JP2000286042A - 抵抗素子 - Google Patents

抵抗素子

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JP2000286042A
JP2000286042A JP8775799A JP8775799A JP2000286042A JP 2000286042 A JP2000286042 A JP 2000286042A JP 8775799 A JP8775799 A JP 8775799A JP 8775799 A JP8775799 A JP 8775799A JP 2000286042 A JP2000286042 A JP 2000286042A
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Kentaro Sawamura
建太郎 澤村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1000°C以上(好ましくは1400°C
以上)の高温環境下で長期間の使用が可能であると共
に、しかも室温から1000°C以上(好ましくは14
00°C以上)の高温またはその逆に繰り返し昇降温を
繰り返しても、抵抗値の変動が少ない耐久性に優れた抵
抗素子を提供すること。 【解決手段】 ジルコンを主成分として含むセラミック
スで構成してある抵抗素子本体22と、抵抗素子本体2
2の内部に埋め込んである内部導体14とを有する抵抗
素子20であって、内部導体14が、1700°C以上
の融点を持ち、室温〜800°Cにおける熱膨張係数が
4×10−6/°C〜6×10−6/°Cであり、比抵
抗が10−5Ω・cm以下である。内部導体14は、た
とえばタングステン(W)、炭化タングステン(WC、
C)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)のう
ちから選ばれる1以上の導電体を含むことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1000°C以上
の高温環境下で長期間の使用が可能であると共に、しか
も室温から1000°C以上の高温またはその逆に繰り
返し昇降温を繰り返しても、抵抗値の変動が少ない耐久
性に優れた抵抗素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、天然ガス、プロパンガス、灯
油などの気体燃料や液体燃料の着火には、セラミックス
を用いた通電式の着火用抵抗素子が一般に用いられてい
る。この種の着火用抵抗素子は、2〜3秒間程度で10
00°C以上の温度に達するという急速昇温と、空気中
で1550°C程度の高温に耐えるために、優れた耐熱
衝撃性および耐酸化性を有することが要求される。
【0003】また、1000°C以上の高温を瞬時に測
定する高温サーミスター用抵抗素子は、優れた耐熱衝撃
性及び耐酸化性を有することが要求される。このような
要求に応えるために、従来のセラミックス製抵抗素子の
セラミックス体としては、熱膨張係数が小さく高強度の
窒化珪素が用いられている。また、セラミックス製抵抗
素子において、セラミックス体中には、発熱用抵抗体と
して用いられる内部導体が埋設される必要がある。この
ような内部導体は、窒化珪素セラミックスと共に焼成す
る必要があることから、1800°C以上の融点を持つ
ことが必要となる。このような導体としては、タングス
テン(W)、炭化タングステン(WC、WC)、モ
リブデン(Mo)、クロム(Cr)が例示される。
【0004】しかしながら、窒化珪素セラミックスの熱
膨張係数は、0〜100°Cにおいて、3×10−6
°Cであり、抵抗体として使用する内部導体としてのW
の熱膨張係数は、4.4×10−6/°Cである。ま
た、Moの熱膨張係数は、5×10−6/°Cであり、
WCのそれは、5.3×10−6/°Cであり、W
のそれは、4〜5.3×10−6/°Cである。このよ
うに、抵抗体として使用する内部導体の熱膨張係数は、
窒化珪素セラミックスのそれよりも大きく、マッチング
していないのが現状である。
【0005】この熱膨張係数の差を少なくなる目的で、
内部導体の中に、窒化珪素、窒化ホウ素等の熱膨張係数
の小さい絶縁成分を添加する方法が提案されている(特
開平7−239123)。また、セラミックス体の熱膨
張係数を大きくする目的で、熱膨張係数の大きい、Mo
Siを添加する方法が提案されている(特開平6−
251862)。
【0006】しかしながら、少しでも熱膨張係数の差を
少なくするため、内部導体中における絶縁成分の添加量
