JP2000303826A - ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置 - Google Patents
ディーゼルエンジンの排ガス浄化装置Info
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- JP2000303826A JP2000303826A JP11109940A JP10994099A JP2000303826A JP 2000303826 A JP2000303826 A JP 2000303826A JP 11109940 A JP11109940 A JP 11109940A JP 10994099 A JP10994099 A JP 10994099A JP 2000303826 A JP2000303826 A JP 2000303826A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディーゼルエンジンのＳＣＲ触媒を使用した
排ガス浄化装置において、排ガス中に含まれる硫黄分に
よってＳＣＲ触媒が被毒するのを防止しながら、排ガス
中のＮＯｘを効率よく浄化できるディーゼルエンジンの
排ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】ディーゼルエンジン11、21の排気通路12、
22に、ＮＯｘを還元浄化するＳＣＲ触媒15、25を配設す
ると共に、該ＳＣＲ触媒15、25の上流側に、上流側から
順に酸化触媒13、23と、該酸化触媒13、23の触媒作用に
より排ガス中の硫黄分が酸化されて生じるサルフェート
分を捕集できるフィルタ14、24を直列に配設して、ディ
ーゼルエンジンの排ガス浄化装置を構成する。
排ガス浄化装置において、排ガス中に含まれる硫黄分に
よってＳＣＲ触媒が被毒するのを防止しながら、排ガス
中のＮＯｘを効率よく浄化できるディーゼルエンジンの
排ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】ディーゼルエンジン11、21の排気通路12、
22に、ＮＯｘを還元浄化するＳＣＲ触媒15、25を配設す
ると共に、該ＳＣＲ触媒15、25の上流側に、上流側から
順に酸化触媒13、23と、該酸化触媒13、23の触媒作用に
より排ガス中の硫黄分が酸化されて生じるサルフェート
分を捕集できるフィルタ14、24を直列に配設して、ディ
ーゼルエンジンの排ガス浄化装置を構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンにおいて、排ガス中のＮＯｘの排出量を低減するため
に、排気ガスの排気通路にＮＯｘ還元用のＳＣＲ触媒を
設けて、還元剤を添加してＮＯｘを還元させることによ
り、触媒作用を利用して排気ガスを浄化するディーゼル
エンジンの排ガス浄化装置に関するものである。
ンにおいて、排ガス中のＮＯｘの排出量を低減するため
に、排気ガスの排気通路にＮＯｘ還元用のＳＣＲ触媒を
設けて、還元剤を添加してＮＯｘを還元させることによ
り、触媒作用を利用して排気ガスを浄化するディーゼル
エンジンの排ガス浄化装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等の排ガスに含まれ
ているＮＯｘを浄化するために、触媒作用を利用して、
ＮＯｘを還元する各種の排ガス浄化装置が実用化されて
いる。
ているＮＯｘを浄化するために、触媒作用を利用して、
ＮＯｘを還元する各種の排ガス浄化装置が実用化されて
いる。
【０００３】自動車のガソリンエンジンにおいては、三
元触媒法が実用化され成果を上げているが、ディーゼル
