JP2000281807A - ポリオレフィン系化粧シート - Google Patents

ポリオレフィン系化粧シート

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JP2000281807A
JP2000281807A JP11088079A JP8807999A JP2000281807A JP 2000281807 A JP2000281807 A JP 2000281807A JP 11088079 A JP11088079 A JP 11088079A JP 8807999 A JP8807999 A JP 8807999A JP 2000281807 A JP2000281807 A JP 2000281807A
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polyolefin
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decorative sheet
resin composition
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JP11088079A
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English (en)
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Kazuto Wakita
和人 脇田
Kazuyoshi Obana
一克 尾花
Yuji Sugiyama
雄二 杉山
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Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】折り曲げ面に亀裂や白化がほとんど起らず、
又、40〜100℃の温度で使用した場合、化粧シート
表面が粘着性を示すことが少なく、かつ、透明性に優れ
たポリオレフィン系化粧シートの提供。 【解決手段】一層以上の構成層からなる化粧シートであ
って、プロピレン及び/又はブテン−1の含有率が50
重量%以上であり、かつ、沸騰n−へプタン不溶分の量
が60重量%以下である非晶性ポリオレフィン20〜9
0重量%及び結晶性ポリプロピレン10〜80重量%と
を含む樹脂組成物からなる層を構成層の一層とするポリ
オレフィン系化粧シート。又、前記の非晶性ポリオレフ
ィンと結晶性ポリプロピレンとを含む樹脂組成物からな
る層と、結晶性ポリオレフィンを含む層とからなる積層
体を構成層の一層とするポリオレフィン系化粧シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材、家電製品、
車両の内装材や外装材などの表面化粧及び表面保護など
に使用されるポリオレフィン系化粧シートに関する。更
に、詳しくは、特定の非晶性ポリオレフィンを構成層の
一成分とし、折り曲げた際の折り曲げ面に亀裂や白化が
起りにくい、透明性に優れるなどの特徴を有するポリオ
レフィン系化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建材、家電製品、車両の内装材や
外装材などの表面化粧及び表面保護に使用される化粧シ
ートとして、主に可塑剤を含有するポリ塩化ビニルフィ
ルムが利用されてきた。可塑剤を含有するポリ塩化ビニ
ルフィルムは熱成形加工性に優れている、折り曲げ加工
をした場合、折り曲げ面に亀裂や白化が起りにくい、透
明性が良い、表面の粘着性が少ないなど化粧シートに適
した性質を有している。しかし、ポリ塩化ビニルフィル
ムは焼却時に有害ガスを発生する、又、その含有する可
塑剤は環境や人体に悪影響を与えるなどの問題があり、
ポリ塩化ビニルフィルムに代わる材料が求められてい
る。現在、ポリ塩化ビニルフィルムに代わる材料とし
て、焼却時に有害ガスを発生することが無いポリオレフ
ィン系材料を中心に開発が進められている。例えば、特
開平6−198830号公報にはポリプロピレン系フィ
ルムを主な構成層とする化粧シートが、特開平6−16
832号公報にはオレフィン系熱可塑性エラストマーを
主な構成層とする化粧シートが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、提案されてい
るポリオレフィン系フィルムを主な構成層とする化粧シ
ートは、ポリ塩化ビニルフィルムに比べ、幾つかの問題
点がある。例えば、特開平6−198830号公報で提
案のポリプロピレンフィルムを構成層とする化粧シート
の場合、ポリプロピレンの結晶化度や融点が高いため、
柔軟性に劣る、成形加工温度が高く、加工条件の許容範