を多くすると、内部導体の抵抗値が増大するという欠点
を持つ。さらに、内部導体中に、セラミックス体と同一
の成分を添加しても、内部導体とセラミックス体との熱
膨張係数は等しくはならない。
【0007】また、セラミックス体中に、MoSi
の様な熱膨張係数の大きい物質の添加は、MoSi
が導体のため、添加量が多すぎると、セラミックス体の
絶縁性を損ねるため、添加量は制限される。
【0008】以上の理由から、内部導体およびセラミッ
クス体の両者に、熱膨張係数を近づける物質を添加して
も、両者の熱膨張係数を等しくすることは困難である。
また、窒化珪素セラミックスは希土類の酸化物を焼結助
剤に使用しているため、空気中1400°C以上の温度
では、耐酸化性が低下するため使用困難となるという課
題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実状に鑑みてなされ、1000°C以上(好ましくは1
400°C以上)の高温環境下で長期間の使用が可能で
あると共に、しかも室温から1000°C以上(好まし
くは1400°C以上)の高温またはその逆に繰り返し
昇降温を繰り返しても、抵抗値の変動が少ない耐久性に
優れた抵抗素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、抵抗素子
本体としてジルコンを主成分として含むセラミックスを
選択し、また、内部導体として、タングステン、炭化タ
ングステン、モリブデン、クロムなどの特定の導体を選
択することで、実際に、1000°C以上(好ましくは
1400°C以上)の高温環境下で長期間の使用が可能
であると共に、しかも室温から1000°C以上(好ま
しくは1400°C以上)の高温またはその逆に繰り返
し昇降温を繰り返しても、抵抗値の変動が少ない耐久性
に優れた抵抗素子が得られることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
【0011】すなわち、本発明に係る抵抗素子は、ジル
コンを主成分として含むセラミックスで構成してある抵
抗素子本体と、前記抵抗素子本体の内部に埋め込んであ
る内部導体とを有する抵抗素子であって、前記内部導体
が、1700°C以上の融点を持ち、室温〜800°C
における熱膨張係数が4×10−6/°C〜6×10
−6/°Cであり、比抵抗が10 Ω・cm以下であ
ることを特徴とする。なお、本発明において、ジルコン
を主成分として含むセラミックスとは、セラミックス中
に、ジルコン以外の不純物を多少(好ましくは10重量
%以下、さらに好ましくは2重量%以下程度)含んでも
良いことを意味する。
【0012】前記内部導体としては、特に限定されない
が、タングステン(W)、炭化タングステン(WC、W
C)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)のうち
から選ばれる1以上の導電体を含むことが好ましい。
【0013】
【作用】ジルコンは、ZrSiOで表され、ZrO
とSiOとから合成される。ジルコンの熱膨張
係数は、室温〜800°Cにおいて、5×10−6/°
C程度であり、炭化タングステン(WC、WC)、
モリブデン(Mo)、クロム(Cr)の膨張係数にきわ
めて近い。また、ジルコンは、酸化物であるため、さら
に酸化することもなく、耐酸化性に優れている。このよ
うな理由から、本発明に係る抵抗素子は、1000°C
以上(好ましくは1400°C以上)の高温環境下で長
期間の使用が可能であると共に、しかも室温から100
0°C以上(好ましくは1400°C以上)の高温また
はその逆に繰り返し昇降温を繰り返しても、抵抗値の変
動が少ない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の1実施形態に係
る抵抗素子の斜視図、図2は図1に示す抵抗素子の製造
過程を示す斜視図である。
【0015】抵抗素子 図1に示すように、本実施形態の抵抗素子20は、たと
えば発熱素子または高温サーミスター(温度センサ)と
して用いられ、抵抗素子本体22を有し、抵抗素子本体
22内部に所定パターンの内部導体14(図2参照)が
形成してある。抵抗素子本体22の内部に所定パターン
で形成してある内部導体14の一対の取り出し電極部1
4aは、図1に示すように、素子本体22の後端側の二
側面に各々形成され、外部端子電極24に対して接合さ
れる。
【0016】本実施形態では、抵抗素子本体22は、ジ
ルコン製セラミックス(ジルコンを主成分として含むセ
ラミックス)で構成してあり、内部導体14が、170
0°C以上の融点を持ち、室温〜800°Cにおける熱
