JP2000291329A - 扉 - Google Patents

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JP2000291329A
JP2000291329A JP11099130A JP9913099A JP2000291329A JP 2000291329 A JP2000291329 A JP 2000291329A JP 11099130 A JP11099130 A JP 11099130A JP 9913099 A JP9913099 A JP 9913099A JP 2000291329 A JP2000291329 A JP 2000291329A
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Toshihiro Fujiwara
原 俊 裕 藤
Hideyuki Echigo
後 秀 之 越
Noriyoshi Taniguchi
口 則 良 谷
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Goal Co Ltd
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放初期時の扉本体開放力の軽減を実現し、
簡単な操作での開放を可能にする。 【解決手段】 扉本体2と、扉本体2に設けた開閉操作
用の把手3を備え、把手3を扉本体2に対して開閉方向
に押し引き作動可能とし、扉本体2には、把手2の開放
作動に伴って把手2の作動方向と同じ方向の開放力を扉
本体2に付与する開放力付与機構10を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、躯体の出入り口や
窓、あるいは、門を閉塞開放する扉に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記した扉としては、例えば、躯体開口
にはめ込まれたサッシ枠の竪枠に一端部を回動自在に支
持させた扉本体を備えたものがあるが、このような扉に
おいて、扉本体の重量が大きい場合や、気密性および防
音性を高めるためにサッシ枠に密着性を有するタイト材
が設けてある場合には、開放初期に大きな扉本体開放力
を必要とする。
【0003】そこで、従来において、扉本体の出入り方
向の軸回りに回動するハンドルと連動する回転ブロック
を扉本体の上端部に設け、ハンドルを回動操作した際に
回転ブロックでサッシ枠の上枠を押圧するようになすこ
とにより、開放初期の扉本体開放力の軽減を図った扉
(実開昭61−45577号)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の扉では、開放初期の扉本体の開放力を軽減すること
はできるものの、ハンドルを扉本体の出入り方向の軸回
りに回わす操作と、扉本体を押したり引いたりする操作
との操作方向の異なる2つの操作を必要とすることか
ら、扉本体を開ける際の操作性が優れているとは言い難
いという問題を有しており、この問題を解決することが
従来の課題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、開放初期における扉本体の開放力の
軽減を実現したうえで、簡単な操作で開放することが可
能である扉を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る扉は、回動する扉本体と、扉本体に設けた開閉操作用
の把手を備え、把手を扉本体に対して開閉方向に押し引
き作動可能とし、扉本体には、把手の開放作動に伴って
把手の作動方向と同じ方向の開放力を扉本体に付与する
開放力付与機構を設けた構成としており、この扉の構成
を従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】本発明の請求項2に係わる扉において、開
放力付与機構は、把手の開放作動に伴って躯体側の戸当
り部を押圧して把手の作動方向と同じ方向の開放力を扉
本体に付与する押圧体を具備している構成としている。
【0008】本発明の請求項3に係わる扉において、開
放力付与機構の押圧体は、把手の開放作動に伴って躯体
側の吊り元部を押圧して把手の作動方向と同じ方向の開
放力を扉本体に付与する押圧体を具備している構成とし