エンジンにおいては、排ガス中の酸素濃度が高いため、
ガソリン自動車用の三元触媒を直接使用できない。
元触媒法が実用化され成果を上げているが、ディーゼル
エンジンにおいては、排ガス中の酸素濃度が高いため、
ガソリン自動車用の三元触媒を直接使用できない。
【０００４】そのため、ディーゼルエンジンにおいて
は、ＮＯｘの浄化にアンモニア（ＮＨ 3 ）等の還元剤を
用いる選択接触還元触媒（ＳＣＲ触媒）を使用したＳＣ
Ｒ法の採用が検討されている。
は、ＮＯｘの浄化にアンモニア（ＮＨ 3 ）等の還元剤を
用いる選択接触還元触媒（ＳＣＲ触媒）を使用したＳＣ
Ｒ法の採用が検討されている。
【０００５】このＳＣＲ法は、高温の排ガス中にアンモ
ニア水溶液や尿素水溶液や液体アンモニア等から発生す
るアンモニアを注入して金属触媒と接触させて脱硝する
方法であり、ディーゼルエンジンのＮＯｘ浄化装置で
は、図３に示すように、エンジン31の排気通路32にＳＣ
Ｒ触媒35を設けると共に、このＳＣＲ触媒35の上流側に
アンモニア等の還元剤タンク37から還元剤を排気通路32
内に供給する還元剤供給装置36を設けて、ＳＣＲ触媒35
の触媒作用によりこの還元剤供給装置36から供給される
アンモニアで排ガス中のＮＯｘを還元して排ガスを浄化
する。
ニア水溶液や尿素水溶液や液体アンモニア等から発生す
るアンモニアを注入して金属触媒と接触させて脱硝する
方法であり、ディーゼルエンジンのＮＯｘ浄化装置で
は、図３に示すように、エンジン31の排気通路32にＳＣ
Ｒ触媒35を設けると共に、このＳＣＲ触媒35の上流側に
アンモニア等の還元剤タンク37から還元剤を排気通路32
内に供給する還元剤供給装置36を設けて、ＳＣＲ触媒35
の触媒作用によりこの還元剤供給装置36から供給される
アンモニアで排ガス中のＮＯｘを還元して排ガスを浄化
する。
【０００６】この還元は、４ＮＯ＋４ＮＨ3 ＋Ｏ2 ＝４
Ｎ2 ＋６Ｈ2 Ｏの反応で行なわれ、ＳＣＲ触媒として
は、ペレット状やハニカム状に形成されたアルミナ（酸
化アルミニウム：Ａｌ2 Ｏ3 ），チタニア（酸化チタ
ン：ＴｉＯ2 ）等を担体とし、白金（Ｐｔ），酸化バナ
ジウム（Ｖ2 Ｏ5 ），酸化鉄（Ｆｅ2 Ｏ3 ），酸化銅
（ＣｕＯ），酸化マンガン（Ｍｎ2 Ｏ3 ），酸化クロム
（Ｃｒ2 Ｏ3 ），酸化モリブデン（ＭｏＯ3 ）等を活性
体として使用するものが知られている。
Ｎ2 ＋６Ｈ2 Ｏの反応で行なわれ、ＳＣＲ触媒として
は、ペレット状やハニカム状に形成されたアルミナ（酸
化アルミニウム：Ａｌ2 Ｏ3 ），チタニア（酸化チタ
ン：ＴｉＯ2 ）等を担体とし、白金（Ｐｔ），酸化バナ
ジウム（Ｖ2 Ｏ5 ），酸化鉄（Ｆｅ2 Ｏ3 ），酸化銅
（ＣｕＯ），酸化マンガン（Ｍｎ2 Ｏ3 ），酸化クロム
（Ｃｒ2 Ｏ3 ），酸化モリブデン（ＭｏＯ3 ）等を活性
体として使用するものが知られている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のＳＣＲ触媒は、ＳＯｘやダストに被毒されて触媒活性
を失い易く、特に、白金系触媒は、比較的低い温度から
高活性で空間速度の条件が不利な場合でも高い浄化活性
を示す性能を持ち合わせているのでよく使用されるが、
ＳＯｘによる被毒が著しい。
のＳＣＲ触媒は、ＳＯｘやダストに被毒されて触媒活性
を失い易く、特に、白金系触媒は、比較的低い温度から
高活性で空間速度の条件が不利な場合でも高い浄化活性
を示す性能を持ち合わせているのでよく使用されるが、
ＳＯｘによる被毒が著しい。
【０００８】一方、ディーゼルエンジンに使用する燃料
である軽油にはガソリンに比較して硫黄分が多く含まれ
ているので、ディーゼルエンジンでは、このＳＯｘによ
