバー部4bとの間に所要量
のクリアランスを確保するようにしたので、加速度検出
部8の上面にフィルムキャリアテープ4が接触して可動
電極部11の変位を阻害したり、静電気による悪影響を
与えたりする等の不具合を未然に防止することができる
といったメリットを得ることができる。
【0032】そして、本実施例の加速度センサ1の製造
方法によれば、先にセンサチップ2を長尺なフィルムキ
ャリアテープ4に接合した後、信号処理チップ3への搭
載を行なうようにしたので、センサチップ2をフィルム
キャリアテープ4単位で取扱いながら次の工程に進むこ
とができるようになり、ハンドリング等の取扱いの面で
有利となり、また、センサチップ2を信号処理チップ3
に搭載する工程以降の工程を空気の清浄化の度合の低い
環境で行なうことが可能となる。さらには、センサチッ
プ2を信号処理チップ3に接着するための接着シート1
6をセンサウエハ20の段階で貼着するようにしたの
で、加速度検出部8に対する裏面側からのダストの侵入
も効果的に防止することができるものである。
【0033】尚、上記実施例における製造方法にあって
は、大形の接着シート16をセンサウエハ20の段階で
貼付けるようにしたが、センサチップ2を個片に分割し
た後に、細片化された接着シート16を貼付けるように
しても良く、さらには、接着シートを用いずに、液状
(ゲル状)の接着剤等を用いてセンサチップ2を信号処
理チップ3に接着するようにしても良い。そして、長尺
なフィルムキャリアテープ4にセンサチップ2を接合し
た後、インラインにてフィルムキャリアテープ4を切断
するのではなく、再度ロール状に巻取り別途供給するよ
うにしても良い。この場合、フィルムキャリアテープに
帯電防止用の導電パターンを設けるといったことも可能
である。
【0034】また、上記実施例では、加速度検出部8を
センサチップ2の上面よりも窪んだ形態に設けるように
したが、加速度検出部をセンサチップの上面と面一に設
け、バンプ19の高さ設定のみによって、加速度検出部
とフィルムキャリアテープとの間に所要量のクリアラン
スを確保するようにしても良い。その他、加速度センサ
に限らず、レートセンサ等微細構造の力学量検出部を有
する半導体力学量センサ全般に広く本発明を適用するこ
とができる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、加速度センサ
の縦断正面図
【図2】センサチップの平面図
【図3】フィルムキャリアテープの平面図
【図4】製造工程を順に示す図
【符号の説明】
図面中、1は加速度センサ(半導体力学量センサ)、2
はセンサチップ、3は信号処理チップ、4はフィルムキ
ャリアテープ、4bはカバー部、8は加速度検出部(力
学量検出部)、9,10は電極パッド(電極部)、11
は可動電極部、12,13は固定電極部、14,15は
電極パッド、16は接着シート、17,18はテープリ
ード、19はバンプ、20はセンサウエハを示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細構造の力学量検出部及び接続用の電
    極部を有するセンサチップと、このセンサチップが搭載
    されるマウント領域及び前記電極部と電気的接続が行な
    われる電極パッドを有し前記力学量検出部からの信号を
    処理する信号処理チップとを備える半導体力学量センサ
    において、 前記センサチップと信号処理チップとの電気的接続を、
    両端部が前記電極部と電極パッドとに夫々接続されるテ
    ープリードを有するフィルムキャリアテープにより行な
    う構成とすると共に、このフィルムキャリアテープによ
    り前記センサチップの力学量検出部の上面部を覆うよう
    にしたことを特徴とする半導体力学量センサ。
  2. 【請求項2】 前記力学量検出部は、その上面がセンサ
    チップの上面部よりも窪んだ形態で設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の半導体力学量センサ。
  3. 【請求項3】 前記テープリードは、前記センサチップ
    の電極部に対し、所定高さのバンプを介して接続されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体力学
    量センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体力学量センサを製造するための方法であって、 前記フィルムキャリアテープが前記センサチップの力学
    量検出部を覆う形態で、前記テープリードの一端側を前
    記電極部に接続する工程と、 前記センサチップを前記信号処理チップのマウント領域
    に搭載する工程と、 前記フィルムキャリアテープのテープリードの他端側を
    前記信号処理チップの電極パッドに接続する工程とを順
    に実行することを特徴とする半導体力学量センサの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 センサチップは、その裏面側に配置され
    た接着シートを介して信号処理チップに搭載されると共
    に、前記接着シートは、センサウエハの段階でその裏面
    側に貼着されることを特徴とする請求項4記載の半導体
    力学量センサの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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