ている。
【0009】本発明の請求項4に係わる扉において、開
放力付与機構の押圧体は、把手の開放作動に伴って躯体
側の戸当り部と吊り元部との間の部位を押圧して把手の
作動方向と同じ方向の開放力を扉本体に付与する押圧体
を具備している構成としている。
【0010】本発明の請求項5に係わる扉は、把手を支
持して扉本体に対して開閉方向に押し引き作動する把手
支持体を備え、開放力付与機構は、把手とともに作動す
る把手支持体の押し引き方向の力を扉本体に付与する開
放力に変換する構成としている。
【0011】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる扉では、上記
した構成としているので、把手を操作して開放側に作動
させると、これに伴って開放力付与機構によって把手の
作動方向と同じ方向の開放力が扉本体に付与されること
となり、把手を押す、あるいは、引くといった一つの操
作をし続ければ、扉本体は把手の操作方向に小さい力で
開くこととなる。
【0012】本発明の請求項2に係わる扉では、上記し
た構成としたため、扉本体の戸先側の端部に開放力が付
与されることとなり、すなわち、扉本体に大きなモーメ
ントが生じることとなり、開放初期における扉本体の開
放力がより一層軽減されることとなる。
【0013】本発明の請求項3に係わる扉では、上記し
た構成としていることから、開放力付与機構の押圧体が
目に付きにくく、その分だけ外観意匠性の向上が図られ
ることとなり、本発明の請求項4に係わる扉では、上記
した構成としたから、外観意匠性を損なうことなく開放
初期における扉本体の開放力の大幅な軽減が図られるこ
ととなる。
【0014】本発明の請求項5に係わる扉では、把手支
持体の押し引き方向の動作を利用して扉本体に開放力を
付与するようにしているので、把手の動作を開放力付与
機構に伝達するのに、把手支持体とは別の部材を設ける
必要がなく、したがって、その分だけ、構造の簡略化お
よびコストの軽減化が図られることとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0016】[第1実施例]図1および図2は本発明に
係わる扉の一実施例を示している。
【0017】図1および図2に示すように、この扉1
は、回動する扉本体2と、扉本体2に設けた開閉操作用
の棒状をなす把手3を備えており、扉本体2はその一端
部を図示しない躯体開口にはめ込んだサッシ枠の吊り元
側竪枠にヒンジを介して連結してあって、室外側に開く
ものとなっている。
【0018】把手3は、扉本体2の室内外の対称位置に
各々上下方向に沿うようにして配置してあり、各々の上
端部を扉本体2を室内外方向に摺動自在に貫通した状態
で把手座4に支持される上リンク(把手支持体)5の端
部にそれぞれ枢着連結すると共に、各々の下端部を扉本
体2を室内外方向に摺動自在に貫通した状態で把手座4
に支持されて上リンク5と平行をなす下リンク6の端部
にそれぞれ枢着連結することにより、図1に実線で示す
ように(図2では仮想線で示すように)、扉本体2に対
して室内外方向(開閉方向)に揺動することができるよ
うになっている。すなわち、室内外方向に押し引き作動
することができるようになっている。
【0019】扉本体2の上リンク5が貫通する部分に
は、ギヤボックス7が内蔵してあり、このギヤボックス
7には、開放力付与機構10の一部を構成する互いに噛
み合う2個のギヤ11,12が収容してある。
【0020】2個のギヤ11,12のうち一方のギヤ1
1は、一端部を上リンク5の略中央部にピン13を介し
て回動自在に連結すると共に他端部をギヤボックス7に
ピン14を介して回動自在に連結したレバー15の他端
部にピン14と同心状に形成してあり、他方のギヤ12
は、一端部を扉本体2の戸先側端面2aに固定したギヤ
ボックス7の取付板7aから突出させた状態でギヤボッ
クス7に回動自在に支持される歯車軸16の他端部に固
定してある。
【0021】この場合、扉本体2の戸先側端面2aに固
定したギヤボックス7の取付板7aから突出する歯車軸
16の一端部には、開放力付与機構10の一部を構成す
るアーム(押圧体)17の基端が固定してあり、この開
放力付与機構10では、把手3,3を室外側に揺動させ
た状態(図1に実線で示す状態)において、上リンク5
の室外側への移動をレバー15およびギヤ11,12を
