JP2000280605A - インクジェット記録シート - Google Patents
インクジェット記録シートInfo
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- JP2000280605A JP2000280605A JP11087504A JP8750499A JP2000280605A JP 2000280605 A JP2000280605 A JP 2000280605A JP 11087504 A JP11087504 A JP 11087504A JP 8750499 A JP8750499 A JP 8750499A JP 2000280605 A JP2000280605 A JP 2000280605A
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Abstract
有するインクジェット記録シートを提供すること。 【解決手段】支持体上の片面に、少なくとも1層のイン
ク受理層と、光沢発現層が順次積層されてなるインクジ
ェット記録シートであり、該支持体として酸性紙を用い
る。更に、該インク受理層の主成分として多孔性合成非
晶質シリカを用い、該光沢発現層の主成分としてアルミ
ナ水和物或いはコロイダルシリカのいずれかを用い、該
光沢発現層を湿潤状態のうちに加熱された鏡面ロールに
圧接、乾燥して塗設することにより、目的とする課題を
解決できた。
Description
録方式を利用したプリンタに適用される光沢を有するイ
ンクジェット記録シートに関するものであり、特に、白
紙の黄変化を改良した高い光沢と高い発色性を有するイ
ンクジェット記録シートに関するものである。
小液滴を種々の作動原理により飛翔させ紙等の記録シー
トに付着させ、画像・文字等の記録を行うものである。
該記録方式は、高速、低騒音、多色化が容易、記録パタ
ーンの融通性が大きい、現像及び定着が不要等の特徴が
あり、漢字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置
として、種々の用途において急速に普及している。更
に、多色インクジェット方式により形成される画像は、
多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して遜色の
ない記録を得ることが可能であり、作製部数が少なくて
済む用途では写真技術によるよりも安価であることから
フルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。
ンターは、市場からのさらなる画像の品質向上に対する
要求のために、高解像度化、色再現範囲の拡大が図られ
ている。これに伴い、記録媒体であるインクジェット記
録シートには、優れた画像品質を発現するための高いイ
ンク受理容量の確保や発色性の良好な塗層の塗設が不可
欠となっている。加えて、光沢、剛直、色相等の外観及
び長期保存性も銀塩写真や印刷用紙に類似することが要
望されてきている。
写真に匹敵する品質を達成するため、これまでに様々な
試みが提案されている。例えば、発色性を高めるために
は、光の散乱を抑制し透明性を持たせることや、表面に
インクを多く分布させることが必要となる。この要求に
対して、特開平7−82694号公報、同5−3241
3号公報、同9−99627号公報等に記載されている
ようにカチオン性コロイド粒子であるアルミナ水和物を
支持体上に塗布してインクジェット記録シートを得る方
法が開示されている。
平2−113986号公報にはカチオン性高分子電解質
を含む水溶液で処理した後にキャストする方法、特開平
2−274587号公報には光沢向上のためにコロイダ
ルシリカを用い、カチオン性高分子電解質を含む水溶液
で処理した後にキャストする方法、等が提案されてい
る。
真の代替として用いる場合、画像品質や光沢などの外観
と同様に保存安定性も重要な要求特性となる。銀塩写真
を長期保存する場合、通常アルバムやクリアブック等の
透明ファイルに入れて保存される。インクジェット記録
シートをこれらのファイルに入れて保存する場合、特に
空気に触れるファイルの入り口付近で白紙が黄色く変色
する現象が見られる。この様な変色を起こした場合、特
に銀塩写真に匹敵する画像品質を有するインクジェット
記録シートにおいては、画像部の色相が変化する等の著
しい品質の低下を招くこととなる。
ための本発明は、ファイル保存時に白紙が黄変しにく
い、高い光沢と高い発色性を有するインクジェット記録
シートを提供することにある。
うな問題点を解決するため鋭意研究の結果、本発明に至
った。
ク受理層と、光沢発現層が順次積層されてなるインクジ
ェット記録シートにおいて、該支持体が酸性紙であるこ
とを特徴とするインクジェット記録シートの発明であ
る。ここで、本発明における酸性紙とは、通常パルプス
ラリーに定着剤として硫酸バンド、サイズ剤としてロジ
ンを添加し、その他バインダー等の各種添加剤を添加し
た後、酸性領域で抄造される紙である。
イダルシリカのいずれかを含有する塗被組成物からなる
とき、該光沢発現層の透明性を高くし、又、表層にイン
クを多く分布させることにより発色性を高めるため、好
ましい。
熱された鏡面ロールに圧接、乾燥して塗設されるとき、
インク吸収性を損なうことなく高い光沢を得やすいた
め、好ましい。
質シリカを主成分とした塗被組成物からなるとき、イン
クの吸収性が高まるため、より好ましい。
明する。
にくい、高い光沢と高い発色性を有するインクジェット
記録シートである。
れて保存するとき、空気に触れるファイルの入り口付近