る被毒が問題となる。
である軽油にはガソリンに比較して硫黄分が多く含まれ
ているので、ディーゼルエンジンでは、このＳＯｘによ
る被毒が問題となる。
【０００９】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、ディーゼルエンジンの
ＳＣＲ触媒を使用した排ガス浄化装置において、燃料中
に含まれる硫黄分を、この硫黄分がエンジンから排出さ
れる際に酸化触媒によって、サルフェート（ＳＯ3 ）に
して、下流側に設けたフィルタで捕集し、更に下流側に
設けたＳＣＲ触媒が被毒するのを防止しながら、このＳ
ＣＲ触媒で排ガス中のＮＯｘを効率よく浄化できるディ
ーゼルエンジンの排ガス浄化装置を提供することにあ
る。
されたものであり、その目的は、ディーゼルエンジンの
ＳＣＲ触媒を使用した排ガス浄化装置において、燃料中
に含まれる硫黄分を、この硫黄分がエンジンから排出さ
れる際に酸化触媒によって、サルフェート（ＳＯ3 ）に
して、下流側に設けたフィルタで捕集し、更に下流側に
設けたＳＣＲ触媒が被毒するのを防止しながら、このＳ
ＣＲ触媒で排ガス中のＮＯｘを効率よく浄化できるディ
ーゼルエンジンの排ガス浄化装置を提供することにあ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのディーゼルエンジンの排ガス浄化装置は、以
下のように構成される。１）ディーゼルエンジンの排気
通路に、ＮＯｘを還元浄化するＳＣＲ触媒を配設すると
共に、該ＳＣＲ触媒の上流側に、上流側から順に酸化触
媒と、該酸化触媒の触媒作用により排ガス中の硫黄分が
酸化されて生じるサルフェート分を捕集できるフィルタ
を直列に配設して構成される。
するためのディーゼルエンジンの排ガス浄化装置は、以
下のように構成される。１）ディーゼルエンジンの排気
通路に、ＮＯｘを還元浄化するＳＣＲ触媒を配設すると
共に、該ＳＣＲ触媒の上流側に、上流側から順に酸化触
媒と、該酸化触媒の触媒作用により排ガス中の硫黄分が
酸化されて生じるサルフェート分を捕集できるフィルタ
を直列に配設して構成される。
【００１１】また、このＳＣＲ触媒は、担体をＡｌ2 Ｏ
3 ，ＴｉＯ2 等で形成し、活性体としての触媒金属をＰ
ｔ，Ｖ2 Ｏ5 ，Ｆｅ2 Ｏ3 ，ＣｕＯ，Ｍｎ2 Ｏ3 ，Ｃｒ
2 Ｏ 3 ，ＭｏＯ3 等で形成する。
3 ，ＴｉＯ2 等で形成し、活性体としての触媒金属をＰ
ｔ，Ｖ2 Ｏ5 ，Ｆｅ2 Ｏ3 ，ＣｕＯ，Ｍｎ2 Ｏ3 ，Ｃｒ
2 Ｏ 3 ，ＭｏＯ3 等で形成する。
【００１２】この構成によるディーゼルエンジンの排ガ
ス浄化装置においては、エンジンとＳＣＲ触媒の間に酸
化触媒とフィルタを直列に配置しているので、ディーゼ
ルエンジンから排出されるの排ガス中の硫黄分は、酸化
触媒の強い酸化力によって酸化されてサルフェートとな
り、下流側のフィルタにて捕集できる形に変化する。
ス浄化装置においては、エンジンとＳＣＲ触媒の間に酸
化触媒とフィルタを直列に配置しているので、ディーゼ
ルエンジンから排出されるの排ガス中の硫黄分は、酸化
触媒の強い酸化力によって酸化されてサルフェートとな
り、下流側のフィルタにて捕集できる形に変化する。
【００１３】つまり、ディーゼルエンジンから排出され
た直後の排ガス中では、硫黄分は、水に溶けにくい一酸
化硫黄ＳＯとして含まれているが、酸化触媒の触媒作用
により酸化されると、容易に水分に溶けて硫酸となるサ
ルフェートＳＯ3 になる。このサルフェートは排ガス中
の水分に溶けて排ガス中のパティキュレート（ＰＭ）等
のダストに付着するので、このダストと共にフィルタに
捕集されることになる。
た直後の排ガス中では、硫黄分は、水に溶けにくい一酸