膨張係数が4×10−6/°C〜6×10−6/°Cで
あり、比抵抗が10−5Ω・cm以下である導電体で構
成してある。このような導電体としては、タングステ
ン、炭化タングステン(WC、WC)、モリブデン
(Mo)、クロム(Cr)のうちから選ばれる1以上の
導電体が例示される。
【0017】また、本実施形態において、外部端子電極
24の材質は、特に限定されず、ニッケル、タングステ
ン、モリブデン、金、銀、銅及び上記の組み合わせなど
で構成される。
【0018】抵抗素子の製造方法 図1に示す抵抗素子20を製造するには、まず、図2に
示すように、内部導体14が表面にスクリーン印刷法な
どで所定の繰り返しパターンで形成してあるグリーンシ
ート12と、何ら内部導体14が形成されていないグリ
ーンシート16とを準備する。
【0019】グリーンシート12および16は、本実施
形態では、ジルコン原料粉末に有機バインダーを含む水
溶液または有機溶剤系溶液を加えてスラリー化したもの
をシート状に成形して乾燥したものである。ジルコン原
料粉末としては、所定モル比のシリカ粉末と酸化ジルコ
ニウム粉末との混合粉末が用いられる。このジルコン原
料粉末の粒径は、特に限定されないが、一般には0.1
〜1.5μm程度である。ジルコン原料粉末に添加され
るバインダとしては、特に限定されないが、たとえばポ
リビニルアルコール、アクリル樹脂などを例示すること
ができる。また、シート状に成形するための方法として
は、ドクターブレード法、押出し成形法などが例示され
る。
【0020】グリーンシート12および16の厚みは、
特に限定されないが、一般には、50〜1500μmで
ある。グリーンシート12の表面にスクリーン印刷など
で形成してある内部導体14の厚みは、特に限定されな
いが、好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは15
〜25μmである。
【0021】内部導体14を形成するための導電ペース
トとしては、焼成後に炭化タングステンとなる原料粉
末、および/またはモリブデン原料粉末、および/また
はクロム原料粉末に、有機バインダー、溶剤、可塑剤な
どを加えてペースト化したものが用いられる。これら原
料粉末の粒径は、特に限定されないが、好ましくは0.
5〜8μm、さらに好ましくは1〜5μm程度である。
【0022】図2に示すように、内部導体14のパター
ンが形成してあるグリーンシート12の上下面に、単一
または複数のグリーンシート16を積層して積層体ユニ
ット10とし、その後、各素子毎に切断する。
【0023】各素子毎に切断された成形体は、常圧焼成
炉に装着される前に、脱バインダ炉内に入れられ、脱バ
インダ処理が行われる。脱バインダ処理時の加熱温度
は、脱バインダ処理すべきバインダの種類などによって
も異なるが、一般には、400〜1000°Cである。
また、脱バインダ処理の時間は、成形体の大きさや加熱
温度などによっても異なるが、一般には、数時間〜数十
時間である。
【0024】その後、脱バインダ処理後の成形体ブロッ
クを、たとえば常圧焼成炉にセットし焼成する。
【0025】焼成は導体の酸化防止のため、不活性ガス
雰囲気または還元雰囲気にすることが好ましい。不活性
ガスとしては、特に限定されないが、窒素ガスが好まし
い。また、焼成温度は、特に限定されないが、ジルコン
製セラミックスを製造するために、好ましくは1300
〜1800°C、特に好ましくは1500〜1700°
Cである。
【0026】このような焼成により、抵抗素子本体22
が得られる。
【0027】抵抗素子本体22の後方二側面には、内部
導体14の取り出し電極部14aが露出する。その後、
これら取り出し電極部14aにロウ材を塗布し、外部端
子電極24を取り付けて接合する。接合手段としては、
特に限定されないが、たとえば真空焼き付け法などが用
いられる。真空焼き付けは、たとえば1.3×10
〜1.3×10−3Pa程度の真空中、800〜980
°Cの温度条件で行う。ロウ材としては、特に限定され
ないが、たとえば銀ロウ材が用いられる。銀ロウ材に
は、チタン、ジルコニウムなどの活性金属が含有してあ
ることが好ましい。ロウ材への活性金属の添加は、絶縁
材料であるジルコン製セラミックと抵抗材料である内部
導体との双方に対する接着強度を充分にするためのもの
で、活性金属の添加が1重量%未満では接着強度が充分
でなく、また5重量%を越すと、ロウ材素材の柔軟性が
低下する傾向にある。
【0028】その他の実施形態 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。たとえば、上述した実施形態では、抵抗素子とし