で黄色く変色する原因として、ファイル自体に含まれる
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール
等の酸化防止剤が、インクジェット記録シートに移行し
て、酸化反応を経てキノン構造を有する化合物となり、
インクジェット記録シートを黄変させているものと推測
される。
の片面に特定の顔料からなるインク受理層を設け、更に
該インク受理層上に特定の顔料を含有する光沢発現層
を、湿潤状態のうちに加熱された鏡面ロールに圧接、乾
燥して塗設する事により、ファイル保存時に白紙が黄変
しにくく、且つ高い光沢と発色性が得られることを見い
だし、本発明の完成に至った。
KP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RM
P、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パル
プ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプ、ケナフ、
バガス、コットン等の非木材パルプと、タルク、カオリ
ン等の従来公知の顔料を主成分として、硫酸バンド等の
定着剤、ロジン等のサイズ剤や、バインダー及び歩留ま
り向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を
1種以上用いて混合し、酸性領域で、長網抄紙機、円網
抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の各種装置で抄造され
た酸性紙を用いる。
体として、酸性紙を用いることにより、インクジェット
記録シートの表面pHが酸性となり、酸化防止剤の黄変
化を抑制すると推測される。
ール等でのサイズプレスやアンカーコート層を設けた原
紙や、それらの上にコート層を設けたアート紙、コート
紙、キャストコート紙等の塗工紙も本発明に使用可能な
支持体に含まれる。この様な原紙及び塗工紙に、そのま
ま本発明に係るインク受理層を設けても良いし、平坦化
をコントロールする目的で、マシンカレンダー、TGカ
レンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置を使用
しても良い。又、該支持体の坪量としては、通常40〜
300g/m2であるが、特に制限されるものではな
い。
料或いは粒子を1種以上用いることができる。例えば、
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、
サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コ
ロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化ア
ルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロサイト、
水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラ
スチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメン
ト、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。上記の中でもイ
ンク受理層に主体成分として含有する顔料としては、多
孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多
孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナ等が挙げらる。
この中でも特に細孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリ
カを用いた場合、インク受理層中に十分な塗層空隙が得
られ、インクの吸収性が高まり、より好ましい。
は、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉
等の澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等のセルロース誘導体;カゼイ
ン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール又はそ
の誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラ
テックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステ
ルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテック
ス;エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体
ラテックス;或いはこれら各種重合体のカルボキシ基等
の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテック
ス;或いはこれら各種重合体にカチオン基を用いてカチ
オン化したもの、カチオン性界面活性剤にて重合体表面
をカチオン化したもの、カチオン性ポリビニルアルコー
ル下で重合し重合体表面に該ポリビニルアルコールを分
布させたもの、カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中
で重合を行い、重合体表面に該粒子が分布しているもの
等;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水