囲が狭い、折り曲げ加工した場合、折り曲げ面に亀裂が
入ったり、白化が起ったりし易いなどの問題点があっ
た。特開平6−16832号公報で提案のオレフィン系
熱可塑性エラストマーを構成層とする化粧シートの場
合、柔軟性に優れ、折り曲げ面に亀裂や白化は起りにく
いが、透明性や機械的強度が不十分となるなどの問題点
があった。又、特開平5−77371号公報では特定の
非晶性ポリオレフィンを一成分とする層と結晶性ポリプ
ロピレンとからなる層との積層フィルムが開示されてい
る。この積層フィルムは、化粧シートに適した性質を有
しているが、使用温度が40℃以上、例えば、40〜1
00℃で使用すると、非晶性ポリオレフィン中の低分子
量物などが化粧シート表面に滲出すことがあり、化粧シ
ート表面が粘着性を示すようになり、表面がベトついた
り、ブリード物が析出したりして、用途面で制約があっ
た。
【0004】本発明は、従来のような問題点を解消し
た、即ち、折り曲げ加工した際の折り曲げ面に亀裂や白
化などがほとんど起らず、又、40〜100℃の温度で
使用した場合、化粧シート表面は粘着性を示すことが少
なく、かつ、透明性に優れたポリオレフィン系化粧シー
トの提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ため、化粧シートの構成層として種々のポリオレフィン
系材料を検討した結果、構成層として特定の非晶性ポリ
オレフィンと結晶性ポリプロピレンとを特定割合で含有
する樹脂組成物からなる層を使用した化粧シートは、折
り曲げ面に亀裂や白化などがほとんど起らないこと、使
用時の温度が40℃以上と高くなっても化粧シート表面
がほとんど粘着性を示さないこと及び透明性が良好であ
ることを見出し、本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明は、一層以上の構成層からな
る化粧シートにおいて、プロピレン及び/又はブテン−
1の含有率が50重量%以上であり、かつ、沸騰n−へ
プタン不溶分の量が60重量%以下である非晶性ポリオ
レフィン20〜90重量%及び結晶性ポリプロピレン1
0〜80重量%とを含む樹脂組成物からなる層を構成層
の一層とするポリオレフィン系化粧シートである。又、
上記樹脂組成物からなる層と結晶性ポリオレフィンを含
む層とからなる積層体を構成層の一層とするポリオレフ
ィン系化粧シートである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のポリオレフィン系化粧シートは特定の非
晶性ポリオレフィン20〜90重量%及び結晶性ポリプ
ロピレン10〜80重量%を含む樹脂組成物からなる層
を必須成分とする。本発明で使用する特定の非晶性ポリ
オレフィンはプロピレン及び/又はブテン−1の含有率
が50重量%以上であり、プロピレン及びブテン−1以
外の成分として、炭素数2〜8のα−オレフィンを使用
することができ、かつ、沸騰n−ヘプタン不溶分の量が
60重量%以下、好ましくは50重量%以下のものであ
る。使用することができる炭素数2〜8のα−オレフィ
ンとしては、エチレン、ペンテン−1、4−メチル−1
−ペンテン、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−
1などが挙げられる。これらのα−オレフィンは一種又
は二種以上を適宜組合せて用いることができる。非晶性
ポリオレフィン中のプロピレン及び/又はブテン−1の
含有率は50重量%以上であれば良く、プロピレン、ブ
テン−1又は両者の合計量が100重量%であってもよ
い。プロピレン及び/又はブテン−1の含有率が50重
量%未満の場合、機械的強度が低下し、単独でシート状
成形体を成形することが難しくなったり、化粧シート表
面が粘着性を示すようになることがある。
【0008】本発明で使用される非晶性ポリオレフィン
の沸騰n−ヘプタン不溶分の量が60重量%より多い場
合、得られる化粧シートの柔軟性が低下し、折り曲げ面
に亀裂が入ったり、白化したりすることがある。本発明
によると、沸騰n−ヘプタン不溶分の量が少なくなる柔
軟性が良くなり、折り曲げ面に亀裂や白化が起りにくく
なる傾向にあり、沸騰n−ヘプタン不溶分の量は無くて
も良い。
【0009】尚、沸騰n−ヘプタン不溶分の割合の測定
は、二重管式ソックスレー抽出器を用い、測定する非晶
性ポリオレフィンの重量に対し、50〜200倍量のn
−ヘプタンを使用して、数時間、通常、5〜24時間、
沸騰還流させて沸騰n−ヘプタンに溶解する成分を溶解
させた後、不溶分を濾過分離して、沸騰n−ヘプタン抽
出前の試料の重量と残存した不溶分の重量とから算出さ
れる。又、本発明で使用される非晶性ポリオレフィンは
実質的に非晶性と類似した挙動を示すポリオレフィンの
ことを言い、結晶化度30%以下、通常、結晶化度0.