介して歯車軸16の回動に変換し、この歯車軸16とと
もに図示反時計回りに回動するアーム17の先端部がサ
ッシ枠の戸当り側竪枠Saを押圧するようになすことに
よって、把手3,3の揺動方向と同じ室外方向の開放力
を扉本体2に付与するようにしている。
【0022】この扉1では、例えば、室内から外に出る
場合において、把手3の上端部側を押し操作して室外側
に揺動させると、これに伴って開放力付与機構10にお
けるアーム17の先端部がサッシ枠の戸当り側竪枠Sa
を押圧することによって、把手3の揺動方向と同じ室外
方向の開放力が外開きの扉本体2に付与されることか
ら、開放初期における扉本体2の開放力が軽減されるこ
ととなり、このまま把手3を押し続ければ、扉本体2は
一気に開くこととなる。
【0023】したがって、この扉1では、把手3の操作
方向と扉本体2の開放方向とを一致させているので、従
来の開放力軽減機能を有する扉と比較して、扉本体2を
開ける際の操作性が優れたものとなる。
【0024】また、この扉1では、把手3,3を室外側
に揺動させた状態において、開放力付与機構10のアー
ム17の先端部がサッシ枠の戸当り側竪枠Saを押圧す
るようにしてあるので、扉本体2の戸先側の端部に開放
力が付与されることとなり、すなわち、扉本体2には大
きなモーメントが発生することとなり、その結果、開放
初期における扉本体2の開放力がより一層軽減されるこ
ととなる。
【0025】さらに、この扉1では、開放力付与機構1
0において、把手3,3の室外側への揺動により室外側
に移動する上リンク5の移動力を扉本体2に付与する開
放力に変換するようにしていることから、すなわち、上
リンク5の移動力を利用して扉本体2に開放力を付与す
るようにしていることから、把手3,3の動作を開放力
付与機構10に伝達するのに、上リンク5とは別の部材
を設ける必要がなく、したがって、その分だけ、構造の
簡略化およびコストの軽減化が図られることとなる。
【0026】[第2実施例]図3は本発明に係わる扉の
他の実施例を示している。
【0027】図3に示すように、サッシ枠の吊り元側竪
枠SbにヒンジHを介して支持される外開きの扉本体2
2を備えた扉21において、開放力付与機構30は、扉
本体22に設けた鉛直軸31回りに回動するレバー32
と、扉本体22の内部に扉本体22の幅方向(図示左右
方向)に沿って配置されて扉本体22に設けたガイド3
3に幅方向に移動自在に支持されたアーム(押圧体)3
7を具備しており、レバー32の一端部側に設けた長孔
32aは、扉本体22の室内外に対称配置した把手2
3,23間に設けられて扉本体22を室内外方向に摺動
自在に貫通するリンク25にピン34を介して連結して
あると共に、レバー32の他端部は、軸38を介してア
ーム37の基端部に枢着連結してある。
【0028】そして、この開放力付与機構30では、図
3(b)に示すように、把手23,23を室外側に移動
させた状態において、これに伴うリンク25の室外側へ
の移動を図示反時計回りに回動するレバー32を介して
アーム37の吊り元側への移動に変換し、このアーム3
7の先端部が吊り元側竪枠Sbを押圧するようになすこ
とによって、把手23,23の揺動方向と同じ室外方向
の開放力を扉本体22に付与するようにしている。
【0029】この扉21においても、例えば、室内から
外に出る場合において、把手23を押し操作して室外側
に移動させると、これに伴って開放力付与機構30にお
けるアーム37の先端部がサッシ枠の吊り元側竪枠Sb
を押圧することによって、把手23の移動方向と同じ室
外方向の開放力が外開きの扉本体22に付与されるの
で、開放初期における扉本体22の開放力が軽減される
こととなり、このように、把手23の操作方向と扉本体
22の開放方向とを一致させているので、扉本体22を
開ける際の操作性が優れたものとなる。
【0030】また、この扉21において、開放力付与機
構30のアーム37を扉本体22の内部に扉本体22の
幅方向に沿って配置しているうえ、扉本体22の開放時
には、アーム37の先端部で吊り元側竪枠Sbを押圧す
るようにしているので、このアーム37が目に付きにく
く、その分だけ見栄えがよくなる。
【0031】さらに、この扉21においても、把手23
とともに室外側へ移動させたリンク25の移動力を用い
て扉本体22に開放力を付与するようにしているため、
把手23の動作を開放力付与機構30に伝達するのに、