性バインダー;ポリメチルメタクリレート等のアクリル
酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体又は共重合
体樹脂;ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラ
ール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダー等を挙
げることができる。
顔料100重量部に対して、5〜70重量部、好ましく
は、10〜50重量部である。5重量部未満では、該イ
ンク受理層の塗層強度が不足するし、70重量部を超え
るとインクの吸収性が低下するため好ましくない。
として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、
抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、
防バイ剤、耐水化剤、染料定着剤等を適宜配合すること
もできる。
ー、ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコー
ター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、シ
ョートドウェルコーター、サイズプレス等の各種装置を
用い、オンマシン或いはオフマシンで1層以上塗設され
る。
やバインダーの種類及び量、インクジェット記録装置の
種類により異なるが、2g/m2以上、好ましくは、4
〜20g/m2の範囲である。
ンク受理層上に光沢発現層を塗設する前に、平坦化を目
的として、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフト
カレンダー、スーパーカレンダー等のカレンダー装置を
オンマシン或いはオフマシンで使用しても良い。平坦化
することにより該光沢発現層を塗設した後のインクジェ
ット記録シートの光沢が高まるため好ましいが、過度の
平坦化処理を施した場合、インク受理層中の塗層空隙が
少なくなりすぎ、インク吸収性を著しく損なう場合があ
るため、留意する必要がある。
或いは粒子を適宜組み合わせて用いることができる。例
えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸
亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ
土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シ
リカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物、
水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロ
サイト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレ
ン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチック
ピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹
脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。上記の
中でも、特に、アルミナ水和物或いはコロイダルシリ
カ、特にその中でもカチオン性コロイダルシリカは、該
光沢発現層の透明性を高くし、又、表層にインクを多く
分布させることにより、発色性を高めるため、好まし
い。
は、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉
等の澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等のセルロース誘導体;カゼイ
ン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール又はそ
の誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラ
テックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステ
ルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテック
ス;エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体
ラテックス;或いはこれら各種重合体のカルボキシ基等
の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテック
ス;或いはこれら各種重合体にカチオン基を用いてカチ
オン化したもの、カチオン性界面活性剤にて重合体表面
をカチオン化したもの、カチオン性ポリビニルアルコー
ル下で重合し重合体表面に該ポリビニルアルコールを分
布させたもの、カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中
で重合を行い、重合体表面に該粒子が分布しているもの
等;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水
性バインダー;ポリメチルメタクリレート等のアクリル
酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体又は共重合