1〜20%の低結晶性ポリオレフィンを意味する。使用
される非晶性ポリオレフィンの密度は0.885g/c
3以下、通常、0.855〜0.885g/cm3であ
る。結晶化度はJIS K 7112の密度勾配管法で
測定した密度を基に、ポリプロピレンの100%結晶の
密度を0.936g/cm3、非晶の密度を0.855
g/cm3として計算される値である。密度測定に使用
される試料は、非晶性ポリオレフィンのペレットをテフ
ロン(登録商標)コートした金属板の間に挟み、190
℃で加熱圧縮して、シート化した後、23℃で放冷して
作成される。
【0010】非晶性ポリオレフィンの具体例としては、
沸騰n−ヘプタン不溶分が60重量%以下のプロピレン
単独重合体、プロピレン・ブテン−1共重合体、プロピ
レン成分及び/又はブテン−1成分の含有量が50重量
%以上であるプロピレン・エチレン共重合体、プロピレ
ン・ブテン−1・エチレンの3元共重合体、プロピレン
・ヘキセン−1・オクテン−1の3元共重合体、プロピ
レン・ヘキセン−1・4−メチルペンテン−1の3元共
重合体、ブテン−1単独重合体、ブテン−1・エチレン
共重合体、ブテン−1・ヘキセン−1・オクテン−1の
3元共重合体、ブテン−1・ヘキセン−1・4−メチル
ペンテン−1の3元共重合体等が挙げられる。非晶性ポ
リオレフィンがプロピレン・エチレン共重合体の場合、
エチレン成分含有量が0.01〜30重量%、好ましく
は1〜20重量%のものが望ましい。エチレン成分含有
量が30重量%より大きくなると、機械的強度が低下す
る。本発明において、非晶性ポリオレフィンは、上記の
一種又は二種以上を組合せて用いることができる。
【0011】本発明で使用される非晶性ポリオレフィン
は、公知のポリオレフィンの製造法で製造することがで
きる。例えば、プロピレン及び/又はブテン−1と必要
に応じて共重合成分のα−オレフィンとからなる原料モ
ノマーを、塩化マグネシウムに担持したチタン担持型触
媒とトリエチルアルミニウムからなる触媒系などの公知
の重合触媒系を用い、水素の存在下又は水素の不存在下
に、重合させることにより製造される。又、市販品で、
本発明と同等の組成、特性を有する非晶性ポリオレフィ
ンを使用することができる。市販品としては、例えば、
米国レキセン(Rexene)社のレクスタック(RE
XTAC)や宇部レキセン社のウベタックなどがある。
【0012】本発明で使用される樹脂組成物の他の成分
である結晶性ポリプロピレンは大部分が沸騰n−ヘプタ
ン不溶性のアイソタクチック構造のポリプロピレンであ
り、押出成形用、射出成形用、ブロー成形用等として市
販されている結晶性ポリプロピレンが使用できる。この
結晶性ポリプロピレンはプロピレン単独重合体でも良
く、又、プロピレンと他のα−オレフィンとからなる共
重合体でも良く、通常、密度0.890g/cm3以上
のものが使用される。共重合に用いられるα−オレフィ
ンとしては、プロピレンを除く、炭素数2〜8のα−オ
レフィン、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−
1、4−メチル−1−ペンテン、ヘキセン−1、ヘプテ
ン−1、オクテン−1等が挙げられる。これらの中でエ
チレン、ブテン−1が好ましい。
【0013】結晶性ポリプロピレンの具体例には、プロ
ピレン単独重合体、エチレン成分を30重量%以下、好
ましくは1〜25重量%含有するプロピレン・エチレン
のランダム共重合体又はブロック共重合体、ブテン−1
を20重量%以下含有するプロピレン・ブテン−1のラ
ンダム共重合体又はブロック共重合体、プロピレン・エ
チレン・ブテンの三元ランダム共重合体又は三元ブロッ
ク共重合体などが挙げられる。
【0014】結晶性ポリプロピレンの製造は、特に制限
されるものでなく、公知の結晶性ポリプロピレンの製造
方法で製造できる。例えば、マグネシウム、チタン、ハ
ロゲン原子及び電子供与体からなる固体触媒成分、有機
アルミニウム化合物、アルコキシ基含有芳香族化合物
と、必要に応じて電子供与性化合物を加えた触媒系を用
い、気相一段重合法、スラリー一段重合法、気相多段重
合法、スラリー多段重合法などの方法で製造される。
【0015】又、上記の非晶性ポリオレフィン及び結晶
性ポリプロピレンは、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸及
び/又はそれらのエステル、酸無水物、金属塩等の誘導
体、不飽和物のアミド、アミノ化合物、グリシジルメタ
アクリレート、ヒドロキシメタアクリレート等により、
二軸混練機などを用いた公知の方法で変性されたものを
使用しても良い。これら変性されたものの中では、無水
マレイン酸、無水イタコン酸により変性されたものが好
適に用いられる。
【0016】本発明の化粧シートを構成する樹脂組成物
は、非晶性ポリオレフィン20〜90重量%、好ましく