て、積層型の抵抗素子を例示したが、本発明に係る抵抗
素子の具体的構造は、特に限定されず、積層型の抵抗素
子以外に、巻き付け型の抵抗素子であっても良い。ま
た、上述した実施形態では、焼成方法として、常圧焼成
法を採用したが、本発明では、焼成方法については特に
制限は無く、公知の方法、窒素ガス加圧焼成法などを用
いても良い。さらに、本発明では、外部端子電極24の
材質や形状も特に限定されない。
【0029】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0030】実施例1 平均粒径0.7μmのジルコン原料粉末(所定モル比の
酸化珪素粉末と酸化ジルコニウム粉末)に、アクリル系
バインダー、トルエン、エタノールでスラリーを調整
し、ドクターブレード法により厚み1mmのセラミック
ス用グリーンシート12および16を作製した。
【0031】グリーンシート12の表面に、内部導体1
4のパターンをスクリーン印刷により形成した。内部導
体14を印刷するための導電ペーストとしては、焼成後
にW Cとなる所定モル比の炭化タングステンとタン
グステンとを含む原料粉末に、エチルセルロース、αー
テルピネオールを加えてペースト化したものを用いた。
導電パターンの厚みは、25μmであった。
【0032】内部電極14のパターンが印刷されたグリ
ーンシート12の上下面に、内部電極14のパターンが
何ら印刷されていないグリーンシート14を、それぞれ
2枚、総数が5枚となるように積層し、積層体ユニット
10とし、各素子に切断した。次に、窒素雰囲気中、5
00°Cで脱バインダーした。その後、切断素子を常圧
焼成炉にセットし、窒素雰囲気(窒素+水素+水蒸気雰
囲気)中、1700°C、250kg/cmの条件で
焼成した。焼成後、図1に示すジルコンより成る抵抗素
子本体22を得た。抵抗素子本体22の内部には、内部
導体14が内蔵され、その露出部である取り出し電極部
に活性金属が含有してある銀ロウを塗布し、その塗布部
分をニッケル製外部端子電極24で覆い、真空中、92
0°Cで焼き付け、抵抗素子20を作製した。
【0033】得られた素子各々50本を、空気中、15
50°Cの環境下におき、端子電極24および24間の
抵抗値を、5000時間経過前後で測定し、5000時
間経過後の抵抗値増加量を調べた。結果を表1に示す。
表1に示すように、抵抗増加率は2%であった。
【0034】
【表1】
【0035】また、得られた素子各々50本の外部電極
端子24および24間に15秒間通電させることで、素
子本体の先端部を1500°Cに昇温させ、15秒間停
止することで、室温付近まで冷却させることを繰り返す
サイクル試験を行った。初期抵抗値より10%増大した
点における回数(昇降温の1サイクルを1回のカウント
とする)を調べた。初期抵抗値は、1回目の通電での1
500°Cにおける抵抗値とした。試料数は50本であ
り、回数は平均値を採用した。結果を表2に示す。な
お、5万回以上を合格とする。表2に示すように、実施
例1におけるサイクル回数は、100万回であった。
【0036】
【表2】
【0037】実施例2 内部導体14を印刷するための導電ペーストとして、焼
成後にWCとなる所定モル比の炭素とタングステンとを
含む原料粉末を用いた以外は、実施例1と同様にして、
抵抗素子20を作製した。
【0038】得られた素子各々50本について、実施例
1と同様にして、5000時間経過後の抵抗値増加量を
調べた。結果を表1に示す。表1に示すように、抵抗増
加率は1%であった。また、実施例1と同様にして、サ
イクル回数を調べた。結果を表2に示す。表2に示すよ
うに、サイクル回数は、120万回であった。
【0039】実施例3 内部導体14を印刷するための導電ペーストとして、C
rを含む原料粉末を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、抵抗素子20を作製した。得られた素子各々50本
について、実施例1と同様にして、5000時間経過後
の抵抗値増加量を調べた。結果を表1に示す。表1に示
すように、抵抗増加率は5%であった。また、実施例1
と同様にして、サイクル回数を調べた。結果を表2に示
す。表2に示すように、サイクル回数は、80万回であ
った。
【0040】実施例4 内部導体14を印刷するための導電ペーストとして、M
oを含む原料粉末を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、抵抗素子20を作製した。得られた素子各々50本
について、実施例1と同様にして、5000時間経過後
の抵抗値増加量を調べた。結果を表1に示す。表1に示