体樹脂;ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラ
ール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダー等を挙
げることができる。
顔料100重量部に対して、5〜70重量部、好ましく
は、10〜50重量部である。5重量部未満では、該光
沢発現層の塗層強度が不足するし、70重量部を超える
とインクの吸収性が低下するため好ましくない。
して、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑
泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、
蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バ
イ剤、耐水化剤、染料定着剤等を適宜配合することもで
きる。
ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコー
ター、バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテ
ンコーター、ショートドウェルコーター、サイズプレス
等の各種装置を用い、オンマシン或いはオフマシンで塗
設される。
付与する目的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、
ソフトカレンダー、スーパーカレンダー等のカレンダー
装置をオンマシン或いはオフマシンで使用しても良い
が、過度のカレンダー処理を施した場合、光沢発現層中
の細孔容量が著しく低下し、インク吸収性が低下する場
合があるので、留意する必要がある。
加熱された鏡面ロールに圧接、乾燥されることにより塗
設されるとき、ロールの鏡面形状がインクジェット記録
シートに転写されるために、表面の平滑性が非常に高く
なり、強光沢が得られるため、好ましい。このとき、鏡
面ロールに押しつける際の線圧は、カレンダー装置を用
いる場合と比較して低いために、光沢発現層の細孔容量
が著しく低下することが無く、良好なインク吸収性が得
られるため、より好ましい。
た鏡面ロールに圧接、乾燥する方法とは、一般に印刷用
キャストコート紙と同じ製造方法であり、直接法、凝固
法、再湿潤法(リウェット法)等が挙げられる。直接法
は、光沢発現層を塗設後、未乾燥の状態(湿潤状態)で
加熱された鏡面ロールに圧接し乾燥する方法である。凝
固法は、光沢発現層を塗設後、未乾燥の状態の該層を凝
固液により凝固させた後、加熱された鏡面ロールに圧接
し乾燥する方法である。又、再湿潤法は、光沢発現層を
塗設し乾燥後、水を主体とする湿潤液にて該層を再湿潤
させ、加熱された鏡面に圧接し乾燥する方法である。該
法に係る該鏡面ロールの表面粗度、直径、圧接時の圧力
(線圧)、塗工速度は、市販のキャストコート紙の製造
条件と同様に適宜選択することができる。
顔料やバインダーの種類及び量、インクジェット記録装
置の種類により異なるが、2g/m2以上、好ましく
は、4〜20g/m2の範囲である。
は、インクジェット記録シートとしての使用に留まらず
記録時に液状であるインクを使用するどのような記録シ
ートとして用いてもよい。例えば、熱溶融性物質、染
料、顔料等を主成分とする熱溶融性インクを樹脂フィル
ム、高密度紙、合成紙等の薄い支持体上に塗布したイン
クシートを、その裏面より加熱し、インクを溶融させて
転写する熱転写記録用受像シート、熱溶融性インクを加
熱溶融して微小液滴化、飛翔記録するインクジェット記
録シート、油溶性染料を溶媒に溶解したインクを用いた
インクジェット記録シート、光重合型モノマー及び無色
又は有色の染料、顔料を内包したマイクロカプセルを用
いた感光感圧型ドナーシートに対応する受像シート等が
挙げられる。
インクが液体状態である点である。液状インクは、硬
化、固化又は定着までに、記録シートのインク受理層の
深さ方向又は水平方向に対して浸透又は広がっていく。
上述した各種記録シートはそれぞれの方式に応じた吸収
性を必要とするもので、本発明のインクジェット記録シ
ートを上述した各種の記録シートとして利用しても何ら
かまわない。
れている電子写真方式のトナーを加熱定着する記録シー
トとして、本発明におけるインクジェット記録シートを
使用してもよいし、粘着剤層を設けてラベル用途に使用
することも可能である。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
又、実施例において示す部及び%は、特に明示しない限
り固形分の重量部及び重量%を示す。
0mlcfs)90部とNBKP(濾水度450mlc
fs)10部からなる木材パルプ100部に対して、タ
ルク10部、硫酸バンド3部、市販のロジンサイズ剤
0.2部、市販のカチオン化澱粉0.3部を調成後、長
網抄紙機を用いて坪量125g/m2に抄造した後、オ
ンマシンのインクラインドサイズプレス装置で市販の酸
化澱粉を付着させ、坪量127g/m2の酸性原紙を得
た。該酸性原紙を支持体Aとした。
0mlcfs)90部とNBKP(濾水度450mlc
fs)10部からなる木材パルプ100部に対して、軽
質炭酸カルシウム10部、市販のアルキルケテンダイマ
ー0.1部、市販のカチオン性ポリアクリルアミド0.
05部、市販のカチオン化澱粉1.0部部を調成後、長
網抄紙機を用いて坪量125g/m2に抄造した後、オ
ンマシンのインクラインドサイズプレス装置で市販の酸
化澱粉を付着させ、坪量127g/m2の中性原紙を得
た。該中性原紙を支持体Bとした。