は25〜80重量%、及び結晶性ポリプロピレン10〜
80重量%、好ましくは、20〜75重量%で構成され
る。非晶性ポリオレフィンの割合が20重量%未満で
は、柔軟性が低下し、折り曲げ面に亀裂が入ったり、白
化したり、透明性が低下したりすることがある。一方、
90重量%より多い場合、化粧シート表面が粘着性を示
すようになる。非晶性ポリオレフィンは化粧シートの柔
軟性や折り曲げ面の亀裂や白化防止に寄与し、結晶性ポ
リプロピレンは耐熱性や引張弾性率などの機械的強度、
粘着性防止に寄与する。上記の配合割合とすることによ
り、化粧シートの柔軟性や曲げ加工性が良好であって、
表面粘着性をほとんど無い化粧シートを得ることができ
る。
【0017】非晶性ポリオレフィンと結晶性ポリプロピ
レンを含む樹脂組成物は公知の方法で製造され、例え
ば、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等の混練機
や一軸又は二軸押出機等を用い、非晶性ポリオレフィン
と結晶性ポリプロピレンなどを加熱溶融混練する方法で
製造される。
【0018】非晶性ポリオレフィンと結晶性ポリプロピ
レンとを含む樹脂組成物は、本発明の化粧シートの目的
を達成する好ましい構成層である。又、この樹脂組成物
からなる層と結晶性ポリオレフィンを含む層とからなる
積層体も好ましい構成層である。通常、この積層体は、
結晶性ポリオレフィンが両外層又は一方の外層に、非晶
性ポリオレフィンは内層又は一方の外層になるように積
層されたものである。積層数は2層以上であれば良く、
通常、3層である。この積層体は樹脂組成物単独使用の
場合より、機械的強度や耐熱性などが要求される用途に
適用される。
【0019】この積層体の外層などに使用される結晶性
ポリオレフィンとしては、結晶性プロピレン単独重合
体、プロピレンとα−オレフィンとの結晶性ランダム共
重合体あるいは結晶性ブロック共重合体、又、このラン
ダム共重合体あるいはブロック共重合体と結晶性プロピ
レン単独重合体との混合物などが挙げられる。α−オレ
フィンの具体例としては、エチレン、ブテン−1、ペン
テン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、
ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1
などが挙げられる。プロピレンとα−オレフィンとの結
晶性共重合体の具体例としては、プロピレン70〜99
wt%、プロピレン以外のα−オレフィン1〜30wt
%からなるプロピレン−エチレンランダム共重合体、又
はブロック共重合体、プロピレン・ブテン−1のランダ
ム共重合体又はブロック共重合体、プロピレン・エチレ
ン・ブテン−1の三元ランダム共重合体又は三元ブロッ
ク共重合体などが挙げられる。
【0020】本発明の化粧シートは、通常の化粧シート
と同様に表面層、接着剤層、印刷層、基材層などから構
成されていても良い。その場合、化粧シートは基材層の
上に印刷層、印刷層の上に表面層となる構成であり、接
着剤層は必要に応じて基材層と印刷層、印刷層と表面層
との間に使用される。しかし、本発明の化粧シートはこ
れら構成層の全てが揃っていなくても良く、基材層単独
で化粧シートとすることも可能である。
【0021】通常、化粧シートの表面層には結晶性ポリ
プロピレン、プロピレンとα−オレフィンとの結晶性共
重合体からなる層、本発明の非晶性ポリオレフィンを含
む樹脂組成物からなる層や積層体からなる層などが使用
される。この表面層の厚さは、通常、2〜150μmで
ある。印刷層は、例えば、木目、石目、布目、抽象柄な
どの模様が印刷されており、軟質の結晶性ポリプロピレ
ン、プロピレンとα−オレフィンとのランダム共重合体
やブロック共重合体などが使用される。印刷層の厚さ
は、通常、1〜30μmである。基材層は本発明の非晶
性ポリオレフィンと結晶性ポリプロピレンを含む樹脂組
成物からなる層やこの樹脂組成物と結晶性ポリオレフィ
ンを含む積層体からなる層が使用できる。基材層の厚さ
は、通常、10〜200μmである。
【0022】接着剤層としては、液状、半溶融状、フィ
ルム・シート状のものが使用でき、例えば、ポリウレタ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系
樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル系共重合体、ポリアミド系樹脂、アイオ
ノマー系樹脂などを主成分とする公知の接着剤や酸無水
物やアクリル酸などで変性されたポリオレフィンなどを
挙げることができる。
【0023】上記のように本発明の非晶性ポリオレフィ
ンと結晶性ポリプロピレンを含む樹脂組成物からなる層
やこの樹脂組成物と結晶性ポリオレフィンを含む積層体
からなる層は、化粧シートの表面層、基材層に使用され