リンク25とは別の部材を設けなくてもよいこととな
り、その分だけ、構造の簡略化およびコストの軽減化が
図られることとなる。
【0032】[第3実施例]図4は本発明に係わる扉の
さらに他の実施例を示している。
【0033】図4に示すように、サッシ枠の吊り元側竪
枠SbにヒンジHを介して支持される外開きの扉本体4
2を備えた扉41において、開放力付与機構50は、扉
本体42の室内外に対称配置されて扉本体42に設けた
鉛直軸51回りに回動するレバー52,52と、室内側
のレバー52の吊り元側に位置する屈曲端部52aから
吊り元側竪枠Sbに向けて突出するアーム(押圧体)5
7を具備しており、レバー52,52の各戸先側端部に
は把手43,43がそれぞれ設けてあって、これらの把
手43,43には扉本体42を室内外方向に摺動自在に
貫通するリンク45の両端部がそれぞれ枢着連結してあ
る。
【0034】そして、この開放力付与機構50では、図
4(b)に示すように、把手43,43を室外側に移動
させた状態において、これに伴うリンク45の室外側へ
の移動を図示反時計回りに回動するレバー52を介して
アーム57の吊り元側への移動に変換し、このアーム5
7の先端部が吊り元側竪枠Sbを押圧するようになすこ
とによって、把手53,53の揺動方向と同じ室外方向
の開放力を扉本体42に付与するようにしている。
【0035】したがって、この扉41においても、例え
ば、室内から外に出る場合において、把手43を押し操
作して室外側に移動させると、これに伴って開放力付与
機構50のアーム57の先端部が吊り元側竪枠Sbを押
圧するので、把手43の移動方向と同じ室外方向の開放
力が外開きの扉本体42に付与されて、開放初期の扉本
体42の開放力が軽減することとなり、この際、把手4
3の操作方向と扉本体42の開放方向とが同じなので、
扉本体42の開放操作性が優れたものとなり、加えて、
第2実施例の扉21と同様に、開放力付与機構50のア
ーム57が目立たないことから、外観意匠性も向上する
こととなる。
【0036】また、この扉41では、開放力付与機構5
0において、把手43,43とともに室外側へ移動する
リンク45の移動力を利用して扉本体42に開放力を付
与するようにしているため、すなわち、把手43,43
の動作を開放力付与機構50に伝達するのにリンク45
とは別の部材を設けていないため、その分だけ、構造の
簡略化およびコストの軽減化が図られることとなる。
【0037】[第4実施例]図5は本発明に係わる扉の
さらに他の実施例を示している。
【0038】図5に示すように、サッシ枠の吊り元側竪
枠SbにヒンジHを介して支持される外開きの扉本体6
2を備えた扉61において、開放力付与機構70は、扉
本体62に設けた鉛直軸71回りに回動するピニオン7
2と、扉本体62内の開放端側に配置されて基端部を鉛
直軸71に隣接する回動軸73に固定してこの回動軸7
3とともに回動するアーム(押圧体)77を具備してお
り、ピニオン72は、扉本体62の室内外に対称配置し
た把手63,63間に設けられて扉本体62を室内外方
向に摺動自在に貫通するリンク65に形成したラック6
6に噛み合わせてあると共に、回動軸73に同心状に固
定したギヤ74に噛み合わせてある。
【0039】そして、この開放力付与機構70では、図
5(b)に示すように、把手63,63を室外側に移動
させた状態において、これに伴うリンク65の室外側へ
の移動をラック66に噛み合うピニオン72およびこの
ピニオン72と噛み合うギヤ74を介して回動軸73の
回動に変換し、この回動軸73とともに図示反時計回り
に回動するアーム77の先端部がサッシ枠の上枠(戸当
り部と吊り元部との間の部位)Scを押圧するようにな
すことによって、把手63,63の移動方向と同じ室外
方向の開放力を扉本体62に付与するようにしている。
【0040】この扉61においても、例えば、室内から
外に出る場合において、把手63を押し操作して室外側
に移動させると、これに伴って開放力付与機構70にお
けるアーム77の先端部がサッシ枠の上枠Scを押圧す
ることによって、把手63の移動方向と同じ室外方向の
開放力が外開きの扉本体62に付与されることから、開
放初期における扉本体62の開放力が軽減されることと
なり、このように、把手63の操作方向と扉本体62の
開放方向とを一致させているので、扉本体62を開ける