化硫黄ＳＯとして含まれているが、酸化触媒の触媒作用
により酸化されると、容易に水分に溶けて硫酸となるサ
ルフェートＳＯ3 になる。このサルフェートは排ガス中
の水分に溶けて排ガス中のパティキュレート（ＰＭ）等
のダストに付着するので、このダストと共にフィルタに
捕集されることになる。
【００１４】従って、このサルフェートは、酸化触媒の
下流に配置されるフィルタによって捕集され、このフィ
ルタより下流側に配置されたＳＣＲ触媒が、排ガス中の
硫黄分によって被毒するのを防止して、ＳＣＲ触媒の劣
化を防止し効率よく排ガス中のＮＯｘを還元浄化でき
る。２）また、前記ＳＣＲ触媒の上流側に還元剤供給手
段を配設して構成し、ＮＯｘ還元に必要なアンモニア等
の還元剤を排ガス中に供給し、ＮＯｘを効率よくできる
ように構成する。
下流に配置されるフィルタによって捕集され、このフィ
ルタより下流側に配置されたＳＣＲ触媒が、排ガス中の
硫黄分によって被毒するのを防止して、ＳＣＲ触媒の劣
化を防止し効率よく排ガス中のＮＯｘを還元浄化でき
る。２）また、前記ＳＣＲ触媒の上流側に還元剤供給手
段を配設して構成し、ＮＯｘ還元に必要なアンモニア等
の還元剤を排ガス中に供給し、ＮＯｘを効率よくできる
ように構成する。
【００１５】例えばフィルタとＳＣＲ触媒との間の排気
通路に、アンモニア水溶液や液体アンモニアや尿素水溶
液の還元剤タンクからアンモニアを供給及び噴射する装
置を配置して、ＳＣＲ触媒の上流側で排ガスに還元剤で
あるアンモニアを添加する。３）そして、更に、前記排
気通路において、前記ＳＣＲ触媒の上流側と下流側を接
続するバイパス通路を設けると共に、該バイパス通路の
上流側分岐部に通路切換弁を配設し、酸化触媒の触媒活
性が低下する排ガスの低温時に、硫黄分をサルフェート
化できなかった排ガスをバイパス通路側に流してＳＣＲ
触媒を迂回させることにより、また、フィルタを加熱し
て補集したＰＭを燃焼するフィルタ再生時に放出される
硫酸ガスを迂回させることにより、ＳＣＲ触媒の被毒を
防止する。
通路に、アンモニア水溶液や液体アンモニアや尿素水溶
液の還元剤タンクからアンモニアを供給及び噴射する装
置を配置して、ＳＣＲ触媒の上流側で排ガスに還元剤で
あるアンモニアを添加する。３）そして、更に、前記排
気通路において、前記ＳＣＲ触媒の上流側と下流側を接
続するバイパス通路を設けると共に、該バイパス通路の
上流側分岐部に通路切換弁を配設し、酸化触媒の触媒活
性が低下する排ガスの低温時に、硫黄分をサルフェート
化できなかった排ガスをバイパス通路側に流してＳＣＲ
触媒を迂回させることにより、また、フィルタを加熱し
て補集したＰＭを燃焼するフィルタ再生時に放出される
硫酸ガスを迂回させることにより、ＳＣＲ触媒の被毒を
防止する。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明に係
るディーゼルエンジンの排ガス浄化装置の実施の形態に
ついて説明する。
るディーゼルエンジンの排ガス浄化装置の実施の形態に
ついて説明する。
【００１７】〔第１の実施の形態〕本発明に係るエンジ
ンのＮＯｘ抑制装置の第１の実施の形態のディーゼルエ
ンジンの排ガス浄化装置は、図１に示すように、エンジ
ン11の排気通路12に、上流側から酸化触媒13、フィルタ
14、ＳＣＲ（選択接触還元）触媒15を設けて構成され
る。また、このフィルタ14とＳＣＲ触媒15との間の排気
通路12にアンモニアを噴出できる還元剤供給装置16を設
ける。
ンのＮＯｘ抑制装置の第１の実施の形態のディーゼルエ
ンジンの排ガス浄化装置は、図１に示すように、エンジ
ン11の排気通路12に、上流側から酸化触媒13、フィルタ