る。また、化粧シートは非晶性ポリオレフィンと結晶性
ポリプロピレンを含む樹脂組成物からなる層やこの樹脂
組成物と結晶性ポリオレフィンを含む積層体からなる層
のみで構成されていても良い。
【0024】非晶性ポリオレフィンと結晶性ポリプロピ
レンを含む樹脂組成物からなる層やこの樹脂組成物と結
晶性ポリオレフィンを含む積層体には、公知の添加剤、
酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、分散剤、塩素補足剤、難燃剤、結晶化核剤、ブ
ロッキング防止剤、スリップ剤、防曇剤、離型剤、顔
料、有機物充填材、無機物充填材、中和剤、滑剤、分解
剤、金属不活性剤、汚染防止材、抗菌剤やその他の樹
脂、熱可塑性エラストマーなどを本発明の効果が損なわ
れない範囲で添加できる。
【0025】これら添加剤の例を挙げると、酸化防止剤
としては2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、2,6−ジシクロヘキシル−4−エチルフェノール
などのフェノール系酸化防止剤、トリオクチルホスファ
イト、トリストリデシルホスファイトなどの有機ホスフ
ァイト系酸化防止剤、ジラウリルチオジプロピオネー
ト、ペンタエリスリトールテトララウリルチオプロピオ
ネートなどの硫黄系酸化防止剤がある。光安定剤として
はビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ン)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジン)−1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボキシレートなどのヒンダードアミン系安定剤
がある。紫外線吸収剤としては2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2,2’
−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル)−6−[(2H−ベンゾトリアゾール−2−
イル)フェノール]],2−(3−t−ブチル−5−メ
チル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤な
どがある。
【0026】帯電防止剤としてはポリ(オキシエチレ
ン)アルキルアミン、ポリ(オキシエチレン)アルキル
アミドなどのノニオン系帯電防止剤、第4級アンモニウ
ムクロライド、第4級アンモニウムサルフェートなどの
カチオン系帯電防止剤、アルキルスルホネート、アルキ
ルベンゼンスルホネートなどのアニオン系帯電防止剤が
ある。分散剤としてはエチレンビスオレイン酸アミド、
エチレンビスステアリン酸アミドなどのビスアミド系
分散剤、マイクロクリスタリンワックスなどのワックス
系分散剤、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸亜鉛などの有機金属塩系分散剤があ
る。
【0027】難燃剤としてはトリクレジルホスフェー
ト、リン酸アンモニウムなどのリン酸系難燃剤、三酸化
アンチモン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、赤リン等が挙げられる。ブロッキング防止剤として
は、シリカ、天然ゼオライト、合成ゼオライト、カオリ
ン、タルク、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、溶融シ
リカ、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ハドロタルサイト
系等の微粒子が挙げられる。スリップ剤としては、ラウ
リン酸アミド、オレイン酸アミドのどの高級脂肪酸アミ
ドが好適である。防曇剤としては、ジグリリンモノオレ
ートなどが添加される。添加できるその他の樹脂として
は、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、メタロ
セン触媒により得られるポリエチレン、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレ
ンワックスなどや、また、石油樹脂、テルペン樹脂、ク
マロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂やこれらの水素添
加誘導体などがある。熱可塑性エラストマーとしては、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体と、こ
れらの水添物であるスチレン−エチレン−ブチレン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピ
レン−スチレンブロック共重合体などがある。
