JP2601186Y2 - 縦滑り出し障子の開閉装置 - Google Patents

縦滑り出し障子の開閉装置

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JP2601186Y2
JP2601186Y2 JP1993023188U JP2318893U JP2601186Y2 JP 2601186 Y2 JP2601186 Y2 JP 2601186Y2 JP 1993023188 U JP1993023188 U JP 1993023188U JP 2318893 U JP2318893 U JP 2318893U JP 2601186 Y2 JP2601186 Y2 JP 2601186Y2
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藤久 浦田
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美和ロック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は建物の窓の一形式であ
る縦滑り出し形の障子の開閉装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の開口に固定される矩形の枠と、枠
に開閉可能に嵌め合される障子と、枠と障子とを連結す
るリンク機構とを有する従来の縦滑り出し障子の開閉装
置においては、障子を枠に保持されるリンクの内端側を
固定の枠側に対し直接摺動させたり、一つのリンク機構
において障子の荷重保持機能と開閉作動機能を共用させ
たり、また、リンク機構の一つのリンクに歯車伝動機構
の一部を直接噛み合せてハンドルの回転を伝えたりする
のが普通であった。
【0003】そのため、ハンドルによる障子の開閉作動
に障子の荷重が直接作用し、操作が重く、また、リンク
機構に故障が生じやすいこと、障子の開閉頻度が多いと
摺動による摩耗に問題が生じやすいことなどの欠点があ
った。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、障子の開
閉作動を円滑にすると共に、ハンドルの回動操作を軽く
し、大形の障子に採用するに適した縦滑り出し障子の開
閉装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案は、建物の開口に固定される矩形の枠と、
枠に開閉可能に嵌め合される障子と枠と障子とを連結す
るリンク機とを有する縦滑り出し障子の開閉装置にお
いて、前記のリンク機構を水平投影図において第1リン
ク、第2リンク、第3リンク、及び第4リンクの順で連
接構成される四節リンクとし、各リンクはその両端部の
枢着点において隣接するリンクと連結されており、第1
リンクは枠の横框の一側部と障子の吊元側側端縁部とを
結び、第2リンクは障子の吊元側側端縁部から横框に沿
って固定的に備えてあり、第3リンクは障子上の第2リ
ンクと枠の横框の他側部とを結び、第4リンクは第1リ
ンク及び第3リンクの枠に対する2つの枢着点間の長さ
をもつ固定のリンクであって、第1リンク及び第4リン
クの長さの和と第2リンク及び第3リンクの長さの和は
ほぼ同長としてあり更に、両端を障子及び枠の横框にそ
れぞれ枢着させた水平な動リンクと、一端を揺動リン
クの中間部分に枢着させ他端を枠の横框の長さ方向に沿
って摺動案内されるラックに枢着させた作動リンクと、
枠側の固定部材に取り付けられたハンドルと、前記のラ
ックに噛み合い、ハンドルの回転が歯車伝動機構を介し
て伝達されそのラックを摺動させるピニオンとにより構
成した駆動機構を備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】リンク機構は障子の閉止時(図2参照)枠の横
框に沿って直線的に折り畳まれており、ハンドルの回転
操作により、歯車伝動機構及びピニオンを介してラック
を枠の横框に沿って所定の方向(図2で右方向)に摺動
させると、作動リンクはラックに枢着された他端が変位
するので、動リンクに枢着された一端が枠の外方に向
け突出することになり、また、前記動リンクは枠側の
枢着点を回動の中心として障子側の枢着点を突出させる
ように揺動する。
【0007】動リンクの動と同時に、折り畳まれた
リンク機構は、図1に示すように枠に対し固定の第4リ
ンクを基準として第1リンク、第2リンク及び第3リン
クを枠の外方に向けて突出させるので、放された四辺
形となり、第2リンク上の障子を縦に滑り出させた開放
状態に保つことになる。
【0008】この作動過程において、障子の荷重は枠に
呈しそのほとんどが第1リンク、第2リンク及び第3リ