た。塗被組成物は、顔料として市販の多孔性合成非晶質
シリカ(ファインシールX37B:トクヤマ社製)を1
00部、バインダーとして市販のポリビニルアルコール
(PVA117:クラレ社製)を40部、市販のカチオ
ン定着剤(スミレーズレジン1001:住友化学社製)
20部を調合して得た。塗被組成物の固形分濃度は17
%である。該塗被組成物をエアーナイフコーターにて絶
乾重量10g/m2となるように該支持体A上に塗工し
乾燥した後、オンマシンでマシンカレンダー処理を行
い、インク受理層を得た。
理層上に塗被組成物を塗設して光沢発現層を得た。該塗
被組成物は、顔料として市販のアルミナゾル(カタロイ
ドAS−3:触媒化学社製)を70部、市販のカチオン
性コロイダルシリカ(スノーテックスAK:日産化学社
製)を30部、バインダーとして市販のポリビニルアル
コール(PVA117:クラレ社製)20部を調合して
得た。該塗被組成物の固形分濃度は12%である。該塗
被組成物をエアーナイフコーターで絶乾塗工量が5g/
m2となるように該インク受理層上に塗工し、乾燥した
後、オンマシンでマシンカレンダー処理を行い、実施例
1のインクジェット記録シートを得た。
物を塗設して光沢発現層を得た。該塗被組成物は、顔料
として市販のアルミナ水和物(カタロイドAS−3:触
媒化学社製)を70部、市販のカチオン性コロイダルシ
リカ(スノーテックスAK:日産化学社製)を30部、
バインダーとして市販のポリビニルアルコール(PVA
117:クラレ社製)を20部、離型剤として市販のノ
ニオン性オレイン酸乳化物(DEF7100:日新化学
社製)1部を調合して得た。該塗被組成物の固形分濃度
は12%である。該塗被組成物をエアーナイフコーター
で絶乾塗工量が5g/m2となるように該インク受理層
上に塗工し、湿潤状態のうちに表面温度が100℃に保
たれた鏡面ロールに10秒圧接し乾燥して、実施例2の
インクジェット記録シートを得た。
物を塗設して光沢発現層を得た。該塗被組成物は、顔料
として市販のアルミナ水和物(カタロイドAS−3:触
媒化学社製)を30部、市販のカチオン性コロイダルシ
リカ(スノーテックスAK:日産化学社製)を70部、
バインダーとして市販のポリビニルアルコール(PVA
117:クラレ社製)を20部、離型剤として市販のノ
ニオン性オレイン酸乳化物(DEF7100:日新化学
社製)1部を調合して得た。該塗被組成物の固形分濃度
は14%である。該塗被組成物をエアーナイフコーター
で絶乾塗工量が5g/m2となるように該インク受理層
上に塗工し、湿潤状態のうちに表面温度が100℃に保
たれた鏡面ロールに10秒圧接し乾燥して、実施例3の
インクジェット記録シートを得た。
物を塗設して光沢発現層を得た。該塗被組成物は、顔料
として市販のアルミナ水和物(カタロイドAS−3:触
媒化学社製)を100部、バインダーとして市販のポリ
ビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)を20
部、離型剤として市販のノニオン性オレイン酸乳化物
(DEF7100:日新化学社製)1部を調合して得
た。該塗被組成物の固形分濃度は10%である。該塗被
組成物をエアーナイフコーターで絶乾塗工量が5g/m
2となるように該インク受理層上に塗工し、湿潤状態の
うちに表面温度が100℃に保たれた鏡面ロールに10
秒圧接し乾燥して、実施例4のインクジェット記録シー
トを得た。
物を塗設して光沢発現層を得た。該塗被組成物は、顔料
として市販のカチオン性コロイダルシリカ(スノーテッ
クスAK:日産化学社製)を100部、バインダーとし
て市販のポリビニルアルコール(PVA117:クラレ
社製)を20部、離型剤として市販のノニオン性オレイ
ン酸乳化物(DEF7100:日新化学社製)1部を調
合して得た。該塗被組成物の固形分濃度は16%であ
る。該塗被組成物をエアーナイフコーターで絶乾塗工量
が5g/m2となるように該インク受理層上に塗工し、
湿潤状態のうちに表面温度が100℃に保たれた鏡面ロ
ールに10秒圧接し乾燥して、実施例5のインクジェッ
ト記録シートを得た。
物を塗設して光沢発現層を得た。該塗被組成物は、顔料
として市販のコロイダルシリカ(スノーテックスXL:
日産化学社製)を100部、バインダーとして市販のポ
リビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)を2
0部、離型剤として市販のノニオン性オレイン酸乳化物
(DEF7100:日新化学社製)1部を調合して得
た。該塗被組成物の固形分濃度は16%である。該塗被
組成物をエアーナイフコーターで絶乾塗工量が5g/m
2となるように該インク受理層上に塗工し、湿潤状態の
うちに表面温度が100℃に保たれた鏡面ロールに10
秒圧接し乾燥して、実施例6のインクジェット記録シー
トを得た。
様にして、比較例1のインクジェット記録シートを得
た。
に示す。なお、表1に示す評価は以下の方法により行っ
た。
スティックファイル袋(A4サイズ、3種類)の片面中
央を5cm×5cmの正方形に切り、各インクジェット
記録シートの光沢発現層側が穴のあいているファイル面
に当たるようにファイルに入れ、20℃、65%Rhの
条件下で75日放置した。ファイル保存前後のインクジ
ェット記録シートの光沢発現層側のL*a*b*を色彩色差
計(CR−200:ミノルタ社製)で測定した。白紙の
黄変の程度は、各インクジェット記録シートのファイル
保存前後のb*の差(△b*)で表すことができ、この数
値が小さい程黄変が少ないことを示す。△b*が1.5
以下の場合には、色味の違いがはっきりしないが、2.