【0028】本発明の非晶性ポリオレフィンと結晶性ポ
リプロピレンを含む樹脂組成物からなる層は、通常、フ
ィルムやシートの形状に成形して使用される。この樹脂
組成物からなるフィルムやシートは、公知のフィルムや
シート製造法、例えば、溶融押出機を用いたTダイ法、
インフレーション法、チューブラー法、カレンダー法、
溶剤キャスト法、熱プレス法などの方法により製造され
る。又、得られたフィルムは必要により、公知の一軸あ
るいは二軸延伸法で延伸される。延伸する場合、面延伸
倍率は1.1〜30倍であることが好ましい。
【0029】また、非晶性ポリオレフィンと結晶性ポリ
プロピレンを含む樹脂組成物からなる層と結晶性ポリオ
レフィンを含む層からなる積層体は、通常、積層フィル
ムや積層シートの形状で使用される。この積層フィルム
や積層シートは、公知の製造法、例えば、共押出積層
法、ラミネーション法、ドライラミネーション法などの
方法で製造される。これらの方法の中では、溶融接着で
きる共押出積層法が好ましい。共押出積層法による積層
フィルムの製造法を具体的に説明すると、積層数に見合
う数の押出機を使用して溶融押出しし、Tダイ法やイン
フレーション法などの方法により溶融状態で積層した
後、冷却ロール、水冷又は空冷などの方法で冷却するこ
とにより積層フィルムが得られる。積層フィルムを構成
する各層の厚さや比率は、特に限定されるものでなく、
任意に選択できるが、折り曲げ面に亀裂や白化を起させ
ないためには、非晶性ポリオレフィンを含む樹脂組成物
からなるフィルムの厚さは積層フィルム厚さの20〜9
9%が好ましく、より好ましくは30〜90%である。
又、得られた積層フィルムは必要により、公知の一軸あ
るいは二軸延伸法で延伸される。延伸する場合、面延伸
倍率は1.1〜30倍であることが好ましい。
【0030】非晶性ポリオレフィンと結晶性ポリプロピ
レンを含む樹脂組成物やこの樹脂組成物と結晶性ポリオ
レフィンを含む積層体は着色されていてもよく、着色剤
としては、酸化チタン、カーボンブラック、黒色酸化
鉄、キナクリドン、ジケトピロロピロール、イソインド
リノン、ニッケルチタンイエロー、クロムチタンイエロ
ー、黄色酸化鉄、シアニングリーン、シアニンブルー、
群青、赤色酸化鉄などを主成分とした有機系、無機系の
着色剤が本発明の効果を阻害しない範囲で適宜使用され
る。また、化粧シートは必要に応じて印刷層が省略され
ることもある。印刷層が省略される場合、非晶性ポリオ
レフィンと結晶性ポリプロピレンを含む樹脂組成物から
なる層やこの樹脂組成物と結晶性ポリオレフィンとを含
む積層体からなる層は、木目、石目、布目などの模様を
印刷されることが有る。その場合、印刷性を向上させる
ため、上記の樹脂組成物や積層体からなるフィルムやシ
ートは、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸
処理などの表面処理が行われる。これら処理を受けた樹
脂組成物や積層体からなるフィルムやシートは、通常、
ポリウレタンやメタクリル系樹脂をバインダーとするイ
ンキで印刷される。
【0031】本発明において、上記の樹脂組成物や積層
体からなるフィルムやシートを使用して化粧シートを作
成する方法は、公知の方法を用いることができる。例え
ば、樹脂組成物や積層体からなるフィルムやシートから
なる基材層の上に必要に応じて印刷層や表面層を積層す
る。積層方法は熱時ラミネートあるいは接着剤によるド
ライラミネート等の方法で行われる。表面層は、必要に
よりエンボス加工が施される。
【0032】この際、使用される接着剤は、化粧シート
の外観を損なわずに、確実に接着できるもので、かつ、
本発明の効果を阻害しないものであれば、いかなる接着
剤を用いても良い。接着剤の具体例には、エポキシ樹脂
やシリコン樹脂等の熱硬化性樹脂接着剤、ポリビニルエ
ーテル、アクリル樹脂、酢酸ビニルーエチレン共重合
体、ポリアミド樹脂系ホットメルト接着剤、ニトリルゴ
ム等のゴム系接着剤などが挙げられる。
【0033】さらに、エンボス加工を施した部分に着色
インキを挿入して拭き取るワイピング塗装を施すことも
出来る。また、本発明の化粧シートは表面保護や機能性
付与を目的に、ウレタンや各種熱硬化型や光硬化型のエ
マルジョン等の透明保護層をコーティングしたり、ナイ
ロン、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−ビニルアルコール共重合体等からなる層を積
層しても良い。
【0034】前記により得られた化粧シートは、合板、
鋼板、アルミ板、パーティクルボード、石膏などの無機
物ボード、コンクリート壁、樹脂製ボード、発泡体、断
熱体、又、これらの複合体に接着剤で貼りつけられ、化
粧板とすることができる。
【0035】合板や鋼板など各種材料に貼りつける方法
としては、平貼り、ラッピング加工、Vカット法、真空