ンクを介して保持されることになるので、障子の水平方
向の変位は極めて軽く行えるようになり、開閉作動機能
のみを司る駆動機構の作動も同様に極めて円滑となる。
【0009】加えて、駆動機構には、作動リンクの他端
の枢着点を直線的に変位させるための手段としてラック
とピニオンを備えているので、ハンドルの回転操作は一
層楽になる。
【0010】障子を閉止させるには、ハンドルを逆に回
転させればよく、各部は前記の開放作用とは逆に動作
し、図2に示す障子の閉止状態に復帰する。
【0011】
【実施例】以下図面に示す実施例に基いてこの考案を説
明する。図1は縦滑り出し形障子の開放状態を示し、図
2はその障子の閉止状態を示している。
【0012】両図において、符号1は建物の開口に固定
される矩形の枠、11は枠1の横框、12は枠1の縦
框、2は枠1に開閉可能に嵌め合わされる障子、21は
障子2の横框、22は障子2の縦框、をそれぞれ示す。
【0013】符号3は、枠1と障子2とを連結し、枠1
に対し障子2の荷重を保持できるリンク機構を示してお
り、通常このリンク機構3は枠1及び障子2の上下の横
框部分に上下で対をなして設けられる。
【0014】この考案の各リンク機構3は障子2の開放
時の水平投影面において第1リンク31、第2リンク3
2、第3リンク33及び第4リンク34の順序で連結構
成される四節リンクをなし、各リンク31〜34はその
両端部の枢着点において隣接するリンクと連接されてい
る。第4リンクと第1リンク、第1リンクと第2リン
ク、第2リンクと第3リンク及び第3リンクと第4リン
クの縦の枢軸である枢着点を以下の説明の都合上順に符
号41、42、43及び44とそれぞれ付番する。
【0015】リンク機構3の第4リンク34は、後述の
ように枠体1の横框部分11において固定的なものであ
るから、このリンク機構3は第1リンク31〜第3リン
ク33の運動だけが可能な限定連鎖(closed c
hain)をなす。
【0016】更に、詳しく説明すればリンク機構におい
て、第1リンク31は枠1の横框11の一側部(横框1
1の長さ方向の一端部側)と障子2の吊元側側端縁部と
を結ぶ。第2リンク32は障子2の吊元側側端縁部から
横框21の長さ方向に沿って固定的に備えてあり、この
リンク32は図示のように障子2と別体として固定して
もよいし、障子2の横框21の一部を共通させて横框2
1に一体のものとしてもよい。
【0017】第3リンク33は障子2上の第2リンク3
2と枠1の横框11の他側部(横框11の長さ方向の他
端部側)とを結ぶ。第4リンク34は第1リンク31及
び第3リンク33の枠1の横框11に対する2つの枢着
点41、44間の長さ(鎖線で示す長さ)を持つ固定の
リンクであり、このリンク34は図示のように枠1の横
框11の一部を共用させてもよいし、別体として製作し
横框11に固定させたものでもよい。
【0018】そしてまた、前記のリンク機構3が枠1の
横框11に沿って直線的に折り畳むことができるよう
に、第1リンク31及び第4リンク34の長さの和と第
2リンク32及び第3リンク33の長さの和は、ほぼ同
長であることを要する。
【0019】前記したリンク機構3は枠1及び障子2に
おける上下の横框11、21に上下で対をなして設ける
のが普通である。このリンク機構3によって障子2は枠
1に対し最大開放角度位置から閉止位置までを開閉でき
るようにしてあり、そのいずれの位置にあっても障子2
の全荷重はそのほとんどがリンク機構3における第1リ
ンク31〜第3リンク33を介して枠1の横框21に対
し保持される。
【0020】次に、リンク機構3を開閉作動するための
水平方向の力を付与する駆動機構5について説明する。
駆動機構5は、両端を枠1及び障子2の横框11、21
に縦の枢軸61、62をもってそれぞれ枢着した水平な
揺動リンク51と、一端を揺動リンク51の中間部分に
縦の枢軸63を持って枢着させ他端を枠1の横框11の
長さ方向に沿って摺動案内されるラック53に縦の枢軸
64をもって枢着させた作動リンク52を備える。
【0021】図示例のラック53は、枠1またはその他
の固定部材(図示しない)に取り付けられた2つの案内
部材54、54aで摺動案内される。すなわち、ラック
53の先端側は角筒状をなす案内部材54に摺動自在に
差し込まれており、基端側は案内部材54aに設けた長
孔に前記の枢軸64を摺動自在に嵌め込むことによって
案内するようにしてある。
【0022】駆動機構5のハンドル55は、枠1又はそ
の他の固定部材(図示しない)に取り付けられた基枠5
6に回動自在に支持されており、そのハンドル55の回
転は、複数の歯車からなる歯車伝動機57を介して
ラック53に噛み合ピニオン58に伝達される。