すように、抵抗増加率は1%であった。また、実施例1
と同様にして、サイクル回数を調べた。結果を表2に示
す。表2に示すように、サイクル回数は、130万回で
あった。
【0041】比較例1 ジルコン原料粉末の代わりに、シリコンオキシナイトラ
イト原料粉末(所定モル比のシリカ粉末と窒化シリコン
粉末とから成る混合粉末)を用いると共に、内部導体1
4を印刷するための導電ペーストとして、焼成後にMo
Siとなる原料粉末を用いた以外は、実施例1と同
様にして、抵抗素子20を作製した。得られた素子各々
50本について、実施例1と同様にして、5000時間
経過後の抵抗値増加量を調べた。結果を表1に示す。表
1に示すように、抵抗増加率は無限大であった。また、
実施例1と同様にして、サイクル回数を調べた。結果を
表2に示す。表2に示すように、サイクル回数は、70
00回であった。
【0042】比較例2 ジルコン原料粉末の代わりに、窒化珪素粉末に酸化イッ
トリウムと酸化アルミニウムとを各々2重量%づつ添加
した混合粉末を用いると共に、内部導体14を印刷する
ための導電ペーストとして、焼成後にWCとなる所定モ
ル比の炭素とタングステンとを含む原料粉末を用いた以
外は、実施例1と同様にして、抵抗素子20を作製し
た。
【0043】得られた素子各々50本について、実施例
1と同様にして、5000時間経過後の抵抗値増加量を
調べた。結果を表1に示す。表1に示すように、抵抗増
加率は無限大であった。また、素子の酸化も確認され
た。また、実施例1と同様にして、サイクル回数を調べ
た。結果を表2に示す。表2に示すように、サイクル回
数は、32000回であった。
【0044】評価 表1および表2に示すように、実施例1〜4に係る抵抗
素子は、比較例1および2に係る抵抗素子に比較し、1
550°Cの高温環境下で長期間の使用が可能であると
共に、しかも室温から1500°Cの高温またはその逆
に繰り返し昇降温を繰り返しても、抵抗値の変動が少な
いことが確認された。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、1000°C以上(好ましくは1400°C以上)
の高温環境下で長期間の使用が可能であると共に、しか
も室温から1000°C以上(好ましくは1400°C
以上)の高温またはその逆に繰り返し昇降温を繰り返し
ても、抵抗値の変動が少ない耐久性に優れた抵抗素子を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の1実施形態に係る抵抗素子の
斜視図である。
【図2】 図2は図1に示す抵抗素子の製造過程を示す
斜視図である。
【符号の説明】
12,16… グリーンシート 14… 内部導体 14a… 取り出し電極部 20… 抵抗素子 22… 抵抗素子本体 24… 外部端子電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジルコンを主成分として含むセラミック
    スで構成してある抵抗素子本体と、 前記抵抗素子本体の内部に埋め込んである内部導体とを
    有する抵抗素子であって、 前記内部導体が、1700°C以上の融点を持ち、室温
    〜800°Cにおける熱膨張係数が4×10−6/°C
    〜6×10−6/°Cであり、比抵抗が10 Ω・c
    m以下であることを特徴とする抵抗素子。
  2. 【請求項2】 前記内部導体が、タングステン、炭化タ
    ングステン、モリブデン、クロムのうちから選ばれる1
    以上の導電体を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    抵抗素子。
JP8775799A 1999-03-30 1999-03-30 抵抗素子 Withdrawn JP2000286042A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6416848B2 (en) 2000-02-21 2002-07-09 Tdk Corporation Resistance element and method of production of same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6416848B2 (en) 2000-02-21 2002-07-09 Tdk Corporation Resistance element and method of production of same

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