成形法等を挙げることができる。平貼りは、手貼り、プ
レス貼り、ローラー貼り、ローラープレスによる貼り合
わせ法等があり、また、これ以外の方法を用いて貼りつ
けても何ら問題はない。
【0036】化粧シートと各種材料に貼付けるとき使用
する接着剤は、特に限定されるものではないが、例え
ば、エポキシ樹脂やシリコン樹脂等の熱硬化性接着剤、
ポリビニルエーテル、アクリル樹脂、酢酸ビニルーエチ
レン共重合体、ポリアミド樹脂などの熱可塑性接着剤、
ニトリルゴム等のゴム系接着剤などが使用できる。
【0037】得られる化粧板の用途は特に限定されない
が、テレビキャビネット、ステレオスピーカーボック
ス、ビデオキャビネット等の家電製品、各種収納家具、
ユニット家具等の家具製品、ドア、ドア枠、窓枠、廻
縁、巾木、開口枠等の住宅部材、厨房、収納家具扉等の
家具部材、床材、天井材、壁紙等の建材商品、自動車内
装材や外装材、家電品、事務機器、オフィス用品等の用
途に好適に使用できる。
【0038】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明する。なお、実施例および比較例中に記載し
た特性の測定は以下の方法で行った。
【0039】1)非晶性ポリオレフィン中の沸騰n−ヘ
プタン不溶分の測定 非晶性ポリオレフィン約2gを乾燥した筒状ろ紙に入れ
て、その重量を測定した後、二重管式ソックスレー抽出
器にセットする。n−ヘプタン150gをこのソックス
レー容器に入れ、加熱して、10時間、沸騰還流させ、
非晶性ポリオレフィン中の溶解成分を抽出する。その
後、沸騰n−ヘプタン不溶分の残った筒状ろ紙を取出
し、恒量になるまで減圧乾燥し、その重量を測定する。
沸騰n−ヘプタン抽出前後の重量比から(1)式により
沸騰n−ヘプタン不溶分を算出する。
【数1】 沸騰n−ヘプタン不溶分(重量%)=(M−N)/S×100 (1) (ただし、式中、Mは減圧乾燥後のn−ヘプタン不溶分
と筒状ろ紙との重量、Nは乾燥した筒状ろ紙の重量、S
は沸騰n−ヘプタン抽出前の非晶性ポリオレフィンの重
量である。それぞれ重量の単位はgである。)
【0040】2)折り曲げ面の評価 本発明の樹脂組成物又は積層体を構成層とする化粧シー
トを180度折り曲げ、その状態で加熱プレス機に挟
み、80℃、面圧5MPaの条件で5分間保持した。そ
の後、折り曲げた化粧シートを取出し、折り曲げ部分を
広げて、肉眼観察により、亀裂、白化の有無を観察し
た。
【0041】3)粘着性の評価 本発明の樹脂組成物又は積層体を構成層とする化粧シー
トを80℃のオーブン中に入れ、10日間保持した後、
化粧シートを取出す。冷却後、化粧シートの表面を指で
触り、触感により評価した。本テスト前の表面の触感を
基準とし、ほとんど差の無かったものを粘着性無、触感
でベトつきがあったり、ブリード物があった場合を粘着
性有りとした。
【0042】4)透明性の測定 本発明の樹脂組成物又は積層体を構成層とする化粧シー
トを試料として、ASTM D1003に準じてヘイズ
を測定した。
【0043】実施例1 プロピレン含有率65重量%、ブテン−1含有率35重
量%の共重合体で、沸騰n−ヘプタン不溶分が5重量%
の非晶性ポリオレフィン(宇部興産社製、商品名ウベタ
ック UT2780、密度0.86g/cm3)と密度
0.91g/cm3の結晶性ポリプロピレン((株)グ
ランドポリマー社製、商品名:F226D)とを50/
50の重量比で混合し、この混合物100重量部に対
し、グリセリンモノステアレート0.1重量部、ステア
リン酸カルシウム0.05重量部を添加し、温度200
℃で溶融混練して、ペレットを作成した。このペレット
をTダイが連結した押出機に供給して、190℃で溶融
押出し、20℃のキャスチングロールを通して、厚さ約
100μmのフィルムとした。このフィルムに印刷処理
を施した後、印刷処理した面に酢酸ビニル−エチレン共
重合体を成分とする接着剤を約3μm程度の厚みで塗布
し、メルトインデックス1.5g/10min、エチレ
ン含量10重量%のプロピレン−エチレンランダム共重
合体からなるフィルムを張り付けて化粧シートとした。
この化粧シートの折り曲げ面及び粘着性を評価し、結果
を表1に示した。
【0044】比較例1 実施例1使用の非晶性ポリオレフィンと結晶性ポリプロ
ピレンとの配合割合を重量比で10/90とした以外は
実施例1と同様の方法で実施し、化粧シートを得た。こ
の化粧シートの折り曲げ面及び粘着性を評価し、結果を
表1に示した。
【0045】比較例2 実施例1使用の非晶性ポリオレフィンと結晶性ポリプロ
ピレンとの配合割合を重量比で95/5とした以外は実
施例1と同様の方法で実施して、化粧シートを得た。こ
の化粧シートの折り曲げ面及び粘着性を評価し、結果を
表1に示した。
【0046】比較例3 非晶性ポリオレフィンの代りに、プロピレン含有率85
重量%、ブテン−1含有率15重量%の共重合体で、沸