14、ＳＣＲ（選択接触還元）触媒15を設けて構成され
る。また、このフィルタ14とＳＣＲ触媒15との間の排気
通路12にアンモニアを噴出できる還元剤供給装置16を設
ける。
【００１８】この酸化触媒13は、例えば、コージェライ
ト製のモノリス担体にアルミナの触媒担持層をコーティ
ングにより形成し、この担持層に白金Ｐｔ，バナジウム
Ｐｄ等の触媒成分を担持させたものが使用される。
ト製のモノリス担体にアルミナの触媒担持層をコーティ
ングにより形成し、この担持層に白金Ｐｔ，バナジウム
Ｐｄ等の触媒成分を担持させたものが使用される。
【００１９】このフィルタ14は、酸化触媒の触媒作用に
より排ガス中の硫黄分が酸化されて生じるサルフェート
分を捕集できるように構成されるが、このフィルタ14に
は、多数の排気通路（セル）が互いに平行に形成された
コージェライト製のハニカムフィルタやアルミナ等のセ
ラミックス不織布や繊維からなるフィルタ等を使用する
ことができる。
より排ガス中の硫黄分が酸化されて生じるサルフェート
分を捕集できるように構成されるが、このフィルタ14に
は、多数の排気通路（セル）が互いに平行に形成された
コージェライト製のハニカムフィルタやアルミナ等のセ
ラミックス不織布や繊維からなるフィルタ等を使用する
ことができる。
【００２０】また、このＳＣＲ触媒は、担体をＡｌ2 Ｏ
3 ，ＴｉＯ2 等で形成し、活性体としての触媒金属をＰ
ｔ，Ｖ2 Ｏ5 ，Ｆｅ2 Ｏ3 ，ＣｕＯ，Ｍｎ2 Ｏ3 ，Ｃｒ
2 Ｏ 3 ，ＭｏＯ3 等で形成する。
3 ，ＴｉＯ2 等で形成し、活性体としての触媒金属をＰ
ｔ，Ｖ2 Ｏ5 ，Ｆｅ2 Ｏ3 ，ＣｕＯ，Ｍｎ2 Ｏ3 ，Ｃｒ
2 Ｏ 3 ，ＭｏＯ3 等で形成する。
【００２１】そして、還元剤供給装置16はアンモニア水
や液体アンモニアや尿素水溶液の還元剤タンク16ａから
アンモニアを排気通路12内に噴霧できる還元剤噴射弁16
ｂを備えて形成される。この還元剤供給装置16は排ガス
の温度がＳＣＲ触媒15の触媒活性開始温度以上の時に、
ＮＯｘ還元用の還元剤を供給する。
や液体アンモニアや尿素水溶液の還元剤タンク16ａから
アンモニアを排気通路12内に噴霧できる還元剤噴射弁16
ｂを備えて形成される。この還元剤供給装置16は排ガス
の温度がＳＣＲ触媒15の触媒活性開始温度以上の時に、
ＮＯｘ還元用の還元剤を供給する。
【００２２】以上の構成によるディーゼルエンジンの排
ガス浄化装置は、排気通路12のエンジン11とＳＣＲ触媒
15の間に酸化触媒13とフィルタ14を直列に配置している
ので、ディーゼルエンジン11から排出されるの排ガスＧ
中の硫黄分ＳＯは、酸化触媒13の強い酸化力によって酸
化してサルフェートＳＯ3 にすることができ、下流側の
フィルタ14で捕集できる。
ガス浄化装置は、排気通路12のエンジン11とＳＣＲ触媒
15の間に酸化触媒13とフィルタ14を直列に配置している
ので、ディーゼルエンジン11から排出されるの排ガスＧ
中の硫黄分ＳＯは、酸化触媒13の強い酸化力によって酸
化してサルフェートＳＯ3 にすることができ、下流側の
フィルタ14で捕集できる。
【００２３】従って、排ガス中の硫黄分は、ダストと共
にフィルタ14によって捕集され、このフィルタ14より下
流側に配置されたＳＣＲ触媒15への流入を阻止できる。
そのため、排ガス中の硫黄分とダストによるＳＣＲ触媒
15の被毒を防止でき、ＳＣＲ触媒15の触媒性能の劣化を
防止できるので、効率よく排ガス中のＮＯｘを還元浄化
できる。
にフィルタ14によって捕集され、このフィルタ14より下
流側に配置されたＳＣＲ触媒15への流入を阻止できる。
そのため、排ガス中の硫黄分とダストによるＳＣＲ触媒
15の被毒を防止でき、ＳＣＲ触媒15の触媒性能の劣化を