0以上の場合には、明らかに黄色みがついていると感じ
られる。表中の△b*値は、各インクジェット記録シー
トについて3種類のファイルで保存したときの△b*の
平均値である。
光沢度を測定した。該光沢度は、JIS Z8741に
準じて、光沢度計(ディジタル光沢度計 GM−26
D:村上色彩技術研究所)にて測定した。
(BJC420J;フォトインクカートリッジ搭載:キ
ヤノン社製)を用いて、ブラックのベタ印字を行い、印
字部の光学反射濃度をマクベス濃度計(RD919)で
測定した。
を用いて、シアンインクとマゼンタインクからなる混色
ベタパターン中に白線(非印字部)の格子パターンを作
成し、格子へのインクの滲み出しを以下の基準で目視判
定した。評価Cは実使用上問題となるレベルである。 A:格子がクリアである。 B:格子が狭くなり、僅かにインクの滲み出しが見られる。 C:インクの滲み出しにより、格子が一部で欠如している。
て酸性紙を用いることにより、白紙が黄変しにくくな
り、且つ高い光沢と高い発色性が得られることがわか
る。又、光沢発現層を、湿潤状態のうちに加熱された鏡
面ロールに圧接、乾燥する場合、より高い光沢と良好な
吸収性を示し、本発明はより効果を示すことがわかる。
支持体として酸性紙を用い、インク受理層と光沢発現層
を順次積層することにより、白紙の黄変化が改良された
高い光沢と高い発色性を有するインクジェット記録シー
トを提供できる。更に、インク受理層と光沢発現層に特
定の顔料を用い、光沢発現層が湿潤状態のうちに加熱さ
れた鏡面ロールに圧接、乾燥して塗設されることによ
り、高い光沢と吸収性を有するインクジェット記録シー
トを提供できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上の片面に、少なくとも1層のイ
ンク受理層と、光沢発現層が順次積層されてなるインク
ジェット記録シートにおいて、該支持体が酸性紙である
ことを特徴とするインクジェット記録シート。 - 【請求項2】 該光沢発現層がアルミナ水和物或いはコ
ロイダルシリカのいずれか或いは両方を主成分とする塗
被組成物からなることを特徴とする請求項1記載のイン
クジェット記録シート。 - 【請求項3】 該光沢発現層が、湿潤状態のうちに加熱
された鏡面ロールに圧接、乾燥して塗設されることを特
徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録シー
ト。 - 【請求項4】 該インク受理層が、多孔性合成非晶質シ
リカを主成分とする塗被組成物からなることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか一項記載のインクジェット記
録シート。
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---|---|---|---|
JP08750499A JP4034465B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | インクジェット記録シート |
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JP08750499A JP4034465B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | インクジェット記録シート |
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JP2000280605A true JP2000280605A (ja) | 2000-10-10 |
JP4034465B2 JP4034465B2 (ja) | 2008-01-16 |
Family
ID=13916824
Family Applications (1)
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JP08750499A Expired - Lifetime JP4034465B2 (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | インクジェット記録シート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-03-30 JP JP08750499A patent/JP4034465B2/ja not_active Expired - Lifetime
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