騰n−ヘプタン不溶分が80重量%であるポリオレフィ
ンを使用した以外は実施例1と同様の方法で実施し、化
粧シートを得た。この化粧シートの折り曲げ面及び粘着
性を評価し、結果を表1に示した。
【0047】実施例2 プロピレン含有率85重量%、エチレン含有率15重量
%の共重合体で、沸騰n−ヘプタン不溶分が0.7重量
%の非晶性ポリオレフィン(宇部興産社製、商品名ウベ
タック UT2585)と密度0.91g/cm3、メ
ルトフローレイト9g/10minの結晶性ポリプロピ
レン((株)グランドポリマー製、商品名:F219
D)とを30/70の重量比で混合し、この混合物10
0重量部に対し、グリセリンモノステアレート0.1重
量部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部を添加
し、温度200℃で溶融混練して、ペレットとしたもの
を原料Aとした。一方、密度0.91g/cm3、メル
トフローレイト6g/10minの結晶性ポリプロピレ
ン((株)グランドポリマー製、商品名:F−226
D)を原料Bとした。原料Aを内層、原料Bを両外層の
原料とし、3層各々独立した3台のTダイがセットされ
た押出機を用い、温度200℃で、共押出積層法によ
り、全厚さ100μm、その内訳は両外層の厚さが各々
30μm、内層の厚さが40μmとする3層積層フィル
ムを成形して、これを化粧シートとした。この化粧シー
トの折り曲げ面、粘着性及び透明性を評価した。結果を
表1に示した。
【0048】比較例3 実施例2の非晶性ポリオレフィンの代りに、プロピレン
含有率10重量%、エチレン含有率90重量%のエチレ
ンプロピレン共重合体を使用した以外は実施例2と同様
の方法で実施し、化粧シートを得た。この化粧シートの
折り曲げ面、粘着性及び透明性を評価した。結果を表1
に示した。
【0049】実施例3 実施例2の非晶性ポリオレフィンの代りに、プロピレン
含有率65重量%、ブテン−1含有率35重量%の共重
合体で、沸騰n−ヘプタン不溶分が46重量%の非晶性
ポリオレフィン(宇部興産(株)製、密度0.88g/
cm3)を使用し、この非晶性ポリオレフィンと結晶性
ポリプロピレン((株)グランドポリマー製、商品名:
F219D)との重量比を70/30とした以外は実施
例2と同様の方法で実施して、化粧シートを得た。この
化粧シートの折り曲げ面、粘着性及び透明性を評価し
た。結果を表1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物を構成層とするポリ
オレフィン系化粧シートは、燃焼時に有害ガスを発生し
ない、折り曲げ面に亀裂や白化が起りにくい、高温で使
用しても化粧シート表面の粘着性が少ない及び透明性に
優れるなどの特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/02 C08L 23/02 23/12 23/12 Fターム(参考) 3D023 AA01 AD06 BA01 BE05 4F071 AA15 AA15A AA20 AA21 AA28A AA31A AA42A AA43A AA53A AA54A AA78A AA89 AH03 BA01 BB02 BB03 BB04 BB06 BB07 BB08 BB09 BC01 CA01 CB01 CB06 CD06 4F100 AK03A AK03B AK07A AK09A AK64 AK67 AK68G AL01A AL05A BA02 EC18 EC182 EH17 EH172 GB07 GB08 GB32 GB33 JA11A JA11B JA12A JB11A JK14 JL00 JN01 YY00A 4J002 BB12W BB12X BB14W BB15W BB17W FD070 FD100 FD130 GL01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一層以上の構成層からなる化粧シートに
    おいて、プロピレン及び/又はブテン−1の含有率が5
    0重量%以上であり、かつ、沸騰n−へプタン不溶分の
    量が60重量%以下である非晶性ポリオレフィン20〜
    90重量%及び結晶性ポリプロピレン10〜80重量%
    とを含む樹脂組成物からなる層を構成層の一層とするこ
    とを特徴とするポリオレフィン系化粧シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の非晶性ポリオレフィンと
    結晶性ポリプロピレンとを含む樹脂組成物からなる層
    と、結晶性ポリオレフィンを含む層との積層体を構成層
    の一層とすることを特徴とする請求項1記載のポリオレ
    フィン系化粧シート。
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