防止できるので、効率よく排ガス中のＮＯｘを還元浄化
できる。
【００２４】〔第２の実施の形態〕本発明に係るエンジ
ンのＮＯｘ抑制装置の第２の実施の形態のディーゼルエ
ンジンの排ガス浄化装置は、図２に示すように、エンジ
ン21１の排気通路22に、酸化触媒23、フィルタ24、ＳＣ
Ｒ触媒25と還元剤供給装置26を設けて構成される。
ンのＮＯｘ抑制装置の第２の実施の形態のディーゼルエ
ンジンの排ガス浄化装置は、図２に示すように、エンジ
ン21１の排気通路22に、酸化触媒23、フィルタ24、ＳＣ
Ｒ触媒25と還元剤供給装置26を設けて構成される。
【００２５】そして、この第２の実施の形態において
は、ＳＣＲ触媒25の上流側と下流側を接続するバイパス
通路29を設け、このバイパス通路29の上流側分岐部に通
路切換弁28を配設して構成する。この通路切換弁28とバ
イパス通路29とが追設された以外の構成は第１の実施の
形態と同じである。
は、ＳＣＲ触媒25の上流側と下流側を接続するバイパス
通路29を設け、このバイパス通路29の上流側分岐部に通
路切換弁28を配設して構成する。この通路切換弁28とバ
イパス通路29とが追設された以外の構成は第１の実施の
形態と同じである。
【００２６】以上の構成によるディーゼルエンジンの排
ガス浄化装置によれば、排ガスの温度が酸化触媒23の活
性が低下し、排ガス中の硫黄分を酸化しきれない２００
℃以下のような低温の時には、この通路切換弁28の切り
換えによって、ＳＣＲ触媒25を迂回させる。この迂回に
よりＳＣＲ触媒25が酸化しきれない硫黄分で被毒される
を防止できる。さらに、フィルタの再生時のＰＭ燃焼時
もバイパス切換を行なって、フィルタ再生によって放出
される硫黄酸化物を迂回させてＳＣＲ触媒25を保護でき
る。
ガス浄化装置によれば、排ガスの温度が酸化触媒23の活
性が低下し、排ガス中の硫黄分を酸化しきれない２００
℃以下のような低温の時には、この通路切換弁28の切り
換えによって、ＳＣＲ触媒25を迂回させる。この迂回に
よりＳＣＲ触媒25が酸化しきれない硫黄分で被毒される
を防止できる。さらに、フィルタの再生時のＰＭ燃焼時
もバイパス切換を行なって、フィルタ再生によって放出
される硫黄酸化物を迂回させてＳＣＲ触媒25を保護でき
る。
【００２７】従って、排ガス中の硫黄分は、ダストと共
にフィルタ24によって捕集され、排ガス低温時やフィル
タ24のダストを燃焼する再生時にはＳＣＲ触媒25を迂回
して、硫黄分がＳＣＲ触媒25への流入するの防止でき
る。そのため、排ガス中の硫黄分とダストによるＳＣＲ
触媒25の被毒を防止でき、ＳＣＲ触媒25の触媒性能の劣
化を防止できるので、効率よく排ガス中のＮＯｘを還元
浄化できる。なお、フィルタ24の再生方法としては、必
要に応じて逆洗式を適用することもできる。
にフィルタ24によって捕集され、排ガス低温時やフィル
タ24のダストを燃焼する再生時にはＳＣＲ触媒25を迂回
して、硫黄分がＳＣＲ触媒25への流入するの防止でき
る。そのため、排ガス中の硫黄分とダストによるＳＣＲ
触媒25の被毒を防止でき、ＳＣＲ触媒25の触媒性能の劣
化を防止できるので、効率よく排ガス中のＮＯｘを還元
浄化できる。なお、フィルタ24の再生方法としては、必
要に応じて逆洗式を適用することもできる。
【００２８】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明に係るディ
ーゼルエンジンの排ガス浄化装置によれば、次のような
効果を奏することができる。
ーゼルエンジンの排ガス浄化装置によれば、次のような
効果を奏することができる。
【００２９】ＳＣＲ触媒の上流側に、排ガス中に含まれ