際の操作性が優れたものとなる。
【0041】また、この扉61において、開放力付与機
構70のアーム77を扉本体62内の開放端側に配置す
ることで目に付きにくくしているのに加えて、扉本体6
2の開放時には、アーム77の先端部でサッシ枠の上枠
Scの戸当り側竪枠近傍を押圧するようにしているの
で、扉本体62の戸先側寄りの部分に開放力が付与され
ることとなり、その結果、外観意匠性を損なうことなく
開放初期における扉本体62の開放力の大幅な軽減が図
られることとなる。
【0042】さらに、この扉41においても、把手63
の動作を開放力付与機構70に伝達するのに、別の部材
を使わずにリンク65を用いているため、その分だけ、
構造の簡略化およびコストの軽減化が図られることとな
る。
【0043】[第5実施例]図6は本発明に係わる扉の
さらに他の実施例を示している。
【0044】図6に示すように、サッシ枠の吊り元側竪
枠SbにヒンジHを介して支持される外開きの扉本体8
2を備えた扉81において、開放力付与機構90は、扉
本体82内の開放端側に配置されて鉛直方向の回動軸9
1に基端部を固定したレバー92と、回動軸91の扉本
体82の内部に位置する部位に固定したピニオン93
と、扉本体82の開放端側に配置されて中央部を鉛直軸
94に回動自在に支持させたアーム(押圧体)97を具
備しており、ピニオン93は扉本体82の室内外に対称
配置した把手83,83間に設けられて扉本体82を室
内外方向に摺動自在に貫通するリンク85に形成したラ
ック86に噛み合わせてあると共に、レバー92の一端
部側に設けた長孔92aは、アーム97の基端部にピン
95を介して連結してある。
【0045】そして、この開放力付与機構90では、図
6(b)に示すように、把手83,83を室外側に移動
させた状態において、これに伴うリンク85の室外側へ
の移動をラック86に噛み合うピニオン93およびこの
ピニオン93を固定した回動軸91を介してレバー92
の回動に変換し、このレバー92の回動に伴って図示反
時計回りに回動するアーム97の先端部がサッシ枠の上
枠(戸当り部と吊り元部との間の部位)Scを押圧する
ようになすことによって、把手83,83の移動方向と
同じ室外方向の開放力を扉本体82に付与するようにし
ている。
【0046】この扉81においても、例えば、室内から
外に出る場合において、把手83を押し操作して室外側
に移動させると、これに伴って開放力付与機構90にお
けるアーム97の先端部がサッシ枠の上枠Scを押圧す
ることで、把手83の移動方向と同じ室外方向の開放力
が外開きの扉本体82に付与されることとなり、したが
って、開放初期における扉本体82の開放力の軽減が図
られると共に、扉本体82の開放操作性が優れたものと
なる。
【0047】また、この扉81においても、開放力付与
機構90のアーム97を扉本体82内の開放端側に配置
することで目立たなくしているうえ、扉本体82の開放
時には、アーム97の先端部でサッシ枠の上枠Scのヒ
ンジHから離れた部位を押圧するようにしていることか
ら、開放初期における扉本体82の開放力の軽減および
外観意匠性の向上がいずれも図られることとなる。
【0048】さらに、この扉81においても、先の実施
例における扉61と同様に、把手83の動作を開放力付
与機構90に伝達する手段として、把手83を支持する
リンク85を用いているため、構造の簡略化およびコス
トの軽減化が図られることとなる。
【0049】上記した実施例では、本発明に係わる扉を
サッシ枠がはめ込まれた躯体開口(出入り口)を閉塞開
放するのに適用した場合を示したが、これに限定される
ものではなく、例えば、躯体の窓を閉塞開放するのに用
いたり、門を閉塞開放するのに用いたりすることも可能
である。
【0050】また、上記した実施例では、本発明に係わ
る扉の扉本体を鉛直軸回りに回動するものとしている
が、扉本体を水平軸回りに回動するものとしてもよく、
さらに、扉本体を支持する部位は扉本体の端部に限定さ
れるものではなく、扉本体の中央部分を回動自在に支持
する構成とすることも可能である。
【0051】さらにまた、本発明に係わる扉の詳細な構
成は、上記した実施例に限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる扉では、前記した構成としたから、把手を押
す、あるいは、引くといった一つの操作をし続けること
