JP2000296038A - 商品陳列棚における商品載置装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品陳列部における仕切部材の位置やピッチ
を自由に設定できるようにする。 【解決手段】 商品陳列棚における側面視ほぼＬ字状の
商品載置部２の少なくとも上端と前端に、左右方向を向
くワイヤ４ｂを取付け、この各ワイヤ４ｂに、商品載置
部２を左右方向に仕切る仕切部材６の上下両端を、取付
位置変更可能に掛止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、箱物の商品、例え
ばビデオソフトやコンパクトディスク、カセットテープ
等を陳列して販売するのに適した商品陳列棚における商
品載置装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の商品陳列棚としては、例えば特開
平６−６４５６４号公報や特開平９−２３４１４３号公
報に記載されているものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の商品陳列棚では、商品を仕切る仕切部材が商品載置部
に固定的に取付けられ、その位置やピッチ等が予め決め
られているため、商品の幅や量によっては、商品と仕切
部材との間に無駄な隙間が生じたり、商品がぐら付くな
どの問題点がある。

【０００４】本発明は、上述の問題点に鑑み、商品陳列
部における仕切部材の位置やピッチを自由に設定できる
ようにした商品陳列棚における商品載置装置を提供する
ことを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (１) 商品陳列棚における側面視ほぼＬ字状の商品載置
部の少なくとも上端と前端に、左右方向を向くワイヤを
取付け、この各ワイヤに、前記商品載置部を左右方向に
仕切る仕切部材の上下の両端を、取付位置変更可能に掛
止する。

【０００６】(２) 上記(１)項において、仕切部材を、
弾性変形可能なほぼＬ字形の線材により形成し、かつそ
の両端部に、左右方向を向く上端と前端のワイヤに着脱
自在に掛止可能な鉤状の掛止部を形成したものとする。

【０００７】(３) 上記(２)項において、掛止部を板状
とする。

【０００８】(４) 上記(３)項において、仕切部材にお
ける板状の掛止部を、線材の端部を圧延することにより
形成したものとする。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施形態を備
える商品陳列棚(Ａ)の側面図を示すもので、商品陳列棚
(Ａ)は、キャスター付きの二等辺三角形状をなす本体フ
レーム(１)の前後の傾斜面（図の左側及び右側）に、複
数段の棚状の商品載置部(２)を係止してなるものであ
る。この商品載置部(２)には、例えばビデオソフト、コ
ンパクトディスク、カセットテープ等のような箱物の商
品(３)が載置される。

【００１０】図２は、商品載置部(２)を、その右上方か
ら見た斜視図であって、この実施形態においては、全体
がワイヤにより形成されている。すなわち、前(又は後)
向きＬ字状に折曲した複数の縦方向のワイヤ(4a)を、左
右方向に等間隔に並べ、これらを、複数の横方向のワイ
ヤ(4b)を点溶接することにより、結合し、商品載置部
(２)を形成している。

【００１１】なお、上記商品載置部(２)において、本発
明の実施に必要な横方向のワイヤ(4b)は、上端のワイヤ
(4b)と前端のワイヤ(4b)のみであり、他の構成部分はワ
イヤに限定されるものではなく、例えば板状としてもよ
い。

【００１２】商品載置部(２)の背面には、左右方向に離
間する１対の係止フック(５)が溶接等により固着されて
いる。これらの係止フック(５)により、商品載置部(２)
は、本体フレーム(１)の傾斜面に係止される。

【００１３】商品載置部(２)の前面には、若干弾性変形
可能な複数個の仕切部材(６)が、左右方向の取付位置を
変更可能として設けられている。

【００１４】図３〜図５に拡大して示すように、仕切部
材(６)は、ワイヤ等の線材をほぼ逆Ｌ字形に折曲して形
成され、その板状に圧延された両端部には、上端と前端
との横方向のワイヤ(4b)と係脱可能な鉤状に折曲された
掛止部(6a)が形成されている。

【００１５】図３に想像線で示すように、仕切部材(６)
は、取外した状態において設置姿勢よりも若干内側に撓
曲された形状をなしており、これを矢印に示すように外
方に弾性変形させ、その上下の掛止部(6a)を商品載置部
(２)の上端及び前端のワイヤ(4b)に外側より引っかけて
弾性的に掛止する。この掛止した状態を正面から見たの
が図４であり、上端の掛止状態を拡大したのが図５であ
る。掛止した状態では、掛止部(6a)が板状のため、面接
触に近い状態でワイヤ(4b)を挟持し、安定的に保持され
る。

【００１６】なお、上記実施形態では、掛止部(6a)の折
曲方向を、上端では水平方向、前端では上方向としてい
るが、場合によってはこれらの方向を、例えば、上端、
前端ともに水平方向としたり、上端では下方向、前端で
は水平方向（内向きでも外向きでもよい）とするなど、
任意所望の折曲方向とすることも可能である。

【００１７】以上説明したように、仕切部材(６)は、そ
の掛止部(6a)を弾性的にワイヤ(4b)に引っかけて掛止し
ているだけであるので、左右方向に押して移動させた
り、取り外して位置を変更したりすることが極めて容易
である。

【００１８】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、商品陳列
部に、仕切部材を、左右方向の位置を自由に変更可能
に、かつ簡単に取り付けることができる。従って、従来
のように、商品と仕切部材との間に無駄な隙間が生じた
り、商品がぐら付いたりすることはない。

【００１９】請求項２記載の発明によれば、仕切部材を
弾性変形させるだけで、その両端の掛止部を簡単にワイ
ヤに引っ掛けたり、又は取外したりすることができ、し
かもワイヤに弾性的に掛止されるので、仕切部材は安定
的に保持される。

【００２０】請求項３記載の発明によれば、鉤状の掛止
部が板状のため、ワイヤとの接触面積が大となり、仕切
部材はより安定的に保持される。

【００２１】請求項４記載の発明によれば、板状の掛止
部を容易に形成しうるので、仕切部材が安価に製作でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の商品陳列部を備える商品陳列棚の側面
図である。

【図２】同じく、商品陳列部の斜視図である。

【図３】同じく、商品陳列部を適所で縦断して示す拡大
側面図である。

【図４】同じく、仕切部材取付部の正面図である。

【図５】同じく、仕切部材の上端の掛止部とワイヤとの
掛止状態を示す要部の拡大側面図である。

【符号の説明】

(Ａ)商品陳列棚 (１)本体フレーム (２)商品載置部 (３)商品 (4a)(4b)ワイヤ (５)係止フック (６)仕切部材 (6a)掛止部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品陳列棚における側面視ほぼＬ字状の
   商品載置部の少なくとも上端と前端に、左右方向を向く
   ワイヤを取付け、この各ワイヤに、前記商品載置部を左
   右方向に仕切る仕切部材の上下の両端を、取付位置変更
   可能に掛止したことを特徴とする商品陳列棚における商
   品載置装置。
2. 【請求項２】 仕切部材を、弾性変形可能なほぼＬ字形
   の線材により形成し、かつその両端部に、左右方向を向
   く上端と前端のワイヤに着脱自在に掛止可能な鉤状の掛
   止部を形成した請求項１記載の商品陳列棚における商品
   載置装置。
3. 【請求項３】 掛止部を板状とした請求項２記載の商品
   陳列棚における商品載置装置。
4. 【請求項４】 仕切部材における板状の掛止部を、線材
   の端部を圧延することにより形成した請求項３記載の商
   品陳列棚における商品載置装置。