ている硫黄分を酸化する酸化触媒と酸化されてサルフェ
ートとなった硫黄分を捕集できるフィルタを順に配設し
たので、この硫黄分を排ガス中のダストと共に捕集し、
下流側のＳＣＲ触媒が硫黄分やＰＭ等のダストにより被
毒するのを防止できるので、効率よくＮＯｘを還元浄化
でき、排気ガスによる公害を低減できる。
ている硫黄分を酸化する酸化触媒と酸化されてサルフェ
ートとなった硫黄分を捕集できるフィルタを順に配設し
たので、この硫黄分を排ガス中のダストと共に捕集し、
下流側のＳＣＲ触媒が硫黄分やＰＭ等のダストにより被
毒するのを防止できるので、効率よくＮＯｘを還元浄化
でき、排気ガスによる公害を低減できる。
【００３０】また、ＳＣＲ触媒の上流側に設けた還元剤
供給装置から還元剤を供給することにより、より有効に
触媒の浄化作用を利用できる。更に、バイパス通路を設
け、低温時の排ガスやフィルタ再生時の排ガスを迂回さ
せることができるので、低温で酸化しきれない硫黄分や
フィルタ再生時に放出される硫黄分がＳＣＲ触媒へ流入
するのを防止でき、これらの硫黄分によるＳＣＲ触媒の
被毒も防止できる。
供給装置から還元剤を供給することにより、より有効に
触媒の浄化作用を利用できる。更に、バイパス通路を設
け、低温時の排ガスやフィルタ再生時の排ガスを迂回さ
せることができるので、低温で酸化しきれない硫黄分や
フィルタ再生時に放出される硫黄分がＳＣＲ触媒へ流入
するのを防止でき、これらの硫黄分によるＳＣＲ触媒の
被毒も防止できる。
【図１】本発明に係る第１の実施の形態のディーゼルエ
ンジンの排ガス浄化装置を示すエンジンの排気系の構成
図である。
ンジンの排ガス浄化装置を示すエンジンの排気系の構成
図である。
【図２】本発明に係る第２の実施の形態のディーゼルエ
ンジンの排ガス浄化装置を示すエンジンの排気系の構成
図である。
ンジンの排ガス浄化装置を示すエンジンの排気系の構成
図である。
【図３】従来技術のディーゼルエンジンの排ガス浄化装
置を示すエンジンの排気系の構成図である。
置を示すエンジンの排気系の構成図である。
11，21 エンジン 12，22 排気通路 13，23 酸化触媒 14，24 フィルタ 15，25 ＳＣＲ触媒 16，26 還元剤供給装置 17，27 還元剤タンク 28 切換弁 29 バイパス通路 Ｇ 排気ガス
フロントページの続き Ｆターム(参考） 3G091 AA18 AA28 AB02 AB05 AB13 BA11 BA14 BA15 BA19 BA32 CA12 CA13 CA17 DA01 DA02 DA03 DB10 EA17 FB02 FB10 FC02 GA06 GB01W GB01X GB06W GB07W GB10W GB10X GB17X HA08 HA10 HA15 HA16 HB03
Claims (3)
- 【請求項１】 ディーゼルエンジンの排気通路に、ＮＯ
ｘを還元浄化するＳＣＲ触媒を配設すると共に、該ＳＣ
Ｒ触媒の上流側に、上流側から順に酸化触媒と、該酸化
触媒の触媒作用により排ガス中の硫黄分が酸化されて生
じるサルフェート分を捕集できるフィルタを直列に配設
したことを特徴とするディーゼルエンジンの排ガス浄化
装置。 - 【請求項２】 前記ＳＣＲ触媒の上流側に還元剤供給手
段を配設したことを特徴とする請求項１記載のディーゼ
ルエンジンの排ガス浄化装置。 - 【請求項３】 前記排気通路において、前記ＳＣＲ触媒
の上流側と下流側を接続するバイパス通路を設けると共
に、該バイパス通路の上流側分岐部に通路切換弁を配設
したことを特徴とする請求項１又は２に記載のディーゼ
ルエンジンの排ガス浄化装置。
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