で、扉本体を把手の操作方向に小さい力で開放すること
ができ、すなわち、開放初期における扉本体の開放力の
軽減を実現したうえで、簡単な操作で開放することが可
能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0053】本発明の請求項2に係わる扉では、前記し
た構成としたため、請求項1に係わる扉と同じ効果が得
られるのに加えて、開放初期における扉本体の開放力を
より一層軽減することが可能であり、本発明の請求項3
に係わる扉では、前記した構成としたから、請求項1に
係わる扉と同様の効果を得ることができるうえ、外観意
匠性の向上をも実現することが可能であり、本発明の請
求項4に係わる扉では、前記した構成としていることか
ら、外観意匠性を損なうことなく開放初期における扉本
体の開放力を大幅に軽減させることが可能であるという
非常に優れた効果がもたらされる。
【0054】本発明の請求項5に係わる扉では、前記し
た構成としているので、把手の動作を開放力付与機構に
伝達するのに、把手支持体とは別の部材を設ける必要が
なく、その分だけ、構造の簡略化およびコストの軽減化
を実現することが可能であるという非常に優れた効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる扉の一実施例を示す部分斜視説
明図である。
【図2】図1に示した扉の戸先側からの側面説明図であ
る。
【図3】本発明に係わる扉の他の実施例を示す閉塞状態
の平面説明図(a)および開放初期における平面説明図
(b)である。
【図4】本発明に係わる扉のさらに他の実施例を示す閉
塞状態の平面説明図(a)および開放初期における平面
説明図(b)である。
【図5】本発明に係わる扉のさらに他の実施例を示す閉
塞状態の平面説明図(a)および開放初期における平面
説明図(b)である。
【図6】本発明に係わる扉のさらに他の実施例を示す閉
塞状態の平面説明図(a)および開放初期における平面
説明図(b)である。
【符号の説明】
1,21,41,61,81 扉 2,22,42,62,82 扉本体 3,23,43,63,83 把手 5,25,45,65,85 リンク(把手支持体) 10,30,50,70,90 開放力付与機構 17,37,57,77,97 アーム(押圧体) Sa サッシ枠の戸当り側竪枠(躯体側の戸当り部) Sb サッシ枠の吊り元側竪枠(躯体側の吊り元部) Sc サッシ枠の上枠(躯体側の戸当り部と吊り元部と
の間の部位)
フロントページの続き (72)発明者 越 後 秀 之 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内 (72)発明者 谷 口 則 良 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する扉本体と、扉本体に設けた開閉
    操作用の把手を備え、把手を扉本体に対して開閉方向に
    押し引き作動可能とし、扉本体には、把手の開放作動に
    伴って把手の作動方向と同じ方向の開放力を扉本体に付
    与する開放力付与機構を設けたことを特徴とする扉。
  2. 【請求項2】 開放力付与機構は、把手の開放作動に伴
    って躯体側の戸当り部を押圧して把手の作動方向と同じ
    方向の開放力を扉本体に付与する押圧体を具備している
    請求項1に記載の扉。
  3. 【請求項3】 開放力付与機構の押圧体は、把手の開放
    作動に伴って躯体側の吊り元部を押圧して把手の作動方
    向と同じ方向の開放力を扉本体に付与する押圧体を具備
    している請求項1に記載の扉。
  4. 【請求項4】 開放力付与機構の押圧体は、把手の開放
    作動に伴って躯体側の戸当り部と吊り元部との間の部位
    を押圧して把手の作動方向と同じ方向の開放力を扉本体
    に付与する押圧体を具備している請求項1に記載の扉。
  5. 【請求項5】 把手を支持して扉本体に対して開閉方向
    に押し引き作動する把手支持体を備え、開放力付与機構
    は、把手とともに作動する把手支持体の押し引き方向の
    力を扉本体に付与する開放力に変換する請求項1〜4の
    いずれかに記載の扉。
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