【0023】したがって、ハンドル55を回動操作する
ことにより、ラック53が摺動することになり、それと
連係する作動リンク52が動作する。ハンドル55は使
用しないとき図2に示されるように枠体56内に折り畳
まれる。
【0024】なお、この考案の障子の開閉装置には、さ
らに障子2の錠止機構7を付設することができる。図示
例の錠止機構7は、ハンドル55と共通の基枠56に9
0度回動可能に取り付けた操作部材71と、その回転軸
に固定したピニオン72と、ピニオン72に噛み合い適
当な固定の案内部材74内を摺動するラック杆73と、
ラック杆73に接続された第1連係部材75と、第1連
係部材75に係合する第2連係部材76と、枠1に固定
されたL字状のコーナー部片77と、L字状のコーナー
部片77に摺動可能に差し込まれた第2連係部材76に
接続された可撓部材78と、可撓部材78に結合され第
2連係部材76の変位に対し直角に作動する連結部材7
9と、連結部材79に接続され枠1の縦框12に沿って
作動する連動杆(図示しない)と、連動杆により動作さ
れ枠1と障子2との間を錠止する掛止め片(図示しな
い)とで構成されたものである。
【0025】この錠止機構7は、操作部材71の回動操
作により、掛止め片を動作させ枠1に対し障子2を閉止
状態に拘束するものである。
【0026】
【考案の効果】以上の説明したこの考案の縦滑り出し障
子開閉装置によれば、枠と障子との間を連結するリンク
機構が四節リンクを構成し、隣り合うリンクはいずれも
枢着により連結されており、障子の荷重はそのほとんど
がリンク機構における第1リンク〜第3リンクを介して
枠に保持されている上、ラックとピニオンの組み合せ手
段を含む駆動機構は障子の荷重の保持機能にはまったく
関与することがなく、障子を水平方向に押し引きする開
閉作動機能を呈するのみでよいので、大形の障子に採用
してもリンク機構並びに駆動機構に無理な力が働くこと
がなく、作動が円滑で故障が少なく、その上、ハンドル
操作も極めて軽く行えるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の縦滑り出し障子の開閉装置の実施例
における障子の開放状態を示す平面図。
【図2】障子の閉止状態におけるその平面図。
【符号の説明】
1 枠 11 横框 2 障子 21 横框 3 リンク機構 31 第1リンク 32 第2リンク 33 第3リンク 34 第4リンク 5 駆動機構 51 揺動リンク 52 作動リンク 53 ラック 55 ハンドル 57 歯車伝動機構 58 ピニオン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口に固定される矩形の枠と、枠
    に開閉可能に嵌め合される障子と、枠と障子とを連結す
    るリンク機とを有する縦滑り出し障子の開閉装置にお
    いて、前記のリンク機構を水平投影図において第1リン
    ク、第2リンク、第3リンク、及び第4リンクの順で連
    結構成される四節リンクとし、各リンクはその両端部の
    枢着点において隣接するリンクと連接されており、第1
    リンクは枠の横框の一側部と障子の吊元側側端縁部とを
    結び、第2リンクは障子の吊元側側端縁部から横框に沿
    って固定的に備えてあり、第3リンクは障子上の第2リ
    ンクと枠の横框の他側部とを結び、第4リンクは第1リ
    ンク及び第3リンクの枠に対する2つの枢着点間の長さ
    をもつ固定のリンクであって、第1リンク及び第4リン
    クの長さの和と第2リンク及び第3リンクの長さの和は
    ほぼ同長としてあり更に、両端を障子及び枠の横框にそ
    れぞれ枢着させた水平な動リンクと、一端を揺動リン
    クの中間部分に枢着させ他端を枠の横框の長さ方向に沿
    って摺動案内されるラックに枢着させた作動リンクと、
    枠側の固定部材に取り付けられたハンドルと、前記のラ
    ックに噛み合い、ハンドルの回転が歯車伝動機構を介し
    て伝達されそのラックを摺動させるピニオンとにより構
    成した駆動機構を備えたことを特徴とする縦滑り出し障
    子の開閉装置。
JP1993023188U 1993-04-07 1993-04-07 縦滑り出し障子の開閉装置 Expired - Lifetime JP2601186Y2 (ja)

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JPH0676585U JPH0676585U (ja) 1994-10-28
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